JP4918938B2 - 直交偏波間干渉補償装置、復調装置、受信局および直交偏波間干渉補償方法 - Google Patents

直交偏波間干渉補償装置、復調装置、受信局および直交偏波間干渉補償方法 Download PDF

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Description

本発明は、直交偏波間干渉補償装置(XPIC:Cross-Polarization Interference Canceller)、復調装置、受信局および直交偏波間干渉補償方法に関し、特には、コチャネル伝送方式を用いた無線通信装置に利用する直交偏波間干渉補償装置、復調装置、受信局および直交偏波間干渉補償方法に関する。
近年、無線通信装置には、同一周波数で互いに位相が異なる2つの偏波のそれぞれに互いに異なる情報を乗せて通信を行うコチャネル伝送方式を採用されている。ここで、2つの偏波は、垂直(Vertical)偏波および水平(Horizontal)偏波と呼ばれ、V偏波およびH偏波と呼ばれることもある。このV偏波およびH偏波間に干渉が生じることがあり、その干渉は、直交偏波間干渉または交差偏波間干渉とよばれる。このため、コチャネル伝送方式を用いた無線通信装置には、直交偏波間干渉を補償するための直交偏波間干渉補償器が備わっている。
直交偏波間干渉補償器にて直交偏波間干渉を補償するためには、自偏波に干渉している異偏波成分(干渉成分)と、参照信号として直交偏波間干渉補償器に入力されている異偏波信号のキャリア成分(キャリア周波数)とを同期させる必要がある。これらの成分を同期させる場合、準同期検波方式では、受信側のローカル信号を各偏波に同期させる受信ローカル同期方式が適している。
受信ローカル同期方式には、ローカル分岐方式とリファレンス同期方式とがある。ローカル分岐方式では、一つのRF発振器の出力信号が二つに分けられ、その二つの信号が各偏波のローカル信号となる。また、リファレンス同期方式では、各偏波のそれぞれに対してローカル発振器が設けられ、ローカル発振器のそれぞれの出力信号を、一つの基準信号に同期させて各偏波のローカル信号とする。
ローカル分岐方式では、各偏波のローカル信号は同じ信号であるため、自偏波に干渉している異偏波成分と、直交偏波間干渉補償器に入力される異偏波信号のキャリア成分(参照信号)とは完全に同期する。このため、ローカル発振器の位相雑音は、直交偏波間干渉補償器の補償特性に影響を及ぼさない。しかしながら、ローカル分岐方式では、ローカル発振器が故障すると、両偏波の通信が両方とも途絶えてしまうため、通信路の信頼性の観点からは不利である。
一方、リファレンス同期方式では、一つの発振器が故障しても他方の発振器が動作していれば片側の通信路は確保されるため、ローカル分岐方式と比べて通信路の信頼性が向上する。また、リファレンス同期方式では、ローカル発振器のそれぞれの出力信号が一つの基準信号に同期しているため、異偏波信号および自偏波信号の周波数は一致している。
しかしながら、それぞれの発振器で発生される位相雑音は互いに無相関であるため、自偏波に干渉している異偏波成分と直交偏波間干渉補償器に入力される異偏波信号のキャリア成分との間には、位相雑音に起因する位相差が生じる。この位相差や位相差の変化速度が大きくなると、直交偏波間干渉補償器の入出力特性に悪影響を与える。
このような位相雑音に起因する位相差を抑制することが可能な位相補正器には、図1で示したような位相補正器113がある。この位相補正器113は、直交偏波間干渉補償器112の出力信号と、主信号(自偏波入力)の復調結果とから得られる誤差信号に基づいて、自偏波入力と異偏波入力との間のローカル信号の位相差を検出する。また、位相補正器113は、その位相差に基づいて、直交偏波間干渉補償器12の出力信号の位相を調節して、位相雑音に起因する位相差を抑制する。
このような技術は、特許文献1に記載されている。
特開2000−165339号公報
図1で示した位相補正器113は、直交偏波間干渉補償器112の出力信号に与える位相雑音の影響を、一次制御ループを構成して補償するものである。これを二次制御ループにすれば、より大きな補償能力とパラメータ設定の自由度とを向上させることが可能になる。しかしながら、二次制御ループでは、直交偏波間干渉のない定常時には、制御ループが切れた状態になる。二次制御ループでは、ループ内に積分回路が入るため、制御ループが切れたときにその積分回路の積分内容が不定になるという問題がある。制御の能力やパラメータ選択の自由度の観点からは、二次以上の制御ループが望ましいが、上記の問題により今までは一次制御ループが使用されていた。
本発明の目的は、上記の課題である、制御ループが切れたときに積分回路の積分内容が不定になるという問題を解決する、直交偏波間干渉補償装置、復調器、受信局および直交偏波間干渉補償方法を提供することである。
