JP4919097B2 - 内燃機関のノック判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノックセンサの出力信号から求めたノック振動指標をノック判定値と比較してノックの有無を判定する内燃機関のノック判定装置に関する発明である。
従来より、特許文献1(特許第2605805号公報)に示すように、ノックセンサの出力信号から算出された振動強度の対数変換値の分布(以下「振動強度分布」という)を判定し、この振動強度分布からノック判定値を演算するようにしたものがある。このノック判定値の演算方法を図2に基づいて説明すると、振動強度分布の形状を評価する統計的指標となる中央値vmedと標準偏差sgmを算出し、この標準偏差sgmをu倍(一般には3倍)した値を中央値vmedに加算してノック判定値vkdlを求めるようにしている。
ノック判定値vkdl=vmed+u×sgm
特許第2605805号公報(第3頁〜第4頁等参照)
ところで、図3に示すように、ノックが頻発するような運転条件では、振動強度分布の中央値vmedと標準偏差sgmが共に大きくなる発散現象が発生する。このため、ノックが頻発するような運転条件では、ノック判定値vkdl(=vmed+u×sgm)がノック無し時と比較して著しく大きくなってしまい、実際にはノックが頻発しているのにノックを検出できなくなる可能性がある。
また、システムの個体差(製造誤差)や経時変化等によるばらつきによっても振動強度分布の形状が変化して振動強度分布の中央値vmedや標準偏差sgmが変化することがあるため、システムのばらつきによる振動強度分布の変化の影響を受けてノック判定値vkdl(=vmed+u×sgm)が適正範囲から外れてしまい、ノック検出精度が変化してしまう可能性がある。
本発明は、これらの事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、ノックの頻発やシステムのばらつきによるノック振動指標分布の変化の影響を受けずに適正なノック判定値を設定することができ、安定したノック検出精度を確保することができる内燃機関のノック判定装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関のノック振動を検出するノックセンサの出力信号に基づいてノック振動指標を算出し、該ノック振動指標をノック判定値と比較してノックの有無を判定するノック判定手段を備えた内燃機関のノック判定装置において、所定期間毎(例えば所定点火数毎)にノック振動指標のデータに基づいてノック振動指標分布の分布状態を分布状態判定手段により判定すると共に、所定期間毎にノック判定手段によりノック有りと判定された回数に基づいてノック検出頻度をノック検出頻度判定手段により判定し、ノック振動指標分布の分布状態とノック検出頻度とに基づいて該ノック検出頻度が所定範囲内に収まるようにノック判定値をノック判定値補正手段により補正することを第1の特徴とし、更に、前記分布状態判定手段によって、前記ノック振動指標分布の中央値よりもノック振動指標が大きい領域のばらつき幅と該中央値よりもノック振動指標が小さい領域のばらつき幅との大小関係に基づいて前記ノック振動指標分布がノック過剰発生状態に相当する分布状態であるか否かを判定し、前記ノック判定値補正手段によって、前記ノック振動指標分布の中央値よりもノック振動指標が大きい領域の標準偏差と該中央値よりもノック振動指標が小さい領域の標準偏差との差又は比が所定範囲外の場合に、前記ノック判定値を、ノックを検出し易い方向に補正することを第2の特徴とするものである。
この構成では、ノックの頻発やシステムのばらつきによってノック振動指標分布が変化してノック検出頻度が変化しても、そのノック振動指標分布の分布状態やノック検出頻度に応じてノック検出頻度が適正範囲内に収まるようにノック判定値を補正することができるため、ノックの頻発やシステムのばらつきによるノック振動指標分布の変化の影響を受けずに適正なノック判定値を設定することができ、安定したノック検出精度を確保することができる。
この場合、請求項のように、ノック振動指標分布の中央値よりもノック振動指標が大きい領域のばらつき幅(以下「上側ばらつき幅」という)と該中央値よりもノック振動指標が小さい領域のばらつき幅(以下「下側ばらつき幅」という)との大小関係に基づいてノック振動指標分布がノック過剰発生状態に相当する分布状態であるか否かを判定するようにすると良い。ノック検出頻度が適正範囲内であれば、ノック振動指標分布が概ね正規分布となるため、上側ばらつき幅と下側ばらつき幅との差が小さくなるが、ノックが頻発するノック過剰発生状態では、ノック振動指標分布の上側ばらつき幅と下側ばらつき幅との差が大きくなるため、上側ばらつき幅と下側ばらつき幅との大小関係を評価すれば、ノック振動指標分布がノック過剰発生状態に相当する分布状態であるか否かを精度良く判定することができる。
ノック判定値の具体的な補正方法としては、請求項のように、ノック振動指標分布の中央値よりもノック振動指標が大きい領域の標準偏差(以下「上側標準偏差」という)と該中央値よりもノック振動指標が小さい領域の標準偏差(以下「下側標準偏差」という)との差又は比が所定範囲外の場合には、ノック判定値を、ノックを検出し易い方向に補正するようにすると良い。このようにすれば、上側標準偏差と下側標準偏差との差又は比が所定範囲外の場合には、ノック振動指標分布がノック過剰発生状態に相当する分布状態であるため、ノック頻発の影響でノック判定値が適正範囲から外れて、実際にはノックが頻発しているのにノック検出頻度が小さくなっている可能性があると判断して、ノック判定値を、ノックを検出し易い方向に補正することで、ノック判定値を適正範囲内に設定することができる。
また、請求項のように、上側標準偏差と下側標準偏差との差又は比が所定範囲内で且つノック検出頻度が所定値よりも大きい場合には、ノック判定値を、ノックを検出し易い方向に補正するようにしても良い。このようにすれば、ノック検出頻度が所定値よりも大きい場合には、ノック制御により点火時期が遅角側に補正されるため、ノック振動強度が小さくなってノックを検出し難くなる可能性があると判断して、ノック判定値を、ノックを検出し易い方向に補正することで、ノック判定値を適正範囲内に設定することができる。
但し、請求項のように、上側標準偏差と下側標準偏差との差又は比が所定範囲内で且つノック検出頻度が所定値よりも大きい場合でも、ノック振動指標分布が正規分布であれば、ノック判定値を、ノックを検出し難い方向に補正するようにしても良い。このようにすれば、ノック検出頻度が所定値よりも大きいにも拘らず、ノック振動指標分布が正規分布である場合には、ノックを誤検出している可能性が高いと判断して、ノック判定値を、ノックを検出し難い方向に補正することで、ノックの誤検出を防止することができる。
