JP3487207B2 - 燃料噴射システム - Google Patents

燃料噴射システム

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JP3487207B2
JP3487207B2 JP02395599A JP2395599A JP3487207B2 JP 3487207 B2 JP3487207 B2 JP 3487207B2 JP 02395599 A JP02395599 A JP 02395599A JP 2395599 A JP2395599 A JP 2395599A JP 3487207 B2 JP3487207 B2 JP 3487207B2
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
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    • F02D41/2429Methods of calibrating or learning
    • F02D41/2432Methods of calibration
    • F02D41/2435Methods of calibration characterised by the writing medium, e.g. bar code

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料噴射システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの燃料噴射システム
の1つとして、コモンレール式の燃料噴射システムが知
られている。この燃料噴射システムでは、ディーゼルエ
ンジンの各気筒に連通する共通のコモンレールが設けら
れ、ここに可変吐出量高圧ポンプによって必要な流量の
高圧燃料を圧送供給することにより、コモンレールの燃
料圧力を所定の圧力に保持している。コモンレール内の
高圧燃料はインジェクタに供給され、インジェクタから
所定のタイミングで各気筒の燃焼室に噴射される。イン
ジェクタは電子制御ユニットからの制御信号に応じて開
弁または閉弁し供給燃料の噴射と停止とを切り換え可能
に構成され、電子制御ユニットは、インジェクタの指令
噴射時期および指令噴射量に基づいて開弁期間を算出
し、該開弁期間に対応してインジェクタに上記制御信号
を出力する。
【0003】コモンレール燃料噴射システムに用いられ
るインジェクタでは、噴射量の調量精度は1mm3 /s
t以下が要求され、その上、かかる高い調量精度を供給
燃料が100MPa以上の高圧下において実現しなけれ
ばならない。そこで、インジェクタの噴射特性の個体間
ばらつきを小さくするべく、生産技術や生産管理の面か
ら努力が払われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、要求さ
れる個体間ばらつきを達成するには設備等への投資の増
大や生産工程における噴射量調整時間の増加を伴い、イ
ンジェクタの製造コストが大幅に上昇してしまう。
【0005】個々のインジェクタについて、それが使用
される燃料噴射システムの電子制御ユニットに、予め個
々のインジェクタの噴射特性や補正データを書き込み、
電子制御ユニットを、インジェクタの個体差を相殺する
ようにインジェクタの開弁期間を設定するように構成す
ることが考えられるが、インジェクタと電子制御ユニッ
トとをセットにする必要がある。その上、今日の車両等
の動力用のエンジンは多気筒であってインジェクタの取
付け気筒をも指定しなければならないから、組付け時に
煩わしさや組付け間違いのおそれがある。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みなされたもの
で、インジェクタ個々の噴射特性に応じた制御が可能
で、しかも、インジェクタと他の部品や組付け先とを対
応付ける必要がない燃料噴射システムを提供することを
目的とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】 請求項記載の発明で
は、燃料噴射システムは、制御信号に応じて開弁または
閉弁し供給燃料の噴射と停止とを切り換え可能なインジ
ェクタと、該インジェクタの指令噴射時期および指令噴
射量に基づいて開弁期間を算出し、該開弁期間に対応し
てインジェクタに上記制御信号を出力する制御手段とを
具備する。かつ、上記インジェクタには、インジェクタ
個々の噴射特性に対応して予め定められた識別情報を記
憶した情報記憶媒体を具備せしめる。制御手段には、上
記識別情報に対して噴射量を調整する補正量が対応する
マップであって、一つの識別情報からインジェクタ個々
の噴射特性を特定する複数の補正量を1組選択可能な
正パラメータマップを具備せしめて、上記情報記憶媒体
から読みだした識別情報に対応する補正量を選択し、
記開弁期間を補正するようにする。
【0011】各インジェクタに備えられた情報記憶媒体
によりインジェクタ個々の噴射特性に応じた適正な補正
を選択することができるので、制御手段を各インジェ
クタに容易に特化することができ、インジェクタ個々の
噴射特性に応じた制御が可能となり、インジェクタの噴
射特性を実質的に揃えることができる。また、インジェ
クタに情報記憶媒体が備えられるので、インジェクタと
その制御手段とをセットにしたりインジェクタの取付け
気筒を固定する必要もない。また、複数の補正量によ
り、より精密にインジェクタ個々の噴射特性に応じた開
弁期間の補正をすることができる。しかも1つの上記識
別情報に対して複数の補正量を対応せしめることで、イ
ンジェクタの情報記憶媒体が複雑化しない。 上記情報記
憶媒体は抵抗器であり、その抵抗値を識別情報とする
(請求項2)。あるいはバーコードを表面に形成したタ
グであり、そのコード内容を識別情報とする(請求項
3)。
【0012】請求項記載の発明では、上記情報記憶媒
体を抵抗器で構成し、上記制御手段には、上記抵抗器に
通電して識別情報としての抵抗値を計測する抵抗計測手
段を具備せしめる。
【0013】制御手段が、その抵抗計測手段によりイン
ジェクタの識別情報を得ることができるので、修理等に
おいてインジェクタを交換するときに一緒に制御手段内
の補正パラメータを書き換える必要がなく、サービス性
がよい。
【0014】上記補正量は、上記複数の補正量として、
供給燃料の圧力別の開弁時間のオフセット値を含めるこ
とができる(請求項5)。また、上記補正量は、上記複
数の補正量として、指令噴射量別の開弁時間のオフセッ
ト値を含めることができる(請求項6)。指令噴射量別
の開弁時間のオフセット値としては、メイン噴射に先立
ち少量のパイロット噴射を行うときのパイロット噴射領
域、メイン噴射領域における各領域別の開弁時間のオフ
セット値を含めることができる(請求項7)。
【0015】
【0016】請求項記載の発明では、上記補正量は、
供給燃料の基準圧力における開弁時間のオフセット値を
含み、上記制御手段には、供給燃料圧力に対して開弁時
間調整係数が対応する開弁時間調整係数マップを具備せ
しめ、開弁時間のオフセット値を、開弁時間調整係数マ
ップから読みだした開弁時間調整係数に、基準圧力にお
けるオフセット値を乗じて得るように構成する。
【0017】開弁時間について、供給燃料圧力に応じた
オフセット値が得られるから、より精密に開弁期間の補
正をすることができる。
【0018】請求項記載の発明では、上記補正量は、
上記複数の補正量として、供給燃料の低圧側基準圧力に
おける開弁時間のオフセット値と、供給燃料の高圧側基
準圧力における開弁時間のオフセット値とを含み、上記
制御手段を、供給燃料圧力が低圧側における開弁時間の
オフセット値を、開弁時間調整係数マップから読みだし
た開弁時間調整係数に、低圧側基準圧力におけるオフセ
ット値を乗じて得、供給燃料圧力が高圧側における開弁
時間のオフセット値を、開弁時間調整係数マップから読
みだした開弁時間調整係数に、高圧側基準圧力における
オフセット値を乗じて得るように構成する。
【0019】開弁時間の基準圧力におけるオフセット値
を、低圧側と高圧側とで別々に設定するので、開弁時間
調整係数を高い相関で設定することができる。
【0020】請求項10記載の発明では、上記補正量
は、指令噴射量が少量側の基準噴射量における開弁時間
のオフセット値と、指令噴射量が多量側の基準噴射量に
