JP4916916B2 - キルン炉、廃棄物ガス化システム - Google Patents
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Description
図中、符号110は、前記外筒103の周壁に設けられ、前記燃焼ガス供給路105と前記燃焼ガス排出路106とを仕切る仕切壁であり、符号111は、燃焼ガス排出路106に設けられた前記燃焼排ガス104の流量を調整する流量調整ゲートである。
本発明による第一の実施の形態に係るキルン炉について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る第一のキルン炉の軸と直交する方向の断面図である。本実施の形態に係る第一のキルン炉は、前記図12〜図15に示した従来のキルン炉100の構成と略同様であるため、前記図12〜図15に示した従来のキルン炉100と同一構成には同一符号を付して重複した説明は省略する。
図1に示すように、本実施の形態に係る第一のキルン炉10Aは、被処理物である廃棄物101が供給されるキルンシェル102と、該キルンシェル102の周囲に所定空間を持って覆うように設けられる外筒103と、該外筒103の周壁に設けられ、前記キルンシェル102の内部に供給される前記被処理物を間接加熱する燃焼排ガス104を前記空間に送給する燃焼ガス供給路105と、間接加熱した後の燃焼排ガス104を前記外筒103の外に排出する燃焼ガス排出路106とを有するキルン炉であって、前記燃焼排ガス104の前記燃焼ガス供給路105の開口部105aに前記燃焼排ガス104の流量を調整する流量調整ゲート11Aを配設してなるものである。
図4は、前記キルンシェル102表面に温度計を設けた図である。図4に示すように前記キルンシェル102表面に温度計T1〜T6を例えば六個配設することで、前記キルンシェル102表面の所定の場所での温度を測定することができる。
本発明による第二の実施の形態に係るキルン炉について、図6を参照して説明する。
図6は、本実施の形態に係る第二のキルン炉の軸と直交する方向の断面図である。本実施の形態に係る第二のキルン炉10Bは、前記図1に示した第一のキルン炉10Aの構成と略同様であるため、前記図1に示した第一のキルン炉10Aと同一構成には同一符号を付して重複した説明は省略する。
図6に示すように、本実施の形態に係る第二のキルン炉10Bは、前記図1に示した第一のキルン炉10Aの構成に加えて、前記燃焼ガス排出路106の開口部106aにも前記燃焼排ガス104の流量を調整する流量調整ゲート11Aを配設してなるものである。
即ち、本実施の形態に係る第二のキルン炉10Bは、前記燃焼排ガス104の前記燃焼ガス供給路105、前記燃焼ガス排出路106の両方の開口部105a、106aに前記流量調整ゲート11Aを配設してなるものである。
本発明による第三の実施の形態に係るキルン炉について、図7を参照して説明する。
図7は、本実施の形態に係る第三のキルン炉の流量調整ゲートの構成を示す断面図である。本実施の形態に係る第三のキルン炉10Cは、前記図1に示した第一のキルン炉10Aの構成と略同様であるため、前記図1に示した第一のキルン炉10Aと同一構成には同一符号を付して重複した説明は省略する。
また、図中、第三のキルン炉10C全体の構成は、前記図1に示した第一のキルン炉10Aと同様であるため、本実施の形態においては、前記流量調整ゲート11Bの構成のみ示す。
図7に示すように、本実施の形態に係る第三のキルン炉10Cの前記流量調整ゲート11Bは、前記図1に示した第一のキルン炉10Aの前記流量調整ゲート11Aに代えて、前記流量調整ゲート内部に前記流量調整ゲートを冷却するための冷却水15を供給する冷却管16Aを配設してなるものである。
本発明による第四の実施の形態に係るキルン炉について、図9を参照して説明する。
図9は、本実施の形態に係る第四のキルン炉の軸と直交する方向の断面図である。本実施の形態に係る第四のキルン炉10Dは、前記図1に示した第一のキルン炉10Aの構成と略同様であるため、前記図1に示した第一のキルン炉10Aと同一構成には同一符号を付して重複した説明は省略する。
図9に示すように、本実施の形態に係る第四のキルン炉10Dは、前記図1に示した第一のキルン炉10Aの構成に加え、前記燃焼ガス供給路105の開口部105aが、前記燃焼排ガス104のガス流れを前記キルンシェル102の接線方向となるように設けられてなるものである。
本発明による第五の実施の形態に係る第一の廃棄物ガス化システムについて、図10を参照して説明する。
図10は、本実施の形態に係る第一の廃棄物ガス化システムの構成を示す図である。本実施の形態に係る第一の廃棄物ガス化システム1000Aの外熱式キルン炉1004は、図1〜図9に示した第一のキルン炉10A〜第四のキルン炉10Dの何れかを用いるため、重複した説明は省略する。