また、請求項のように、上側標準偏差と下側標準偏差との差又は比が所定範囲内で且つノック検出頻度が所定値よりも小さい場合には、ノック判定値を、ノックを検出し難い方向に補正するようにしても良い。このようにすれば、ノック検出頻度が所定値よりも小さい場合には、ノック制御により点火時期が進角側に補正されるため、ノック振動強度が大きくなってノック検出し易くなる可能性があると判断して、ノック判定値を、ノックを検出し難い方向に補正することで、ノック判定値を適正範囲内に設定することができる。
更に、請求項のように、補正されたノック判定値又は該ノック判定値の補正に用いた係数を学習手段により書き換え可能な不揮発性メモリ(制御回路の電源オフ中でも記憶データを保持する書き換え可能なメモリ)に記憶して学習するようにしても良い。このようにすれば、制御回路の電源がオフされる内燃機関の停止中も、補正されたノック判定値又は該ノック判定値の補正に用いた係数を学習値として保持することができるため、内燃機関の始動直後から前回の運転中の補正を反映したノック判定値を用いてノック判定を行うことができる。
この場合、請求項のように、ノック判定値補正手段により補正されたノック判定値又は該ノック判定値の補正に用いた係数を内燃機関の運転状態に応じた学習領域毎に学習するようにしても良い。このようにすれば、各学習領域の学習値を用いて内燃機関の運転状態に応じた適正なノック判定値を設定することができる。
また、請求項のように、ノックセンサの出力信号から抽出した複数の周波数帯の振動成分毎にノック振動指標をノック判定値と比較してノックの有無を判定し、各周波数帯の振動成分毎にノック振動指標分布の分布状態とノック検出頻度とに基づいて該ノック検出頻度が所定範囲内に収まるようにノック判定値を補正するようにしても良い。このようにすれば、各周波数帯毎にノックの頻発やシステムのばらつきによるノック振動指標分布の変化の影響を受けずに適正なノック判定値を設定することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図8に基づいて説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。
内燃機関であるエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、モータ15によって開度調節されるスロットルバルブ16と、このスロットルバルブ16の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ17とが設けられている。
更に、スロットルバルブ16の下流側には、サージタンク18が設けられ、このサージタンク18に、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ19が設けられている。また、サージタンク18には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド20が設けられ、各気筒の吸気マニホールド20の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁21が取り付けられている。また、エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ22が取り付けられ、各点火プラグ22の火花放電によって筒内の混合気に着火される。
一方、エンジン11の排気管23には、排出ガスの空燃比又はリッチ/リーン等を検出する排出ガスセンサ24(空燃比センサ、酸素センサ等)が設けられ、この排出ガスセンサ24の下流側に、排出ガスを浄化する三元触媒等の触媒25が設けられている。
また、エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ26や、ノック振動を検出するノックセンサ29が取り付けられている。また、クランク軸27の外周側には、クランク軸27が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ28が取り付けられ、このクランク角センサ28の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。
これら各種センサの出力は、エンジン制御回路(以下「ECU」と表記する)30に入力される。このECU30は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁21の燃料噴射量や点火プラグ22の点火時期を制御する。
更に、ECU30は、後述する図5乃至図8のノック判定用の各ルーチンを実行することで、次のようにしてノック判定を行う。
図4に示すように、まず、ピーク値検出部32で、所定のノック判定区間におけるノックセンサ29の出力信号のピーク値vpeakを検出した後、対数変換部33で、このピーク値vpeakを対数変換した値を振動強度lvpk(ノック振動指標)として算出する。
更に、統計演算部34で、振動強度lvpkのデータを統計的に処理して振動強度分布を判定し、この振動強度分布の中央値vmedと、この中央値vmedよりも振動強度lvpkが小さい領域の標準偏差(ばらつき幅)である下側標準偏差sgm_Lと、中央値vmedよりも振動強度lvpkが大きい領域の標準偏差(ばらつき幅)である上側標準偏差sgm_Hを算出する。
この後、ノック判定値演算部35で、振動強度分布の中央値vmedに下側標準偏差sgm_Lのu倍の値を加算してノック判定値vkdlを求める。
vkdl=vmed+u×sgm_L
ここで、u値(係数)は、初期値が例えば「3」に設定されているが、後述するu値補正部40で補正される。
この後、ノック判定部36(ノック判定手段)で、振動強度lvpkをノック判定値vkdlと比較してノックの有無を判定し、ノック有りと判定されたときに点火時期を遅角側に補正してノックを抑制し、ノック無しと判定されたときに点火時期を進角側に補正するというノック制御をノック制御部37で行うことで、聴感で許容できるノック音の範囲内で点火時期を進角させてエンジン出力や燃費を向上させるようにしている。
また、本実施例1では、ノックの頻発によって振動強度分布が変化した場合や、システムの個体差(製造誤差)や経時変化等によるばらつきによって振動強度分布が変化した場合の影響を補償するために、次のようにしてノック判定値vkdlを補正する。
まず、分布状態判定部38(分布状態判定手段)で、所定点火回数毎に振動強度分布の上側標準偏差sgm_Hと下側標準偏差sgm_Lとの比sgm_ratioを求め、この比sgm_ratioが「1」前後の所定範囲内であるか否かによって振動強度分布の分布状態を判定する。
