JP4915450B2 - ネットワーク符号化方法およびネットワーク符号化装置 - Google Patents

ネットワーク符号化方法およびネットワーク符号化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4915450B2
JP4915450B2 JP2009538861A JP2009538861A JP4915450B2 JP 4915450 B2 JP4915450 B2 JP 4915450B2 JP 2009538861 A JP2009538861 A JP 2009538861A JP 2009538861 A JP2009538861 A JP 2009538861A JP 4915450 B2 JP4915450 B2 JP 4915450B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
data
communication device
signal
phase modulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009538861A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009057183A1 (ja
Inventor
ジャンミン ウー
良紀 田中
一央 大渕
充宏 東
智彦 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JPWO2009057183A1 publication Critical patent/JPWO2009057183A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4915450B2 publication Critical patent/JP4915450B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/20Repeater circuits; Relay circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/155Ground-based stations
    • H04B7/15521Ground-based stations combining by calculations packets received from different stations before transmitting the combined packets as part of network coding
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/0001Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control
    • H04L1/0076Distributed coding, e.g. network coding, involving channel coding
    • H04L1/0077Cooperative coding
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0008Modulated-carrier systems arrangements for allowing a transmitter or receiver to use more than one type of modulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2603Arrangements for wireless physical layer control
    • H04B7/2606Arrangements for base station coverage control, e.g. by using relays in tunnels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/0001Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff
    • H04L1/0023Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff characterised by the signalling
    • H04L1/0025Transmission of mode-switching indication

Description

本発明は、ネットワーク符号化方法およびネットワーク符号化装置に係わり、特に、通信装置間で中継局を介して双方向に無線信号を伝送するためのネットワーク符号化方法およびネットワーク符号化装置に係わる。
通信装置間で信号を伝送する最も単純な方式は、一方の通信装置から他方の通信装置へ直接的に信号を伝送する構成である。しかし、この方式では、無線通信の品質を保証するためには、例えば、送信パワーを大きくする必要がある。この場合、消費電力が大きくなってしまう。あるいは、無線セルを小さくする必要がある。この場合、基地局の台数が増加するので、システムを構築するための費用が高くなる。
この問題を解決するために、通信装置間に中継局を設ける構成が提案および実用化されている。以下、基地局BSと移動局MSとの間に中継局RSを設け、基地局BSと移動局MSとの間で2ホップ伝送を行うシステムについて説明する。
図1Aは、古典的な中継方式を示す図である。この中継方式では、基地局BSと移動局MSとの間で信号を双方向に伝送するために、下記の4つのフェーズを必要とする。
(1)基地局BSは、中継局RSへ信号を送信する
(2)中継局RSは、その信号を移動局MSへ送信する
(3)移動局MSは、中継局RSへ信号を送信する
(4)中継局RSは、その信号を基地局BSへ送信する
したがって、この中継方式では、互いに直交する4つの通信資源が必要である。
図1Bは、従来のネットワーク符号化方式の一例を示す図である。この中継方式では、基地局BSと移動局MSとの間で信号を双方向に伝送するために、下記の3つのフェーズを必要とする。
(1)基地局BSは、リンクD1を介して中継局RSへ信号S1を送信する
(2)移動局MSは、リンクD2を介して中継局RSへ信号S2を送信する
(3)中継局RSは、信号S1および信号S2をそれぞれ復号し、1組の復号データについてビット毎に排他論理和演算(XOR)を行い、その演算結果を基地局BSおよび移動局MSへマルチキャストする。なお、マルチキャストパケットには、ヘッダ、CRC、FECが付与される。
この方式は、しばしばDF(Decode-and-Forward)中継と呼ばれる。DF中継では、互いに直交する3つの通信資源が必要である。そして、図1Aに示す古典的な中継方式と比較して、理論的には、2ホップ通信のスループットが最大で33パーセント向上する。また、ホップ数が多くなると、DF中継のスループットは、図1Aに示す古典的な中継方式と比較して、理論的には2倍に近づいてゆく。
従来のDF中継では、中継局RSにおいて、ビット毎に排他論理和演算が行われる。そして、基地局BSおよび移動局MSは、それぞれ、信号「S1 XOR S2」を受信する。ここで、基地局BSは、受信信号と信号S1との排他論理和演算を行うことにより信号S2を得ることができる。すなわち、基地局BSは、移動局MSから送信される信号S2を受信することができる。同様に、移動局MSは、基地局BSから送信される信号S1を受信することができる。これにより、双方向通信が実現される。なお、DF中継については、例えば、非特許文献1に記載されている。
