JP4920451B2 - 手芸用工具及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、テープ状素材を巻き付けて、花等の手芸品を作成する際に使用する手芸用工具及びその製造方法に関する。
紙等の材料により形成されたテープ状素材を棒状物に巻き付けて花等の手芸品を作成する手芸は、クイリングと呼ばれて近年多くの人が趣味として楽しんでいる。
また初心者でも簡単に花等の手芸品が作成できるように、クイリングに使用する手芸用工具も提案されている(例えば特許文献1)。
前記特許文献1に記載の手芸用工具は、細長い円柱状の本体部の一端に、先端部に帯状紙を挟むための割り溝が形成された棒状の巻き付け体が突設された構成で、円筒状もしくは円盤状の補助具を巻き付け体に取り付け、この補助具をガイドにして巻き付け体に帯状紙を巻き付けることにより、渦状に巻き癖の付いた手芸品を作成するようにしたもので、手芸用工具の先端を指先で持って固定した状態で本体部を回転させることができるので、安定した巻き付け作業を行うことができる上、補助具を使用することにより、特に初心者でも巻き付けている帯状紙を平坦な状態に保持することができるので、使い勝手がよい等の効果がある。
特開2004−131280(特許第3673801)号公報
しかし前記特許文献1に記載の手芸用工具には次のような問題がある。
クイリングに使用するテープ状素材の多くは紙テープを使用するが、棒状物にテープ状素材を巻き付けてテープ状素材に巻き癖を付けるためには、テープ状素材を引っ張りながら強く棒状物に巻き付ける必要があり、巻き付け方が弱いと渦状に巻かれたテープ状素材の中心や素材間に隙間が生じて、完成した手芸品の見栄えを悪くする。
また手芸の作品には大きいものから小さいものがあり、特に花等の手芸品を作成する場合、より小さな作品を作ってみたいとの要望も多い。
しかし前記特許文献1に記載の手芸用工具のように、カッタ等の切断手段を使用して巻き付け体に割り溝を形成したものでは、テープ状素材を巻き付ける際に強い力が加わると、巻き付け体が変形したり、曲がったりして、テープ状素材の巻き付けに支障をきたすことがある。
特に小さな花等の手芸品を作成する場合、テープ状素材を巻き付ける巻き付け体にもより小径のものが要求されるが、前記特許文献1に記載された手芸用工具の巻き付け体をより小径のものにすると益々強度が低下して、テープ状素材を巻き付けた際に巻き付け体が折れ曲がってしまう虞がある問題もある。
本発明はかかる問題を改善するためになされたもので、小さな手芸品を作成する際にも十分な強度が得られる手芸用工具及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の手芸用工具の製造方法は、軸状部の先端に、割り溝が形成された巻き芯部を突設した手芸用工具の製造方法であって、所定の長さに形成されたほぼ半円柱状の芯部材の平坦面を、割り溝の幅とほぼ同一の板厚を有する薄板に固着する工程と、芯部材の外周部よりはみ出た薄板の不要部を切除する工程と、薄板が固着された芯部材に、ほぼ同形状に形成された別の芯部材の平坦面を薄板を介して当接することにより、巻き芯部を形成する工程と、軸状部の先端部に形成された取り付け孔に巻き芯部の端末を圧入する工程とからなる。
前記方法により製造された手芸用工具は、カッタ等の切断手段を使用して巻き芯部に割り溝を形成したものに比べて巻き芯部の強度低下が少ないないため、テープ状素材を巻き付ける際に強い力が加わっても、巻き芯部が変形したり、曲がったりすることがなく、これによってテープ状素材の巻き付け作業が短時間で容易かつ正確に行えると共に、小さな手芸品を作成できるように巻き芯部の外径を小径にした場合でも、テープ状素材を巻き付ける際巻き芯部が変形したり、曲がったりすることがないため、初心者でもより小さな手芸品を楽しみながら作成することができる。