図10に示すように、本実施の形態に係る第一の廃棄物ガス化システム1000Aは、貯留された廃棄物101を破砕する破砕機1001と破砕された廃棄物101を搬送するスクリューフィーダ1002とからなる供給手段1003と、廃棄物101を炭化処理して熱分解ガス108と炭化物・不燃物109とを生成するキルン炉1004と、前記キルン炉1004において生成される熱分解ガス108を燃焼し、高温の燃焼排ガス104とする燃焼炉1005と、前記キルン炉1004において熱交換された燃焼排ガス104と前記燃焼炉1005から排出される燃焼排ガス104の一部104aとを合流させた加熱用ガス1006を蒸気発生用の熱源として使用する共に、発生した蒸気を用いて発電機1007を駆動し、該発電機1007で凝縮した水を復水器1008で再び回収し、循環させるボイラ1009と、該ボイラ1009で熱交換され、排出される排ガス1010を除塵する除塵装置であるバグフィルタ1011と、該バグフィルタ1011により除塵された排ガス1012を排出する煙突1013とからなるものである。
なおボイラにて蒸気として回収された熱は、発電以外にも蒸気として利用してもよい。また燃焼排ガスの熱回収はボイラではなく、エアヒータなどの熱交換器で行い、ホットエアとして回収しても良い。
本発明による第六の実施の形態に係る廃棄物ガス化システムについて、図11を参照して説明する。
図11は、本実施の形態に係る第二の廃棄物ガス化システムの構成を示す図である。本実施の形態に係る第二の廃棄物ガス化システムのキルン炉は、図10に示した第一の廃棄物ガス化システムの構成と略同様であるため、前記図10に示した第一の廃棄物ガス化システムと同一構成には同一符号を付して重複した説明は省略する。
図11に示すように、本実施の形態に係る第二の廃棄物ガス化システム1000Bは、前記図10に示した第一の廃棄物ガス化システム1000Aの構成に加え、前記キルン炉1004の前段に汚泥1020を乾燥させる乾燥装置1021を有するものである。
10B 第二のキルン炉
10C 第三のキルン炉
10D 第四のキルン炉
10E 第五のキルン炉
10F 第六のキルン炉
10G 第七のキルン炉
11A、11B 流量調整ゲート
12 油圧シリンダ
13 ネジ
14 制御装置(CPU)
15 冷却水
16A、16B 冷却管
17 冷却水供給部
18 冷却水排出部
19 断熱材
T1〜T6 温度計
101 廃棄物
102 キルンシェル
103 外筒
104 燃焼排ガス
105 燃焼ガス供給路
105a 開口部
106 燃焼ガス排出路
106a 開口部
107 隔壁
108 熱分解ガス
109 炭化物・不燃物
110 仕切壁
111 流量調整ゲート
113 流入の集中
114 逆流
115 他部屋への流出入
1000A 第一の廃棄物ガス化システム
1000B 第二の廃棄物ガス化システム
1001 破砕機
1002 スクリューフィーダ
1003 供給手段
1004 キルン炉
1005 燃焼炉
1006 加熱用ガス
1007 発電機
1008 復水器
1009 ボイラ
1010 排ガス
1011 バグフィルタ
1012 除塵された排ガス
1013 煙突
1014 分離抜き出し手段
1015 抜き出しスクリュー
1016 サイクロン
1017 空気
1018 トラック
1020 汚泥
1021 乾燥装置
1022 定量供給機
1023 乾燥汚泥
1024 乾燥機循環ガス
1025 熱交換器
1026 補助燃料
Claims (8)
- 被処理物が供給される回転円筒体と、
該回転円筒体の周囲に所定空間を持って覆うように設けられる外筒と、
該外筒の周壁に設けられ、前記回転円筒体の内部に供給される前記被処理物を間接加熱する燃焼ガスを前記空間に送給する燃焼ガス供給路と、
間接加熱した後の燃焼ガスを前記外筒の外に排出する燃焼ガス排出路とを有するキルン炉であって、
前記燃焼ガスの前記燃焼ガス供給路の開口部に前記燃焼ガスの流量を調整する流量調整ゲートを配設してなることを特徴とするキルン炉。 - 請求項1において、
前記燃焼ガス排出路の開口部に前記流量調整ゲートを配設してなることを特徴とするキルン炉。 - 請求項1又は2において、
前記流量調整ゲートが、セラミックス板で構成されてなることを特徴とするキルン炉。 - 請求項1又は2において、
前記流量調整ゲートが、前記流量調整ゲート内部、表面の何れか一方又は両方に前記流量調整ゲートを冷却する冷却管を配設してなることを特徴とするキルン炉。 - 請求項4において、
前記流量調整ゲート表面に断熱材を配設してなることを特徴とするキルン炉。 - 請求項1乃至5の何れか一つにおいて、
前記回転円筒体表面の温度を測定する温度計を少なくとも一つ以上配設されてなることを特徴とするキルン炉。 - 被処理物を搬送する供給手段と、
請求項1乃至6の何れか一つのキルン炉と、
前記請求項1乃至6の何れか一つのキルン炉において生成される熱分解ガスを燃焼し、高温の燃焼排ガスとする燃焼炉と、
前記請求項1乃至6の何れか一つのキルン炉において熱交換された燃焼排ガスと前記燃焼炉から排出される前記燃焼排ガスの一部とを合流させ、蒸気発生用の熱源として使用する共に、発生した蒸気を用いて発電機を駆動し、該発電機で凝縮した水を復水機で再び回収し、循環させるボイラと、
該ボイラで熱交換され、排出される排ガスを除塵する除塵装置と、
該除塵装置により除塵された排ガスを排出する煙突とからなることを特徴とする廃棄物ガス化システム。 - 請求項7において、
前記請求項1乃至6の何れか一つのキルン炉の前段に前記廃棄物を乾燥させる乾燥装置を有することを特徴とする廃棄物ガス化システム。
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