本発明による直交偏波間干渉補償装置は、自偏波信号への異偏波信号の直交偏波間干渉を補償する直交偏波間干渉補償装置であって、前記自偏波信号に含まれる位相雑音を補償するための補償信号を生成する補償部と、前記自偏波信号に含まれる位相雑音を前記補償信号に基づいて抑圧して、前記自偏波信号への異偏波信号の直交偏波間干渉を補償する復調部と、前記復調部にて補償された自偏波信号と、本来あるべき自偏波信号との位相差を示す誤差信号を生成する誤差検出部と、前記補償信号と前記誤差信号とに基づいて、前記位相雑音に応じた、前記自偏波信号および前記異偏波信号の位相差を示す差分信号を生成する位相検出部と、前記位相検出部にて生成された差分信号を積分して積分信号を生成する積分部と、前記積分部にて生成された積分信号に基づいて、前記補償信号を調節する調節部と、前記調節部が調節した補償信号に基づいて、前記直交偏波間干渉があるか否かを判断し、前記直交偏波間干渉がない場合、前記積分信号が示す積分値を所定値に調整する制御部と、を含む。
また、本発明による復調装置は、上記の直交偏波間干渉補償装置と、第一ローカル信号を生成する第一発振部と、前記第一発振部で生成された第一ローカル信号を自偏波IF信号と混合して、自偏波ベースバンド信号を生成し、該自偏波ベースバンド信号を前記自偏波信号として前記直交偏波間干渉補償装置に入力する第一乗算部と、前記第一発振部で生成された第一ローカル信号を異偏波IF信号と混合して、異偏波ベースバンド信号を生成し、該異偏波ベースバンド信号を前記異偏波信号として前記直交偏波間干渉補償装置に入力する第二乗算部と、を含む。
また、本発明による受信局は、上記の復調装置と、基準信号を生成する基準発振部と、前記基準発振部で生成された基準信号と同期した第二ローカル信号を生成する第二発振部と、前記基準発振部で生成された前記基準信号と同期した第三ローカル信号を生成する第三発振部と、前記第二発振部で生成された第二ローカル信号を自偏波RF信号と混合して、前記自偏波IF信号を生成する第三乗算部と、前記第三発振部で生成された第三ローカル信号を異偏波RF信号と混合して、前記異偏波IF信号を生成する第三乗算部と、を含む。
また、本発明による直交偏波間干渉補償方法は、自偏波信号への異偏波信号の直交偏波間干渉を補償する直交偏波間干渉補償装置による直交偏波間干渉補償方法であって、前記自偏波信号に含まれる位相雑音を補償するための補償信号を生成し、前記自偏波信号に含まれる位相雑音を前記補償信号に基づいて抑圧して、前記自偏波信号への異偏波信号の直交偏波間干渉を補償し、前記補償された自偏波信号と、本来あるべき自偏波信号との位相差を示す誤差信号を生成し、前記補償信号と前記誤差信号とに基づいて、前記位相雑音に応じた、前記自偏波信号および前記異偏波信号の位相差を示す差分信号を生成し、前記生成された差分信号を積分して積分信号を生成し、前記生成された積分信号に基づいて、前記補償信号を調節し、前記調節された補償信号に基づいて、前記直交偏波間干渉があるか否かを判断し、前記直交偏波間干渉がない場合、前記積分信号が示す積分値を所定値に調整する。
本発明によれば、制御ループが切れたときに積分回路の積分内容が不定になることを防ぐことが可能になる。
関連する技術の直交偏波間干渉補償装置(一次制御ループ)の構成を示したブロック図である。 本発明の一実施形態のコチャネル伝送方式を示した模式図である。 第一実施形態の直交偏波間干渉補償装置(二次制御ループ)の構成を示したブロック図である。 ラグリードフィルタを示した回路図である。 第一実施形態の制御回路の構成を示したブロック図である。 第一実施形態の積分回路の構成を示したブロック図である。 干渉量が小さいときに積分回路を止めることによる主信号への影響を説明するための説明図である。 第二実施形態の直交偏波間干渉補償装置の構成を示したブロック図である。 第二実施形態の制御回路の構成を示したブロック図である。 第三実施形態の積分回路の構成を示したブロック図である。
以下では、本発明による実施形態を図2ないし図10を参照して説明する。
(第一実施形態)
図2は、本発明の第一の実施形態のコチャネル伝送方式を示した模式図である。また、図3は、本実施形態の直交偏波間干渉補償装置を示したブロック図である。図3において、直交偏波間干渉補償装置は、復調器(DEM:Demodulator)11、直交偏波間干渉補償器12と、位相補正器13、無限移相器14(EPS:Endless Phase Shifter)を含む。
先ず、本実施形態の直交偏波間干渉補償装置を詳細に説明する。
