JP4917371B2 - 貯玉/貯メダルシステム及び貯玉/貯メダル方法 - Google Patents

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本発明は、予め登録処理された遊技客によって預け入れられた遊技媒体の数量を貯玉残高及び貯メダル残高として管理装置にて管理し、遊技機に併設された台間機にて引落し要求を受け付けた場合に、累積引落し遊技媒体数が引落し制限値を超えない限りは、管理装置にて管理された貯玉残高又は貯メダル残高を減算しつつ、該減算分の遊技玉もしくはメダルを台間機にて貸出し制御させる再プレイ処理を行う貯玉/貯メダルシステム及び貯玉/貯メダル方法に関する。
従来より、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を遊技機に投入して遊技を行うパチンコ機やパチスロ機などの遊技機が知られている。これら遊技機を設置した遊技店においては、プリペイドカードや会員カードなどの各種記録媒体が使用されることが多い。
かかる遊技店では、この会員カードを所定の会員登録を行った遊技客に対して発行し、この会員カードの識別情報(例えば、会員IDなど)に関連付けて、例えば、パチンコ機での遊技を終了した際に獲得したパチンコ玉やメダルの数量情報を登録するシステム、いわゆる貯玉/貯メダルシステム(従来技術1)が構築されている(例えば、特許文献1参照。)。
この従来技術1によれば、会員は、貯玉残高/貯メダル残高の範囲内でパチンコ玉またはメダルを借り受けて再度遊技すること、いわゆる「再プレイ」を行うことができ、また、貯玉残高/貯メダル残高の範囲内で、通常景品(例えば、お菓子やたばこなどの景品)または特殊景品(すなわち、景品買取場での買取りを前提とした金銭的価値の高い景品)を交換入手することも可能である。
このように、遊技店では、遊技客の囲い込みを実現するためにかかる貯玉/貯メダルシステム(従来技術1)を導入しているが、かかる「再プレイ」による遊技が行われると、前回の遊技で獲得された遊技媒体が今回の遊技にそのまま使用されることとなるので、「再プレイ」が行われなければ、貸出時の遊技媒体単価と交換時の遊技媒体単価の差によって前回の景品交換時に得られたであろう利益が「再プレイ」が行われることにより得られなくなる。
このため、近年では、遊技店が景品交換にて得るべき利益を確保するために、貯玉残高/貯メダル残高から引落し可能な遊技媒体数に上限値を設け、この上限値を超える再プレイ要求(貯玉引落し要求又は貯メダル引落し要求)を受け付けた場合には、貯玉残高/貯メダル残高の引落しによる貸出し処理を禁止する貯玉/貯メダルシステム(従来技術2)も考案されている。
具体的に例を挙げると、現行では、1日当りの累積引落し遊技媒体数が所定の引落し上限値(例えば、10000玉もしくは2000枚)を超えない場合には、貯玉残高/貯メダル残高の引落しによる貸出し処理を行い、また、かかる引落し上限値を超える場合には、貯玉残高/貯メダル残高の引落しによる貸出し処理を禁止する貯玉/貯メダルシステムが一般的である。
特開平11−276698号公報
しかしながら、上記した従来技術1では、遊技客によって遊技で獲得された獲得遊技媒体が景品交換されることなく、次回の遊技に無制限に使用されることとなるので、遊技店は、本来、貸出時の遊技媒体単価と交換時の遊技媒体単価の差によって景品交換時に得ることができる利益を得ることができず、貯玉/貯メダルシステムを導入するメリットが著しく損なわれるという問題点があった。
一方、上記した従来技術2では、貯玉/貯メダルが遊技客の預入物であるのにも拘わらず、巨視的に定められた引落し上限値を超える場合に貯玉残高/貯メダル残高の引落しによる貸出し処理を一義的に禁止するので、遊技客による「再プレイ」が過度に拘束されることとなり、遊技客が貯玉/貯メダルシステムを利用するメリットが著しく損なわれるという問題点もある。
これらのことから、「再プレイ上限を低くしたい」という遊技店のニーズと、「貯玉/貯メダルがある限り再プレイしたい」という遊技客のニーズとを如何に適切に調整するかが極めて重要な課題となっている。
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解消するためになされたものであり、遊技店と遊技客の貯玉/貯メダルサービスに対するニーズを調整し、もって遊技店及び遊技客の双方に貯玉/貯メダルサービスによる利益を享受させることができる貯玉/貯メダルシステム及び貯玉/貯メダル方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1の発明に係る貯玉/貯メダルシステムは、予め登録処理された遊技客によって預け入れられた遊技媒体の数量を貯玉残高及び貯メダル残高として管理装置にて管理し、遊技機に併設された台間機にて引落し要求を受け付けた場合に、累積引落し遊技媒体数が引落し制限値を超えない限りは、前記管理装置にて管理された前記貯玉残高又は前記貯メダル残高を減算しつつ、該減算分の遊技玉もしくはメダルを前記台間機にて貸出し制御させる再プレイ処理を行う貯玉/貯メダルシステムであって、遊技店の営業時間帯ごとに、当該営業時間帯における引落し制限値を対応付けて記憶する引落し制限値記憶手段と、前記台間機にて引落し要求を受け付けた場合に、現営業時間帯における累積引落し遊技媒体数が前記引落し制限値記憶手段に記憶された該当営業時間帯における引落し制限値を超えるか否かを判定する制限値超過可否判定手段と、前記制限値超過可否判定手段によって引落し制限値を超えないと判定された場合に、前記再プレイ処理を実行する再プレイ処理実行手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明に係る貯玉/貯メダルシステムは、上記の発明において、前記再プレイ処理実行手段は、前記制限値超過可否判定手段によって引落し制限値を超えると判定された場合に、前記再プレイ処理の実行を禁止することを特徴とする。
