JP4916572B1 - 調剤電子レセプトの画面処理システム、及び画面処理方法 - Google Patents

調剤電子レセプトの画面処理システム、及び画面処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 審査支払機関又は審査事務共助担当者、審査委員が膨大な調剤電子レセプトの中から入念な審査事務共助又は審査を行いたい調剤電子レセプトを、条件設定により詳細、かつ、広範囲な項目や内容を簡易な方法で抽出できる調剤電子レセプトの画面処理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 調剤電子レセプトの画面処理システム(100)のサーバ(12)は、審査機関が第1条件に合致する項目を有する調剤電子レセプトを抽出する第1抽出部(13)と審査事務共助担当者又は審査委員が第2条件に合致する項目を有する調剤電子レセプトを抽出する第2抽出部(14)と調剤電子レセプトの一覧を表示させる際に第1抽出部が第1条件で抽出した調剤電子レセプトと第2抽出部が第2条件で抽出した調剤電子レセプトとをOR条件で表示させるレセプト一覧表示部(15)とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、調剤電子レセプト(調剤報酬明細書)の効率的な画面処理システムおよびその画面表示の方法に関する。
患者(被保険者)が医療機関で医療行為を受ける場合に、その医療機関が院外処方を行う医療機関であれば、医療機関は患者に対し処方せんを発行する。患者は保険薬局に処方せんを持参し、その処方せんに基づき保険薬局から医薬品の調剤を受ける。保険薬局では処方せんに基づく調剤行為を行う他、レセプト作成等のため、保険薬局に設置されたレセプトコンピュータ等で調剤電子レセプトを作成している。例えば特許文献1は、処方せんから調剤電子レセプトを作成する技術を開示している。
保険薬局は、例えば患者に対して個々の調剤行為の調剤電子レセプトを月ごとにまとめて、所在する都道府県の国民健康保険団体連合会(以下、審査支払機関という)に請求する。すなわち、保険薬局と保険者との間には、レセプトの妥当性を確認するための調剤電子レセプトの審査を行う審査支払機関が介在している。そして、審査支払機関は調剤電子レセプトを受付けたときに審査事務共助担当者によって請求上のルールなどに誤りがないか(審査事務共助)を確認した後、十分な専門的知識を有する医師又は薬剤師である審査委員が医学的及び薬学的な見地から調剤電子レセプトの審査を行う。審査の終了した調剤電子レセプトは保険者に請求されるとともに、保険者から保険薬局に診療報酬が支払われる。
審査支払機関が調剤電子レセプトをコンピュータで処理する場合、クライアント(パソコン)のモニターに調剤電子レセプトを表示して、審査事務共助と審査を行う必要がある。審査支払機関で取り扱う調剤電子レセプトの件数は膨大であり、また診療報酬の遅滞なき正確な支払いのため、画面(モニター)を利用した審査・審査事務共助システム(以下、画面処理システムという)では、迅速に調剤電子レセプトをモニターに表示し、操作が適切にできなければならない。
特開2008−305416号公報
しかし、保険薬局から送られてくる調剤電子レセプトの量は膨大であるため、審査事務共助担当者と審査委員との負担を軽減するため、調剤電子レセプトのうち入念な審査が必要なレセプトに多くの時間を掛けて審査できるようにする必要がある。この入念な審査を行いたいレセプトを選び出す方法には、審査支払機関全体の調剤電子レセプトに対する場合と個々人が担当する調剤電子レセプトに対する場合がある。
そこで、本発明の目的は、審査支払機関又は審査委員が膨大な調剤電子レセプトの中から入念な審査を行いたい調剤電子レセプトを選び出す場合に、詳細、かつ、広範囲な項目や内容を簡易な方法で抽出できる調剤電子レセプトの画面処理システム及び画面処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の観点の調剤電子レセプトの画面処理システムは、複数の審査事務共助担当者及び審査委員から構成される審査支払機関が多くの保険薬局から送られてきた調剤電子レセプトを貯蔵し、いろいろな処理やチェック等を行うサーバを有している。このサーバは、審査支払機関が調剤電子レセプトの中から第1条件に合致する項目を有する調剤電子レセプトを抽出する第1抽出部と、審査事務共助担当者又は審査委員が調剤電子レセプトの中から第2条件に合致する項目を有する調剤電子レセプトを抽出する第2抽出部と、調剤電子レセプトの一覧を表示させる際に第1抽出部が第1条件で抽出した調剤電子レセプトと、第2抽出部が第2条件で抽出した調剤電子レセプトとをOR条件で表示させるレセプト一覧表示部と、を備える。レセプト一覧表示部は、調剤電子レセプトが第1条件又は第2条件で抽出されたかどうかを区別して表示する。
第2の観点の調剤電子レセプトの画面処理システムにおいて、レセプト一覧表示部は、第1条件及び第2条件を同時に満たした調剤電子レセプトを優先的に表示させる。
第3の観点の調剤電子レセプトの画面処理システムにおいて、レセプト一覧表示部は、第1抽出部が第1条件で抽出した調剤電子レセプトを第2抽出部が第2条件で抽出した調剤電子レセプトより優先的に表示させる。
第4の観点の調剤電子レセプトの画面処理システムにおいて、サーバは、調剤電子レセプトの内容を表示させる際に、第1条件又は第2条件に合致した項目を区別して表示させるレセプト内容表示部をさらに備える。
第5の観点の調剤電子レセプトの画面処理システムにおいて、サーバは、第1条件で抽出された調剤電子レセプトと第2条件で抽出された調剤電子レセプトとが重複しているか否かを判断する重複判断部と、重複判断部の判断結果に基づいて調剤電子レセプトの表示順番を調整する順番調整部と、を備える。
第6の観点の調剤電子レセプトの画面処理システムにおいて、第1抽出部は複数の保険薬局の調剤電子レセプトに対して第1条件で調剤電子レセプトを抽出し、第2抽出部は1つの保険薬局の調剤電子レセプトに対して第2条件で調剤電子レセプトを抽出する。
第7の観点の調剤電子レセプトの画面処理システムにおいて、第1抽出部は調剤電子レセプトの請求点数、医薬品又は調剤行為の少なくとも1つの項目に対して第1条件を設定する全体抽出画面を表示させ、第2抽出部は調剤電子レセプトの患者情報、請求点数、医薬品、特定器材又は調剤行為の少なくとも1つの項目に対して第2条件を設定する個別抽出画面を表示させる。
第8の観点の調剤電子レセプトの画面処理システムにおいて、全体抽出画面の請求点数、医薬品又は調剤行為の2以上の項目で第1条件が入力された際には第1抽出部はAND条件で調剤電子レセプトを抽出し、個別抽出画面の患者情報、請求点数、医薬品、特定器材又は調剤行為の2以上の項目で前記第2条件が入力された際には第2抽出部はAND条件で調剤電子レセプトを抽出する。
第9の観点の調剤電子レセプトの画面処理方法において、複数の審査事務共助担当者及び審査委員から構成される審査支払機関は多くの保険薬局から送られてきた調剤電子レセプトを貯蔵し、いろいろな処理やチェック等を行うサーバを有している。このサーバは、審査支払機関が調剤電子レセプトの中から第1条件に合致する項目を有する調剤電子レセプトを抽出する第1抽出工程と、審査事務共助担当者又は審査委員が調剤電子レセプトの中から第2条件に合致する項目を有する調剤電子レセプトを抽出する第2抽出工程と、調剤電子レセプトの内容を表示させる際に第1抽出部が第1条件で抽出された調剤電子レセプトと第2抽出部が第2条件で抽出された調剤電子レセプトとをOR条件で表示させとともに、調剤電子レセプトが第1条件又は第2条件で抽出されたかどうかを区別して表示するレセプト一覧表示工程と、を実施する。
