JP4917705B2 - ウェハの角度及びファラデーのアラインメント検査機構を有するイオン注入装置 - Google Patents

ウェハの角度及びファラデーのアラインメント検査機構を有するイオン注入装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イオン注入装置に関し、特に、イオン注入に先立ってイオンビームを調整するために用いられる、ホルダ上のイオン注入されるウェハの角度と注入室内の移動ファラデーのアラインメントとを検査するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
イオン注入装置は、長年にわたり、半導体ウェハの処理に使用されてきた。典型的には、必要とするイオン種のビームを生成して、ウェハもしくは他の半導体基板に向けることで、イオンがウェハの表面下に注入される。概して、イオン注入は、ウェハ内に必要とするドーパントイオンを注入することにより、半導体ウェハ内に変性した導電率を有する状態の領域を生成するために用いられる。
【0003】
周知のイオン注入装置には、バッチ式の注入装置と枚葉式の注入装置とがある。枚葉式の注入装置では、通常、イオンビームを比較的速い速度で、ある垂直方向に横切るように走査して、そして、注入される一枚のウェハを、基本的に第二の垂直方向にイオンビームの横方向に往復して、機械的に移動する。イオンビームは、静電的に又は電磁的に走査することができ、スキャンビームを平行にすることは通例のことであるので、走査中は、ウェハに衝突するビームが所望のビーム方向に対して平行のままである。
【0004】
イオン注入工程の間に、イオンビームがウェハに衝突する角度は重要である。多くのイオン注入は、イオンビームがウェハ表面に対して正確に垂直な状態で、即ち、イオンビームが、ウェハ表面の法線に対して零度の角度で行われる。例えば、イオンがウェハの結晶構造を透過する際のチャネリング作用を最小限にしたい、その他には、トレンチ壁面又は前の工程で用意されたウェハ表面上の他の物理的構造にイオン注入したい、あるいは、これらの構造によるシャドウイングを回避したい、と所望するというような他の工程においては、ウェハ表面の法線がイオンビームに対して所定の角度で、イオン注入が行われることもある。
【0005】
イオン注入の角度を綿密に制御することは、大抵の場合重要で、特に、特定の工程で、零度のイオン注入角度を確保するために重要である。
【0006】
イオン注入角度を調整するために、ホルダ上のウェハ平面に平行な軸線周囲で調整可能なウェハホルダが、枚葉式イオン注入装置において周知である。例えば、WO 99/13488には、枚葉式イオン注入装置用の注入室が開示されており、この注入室では、ウェハをホルダに取付けて、ホルダを、注入室に入射する走査イオンビームの平面を通って往復して移動させることができる。イオンビームに対するウェハの角度を調整するだけでなく、ウェハが機械的に往復移動する方向についても変更するように、走査機構自体をウェハ平面を基本的に通る軸線周囲で回転させることができるので、ウェハホルダがウェハ平面上で常に往復することになる。
【0007】
また、上述で引用の国際特許出願には、移動ファラデーについても開示されている。この装置は、ビーム走査範囲に渡って、別々の地点でドーズ注入量を調べるために、ビームを走査する方向の別の位置に移動させることができる。
【0008】
ビームの平行性と走査の均一性とを確認するために、ビームの方向の手前に設けられた別の移動ファラデーと共に、上述の国際特許出願の移動ファラデーも用いられている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、イオン注入が正しい注入角度で行われるように、ウェハホルダ上のウェハのビームに対する角度を正確に確認するための、イオン注入装置における装置を提供することである。本発明のもう一つの目的は、注入室内で使用される移動ファラデーのアラインメントを確認するための装置を提供することで、これにより、移動ファラデーで測定する際に、注入室内での基準アラインメントを正しく基準とすることができる。
【0010】
従って、一態様において本発明は、排気可能な注入室と、イオン注入の間、半導体ウェハを選択されたウェハ角度で保持するための注入室内部に配置されているホルダであって、前記ウェハの角度を変更するために、ホルダ上のウェハ平面に対して平行な、少なくとも一つの軸線の周囲で調整可能である前記ホルダと、前記注入室に向けて取付けられて、前記ホルダ上に保持されているウェハ表面で反射させる又は前記ホルダに保持された時のウェハの平面に対して平行か、もしくは既知の角度であるホルダ表面上で反射させるために前記放射を向けるように構成されている集束電磁放射源と、前記注入室に向けて取付けられて、ウェハ表面又は前記ホルダ表面により鏡面反射された前記放射源からの放射を受容するセンサであって、反射した放射に応答して、所定のウェハの角度を表示する信号を供給する前記センサとを有するイオン注入装置を提供する。上述で開示の装置は、センサからの信号を監視することにより、ウェハの角度を所定の角度に設定することができる。
【0011】
好ましくは、前記電磁放射源と前記センサとを注入室の外側に取付けて、注入室が前記放射を透過する窓を少なくとも一つ有し、窓を介して前記放射源からの集束した放射を注入室に向けて、反射した放射が注入室を離れて前記センサで受容される。次に、注入室内にある別の感知装置を回避する。これは、イオン注入工程中のコンタミネーションを最小限にするために重要で、角度感知装置の有用性に対しても重要である。
【0012】
好適な実施形態においては、前記反射した放射の照射スポットを前記センサ上に生成するように、放射源を構成する。典型的には、この放射源は、前記放射の実質的に平行なビームを供給するために構成されたレーザである。
【0013】
このセンサは、感知領域を有することもでき、この感知領域が、少なくともウェハホルダの調整可能な軸線に対して垂直な方向に、前記領域上の照射スポットの位置を表示する信号を与える。このように、センサは、ウェハの所望の所定角度に対応する所望の基準値で、制御装置により比較される値の範囲を有する出力信号を供給することができる。
【0014】
好適な実施形態の一つにおいては、イオン注入装置は、前記軸線の周囲でホルダの回転位置を調整する駆動ユニットと、前記センサからの信号に応答して、前記駆動装置を制御して、前記ホルダの位置を調整して、所定のウェハ角度に対応して前記照射スポットをセンサの感知領域上の所望の位置にする制御装置とを含む。
【0015】
概して、イオン注入装置は、注入されるイオン源と、前記ホルダ上のウェハにイオン注入を行うために、前記注入室内で前記イオンの平行な走査ビームを生成する走査装置とコリメータとの組み合わせ装置とを有している。そして好ましくは、前記走査装置とコリメータとの組み合わせ装置が、前記平行な走査ビーム用の理想のビーム方向を形成する。走査装置とコリメータとの組み合わせ装置により形成された前記理想のビーム方向を基準とするように、前記放射源と前記センサとを取付け、それにより、前記所定のウェハ角度が、前記理想のビーム方向を基準にする。
