JP4922985B2 - 修正値導出装置、方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

修正値導出装置、方法、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、信号のパワーの調整に関する。
従来より、信号を可変ゲインアンプにより増幅して出力する装置であって、出力をピーク検波したものを、デジタル回路を用いて処理し(例えば、特許文献1の図1、要約を参照)、処理結果に基づき、可変ゲインアンプのゲインを制御することにより、可変ゲインアンプの出力のパワーを制御する装置が知られている。
特開平11−154839号公報
ここで、可変ゲインアンプに与える電圧の変化に比例して、可変ゲインアンプの出力のパワーが変化するものと仮定して、可変ゲインアンプの出力のパワーを制御したとする。
しかしながら、可変ゲインアンプの出力のパワーの変化は、必ずしも、可変ゲインアンプに与える電圧の変化に比例しない。よって、上記の仮定に基づき、可変ゲインアンプの出力のパワーを制御しようとしても、必ずしもうまくいかない。
このようなことは、アンプに限らず、アッテネータ(減衰器)でも同様に生ずる。
そこで、本発明は、入力の振幅を変化させて出力する器具の出力のパワーを、所望の値に近くなるように制御することを課題とする。
本発明にかかる修正値導出装置は、入力信号の振幅を変化させて出力信号を出力し、制御信号の値Xに基づき前記振幅の変化率が制御される振幅変化器に、初期値X1をとる前記制御信号を与えたときの前記出力信号の電力である初期電力P1よりも、前記出力信号の電力を目標電力P0に近づけるような前記制御信号の値である修正値Xfを導出する修正値導出装置であって、前記制御信号の値Xを変数とした一次関数である近似一次関数で前記出力信号の電力Pを表したときの、前記近似一次関数の傾きに相当する傾き相当値を前記制御信号の値Xに対応づけて記録した傾き相当値記録部と、前記初期値X1に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第一傾き相当値を前記傾き相当値記録部から読み出す第一傾き相当値読出部と、傾きが前記第一傾き相当値に相当する値であり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1である前記近似一次関数が前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値である中間値X2を導出する中間値導出部と、前記中間値X2に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第二傾き相当値を前記傾き相当値記録部から読み出す第二傾き相当値読出部と、前記第一傾き相当値、前記第二傾き相当値、前記初期値X1および前記初期電力P1に基づき定義される、前記制御信号の値Xを変数として前記出力信号の電力Pを表す修正近似関数が、前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値を前記修正値Xfとして導出する修正値導出部と、を備えた修正値導出装置である。
本発明にかかる修正値導出装置は、入力信号の振幅を変化させて出力信号を出力し、制御信号の値Xに基づき前記振幅の変化率が制御される振幅変化器に、初期値X1をとる前記制御信号を与えたときの前記出力信号の電力である初期電力P1よりも、前記出力信号の電力を目標電力P0に近づけるような前記制御信号の値である修正値Xfを導出する。
傾き相当値記録部が、前記制御信号の値Xを変数とした一次関数である近似一次関数で前記出力信号の電力Pを表したときの、前記近似一次関数の傾きに相当する傾き相当値を前記制御信号の値Xに対応づけて記録する。第一傾き相当値読出部が、前記初期値X1に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第一傾き相当値を前記傾き相当値記録部から読み出す。中間値導出部が、傾きが前記第一傾き相当値に相当する値であり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1である前記近似一次関数が前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値である中間値X2を導出する。第二傾き相当値読出部が、前記中間値X2に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第二傾き相当値を前記傾き相当値記録部から読み出す。修正値導出部が、前記第一傾き相当値、前記第二傾き相当値、前記初期値X1および前記初期電力P1に基づき定義される、前記制御信号の値Xを変数として前記出力信号の電力Pを表す修正近似関数が、前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値を前記修正値Xfとして導出する。
なお、本発明にかかる修正値導出装置は、前記傾き相当値は、前記近似一次関数の傾き、または前記近似一次関数の傾きの逆数である。
なお、本発明にかかる修正値導出装置は、前記修正近似関数が、前記第一傾き相当値および前記第二傾き相当値に基づき導出された修正傾きを有する一次関数であるようにしてもよい。
なお、本発明にかかる修正値導出装置は、前記修正傾きが、前記第一傾き相当値に相当する傾きおよび前記第二傾き相当値に相当する傾きの平均値であるようにしてもよい。
なお、本発明にかかる修正値導出装置は、前記修正傾きが、前記第一傾き相当値に相当する傾きの逆数および前記第二傾き相当値に相当する傾きの逆数の平均値の逆数であるようにしてもよい。
なお、本発明にかかる修正値導出装置は、前記修正近似関数が、二次関数であり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1であり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの微分係数が前記第一傾き相当値に相当する傾きであり、前記制御信号の値Xが前記中間値X2であるときの微分係数が前記第二傾き相当値に相当する傾きであるようにしてもよい。
なお、本発明にかかる修正値導出装置は、前記第一傾き相当値に相当する傾きを傾き1とし、前記第二傾き相当値に相当する傾きを傾き2とし、第n傾き相当値に相当する傾きを傾きnとし(ただし、nは3以上の任意の整数)、Nを3以上の整数の定数とし、傾き1から傾きn−1までの傾きの平均値を仮傾きnとしたときに、傾きが前記仮傾きnであり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1である前記近似一次関数が前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値である追加中間値Xnを導出する追加中間値導出部と、前記追加中間値Xnに対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第n傾き相当値を前記傾き相当値記録部から読み出す追加傾き相当値読出部と、を備え、前記修正傾きが、傾き1から傾きNまでの傾きに基づき導出されるようにしてもよい。
なお、本発明にかかる修正値導出装置は、前記修正傾きが、傾き1から傾きNまでの傾きの平均値であるようにしてもよい。
なお、本発明にかかる修正値導出装置は、前記修正傾きが、傾き1から傾きNまでの傾きのうちの任意の二個以上のものの平均値であるようにしてもよい。
