JP4923729B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、像担持体上にトナー像を形成し、そのトナー像を最終的に所定の記録媒体上に転写および定着することによりその記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置に関する。
電子写真方式の複写機やプリンタあるいはファクシミリなどに用いられる画像形成装置では、感光体ドラム等に代表される像担持体を帯電させる帯電装置を用いてその像担持体を一様に帯電させ、画像の情報を担持した露光光をその像担持体に照射することによりその像担持体上に静電潜像を形成し、その静電潜像を現像することにより像担持体上にトナー像を形成し、形成されたトナー像を直接に、あるいは例えば中間転写体を介在させて、最終的に記録媒体上に転写して定着することによりその記録媒体上に定着トナー像からなる画像が形成される。
近年、画像形成装置の小型化やコストダウンが進んできている。例えば、像担持体を小型化すると、像担持体の周囲に配備される帯電装置や露光装置や現像装置なども付随して小型化する必要がある。また、画像形成装置の小型化に伴って、各装置が近接して配備されることとなる。
ここで、像担持体を帯電させる帯電装置の中には、放電電極とこの放電電極の周囲を取り囲むシールド部材との間でコロナ放電を起こさせることによって像担持体を帯電させる、スコロトロンやコロトロンと称されるコロナ帯電器を備えた帯電装置がある。コロナ帯電器を帯電装置として使用する画像形成装置において、画像形成装置の小型化に伴ってコロナ帯電器が露光領域に近接して配備されると、コロナ放電によって発生して帯電装置近傍に浮遊する帯電用の電荷が露光領域にも及ぶおそれがある。電荷は電位差が大きい所に流れるという特性を有することから、帯電用の電荷が露光後の露光領域に及ぶと、露光によって像担持体上に形成された静電潜像の一部が再帯電され、再帯電された部分の電位が上がることとなる。このようにして静電潜像の一部が再帯電されると、例えば、文字中央部の白抜けや文字の輪郭が強調されるエッジ強調などといいった画像品質の低下を招いてしまう。また、画像形成装置のプロセススピードが遅い場合は、露光によって像担持体上に形成された静電潜像が、浮遊する電荷にさらされる時間が長いことから、静電潜像の一部が再帯電されるといった現象がより一層顕著となる。
従来、コロナ放電によって発生する帯電用の電荷は、排気ブロワ等による強制空気流(エアフロー)を排気ダクトを経由して画像形成装置の外部に放出することによって制御され、露光後に像担持体上に形成された静電潜像の一部が再帯電することを防止している。ところが、画像形成装置の小型化に伴って、帯電装置の周囲にエアフローを形成する排気ダクトを配備することが困難な状況となっている。
そこで、コロナ帯電器を帯電装置として使用する、小型化された画像形成装置であっても、露光後に像担持体上に形成された静電潜像の一部が再帯電することを防止する手段として、樹脂マイラなどの絶縁体シートを用いて隙間を覆うことによってコロナ帯電器からの漏れ電荷を制御する手段が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−305518号公報
上述した特許文献1に提案された技術によれば、帯電装置の周囲にエアフローを形成する排気ダクトを配備することなく、コロナ帯電器からの漏れ電荷を制御することができるものの、帯電装置と像担持体との間の隙間を完全に覆うには、樹脂マイラなどの絶縁体シートを像担持体に接触させた状態で配備する必要があり、像担持体に絶縁体シートを接触させると像担持体に傷が付き、像担持体の寿命が短くなってしまうという新たな問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑み、小型化された画像形成装置であっても、露光後に像担持体上に形成された静電潜像が再帯電することを、コストアップを招くことなく、かつ像担持体に悪影響を与えることなく防止した画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、
静電潜像を形成しトナーで現像してトナー像を形成し、このトナー像を最終的に所定の記録媒体上に転写および定着することによりその記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
回転しながら表面に静電潜像が形成される像担持体と、
上記像担持体に対向して配備され、コロナ放電によりその像担持体を帯電する帯電装置と、
上記帯電装置よりも上記像担持体の回転方向下流側に配備され、その像担持体に向けて露光光を照射してその像担持体上に静電潜像を形成する露光光照射装置と、