おける開弁時間のオフセット値とを含み、上記制御手段
は、開弁時間を、上記2つの基準噴射量においてそれぞ
れ補正された開弁時間に基づいて線型補間により設定す
るように構成する。 開弁時間のオフセット値は、2つの
基準噴射量においてそれぞれ補正された開弁時間に基づ
いて線型補間により設定することで、指令噴射量に対し
て漸増もしくは漸減する。実燃料噴射量の指令噴射量に
対する傾きがインジェクタ個体間でばらついても、これ
を相殺することができる。 請求項11記載の発明では、
上記補正量は、上記複数の補正量として、指令噴射量を
その多少により複数の範囲に区分し、範囲ごとに設定さ
れた開弁時間のオフセット値を含める。 指令噴射量の範
囲によってインジェクタ内の燃料流量の支配要因が異な
るから、補正量を指令噴射量の各範囲ごとに設定するこ
とで、より精密に開弁期間の補正をすることができる。
請求項12記載の発明では、上記補正量は、開弁時間の
オフセット値を含み、上記制御手段は、開弁時期のオフ
セット値を、所定の開弁時期調整係数に、開弁時間のオ
フセット値を乗じて得るように構成する。
【0021】制御信号に対する開弁時期の遅れは開弁時
間の誤差の要因となる。したがって、開弁時間のオフセ
ット値に比例して開弁時期のオフセット値を与えること
で、構成簡単に開弁時期の遅れを抑制することができ
る。
【0022】請求項13記載の発明では、上記開弁時間
のオフセット値は、供給燃料の基準圧力における開弁時
間のオフセット値であり、上記制御手段には、供給燃料
圧力に対して開弁時期調整係数が対応する開弁時期調整
係数マップを具備せしめ、開弁時期のオフセット値を、
開弁時期調整係数マップから読みだした開弁時期調整係
数に、基準圧力における開弁時間のオフセット値を乗じ
て得るように構成する。
【0023】開弁時期について、供給燃料圧力に応じた
オフセット値が得られるから、より精密に開弁期間の補
正をすることができる。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
インジェクタおよび燃料噴射システムの第1実施形態に
ついて説明する。図2のシステム図において、エンジン
4には各気筒の燃焼室に対応する複数のインジェクタ1
が配設され、これらインジェクタ1は全気筒共通のコモ
ンレール5に接続されている。インジェクタ1は制御信
号に応じて開弁または閉弁し、コモンレール5から供給
される燃料の噴射と停止とを切り換え可能である。制御
信号はインジェクタ1内蔵の噴射制御用電磁弁1b(図
1参照)をオンオフし、例えば電磁弁1bが開弁してい
る間、コモンレール5内の燃料がインジェクタ1からエ
ンジン4に噴射される。なお、以下の説明においてエン
ジン4は4気筒として説明する。
【0029】コモンレール5には、コモンレール5を連
続的に燃料噴射圧に相当する高い所定圧の燃料により蓄
圧せしめる可変吐出量高圧ポンプ6が接続される。可変
吐出量高圧ポンプ6は、燃料タンク7から吸入される低
圧燃料を高圧に加圧し、コモンレール5内の燃料を所定
の高圧に制御する。
【0030】また、燃料噴射システムは電子制御ユニッ
ト3を備えている。電子制御ユニット3はCPU等を有
する一般的なハード構成のもので、インジェクタ1およ
び可変吐出量高圧ポンプ6にそれぞれ制御信号を出力し
てインジェクタ1および可変吐出量高圧ポンプ6を制御
する。電子制御ユニット3には、図示しないエンジン回
転数センサ、気筒判別センサ等からエンジン状態の情報
が入力している。また、コモンレール5には、コモンレ
ール圧力を検出する圧力センサ8が配設され、これより
電子制御ユニット3にコモンレール圧力値の情報が入力
している。電子制御ユニット3は、これらの情報から指
令噴射時期および指令噴射量を決定し、これら指令噴射
時期および指令噴射量に基づいてインジェクタ1の開弁
期間すなわち開弁時期および開弁時間を算出し、該開弁
期間に対応してインジェクタ1に上記制御信号を出力す
る。
【0031】次に、図1により上記インジェクタ1の詳
細について説明する。図において、インジェクタ1は、
ノズル部1aとその開閉制御用の電磁弁1b等からな
り、電磁弁1bの上方には本発明のインジェクタ1の特
徴部分であるコネクタ1cが嵌着してある。
【0032】本発明の特徴部分であるコネクタ1cの説
明に先立ち、インジェクタ1の各部の構成について説明
する。
【0033】ノズルホルダー103には、先端に燃料噴
射孔102が形成されるとともに、斜め上方へ延出する
インレット部104およびリターン部105が設けてあ
る。インレット部104にはコモンレール5(図2)が
接続される。リターン部105には、これと、燃料タン
ク7に通じるリターン配管とを接続するためのホロスク
リュ129が螺設してある。
【0034】ノズルボディ103内には燃料噴射孔10
2を開閉するためのニードルバルブ106が挿置され、
摺動自在としてある。ニードルバルブ106の上側には
ノズルホルダ103に形成した案内孔107内を摺動す
るピストン108が設けてあり、ピストン108の外周
に設けられたスプリング109が常時ピストン108を
介してニードルバルブ106を下方すなわち閉弁方向に
付勢している。ピストン108の後端面108aにはこ
れを上下方向に移動可能な室壁面とする制御室110が
形成してある。
【0035】インジェクタ1には、インレット部104
の先端に入口111aが開口する導入流路111が形成
してあり、コモンレール5からの高圧燃料が導入され
る。入口111aの直下流部にはバーフィルタ112が
設けてあり、ここで燃料が異物除去されるようになって
いる。
【0036】導入流路111はインレット部104の根
元位置で2つに分岐し、そのうち下方に向かう流路11
3は先端がノズルボディ101の燃料噴射孔102に達
している。流路113の途中にニードルバルブ106の
テーパー状の段部106aを囲んで噴射室114が形成
してあり、その内圧がニードルバルブ106を開弁方向
に常時付勢している。
【0037】分岐して上方に向かう流路115は、絞り
116を介して制御室110と連通し、制御室110の
内圧が高圧の時、該内圧とスプリング109のばね力と
の合力よりなるニードルバルブ106に対する押し下げ
力が、噴射室114のニードルバルブ106に対する押
し上げ力よりも優勢となってニードルバルブ106が下
方へ変位する。一方、制御室110の内圧が低圧になる
と、上記押し下げ力が上記押し上げ力よりも劣勢となっ
てニードルバルブ106が上方へ変位する。
【0038】制御室110はその上方に形成された流路
117および電磁弁1bを介して、リターン部105に
形成されたホロスクリュ取付け穴119の底面に開口す
るリターン流路118と連通しており、インレット部1
04から導入された燃料の一部が流路115、絞り11
6、制御室110、流路117、電磁弁1b、リターン
流路118、ホロスクリュ129を介して低圧の燃料タ
ンク7(図2)に還流する還流路が形成される。
【0039】電磁弁1bの弁部120は、流路117の
上端開口部に形成されるシート部121と弁体であるボ
ール122とからなり、ボール122には、プッシュロ
ッド123が、常時リターン流路118と連通するスプ
リング室124に収容されたスプリング125のばね力
により常時下方(閉弁方向)に付勢している。プッシュ
ロッド123の上端部外周には、常時リターン流路11
8と連通するアーマチュア室126に収容された円形の
アーマチュア127が同軸に嵌着してある。
【0040】アーマチュア127の上方には、これと対
向してソレノイド128が設けてあり、電子制御ユニッ
ト3(図2)から、制御信号としての通電により励磁し
てアーマチュア127に対する吸引力を発生し、プッシ
ュロッド123を上方へ駆動する。しかしてソレノイド
128の通電時には弁部120が開いて制御室110が
低圧となりニードルバルブ106がリフトし燃料が噴射
される。ソレノイド128非通電時には弁部120が閉
じて制御室110が高圧となりニードルバルブ106が
着座し燃料の噴射が停止される。
【0041】本発明のインジェクタ1の特徴部分である
コネクタ1cについて説明する。コネクタ1cには2組
の端子130,132が設けてあり、図示しないケーブ
ルにより電子制御ユニット3(図2)と接続される。第
1の端子130は電子制御ユニット3からの制御信号を
受けるためのもので、これより駆動ライン131を介し
