JP4918375B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
しかし、光学的にレンズの絞り値を調整するレンズは高価であったり、撮像装置の大きさが大きくなったりするため、撮像素子の電荷蓄積時間を調整する機能を有する撮像装置が大半を占めている。
また、1画面を複数のブロックに分割し、中央部分と周辺部分の測光データを組み合わせて逆光状態を判断する撮像装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
図1は、この発明の実施の形態1による撮像装置の構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態1による撮像装置は、異なる視界を撮影する4つの撮像系を備えており、撮像系を区別するために第1撮像系〜第4撮像系と称し、付記する符号に添えるアルファベットとしてa、b、c、dを割り当てている。なお、以下の説明では4つの撮像系を備える撮像装置について説明するが、少なくとも2つの撮像系を備える撮像装置にこの発明を適用することができる。
また、撮像部1aが撮影する視界は、他の撮像部1b〜1dが撮影する視界より広い。このように広い視界の撮像部1aを採用することにより、例えばヘッドライトなどのような一時的に視界に入り込む被写体の影響を小さくすることができ、結果として昼夜の変化を捉えることができる。
以下、撮像部1a〜1dの露出を電荷蓄積時間を調整する例を説明するが、これに限るものではない。
判定手段8は、被写体照度と閾値とを比較し、被写体照度が閾値を超えているとき昼間信号、被写体照度が閾値以下のとき夜間信号を露出計算手段6a〜6dに送る。
第1撮像系の露出計算手段6aは、判定手段8から送られてくる昼間信号または夜間信号に係わらずに検波部5aにおいて求める測光値が所定の値に収束するよう、露出調整部3aの制御値を求め、露出調整部3aに制御値を送る。その結果、検波部5aにおいて求める測光値は所定の値に収束される。このように測光値が所定の値に収束された画像では、全体としての明るさが所定の明るさとなる。
撮像部1aは、光学部2aにより集光される光により誘起される電荷を露出調整部3aにより制御される電荷蓄積時間に亘って蓄積し、撮像部出力信号として出力する。
検波部5aは、撮像部1aより出力される撮像部出力信号を1フレーム単位で累算し、測光値として出力する。
露出計算手段6aは、検波部5aにおいて求める測光値が所定の値に収束するように、露出調整部3aの制御値を求める。
露出調整部3aは、露出計算手段6aから入力される制御値に従い、撮像部1aの電荷蓄積時間を制御する。その結果、撮像部1aより出力される撮像部出力信号の大きさが変化する。
この一連のフィードバック制御により検波部5aにおいて求める測光値が所定の値に収束する。
判定手段8は、被写体照度を予め定められた閾値と比較し、被写体照度が閾値を超えているとき昼間信号、被写体照度が閾値以下のとき夜間信号を露出計算手段6a〜6dに送る。
このように、判定手段8から第2撮像系から第4撮像系の露出計算手段6b〜6dに昼間信号または夜間信号が送られてくる。そのため、第2撮像系から第4撮像系の動作は昼間信号が送られてきているときと夜間信号が送られてきているときで異なる。但し、昼間信号が送られてきているときの動作は第1撮像系での動作と同様であるので、説明は省略する。
露出計算手段6bは、夜間信号が送られてきているので、検波部5bにおいて求める測光値に係わらず予め定めた固定値を制御値として露出調整部3bに送る。
露出調整部3bは、固定値に従って撮像部1bの露出を制御する。
しかし、夜間走行中の車両のナンバープレート周辺の照度はある程度の範囲内にあるので、この照度に対応した電荷蓄積時間に固定すれば、ナンバープレートを識別することができる。但し、このとき、ヘッドライト部分は完全に白つぶれを起こし情報は欠落する。
特に、車両のヘッドライトのような強力な光を撮影すると検波部5a〜5dで演算する測光値が大きく変化し、照度計算手段7で演算する被写体照度の演算結果が大きく変化する。
また、撮影する視角に対してヘッドライト部の占める面積の割合を小さくすることにより検波部5aで演算する測光値の変化を抑えることが可能である。
雨天時は、路面が濡れて反射面となるので、対向車両のヘッドライトは路面で反射し、ヘッドライトからの直接光に加え路面で反射した反射光まで撮影される。路面で反射した反射光はヘッドライトからの直接光より広く拡がるので、照度計算手段7で演算する被写体照度が明るく計算されてしまい昼間と誤判定することがある。
そこで、ヘッドライトが反射する路面付近を検波範囲から除外するようにすると、反射光が測光値に影響しないので正確な被写体照度が計算できる。
例えば、撮像部1bの視界に含まれる被写体がナンバープレートではなく、歩道を歩く人物などの場合にはフィードバック制御を行う方が良い場合もある。この場合、撮像部1bの測光値が所定の値に収束して適正となるように、判定手段8は露出計算手段6bに昼間信号を送る。このようにすると、視界に含まれる被写体に対応した必要な情報を撮影することができる。