また、請求項3の発明に係る貯玉/貯メダルシステムは、上記の発明において、前記再プレイ処理では、前記台間機にて貸出し制御させる遊技媒体数が前記貯玉残高/貯メダル残高から減算される他、当該再プレイ処理に課す再プレイ手数料として前記貯玉残高/貯メダル残高から所定の遊技媒体数が減算されるものであって、前記再プレイ処理実行手段は、前記制限値超過可否判定手段によって引落し制限値を超えると判定された場合には、該引落し制限値を超えない場合に行う再プレイ処理の再プレイ手数料よりも多くの遊技媒体数を前記貯玉残高/貯メダル残高から減算する再プレイ処理を行うことを特徴とする。
また、請求項4の発明に係る貯玉/貯メダルシステムは、上記の発明において、前記引落し制限値記憶手段は、遊技店の営業時間帯ごとに、当該営業時間帯における第1の引落し制限値及びその第1の引落し制限値よりも値が大きい第2の引落し制限値を対応付けて記憶するものであって、前記制限値超過可否判定手段は、現営業時間帯における累積引落し遊技媒体数が前記引落し制限値記憶手段に記憶された該当営業時間帯における第1の引落し制限値又は第2の引落し制限値を超えるか否かを判定し、前記再プレイ処理実行手段は、前記制限値超過可否判定手段によって第2の引落し制限値を超えると判定された場合には、該第1の引落し制限値を超えた場合に行う再プレイ処理の再プレイ手数料よりも多くの遊技媒体数を前記貯玉残高/貯メダル残高から減算する再プレイ処理を行うことを特徴とする。
また、請求項5の発明に係る貯玉/貯メダルシステムは、上記の発明において、遊技店の営業情報および/または遊技客の会員情報を参照して、前記再プレイ処理実行手段によって実行される再プレイ処理の再プレイ手数料を設定する再プレイ手数料設定手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項6の発明に係る貯玉/貯メダル方法は、予め登録処理された遊技客によって預け入れられた遊技媒体の数量を貯玉残高及び貯メダル残高として管理装置にて管理し、遊技機に併設された台間機にて引落し要求を受け付けた場合に、累積引落し遊技媒体数が引落し制限値を超えない限りは、前記管理装置にて管理された前記貯玉残高又は前記貯メダル残高を減算しつつ、該減算分の遊技玉もしくはメダルを前記台間機にて貸出し制御させる再プレイ処理を行う貯玉/貯メダル方法であって、遊技店の営業時間帯ごとに、当該営業時間帯における引落し制限値を対応付けて引落し制限値記憶手段に登録する引落し制限値登録工程と、前記台間機にて引落し要求を受け付けた場合に、現営業時間帯における累積引落し遊技媒体数が前記引落し制限値記憶手段に記憶された該当営業時間帯における引落し制限値を超えるか否かを判定する制限値超過可否判定工程と、前記制限値超過可否判定工程によって引落し制限値を超えないと判定された場合に、前記再プレイ処理を実行する再プレイ処理実行工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、遊技店の営業時間帯ごとに、当該営業時間帯における引落し制限値を対応付けて記憶し、台間機にて引落し要求を受け付けた場合に、現営業時間帯における累積引落し遊技媒体数が記憶した該当営業時間帯における引落し制限値を超えるか否かを判定し、引落し制限値を超えないと判定した場合に、再プレイ処理を実行することとしたので、遊技店と遊技客の貯玉/貯メダルサービスに対するニーズを調整することができ、遊技店及び遊技客の双方に貯玉/貯メダルサービスによる利益を享受させることが可能な貯玉/貯メダルシステム及び貯玉/貯メダル方法が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、引落し制限値を超えると判定した場合に、再プレイ処理の実行を禁止することとしたので、遊技客の貯玉/貯メダルサービスによる利益を一定量について確保しながらも、遊技店の貯玉/貯メダルサービスによる利益を確実に担保することが可能な貯玉/貯メダルシステムが得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、引落し制限値を超えると判定した場合には、該引落し制限値を超えない場合に行う再プレイ処理の再プレイ手数料よりも多くの遊技媒体数を貯玉残高/貯メダル残高から減算する再プレイ処理を行うこととしたので、遊技店と遊技客の貯玉/貯メダルサービスに対するニーズを柔軟に調整することができ、遊技店及び遊技客の双方に貯玉/貯メダルサービスによる利益を実効的に享受させることが可能な貯玉/貯メダルシステムが得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、現営業時間帯における累積引落し遊技媒体数が記憶した該当営業時間帯における第1の引落し制限値又は第2の引落し制限値を超えるか否かを判定し、第2の引落し制限値を超えると判定した場合には、該第1の引落し制限値を超えた場合に行う再プレイ処理の再プレイ手数料よりも多くの遊技