JP4919021B2 - 音声出力装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の異なる音声を放音する音声出力装置における音漏れの抑制技術に関する。
従来、1つの画面を複数に分割して、テレビ番組やDVD等の異なるコンテンツを同時に表示することが可能なディスプレイ(映像表示装置)がある。このようなディスプレイ装置では、画面を2分割して異なるコンテンツを表示させた際には、LchスピーカとRchスピーカからそれぞれのコンテンツに対応する異なる音声を出力するように構成された二画面テレビ受像機があった(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−298162号公報
従来の二画面テレビ受像機では、映像機器で異なるコンテンツの映像をそれぞれ表示させた際に、上記のように、LchスピーカとRchスピーカからそれぞれのコンテンツに対応する異なる音声を放音させることができる。
しかしながら、二画面テレビ受像機に2つのコンテンツを同時に表示させて、複数の視聴者がそれぞれ2つのコンテンツのいずれかを視聴した場合、他方のコンテンツの音声が聞こえてくるため、各コンテンツの音声を聞き取り辛くなってしまう。また、人間は、理解できる言語や好みの音楽等が聞こえてくると、その音声に聞き入ってしまうという性質を有している。そのため、ユーザが視聴している一方のコンテンツの音声のみが途切れたり、他方のコンテンツの音声が理解できる言語であったりすると、ユーザは他方の音声に聞き入ってしまい、一方のコンテンツにおいて音声の放音が再開されても、すぐには一方のコンテンツの音声に集中できなくなることがあった。
そのため、各ユーザが他のコンテンツの音声を気にせず、視聴しているコンテンツに集中できるようにするためには、どちらかのコンテンツを視聴するユーザが、その音声をヘッドフォンで聴取しなければならず、使い勝手があまり良くなかった。
そこで、この発明は、複数のコンテンツの音声を同時に放音された際に、各コンテンツの音声を聴取するユーザが、他のコンテンツの音漏れを気にすることなく特定のコンテンツの音声を聴取できる音声出力装置を提供することを目的とする。
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
数のスピーカユニットを配列して成るスピーカアレイと、複数の音声信号を前記複数のスピーカユニットに対して分配し、これらのスピーカユニットから放音する各音声信号の放音タイミングを制御して、前記スピーカアレイからそれぞれ異なる方向に指向性を有する音声ビームを放音させる音声信号処理手段と、前記複数の音声信号をマスクするマスキング音声信号を出力するマスキング音声出力手段と、各音声ビームについて、他方向に放音されている音声ビームをマスクするマスキング音声信号を出力するマスキング音声出力手段と、前記複数の音声信号を加算した加算音声信号の信号レベルを検出する信号レベル検出手段と、前記加算音声信号の信号レベルに応じて設定した増幅率で、前記マスキング音声信号を増幅する増幅手段と、を備えことを特徴とする。
また、前記音声信号処理手段は、前記マスキング音声出力手段が出力したマスキング音声信号を、前記スピーカアレイの複数のスピーカユニットに対して分配し、これらのスピーカユニットから放音するマスキング音声の放音タイミングを制御して、マスキング音声ビームとして放音させることを特徴とする。
また、各音声ビームに含まれる周波数帯域を通過させるフィルタリング処理を行うフィルタ手段を備え、前記増幅手段は、前記フィルタリング処理を行った後のマスキング音声信号を増幅することを特徴とする。
また、前記マスキング音声出力手段は、前記加算音声信号の信号レベルの変動状態に応じて前記増幅手段の時定数を変更する時定数設定手段を備えたことを特徴とする。
本発明の音声出力装置によれば、同時に放音する複数のコンテンツの音声をビーム化し、それぞれ異なる方向に指向性を持たせて、スピーカアレイから各ユーザの聴取位置に向けてそれぞれ放音し、また、各音声ビーム間または視聴空間全体に向けてマスキング音声を放音するので、ユーザには、他のコンテンツの音声がマスキング音声によりマスクされて聞こえにくくなり、各コンテンツを視聴するユーザは、他のコンテンツの音声が気になることなく特定のコンテンツの音声を聴取できる。
また、本発明の音声出力装置によれば、第2音声信号をマスクする第2マスキング音声信号と、第1音声信号と、を加算した第1加算音声信号をビーム化して放音し、第1音声信号をマスクする第1マスキング音声信号と、第2音声信号と、を加算した第2加算音声信号をビーム化して放音するので、他方の音声ビームから音漏れがあったとしても、マスキング音声によりその音漏れが確実にマスクされるので、各ユーザは別のコンテンツの音声が気になることなく、そのコンテンツの音声を聴取できる。