また各芯部材の間に介在させる薄板の板厚を変えることにより、巻き芯部の割り溝の幅を精度よく設定することができるため、使用するテープ状素材の紙厚に応じた割り溝を有する手芸用工具が容易に得られる上、一方の芯部材に予め薄板を固着した状態で他方の芯部材を当接し、軸状部の先端部に形成された取り付け孔に巻き芯部の端末を圧入するようにしたことにより、外周面の心円精度が高い巻き芯部が容易に得られる。
本発明の手芸用工具の製造方法は、巻き芯部の端末が圧入された軸状部の取り付け孔近傍をカシメることにより、軸状部に対し巻き芯部の端末を固着したものである。
前記方法により、軸状部に対し巻き芯部を強固に固定することができるため、手芸用工具の使用中に巻き芯部が抜け外れたり、空転することがない上、長期間の使用に耐える耐久性の高い手芸用工具が得られるようになる。
本発明の手芸用工具は、軸状部の先端に、割り溝が形成された巻き芯部を突設した手芸用工具であって、所定の長さに形成されたほぼ半円柱状の芯部材の平坦面を、割り溝の幅とほぼ同一の板厚を有する薄板に固着する工程と、芯部材の外周部よりはみ出た薄板の不要部を切除する工程と、薄板が固着された芯部材に、ほぼ同形状に形成された別の芯部材の平坦面を薄板を介して当接することにより、巻き芯部を形成する工程と、軸状部の先端部に形成された取り付け孔に巻き芯部の端末を圧入する工程とにより製造したものである。
前記構成により、カッタ等の切断手段を使用して巻き芯部に割り溝を形成したものに比べて巻き芯部の強度低下が少ないないため、テープ状素材を巻き付ける際に強い力が加わっても、巻き芯部が変形したり、曲がったりすることがなく、これによってテープ状素材の巻き付け作業が短時間で容易かつ正確に行えると共に、小さな手芸品を作成できるように巻き芯部の外径を小径にした場合でも、テープ状素材を巻き付ける際巻き芯部が変形したり、曲がったりすることがないため、初心者でもより小さな手芸品を楽しみながら作成することができる。
本発明の手芸用工具は、巻き芯部を形成する芯部材の一方の長さをやや短くして、巻き芯部の先端に段差を形成したものである。
前記構成により、段差を利用して割り溝にテープ状素材の端部を挿入することができるため、テープ素材の挿入作業が短時間で容易に行える。
本発明の手芸用工具は、芯部材に表面が熱処理されたステンレスのばね鋼を、また薄板にステンレスの薄板を使用したものである。
前記構成により、テープ状素材を巻き付ける際に変形したり、曲がったりすることがない剛性の高い巻き芯部が安価に得られる上、割り溝の幅精度が高い巻き芯部が容易に得られるようになる。
本発明の手芸用工具は、芯部材先端の割り溝側角部を面取りしたものである。
前記構成により、面取り部を利用して割り溝にテープ状素材の端部を挿入することができるため、テープ素材の挿入作業が短時間で容易に行える。
本発明の手芸用工具の製造方法によれば、テープ状素材を巻き付ける際に強い力が加わっても巻き芯部が変形したり、曲がったりすることがないため、テープ状素材の巻き付け作業が短時間で容易かつ正確に行えると共に、小さな手芸品を作成できるように巻き芯部の外径を小径にした場合でも、テープ状素材を巻き付ける際巻き芯部が変形したり、曲がったりすることがないため、初心者でもより小さな手芸品を楽しみながら作成することができる。
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図1は手芸用工具の側面図、図2は同斜視図、図3ないし図8は手芸用工具の製造過程を示す工程図、図9は出来上がった手芸用工具の一部切欠拡大図、図10は巻き芯部の変形例を示す一部切欠側面図、図11ないし13は手芸用工具の使用法及びその作品を示す説明図である。
クイリングに使用する手芸用工具本体1は、図1及び図2に示すように手に持って操作しやすい外径及び長さの円柱により形成された軸状部2と、軸状部2の先端に突設された巻き芯部3とからなる。
軸状部2は、長時間使用しても疲労が少なく、かつ適度な強度が得られるように軽量な金属、例えばアルミニウムの棒状機により形成されており、外周面のほぼ全体にロレット等の滑り止め2aが施されている。