媒体数を貯玉残高/貯メダル残高から減算する再プレイ処理を行うこととしたので、遊技店と遊技客の貯玉/貯メダルサービスに対するニーズをより柔軟に調整することができ、遊技店及び遊技客の双方に貯玉/貯メダルサービスによる利益をより実効的に享受させることが可能な貯玉/貯メダルシステムが得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、遊技店の営業情報および/または遊技客の会員情報を参照して、実行される再プレイ処理の再プレイ手数料を設定することとしたので、会員同士の間でも優良客と他の遊技客で貯玉サービスの差別化を図り、さらに遊技店の運用形態に即した貯玉サービスを行うことが可能な貯玉/貯メダルシステムが得られるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る貯玉/貯メダルシステム(貯玉/貯メダル方法)の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る貯玉/貯メダルシステムを実施例1として説明した後に、本発明に含まれる他の実施例を実施例2として説明する。
以下の実施例1では、実施例1に係る貯玉/貯メダルシステムの概要および特徴、システムを構成する各装置の構成および処理の流れを順に説明する。なお、本実施例1では、本発明をパチンコ遊技を対象とする遊技システムに適用することとする。
[概要および特徴(実施例1)]
まず最初に、図1及び図2を用いて、実施例1に係る貯玉システムの概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る遊技システム1のシステム構成を示すシステム構成図であり、図2は、実施例1に係る貯玉システム3の概要および特徴を説明するための概念図である。
同図に示すように、遊技店内に設置された遊技システム1は、会員管理を主機能とするターミナルコントローラ(以下、会員管理T/Cと言う。)10を中心にして、「島」と呼ばれるグループごとに設けられた島コントローラ20、カード発行機50及び玉計数機60が接続された構成となる。さらに、島コントローラ20には、各島に設置された複数の遊技機(パチンコ機)40それぞれに併設されたカード処理ユニット(以下、「CRユニット」と言う)30が接続されている。
この遊技システム1は、従来から用いられている会員カードMC(会員登録を行った遊技者(会員)に対して遊技店から発行され、発行店の識別情報や会員コードなどの会員識別情報が記憶される)や、プリペイドカードPC(カード発行機により遊技者に対して発行され、発行店の識別情報、カード固有の識別コード、発行額、カード種別などが記録される)を記録媒体として用いることができる。
パチンコ機40は、パチンコ玉を遊技領域に発射して遊技客が遊技を行う装置である。また、CRユニット30は、プリペイドカードPCや会員カードMCなどの記録媒体に価値付けられた度数の残数(以下、残度数という)を上限とするパチンコ玉の貸出し処理を主機能として行う他、会員カードMCに関連付けられた貯玉残高の範囲内で獲得パチンコ玉の再貸出し処理を行う再プレイ機能を有するものであり、遊技店に設置された複数のパチンコ機40それぞれに対して1台ずつペアとなるように用意され、パチンコ機40の相互間に挟まれる形で設置してある。
カード発行機50は、現金が入金された場合に、該入金金額に応じた有価価値(度数)が関連付けられるプリペイドカードPCの発行処理並びにプリペイドカードPCに関連付けられた度数に対する加算処理を主機能とするものであり、遊技店に数台設置されている。また、玉計数機60は、遊技客によって獲得された獲得玉を計数することを主機能とするものであるが、後述する貯玉システム3に連動した機能として、会員カードMCに関連付けられた貯玉残高に獲得玉の計数結果を加算させる貯玉加算機能を有する。
会員管理T/C10は、遊技店に少なくとも1台設置してあり、設置した遊技店の統括管理、例えばカード管理、会員の管理、売上管理などをおこなうとともに、プリペイドカードPC並びに会員カードMCの有価価値に関する情報を記憶管理する部分である。但し、本実施例では、プリペイドカードPCに関する機能については既存のものと同一であるので説明を省略する。なお、本実施例では、カードに記録した磁気データを改ざんするなどの不正行為を防止する観点から、会員カードMCには、「貯玉残高」を記録せず、会員カードの識別情報のみを記録する構成を採用することとする。
この遊技システム1内には、予め登録処理された遊技客(会員)によって預け入れられたパチンコ玉の数量を貯玉残高として会員管理T/C10にて記憶管理し、パチンコ機40に併設されたCRユニット30にて引落し要求を受け付けた場合に、累積引落し玉数が引落し制限値を超えない限りは、会員管理T/C10にて管理された貯玉残高を減算しつつ、該減算分のパチンコ玉をCRユニット30にて貸出し制御させる再プレイ処理を行う貯玉システム3が設けられている。
ここで、本実施例1に係る貯玉システム3は、遊技店の営業時間帯ごとに、当該営業時間帯における引落し制限値を対応付けて記憶し、CRユニット30にて引落し要求を受け付けた場合に、現営業時間帯における累積引落し玉数が該当営業時間帯における引落し制限値を超えるか否かを判定し、引落し制限値を超えないと判定した場合に、再プレイ処理を実行する点に主たる特徴があり、かかる一連の処理によって、遊技店と遊技客の貯玉サービスに対するニーズを調整し、もって遊技店及び遊技客の双方に貯玉サービスによる利益を享受させることができることができるようにしている。