て上記ソレノイド128へ通電される。第2の端子13
1はコネクタ1cに埋設された情報記憶媒体たる補正抵
抗2に通じている。補正抵抗2は、インジェクタ1製造
工程において、インジェクタ1の噴射特性が検査された
後、噴射特性に応じた抵抗値のものが取り付けられる。
【0042】図3は、上記補正抵抗2と電子制御ユニッ
ト3とにより形成される回路を示すもので、電子制御ユ
ニット3内には、抵抗計測手段たる電圧計測回路3aを
構成するプルアップ電源32とプルアップ抵抗33とが
設けられ、プルアップ電源32は定電圧VC を発生し、
プルアップ抵抗33を介してインジェクタ1の補正抵抗
2に電圧が印加するようになっている。そして補正抵抗
2の両端電圧Vi がA/D変換器34に入力する。この
電圧Vi はプルアップ抵抗33と補正抵抗2とによる分
割電圧であり、プルアップ抵抗33の抵抗値をR1 、補
正抵抗2の抵抗値をR2 として式(1)で表され、補正
抵抗2の抵抗値R2 が大きいほど高くなる。 Vi =R2 C /(R1 +R2 )・・・(1)
【0043】この、補正抵抗2の抵抗値計測信号である
電圧Vi はA/D変換器34によりA/D変換され、C
PU31に入力する。CPU31は、電圧Vi の電圧範
囲によって低圧側から高圧側までの複数の種類(以下の
説明において25種類とする)に識別する。そして、補
正パラメータマップ35を参照して、電圧Vi の電圧範
囲に対してインジェクタ1個々の噴射特性に応じた補正
パラメータを得るようになっている。
【0044】補正パラメータマップ35は、インジェク
タ1および可変吐出量高圧ポンプ6制御用のプログラム
とともに予めROM310に書き込まれるもので、図4
は補正パラメータマップ35を模式的に示している。図
中、マス内の1〜25までの数字が電圧Vi の電圧範囲
の種類を示しており、例えば数字が大きいほど高圧側の
電圧範囲とする。補正パラメータマップ35は、電圧V
i の電圧範囲1つに対して2つの補正パラメータtqc
mh,tqcmlが対応する2次元マップである。補正
パラメータtqcmh,tqcmlは指令噴射量に基づ
いて算出される開弁時間たる噴射パルス時間をオフセッ
ト補正するためのもので、一方の補正パラメータtqc
mhはインジェクタ1への供給燃料圧力であるコモンレ
ール圧力が高圧側の時用いられる高圧側補正量であり、
他方は、コモンレール圧力が低圧側の時用いられる低圧
側補正量である。
【0045】CPU31は、電圧Vi がどの電圧範囲に
属するかにより、補正パラメータマップ35から高圧側
補正量tqcmhおよび低圧側補正量tqcmlを選択
する。例えば、電圧Vi が図中、「7」の電圧範囲にあ
れば、高圧側補正量tqcmhは−20μs、低圧側補
正量tqcmlは+25μsとなる。したがって、電圧
i を決定する補正抵抗2の抵抗値は、その環境温度変
化による抵抗値の変動やA/D変換器34の分解能を考
慮して割り当てるのがよい。図5は抵抗値の割り当ての
一例を示すもので、プルアップ電源32の電圧VC
5.0V、プルアップ抵抗33の抵抗値が619Ωであ
る。式(1)の関数形を考慮して、図例のごとく、抵抗
値が大きくなるほど、近接する抵抗値間の差が大きくな
るようにすることで、抵抗値の異なる補助抵抗2から得
られる電圧Vi が近づきすぎないようにすることができ
る。これにより補助パラメータtqcmh,tqcml
の選択間違いを防止することができる。なお、電圧範囲
は、設計上の電圧Vi が各電圧範囲の略中心になるよう
に設定するのは勿論である。また、万が一、近接する異
なる補正量を示す抵抗値と誤認識した場合の悪影響を最
小限にするため、補正量が連続するように、例えば図4
のように抵抗値を割りつけるのが良い。
【0046】また、電子制御ユニット3には、後述する
開弁時間調整係数マップ36を備えている。開弁時間調
整係数マップ36は上記補正パラメータマップ35等と
ともに予めROM310に書き込まれるもので、図6は
開弁時間調整係数マップ36を示すもので、コモンレー
ル圧力に対して2つの補正パラメータt mtqpc
h,t mtqpclが対応するようになっている。補
正パラメータはコモンレール圧力に応じて噴射パルス時
間のオフセット値を調整するもので、高圧側補正量tq
cmhおよび低圧側補正量tqcmlとともに基準噴射
パルス時間の補正に用いられ、一方の補正パラメータt
mtqpchは低圧側では0で、他方の補正パラメー
タt mtqpclは高圧側では0となる。
【0047】図7、図8、図9、図10に、電子制御ユ
ニット3で実行されるインジェクタ1の制御フローを示
す。
【0048】図7において、IGキーオン後にイニシャ
ルルーチンを実行する。ステップS101ではRAM
等、各部のイニシャライズを実行後、ステップS102
で各気筒のインジェクタ1について、それぞれコネクタ
1cに内蔵された補正抵抗2の両端電圧Vi を取り込
み、ステップS103で補正パラメータマップ35を参
照して順次、各気筒のインジェクタ1について、高圧側
補正量tqcmh(j)、低圧側補正量tqcml
(j)(j=0,1,2,3:気筒番号)を得る。高圧
側補正量tqcmh(j)、低圧側補正量tqcml
(j)は、ステップS104にて気筒別に上記RAMに
格納される。なお、ステップS103で電圧Vi がいず
れの電圧範囲からも外れている場合、すなわち最低圧域
の電圧範囲よりも低圧か最高圧域の電圧範囲よりも高圧
のときは、補正抵抗2と電子制御ユニット3間を接続す
るケーブルがショートまたは断線と判断して高圧側補正
量tqcmh(j)、低圧側補正量tqcml(j)を
実質的に補正を行わない0μsとする。
【0049】この補正パラメータの選択は、電気ノイズ
による電圧Vi の誤計測を回避するためイニシャルルー
チンにおいてのみ行われ、再びIGキーがオンされるま
で更新されない。
【0050】そこで、64msごとにRAM化けに備
え、図8に示す上下限チェックルーチンを実行する。ス
テップS201では高圧側補正量tqcmh(j)、低
圧側補正量tqcml(j)が、それぞれ補正パラメー
タマップ35から選択可能な値か否かを判定する。すな
わち、高圧側補正量tqcmh(j)が、補正パラメー
タマップ35におけるその最大値EP2H(図例では+
40μs)と最小値EN2H(図例では−40μs)の
範囲内にあるか否か、低圧側補正量tqcml(j)
が、補正パラメータマップ35におけるその最大値EP
2L(図例では+50μs)と最小値EN2L(図例で
は−50μs)の範囲内にあるか否かを判定する。肯定
されればRAM化けなしと判定し本ルーチンを終了す
る。
【0051】ステップS201において否定された場合
はRAM化けと判定してステップS202に進み、高圧
側補正量tqcmh(j)、低圧側補正量tqcml
(j)を実質的に補正を行わない0にセットし本ルーチ
ンを終了する。
【0052】図9に示す8msごとに実行される8ms
ルーチンでは、各気筒について、基準噴射パルス時間を
補正する圧力別補正量tqcm(j)を算出する。ステ
ップS301では、コモンレール圧力を読み込む。ステ
ップS302では、先ず開弁時間調整係数マップ36を
参照してコモンレール圧力に対応する開弁時間調整係数
mtqpch,t mtqpclを選択する。な
お、コモンレール圧力が相隣れる圧力値と圧力値の間の
値をとるときは両圧力値に対応する開弁時間調整係数t
mtqpch,t mtqpclにより線型補間によ
り求める。そしてこれと高圧側補正量tqcmh
(j)、低圧側補正量tqcml(j)から式(2)に
より圧力別補正量tqcm(j)を算出し本ルーチンを
終了する。 tqcm(j)=t mtqpch×tqcmh(j) +t mtqpcl×tqcml(j)・・・(2)
【0053】なお、低圧側領域と高圧側領域の中間領域
(図例では48MPa〜64MPa)では低圧側領域の
高圧側端における圧力別補正量tqcm(j)と高圧側
領域の低圧側端における圧力別補正量tqcm(j)と
により線型補間する。
【0054】図10は角度同期ルーチンで、4気筒の本
実施形態の場合、180°CAごとに実行される。ステ
ップS401ではアクセル開度Acや車速などの運転条
件パラメータを読み込み、これら運転条件パラメータに
基づいてステップS402では指令噴射量が算出され、
ステップS403では指令噴射時期が算出される。続く
ステップS404では上記指令噴射量等に基づいてイン
