JP4918510B2 - 高真直性を有する段付きピン端子およびその製造装置 - Google Patents

高真直性を有する段付きピン端子およびその製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4918510B2
JP4918510B2 JP2008038424A JP2008038424A JP4918510B2 JP 4918510 B2 JP4918510 B2 JP 4918510B2 JP 2008038424 A JP2008038424 A JP 2008038424A JP 2008038424 A JP2008038424 A JP 2008038424A JP 4918510 B2 JP4918510 B2 JP 4918510B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin terminal
diameter
pin
wire
stepped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008038424A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009199801A (ja
Inventor
明 山形
Original Assignee
盟友技研株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 盟友技研株式会社 filed Critical 盟友技研株式会社
Priority to JP2008038424A priority Critical patent/JP4918510B2/ja
Publication of JP2009199801A publication Critical patent/JP2009199801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4918510B2 publication Critical patent/JP4918510B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Description

この発明は、電気・電子制御システムの構成要素として様々な制御回路を電気的に多極接続するための多極接続用コネクタあるいは回路基板そのものに、そのコンタクトとして多量に用いられているピン端子に関するものであって、特に、電気・電子制御システムの多様化に伴い、長尺化するピン端子に関して対応するべく開発した高真直性を有する段付きピン端子自体であり、且つ、当該高真直性を有する段付きピン端子を製造するに適した線材矯正手段を含む段付きピン端子製造装置に関するものである。
周知のように、通信機器、OA電子電気機器、コンピュータ装置、および、その周辺機器、更には、その他のエレクトロニクスなどの技術分野においては、高密度実装化が進み、機器相互間あるいは機器内部における電気回路ないしは電子回路の電気的な多極接続を必要とする状況に至っている。このような状況下にあって、多極コネクタは、多極接続のための電気接続部品として開発され、多様なものが提供されてきている。この多極コネクタに用いられるコンタクトとしてのピン端子は、電気・電子システムの多様化に伴い、例えば、図2Cに示すアングルタイプのピン端子などのように、ピン端子自体の長尺化が進行している。このように長尺化したピン端子は、その製造過程において、更には、次段工程におけるピン端子植設工程などにおいて、ピン端子自体の真直性が要求されており、高真直性を有するピン端子が要望されている。
上記するように多極接続に用いられているピン端子の適用条件、状況並びに問題点を列挙すると、
(1)当該ピン端子は、コネクタあるいは基板の絶縁部材に対して、単列あるいは複数列に組み込まれるものであり、その組み込みピッチは、機器のコンパクト化に応答して微少間隔、狭ピッチが要求されている。
(2)これらのピン端子は、棒状線材を切断して形成される線素材タイプのものと、板材を打ち抜いて形成される板素材タイプのものとがある。線素材タイプのものは、横断面矩形あるいは横断面円形の棒状線材をそのまま素材とし、あるいは、横断面矩形の棒状線材を横断面円形に変形加工しつつ棒状線材とし、更には、横断面円形の棒状線材を横断面矩形に変形加工しつつ棒状線材とし、該棒状線材を、ピン端子の長さ単位毎に切断し、両端を面取りし、絶縁部材のピン端子圧入孔内に固定するための径方向に突出する突起を塑性加工してある。板素材タイプのものは、板材の打ち抜き工程などコスト面で経済的に不利である。
(3)これらのピン端子は、ハンダメッキ、スズメッキあるいは金メッキなどの表面処理を施す必要がある。
(4)このピン端子をコネクタあるいはプリント基板に設けてあるピン端子挿入孔に挿入して固定する場合、ピン端子挿入孔は、ピン端子径より小さく設計されていて、シマリバメのハメアイ関係に圧入される。その場合、図10Bに示すようなメッキ材の繊維状クズが発生し、組立後、電気的な短絡の要因となっている。
(5)ピン端子の曲がりは、ピン端子圧入時に、先端が大きな抵抗なく孔に導入され、圧入時に座屈を起こさない最小の曲がりに管理してある。
(6)ピン端子の段加工には、スェージング工法(加工速度が遅い)、ローラー圧延工法(加工境界部に未加工部が残る)、引き抜き工法などが適用されている。