なお、本発明にかかる修正値導出装置は、前記第一傾き相当値に相当する傾きを傾き1とし、前記第二傾き相当値に相当する傾きを傾き2とし、第n傾き相当値に相当する傾きを傾きnとし(ただし、nは3以上の任意の整数)、Nを3以上の整数の定数とし、仮傾き3を傾き1と傾き2との平均値とし、仮傾きm−1と傾きm−1との平均値を仮傾きmとしたときに(ただし、mは4以上の任意の整数)、傾きが前記仮傾きnであり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1である前記近似一次関数が前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値である追加中間値Xnを導出する追加中間値導出部と、前記追加中間値Xnに対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第n傾き相当値を前記傾き相当値記録部から読み出す追加傾き相当値読出部と、を備え、前記修正傾きが、仮傾きNと傾きNとに基づき導出されるようにしてもよい。
なお、本発明にかかる修正値導出装置は、前記修正傾きが、仮傾きNと傾きNとの平均値であるようにしてもよい。
なお、本発明にかかる修正値導出装置は、前記制御信号の値Xは電圧であるようにしてもよい。
本発明は、入力信号の振幅を変化させて出力信号を出力し、制御信号の値Xに基づき前記振幅の変化率が制御される振幅変化器に、初期値X1をとる前記制御信号を与えたときの前記出力信号の電力である初期電力P1よりも、前記出力信号の電力を目標電力P0に近づけるような前記制御信号の値である修正値Xfを導出する修正値導出方法であって、前記制御信号の値Xを変数とした一次関数である近似一次関数で前記出力信号の電力Pを表したときの、前記近似一次関数の傾きに相当する傾き相当値を前記制御信号の値Xに対応づけて記録した傾き相当値記録工程と、前記初期値X1に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第一傾き相当値を前記傾き相当値記録工程の記録内容から読み出す第一傾き相当値読出工程と、傾きが前記第一傾き相当値に相当する値であり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1である前記近似一次関数が前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値である中間値X2を導出する中間値導出工程と、前記中間値X2に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第二傾き相当値を前記傾き相当値記録工程の記録内容から読み出す第二傾き相当値読出工程と、前記第一傾き相当値、前記第二傾き相当値、前記初期値X1および前記初期電力P1に基づき定義される、前記制御信号の値Xを変数として前記出力信号の電力Pを表す修正近似関数が、前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値を前記修正値Xfとして導出する修正値導出工程とを備えた修正値導出方法である。
本発明は、入力信号の振幅を変化させて出力信号を出力し、制御信号の値Xに基づき前記振幅の変化率が制御される振幅変化器に、初期値X1をとる前記制御信号を与えたときの前記出力信号の電力である初期電力P1よりも、前記出力信号の電力を目標電力P0に近づけるような前記制御信号の値である修正値Xfを導出する修正値導出処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記修正値導出処理は、前記制御信号の値Xを変数とした一次関数である近似一次関数で前記出力信号の電力Pを表したときの、前記近似一次関数の傾きに相当する傾き相当値を前記制御信号の値Xに対応づけて記録した傾き相当値記録工程と、前記初期値X1に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第一傾き相当値を前記傾き相当値記録工程の記録内容から読み出す第一傾き相当値読出工程と、傾きが前記第一傾き相当値に相当する値であり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1である前記近似一次関数が前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値である中間値X2を導出する中間値導出工程と、前記中間値X2に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第二傾き相当値を前記傾き相当値記録工程の記録内容から読み出す第二傾き相当値読出工程と、前記第一傾き相当値、前記第二傾き相当値、前記初期値X1および前記初期電力P1に基づき定義される、前記制御信号の値Xを変数として前記出力信号の電力Pを表す修正近似関数が、前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値を前記修正値Xfとして導出する修正値導出工程と、を備えたプログラムである。
本発明は、入力信号の振幅を変化させて出力信号を出力し、制御信号の値Xに基づき前記振幅の変化率が制御される振幅変化器に、初期値X1をとる前記制御信号を与えたときの前記出力信号の電力である初期電力P1よりも、前記出力信号の電力を目標電力P0に近づけるような前記制御信号の値である修正値Xfを導出する修正値導出処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記修正値導出処理は、前記制御信号の値Xを変数とした一次関数である近似一次関数で前記出力信号の電力Pを表したときの、前記近似一次関数の傾きに相当する傾き相当値を前記制御信号の値Xに対応づけて記録した傾き相当値記録工程と、前記初期値X1に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第一傾き相当値を前記傾き相当値記録工程の記録内容から読み出す第一傾き相当値読出工程と、傾きが前記第一傾き相当値に相当する値であり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1である前記近似一次関数が前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値である中間値X2を導出する中間値導出工程と、前記中間値X2に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第二傾き相当値を前記傾き相当値記録工程の記録内容から読み出す第二傾き相当値読出工程と、前記第一傾き相当値、前記第二傾き相当値、前記初期値X1および前記初期電力P1に基づき定義される、前記制御信号の値Xを変数として前記出力信号の電力Pを表す修正近似関数が、前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値を前記修正値Xfとして導出する修正値導出工程とを備えた記録媒体である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる出力制御システム1の構成を示すブロック図である。出力制御システム1は、可変ゲイン減衰器(振幅変化器)2、A/D変換器4、D/A変換器6、目標電力入力部10、スイッチ11、初期値記録部21、初期電圧設定部22、修正値導出装置30、電力測定部42を備える。
可変ゲイン減衰器(振幅変化器)2は、アナログの入力信号(例えば、交流電圧)を受け、その振幅を変化させてアナログの出力信号を出力する。なお、可変ゲイン減衰器2の振幅の変化率(=出力信号の振幅/入力信号の振幅)は、可変ゲイン減衰器2に与えられる制御信号の値X(電圧)に基づき、制御される。なお、可変ゲイン減衰器2は減衰器なので、変化率<1である。
なお、本発明の実施形態においては、可変ゲイン減衰器2を使用しているが、可変ゲイン増幅器(変化率>1)を使用してもよい。