直交偏波間干渉補償器12は、自偏波信号(自偏波入力)に含まれる位相雑音を補償するための補償信号を生成する。復調器11は、直交偏波間干渉補償器12が生成した補償信号に基づいて自偏波信号に含まれる位相雑音を抑圧して、自偏波信号への異偏波信号の直交偏波間干渉を補償する。
位相補正器13の誤差検出器21は、復調器11にて補償された自偏波信号と、本来あるべき自偏波信号との位相差を示す誤差信号を生成する。位相雑音位相検出器22は、補償信号と誤差信号とに基づいて、自偏波信号および異偏波信号の位相差を示す差分信号を生成する。なお、この位相差は、自偏波信号および異偏波信号の位相雑音に起因する。積分回路26は、位相雑音位相検出器22にて生成された差分信号を積分して積分信号を生成する。無限移相器14は、積分回路26にて生成された積分信号に基づいて、補償信号を調節する。
本直交偏波間干渉補償装置の特徴は、制御回路23が、無限移相器14が調節した補償信号に基づいて、直交偏波間干渉があるか否かを判断し、直交偏波間干渉がない場合には、積分回路26にて生成された積分信号の値を所定値に調整することである。ここで、所定値は、0または0付近の値である。より具体的には、所定値は、0を中心とし、積分値のフルスケールの±0.05%の幅を有する所定範囲に収まる値である。
第一実施形態では、制御回路23は、積分信号の極性と逆の極性を有する微小信号を積分信号に加算することで、積分信号の値を所定値にする。なお、後述する第二実施形態では、制御回路36は、積分信号の値を所定値になるまで減衰させる。第三実施形態では、制御回路23は、積分信号の値を所定値にリセットする。
次にコチャネル伝送方式を詳細に説明する。
図2において、乗算器1および1’と、ローカル発振器2および2’と、アンテナ3および3’とは、送信局に含まれる。また、乗算器5、5’、8、8’、10および10’と、ローカル発振器6および6’と、基準発振器7と、発振器9および9’と、復調器11および11’と、直交偏波間干渉補償器12および12’と、位相補正器13および13’と、無限移相器14および14’とは、受信局に含まれる。
送信局において、二つのIF(中間周波数帯:Intermediate Frequency)信号のそれぞれは、乗算器1および1’に入力される。乗算器1は、入力されたIF信号をローカル発振器2で生成されたローカル信号と混合して、RF(無線周波数帯:Radio Frequency)信号を生成する。乗算器1は、RF信号をV偏波信号としてアンテナ3から送信する。また、乗算器1’は、入力されたIF信号をローカル発振器2’で生成されたローカル信号と混合して、RF信号を生成する。乗算器1’は、RF信号をH偏波信号としてアンテナ3から送信する。
なお、アンテナは、図2では、説明を分かり易くするために二つ描いているが、実際には一つである。つまり、V偏波信号およびH偏波信号は、共に一つのアンテナから送信される。
受信局のアンテナ4および4’のそれぞれは、送信局から送信されたRF信号を受信する。なお、受信局のアンテナは、送信局のアンテナと同様に、説明を分り易くするために二つ描いているが、実際には一つである。つまり、V偏波信号およびH偏波信号は、共に一つのアンテナで受信される。
アンテナ4で受信されたV偏波信号は、乗算器5に入力される。また、アンテナ4’で受信されたH偏波信号は、乗算器5’に入力される。
乗算器5は、V偏波信号をローカル発振器6で生成されたローカル信号と混合して、V偏波IF信号を生成する。乗算器5’は、H偏波信号をローカル発振器6’で生成されたローカル信号と混合して、H偏波IF信号を生成する。ここで、ローカル発振器6および6’には、基準発振器7が接続されている。ローカル発振器6および6’が生成するローカル信号のそれぞれの周波数は、基準発振器7が生成した低周波の基準信号によって、互いに同期されている。
乗算器5および5’のそれぞれは、IF信号を、V偏波用の復調装置およびH偏波用の復調装置の両方に入力する。
V偏波用の復調装置は、乗算器8および10と、発振器9と、復調器11と、直交偏波間干渉補償器12と、位相補正器13と、無限移相器14とを含む。なお、H偏波用の復調装置は、乗算器8’および10’と、発振器9’と、復調器11’と、直交偏波間干渉補償器12’と、位相補正器13’と、無限移相器14’とを含む。
二つの復調装置の構成は互いに同じであるため、以下では、V偏波用の復調装置の構成を例に説明する。
乗算器5が出力したIF信号は、自偏波IF信号として乗算器8に入力され、乗算器5’が出力したIF信号は、異偏波IF信号として乗算器10に入力される。
乗算器8および10は、発振器9と接続される。乗算器8は、自偏波IF信号を発振器9で生成されたローカル信号と混合して、自偏波ベースバンド信号に生成する。また、乗算器10は、異偏波IF信号を発振器9で生成されるローカル信号と混合して、異偏波ベースバンド信号を生成する。