上記するようなピン端子は、電気・電子機器の実装密度が高くなるにつれ、且つ、機器のコンパクト化が進むにつれ、コネクタあるいはプリント基板のピン端子間ピッチが微少化してきていることから、ピン自体の細径化が求められている。さらに、図2Cに示すような使用例において、接続相手の位置や方向により絶縁部材から突き出したピン端子を曲げて使用するアングルタイプのものによれば、細くて長いピン端子が要求される。このように細くて長いピン端子は、ピン端子自体の製造過程において、さらには、次段工程におけるピン端子植設工程などにおいて、ピン端子自体の真直性が要求され、高真直性を有するピン端子が要望されている。
図10は、従来例の問題点を図示するものであって、図10Aは、全長にわたり同一径寸法でなるピン端子と、該ピン端子を植設すべき絶縁部材との関係を示す概略的な側断面図、図10Bは、絶縁部材に対してピン端子を圧入する際に生じる問題のうち、メッキ材の繊維状屑の発生状況を図示する概略的な側断面図、図10Cは、絶縁部材に対してピン端子を圧入する際に生じる問題のうち、ピン端子が座屈する態様を示す概略的な側断面図である。
図10に示すような従来のピン端子80において、当該ピン端子の植設ピッチが狭くなると、当該ピン端子80を、絶縁部材81のピン端子圧入孔82内に圧入した際、その植設圧入時に、前記ピン端子80と絶縁部材81との間の摩擦により、図10Bに示すように、ピン端子80のメッキ材が繊維状の屑Scとして発生し、それによって隣接するピン端子間が短絡してしまうという問題点を有している。
さらに、ピン端子が長尺化すると、絶縁部材81を通過するピン端子80の移動距離も長くなり、その圧入時に、図10Cに示すようにピン端子80が座屈83してしまうという問題点をも有していた。
さらに、線材に段加工すると、工具の加工精度と併せて、線材の粒界密度とその分布が不均一なために方向とその量が不規則に変化する曲がりが生じる。
絶縁部材に圧入したピン端子どうしの短絡は、通電接続要素として重大な欠陥となるので、従来、様々な方法で、この短絡を排除するなどが講じられている。その方法例としては、
(1)耐電圧テスト機にて、隣接端子に高電圧をかけて、メッキ材の繊維状屑を融かす方法、
(2)ナイロンブラシを回転・揺動させて、ピン端子を曲げないようにブラッシングして、メッキ材の繊維状屑を払いのける方法などであった。
しかしながら、これらの何れの方法であっても、短絡を排除するための方法としては極めて不十分なものであった。
絶縁部材にピン端子を圧入する際におけるピン端子の座屈(ピン端子の折れ曲がり)も、生産性を悪くする大きな要因となり、圧入速度を落としたり、あるいは、座屈防止用のガイドを設けたりして対応していた。
段付きピン端子のように、段加工による曲がりの方向とその量が不規則に変化するピン端子製品については、従来のロータリーストレーナーあるいはローラーレベラーの対応では、十分な曲がり矯正ができず、高い真直度の段付きピン端子を提供することができなかった。
特開2004−303680号公報(要約、図1および図2)
そこで、この発明は、上記する従来の技術にみられる問題点を解消しようとするものであり、特に、多極ピンコネクタの多様化に伴い、長尺化するピン端子に対して応答するものであって、比較的に細くて長く、塑性加工によって、軸方向に連続する少なくとも二つの異なる径部分を持つとともに、高い真直度のものとして成形してなる高真直性を有する段付きピン端子を提供するものであり、さらに、当該高真直性を有する段付きピン端子を製造するための製造装置を提供するものである。
この発明は、上記目的を達成するにあたって、具体的には、互いに直交差する二つの径寸法(以下、径寸法という)がDである線材を、その長さ方向に寸法取りして単位長さに形成してなるピン端子であって、前記ピン端子が、線材のままの径寸法Dでなるピン端子基部と、前記ピン端子基部に対して軸方向に連続していて、前記ピン端子基部の径寸法Dより小さい径寸法D1でなる第1の減径ピン部分と、前記第1の減径ピン部分に連続していて、前記第1の減径ピン部分より小さい径寸法D2でなる第2の減径ピン部分とを備えてなり(D>D1>D2)、
前記ピン端子基部の径寸法Dが、ピン端子植設基体に設けたピン端子植設孔の径d1より大きく(D>d1)、前記第1の減径ピン部分の径寸法D1が、前記ピン端子植設孔の径d1より小さく(D1<d1)、前記第2の減径ピン部分の径寸法D2が、プリント基板に設けたピン端子受入孔の径d2より小さい(D2<d2)ものからなることを特徴とする高真直性を有する段付きピン端子を構成するものである。
さらに、この発明において請求項2に記載の発明は、連続する線材から、該線材の長さ方向に単位長さのピン端子を寸法取りし、各ピン端子毎にピン端部分を先細まり傾斜面状になるように減径加工して減径部を形成し、該減径部で切離することによってピン端子を製造する装置であって、
径寸法がDでなる前記線材を供給する線材供給源と、
前記線材供給源におけるリール巻ぐせを除去するためのリール巻ぐせ除去手段と、
径寸法Dでなるピン端子基部を残して、該径寸法Dより小さい径寸法D1でなる第1の減径ピン部分を塑性加工で成形するための第1の段加工手段と、
前記塑性加工により前記線材に生じる曲がり要素を矯正する曲がり矯正手段と、
前記線材の長さ方向に単位長さのピン端子を寸法取りし、各ピン端子毎にピン端部分を先細まり傾斜面状になるように減径加工して減径部を形成する面取り手段と、
前記ピン端子の先端側に径寸法D2でなる第2の減径ピン部分を形成するための第2の段加工手段と、
前記ピン端子基部に径方向に突出する抜け止め突起を形成するための抜け止め突起加工手段と、
