JP4927052B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば空気調和機や冷凍機などの冷凍装置に係り、特に、冷凍サイクルの圧縮機を駆動する永久磁石同期モータの回転数をインバータ装置によって可変制御する冷凍装置に関する。
例えば空気調和機や冷凍機などの冷凍装置において、高効率な運転を実現するため、インバータ装置にベクトル制御を採用することが知られている。ベクトル制御はモータ定数(詳細には、抵抗、誘起電圧、及びインダクタンス)を用いるため、このモータ定数を予め設定する必要がある。しかし、モータ定数は、モータ製造時のバラツキや運転条件によって変動し、予め設定した設定値と実際値との間にずれが生じる恐れがある。そこで、実運転の直前や実運転中にモータ定数を同定して、モータ定数設定値を自動的に修正するベクトル制御装置が提唱されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のベクトル制御装置は、3相交流電流を検出する電流検出器と、3相交流電流の検出値をd軸電流検出値及びq軸電流検出値に変換する座標変換部と、第1のd軸電流指令値とd軸電流検出値との偏差に応じて第2のd軸電流指令値を生成するd軸電流指令演算部と、第1のq軸電流指令値とq軸電流検出値との偏差に基づいて第2のq軸電流指令値を生成するq軸電流指令演算部と、モータ定数を同定して、モータ定数設定値を修正するモータ定数同定部と、モータ定数の設定値、回転数指令値、第2のd軸電流指令値、及び第2のq軸電流指令値に基づいてd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を演算するベクトル制御演算部(電圧指令演算部)と、d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を3相交流の電圧指令値に変換する座標変換部と、3相交流の電圧指令値に比例した電圧を永久磁石同期モータに印加する電力変換器とを備えている。そして、高速域では、d軸電流を「零」と「零以外の所定値」とに制御し、それら2つの制御状態における第2のd軸電流指令値の差分とd軸電流検出値の差分(若しくは第1のd軸電流指令値の差分)をそれぞれ演算し、それらd軸電流指令値の差分とd軸電流検出値の差分(若しくは第1のd軸電流指令値の差分)との比をd軸インダクタンスの設定値に乗じて、d軸インダクタンスの設定値を修正するようになっている。また、高速域では、q軸電流が「所定値以上」であれば、第2のq軸電流指令値とq軸電流検出値(若しくは第1のq軸電流指令値)との比をq軸インダクタンスの設定値に乗じて、q軸インダクタンスの設定値を修正するようになっている。
特開2007−49843号公報
モータ定数の同定精度は、モータの制御性能(詳細には、駆動効率、応答速度、安定性など)に影響を与えるが、特に、インダクタンスの同定精度は、モータ最大トルク制御に係わるので、モータ電流や駆動効率に大きな影響を与える。上記制御装置では、d軸電流指令値を「零」と「零以外の所定値」に制御し、それら2つの制御状態における第2のd軸電流指令値の差分とd軸電流検出値の差分に基づいてd軸インダクタンスを同定するようになっている。そのため、電流のリップルや位相のバラツキの影響を受けやすく、インダクタンスの同定精度の点で改善の余地があった。
本発明の目的は、インダクタンスの同定精度を高めることができ、運転効率の向上を図ることができる冷凍装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、冷凍サイクルの圧縮機と、前記圧縮機を駆動する永久磁石同期モータと、ベクトル制御によって前記モータの回転数を可変制御するインバータ装置とを備えた冷凍装置において、前記インバータ装置は、電流検出手段で検出された電流からd軸電流検出値及びq軸電流検出値を演算する電流検出演算手段と、第1のd軸電流指令値とd軸電流検出値との偏差に基づいて第1のd軸電流指令値を補正して第2のd軸電流指令値を生成するd軸電流指令演算手段と、第1のq軸電流指令値とq軸電流検出値との偏差に基づいて第1のq軸電流指令値を補正して第2のq軸電流指令値を生成するq軸電流指令演算手段と、第1のq軸電流指令値を零以外の値とするベクトル制御運転中に、同定モードとして、所定時間、回転数指令値を固定しつつ、第1のd軸電流指令値を所定の設定値に固定する同定モード制御手段と、同定モードの場合における第2のd軸電流指令値と第1のd軸電流指令値との差分を演算し、これに基づいてインダクタンス設定値の補正量を演算するインダクタンス同定手段とを備えており、運転条件に適した高効率な運転をする。
