JP4920478B2 - Mri装置 - Google Patents

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Description

本発明はMRI装置に係り、特に、読み出し傾斜磁場の時間的変化に起因するMR信号周波数の変化の補正を可能とするMRI装置に関する。
磁気共鳴イメージング法(MRI)は、静磁場中に置かれた被検体組織の原子核スピンを、そのラーモア周波数をもつ高周波信号(RFパルス)で励起し、この励起に伴って発生する磁気共鳴信号(MR信号)から画像データを再構成するイメージング法である。
MRI装置は、生体内から検出されるMR信号に基づいて画像データを生成する画像診断装置であり、解剖学的診断情報のみならず生化学的情報や機能診断情報など多くの診断情報を得ることができるため、今日の画像診断の分野では不可欠なものとなっている。
このMRI装置は、被検体に対して静磁場及び各種傾斜磁場を発生する磁場発生部と、これらの磁場が印加された被検体の撮影対象部位に対してRFパルスを照射すると共にこのRFパルスが照射された前記撮影対象部位から検出されたMR信号に対して各種信号処理を行なう送受信部と、処理後のMR信号を再構成処理して画像データを生成する画像データ生成部と、この画像データを表示する表示部を備えており、前記送受信部は、被検体に対しRFパルスを照射する送信コイル、この送信コイルを駆動する送信部、被検体にて発生するMR信号を検出する受信コイル及び受信コイルによって得られたMR信号に対して周波数変換やA/D変換等の信号処理を行なう受信部を備えている。
そして、前記受信部は、例えば、図9に示すように、受信コイルにて検出されたMR信号の周波数を変換する周波数変換部101と、周波数変換されたMR信号をA/D変換するA/D変換部102と、A/D変換されたMR信号を直交位相検波してI成分及びQ成分を有した複素形式のMR信号に変換する直交位相検波部103と、このMR信号をフィルタリング処理しノイズ等の不要成分を排除するフィルタリング処理部104とを備えている。
ところで、MRI装置では、撮影対象部位に対して互いに直交するスライスエンコード方向、読み出しエンコード方向及び位相エンコード方向を設定し、これらの方向に対して傾斜磁場を印加することにより、画像スライス断面の設定とこの画像スライス断面から発生したMR信号に対する位置情報の付加を行なっている。そして、送信コイルによるRFパルスが被検体に対して照射されてから所定時間後に印加された読み出し傾斜磁場により被検体から発生する時系列的なMR信号が受信コイルによって検出される。
この場合、MR信号の周波数は印加される磁場の強度に比例するため所定の場所から常に安定した周波数のMR信号を収集するためにはMR信号の収集期間(読み出し期間)において磁場強度は一様であることが望ましいが、矩形状あるいは台形状の磁場特性のように立ち上がり時間が短くしかも読み出し期間において略一様な磁場を得ることは傾斜磁場電源等の制約から実際には困難なため、正弦状の読み出し傾斜磁場が用いられる場合が多い。
このような磁場特性を有した読み出し傾斜磁場を被検体に印加した場合、同一部位から発生するMR信号の周波数は磁場強度の時間的変化に伴なって変化するため、このとき読み出しエンコード方向にて収集されたMR信号をA/D変換した後再構成処理して画像データを生成する場合、等間隔のサンプリングによって得られたMR信号をフーリエ変換して得られた画像データにはMR信号周波数の変化に起因する画像歪みが発生する。
そして、磁場強度の変化に伴なって発生する画像歪みを低減するために、被検体に印加された任意波形の傾斜磁場の時間積分値が一定となるような時間間隔を予め設定し、この時間間隔に基づいた不等間隔のサンプリングによって得られたMR信号を等間隔に再配列した後フィルタリング処理と画像再構成処理を行なう方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3112926号明細書
上述の特許文献1に記載された方法によれば、先ず、読み出し傾斜磁場の時間的変化に基づいて設定された不等間隔のサンプリングによりMR信号を抽出し、次いで、得られたMR信号をフィルタリング処理することによって前記MR信号に混入した不要成分の排除が行なわれている。即ち、MR信号周波数の補正が行なわれたMR信号に対し不要信号を排除するためのフィルタリング処理が行なわれていたため、これらの処理に多くの期間を要し、画像データのリアルタイム性を劣化させるという問題点を有していた。