図1は、AVシステムの概略構成を示すブロック図である。AVシステム1は、アンテナ10が接続された映像表示装置3、音声出力装置5、DVDプレーヤ7、及びビデオプレーヤ9により構成される。DVDプレーヤ7とビデオプレーヤ9は映像表示装置3に接続され、映像表示装置3は音声出力装置5に接続されている。AVシステム1は、映像表示装置3で受信したコンテンツ(番組)やDVDプレーヤ7やビデオプレーヤ9で再生したコンテンツ等の1つまたは複数のコンテンツの映像を映像表示装置3に表示し、1つまたは複数のコンテンツの音声を音声出力装置5から放音するように構成されている。
ここで、図1には、一例としてDVDプレーヤ7とビデオプレーヤ9を映像表示装置3に接続した構成を示したが、これに限るものではなく他の構成であっても良い。例えば、映像信号及び音声信号を出力するハードディスクレコーダや、音声信号のみを出力するラジオやMDプレーヤ等を接続することも可能である。
映像表示装置3は、アンテナ接続端子11、映像信号入力端子12・14、音声信号入力端子13・15、音声信号出力端子21・22、操作部31、制御部33、受信部35、映像/音声分離部37、映像処理部39、ディスプレイ41、及び音声処理部43を備えている。
アンテナ接続端子11は、アンテナ10で受信したテレビ放送信号を入力する端子であり、受信部35に接続されている。図1に示した例では、アンテナ接続端子11にはアンテナ10が接続されている。
映像信号入力端子12・14は、外部接続機器が出力した映像信号を入力する端子である。図1に示した例では、映像信号入力端子12は、DVDプレーヤ7の映像信号出力端子(不図示)に接続され、映像信号入力端子14は、ビデオプレーヤ9の映像信号出力端子(不図示)に接続されている。
音声信号入力端子13・15は、外部接続機器が出力した音声信号を入力する端子である。図1に示した例では、音声信号入力端子13は、DVDプレーヤ7の音声信号出力端子(不図示)に接続され、音声信号入力端子15は、ビデオプレーヤ9の音声信号出力端子(不図示)に接続されている。
音声信号出力端子21・22は、映像表示装置3で選択された外部接続機器が出力した音声信号、または受信部35で受信したテレビ放送信号の音声信号を出力する端子である。図1に示した例では、音声信号出力端子21は、音声出力装置5の音声信号入力端子61に接続され、音声信号出力端子22は、音声出力装置5の音声信号入力端子62に接続されている。
受信部35は、2つのチューナ351・352を備えている。両チューナ351・352は、それぞれ異なるチャンネルのテレビ放送信号を受信可能であり、アンテナ10で受信したテレビ放送信号から、それぞれ選択されているチャンネルのテレビ放送信号を抽出して、映像/音声分離部37へ出力する。
映像/音声分離部37は、受信部35のチューナ351及びチューナ352から出力されたテレビ放送信号を、映像信号と音声信号とに分離して、映像信号を映像処理部39へ出力し、音声信号を音声処理部43へ出力する。また、映像/音声分離部37は、DVDプレーヤ7やビデオプレーヤ9から出力された映像信号を映像処理部39へ出力し、DVDプレーヤ7やビデオプレーヤ9から出力された音声信号を音声処理部43へ出力する。また、映像/音声分離部37は、セレクタ機能を備えており、受信部35のチューナ351、チューナ352、DVDプレーヤ7、及びビデオプレーヤ9のうち、操作部31の操作により選択された1つまたは複数の機器の、映像信号を映像処理部39へ出力し、音声信号を音声処理部43へ出力する。
映像処理部39は、映像/音声分離部37が出力した映像信号がデジタル映像信号であると、デジタル/アナログ変換処理を行って、アナログ映像信号をディスプレイ41へ出力する。また、映像処理部39は、映像/音声分離部37が出力した映像信号がアナログ映像信号であると、変換処理を行わずにアナログ映像信号をディスプレイ41へ出力する。さらに、映像処理部39は、ディスプレイ41の表示部411を分割して複数のコンテンツの映像を表示させる制御信号が制御部33から出力されるとともに、映像/音声分離部37から2つの映像信号が出力されると、ディスプレイ41の表示部411に2つのコンテンツの映像を表示させるように割り付け処理した映像信号を出力する。
ディスプレイ41は、映像処理部39が出力した映像信号に応じた映像を表示部411に表示させる。