第10の観点の調剤電子レセプトの画面処理方法において、レセプト一覧表示工程は、第1条件及び第2条件を同時に満たした調剤電子レセプトを優先的に表示させる。
第11の観点の調剤電子レセプトの画面処理方法において、レセプト一覧表示工程は、第1抽出部が第1条件で抽出した調剤電子レセプトを第2抽出部が第2条件で抽出した調剤電子レセプトより優先的に表示させる。
第12の観点の調剤電子レセプトの画面処理方法において、サーバは、調剤電子レセプトの内容を表示させる際に、第1条件又は第2条件に合致した項目を区別して表示させるレセプト内容表示工程をさらに実施する。
第13の観点の調剤電子レセプトの画面処理方法において、サーバは、第1条件で抽出された調剤電子レセプトと第2条件で抽出された調剤電子レセプトとが重複しているか否かを判断する重複判断工程と、重複判断工程の判断結果に基づいて調剤電子レセプトの表示順番を調整する順番調整工程と、を備える。
第14の観点の調剤電子レセプトの画面処理方法において、第1抽出工程は複数の保険薬局の調剤電子レセプトに対して第1条件で調剤電子レセプトを抽出し、第2抽出工程は1つの保険薬局の調剤電子レセプトに対して第2条件で調剤電子レセプトを抽出する。
第15の観点の調剤電子レセプトの画面処理方法において、第1抽出工程は調剤電子レセプトの請求点数、医薬品又は調剤行為の少なくとも1つの項目に対して第1条件を設定する全体抽出画面を表示させ、第2抽出工程は調剤電子レセプトの患者情報、請求点数、医薬品、特定器材又は調剤行為の少なくとも1つの項目に対して第2条件を設定する個別抽出画面を表示させる。
第16の観点の調剤電子レセプトの画面処理方法において、全体抽出画面の請求点数、医薬品又は調剤行為の2以上の項目で第1条件が入力された際には第1抽出部はAND条件で調剤電子レセプトを抽出し、個別抽出画面の患者情報、請求点数、医薬品、特定器材又は調剤行為の2以上の項目で第2条件が入力された際には第2抽出部はAND条件で調剤電子レセプトを抽出する。
本発明によれば、多くの保険薬局から審査支払機関に送られてくる膨大な調剤電子レセプトに対し、入念な審査を行いたい調剤電子レセプトを審査支払機関単位にまた審査事務共助担当者又は審査委員個人も入念な審査を行いたい調剤電子レセプトを、条件設定により詳細、かつ、広範囲な項目や内容を簡易な方法で抽出できることができる。
レセプトの処理システムの全体構成を示すブロック図である。 第2システムサーバ12の構成を示した概念図である。 画面処理システム100が行う審査事務共助及び審査のフローチャートを示す図である。 調剤電子レセプトERの内容を示した図である。 審査機関EX又は審査委員EMが調剤電子レセプトERを審査するときに使われる画面処理システム100のメニュー画面40を示した図である。 審査機関EXが「保険薬局単位レセプトUR」に対してレセプトを抽出する全体抽出画面の一例を示した図である。 審査委員EMが審査機関EXから配分された調剤電子レセプトERに対してレセプトを抽出する個別抽出画面60の一例を示した図である。 マスタ検索画面65の一例を示した図である。 審査委員EMが「医薬品C」を選択した際の個別抽出画面60の一例を示した図である。 審査委員EMが審査機関EXから配分されたある保険薬局IP(図2を参照)における調剤電子レセプトERを受付番号順に表示した一覧表示画面80の一例である。 調剤電子レセプトERの表示方法を示したフローチャートである。 審査機関EXが第1条件で抽出した調剤電子レセプトERと審査委員EMが第2条件で抽出した調剤電子レセプトERとが重複される場合の調剤電子レセプトERの表示方法を示した図である。 図12(a)に示された第1表示方法に基づいて調剤電子レセプトERを一覧に表示した一例である。 ソート設定画面SRWを示した図である。 調剤電子レセプトERの内容を示したレセプト表示画面90の一例である。 色・フォント設定画面70を示した一例である。
<画面処理システム100の構成>
図1は本発明の一実施形態に係るものであり、国民健康保険団体連合会などの審査支払機関(以下は審査機関EXと称する)におけるレセプトの画面処理システムの全体構成を示すブロック図である。
画面処理システム100は保険薬局IP又は保険者ISとの調剤電子レセプトERの交換を主に行う第1システムサーバ11と審査及び審査事務共助を総括する第2システムサーバ12とを備えている。第2システムサーバ12には、審査機関EX用の端末機器122と審査事務共助担当者又は審査委員用の複数の端末機器22とがネットワークを介して接続されている。審査事務共助担当者又は審査委員は、各端末機器22において審査事務共助又は審査を行う。ここで、端末機器122、22は例えばパソコンであり、端末機器122はモニター135を有し、端末機器22はモニター35をそれぞれ有している。また、クライアントとしての複数の端末機器22は相互にアクセス可能になっている。なお、個人情報が漏れないように、第1システムサーバ11、第2システムサーバ12及び端末機器122、22はアクセス権限が階層的に設定されている。
保険薬局IPから未審査の調剤電子レセプトERが審査機関EXの画面処理システム100にオンライン等で送られてくる。そして、審査機関EXにより審査を終えた調剤電子レセプトERが保険者ISにオンライン等で送られる。保険薬局IPの月毎の調剤電子レセプトERは、保険薬局IPから一括して「保険薬局単位レセプトUR」として送られてくる。なお、1つの保険薬局IPから1つの「保険薬局単位レセプトUR」が送られてくるが、実際には都道府県内の多くの保険薬局IPから「保険薬局単位レセプトUR」が送られてくる。
図2は第2システムサーバ12の構成を示した概念図である。画面処理システム100はハードディスクなどの記憶部を備えている。第2システムサーバ12は、保険薬局IPから送られてきた複数の調剤電子レセプトERを有する「保険薬局単位レセプトUR」を記憶するレセプト情報ファイル23と、医薬品等の請求点数を記憶する請求点数マスタファイル24と、調剤行為などの算定ルールを記憶する算定ルールマスタファイル25とに接続されている。なお、図示しないが、第1システムサーバ11もレセプト情報ファイル23と請求点数マスタファイル24とにも接続されている。
第2システムサーバ12は、第1抽出部13、第2抽出部14、レセプト一覧表示部15、レセプト内容表示部16、重複判断部17、順番調整部18及びソート部19を備えている。
第1抽出部13は、審査機関EXが端末機器122を用いてすべての保険薬局IPの「保険薬局単位レセプトUR」から入念に審査すべきと考える調剤電子レセプトERを第1条件で抽出する(図6を参照)。ここで、審査機関EXは例えば都道府県ごとの国民健康保険団体連合会などであり、すべての保険薬局IPとはその都道府県にあるすべて保険薬局IPである。これは、すべての保険薬局IPの「保険薬局単位レセプトUR」に対して、入念な審査が必要だと考える調剤電子レセプトERを入念に審査するためである。
第2抽出部14は、審査事務共助担当者又は審査委員が審査機関EXから配分されたある一つ又は複数の保険薬局IPの「保険薬局単位レセプトUR」から入念に審査すべきと考える調剤電子レセプトERを第2条件で抽出する(図7を参照)。例えば、審査事務共助担当者が75歳以上の老人に対する処方に特定の傾向があると考えて、75歳以上の患者の調剤電子レセプトERを抽出したりする。また、審査委員がある医薬品に留意して入念に審査したいと考え、その医薬品が処方に含まれる調剤電子レセプトERを抽出したりする。
レセプト一覧表示部15は、一つの保険薬局IPの調剤電子レセプトERの一覧を端末機器22のモニター35に表示する。ここで、レセプト一覧表示部15は審査機関EXが抽出した調剤電子レセプトERと審査事務共助担当者又は審査委員が抽出した調剤電子レセプトERとを優先的に表示することができる。一方、調剤電子レセプトERの一覧が表示された画面には、レセプト件数などの集計データ、及び各調剤電子レセプトERの主要項目が含まれる(図10を参照)。但し、調剤電子レセプトERの一覧には、各調剤電子レセプトERの詳細内容は含まれない。