加工済みのピン端子基部を保持して、該加工済みのピン端子を分離し、分離したピン端子をピン端子植設基体に植設する分離植設手段と、
前記面取り手段並びに抜け止め突起加工手段を閉じた状態で、前記線材を軸方向に移動させるための線材送り手段とを備え、
前記曲がり矯正手段は、静止系の機枠と、前記機枠の軸方向の両端側に支持され、前記線材を挿通支持する一対の支持パイプ部材と、前記機枠内に回転可能に設けられた回転系部材と、前記回転系部材を回転するための回転駆動源と、前記回転系部材内に設けられ前記回転系部材の回転により回転し、前記線材を挿通支持する線材挿通孔が形成された矯正駒とを備え、
前記矯正駒は、前記線材挿通孔が前記一対の支持パイプ部材の軸線に対して同心となる同心位置と、前記線材挿通孔が前記一対の支持パイプ部材の軸線に対して径方向に偏心した偏心位置とに移動可能に設けられ、前記回転系部材が回転していないときには、前記同心位置に位置し、前記回転系部材が回転すると、前記同心位置から前記偏心位置に移動し、偏心回転することで、前記線材の曲がりを矯正することを特徴とする高真直性を有する段付きピン端子の製造装置を構成するものである。
さらに、この発明において請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の高真直性を有する段付きピン端子の製造装置であって、前記回転駆動源は、前記矯正駒の偏心回転による前記線材の曲がり矯正の際に前記線材がねじれるのを防止するために、前記回転系部材を正逆回転駆動することを特徴とするものである。
さらに、この発明において請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の高真直性を有する段付きピン端子の製造装置であって、前記曲がり矯正手段は、径方向に拡張付勢するように設けられたスプリングを備え、前記回転系部材が回転する際に、前記矯正駒は回転力および前記スプリングの拡張付勢力により、前記同心位置から前記偏心位置へ移動することを特徴とするものである。
この発明になる高真直性を有する段付きピン端子は、軸方向に連続する少なくとも二つの異なる径部分を有する段付きピン端子であり、前記異なる径部分を塑性加工により形成してなり、前記塑性加工で生じる曲がり要素を、曲がり矯正手段によって矯正して高真直化したものであり、当該ピン端子を絶縁部材に設けたピン端子植設孔に圧入する際、絶縁部材との間の摩擦がないので、メッキ材の繊維状の屑がでない。したがって、メッキ材の繊維状屑によるピン端子間の短絡を防止することができる。さらに、当該ピン端子を絶縁部材に設けたピン端子植設孔に圧入する際、絶縁部材との間の摩擦がないので、ピン端子自体の座屈が生じない。したがって、ピンコネクタの組立のための生産効率を高める上において極めて有効に作用するものである。
この発明になる段付きピン端子の製造装置は、径寸法Dでなるピン端子基部を残して、該径寸法Dより小さい径寸法D1でなる第1の減径ピン部分を塑性加工で成形するための第1の段加工手段と、塑性加工により生じる曲がり要素を矯正する曲がり矯正手段と、線材の長さ方向に単位長さのピン端子を寸法取りし、各ピン端子毎にピン端部分を先細まり傾斜面状になるように減径加工して減径部を形成する面取り手段と、ピン端子の先端側に径寸法D2でなる第2の減径ピン部分を形成する第2の段加工手段と、ピン端子基部に径方向に突出する抜け止め突起を形成するための抜け止め突起加工手段と、面取り手段並びに抜け止め突起加工手段を閉じた状態で、線材を軸方向に移動させるための線材送り手段とによって構成されるものであり、高真直性を有する段付きピン端子を、生産性高く製造することができるという点において極めて有効に作用するものといえる。
以下、この発明になる高真直性を有する段付きピン端子について、図面に示す具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明になる高真直性を有する段付きピン端子の具体的な実施例を示すものであって、図1Aは、全長が比較的に短い段付きピン端子の一例を示す概略的な正面図、図1Bは、全長が比較的に長い段付きピン端子の一例を示す概略的な正面図、図1Cは、当該段付きピン端子を拡大し、長さ方向に部分的に破断して示す概略的な正面図、図1Dは、図1Cにおける矢印1Dから見た横断面矩形状の段付きピン端子の例を示す概略的な側面図、図1Eは、図1Dに対応する横断面円形状の段付きピン端子の例を示す概略的な側面図である。
一方、図2は、段付きピン端子の異なる使用例を示すものであり、図2Aは、ジャンパーピンの使用例を示す概略的な側面図、図2Bは、ストレートピンの使用例を示す概略的な側面図、図2Cは、アングルピンの使用例を示す概略的な側面図、図2A1は、図2Aを下から見た図であって、プリント基板などのパターンエッチング面の態様を示す概略的な底面図、図2C1は、図2Cを下から見た図であって、プリント基板などのパターンエッチング面の態様を示す概略的な底面図である。
さらに、図3A、BおよびCは、当該段付きピン端子を植設すべき絶縁部材に対して圧入して固定するための手順を示す概略的な側断面図である。
この発明になる高真直性を有する段付きピン端子1は、基本的には、横断面矩形形状でなる連続する線材を素材とする図1Dに示すような角形の段付きピン端子と、横断面円形形状でなる連続する線材を素材とする図1Eに示すような丸形の段付きピン端子とを含むものからなっている。さらに、この発明になる段付きピン端子1のための素材としては、横断面矩形の線材を横断面円形に変形加工しつつ素材とするもの、および、横断面円形の線材を横断面矩形に変形加工しつつ素材とするものをも含むものである。上記構成において、段付きピン端子1の径寸法とは、互いに直交差する二つの径寸法であって、角形の段付きピン端子の場合、図1Dに示すとおり、対角線寸法Dであり、丸形の段付きピン端子の場合は、図1Eに示すとおり、直径寸法Dである。