音声処理部43は、映像/音声分離部37が出力した音声信号がアナログ音声信号であると、デジタル音声信号に変換して音声信号出力端子21・22へ出力する。また、音声処理部43は、映像/音声分離部37が出力した音声信号がデジタル音声信号であると、変換処理を行わずにデジタル音声信号を音声信号出力端子21・22へ出力する。
次に、音声出力装置5は、操作部51、表示部53、記憶部55、システム制御部57、音声信号入力端子61・62・63・64、入力信号処理部69、マスキング音声出力部71、ビーム形成部83、n個のD/Aコンバータ85(85−1〜85−n)、n個のアンプ87(87−1〜87−n)、及びn個のスピーカユニットSP1〜SPnから成るスピーカアレイ89を備えている。
操作部51は、音声出力装置5の設置時などにユーザが行った各種の設定入力を受け付けて、その入力に応じた信号をシステム制御部57へ出力する。また、操作部51は、音声ビームの放音方向や焦点位置、ユーザの聴取位置等の入力を受け付けて、その入力に応じた信号をシステム制御部57へ出力する。
表示部53は、システム制御部57から出力された制御信号に基づいてユーザに伝達する内容を表示する。
記憶部55は、音声出力装置5で実行する各種プログラムを記憶する。また、記憶部55は、音声出力装置5の設置時に設定された各音声ビームの出射角情報を記憶する。
システム制御部57は、ユーザI/F処理部571、音源位置演算補正処理部573、ビーム制御処理部575、及びマスキング音声処理部577を備えている。
ユーザI/F処理部571は、操作部51で受け付けた操作に応じた制御信号を、音声出力装置5の各部へ出力する。また、ユーザI/F処理部571は、装置の状態に応じてユーザに報知すべき内容を表示部53に表示させる。
音源位置演算補正処理部573は、操作部51が受け付けた音声出力装置5の設置位置情報やユーザの聴取位置情報が、ユーザI/F処理部571から送られてくると、これらの情報に基づいて、各コンテンツの各音声ビームを出力する角度や焦点距離の演算を行い、その演算結果である音声ビーム出射角情報をビーム制御処理部575へ出力する。
ビーム制御処理部575は、音源位置演算補正処理部573から出力された音声ビーム出射角情報に基づいて、スピーカアレイ89の各スピーカユニットSP1〜SPnに各コンテンツの音声を放音させるタイミングの設定情報である放音タイミング設定情報を生成する。そして、ビーム制御処理部575は、この放音タイミング設定情報をビーム形成部83へ出力する。また、ビーム制御処理部575は、この放音タイミング設定情報を記憶部55に出力して、次回以降に音声出力装置5を起動した際に、この情報を読み出せるように記憶部55に記憶させておく。
マスキング音声処理部577は、マスキング音声出力部71の各部を制御する。また、マスキング音声処理部577は、操作部51の操作により設定されたマスキングノイズの放音設定情報と、ビーム制御処理部575が設定した各コンテンツの音声ビームの出射角設定情報と、に基づいて、スピーカアレイ89の各スピーカユニットSP1〜SPnにマスキングノイズを放音させるタイミングを設定するマスキング音声設定情報を生成する。そして、マスキング音声処理部577は、このマスキング音声設定情報をビーム形成部83へ出力する。
音声信号入力端子61・62は、外部接続機器が出力したデジタル音声信号を入力する端子である。音声信号入力端子63・64は、外部接続機器が出力したアナログ音声信号を入力する端子である。各音声信号入力端子61〜64は、入力信号処理部69に接続されている。
入力信号処理部69は、音声信号入力端子61・62から入力されたデジタル音声信号に対してデコード及びポストプロセッシングを施して、マスキング音声出力部71の加算器711とビーム形成部83へ出力する。また、入力信号処理部69は、音声信号入力端子63・64からアナログ音声信号が入力されると、アナログ/デジタル変換処理を行って、デジタル音声信号をマスキング音声出力部71の加算器711とビーム形成部83へ出力する。
ここで、図1には、映像表示装置3のチューナ351で受信した番組(以下、コンテンツ1と称する。)のデジタル音声信号が、音声信号出力端子21から出力されて、音声出力装置5の音声信号入力端子61に入力され、映像表示装置3に接続されたDVDプレーヤ7で再生したコンテンツ2のデジタル音声信号が、音声信号出力端子22から出力されて、音声出力装置5の音声信号入力端子62に入力される例を示している。
マスキング音声出力部71は、加算器711、レベルエンベロープ検出器713、時定数設定部715、ノイズ発生器717、フィルタ719、及び可変アンプ721を備えている。
加算器711は、入力信号処理部69が出力した2つの音声信号を加算して、加算音声信号をレベルエンベロープ検出器713へ出力する。