本実施形態では、検波方式として準同期検波方式を想定している。このため、ベースバンド信号のキャリア同期は、この時点では、確立しておらず、後段の復調器11で確立される。
乗算器8は、自偏波ベースバンド信号を復調器11に自偏波信号として入力すれる。復調器11は、自偏波信号のキャリア同期およびクロック同期を確立する。また、復調器11は、必要に応じて自偏波信号の符号間干渉の等化も行う。
復調器11は、直交偏波間干渉を補償した自偏波信号を、V偏波信号の復調結果を示す復調信号として出力する。
一方、乗算器10は、異偏波ベースバンド信号を、直交偏波間干渉補償器12に異偏波信号として入力する。直交偏波間干渉補償器12は、異偏波信号に基づいて、自偏波に干渉した異偏波成分を除去するための補償信号を生成する。直交偏波間干渉補償器12から出力される補償信号は、無限移相器14に入力される。無限移相器14には、さらに、位相補正器13から出力される位相補正信号が入力される。無限移相器14は、位相補正信号に基づいて、補償信号を位相回転することで、補償信号を調節する。
位相補正器13には、復調器11から、キャリア同期を確立させるための位相回転信号と、復調信号とが入力され、無限移相器14から補償信号が入力される。位相補正器13は、これらの信号から位相補正信号を生成し、無限移相器14に出力する。
次に、図3を用いて、直交偏波間干渉補償装置についてより詳細に説明する。
復調器11は、複素乗算器15と、加算器16と、キャリア位相検出器17と、ループフィルタ18と、アキュムレータ19と、ROM20とを含む。また、位相補正器13は、誤差検出器21と、位相雑音位相検出器22と、制御回路23と、乗算器24および25と、積分回路26と、加算器27および29と、アキュムレータ28とを含む。また、無限移相器14は、複素乗算器15’と、ROM20’とを含む。
複素乗算器15は、乗算器8から入力された自偏波信号(自偏波入力)に、ROM20から出力されたローカル信号を乗算して、自偏波信号のキャリア位相を回転する。加算器16は、複素乗算器15がキャリア位相を回転した自偏波ベースバンド信号に、無限移相器14から出力された補償信号を加算して、自偏波ベースバンド信号への異偏波信号の直交偏波間干渉を補償する。加算器16は、その補償した自偏波信号を復調信号として出力する。
加算器16から出力された復調信号は、キャリア位相検出器17に入力される。キャリア位相検出器17は、復調信号のキャリア位相の遅れまたは進みを検出する。ループフィルタ18は、キャリア位相検出器17の検出結果から高周波成分を取り除く。
ループフィルタ18の出力信号は、アキュムレータ19に入力される。アキュムレータ19は、ループフィルタ18の出力信号の積分(累積加算)を行うことで、その出力信号を角度信号に変換する。アキュムレータ19は、その角度信号をROM20に出力する。
ROM20は、角度信号に応じたサイン(正弦)およびコサイン(余弦)の値を予め格納する。また、ROM20は、アキュムレータ19から入力された角度信号に応じたサインおよびコサインの値を算出し、その値の信号をローカル信号として複素乗算器15に出力する。
ここで、複素乗算器15、キャリア位相検出器17、ループフィルタ18、アキュムレータ19およびROM20から構成される制御ループは、キャリア再生PLL回路を構成している。
直交偏波間干渉補償器12は、乗算器10から出力された異偏波信号(異偏波入力)に基づいて補償信号を生成する。
直交偏波間干渉補償器12から出力された補償信号と、ROM20’から出力されたローカル信号とは、複素乗算器15’に入力される。複素乗算器15’は、補償信号およびローカル信号の複素乗算を行う。複素乗算器15’の出力信号は、加算器16、位相雑音位相検出器22および制御回路23のそれぞれに入力される。
誤差検出器21は、加算器16から出力された復調信号と、本来あるべき信号点(QAM(Quadrature Amplitude Modulation)の格子点)からのずれを検出する。誤差検出器21は、その検出結果を、復調信号と本来あるべき復調信号との位相差を示す誤差信号として生成する。誤差検出器21は、その誤差信号を位相雑音位相検出器22に出力する。
位相雑音位相検出器22は、誤差検出器21から出力された誤差信号と、無限移相器14から出力された補償信号とを比較し、それらの信号間の位相差を計算する。位相雑音位相検出器22は、その位相差を示す位相角度信号を、乗算器24、乗算器25、積分回路26および加算器27で構成される二次のループフィルタに出力する。
このループフィルタは、加算器16、位相補正器13および無限移相器14から構成される制御ループのループフィルタとして機能する。ループフィルタは、図4で示すようなラグリードフィルタと呼ばれるアナログ回路をデジタル回路にて構成したものである。