この発明になる高真直性を有する段付きピン端子1は、上記する横断面形状でなる径寸法がDの線材RMを、その長さ方向に寸法取りして単位長さLに形成したものからなっている。この段付きピン端子1は、線材RMのままの径寸法Dでなるピン端子基部2と、前記ピン端子基部2に対して軸方向に連続していて、該ピン端子基部2の径寸法Dより小さい径寸法D1でなる第1の減径ピン部分3と、この第1の減径ピン部分3に連続していて、前記第1の減径ピン部分3より小さい径寸法D2でなる第2の減径ピン部分4とを備えたものからなっている。前記ピン端子基部2の径寸法Dは、約0.91mm程度(約0.64mm角)のものであり、前記第1の減径ピン部分3の径寸法D1は、約0.82mm程度(約0.58mm角)のものであり、前記第2の減径ピン部分4の径寸法D2は、約0.71mm程度(約0.5mm角)のものである。当然のことながら、上記各径寸法は、D>D1>D2の関係にある。上記する当該段付きピン端子1における各径寸法は、一つの具体的な実施例として示すものであって、この発明を特定する寸法として限定されるものではない。
この発明になる段付きピン端子1は、上記する径寸法に対して、ピン軸方向の長さ寸法Lは、図1Aに示す比較的短い段付きピン端子1(MIN)にあっては、全長の長さ寸法L(MIN)が、約25mm程度であり、ピン端子基部2の長さ寸法L1が、約10mm程度であり、第1の減径ピン部分3の長さ寸法L2(MIN)が、約15mm程度であり、該第1の減径ピン部分3の先端側に形成される第2の減径ピン部分4の長さ寸法L3が、約3mm程度のものである。一方、図1Bに示す比較的長い段付きピン端子1(MAX)にあっては、全長の長さ寸法L(MAX)が、約50mm程度であり、ピン端子基部2の長さ寸法L1が、約10mm程度であり、第1の減径ピン部分3の長さ寸法L2(MAX)が、約40mm程度であり、該第1の減径ピン部分3の先端側に形成される第2の減径ピン部分4の長さ寸法L3が、約3mm程度のものである。上記するように、この発明になる段付きピン端子1は、非常に細い径寸法に対して、比較的長い長さ寸法のピン端子に対するものである。上記する当該段付きピン端子1における各長さ寸法も、一つの具体的な実施例として示すものであって、この発明を特定する長さ寸法として限定されるものではない。
さらに、この発明になる段付きピン端子1は、図1に示すように、その軸方向両端部が、端部側に向けて先細まり傾斜面状に面取りカットされていて、ピン端部5および6を形成するものからなっている。さらにまた、この発明になる段付きピン端子1は、図1に示すように、前記ピン端子基部2に対して、径方向外方に向けて突出する抜け止め突起7、7を備えたものからなっている。前記抜け止め突起7の突出寸法は、約0.08mm程度であり、この抜け止め突起7を含む部分の直径寸法は、約1.06mm程度である。
この発明になる段付きピン端子1は、図2に示すような種々の実施例のものに対して適用される。図2Aは、ジャンパーピンの使用例を示すものであり、第1のプリント基板11Aおよび第2のプリント基板11Bに対して、当該段付きピン端子1を装着するものであり、当該段付きピン端子1は、径寸法がd1でなるピン端子植設孔12Aに圧入され、前記第2のプリント基板11Bに設けた径寸法がd2でなるのピン端子受入孔12Bに挿入され、取り付けられる。図2Aに示す例において、前記段付きピン端子1は、前記第1のプリント基板11Aの裏面に設けたパターンエッチング層13Aに対してハンダ層14Aにより電気的に接続され、前記第2のプリント基板11Bの裏面に設けたパターンエッチング層13Bに対してハンダ層14Bにより電気的に接続されるようになっている。
図2Bは、ストレートタイプのコネクタ15に対する当該段付きピン端子1の使用例を示すものであり、当該段付きピン端子1は、コネクタ15の絶縁部材16に設けてある径寸法d1のピン端子植設孔17に圧入され、プリント基板18に設けてある径寸法d2のピン端子受入孔19に挿入され、取り付けられる。図2Bに示す例において、前記段付きピン端子1は、前記プリント基板18の裏面に設けたパターンエッチング層20に対してハンダ層21により電気的に接続されるようになっている。
図2Cは、アングルタイプのコネクタ22に対する当該段付きピン端子1の使用例を示すものであり、当該段付きピン端子1は、コネクタ22の絶縁部材23に設けてある径寸法d1のピン端子植設孔24に圧入され、プリント基板18に設けてある径寸法d2のピン端子受入孔19に挿入され、取り付けられる。図2Cに示す例において、前記段付きピン端子1は、前記プリント基板18の裏面に設けたパターンエッチング層20に対してハンダ層21により電気的に接続されるようになっている。
図2A1および図2C1に示すように、この発明になる段付きピン端子によれば、第1の減径ピン部分3に加えて、ピン先端側に第2の減径ピン部分4を設けてより細く形成したことにより、プリント基板側のピン端子受入孔の径寸法12b、19を減じることができ、通電パターンエリアSaを減じることができ、隣接する他の通電パターンとの間のスペースSbを大きく確保でき、電気的な短絡障害を防止できる。