ジェクタの通電時間である基準噴射パルス時間tqba
seを算出し、ステップS405に進む。
【0055】ステップS405では噴射気筒番号を読み
込み、ステップS406にて対応する気筒番号の圧力別
補正量tqcm(j)を読み込む。そして、ステップS
404で読み込まれた基準噴射パルス時間tqbase
に、ステップS406で読み込まれた圧力別補正量tq
cm(j)を加算して補正後の噴射パルス時間tqfi
nを得る。ステップS408では、この補正後噴射パル
ス時間tqfinを駆動パルス制御レジスタにセットす
る。セットされた内容にてインジェクタ1に駆動パルス
が出力され、補正後噴射パルス時間の間、電磁弁1bに
通電され、インジェクタ1から燃料が噴射される。
【0056】さて、上記制御フローにおいて、図6の開
弁時間調整係数マップ36より知られるように、開弁時
間調整係数t mtqpchはコモンレール圧力が低圧
のときは0であり、開弁時間調整係数t mtqpcl
はコモンレール圧力が高圧のときは0である。したがっ
て実質的に、圧力別補正量tqcm(j)は、コモンレ
ール圧力が高圧側ではt mtqpch×tqcmh
(j)であり基準の圧力値(図例では135MPa)に
おける高圧側補正量tqcmh(j)に開弁時間調整係
数t mtqpchを乗じたものとなり、低圧側ではt
mtqpcl×tqcml(j)であり基準の圧力値
(図例では48MPa)における低圧側補正量tqcm
l(j)に開弁時間調整係数t mtqpclを乗じた
ものとなる。
【0057】さて、高圧側補正量tqcmh(j)、低
圧側補正量tqcml(j)はインジェクタ1個々に、
その噴射特性に応じて与えられるが、開弁時間調整係数
マップ36はインジェクタ1を含め燃料噴射システムの
仕様が同じであれば共通である。本燃料噴射システムで
は、基準噴射パルス時間の補正量tqcm(j)を圧力
別に設定するに際し、その基準となる補正量として高圧
側と低圧側とで別にする(高圧側補正量tqcmh
(j)、低圧側補正量tqcml(j))ことで、補正
量tqcm(j)をよりインジェクタ1個々の噴射特性
に対応したものとすることができる。
【0058】この点を図11、図12により説明する。
図11は、多数のインジェクタ1サンプルについて低圧
から高圧までの各供給燃料圧力値において、指令噴射量
が得られるように基準噴射パルス時間に対する補正量
(μs)を算出し、ある基準圧力の時の補正量を基準補
正量Tとして横軸に、他の各圧力での補正量Ti を縦軸
にプロットしたものである。そして基準補正量Tと各圧
力での補正量Ti とについて、相関係数を算出し、相関
式(Ti =ki ×T)を求める。相関係数が1に近いほ
ど、係数ki は開弁時間調整係数t mtqpch,t
mtqpclとして妥当性が高い、すなわち、個々の
インジェクタ1について適正な圧力別補正量tqcm
(j)を与えることになる。
【0059】図12は供給燃料圧力値(コモンレール
圧)に対して算出した相関係数をプロットしたものであ
る。高圧側に基準圧力をとった場合は低圧側で相関係数
が低下し、低圧側に基準圧力をとった場合は高圧側で相
関係数が低下することが知られる。本燃料噴射システム
では、基準噴射パルス時間の補正量tqcm(j)は、
高圧側では高圧側の基準圧力における上記基準補正量で
ある高圧側補正量tqcmh(j)に基づいて、低圧側
では低圧側の基準圧力における上記基準補正量である低
圧側補正量tqcml(j)に基づいて圧力別補正値t
qcm(j)を算出しているから、単一の基準圧力にお
ける上記基準補正量に基づいて圧力別補正量を算出する
よりも、よりインジェクタ1個々の噴射特性に対応した
噴射パルス時間の補正をすることができる。
【0060】本燃料噴射システムでは、インジェクタ1
個々の噴射特性に応じた識別情報を記憶した補正抵抗が
インジェクタ1のコネクタ1cに内蔵され、インジェク
タ1への駆動パルス時間がインジェクタ1の噴射特性に
応じて補正されるから、インジェクタ1と電子制御ユニ
ット3とをセットにする必要なく、またどの気筒にどの
インジェクタを用いても構わない。
【0061】しかも、インジェクタ1の識別情報は補正
抵抗の抵抗値であるから、識別情報の読み出しが電子制
御ユニット3から補正抵抗2に通電しその両端電圧を計
測するだけでできるから、構成が簡単である。しかも、
修理等でインジェクタ1の交換をした時には、電子制御
ユニット3がイニシャライズ時に補正抵抗2電圧の計測
により、交換後のインジェクタ1に応じた補正パラメー
タを選択できるから、インジェクタ1交換後にROM3
10の書き換え等を行う必要がなくサービス性に優れて
いる。
【0062】また、補正パラメータマップ35を電圧V
i に対する多次元マップとすることで、補正抵抗2や電
圧計測回路3aをそれぞれ複数設ける等の複雑化を伴わ
ずに、インジェクタ個々の噴射特性を特定する複数の情
報(補正パラメータ)を得ることができる。
【0063】(第2実施形態)図13に本発明の燃料噴
射システムの第2実施形態を示す。本実施形態は、第1
実施形態の構成において、別の電子制御ユニット3Aに
代えたものである。電子制御ユニット3Aは基本的な構
成は第1実施形態のものと同じで、第1実施形態の補正
パラメータマップとは異なる、別の補正パラメータマッ
プ35Aを備えている。
【0064】補正パラメータマップ35Aは、図14に
示すように、補正抵抗2の抵抗値計測信号である電圧V
i の電圧範囲に対して2つの補正パラメータTQC1
(j),TQC2(j)が対応するようになっている。
補正パラメータは指令噴射量に基づいて算出される開弁
時間たる噴射パルス時間をオフセット補正するもので、
一方はインジェクタ1の指令噴射量が、多量側の基準噴
射量(図例では50mm 3 /st)のときの補正量であ
り、他方は、指令噴射量が、少量側の基準噴射量(図例
では5mm3 /st)のときの補正量である。
【0065】図15、図16に、電子制御ユニット3A
で実行されるインジェクタ1の制御フローを示す。
【0066】図15において、IGキーオン後にイニシ
ャルルーチンを実行する。ステップS501ではRAM
等、各部のイニシャライズを実行後、ステップS502
で各気筒のインジェクタ1について、それぞれコネクタ
1c(図1参照)に内蔵された補正抵抗2の両端電圧V
i を取り込み、ステップS503で補正パラメータマッ
プ35Aを参照して気筒別に第1基準補正量TQC1
(j)、第2基準補正量TQC2(j)(j=0,1,
2,3:気筒番号)を得る。第1基準補正量TQC1
(j)、第2基準補正量TQC2(j)は気筒別にRA
Mに格納される。なお、ステップS503で電圧Vi
いずれの電圧範囲からも外れている場合、すなわち最低
圧域の電圧範囲よりも低圧か、最高圧域の電圧範囲より
も高圧のときはインジェクタ1と電子制御ユニット3間
を接続するケーブルのショートまたは断線と判断して第
1基準補正量TQC1(j)、第2基準補正量TQC2
(j)を実質的に補正しない0μsとする。
【0067】この補正パラメータTQC1(j),TQ
C2(j)の選択は、第1実施形態と同様にイニシャル
ルーチンにおいてのみ行われ、再びIGキーがオンされ
るまで更新されないので、例えば64msごとに、第1
実施形態において図8に示した上下限チェックルーチン
を実行してRAM化けに備え、RAM化けと判定された
ときには第1基準補正量TQC1(j)、第2基準補正
量TQC2(j)を0にセットする。
【0068】図16は角度同期ルーチンで、4気筒の本
実施形態の場合、180°CAごとに実行される。ステ
ップS601ではアクセル開度Acや車速などの運転条
件パラメータを読み込み、これら運転条件パラメータに
基づいてステップS602では指令噴射量が算出され、
ステップS603では指令噴射時期が算出される。続く
ステップS604では上記指令噴射量等に基づいてイン
ジェクタ1の基準噴射パルス時間tqbaseを算出
し、ステップS605に進む。
【0069】ステップS605では噴射気筒番号を読み
込み、ステップS606にて、ステップS602で算出
された噴射量に対する補正量を算出する。補正量の算出
は次のように行う。すなわち、先ず上記噴射気筒番号に
対応する基準補正量TQC1(j),TQC2(j)を
読み込む。そして、図17に示すように、多量側の第1
基準噴射量(50mm3 /st)における基準補正量T