乗算器24は、位相雑音位相検出器22から出力された位相角度信号に調整用信号αを乗算する。また、乗算器24は、位相雑音位相検出器22から出力された位相角度信号に調整用信号βを乗算する。ここで、図4で示したラグリードフィルタの抵抗値および容量を用いると、調整用信号αの値は、数1で表され、調整用信号βの値は、数2で表される。
Figure 0004918938
Figure 0004918938
ここで、fは、QAM変調波のシンボル周波数を示す。この調整用信号αおよびβでループフィルタの入出力特性が決定される。
積分回路26は、乗算器24の出力信号の積分(累積加算)を行い、その積分結果を示す積分信号を加算器27に出力する。
図5は、積分回路の構成例を示したブロック図である。図5において、積分回路26は、加算器30と、フリップフロップ31と、収束器32と、加算器33とを含む。
加算器30は、フリップフロップ31に格納された積分信号と、乗算器24からの信号を加算して新たに積分信号を生成する。また、フリップフロップ31は、加算器30が生成した積分信号を格納する。
収束器32は、制御回路23から入力される収束信号が収束動作を示す場合、その収束信号の極性に基づいて、フリップフロップ31から出力される積分信号の値を、所定値に調整する。
具体的には、収束器32は、加算器30から出力された積分信号を観測し、その積分信号の極性と逆の極性を有する微小信号を加算器33に出力する。加算器33は、その微小信号をフリップフロップ31から出力される積分信号に加算することで、積分信号の値を、所定値に調整する。
ここで、微小信号の振幅は、直交偏波干渉の補償に影響を与えない程度の小さな値であるものとする。例えば、微小信号の振幅は、調整用信号αまたはβの値の100分の1程度である。
図3に戻る。加算器27は、積分回路26の出力信号と乗算器25の出力信号を加算し、その加算した信号を出力する。アキュムレータ28は、加算器27の出力信号の積分(累積加算)を行って角度信号を生成し、その角度信号を加算器29に出力する。
加算器29は、アキュムレータ19および28のそれぞれが出力した角度信号を加算し、その加算した角度信号を無限移相器14に出力する。
図6は、制御回路23の構成例を示したブロック図である。図6において、制御回路23は、電力計算器34と、比較器35とを含む。
電力計算器34には、無限移相器14が出力した補償信号(XPIC出力信号)が入力される。電力計算器34は、その補償信号の電力を求め、その電力を示す電力信号を比較器35に出力する。ここで、補償信号の電力は、直交偏波間干渉の干渉量を反映する。
比較器35は、電力信号が示す電力と予め設定された閾値と比較する。比較器35は、その電力が閾値以上の場合、直交偏波間干渉があると判断し、その電力が閾値未満の場合、直交偏波間干渉がないと判断する。
比較器35は、直交偏波間干渉がない場合、積分回路26にて生成された積分信号が示す値を所定値に調整するために、収束動作を示す収束信号を積分回路26に出力する。
一方、比較器35は、直交偏波間干渉がある場合には、積分回路26を通常動作させるために、通常動作を示す収束信号を積分回路26に出力する。
次に、本実施形態の直交偏波間干渉補償装置の動作を説明する。
キャリア位相検出器17は、加算器16が生成した復調信号のキャリア位相と本来あるべき復調信号の位相との誤差を示す位相誤差信号をループフィルタ18に入力する。ループフィルタ18は、位相誤差信号の高周波成分を取り除いて、周波数信号に変換する。
この周波数信号は、キャリア位相検出器17で位相が進んでいると判定された場合には、キャリア位相を遅らせる(周波数を遅らせる)方向に、複素乗算器15における位相回転速度を調節される。これにより、キャリア同期が確立される。
直交偏波間干渉補償器12は、自偏波信号に干渉した異偏波成分を補償する補償信号を、異偏波信号に基づいて生成する。直交偏波間干渉補償器12の動作は、例えば、特許文献1に示されているので、この動作の詳細な説明は省略する。
誤差検出器21は、加算器16が生成した復調信号の信号点と、本来あるべき復調信号の信号点との誤差ベクトルを検出する。位相雑音位相検出器22は、誤差検出器21で検出された誤差ベクトルと、複素乗算器15’から入力された直交偏波間干渉信号間の角度差を求め、その角度差を示す差分信号を出力する。この差分信号は、自偏波信号と異偏波信号との位相雑音差が反映されている。
位相雑音位相検出器22から出力された差分信号は、乗算器24および25と、積分回路26および加算器27とで構成されるループフィルタにて高周波成分を除去される。その高周波成分が除去された信号は、アキュムレータ28で位相補正角度に変換される。さらに、ROM20’および複素乗算器15’は、その位相補正角度に応じて、直交偏波間干渉補償器12から出力された補償信号を位相回転する。これにより、自偏波信号と、直交偏波間干渉補償信号のキャリア成分が持つ位相雑音とによる位相差が縮まる。