次に、図3に基づいて、当該段付きピン端子1を植設すべきプリント基板11、あるいは、コネクタの絶縁部材16、23に対し、圧入して固定するための手順について説明する。図3Aは、段付きピン端子1を第1のプリント基板11Aに対して挿入する前の状態を示し、図3Bは、段付きピン端子1を第1のプリント基板11Aに挿入した状態を示し、図3Cは、段付きピン端子1におけるピン端子基部2を第1のプリント基板11Aに設けてあるピン端子植設孔11Bに圧入して、固定するとともに、段付きピン端子1の先端側に設けた第2の減径部分4を第2のプリント基板12Aの孔12Bに挿通した状態を示すものである。
この発明になる段付きピン端子1は、線材RMのままの径寸法Dでなるピン端子基部2と、このピン端子基部2に対して軸方向に連続していて、ピン端子基部2の径寸法Dより小さい径寸法D1でなる第1の減径ピン部分3と、第1の減径ピン部分3に連続していて、第1の減径ピン部分3より小さい径寸法D2でなる第2の減径ピン部分4とを有しており、その各径寸法の関係は、D>D1>D2である。
これに対して、第1のプリント基板11Aに設けたピン端子植設孔12Aの径d1をD>d1、D1<d1の関係に形成しておき、第2のプリント基板11Bに設けた孔12Bの径d2をD2<d2の関係に形成しておくことにより、図3Aに示す段階から図3Cに示す段階に、段付きピン端子1を植設する際、段付きピン端子1における第1の減径ピン部分3は、第1のプリント基板11Aに設けたピン端子植設孔12Aに対してD1<d1の関係をもって簡単に進入し、メッキ材による繊維状の屑の発生、並びに座屈現象を確実に防止する。図3Cに示す段階で、段付きピン端子1は、そのピン端子基部2が、第1のプリント基板11Aに設けたピン端子植設孔12Aに圧入されて固定され、第2の減径部分4が、第2のプリント基板11Bに設けた孔12Bに対して、D2<d2の関係をもってハンダ層進入隙間を形成し、ハンダ付けによる電気的接続を確実にする。
次いで、図4に基づいて、当該段付きピン1の製造装置について詳細に説明する。
図4AおよびBは、段付きピン端子1の製造工程略図であって、線材RMから二段付きピン端子1を曲がり矯正して連続的に加工する状況を示す概略的な説明図である。図4Aは、専ら、加工されていく線材の経時的な状態を左から右にむけて表すものであり、図4Bは、これに対応する当該製造装置の構成部分を略示的に示すものである。
図4に示す例によれば、当該段付きピン製造装置30は、基本的には、連続する線材RMから、該線材の長さ方向に単位長さのピン端子を寸法取りし、各ピン端子毎にピン端部分を先細まり傾斜面状になるように減径加工して減径部を形成し、該減径部で切離することによってピン端子を製造する装置であって、具体的には、以下に示す構成を含むものからなっている。
前記段付きピン製造装置30は、径寸法がDでなる線材RMを供給する線材供給源31と、前記線材供給源31におけるリール巻ぐせを除去するためのリール巻ぐせ除去手段32と、径寸法Dでなるピン端子基部2を残して、該径寸法Dより小さい径寸法D1でなる第1の減径ピン部分3を塑性加工で成形するための第1の段加工手段33と、前記塑性加工により生じる曲がり要素を矯正する曲がり矯正手段34と、前記線材RMの長さ方向に単位長さのピン端子を寸法取りし、各ピン端子毎にピン端部分を先細まり傾斜面状になるように減径加工して減径部を形成する面取り手段35と、前記ピン端子の先端側に径寸法D2でなる第2の減径ピン部分4を形成するための第2の段加工手段36と、前記ピン端子基部2に径方向に突出する抜け止め突起7を形成するための抜け止め突起加工手段37と、加工済みのピン端子基部2を保持して、該加工済みのピン端子を分離し、分離したピン端子をピン端子植設基体16に植設する分離植設手段38と、前記面取り手段並びに抜け止め突起加工手段を閉じた状態で、前記線材を軸方向に移動させるための線材送り手段39とによって構成されている。
前記段付きピン製造装置30における線材供給源31は、線材巻取りリール(図示せず)によって構成されるものであり、前記線材送り手段39の作動によって、製造する段付きピン端子の全長を1ピッチとして間欠的に引き出されるようになっている。
前記段付きピン製造装置30におけるリール巻ぐせ除去手段32は、リール巻ぐせ除去レベラーによって構成されており、前記線材巻取りリールに巻かれている線材RMにくせ付けされた巻くせを機械的に除去するものである。
前記段付きピン製造装置30における第1の段加工手段33は、径寸法Dでなるピン端子基部2を残して、該径寸法Dより小さい径寸法D1でなる第1の減径ピン部分3を塑性加工で成形するものであって、特許文献1における図3および図4に示すような4分割成形ダイスによって構成されており、当該4分割成形ダイスが閉じた状態で、線材を移動させることによって、距離L2にわたって、径寸法D1でなる第1の減径部分3を塑性加工で成形するものである。前記リール巻ぐせ除去手段32と第1の段加工手段33との間には、線材ガイド手段40が設けてある。
前記第1の段加工手段33の下流側には、前記第1の段加工手段33において塑性加工などにより生じる曲がり要素を矯正する曲がり矯正手段34が設けてある。この曲がり矯正手段34は、図5〜図8に示すような曲がり矯正ユニットUにより構成されるものである。
前記曲がり矯正ユニットUは、静止系の機枠50と、前記機枠50の軸方向両端側50a、50bに支持されていて、内部に線材RMを挿通支持する左右一対の支持パイプ部材51、52と、前記機枠50の内部に収容され、前記機枠50の外部に設けた回転駆動源53に対して回転伝動手段54を介して伝動連結されている回転系部材55と、前記回転系部材55内において前記左右一対の支持パイプ部材51、52間に配置されていて、内部に線材を挿通支持する線材挿通孔56を備え、前記支持パイプ部材の軸線に対して同心である同心位置P1および前記支持パイプ部材の軸線に対して径方向に偏心した偏心位置P2をとり、前記偏心位置P2において偏心回転する際、前記線材の曲がり要素を矯正する矯正駒57とを含むものからなっている。