すなわち、実施例1に係る貯玉システム3では、累積引落し玉数が貯玉残高の引落しを制限する引落し制限値を超過するか否かによって「再プレイ」を制限するものであるが、1日当りという遊技店の営業状態を顧みない引落し上限値の超過可否によって「再プレイ」を一義的に禁止するようなことはしない。
つまり、本実施例1に係る貯玉システム3では、遊技店の営業時間帯によって貯玉残高の引落しを制限する引落し制限値を適切に変更して「再プレイ」の制限を行う。なお、本実施例で用いる「引落し制限値」とは、貯玉残高の引落しを抑制するために設けられるものであり、例えば、この引落し制限値超過時には、再プレイを禁止する上限値としての役割を担うものであってもよいし、また、再プレイの利用に課す手数料など利用者負担の上乗せを課す閾値としての役割を担うものであってもよい。
この主たる特徴を図2の例を用いて説明すると、実施例1に係る貯玉システム3では、閑散期、例えば「10:00」〜「16:00」については、引落し制限値「10000玉」を記憶し、一方、繁忙期、例えば「16:00」〜「23:00」については、引落し制限値「5000玉」を記憶しており、引落し要求を受け付けた営業時間帯の累積引落し玉数が該当営業時間帯の引落し制限値を超える場合には、貯玉の「再プレイ」を禁止するようにしている。
これらの引落し制限値においては、閑散期の引落し制限値「10000玉」が繁忙期の引落し制限値「5000玉」よりも高く定められており、その趣旨は、閑散期「10:00」〜「16:00」には、繁忙期に比べ多くの貯玉利用を許容することで、「貯玉残高がある限り再プレイしたい」という遊技客の貯玉サービスに対するニーズに便宜を図り、また、繁忙期「16:00」〜「23:00」には、閑散期に比べ貯玉利用を制限することで、「再プレイ上限を低くしたい」という遊技店の貯玉サービスに対するニーズに便宜を図るためである。
このように、遊技店が閑散期であるか、或いは遊技店が繁忙期であるかによって貯玉残高の引落しを禁止する引落し制限値(この例では、「引落し上限値」)を適切に変更して「再プレイ」の制限を行うことで、遊技店と遊技客の貯玉サービスに対するニーズを調整することができるようにしている。
したがって、本実施例1に係る貯玉システム3によれば、遊技店の営業時間帯に応じて貯玉残高の引落しを禁止する「引落し制限値」を適切に変更して「再プレイ」の許可/制限を行うことで、遊技店と遊技客の貯玉サービスに対するニーズを調整することができ、上記した主たる特徴のように、遊技店及び遊技客の双方に貯玉サービスによる利益を享受させることが可能になる。
また、本実施例1に係る貯玉システム3によれば、引落し制限値を超えると判定した場合に、再プレイ処理の実行を禁止することで、遊技客の貯玉サービスによる利益を一定量について確保しながらも、遊技店の貯玉サービスによる利益を確実に担保することができる。
[貯玉システムの構成]
続いて、図3を用いて、実施例1に係る貯玉システムを構成する各装置の構成を説明する。なお、以下では、システムの中でも「概要および特徴」と重複する部分の説明は省略し、本発明に密接に関連する会員管理T/C10の構成及び機能に重点を置いて説明を行う。
図3は、実施例1に係る会員管理T/C10の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、貯玉システム3は、通信中継機能など本発明に直接関連しない機能を有する島コントローラ20などの既存の装置を省けば、会員管理T/C10を頂点にして、会員管理T/C10及び複数のCRユニット30が相互に通信可能に接続された構成となる。
このCRユニット30では、会員カードMCを受け入れている状況下で図示しない再プレイボタンの押下操作を受け付けると、すなわち遊技客から貯玉残高の引落し要求を受け付けると、会員カードMCに記録された会員IDを含む貯玉減算依頼を会員管理T/C10に行い、その結果、会員管理T/C10の応答として貯玉減算完了通知を受け付けると、該減算分のパチンコ玉を投出するようにパチンコ機40に指示する。なお、一度の引落し取引で引落す玉数(以下、「引落し単位」と言う)は、遊技店及び遊技客の両者によって任意に設定可能であるが、本実施例1では、デフォルト設定として一度の引落し要求で「250個」の貯玉の再貸出しを要求する設定を採用することとする。
一方、会員管理T/C10は、図3に示すように、入力部11と、出力部12と、通信制御IF部13と、貯玉DB14と、制限値DB15と、制御部16とを備える。
このうち、入力部11は、各種の情報を入力するキーボード、マウスおよびトラックボールなどの指示入力手段であり、例えば、貯玉DB14及び制限値DB15に記憶された情報の閲覧要求を受け付ける。
出力部12は、各種の情報を出力するモニタなどの出力表示手段であり、例えば、貯玉DB14及び制限値DB15に記憶された情報を出力する。また、通信制御IF部13は、各種装置(例えば、島コントローラ20やCRユニット30などの装置)との間で各種通信の制御を行う処理部である。
貯玉DB14は、予め登録処理された遊技客(会員)によって預け入れられた獲得玉の数量(貯玉残高)を記憶する記憶(格納)手段であり、具体的には、図4及び図5に示すように、会員IDに貯玉残高及び累積引落し玉数を対応付けて記憶している。例えば、図4に示すように、会員ID「0001」に、貯玉残高「12500(玉)」、閑散期の累積引落し玉数「A(玉)」及び繁忙期の累積引落し玉数「―(玉)」を、会員ID「0002」に、貯玉残高「14000(玉)」、閑散期の累積引落し玉数「B(玉)」及び繁忙期の累積引落し玉数「―(玉)」を、・・・を対応付けて記憶している。