制御回路23は、直交偏波間干渉補償器から出力された補償信号の電力を求め、その電力が閾値よりも小さい場合には、直交偏波間干渉がないと判断する。制御回路23は、直交偏波間干渉がないと判断すると、積分回路26が生成する積分信号の値を所定値に保持するための収束信号を出力して、積分回路26が出力する積分信号の値(以下、積分値と称することもある)を所定値に収束させる。これにより、直交偏波間干渉がないときに、積分回路26の値が不定になることを防ぐことが可能になる。したがって、二次制御ループによる補正特性改善と安定性とを両立することが可能になる。
次に効果を説明する。
背景技術の構成では、制御ループが一次制御ループで構成されているため、自偏波信号と異偏波信号との間のキャリア周波数に差があると、位相雑音のために、ループゲインに依存する定常位相誤差が発生する。このため、直交偏波間干渉の干渉量が大きい場合には、自偏波に干渉している干渉成分と補償信号とのベクトルの方向が一致しない。したがって、そのキャリア周波数に差がある間は、補償しきれない干渉成分が存在する。
ここで、制御ループを二次制御ループにすることで、キャリア周波数に差があっても、定常位相誤差の発生を抑制することができる。このため、自偏波信号と異偏波信号との間に位相雑音に起因するキャリア周波数差が発生しても、干渉成分と補償信号とのベクトルの方向を一致させることが可能になり、補償特性の劣化を防ぐことができる。
ここで問題になるのは、直交偏波間干渉がない場合には、直交偏波間干渉補償器12は、何も出力しない。また、誤差検出器21が出力する誤差信号は、異偏波信号に依存しないことである。このとき、制御ループは切れた状態になり、積分回路26の保持する値が一意に定まらない。
積分回路26が積分信号の値として大きな値を出力していても、直交偏波間干渉がない場合には、積分信号が復調信号の品質に影響を与えることはない。しかしながら、直交偏波間干渉が発生し、その直交偏波間干渉の補償が必要になった場合、積分回路26の保持している大きな値に応じて、直交偏波間干渉補償器12から出力された補償信号が無限移相器14で激しく位相回転される。このため、本来の補償効果が得られない。
この積分回路26の不定状態を防ぐため、本実施形態では、直交偏波間干渉が無いときには積分回路26の値を0付近に収束させる。したがって、直交偏波間干渉がない場合でも、積分回路26が大きくなることを防ぐことが可能になる。また、直交偏波間干渉が発生した場合には、直交偏波間干渉補償器12の出力信号の電力値に応じて積分回路26の収束動作が解除されるので、直交偏波間干渉が大きい場合でも、その直交偏波間干渉を正確に補償することが可能になる。
干渉量が小さい場合に積分回路26を止めることによる自偏波信号への影響について図7を参照して説明する。自偏波信号をDベクトル、直交偏波間干渉の干渉波をIベクトルで表し、直交偏波間干渉補償器12が生成する補償信号をI’ベクトルで表す。直交偏波間干渉が完全に補償されるときには、図7のθが0となり、IベクトルとI’ベクトルとが互いに打ち消し合って、自偏波信号であるDベクトルのみが残る。
ここで、ローカル発振器6および6’に位相雑音があり、直交偏波間干渉補償器12の位相追従能力を超えた位相回転が発生した場合、θが0でない値になる。このとき発生する補償誤差は、IベクトルとI’ベクトルとの大きさが同じであると仮定すると、2Isin(θ/2)で表される。つまり、θがπ/3より小さいときには、補償誤差はIベクトルの値より小さい値になる。
実際には、積分回路26の動作を停止させても一次制御ループでθを小さくする制御が行われ、また、直交偏波間干渉補償器12でもある程度θを小さくする方向に動作するため、θが大きな値になる可能性は低く、直交偏波間干渉補償器12の補償特性の劣化は小さい。
ここで、制御回路23の比較器35の閾値(位相補正を行う場合に使用される閾値)を、変調方式で決まる信号点間隔に対して十分小さな値(例えば、信号点間隔の3%程度)に設定しておけば、干渉波が信号点間隔に対して無視できない大きさになる前に位相補正を開始できる。このため、直交偏波間干渉補償器12の補償特性を劣化させることなく、かつ、安定に二次制御ループを使用することが可能になる。
なお、本実施形態では、リファレンス同期方式を想定している。従って、自偏波信号および異偏波信号は、周波数同期が行われる。このため、制御回路23が動作しているときにも、積分回路26は0付近の値を保持する。したがって、干渉量が小さく積分回路26が積分値として0付近の値を保持する場合でも、偏波間干渉が発生したときに、積分回路26は、自偏波信号および異偏波信号の差に近い値を保持することになる。したがって、偏波間干渉が発生したときも、スムーズに補正を開始することができる。