さらに詳細に述べると、前記曲がり矯正ユニットUにおいて、前記矯正駒57は、ベアリング58を介して偏心回転体59の内部に回転可能に支持されている。前記偏心回転体59は、当該偏心回転体59の凹壁59aと回転系部材55の内壁面55aとの間に、径方向に拡張付勢するように張装してあるスプリング60を有している。さらに、前記曲がり矯正ユニットUにおいて、前記矯正駒57のための偏心回転体59は、前記支持パイプ部材52側に対面して、該支持パイプ部材52側に向けてのび、円錐状外周面61を備えた突出部62を有している。
一方、静止系の機枠50における軸方向一端側50bの内部には、軸方向に移動が可能なように軸方向可動筒部材63が配設されている。前記軸方向可動筒部材63の軸方向一端63aには、前記偏心回転体59における円錐状外周面61に当接するベアリング64が設けてあり、前記軸方向可動筒部材63の軸方向他端63bの凹壁63cと静止系の機枠50の内壁面50cとの間に、径方向に拡張付勢するようにスプリング65が張装してある。
前記曲がり矯正ユニットUは、前記回転駆動源53の回転駆動により、回転伝動手段54を介して伝動連結されている回転系部材55が回転する。この回転系部材55の回転より、偏心回転体59は、回転力並びにスプリング60の拡張付勢力により、図6および図8Aに示す同心位置P1からずれはじめ、偏心位置P2に達し、回転が継続する期間中、線材の曲がり要素を矯正する。前記回転駆動源53の回転を正逆回転駆動することにより、線材の曲がり矯正中におけるねじれを防止できる。
前記段付きピン製造装置30における面取り手段35は、図4に示すような面取り加工パンチによって構成されており、各ピン端子毎にピン端部分を先細まり傾斜面状になるように減径加工して減径部を形成する。図4に示す実施例では、この面取り手段35と一体的に、第2の段加工手段36が設けられている。前記第2の段加工手段36は、第2の段加工パンチによって構成されており、前記ピン端子の先端側に径寸法D2でなる第2の減径ピン部分4を形成する。
前記段付きピン製造装置30における抜け止め突起加工手段37は、抜け止め突起加パンチによって構成されており、前記ピン端子基部2に径方向に突出する抜け止め突起7を形成する。
さらに、この発明において、前記段付きピン製造装置30における分離植設手段38は、分離植設ホルダHoを含むものからなっていて、加工済みのピン端子基部2を保持して、該加工済みのピン端子を分離し、分離したピン端子をピン端子植設基体16に圧入して植設する。
さらに、この発明において、前記段付きピン製造装置30における線材送り手段39は、前記面取り手段35および第2の段加工手段36と、前記抜け止め突起加工手段37とによって構成されるものであって、前記面取り手段35および第2の段加工手段36と、前記抜け止め突起加工手段37を閉じた状態で、前記線材を軸方向に移動させるように構成されている。
この発明になる、段付きピン端子製造装置30は、次のように作動する。まず、抜け止め突起加工手段37を閉じて、抜け止め突起加工パンチを線材に喰い込ませて、第1の段加工手段33の段加工ダイスを閉じる。前記抜け止め突起加工パンチを線材に喰い込ませたまま、抜け止め突起加工手段37を線材送り方向に移動させる。この動作で、前記第1の段加工手段33によって、第1の減径ピン部分3が形成される。第1の段加工手段33の段加工ダイスを開いてから、前記抜け止め突起加工パンチを線材に喰い込ませたまま、抜け止め突起加工手段37を線材送り方向にピン端子基部2の長さ分だけ移動することにより、ピン端子基部2の長さが確保される。この段階で、面取り加工手段35のための面取り加工パンチを閉じ、曲がり矯正手段34を作動させて矯正駒57を、同心位置P1から偏心位置P2の方向へ移動させ、矯正駒57が偏心位置P2に達した後、矯正移動を元に戻して曲がり矯正を完了する。この曲がり矯正中に面取り加工並びに第2の減径ピン部分4の加工を行う。この発明では、次いで、加工済みの段付きピン端子1を分離して、絶縁部材に植設するための分離植設手段38が作動する。分離植設手段38は、ホルダーHoによって構成されるものであって、加工済みの段付きピン端子1のピン端子基部2をホールドして、当該加工済みの段付きピン端子1を絶縁部材に圧入して、一つの段付きピン端子1の製造を完了し、植設作業を完了する。
次に、この発明になる、高真直性を有する段付きピン端子製造装置30について、曲がり矯正手段34における曲がり矯正の原理について、図9に基づいて説明する。
図9Aは、偏心時における、矯正駒57の回転軌道において、第1の段加工による曲がりのバラツキの状況を示すものである。この図において、参照符号a−b間は、支持スパン(第1の段加工部の全長)を示すものであり、その間における矯正駒57の回転軌道の曲がりバラツキ最小点を参照符号cで示し、曲がりバラツキ最大点を参照符号dで示す。図において、参照符号eは、バラツキ量を示すものである。
図9Bでは、曲がり矯正手段34について、曲げ戻し回転によって線材の矯正状況が変化する様子を示す。この図において、参照符号fは、曲げ戻し回転、参照符号gは、スプリングバック、参照符号hは、曲げ戻し量、参照符号iは、曲げ戻し後のスプリングバック量を示す.