調剤電子レセプトERの一覧が表示された画面は、主に審査事務共助担当者が審査事務共助の進捗状況を把握したり、審査委員が審査の進捗状況を把握したりするために使用される。また、調剤電子レセプトERの一覧が表示された画面には、各調剤電子レセプトERが第1抽出部13により抽出されたレセプトであるか、第2抽出部14により抽出されたレセプトであるか、又はいずれでも抽出されなかったレセプトであるかどうかも表示する。
レセプト内容表示部16は、一枚の調剤電子レセプトERの詳細内容を端末機器22のモニター35に表示する。調剤電子レセプトERの詳細内容が表示された画面は、主に、審査事務共助担当者が審査事務共助を行ったり、審査委員が審査を行ったりするために使用される。また、調剤電子レセプトERの詳細内容が表示された画面には、第1抽出部13により抽出された項目の箇所を例えば赤色で色付けて表示し、第2抽出部14により抽出された項目の箇所を例えば緑色で色付けて表示することができる(図15を参照)。
重複判断部17は、第1抽出部13が第1条件で抽出された調剤電子レセプトERと第2抽出部14が第2条件で抽出された調剤電子レセプトERとが重複されているか否かを判断する。
順番調整部18は、重複判断部17の判断に基づいて、抽出された調剤電子レセプトERをどのような順番で表示するかを決定する。これにより、審査事務共助担当者又は審査委員は第1条件又は第2条件で抽出された調剤電子レセプトERに対してより入念な審査を行うことができる。
ソート部19は、審査事務共助担当者又は審査委員の必要性に応じてレセプト一覧表示部15に表示される調剤電子レセプトERのソートすることができる。
<審査事務共助及び審査のフロー>
図3は、画面処理システム100が行う審査事務共助及び審査のフローチャートを示す図である。
ステップS11では、第1システムサーバ11がネットワークなどを介して保険薬局IPから「保険薬局単位レセプトUR」を受け付ける(図2を参照)。「保険薬局単位レセプトUR」内の1つの調剤電子レセプトERは、一人の患者の一か月分の処方などの情報が含まれる。具体的には調剤電子レセプトERは、保険薬局情報、レセプト共通情報、レセプト情報、処方情報(図4を参照)などを含んでいる。これらの情報はレセプト情報ファイル23に記憶される。
ステップS12では、第1システムサーバ11が請求点数マスタファイル24(図2参照)を使用し、記録条件チェック、固定点数チェック、及び点数計算チェックのチェックを行う。記録条件チェックとは、調剤電子レセプトERの記録の順序などのチェックである。固定点数チェックとは、請求点数マスタファイル24内のそれぞれの医薬品などに対して定められている請求点数と照合して保険薬局IPが正しい点数で請求しているかのチェックである。点数計算チェックとは、個々の点数を足し上げてレセプトの請求点数と合致するかなどのチェックである。これらのチェックでエラー(誤り)があると、ステップS15で審査事務共助担当者がエラー処理を行う。
以下ステップS13からステップS18までは第2システムサーバ12が処理を行う。
ステップS13では、第2システムサーバ12が算定ルールマスタファイル25を使用し、調剤電子レセプトERの請求のチェックを行う。この算定ルールマスタファイル25によるチェックとは、厚生労働省が調剤報酬点数表で定めている算定ルールに、保険薬局IPが行った調剤もしくは調剤数量などの調剤行為が合っているかのチェックである。算定ルールに従っていない調剤又は調剤数量などに関しては自動的に算定ルールエラー付せんが付される。つまり、算定ルールマスタファイル25は調剤行為の背反(ある調剤行為がなされると別の調剤行為は算定できない)等がマスタ化されている。第2システムサーバ12は、調剤電子レセプトERをチェックし、エラーが発生した場合は算定ルールエラー付せんを付している。この算定ルールマスタファイル25は診療報酬改定等のタイミングで随時更新している。算定ルールエラー付せんが付されると、ステップS15で審査事務共助担当者が算定ルールエラー付せんの処理を行う。
ステップS14では、審査機関EXにより調剤電子レセプトERのふるい分けが行われる。審査事務共助と審査とをしなければならない調剤電子レセプトERは膨大な量であるため、審査機関EXがふるい分けとしての「配分」を個々の審査事務共助担当者と審査委員に対して行い、審査と審査事務共助が効率的に行えるようにしている。審査機関EXは、例えば広範囲な地域を管轄している場合は地域特性に応じて保険薬局IPを区分けしたり、複数の審査事務共助担当者と複数の審査委員とに対し適切なレセプト数量の調剤電子レセプトERを配分したりする。さらに、このステップS14では、審査機関EXは、都道府県単位の「保険薬局単位レセプトUR」に対して、審査事務共助担当者に入念な審査事務共助が必要なレセプトの抽出などを行ったり、審査委員に入念な審査が必要なレセプトの抽出などを行ったりすることができる。
本明細書では、審査機関EXが調剤電子レセプトERを抽出するために設定した抽出条件を「第1条件」と称する。
ステップS15では、審査事務共助担当者はまずステップS12で生じたエラーについてエラー処理を行い、ステップS13で生じた算定ルールエラー付せんについて処理を行う。また、審査事務共助担当者は点数表や医薬品集などと照らし合わせて点検を行い、調剤数量又は調剤行為などに疑義があればその調剤数量又は調剤行為などに対してモニター35上で疑義付せんを付している。この点検を行う場合に、効率性の観点から、ある保険薬局IPに対し特定の年齢層の調剤電子レセプトERを入念に審査事務共助したい場合には、審査事務共助担当者は「保険薬局単位レセプトUR」から特定の年齢層のレセプトの抽出なども行う。
ステップS16では、審査委員が専門的な観点から、疑義付せんについての処理や処方情報などの妥当性について審査する。例えば審査委員は、疑義付せんが付された調剤行為を審査し、その数量が過量であると判断した場合はその数量を削減査定したりする。また、審査委員は、疑義付せんが付されていない調剤電子レセプトERの処方情報などについても審査を行う。その際に、ある保険薬局IPに対しては特定の医薬品の調剤電子レセプトERを入念に審査したい場合には、審査委員は調剤電子レセプトERから特定の医薬品を有するレセプトの抽出なども行う。
本明細書では、審査事務共助担当者又は審査委員が調剤電子レセプトERを抽出するために設定した抽出条件を「第2条件」と称する。
ステップS17では、査定等の判定が行われた審査後の処理を審査事務共助担当者が行う。査定後の判定が行われた審査後の処理とは審査が終了した調剤電子レセプトERの内容を確認する処理である。
ステップS18では、第2システムサーバ12が計数処理を行う。計数処理とは調剤電子レセプトERごとの請求点数の決定処理である。その後、審査後処理が終了した調剤電子レセプトERが第1システムサーバ11を経由してネットワークなどを介して保険者ISに送付される。
以降の説明では、審査事務共助担当者と審査委員とが行う作業が共通しているので、この作業を「審査委員EM」と総称して説明する。
<保険薬局単位レセプトに含まれる情報>
図4は、保険薬局単位レセプトURに含まれる情報を示した詳細例を示している。
保険薬局単位レセプトURは、多くの調剤電子レセプトERを有している。一つの調剤電子レセプトERは、調剤電子レセプトERを発行する保険薬局IPの保険薬局情報YKを含んでいる。また調剤電子レセプトERは、レセプト番号や氏名が記録されたレセプト共通レコードREを含むレセプト共通情報、保険者番号などを有するレセプト情報、被保険者番号などが記録されたレセプト情報を含んでいる。さらに調剤電子レセプトERは、処方情報、摘要欄情報及び基本料・薬学管理料レコードを含んでいる。処方情報は、医薬品の剤形・用法などを記録した処方基本レコードSH、1調剤日単位のデータを記録した調剤情報レコードCZ、医薬品の内容を記録した医薬品レコードIY、特定器材レコードTO及びコメントレコードCOなどを含んでいる。