(第二実施形態)
本実施形態では、直交偏波間干渉量が少ないときに、積分回路26の出力のゲインが下げられる。図8は、本実施形態の直交偏波間干渉補償装置の構成を示したブロック図である。
図8において、直交偏波間干渉補償装置は、図3で示した構成に加え、乗算器37をさらに含む。また、制御回路23の代わりに制御回路36を含む。
制御回路36は、無限移相器14が調節した補償信号に基づいて、直交偏波間干渉があるか否かを判断し、直交偏波間干渉がない場合には、積分回路26が出力した積分信号の値を所定値まで減衰させる。
図9は、制御回路36の構成例を示したブロック図である。図9において、制御回路36は、電力計算器34と、倍率計算器38とを含む。
電力計算器34は、直交偏波間干渉補償器12から出力された補償信号の電力を求めし、その電力を示す電力信号を倍率計算器38に入力する。倍率計算器38は、その電力信号に応じて、乗算器37の倍率を決定して、積分回路26が出力する積分信号のアキュムレータ28への反映率を決定する。
具体的には、倍率計算器38は、電力信号の値が0のとき、つまり、直交偏波間干渉補償器12の出力がないときには、倍率を0にして、反映率を0にする。また、倍率計算器38は、電力信号の値が0でないとき、つまり、直交偏波間干渉があるときには、電力信号の値に応じて倍率を変化させて、反映率を決定する。さらに具体的には、倍率計算器38は、その電力信号の値が大きいほど、つまり、直交偏波間干渉の干渉量が大きいほど、倍率を大きくする。なお、電力信号の値と、乗算器37の倍率との関係は、例えば、比例関係である。しかしながら、この関係は、位相補正器13の特性に応じて、任意に変更されてもよい。
なお、制御回路36は、決定した倍率を示す倍率信号を乗算器37に出力する。乗算器37は、積分回路26の出力信号に、制御回路36が出力した倍率信号を掛け合わせることで、積分回路26の出力信号の利得を変化させることで、その出力信号のアキュムレータ28への反映率を変更する。
直交偏波間干渉がない場合、直交偏波間干渉補償器12の出力信号は小さいため、乗算器37の倍率は小さい。このため、位相補正量は、積分回路26が保持する値に依らず、非常に小さい。このとき直交偏波間干渉が発生し、直交偏波間干渉補償器12の出力信号の値が大きくなると、乗算器37の倍率が大きくなり、積分回路26を用いた制御ループが確立される。
しかし、この時点では、積分回路26から出力される積分信号の減衰量が大きいため、その出力信号が直交偏波間干渉補償装置に与える影響は少ない。ただし、積分回路26には、現在の積分信号の値に応じた倍率信号が入力されるため、積分信号の減衰量は、徐々に減っていき、0付近に収束する。このため、時間の経過とともに、二次制御ループは、十分な補償特性を発揮できるようになる。
これにより、直交偏波間干渉がない場合、積分回路26が保持している積分値が所定値に減衰されるため、積分回路26が生成した積分信号の値が不定になるのを防止することが可能になる。
(第三の実施形態)
本実施形態では、直交偏波間干渉の干渉量が少ないときに、積分回路26が出力する積分信号の値がリセットされる。直交偏波間干渉補償装置の構成は、積分回路26の内部構成を除いて、図2で示した構成と同じである。
図10は、本実施形態の積分回路26の構成を示したブロック図である。図10において、積分回路26は、加算器30と、フリップフロップ31とを含む。
制御回路23は、直交偏波間干渉がない場合、フリップフロップ31に保持されている値を所定値にクリアすることで、積分信号の値をクリアする。なお、制御回路23は、積分信号の値をクリアするためのクリア信号として第一の実施形態で説明した収束動作を示す収束信号を用いることができる。
また、制御回路23は、直交偏波間干渉がある場合に、積分信号のクリアを解除する。なお、制御回路23は、積分信号のクリアを解除するためのクリア解除信号として、第一の実施形態で説明した通常動作を示す収束信号を用いることができる。
これにより、直交偏波間干渉がない場合、積分回路26が保持している積分値がクリアされるので、積分回路26が生成した積分信号の値が不定になるのを防止することが可能になる。
この出願は、2007年4月11日に出願された日本出願特願2007−103900号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明によれば、優れた性能を有する直交偏波間干渉補償装置を実現することが可能になるため、コチャネル伝送方式を用いた無線通信装置(例えば、固定マイクロ波通信装置)における通信品質の向上に利用することができる。

Claims (10)