A/D変換器4は、可変ゲイン減衰器2から出力信号を受け、デジタル化して、電力測定部42に与える。
D/A変換器6は、スイッチ11から制御信号を受け、デジタル化して、可変ゲイン減衰器2に与える。
目標電力入力部10は、出力信号の電力の目標値である目標電力P0を入力するためのものである。
スイッチ11は、(a)初期電圧設定部22の出力を、D/A変換器6に与える状態(図4参照)、または、(b)修正値導出装置30の出力を、D/A変換器6に与える状態(図5参照)を実現する。
初期値記録部21は、目標電力P0に対応づけて、制御信号の値X(電圧)を記録する。
初期電圧設定部22は、目標電力入力部10から目標電力P0を受け、目標電力P0に対応する制御信号の値X(電圧)を初期値記録部21から読み出して出力する。この出力が、初期値X1である。
図2は、可変ゲイン減衰器2に所定の電力の入力信号を与えたときの電力特性Fを示すグラフである。
電力特性Fは、制御信号の値X(電圧)を横軸に、出力信号の電力Pを縦軸にとったものである。初期値X1をとる制御信号を可変ゲイン減衰器2に与えたときの出力信号の電力P1(初期電力という)は目標電力P0と一致することが、理想的である。しかし、初期電力P1は目標電力P0と、必ずしも一致しない。
そこで、制御信号の値を修正値Xfに修正し、出力信号の電力を、初期電力P1よりも目標電力P0に近づけるようにする。
修正値導出装置30は、修正値Xfを導出するものであり、傾き相当値記録部31、修正電圧設定部32を備える。
傾き相当値記録部31は、制御信号の値Xを変数とした一次関数である近似一次関数で出力信号の電力Pを表したときの、近似一次関数の傾きに相当する傾き相当値を制御信号の値Xに対応づけて記録する。
傾き相当値は、例えば、近似一次関数の傾き、または近似一次関数の傾きの逆数である。近似一次関数の傾きは、例えば、電力特性Fの接線の傾きと考えることができる。図2を参照して、座標(X1, P1)においては、近似一次関数f1で、出力信号の電力Pを表す。よって、傾き相当値記録部31には、初期値X1に対応づけて、近似一次関数f1の傾き(傾き1という)に相当する傾き相当値が記録されている。
修正電圧設定部32の出力が修正値導出装置30の出力となって、スイッチ11に与えられる。修正電圧設定部32の構成は後述する。
電力測定部42は、A/D変換器4からデジタル化された出力信号を受け、電力を測定し、修正値導出装置30の修正電圧設定部32に与える。
修正電圧設定部32の構成が、各実施形態において異なる。
第一の実施形態
図3は、第一の実施形態にかかる修正電圧設定部32の構成を示すブロック図である。修正電圧設定部32は、第一傾き相当値読出部32a、第一中間電圧導出部(中間値導出部)32b、第二傾き相当値読出部32c、修正傾き導出部32d1、修正電圧導出部(修正値導出部)32e1を備える。
傾き相当値記録部31には、例えば、近似一次関数の傾きが記録されているものとする。
第一傾き相当値読出部32aは、初期値X1を初期電圧設定部22から受ける。さらに、第一傾き相当値読出部32aは、初期値X1に対応する、近似一次関数f1の傾き(傾き1)に相当する傾き相当値である第一傾き相当値を傾き相当値記録部31から読み出す。例えば、第一傾き相当値読出部32aは、傾き1を、傾き相当値記録部31から読み出す。
第一中間電圧導出部(中間値導出部)32bは、傾き1を第一傾き相当値読出部32aから受け、目標電力P0を目標電力入力部10から受け、初期電力P1を電力測定部42から受け、初期値X1を初期電圧設定部22から受ける。
さらに、第一中間電圧導出部(中間値導出部)32bは、傾きが第一傾き相当値に相当する値であり、制御信号の値Xが初期値X1であるときの値が初期電力P1である近似一次関数が目標電力P0をとるときの制御信号の値である中間値X2を導出する。
すなわち、第一中間電圧導出部32bは、近似一次関数f1(傾きが、傾き1であり、座標(X1,
P1)を通る)が、目標電力P0をとるときの制御信号の値(中間値X2)を導出する(図2参照)。
中間値X2は、以下の式(1)を用いて、導出することができる。
X2 = X1+(P0−P1)/傾き1 (1)
第二傾き相当値読出部32cは、中間値X2を第一中間電圧導出部32bから受ける。さらに、第二傾き相当値読出部32cは、中間値X2に対応する、近似一次関数の傾き相当値である第二傾き相当値を傾き相当値記録部31から読み出す。
図2を参照して、中間値X2をとる制御信号を可変ゲイン減衰器2に与えたときの出力信号の電力はP2である。座標(X2, P2)においては、近似一次関数f2(座標(X2, P2)を通る)で、出力信号の電力Pを表す。よって、傾き相当値記録部31には、中間値X2に対応づけて、近似一次関数f2の傾き(傾き2という)に相当する傾き相当値が記録されている。
そこで、例えば、第二傾き相当値読出部32cは、傾き2を、傾き相当値記録部31から読み出す。
さらに、図2を参照して、制御信号の値Xを変数として出力信号の電力Pを表す修正近似関数fを考える。ここで、修正近似関数fは、第一傾き相当値(例えば、傾き1)および第二傾き相当値(例えば、傾き2)に基づき導出された修正傾きを有する一次関数であるものとする。例えば、修正傾きが、第一傾き相当値に相当する傾き1および第二傾き相当値に相当する傾き2の平均値であるものとする。すなわち、修正傾きは、以下の式(2)を用いて、導出することができる。
修正傾き=(傾き1+傾き2)/2 (2)
さらに、修正近似関数fは、座標(X1, P1)を通るものとする。
すると、修正近似関数P = f(X)は、第一傾き相当値(例えば、傾き1)、第二傾き相当値(例えば、傾き2)、初期値X1および初期電力P1に基づき、以下の式(3)のように定義される。
P = f(X) = (修正傾き)×X−(修正傾き)×X1+P1 (3)
修正傾き導出部32d1は、傾き1を第一傾き相当値読出部32aから受け、傾き2を第二傾き相当値読出部32cから受ける。さらに、修正傾き導出部32d1は、上記の式(2)に基づき、修正傾きを導出する。
修正電圧導出部(修正値導出部)32e1は、修正近似関数fが目標電力P0をとるときの制御信号の値を修正値Xfとして導出する。式(3)のPに目標電力P0を代入したときの、Xの値が修正値Xfである。よって、修正値Xfは、以下の式(4)を用いて、導出することができる。
Xf = X1+(P0−P1)/(修正傾き) (4)
なお、図2を参照して、修正値Xfの制御信号を可変ゲイン減衰器2に与えたときの出力信号の電力はPfである。電力Pfは、初期電力P1よりも目標電力P0に近づいている。
次に、第一の実施形態の動作を説明する。
図4は、初期値X1をとる制御信号を可変ゲイン減衰器2に与えたときの出力制御システム1の動作を説明するための図である。
まず、目標電力入力部10から、出力信号の電力の目標値である目標電力P0が初期電圧設定部22に与えられる。初期電圧設定部22は、目標電力P0に対応する初期値X1を読み出して、初期値X1の電圧を有する制御信号を出力する。初期電圧設定部22の出力する制御信号は、スイッチ11を介して、D/A変換器6に与えられる。D/A変換器6は、制御信号をデジタル化して、可変ゲイン減衰器2に与える。制御信号(初期値X1)が可変ゲイン減衰器2に与えられると、図2を参照して、可変ゲイン減衰器2の出力する出力信号の電力は初期電力P1となる。
図5は、修正値Xfの導出時の出力制御システム1の動作を説明するための図である。
可変ゲイン減衰器2の出力する出力信号の電力は初期電力P1となる。電力測定部42は、A/D変換器4からデジタル化された出力信号を受け、電力を測定し、初期電力P1を得る。測定結果(初期電力P1)は、修正値導出装置30の修正電圧設定部32に与えられる。