上記目的を達成するために、また本発明は、冷凍サイクルの圧縮機と、前記圧縮機を駆動する永久磁石同期モータと、ベクトル制御によって前記モータの回転数を可変制御するインバータ装置とを備えた冷凍装置において、前記インバータ装置は、電流検出手段で検出された電流からd軸電流検出値及びq軸電流検出値を演算する電流検出演算手段と、第1のd軸電流指令値を生成するd軸電流指令生成手段と、第1のd軸電流指令値とd軸電流検出値との偏差に基づいて第1のd軸電流指令値を補正して第2のd軸電流指令値を生成するd軸電流指令演算手段と、第1のq軸電流指令値を生成するq軸電流指令生成手段と、第1のq軸電流指令値を零以外の値とするベクトル制御運転中に、同定モードとして、所定時間、回転数指令値を固定しつつ、第1のd軸電流指令値を所定の設定値に固定する同定モード制御手段と、同定モードの場合における第2のd軸電流指令値と第1のd軸電流指令値との差分を演算し、これに基づいてインダクタンス設定値の補正量を演算するインダクタンス同定手段とを備えており、運転条件に適した高効率な運転をする。
本発明によれば、インダクタンスの同定精度を高めることができ、運転効率の向上を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態である空気調和機の構成を表す概略図である。
この図1において、空気調和機110は、圧縮機101、室内熱交換器102、室内膨張弁104、室外熱交換器105、アキュームレータ107を順次連結した冷凍サイクルを有している。そして、例えば室内を冷房する場合に、圧縮機101で圧縮された冷媒は、室外熱交換器105で凝縮されて液化し、その後、室内膨張弁104で減圧され室内熱交換器102で蒸発し、圧縮機101に戻るようになっている。なお、室内熱交換器102及び室内膨張弁104は室内機109に備えられており、室内機109には熱交換を促進するための室内送風機103が設けられている。また、圧縮機101、室外熱交換器105、及びアキュームレータ107等は室外機108に備えられており、室外機108には熱交換を促進するための室外送風機106が設けられている。
圧縮機101は永久磁石同期モータ111によって駆動され、このモータ111の回転数(運転周波数)がインバータ装置210によって可変制御されている。これにより、冷凍サイクルに必要な能力に対応するようになっている。また、室内膨張弁104又は室外膨張弁(図示せず)の開度、室内送風機103及び室外送風機106の回転数、冷房/暖房の運転モードを切り替える四方弁(図示せず)などが制御されている。
図2は、上記インバータ装置210の構成を表す概略図である。
この図2において、インバータ装置210は、交流電源251からの交流電力を直流電力に変換するコンバータ回路225と、このコンバータ回路225で生成された直流電力から交流電力を生成してモータ111に供給するインバータ回路221と、ドライバ回路232を介してインバータ回路221を制御するマイコン231と、コンバータ回路225で生成された高電圧を例えば5V又は15V程度の制御電源に調整してマイコン231及びドライバ回路232等に供給する電源回路235と、コンバータ回路225の出力直流電圧を検出する電圧検出回路234と、シャント抵抗224を用いてインバータ回路221の入力直流電流を検出する電流検出回路233と、外気温度サーミスタ261を用いて外気温度を検出する外気温度検出回路262と、吐出温度サーミスタ263を用いて圧縮機101の吐出温度を検出する吐出温度検出回路264と、吐出圧力センサ265を用いて圧縮機101の吐出圧力を検出する吐出圧力検出回路266とを備えている。
コンバータ回路225は、複数の整流素子226がブリッジ結線された回路であり、交流電源251からの交流電力を直流電力に変換するようになっている。インバータ回路221は、複数のスイッチング素子222が三相ブリッジ結線された回路である。また、スイッチング素子222がスイッチング時に発生する逆起電力を回生するため、スイッチング素子222と併設してフライホイール素子223が設けられている。ドライバ回路232は、マイコン231からの微弱な信号(後述するPWM信号)を増幅して、スイッチング素子222のスイッチング動作を制御するようになっている。これにより、インバータ回路221で交流電力が生成されるとともにその周波数が制御されるようになっている。