  1. 自偏波信号への異偏波信号の直交偏波間干渉を補償する直交偏波間干渉補償装置であって、
    前記自偏波信号に含まれる位相雑音を補償するための補償信号を生成する補償部と、
    前記自偏波信号に含まれる位相雑音を前記補償信号に基づいて抑圧して、前記自偏波信号への異偏波信号の直交偏波間干渉を補償する復調部と、
    前記復調部にて補償された自偏波信号と、本来あるべき自偏波信号との位相差を示す誤差信号を生成する誤差検出部と、
    前記補償信号と前記誤差信号とに基づいて、前記自偏波信号および前記異偏波信号の位相差を示す差分信号を生成する位相検出部と、
    前記位相検出部にて生成された差分信号を積分して積分信号を生成する積分部と、
    前記積分部にて生成された積分信号に基づいて、前記補償信号を調節する調節部と、
    前記調節部が調節した補償信号に基づいて、前記直交偏波間干渉があるか否かを判断し、前記直交偏波間干渉がない場合、前記積分信号が示す積分値を所定値に調整する制御部と、を含む直交偏波間干渉補償装置。
  2. 請求の範囲1に記載の直交偏波間干渉補償装置において、
    前記制御部は、前記直交偏波間干渉がない場合、前記積分信号の極性と逆の極性を有する微小信号を前記積分信号に加算して、前記積分信号を前記所定値にする、直交偏波間干渉補償装置。
  3. 請求の範囲1に記載の直交偏波間干渉補償装置において、
    前記制御部は、前記直交偏波間干渉がない場合、前記積分信号の値を前記所定値まで減衰させる、直交偏波間干渉補償装置。
  4. 請求の範囲1に記載の直交偏波間干渉補償装置において、
    前記制御部は、前記直交偏波間干渉がない場合、前記積分信号の値を所定値にリセットする、直交偏波間干渉補償装置。
  5. 請求の範囲1ないし4のいずれかに記載の直交偏波間干渉補償装置と、
    第一ローカル信号を生成する第一発振部と、
    前記第一発振部で生成された第一ローカル信号を自偏波IF信号と混合して、自偏波ベースバンド信号を生成し、該自偏波ベースバンド信号を前記自偏波信号として前記直交偏波間干渉補償装置に入力する第一乗算部と、
    前記第一発振部で生成された第一ローカル信号を異偏波IF信号と混合して、異偏波ベースバンド信号を生成し、該異偏波ベースバンド信号を前記異偏波信号として前記直交偏波間干渉補償装置に入力する第二乗算部と、を含む復調装置。
  6. 請求の範囲5記載の復調装置と、
    基準信号を生成する基準発振部と、
    前記基準発振部で生成された基準信号と同期した第二ローカル信号を生成する第二発振部と、
    前記基準発振部で生成された前記基準信号と同期した第三ローカル信号を生成する第三発振部と、
    前記第二発振部で生成された第二ローカル信号を自偏波RF信号と混合して、前記自偏波IF信号を生成する第三乗算部と、
    前記第三発振部で生成された第三ローカル信号を異偏波RF信号と混合して、前記異偏波IF信号を生成する第三乗算部と、を含む受信局。
  7. 自偏波信号への異偏波信号の直交偏波間干渉を補償する直交偏波間干渉補償装置による直交偏波間干渉補償方法であって、
    前記自偏波信号に含まれる位相雑音を補償するための補償信号を生成し、
    前記自偏波信号に含まれる位相雑音を前記補償信号に基づいて抑圧して、前記自偏波信号への異偏波信号の直交偏波間干渉を補償し、
    前記補償された自偏波信号と、本来あるべき自偏波信号との位相差を示す誤差信号を生成し、
    前記補償信号と前記誤差信号とに基づいて、前記自偏波信号および前記異偏波信号の位相差を示す差分信号を生成し、
    前記生成された差分信号を積分して積分信号を生成し、
    前記生成された積分信号に基づいて、前記補償信号を調節し、
    前記調節された補償信号に基づいて、前記直交偏波間干渉があるか否かを判断し、前記直交偏波間干渉がない場合、前記積分信号が示す積分値を所定値に調整する、直交偏波間干渉補償方法。
  8. 請求の範囲7に記載の直交偏波間干渉補償方法において、
    前記直交偏波間干渉がない場合、前記積分信号の極性と逆の極性を有する微小信号を前記積分信号に加算して、前記積分信号を前記所定値にする、直交偏波間干渉補償方法。
  9. 請求の範囲7に記載の直交偏波間干渉補償方法において、
    前記直交偏波間干渉がない場合、前記積分信号の値を前記所定値まで減衰させる、直交偏波間干渉補償方法。
  10. 請求の範囲7に記載の直交偏波間干渉補償方法において、
    前記制御部は、前記直交偏波間干渉がない場合、前記積分信号の値を所定値にリセットする、直交偏波間干渉補償方法。
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