図1Cは、従来の他のネットワーク符号化方式を示す図である。この中継方式では、下記の2つのフェーズで、基地局BSと移動局MSとの間で双方向に信号が伝送される。
(1)基地局BSから中継局RSへの信号送信、および移動局MSから中継局RSへの信号送信が同時に行われる。
(2)中継局RSは、干渉信号を増幅して基地局BSおよび移動局MSへマルチキャストする。このとき、中継局RSは、受信信号を復号しない。
この方式は、しばしばAF(Amplified-and-Forward)中継と呼ばれる。AF中継では、必要な互いに直交する通信資源は、2つだけである。このため、AF中継のスループットは、図1Aに示す古典的な中継方式と比較して、理論的には最大で2倍になる。なお、AF中継については、例えば、非特許文献2に記載されている。
P.Larsson, N. Johansson, K. E. Sunell, "Coded bi-directional relaying", the 5thScandinavian WS on Wireless Ad-Hoc Networks (AdHoc’05), Stochholm, Sweden, May 2005 P. Popovsiki, and H. Yomo, "Wireless network coding by amplify-and-forward for bi-directional traffic flows", IEEE Communications Letters, Vol. 11, No.1, pp16-18, January 2007
しかしながら、図1A〜図1Cに示す中継方式は、図2に示すように、それぞれ欠点がある。図1Aに示す古典的な中継方式は、各フェーズが互いに独立して制御されるので、リンクの信頼性が高く、また、通信の柔軟性(または、自由度)も高い。しかし、この中継方式では、フェーズ数が多くなり、スループットが低くなるので、通信効率が低くなってしまう。なお、「通信の柔軟性」とは、一義的ではないが、データを送信するための変調方式や符号化率を選択する際の自由度を意味する。
図1Bに示すDF中継は、図1Aに示す方式と比較すると、リンクの信頼性がやや低くなる。また、従来のDF中継は、1組のリンクから受信したデータについてビット毎にXOR演算を行い、その演算結果をマルチキャストする構成である。このため、1組のリンクを介して送信すべきデータ量は、互いに同じでなければならない。したがって、1組のリンクの通信品質がアンバランスである場合には、通信品質の良い方のリンクのデータ伝送は、通信品質が悪い方のリンクのデータ伝送により制限されてしまう。
図1Cに示すAF中継では、通信の柔軟性がまったくない。また、雑音の大きい環境では、中継局RSにおいてその雑音も増幅されるので、通信パフォーマンスは大幅に低下する。この問題は、例えば、DNF(Denoise-and-Forward)中継方式を導入すれば緩和されるが、中継局の構成が複雑になり、またコストも高くなってしまう。
本発明の課題は、通信効率の高いネットワーク符号化方法を提供することである。
本発明のネットワーク符号化方法は、第1の通信装置と第2の通信装置との間で第3の通信装置を介して信号を伝送するものであり、前記第2の通信装置から受信した第1のデータを前記第1の通信装置へ伝送するための第1の通信方式を決定し、前記第1の通信装置から受信した第2のデータを前記第2の通信装置へ伝送するための第2の通信方式を決定し、前記第1の通信方式で前記第1のデータを処理することで得られる第1のシンボル列と前記第2の通信方式で前記第2のデータを処理することで得られる第2のシンボル列を、シンボル毎に乗算することによりマルチキャスト信号を生成し、前記第3の通信装置から前記第1および第2の通信装置へ前記マルチキャスト信号を送信する。
この方法によれば、第1の通信装置へデータを送信するための第1の通信方式および第2の通信装置へデータを送信するための第2の通信方式を互いに独立して決めることができる。よって、1組のリンクの品質がアンバランスである場合、品質のよい方のリンクの通信が品質の悪い方のリンクのよって制限されることはない。
したがって、開示の方法によれば、通信効率の高いネットワーク符号化が実現される。
古典的な中継方式を示す図である。 従来のネットワーク符号化方式の一例(DF中継)を示す図である。 従来の他のネットワーク符号化方式(AF中継)を示す図である。 従来の中継方式を比較した表である。 本発明の実施形態のネットワーク符号化方式を説明する図である。 中継局の構成を示す図である。 MCS部の動作を説明する図である。 合成部の動作を説明する図である。 双方のリンクが16QAMである場合の合成演算を説明する図である。 ターボ符号化回路の構成を示す図である。 ターボ復号回路の構成を示す図である。 基地局BSおよび移動局MSが備える受信回路の構成を示す図である。 基地局BSにおいて上りリンクデータを抽出する方法を説明する図である。 従来技術と実施形態の方式とを比較した表である。 SNRと相互情報量との関係を示す図である。 HSDPAにおけるSNRに対する累積分布関数を示す図である。 他の実施形態のネットワーク符号化を実現する送信器の構成を示す図である。 他の実施形態のネットワーク符号化を実現する受信器の構成を示す図である。
図3は、本発明の実施形態のネットワーク符号化方式を説明する図である。ここでは、基地局BSと移動局MSとの間に中継局RSを設け、基地局BSと移動局MSとの間で双方向に2ホップ伝送を行うシステムについて説明する。
実施形態の中継方式は、下記の3つのフェーズによって、基地局BSと移動局MSとの間で符号化双方向伝送(coded bi-directional transmission)が実現される。なお、ここでは、基地局BSから移動局MSへ下りリンクデータが送信され、移動局MSから基地局BSへ登りリンクデータが送信されるものとする。
(1)基地局BSは、リンクD1を介して、信号S1を利用して下りリンクデータを中継局RSへ送信する。
(2)移動局MSは、リンクD2を介して、信号S2を利用して上りリンクデータを中継局RSへ送信する
(3)中継局RSは、信号S1および信号S2をそれぞれ復号することにより、下りリンクデータおよび上りリンクデータを再生する。また、中継局RSは、基地局BSへ上りリンクデータを送信するための第1の通信方式、および移動局MSへ下りリンクデータを送信するための第2の通信方式を決定する。さらに、第1の通信方式で上りリンクデータを変調して第1のシンボル列を生成し、第2の通信方式で下りリンクデータを変調して第2のシンボル列を生成する。第1および第2のシンボル列は、シンボル毎に乗算される。これにより、マルチキャスト信号S3が生成される。そして、中継局RSは、マルチキャストリンクD3を介して、マルチキャスト信号S3を基地局BSおよび移動局MSへ送信する。
なお、図3において、D1’は、中継局RSから基地局BSへ第1のシンボル列(すなわち、第1の通信方式で変調された上りリンクデータ)を送信するためのリンクである。また、D2’は、中継局RSから移動局MSへ第2のシンボル列(すなわち、第2の通信方式で変調された下りリンクデータ)を送信するためのリンクである。そして、マルチキャストリンクD3は、これらのリンクD1’およびD2を互いに乗算することにより得られる。
基地局BSは、先に送信した下りリンクデータを保持している。したがって、基地局BSは、マルチキャスト信号S3から下りリンクデータ成分を除去することにより、上りリンクデータを再生することができる。同様に、移動局BSは、先に送信した上りリンクデータを保持している。したがって、移動局BSは、マルチキャスト信号S3から上りリンクデータ成分を除去することにより、下りリンクデータを再生することができる。これにより、双方向通信(基地局BSから移動局MSへの下りリンクデータの伝送、および移動局MSから基地局BSへの上りリンクデータの伝送)が実現される。