図9Cは、図9Bにおける矢印9Cの方向に見た矢視図である。この図において、参照符号jは、スプリングバックエリアであり、参照符号kは、矯正前の最大曲がりエリアであり、参照符号l(エル)は、保証矯正エリアであり、参照符号mは、曲がりエリアであり、参照符号nは、矯正駒の最大偏心量を示す。
この発明になる、高真直性を有する段付きピン端子製造装置30において、曲がり矯正手段34における矯正駒57は、装置作動前には、パスライン上の同心位置P1にあり、線材RMの送り直後に、回転しながら最大偏心位置P2に移動し、曲がりのバラツキを矯正して、曲がりを一定にする。次に、パスライン上の同心位置P1に戻すことで矯正駒57の回転軌道径が除々に小さくなり曲がりも小さくなって、塑性加工により発生する曲がり要素を取り除くことができる。
図1は、この発明になる高真直性を有する段付きピン端子の具体的な実施例を示すものであって、図1Aは、全長が比較的に短い段付きピン端子(全長が25mm程度)の一例を示す概略的な正面図、図1Bは、全長が比較的に長い段付きピン端子(全長が50mm程度)の一例を示す概略的な正面図、図1Cは、当該段付きピン端子を拡大し、長さ方向に部分的に破断して示す概略的な正面図、図1Dは、図1Cにおける矢印1Dから見た横断面矩形状の段付きピン端子の例を示す概略的な側面図、図1Eは、図1Dに対応する横断面円形状の段付きピン端子の例を示す概略的な側面図である。 図2は、段付きピン端子の異なる使用例を示すものであり、図2Aは、ジャンパーピンの使用例を示す概略的な側面図、図2Bは、ストレートピンの使用例を示す概略的な側面図、図2Cは、アングルピンの使用例を示す概略的な側面図、図2A1は、図2Aを下から見た図であって、プリント基板などのパターンエッチング面の態様を示す概略的な底面図、図2C1は、図2Cを下から見た図であって、プリント基板などのパターンエッチング面の態様を示す概略的な底面図である。 図3A、BおよびCは、当該段付きピン端子を植設すべき絶縁部材に対して圧入して固定するための手順を示す概略的な側断面図である。 図4AおよびBは、段付きピン端子の製造工程略図であって、線材から二段付きピン端子を曲がり矯正して連続的に加工する状況を示す概略的な説明図である。 図5は、当該段付きピン端子の製造装置における曲がり矯正ユニットの例を示す概略的な側断面図である。 図6は、曲がり矯正ユニットの作動態様を説明するための図であって、偏心可動部材が他部材に対して同心状態に位置する概略的な側断面図である。 図7は、図6に示す状態から偏心可動部材が他部材に対して偏心状態に位置する概略的な側断面図である。 図8Aは、曲がり矯正ユニットの横断面図であって、図6に対応する8A−8A線に沿って矢視方向に見た一部を省略して示す概略的な断面図であり、図8Bは、同様に、曲がり矯正ユニットの横断面図であって、図7に対応する8B−8B線に沿って矢視方向に見た一部を省略して示す概略的な断面図である。 図9A、BおよびCは、線材に対する曲がり矯正の原理を説明するための概略的な説明図である。 図10は、従来例の問題点を図示するものであって、図10Aは、全長にわたり同一径寸法でなるピン端子と、該ピン端子を植設すべき絶縁部材との関係を示す概略的な側断面図、図10Bは、絶縁部材に対してピン端子を圧入する際に生じる問題のうち、メッキ材の繊維状屑の発生状況を図示する概略的な側断面図、図10Cは、絶縁部材に対してピン端子を圧入する際に生じる問題のうち、ピン端子が座屈する態様を示す概略的な側断面図である。
符号の説明
RM 連続線材
1 段付きピン端子
2 ピン端子基部
3 第1の減径ピン部分
4 第2の減径ピン部分
5 ピン端子面取り端部
6 ピン端子面取り端部
7 抜け止め突起
11A 第1のプリント基板
11B 第2のプリント基板
12A ピン端子植設孔
12B ピン端子受入孔
13A パターンエッチング層
13B パターンエッチング層
14A ハンダ付け層
14B ハンダ付け層
15 ストレートタイプのコネクタ
16 絶縁部材
17 ピン端子植設孔
18 プリント基板
19 ピン端子受入孔
20 パターンエッチング層
21 ハンダ付け層
22 アングルトタイプのコネクタ
23 絶縁部材
24 ピン端子植設孔
D 線材の径寸法、ピン端子基部の径寸法
D1 第1の減径ピン部分の径寸法
D2 第2の減径ピン部分の径寸法
d1 ピン端子植設孔の内径寸法
d2 ピン端子受入孔の内径寸法
L 段付きピン端子の全長寸法
L1 ピン端子基部の長さ寸法
L2 第1の減径ピン部分の長さ寸法
L2 第2の減径ピン部分の長さ寸法
30 段付きピン製造装置
31 線材供給源
32 リール巻ぐせ除去手段
33 第1の段加工手段
34 曲がり矯正手段
35 面取り手段
36 第2の段加工手段
37 抜け止め突起加工手段
38 分離植設手段
39 線材送り手段
40 線材ガイド手段
U 曲がり矯正ユニット
50 静止系の機枠
50a、50b 機枠の軸方向両端
50c 静止系機枠の内壁面
51、52 一対の支持パイプ部材
53 回転駆動源
54 回転伝動手段
55 回転系部材
55a 回転系部材の内壁面
56 線材挿通孔
P1 同心位置
P2 偏心位置
57 矯正駒
58 ベアリング
59 偏心回転体
59a 偏心回転体の凹壁
60 スプリング
61 円錐状外周面
62 突出部
63 軸方向可動筒部材
63a 軸方向可動筒部材の軸方向一端
63b 軸方向可動筒部材の軸方向他端
63c 軸方向可動筒部材の軸方向他端の凹壁
64 ベアリング
65 スプリング

Claims (4)

  1. 互いに直交差する二つの径寸法(以下、径寸法という)がDである線材を、その長さ方向に寸法取りして単位長さに形成してなるピン端子であって、前記ピン端子が、線材のままの径寸法Dでなるピン端子基部と、前記ピン端子基部に対して軸方向に連続していて、前記ピン端子基部の径寸法Dより小さい径寸法D1でなる第1の減径ピン部分と、前記第1の減径ピン部分に連続していて、前記第1の減径ピン部分より小さい径寸法D2でなる第2の減径ピン部分とを備えてなり(D>D1>D2)、
    前記ピン端子基部の径寸法Dが、ピン端子植設基体に設けたピン端子植設孔の径d1より大きく(D>d1)、前記第1の減径ピン部分の径寸法D1が、前記ピン端子植設孔の径d1より小さく(D1<d1)、前記第2の減径ピン部分の径寸法D2が、プリント基板に設けたピン端子受入孔の径d2より小さい(D2<d2)ものからなることを特徴とする高真直性を有する段付きピン端子。
  2. 連続する線材から、該線材の長さ方向に単位長さのピン端子を寸法取りし、各ピン端子毎にピン端部分を先細まり傾斜面状になるように減径加工して減径部を形成し、該減径部で切離することによってピン端子を製造する装置であって、
    径寸法がDでなる前記線材を供給する線材供給源と、
    前記線材供給源におけるリール巻ぐせを除去するためのリール巻ぐせ除去手段と、
    径寸法Dでなるピン端子基部を残して、該径寸法Dより小さい径寸法D1でなる第1の減径ピン部分を塑性加工で成形するための第1の段加工手段と、
    前記塑性加工により前記線材に生じる曲がり要素を矯正する曲がり矯正手段と、
    前記線材の長さ方向に単位長さのピン端子を寸法取りし、各ピン端子毎にピン端部分を先細まり傾斜面状になるように減径加工して減径部を形成する面取り手段と、
    前記ピン端子の先端側に径寸法D2でなる第2の減径ピン部分を形成するための第2の段加工手段と、
    前記ピン端子基部に径方向に突出する抜け止め突起を形成するための抜け止め突起加工手段と、
    加工済みのピン端子基部を保持して、該加工済みのピン端子を分離し、分離したピン端子をピン端子植設基体に植設する分離植設手段と、
    前記面取り手段並びに抜け止め突起加工手段を閉じた状態で、前記線材を軸方向に移動させるための線材送り手段とを備え、