<<第1抽出部13による抽出>>
図5は、審査機関EX又は審査委員EMが調剤電子レセプトERを審査するときに使われる画面処理システム100のメニュー画面40を示した図である。図6は、審査機関EXが都道府県単位の「保険薬局単位レセプトUR」に対して調剤電子レセプトERを抽出する全体抽出画面50の一例を示した図である。
第1抽出部13による調剤電子レセプトERの抽出を説明する前に、図5に示されたメニュー画面40について説明する。メニュー画面40には、業務管理欄41、業務欄42及び個人設定欄43などが含まれている。ここで、例えば審査機関EXを代表して審査管理者が業務管理欄41の抽出条件管理ボタン411をクリックすると、端末機器122のモニター135(図2を参照)には第1条件で調剤電子レセプトERを抽出できる全体抽出画面50(図6を参照)が表示される。また、例えば審査委員EMが業務欄42の抽出条件ボタン421をクリックすると、端末機器22のモニター35(図2を参照)には第2条件で調剤電子レセプトERを抽出できる個別抽出画面60(図7を参照)が表示される。また、審査委員EMが個人設定欄43の色・フォント設定ボタン431をクリックすると、端末機器22のモニター35に色・フォント設定画面70(図15を参照)が表示される。色・フォント設定画面70では、例えば第1条件又は第2条件で抽出された調剤電子レセプトERの抽出項目に色を付して表示することができる。その他、メニュー画面40は参考情報欄44と、システム管理欄45とをさらに含んでいる。
さて、図3のステップS14で説明したように、審査機関EXは審査事務共助担当者に入念な審査事務共助が必要な調剤電子レセプトER、又は審査委員に入念な審査が必要な調剤電子レセプトERを第1条件によって抽出する。このとき、第1条件の設定は図6に示された全体抽出画面50で行われる。
図6に示されたように、全体抽出画面50は請求点数欄51、医薬品欄53及び調剤行為欄55の3つの抽出欄を含んでいる。請求点数欄51は、複数の請求点数入力欄51A、51Bを有し、必要に応じて複数入力が可能となっている。例えば、請求点数が1000以上及び3000以下である調剤電子レセプトERを抽出するときは、請求点数入力欄51Aに直接にその請求点数の数値を入力すればよい。医薬品欄53は、複数の医薬品入力欄53A、53Bを有し、必要に応じて複数入力が可能となっている。ここで、医薬品欄53は抽出しようとする医薬品の名称を直接入力することできるが、医薬品の種類が多いので正確な医薬品名の直接入力が困難となる場合が多いことから、医薬品欄53には検索ボタン54が設けられている。すなわち、検索ボタン54をクリックすると、全ての医薬品が例えばひらがな順に表示されるので、その中から抽出しようとする医薬品を選択すればよい。調剤行為欄55は、複数の調剤行為入力欄55A、55Bを有し、必要に応じて複数入力が可能となっている。ここで、調剤行為欄55は抽出しようとする調剤行為を直接入力することができるが、調剤行為の種類が多いので正確な調剤行為名の直接入力が困難となる場合が多いことから、調剤行為欄55には検索ボタン56が設けられている。すなわち、検索ボタン56をクリックすると、全ての調剤行為が例えばひらがな順に表示されるので、その中から抽出しようとする調剤行為を選択すればよい。
審査機関EXが第1抽出部13で第1条件を満たす調剤電子レセプトERを抽出する場合、複数の第1条件を設定して調剤電子レセプトERを抽出することが多い。このとき、例えば請求点数欄51、医薬品欄53又は調剤行為欄55において複数の抽出項目(第1条件)に対する調剤電子レセプトERを抽出する場合においては、各抽出項目を含む調剤電子レセプトERが「OR」条件で抽出される。つまり、図6に示されたように審査機関抽出医薬品欄53に「医薬品A」及び「医薬品B」の抽出項目が入力された場合では、「医薬品A」を含んだ調剤電子レセプトERと「医薬品B」を含んだ調剤電子レセプトERとが「OR」条件で抽出される。換言すると、「医薬品A」及び「医薬品B」を同時に含んだ調剤電子レセプトERと「医薬品A」のみを含んだ調剤電子レセプトERと「医薬品B」のみを含んだ調剤電子レセプトERとが抽出される。
一方、例えば請求点数欄51、医薬品欄53又は調剤行為欄55をまたがった複数の抽出項目(第1条件)に対する調剤電子レセプトERを抽出する場合では、これら3つの抽出欄の抽出項目を有する調剤電子レセプトERが「AND」条件で抽出される。例えば、図6に示されたように請求点数欄51に「1000以上3000以下」が入力され、医薬品欄53に「医薬品A」及び「医薬品B」が入力された場合について説明する。このとき、上述のように「医薬品A」を有する調剤電子レセプトERと「医薬品B」を有する調剤電子レセプトERとが「OR」条件で最初に選択され、その中から請求点数「1000以上3000以下」の調剤電子レセプトERのみが最終的に抽出される。
<<第2抽出部14による抽出>>
図7は、審査委員EMが図3のステップS14において審査機関EXから配分された調剤電子レセプトERに対して第2条件で抽出する個別抽出画面60の一例を示した図である。ここで、審査委員EMが図5に示されたメニュー画面40における抽出条件ボタン421をクリックすると、図7に示された個別抽出画面60が端末機器22のモニター35(図2を参照)に表示される。
図7に示されたように、個別抽出画面60は対象保険薬局欄61、記録名称欄62、登録者欄63、抽出条件欄64及び操作ボタン欄66を備えている。ここで、個別抽出画面60の左上に配置された対象保険薬局欄61には審査機関EXから審査委員EMに配分された対象保険薬局の情報を示している。例えは、薬局コード、保険薬局名称などを有している。また、対象保険薬局欄61は複数の対象保険薬局の情報が表示されるようになっている。つまり、審査委員EMは審査機関EXから配分された複数の対象保険薬局に対して調剤電子レセプトERを第2条件で同時に抽出することができる。
対象保険薬局欄61の右側に配置された記録名称欄62には審査委員EMが選択した抽出条件(第2条件)が表示され、具体的には図9で説明する。個別抽出画面60の右上に配置された登録者欄63には、調剤電子レセプトERの審査などを行う審査委員EMの情報が表示される。また、個別抽出画面60の下部に配置された操作ボタン欄66はF1〜F12までの操作ボタンを有している。例えば、F1が「抽出実行」、F2が「全抽出実行」、F5が「新規」、F10が「抽出取消」、F11が「全抽出取消」を示し、それらの操作ボタンの使用方法については図9で説明する。
個別抽出画面60の中央に配置された抽出条件欄64は、さらに左右の2つの部分に分けて配置されている。個別抽出画面60の左側部分には、上から患者資格欄641、合計点数欄642及び特定器材欄643が順に配置される。例えば患者資格欄641には患者の年齢、性別などの基本情報が記載され、合計点数欄642には請求点数の範囲が入力できるようになっている。個別抽出画面60の右側部分には、上から医薬品欄644、調剤料欄645、加算料欄646、調剤基本料欄647及び薬学管理料欄648が順に配置される。また、特定器材欄643及び個別抽出画面60の右側部分における各欄は複数入力が可能となり、さらにそれら各欄にはコード欄640a、名称欄640b及び項目設定欄640cがそれぞれ含まれている。
以下、審査委員EMが第2条件で調剤電子レセプトERを抽出する具体的なステップについて、図7〜図9を参照しながら説明する。図8は、マスタ検索画面65の一例を示した図で、図9は審査委員EMが「医薬品C」を選択した際の個別抽出画面60の一例を示した図である。
まず、図7における審査委員EMが医薬品欄644の項目設定640cに示されたコードをクリックすると、図8に示されたマスタ検索画面65が個別抽出画面60上に表示される。マスタ検索画面65は、種類欄651、名称欄652、コード欄654、一覧表示欄656及び操作ボタン欄657を有している。種類欄651には、マスタ検索される項目、すなわち「医薬品」が表示される。また、一覧表示欄656には審査委員EMが審査機関EXから配分された調剤電子レセプトERにおける全ての医薬品項目が一覧表示される。審査委員EMは、一覧表示された一覧表示欄656から入念に審査したい医薬品、即ち点線で囲まれた「医薬品C」を選択することができる。審査委員EMが「医薬品C」を選択すると、名称欄652には「医薬品C」が表示され、コード欄654には「医薬品C」のコードが表示される。また、マスタ検索画面65には、名称欄652に対応する検索ボタン653及び、コード欄654に対応する検索ボタン655が設置されている。つまり、審査委員EMは名称又はコードからでも抽出したい医薬品を選択することができる。
「医薬品C」の選択が終わった後、審査委員EMが操作ボタン欄657の「F2確定」ボタンをクリックすると、マスタ検索画面65が閉じられるとともに、図9に示される個別抽出画面60が表示され、個別抽出画面60の医薬品欄644に「医薬品C」のコード及び名称が入力される。
次に、審査委員EMが操作ボタン欄66の「F5新規」ボタンをクリックすると、医薬品欄644に入力された「医薬品C」が記録名称欄62に追加される。上述のように、審査委員EMは図8及び図9に示された操作を繰り返すことで、例えば入念に審査したい複数の項目を記録名称欄62に追加することができる。さらに、医薬品欄644のみでなく、例えば調剤料欄645、加算料欄646などにも同じ操作が適用される。
その後、審査委員EMは操作ボタン欄66の「F1抽出実行」ボタン又は「F2全抽出実行」ボタンをクリックすることで、選択された第2条件(すなわち抽出項目)を満たした調剤電子レセプトERを抽出することができる。
ここで、審査委員EMが操作ボタン欄66の「F1抽出実行」ボタンをクリックして調剤電子レセプトERを抽出する場合、まず記録名称欄62から抽出したい項目(例えば「医薬品C」)を1つ選択する。その後、審査委員EMが「F1抽出実行」ボタンをクリックすると、「医薬品C」を有する調剤電子レセプトERが端末機器22のモニター35(図2を参照)に表示される。
また、操作ボタン欄66の「F2全抽出実行」ボタンによる調剤電子レセプトERの抽出は、記録名称欄62に複数の抽出項目が追加された場合に適用される。つまり、複数の抽出条件を同時に満たした調剤電子レセプトERが抽出される。
具体的には、抽出条件欄64における1つの抽出項目欄に複数の抽出項目(第2条件)が同時に選択された場合において、各抽出項目を有する調剤電子レセプトERが「OR」条件で抽出される。例えば、図9に示されたように調剤料欄645に2つの「調剤A」と「調剤B」とが選択された場合では、「調剤A」を有する調剤電子レセプトERと「調剤B」を有する調剤電子レセプトERとは「OR」条件で抽出される。すなわち、「調剤A」及び「調剤B」を同時に有する調剤電子レセプトERと「調剤A」のみを含んだ調剤電子レセプトERと「調剤B」のみを有する調剤電子レセプトERとが抽出される。
一方、抽出条件欄64の各抽出欄にまたがった複数の抽出項目(例えば医薬品欄644及び調剤料欄645)(第2条件)を有する調剤電子レセプトERを抽出する場合では、これら各抽出欄にまたがる抽出項目を有する調剤電子レセプトERが「AND」条件で抽出される。例えば、図9に示されたように医薬品欄644に「医薬品C」が入力され、調剤料欄645に「調剤A」及び「調剤B」が入力された場合について説明する。このとき、上述のように「調剤A」を有する調剤電子レセプトERと「調剤Bを有する調剤電子レセプトERとが「OR」条件で最初に選択され、その中から「医薬品C」を有する調剤電子レセプトERのみが最終的に抽出される。
また、「F1抽出実行」及び「F2全抽出実行」と同様に、「F10抽出取消」はある1つの抽出項目に対する抽出を取消し、「F11全抽出取消」は複数の抽出項目に対する抽出を取消すことができる。
第2抽出部14による抽出において、審査委員EMは審査機関EXから配分された全ての保険薬局IP(図2を参照)に対して第2条件で調剤電子レセプトERの抽出を行ってもよいし、配分された保険薬局IP(図2を参照)中から1つの保険薬局IPを選んで第2条件で調剤電子レセプトERの抽出を行ってもよい。
<<レセプト一覧表示部15による表示>>
レセプト一覧表示部15による表示について、図10〜図14を参照しながら説明する。図10は、審査委員EMが審査機関EXから配分されたある保険薬局IP(図2を参照)の調剤電子レセプトERを受付番号順に表示した一覧表示画面80の一例である。図11は、調剤電子レセプトERの表示方法を示したフローチャートである。図12は、審査機関EXが第1条件で抽出した調剤電子レセプトERと審査委員EMが第2条件で抽出した調剤電子レセプトERとが重複される場合の調剤電子レセプトERの表示方法を示した図である。図13は、図12(a)に示された第1表示方法に基づいて調剤電子レセプトERを一覧に表示した一例である。図14は、ソート設定画面SRWを示した図である。なお、図11のステップT13、T15、T16及び図12に示された順番((1)〜(4))は、調剤電子レセプトERの表示順番を示している。
図10に示されたように、一覧表示画面80は、上部に左から保険薬局情報欄81、進捗状況欄82及び進捗状況グラフ83が配置され、また中央部にはレセプト一覧表示欄84の配置及び、下部には操作ボタン欄85が配置されている。保険薬局情報欄81には、レセプトが一覧表示された保険薬局IP(図2を参照)の薬局コード、保険薬局名称などが表示される。進捗状況欄82には、レセプト枚数、事務点検エラーレセプト数及び算定ルールエラーレセプト数、及びそれらの処理完了レセプト数が表示される。進捗状況グラフ83は、審査完了レセプト数と審査残りレセプト数とを示した円グラフである。
レセプト一覧表示欄84は、受付番号欄843、審査機関抽出欄841、審査委員抽出欄842、事務点検エラー欄844及び算定ルールエラー欄845などを有している。審査機関抽出欄841では、審査機関EXが第1条件で抽出(図3のステップS14及び図6の説明を参照)した調剤電子レセプトERに「○」を付して表示する。同様に、審査委員抽出欄842では審査委員EMが第2条件で抽出(図3のステップS15、S16及び図9の説明を参照)した調剤電子レセプトERに「○」を付して表示する。これより審査機関EXが抽出した調剤電子レセプトERを「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」と、審査委員EMが抽出した調剤電子レセプトERを「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」として説明する。
図10に示された一覧表示画面80は調剤電子レセプトERを受付番号順に表示しているので、「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」と「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」とは受付番号順に表示され、それぞれまとめて表示されていない。しかし、審査委員EMが「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」を優先して審査したい場合または「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」を優先して審査したい場合がある。そこで、図11及び図12に示された調剤電子レセプトERの表示方法がある。
図11のステップT11では、保険薬局IP(図2を参照)から送られてきた調剤電子レセプトERを審査機関EXが第1条件で「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」を抽出(図6の説明を参照)し、審査委員EMが第2条件で「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」を抽出(図9の説明を参照)する。
ステップT12では、重複判断部17(図2を参照)は「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」と「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」とが重複しているかどうかを判断する。ここで、両方が重複していないとステップS13に進み、重複しているとステップS14に進む。
ステップT13では、「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」と「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」とが重複していないので、順番調整部18(図2を参照)は「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」と「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」とを順に表示する。つまり、「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」が最初に受付番号順に表示された後、「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」が受付番号順に表示される。最後に、ステップT11で抽出されなかった調剤電子レセプトERが受付番号順に表示される。なお、ステップT13では先に「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」が表示され、その後に「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」が表示されているが、必要によって逆に表示されてもよい。
ステップT14では、重複判断部17(図2を参照)は「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」と「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」との重複について、どちらか一方が完全にもう一方の方に含まれてしまう完全重複か、又は部分重複かを判断する。なお、完全重複しているとステップT15、T16に進み、部分的に重複しているとステップT17に進む。
ステップT15では、「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」全体が「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」に含まれている。このとき、順番調整部18(図2を参照)は「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」を最初に受付番号順に表示した後、「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」以外の「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」を受付番号順に表示する。最後に、ステップT11で抽出されなかった調剤電子レセプトERが受付番号順に表示される。
ステップT16では、「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」全体が「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」に含まれている。このとき、順番調整部18(図2を参照)は「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」を最初に受付番号順に表示した後、「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」以外の「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」を受付番号順に表示する。最後に、ステップT11で抽出されなかった調剤電子レセプトERが受付番号順に表示される。
ステップT17おいて、「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」と「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」とが部分的に重複している場合に、順番調整部18(図2を参照)は必要に応じて基づいて図12に示されたように4つの表示方法が可能である。
図12(a)に示された第1表示方法は、「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」と「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」との重複している部分を最初に受付番号順に表示する。次に、「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」中の「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」と重複していない部分が受付番号順に表示される。その次に、「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」中の「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」と重複していない部分が受付番号順に表示される。最後に、図11のステップT11で抽出されなかった調剤電子レセプトERが受付番号順に表示される。その結果、全ての調剤電子レセプトERが図13に示されたように表示される。この場合、審査委員EMはまずNo1〜No32に示された第1条件及び第2条件を同時に満たした調剤電子レセプトERを優先して審査することができる。その後、No33〜No52に示された第1条件のみを満たした調剤電子レセプトER、No53〜No82に示された第2条件のみを満たした調剤電子レセプトER、No83以降の第1条件も第2条件も満たしていない調剤電子レセプトERを順次審査することができる。
図12(b)に示された第2表示方法は、最初に全ての「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」を受付番号順に表示する。次に、重複していない「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」を受付番号順に表示する。最後に、ステップT11で抽出されなかった調剤電子レセプトERを受付番号順に表示する。この場合、審査委員EMは全ての第1条件を満たした調剤電子レセプトERを審査した後に、第2条件のみを満たした調剤電子レセプトERを審査することになる。