制限値DB15は、貯玉残高の引落しを抑制するために定められた引落し制限値を記憶する記憶(格納)手段であり、具体的には、遊技店の営業時間帯ごとに、当該営業時間帯における引落し制限値を対応付けて記憶する。例えば、営業時間帯「10:00〜16:00」に引落し制限値「10000(玉)」を、営業時間帯「16:00〜23:00」に引落し制限値「5000(玉)」を対応付けて記憶している。なお、ここで言う引落し制限値は、「概要および特徴」にて述べたように、再プレイを禁止する上限値としての役割を担うものではなく、再プレイの利用に課す手数料など利用者負担の上乗せを課す閾値としての役割を担うものである。
制御部16は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、再プレイ処理実行部16aと、制限値超過可否判定部16bとを備える。
このうち、再プレイ処理実行部16aは、CRユニット30からの貯玉減算依頼に応答して、貯玉DB14にて記憶管理する貯玉残高を減算しつつ、該減算分のパチンコ玉をCRユニット30にて貸出し制御させる再プレイ処理を実行する処理部である。
また、再プレイ処理実行部16aは、CRユニット30にて貸出し制御させるパチンコ玉の数量を貯玉DB14から減算する他、当該再プレイ処理に課す再プレイ手数料として貯玉残高から手数料区分1又は手数料区分2のいずれかの玉数を減算(徴収)している。これら手数料区分1及び手数料区分2は、制限値超過可否判定部16bの判定結果(すなわち、累積引落し玉数が引落し制限値を超えるか否か)によって選択され、手数料区分1の玉数よりも手数料区分2の玉数の方が多く設定されている。なお、具体的な処理動作は、再プレイ処理実行部16aと協働する制限値超過可否判定部16bとともに後述することとする。
制限値超過可否判定部16bは、CRユニット30から貯玉減算依頼を受け付けた場合に、現営業時間帯における累積引落し玉数が制限値DB15に記憶された該当営業時間帯における引落し制限値を超えるか否かを判定する処理部である。
これら再プレイ処理実行部16a及び制限値超過可否判定部16bの処理動作を具体的に説明すると、再プレイ処理実行部16aは、CRユニット30から会員IDを含む貯玉減算依頼を受け付けると、貯玉DB14に記憶された該当会員IDの貯玉残高が所定の引落し単位以上であるか否かを判定し、その結果、引落し単位に満たない場合には、減算不能通知をCRユニット30に返信する。
また、貯玉減算依頼を受け付けた会員IDの貯玉残高が引落し単位以上である場合には、制限値超過可否判定部16bは、当該会員IDの現営業時間帯における累積引落し玉数を貯玉DB14から読み出すとともに、現営業時間帯に該当する引落し制限値を制限値DB15から読み出し、現営業時間帯における累積引落し玉数が引落し制限値を超えるか否かを判定する。
例えば、会員ID「0001」の会員が貯玉残高の引落し要求を“閑散期”に行った場合(以下、「CASE1」と言う)には、図4に示す会員ID「0001」の閑散期における累積引落し玉数「A」が図6に示す閑散期における引落し制限値「10000(玉)」を超えるか否かを判定し、また、会員ID「0001」の会員が貯玉残高の引落し要求を“繁忙期”に行った場合(以下、「CASE2」)には、図5に示す会員ID「0001」の繁忙期における累積引落し玉数「E」が繁忙期における引落し制限値「5000(玉)」を超えるか否かを判定する。
ここで、制限値超過可否判定部16bによって現営業時間帯における累積引落し玉数が引落し制限値を超えないと判定された場合には、再プレイ処理実行部16aは、貯玉DB14に記憶された該当会員IDの貯玉残高から“手数料区分1”の玉数を減算するとともに、再プレイ分の玉数、すなわちCRユニット30にて貸出し制御させるパチンコ玉数を減算し、貯玉DB14に記憶された該当会員IDの現営業時間帯における累積引落し玉数に再プレイ分の玉数を加算する更新を行ってから、CRユニット30に貯玉減算完了通知を行う。
例えば、上記した「CASE1」の例において閑散期における累積引落し玉数「A」が引落し制限値「10000(玉)」を超えないと判定された場合には、貯玉DB14に記憶された会員ID「0001」の貯玉残高「12500(玉)」から手数料区分1の玉数「10玉」を減算するとともに、再プレイ分の玉数「250(玉)」を減算し、貯玉DB14に記憶された会員ID「0001」の閑散期における累積引落し玉数「A」に再プレイ分の玉数「250(玉)」を加算する更新を行ってから、CRユニット30に貯玉減算完了通知を行う(図7参照)。
また、上記した「CASE2」の例において繁忙期における累積引落し玉数「E」が引落し制限値「5000(玉)」を超えないと判定された場合には、貯玉DB14に記憶された会員ID「0001」の貯玉残高「12500(玉)」から手数料区分1の玉数「10玉」を減算するとともに、再プレイ分の玉数「250(玉)」を減算し、貯玉DB14に記憶された会員ID「0001」の閑散期における累積引落し玉数「A」に再プレイ分の玉数「250(玉)」を加算する更新を行ってから、CRユニット30に貯玉減算完了通知を行う(図7参照)。