    前記曲がり矯正手段は、静止系の機枠と、前記機枠の軸方向の両端側に支持され、前記線材を挿通支持する一対の支持パイプ部材と、前記機枠内に回転可能に設けられた回転系部材と、前記回転系部材を回転するための回転駆動源と、前記回転系部材内に設けられ前記回転系部材の回転により回転し、前記線材を挿通支持する線材挿通孔が形成された矯正駒とを備え、
    前記矯正駒は、前記線材挿通孔が前記一対の支持パイプ部材の軸線に対して同心となる同心位置と、前記線材挿通孔が前記一対の支持パイプ部材の軸線に対して径方向に偏心した偏心位置とに移動可能に設けられ、前記回転系部材が回転していないときには、前記同心位置に位置し、前記回転系部材が回転すると、前記同心位置から前記偏心位置に移動し、偏心回転することで、前記線材の曲がりを矯正することを特徴とする高真直性を有する段付きピン端子の製造装置。
  3. 前記回転駆動源は、前記矯正駒の偏心回転による前記線材の曲がり矯正の際に前記線材がねじれるのを防止するために、前記回転系部材を正逆回転駆動することを特徴とする請求項2に記載の高真直性を有する段付きピン端子の製造装置。
  4. 前記曲がり矯正手段は、径方向に拡張付勢するように設けられたスプリングを備え、前記回転系部材が回転する際に、前記矯正駒は回転力および前記スプリングの拡張付勢力により、前記同心位置から前記偏心位置へ移動することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の高真直性を有する段付きピン端子の製造装置。
JP2008038424A 2008-02-20 2008-02-20 高真直性を有する段付きピン端子およびその製造装置 Active JP4918510B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008038424A JP4918510B2 (ja) 2008-02-20 2008-02-20 高真直性を有する段付きピン端子およびその製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008038424A JP4918510B2 (ja) 2008-02-20 2008-02-20 高真直性を有する段付きピン端子およびその製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009199801A JP2009199801A (ja) 2009-09-03
JP4918510B2 true JP4918510B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=41143113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008038424A Active JP4918510B2 (ja) 2008-02-20 2008-02-20 高真直性を有する段付きピン端子およびその製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4918510B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104011940B (zh) * 2011-12-22 2016-11-02 日本压着端子制造株式会社 压配合端子和使用该压配合端子的连接器及压配合端子连续体、压配合端子连续体卷绕体

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0275429A (ja) * 1988-09-08 1990-03-15 Tokyo Seikenshiya:Kk 雄型コネクタ用端子の製造方法
JPH10118769A (ja) * 1996-10-15 1998-05-12 Nippon Light Metal Co Ltd 溶接ワイヤ矯正装置
JP2000030834A (ja) * 1998-07-09 2000-01-28 Yazaki Corp 基板用端子及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009199801A (ja) 2009-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6042429A (en) Continuous press-fit knurl pin
US5307562A (en) Method for making contact
JP2011243573A (ja) 傾斜コイルバネ及び打ち抜き加工型のハウジングを用いる電気接点及び方法
TW200922049A (en) Terminal with integral strain relief
WO1998020581A1 (en) Insulated wire with integral terminals
US4908942A (en) Method of making an electrical terminal
JP4918510B2 (ja) 高真直性を有する段付きピン端子およびその製造装置
EP2658036B1 (en) Electrical connection assembly
DE102006025661B4 (de) Kontaktklemme zum Anschließen eines Litzenleiters an einen relativ dünnen Anschlussstift
JP2007181354A (ja) 回転電機及びその製造方法及び回転電機の製造に使用される整形装置
US8087281B2 (en) Method to continuously form surface mount flanged pins
JP2004503899A (ja) コンプライアントピンとその製造方法
EP3553890B1 (en) Manufacturing method for a connection between an electromagnetic crimp terminal and an electric wire
JP6330845B2 (ja) 電線用コネクタ
US6664668B2 (en) Rotor for small motors and manufacturing method therefor
US3907400A (en) Contact post
EP0522613A1 (en) Electrical contact pin for printed circuit board
JP2004303680A (ja) ピンコンタクト及びその製造方法
DE102017210811A1 (de) Schneidklemme und Kontaktanordnung
DE102022117760B3 (de) Elektrisches Kontaktelement
JPH06188058A (ja) 取付端子帯状体及びその製造方法及び電子回路端子の取付方法
JPH10199590A (ja) 電気端子およびその製造方法
JP3355470B2 (ja) 金属端子の他の部材への固定構造及び固定方法
JP2010135193A (ja) 端子用金属線材及び端子の製造方法
DE202006008713U1 (de) Kontaktklemme zum Anschließen eines Litzenleiters an einen relativ dünnen Anschlussstift

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4918510

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250