図4は、中継局RSの構成を示す図である。なお、図4では、ネットワーク符号化に直接的に係わらない回路は省略されている。
受信回路1は、無線信号を受信する。受信信号は、この例では、基地局BSから送信される信号S1および移動局MSから送信される信号S2である。また、各受信信号は、この例では、データチャネル、制御チャネル、パイロットチャネルを含んでいる。復調/復号部2は、A/D変換器、直交変換器を含み、受信信号に含まれている各チャネルを復号する。データチャネルの通信方式(変調方法、符号等)は、予め固定的に決められていてもよいし、制御チャネルにより通知するようにしてもよい。
品質検出部3は、中継局RSから基地局BSへ信号を伝送するためのリンクD1’の通信品質を検出する。リンクD1’の通信品質は、中継局RSから基地局BSへ伝送されるパイロット信号を利用して基地局BSにおいて検出される。そして、検出結果は、基地局BSから中継局RSへ、例えば制御チャネルを介して通知される。同様に、品質検出部3は、中継局RSから移動局MSへ信号を伝送するためのリンクD2’の通信品質を検出する。
この場合、リンクD1’のMCS(Modulation and Coding Scheme)は、検出した通信品質に応じて基地局BSで決定してもよいし、中継局RSにおいて通知された検出結果に応じて決定してもよい。基地局BSでMCSを決定する場合には、決定したMCSは制御チャネルを介して中継局RSに通知される。同様に、リンクD2’のMCSは、移動局MSで決定してもよいし、中継局RSにおいて決定してもよい。移動局MSでMCSを決定する場合には、決定したMCSは中継局RSに通知される。なお、MCSについては、あとで説明する。
信号S1を復号することにより得られるデータ(基地局BSから移動局MSへ伝送すべき下りリンクデータ)は、メモリ4Aに格納される。一方、信号S2を復号することにより得られるデータ(移動局MSから基地局BSへ伝送すべき上りリンクデータ)は、メモリ4Bに格納される。
MCS(Modulation and Coding Scheme)部5は、制御チャネルから必要な情報を抽出する。基地局BS/移動局MSから「リンクの通信品質」を受信した場合には、各リンクの品質に基づいて、データを送信するための通信方式を決定する。通信方式としては、例えば、変調方法、符号化率が決定される。変調方法は、この実施例では、QPSK、16QAM、64QAMのなかから選択される。この場合、例えば、通信品質が閾値レベルよりも低ければQPSKが選択され、通信品質が閾値レベルを超えていれば16QAMが選択され、通信品質が非常に良好であれば64QAMが選択される。すなわち、例えば、基地局BSと中継局RSとの間のリンクの通信品質が閾値レベルを超えていれば、上りリンクデータを基地局BSへ送信するための変調方法として16QAMが選択される。また、移動局MSと中継局RSとの間のリンクの通信品質が閾値レベルよりも低ければ、下りリンクデータを移動局MSへ送信するための変調方法としてQPSKが選択される。なお、通信方式は、QPSK、16QAM、64QAMに限定されるものではなく、他の変調方式(例えば、32QAM、128QAM、256QAMなど)であってもよい。
なお、MCS部5は、基地局BS/移動局MSから「MCSを表す情報」を受信した場合は、上記決定手順を実行する必要はない。すなわち、上記決定手順は、基地局BS/移動局MSにおいて実行される。
MCS部5は、上述のようにして決定したMCSに従って上りリンクデータおよび下りリンクデータをそれぞれ処理することにより、1組の送信シンボル列を生成する。このように、実施形態のネットワーク符号化方法においては、上りリンクデータおよび下りリンクデータを互いに異なるMCSで送信することができる。なお、上りリンクデータおよび下りリンクデータは、互いに同じMCSで送信されてもよい。
合成部6は、MCS部5により得られる1組の送信シンボル列を、順番に、シンボル毎に乗算する。これにより、マルチキャスト信号S3が生成される。マルチキャスト信号S3は、変調部7において変調された後、送信回路8により基地局BSおよび移動局MSに送信される。なお、中継局RSは、制御チャネルを利用して、MCS部5により決定されたMCSを識別するMCS情報を基地局BSおよび移動局MSに送信する。
図5は、MCS部5の動作を説明する図である。この例では、中継局RSから基地局BSへ送信すべき上りリンクデータは16QAMで変調され、中継局RSから移動局MSへ送信すべき下りリンクデータはQPSKで変調されるものとする。また、1つの送信ブロックは、N個のシンボルを伝送するものとする。
この場合、メモリ4Bから4Nビットの上りリンクデータが読み出され、その上りリンクデータは4ビット毎に区切られる。そして、各4ビットデータは、順番に、16QAMコンステレーション上の対応する信号点に配置される。一方、メモリ4Aから2Nビットの下りリンクデータが読み出され、その下りリンクデータは2ビット毎に区切られる。そして、各2ビットデータは、順番に、QPSKコンステレーション上の対応する信号点に配置される。
図6は、合成部6の動作を説明する図である。合成部6は、MCS部5により得られる1組の送信シンボル列を、順番に、シンボル毎に乗算する。図6に示す例では、16QAMシンボルにQPSKシンボルが乗算されている。ここで、QPSKコンステレーション上の信号点の電力は正規化されているものとする。そうすると、乗算結果の信号点は、図6(a)〜図6(d)に示すように、16QAM信号の信号点を、QPSK信号の信号点に対応する位相だけ回転させることにより得られる。
すなわち、例えば、QPSKシンボルの2ビットデータが「11」であるときは、乗算結果の信号点は、図6(a)に示すように、16QAMシンボルの信号点と同じになる。なお、「乗算」は複素乗算である。この実施例では、一方のシンボルが「a1 + jb1」で表され、他方のシンボルが「a2 + jb2」で表される場合、乗算結果は「a1a2 + jb1b2」であるものとする。
図6(b)、図6(c)、図6(d)は、それぞれ、QPSKシンボルの2ビットデータが「01」「00」「10」であるときの乗算結果の信号点を示している。また、図6(e)は、16QAMシンボルが異なる場合の例を示している。
実施形態の中継局RSは、上述のようにして得られる演算結果を、マルチキャスト信号S3として基地局BSおよび移動局MSに送信する。したがって、マルチキャスト信号S3の各シンボルは、それぞれ、上りリンクデータを伝送するためのあるシンボルの変調成分、および下りシンクデータを伝送するための対応するシンボルの変調成分を含むことになる。
なお、一方のリンクがQPSKであり、他方のリンクが64QAMである場合は、図6を参照しながら説明した手順と同様にして合成演算が実行される。すなわち、乗算結果の信号点は、64QAMシンボルの信号点を、QPSKシンボルの信号点に対応する位相だけ回転させることにより得られる。
図7は、双方のリンクが16QAMである場合の合成演算を説明する図である。1組の16QAシンボルを互いに乗算すると、信号点の組合せによっては、乗算結果の電力が大きくなる。この場合、ダイナミックレンジを広くしなければならず、また、復調/復号回路が複雑になる。このため、実施形態のネットワーク符号化方法では、16QAMシンボルは、図7に示すように、それぞれ、2つのQPSKシンボル(QPSK-1、QPSK-2)にマッピングされる。
16QAMからQPSKへのマッピングは、例えば、以下のようにして行われる。すなわち、16QAMのシンボルは、4ビットデータに対応して配置される。一方、QPSKのシンボルは、2ビットデータに対応して配置される。よって、一例としては、QPSK−1の信号点は、16QAMの4ビットデータの第1、第2ビットに応じて配置され、QPSK−2の信号点は、16QAMの4ビットデータの第3、第4ビットに応じて配置される。すなわち、16QAMにより変調される4ビットデータが「0001」である場合には、QPSK−1は「00」に対応し、QPSK−2は「01」に対応する。