レベルエンベロープ検出器713は、加算器711が出力した加算音声信号の信号レベル(エンベロープ)の変化を検出して、その信号レベルに応じて増幅率を設定した増幅パラメータを出力する。
時定数設定部715は、レベルエンベロープ検出器713が出力した加算音声信号における信号レベルの変動状態に応じた時定数(時定数パラメータ)を設定する。また、時定数設定部715は、加算音声信号の信号レベルの変動状態が変化すると、時定数を変更する。そして、時定数設定部715は、レベルエンベロープ検出器713が出力した増幅パラメータ(増幅率)を、設定した時定数で、可変アンプ721へ出力する。つまり、時定数設定部715は、可変アンプ721の増幅率や増幅率の切り替えのタイミング等を調整する。
例えば、時定数設定部715は、加算音声信号のレベルが頻繁に変動する場合に、マスキングノイズの音声レベルをこの変化に追従させると、マスキングノイズの音量の変動レベルが大きくなり、コンテンツの音声を聴取するユーザに違和感を与えてしまう。そのため、このような場合には、マスキングノイズが緩やかに変化するように時定数を設定する。また、加算音声信号のレベルが無音状態から急激に大きく変動する場合には、マスキングノイズの音声レベルがこの変化に追従するように、時定数を設定する。
ノイズ発生器717は、マスクキング音声であるマスキングノイズ信号を生成して出力する。ノイズ発生器717は、周波数帯域が広く、全帯域にわたって信号レベルがほぼ一定の信号である例えばホワイトノイズを、マスキング音声として生成する。また、ノイズ発生器717は、不図示のメモリに音声データを記憶しており、この音声データに基づいて波の音や小川のせせらぎの音等をマスキング音声として生成することも可能である。
フィルタ719は、ノイズ発生器717が出力したマスキングノイズが入力されると、加算器711が出力する加算音声信号に含まれる周波数帯域を通過させる。例えば、2つのコンテンツの音声が共に男性の声の場合、マスキングノイズにおける男声の周波数帯域を通過させる。また、フィルタ719は、操作部51により設定されたコンテンツ1・2のジャンル等の情報やレベルエンベロープ検出器が検出した加算音声信号の周波数特性に基づいて、マスキングノイズの通過周波数帯域を設定するようにしても、通過させる周波数帯域を予め設定しておいても良い。
可変アンプ721は、時定数設定部715から出力された増幅パラメータ(増幅率)及び時定数パラメータ(時定数)に基づいて、フィルタ719が出力したマスキングノイズを増幅して出力する。例えば、可変アンプ721は、コンテンツが騒々しい場面で加算音声信号の信号レベルが大きいときには、マスキングノイズの信号レベルを大きくする。また、コンテンツが静かな場面で加算音声信号の信号レベルが小さいときには、マスキングノイズの信号レベルを小さくする。また、一方のコンテンツの音声が途切れた場合には、マスキングノイズの信号レベルをさらに小さくし、両方のコンテンツの音声が途切れた場合には、マスキングノイズのレベルをさらに小さくして、ほとんど聞こえないようにする。また、可変アンプ721は、加算音声信号のレベルが頻繁に変動する場合には、マスキングノイズの音声レベルを緩やかに変化させる。また、可変アンプ721加算音声信号のレベルが無音状態から急激に大きく変動する場合には、マスキングノイズの音声レベルを加算音声にあわせて急激に大きくする。このようにすることで、マスキングノイズの音量がコンテンツの音声よりも相対的に大きくなって、ユーザがうるさく感じるのを防止できる。
ビーム形成部83は、複数の可変遅延回路(不図示)を備えており、システム制御部57のビーム制御処理部575が出力した放音タイミング設定情報に基づいて、入力信号処理部69が出力した音声信号の出力タイミングを調整して、D/Aコンバータ85−1〜85−nに音声信号を出力する。また、ビーム形成部83は、マスキング音声処理部577が出力したマスキング音声設定情報に基づいて、マスキング音声出力部71が出力したマスキングノイズ(マスキング音声)の出力タイミングを調整して、D/Aコンバータ85−1〜85−nにマスキングノイズの音声信号を出力する。
D/Aコンバータ85−1〜85−nは、ビーム形成部83が出力したデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換して、各アンプ87−1〜87−nに出力する。
アンプ87−1〜87−nは、D/Aコンバータ85−1〜85−nから出力されたアナログ音声信号を増幅して、スピーカアレイ89の各スピーカユニットSP1〜SPnに出力する。