しかも、初期電圧設定部22からは初期値X1が、目標電力入力部10からは目標電力P0が、修正電圧設定部32に与えられる。
初期値X1に基づき、第一傾き相当値読出部32aが傾き1を読み出し、第一中間電圧導出部32bに与える。第一中間電圧導出部32bが、目標電力P0、初期電力P1、傾き1、初期値X1に基づき、中間値X2を導出する(式(1)参照)。
中間値X2に基づき、第二傾き相当値読出部32cが傾き2を読み出す。
修正傾き導出部32d1が、傾き1および傾き2の平均をとり(式(2)参照)、修正傾きを求める。
修正電圧導出部32e1が、目標電力P0、初期電力P1、修正傾き、初期値X1に基づき、修正値Xfを導出する(式(4)参照)。
電力Pfは、初期電力P1よりも目標電力P0に近づいている。
第一の実施形態によれば、可変ゲイン減衰器(振幅変化器)2の出力のパワーを、初期電力P1よりも、目標電力P0に近くなるように制御することができる。
しかも、電力Pfは、電力P2よりも目標電力P0に近い。これは、単に、近似一次関数f1を用いる場合よりも、出力の電力を、目標電力P0に近づけることができるということを意味している。
第二の実施形態
第二の実施形態は、傾き相当値記録部31に近似一次関数の傾きの逆数が記録されている場合に適した実施形態である。
傾き相当値記録部31には、例えば、近似一次関数の傾きの逆数が記録されている。
図6は、第二の実施形態にかかる修正電圧設定部32の構成を示すブロック図である。修正電圧設定部32は、第一傾き相当値読出部32a、第一中間電圧導出部(中間値導出部)32b、第二傾き相当値読出部32c、修正傾き導出部32d2、修正電圧導出部(修正値導出部)32e2を備える。
第一傾き相当値読出部32a、第一中間電圧導出部(中間値導出部)32b、第二傾き相当値読出部32cは第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。
ただし、第一傾き相当値読出部32aおよび第二傾き相当値読出部32cは、それぞれ、近似一次関数f1、f2の傾き(傾き1、傾き2)の逆数(1/傾き1、1/傾き2)を読み出す。
なお、修正近似関数fも第一の実施形態と同様である。ただし、修正傾きが第一の実施形態とは異なる。
修正傾き導出部32d2は、第一傾き相当値に相当する傾きの逆数(1/傾き1)および第二傾き相当値に相当する傾きの逆数(1/傾き2)の平均値の逆数を、修正傾きとして導出する。すなわち、修正傾き導出部32d2は、修正傾きを、以下の式(5)のようにして導出する。
修正傾き=1/((1/傾き1+1/傾き2)/2) (5)
ただし、修正傾き導出部32d2は、1/(修正傾き)を出力するようにしてもよい。
修正電圧導出部(修正値導出部)32e2は、第一の実施形態と同様である。ただし、修正傾き、または、1/(修正傾き)を、修正傾き導出部32d2から受ける。
修正電圧導出部32e2は、修正値Xfを、上記の式(4)を用いて、導出することができる。
第二の実施形態の動作は、第一の実施形態とほぼ同様である。
ただし、第一傾き相当値読出部32aおよび第二傾き相当値読出部32cは、それぞれ、近似一次関数f1、f2の傾き(傾き1、傾き2)の逆数(1/傾き1、1/傾き2)を読み出す。修正傾き導出部32d2は、修正傾き(または、1/(修正傾き))を上記の式(5)を用いて、導出する。修正電圧導出部32e2は、修正傾き、または、1/(修正傾き)を、修正傾き導出部32d2から受ける。
第二の実施形態によれば、第一の実施形態と同様な効果を奏する。しかも、傾き相当値記録部31には、近似一次関数の傾きの逆数が記録されていても、それを、第一傾き相当値読出部32aおよび第二傾き相当値読出部32cにおいて、近似一次関数の傾きになおさなくてもよいので、演算の労力の軽減を図ることができる。
第三の実施形態
第三の実施形態は、修正近似関数fを二次関数としたものである。
傾き相当値記録部31には、例えば、近似一次関数の傾きが記録されているものとする。
図7は、第三の実施形態にかかる修正電圧設定部32の構成を示すブロック図である。修正電圧設定部32は、第一傾き相当値読出部32a、第一中間電圧導出部(中間値導出部)32b、第二傾き相当値読出部32c、修正近似関数導出部32t、修正電圧導出部(修正値導出部)32e3を備える。
第一傾き相当値読出部32a、第一中間電圧導出部(中間値導出部)32b、第二傾き相当値読出部32cは第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
修正近似関数導出部32tは、二次関数である修正近似関数fを、第一傾き相当値(例えば、傾き1)、第二傾き相当値(例えば、傾き2)、中間値X2、初期値X1および初期電力P1に基づき導出する。なお、修正近似関数導出部32tは、第一傾き相当値を第一傾き相当値読出部32aから受け、第二傾き相当値を第二傾き相当値読出部32cから受け、中間値X2を第一中間電圧導出部32bから受け、初期電力P1を電力測定部42から受け、初期値X1を初期電圧設定部22から受ける。
図8は、二次関数である修正近似関数fを示すグラフである。ただし、図8において、電力特性Fは図示省略する。
修正近似関数fは以下の条件を満たす二次関数(P = f(X) = aX2+bX+c)である。
まず、制御信号の値Xが初期値X1であるときの値が初期電力P1である。すなわち、修正近似関数fは座標(X1, P1)を通る。
さらに、制御信号の値Xが初期値X1であるときの微分係数が第一傾き相当値に相当する傾き(傾き1)である。f(X)の微分係数は、2aX+bである。よって、2aX1+bが、傾き1に等しいということを意味する。
しかも、制御信号の値Xが中間値X2であるときの微分係数が第二傾き相当値に相当する傾き(傾き2)である。すなわち、2aX2+bが、傾き2に等しいということを意味する。
2aX1+b = 傾き1 (6)
2aX2+b = 傾き2 (7)
上記の式(6)、(7)から、aおよびbを求めることができる(X1、X2、傾き1、傾き2は既知である)。しかも、aX12+bX1+c = P1である。P1、X1、a、bは既知であるので、cを求めることができる。
修正電圧導出部(修正値導出部)32e3は、修正近似関数fが目標電力P0をとるときの制御信号の値を修正値Xfとして導出する。すなわち、下記の式(8)を満たす、修正値Xfを導出する。
P0 = f(Xf) = aXf2+bXf+c (8)
ただし、式(8)を満たす修正値Xfは、二つあることが多い。この場合は、二つあるうちの小さい方を、修正値Xfとするといったことを決めておく。
第三の実施形態の動作は、第一の実施形態とほぼ同様である。
ただし、修正近似関数導出部32tは、第一傾き相当値を第一傾き相当値読出部32aから受け、第二傾き相当値を第二傾き相当値読出部32cから受け、中間値X2を第一中間電圧導出部32bから受け、初期電力P1を電力測定部42から受け、初期値X1を初期電圧設定部22から受ける。さらに、修正近似関数導出部32tは、二次関数である修正近似関数f(図8参照)を導出する。
修正電圧導出部(修正値導出部)32e3は、修正近似関数fが目標電力P0をとるときの制御信号の値を修正値Xfとして導出する(式8参照)。
第三の実施形態によれば、第一の実施形態と同様な効果を奏する。
第四の実施形態
第四の実施形態は、第一の実施形態に、平均部32f、第二中間電圧導出部(追加中間値導出部)32g、第三傾き相当値読出部(追加傾き相当値読出部)32hが追加されたものである。
図9は、第四の実施形態にかかる修正電圧設定部32の構成を示すブロック図である。修正電圧設定部32は、第一傾き相当値読出部32a、第一中間電圧導出部(中間値導出部)32b、第二傾き相当値読出部32c、修正傾き導出部32d4、修正電圧導出部(修正値導出部)32e4、平均部32f、第二中間電圧導出部(追加中間値導出部)32g、第三傾き相当値読出部(追加傾き相当値読出部)32hを備える。