上記像担持体上の露光光照射位置近傍に配備され、上記帯電装置から発生してその露光光照射位置近傍に浮遊する電荷を吸着する導電性部材とを備えたことを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、コロナ放電により上記像担持体を帯電する帯電装置から発生して、上記露光光照射位置近傍に浮遊する電荷を吸着する導電性部材を備えたものである。本発明の画像形成装置は、電荷は電位差が大きい所に流れるという特性を利用したものであり、導電性部材に電荷を吸着させることによって、露光後に像担持体上に形成された静電潜像が再帯電することが防止され、例えば、文字中央部の白抜けや文字の輪郭が強調されるエッジ強調などといいった画像品質の低下が防止される。また、本発明の画像形成装置は、大きな取り付けスペースが不要な導電性部材を像担持体上の露光光照射位置近傍に配備するものであるため、例えば帯電装置の周囲にエアフローを形成する排気ダクトのような大掛かりな装置を配備することが困難な小型の画像形成装置であっても、露光後に像担持体上に形成された静電潜像が再帯電することがコストアップを招くことなく防止される。さらに、この導電性部材を像担持体に接触させた状態で配備する必要がないため、像担持体に悪影響を与えることが回避される。
ここで、上記本発明の画像形成装置は、上記導電性部材が、上記像担持体上の露光光照射位置よりもその像担持体の回転方向上流側に配備されたものであることが好ましい。
静電潜像が形成される露光光照射位置よりも像担持体の回転方向上流側に上記導電性部材を配備することにより、上記帯電装置から発生した電荷が露光光照射位置に到達する前に導電性部材に吸着されることとなるため効率がよい。
また、上記本発明の画像形成装置は、
「上記帯電装置が、電荷を発生させる放電電極と、上記像担持体側に開口しその放電電極の周囲を取り囲むシールド部材とを有する帯電装置であって、
上記導電性部材が、上記シールド部材と上記像担持体との離間距離よりも短い距離だけその像担持体と離間して配備されたものである」
ことも好ましい形態である。
このように、上記導電性部材を上記像担持体に可能な限り近づけることによって、上記帯電装置から発生した電荷は、露光後に像担持体上に形成された静電潜像を再帯電させるよりも、その導電性部材に吸着され易いため、より効果的である。
また、上記本発明の画像形成装置は、上記導電性部材が、上記像担持体の回転軸方向に関し上記帯電装置により帯電されるその像担持体上の帯電領域の寸法以上の寸法を有するものであるという形態も好ましい。
このような好ましい形態によれば、上記露光光照射位置近傍に、広範囲にわたって浮遊する電荷を吸着することができる。
また、上記本発明の画像形成装置は、上記導電性部材が、接地されたものであってもよく、あるいは、上記導電性部材に、上記帯電装置から発生する電荷に対する逆極の電圧を印加する電源を備えてもよい。
また、上記本発明の画像形成装置のうちの上記電源を備えた画像形成装置は、上記電源が、上記導電性部材に、上記帯電装置が電荷を発生するタイミングと同期して、あるいはそのタイミングよりも遅延して、その電荷に対する逆極の電圧を印加するものであることがさらに好ましい。
このような好ましい形態によれば、帯電装置が電荷を発生して像担持体を帯電した後に、その電荷に対する逆極の電圧を印加することによって、像担持体がその電荷と逆極に帯電されることが防止される。
また、上記本発明の画像形成装置は、
「上記帯電装置よりも上記像担持体の回転方向下流側に配備され、かつその像担持体に対向して配備された部材を備え、
上記導電性部材が、上記部材の一部分を構成するものである」
ことが好ましい。
このような好ましい形態によれば、上記導電性部材を配備するためのスペースが不要となるため、小型の画像形成装置に本発明を適用するにあたって好適である。また、上記部材は、上記一部分を除く部分を成形した後にその一部分に導電性部材を嵌め込めばよいため、例えばその部材が筒状の複雑な形状を有する場合であっても、その一部分を除く部分の成形が容易となる。
また、上記本発明の画像形成装置のうちの上記部材を備えた画像形成装置は、
「上記部材が、エアフローのためのダクトであって、
上記導電性部材が、この導電性部材と上記像担持体との離間距離をその像担持体の回転軸方向の中央部分と両端部分とで相違させて配備されたものである」
ことも好ましい形態である。
一般に、エアフローは、上記中央部分の流量が多く上記両端部分の流量が少ない、あるいは上記中央部分の流量が少なく上記両端部分の流量が多いといった要求を満たす必要がある。このような好ましい形態によれば、エアフローの要求が満たされると共に、上記導電性部材による電荷を吸着する機能も満たされる。
本発明によれば、小型化された画像形成装置であっても、露光後に像担持体上に形成された静電潜像が再帯電することを、コストアップを招くことなく、かつ像担持体に悪影響を与えることなく防止した画像形成装置が提供される。