コンバータ回路225とインバータ回路221との間には、モータ111を運転又は停止させるための電磁接触器253と、力率改善用リアクトル252と、平滑コンデンサ270とが接続されている。また、電源投入時等に閉路する電磁接触器253が平滑コンデンサ270に流れる過大な突入電流で溶着しないように、電磁接触器253と並列して突入電流制限抵抗器254が設けられている。
マイコン231は、センサレスタイプのベクトル制御機能を有している。すなわち、電流検出回路233で検出されたインバータ回路221の入力直流電流等に基づいてモータ111の駆動電流(言い換えれば、インバータ回路221の出力交流電流)を再現するようになっており、交流電流を検出する電流センサを不要としている。また、モータ111の回転速度や位相(磁極位置)を推定するようになっており、速度センサや磁極位置センサを不要としている。このようなベクトル制御の詳細を以下説明する。
図3は、マイコン231の機能的構成を表すブロック図である。図4は、図3で示された速度・位相推定部の機能的構成を表すブロック図であり、図5は、図3で示されたモータ定数同定部及びベクトル制御演算部の機能的構成を表すブロック図である。
これら図3〜図5において、マイコン231は、モータ111の回転速度検出値ω及び位相検出値θdcを推定する速度・位相推定部18と、電流検出回路233で検出された直流電流Ish等からモータ111の駆動電流(3相交流の電流検出値)Iu,Iv,Iwを推定する電流再現部19と、位相検出値θdcに基づいて3相交流の電流検出値Iu,Iv,Iwをdc軸電流検出値Idc及びqc軸電流検出値Iqcに変換する3相/2軸変換部20と、回転速度指令値ωを生成する速度指令生成部10と、減算部11で演算された回転速度指令値ωと回転速度検出値ωとの偏差が零となるように、第1のqc軸電流指令値Iqcを生成するq軸電流指令生成部12と、第1のdc軸電流指令値Idcを生成するd軸電流指令生成部13と、モータ定数設定値(詳細には、抵抗設定値r、誘起電圧設定値Ke、及び仮想インダクタンス設定値L)を出力するモータ定数同定部14と、第1のdc軸電流指令値Idc、第1のqc軸電流指令値Iqc、モータ定数設定値、及び回転速度指令値ω等に基づいてdc軸電圧指令値Vdc及びqc軸電圧指令値Vqcを演算するベクトル制御演算部15と、位相検出値θdcに基づいてdc軸電圧指令値Vdc及びqc軸電圧指令値Vqcdc軸電圧指令値を3相交流の電圧指令値Vu,Vv,Vwに変換する2軸/3相変換部16と、3相交流の電圧指令値Vu,Vv,Vwにそれぞれ比例したPWM信号(パルス幅変調信号)を生成してドライバ回路232に出力するPWM出力部17とを有している。
電流再現部19は、電流検出回路233で検出された直流電流Ishと2軸/3相変換部16で演算された3相交流の電圧指令値Vu,Vv,Vwに基づき、モータ111の3相交流の電流検出値Iu,Iv,Iwを推定する。3相/2軸変換部20は、速度・位相推定部18で推定された位相検出値θdcに基づき、3相交流の電流検出値Iu,Iv,Iwをdc軸電流検出値Idc及びqc軸電流検出値Iqcに変換する(下記の数式1参照)。なお、図6に示すように、d−q軸はモータ回転子軸、do−qo軸はモータ最大トルク軸、dc−qc軸は制御系の推定軸であり、do−qo軸とdc−qc軸との軸誤差をΔθcと定義する。
Figure 0004927052
速度・位相推定部18は、軸誤差Δθcを演算する軸誤差演算部21と、軸誤差Δθcに零指令を与える零発生部22と、回転速度検出値ωを推定する速度演算部23と、位相検出値θcを推定する位相演算部24とを有している。軸誤差演算部21は、dc軸電圧指令値Vdc、qc軸電圧指令値Vqc、dc軸電流検出値Idc、qc軸電流検出値Iqc、モータ定数設定値r,Ke,L、及び回転速度指令値ωに基づいて軸誤差Δθcを演算する(下記の数式2参照)。
Figure 0004927052
速度演算部23は、軸誤差演算部21で演算された軸誤差Δθcが零となるように、回転速度検出値ωを推定している。言い換えれば、零発生部22及び回転速度演算部23は、PLL制御回路を構成している。速度演算部23は、例えば軸誤差Δθcが正の場合、制御系のdc−qc軸がモータ最大トルクのdo−qo軸より進んでいるため、回転速度検出値ωを増加させるように推定する。一方、例えば軸誤差Δθcが負の場合、制御系のdc−qc軸がモータ最大トルクのdo−qo軸より遅れているため、回転速度検出値ωを減少させるように推定する。そして、q軸電流指令生成部12は、速度演算部23で推定された回転速度検出値ωと速度指令生成部10で生成された回転速度指令値ωとの偏差が零となるように、第1のqc軸電流指令値を生成する。