スピーカアレイ89は、アンプ87−1〜87−nで増幅されたコンテンツの音声信号やマスキングノイズの音声信号を音声に変換して放音する。
図2は、スピーカアレイにおけるスピーカユニットの配置を示す図であり、(A)はマトリックス状にスピーカを配置した一例、(B)はハニカム状にスピーカユニットを4列配置した一例、(C)はハニカム状にスピーカユニットを3列配置した一例である。図3は、音声ビームのスピーカアレイによる音声ビームの放音原理を説明するための図である。
ここで、図3(B)、図4、図7には、表記を簡略化するために、音声出力装置5または音声出力装置5Aから放音される音声ビームを平面的に表記しているが、実際には音声ビームは立体的に放音される。
スピーカアレイ89は、図2に示すように、1つのパネルにおいて複数の小型スピーカユニットをマトリックス状・ハニカム状・ライン状といった所定の配列で配置した構成である。
このようなスピーカアレイ89において、図3(A)に示すように、各スピーカユニットに同じ音声信号を入力し、各スピーカユニットSPa〜SPeが放音した音声が空間上に設定した焦点Fに到達する時刻が一致するように、各スピーカユニットの音声の放音タイミングを調整する。これにより、各スピーカユニットSPa〜SPeを、あたかもスピーカユニットSPa’・SPb’・SPc’・SPd’・SPeを、焦点Fを中心とする円周上に所定の間隔で配置して、同時に同じ音声信号を放音したかのように、重ね合わせの原理によってその焦点方向に強い指向性を有する音声ビームを放音することができる。
音声出力装置5では、スピーカアレイのこの性質を利用して、複数のコンテンツの音声信号をそれぞれ異なる方向に音声ビームとして放音するように、ビーム形成部83で各スピーカユニットの放音タイミングを制御してスピーカアレイ89に音声信号を入力する。これにより、図3(B)に示すように、スピーカアレイ89の各スピーカユニットSP1〜SPnには、各コンテンツの音声信号が重畳して入力されるが、ユーザU1の近傍で焦点を結ぶ音声ビームSb1と、ユーザU2の近傍で焦点を結ぶ音声ビームSb2のように、各コンテンツの音声ビームは、それぞれ別々の方向に放音される。また、映像表示装置3の表示部411には、画面を2つに分割してコンテンツ1の映像とコンテンツ2の映像が表示される。
このように、音声出力装置5は、所定の距離を置いて位置する複数のユーザに対し、コンテンツの音声をビーム化して強い指向性を有する音声ビームとして放音する。これにより、各ユーザがそれぞれ異なるコンテンツの音声を聴取した際に、他のコンテンツの音漏れを、特許文献1に記載の従来技術に比べて抑制できる。
次に、音声出力装置5では、複数のコンテンツの音声を同時に放音させた際に、さらに音漏れを抑制するために、マスキング音声を放音させることができる。音声出力装置5では、操作部51の操作により、マスキング音声をビーム化して特定の焦点に向けて放音することも、マスキング音声を視聴空間全体に向けて放音することもできる。
図4は、コンテンツの音声とマスキング音声の放音方向を示す概念図である。図5は、マスキングノイズの有無による音声の最小可聴限の差を示すグラフである。図4には、一例として、映像表示装置3及び音声出力装置5の左端前方に居るユーザU1の位置を焦点として、コンテンツ1の音声をビーム化した音声ビームSb1を放音し、映像表示装置3及び音声出力装置5の右端前方に居るユーザU2の位置を焦点として、コンテンツ2の音声をビーム化した音声ビームSb2を放音しているときに、さらにマスキング音声を放音している状態を示している。また、映像表示装置3の表示部411には、画面を2つに分割してコンテンツ1の映像とコンテンツ2の映像が表示された状態を示している。
ここで、前記のように、音声出力装置5では、ユーザU1・U2に対して、コンテンツの音声をビーム化した音声ビームを放音しており、音声ビームからの音漏れは、ビーム化せずに音声を放音した場合に比べて少なく、またその漏れ音の音量も小さい。そのため、マスキング音声の音量をさらに下げることができ、コンテンツ視聴への影響を小さくすることができる。
音声出力装置5は、ユーザによる操作部51の操作により、マスキング音声をビーム化して放音するように設定されると、図4(A)に示すように、隣り合う音声ビームSb1・Sb2の間に焦点を結ぶように調整されたマスキング音声ビームSb3を放音する。音声出力装置5では、マスキング音声ビームSb3の焦点が、隣り合う音声ビームSb1・Sb2のほぼ中間に位置するように設定されているが、マスキング音声ビームSb3の焦点位置は、隣り合う音声ビームSb1・Sb2の間であれば、自由に変更することが可能である。