QC1(j)と、少量側の第2基準噴射量(5mm3
st)における基準補正量TQC2(j)とに基づい
て、線型補間により指令噴射量に対する補正量TQC
(j)を算出する。
【0070】ステップS607では、ステップS604
で算出された基準噴射パルス時間tqbaseに、ステ
ップS606で算出された補正量TQC(j)を加算し
て補正後の基準噴射パルス時間tqfinを得る。ステ
ップS608では基準噴射パルス時間tqfinを駆動
パルス制御レジスタにセットする。セットされた内容に
てインジェクタ1に駆動パルスが出力され、補正後噴射
パルス時間の間、電磁弁1bに通電され、インジェクタ
1から燃料が噴射される。
【0071】本燃料噴射システムでは、図18に示すよ
うに、指令噴射量が多くなるほど噴射パルス時間の補正
量が漸増もしくは漸減する。すなわち噴射パルス時間の
指令噴射量に対する傾きを、インジェクタ1個々に変化
させる補正を行うことができる。
【0072】なお、噴射パルス時間の補正(ステップS
606)における基準補正量TQC1(j),TQC2
(j)は、補正パラメータマップ35Aから選択される
基準補正量TQC1(j),TQC2(j)に、コモン
ンレール圧力PCに応じた係数Kを乗じた値を用いるの
もよい。図19はその一例を示すもので、係数Kは、コ
モンレール圧力PCが補正パラメータマップ35Aの基
準補正量TQC1(j),TQC2(j)を測定した時
の供給燃料圧力(図例は60MPa)以下では1、上記
供給燃料圧力以上ではコモンレール圧力PCが高くなる
ほど小さくするようにしている。
【0073】(第3実施形態)図20に本発明の燃料噴
射システムの第3実施形態を示す。本実施形態は、イン
ジェクタ1からの燃料噴射を、メイン噴射に先立ち少量
のパイロット噴射を行うようにした燃料噴射システムで
あり、第1実施形態の構成において、別の電子制御ユニ
ット3Bに代えたものである。電子制御ユニット3Bは
基本的な構成は第1実施形態のものと同じで、第1実施
形態とは異なる補正パラメータマップ35Bを備えてい
る。
【0074】補正パラメータマップ35Bは、図21に
示すように、補正抵抗2の抵抗値計測信号である電圧V
i の電圧範囲に対して2つの補正パラメータTQPC
(j),TQMC(j)が対応するようになっている。
補正パラメータTQPC(j),TQMC(j)は指令
噴射量に基づいて算出される開弁時間たる噴射パルス時
間をオフセット補正するもので、一方TQPC(j)は
インジェクタ1の指令噴射量が少量側の時用いられるパ
イロット領域補正量であり、他方TQMC(j)は、指
令噴射量が多量側の時用いられるメイン領域補正量であ
る。
【0075】図22、図23、図24に、電子制御ユニ
ット3Bで実行されるインジェクタ1の制御フローを示
す。
【0076】図22において、IGキーオン後にイニシ
ャルルーチンを実行する。ステップS701ではRAM
等、各部のイニシャライズを実行後、ステップS702
で各気筒のインジェクタ1について、それぞれコネクタ
1cに内蔵された補正抵抗2の両端電圧Vi を取り込
み、ステップS703で補正パラメータマップ35Bを
参照してパイロット領域補正量TQPC(j)、メイン
領域補正量TQMC(j)(j=0,1,2,3:気筒
番号)を得る。パイロット領域補正量TQPC(j)、
メイン領域補正量TQMC(j)は、ステップS704
にて気筒別にRAMに格納される。なお、ステップS7
03で、電圧Vi がいずれの電圧範囲からも外れている
場合、すなわち最低圧域の電圧範囲よりも低圧か、最高
圧域の電圧範囲よりも高圧のときはショートまたは断線
と判断してパイロット領域補正量TQPC(j)、メイ
ン領域補正量TQMC(j)を実質的に補正しない0μ
sとする。
【0077】この補正パラメータTQPC(j),TQ
MC(j)の選択は、第1実施形態と同様にイニシャル
ルーチンにおいてのみ行われ、再びIGキーがオンされ
るまで更新されないので、例えば64msごとに、第1
実施形態において示した図8の上下限チェックルーチン
を実行してRAM化けに備え、RAM化けと判定された
ときにはパイロット領域補正量TQPC(j)、メイン
領域補正量TQMC(j)を0にセットする。
【0078】図23は角度同期ルーチンで、4気筒の本
実施形態の場合、180°CAごとに実行される。ステ
ップS801ではアクセル開度Acや車速などの運転条
件パラメータを読み込み、これら運転条件パラメータに
基づいてステップS802にて指令トータル噴射量QF
INを算出し、ステップS803では指令パイロット噴
射量QPLTを算出する。続くステップS804では指
令メイン噴射量QMAINを式(3)により算出する。 QMAIN=QFIN−QPLT・・・(3)
【0079】ステップS805ではコモンレール圧力P
Cを読み込み、ステップS803,S804において算
出した指令パイロット噴射量QPLTおよび指令メイン
噴射量QMAINと、コモンレール圧力PCとから、ス
テップS806にて基準パイロット噴射時間TQPL
T、基準メイン噴射時間TQMAINを得る。
【0080】ステップS807では、補正後噴射パルス
時間TQPLTF,TQMAINFを算出する。
【0081】図24はステップS807の詳細を示すも
ので、ステップS901では気筒番号(j)を読み込
み、ステップS902で対応する補正量TQPC
(j),TQMC(j)を読み込む。ステップS903
では補正後噴射パルス時間TQPLTF,TQMAIN
Fを式(4)により算出する。なお、式中、Tthは所定
のスレッショルド値である。 TQPLTF=TQPLT+TQPC(j) TQMAINF=TQMAIN+TQPC(j)(QMAIN<Tth) TQMAINF=TQMAIN+TQMC(j)(QMAIN≧Tth) ・・・(4)
【0082】このように、噴射パルス時間TQPLT,
TQMAINに対する補正量が、要求される噴射量が少
量側と多量側とで分けて設定される。
【0083】ステップS808ではエンジン回転数と指
令トータル噴射量とに基づいて目標噴射時期TPLT,
TMAINを算出する。なお、噴射時期はクランク角で
与えられ、クランク角信号の内、所定の基準パルスを基
準角度として起算する。
【0084】ステップS809では補正後噴射パルス時
間TQPLTF,TQMAINF、指令噴射時期TPL
T,TMAINを駆動パルス制御レジスタにセットす
る。セットされた内容にてインジェクタ1に駆動パルス
が出力され、燃料噴射が行われる。
【0085】本燃料噴射システムでは、このようにイン
ジェクタ1個々に、少量域と多量域とで補正量がそれぞ
れ与えられる。例えばスレッショルド値Tthを10mm
3 /st、パイロット領域補正量TQPC=−10μ
s、メイン領域補正量TQMC=+10μsとすると、
図25のごとくになる。
【0086】図26は指令噴射量と噴射パルス時間の関
係を示すもので、補正前のものである。少量のパイロッ
ト領域と多量のメイン領域とではプロファイルが異なる
が、これは、パイロット領域では、インジェクタ1のノ
ズル部1aのニードルバルブ106(図1参照)がフル
リフトに達しておらず、燃料流量がノズル部1aのシー
ト絞りに支配され、一方、メイン領域ではフルリフトに
達しており、燃料流量が噴孔102流量に支配される
等、噴射量の支配要因がパイロット領域とメイン領域と
で異なることによるものである。したがって、パイロッ
ト領域とメイン領域とで適正な補正量が異なる。本実施
形態では、図27のようにパイロット領域、メイン領域
とでそれぞれ別々にオフセット補正が行われ、より、精
密にインジェクタ個々の噴射特性に応じた補正が可能と
なる。
【0087】(第4実施形態)図28は燃料噴射システ
ムのタイムチャートで、上記第1〜第3実施形態では、
指令噴射量等から算出される基準噴射パルス時間に補正
量ΔTを加減算し、例えば図例のように噴射パルス時間
を短くして噴射率をからのように時間方向に圧縮す
ることにより、インジェクタ個々の噴射特性がばらつい
ていてもインジェクタ間で噴射量が揃うようにしたが、
本実施形態は噴射時期についてもインジェクタ個々に補
正しのように補正することで良好な燃焼特性を得るよ
うにしたものであり、特に簡単な構成を提案する。
【0088】図29に本発明の燃料噴射システムの第4
実施形態を示す。本実施形態は、インジェクタからの燃
料噴射を、メイン噴射に先立ち少量のパイロット噴射を