続いて、1組のリンクのQPSK−1が互いに乗算され、1組のリンクのQPSK−2が互いに乗算される。なお、この乗算演算は、位相の回転のみにより実現される。すなわち、1組のQPSKシンボルを互いに乗算した結果は、1つのQPSKシンボルで表される。図7に示す例では、1組のQPSK−1シンボルを互いに乗算することによりQPSK−1(D3)が得られ、1組のQPSK−2シンボルを互いに乗算することによりQPSK−2(D3)が得られている。
さらに、上記乗算演算により得られた2つのQPSKのシンボルは、16QAMのシンボルにマッピングされる。このとき、この16QAMシンボルが伝送する4ビットデータの第1、第2ビットは、QPSK−1(D3)により表される2ビットデータに対応し、その第3、第4ビットは、QPSK−2(D3)により表される2ビットデータに対応する。
このように、双方のリンクが16QAMである場合には、各シンボルがいったん2つのQPSKシンボルにマッピングされた状態でそれぞれ乗算され、その乗算結果がさらに16QAMにマッピングされる。なお、双方のリンクが64QAMである場合には、各シンボルがいったん3つのQPSKシンボルにマッピングされた状態でそれぞれ乗算され、その乗算結果がさらに64QAMにマッピングされる。
第1のリンクが16QAMであり、第2のリンクが64QAMであると判断された場合には、第2のリンクの変調方法を16QAMに変更するようにしてもよい。ただし、16QAMは、64QAMと比較すると、1シンボル当たりのデータ量が少ない。したがって、この場合、第2のリンクの符号化率を高くする必要がある。
上述の通信システムにおいて、基地局BSと中継局RSとの間、および移動局MSと中継局RSとの間は、特に限定されるものではないが、OFDMにより信号を伝送するようにしてもよい。また、基地局BSと中継局RSとの間、および移動局MSと中継局RSとの間は、特に限定されるものではないが、MIMO(Multi-Input Multi-Output)システムを構成するようにしてもよい。
上述の通信システムにおいて、基地局BSと中継局RSとの間、および移動局MSと中継局RSとの間でデータを送受信する際には、例えば、ターボ符号が使用される。ターボ符号化回路は、図8に示すように、エンコーダ11、13、インタリーバ12、間引き器14、多重化器15を備える。エンコーダ11は、情報ビット系列dkからパリティビット系列pkを生成する。インタリーバ12は、情報ビット系列dkを並べ替えることにより系列dn生成する。エンコーダ13は、系列dnからパリティビット系列pnを生成する。なお、エンコーダ11、13は、畳み込み符号化を行う。間引き器14は、指定された規則に従って、パリティビット系列pkおよびパリティビット系列pnについてパンクチャリングを行う。多重化器15は、情報ビット系列および選択されたパリティビット系列を多重化する。
上記構成のターボ符号化回路において、例えば、間引き器14のパンクチャリング規則を変えることにより、所望の符号化率を得ることができる。例えば、選択すべきパリティビット数を少なくすれば、符号化率は高くなる。
図9は、ターボ復号回路の構成を示す図である。ターボ復号回路は、デコーダ21、23、インタリーバ22、デインタリーバ24を備える。なお、ターボ復号回路には、情報ビットおよびパリティビットに対応した受信信号系列(yd,yp)が入力されるものとする。ただし、受信信号系列は、雑音を含んでいる。
デコーダ21は、信頼度を表す事前値La1(dk)を利用して受信信号系列を復号し、外部値Le1(dk)を出力する。インタリーバ22は、受信信号系列および外部値Le1(dk)を並べ替える。インタリーバ22から出力される外部値La2(dn)は、シンボルの信頼度の増分を表す。デコーダ23は、並べ替えられた信号系列を外部値La2(dn)を利用して復号する。デインタリーバ24は、デコーダから出力される外部値Le2(dn)に対して逆並替えを行い、事前値La1(dk)を得る。この事前値La1(dk)は、デコーダ21に与えられる。上記処理は、複数回繰り返し実行される。そして、デコーダ23は、復号結果を出力する。なお、事前値La1(dk)の初期値は、ゼロである。
図10は、基地局BSおよび移動局MSが備える受信回路の構成を示す図である。基地局BSが備える受信回路および移動局MSが備える受信回路は、基本的に、同じ構成である。なお、図10においては、ネットワーク符号化に直接的に係わらない回路は省略されている。
受信回路31は、中継局RSから送信されたマルチキャスト信号S3を受信する。マルチキャスト信号S3は、上述したように、上りリンクデータおよび下りリンクデータを伝搬している。復調部32は、マルチキャスト信号S3を復調する。復調部32の復調結果は、上りリンクデータを伝送するシンボルおよび下りリンクデータを伝送するシンボルを互いに乗算することにより得られるシンボル列である。
変換部33は、まず、例えば、Zero-Forcing法を利用して、マルチキャスト信号S3のシンボルの信号点を検出する。すなわち、マルチキャスト信号S3のシンボルの硬ビットを得る。Zero-Forcing法は、公知の技術であるので詳しい説明を省略するが、受信信号から送信信号を推定することができる。
なお、QPSKとQAMとの間で割算を行う際には、Zero-Forcingを利用する必要はない。Zero-Forcingを使用する必要があるケースは、16QAMシンボルと16QAMシンボルとの間、および64QAMシンボルと64QAMシンボルとの間である。16QAMシンボルと16QAMシンボルとの間、および64QAMシンボルと64QAMシンボルとの間では、直接的には割算ができないので、Zero-Forcing法でビットレベルを粗く検出する必要がある。
つづいて、変換部33は、送信データメモリ34に保持されている送信データを利用して、受信すべきデータを得る。すなわち、基地局BSにおいては、先に移動局MSへ送信した下りリンクデータを利用して、受信信号から上りリンクデータを抽出する。一方、移動局MSにおいては、先に基地局BSへ送信した上りリンクデータを利用して、受信信号から下りリンクデータを抽出する。
図11は、基地局BSにおいて上りリンクデータを抽出する方法を説明する図である。ここで、中継局RSから基地局BSおよび移動局MSへ送信されるマルチキャスト信号S3は、上りリンクデータのシンボルおよび下りリンクデータのシンボルを互いに乗算することにより生成されている。そして、上りリンクデータは16QAMで変調され、下りリンクデータはQPSKで変調されているものとする。また、基地局BSは、制御チャネルにより、中継局RSから移動局MSへ送信される下りリンクデータがQPSKで変調されたことを識別するMCS情報を受信しているものとする。
この場合、基地局BSの変換部33は、送信データメモリ34に格納されている下りリンクデータを抽出して2ビット毎に区切る。各2ビットデータは、順番に、その値(00、01、11、10)に応じて、対応する信号点(QPSKコンステレーション)に配置される。そして、マルチキャスト信号の各シンボルは、順番に、対応するQPSKシンボルにより逆乗算(あるいは、除算)される。この処理は、図6に示す乗算の逆演算に相当する。そして、この演算によって、上りリンクデータのシンボルが順番に得られることになる。なお、移動局MSにおいては、同様の演算により、マルチキャスト信号から下りリンクデータが抽出される。
復号部35は、変換部33から出力されるデータ列を復号する。復号部35は、この実施例では、図9に示すターボ復号回路である。復号部35の復号処理により、最も尤もらしいデータが得られる。