軸状部2の先端に突設された巻き芯部3は、より小さな手芸品が容易で作成できるように直径が例えば1mm程度となっていて、軸状部2の先端面の中心部から例えば8mmほど軸線方向に突設されている。
また小径であっても充分な強度が得られるように、例えばステンレスのばね鋼が使用されていて、軸状部2から突出した部分のほぼ全体に0.15〜0.25mm程度の幅の割り溝3aが形成されているが、この割り溝3aは、巻き芯部3の強度を低下させないように後述する方法で作成されている。
巻き芯部3の先端部は、後述するテープ状素材5を割り溝3aに挿入しやすいように、図9に示すように割り溝3aを挟んで対峙する芯部材3bの一方が多少長く形成されていて、これら芯部材3bの先端間に段差3cが生じるようになっている。
なお、さらにテープ状素材5が挿入しやすいように図10に示す変形例のように、長さの短い芯部材3bの割り溝3a側角部に面取り3fを施してもよい。
次に図3ないし図8を参照して、前記手芸用工具本体1の製造方法を説明する。
テープ状素材5を巻き付ける巻き芯部3には、小径であっても十分な強度が得られるように、例えばステンレスばね鋼を使用することは前述したが、ステンレスばね鋼であっても、小径な巻き芯部3の先端にカッタ等の切断手段で割り溝3aを形成すると、巻き芯部3の強度が低下することは避けられない。
これを防止するため、本実施の形態では、図3に示すように円柱状の棒状材をほぼ中心より軸線方向に2分割した半円柱状のステンレスばね鋼を使用し、表面に焼入れ等の熱処理を施しており、各芯部材3bの間に形成される割り溝3aを加えた状態のときに巻き芯部3aの外周が心円となるように半円柱の外周の曲率が設定されている。
前記半柱状のステンレスばね鋼よりなる巻き芯素材は長尺な状態で供給されるので、この巻き芯素材を図3に示すように所定の長さに切断する。
例えば軸状部2に埋め込まれる長さを10mm、軸状部2より突出される長さを8mmとした場合、全長18mmに切断するが、各芯部材3bの先端間に段差3cを0.3〜0.5mm設けているので、一方の芯部材3bをその分短く切断する。
図4は所定の長さに切断された芯部材3bの一方を示しているが、各芯部材3bの間に0.15〜0.25mmの隙間(割り溝3a)を形成するために、一方の芯部材3bの平坦面3d側に薄板4を固着する。
薄板4には、形成する隙間と同板厚tの例えばステンレス薄板を使用するが、形成する隙間が例えば0.15mmの場合は、板厚0.15mmのステンレス薄板を、隙間が例えば0.25mmの場合は、板厚0.25mmのステンレス薄板を使用する。
使用する薄板4は、芯部材3bの外径とほぼ同じ幅のものでよいが、作業性を高めるために、本実施の形態では図5に示すように、芯部材3bの外径より十分大きな幅のものを使用し、芯部材3bの軸線方向の長さは、軸状部2の先端面から例えば3mm程度突出するように長さ13mmに設定している。
次に一方の芯部材3bの平坦面3d側を薄板4に図5に示すように当接した状態で、両者をマイクロスポット溶接等の固着手段3eで固着して、芯部材3bと薄板4を一体化したら、芯部材3bの外周面からはみ出した余剰部分(図6の斜線部分)を適当な切断手段で切除する。
一方の芯部材3bと薄板4とを一体化し、薄板4の余剰部分を切除したら、他方の芯部材3bの平坦面3dを図7に示すように薄板4に当接することにより、薄板4を挟んで各芯部材3bが対峙し、このとき各芯部材3bの外周面が心円となる。
また他方の芯部材3bの端末を一方の芯部材3bの端末と揃えることにより、各芯部材3bの先端間に段差3cが形成される。
以上のようにして作成した巻き芯部3を、次に軸状部2に次のように取り付ける。
軸状部2は、全体が例えばアルミニウムの円柱体により製作されていることは前述したが、軸状部2の先端面には、中心部に巻き芯部3の外径より僅かに小径な取り付け孔2bが穿設されている。
取り付け孔2bの深さは、巻き芯部3の埋め込み長さとほぼ同一の例えば10mmとなっており、この取り付け孔3bに図8に示すように巻き芯部3を端末側から圧入する。