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、時間的に変化する読み出し傾斜磁場を用いて収集したMR信号に対してフィルタリング処理を行なう際、前記読み出し傾斜磁場の時間的変化に伴なって変化するMR信号周波数の補正と前記MR信号に混入する不要成分を排除するためのフィルタリング処理を同時に行なうことにより、これらの処理に要する時間を短縮することが可能なMRI装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明のMRI装置は、静磁場に置かれた被検体に対し傾斜磁場とRFパルスを所定のパルスシーケンスに従って印加し、このとき得られたMR信号に基づいて画像データを生成するMRI装置であって、磁場強度が時間的に変化する読み出し傾斜磁場を用いて得られた前記MR信号に対しサンプリング処理及びフィルタリング処理を行なうための受信手段を備えたMRI装置において、前記受信手段は、前記サンプリング処理により第1の周期を有するサンプリング時刻で収集した離散的なMR信号に対し第2の周期を有する第1のリサンプリング時刻を設定し、更に、これら第1のリサンプリング時刻の各々を前記磁場強度の時間的変化に対応した時間シフト量に基づいて補正し第2のリサンプリング時刻を設定するリサンプリング設定手段と、前記第2のリサンプリング時刻にその中心が位置する離散的なフィルタ係数を前記サンプリング時刻の各々に対して設定するフィルタ係数設定手段と、前記フィルタ係数と前記MR信号との積和演算により前記第2のリサンプリング時刻におけるMR信号の振幅値を算出する積和演算手段とを備え、前記第1のリサンプリング時刻におけるMR信号の振幅値を前記第2のリサンプリング時刻において算出された前記MR信号の振幅値に更新することにより、前記磁場特性の時間的変化に伴なうMR信号周波数の変化が補正されたフィルタ処理後のMR信号を前記第1のリサンプリング時刻にて収集することを特徴としている。
本発明によれば、時間的に変化する読み出し傾斜磁場を用いて収集したMR信号に対してフィルタリング処理を行なう際、前記読み出し傾斜磁場の時間的変化に伴なって変化するMR信号周波数の補正と前記MR信号に混入する不要成分を排除するためのフィルタリング処理を同時に行なうことが可能となる。従って、これらの処理に要する時間が短縮され、画像データの収集におけるリアルタイム性を改善することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
以下に述べる本発明の実施例では、所定のサンプリング間隔で収集された直交位相検波後のMR信号に重畳された各種ノイズ成分をデジタルフィルタによって排除する際、所定間隔のサンプリング時刻でサンプリングされた前記MR信号に対しその信号帯域に対応したリサンプリング時刻を設定し、更に、時間的に変化する読み出し傾斜磁場の磁場特性に基づいて前記リサンプリング時刻を補正する。次いで、前記サンプリング間隔で予め設定された離散的な標準フィルタ係数を補間処理して補正後のリサンプリング時刻にその中心を有するフィルタ係数を前記サンプリング時刻の各々に対して算出し、補間処理後のフィルタ係数と前記サンプリング間隔で収集されたMR信号の振幅値との畳み込み積分により補正後のリサンプリング時刻におけるMR信号の振幅値を算出する。そして、補正前のリサンプリング時刻におけるMR信号の振幅値を補正後のリサンプリング時刻にて得られたMR信号の振幅値に置き替えることにより、読み出し傾斜磁場の時間的変化に伴なうMR信号周波数の変化を補正する。
(装置の構成)
本発明の実施例におけるMRI装置の構成につき図1乃至図6を用いて説明する。尚、図1は、本実施例におけるMRI装置の全体構成を示すブロック図であり、図3は、このMRI装置が備える受信部の構成を示すブロック図である。又、図6は、前記受信部が有するフィルタリング処理部の具体的な構成を示すブロック図である。
図1に示したMRI装置200は、被検体150に対して磁場を発生する静磁場発生部1及び傾斜磁場発生部2と、被検体150に対しRFパルスの照射とMR信号の受信を行なう送受信部3と、被検体150を載置する天板4と、この天板4を被検体150の体軸方向に移動する天板移動機構部5を備えている。
更に、MRI装置200は、送受信部3において受信されたMR信号を再構成処理して画像データを生成する画像データ生成部6と、生成した画像データを表示する表示部7と、MR信号収集条件の設定や画像データ表示条件の設定、更には、各種コマンド信号の入力等を行なう入力部8と、MRI装置200における上述の各ユニットを制御する制御部9を備えている。
静磁場発生部1は、例えば、常伝導磁石あるいは超電導磁石等によって構成される主磁石11と、この主磁石11に電流を供給する静磁場電源12を備え、図示しないガントリの撮影野に配置された被検体150に対して強力な静磁場G0を形成する。尚、上述の主磁石11は、永久磁石によって構成されていてもよい。
一方、傾斜磁場発生部2は、互いに直交するx軸方向、y軸方向及びz軸方向に対して傾斜磁場を形成する傾斜磁場コイル21と、傾斜磁場コイル21の各々に対してパルス電流を供給する傾斜磁場電源22を備えている。