位相演算部24は、速度演算部で推定された回転速度検出値ωを積分して、制御系の位相θdcを演算する。
ベクトル制御演算部15は、q軸電流指令演算部31と、d軸電流指令演算部33と、電圧指令演算部34とを有している。q軸電流指令演算部31は、減算部30で演算された第1のqc軸電流指令値Iqcとqc軸電流検出値Iqcとの差分に基づいて第1のqc軸電流指令値Iqcを補正して第2のqc軸電流指令値Iqc**を生成する。同様に、d軸電流指令演算部33は、減算部32で演算された第1のdc軸電流指令値Idcとdc軸電流検出値Idcとの差分に基づいて第1のdc軸電流指令値Idcを補正して第2のdc軸電流指令値Idc**を生成する。
電圧指令演算部34は、第2のqc軸電流指令値Iqc**、第2のdc軸電流指令値Idc**、モータ定数設定値r,Ke,L、及び回転速度指令値ωに基づいて、dc軸電圧指令値Vdc及びqc軸電圧指令値Vqcを演算する(下記の数式3参照)。なお、本実施形態では、d軸インダクタンス設定値Ldとq軸インダクタンス設定値Lqとがほぼ等しい場合を想定し、これを仮想インダクタンスL(=Ld=Lq)として設定している。
Figure 0004927052
2軸/3相変換部16は、速度・位相推定部18で推定された位相検出値θdcに基づき、dc軸電圧指令値Vdc及びqc軸電圧指令値Vqcを3相交流の電圧指令値Vu,Vv,Vwに変換する(下記の数式4参照)。
Figure 0004927052
ここで本実施形態の最も大きな特徴である仮想インダクタンスLの同定方法の原理について説明する。
定常状態において、モータ定数設定値(r,Ke,L)と実際のモータ定数(r,Ke,L)とが一致している場合は、電流検出値Idc,Iqc(若しくは第1の電流指令値Idc,Iqc)と電圧指令演算部34の入力である第2の電流指令値Idc**,Iqc**とがほぼ等しくなる。しかし、モータ定数設定値(r,Ke,L)と実際のモータ定数(r,Ke,L)とがずれている場合は、電流検出値Idc,Iqc(若しくは第1の電流指令値Idc,Iqc)と第2の電流指令値Idc**,Iqc**との間に偏差が生じる。その詳細を、以下説明する。
定常状態において、電流検出値Idc,Iqcと電圧指令値Vdc,Vqcとの関係は下記の数式5で近似的に表される。
Figure 0004927052
定常状態において、回転速度指令値ωと回転速度検出値ωはほぼ等しく、第1のdc軸電流指令値Idcとdc軸電流検出値Idcはほぼ等しい。また、モータ111が中高速で回転している場合若しくは抵抗設定値rの誤差が少ない場合(r=r)を想定すれば、数式3と数式5より、下記の数式6を導き出すことができる。この数式6を変形すれば、下記の数式7が得られる。
Figure 0004927052
Figure 0004927052
さらに、誘起電圧の同定が完了した後(Ke=Ke)、第1のdc軸電流指令値として所定の設定値Idc_atを与えるとすれば、式7を用いて、仮想インダクタンス設定値Lの誤差ΔLを求める式を導き出すことができる(下記の数式8参照)。
Figure 0004927052
モータ定数同定部14は、上述した仮想インダクタンスLの同定を行うため、同定モード制御部35、入力切替部36、積算部37、保存部38、及び加算部39を有している。
同定モード制御部35は、モータ111のベクトル制御モード運転中に、例えば速度・位相推定部18で推定された回転速度検出値ωを入力し、この回転速度検出値ωが予め設定された所定値ω1に達したかどうかを判定する。そして、例えば回転速度検出値ωが所定値ω1に達した場合は(言い換えれば、所定値ω1まで上昇又は下降した場合は)、同定モードとして、所定時間、速度指令生成部10及びd軸電流指令生成部13に同定モードを指令するとともに、入力切替部36を接続状態に切り替える。なお、本実施形態では、予め設定された所定の回数(例えば3回)繰り返して同定モードを実行するようになっている。
速度指令生成部10は、同定モードの指令に応じて、回転速度指令値ωを現在値に固定する。d軸電流指令生成部13は、同定モードの指令に応じて、第1のd軸電流指令値Idcを所定の設定値Idc_atに固定する。なお、所定の設定値Idc_atは、インバータ渦電流及びモータ磁気飽和の影響を避けるため、比較的小さく設定したほうが好ましく、制御装置の電流検出分解能や演算誤差を考慮するとともに同定精度を確保するため、例えばモータの定格電流の約1/10〜1/2の範囲に設定すればよい。