【0016】
一実施形態においては、前記走査装置とコリメータとの組み合わせ装置が、ビーム走査平面上のビーム方向に対して垂直な走査方向に、ビームを走査する。イオン注入装置はさらに、前記走査方向を含み、且つ、ビーム走査平面の垂線に対して移動角度を有する移動平面上のビーム走査平面を通ってウェハホルダを移動するためのアクチュエータと、前記移動角度を調整して、前記ウェハ角度を対応するように調整を行う第一の回転駆動ユニットと、前記走査方向に対して平行な軸線周囲でアクチュエータに対してウェハホルダの角度を変更して、前記移動角度に対してホルダ上のウェハの角度を調整する第二の回転駆動ユニットと、前記センサからの信号に応答して、前記第一の回転駆動ユニットを制御して、前記移動角度と前記ウェハ角度とを調整して、所定のウェハ角度に対応して前記照射スポットをセンサの感知領域上の所望の位置にして、且つ、前記アクチュエータがウェハを移動して、ウェハ表面への前記放射の反射地点を動かす場合には、前記第二の回転駆動ユニットを制御して、移動角度に対してウェハ角度を調整して、前記センサ上での前記スポットのいずれの動きも最小限にする制御装置とを含む。
【0017】
また、本発明は、排気可能な注入室と、注入されるイオン源と、半導体ウェハにイオン注入を行うために、前記注入室内で前記イオンの平行な走査ビームを生成する走査装置とコリメータとの組み合わせ装置と、前記ビームの走査方向に平行な線に沿って前記注入室内で移動可能で、且つ、走査ビームのアラインメントの検査に使用できる移動ビーム検出装置と、前記注入室に向けて取付けられている電磁放射の点源と、前記注入室に向けて取付けられて、移動ビーム検出装置の前記移動線を横断する伝送線に沿って受容した、前記点源からの放射に応答するインラインセンサとを有し、移動ビーム検出装置が、センサで受容した前記放射を少なくとも部分的に遮る構造を有する移動ビーム検出装置であって、これにより、前記インラインセンサが、移動ビーム検出装置の所定の位置を少なくとも一つ表示する信号を与えることを特徴とするイオン注入装置についても提供する。係る装置により、ビーム走査方向への移動線上にある移動ビーム検出装置(ファラデーであっても良い)の基準位置を少なくとも一つ、正確に確認することができるので、ビームのアラインメントを検査するために移動ビーム検出装置を続いて使用する際に、既知の基準位置を基準とすることができる。
【0018】
好ましくは、ウェハ角度を確認するために、前述の装置と組み合わせて、移動ビーム検出装置の基準点を検査するための上述の装置を用いることができる。次に、上述の電磁放射の点源を、同様にウェハ角度のチェックに用いることができる集束放射源により構成することもできる。イオン注入装置にはさらに、ウェハホルダを走査ビーム平面を横切って移動させるためのアクチュエータを含むべきである。このように、点源からの電磁放射と交差するようにウェハホルダを配置して、この放射を反射して、ウェハ角度の確認に使用することができるし、また、点源からの放射を避けるように移動させることもできるので、放射を上述の伝送線に沿って伝送して、移動ビーム検出装置の位置を確認するために用いることができる。
【0019】
ある好適な実施形態においては、前記走査装置とコリメータとの組み合わせ装置が、注入室内に前記平行な走査イオンビームの理想中心線を形成する。そして、前記放射点源が、前記伝送線に沿って前記放射ビームを向けるが、これは、前記理想のビーム中心線を基準とするように取付けられているので、前記伝送線と移動ビーム検出装置の前記所定の位置とが、前記理想のビーム中心線を基準とする。次に、イオン注入装置は好ましくは、走査ビームを受容するビームストップを含み、前記ビームストップが、ビームストップの固定ビーム検出装置を走査するイオンビームのタイミングを表示するタイミング信号を供給する固定ビーム検出装置を少なくとも一つ含み、前記放射点源が、前記インラインセンサ上に放射の照射スポットを供給し、前記インラインセンサが、前記ビームストップと前記固定ビーム検出装置の位置とを基準にするように取付けられていて、前記インラインセンサが、少なくとも前記ビーム走査方向に平行な方向に前記領域上の前記照射スポットの位置を示す信号を与える感知領域を有し、それにより、伝送線を基準とする前記固定ビーム検出装置の位置を判定することができる。
【0020】
好ましくは、前記伝送線が、移動ビーム検出装置の前記移動線に対して基本的にに垂直である。前記伝送線は、前記理想中心線を含み、且つ、前記移動線に対して垂直な平面上にあっても良い。
【0021】
好ましくは、移動ビームストップの前記構造はフラッグであって、前記移動ビームセンサが、ビームが検出装置を走査する際にビームイオンを受容するための前記ビーム走査方向に対して垂直に位置合わせされているスリット開口部を有し、前記フラッグは、前記スリット開口部を含むビーム方向に対して垂直な平面上にある。
【0022】
好ましくは、前記インラインセンサも、注入室外部に取付けられている。注入室がさらに窓を有し、この窓を介して、前記放射が前記伝送線に沿って注入室を離れることができる。
【0023】
本発明はまた、排気可能な注入室と、注入されるイオン源と、半導体ウェハにイオン注入するために、前記注入室内で前記イオンの平行な走査ビームを生成する走査装置とコリメータとの組み合わせ装置であって、注入室内に前記平行な走査イオンビームの理想中心線を形成する前記走査装置とコリメータとの組み合わせ装置と、伝送線に沿って前記放射ビームを向ける電磁放射源であって、前記理想のビーム中心線を基準とするように取付けられているので前記伝送線が前記理想中心線を基準とする電磁放射源と、走査ビームを受容するビームストップであって、ビームストップの固定ビーム検出装置を走査するイオンビームのタイミングを表示するタイミング信号を供給する固定ビーム検出装置を少なくとも一つ含む前記ビームストップと、前記ビームストップと前記固定ビーム検出装置の位置とを基準にするように前記伝送線上に取付けられているインラインセンサとを有し、前記放射ビーム源が、前記インラインセンサ上に放射の照射スポットを供給し、前記インラインセンサが、少なくとも前記ビーム走査方向に平行な方向に感知領域上の前記照射スポットの位置を示す信号を供給する感知領域を有し、これにより、前記固定ビーム検出装置の位置を、前記伝送線と前記理想中心線を基準として判定することができるイオン注入装置についても提供する。
【0024】
以下、本発明の好適な実施形態について、例示により説明する。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、イオン源10により注入用のイオンビームを生成する。イオン源からのイオンは、分析マグネット11を通過するので、所望の質量/エネルギー割合のイオンのみが、分析マグネット11の出口にある質量選択スリット12を通過する。次に、所望の質量/エネルギー割合のイオンのビーム13が、ビーム走査装置14に入射して、ビーム経路を横切る方向に図1の用紙の平面上を往復して、ビームを偏向する。典型的には100乃至200Hzといった、比較的速い繰り返し速度で、このビームをビーム走査装置14で走査することもできる。