ノック検出頻度が適正範囲内であれば、振動強度分布が概ね正規分布となるため、上側標準偏差と下側標準偏差との差が小さくなって、上側標準偏差と下側標準偏差との比sgm_ratioが「1」前後の所定範囲内となるが、ノックが頻発するノック過剰発生状態では、振動強度分布の上側標準偏差と下側標準偏差との差が大きくなるため、上側標準偏差と下側標準偏差との比sgm_ratioが所定範囲外となる。従って、上側標準偏差と下側標準偏差との比sgm_ratioが「1」前後の所定範囲内であれば、振動強度分布が概ね正規分布であると判断でき、上側標準偏差と下側標準偏差との比sgm_ratioが所定範囲外であれば、振動強度分布がノック過剰発生状態に相当する分布状態であると判断できる。
更に、ノック検出頻度判定部39(ノック検出頻度判定手段)で、所定点火回数毎にノック判定部36によりノック有りと判定された回数が所定値Mよりも大きいか否かによって、ノック検出頻度が所定値Mよりも大きいか否かを判定する。
この後、u値補正部40(ノック判定値補正手段)で、分布状態判定部38により判定した振動強度分布の分布状態とノック検出頻度判定部39により判定したノック検出頻度とに基づいてu値を補正することで、ノック検出頻度が適正範囲内に収まるようにノック判定値vkdl(=vmed+u×sgm_L)を補正する。
この後、u値学習部41(学習手段)で、u値補正部40により補正されたu値をECU30のバックアップRAM31等の書き換え可能な不揮発性メモリ(ECU30の電源オフ中でも車載バッテリをバックアップ電源として記憶データを保持する書き換え可能なメモリ)に記憶する。
以上説明した本実施例1のノック判定は、ECU30によって図5乃至図8のノック判定用の各ルーチンに従って実行される。以下、各ルーチンの処理内容を説明する。
[ノック判定メインルーチン]
図5に示すノック判定メインルーチンは、ECU35の電源オン中に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ100で、後述する図6のノック判定ルーチンを実行することで、ノックセンサ29の出力信号から求めた振動強度lvpkをノック判定値vkdlと比較してノックの有無を判定する。
この後、ステップ200で、後述する図7の統計的指標算出ルーチンを実行することで、振動強度分布の中央値vmedと下側標準偏差sgm_L及び上側標準偏差sgm_Hを算出する。
この後、ステップ300で、後述する図8のu値補正ルーチンを実行することで、振動強度分布の分布状態を判定すると共にノック検出頻度を判定し、振動強度分布の分布状態とノック検出頻度とに基づいてノック検出頻度が所定の適正範囲内に収まるようにノック判定値vkdlを補正する。
[ノック判定ルーチン]
図6に示すノック判定ルーチンは、前記図5のノック判定メインルーチンのステップ100で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、所定のノック判定区間におけるノックセンサ29の出力信号のピーク値vpeakを検出する。この後、ステップ102に進み、このピーク値vpeakを対数変換した値を振動強度lvpkとして算出する。
この後、ステップ103に進み、点火回数をカウントする点火回数カウンタcfireをカウントアップした後、ステップ104に進み、ノック判定値vkdlの算出に用いるu値をバックアップRAM31から読み出す。このu値は、後述する図8のu値補正ルーチンでノック検出頻度が適正範囲内になるように補正された値である。尚、車載バッテリの脱着等によるバックアップ電源の遮断によりバックアップRAM31の記憶データが初期化された場合のために、u値の初期値(例えば3)は、バックアップ電源が不要なROM等の不揮発性メモリに記憶しておく。
この後、ステップ105に進み、バックアップRAM31から読み出したu値と、振動強度分布の中央値vmedと下側標準偏差sgm_Lとを用いて次式によりノック判定値vkdlを求める。
vkdl=vmed+u×sgm_L
ここで、振動強度分布の中央値vmedと下側標準偏差sgm_Lは、後述する図7の統計的指標算出ルーチンで前回算出された値が用いられる。
この後、ステップ106に進み、振動強度lvpkをノック判定値vkdlと比較し、振動強度lvpkがノック判定値vkdl以下であると判定されれば、ステップ107に進み、ノック無しと判定する。
一方、上記ステップ106で、振動強度lvpkがノック判定値vkdlよりも大きいと判定されれば、ステップ108に進み、ノック有りと判定された回数をカウントするノック判定回数カウンタknkをカウントアップした後、ステップ109に進み、ノック有りと判定する。
尚、ECU30は、ノック有りと判定された場合には、点火時期を遅角側に補正及び/又は空燃比をリッチ側に補正してノックを抑制し、ノック無しと判定された場合には、点火時期を進角側に補正及び/又は空燃比をリーン側に補正するノック制御を行う。
[統計的指標算出ルーチン]
図7に示す統計的指標算出ルーチンは、前記図5のノック判定メインルーチンのステップ200で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201〜203で、振動強度分布の中央値vmedを更新する。
具体的には、ステップ201で、今回の振動強度lvpkを振動強度分布の中央値vmedと比較し、今回の振動強度lvpkが振動強度分布の中央値vmedよりも大きければ、ステップ202に進み、現在の中央値vmedに所定値Aを加算した値を新たな中央値vmedとする。
vmed=vmed+A
一方、今回の振動強度lvpkが振動強度分布の中央値vmedよりも小さければ、ステップ203に進み、現在の中央値vmedから所定値Aを減算した値を新たな中央値vmedとする。
vmed=vmed−A
尚、所定値Aは、予め設定した固定値としても良いが、前回の中央値vmedと振動強度lvpkとの偏差に応じて所定値Aを変化させるようにしても良い。
この後、ステップ204〜206で、振動強度分布の中央値vmedに対して振動強度lvpkが小さい領域の標準偏差(ばらつき幅)である下側標準偏差sgm_Lを更新し、次のステップ207〜209で、振動強度分布の中央値vmedに対して振動強度lvpkが大きい領域の標準偏差(ばらつき幅)である上側標準偏差sgm_Hを更新する。
具体的には、ステップ204で、今回の振動強度lvpkが振動強度分布の中央値vmedからvmed−sgm_Lの範囲内(vmed−sgm_L<lvpk<vmed)であるか否かを判定し、今回の振動強度lvpkが中央値vmedからvmed−sgm_Lの範囲内に存在すれば、ステップ205に進み、現在の下側標準偏差sgm_Lから所定値Bの2倍の値を減算した値(sgm_L−2×B)を新たな下側標準偏差sgm_Lとする。