積算部37は、減算部40で演算された第2のd軸電流指令値Idc**と第1のd軸電流指令値Idc(=Idc_at)の差分を入力切替部36を介して入力し、同定モード期間中における差分を積分して平均値を算出する。そして、上記の数式8を用いて、仮想インダクタンス設定値Lの誤差ΔLを演算する。なお、電流リップルや位相バラツキの影響を抑えるため、積分部37の応答はベクトル制御演算部15の制御応答より遅くなるように、時定数を設定することが好ましい。そして、同定モードがn回行われて誤差ΔL_1,…,ΔL_nが得られた場合は、それらの総和ΔL_all(=ΔL_1+…+ΔL_n)を保存部38で記憶する。加算部39は、保存部38で記憶された誤差ΔL_allと仮想インダクタンス初期設定値L_0とを加算し、これを仮想インダクタンス設定値Lとしてベクトル制御演算部15の電圧指令演算部34及び速度・位相推定部18に出力する。
次に、本実施形態の動作を図7により説明する。
インバータ装置120は、センサレスタイプのベクトル制御によって永久磁石同期モータ111を駆動しており、上記の数式2を用いて軸誤差Δθcを演算し、位相θdcを推定している。しかし、位相θdcの精度を精度よく演算するには、モータ111の回転速度ω(すなわち、圧縮機101の回転数N)が定格の5〜10程度以上が必要である。そのため、3つの運転制御モード(位置決めモード、同期運転モード、及びベクトル制御運転モード)でモータ111を起動する。まず、位置決めモードで、qc軸電流を零としつつdc軸電流を増加させて、モータ111の回転子磁極の位置決めを行う。その後、同期運転モードで、dc軸電流を固定したまま、モータ111の回転速度ω(すなわち、圧縮機101の回転数N)を上昇させる。そして、モータ111の回転速度(すなわち、圧縮機101の回転数N)が定格の5〜10程度に達したら、ベクトル制御運転モードに移行し、qc軸電流を増加させる。
そして、ベクトル制御運転モードに移行後、モータの回転速度ωが所定値ω1に達した場合(すなわち、圧縮機101の回転数Nが所定値N1に達した場合)、同定モードとして、所定時間、速度指令値ωを固定しつつ、第1のd軸電流指令値Idを所定の設定値Idc_atに固定する。そして、同定モードの場合における第2のd軸電流指令値Id**と第1の電流指令値Id(=Idc_at)との差分を積分して平均値を演算し、これに基づいて仮想インダクタンス設定値Lの補正量ΔLを演算し、その後、補正量ΔLを加算したインダクタンス設定値Lを用いてベクトル制御運転を行う。
このような本実施形態においては、電流のリップルや位相のバラツキの影響を抑えつつ、仮想インダクタンスLの同定精度を高めることができる。また、圧縮機101の回転数等の運転条件に応じて同定モードを実行するとともに、予め設定された回数繰り返し行うことにより、仮想インダクタンスLの同定精度を高めることができる。したがって、運転効率の向上を図ることができる。
なお、上記一実施形態においては、同定モード制御部35は、速度・位相推定部18で推定された回転速度検出値ωを入力し、この回転速度検出値ωが所定値ω1に達した場合に同定モードを実行させる場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば電流検出回路233で検出された直流電流Ishを入力し、この直流電流Ishが所定値Ish1に達した場合に同定モードを実行させてもよい(前述の図7参照)。また、例えば吐出圧力検出回路266で検出された圧縮機101の吐出圧力Pdを入力し、この吐出圧力Pdが所定値Pd1に達した場合に同定モードを実行させてもよい(図8参照)。また、例えば吐出温度検出回路264で検出された吐出温度Tdを入力し、この吐出温度Tdが所定値Td1に達した場合に同定モードを実行させてもよい(図9参照)。また、例えば外気温度検出回路262で検出された外気温度Taを入力し、この外気温度Taが所定Ta1に達した場合に同定モードを実行させてもよい(図10参照)。こられの場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記一実施形態においては、同定モードとして、第1のdc軸電流指令値Idcを同じ所定値Idc_atで固定する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば同定モードの繰り返し回数(例えば1回目、2回目、3回目)に応じて異なる所定の設定値(Idc_at1,Idc_at2,Idc_at3)に固定してもよい(図11参照)。