行う燃料噴射システムであり、第1実施形態の構成にお
いて、別の電子制御ユニット3Cに代えたものである。
電子制御ユニット3Cは基本的な構成は第1実施形態の
ものと同じで、第1実施形態の補正パラメータマップと
は異なる補正パラメータマップ35Cを備えている。
【0089】補正パラメータマップ35Cは、図30に
示すように、補正抵抗2の抵抗値計測信号である電圧V
i の電圧範囲に対して2つの補正パラメータTQPC’
(j),TQMC’(j)が対応するようになってい
る。補正パラメータTQPC’(j),TQMC’
(j)は指令噴射量に基づいて算出される開弁時間たる
噴射パルス時間をオフセット補正するもので、一方TQ
PC’(j)はインジェクタ1の指令噴射量が少量側の
時用いられるパイロット領域補正量であり、他方TQM
C’(j)は、指令噴射量が多量側の時用いられるメイ
ン領域補正量である。パイロット領域補正量TQPC’
(j)およびメイン領域補正量TQMC’(j)は、第
3実施形態のごとく指令噴射量等から算出される基準噴
射パルス時間の補正に用いられるとともに、後述するよ
うに噴射時期の補正に用いられる。
【0090】また、電子制御ユニット3Cには、基準噴
射遅れ時間マップ37と噴射遅れ時間調整係数マップ3
8を備えている。基準噴射遅れ時間マップ37、噴射遅
れ時間調整係数マップ38は上記補正パラメータマップ
35C等とともに予めROM310に書き込まれるもの
である。図31は基準噴射遅れ時間マップ37を示すも
ので、コモンレール圧力PCに対して基準噴射遅れ時間
TDが対応するようになっている。また、図32は噴射
遅れ時間調整係数マップ38を示すもので、コモンレー
ル圧力PCに対して噴射遅れ時間調整係数Kpcが対応す
るようになっている。後述するように、これら基準噴射
遅れ時間マップ37、噴射遅れ時間調整係数マップ38
に基づいて、コモンレール圧PC全域にわたってインジ
ェクタ1の噴射時期を精密に補正する。
【0091】図33、図34、図35、図36に、電子
制御ユニット3Cで実行されるインジェクタ1の制御フ
ローを示す。
【0092】図33において、IGキーオン後にイニシ
ャルルーチンを実行する。ステップS1001ではRA
M等、各部のイニシャライズを実行後、ステップS10
02で各気筒のインジェクタ1について、それぞれコネ
クタ1c(図1参照)に内蔵された補正抵抗2の両端電
圧Vi を取り込み、ステップS1003で補正パラメー
タマップ35Cを参照してパイロット領域補正量TQP
C’(j)、メイン領域補正量TQMC’(j)(j=
0,1,2,3:気筒番号)を得る。パイロット領域補
正量TQPC’(j)、メイン領域補正量TQMC’
(j)は、ステップS1004にて気筒別にRAMに格
納される。なお、ステップS1003で、電圧Vi がい
ずれの電圧範囲からも外れている場合、上記各実施形態
のごとくパイロット領域補正量TQPC’(j)、メイ
ン領域補正量TQMC’(j)を0μsとする。
【0093】この補正パラメータTQPC’(j),T
QMC’(j)の選択は、第1実施形態と同様にイニシ
ャルルーチンにおいてのみ行われ、再びIGキーがオン
されるまで更新されないので、第1実施形態において図
8に示した上下限チェックルーチンを例えば64msご
とに実行してRAM化けに備え、RAM化けと判定され
たときにはパイロット領域補正量TQPC’(j)、メ
イン領域補正量TQMC’(j)を0μsにセットす
る。
【0094】図34は角度同期ルーチンで、4気筒の本
実施形態の場合、180°CAごとに実行される。ステ
ップS1101ではアクセル開度Acや車速などの運転
条件パラメータを読み込み、これら運転条件パラメータ
に基づいてステップS1102にて指令トータル噴射量
QFINを算出し、ステップS1103では指令パイロ
ット噴射量QPLTを算出する。続くステップS110
4では指令メイン噴射量QMAINを式(5)により算
出する。 QMAIN=QFIN−QPLT・・・(5)
【0095】ステップS1105ではコモンレール圧力
PCを読み込み、ステップS1103,S1104にお
いて算出した指令パイロット噴射量QPLTおよび指令
メイン噴射量QMAINと、コモンレール圧力PCとか
ら、ステップS1106にて基準パイロット噴射時間T
QPLT、基準メイン噴射時間TQMAINを得る。
【0096】ステップS1107では、補正後噴射パル
ス時間TQPLTF,TQMAINFを算出する。図3
5はステップS1107の詳細を示すもので、ステップ
S1201では気筒番号(j)を読み込み、ステップS
1202で対応する補正量TQPC’(j),TQM
C’(j)を読み込む。ステップS1203では補正後
噴射パルス時間TQPLTF,TQMAINFを式
(6)により算出する。 TQPLTF=TQPLT+TQMC’(j)+TQPC’(j) TQMAINF=TQMAIN+TQMC’(j)・・・(6)
【0097】ステップS1108ではエンジン回転数N
eと指令トータル噴射量QFINとに基づいて目標噴射
時期TPLT,TMAINを算出する。なお、噴射時期
はクランク角で与えられ、クランク角信号の内、所定の
基準パルスを基準角度として起算する。ステップS11
09では基準噴射遅れ時間マップ37に基づいてコモン
レール圧PCに対応する基準噴射遅れ時間TDを算出す
る。
【0098】続くステップS1110では噴射遅れ時間
補正量TDP(j),TDM(j)を算出する。図36
はステップS1110の詳細手順を示すもので、先ず、
ステップS1301では気筒番号を読み込み、ステップ
S1302で対応する補正量TQPC’(j),TQM
C’(j)を読み込む。ステップS1303では噴射遅
れ時間補正量TDP(j),TDM(j)を式(7)に
より算出する。式中の調整係数Kpcは、噴射遅れ時間調
整係数マップ38から読み込む。 TDP(j)=Kpc×(TQMC’(j)+TQPC’(j)) TDM(j)=Kpc×TQMC’(j)・・・(7)
【0099】続くステップS1111では、パイロット
噴射およびメイン噴射それぞれについて、式(8)によ
り、噴射遅れ時間TDを噴射遅れ時間TDP(j),T
DM(j)により補正し、それをクランク角に換算す
る。 TPLTC(j)=6×Ne×(TD+TDP(j))×10-6 TMAINC(j)=6×Ne×(TD+TDM(j))×10-6 ・・・(8)
【0100】続くステップS1112では、ステップS
1108で算出された目標噴射指令時期TPLT,TM
AIN、ステップS1111で算出された噴射遅れ補正
角TPLTC(j),TMAINC(j)とから、式
(9)により、最終指令噴射時期TPLTF,TMAI
NFを算出する。 TPLTF=TPLT−TPLTC(j) TMAINF=TMAIN−TMAINC(j)・・・(9)
【0101】ステップS1113では補正後噴射パルス
時間TQPLTF,TQMAINF、最終指令噴射時期
TPLTF,TMAINFを駆動パルス制御レジスタに
セットする。セットされた内容にてインジェクタ1に制
御信号が出力され、燃料噴射が行われる。
【0102】さて、上記制御フローにおいては、噴射遅
れ時間の補正量TDP(j),TDM(j)を算出する
上記式(7)において、噴射遅れ時間の補正量TDP
(j),TDM(j)は、調整係数Kpcにより噴射パル
ス時間の補正量TQPC’(j),TQMC’(j)と
結ばれ、簡単に求めることができる。発明者らはインジ
ェクタ間の噴射量ばらつきの要因として噴射パルスに対
する実噴射開始の応答遅れに着目し、多数のインジェク
タについて、噴射量を揃えるための補正量ΔTと噴射遅
れ時間Δtの偏差について調査した。図37はその結果
を示すもので、補正量ΔTと噴射遅れ時間Δtの間に相
関があることを示しており、補正量ΔTと噴射遅れ時間
Δtとについての相関式の係数が調整係数Kpcとなる。
しかして、式(7)に従えば簡単な計算により噴射遅れ
時間補正量TDP(j),TDM(j)を得ることがで
きる。本実施形態では噴射量を、メイン噴射はTQMC
(j)でパイロット噴射は(TQMC’(j)+TQP
C’(j))で補正するようにしているので、これらに
調整係数Kpcを乗じて噴射遅れ時間TDP(j),TD
M(j)を得ている。
【0103】図38は本燃料噴射システム各部の作動を
示すタイムチャートで、パイロット噴射、メイン噴射の
いずれも、噴射パルスがインジェクタ個々の噴射遅れ時