傾斜磁場電源22は、制御部9の後述するシーケンス制御部92から供給されたシーケンス制御信号に基づいて被検体150が置かれた撮影野に対して符号化を行なう。即ち、傾斜磁場電源22は、制御部9から供給されるシーケンス制御信号に基づいてx軸方向,y軸方向及びz軸方向の傾斜磁場コイル21に供給するパルス電流を制御することにより各々の方向に対して傾斜磁場を形成する。そして、x軸方向,y軸方向及びz軸方向の傾斜磁場は合成されて互いに直交するスライス選択傾斜磁場Gs、位相エンコード傾斜磁場Ge及び読み出し(周波数エンコード)傾斜磁場Grが所望の方向に形成され、これらの傾斜磁場は、主磁石11によって形成された静磁場G0に重畳されて被検体150に印加される。
図2は、本実施例において被検体150の所定部位に静磁場G0と共に印加される各種読み出し傾斜磁場の磁場強度特性(図2(a))と、正弦状の読み出し傾斜磁場Graの時間的変化に伴なうMR信号周波数の変化(図2(b))を示しており、既に述べたように、MR信号の読み出し期間Tdにおいて一様な磁場強度を有する矩形状の読み出し傾斜磁場Grbあるいは台形状の読み出し傾斜磁場Grcを印加することが望ましいが、通常は、傾斜磁場電源22の制約から正弦状の読み出し傾斜磁場Graを印加する場合が多い。
当該被検体150に対して静磁場G0と読み出し傾斜磁場Graが印加された場合、前記微小領域から発生するMR信号の周波数f0は次式(1)によって示され、読み出し傾斜磁場Graの時間的変化に伴なってMR信号周波数f0も図2(b)に示すように変化する。但し、式(1)におけるγは、磁気回転比と呼ばれ核種に固有の定数である。
Figure 0004920478
次に、図1の送受信部3は、被検体150に対してRFパルスを照射する送信コイル31及び送信部32と、被検体150にて発生したMR信号を受信する受信コイル33及び受信部34を有している。但し、送信コイル31の機能と受信コイル33の機能を1つのコイルで兼ね備えた送受信コイルを用いてもよい。
送信部32は、制御部9のシーケンス制御部92から供給されたシーケンス制御信号に基づき、主磁石11の静磁場強度によって決定される磁気共鳴周波数(ラーモア周波数)と同じ周波数の搬送波を有し所定の選択励起波形で変調されたRFパルス電流を生成する。又、送信コイル31は、送信部32から供給されたRFパルス電流によって駆動され被検体150の撮影対象部位に対してRFパルスを照射する。
一方、受信コイル33は、被検体150が発生したMR信号を高感度で検出するために、小口径のコイルエレメントが複数個配列された所謂マルチチャンネルコイルによって構成されている。そして、主磁石11、傾斜磁場コイル21、送信コイル31及び受信コイル33は、MRI装置200のガントリに設けられ、このガントリの中央部には撮影野が形成される。即ち、ガントリの中心には天板4と共に被検体150が挿入される撮影野が設けられ、この撮影野の周囲には受信コイル33、送信コイル31、傾斜磁場コイル21及び主磁石11がz軸を共軸として同心円状に配置されている。
次に、送受信部3の受信部34の構成につき図3のブロック図を用いて説明する。図3の受信部34は、周波数f1、f3、f5及びf6の標準信号を発生する標準信号発生部341乃至344、MR信号に対して周波数変換を行なう中間周波変換部345及び低周波変換部346、A/D変換部347、直交位相検波部348及びリサンプリング/フィルタリング処理部349を備えている。
そして、受信コイル33によって検出された周波数f0(例えば、f0=63.86MHz)のMR信号は、中間周波変換部345において標準信号発生部341から供給される周波数f1(f1=61.36MHz)の標準信号との混合(ミクシング)により周波数f2(f2=f0−f1=2.5MHz)のMR信号に変換され、更に、低周波変換部346において標準信号発生部342から供給される周波数f3(f3=2.0MHz)の標準信号との混合により周波数f4(f4=f2−f3=0.5MHz)のMR信号に変換される。
次いで、低周波変換部346から出力されるMR信号はA/D変換部347に供給され、A/D変換部347はこのMR信号に対して、例えば、周期T5(T5=1/f5=0.5μsec)のサンプル/ホールドとA/D変換を行なう。更に、デジタル信号に変換され直交位相検波部348に供給されたMR信号は、標準信号発生部344から供給される周波数f6(f6=0.5MHz)の標準信号により直交位相検波されてI成分(実数成分)及びQ成分(虚数成分)を有するベースバンドのMR信号に変換され、リサンプリング/フィルタリング処理部349へ供給される。但し、このベースバンドのMR信号には、上述の直交位相検波において発生した和の周波数成分(f4+f6)が混入している。この和の周波数成分を以下では不要MR信号と呼ぶ。
リサンプリング/フィルタリング処理部349は、リサンプリング設定部35及びフィルタリング処理部36を備えている。リサンプリング設定部35は、A/D変換部347におけるサンプリング周期T5に基づいて直交位相検波部348から出力されるベースバンドのMR信号に対し、このMR信号が有する信号帯域(例えば、4KHz乃至200KHz)を考慮したリサンプリング間隔やリサンプリング時刻(リサンプリング位置)を設定する。