sgm_L=sgm_L−2×B
一方、今回の振動強度lvpkが中央値vmedからvmed−sgm_Lの範囲内に存在しなければ、ステップ206に進み、現在の下側標準偏差sgm_Lに所定値Bを加算した値を新たな下側標準偏差sgm_Lとする。
sgm_L=sgm_L+B
この後、ステップ207に進み、今回の振動強度lvpkが振動強度分布の中央値vmedからvmed+sgm_Hの範囲内(vmed<lvpk<vmed+sgm_H)であるか否かを判定し、今回の振動強度lvpkが中央値vmedからvmed+sgm_Hの範囲内に存在すれば、ステップ208に進み、現在の上側標準偏差sgm_Hから所定値Bの2倍の値を減算した値(sgm_H−2×B)を新たな上側標準偏差sgm_Hとする。
sgm_H=sgm_H−2×B
一方、今回の振動強度lvpkが中央値vmedからvmed+sgm_Hの範囲内に存在しなければ、ステップ209に進み、現在の上側標準偏差sgm_Hに所定値Bを加算した値を新たな上側標準偏差sgm_Hとする。
sgm_H=sgm_H+B
尚、振動強度分布の分布形状が正規分布である場合には、下側標準偏差sgm_Lと上側標準偏差sgm_Hがほぼ同一となる。
この後、ステップ210に進み、前回までの下側標準偏差の積算値acc_sgm_Lに今回の下側標準偏差sgm_Lを加算して下側標準偏差の積算値acc_sgm_Lを更新する。
acc_sgm_L=acc_sgm_L+sgm_L
この後、ステップ211に進み、前回までの上側標準偏差の積算値acc_sgm_Hに今回の上側標準偏差sgm_Hを加算して上側標準偏差の積算値acc_sgm_Hを更新する。
acc_sgm_H=acc_sgm_H+sgm_H
これらの下側標準偏差の積算値acc_sgm_Lと上側標準偏差の積算値acc_sgm_Hは、後述する図8のu値補正ルーチンで使用される。
[u値補正ルーチン]
図8に示すu値補正ルーチンは、前記図5のノック判定メインルーチンのステップ300で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ301で、現在の点火回数カウンタcfireのカウント値が所定値L以上であるか否かによって、前回のu値の補正後の点火回数が所定点火回数L以上であるか否かを判定し、前回のu値の補正後の点火回数が所定点火回数Lよりも少なければ、ステップ302以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
その後、上記ステップ301で、前回のu値の補正後の点火回数が所定点火回数L以上であると判定されたときに、ステップ302に進み、振動強度分布の上側標準偏差の積算値acc_sgm_Hと下側標準偏差の積算値acc_sgm_Lとの比sgm_ratioを算出することで、振動強度分布の上側標準偏差と下側標準偏差との比sgm_ratioを求める。
sgm_ratio=acc_sgm_H/acc_sgm_L
この後、ステップ303に進み、振動強度分布の上側標準偏差と下側標準偏差との比sgm_ratioが「1」前後の所定範囲内(S1≦sgm_ratio≦S2)であるか否かを判定する。ここで、所定範囲の下限値S1は「1」よりも少し小さい値に設定され、所定範囲の上限値S2は「1」よりも少し大きい値に設定されている。
ノック検出頻度が適正範囲内であれば、振動強度分布が概ね正規分布となるため、上側標準偏差と下側標準偏差との差が小さくなって、上側標準偏差と下側標準偏差との比sgm_ratioが「1」前後の所定範囲内(S1≦sgm_ratio≦S2)となるが、ノックが頻発するノック過剰発生状態では、振動強度分布の上側標準偏差と下側標準偏差との差が大きくなるため、上側標準偏差と下側標準偏差との比sgm_ratioが所定範囲外(sgm_ratio<S1又はS2<sgm_ratio)となる。
従って、上側標準偏差と下側標準偏差との比sgm_ratioが「1」前後の所定範囲内(S1≦sgm_ratio≦S2)であれば、振動強度分布が概ね正規分布であると判断でき、上側標準偏差と下側標準偏差との比sgm_ratioが所定範囲外(sgm_ratio<S1又はS2<sgm_ratio)であれば、振動強度分布がノック過剰発生状態に相当する分布状態であると判断できる。
このステップ303で、上側標準偏差と下側標準偏差との比sgm_ratioが所定範囲外(sgm_ratio<S1又はS2<sgm_ratio)であると判定された場合には、振動強度分布がノック過剰発生状態に相当する分布状態であるため、ノック頻発の影響でノック判定値vkdlが適正範囲から外れて、実際にはノックが頻発しているのにノック検出頻度が小さくなっている可能性があると判断して、ステップ304に進み、現在のu値から所定値Pの2倍を減算した値を新たなu値とすることで、ノック判定値vkdlの算出に用いるu値をノック判定値vkdlの減少方向に補正する。
u=u−P×2
これにより、ノック判定値vkdlを、ノックを検出し易い方向である減少方向に補正して、ノック判定値vkdlを適正範囲内に設定する。
一方、上記ステップ303で、上側標準偏差と下側標準偏差との比sgm_ratioが「1」前後の所定範囲内(S1≦sgm_ratio≦S2)であると判定された場合には、振動強度分布が概ね正規分布であると判断して、ステップ305に進み、現在のノック判定回数カウンタknkのカウント値が所定値Mよりも大きいか否かによって、所定点火回数Lにおけるノック検出頻度が所定値Mよりも大きいか否かを判定する。
このステップ305で、ノック検出頻度が所定値Mよりも大きいと判定された場合には、次のステップ306で、上側標準偏差と下側標準偏差との比sgm_ratioがほぼ「1」と判断できる所定範囲内(S3≦sgm_ratio≦S4)であるか否かによって、振動強度分布が正規分布(又は正規分布に限りなく近い分布状態)であるか否かを判定する。ここで、所定範囲の下限値S3は「1」よりも僅かに小さい値に設定され、所定範囲の上限値S4は「1」よりも僅かに大きい値に設定されている(S1<S3<1<S4<S2)。
上記ステップ305でノック検出頻度が所定値Mよりも大きいと判定され、且つ、次のステップ306で振動強度分布が正規分布(又は正規分布に限りなく近い分布状態)ではないと判定された場合は、ノック検出頻度が所定値Mよりも大きければ、ノック制御により点火時期が遅角側に補正されるため、ノック振動強度が小さくなってノックを検出し難くなる可能性があると判断して、ステップ308に進み、現在のu値から所定値Pを減算した値を新たなu値とすることで、ノック判定値vkdlの算出に用いるu値をノック判定値vkdlの減少方向に補正する。