次に、実施形態のネットワーク符号化の信頼性について説明する。以の説明下では、中継局RSから基地局BSおよび移動局MSへデータを送信するパケットのブロックサイズをNBとする。また、Xk(n)は、k番目のリンクにおけるn番目のシンボルを表す(n=0,1,・・・,NB−1 k=1,2)。さらに、リンク1の品質は良好であるが、リンク2の品質は閾値レベルよりも低いものとする。すなわち、リンク2の信号は、QPSKで変調される。
そうすると、中継局RSにおいて、マルチキャスト信号のシンボルX(n)は、下式で表される。
Figure 0004915450
干渉および雑音を考慮すると、基地局BS/移動局MSにおける受信シンボルR(n)は、下式で表される。
Figure 0004915450
ここで、ηk(n)は、雑音成分である。Hk(n)は、チャネル特性を表す関数であり、k番目のリンクの送信パワーにも依存する。
基地局BS/移動局MSにおいて、それぞれ送信シンボル(own symbol)を利用して除算演算(de-multiplication)を行うと、演算結果のシンボルは下式で表される。
Figure 0004915450
(1)式および(2)式を単純化すると、下記の(3)式が得られる。
Figure 0004915450
ここで、期待値E(すなわち、平均値)として、下記の仮定を導入する。
Figure 0004915450
また、1/ξk(n)の分散、すなわちSNR(signal-to-noise ratio)は、図1Bに示す入内のDF中継においては、下式で表される。
Figure 0004915450
実施形態のネットワーク符号化において、上記(4)〜(6)式を導入すると、以下の結果が得られる。すなわち、実施形態の方式におけるSNRは、(7)式に示す従来のDF中継と実質的に同じになる。
Figure 0004915450
図12は、従来技術と実施形態の方式とを比較した表である。実施形態のネットワーク符号化のSNRは、上述のように、従来のDF中継と同じである。すなわち、実施形態のネットワーク符号化は、従来のDF中継と同等の信頼性を有する。また、実施形態のネットワーク符号化は、リンク毎にMCS(ここでは、変調方法、符号化率)を決定できるので、通信の柔軟性(または、自由度)は、従来のDF中継およびAF中継と比べて高くなる。このように、実施形態の方式によれば、従来のDF中継と同等の信頼性を維持しながら、従来のDF中継よりも効率的にデータを伝送することができる。
ところで、ピーク対平均電力比(PAPR:peak-to-average ratio)が問題となる場合には、実施形態のネットワーク符号化では、中継局RSは、閾値レベルよりも品質の低いリンクに対してQPSKを使用する。すなわち、実施形態のネットワーク符号化を広く使用するためには、QPSKを使用できる確率が高いことが好ましい。
図13は、SNRと相互情報量(MI:mutual information)との関係を示す図である。図13では、QPSK、16QAM、64QAMについて、シンボル毎の相互情報量を示している。図13に示すように、SNRが5dBまで上がると、多値数の大きいQAMと比較して、QPSKでデータを伝送をする場合のスループットが低下することはない。他方、HSDPAのような実用化されているセルラシステムでは、図14に示すように、約40パーセントのユーザのSNRが5dB以上となっている。なお、図14は、HSDPAにおけるSNRに対する累積分布関数(CDF:cumulative distribution function)を示す図である。そうすると、実用化されているセルラシステムにおいて、実施形態のネットワーク符号化を使用するために、少なくとも一方のリンクにおいてQPSKを使用できる確率は、84パーセント(=1−0.42)となる。
<他の実施形態>
実施形態のネットワーク符号化は、特に、中継局RSから基地局BSへのリンクと中継局RSから移動局MSへのリンクとがアンバランスである場合に、従来のDF中継と比べて効率が大幅に高くなる。ところが、実際のセルラシステムでは、上記1組のリンクが常にアンバランスであるわけではない。すなわち、1組のリンクの品質は、しばしば同等となる。ただし、1組の品質が同等となるケースは、16パーセント以下である。そして、このような通信においては、ビット毎に排他論理和演算を行う従来のDF中継方式も、高いスループットを実現することができる。そこで、他の実施形態のネットワーク符号化方法においては、上述したシンボル毎の乗算を利用する方式と、従来の排他論理和演算を利用する方式を適応的に選択可能な構成を導入する。
図15は、他の実施形態のネットワーク符号化を実現する送信器の構成を示す図である。シンボルレベル変調回路41は、変調部42、43、シンボルレベル乗算部44を備える。なお、変調部42、43はMCS部5に相当し、シンボルレベル乗算部44は合成部6に相当する。そして、シンボルレベル変調回路41は、1組のリンクのそれぞれについてMCS(ここでは、変調方法、符号化率)を決定する。そして、総スループットTSLMを計算する。なお、スループットTは、1シンボル当たりのビット数と符号化率の積に比例し、決定したMCSに応じて算出される。
XOR回路45は、XOR演算部46および変調部47を備え、品質の悪い方のリンクのMCSを決定する。XOR演算部46は、1組のデータ列についてのビット毎に排他論理和演算を実行する。変調部47は、XOR演算部46から出力されるデータ列を、決定したMCSで変調する。さらに、XOR回路45は、総スループットTXORを計算する。
適応制御部48は、シンボルレベル乗算を利用する場合の総スループットTSLMと、XOR演算を利用する場合の総スループットTXORとを比較する。そして、総スループットが高い方の方式で得られる変調データを選択して出力する。また、選択結果は、制御情報として受信局(基地局BSおよび移動局MS)へ送信される。
図16は、図15に示す送信器から送信された信号を受信する受信器の構成を示す図である。受信データは、送信器から送信される制御情報に応じて、逆乗算部51または復調部53に導かれる。逆乗算部51は、図10に示す変換部33に相当し、図11に示す演算を実行する。そして、復調部52は、逆乗算部51の出力を復調することにより送信データを再生する。一方、復調部53は、受信信号を復調する。そして、XOR演算部54は、復調部53の出力データ列に対してXOR演算を実行することにより、送信データを再生する。
このように、他の実施形態においては、よりスループットの高い方式でデータを中継することができる。すなわち、例えば、中継局RSと基地局BSとの間のリンクおよび中継局RSと移動局MSとの間のリンクの品質が同等である場合には、ビット毎のXOR演算を利用してデータを中継し、1組のリンクがアンバランスである場合には、シンボル毎の乗算を利用してデータを中継することができる。したがって、システム全体としてデータ伝送効率が向上する。
<その他>
上述の実施例では、1組の通信装置間で双方向にデータを伝送するシステムを説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、中継局RSは、M台(Mは、3以上の整数)の通信装置間でデータを中継するようにしてもよい。このとき、例えば、品質が閾値レベルよりも低いp本のリンクにおいてQPSKでデータを伝送し、品質の良好なM−p本のリンクにおいてNQAM(N=16、64など)でデータを伝送する。この場合、中継局RSは、以下のようにして乗算を行うようにしてもよい。
(1)p個のQPSKシンボルを互いに乗算して、1つの新しいQPSKシンボルを生成する。
(2)M−p個のNQAMシンボルを互いに乗算して、1つの新しいNQAMシンボルを生成する。
(3)新しいQPSKシンボルおよび新しいNQAMシンボルを互いに乗算して、マルチキャストシンボルを生成する。このマルチキャストシンボルは、NQAMで変調されている。