間および噴射量ばらつきを相殺するように出力され、適
正な噴射時期および噴射量にて燃料噴射が行われる。
【0104】上記各実施形態では、インジェクタのコネ
クタに内蔵した補正抵抗の両端電圧から、補正パラメー
タマップに基づいて複数の補正パラメータの組を選択し
インジェクタの個体間ばらつきを相殺する高い効果を奏
するようになっているが、要求される個体間ばらつきの
相殺効果によっては、噴射パルス時間や噴射遅れ時間に
ついての単一の補正量のみがインジェクタ個々の噴射特
性を代表するものとして与えられるようにしてもよい。
例えば、噴射パルス時間を指令噴射量の全範囲にわたっ
て一定値、オフセットせしめる。勿論、この場合、コモ
ンレール圧に応じて補正量を調整するのもよい。
【0105】(第5実施形態)上記各実施形態では、イ
ンジェクタには補正抵抗が内蔵されてその抵抗値を識別
情報とする構成について示した。そこでは電子制御ユニ
ットは補正抵抗の両端電圧を計測する構成を備えるだけ
で、容易に補正抵抗の識別情報を得ることができる。し
かし、ごく少量生産の車両等の場合には、電子制御ユニ
ットやインジェクタのコネクタの設計変更により、十分
にコスト低減効果を発揮することができないおそれがあ
る。本実施形態では、インジェクタと電子制御ユニット
間の配線系に設計変更を伴わない構成のインジェクタお
よび燃料噴射システムを提案する。
【0106】図39、図40に本発明のインジェクタお
よび燃料噴射システムの第5実施形態を示す。インジェ
クタ1Aは、コネクタ1dが、補正抵抗および補正抵抗
用の端子を備えていない点を除き、基本的に上記各実施
形態のものと同じである。相違点は、インジェクタ1A
の表面に情報記憶媒体たるタグ2Aが貼り付けてあり、
その表面にはバーコード21が形成してある。バーコー
ド21のコード情報は、タグ2Aが貼り付けられたイン
ジェクタ1A個々の噴射特性を示す識別情報であり、そ
のインジェクタ1Aの噴射特性に応じた補正量、例えば
第1実施形態の高圧側補正量tqcmh(j)、低圧側
補正量tqcml(j)である。このコード情報は、組
み立てラインから払いだされる前に、バーコードリーダ
91でタグ2Aのコード情報を読み取り、読み取った補
正パラメータの情報をROMライタ92により、電子制
御ユニット3D内のROM310の、当該インジェクタ
1Aが取り付けられた気筒の番号に対応するアドレスに
書き込む。ここで、ROM310は書き込みが可能なE
EPROM等を用いる。
【0107】また、電子制御ユニット3Dは、書き込ま
れた補正パラメータに基づいて噴射期間の補正を行う。
バーコード21として補正パラメータを記憶しているの
で、電子制御ユニット3D内に、第1〜第4実施形態の
ようにバーコードの情報に補正パラメータを対応せしめ
る補正パラメータマップは不要である。勿論、バーコー
ドには噴射特性の種類だけを識別する情報のみを書き込
み、電子制御ユニットには補正パラメータマップを備
え、バーコードの情報から選択すべき補正パラメータを
特定する方式とすることもできる。あるいは、図41に
示すように、補正パラメータマップに相当するデータベ
ース93を用意しておき、バーコードリーダ91により
読みだしたバーコードの情報に対応する補正パラメータ
を検索、取得し、取得された補正パラメータをROMラ
イタ92に転送するのでもよい。
【0108】なお、インジェクタ個々の噴射特性を識別
する識別情報を記憶する情報記憶媒体は、上記補正抵抗
やバーコードを形成したタグに限られるものではなく、
本発明の趣旨に反しない限り、任意である。例えば、電
子制御ユニットを、補正パラメータマップを備えるとと
もに、インジェクタの噴射特性の識別情報をディップス
イッチにより設定するように構成し、インジェクタには
ディップスイッチの設定を特定する情報を記したタグを
貼り付けておき、ディップスイッチの設定作業を、第5
実施形態のごとく、組み立てラインから払いだす前に行
うようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態になる燃料噴射システム
を構成するインジェクタの断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態になる燃料噴射システム
の全体構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態になる燃料噴射システム
の要部構成図である。
【図4】本発明の第1実施形態になる燃料噴射システム
の補正パラメータマップを示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態になる燃料噴射システム
における補正抵抗の抵抗値の割り当てを示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態になる燃料噴射システム
の開弁時間調整係数マップを示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態になる燃料噴射システム
の電子制御ユニットにおける制御を示す第1のフローチ
ャートである。
【図8】本発明の第1実施形態になる燃料噴射システム
の電子制御ユニットにおける制御を示す第2のフローチ
ャートである。
【図9】本発明の第1実施形態になる燃料噴射システム
の電子制御ユニットにおける制御を示す第3のフローチ
ャートである。
【図10】本発明の第1実施形態になる燃料噴射システ
ムの電子制御ユニットにおける制御を示す第4のフロー
チャートである。
【図11】本発明の第1実施形態になるインジェクタお
よび燃料噴射システムの電子制御ユニットにおける作用
を示す第1のグラフである。
【図12】本発明の第1実施形態になるインジェクタお
よび燃料噴射システムの電子制御ユニットにおける作用
を示す第2のグラフである。
【図13】本発明の第2実施形態になる燃料噴射システ
ムの要部構成図である。
【図14】本発明の第2実施形態になる燃料噴射システ
ムの補正パラメータマップを示す図である。
【図15】本発明の第2実施形態になる燃料噴射システ
ムの電子制御ユニットにおける制御を示す第1のフロー
チャートである。
【図16】本発明の第2実施形態になる燃料噴射システ
ムの電子制御ユニットにおける制御を示す第2のフロー
チャートである。
【図17】本発明の第2実施形態になるインジェクタお
よび燃料噴射システムの電子制御ユニットにおける作用
を示す第1のグラフである。
【図18】本発明の第2実施形態になるインジェクタお
よび燃料噴射システムの電子制御ユニットにおける作用
を示す第2のグラフである。
【図19】本発明の第2実施形態になる燃料噴射システ
ムの変形例を示すグラフである。
【図20】本発明の第3実施形態になる燃料噴射システ
ムの要部構成図である。
【図21】本発明の第3実施形態になる燃料噴射システ
ムの補正パラメータマップを示す図である。
【図22】本発明の第3実施形態になる燃料噴射システ
ムの電子制御ユニットにおける制御を示す第1のフロー
チャートである。
【図23】本発明の第3実施形態になる燃料噴射システ
ムの電子制御ユニットにおける制御を示す第2のフロー
チャートである。
【図24】本発明の第3実施形態になる燃料噴射システ
ムの電子制御ユニットにおける制御を示す第3のフロー
チャートである。
【図25】本発明の第3実施形態になるインジェクタお
よび燃料噴射システムの電子制御ユニットにおける作用
を説明する第1のグラフである。
【図26】本発明の第3実施形態になるインジェクタお
よび燃料噴射システムの電子制御ユニットにおける作用
を説明する第2のグラフである。
【図27】本発明の第3実施形態になるインジェクタお
よび燃料噴射システムの電子制御ユニットにおける作用
を説明する第3のグラフである。
【図28】本発明の第4実施形態になるインジェクタお
よび燃料噴射システムの電子制御ユニットにおける作用
を説明するタイムチャートである。
【図29】本発明の第4実施形態になる燃料噴射システ
ムの要部構成図である。
【図30】本発明の第4実施形態になる燃料噴射システ
ムの補正パラメータマップを示す図である。
【図31】本発明の第4実施形態になる燃料噴射システ
ムの基準閉弁遅れ時間マップを示す図である。
【図32】本発明の第4実施形態になる燃料噴射システ
ムの閉弁遅れ時間調整係数マップを示す図である。
【図33】本発明の第4実施形態になる燃料噴射システ