u=u−P
これにより、ノック判定値vkdlを、ノックを検出し易い方向である減少方向に補正して、ノック判定値vkdlを適正範囲内に設定する。
これに対して、上記ステップ305でノック検出頻度が所定値Mよりも大きいと判定されたにも拘らず、次のステップ306で振動強度分布が正規分布(又は正規分布に限りなく近い分布状態)であると判定された場合には、ノック判定値vkdlが小さ過ぎてノックを誤検出している可能性が高いと判断して、ステップ307に進み、現在のu値に所定値Pを加算した値を新たなu値とすることで、ノック判定値vkdlの算出に用いるu値をノック判定値vkdlの増加方向に補正する。
u=u+P
これにより、ノック判定値vkdlを、ノックを検出し難い方向である増加方向に補正することで、ノックの誤検出を防止する。
一方、上記ステップ305で、ノック検出頻度が所定値M以下であると判定された場合には、ステップ309に進み、現在のノック判定回数カウンタknkのカウント値が所定値N(但し、N<M)よりも小さいか否かによって、所定点火回数Lにおけるノック検出頻度が所定値Nよりも小さいか否かを判定する。
このステップ309で、ノック検出頻度が所定値Nよりも小さいと判定された場合には、ノック制御により点火時期が進角側に補正されるため、ノック振動強度が大きくなってノックを検出し易くなる可能性があると判断して、ステップ310に進み、現在のu値に所定値Pを加算した値を新たなu値とすることで、ノック判定値vkdlの算出に用いるu値をノック判定値vkdlの増加方向に補正する。
u=u+P
これにより、ノック判定値vkdlを、ノックを検出し難い方向である増加方向に補正して、ノック判定値vkdlを適正範囲内に設定する。
また、上記ステップ305でノック検出頻度が所定値M以下であると判定され、且つ、上記ステップ309でノック検出頻度が所定値N以上であると判定された場合には、ノック検出頻度が適正範囲内であるため、ノック判定値vkdlを補正する必要がないと判断して、現在のu値をそのまま維持する。
このようにして、ノック判定値vkdlの算出に用いるu値を補正(又は維持)した後、ステップ311に進み、u値を学習値としてバックアップRAM31に記憶した後、ステップ317に進み、点火回数カウンタcfire、ノック判定回数カウンタknk、下側標準偏差の積算値acc_sgm_L及び上側標準偏差の積算値acc_sgm_Hを全てクリアして、本ルーチンを終了する。
以上説明した本実施例1では、ノックセンサ29の出力信号から振動強度lvpkを求めると共に、振動強度分布の中央値vmedに下側標準偏差sgm_Lのu倍の値を加算してノック判定値vkdl(=vmed+u×sgm_L)を求め、振動強度lvpkをノック判定値vkdlと比較してノックの有無を判定するシステムにおいて、振動強度分布の上側標準偏差sgm_Hと下側標準偏差sgm_Lとの比sgm_ratioに基づいて振動強度分布の分布状態を判定すると共に、所定点火回数毎にノック有りと判定された回数に基づいてノック検出頻度を判定し、振動強度分布の分布状態とノック検出頻度とに基づいてu値を補正することで、ノック検出頻度が適正範囲内に収まるようにノック判定値vkdlを補正するようにしたので、ノックの頻発やシステムのばらつきによって振動強度分布が変化してノック検出頻度が変化しても、その振動強度分布の分布状態やノック検出頻度に応じてノック検出頻度が適正範囲内に収まるようにノック判定値を補正することができる。これにより、ノックの頻発やシステムのばらつきによる振動強度分布の変化の影響を受けずに適正なノック判定値を設定することができ、安定したノック検出精度を確保することができる。
また、本実施例1では、振動強度分布の分布状態とノック検出頻度とに基づいて補正したu値を学習値としてECU30のバックアップRAM31に記憶するようにしたので、ECU30の電源がオフされるエンジン停止中も、u値の記憶データを保持することができ、エンジン始動直後から前回の運転中の補正を反映したノック判定値vkdl(=vmed+u×sgm_L)を用いてノック判定を行うことができる。
次に、図9及び図10を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例2では、図9に示すように、u値学習部41で、u値補正部40により補正されたu値を、エンジン運転状態(例えば、エンジン回転速度と吸気管圧力)に応じた学習領域毎にバックアップRAM31(書き換え可能な不揮発性メモリ)に記憶する。
図10に示すように、バックアップRAM31には、u値の学習値のマップが記憶されている。このu値の学習値のマップは、エンジン運転状態(例えば、エンジン回転速度と吸気管圧力)をパラメータとする複数の学習領域に区分され、各学習領域毎に、それぞれu値の学習値が記憶されている。そして、このu値の学習値のマップにおいて、今回のエンジン運転状態(例えば、エンジン回転速度と吸気管圧力)に対応した学習領域におけるu値の学習値を、今回のu値で更新する。
一方、バックアップRAM31からu値を読み出す場合には、u値の学習値のマップを参照して、現在のエンジン運転状態(例えば、エンジン回転速度と吸気管圧力)に対応した学習領域におけるu値の学習値を読み出す。
この場合、ノック検出頻度判定部39で、ノック検出頻度が所定値Mよりも大きいか否かを判定する際の所定値Mをエンジン運転状態(例えば、エンジン回転速度と吸気管圧力)に応じて設定するようにしても良い。
以上説明した本実施例2では、ノック判定値vkdlの補正に用いるu値をエンジン運転状態に応じた学習領域毎に学習するようにしたので、エンジン運転状態に応じた適正なu値の学習値を用いてノック判定値vkdlを補正することができ、エンジン運転状態に応じた適正なノック判定値を設定することができる。
次に、図11を用いて本発明の実施例3を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例3では、図11に示すように、ノックセンサ29の出力信号のピーク値vpeakから求めた振動強度lvpkと、ノックセンサ29の出力信号の積算値vsqから求めた振動強度lvsqの両方をノック振動指標として用いるようにしている。
具体的には、ピーク値検出部32で、所定のノック判定区間におけるノックセンサ29の出力信号のピーク値vpeakを検出した後、対数変換部33で、このピーク値vpeakを対数変換した値を振動強度lvpkとして算出する。
更に、統計演算部34で、ピーク値vpeakから求めた振動強度lvpkのデータを統計的に処理して振動強度分布の中央値p_vmedと下側標準偏差p_sgm_Lと上側標準偏差p_sgm_Hを算出した後、ノック判定値演算部35で、振動強度分布の中央値p_vmedに下側標準偏差p_sgm_Lのu倍の値を加算してノック判定値p_vkdlを求める。