また、例えば、外気温度検出回路262で検出された外気温度Taが所定の基準値Ta2以上である場合に、第1のdc軸電流指令値Idcを所定の設定値Idc_at4に固定し、外気温度検出回路262で検出された外気温度Taが所定の基準値Ta2未満である場合に、Idc_at5(但し、Idc_at4≠Idc_at5)に固定してもよい(図12参照)。これらの場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記一実施形態においては、特に説明しなかったが、d軸電流指令演算部33及びq軸電流指令演算部31は、モータ定数同定部14で同定されたインダクタンス設定値Lを入力し、これに基づいて制御ゲインを調整するようにしてもよい(下記の数式9参照)。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
Figure 0004927052
本発明の一実施形態である空気調和装置の構成を表す概略図である。 本発明の一実施形態におけるインバータ装置の構成を表す概略図である。 本発明の一実施形態におけるインバータ装置のマイコンの機能的構成を表すブロック図である。 図3で示された速度・位相推定部の機能的構成を表すブロック図である。 図3で示されたモータ定数同定部の及びベクトル制御演算部の機能的構成を表すブロック図である。 モータ回転子軸、モータ最大トルク軸、及び制御系の推定軸を表す図である。 本発明の一実施形態における空気調和装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第1の変形例における空気調和装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第2の変形例における空気調和装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第3の変形例における空気調和装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第4の変形例における空気調和装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第5の変形例における空気調和装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
符号の説明
14 モータ定数同定部
15 ベクトル制御演算部
16 2軸/3相変換部(インバータ制御手段)
17 PWM出力部(インバータ制御手段)
18 速度・位相推定部(回転数取得手段)
19 電流再現部(電流検出演算手段)
20 3相/2軸変換部(電流検出演算手段)
35 同定モード制御部(同定モード制御手段)
36 入力切替部(インダクタンス同定手段)
37 積算部(インダクタンス同定手段)
38 保存部(インダクタンス同定手段)
39 加算部(インダクタンス同定手段)
40 減算部(インダクタンス同定手段)
31 q軸電流指令演算部(q軸電流指令演算手段)
33 d軸電流指令演算部(d軸電流指令演算手段)
34 電圧指令演算部(電圧指令演算手段)
101 圧縮機
110 空気調和機
111 永久磁石同期モータ
210 インバータ装置
221 インバータ回路
224 シャント抵抗(電流検出手段)
231 マイコン
233 電流検出回路(電流検出手段)
261 外気温度サーミスタ(外気温度検出手段)
262 外気温度検出回路(外気温度検出手段)
263 吐出温度サーミスタ(吐出温度検出手段)
264 吐出温度検出回路(吐出温度検出手段)
265 吐出圧力センサ(吐出圧力検出手段)
266 吐出圧力検出回路(吐出圧力検出手段)
Idc dc軸電流検出値
Idc 第1のdc軸電流指令値
Idc** 第2のdc軸電流指令値
Iqc qc軸電流検出値
Iqc 第1のqc軸電流指令値
Iqc** 第2のqc軸電流指令値
Ish 直流電流
Ke 誘起電圧設定値
インダクタンス設定値
抵抗設定値
Vdc dc軸電圧指令値
Vqc qc軸電圧指令値
ω 回転速度指令値

Claims (10)

  1. 冷凍サイクルの圧縮機と、前記圧縮機を駆動する永久磁石同期モータと、ベクトル制御によって前記モータの回転数を可変制御するインバータ装置とを備えた冷凍装置において、
    前記インバータ装置は、