傾き相当値記録部31には、例えば、近似一次関数の傾きが記録されているものとする。
第一傾き相当値読出部32a、第一中間電圧導出部(中間値導出部)32b、第二傾き相当値読出部32cは第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
図10は、第四の実施形態において用いる修正近似関数fを示すグラフである。図10を参照して、修正近似関数fは一次関数であり、その傾きは修正傾きである。
第一の実施形態と同様に、傾き1は、第一傾き相当値に相当する傾きであり、傾き2は、第二傾き相当値に相当する傾きである。
ここで、第n傾き相当値に相当する傾きを傾きnとする(ただし、nは3以上の任意の整数)。さらに、傾き1から傾きn−1までの傾きの平均値を仮傾きnとする。例えば、仮傾き3は、傾き1から傾き2までの傾きの平均、すなわち傾き1と傾き2の平均である。仮傾き4は、傾き1から傾き3までの傾きの平均、すなわち傾き1と傾き2と傾き3の平均である。
ここで、傾きが仮傾きnであり、制御信号の値Xが初期値X1であるときの値が初期電力P1である近似一次関数が目標電力P0をとるときの制御信号の値を、追加中間値Xnとする。例えば、傾きが仮傾き3であり、座標(X1, P1)を通る近似一次関数が、目標電力P0となるX座標が、追加中間値X3である。傾きが仮傾き4であり、座標(X1, P1)を通る近似一次関数が、目標電力P0となるX座標が、追加中間値X4である。
さらに、追加中間値Xnに対応する、近似一次関数の傾き相当値を、第n傾き相当値という。例えば、追加中間値X3に対応する、近似一次関数の傾き相当値を、第三傾き相当値という。追加中間値X4に対応する、近似一次関数の傾き相当値を、第四傾き相当値という。
第四の実施形態において用いる修正近似関数fの修正傾きは、傾き1から傾きNまでの傾きに基づき導出される(ただし、Nは3以上の整数の定数)。修正傾きは、例えば、傾き1から傾きNまでの傾きの平均値である。Nが3であれば、傾き1から傾き3までの傾きの平均値、すなわち傾き1と傾き2と傾き3の平均値である。Nが4であれば、傾き1から傾き4までの傾きの平均値、すなわち傾き1と傾き2と傾き3と傾き4の平均値である。
ただし、修正傾きは、例えば、傾き1から傾きNまでの傾きのうちの任意の二個以上のものの平均値でもよい。例えば、Nが4であれば、傾き1から傾き4までうちの任意の傾き(例えば、傾き2、傾き3、傾き4)の平均値、すなわち傾き2と傾き3と傾き4の平均値でもよい。
図10においては、修正傾きが、傾き1と傾き2と傾き3の平均値であるときの、修正近似関数fが図示されている。
図9には、傾き1、傾き2および傾き3を用いて修正値Xfを導出する場合の修正電圧設定部32の構成が図示されている。
平均部32fは、傾き1を第一傾き相当値読出部32aから受け、傾き2を第二傾き相当値読出部32cから受け、傾き1と傾き2との平均をとる。上述のように、傾き1と傾き2との平均は、仮傾き3である。
第二中間電圧導出部(追加中間値導出部)32gは、傾きが仮傾きnであり、制御信号の値Xが初期値X1であるときの値が初期電力P1である近似一次関数が目標電力P0をとるときの制御信号の値である追加中間値Xnを導出する。ただし、図9においては、n=3とする。よって、第二中間電圧導出部32gは、傾きが仮傾き3で、座標(X1, P1)を通る近似一次関数が、目標電力P0をとるときの制御信号の値である追加中間値X3を導出する。なお、第二中間電圧導出部32gは、仮傾き3を平均部32fから受け、目標電力P0を目標電力入力部10から受け、初期電力P1を電力測定部42から受け、初期値X1を初期電圧設定部22から受ける。
追加中間値Xnは、以下の式(9)を用いて、導出することができる。
Xn = X1+(P0−P1)/仮傾きn (9)
よって、第二中間電圧導出部32gは、追加中間値X3を、X1+(P0−P1)/仮傾き3として導出できる。
第三傾き相当値読出部(追加傾き相当値読出部)32hは、追加中間値Xnに対応する、近似一次関数の傾き相当値である第n傾き相当値を傾き相当値記録部31から読み出す。ただし、図9においては、n=3とする。よって、第三傾き相当値読出部32hは、追加中間値X3に対応する、近似一次関数の傾き相当値である第三傾き相当値を傾き相当値記録部31から読み出す。
図10を参照して、追加中間値X3をとる制御信号を可変ゲイン減衰器2に与えたときの出力信号の電力はP3である。座標(X3, P3)においては、近似一次関数f3(座標(X3, P3)を通る)で、出力信号の電力Pを表す。よって、傾き相当値記録部31には、追加中間値X3に対応づけて、近似一次関数f3の傾き(傾き3という)に相当する傾き相当値が記録されている。
そこで、例えば、第三傾き相当値読出部32hは、傾き3を、傾き相当値記録部31から読み出す。
修正傾き導出部32d4は、傾き1を第一傾き相当値読出部32aから受け、傾き2を第二傾き相当値読出部32cから受け、傾き3を第三傾き相当値読出部32hから受ける。さらに、修正傾き導出部32d4は、修正傾きを、傾き1と傾き2と傾き3の平均値として導出する。
修正電圧導出部(修正値導出部)32e4は、修正近似関数が目標電力P0をとるときの制御信号の値を修正値Xfとして導出する。修正値Xfは、上述の式(4)を用いて、導出することができる。ただし、修正電圧導出部32e4は、修正傾きを、修正傾き導出部32d4から受ける。
次に、第四の実施形態の動作を説明する。
初期値X1をとる制御信号を可変ゲイン減衰器2に与えたときの出力制御システム1の動作は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する(図4参照)。
初期値X1をとる制御信号を可変ゲイン減衰器2に与えると、可変ゲイン減衰器2の出力する出力信号の電力は初期電力P1となる。電力測定部42は、A/D変換器4からデジタル化された出力信号を受け、電力を測定し、初期電力P1を得る。測定結果(初期電力P1)は、修正値導出装置30の修正電圧設定部32に与えられる。
しかも、初期電圧設定部22からは初期値X1が、目標電力入力部10からは目標電力P0が、修正電圧設定部32に与えられる。
初期値X1に基づき、第一傾き相当値読出部32aが傾き1を読み出し、第一中間電圧導出部32bに与える。第一中間電圧導出部32bが、目標電力P0、初期電力P1、傾き1、初期値X1に基づき、中間値X2を導出する(式(1)参照)。
中間値X2に基づき、第二傾き相当値読出部32cが傾き2を読み出す。
平均部32fは、傾き1と傾き2との平均(仮傾き3)をとる。
第二中間電圧導出部32gは、傾きが仮傾き3で、座標(X1, P1)を通る近似一次関数が、目標電力P0をとるときの制御信号の値である追加中間値X3を導出する(式(9)参照)。
第三傾き相当値読出部32hは、追加中間値X3に基づき、傾き3を読み出す。
修正傾き導出部32d4は、修正傾きを、傾き1と傾き2と傾き3の平均値として導出する。
修正電圧導出部32e4は、修正傾きを、修正傾き導出部32d4から受け、修正値Xfを、上述の式(4)を用いて、導出する。
第四の実施形態によれば、第一の実施形態と同様な効果を奏する。
第五の実施形態
第五の実施形態は、第一の実施形態に、平均部32m1、32m2、第二中間電圧導出部(追加中間値導出部)32n1、第三中間電圧導出部(追加中間値導出部)32n2、第三傾き相当値読出部(追加傾き相当値読出部)32p1、第四傾き相当値読出部(追加傾き相当値読出部)32p2が追加されたものである。