また、音声出力装置5は、ユーザにより操作部51が操作されて、マスキング音声を、ユーザU1とユーザU2の間の視聴空間全体に向けて放音するように設定されると、図4(B)に示すように、隣り合う音声ビームSb1・Sb2の間の視聴空間にマスキング音声ビームSb4を放音する。
さらに、音声出力装置5は、ユーザにより操作部51が操作されてマスキング音声ビームSb5を、ユーザU1とユーザU2を含む視聴空間全体に向けて放音するように設定されると、図4(C)に示すように、隣り合う音声ビームSb1・Sb2を含む視聴空間にマスキング音声ビームSb5を放音する。
音声出力装置5が放音するマスキング音声ビームSb3、マスキング音声ビームSb4、及びマスキング音声ビームSb5は、図1に基づいて説明したように、マスキング音声出力部71において、コンテンツ1の音声信号とコンテンツ2の音声信号とに基づいて、増幅率や時定数が設定されたり、フィルタの通過周波数帯域が設定されたりしている。これにより、同時に2つのコンテンツの音声を音声ビームSb1・Sb2として放音した場合に、図5に示すように、他方の音声ビームから漏れてくる音声の最小可聴限レベルを上昇させることができ、2つの音声ビームSb1・Sb2のセパレーション(分離感)を改善することができる。
また、図4(A)に示したように、2つの音声ビームSb1・Sb2の中間に、ビーム化したマスキング音声を放音することにより、その左右の空間で音声を分離することができる。すなわち、マスキング音声ビームSb3は、音声ビームSb2よりもユーザU1の近くを伝搬(通過)している。また、マスキング音声ビームSb3は、音声ビームSb1よりもユーザU2の近くを伝搬(通過)している。そのため、ユーザU1が音声ビームSb1の音声を聴取しているときに、音声ビームSb2から音漏れがあったとしても、ユーザU1には、音声ビームSb2の漏れ音よりもマスキング音声ビームSb3の漏れ音の方が大きく聞こえる。したがって、マスキング音声ビームSb3の漏れ音により音声ビームSb2の漏れ音がマスクされるので、ユーザU1には、音声ビームSb2の漏れ音は聞こえにくくなる。同様に、マスキング音声ビームSb3の漏れ音により音声ビームSb1の漏れ音がマスクされるので、ユーザU1には、音声ビームSb1の漏れ音は聞こえにくくなる。
また、図4(B),(C)に示したように、視聴空間全体にマスキング音声が広がるように放音することで、各音声ビームSb1・Sb2の放音方向の聴き取りやすさを強調できる。すなわち、マスキング音声ビームSb4やマスキング音声ビームSb5は、ユーザU1・U2の片耳または両耳に伝搬するように放音されている。そのため、ユーザU1・U2には、コンテンツ1またはコンテンツ2の音声とマスキング音声が確実に聞こえている。また、ユーザU1に対して音声ビームSb2からの漏れ音が伝搬したとしても、マスキング音声ビームSb4によりこの漏れ音がマスクされるので、ユーザU1には、コンテンツ1の音声とマスキング音声が聞こえる。このとき、コンテンツ1の音声は、ユーザU1の近傍で焦点を結ぶ音声ビームSb1としてビーム化されているので、ユーザU1は、音声ビームSb1の放音方向を容易に判別できる。同様に、ユーザU2は、音声ビームSb2の放音方向を容易に判別できる。
さらに、図4(C)に示したように、隣り合う音声ビームSb1・Sb2を含む視聴空間にマスキング音声ビームSb5を放音することで、ユーザU1・U2には、左右からマスキング音声が聞こえるので、さらに音漏れがユーザの両耳に伝搬したとしても、この音漏れを確実にマスクすることができる。
次に、本発明の音声出力装置の別構成を説明する。図6は、図1とは異なる音声出力装置の構成を示すブロック図である。図6に示す音声出力装置5Aと図1に示した音声出力装置5とは、マスキング音声出力部以外は同様の構成である。そのため、同じ構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
音声出力装置5Aは、操作部51、表示部53、記憶部55、システム制御部57、音声信号入力端子61・62・63・64、入力信号処理部69A、マスキング音声出力部73、ビーム形成部83A、n個のD/Aコンバータ85(85−1〜85−n)、n個のアンプ87(87−1〜87−n)、及びn個のスピーカユニットSP1〜SPnから成るスピーカアレイ89を備えている。
マスキング音声出力部73は、レベルエンベロープ検出器731、時定数設定部733、ノイズ発生器735、フィルタ737、可変アンプ739、レベルエンベロープ検出器741、時定数設定部743、フィルタ745、可変アンプ747、加算器749、及び加算器751を備えている。