p_vkdl=p_vmed+u×p_sgm_L
この後、ノック仮判定部42で、ピーク値vpeakから求めた振動強度lvpkをノック判定値p_vkdlと比較してノックの有無を仮判定する。
また、積算値検出部43で、所定のノック判定区間におけるノックセンサ29の出力信号の積算値vsq(面積値)を検出した後、対数変換部44で、この積算値vsqを対数変換した値を振動強度lvsqとして算出する。
更に、統計演算部45で、積算値vsqから求めた振動強度lvsqのデータを統計的に処理して振動強度分布の中央値s_vmedと下側標準偏差s_sgm_Lと上側標準偏差s_sgm_Hを算出した後、ノック判定値演算部46で、振動強度分布の中央値s_vmedに下側標準偏差s_sgm_Lのu倍の値を加算してノック判定値s_vkdlを求める。
s_vkdl=s_vmed+u×s_sgm_L
この後、ノック仮判定部47で、積算値vsqから求めた振動強度lvsqをノック判定値s_vkdlと比較してノックの有無を仮判定する。
ノック仮判定部42とノック仮判定部47の両方でノック有りと仮判定された場合には、ノック判定部48で最終的にノック有りと判定し、ノック仮判定部42とノック仮判定部47のうちの少なくとも一方でノック無しと仮判定された場合には、ノック判定部48で最終的にノック無しと判定する。
また、分布状態判定部38で、所定点火回数毎にピーク値vpeakから求めた振動強度分布の上側標準偏差p_sgm_Hと下側標準偏差p_sgm_Lとの比p_sgm_ratioに基づいてピーク値vpeakから求めた振動強度分布の分布状態を判定し、積算値vsqから求めた振動強度分布の上側標準偏差s_sgm_Hと下側標準偏差s_sgm_Lとの比s_sgm_ratioに基づいて積算値vsqから求めた振動強度分布の分布状態を判定する。
更に、ノック検出頻度判定部39で、所定点火回数毎にノック判定部48によりノック有りと判定された回数が所定値Mよりも大きいか否かによって、ノック検出頻度が所定値Mよりも大きいか否かを判定する。
この後、u値補正部40で、分布状態判定部38により判定した振動強度分布の分布状態とノック検出頻度判定部39により判定したノック検出頻度とに基づいてu値を補正することで、ノック検出頻度が適正範囲内になるように、ピーク値vpeakから求めた振動強度lvpkのノック判定値p_vkdlと、積算値vsqから求めた振動強度lvsqのノック判定値s_vkdlを補正する。
以上説明した本実施例3では、ノックセンサ29の出力信号のピーク値vpeakから求めた振動強度lvpkと、ノックセンサ29の出力信号の積算値vsqから求めた振動強度lvsqの両方をノック振動指標として用いてノックの有無を判定するようにしたので、ノックとノイズの分離性能を高めて、ノック制御性を向上させることができる。
次に、図12を用いて本発明の実施例4を説明する。但し、前記実施例3と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例3と異なる部分について説明する。
本実施例4では、図12に示すように、ノックセンサ29の出力信号から複数の周波数帯の振動成分を抽出し、各周波数帯の振動成分毎に振動強度をノック判定値と比較してノックの有無を判定すると共に、各周波数帯の振動成分毎に振動強度分布の分布状態やノック検出頻度に応じてノック検出頻度が適正範囲内に収まるようにノック判定値を補正するようにしている。
具体的には、図12に示すように、1次の周波数帯のノック判定処理部49と2次(又は1.5次)の周波数帯のノック判定処理部51とが設けられている。
1次の周波数帯のノック判定処理部49では、まず、第1のバンドパスフィルタフィルタ部50で、ノックセンサ29の出力信号から1次の周波数帯の振動成分(以下「1次の周波数成分」という)を抽出する。ここで、1次の周波数帯(つまり第1のバンドパスフィルタフィルタ部50の通過帯域)は、ノック振動の周波数のうちの1次の共振周波数を含む周波数帯に設定されている。
この後、前記実施例3と同様の方法で、1次の周波数成分のピーク値vpeak1から振動強度lvpk1を求めると共に、その振動強度分布の中央値p1_vmedに下側標準偏差p1_sgm_Lのu1倍の値を加算してノック判定値p1_vkdl(=p1_vmed+u1×p1_sgm_L)を求めた後、ノック仮判定部42で1次の周波数成分のピーク値vpeak1から求めた振動強度lvpk1をノック判定値p1_vkdlと比較してノックの有無を仮判定する。
また、1次の周波数成分の積算値vsq1から振動強度lvsq1を求めると共に、その振動強度分布の中央値s1_vmedに下側標準偏差s1_sgm_Lのu1倍の値を加算してノック判定値s1_vkdl(=s1_vmed+u1×s1_sgm_L)を求めた後、ノック仮判定部47で1次の周波数成分の積算値vsq1から求めた振動強度lvsq1をノック判定値s1_vkdlと比較してノックの有無を仮判定する。
1次の周波数帯のノック判定処理部49のノック仮判定部42とノック仮判定部47の両方でノック有りと仮判定された場合に、ノック判定部48でノック有りと判定する。更に、ノック検出頻度判定部39で、所定点火回数毎にノック判定部48によりノック有りと判定された回数を1次の周波数帯のノック検出頻度として算出する。
一方、2次(又は1.5次)の周波数帯のノック判定処理部51では、まず、第2のバンドパスフィルタフィルタ部52で、ノックセンサ29の出力信号から2次(又は1.5次)の周波数帯の振動成分(周波数成分)を抽出する。ここで、2次(又は1.5次)の周波数帯(つまり第2のバンドパスフィルタフィルタ部52の通過帯域)は、ノック振動の周波数のうちの2次(又は1.5次)の共振周波数を含む周波数帯に設定されている。
この後、前記実施例3と同様の方法で、2次(又は1.5次)の周波数成分のピーク値vpeak2から振動強度lvpk2を求めると共に、その振動強度分布の中央値p2_vmedに下側標準偏差p2_sgm_Lのu2倍の値を加算してノック判定値p2_vkdl(=p2_vmed+u2×p2_sgm_L)を求めた後、ノック仮判定部42で2次(又は1.5次)の周波数成分のピーク値vpeak2から求めた振動強度lvpk2をノック判定値p2_vkdlと比較してノックの有無を仮判定する。
また、2次(又は1.5次)の周波数成分の積算値vsq2から振動強度lvsq2を求めると共に、その振動強度分布の中央値s2_vmedに下側標準偏差s2_sgm_Lのu2倍の値を加算してノック判定値s2_vkdl(=s2_vmed+u2×s2_sgm_L)を求めた後、ノック仮判定部47で2次(又は1.5次)の周波数成分の積算値vsq2から求めた振動強度lvsq2をノック判定値s2_vkdlと比較してノックの有無を仮判定する。