一方、制限値超過可否判定部16bによって現営業時間帯における累積引落し玉数が引落し制限値を超えると判定された場合には、再プレイ処理実行部16aは、貯玉DB14に記憶された該当会員IDの貯玉残高から“手数料区分2”の玉数を減算するとともに、再プレイ分の玉数、すなわちCRユニット30にて貸出し制御させるパチンコ玉数を減算し、貯玉DB14に記憶された該当会員IDの現営業時間帯における累積引落し玉数に再プレイ分の玉数を加算する更新を行ってから、CRユニット30に貯玉減算完了通知を行う。
例えば、上記した「CASE1」の例において閑散期における累積引落し玉数「A」が引落し制限値「10000(玉)」を超えると判定された場合には、貯玉DB14に記憶された会員ID「0001」の貯玉残高「12500(玉)」から手数料区分2の玉数「15玉」を減算するとともに、再プレイ分の玉数「250(玉)」を減算し、貯玉DB14に記憶された会員ID「0001」の閑散期における累積引落し玉数「A」に再プレイ分の玉数「250(玉)」を加算する更新を行ってから、CRユニット30に貯玉減算完了通知を行う(図7参照)。
また、上記した「CASE2」の例において繁忙期における累積引落し玉数「E」が引落し制限値「5000(玉)」を超えると判定された場合には、貯玉DB14に記憶された会員ID「0001」の貯玉残高「12500(玉)」から手数料区分2の玉数「15玉」を減算するとともに、再プレイ分の玉数「250(玉)」を減算し、貯玉DB14に記憶された会員ID「0001」の閑散期における累積引落し玉数「A」に再プレイ分の玉数「250(玉)」を加算する更新を行ってから、CRユニット30に貯玉減算完了通知を行う(図7参照)。
このように、閑散期又は繁忙期それぞれの引落し制限値を超えない限りは、引落し単位「250玉/回」当りに手数料区分1の玉数「10玉」を徴収し、閑散期又は繁忙期それぞれの引落し制限値を超えた場合でも、引落し単位「250玉/回」当りに手数料区分2の玉数「15玉」を徴収しながらも再プレイを許容することで、遊技店は割高の再プレイ手数料を徴収することができ、さらに、遊技客は割高の再プレイ手数料を払いながらも貯玉残高がある限り再プレイを行うことができ、遊技店と遊技客の貯玉サービスに対するニーズを柔軟に調整することが可能になる。
[処理の流れ]
次に、図8を用いて、本実施例1に係る貯玉システムの各種処理の流れを説明する。図8は、実施例1に係る会員管理T/C10の再プレイ処理の手順を示すフローチャートである。この「再プレイ処理」は、CRユニット30から会員IDを含む貯玉減算依頼を受け付けた場合に開始され、遊技店の営業時間終了時もしくはCRユニット30の電源がOFF状態になるまで再帰的に行われる。
同図に示すように、CRユニット30から会員IDを含む貯玉減算依頼を受け付けると(ステップS801肯定)、再プレイ処理実行部16aは、貯玉DB14に記憶された該当会員IDの貯玉残高が所定の引落し単位以上であるか否かを判定し(ステップS802)、その結果、引落し単位に満たない場合(ステップS802否定)には、減算不能通知をCRユニット30に返信し(ステップS803)、処理を終了する。
また、貯玉減算依頼を受け付けた会員IDの貯玉残高が引落し単位以上である場合(ステップS802肯定)には、制限値超過可否判定部16bは、当該会員IDの現営業時間帯における累積引落し玉数を貯玉DB14から読み出すとともに(ステップS804)、現営業時間帯に該当する引落し制限値を制限値DB15から読み出し(ステップS805)、現営業時間帯における累積引落し玉数が引落し制限値を超えるか否かを判定する(ステップS806)。
ここで、制限値超過可否判定部16bによって現営業時間帯における累積引落し玉数が引落し制限値を超えないと判定された場合(ステップS806否定)には、再プレイ処理実行部16aは、貯玉DB14に記憶された該当会員IDの貯玉残高から“手数料区分1”の玉数を減算するとともに(ステップS807)、再プレイ分の玉数、すなわちCRユニット30にて貸出し制御させるパチンコ玉数を減算し(ステップS808)、貯玉DB14に記憶された該当会員IDの現営業時間帯における累積引落し玉数に再プレイ分の玉数を加算する更新を行ってから(ステップS809)、CRユニット30に貯玉減算完了通知を行い(ステップS810)、処理を終了する。
一方、制限値超過可否判定部16bによって現営業時間帯における累積引落し玉数が引落し制限値を超えると判定された場合(ステップS806肯定)には、再プレイ処理実行部16aは、貯玉DB14に記憶された該当会員IDの貯玉残高から“手数料区分2”の玉数を減算するとともに(ステップS811)、再プレイ分の玉数、すなわちCRユニット30にて貸出し制御させるパチンコ玉数を減算し(ステップS808)、貯玉DB14に記憶された該当会員IDの現営業時間帯における累積引落し玉数に再プレイ分の玉数を加算する更新を行ってから(ステップS809)、CRユニット30に貯玉減算完了通知を行い(ステップS810)、処理を終了する。
このようにして、会員管理T/C10からの貯玉減算完了通知を受け付けたCRユニット30では、引落し単位分のパチンコ玉「250(玉)」を投出するようにパチンコ機40に指示し、この指示を受け付けたパチンコ機40では、引落し単位分のパチンコ玉「250(玉)」を投出する。
上述してきたように、本実施例1に係る貯玉システム3によれば、遊技店の営業時間帯に応じて再プレイ手数料の上乗せ可否を定める「引落し制限値」を適切に変更して「再プレイ」の許可/制限を行うように構成したので、遊技店と遊技客の貯玉サービスに対するニーズを調整することができ、遊技店及び遊技客の双方に貯玉サービスによる利益を享受させることが可能である。