以下、本発明の実施の形態を説明するのに先立って、従来の技術の問題点について分析する。
図7は、フルカラータンデム方式を採用した従来の画像形成装置の4つのトナー像形成ユニットのうちの、K色用のトナー像形成ユニットの概略構成図であり、図8は、図7に示す放電電極で発生した電荷の流れを示す模式図である。
図7には、感光体ドラム81K、現像器本体82K、露光光照射装置87K、および非接触型帯電装置83Kが配備されたK色用のトナー像形成ユニット80Kが示されている。尚、このトナー像形成ユニット80Kには、クリーニング装置等も配備されているが、ここでは図示が省略されている。
図7に示すように、非接触型帯電装置83Kは、コロナ放電により感光体ドラム81Kを帯電するスコロトロン帯電装置であって、放電を受ける感光体ドラム81Kの長手方向に沿って張架されたワイヤからなる放電電極831Kと、感光体ドラム81K側に開口し放電電極831Kの周囲を取り囲む対向電極832Kとを備え、放電電極831Kに高電圧を印加することにより放電して帯電用の電荷を発生する。
コロナ放電によって発生する帯電用の電荷は、排気ブロワ等による強制空気流(エアフロー)を排気ダクト88Kを経由して画像形成装置の外部に放出することによって制御され、露光後に感光体ドラム81Kに形成された静電潜像の一部が再帯電することを防止している。
ところが、近年の、画像形成装置の小型化に伴って、非接触型帯電装置83Kが露光領域に近接して配備されると、コロナ放電によって発生して非接触型帯電装置83K近傍に浮遊する帯電用の電荷が露光領域にも及ぶおそれがある。図8に示すように、電荷は電位差が大きい所に流れるという特性を有することから、帯電用の電荷が露光後の露光領域に及ぶと、露光によって感光体ドラム81K上に形成された静電潜像の一部が再帯電され、再帯電された部分の電位が上がることとなる。
図9は、露光によって感光体ドラム上に形成された静電潜像の一部が再帯電され、再帯電された部分の電位が上がった状態で画像形成された文字の一例を示す図である。
上述したようにして静電潜像の一部が再帯電されると、例えば図9に示すように、文字中央部の白抜けや文字の輪郭が強調されるエッジ強調などといいった画像品質の低下を招いてしまう。また、画像形成装置のプロセススピードが遅い場合は、露光によって感光体ドラム81K上に形成された静電潜像が、浮遊する電荷にさらされる時間が長いことから、静電潜像の一部が再帯電されるといった現象がより一層顕著となる。
また、近年の、画像形成装置の小型化に伴って、非接触型帯電装置83Kの周囲にエアフローを形成する排気ダクト88Kを配備することが困難な状況となっている。
本発明は、このような従来の問題を解決したもので、以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用された画像形成装置の概略構成図である。ここでは、先ずこの図1を参照して、本発明の位置づけについて説明する。
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置1は、フルカラータンデム方式を採用した画像形成装置であって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の4色のトナーそれぞれに対応した4つのトナー像形成ユニットを用いて、中間媒体としての中間転写ベルトの送りに同期させて各トナー像形成ユニットでYMCK各色のトナー像を形成し、それら各色のトナー像を中間転写ベルト上に重ね合わせ(1次転写)、中間転写ベルト上に重ね合わせたカラートナー像を記録媒体である用紙に転写(2次転写)し、定着するものである。
図1に示す画像形成装置1は、4つのトナー像形成ユニット10Y,10M,10C,10K、および4つの1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kを備えている。また、この画像形成装置1は、駆動ロール31、従動ロール32、テンションロール33、およびバックアップロール42に張架されて反時計回りの矢印A方向に循環移動する半導電性の中間転写ベルト30、2次転写を行う一括転写装置40、および未定着トナー像を用紙に定着させる定着装置50も備えている。