マルチキャストシンボルを受信する受信局は、例えば、Zero-Forcing法を利用してマルチキャストシンボルの信号点を粗く検出する。続いて、逆乗算演算を行うことにより、対応するデータビットを得る。そして、ターボ復号を利用して、データを再生する。
なお、上述の実施例では、無線信号を伝送するシステムを示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、有線システムにおいても適用可能である。

Claims (9)

  1. 第1の通信装置と第2の通信装置との間で第3の通信装置を介して信号を伝送するためのネットワーク符号化方法であって、
    前記第2の通信装置から受信した第1のデータを前記第1の通信装置へ伝送するための第1の位相変調方式を決定し、
    前記第1の通信装置から受信した第2のデータを前記第2の通信装置へ伝送するための第2の位相変調方式を決定し、
    前記第1の位相変調方式で前記第1のデータを処理することで得られる第1のシンボル列と前記第2の位相変調方式で前記第2のデータを処理することで得られる第2のシンボル列を、jを虚数単位として、該第1のシンボル列のシンボルをa1+jb1、該第2のシンボル列のシンボルをa2+jb2として表したとき、乗算結果がa1a2+jb1b2となるように、シンボル毎に乗算することによりマルチキャスト信号を生成し、
    前記第3の通信装置から前記第1および第2の通信装置へ前記マルチキャスト信号を送信する
    ことを特徴とするネットワーク符号化方法。
  2. 請求項1に記載のネットワーク符号化方法であって、
    前記第1の位相変調方式は、前記第1の通信装置と前記第3の送信装置との間の通信品質に応じて決定され、
    前記第2の位相変調方式は、前記第2の通信装置と前記第3の送信装置との間の通信品質に応じて決定される
    ことを特徴とするネットワーク符号化方法。
  3. 請求項1に記載のネットワーク符号化方法であって、
    前記第1の位相変調方式はQPSKであり、前記第2の位相変調方式は16QAMまたは64QAMである
    ことを特徴とするネットワーク符号化方法。
  4. 請求項1に記載のネットワーク符号化方法であって、
    前記第1および第2の位相変調方式がいずれも16QAMである場合には、各16QAMシンボルはそれぞれ2つのQPSKシンボルにマッピングされて乗算される
    ことを特徴とするネットワーク符号化方法。
  5. 請求項1に記載のネットワーク符号化方法であって、
    前記第1および第2の位相変調方式がいずれも64QAMである場合には、各64QAMシンボルはそれぞれ3つのQPSKシンボルにマッピングされて乗算される
    ことを特徴とするネットワーク符号化方法。
  6. 請求項1に記載のネットワーク符号化方法であって、
    前記第1の通信装置において、前記第2のデータを利用して前記マルチキャスト信号から前記第1のデータを再生する
    ことを特徴とするネットワーク符号化方法。
  7. 請求項6に記載のネットワーク符号化方法であって、
    Zero-forcing法を利用して前記マルチキャスト信号からシンボルを検出し、
    検出したシンボルに前記第2のデータの対応するシンボルを逆乗算することにより、データビットを再生し、
    ターボ復号を利用して再生したデータビットを復号する
    ことを特徴とするネットワーク符号化方法。
  8. 第1の通信装置と第2の通信装置との間で双方向に伝送される信号を中継するネットワーク符号化装置であって、
    前記第2の通信装置から受信した第1のデータを前記第1の通信装置へ伝送するための第1の位相変調方式を決定し、前記第1の通信装置から受信した第2のデータを前記第2の通信装置へ伝送するための第2の位相変調方式を決定する決定手段と、
    前記第1の位相変調方式で前記第1のデータを処理することで得られる第1のシンボル列と前記第2の位相変調方式で前記第2のデータを処理することで得られる第2のシンボル列を、jを虚数単位として、該第1のシンボル列のシンボルをa1+jb1、該第2のシンボル列のシンボルをa2+jb2として表したとき、乗算結果がa1a2+jb1b2となるように、シンボル毎に乗算することによりマルチキャスト信号を生成する合成手段と、
    前記第1および第2の通信装置へ前記マルチキャスト信号を送信する送信手段、
    を有するネットワーク符号化装置。
  9. 請求項に記載のネットワーク符号化装置であって、
    前記第1のデータおよび前記第2のデータについてビット毎に排他論理和演算を行い、その演算結果から補助マルチキャスト信号を生成する演算手段と、
    前記マルチキャスト信号または前記補助マルチキャスト信号の一方を選択する選択手段と、をさらに備え、
    前記送信手段は、前記選択手段により選択された信号を前記第1および第2の通信装置へ送信する
    ことを特徴とするネットワーク符号化装置。
JP2009538861A 2007-11-02 2007-11-02 ネットワーク符号化方法およびネットワーク符号化装置 Expired - Fee Related JP4915450B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/001202 WO2009057183A1 (ja) 2007-11-02 2007-11-02 ネットワーク符号化方法およびネットワーク符号化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009057183A1 JPWO2009057183A1 (ja) 2011-03-10
JP4915450B2 true JP4915450B2 (ja) 2012-04-11

Family

ID=40590594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009538861A Expired - Fee Related JP4915450B2 (ja) 2007-11-02 2007-11-02 ネットワーク符号化方法およびネットワーク符号化装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8509136B2 (ja)
EP (1) EP2207274B1 (ja)
JP (1) JP4915450B2 (ja)
KR (1) KR101036092B1 (ja)
CN (1) CN101843008B (ja)
WO (1) WO2009057183A1 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101453800B (zh) * 2007-11-30 2012-08-08 株式会社Ntt都科摩 多跳接力系统中的双向数据传输处理方法及通信中间装置
US20100278153A1 (en) * 2008-01-17 2010-11-04 Panasonic Corporation Wireless communication appparatus, wireless communication method and wireless communication system
KR101400715B1 (ko) * 2008-04-02 2014-05-29 연세대학교 산학협력단 협력 전송 기법 및 네트워크 코딩 전송 기법을 이용한 통신장치 및 그 방법
IL190659A0 (en) * 2008-04-07 2008-12-29 Mariana Goldhamer Wireless communication network with relay stations
JPWO2009141975A1 (ja) * 2008-05-21 2011-09-29 パナソニック株式会社 無線通信装置および無線通信システム