さらに、本実施例1に係る貯玉システム3によれば、引落し制限値を超えると判定した場合には、該引落し制限値を超えない場合に行う再プレイ処理の再プレイ手数料よりも多くのパチンコ玉数を貯玉残高から減算する再プレイ処理を行うように構成したので、遊技店と遊技客の貯玉サービスに対するニーズを柔軟に調整することができ、遊技店及び遊技客の双方に貯玉サービスによる利益を実効的に享受させることが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
(1)引落し制限値
例えば、上記した実施例1では、引落し制限値の設定区間を閑散期及び繁忙期というように区分けした実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、一定時間(例えば、1時間、2時間または4時間)ごとに区分けしてもよいし、また、任意時間ごとに区分けしてもよい。
また、上記した実施例1では、制限値超過可否判定部16bにて1つの引落し制限値を用いて制限値超過可否判定を行う例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の引落し制限値を用いるようにしてもよい。
例えば、図9に示す例では、貯玉システム5は、繁忙期における引落し制限値1を超えない限りは、引落し単位「250玉/回」当りに手数料区分1の玉数「10玉」を徴収し、繁忙期における引落し制限値1を超えた場合でも、引落し単位「250玉/回」当りに手数料区分2の玉数「15玉」を徴収しながらも再プレイを許容し、さらに、繁忙期における引落し制限値2を超えた場合であっても、引落し単位「250玉/回」当りに手数料区分3の玉数「20玉」を徴収しながらも再プレイを許容する。
このため、遊技店は貯玉使用量が多くなるに従って高い再プレイ手数料を徴収することができる一方で、遊技客は割高の再プレイ手数料を払いながらも貯玉残高がある限り再プレイを行うことができる。
したがって、かかる貯玉システム5によれば、遊技店と遊技客の貯玉サービスに対するニーズをより柔軟に調整することができ、遊技店及び遊技客の双方に貯玉サービスによる利益をより実効的に享受させることが可能である。
(2)再プレイ手数料
本発明では、遊技店の営業情報および/または遊技客の会員情報を参照して、再プレイ処理実行部16aによって実行される再プレイ処理の再プレイ手数料を設定するようにしてもよい。
例えば、上記した実施例1では、全ての会員に対して手数料区分1及び手数料区分2を一様に適用する実施例について説明したが、会員各々の会員情報、例えば「会員ランク」、「遊技店ポイント数」の多寡、「来店回数」の多寡及び/又は「貯玉残高」の多寡によって再プレイ手数料を変えてもよいし、また、営業情報、例えば「曜日」、「時間帯」及び/又は「イベント」の有無によって再プレイ手数料を変えてもよい。
具体的に例を上げると、貯玉残高の引落しを行う会員の会員ランクが「通常会員」よりも高い「VIP会員」であれば、「通常会員」より再プレイ手数料を安く設定したり、また、営業曜日が「平日」であったり、或いは、営業時間帯が「昼間」である場合には、他の営業曜日や営業時間帯よりも再プレイ手数料を安く設定したりしてもよい。
すなわち、これによって、遊技店への寄与の度合いによって再プレイ手数料の多寡を操作して、会員同士の間でも優良客と他の遊技客で貯玉サービスの差別化を図ったり、また、遊技店の営業目標(例えば、「より多くの利益を上げたい」、「客足を伸ばしたい」や「台の稼働率を上げたい」など)に応じて「再プレイ」の規制またはその規制緩和を操作して、遊技店の運用形態に即した貯玉サービスを行うことが可能になる。
(3)その他
上記した実施例1では、パチンコ遊技を対象とする遊技システムに本発明を適用することとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチスロ遊技を対象とする遊技システム、或いは、パチンコ遊技及びパチスロ遊技の両方を対象とする遊技システムのいずれにも本発明を同様に適用することができる。
なお、本発明では、貯玉に関する引落し制限値「10000(玉)」及び貯メダルに関する引落し制限値「2000(枚)」というように、引落し制限値を遊技媒体種別ごとに設定してもよいし、また、貯玉及び貯メダルの両者に関する引落し制限値「40000(円)」というように、それぞれの遊技媒体種別の累積引落し価値の合算値に対して引落し制限値を設定するようにしてもよい。
また、上記した実施例1では、会員管理T/C10が制限値超過可否判定部16b及び再プレイ処理実行部16aを有する実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、CRユニット30が片方もしくは両方の機能を有するように貯玉システム3を構成してもよい。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
以上のように、本発明に係る貯玉/貯メダルシステム及び貯玉/貯メダル方法は、遊技店と遊技客の貯玉/貯メダルサービスに対するニーズを調整し、もって遊技店及び遊技客の双方に貯玉/貯メダルサービスによる利益を享受させることができる貯玉/貯メダルシステム及び貯玉/貯メダル方法に適している。