4つのトナー像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、中間転写ベルト30の循環移動方向に並んで配置されており、各トナー像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kには、本発明にいう像担持体の一例に相当する、時計回りの矢印B方向に回転する感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kが配備されている。各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの表面は、中間転写ベルト30に接している。1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kは、中間転写ベルト30を挟んで各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kと対向する位置に配備されており、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kと中間転写ベルト30とが接する部分が1次転写領域である。
また、各トナー像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの周囲には、現像ロール121Y,121M,121C,121Kが配備された現像器本体12Y,12M,12C,12K、本発明にいう露光光照射装置の一例に相当する露光光照射装置17Y,17M,17C,17K、本発明にいう帯電装置の一例に相当する非接触型帯電装置13Y,13M,13C,13K、およびクリーニング装置14Y,14M,14C,14Kが備えられている。
現像器本体12Y,12M,12C,12Kは、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの周囲の、1次転写領域の上流側に配備されている。各現像器本体12Y,12M,12C,12Kには、この画像形成装置1の本体に対して現像器本体12Y,12M,12C,12Kの軸方向に引き出すことによって交換可能な、内部にトナーが収容されたトナーカートリッジ15Y,15M,15C,15Kが着脱自在に装着される。また、各現像器本体12Y,12M,12C,12Kは、トナーを一時的に貯留しておくリザーブタンク16Y,16M,16C,16Kを備えており、装着されたトナーカートリッジ15Y,15M,15C,15Kに収容されているトナーは、リザーブタンク16Y,16M,16C,16Kを介して現像器本体12Y,12M,12C,12Kに供給される。
露光光照射装置17Y,17M,17C,17Kは、現像器本体12Y,12M,12C,12Kよりもさらに上流側に配備されている。また、非接触型帯電装置13Y,13M,13C,13Kは、露光光照射装置17Y,17M,17C,17Kよりもさらに上流側に配備されている。尚、露光光照射装置及び非接触型帯電装置に関する詳細な説明は後述する。
クリーニング装置14Y,14M,14C,14Kは、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの周囲の、1次転写領域の下流側に配備されていて、1次転写領域において中間転写ベルト30に転写されず、感光体ドラム11Y,11M,11C,11K上に残留する残留トナーを、図示しない導電性ブラシおよびブレードでクリーニングする。
感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの表面は、非接触型帯電装置13Y,13M,13C,13Kによって一様に帯電される。非接触型帯電装置13Y,13M,13C,13Kにより一様に帯電した感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの表面には、露光光照射装置17Y,17M,17C,17Kより画像の情報を担持したレーザ光が照射されて感光体ドラム11Y,11M,11C,11K表面に静電潜像が形成される。現像器本体12Y,12M,12C,12Kは、二成分現像方式を採用したものであり、この現像器本体12Y,12M,12C,12Kには、磁性キャリアと、トナーカートリッジ15Y,15M,15C,15Kからリザーブタンク16Y,16M,16C,16Kを介して供給されるトナーとからなる二成分現像剤が収容される。各現像器本体12Y,12M,12C,12Kに配備された現像ロール121Y,121M,121C,121Kの周面には、トナーが付着した磁性キャリアが層状となった現像剤層(いわゆる磁気層)が形成され、トナーは、この現像剤層から静電潜像を担持した感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの表面に供給される。静電潜像はトナーの供給を受けて現像されトナー像となる。
1次転写ロール20Y,20M,20C,20Kには、トナーの極性とは逆極性の転写バイアスが印加されており、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの表面に形成されたトナー像は、感光体ドラム表面から中間転写ベルト30表面に移行する。各トナー像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kで形成されたトナー像は、中間転写ベルト30上で1つに重なり合ったカラートナー像となる。