音声信号入力端子61から入力されたコンテンツ1のデジタル音声信号は、入力信号処理部69Aがデコード及びポストプロセッシングを施して、マスキング音声出力部73のレベルエンベロープ検出器731と加算器749に出力する。また、音声信号入力端子62から入力されたコンテンツ2のデジタル音声信号は、入力信号処理部69Aがデコード及びポストプロセッシングを施して、マスキング音声出力部73のレベルエンベロープ検出器731と加算器749に出力する。
レベルエンベロープ検出器731は、入力信号処理部69Aが出力したコンテンツ1の音声信号レベル(エンベロープ)の変化を検出して、そのレベルに応じた信号を出力する。
時定数設定部733は、レベルエンベロープ検出器731が出力したコンテンツ1の音声信号のレベルに応じた増幅パラメータを、可変アンプ739へ出力する。また、時定数設定部733は、レベルエンベロープ検出器731が出力した加算音声信号のレベル変化の度合いに応じた時定数を設定し、この時定数パラメータを可変アンプ739へ出力する。
ノイズ発生器735は、マスクキング音声であるマスキングノイズを生成して出力する。ノイズ発生器735は、周波数帯域が広く、全帯域にわたって信号レベルがほぼ一定の信号である例えばホワイトノイズを、マスキング音声として生成する。また、ノイズ発生器735は、不図示のメモリに音声データを記憶しており、この音声データに基づいて波の音や小川のせせらぎの音等をマスキング音声として生成することも可能である。
フィルタ737は、ノイズ発生器735が出力したマスキングノイズが入力されると、コンテンツ1の音声信号に含まれる周波数帯域を通過させる。
可変アンプ739は、時定数設定部733から出力された増幅パラメータ及び時定数パラメータに基づいて、フィルタ737が出力したマスキングノイズを増幅して出力する。
レベルエンベロープ検出器741は、入力信号処理部69Aが出力したコンテンツ2の音声信号レベル(エンベロープ)の変化を検出して、そのレベルに応じた信号を出力する。
時定数設定部743は、レベルエンベロープ検出器741が出力したコンテンツ2の音声信号のレベルに応じた増幅パラメータを、可変アンプ747へ出力する。また、時定数設定部743は、レベルエンベロープ検出器741が出力した加算音声信号のレベル変化の度合いに応じた時定数を設定し、この時定数をもった増幅率を可変アンプ747に設定する。
フィルタ745は、ノイズ発生器735が出力したマスキングノイズが入力されると、コンテンツ2の音声信号に含まれる周波数帯域を通過させる。
可変アンプ747は、時定数設定部743から出力された増幅パラメータ及び時定数パラメータに基づいて、フィルタ745が出力したマスキングノイズを増幅して出力する。
加算器749は、入力信号処理部69Aが出力したコンテンツ1の音声信号と、可変アンプ747が出力したコンテンツ2の音声信号に含まれる周波数帯域を通過させたマスキングノイズと、を加算し、このコンテンツ1加算音声信号をビーム形成部83Aへ出力する。
加算器751は、入力信号処理部69Aが出力したコンテンツ2の音声信号と、可変アンプ739が出力したコンテンツ1の音声信号に含まれる周波数帯域を通過させたマスキングノイズと、を加算し、このコンテンツ2加算音声信号をビーム形成部83Aへ出力する。
ビーム形成部83Aは、システム制御部57のビーム制御処理部575が出力した放音タイミング設定情報に基づいて、加算器749が出力したコンテンツ1加算音声信号や、加算器751が出力したコンテンツ2加算音声信号の出力タイミングを調整して、D/Aコンバータ85−1〜85−nに音声信号を出力する。
図7は、コンテンツの音声とマスキング音声とを含む音声ビームの放音方向を示す概念図である。
音声出力装置5Aは、上記のような構成を備えているので、マスキング音声出力部73において、一方のコンテンツの周波数帯域に適応したフィルタを通過したノイズ成分を、その音声のレベルに合わせて変調し、他方のコンテンツの音声信号と加算することより、予め反対側の音声をマスキングする成分を含んでいる音声ビームをユーザに放音することができる。
すなわち、図7において、ユーザU1に対して放音する音声ビームSb1’は、コンテンツ1の音声に、コンテンツ2の音声をマスクするマスキングノイズを重畳した音声ビームである。また、ユーザU2に対して放音する音声ビームSb2’は、コンテンツ2の音声に、コンテンツ1の音声をマスクするマスキングノイズを重畳した音声ビームである。したがって、音声ビームSb2’から漏れ出したコンテンツ2の音声がユーザU1に対して伝搬したとしても、音声ビームSb1’に含まれるコンテンツ2の音声のマスキングノイズによりマスクされ、ユーザU1はコンテンツ2の音声を知覚しにくくなる。同様に、ユーザU2もコンテンツ1の音声の音漏れがあったとしても、コンテンツ1の音声を知覚しにくくなる。