US9112575B2 (en) * 2009-03-12 2015-08-18 Futurewei Technologies, Inc. System and method for smart relay operation in a wireless communications system
US20110170474A1 (en) * 2009-07-15 2011-07-14 Ji Tingfang Method and apparatus for transparent relay hybrid automatic repeat request (harq)
US8774253B2 (en) 2009-07-28 2014-07-08 Panasonic Corporation Wireless relay device and wireless relay method
JP5566065B2 (ja) * 2009-08-31 2014-08-06 シャープ株式会社 無線通信システム、基地局装置及び通信方法
JPWO2011043230A1 (ja) * 2009-10-07 2013-03-04 日本電信電話株式会社 無線通信システム、無線中継局装置、無線端末局装置、及び無線通信方法
WO2011050301A2 (en) * 2009-10-22 2011-04-28 Interdigital Patent Holdings, Inc. Method and apparatus for a two-way relaying scheme with physical layer network coding
US20110110314A1 (en) * 2009-11-09 2011-05-12 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Multi-domain network coding
US8773975B2 (en) * 2010-01-21 2014-07-08 Lg Electronics Inc. Network coding enhancements
US8619606B2 (en) 2010-05-06 2013-12-31 Qualcomm Incorporated Data transmission via a relay station with ACK/NACK feedback
KR101650937B1 (ko) 2010-07-29 2016-08-24 톰슨 라이센싱 3노드 양방향 협력을 위한 다중 입력-다중 출력 네트워크 코딩된 증폭 및 전달 릴레이 구조
US9231812B2 (en) * 2010-09-03 2016-01-05 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Method and arrangement for resource allocation for coded multidirectional relaying
CN102447667B (zh) * 2010-09-30 2015-04-29 华为技术有限公司 基于网络编码的数据处理方法和系统
CN101969668A (zh) * 2010-10-24 2011-02-09 天津大学 一种用于无线协作中继系统的数据传输方法
US9130701B2 (en) 2010-11-16 2015-09-08 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Method and arrangement for network-coded bidirectional relaying
CN102595451A (zh) * 2011-01-04 2012-07-18 中国移动通信集团公司 数据传输优化方法、装置及系统
EP2605465A1 (en) * 2011-12-16 2013-06-19 Mitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. Method and a device for transmitting OFDM symbols representative of plural streams
CN103078716B (zh) * 2013-01-27 2016-04-13 西安电子科技大学 基于分布式3-D Turbo码的中继传输方法
CN103199959B (zh) * 2013-04-12 2016-08-03 南京邮电大学 一种协作通信中的网络编码方法
CN103840917B (zh) * 2014-03-28 2017-04-26 北京邮电大学 一种基于网络编码的多路并行传输方案
WO2017075489A1 (en) * 2015-10-30 2017-05-04 Kyocera Corporation Selection of decoding level at signal forwarding devices
WO2022067785A1 (zh) * 2020-09-30 2022-04-07 华为技术有限公司 一种通信方法及通信装置
US20220393722A1 (en) * 2021-06-04 2022-12-08 Nxp B.V. Near-field wireless device

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006104105A1 (ja) * 2005-03-29 2006-10-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 通信システム、通信中継装置、および通信中継方法
WO2007125580A1 (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 適応変調方法および通信装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5963547A (en) * 1996-09-18 1999-10-05 Videoserver, Inc. Method and apparatus for centralized multipoint conferencing in a packet network
US6163531A (en) * 1997-10-31 2000-12-19 Intel Corporation Method and apparatus to throttle connections to a H.323 multipoint controller by receiver terminals in a loosely-coupled conference
US6775247B1 (en) * 1999-03-22 2004-08-10 Siemens Information And Communication Networks, Inc. Reducing multipoint conferencing bandwidth
US7023933B2 (en) * 2000-10-20 2006-04-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Radio communication apparatus
JP2002305733A (ja) * 2001-04-06 2002-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd マルチキャスト会議装置、及びマルチキャスト会議プログラム