巻き芯部3の圧入には、プレス等の加圧手段を使用するが、巻き芯部3の外径より取り付け孔2bの内径が僅かに小径に形成されているため、巻き芯部3を形成する各芯部材3bの間に多少の芯ずれが生じていても、巻き芯部3を取り付け孔2bに圧入することにより芯ずれが修正される上、軸状部2に対し巻き芯部3が固着される。
しかし軸状部2の取り付け孔2bや、巻き芯部3を精度よく製作しても、製作精度のバラツキにより両者の間に多少の製作誤差が発生することがあり、この製作誤差によって軸状部2に対し、巻き芯部3が抜け外れたり、空転することがある。
これを防止するため、軸状部2の取り付け孔2b付近をカシメ(加締)て、軸状部2に対して巻き芯部3の端末を強固に固着する。
カシメ方法としては、軸状部2の先端側外周面をプレス等の加圧手段で加圧してカシメる方法や、公知のカシメ治具を使用して取り付け孔2bの周辺を軸状部2の先端面側から加圧し、取り付け孔2b周辺の肉を取り付け孔2b側へ流動させてカシメる方法等を採用するが、軸状部2に対し、巻き芯部3が強固に固着できれば、他の固着手段、例えば接着等の手段を使用してもよい。
以上のようにして製造された手芸用工具本体1は、図1及び図2に示すように軸状部2の先端に巻き芯部3が突設された構成となるが、次にこの手芸用工具本体1を使用して手芸品を作成する方法を図11ないし図13を参照して説明する。
手芸品として例えば花を作成する場合、図11に示すテープ状素材5を使用すると、初心者でも図11に示すような花びらが放射方向にきれいに並んだ花の手芸品が容易に作成できる。
図12に示すテープ状素材5は紙テープ5aを使用しており、紙テープ5aの長手方向と直交する方向に一側縁側から多数のスリット5bが等間隔に形成されており、スリット5bは紙テープ5aの他側縁には達しないようにして、他側縁にスリット5bにより分離されない連続部5cが形成されている。
またテープ状素材5には、予め各色の色テープが使用されていて、手芸をする者の好みに応じて色や幅が選択できるようになっており、幅の広いテープ5aを使用すると大きな花が、幅の小さい紙テープ5aを使用すると小さな花が作成できるようになっている。
手芸品の花を作成するに当っては、先ずテープ状素材5の一端側を、連続部5c側より手芸用工具本体1の巻き芯部3に形成された割り溝3aに挿入するが、巻き芯部3の先端には予め段差3cが形成されているため、この段差3cを利用することによりテープ状素材5の連続部5cを容易に割り溝3aへ挿入することができる。
特に小さな花を作成する場合は、巻き芯部3が小径で、割り溝3aの幅も微小なため、割り溝3aにテープ状素材5を挿入し難くなるが、先端の段差3cを使用することにより初心者や、年配者で小さなものが見え難い者でも、テープ状素材5を容易に割り溝3aへ挿入することができる。
テープ状素材5の一端を巻き芯部3の割り溝3aに挿入したら、次に図12に示すように一方の手の指でテープ状素材5の巻き芯部3付近を持ち、他方の手の指で軸状部2を一方向へ回転させて、巻き芯部3にテープ状素材5を渦状に巻き付ける。
このときテープ状素材5の連続部5c側の端面が平面状になるように巻き付けると、出来上った手芸品の花がきれいに見えるようになる。
そしてテープ状素材5を全て巻き付けたら、渦巻きが緩まないようにテープ状素材5の端末に少量の糊を付けて、端末を花の萼となる筒状部外周に糊付けした後、テープ状素材5を巻き芯部3より抜き出す。
以上のようにして作成された手芸品は、テープ状素材5を渦状に巻き付けた状態にあり、このままでは花の蕾状態なので、次にスリット5bにより分断された不連続部側の側縁部を放射方向に押し広げて、図13に示すように花びらの開いた花の手芸品を完成するもので、このままでも外観が十分にきれいな花となるが、テープ状素材5の幅を変えたり、色を変えたりして複数の花を作成し、これら花を台紙に貼り付けたり、針金等で製作した茎に花を取り付けることにより、花束を作成することもできる。
なお前記実施の形態では、1枚の薄板4に1本の芯部材3bを溶接して巻き芯部3を製作するようにしたが、長尺な薄板4に複数の芯部材3bを間隔を存して溶接し、溶接後薄板4の不要部を切除して各芯部材3bを分離するようにすれば生産性が向上する上、手芸用工具本体1が安価に得られるようになる。
また前記実施の形態では、手芸用工具本体1を使用して手芸品である花を作成する場合について説明したが、花以外の手芸品を作成する際にも使用できることは、勿論である。
本発明の実施の形態になる手芸用工具の製造方法により製造された手芸用工具の側面図である。 本発明の実施の形態になる手芸用工具の製造方法により製造された手芸用工具の斜視図である。 本発明の実施の形態になる手芸用工具の製造方法の過程を示す工程図である。 本発明の実施の形態になる手芸用工具の製造方法の過程を示す工程図である。 本発明の実施の形態になる手芸用工具の製造方法の過程を示す工程図である。 本発明の実施の形態になる手芸用工具の製造方法の過程を示す工程図である。 本発明の実施の形態になる手芸用工具の製造方法の過程を示す工程図である。 本発明の実施の形態になる手芸用工具の製造方法の過程を示す工程図である。 本発明の実施の形態になる手芸用工具の製造方法により製造された手芸用工具の先端部を示す一部切欠側面図である。 本発明の実施の形態になる手芸用工具の製造方法により製造された手芸用工具の変形例を示す一部切欠側面図である。 本発明の実施の形態になる手芸用工具の製造方法により製造された手芸用工具に使用するテープ状素材の平面図である。 本発明の実施の形態になる手芸用工具の製造方法により製造された手芸用工具の使用状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態になる手芸用工具の製造方法により製造された手芸用工具を使用して作成された手芸品の斜視図である。
符号の説明
1 手芸用工具本体
2 軸状部
2b 取り付け孔
3 巻き芯部
3a 割り溝
3b 芯部材
3d 平坦面
3e 固着手段
3f 面取り部
4 薄板
5 テープ状素材

Claims (6)

  1. 軸状部の先端に、割り溝が形成された巻き芯部を突設した手芸用工具の製造方法であって、所定の長さに形成されたほぼ半円柱状の芯部材の平坦面を、前記割り溝の幅とほぼ同一の板厚を有する薄板に固着する工程と、前記芯部材の外周部よりはみ出た前記薄板の不要部を切除する工程と、前記薄板が固着された前記芯部材に、ほぼ同形状に形成された別の芯部材の平坦面を前記薄板を介して当接することにより、前記巻き芯部を形成する工程と、前記軸状部の先端部に形成された取り付け孔に前記巻き芯部の端末を圧入する工程とを具備することを特徴とする手芸用工具の製造方法。
  2. 前記巻き芯部の端末が圧入された前記軸状部の取り付け孔近傍をカシメることにより、前記軸状部に対し前記巻き芯部の端末を固着してなる請求項1に記載の手芸用工具の製造方法。
  3. 軸状部の先端に、割り溝が形成された巻き芯部を突設した手芸用工具であって、所定の長さに形成されたほぼ半円柱状の芯部材の平坦面を、前記割り溝の幅とほぼ同一の板厚を有する薄板に固着する工程と、前記芯部材の外周部よりはみ出た前記薄板の不要部を切除する工程と、前記薄板が固着された前記芯部材に、ほぼ同形状に形成された別の芯部材の平坦面を前記薄板を介して当接することにより、前記巻き芯部を形成する工程と、前記軸状部の先端部に形成された取り付け孔に前記巻き芯部の端末を圧入する工程とにより製造されたことを特徴とする手芸用工具。
  4. 前記巻き芯部を形成する芯部材の一方の長さをやや短くして、前記巻き芯部の先端に段差を形成してなる請求項3に記載の手芸用工具。
  5. 前記芯部材に表面が熱処理されたステンレスのばね鋼を、また前記薄板にステンレスの薄板を使用してなる請求項3または4に記載の手芸用工具。
  6. 前記芯部材先端の前記割り溝側角部を面取りしてなる請求項3ないし5の何れかに記載の手芸用工具。
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