【0026】
ビーム走査装置14から出射した走査ビーム15は次に、コリメータ16に入射する。コリメータは、ビームの走査位置に応じて異なる分量で被走査ビーム15を屈曲するよう構成されているので、コリメータ16から出射した走査ビーム17は、ビームを往復して走査する際に、所望のビーム経路に対して基本的に平行のままである。
【0027】
コリメータ16から出射した平行な走査ビーム17は、処理室18に入射して、ウェハホルダ20に取付けられているウェハ19にビームが衝突することになる。ビーム走査装置14及びコリメータ16は、走査ビーム17がホルダ20上のウェハ19の幅を丁度横切るように拡がって、ビームを往復して走査する際に、ウェハを横切るストライプを有効に引き出すように設計されている。
【0028】
ウェハホルダ20自体は、アクチュエータ22により保持されている往復走査アーム21に取付けられていて、アクチュエータ22が、ウェハホルダ20とその上のウェハ19とに走査ビーム17の平面を通る往復運動をさせるので、ウェハのすべての部分にビームのイオンを注入することができる。概して、ウェハホルダ20の往復走査運動は、典型的には1Hzというオーダーの、比較的遅い繰り返し速度で行われる。
【0029】
これまで説明したイオン注入装置の構成要素を、周知のイオン注入装置のように構成することもできる。特に、一度に一枚のウェハにイオン注入するためのイオン注入装置であって、ハイブリッド走査システムを用いるイオン注入装置では、イオンビームをある方向に横切るように走査して、同時に、ウェハを垂直方向に機械的に往復させる。前述のように、この形式のイオン注入装置については、WO 99/13488に記載されている。図1に図示されている、本発明の例示の、イオン源、質量分析、走査及びコリメート用の装置については、同業者に周知の種類とすることもできる。例えば、ビーム走査装置14が、電磁走査もしくは静電走査のいずれかを用いても良いし、同様に、コリメータ16が、磁場又は静電場を用いても良い。
【0030】
上述の先行技術の明細書には、処理室18内でウェハホルダ20の往復運動を行うための特定の機械的システムが開示されているが、適した機械的装置ならばいずれものでも代替として用いることができる。しかしながら、明らかに重要なことは、機械的な走査システムが、ホルダ20上のウェハ19の平面に対して平行な軸線26等の、回転軸線周囲でウェハホルダ20を調整することができる。ウェハ角度を軸線26周囲で回転して調節できることは、矢印27により、図1に示されている。軸線26は、ウェハ19に平行であるばかりでなく、イオンビームの走査平面に対しても平行である。即ち、図1の用紙平面に対して平行である。
【0031】
処理室18においては、ビームストップ23が、ウェハ19の後ろに配置されていて、ウェハホルダ20がビームと交差しない位置にある場合に、走査ビームを受容する。また、移動ファラデー24が、ウェハホルダ20のすぐ後ろに設けられている。移動ファラデーは、移動ファラデーを走査するイオンビームに応答して、電流パルスを与えるように設計されている。移動ファラデー24を、イオンビーム走査全体の各種地点のイオンビームにより与えられるイオンドーズ量率の測定値を得るために用いることもできる。この目的のために、走査ビームの走査範囲に渡る様々な地点に対して、矢印25の方向に、移動ファラデー24をイオンビームの方向を横切って移動させることができる。
【0032】
ホルダ20上のウェハ19にイオン注入する間、イオン注入の間のイオンビームのドーズ注入量率を表示する信号を与えるように、ウェハホルダ20の端をわずかによけて、移動ファラデー24を、イオンビームの走査範囲の一方の端部近くに配置することもできる。
【0033】
これまで、この応用について説明してきたが、走査ファラデー24は、上述の先行技術明細書WO 99/13488に記載されているイオン注入装置に開示されているファラデーと同じ機能を提供するものである。
【0034】
これから図2を参照すると、注入室内のウェハホルダを往復させるための機械的装置の詳細がより詳しく図示されている。ウェハ32を保持して、走査アーム33の内側端部に取付けられているウェハホルダ31を示すために、注入室30は、角部分を破断して図示されている。走査イオンビーム34は、開口部35を通って注入室30に入射する。完全なイオン注入装置内で、開口部35が、例えば、図1に図示されているようなコリメータ16等の、注入室30手前の別の排気室と連通することが理解されるであろう。
【0035】
走査アーム33は、全体が36として示されている走査装置により、注入室30内部に取付けられている。走査装置は、図2では直接図示されていない側壁を貫通する円形アパーチャを閉鎖するために、回転真空シール38により注入室30の側壁に取付けられている回転ディスク37を備えている。
【0036】
回転ディスク37は、39として点線で示されている長いアパーチャを有しており、アパーチャ自体は摺動プレート40により覆われる。摺動プレート40は、回転ディスク37の長いアパーチャ39を通って延長している走査アーム33を保持している。線形真空シールが、摺動プレート40と回転ディスク37の間に設けられていて、注入室30の内部を閉鎖する。
【0037】
走査ビーム34を通るウェハホルダ30の往復運動は、アクチュエータ41により行われる。アクチュエータ41は、摺動プレート40を矢印42の方向に往復駆動させ、走査アーム33のこの運動は、回転ディスク37を貫通する長い開口部39内で行われる。アクチュエータ41自体は、マウント43により回転ディスク37に取付けられている。
【0038】
図2に図示されている走査機構の動作では、矢印44の方向に回転ディスク37の回転位置を調整することにより、ホルダ31上のウェハ32をイオンビーム34に向ける角度を調整する。ウェハとイオンビームとの間の角度を調整するとともに、回転ディスク37の回転を調整することによっても、摺動プレート40が走査アーム33に加える往復運動の方向を調整するので、往復運動は常に、ホルダ31に保持されたウェハ32の平面上にある。
【0039】
また、ここではウェハホルダ31の一方の側に配置されている移動ファラデー50についても図2に図示されているが、走査ビーム34の走査範囲内に存在する。ホルダ31上のウェハ32にイオン注入する間、走査ビームは、ビームの走査毎に移動ファラデー50をさっと通るので、ビーム34が各々通過する間に走査ファラデー50が受容した電荷が、ビームの走査毎のウェハに対するドーパントイオンの注入量率の表示する。走査ファラデー50からの電流信号を、積分器52へのライン51に供給し、積分器52が、各ビーム走査毎のファラデーに移送された電荷量を示す信号を生成して、ライン53及び走査制御装置54に供給する。注入されるウェハ32の表面全体に必要なドーズ量のドーパントイオンを均一に注入するように、走査制御装置54を用いて、ファラデー50からの測定されたドーズ率に応答して、イオンビームを介して、ウェハホルダ31の機械的走査速度を制御する。
【0040】
イオン注入中に、ドーズ量に関連して走査機構36及びファラデー50を走査制御に利用することについては、上述で引用した国際特許出願に、より詳細に記載されている。
【0041】
移動ファラデー50はまた、走査ビーム34の走査範囲全体に渡るビーム電流の均一性を調べるためにも用いられる。この目的のために、走査範囲の選択された地点の走査ビームと交差するように、ファラデー50を、ビームの方向に垂直で且つ走査ビームの平面に平行な方向55に移動することができる。図2に図示されている装置で走査ファラデー50を走査ビームを横切るように移動させるためには、アクチュエータ40を操作して走査アーム33を一番上又は一番下の位置に動かすことにより、まずウェハホルダ31をビームの進路から外れるように移動させることが必要である。しかしながら、走査ファラデー50は実際のところ、ウェハホルダ31の平面とは若干異なる平面上に配置することもできることが理解されるであろう。例えば、図1に図示されているように、ウェハホルダ31のわずかに後ろに配置することもできる。そして、ウェハホルダ31を妨げることなく、移動ファラデー50を走査ビーム全体に移動することもできる。
【0042】
ビームの走査範囲に渡るビーム電流の均一性を監視するために移動ファラデー50を用いることについても、上述で引用の国際特許出願に、より詳細に記載されている。
【0043】
しかしながら、移動ファラデー50でビームの均一性を監視するためには、走査ファラデー50の位置を知ることが必要であることを理解されたい。
【0044】
走査ファラデー50を用いて、走査ビームのアラインメント、特に、走査ビームの平行性について検査することもできる。即ち、走査範囲全体に渡って、意図するビーム方向に対してビームが正確に平行であるか、検査することもできる。本願では、移動ファラデーの位置を正確に知ることが必要である。
【0045】
上述で引用の国際特許出願においては、ビームアラインメントとビームの平行性とを監視する目的で、更にビームの手前にある追加の移動ファラデーと共に、移動ファラデー50を用いる。しかしながら、我々の、1999年10月12日付英国特許庁出願の同時係属出願第___号には、特別に設計されたビームストップを組み合わせた単一移動ファラデーを用いて、ビームアラインメントとビームの平行性とを検査するための別の装置が開示されている。
【0046】
再び図1を参照すると、60として図2に部分的に図示されているビームストップ23は、走査ビーム34全体を収容するのに十分な開口部を有している。ビームストップ23は、走査ビームを受容する水冷式ビームストッププレート28を含む。ビームストッププレート28の前面には、3本のスリット29が設けられていて、スリット29は、ビームの走査平面を横切るように延長していて、スリット29とそろえられているプレート28内の孔45と連通している。各孔45には、各々、それ自体がビームストッププレート28から絶縁されている集電ロッド46が収容されている。いつビームが各スリット29を走査するかを示すタイミング信号として、ビームストッププレート28内のこれらの集電ロッド46の電流信号を用いることができる。走査ビームを横切る対応する位置にある移動ファラデー50からの電流信号のタイミングと組み合わせて、これらのタイミング信号を用いることにより、ビームアラインメントとビームの平行性とを検査して、確認することができる。
【0047】
この技術についてのより詳細な説明は、上述の同時継続出願を参照されたい。
【0048】
上述のように、半導体ウェハにイオン注入する間、注入角度を整えること、即ち、ウェハの法線とイオンビームとの間の角度を正確に制御することは、重要である。
【0049】
これから図3及び図4を参照すると、図示されている装置では、注入室内のウェハホルダに取付けられているウェハの角度を、所望の所定角度に対して正確に設定することができるので、注入角度を実質的に正確に制御できる。
【0050】
図2、図3及び図4では、対応する部品に同じ参照番号が付けられている。従って、図3のウェハホルダ31は、アパーチャ35を通って注入室30に入射する走査イオンビーム34よりも完全に上の位置でウェハ32を保持している状態で、図示されている。
【0051】
アクチュエータ41(図2)を操作して、摺動部材40をこのストロークの上部端に駆動することにより、図3のウェハホルダ31を、ビームの上のこの位置に移動させることができる。摺動部材40の往復運動が、ウェハホルダ31を図3の矢印61の方向に上下に動かす。回転ディスク37(図2)の回転位置を調整することにより、ウェハホルダ31の直線運動の角度を調整する。即ち、矢印62で示されているような新しく角度付された方向に調整することができる。回転ディスク37を設定して、ウェハホルダ31を矢印62の方向へ移動する場合、ウェハホルダ31上のウェハ32自体が、イオンビーム34の方向に対してもはや垂直ではない、対応する角度に保持される。
図3においては、図示のように、ホルダがその往復動程の最上端に位置する時にウェハホルダ31上のウェハ32に衝突するように、注入室30の外側に取付けられているレーザ源63が、レーザビーム64を窓65を介して注入室30内に向ける。ウェハホルダ31がウェハ32を保持している間は、ウェハの法線は、注入室30の基準ビーム方向に対して正確に平行であるので、レーザからの光線を、窓65を介してライン66に沿ってウェハ表面から反射して戻し、レーザ源63に隣接しているセンサ67を照射する。
【0052】
レーザビーム64がセンサ67に鏡面反射されるように、この角度チェックに用いられるウェハ32を研磨しなければならないことが理解されるであろう。
【0053】
センサ67は、好ましくは、軸線が垂直な一次元位置感応検出器である。この軸線は、注入室を通る公称ビーム方向に対して垂直であって、且つ、ウェハホルダ31の回転調整軸線に対しても垂直である。
【0054】
ウェハ32の反射に続いて、小さな光のスポットをセンサ67の表面に投げかけるように、レーザ源63を構成する。次に、注入室30内の公称ビーム方向に対して所定の角度であるウェハホルダ31上のウェハ32の法線に対応して、センサ上の光のスポットがセンサ上の位置にあるか、センサ67からの信号を用いて確認する。ここで説明の実施形態においては、この所定の角度はゼロなので、レーザ源63とセンサ67とを備えるシステムを用いて、ゼロ角度注入を行うように注入室を設定することができ、そして、ウェハホルダ31を回転調整する駆動装置がこの所定の角度を基準とすることができる。
ウェハホルダ31が零度以外の注入角度をとるように、レーザ源63とセンサ67とを設定することができることが理解されるであろう。一旦、回転ディスク37の駆動ユニットが、既知の基準角度を取ったならば、他のいずれの角度に対しても、機械的走査装置36の回転ディスク37を正確に駆動できると仮定することもできる。
【0055】
図1を参照すると、図面の70の位置に、センサ67が概略で図示されている。センサ70からの信号を、ライン71を介して制御装置72に供給する。ウェハホルダ20の回転位置を調整するための駆動ユニットは、図1の22に示されていて、制御装置72からのライン73の駆動信号により制御される。従って、制御装置72をプログラムして、センサ70からのライン71の信号に自動的に応答して、駆動ユニット22を駆動して、センサ70からの信号が、ウェハが所定の基準角度であることを表示するまで、ウェハホルダ20を回転させることができる。駆動装置22は、制御装置72に位置するフィードバックをするレゾルバを有する。センサ71の信号により表示されるような、ウェハのゼロ角度注入位置に対応するレゾルバの読出しを記録するように、制御装置を構成する。次に、ウェハホルダ20が零度以外の角度でイオン注入されるよう回転する時に、このゼロ角度レゾルバ読出しを、基準位置読出しとして用いる。
【0056】
他の実施形態においては、レーザ源63を、別の電磁放射源と置換することもできる。例えば、ウェハ32で反射する時に、センサ67を照射する小さなスポットに光を集束するよう構成した、集束光源を用いることもできる。
【0057】
一つの一次元位置センサをセンサ67に用いる場合には、センサからの出力を、センサ上の光のスポットの位置を表す大きさを有する信号に変換する。次に、センサ67からの位置信号が所定の大きさを有するまで、制御装置72がウェハの角度を調整する。センサ67としての使用に適した位置感応検出器(PSD:Position Sensitive Detector)の形式は、浜松ホトニクス株式会社のS3979/S3931/S3932である。
【0058】
位置感応検出器の代わりに、センサ67は単純な光センサであっても良く、この場合、反射光ビーム66が直接センサ上にある時に、センサ67からの信号の大きさが最大となる。
【0059】
選択された周波数で光ビーム64を調光するようにレーザ源63を構成すると、制御装置72は、センサ67からの信号の対応する周波数変動の振幅に応答する。この装置により、周辺光の影響を低減する。
【0060】
再び図3及び図4を参照すると、走査ビーム34の走査方向にファラデーを様々な位置に移動させることができる伸縮自在アーム80に取付けられている、移動ファラデー50が図示されている。
【0061】
図3に点線で示されている81の位置に、ウェハホルダ31を直線駆動装置41により移動する場合には、ウェハ32がレーザビーム64を妨げず、レーザビームが伝送線82に沿って続いて、注入室の後部壁84にあるもう一つの窓83を通って注入室30から出射する。窓83を通過するレーザビームにより照射されるように、追加の光センサ85を注入室の外側に取付ける。
【0062】
図4に図示されているように、注入室の中心線に沿って、注入室の基準ビーム方向に平行な方向に、レーザビーム64を向ける。
【0063】
ファラデー50は、ファラデーから後ろの方向に延長していて、後部端にフラグ87を保持しているアーム86を有している。正確に注入室の中心線上になるように、伸縮自在アーム80により、ファラデー50を配置する時に、フラグ87が、伝送線82に沿ってセンサ85へ進むレーザビームを受容する。好ましくは、フラグ87は、フラッグ87に衝突するレーザビームの集束スポットの直径と同じ寸法の細いスリット又は小さな孔を含む。従って、ファラデー50が中心線に近い時には、レーザビームのスポットが孔又はスリットを照射して、レーザー光がスリット又は孔を通過して、センサ85を照射する。光センサからの信号が最大の時に、ファラデー50の正確なアラインメントを判定する。
【0064】
再び図1を参照すると、センサ85が、ビームストップ23の後ろに概略で図示されている。センサ85からの信号を、ライン89に沿って制御装置72に供給する。ライン89からアクチュエータ90、そして移動ファラデーの伸縮自在アーム80に送られる制御信号により、制御装置72が、移動ファラデー24の位置の調整を制御する。
【0065】
アクチュエータ88はまた、制御装置72に位置フィードバック信号を供給し、この位置フィードバック信号は、この後で移動ファラデーの基準位置として用いるために、制御装置72により記録される。このように、移動ファラデーの次の位置決めを正確に行うことができる。前述で説明したように、イオンビームのアラインメントを設定するためと、ビームの平行性を検査して確認するためとに、この例ではビームストップからのタイミング信号と共に移動ファラデーを用いることもできる。
上述の例においては、ウェハホルダ31のウェハの角度を検査するために同じレーザ源63を用い、移動ファラデー50の基準位置を検査するためにもこの同じレーザ源63を用いる。別の装置においては、移動ファラデーを検査するために、独立した光源を用いることもできる。また、移動ファラデー用の光源が集束した光源である必要はないが、センサ85上のフラグ87の正確な影を包含する、点光源の形状を取ることもできる。
【0066】
図3及び図4に図示されている装置により、移動ファラデーの基準位置を注入室の中心線に合わせることができるし、別の基準位置が注入室内で正確に判っているならば、別の基準位置を選択することもできる。
【0067】
本発明の別の実施形態においては、ファラデーの入射スリットと同じ平面上になるように、フラグ87を直接ファラデー50に取付ける。これにより、フラグ87とファラデー50とのミスアラインメントによるエラー、即ち、フラグ87のスロットとファラデー50の入射スリットとが、注入室の基準中心線に対して正確に平行に位置合わせされていないというようなエラーが発生する、いずれの可能性も回避する。
【0068】
更に別の実施形態においては、光源63に比較して、センサ85を走査ビーム34の平面の反対側に配置するので、図3のページの上から下まで、光源が斜めに横切る。次に、イオンビーム方向に対して垂直以外のウェハホルダ31の基準ウェハ角度を設定するために、レーザ源63からのビーム64を用いることもできる。例えば、ウェハ法線の基準角度を、ビーム方向に対して20°に設定することもできる。ゼロ注入角度を含む、ウェハホルダ31の必要な注入角度を確立する制御装置72により、この基準角度を、ある基準として更に用いることができる。
【0069】
図3及び図4においては、レーザビーム64を、ウェハホルダ31上のウェハ32の中心で基本的に反射する。矢印61の方向にウェハホルダ31を移動させることにより、ウェハ32の反射点を、ウェハを横切って走査することができる。また、ウェハホルダ自体が、走査アーム33上でウェハ32の法線周囲を回転できるように、即ち、図2に図示されている矢印90の方向に回転できるようにすることもできる。走査アーム33上でウェハホルダ31の回転位置を変更することにより、そして、走査アームの移動位置についても変更することにより、ウェハ32上にある地点すべての角度を検査することができる。従って、ウェハホルダ31の平面からのいずれの偏りについても検査するために、本システムを用いることもでき、本システムではウェハ32の反射表面の平坦性の対応する偏りを記録する。
【0070】
図5及び図6を参照して、本発明のもう一つの実施形態について、これから詳細に説明する。図5では、図3に図示されている構成要素と本質的に同じ構成要素には、同じ参照番号が付けられている。
【0071】
図5を参照すると、図3の装置と比較して、レーザ源63が、走査イオンビーム34のラインに近い位置で、注入室30の外側に取付けられている。それにもかかわらず、図3で図示のように、ウェハホルダ31上のきれいな未処理のウェハで反射して戻るように、レーザ源63からのビーム64を向ける。ウェハホルダ31が所定の角度になっている時、反射したビーム66がセンサ67を照射する。ウェハホルダ31の回転調整軸線に対して垂直の、図5中で縦になっている一次元位置感応検出器であるセンサ67を監視することにより、ウェハホルダ31上のウェハの正しい角度を判定する。窓91を注入室30の正面壁に設けて、レーザビーム64と反射ビーム66とが注入室に入射して出射するようにさせる。
【0072】
図5の例では、レーザ源63からのレーザビーム64を、イオンビーム34の平面に対して平行に、基本的に水平に向ける。その結果、反射ビーム66に基準位置のセンサ67を照射させるウェハホルダ31の所定の角度は、イオンビームに対してもはや垂直ではなく、垂直(ゼロ注入角度)位置に対して約1°といった小さな角度である。前述のように、この設定角度が正確に判っているならば、センサ67からの信号に応答して、制御装置は、この値に対してホルダの回転調整を行うために、エンコーダ読出しを参照する。これにより、制御装置は、他のいずれの所望の角度でも、ウェハホルダ31の角度位置を正確に制御できる。
【0073】
レーザビーム64から外れるようにウェハホルダ31を移動させる時に、このビームが、注入室30の後部壁84の外側に取付けられているインラインセンサ85を照射する。小型の窓92を設けて、レーザビームが後部壁を通過してセンサ85を照射するようにする。
【0074】
図3及び図4の装置により、この構成で、移動ファラデー50の基準位置を設定するためにレーザビーム64を用いる。図5に図示されているように、移動ファラデーが基準位置にある場合以外では、レーザビーム64の障害物となるフラグ93を、移動ファラデー50に取付ける。この実施形態においては、フラグ93は、移動ファラデーの入射スリットと基本的に平行に並べらていて、入射スリットに対するフラグのミスアラインメントに起因するエラーを最小限にする。
【0075】
図5に図示されている例で重要なことは、レーザ源63と反射センサ67とを、どちらもブラケット94により取付ける。ブラケット94自体は、(図1の14及び16に概略で図示されている)走査装置とコリメータとの組み合わせ装置のコリメータ部分のハウジング95に直接取付けられている。また、インラインセンサ85自体が、ビームストップ60のケーシング97のフランジ96に堅固に取付けられている。
【0076】
コリメータ部95から出射する平行な走査ビームの理想中心線とビーム方向とを形成するように、走査装置とコリメータとの組み合わせ装置を設計することが、イオンビームの静電又は電磁走査及びコリメート技術の当業者ならば理解されるであろう。実際面では、走査装置とコリメータとの組み合わせ装置が設計されたように、コリメータから出射する走査ビームが実際に、理想中心線に中心を合わせて位置合わせされるように走査装置とコリメータとの組み合わせ装置の各種の制御可能なパラメータが調整されている時だけ、走査装置とコリメータとの組み合わせ装置がその仕様に従って作動する。
【0077】
従って、コリメータのハウジング95から直接レーザ源63と反射センサ67とを監視することにより、レーザ源と反射ソースとを、コリメータに対して正確に幾何学的に基準とすることができ、よって、コリメータにより形成された理想のビームと方向とを基準とすることができる。このように、レーザ源63と反射センサ67とを用いて注入室30内のウェハ角度を設定する。この角度はまた、理想のビーム中心線を正しく基準とするようになる。
【0078】
ウェハホルダ31は、イオンビームに対して基本的に垂直で、且つ、走査ビームの平面に対して平行である軸線の周囲のみを回転調整するようになっていることに留意されたい。良好な注入性能にとって、ホルダ31が、ビームの平面に対して垂直な軸線周囲のビームの理想中心線に対してウェハを正確に予測可能な角度で維持するようにすることも、望ましいことである。これを達成するためには、コリメータのハウジング95を基準として、レーザ源63と反射センサ67とを、まず正確に位置決めする。次に、イオン注入装置の構成中に、注入室30を組み立てて、コリメータと結合させる時に、ホルダ31に取付けられている未処理のウェハからの反射ビーム66が、センサ67に正確に反射して戻るまで、ビーム走査平面に対して基本的に垂直な軸線周囲を回転させて、注入室30全体を調整することもできる。この手順の間、反射ビーム66をセンサ67上で垂直方向に保つように、即ち、図5の用紙平面上に保つように、走査平面に対して平行な調整軸線周囲でウェハホルダ31の回転位置を維持するようにすることは、当然必要なことである。しかしながら、水平平面上で、用紙の平面に対して垂直に、反射ビーム66がセンサ67に衝突するようにするために、注入室30全体を正しい位置に調整する。組立工程中にシム等を挿入することにより、この調整を得ることができる。コリメータハウジング95の出射面とウェハホルダ31のウェハ支持表面との間にある各種の部品の構成における許容差が蓄積することで、結果的にウェハホルダ上のウェハがビームの走査平面上でイオンビームに対して若干鋭角になってしまうこともあるので、この調整には、垂直軸線周囲でウェハホルダ31の正確な方向づけを確実に行うことが必要である。
【0079】
注入室30が(走査平面に対して垂直な軸線周囲で)正しい位置に調整されたならば、イオンビームの理想中心線はもはや、注入室自体の公称中心線と一致してはいない。このことについては、注入室の平面図である図4を参照にすることにより、良く理解されるであろう。上述のように、レーザ源63がコリメータハウジングを基準とするので、レーザビーム64は、イオンビームの理想中心線と位置合わせされて続いていなければならない。しかしながら、走査平面に対して平行な平面上にあるウェハホルダ上のウェハに対してレーザビーム64が垂直であるように、一旦、注入室30が(図4の用紙に対して垂直な軸線周囲に)調整されたならば、レーザビーム64はもはや、ビームストップ60の中心と正確に一致してはいない。
【0080】
上述のように、ビームストップ60は、ビームストッププレート28のスリットの後ろに取付けられている集電ロッド46を備える固定ビーム検出装置を少なくとも一つ含む。ビームストップ60を構成するにあたっては、ビームストッププレートのスリットを、注入室の公称中心線上になるように、ビームストップの中央に配置する。このように、ビームストップのビーム検出器から得られるタイミングパルスは、走査ビームがビームストップの中央を通過する時間を表示しなければならない。上述のように、ウェハホルダ31を正しく方向づけるように、注入室30を正しい位置に調整する場合には、ビームストップの中央、そして、中央のタイミングスリットの位置はもはや、正確には走査ビームの理想中央線上にはない。前に説明したように、そして、上述の同時継続出願にも記載されているように、走査ビームの理想中心線からのビームストップの中央のタイミングスリットの距離が判っている限りにおいては、このエラーは、問題ではない。
【0081】
上述のように、正しい位置でビームストップ自体を基準とするように、インラインセンサ85を取付ける。従って、走査ビームの理想中心線と、注入室の公称中心線とビームストップとの間のミスアラインメントのいずれもが、中心からずれた位置のセンサ85に衝突するレーザビーム64からのスポットの原因となる。センサ85は、軸線が基本的に水平になっている、即ち、走査平面に対して平行に構成されている、一次元位置感応検出器である。このように、ビームストップの公称中心線からのイオンビーム64の偏り、そして、走査ビームの理想中心線の偏りを、センサ85の出力から直接測定でき、ビームストップのスリット又はスリット群からのタイミング信号を修正するために、この数字を用いることができる。
【0082】
好適な実施形態においては、(図5の用紙の平面上の)縦方向に調整できるように、インラインセンサ85をビームストップ60に取付ける。次に、まず注入室を設定する時に、レーザビーム64が位置センサに衝突するようにセンサ85の位置をこの縦方向に調整することができるので、ビームストップの公称中心線からの、ビームストップの理想中心線の水平方向の偏りを測定することができる。重要なことは、このようにセンサ85を縦方向に調整しても、ビームストップを基準とする水平位置にいずれの変更も加えないことである。
【0083】
インラインセンサ85は、移動ファラデー50の中央基準位置を示す信号を供給することができ、これにより、さらに走査ビームの理想中心線を正しく基準とすることに留意されたい。移動ファラデー50のフラグ93が、レーザビームの直径と基本的に同じか、わずかに小さい縦方向のスリットを有している場合には、センサ85からの信号が最大の大きさのセンサ上のレーザー照射を表す時に、移動ファラデーの正しい基準位置を表示する。
【0084】
これまでの説明において、ウェハホルダ31が軸線56周囲についてのみ回転位置が調整可能であると説明してきた。軸線56は、ウェハホルダの直線移動機構を調整する軸線であって、ウェハ角度だけでなく、走査ビームの平面を通る移動角度についても調整するための軸線である。概して、ウェハの平面に平行な移動平面上に常に存在する走査ビームの平面を通って、実際にウェハを移動させるようにすることは、非常に望ましいことである。しかしながら、基本的に支持アーム自体の軸線周囲で、ウェハホルダ31を保持する支持アーム(図3)を移動機構に対して回転可能にすることもまた、有益である。この自由度は、図2の矢印98により表されており、そして、摺動プレート40の回転真空ベアリングに支持アーム33を取付けることと、適した電気モータ駆動機構(明快にするために図2に図示せず)を設けることとにより、この自由度が与えられる。基本的にウェハの中心を通る軸線周囲でのウェハホルダ31が有する回転調節性について、矢印99とウェハホルダ100の点線像により、図5に図示する。比較として、移動機構の回転調節性について、矢印101により、図5に示す。例えば、その機械的移動が最も上にある時に、ローディング及びアンローディングをするために、ウェハホルダ31をその軸線周囲で回転させる能力により、ウェハホルダ31を水平にすることができる。
【0085】
前述のように、走査イオンビームの平面を通るウェハホルダの移動走査により、ウェハの平面を、イオン注入角度すべての移動方向に対して正確に平行に保つようにするために、この形式のハイブリッド走査イオン注入装置は望ましいものと考えられる。理想のビーム中心線及びビーム方向に対するウェハの基準角度を設定するための上述の装置はまた、ウェハホルダをホルダ自体の(矢印99で表される)軸線周囲で回転させる回転駆動を調整するようにするためにも用いることができるので、ウェハは移動方向に対して平行である。
【0086】
図6を参照すると、理想のビーム中心線が、110に概略で図示されている。注入室内の移動機構の回転軸線が、111に図示されている。注入ホルダを完璧に設定するために、レーザ源113からのビーム112を、ウェハホルダ上のウェハ114から正確に反射させるので、反射ビーム115が、位置感応検出器116の中央に衝突する。お分かりのように、ウェハ114は、移動機構を調整する軸線111を通過する平面上にあるので、ウェハの平面は、移動方向に対して平行である。
【0087】
比較すると、ウェハ117が、移動方向119に対して角度118である場合には、移動角度120のみを調整することにより行われる初期設定により、反射ビーム121を検出器116の中心点に戻してしまうという結果になるであろう。反射レーザビームをセンサ116の中央に戻すために、ライン114に示される向きと比べて、ウェハ117の向きがわずかに異なっていなければならないことが理解できるであろう。しかしながら、次にウェハホルダ31をライン119に沿って移動機構により移動させる場合には、レーザビーム112の反射点がウェハ表面を上下に移動するので、矢印122に示されているように、この反射点も、レーザビーム伝送線に沿って往復して移動するが理解できるであろう。検出器の感知長に沿った反射点が対応して移動することにより、位置感応検出器116で、この移動を検出することができる。
【0088】
従って、矢印99の方向に回転させるウェハアームの駆動ユニットが、ウェハが移動方向に対して正確に平行になる位置に設定されるようするためにも、図5に開示されている装置を用いることもできる。操作においては、図1に図示されている制御装置が追加として、ウェハ支持アームの回転位置をその軸線周囲で調整する駆動装置を制御するようにすることもできる。次に、設定サイクルの間、移動機構がウェハを移動方向に往復駆動する際に、反射スポットが位置感応検出器116の中央で静止するまで、支持アームの駆動装置と、移動機構の回転位置を制御する駆動ユニットとの両方を共に制御する。
【0089】
本発明の他の実施形態においては、ビームストップ23は、全ビーム電流を測定するためのファラデーではないことに留意されたい。ビームストップの代わりに、ウェハをバイパスするイオンビームのエネルギーを単に吸収しても良い。また、移動ファラデー24が、他のいずれの形式の移動ビーム検出器であっても良いし、正確な線量測定用に設計される必要はない。
【0090】
ウェハ角度を確認するための上述の装置においては、レーザビームが、ウェハホルダ上のウェハ表面で反射されるように説明されている。ホルダに保持された場合にウェハ表面に対して平行であると判っているホルダ自体の表面でビームを反射させることにより、ホルダ角度、つまり、ウェハ角度についても確認することができる。例えば、ホルダのウェハ支持表面を用いることもできる。別の装置においては、ホルダに保持された場合に、ウェハに対する角度が判っているホルダの表面を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の態様を実施するイオン注入装置を示す概略平面図である。
【図2】本発明の実施形態に用いられる、好適な注入室を示す概略図である。
【図3】本発明を実施する注入室を示す立面断面図である。
【図4】上部を除いて内部の特徴を示している図3の注入室を示す平面図である。
【図5】本発明のもう一つの実施形態を示す立面断面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示す概略図である。
【符号の説明】
10 イオン源 54 走査制御装置
11 分析マグネット 60 ビームストップ
12 質量選択スリット 61 矢印
13 ビーム 62 矢印
14 ビーム走査装置 66 ライン
15 走査ビーム 67 センサ
16 コリメータ 80 伸縮自在アーム
17 走査ビーム 82 伝送線
18 処理室 83 窓
19 ウェハホルダ 84 後部壁
20 ウェハ 85 インラインセンサ
21 往復走査アーム21 86 アーム
22 アクチュエータ 87 フラグ
23 ビームストップ 88 アクチュエータ
24 移動ファラデー 89 ライン
25 矢印 90 アクチュエータ
26 軸線 91 窓
27 矢印 92 小型の窓
28 水冷式ビームストッププレー 93 フラグ

29 スリット 94 ブラケット
30 注入室 95 ハウジング
31 ウェハホルダ 96 フランジ
32 ウェハ 97 ケーシング
33 走査アーム 98 矢印
34 走査イオンビーム 99 矢印
35 開口部 100 ウェハホルダ
36 走査機構 101 矢印
37 回転ディスク 110 理想のビーム中心線
38 回転真空シール 111 移動機構の回転軸線
39 アパーチャ 112 ビーム
40 摺動プレート 113 レーザ源
41 アクチュエータ 114 ウェハ
42 矢印 115 反射ビーム
43 マウント 116 位置感応検出器
44 矢印 117 ウェハ
45 孔 118 角度
46 集電ロッド 119 移動方向
50 移動ファラデー 120 移動角度
51 ライン 121 反射ビーム
52 積分器 122 矢印
53 ライン

Claims (11)

  1. イオン注入装置であって、
    排気可能な注入室と、
    注入されるイオン源と、
    半導体ウェハにイオン注入するために、前記注入室内で前記イオンの平行な走査ビームを生成する走査装置とコリメータとの組み合わせ装置であって、注入室内に前記平行な走査イオンビームの理想中心線を形成する前記走査装置とコリメータとの組み合わせ装置と、
    伝送線に沿って射ビームを向ける電磁放射源であって、前記理想のビーム中心線を基準とするように取付けられているので前記伝送線が前記理想のビーム中心線を基準とする電磁放射源と、
    走査ビームを受容するビームストップであって、ビームストップの固定ビーム検出装置を走査するイオンビームのタイミングを表示するタイミング信号を供給する固定ビーム検出装置を少なくとも一つ含む前記ビームストップと、
    前記ビームストップと前記固定ビーム検出装置の位置とを基準にするように前記伝送線上に取付けられているインラインセンサとを備え、前記電磁放射源が、前記インラインセンサ上に放射の照射スポットを供給し、前記インラインセンサが、少なくとも前記ビーム走査方向に平行な方向に感知領域上の前記照射スポットの位置を示す信号を供給する感知領域を有し、これにより、前記固定ビーム検出装置の位置を、前記伝送線と前記理想中心線を基準として判定することができる、
    イオン注入装置。
  2. 前記ビームの走査方向に平行な線に沿って前記注入室内で移動可能で、且つ、走査ビームのアラインメントの検査に使用できる移動ビーム検出装置を更に備え
    前記インラインセンサは、前記注入室に向けて取付けられて、移動ビーム検出装置の前記移動線を横断する伝送線に沿って受容した、前記電磁放射源からの放射に応答し、
    前記移動ビーム検出装置が、センサで受容した前記放射を少なくとも部分的に遮る構造を有する移動ビーム検出装置であって、これにより、前記インラインセンサが、移動ビーム検出装置の所定の位置を少なくとも一つ表示する信号を与える、請求項1に記載のイオン注入装置。
  3. 前記インラインセンサが、前記センサが位置信号を供給する前記方向に対して垂直な方向にビームストップに対して正しい位置で調整できるように取付けられていて、前記伝送線に対して横方向である、請求項2に記載のイオン注入装置。
  4. 前記伝送線が、移動ビーム検出装置の前記移動線に対して基本的に垂直である、請求項2及び3のいずれか1項に記載のイオン注入装置。
  5. 前記伝送線が、前記理想の中心線を含み、且つ、前記移動線に対して垂直な平面上にある、請求項2及び3のいずれか1項に記載のイオン注入装置。
  6. 移動ビーム検出装置の前記構造が、フラグである、請求項2に記載のイオン注入装置。
  7. 前記フラグが、前記移動線に対して垂直に延長するスロットを有し、移動ビームストップが前記所定の位置にある時に前記放射にセンサを照射させるようにする、請求項6に記載のイオン注入装置。
  8. 前記移動ビーム検出装置が、ビームが検出装置を走査する際に、ビームのイオンを受容するための前記ビーム走査方向に対して垂直に位置合わせされているスリット開口部を有し、前記フラグが、前記スリット開口部を含むビーム方向に対して垂直な平面上にある、請求項6又は7に記載のイオン注入装置。
  9. 前記電磁放射源が、注入室の外側に取付けられて、注入室が、前記放射を透過する窓を有し、窓を介して源からの放射が前記伝送線に沿って注入室に入射できる、請求項2、6及び7のいずれか1項に記載のイオン注入装置。
  10. 前記インラインセンサが、注入室の外側に取付けられて、注入室が窓を有し、窓を介して前記放射が前記伝送線に沿って注入室を離れることができる、請求項2、6及び7のいずれか1項に記載のイオン注入装置。
  11. 走査ビーム形式のイオン注入装置において固定ビーム検出装置の位置をイオンビームに対して基準とする方法であって、
    イオン注入装置のビーム線を基準とする基準ビーム中心線を判定する工程と、
    前記基準ビーム中心線を基準として、前記固定ビーム検出装置に向けて放射ビームを向ける工程と前記固定ビーム検出装置のところの前記放射ビームの位置を監視して、前記基準ビーム中心線に対する前記固定ビーム検出装置の位置を判定する工程とを含む方法。
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