また、一括転写装置40は、中間転写ベルト30のトナー像担持面側に圧接配置された二次転写ロール41と、中間転写ベルト30の裏面側に配置されたバックアップロール42を備えており、これら2つのロール41,42で中間転写ベルト30を挟みこんでいる。これら2つのロール41,42間が二次転写領域になる。
さらに、図1に示す画像形成装置1には、用紙トレイ60が配備されており、用紙トレイ60に収容された用紙は、所定のタイミングで二次転写領域へと送り込まれる。二次転写領域では、中間転写ベルト30上で1つに重なり合ったカラートナー像が、送り込まれてきた用紙上に転写される。
また、この画像形成装置1には、カラートナー像が2次転写された用紙を搬送する搬送ベルト70が配備されており、搬送ベルト70で搬送された用紙が定着装置50へと送り込まれる。定着装置50は、加熱機構511を有する定着ロール51、および定着ロール51に対向するように設けられた圧力ロール52を備えている。互いに対向する定着ロール51と圧力ロール52との間には、2次転写領域を通過した用紙が搬送されてくる。用紙上のカラートナー像を構成するトナーは、定着ロール51の加熱機構511により溶融され用紙に定着され、用紙上に定着トナー像からなる画像が形成される。
ここで、この図1に示す画像形成装置1における、本発明の一実施形態としての特徴は、この画像形成装置1に配備された感光体ドラム、露光光照射装置、および非接触型帯電装置に関連があり、以下、感光体ドラム、露光光照射装置、および非接触型帯電装置について詳しく説明する。尚、以下の説明では、上述した4つのトナー像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを代表して、K色用のトナー像形成ユニット10Kに配備された感光体ドラム11K、露光光照射装置17K、および非接触型帯電装置13Kについて説明する。
図2,図3は、図1に示す4つのトナー像形成ユニットのうちの、K色用のトナー像形成ユニットの概略構成図であり、図4は、図2,図3に示す放電電極で発生した電荷の流れを示す模式図である。
図2には、図1にも示す、感光体ドラム11K、現像器本体12K、露光光照射装置17K、非接触型帯電装置13K、クリーニング装置14K、および1次転写ロール20Kが配備されたK色用のトナー像形成ユニット10Kが示されている。
図2に示すように、非接触型帯電装置13Kは、コロナ放電により感光体ドラム11Kを帯電するスコロトロン帯電装置であって、放電を受ける感光体ドラム11Kの長手方向に沿って張架されたワイヤからなる放電電極131Kと、感光体ドラム11K側に開口し放電電極131Kの周囲を取り囲む対向電極132Kとを備え、放電電極131Kに高電圧を印加することにより放電して帯電用の電荷を発生する。この放電電極131Kは、本発明にいう放電電極の一例に相当し、この対向電極132Kは、本発明にいうシールド部材の一例に相当する。尚、このような非接触型帯電装置13Kを使用すると、オゾンや窒素酸化物等の放電生成物が発生する。この放電生成物は、画像形成装置1にとって、あるいは環境にとって有害である。そこで、放電電極131Kの張架方向と概ね直行する方向に作用させた、排気ブロワによる強制空気流(エアフロー)を、放電生成物を吸着する物質が内壁に塗布された排気ダクトを経由して画像形成装置の外部に放出することにより、放電生成物を除去する。ここでは、このような排気ダクトとして、現像器本体12Kの上流側の筐体の一部を利用した排気ダクト18Kが示されている。この排気ダクト18Kは、本発明にいうダクトの一例に相当する。
また、図2に示すように、排気ダクト18Kを構成する部材のうちの、感光体ドラム11K上の露光光照射位置近傍の部材は、帯電装置から発生して露光光照射位置近傍に浮遊する電荷を吸着する、例えばアルミや銅からなる導電性部材181Kによって構成されている。この導電性部材181Kは、本発明にいう導電性部材の一例に相当する。また、この導電性部材181Kは接地されている。
図3,図4に示すように、本実施形態の画像形成装置1は、電荷は電位差が大きい所に流れるという特性を利用したものであり、導電性部材181Kに電荷を吸着させることによって、露光後に感光体ドラム11K上に形成された静電潜像が再帯電することが防止される。また、図7〜図9を参照して説明したような、電荷の浮遊をエアフローによって制御することが不要となるため、エアフローの最適化テストが不要となり、画像形成装置の開発期間が短縮できる。
図5は、本実施形態の画像形成装置1を用いて画像形成された文字の一例を示す図である。
図7〜図9を参照して説明したように、従来の画像形成装置では、露光によって感光体ドラム81K上に形成された静電潜像の一部が再帯電されて、例えば図9に示すように、文字中央部の白抜けや文字の輪郭が強調されるエッジ強調などといいった画像品質の低下を招いていた。ところが、本実施形態の画像形成装置1では、帯電装置から発生して露光光照射位置近傍に浮遊する電荷が導電性部材181Kに吸着されることから、図5に示すように、文字中央部の白抜けや文字の輪郭が強調されるエッジ強調などといいった画像品質の低下が防止された画像を得ることができる。
また、本実施形態の画像形成装置1は、導電性部材181Kが排気ダクト18Kの一部分を構成することから、導電性部材181Kを配備するためのスペースが不要となり、小型の画像形成装置に適用するにあたって好適である。そのため、小型の画像形成装置であっても、露光後に感光体ドラム11K上に形成された静電潜像が再帯電することがコストアップを招くことなく防止される。また、排気ダクト18Kは、導電性部材181Kによって構成される部分を除く部分を成形した後に導電性部材181Kを嵌め込めばよいため、筒状の複雑な形状を有する排気ダクト18Kの、導電性部材181Kによって構成される部分を除く部分の成形が容易となる。
さらに、この導電性部材181Kを感光体ドラム11Kに接触させた状態で配備する必要がないため、感光体ドラム11Kに悪影響を与えることが回避される。
また、この排気ダクト18Kの一部分を構成する導電性部材181Kは、感光体ドラム11Kの回転軸方向に関し非接触型帯電装置13Kにより帯電される感光体ドラム11K上の帯電領域の寸法以上の寸法を有する。
このような寸法を有する導電性部材181Kを用いることによって、露光光照射位置近傍に、広範囲にわたって浮遊する電荷を吸着することができる。
また、この排気ダクト18Kの一部分を構成する導電性部材181Kは、導電性部材181Kと感光体ドラム11Kとの離間距離を感光体ドラム11Kの回転軸方向の中央部分と両端部分とで相違させて配備されている。
一般に、エアフローは、上記中央部分の流量が多く上記両端部分の流量が少ない、あるいは上記中央部分の流量が少なく上記両端部分の流量が多いといった要求を満たす必要がある。本実施形態の画像形成装置1によれば、エアフローの要求が満たされると共に、導電性部材181Kによる電荷を吸着する機能も満たされる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
尚、以下説明する実施形態では、上述した実施形態で説明した装置構成とほぼ同じ装置構成を有するため、上述した実施形態との相違点に注目し、同じ要素については同じ符号を付して説明を省略する。
図6は、フルカラータンデム方式を採用した画像形成装置の4つのトナー像形成ユニットのうちの、K色用のトナー像形成ユニットの概略構成図である。
図6には、感光体ドラム11K、現像器本体12K、露光光照射装置17K、放電電極131Kと対向電極132Kとを備えた非接触型帯電装置13K、クリーニング装置14K、および排気ダクト18Kが配備されたK色用のトナー像形成ユニット100Kが示されている。
また、図6に示すように、導電性部材19Kが、感光体ドラム11K上の露光光照射位置よりも感光体ドラム11Kの回転方向上流側に配備されている。この導電性部材19Kは、本発明にいう導電性部材の一例に相当する。
このように、静電潜像が形成される露光光照射位置よりも感光体ドラム11Kの回転方向上流側に導電性部材19Kを配備することにより、非接触型帯電装置13Kから発生した電荷が露光光照射位置に到達する前に導電性部材19Kに吸着されることとなるため効率がよい。
また、この導電性部材19Kは、対向電極132Kと感光体ドラム11Kとの離間距離よりも短い距離だけ感光体ドラム11Kと離間して配備されている。
このように、導電性部材19Kを感光体ドラム11Kに可能な限り近づけることによって、非接触型帯電装置13Kから発生した帯電用の電荷は、露光後に感光体ドラム11K上に形成された静電潜像を再帯電させるよりも、その導電性部材に吸着され易いため、より効果的である。
さらに、この導電性部材19Kは、非接触型帯電装置13Kから発生する帯電用の電荷に対する逆極の電圧を印加する電源90を備えている。また、この電源90が、導電性部材19Kに、非接触型帯電装置13Kが電荷を発生するタイミングと同期して、あるいはそのタイミングよりも遅延して、その電荷に対する逆極の電圧を印加する。
非接触型帯電装置13Kが帯電用の電荷を発生して感光体ドラム11Kを帯電した後に、その電荷に対する逆極の電圧を印加することによって、感光体ドラム11Kがその電荷と逆極に帯電されることが防止される。