この発明の実施の形態2による撮像装置は、この発明の実施の形態1による撮像装置と露出計算手段が異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
この発明の実施の形態2による第2撮像系の露出計算手段6bは、昼間信号が入力されているとき、撮像部1bの電荷蓄積期間が商用電源の1周期の整数倍以外の固定値を制御値として露出調整部3bに送る。露出調整部3bは、この固定値に従って撮像部1bの電荷蓄積期間を調整する。例えば、60Hz地域での商用電源の1周期は1/60秒であり、電荷蓄積期間が1/120秒以上となる固定値が予め定められている。
この発明の実施の形態2による撮像装置は、1つの撮像部1bは視界内にLED信号機が含まれており、LED信号機の点灯の様子を撮影する。
LED信号機は、商用電源を全波整流して点灯させている。図2(a)に示すような電流波形で示される商用電源を全波整流すると、図2(b)に示すような電流波形で示される全波整流になる。この全波整流でLED信号機を点灯させると、LEDは特性上、図2(c)に示すようなLED点滅波形、すなわち商用電源の周期の半分の周期で点灯、消灯を繰り返す。すなわち、50Hz地域(東日本)では1/100秒、60Hz地域(西日本)では1/120秒で点灯、消灯を繰り返している。
ここでは、60Hz地域で1/60秒毎に電荷蓄積を繰り返す撮像装置でLED信号機を撮影した場合を例に説明する。LED信号機のLEDは、図3(a)に示すように、1/60秒周期で0.7/60秒間点灯し、0.3/60秒間消灯する。
明るい昼間の撮影時には、図3(b)に示すように、電荷蓄積期間が短くなり、LEDの消灯状態と電荷蓄積期間が時期的に揃った場合、消灯状態が撮影される。このときは、LED信号機の点灯の様子を撮影していないことになる。
ところで、LED信号機の撮影用に昼間、撮像部1bの露出調整部3bの制御値を固定値とした場合、LED信号機以外の被写体を適切な明るさで撮影できないという問題が考えられる。
しかし、この発明の実施の形態2による撮像装置は、他の撮像部1c、1dを備えているので、1つの撮像部1bをLED信号機撮影専用として使用し、他の撮影部1c、1dを前方・側方撮影用として使用することによりこの問題は解決できる。
図4は、この発明の実施の形態3による撮像装置の構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態3による撮像装置は、実施の形態1による撮像装置に垂直同期調整手段9を追加したことが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
垂直同期調整手段9は、図4に示すように、撮像部1aから垂直同期信号が入力され、その垂直同期信号を商用電源の1/4周期だけ遅らせた垂直同期信号を撮像部1bに入力する。撮像部1bは、垂直同期信号をトリガとして電荷蓄積期間を開始する。
第1撮像系の撮影部1aの電荷蓄積期間がLED信号機の消灯状態と時期的揃った場合でも、垂直同期調整手段9により第2撮像系の撮像部1bの電荷蓄積期間がLED信号機の消灯状態とずれるので、撮像部1bによりLED信号機の点灯状態を撮影することができる。
この実施の形態3による撮像装置は、複数の撮像部1a〜1dを備え、垂直同期調整手段9により撮像部1aと撮像部1bの電荷蓄積期間の開始する時点をずらすことができるので、LED信号機の消灯状態の撮影を防止できる。
Claims (3)
- 光量および露出に応じる出力信号を出力する撮像部、上記撮像部の露出を調整する露出調整部、および上記出力信号を累算して測光値を出力する検波部を有する少なくとも2つの撮像系と、上記測光値に基づいて上記撮像系毎の露出調整部を制御する演算部と、を備える撮像装置であって、
上記演算部は、
上記撮像系毎に上記測光値を所定の値に収束するよう上記露出調整部を制御する制御値を演算する露出計算手段と、
1つの上記撮像系の上記測光値および上記制御値から被写体照度を演算する照度計算手段と、
上記被写体照度と予め定められた閾値とを比較する判定手段と
を有し、
上記露出計算手段は、上記被写体照度が閾値以上の場合は、上記1つの撮像系の測光値が所定の値に収束するよう制御値を演算するとともに少なくとも1つの他の上記撮像系の撮像部の電荷蓄積時間を、商用電源の周期の半分の周期以上の時間に固定するよう予め定められた制御値を出力することを特徴とする撮像装置。 - 上記演算部は、上記被写体照度と予め定められた閾値とを比較する判定手段を有し、
上記露出計算手段は、上記被写体照度が閾値を超える場合は、上記撮像系毎に測光値が所定の値に収束するよう制御値を演算し、上記被写体照度が閾値以下の場合は、上記1つの撮像系の測光値が所定の値に収束するよう制御値を演算するとともに少なくとも1つの他の上記撮像系の撮像部の露出が固定するよう予め定められた制御値を出力することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 上記1つの撮像系の撮像部は、周囲の照度を検知できる範囲を撮影する視界を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
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