図12(c)に示された第3表示方法は、最初に「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」と「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」とを「OR」条件で受付番号順に表示する。次に、ステップT11で抽出されなかった調剤電子レセプトERを受付番号順に表示する。この場合、審査委員EMは第1条件又は第2条件を満たした全ての調剤電子レセプトERを受付番号順に優先して審査することになる。
図12(d)に示された第4表示方法は、最初に全ての「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」を受付番号順に表示する。次に、重複していない「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」を受付番号順に表示する。最後に、ステップT11で抽出されなかった調剤電子レセプトERを受付番号順に表示する。この場合、審査委員EMは全ての第2条件を満たした調剤電子レセプトERを審査した後に、第1条件のみを満たした調剤電子レセプトERを審査することになる。
一方、「審査機関抽出調剤電子レセプトXR」と「審査委員抽出調剤電子レセプトMR」とが部分的に重複している場合、審査委員EMは図13に示された順番に調剤電子レセプトERを表示して審査することになるが、その他の例えば図12(b)〜(d)に示された順番に表示して審査することも可能である。このとき、審査委員EMは、図13の操作ボタン欄85の「F6ソート設定」ボタンをクリックすることで、別のソートルールを設定することができる。図14が「F6ソート設定」ボタンをクリックした際に表示されるソート設定画面SRWである。図14に示されたソート設定画面SRWでは、優先順位SR1から優先順位SR9までの設定が可能である。例えば、優先順位SR1に「審査委員抽出」が選択され、優先順位SR2に「審査機関抽出」が選択されると、ソート部19(図2)は調剤電子レセプトERを図12(d)で説明した順に表示することができる。
<<レセプト内容表示部16による表示>>
図15は、ある1つの調剤電子レセプトERの内容を示したレセプト表示画面90である。また、図15は審査委員EMが例えば図13の点線に囲まれた「No1」の調剤電子レセプトERを選択し操作ボタン欄85の「F2レセプト表示」ボタンをクリックしたときに、端末機器22のモニター35(図2を参照)に表示される画面である。
図15に示されたように、レセプト表示画面90は左上に患者情報欄91が配置され、患者情報欄91には患者氏名、年齢などが記録される。患者情報欄91の下方に薬局情報欄92が配置され、薬局情報欄92には薬局コード、薬局名称、薬局住所などが記録される。薬局情報欄92の下方には抽出対象欄93が配置され、抽出対象欄93には表示された調剤電子レセプトERにおいて入念な審査を行う抽出項目(第1条件又は第2条件の抽出項目)の番号が記録される。
これらの患者情報欄91、薬局情報欄92及び重点対象欄93の右側には、レセプト査定欄94が配置されている。レセプト査定欄94は、主に処方欄95、調剤数量欄96及び調剤報酬点数欄97などを含んでいる。処方欄95は医薬品・規格・用量・剤形・用途欄951及び単位薬剤料952を含み、調剤報酬点数欄97は調剤料欄971、薬剤料欄972及び加算料欄を含んでいる。
図15は図13の点線に囲まれた「No1」の調剤電子レセプトERの内容を表示しているので、図13の審査機関抽出欄841及び審査委員抽出欄842から分かるように、この調剤電子レセプトERは第1条件及び第2条件を同時に満たしている。また、レセプト査定欄94の「No1」査定欄において、「医薬品A」及び「医薬品B」には赤色マークが付され、「医薬品C」には緑色マークが付されている。これにより、審査委員EMは赤色マークが付した「医薬品A」及び「医薬品B」が第1条件の抽出項目で、緑色マークを付した「医薬品C」が第2条件の抽出項目であることが分かる。これらの赤色マーク及び緑色マークの添付は図16に示された色・フォント設定画面70により設定することができる。
審査委員EMが、図5に示されたメニュー画面40における個人設定欄43の色・フォント設定ボタン431をクリックすると、端末機器22のモニター35(図2を参照)に図16に示された色・フォント設定画面70が表示される。色・フォント設定画面70では例えば第1条件又は第2条件で抽出される調剤電子レセプトERにおける抽出項目にそれぞれ色を付して表示するように設定できる。
図15に示されたように、審査委員EMは例えば審査機関EXが抽出した抽出項目(例えば図6の「医薬品A」及び「医薬品B」)に注意を引くように、これらの抽出項目に対して赤色を付して表示することができる。同様に、審査委員EMは例えば自分が抽出した抽出項目(例えば図9の「医薬品C」)に注意を引くように、これらの抽出項目に対して緑色を付して表示することができる。上述の設定を適用すると、調剤電子レセプトERが図15に示されたように所定の項目に赤色マーク又は緑色マークが付されて表示される。
以上、本発明の最適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はその技術的範囲内において実施形態に様々な変更・変形を加えて実施することができる。
11 … 第1システムサーバ、 12 … 第2システムサーバ
13 … 第1抽出部、 14 … 第2抽出部
15 … レセプト一覧表示部、 16 … レセプト内容表示部
17 … 重複判断部、 18 … 順番調整部、 19 … ソート部
22、122 … 端末機器
23 … レセプト情報ファイル
24 … 請求点数マスタファイル
25 … 算定ルールマスタファイル
35、135 … モニター
40 … メニュー画面
41 … 業務管理欄、 411 … 抽出条件管理欄
42 … 業務欄、 421 … 抽出条件欄
43 … 個人設定欄、 431 … 色・フォント設定
44 … 参考情報欄、 45 … システム管理欄
50 … 全体抽出画面
51 … 請求点数欄、 51A、51B … 請求点数入力欄
53 … 審査機関抽出医薬品欄、 53A、53B … 医薬品入力欄
54、56 … 検索ボタン
55 … 調剤行為欄、 55A、55B … 調剤行為入力欄
60 … 個別抽出画面
61 … 対象保険薬局欄、 62 … 記録名称欄、 63 … 登録者欄
64 … 抽出条件欄
641 … 患者資格欄、 642 … 合計点数欄、 643 … 特定器材欄、 644 … 審査委員抽出医薬品欄、 645 … 調剤料欄、 646 … 加算料欄、 647 … 調剤基本料欄、 648 … 医学管理料欄
640a … コード欄、 640b … 名称欄、 640c … 項目設定欄
65 … マスタ検索画面
651 … 種類欄、 652 … 名称欄、 653、655 検索ボタン、 654 … コード欄、 655 … 一覧表示欄、 657 … 操作ボタン欄
66 … 操作ボタン欄
70 … 色・フォント設定画面
80 … 一覧表示画面
81 … 保険薬局情報欄、 82 … 進捗状況欄、 83 … 進捗状況グラフ
84 … レセプト一覧表示欄
841 … 審査機関抽出欄、 842 … 審査委員抽出欄
85 … 操作ボタン欄
90 … レセプト表示画面
91 … 患者情報欄、 92 … 薬局情報欄、 93 … 重点対象欄、 94 … レセプト査定欄、 95 … 処方欄、 96 … 調剤数量欄、 97 … 調剤報酬点数欄
100 … 画面処理システム
ER … 調剤電子レセプト
EM … 審査委員
EX … 審査支払機関
MR … 審査委員抽出調剤電子レセプト
IP … 保険薬局
IS … 保険者
SRW … ソート設定画面
SR1、SR2、SR9 … 優先順位
XR … 審査機関抽出調剤電子レセプト

Claims (10)

  1. 複数の審査事務共助担当者及び審査委員から構成される審査支払機関用の第1端末機器と、前記審査事務共助担当者又は審査委員用の第2端末機器と、前記第1端末機器と前記第2端末機器とに接続されたサーバとを有している審査システムであって、