2次(又は1.5次)の周波数帯のノック判定処理部51のノック仮判定部42とノック仮判定部47の両方でノック有りと仮判定された場合には、ノック判定部48でノック有りと判定する。更に、ノック検出頻度判定部39で、所定点火回数毎にノック判定部48によりノック有りと判定された回数を2次(又は1.5次)の周波数帯のノック検出頻度として算出する。
そして、1次の周波数帯のノック判定処理部49のノック判定部48と2次(又は1.5次)の周波数帯のノック判定処理部51のノック判定部48のうちの少なくとも一方でノック有りと判定された場合に、最終ノック判定部53で最終的にノック有りと判定する。更に、最終ノック検出頻度判定部54で、所定点火回数毎に最終ノック判定部53によりノック有りと判定された回数を最終ノック検出頻度として算出する。
また、1次の周波数帯のノック判定処理部49では、分布状態判定部38で、所定点火回数毎に1次の周波数成分のピーク値vpeak1から求めた振動強度分布の上側標準偏差p1_sgm_Hと下側標準偏差p1_sgm_Lとの比p1_sgm_ratioに基づいて1次の周波数成分のピーク値vpeak1から求めた振動強度分布の分布状態を判定し、1次の周波数成分の積算値vsq1から求めた振動強度分布の上側標準偏差s1_sgm_Hと下側標準偏差s1_sgm_Lとの比s1_sgm_ratioに基づいて1次の周波数成分の積算値vsq1から求めた振動強度分布の分布状態を判定する。
この後、u値補正部40で、分布状態判定部38により判定した1次の周波数帯の振動強度分布の分布状態と、ノック検出頻度判定部39により判定した1次の周波数帯のノック検出頻度と最終ノック検出頻度判定部54により判定した最終ノック検出頻度との差又は比に基づいてu1値を補正することで、1次の周波数帯のノック検出頻度が適正範囲内に収まるように、1次の周波数成分のピーク値vpeak1から求めた振動強度lvpk1のノック判定値p1_vkdlと、1次の周波数成分の積算値vsq1から求めた振動強度lvsq1のノック判定値s1_vkdlを補正する。
一方、2次(又は1.5次)の周波数帯のノック判定処理部51では、分布状態判定部38で、所定点火回数毎に2次(又は1.5次)の周波数成分のピーク値vpeak2から求めた振動強度分布の上側標準偏差p2_sgm_Hと下側標準偏差p2_sgm_Lとの比p2_sgm_ratioに基づいて2次(又は1.5次)の周波数成分のピーク値vpeak2から求めた振動強度分布の分布状態を判定し、2次(又は1.5次)の周波数成分の積算値vsq2から求めた振動強度分布の上側標準偏差s2_sgm_Hと下側標準偏差s2_sgm_Lとの比s2_sgm_ratioに基づいて2次(又は1.5次)の周波数成分の積算値vsq2から求めた振動強度分布の分布状態を判定する。
この後、u値補正部40で、分布状態判定部38により判定した2次(又は1.5次)の周波数帯の振動強度分布の分布状態と、ノック検出頻度判定部39により判定した2次(又は1.5次)の周波数帯のノック検出頻度と最終ノック検出頻度判定部54により判定した最終ノック検出頻度との差又は比に基づいてu2値を補正することで、2次(又は1.5次)の周波数帯のノック検出頻度が適正範囲内に収まるように、2次(又は1.5次)の周波数成分のピーク値vpeak2から求めた振動強度lvpk2のノック判定値p1_vkd2と、2次(又は1.5次)の周波数成分の積算値vsq2から求めた振動強度lvsq2のノック判定値s2_vkdlを補正する。
以上説明した本実施例4では、1次の周波数成分と2次(又は1.5次)の周波数成分で、それぞれ振動強度分布の分布状態やノック検出頻度に応じてノック検出頻度が適正範囲内になるようにノック判定値を補正するようにしたので、各周波数帯毎にノックの頻発やシステムのばらつきによる振動強度分布の変化の影響を受けずに適正なノック判定値を設定することができる。
尚、上記実施例4では、1次の周波数成分と2次(又は1.5次)の周波数成分でノック判定を行うようにしたが、これに限定されず、ノック判定を行う周波数帯は適宜変更しても良い。また、3つ以上の周波数成分でノック判定を行うようにしても良い。
また、上記各実施例1〜4では、振動強度分布の上側標準偏差の積算値と下側標準偏差の積算値との比に基づいて振動強度分布の分布状態を判定するようにしたが、振動強度分布の分布状態の判定方法は適宜変更しても良く、例えば、振動強度分布の上側標準偏差の積算値と下側標準偏差の積算値との差に基づいて振動強度分布の分布状態を判定するようにしても良い。或は、振動強度分布の上側標準偏差と下側標準偏差との差の積算値に基づいて振動強度分布の分布状態を判定するようにしても良い。
また、上記各実施例1〜4では、ノック判定値の補正に用いるu値をバックアップRAM31等の書き換え可能な不揮発性メモリに記憶するようにしたが、u値の初期値からの補正量をバックアップRAM31等の書き換え可能な不揮発性メモリに記憶するようにしても良い。或は、補正後のノック判定値(補正後のu値を用いて補正したノック判定値)をバックアップRAM31等の書き換え可能な不揮発性メモリに記憶するようにしても良い。
また、本発明のノック判定値の補正は、全気筒で一律に行うようにしても良いが、気筒毎にそれぞれu値を補正してノック判定値を補正するようにしても良い。
本発明の実施例1におけるエンジン制御システム全体の概略構成図である。 振動強度分布の中央値vmedと標準偏差sgmとノック判定値vkdlとの関係を説明する図である。 ノック過剰発生状態における振動強度分布を示す図である。 実施例1のノック判定の機能を示すブロック図である。 ノック判定メインルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 ノック判定ルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 統計的指標算出ルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 u値補正ルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施例2のノック判定の機能を示すブロック図である。 u値の学習値のマップの一例を概念的に示す図である。 実施例3のノック判定の機能を示すブロック図である。 実施例4のノック判定の機能を示すブロック図である。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、16…スロットルバルブ、21…燃料噴射弁、22…点火プラグ、23…排気管、24…、25…、26…、27…、28…、29…ノックセンサ、30…ECU、31…バックアップRAM(不揮発性メモリ)、32…ピーク値検出部、33…対数変換部、34…統計演算部、35…ノック判定値演算部、36…ノック判定部(ノック判定手段)、37…ノック制御部、38…分布状態判定部(分布状態判定手段)、39…ノック検出頻度判定部(ノック検出頻度判定手段)、40…u値補正部(ノック判定値補正手段)、41…u値学習部(学習手段)、43…積算値検出部、44…対数変換部、45…統計演算部、46…ノック判定値演算部、49…1次の周波数帯のノック判定処理部、50…第1のバンドパスフィルタフィルタ部、51…2次の周波数帯のノック判定処理部、52…第2のバンドパスフィルタフィルタ部