図11は、第五の実施形態にかかる修正電圧設定部32の構成を示すブロック図である。修正電圧設定部32は、第一傾き相当値読出部32a、第一中間電圧導出部(中間値導出部)32b、第二傾き相当値読出部32c、修正傾き導出部32d5、修正電圧導出部(修正値導出部)32e5、平均部32m1、32m2、第二中間電圧導出部(追加中間値導出部)32n1、第三中間電圧導出部(追加中間値導出部)32n2、第三傾き相当値読出部(追加傾き相当値読出部)32p1、第四傾き相当値読出部(追加傾き相当値読出部)32p2を備える。
傾き相当値記録部31には、例えば、近似一次関数の傾きが記録されているものとする。
第一傾き相当値読出部32a、第一中間電圧導出部(中間値導出部)32b、第二傾き相当値読出部32cは第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
第一の実施形態と同様に、傾き1は、第一傾き相当値に相当する傾きであり、傾き2は、第二傾き相当値に相当する傾きである。
ここで、第n傾き相当値に相当する傾きを傾きnとする(ただし、nは3以上の任意の整数)。
さらに、仮傾き3を傾き1と傾き2との平均値とする。仮傾きm−1と傾きm−1との平均値を仮傾きmとする(ただし、mは4以上の任意の整数)。例えば、仮傾き3は、仮傾き2と傾き2との平均値である。仮傾き4は、仮傾き3と傾き3との平均値である。
ここで、傾きが仮傾きnであり、制御信号の値Xが初期値X1であるときの値が初期電力P1である近似一次関数が目標電力P0をとるときの制御信号の値を、追加中間値Xnとする。例えば、傾きが仮傾き3であり、座標(X1, P1)を通る近似一次関数が、目標電力P0となるX座標が、追加中間値X3である。傾きが仮傾き4であり、座標(X1, P1)を通る近似一次関数が、目標電力P0となるX座標が、追加中間値X4である。
さらに、追加中間値Xnに対応する、近似一次関数の傾き相当値を、第n傾き相当値という。例えば、追加中間値X3に対応する、近似一次関数の傾き相当値を、第三傾き相当値という。追加中間値X4に対応する、近似一次関数の傾き相当値を、第四傾き相当値という。
第五の実施形態において用いる修正近似関数fの修正傾きは、仮傾きNと傾きNとに基づき導出される(ただし、Nは3以上の整数の定数)。修正傾きは、例えば、仮傾きNと傾きNとの平均値である。
図11には、仮傾き4および傾き4を用いて修正値Xfを導出する場合の修正電圧設定部32の構成が図示されている。
平均部32m1は、傾き1を第一傾き相当値読出部32aから受け、傾き2を第二傾き相当値読出部32cから受け、傾き1と傾き2との平均をとる。上述のように、傾き1と傾き2との平均は、仮傾き3である。
第二中間電圧導出部(追加中間値導出部)32n1は、傾きが仮傾きnであり、制御信号の値Xが初期値X1であるときの値が初期電力P1である近似一次関数が目標電力P0をとるときの制御信号の値である追加中間値Xnを導出する。ただし、第二中間電圧導出部32n1においては、n=3とする。よって、第二中間電圧導出部32n1は、傾きが仮傾き3で、座標(X1, P1)を通る近似一次関数が、目標電力P0をとるときの制御信号の値である追加中間値X3を導出する。なお、第二中間電圧導出部32n1は、仮傾き3を平均部32m1から受け、目標電力P0を目標電力入力部10から受け、初期電力P1を電力測定部42から受け、初期値X1を初期電圧設定部22から受ける。
追加中間値Xnは、上述の式(9)を用いて、導出することができる。
よって、第二中間電圧導出部32n1は、追加中間値X3を、X1+(P0−P1)/仮傾き3として導出できる。
第三傾き相当値読出部(追加傾き相当値読出部)32p1は、追加中間値Xnに対応する、近似一次関数の傾き相当値である第n傾き相当値を傾き相当値記録部31から読み出す。ただし、第三傾き相当値読出部32p1においては、n=3とする。よって、第三傾き相当値読出部32p1は、追加中間値X3に対応する、近似一次関数(座標(X3,
P3)を通る:図10参照)の傾き相当値である第三傾き相当値(例えば、傾き3)を傾き相当値記録部31から読み出す。
平均部32m2は、仮傾き3を平均部32m1から受け、傾き3を第三傾き相当値読出部32p1から受け、仮傾き3と傾き3との平均をとる。上述のように、仮傾き3と傾き3との平均は、仮傾き4である。
第三中間電圧導出部(追加中間値導出部)32n2は、傾きが仮傾きnであり、制御信号の値Xが初期値X1であるときの値が初期電力P1である近似一次関数が目標電力P0をとるときの制御信号の値である追加中間値Xnを導出する。ただし、第三中間電圧導出部32n2においては、n=4とする。よって、第三中間電圧導出部32n2は、傾きが仮傾き4で、座標(X1, P1)を通る近似一次関数が、目標電力P0をとるときの制御信号の値である追加中間値X4を導出する。なお、第三中間電圧導出部32n2は、仮傾き4を平均部32m2から受け、目標電力P0を目標電力入力部10から受け、初期電力P1を電力測定部42から受け、初期値X1を初期電圧設定部22から受ける。
追加中間値Xnは、上述の式(9)を用いて、導出することができる。
よって、第三中間電圧導出部32n2は、追加中間値X4を、X1+(P0−P1)/仮傾き4として導出できる。
第四傾き相当値読出部(追加傾き相当値読出部)32p2は、追加中間値Xnに対応する、近似一次関数の傾き相当値である第n傾き相当値を傾き相当値記録部31から読み出す。ただし、第四傾き相当値読出部32p2においては、n=4とする。よって、第四傾き相当値読出部32p2は、追加中間値X4に対応する、近似一次関数(座標(X4,
P4)を通る(ただし、P4は、追加中間値X4をとる制御信号を可変ゲイン減衰器2に与えたときの出力信号の電力である))の傾き相当値である第四傾き相当値(例えば、傾き4)を傾き相当値記録部31から読み出す。
修正傾き導出部32d5は、仮傾き4を平均部32m2から受け、傾き4を第四傾き相当値読出部32p2から受ける。さらに、修正傾き導出部32d5は、修正傾きを、仮傾き4と傾き4との平均値として導出する。
修正電圧導出部(修正値導出部)32e5は、修正近似関数が目標電力P0をとるときの制御信号の値を修正値Xfとして導出する。修正値Xfは、上述の式(4)を用いて、導出することができる。ただし、修正電圧導出部32e5は、修正傾きを、修正傾き導出部32d5から受ける。
次に、第五の実施形態の動作を説明する。
初期値X1をとる制御信号を可変ゲイン減衰器2に与えたときの出力制御システム1の動作は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する(図4参照)。
初期値X1をとる制御信号を可変ゲイン減衰器2に与えると、可変ゲイン減衰器2の出力する出力信号の電力は初期電力P1となる。電力測定部42は、A/D変換器4からデジタル化された出力信号を受け、電力を測定し、初期電力P1を得る。測定結果(初期電力P1)は、修正値導出装置30の修正電圧設定部32に与えられる。
しかも、初期電圧設定部22からは初期値X1が、目標電力入力部10からは目標電力P0が、修正電圧設定部32に与えられる。
初期値X1に基づき、第一傾き相当値読出部32aが傾き1を読み出し、第一中間電圧導出部32bに与える。第一中間電圧導出部32bが、目標電力P0、初期電力P1、傾き1、初期値X1に基づき、中間値X2を導出する(式(1)参照)。
中間値X2に基づき、第二傾き相当値読出部32cが傾き2を読み出す。
平均部32m1は、傾き1と傾き2との平均(仮傾き3)をとる。
第二中間電圧導出部32n1は、傾きが仮傾き3で、座標(X1, P1)を通る近似一次関数が、目標電力P0をとるときの制御信号の値である追加中間値X3を導出する。
第三傾き相当値読出部32p1は、追加中間値X3に基づき、傾き3を読み出す。
平均部32m2は、仮傾き3と傾き3との平均(仮傾き4)をとる。
第三中間電圧導出部32n2は、傾きが仮傾き4で、座標(X1, P1)を通る近似一次関数が、目標電力P0をとるときの制御信号の値である追加中間値X4を導出する。