尚、上述した各実施形態では、本発明にいう帯電装置が、スコロトロン帯電装置である例について説明したが、本発明にいう帯電装置は、これに限られるものではなく、例えばコロトロン帯電装置など、コロナ放電により像担持体を帯電するものであればよい。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう導電性部材が、アルミや銅からなるものである例について説明したが、本発明にいう導電性部材は、これに限られるものではなく、例えば、アルミや銅や金からなる導電性粘着テープや、シート類も含む一般的な金属類や、フィラー入り導電性ポリアミドや、導電性ポリアセタールや、導電性付織布や、導電性ポリエステルフィルムなどであってもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう部材が、エアフローのためのダクトである例について説明したが、本発明にいう部材は、これに限られるものではなく、帯電装置よりも像担持体の回転方向下流側に配備され、かつその像担持体に対向して配備されたものであればよい。
本発明の一実施形態が適用された画像形成装置の概略構成図である。 図1に示す4つのトナー像形成ユニットのうちの、K色用のトナー像形成ユニットの概略構成図である。 図1に示す4つのトナー像形成ユニットのうちの、K色用のトナー像形成ユニットの概略構成図である。 図2,図3に示す放電電極で発生した電荷の流れを示す模式図である。 本実施形態の画像形成装置1を用いて画像形成された文字の一例を示す図である。 フルカラータンデム方式を採用した画像形成装置の4つのトナー像形成ユニットのうちの、K色用のトナー像形成ユニットの概略構成図である。 フルカラータンデム方式を採用した従来の画像形成装置の4つのトナー像形成ユニットのうちの、K色用のトナー像形成ユニットの概略構成図である。 図7に示す放電電極で発生した電荷の流れを示す模式図である。 露光によって感光体ドラム上に形成された静電潜像の一部が再帯電され、再帯電された部分の電位が上がった状態で画像形成された文字の一例を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
10Y,10M,10C,10K,100K,80K トナー像形成ユニット
11Y,11M,11C,11K,81K 感光体ドラム
12Y,12M,12C,12K,82K 現像器本体
121Y,121M,121C,121K 現像ロール
13Y,13M,13C,13K,83K 非接触型帯電装置
131K,831K 放電電極
132K,832K 対向電極
14Y,14M,14C,14K クリーニング装置
15Y,15M,15C,15K トナーカートリッジ
16Y,16M,16C,16K リザーブタンク
17Y,17M,17C,17K,87K 露光光照射装置
18K,88K 排気ダクト
181K,19K 導電性部材
20Y,20M,20C,20K 1次転写ロール
30 中間転写ベルト
31 駆動ロール
32 従動ロール
33 テンションロール
40 一括転写装置
41 二次転写ロール
42 バックアップロール
50 定着装置
51 定着ロール
511 加熱機構
52 圧力ロール
60 用紙トレイ
70 搬送ベルト
90 電源

Claims (3)

  1. 静電潜像を形成しトナーで現像してトナー像を形成し、該トナー像を最終的に所定の記録媒体上に転写および定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
    回転しながら表面に静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に対向して配備され、コロナ放電により該像担持体を帯電する帯電装置と、
    前記帯電装置よりも前記像担持体の回転方向下流側に配備され、該像担持体に向けて露光光を照射して該像担持体上に静電潜像を形成する露光光照射装置と、
    前記像担持体上の露光光照射位置近傍に配備され、前記帯電装置から発生して該露光光照射位置近傍に浮遊する電荷を吸着する導電性部材と、
    前記露光光照射位置よりも前記像担持体の回転方向下流側に配備され、かつ該像担持体に対向して配備されたエアフローのためのダクトとを備え、
    前記導電性部材が、前記ダクトの一部分を構成し、該導電性部材と前記像担持体との離間距離を該像担持体の回転軸方向の中央部分と両端部分とで相違させて配備されたものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記導電性部材が、前記像担持体の回転軸方向に関し前記帯電装置により帯電される該像担持体上の帯電領域の寸法以上の寸法を有するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記導電性部材が、接地されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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