ムの電子制御ユニットにおける制御を示す第1のフロー
チャートである。
【図34】本発明の第4実施形態になる燃料噴射システ
ムの電子制御ユニットにおける制御を示す第2のフロー
チャートである。
【図35】本発明の第4実施形態になる燃料噴射システ
ムの電子制御ユニットにおける制御を示す第3のフロー
チャートである。
【図36】本発明の第4実施形態になる燃料噴射システ
ムの電子制御ユニットにおける制御を示す第4のフロー
チャートである。
【図37】本発明の第4実施形態になるインジェクタお
よび燃料噴射システムの電子制御ユニットにおける作用
を説明するグラフである。
【図38】本発明の第4実施形態になるインジェクタお
よび燃料噴射システムの電子制御ユニットにおける作用
を説明するタイムチャートである。
【図39】本発明の第5実施形態になるインジェクタの
側面図である。
【図40】本発明の第5実施形態になる燃料噴射システ
ムの、インジェクタのバーコードの情報を電子制御ユニ
ットへ書き込む時の状態を示す図である。
【図41】本発明の第5実施形態になる燃料噴射システ
ムの、インジェクタのバーコードの情報を電子制御ユニ
ットへ書き込む時の状態の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1,1A インジェクタ 1a ノズル部 1b 電磁弁 1c コネクタ 2 補正抵抗(情報記憶媒体) 2A タグ(情報記憶媒体) 21 バーコード 3,3A,3B,3C,3D 電子制御ユニット(制御
手段) 3a 電圧計測回路(抵抗計測手段) 35,35A,35B,35C 補正パラメータマップ 36 開弁時間調整係数マップ 37 基準閉弁遅れ時間マップ 38 閉弁遅れ時間調整係数マップ 4 エンジン 5 コモンレール 6 可変吐出量高圧ポンプ 7 燃料タンク 8 圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−238857(JP,A) 特開 平7−305665(JP,A) 特開 平10−213002(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/38 F02D 45/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号に応じて開弁または閉弁し供給
    燃料の噴射と停止とを切り換え可能なインジェクタと、
    該インジェクタの指令噴射時期および指令噴射量に基づ
    いて開弁期間を算出し、該開弁期間に対応してインジェ
    クタに上記制御信号を出力する制御手段とを具備し、か
    つ、上記インジェクタには、インジェクタ個々の噴射特
    性に対応して予め定められた識別情報を記憶した情報記
    憶媒体を具備せしめ、制御手段には、上記識別情報に対
    して噴射量を調整する補正量が対応するマップであっ
    て、一つの識別情報からインジェクタ個々の噴射特性を
    特定する複数の補正量を1組選択可能な補正パラメータ
    マップを具備せしめて、上記情報記憶媒体から読みだし
    た識別情報に対応する補正量を選択し、上記開弁期間を
    補正するようにしたことを特徴とする燃料噴射システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料噴射システムにおい
    て、上記情報記憶媒体は抵抗器であり、その抵抗値を識
    別情報とした燃料噴射システム
  3. 【請求項3】 請求項1記載の燃料噴射システムにおい
    て、上記情報記憶媒体はバーコードを表面に形成したタ
    グであり、そのコード内容を識別情報とした燃料噴射シ
    ステム
  4. 【請求項4】 請求項記載の燃料噴射システムにおい
    、上記制御手段には、上記抵抗器に通電して識別情報
    としての抵抗値を計測する抵抗計測手段を具備せしめた
    燃料噴射システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか記載の燃料噴
    射システムにおいて、上記補正量は、上記複数の補正量
    として、供給燃料の圧力別の開弁時間のオフセット値を
    含む燃料噴射システム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4いずれか記載の燃料噴
    射システムにおいて、上記補正量は、上記複数の補正量
    として、指令噴射量別の開弁時間のオフセット値を含む
    燃料噴射システム。
  7. 【請求項7】 請求項記載の燃料噴射システムにおい
    て、上記補正量は、上記複数の補正量として、メイン噴
    射に先立ち少量のパイロット噴射を行うときのパイロッ
    ト噴射領域、メイン噴射領域における各領域別の開弁時
    間のオフセット値を含む燃料噴射システム。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし4いずれか記載の燃料噴
    射システムにおいて、上記補正量は、供給燃料の基準圧
    力における開弁時間のオフセット値を含み、上記制御手
    段には、供給燃料圧力に対して開弁時間調整係数が対応
    する開弁時間調整係数マップを具備せしめ、開弁時間の
    オフセット値を、開弁時間調整係数マップから読みだし
    た開弁時間調整係数に、基準圧力におけるオフセット値
    を乗じて得るように構成した燃料噴射システム。
  9. 【請求項9】 請求項記載の燃料噴射システムにおい
    て、上記補正量は、上記複数の補正量として、供給燃料
    の低圧側基準圧力における開弁時間のオフセット値と、
    供給燃料の高圧側基準圧力における開弁時間のオフセッ
    ト値とを含み、上記制御手段を、供給燃料圧力が低圧側
    における開弁時間のオフセット値を、開弁時間調整係数
    マップから読みだした開弁時間調整係数に、低圧側基準
    圧力におけるオフセット値を乗じて得、供給燃料圧力が
    高圧側における開弁時間のオフセット値を、開弁時間調
    整係数マップから読みだした開弁時間調整係数に、高圧
    側基準圧力におけるオフセット値を乗じて得るように構
    成した燃料噴射システム。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし4いずれか記載の燃料
    噴射システムにおいて、上記補正量は、上記複数の補正
    量として、指令噴射量が少量側の基準噴射量における開
    弁時間のオフセット値と、指令噴射量が多量側の基準噴
    射量における開弁時間のオフセット値とを含み、上記制
    御手段は、開弁時間を、上記2つの基準噴射量において
    それぞれ補正された開弁時間に基づいて線型補間により
    設定するように構成した燃料噴射システム。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし4いずれか記載の燃料
    噴射システムにおいて、上記補正量は、上記複数の補正
    量として、指令噴射量をその多少により複数の範囲に区
    分し、範囲ごとに設定された開弁時間のオフセット値を
    含む燃料噴射システム
  12. 【請求項12】 請求項1ないし4いずれか記載の燃料
    噴射システムにおいて、上記補正量は、開弁時間のオフ
    セット値を含み、上記制御手段は、開弁時期のオフセッ
    ト値を、所定の開弁時期調整係数に、開弁時間のオフセ
    ット値を乗じて得るように構成した燃料噴射システム。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の燃料噴射システムに
    おいて、上記開弁時間のオフセット値は、供給燃料の基
    準圧力における開弁時間のオフセット値であり、上記制
    御手段には、供給燃料圧力に対して開弁時期調整係数が
    対応する開弁時期調整係数マップを具備せしめ、開弁時
    期のオフセット値を、開弁時期調整係数マップから読み
    だした開弁時期調整係数に、基準圧力における開弁時間
    のオフセット値を乗じて得るように構成した燃料噴射シ
    ステム。
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