    前記サーバは、
    保険薬局から送られてきた調剤電子レセプトの中から前記第1端末機器で設定された第1条件に合致する項目を有する調剤電子レセプトを抽出する第1抽出部と、
    前記調剤電子レセプトの中から前記第2端末機器で設定された第2条件に合致する項目を有する調剤電子レセプトを抽出する第2抽出部と、
    前記調剤電子レセプトの一覧を表示する際に、前記第1抽出部が前記第1条件で抽出した前記調剤電子レセプトと、前記第2抽出部が前記第2条件で抽出した前記調剤電子レセプトとをORで前記第2端末に表示するレセプト一覧表示部と、
    前記第1条件で抽出された前記調剤電子レセプトと、前記第2条件で抽出された前記調剤電子レセプトとが重複しているか否かを判断する重複判断部と、
    前記第1条件で抽出された前記調剤電子レセプト前記第2条件で抽出された前記調剤電子レセプトとが部分的に重複していると、前記重複判断部が判断した際に、前記レセプト一覧表示部が前記調剤電子レセプトを一覧表示するときに、前記第2端末機器での前記調剤電子レセプトの一覧の表示順番を調整する順番調整部と、
    を備え、
    レセプト一覧表示部は、前記調剤電子レセプトが前記第1条件又は前記第2条件で抽出されたかどうかを区別して表示し、
    前記第1条件で抽出された前記調剤電子レセプトが前記第2条件で抽出された前記調剤電子レセプトにすべて含まれると、前記重複判断部が判断した際に、前記順番調整部によって前記レセプト一覧表示部は、前記第1条件で抽出された前記調剤電子レセプトを前記第2端末に前記一覧の上位に表示し、
    前記第1条件で抽出された前記調剤電子レセプトと前記第2条件で抽出された前記調剤電子レセプトとが重複しないと、前記重複判断部が判断した際に、前記順番調整部によって前記レセプト一覧表示部は、前記第1条件で抽出された前記調剤電子レセプトを前記第2条件で抽出された前記調剤電子レセプトより前記一覧の上位に表示する調剤電子レセプトの審査システム。
  2. 前記サーバは、
    前記調剤電子レセプトの内容を前記第2端末に表示する際に、前記調剤電子レセプトの内容のうち、前記第1条件又は前記第2条件に合致した項目をそれぞれ区別して表示するレセプト内容表示部をさらに備える請求項1に記載の調剤電子レセプトの審査システム。
  3. 前記第1抽出部は、前記保険薬局から送られてきた複数の前記調剤電子レセプトに対して前記第1条件に合致する項目を有する調剤電子レセプトを抽出し、
    前記第2抽出部は、1つの保険薬局の前記調剤電子レセプトに対して前記第2条件に合致する項目を有する調剤電子レセプトを抽出する請求項1又は請求項2に記載の調剤電子レセプトの審査システム。
  4. 前記第1抽出部は、前記調剤電子レセプトの請求点数、医薬品又は調剤行為の少なくとも1つの項目に対して前記第1条件を設定する画面を前記第1端末機器に表示し、
    前記第2抽出部は、前記調剤電子レセプトの患者情報、請求点数、医薬品、特定器材又は調剤行為の少なくとも1つの項目に対して前記第2条件を設定する画面を前記第2端末機器に表示する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の調剤電子レセプトの審査システム。
  5. 前記第1抽出部は、前記画面の請求点数、医薬品又は調剤行為の2以上の項目が設定された際には、ANDで前記調剤電子レセプトを抽出し、
    前記第2抽出部は、前記画面の患者情報、請求点数、医薬品、特定器材又は調剤行為の2以上の項目が設定された際には、ANDで前記調剤電子レセプトを抽出する請求項4に記載の調剤電子レセプトの審査システム。
  6. 複数の審査事務共助担当者及び審査委員から構成され審査支払機関用の第1端末機器と、前記審査事務共助担当者又は審査委員用の第2端末機器と、前記第1端末機器と前記第2端末機器とに接続されたサーバを有する審査システムの画面表示方法であって、
    前記サーバは、
    保険薬局から送られてきた調剤電子レセプトの中から前記第1端末機器で設定された第1条件に合致する項目を有する調剤電子レセプトを抽出する第1抽出工程と、
    前記調剤電子レセプトの中から前記第2端末機器で設定された第2条件に合致する項目を有する調剤電子レセプトを抽出する第2抽出工程と、
    前記調剤電子レセプトの一覧を表示する際に、前記第1抽出部が前記第1条件で抽出された前記調剤電子レセプトと、前記第2抽出部が前記第2条件で抽出された前記調剤電子レセプトとをORで前記第2端末機器に表示するとともに、前記調剤電子レセプトが前記第1条件又は前記第2条件で抽出されたかどうかを区別して表示するレセプト一覧表示工程と、
    前記第1条件で抽出された前記調剤電子レセプトと前記第2条件で抽出された前記調剤電子レセプトとが重複しているか否かを判断する重複判断工程と、
    前記第1条件で抽出された前記調剤電子レセプトと、前記第2条件で抽出された前記調剤電子レセプトとが部分的に重複していると、前記重複判断工程で判断した際に、前記レセプト一覧表示工程で前記調剤電子レセプトを一覧表示するときに、前記第2端末機器での前記調剤電子レセプトの一覧の表示順番を調整する順番調整工程と、
    を備え、
    前記第1条件で抽出された前記調剤電子レセプトが前記第2条件で抽出された前記調剤電子レセプトにすべて含まれると、前記重複判断工程で判断した際に、前記順番調整工程によって前記レセプト一覧表示工程は、前記第1条件で抽出された前記調剤電子レセプトを前記一覧の上位に表示し、
    前記第1条件で抽出された前記調剤電子レセプトと前記第2条件で抽出された前記調剤電子レセプトとが重複しないと、前記重複判断工程で判断した際に、前記順番調整工程によって前記レセプト一覧表示工程は、前記第1条件で抽出された前記調剤電子レセプトを前記第2条件で抽出された前記調剤電子レセプトより前記一覧の上位に表示する調剤電子レセプトの画面表示方法。
  7. 前記サーバは、
    前記調剤電子レセプトの内容を表示する際に、前記第1条件又は前記第2条件に合致した項目を区別して表示するレセプト内容表示工程をさらに実施する請求項6に記載の調剤電子レセプトの画面表示方法。
  8. 前記第1抽出工程は、前記保険薬局から送られてきた複数の保険薬局の前記調剤電子レセプトに対して前記第1条件に合致する項目を有する調剤電子レセプトを抽出し、
    前記第2抽出工程は、1つの保険薬局の前記調剤電子レセプトに対して前記第2条件に合致する項目を有する調剤電子レセプトを抽出する請求項6又は請求項7に記載の調剤電子レセプトの画面表示方法。
  9. 前記第1抽出工程は、前記調剤電子レセプトの請求点数、医薬品又は調剤行為の少なくとも1つの項目に対して前記第1条件を設定する画面を前記第1端末機器に表示し、
    前記第2抽出工程は、前記調剤電子レセプトの患者情報、請求点数、医薬品、特定器材又は調剤行為の少なくとも1つの項目に対して前記第2条件を設定する画面を前記第2端末機器に表示する請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の調剤電子レセプトの画面表示方法。
  10. 前記前記第1抽出工程は、前記画面の請求点数、医薬品又は調剤行為の2以上の項目で設定された際には、ANDで前記調剤電子レセプトを抽出し、
    前記第2抽出工程は、前記画面の患者情報、請求点数、医薬品、特定器材又は調剤行為の2以上の項目が設定された際には、ANDで前記調剤電子レセプトを抽出する請求項9に記載の調剤電子レセプトの画面表示方法。
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