第四傾き相当値読出部32p2は、追加中間値X4に基づき、傾き4を読み出す。
修正傾き導出部32d5は、修正傾きを、仮傾き4と傾き4との平均値として導出する。
修正電圧導出部32e5は、修正傾きを、修正傾き導出部32d5から受け、修正値Xfを、上述の式(4)を用いて、導出する。
第五の実施形態によれば、第一の実施形態と同様な効果を奏する。
また、上記の実施形態は、以下のようにして実現できる。CPU、ハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータに、上記の各部分(例えば、傾き相当値記録部31および修正電圧設定部32)を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、上記の機能を実現できる。
本発明の実施形態にかかる出力制御システム1の構成を示すブロック図である。 可変ゲイン減衰器2に所定の電力の入力信号を与えたときの電力特性Fを示すグラフである。 第一の実施形態にかかる修正電圧設定部32の構成を示すブロック図である。 初期値X1をとる制御信号を可変ゲイン減衰器2に与えたときの出力制御システム1の動作を説明するための図である。 修正値Xfの導出時の出力制御システム1の動作を説明するための図である。 第二の実施形態にかかる修正電圧設定部32の構成を示すブロック図である。 第三の実施形態にかかる修正電圧設定部32の構成を示すブロック図である。 二次関数である修正近似関数fを示すグラフである。 第四の実施形態にかかる修正電圧設定部32の構成を示すブロック図である。 第四の実施形態において用いる修正近似関数fを示すグラフである。 第五の実施形態にかかる修正電圧設定部32の構成を示すブロック図である。
符号の説明
X 制御信号の値(電圧)
X1 初期値
X2 中間値
X3、X4 追加中間値
Xf 修正値
P 出力信号の電力
P0 目標電力
P1 初期電力
P2、P3、P4 電力
Pf 電力
f1、f2、f3 近似一次関数
f 修正近似関数
1 出力制御システム
2 可変ゲイン減衰器(振幅変化器)
4 A/D変換器
6 D/A変換器
10 目標電力入力部
11 スイッチ
21 初期値記録部
22 初期電圧設定部
30 修正値導出装置
42 電力測定部
31 傾き相当値記録部
32 修正電圧設定部
32a 第一傾き相当値読出部
32b 第一中間電圧導出部(中間値導出部)
32c 第二傾き相当値読出部
32d1、32d2、32d4、32d5 修正傾き導出部
32e1、32e2、32e3、32e4、32e5 修正電圧導出部(修正値導出部)
32t 修正近似関数導出部
32f 平均部
32g 第二中間電圧導出部(追加中間値導出部)
32h 第三傾き相当値読出部(追加傾き相当値読出部)
32m1、32m2 平均部
32n1 第二中間電圧導出部(追加中間値導出部)
32n2 第三中間電圧導出部(追加中間値導出部)
32p1 第三傾き相当値読出部(追加傾き相当値読出部)
32p2 第四傾き相当値読出部(追加傾き相当値読出部)

Claims (15)

  1. 入力信号の振幅を変化させて出力信号を出力し、制御信号の値Xに基づき前記振幅の変化率が制御される振幅変化器に、初期値X1をとる前記制御信号を与えたときの前記出力信号の電力である初期電力P1よりも、前記出力信号の電力を目標電力P0に近づけるような前記制御信号の値である修正値Xfを導出する修正値導出装置であって、
    前記制御信号の値Xを変数とした一次関数である近似一次関数で前記出力信号の電力Pを表したときの、前記近似一次関数の傾きに相当する傾き相当値を前記制御信号の値Xに対応づけて記録した傾き相当値記録部と、
    前記初期値X1に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第一傾き相当値を前記傾き相当値記録部から読み出す第一傾き相当値読出部と、
    傾きが前記第一傾き相当値に相当する値であり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1である前記近似一次関数が前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値である中間値X2を導出する中間値導出部と、
    前記中間値X2に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第二傾き相当値を前記傾き相当値記録部から読み出す第二傾き相当値読出部と、
    前記第一傾き相当値、前記第二傾き相当値、前記初期値X1および前記初期電力P1に基づき定義される、前記制御信号の値Xを変数として前記出力信号の電力Pを表す修正近似関数が、前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値を前記修正値Xfとして導出する修正値導出部と、
    を備えた修正値導出装置。
  2. 請求項1に記載の修正値導出装置であって、
    前記傾き相当値は、前記近似一次関数の傾き、または前記近似一次関数の傾きの逆数である、
    修正値導出装置。
  3. 請求項1または2に記載の修正値導出装置であって、
    前記修正近似関数が、前記第一傾き相当値および前記第二傾き相当値に基づき導出された修正傾きを有する一次関数である、
    修正値導出装置。
  4. 請求項3に記載の修正値導出装置であって、
    前記修正傾きが、前記第一傾き相当値に相当する傾きおよび前記第二傾き相当値に相当する傾きの平均値である、
    修正値導出装置。
  5. 請求項3に記載の修正値導出装置であって、
    前記修正傾きが、前記第一傾き相当値に相当する傾きの逆数および前記第二傾き相当値に相当する傾きの逆数の平均値の逆数である、
    修正値導出装置。
  6. 請求項1または2に記載の修正値導出装置であって、
    前記修正近似関数が、二次関数であり、
    前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1であり、
    前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの微分係数が前記第一傾き相当値に相当する傾きであり、
    前記制御信号の値Xが前記中間値X2であるときの微分係数が前記第二傾き相当値に相当する傾きである、
    修正値導出装置。
  7. 請求項3に記載の修正値導出装置であって、
    前記第一傾き相当値に相当する傾きを傾き1とし、
    前記第二傾き相当値に相当する傾きを傾き2とし、
    第n傾き相当値に相当する傾きを傾きnとし(ただし、nは3以上の任意の整数)、
    Nを3以上の整数の定数とし、
    傾き1から傾きn−1までの傾きの平均値を仮傾きnとしたときに、
    傾きが前記仮傾きnであり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1である前記近似一次関数が前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値である追加中間値Xnを導出する追加中間値導出部と、
    前記追加中間値Xnに対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第n傾き相当値を前記傾き相当値記録部から読み出す追加傾き相当値読出部と、
    を備え、
    前記修正傾きが、傾き1から傾きNまでの傾きに基づき導出される、
    修正値導出装置。
  8. 請求項7に記載の修正値導出装置であって、
    前記修正傾きが、傾き1から傾きNまでの傾きの平均値である、