Claims (7)

  1. 内燃機関のノック振動を検出するノックセンサの出力信号に基づいてノック振動指標を算出し、該ノック振動指標をノック判定値と比較してノックの有無を判定するノック判定手段を備えた内燃機関のノック判定装置において、
    所定期間毎に前記ノック振動指標のデータに基づいてノック振動指標分布の分布状態を判定する分布状態判定手段と、
    所定期間毎に前記ノック判定手段によりノック有りと判定された回数に基づいてノック検出頻度を判定するノック検出頻度判定手段と、
    前記ノック振動指標分布の分布状態と前記ノック検出頻度とに基づいて該ノック検出頻度が所定範囲内に収まるように前記ノック判定値を補正するノック判定値補正手段と
    を備え
    前記分布状態判定手段は、前記ノック振動指標分布の中央値よりもノック振動指標が大きい領域のばらつき幅と該中央値よりもノック振動指標が小さい領域のばらつき幅との大小関係に基づいて前記ノック振動指標分布がノック過剰発生状態に相当する分布状態であるか否かを判定し、
    前記ノック判定値補正手段は、前記ノック振動指標分布の中央値よりもノック振動指標が大きい領域の標準偏差と該中央値よりもノック振動指標が小さい領域の標準偏差との差又は比が所定範囲外の場合に、前記ノック判定値を、ノックを検出し易い方向に補正することを特徴とする内燃機関のノック判定装置。
  2. 内燃機関のノック振動を検出するノックセンサの出力信号に基づいてノック振動指標を算出し、該ノック振動指標をノック判定値と比較してノックの有無を判定するノック判定手段を備えた内燃機関のノック判定装置において、
    所定期間毎に前記ノック振動指標のデータに基づいてノック振動指標分布の分布状態を判定する分布状態判定手段と、
    所定期間毎に前記ノック判定手段によりノック有りと判定された回数に基づいてノック検出頻度を判定するノック検出頻度判定手段と、
    前記ノック振動指標分布の分布状態と前記ノック検出頻度とに基づいて該ノック検出頻度が所定範囲内に収まるように前記ノック判定値を補正するノック判定値補正手段と
    を備え、
    前記分布状態判定手段は、前記ノック振動指標分布の中央値よりもノック振動指標が大きい領域のばらつき幅と該中央値よりもノック振動指標が小さい領域のばらつき幅との大小関係に基づいて前記ノック振動指標分布がノック過剰発生状態に相当する分布状態であるか否かを判定し、
    前記ノック判定値補正手段は、前記ノック振動指標分布の中央値よりもノック振動指標が大きい領域の標準偏差と該中央値よりもノック振動指標が小さい領域の標準偏差との差又は比が所定範囲内で且つ前記ノック検出頻度が所定値よりも大きい場合に、前記ノック判定値を、ノックを検出し易い方向に補正することを特徴とする内燃機関のノック判定装置。
  3. 前記ノック判定値補正手段は、前記ノック振動指標分布の中央値よりもノック振動指標が大きい領域の標準偏差と該中央値よりもノック振動指標が小さい領域の標準偏差との差又は比が所定範囲内で且つ前記ノック検出頻度が所定値よりも大きい場合でも、前記ノック振動指標分布が正規分布であれば、前記ノック判定値を、ノックを検出し難い方向に補正することを特徴とする請求項に記載の内燃機関のノック判定装置。
  4. 内燃機関のノック振動を検出するノックセンサの出力信号に基づいてノック振動指標を算出し、該ノック振動指標をノック判定値と比較してノックの有無を判定するノック判定手段を備えた内燃機関のノック判定装置において、
    所定期間毎に前記ノック振動指標のデータに基づいてノック振動指標分布の分布状態を判定する分布状態判定手段と、
    所定期間毎に前記ノック判定手段によりノック有りと判定された回数に基づいてノック検出頻度を判定するノック検出頻度判定手段と、
    前記ノック振動指標分布の分布状態と前記ノック検出頻度とに基づいて該ノック検出頻度が所定範囲内に収まるように前記ノック判定値を補正するノック判定値補正手段と
    を備え、
    前記分布状態判定手段は、前記ノック振動指標分布の中央値よりもノック振動指標が大きい領域のばらつき幅と該中央値よりもノック振動指標が小さい領域のばらつき幅との大小関係に基づいて前記ノック振動指標分布がノック過剰発生状態に相当する分布状態であるか否かを判定し、
    前記ノック判定値補正手段は、前記ノック振動指標分布の中央値よりもノック振動指標が大きい領域の標準偏差と該中央値よりもノック振動指標が小さい領域の標準偏差との差又は比が所定範囲内で且つ前記ノック検出頻度が所定値よりも小さい場合に、前記ノック判定値を、ノックを検出し難い方向に補正することを特徴とする内燃機関のノック判定装置。
  5. 前記ノック判定値補正手段により補正されたノック判定値又は該ノック判定値の補正に用いた係数を書き換え可能な不揮発性メモリに記憶して学習する学習手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の内燃機関のノック判定装置。
  6. 前記学習手段は、前記ノック判定値補正手段により補正されたノック判定値又は該ノック判定値の補正に用いた係数を内燃機関の運転状態に応じた学習領域毎に学習することを特徴とする請求項に記載の内燃機関のノック判定装置。
  7. 前記ノック判定手段は、前記ノックセンサの出力信号から抽出した複数の周波数帯の振動成分毎に前記ノック振動指標を前記ノック判定値と比較してノックの有無を判定し、
    前記ノック判定値補正手段は、各周波数帯の振動成分毎に前記ノック振動指標分布の分布状態と前記ノック検出頻度とに基づいて該ノック検出頻度が所定範囲内に収まるように前記ノック判定値を補正することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の内燃機関のノック判定装置。
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