図4は、リサンプリング設定部35によりサンプリング周期T5のMR信号に対して設定されるリサンプリング時刻を示したものであり、図4(a)は、直交位相検波部348からサンプリング周期T5で供給されるMR信号のデータ列におけるサンプリング時刻、図4(b)は、このMR信号のデータ列に対してリサンプリング設定部35が設定した周期T7のリサンプリング時刻を夫々示している。
直交位相検波部348から供給されるベースバンドのMR信号が有する最大周波数成分が、例えば、上述のように200KHzの場合、このMR信号を400KHz以上の周波数でサンプリングすることにより折り返りによるアーチファクトの発生を抑えることができる。一方、図4(a)のようにベースバンドのMR信号が必要以上に高い周波数(例えば、f5=2.0MHz)によってサンプリングされている場合、このMR信号に重畳している不要MR信号の除去を目的とした後述のフィルタリング処理や前記MR信号に基づく再構成処理に多大な時間を費やすという問題が生ずる。
このため、リサンプリング設定部35は、A/D変換部347においてf5=2.0MHzでサンプリングされたサンプリング間隔T5(T5=1/f5=0.5μsec)のMR信号データ列に対し、リサンプリング間隔T7(例えば、T7=1/f7=2μsec)のリサンプリング時刻を設定する。即ち、図4(a)に示すように、周期T5のサンプリング時刻t1、t2、t3、・・・において得られた振幅値a1、a2、a3、・・・を有するMR信号のデータ列に対し、リサンプリング設定部35は、リサンプリング時刻t4、t8、t12・・・の設定を行なう。
更に、サンプリング処理部35は、読み出し傾斜磁場Graが当該被検体150に印加された場合、磁場強度の時間的変化に伴なうMR信号周波数の変化を補正するために上述のリサンプリング時刻t4、t8、t12・・・を補正し、リサンプリング時刻tx4、tx8、tx12・・・を新たに設定する。尚、以下では、リサンプリング時刻tx4、tx8、tx12・・・を補正後のリサンプリング時刻と呼ぶ。
次に、上述のリサンプリング時刻t4に対し新たに設定される補正後のリサンプリング時刻tx4を例に、補正後のリサンプリング時刻の設定方法につき図5を用いて説明する。
図5は、磁場強度が時間的に変化しない読み出し傾斜磁場(即ち、矩形状の読み出し傾斜磁場Grbあるいは台形状の読み出し傾斜磁場Grc)の印加によって得られるMR信号D1と磁場強度が時間的に変化する正弦状の読み出し傾斜磁場Graの印加によって得られるMR信号D2を示している。
図2(a)に示した矩形状の読み出し傾斜磁場Grbあるいは台形状の読み出し傾斜磁場GrcのようにMR信号の読み出し期間Tdにおいてその磁場強度が時間的に変化しない読み出し傾斜磁場が印加された場合、このとき得られたMR信号D1をこのMR信号の最大周波数成分に基づいてリサンプリング設定部35が設定した周期T5のリサンプリング時刻t4、t8、t12、・・・にて収集することによりアーチファクトや歪みの無い画像データを生成することができる(図4参照)。
一方、MR信号読み出し期間Tdにおいて磁場強度が時間的に変化する正弦状の読み出し傾斜磁場Graが印加された場合、このとき得られたMR信号D2の周波数は、図5の破線で示すように磁場強度の時間的変化に伴なって変化する。
リサンプリング設定部35は、このようなMR信号周波数の変化量(即ち、読み出し傾斜磁場Graの磁場特性)に基づいて設定され後述のフィルタリング処理部36におけるシフト量記憶部361に予め保管されている時間シフト量Δτ4を読み出し、この時間シフト量Δτ4に基づいてリサンプリング時刻t4からΔτ4だけ時間シフトした補正後のリサンプリング時刻tx4を設定する。この場合、リサンプリング時刻t4におけるMR信号D1の時相と同一の時相を有するMR信号D2の時刻tx4が補正後のリサンプリング時刻として設定される。同様の手順によってリサンプリング時刻t8、t12、t16、・・・の各々に対する補正後のリサンプリング時刻tx8、tx12、tx16、・・・の設定を行なう。
一方、フィルタリング処理部36は、ベースバンドのMR信号に混入している不要MR信号等を排除するためのフィルタリング処理を行なうと共に、このフィルタリング処理の過程で読み出し傾斜磁場Graに起因したMR信号周波数の時間的変化に対する補正を行なう。即ち、フィルタリング処理部36により、サンプリング時刻t1、t2、t3、・・・で直交位相検波部348から供給されるベースバンドのMR信号に混入していた不要MR信号は除去され、更に、正弦状の読み出し傾斜磁場Graに起因するMR信号周波数の時間的変化が補正されたMR信号が補正後のリサンプリング時刻tx4、tx8、tx12、・・・にて生成される。尚、サンプリング間隔T5及びリサンプリング間隔T7は上述の値に限定されない。
次に、このようなMR信号周波数の補正、不要MR信号の除去及びリサンプリングを可能にするフィルタリング処理部36の具体的な構成につき図6を用いて説明する。
図6に示したフィルタリング処理部36は、データ記憶部360、シフト量記憶部361、フィルタ係数記憶部362、フィルタ係数補間演算部363、レジスタ部364、積和演算部365及びフィルタリング制御部366を備えている。
データ記憶部360には、受信コイル33によって検出され、周波数変換、A/D変換及び直交位相検波等の処理が施されたMR信号が一旦保存され、シフト量記憶部361には、読み出し傾斜磁場の各種磁場特性に基づいて設定された時間シフト量が、又、フィルタ係数記憶部362には、フィルタ特性に基づいてサンプリング周期T5と同様の間隔で生成された離散的な標準フィルタ係数が予め保管されている。
一方、フィルタ係数補間演算部363は、制御部9の主制御部91を介し入力部8から供給されるフィルタ特性に対応した離散的な標準フィルタ係数をフィルタ係数記憶部362に予め保管された各種標準フィルタ係数の中から選択し、更に、これらの標準フィルタ係数をシフト量記憶部361から供給される時間シフト量の情報に基づいて線形補間することによりその中心が補正後のリサンプリング時刻にシフトしたフィルタ係数(以下では、補間処理後のフィルタ係数と呼ぶ。)を各々のサンプリング時刻に対して算出する。
次に、レジスタ部364は、Nビットのシフトレジスタを有し、データ記憶部360からサンプリング間隔T5で順次入力されたMR信号D2は、周期T5のクロックパルスに従って順次シフトする。一方、積和演算部365は、乗算器と加算器とで構成されるN個の積和演算ユニットがレジスタ部364が有するN個の出力端子の各々に接続されている。そして、前記積和演算ユニットにおいて離散的なMR信号D2の振幅値と補間処理後のフィルタ係数との乗算が行なわれ、更に、各々の乗算結果は前記加算器において合成される。即ち、上述の積和演算により補正後のリサンプリング時刻におけるMR信号D2の振幅値が算出される。
フィルタリング制御部366は、フィルタリング処理部36における上述の各ユニットを制御して離散的なMR信号D2と補間処理後のフィルタ係数との積和演算によるフィルタリング処理を実行させる。
次に、フィルタリング処理部36にて行なわれるフィルタリング処理とMR信号周波数の補正の手順につき更に詳しく説明する。但し、以下では、各々のリサンプリング時刻を中心としてサンプリング間隔T5で収集されたN=7の離散的なMR信号に対してフィルタリング処理を行なう場合について述べるがMR信号のデータ数は7に限定されない。
MR信号のフィルタリング処理に際し、図6に示したフィルタリング処理部36のフィルタリング制御部366を介して制御部9から読み出し傾斜磁場特性の情報やフィルタ特性の情報、更には、フィルタリング処理のコマンド信号等を受信したフィルタ係数補間演算部363は、前記フィルタ特性に対応した標準フィルタ係数c1乃至c7をフィルタ係数記憶部362から読み出し、更に、前記読み出し傾斜磁場特性に対応した時間シフト量Δτ4、Δτ8、Δτ12、・・・をシフト量記憶部361から読み出す。
そして、時間シフト量Δτ4、Δτ8、Δτ12、・・・の各々に基づいて標準フィルタ係数c1乃至c7を補間処理し、上述のリサンプリング設定部35が設定した補正後のリサンプリング時刻tx4、tx8、tx12、・・・の各々に対応した補間処理後のフィルタ係数cx1乃至cx7を算出する。そして、得られた補間処理後のフィルタ係数cx1乃至cx7を積和演算部365におけるN(N=7)個の乗算器に供給する。
次に、フィルタリング制御部366は、サンプリング間隔T5で直交位相検波部348から供給されデータ記憶部360に一旦保存されたサンプリング間隔T5のMR信号D2(図4(a)参照)の中から、例えば、リサンプリング時刻t4を中心としたサンプリング時刻t1乃至t7におけるMR信号D2の振幅値a1乃至a7を順次読み出してレジスタ部364へ入力し、サンプリング時刻t4におけるMR信号がレジスタの中央に到達した時点で積和演算部365に対して積和演算の指示信号を供給する。
そして、この指示信号を受信した積和演算部365は、レジスタ部364の各出力端子から供給されるMR信号D2の振幅値a1乃至a7と補正後のリサンプリング時刻tx4に対応した補間処理後のフィルタ係数cx1乃至cx7との積和演算を行なって補正後のリサンプリング時刻tx4における振幅値b4を算出し、リサンプリング時刻t4における振幅値a4を振幅値b4に更新する。
同様の手順により補正後のリサンプリング時刻tx8、tx12、tx16、・・・におけるMR信号D2の振幅値b8、b12、b16、・・・を算出し、リサンプリング時刻t8、t12、t16、・・・における振幅値a8、a12、a16、・・・の各々を振幅値b8、b12、b16、・・・に更新する。
図7は、フィルタリング処理部36にて行なわれる上述のフィルタリング処理とMR信号周波数の補正を示したものであり、図7(a)のD1は、磁場強度が時間的に変化しない読み出し傾斜磁場の印加によって得られるMR信号、D2は、磁場強度が時間的に変化する正弦状の読み出し傾斜磁場Graの印加によって得られるMR信号である。尚、以下では、データ数が7のMR信号データ列に対してフィルタリング処理を行なう場合について述べるが、フィルタリング処理に用いられるデータ数は7に限定されない。
上述のようにフィルタリング処理部36は、間隔T5で直交位相検波部348から供給されデータ記憶部360に一旦保存されたMR信号D2の中から、リサンプリング時刻t4を中心としたサンプリング時刻t1乃至t7におけるMR信号D2の振幅a1乃至a7を読み出す。次いで、この振幅a1乃至a7とフィルタ係数補間演算部363によって生成された補正後のリサンプリング時刻tx4にその中心を有する補間処理後のフィルタ係数cx1乃至cx7との積和演算により補正後のリサンプリング時刻tx4におけるMR信号2の振幅値b4を算出する。そして、リサンプリング時刻t4の振幅値a4を振幅値b4に更新する。
同様にして、リサンプリング時刻t8、t12、t16・・・におけるMR信号D2の振幅値a8、a12、a16、・・・についても補正後のリサンプリング時刻tx8、tx12、tx16、・・・において算出された振幅値b8、b12、b16、・・・に更新する。このような手順によりリサンプリング時刻t4、t8、t12、・・・におけるMR信号D2の振幅値a4、a8、a12、・・・を補正後のリサンプリング時刻tx4、tx8、t1x2、tx16・・・において算出された振幅値b4、b8、b12、b16・・・に更新することにより、周波数補正されたMR信号(即ち、図5に示した磁場強度の時間的変化が無い場合のMR信号D1)を得ることができる。
一方、図7(b)は、サンプリング時刻t1乃至t7にて得られたMR信号D2の振幅a1乃至a7に基づいて補正後のリサンプリング時刻tx4におけるMR信号D2の振幅b4の算出方法を示したものであり、図中の曲線D3は、補間処理後のフィルタ係数を決定するフィルタ関数を示している。
この場合、MR信号D2の振幅b4は、ベースバンドのMR信号に混入した不要MR信号や各種ノイズの除去を目的としてフィルタリング処理部36のフィルタ係数補間演算部363が生成した補間処理後のフィルタ係数cx1乃至cx7とMR信号D2の振幅値a1乃至a7との畳み込み積分(コンボリューション)によって求めることができる。
このフィルタ関数D3は、周波数領域にて設定された帯域関数をフーリエ変換することによって得られ、例えば、帯域関数が矩形の場合のフィルタ関数D3は図5(b)のD3で示すような標本関数(sinc関数)となる。
そして、補正後のリサンプリング時刻tx4におけるMR信号D2の振幅値b4を算出する場合、サンプリング周期T5と同様の間隔で予め設定された離散的な標準フィルタ係数c1乃至c7に対して補間処理を行なうことにより、補正後のリサンプリング時刻tx4にその中心を有したフィルタ関数D3のサンプリング時刻t1乃至t7において補間処理後のフィルタ係数cx1乃至cx7を算出する。
以上述べた方法により補正後のリサンプリング時刻tx4におけるMR信号D2の振幅値b4が算出され、同様の手順により補正後のリサンプリング時刻tx8、tx12、tx16・・・におけるMR信号D2の振幅値b8、b12、b16、・・・の算出が行なわれる。
図8は、リサンプリング時刻tx8、tx12及びtx16におけるMR信号D2の振幅値b8、b16及びb20の算出方法を示したものであり、図8(a)は、サンプリング時刻t1乃至t23において得られたMR信号D2の振幅値a1乃至a22と、リサンプリング時刻(補正前のリサンプリング時刻)t4、t8、t12、t16及びt20を示している。
一方、図8(b)は、サンプリング時刻t5乃至t11におけるMR信号D2の振幅値a5乃至a11と補正後のリサンプリング時刻t8に対応した補間処理後のフィルタ係数cx1乃至cx7との積和演算により補正後のリサンプリング時刻tx8におけるMR信号D2の振幅値b8を算出する場合である。同様にして、図8(c)は、サンプリング時刻t9乃至t15におけるMR信号D2の振幅値a9乃至a15と補正後のリサンプリング時刻t12に対応した補間処理後のフィルタ係数cx1乃至cx7との積和演算により補正後のリサンプリング時刻tx12におけるMR信号D2の振幅値b12を算出する場合を、又、図8(d)は、サンプリング時刻t13乃至t19におけるMR信号D2の振幅値a13乃至a19と補正後のリサンプリング時刻tx16に対応した補間処理後のフィルタ係数cx1乃至cx7との積和演算により補正後のリサンプリング時刻tx16におけるMR信号D2の振幅値b16を算出する場合を夫々示している。
図1へ戻って、天板4は、ガントリの近傍に設置された図示しない寝台の上面においてz軸方向にスライド自在に取り付けられ、天板4に載置された被検体150を体軸方向(z軸方向)に移動することにより被検体150の撮影対象部位を撮影野の所望位置に設定する。この場合、前記撮影対象部位が撮影野の近傍に設けられた受信コイル33に対向するように天板4の移動が制御される。
一方、天板移動機構部5は、例えば、上述の寝台に取り付けられ、制御部9の後述する天板移動制御部93から供給された天板移動トリガ信号(即ち、移動開始トリガ信号と移動停止トリガ信号)に基づいて天板移動用駆動信号を生成し、この天板移動用駆動信号によって天板4をz軸方向に所定速度で移動する。
次に、画像データ生成部6は、データ記憶部61と高速演算部62を備え、データ記憶部61は、MR信号を記憶するMR信号記憶部611と、画像データを記憶する画像データ記憶部612を備えている。そして、MR信号記憶部611には、受信部34によって周波数変換、A/D変換、直交位相検波、更には、リサンプリングとフィルタリング処理によって周波数補正されたMR信号が位相エンコード方向に順次保存される。又、画像データ記憶部612には、上述のMR信号を再構成処理して得られた画像データが保存される。
一方、画像データ生成部6の高速演算部62は、MR信号記憶部611に保存されたMR信号を読み出し、2次元フーリエ変換による画像再構成処理を行なって画像データを生成する。
表示部7は、図示しない表示データ生成回路と変換回路とモニタを備え、前記表示データ生成回路は、画像データ生成部6の画像データ記憶部612から供給された画像データと入力部8から制御部9を介して供給された被検体情報等の付帯情報を合成して表示データを生成する。そして、前記変換回路は、前記表示データを所定の表示フォーマットに変換し、更に、D/A変換とテレビフォーマット変換により映像信号を生成してCRTあるいは液晶パネルからなる前記モニタに表示する。
次に、入力部8は、操作卓上にスイッチやキーボード、マウスなどの各種入力デバイスや表示パネルを備え、被検体情報の入力、MR信号の収集条件や画像データの表示条件の設定、フィルタ特性の設定、読み出し傾斜磁場特性の設定、天板4の移動速度の設定、各種コマンド信号の入力等を行なう。
制御部9は、主制御部91、シーケンス制御部92及び天板移動制御部93を備えている。主制御部91は、図示しないCPUと記憶回路を備え、MRI装置200を統括して制御する機能を有している。そして、主制御部91の記憶回路には、入力部8にて入力あるいは設定された被検体情報、MR信号の収集条件、画像データの表示条件、フィルタ特性、読み出し傾斜磁場特性、天板移動速度等の情報が保存される。
一方、主制御部91のCPUは、入力部8から入力された上述の情報に基づくパルスシーケンス条件(例えば傾斜磁場コイル21や送信コイル31に供給するパルス電流の大きさ、供給時間、供給タイミング等)を設定しシーケンス制御部92に供給する。
制御部9のシーケンス制御部92は、図示しないCPUと記憶回路を備え、主制御部91から供給されたパルスシーケンス条件を前記記憶回路に一旦記憶した後、このパルスシーケンス条件に従ってシーケンス制御信号を生成し傾斜磁場発生部2の傾斜磁場電源22や送受信部3の送信部32を制御する。
又、制御部9の天板移動制御部93は、主制御部91から供給されたパルスシーケンス情報あるいはシーケンス制御部92から供給されたシーケンス制御信号に基づき、天板4の移動に対する移動開始トリガ信号及び移動停止トリガ信号を生成し天板移動機構部5に供給する。
以上述べた本発明の実施例によれば、時間的に変化する正弦状の読み出し傾斜磁場を用いて収集したMR信号に対してフィルタリング処理を行なう際、前記読み出し傾斜磁場の時間的変化に伴なって変化するMR信号周波数の補正と前記MR信号に混入する不要成分を排除するためのフィルタリング処理を同時に行なうことが可能となる。このため、これらの処理に要する時間が短縮され、画像データの収集におけるリアルタイム性を改善することができる。
更に、前記読み出し傾斜磁場を用いて収集したMR信号の周波数帯域に対応したリサンプリングによって抽出されたMR信号に対して上述のMR信号周波数の補正とフィルタリング処理が行なわれるため、これらの処理に要する時間を更に短縮することが可能となる。
一方、補正後のリサンプリング時刻におけるMR信号の振幅値を算出する際に使用される前記補正後のリサンプリング時刻にその中心を有する補間処理後のフィルタ係数は、所定間隔で予め設定された標準フィルタ係数の補間処理によって算出されるため時間シフト量の大きさに依存することなく常に正確なフィルタ係数(補間処理後のフィルタ係数)を得ることができ、従って、正確なフィルタリング処理が可能となる。
以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく変形して実施してもよい。例えば、上述の実施例では、正弦状の読み出し傾斜磁場の時間的に伴なうMR信号周波数の変化を補正する場合について述べたが、MR信号の読み出し期間において時間的に変化する他の形状を有した読み出し傾斜磁場であっても構わない。
又、標本関数(sinc関数)D3に基づくフィルタ係数によりMR信号をフィルタリング処理する場合について述べたが、他の関数に基づくフィルタ係数を用いてもよい。
更に、読み出し傾斜磁場の磁場特性に基づいて予め設定された時間シフト量を保存するシフト量記憶部361はリサンプリング/フィルタリング処理部349のフィルタリング処理部36に設けられている場合について述べたが、リサンプリング設定部35において設けられていてもよい。
本発明の実施例におけるMRI装置の全体構成を示すブロック図。 読み出し傾斜磁場の磁場強度特性と正弦状の読み出し傾斜磁場の時間的変化に伴なうMR信号周波数の変化を説明するための図。 本発明の実施例におけるMRI装置が備えた受信部の構成を示すブロック図。 同実施例のMR信号に対して設定されるリサンプリング時刻を示す図。 同実施例における補正後のリサンプリング時刻の設定方法を示す図。 同実施例の受信部が備えるフィルタリング処理部の具体的な構成を示すブロック図。 同実施例におけるフィルタリング処理とMR信号周波数の補正を示す図。 同実施例において設定された補正後のリサンプリング時刻におけるMR信号振幅値の算出方法を説明するための図。 従来のMRI装置が備える受信部の基本構成を示すブロック図。
符号の説明
1…静磁場発生部
11…主磁石
12…静磁場電源
2…傾斜磁場発生部
21…傾斜磁場コイル
22…傾斜磁場電源
3…送受信部
31…送信コイル
32…送信部
33…受信コイル
34…受信部
341〜344…標準信号発生部
345…中間周波変換部
346…低周波変換部
347…A/D変換部
348…直交位相検波部
349…リサンプリング/フィルタリング処理部
35…リサンプリング設定部
36…フィルタリング処理部
360…データ記憶部
361…シフト量記憶部
362…フィルタ係数記憶部
363…フィルタ係数補間演算部
364…レジスタ部
365…積和演算部
366…フィルタリング制御部
4…天板
5…天板移動機構部
6…画像データ生成部
61…データ記憶部
611…MR信号記憶部
612…画像データ記憶部
62…高速演算部
7…表示部
8…入力部
9…制御部
91…主制御部
92…シーケンス制御部
93…天板移動制御部
200…MRI装置

Claims (5)

  1. 静磁場に置かれた被検体に対し傾斜磁場とRFパルスを所定のパルスシーケンスに従って印加し、このとき得られたMR信号に基づいて画像データを生成するMRI装置であって、磁場強度が時間的に変化する読み出し傾斜磁場を用いて得られた前記MR信号に対しサンプリング処理及びフィルタリング処理を行なうための受信手段を備えたMRI装置において、
    前記受信手段は、前記サンプリング処理により第1の周期を有するサンプリング時刻で収集した離散的なMR信号に対し第2の周期を有する第1のリサンプリング時刻を設定し、更に、これら第1のリサンプリング時刻の各々を前記磁場強度の時間的変化に対応した時間シフト量に基づいて補正し第2のリサンプリング時刻を設定するリサンプリング設定手段と、
    前記第2のリサンプリング時刻にその中心が位置する離散的なフィルタ係数を前記サンプリング時刻の各々に対して設定するフィルタ係数設定手段と、
    前記フィルタ係数と前記MR信号との積和演算により前記第2のリサンプリング時刻におけるMR信号の振幅値を算出する積和演算手段とを備え、
    前記第1のリサンプリング時刻におけるMR信号の振幅値を前記第2のリサンプリング時刻において算出された前記MR信号の振幅値に更新することにより、前記磁場特性の時間的変化に伴なうMR信号周波数の変化が補正されたフィルタ処理後のMR信号を前記第1のリサンプリング時刻にて収集することを特徴とするMRI装置。
  2. 前記リサンプリング設定手段は、前記MR信号の信号帯域に基づいて前記第1のリサンプリング時刻を設定することを特徴とする請求項1記載のMRI装置。
  3. 前記フィルタ係数設定手段はフィルタ係数補間演算手段を備え、前記フィルタ係数補間演算手段は、前記サンプリング時刻あるいは前記第1のリサンプリング時刻にその中心が位置し前記サンプリング時刻の各々に対して予め設定された標準フィルタ係数を前記時間シフト量に基づいて補間処理することにより前記第2のリサンプリング時刻にその中心を有する前記フィルタ係数を算出することを特徴とする請求項1記載のMRI装置。
  4. 各種読み出し傾斜磁場に対応した時間シフト量が予め保管されているシフト量記憶手段と各種フィルタ特性に対応した標準フィルタ係数が予め保管されているフィルタ係数記憶手段を備え、前記フィルタ係数補間演算手段は、前記フィルタリング処理のフィルタ特性に基づいて前記フィルタ係数記憶手段から読み出した前記標準フィルタ係数を、前記読み出し傾斜磁場の磁場強度特性に基づいて前記シフト量記憶手段から読み出した前記時間シフト量を用いて補間処理し前記フィルタ係数を算出することを特徴とする請求項3記載のMRI装置。
  5. 前記読み出し傾斜磁場は、その磁場強度の時間的変化が正弦状であることを特徴とする請求項1記載のMRI装置。
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