以上のように、本発明の音声出力装置によれば、同時に放音する複数のコンテンツの音声を、スピーカアレイによりビーム化して、各ユーザの聴取位置に向けてそれぞれ放音するとともに、各音声ビーム間または視聴空間全体に向けてマスキング音声を放音するので、各コンテンツを視聴するユーザは、他のコンテンツの音声を気にすることなく、特定のコンテンツの音声を聴取できる。
なお、以上の説明では、映像表示装置3のディスプレイ41に2つのコンテンツの映像を表示させて、音声出力装置5または音声出力装置5Aから2つのコンテンツの音声を放音する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、さらに複数のコンテンツの映像を映像表示装置3に表示させて、各コンテンツの音声をビーム化した音声ビームを、音声出力装置5から各ユーザに向けて放音するとともに、各音声ビーム間や視聴空間全体にマスキング音声を放音するように構成することも可能である。
また、以上の説明では、マスキング音声をビーム化してスピーカアレイから放音する場合について説明したが、スピーカアレイの各スピーカユニットに対してマスキング音声信号を分配して、指向性を制御せずに無指向性の音声としてマスキング音声を放音させるようにしても良い。
また、以上の説明では、音声出力装置5は、映像表示装置3が出力した音声信号に応じた音声を放音する構成としたが、これに限るものではなく、他の構成であっても良い。例えば、音声出力装置5の音声信号入力端子61〜64に、DVDプレーヤ7やビデオプレーヤ9等の音声信号出力端子を接続して、これらのプレーヤで再生するコンテンツの音声信号を、直接入力するように構成しても良い。また、音声出力装置5の音声信号入力端子61〜64に、音声信号のみを出力するラジオやMDプレーヤ等の音声信号出力端子を接続して、音声信号を入力するように構成しても良い。
AVシステムの概略構成を示すブロック図である。 スピーカアレイにおけるスピーカユニットの配置を示す図である。 音声ビームのスピーカアレイによる音声ビームの放音原理を説明するための図である。 コンテンツの音声とマスキング音声の放音方向を示す概念図である。 マスキングノイズの有無による音声の最小可聴限の差を示すグラフである。 図1とは異なる音声出力装置の構成を示すブロック図である。 コンテンツの音声とマスキング音声とを含む音声ビームの放音方向を示す概念図である。
符号の説明
1,1A−AVシステム 3−映像表示装置 5,5A−音声出力装置
7−DVDプレーヤ 9−ビデオプレーヤ 10−アンテナ
41−ディスプレイ 43−音声処理部 51−操作部
53−表示部 55−記憶部 57−システム制御部
61〜64−音声信号入力端子 69,69A−入力信号処理部
71,73−マスキング音声出力部 83,83A−ビーム形成部
85−D/Aコンバータ 87−アンプ 89−スピーカアレイ

Claims (4)

  1. 複数のスピーカユニットを配列して成るスピーカアレイと、
    複数の音声信号を前記複数のスピーカユニットに対して分配し、これらのスピーカユニットから放音する各音声信号の放音タイミングを制御して、前記スピーカアレイからそれぞれ異なる方向に指向性を有する音声ビームを放音させる音声信号処理手段と、
    各音声ビームについて、他方向に放音されている音声ビームをマスクするマスキング音声信号を出力するマスキング音声出力手段と、
    前記複数の音声信号を加算した加算音声信号の信号レベルを検出する信号レベル検出手段と、
    前記加算音声信号の信号レベルに応じて設定した増幅率で、前記マスキング音声信号を増幅する増幅手段と、
    を備えた音声出力装置。
  2. 前記音声信号処理手段は、前記マスキング音声出力手段が出力したマスキング音声信号を、前記スピーカアレイの複数のスピーカユニットに対して分配し、これらのスピーカユニットから放音するマスキング音声の放音タイミングを制御して、マスキング音声ビームとして放音させることを特徴とする請求項1に記載の音声出力装置。
  3. 前記マスキング音声出力手段は、各音声ビームに含まれる周波数帯域を通過させるフィルタリング処理を行うフィルタ手段を備え
    前記増幅手段は、前記フィルタリング処理を行った後のマスキング音声信号を増幅する請求項1または2に記載の音声出力装置。
  4. 前記加算音声信号の信号レベルの変動状態に応じて前記増幅手段の時定数を変更する時定数設定手段を備えた請求項1〜3のいずれかに記載の音声出力装置。
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