実施例1に係る遊技システム1のシステム構成を示すシステム構成図である。 実施例1に係る貯玉システム3の概要および特徴を説明するための概念図である。 実施例1に係る会員管理T/C10の構成を示す機能ブロック図である。 貯玉DB14に記憶される情報の構成例を示す図である。 貯玉DB14に記憶される情報の構成例を示す図である。 制限値DB15に記憶される情報の構成例を示す図である。 再プレイ手数料の手数料区分を説明するための説明図である。 実施例1に係る会員管理T/C10の再プレイ処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の応用例を説明するための説明図である。
符号の説明
1 遊技システム
3 貯玉システム
10 会員管理T/C
11 入力部
12 出力部
13 通信制御IF部
14 貯玉DB
15 制限値DB
16 制御部
16a 再プレイ処理実行部
16b 制限値超過可否判定部
20 島コントローラ
30 CRユニット(カード処理ユニット)
40 遊技機(パチンコ機)
50 カード発行機

Claims (6)

  1. 予め登録処理された遊技客によって預け入れられた遊技媒体の数量を貯玉残高及び貯メダル残高として管理装置にて管理し、遊技機に併設された台間機にて引落し要求を受け付けた場合に、累積引落し遊技媒体数が引落し制限値を超えない限りは、前記管理装置にて管理された前記貯玉残高又は前記貯メダル残高を減算しつつ、該減算分の遊技玉もしくはメダルを前記台間機にて貸出し制御させる再プレイ処理を行う貯玉/貯メダルシステムであって、
    遊技店の営業時間帯ごとに、当該営業時間帯における引落し制限値を対応付けて記憶する引落し制限値記憶手段と、
    前記台間機にて引落し要求を受け付けた場合に、現営業時間帯における累積引落し遊技媒体数が前記引落し制限値記憶手段に記憶された該当営業時間帯における引落し制限値を超えるか否かを判定する制限値超過可否判定手段と、
    前記制限値超過可否判定手段によって引落し制限値を超えないと判定された場合に、前記再プレイ処理を実行する再プレイ処理実行手段と
    を備えたことを特徴とする貯玉/貯メダルシステム。
  2. 前記再プレイ処理実行手段は、前記制限値超過可否判定手段によって引落し制限値を超えると判定された場合に、前記再プレイ処理の実行を禁止することを特徴とする請求項1に記載の貯玉/貯メダルシステム。
  3. 前記再プレイ処理では、前記台間機にて貸出し制御させる遊技媒体数が前記貯玉残高/貯メダル残高から減算される他、当該再プレイ処理に課す再プレイ手数料として前記貯玉残高/貯メダル残高から所定の遊技媒体数が減算されるものであって、
    前記再プレイ処理実行手段は、前記制限値超過可否判定手段によって引落し制限値を超えると判定された場合には、該引落し制限値を超えない場合に行う再プレイ処理の再プレイ手数料よりも多くの遊技媒体数を前記貯玉残高/貯メダル残高から減算する再プレイ処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の貯玉/貯メダルシステム。
  4. 前記引落し制限値記憶手段は、遊技店の営業時間帯ごとに、当該営業時間帯における第1の引落し制限値及びその第1の引落し制限値よりも値が大きい第2の引落し制限値を対応付けて記憶するものであって、
    前記制限値超過可否判定手段は、現営業時間帯における累積引落し遊技媒体数が前記引落し制限値記憶手段に記憶された該当営業時間帯における第1の引落し制限値又は第2の引落し制限値を超えるか否かを判定し、
    前記再プレイ処理実行手段は、前記制限値超過可否判定手段によって第2の引落し制限値を超えると判定された場合には、該第1の引落し制限値を超えた場合に行う再プレイ処理の再プレイ手数料よりも多くの遊技媒体数を前記貯玉残高/貯メダル残高から減算する再プレイ処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の貯玉/貯メダルシステム。
  5. 遊技店の営業情報および/または遊技客の会員情報を参照して、前記再プレイ処理実行手段によって実行される再プレイ処理の再プレイ手数料を設定する再プレイ手数料設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の貯玉/貯メダルシステム。
  6. 予め登録処理された遊技客によって預け入れられた遊技媒体の数量を貯玉残高及び貯メダル残高として管理装置にて管理し、遊技機に併設された台間機にて引落し要求を受け付けた場合に、累積引落し遊技媒体数が引落し制限値を超えない限りは、前記管理装置にて管理された前記貯玉残高又は前記貯メダル残高を減算しつつ、該減算分の遊技玉もしくはメダルを前記台間機にて貸出し制御させる再プレイ処理を行う貯玉/貯メダル方法であって、
    遊技店の営業時間帯ごとに、当該営業時間帯における引落し制限値を対応付けて引落し制限値記憶手段に登録する引落し制限値登録工程と、
    前記台間機にて引落し要求を受け付けた場合に、現営業時間帯における累積引落し遊技媒体数が前記引落し制限値記憶手段に記憶された該当営業時間帯における引落し制限値を超えるか否かを判定する制限値超過可否判定工程と、
    前記制限値超過可否判定工程によって引落し制限値を超えないと判定された場合に、前記再プレイ処理を実行する再プレイ処理実行工程と
    を含んだことを特徴とする貯玉/貯メダル方法。
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