    電流検出手段で検出された電流からd軸電流検出値及びq軸電流検出値を演算する電流検出演算手段と、
    第1のd軸電流指令値とd軸電流検出値との偏差に基づいて第1のd軸電流指令値を補正して第2のd軸電流指令値を生成するd軸電流指令演算手段と、
    第1のq軸電流指令値とq軸電流検出値との偏差に基づいて第1のq軸電流指令値を補正して第2のq軸電流指令値を生成するq軸電流指令演算手段と、
    第1のq軸電流指令値を零以外の値とするベクトル制御運転中に、同定モードとして、所定時間、回転数指令値を固定しつつ、第1のd軸電流指令値を所定の設定値に固定する同定モード制御手段と、
    同定モードの場合における第2のd軸電流指令値と第1のd軸電流指令値との差分を演算し、これに基づいてインダクタンス設定値の補正量を演算するインダクタンス同定手段とを備えており、
    運転条件に適した高効率な運転をすることを特徴とする冷凍装置。
  2. 冷凍サイクルの圧縮機と、前記圧縮機を駆動する永久磁石同期モータと、ベクトル制御によって前記モータの回転数を可変制御するインバータ装置とを備えた冷凍装置において、
    前記インバータ装置は、
    電流検出手段で検出された電流からd軸電流検出値及びq軸電流検出値を演算する電流検出演算手段と、
    第1のd軸電流指令値を生成するd軸電流指令生成手段と、
    第1のd軸電流指令値とd軸電流検出値との偏差に基づいて第1のd軸電流指令値を補正して第2のd軸電流指令値を生成するd軸電流指令演算手段と、
    第1のq軸電流指令値を生成するq軸電流指令生成手段と、
    第1のq軸電流指令値を零以外の値とするベクトル制御運転中に、同定モードとして、所定時間、回転数指令値を固定しつつ、第1のd軸電流指令値を所定の設定値に固定する同定モード制御手段と、
    同定モードの場合における第2のd軸電流指令値と第1のd軸電流指令値との差分を演算し、これに基づいてインダクタンス設定値の補正量を演算するインダクタンス同定手段とを備えており、
    運転条件に適した高効率な運転をすることを特徴とする冷凍装置。
  3. 請求項1又は2記載の冷凍装置において、前記モータの回転数を取得する回転数取得手段を備え、前記同定モード制御手段は、前記回転数取得手段で取得された前記モータの回転数が予め設定された所定値に達した場合に、同定モードを実行することを特徴とする冷凍装置。
  4. 請求項1又は2記載の冷凍装置において、前記同定モード制御手段は、前記電流検出手段で検出された電流が予め設定された所定値に達した場合に、同定モードを実行することを特徴とする冷凍装置。
  5. 請求項1又は2記載の冷凍装置において、前記圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段を有し、前記同定モード制御手段は、前記吐出圧力検出手段で検出された前記圧縮機の吐出圧力が予め設定された所定値に達した場合に、同定モードを実行することを特徴とする冷凍装置。
  6. 請求項1又は2記載の冷凍装置において、前記圧縮機の吐出温度を検出する吐出温度検出手段を有し、前記同定モード制御手段は、前記吐出温度検出手段で検出された前記圧縮機の吐出温度が予め設定された所定値に達した場合に、同定モードを実行することを特徴とする冷凍装置。
  7. 請求項1又は2記載の冷凍装置において、外気温度を検出する外気温度検出手段を有し、前記同定モード制御手段は、前記外気温度検出手段で検出された外気温度が予め設定された所定値に達した場合に、同定モードを実行することを特徴とする冷凍装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項記載の冷凍装置において、前記同定モード制御手段は、予め設定された所定の回数繰り返すように同定モードを実行することを特徴とする冷凍装置。
  9. 請求項8記載の冷凍装置において、前記同定モード制御手段は、第1のd軸電流指令値を、同定モードの繰り返し回数に応じて異なる所定の設定値に固定することを特徴とする冷凍装置。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項記載の冷凍装置において、外気温度を検出する外気温度検出手段を有し、前記同定モード制御手段は、第1のd軸電流指令値を、前記外気温度検出手段で検出された外気温度に応じて異なる所定の設定値に固定することを特徴とする冷凍装置。
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