    修正値導出装置。
  9. 請求項7に記載の修正値導出装置であって、
    前記修正傾きが、傾き1から傾きNまでの傾きのうちの任意の二個以上のものの平均値である、
    修正値導出装置。
  10. 請求項3に記載の修正値導出装置であって、
    前記第一傾き相当値に相当する傾きを傾き1とし、
    前記第二傾き相当値に相当する傾きを傾き2とし、
    第n傾き相当値に相当する傾きを傾きnとし(ただし、nは3以上の任意の整数)、
    Nを3以上の整数の定数とし、
    仮傾き3を傾き1と傾き2との平均値とし、
    仮傾きm−1と傾きm−1との平均値を仮傾きmとしたときに(ただし、mは4以上の任意の整数)、
    傾きが前記仮傾きnであり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1である前記近似一次関数が前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値である追加中間値Xnを導出する追加中間値導出部と、
    前記追加中間値Xnに対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第n傾き相当値を前記傾き相当値記録部から読み出す追加傾き相当値読出部と、
    を備え、
    前記修正傾きが、仮傾きNと傾きNとに基づき導出される、
    修正値導出装置。
  11. 請求項10に記載の修正値導出装置であって、
    前記修正傾きが、仮傾きNと傾きNとの平均値である、
    修正値導出装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか一項に記載の修正値導出装置であって、
    前記制御信号の値Xは電圧である、
    修正値導出装置。
  13. 入力信号の振幅を変化させて出力信号を出力し、制御信号の値Xに基づき前記振幅の変化率が制御される振幅変化器に、初期値X1をとる前記制御信号を与えたときの前記出力信号の電力である初期電力P1よりも、前記出力信号の電力を目標電力P0に近づけるような前記制御信号の値である修正値Xfを導出する修正値導出方法であって、
    前記制御信号の値Xを変数とした一次関数である近似一次関数で前記出力信号の電力Pを表したときの、前記近似一次関数の傾きに相当する傾き相当値を前記制御信号の値Xに対応づけて記録した傾き相当値記録工程と、
    前記初期値X1に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第一傾き相当値を前記傾き相当値記録工程の記録内容から読み出す第一傾き相当値読出工程と、
    傾きが前記第一傾き相当値に相当する値であり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1である前記近似一次関数が前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値である中間値X2を導出する中間値導出工程と、
    前記中間値X2に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第二傾き相当値を前記傾き相当値記録工程の記録内容から読み出す第二傾き相当値読出工程と、
    前記第一傾き相当値、前記第二傾き相当値、前記初期値X1および前記初期電力P1に基づき定義される、前記制御信号の値Xを変数として前記出力信号の電力Pを表す修正近似関数が、前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値を前記修正値Xfとして導出する修正値導出工程と、
    を備えた修正値導出方法。
  14. 入力信号の振幅を変化させて出力信号を出力し、制御信号の値Xに基づき前記振幅の変化率が制御される振幅変化器に、初期値X1をとる前記制御信号を与えたときの前記出力信号の電力である初期電力P1よりも、前記出力信号の電力を目標電力P0に近づけるような前記制御信号の値である修正値Xfを導出する修正値導出処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記修正値導出処理は、
    前記制御信号の値Xを変数とした一次関数である近似一次関数で前記出力信号の電力Pを表したときの、前記近似一次関数の傾きに相当する傾き相当値を前記制御信号の値Xに対応づけて記録した傾き相当値記録工程と、
    前記初期値X1に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第一傾き相当値を前記傾き相当値記録工程の記録内容から読み出す第一傾き相当値読出工程と、
    傾きが前記第一傾き相当値に相当する値であり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1である前記近似一次関数が前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値である中間値X2を導出する中間値導出工程と、
    前記中間値X2に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第二傾き相当値を前記傾き相当値記録工程の記録内容から読み出す第二傾き相当値読出工程と、
    前記第一傾き相当値、前記第二傾き相当値、前記初期値X1および前記初期電力P1に基づき定義される、前記制御信号の値Xを変数として前記出力信号の電力Pを表す修正近似関数が、前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値を前記修正値Xfとして導出する修正値導出工程と、
    を備えたプログラム。
  15. 入力信号の振幅を変化させて出力信号を出力し、制御信号の値Xに基づき前記振幅の変化率が制御される振幅変化器に、初期値X1をとる前記制御信号を与えたときの前記出力信号の電力である初期電力P1よりも、前記出力信号の電力を目標電力P0に近づけるような前記制御信号の値である修正値Xfを導出する修正値導出処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記修正値導出処理は、
    前記制御信号の値Xを変数とした一次関数である近似一次関数で前記出力信号の電力Pを表したときの、前記近似一次関数の傾きに相当する傾き相当値を前記制御信号の値Xに対応づけて記録した傾き相当値記録工程と、
    前記初期値X1に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第一傾き相当値を前記傾き相当値記録工程の記録内容から読み出す第一傾き相当値読出工程と、
    傾きが前記第一傾き相当値に相当する値であり、前記制御信号の値Xが前記初期値X1であるときの値が前記初期電力P1である前記近似一次関数が前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値である中間値X2を導出する中間値導出工程と、
    前記中間値X2に対応する、前記近似一次関数の前記傾き相当値である第二傾き相当値を前記傾き相当値記録工程の記録内容から読み出す第二傾き相当値読出工程と、
    前記第一傾き相当値、前記第二傾き相当値、前記初期値X1および前記初期電力P1に基づき定義される、前記制御信号の値Xを変数として前記出力信号の電力Pを表す修正近似関数が、前記目標電力P0をとるときの前記制御信号の値を前記修正値Xfとして導出する修正値導出工程と、
    を備えた記録媒体。
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