US6973064B2 (en) * 2001-05-14 2005-12-06 Interdigital Technology Corporation Method and apparatus for minimizing the amount of data necessary to signal code and timeslot assignments
US6996082B2 (en) 2001-05-14 2006-02-07 Interdigital Technology Corporation Method and apparatus for minimizing the amount of data necessary to signal code and timeslot assignments
JP3712962B2 (ja) * 2001-07-24 2005-11-02 株式会社日立国際電気 送信装置および伝送装置および受信装置および信号構成
US7428223B2 (en) * 2001-09-26 2008-09-23 Siemens Corporation Method for background noise reduction and performance improvement in voice conferencing over packetized networks
JP2003264490A (ja) * 2002-03-07 2003-09-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線基地局装置及び無線送信方法
DE602006011011D1 (de) 2005-06-28 2010-01-21 Koninkl Philips Electronics Nv Adaptive modulation für kooperative kodierte systeme
JP2007074618A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Sony Corp 無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP4524261B2 (ja) * 2006-02-27 2010-08-11 京セラ株式会社 通信装置及び通信装置の制御方法
KR100947207B1 (ko) * 2006-05-22 2010-03-11 삼성전자주식회사 광대역 무선접속 통신시스템에서 협력적 최대비율 전송장치및 방법
JP4862081B2 (ja) * 2006-08-18 2012-01-25 富士通株式会社 新旧ワイヤレス通信デバイスが共存するアンブルシーケンス
EP1916782A1 (en) * 2006-10-26 2008-04-30 Nortel Networks Limited Frame structure for a multi-hop wireless system
US8135087B2 (en) * 2008-12-05 2012-03-13 Electronics And Telecommunications Research Institute Apparatus and method for signal detection using log likelihood ratio

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006104105A1 (ja) * 2005-03-29 2006-10-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 通信システム、通信中継装置、および通信中継方法
WO2007125580A1 (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 適応変調方法および通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101843008A (zh) 2010-09-22
WO2009057183A1 (ja) 2009-05-07
JPWO2009057183A1 (ja) 2011-03-10
US8509136B2 (en) 2013-08-13
US20110110284A1 (en) 2011-05-12
EP2207274B1 (en) 2014-11-19
EP2207274A1 (en) 2010-07-14
CN101843008B (zh) 2014-06-04
EP2207274A4 (en) 2012-09-26
KR20100058669A (ko) 2010-06-03
KR101036092B1 (ko) 2011-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4915450B2 (ja) ネットワーク符号化方法およびネットワーク符号化装置
CN1833420B (zh) 选择传输参数的技术
JP5035045B2 (ja) データ中継装置、通信装置およびデータ中継方法
JP4709227B2 (ja) 無線通信システムにおける双方向中継のための方法及び装置
JP5423798B2 (ja) 符号化および復号方法およびその装置
JP4445467B2 (ja) 通信装置および通信方法
JPWO2009066451A1 (ja) 無線通信装置、無線通信方法および無線通信システム
CN106982106B (zh) 递归子块解码
JP5734990B2 (ja) Ofdmシステムにおけるalamoutiブロック符号を復号するための方法と受信器
JP2010147946A (ja) マルチキャリア無線通信システム及びマルチキャリア無線通信方法
JP2008206045A (ja) 無線通信システム及び無線機
JP2010093815A (ja) 時空間符号化方法、無線信号の送信、受信・復号方法及び装置
JP4401413B2 (ja) 送受信装置及び送受信方法
JPWO2009084207A1 (ja) データ送信装置、データ受信装置及び無線通信システム
JP5379298B2 (ja) 中継局における結合処理の方法および機器ならびに基地局における対応する処理の方法および機器
JP5293079B2 (ja) 無線通信システム及びその送信電力並びにデータレート制御方法
CN112787733B (zh) 一种双向中继方案自适应选择方法、系统、存储介质及终端
JP5740590B2 (ja) 無線装置およびそれを備えた無線通信システム
WO2019071592A1 (en) METHOD AND COMPUTER DEVICE FOR FACILITATING MULTI-USER DETECTION
Bhat et al. Noise effect analysis on diverse Image data set to procure effective Transmission over LTE
KR101705991B1 (ko) 중첩 변조를 이용한 ofdm 협력 통신 시스템 및 그 방법
Hausl et al. Distributed turbo coding with information transfer via timing of the half-duplex relay-phases
Kang et al. Adaptive constellation scheme for two-way relay communications

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120109

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4915450

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees