JP4913637B2 - き電制御装置、およびき電切替方法 - Google Patents

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Description

本発明は、異なるき電区間の間に設けられたき電区分所の切替セクションにおいて、切替セクションに進入する電車へ供給する電源を異なる電源へ切替えるための切替開閉器を制御する、き電制御装置、および該き電制御装置におけるき電切替方法に関する。
AT交流き電方式の電気鉄道においては、変電所から電車に対して電力を供給するき電線が、他の変電所や開閉器からのき電線に切り替わる部分が存在する。このようなき電線の切り替えのために切替セクションが設けられている。
図11は、電気鉄道におけるき電区分所の切替セクションについて説明するための図である。また、図11(B)、(C)、(D)は、切替セクションにおける開閉器動作について説明するための図である。
図11において、2はA変電所の電源Aに接続されるき電線、3はB変電所の電源Bに接続されるき電線、4はレール、11および12は、電車21に電力を供給するき電線を切り替えるための切替開閉器(例えば、真空開閉器など)、13および14はエアセクション(二つの架線を並べて配置するセクション)、15は中間セクション、21は電車を示している。なお、き電制御装置10は、切替開閉器11、12の開閉制御を行う装置を示している。
そして、図11(A)の例に示すように、切替セクション1は、A変電所から電源Aとして電力供給するき電線2と、B変電所から電源Bとして電力を供給するき電線3とを切り替えるき電区分所に設けられている。
上記構成において、図11(B)は、電車21が、き電線2の区間を走行中の場合の切替開閉器の開閉状態を示している。この状態では、切替開閉器11が「入」、切替開閉器12が「切」となっている。従って、切替セクション1内の中間セクション15には、電源Aのき電線2により給電される状態になっている。
図11(C)は、電車21が切替セクション1内に進入した場合の切替開閉器の開閉状態を示している。この状態では、切替開閉器11が「入→切」に切り替わり、切替開閉器12は「切」のままである。従って、切替セクション1内の中間セクション15は、一時的に停電状態となる。
図11(D)は、電車21が切替セクション1内に進入し、エアセクション14に接近した場合の切替開閉器の開閉状態を示している。この状態では、切替開閉器11が「切」のままであり、切替開閉器12は「切→入」に切り替わる。従って、切替セクション1内の中間セクション15は、電源Bのき電線3により給電されるようになる。
上記手順により、切替セクション1におけるき電線の切り替えが完了し、電車21がき電線3の区間に移動すると、切替セクション1の切替開閉器11、12の開閉状態は、図11(B)に示す状態に復旧する。
なお、上述した中間セクション15の一時停電時間は、通常0.3秒程度である。このため、上述した従来の切替方式は、0.3秒停電切替と呼ばれている。
ところで、上述した方法によりき電線に切り替えを行う際には、0.3秒程度の一時停電が発生し、電車の主変換器(コンバータまたはインバータなど)は一時停止し、また電車空調設備等が停止する。このため、これらの機器再起動が必要となり、この再起動に時間を要するなどの問題があった。また、切替開閉器の開閉によるサージ電圧の発生により、電車内設備機器にノイズの影響を与える可能性もあった。
また、停電復旧後に電車内の主変圧器(受電変圧器)に励磁突入電流が流れ、保護継電器の不要な動作を生じたり、電力機器などにストレスを与える可能性もあった。勿論、電車内の設備機器は安全上、上記ノイズやストレスに対して、十分に耐えるように設計されているものであるが、上記ノイズやストレスは基本的には発生させないようにすることが最良の対策であり、ノイズやストレスの発生を低減できれば、電車内の設備機器への負担が軽減され、コストダウンを図ることも可能になる。このため、上記ノイズやストレスの発生を抑止することが望まれていた。
このような問題に対処するために、従来技術のき電切替制御装置が開示されている(特許文献1を参照)。この従来技術のき電切替制御装置は、列車に搭載された電気機器にショックを与えず、乗客の乗り心地を改善するき電切替制御装置を提供することを目的としている。
この従来技術のき電切替制御装置の構成の概要を、図11を参照して説明すると、き電切替制御装置では、中間セクション15を電車21が未通過の状態では切替開閉器11のみ投入され、中間セクション15へ電源が供給されている。電車21が中間セクション15を通過する際、き電線2、3を接続したときに過電流が流れるおそれのない場合には、電車21の全体が中間セクション15に入ってから所定期間は両切替開閉器11、12が投入され、両き電線2、3から中間セクション15へ電源が供給される(並列き電)。所定期間後、切替開閉器12のみ投入状態にされ、電源Bのみから中間セクション15へ電源が供給される。この場合き電切替時に停電しないため、列車に搭載された電気機器にショックを与えず、列車力行中であっても加速が中断されないので乗り心地がよいようにしている。
特開2000−203316号公報
しかしながら、上記従来技術のき電切替制御装置では、異なる2電源のそれぞれのき電線の並列投入(切替開閉器による並列き電)の可否を判定する際に、単に両電源のスカラー量である電圧差(絶対値の差)および位相差を所定の値(閾値、経験値)と比較して判定するとしており、電圧差(絶対値の差)および位相差と過電流値との関係が明確には示されていなかった。
実際に並列き電を行うには、実際のき電系統の電圧、位相、およびき電系統の回路網インピーダンスに基づき、並列回路となったときの電流値を予測し、この予測値を求めて安全に切替を行えるかどうかを判定する必要があるが、上記従来技術のき電切替制御装置では、この点が勘案されておらず、安全確実に並列投入(並列き電)を行える方式とはいい難かった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、電気鉄道におけるき電線の切替セクションにおいて、2つの切替開閉器の並列投入により異なる2つの電源のき電線を並列接続する際に、切替開閉器に流れる電流値を予測し、該予測電流値に応じて、切替開閉器の並列投入の可否を安全・確実に判定することを可能にすると共に、2つの切替開閉器のうちの一方の開閉のみで並列き電を行うことをも可能にする、き電制御装置、およびき電切替方法を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のき電制御装置は、AT交流き電方式を用いた交流電気鉄道のA変電所(ASS)の電源Aのき電線と、前記A変電所(ASS)とは異なるB変電所(BSS)の電源Bのき電線との間のき電区分所(SP)に設けられる切替セクションにおいて、前記両き電線と絶縁して設けられた中間セクションに対し、前記電源Aのき電線と前記中間セクションとを接続又は開放するための第1の切替開閉器と、前記電源Bのき電線と前記中間セクションとを接続又は開放するための第2の切替開閉器とを制御するためのき電制御装置であって、前記切替セクションにおいて、少なくとも前記電源Aのき電線の電圧と前記電源Bのき電線の電圧を含む所定の部分の電圧および電流を測定するための測定手段と、前記き電区分所(SP)の、前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間から見た回路網インピーダンスを算出する回路網インピーダンス算出手段と、前記測定手段により測定した前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間の電圧差と前記回路網インピーダンスを基に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を並列投入した場合に、前記第2の切替開閉器に流れる予測電流値Iを算出する予測電流値算出手段と、前記予測電流値Iの値を基に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器の並列投入を行うことの可否判定を行う並列投入可否判定手段と、前記並列投入可否判定手段により並列投入が可能と判定された場合に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を所定時間並列投入すると共に、軌道回路(電車位置検出用)から電車の存在の「有」、「無」を示す検出信号の供給を受け制御している前記第2の切替開閉器を「切」に戻す切替開閉器制御手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成により、き電区分所内の切替セクションにおいて、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間の電圧差Vsを測定し、また、き電区分所(SP)から見た、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間の回路網インピーダンスZを算出する。そして、電圧差Vsと回路網インピーダンスZを基に、第1の切替開閉器が「入」の状態で第2の切替開閉器を並列投入した場合に、第2の切替開閉器に流れる予測電流値Iを算出する。そして、予測電流値Iを基に並列投入の可否判定を行う。
これにより、高い安全度を持って異なるき電線電源の並列投入を行うことができる。従って、従来のように、0.3秒という瞬時並列投入にこだわる必要がなく、例えば、30秒〜1分という長い時間での並列切替ができる。このことより、開閉器の1台によるき電線の切替も可能になる。
また、本発明のき電制御装置は、前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間に電圧差および位相差がないと仮定し、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を並列投入したと仮定した場合に、前記第2の切替開閉器に流れる電流を前記回路網インピーダンスを基に算出し、該算出した電流値を基準電流値Isとする基準電流値算出手段と、前記予測電流値Iと前記基準電流値Isを基に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器の並列投入を行うことの可否判定を行う並列投入可否判定手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成により、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間に電圧差および位相差がなく、第1の切替開閉器と第2の切替開閉器を並列投入したと仮定した場合に、第2の切替開閉器に流れる電流を、回路網インピーダンスを基に算出し、基準電流値Isとする。そして、予測電流値Iと基準電流値Isを基に、第2の切替開閉器の並列投入を行うことの可否判定を行う。
これにより、高い安全度を持って異なるき電線電源の並列投入を行うことができる。従って、従来のように、0.3秒という瞬時並列投入にこだわる必要がなく、例えば、30秒〜1分という長い時間での並列切替ができる。このことより、開閉器の1台によるき電線の切替も可能になる。
また、本発明のき電制御装置は、前記予測電流値Iが所定の閾値α1よりも小さく、かつ、前記予測電流値Iと前記基準電流値Isとの差が所定の閾値α2よりも小さい場合にのみ、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器の並列投入を行うことを可能と判定する並列投入可否判定手段を備えることを特徴とする。
このような構成により、予測電流値Iが所定の閾値α1よりも小さく、かつ、予測電流値Iと前記基準電流値Isとの差が所定の閾値α2よりも小さい場合にのみ、第2の切替開閉器の並列投入を行う。例えば、閾値α1として、切替開閉器に流れる上限の電流を設定し、閾値α2として、横流の上限値を設定する。
これにより、高い安全度を持って異なるき電線電源の並列投入を行うことができる。従って、従来のように、0.3秒という瞬時並列投入にこだわる必要がなく、例えば、30秒〜1分という長い時間での並列切替ができる。このことより、開閉器の1台によるき電線の切替も可能になる。
また、本発明のき電制御装置は、前記並列投入可否判定手段により前記第1の切替開閉器の並列投入が不可と判定された場合には、前記第1の切替開閉器と前記第2の切替開閉器の両方を「切」にして前記中間セクションを一時停電させ、その後に前記第2の切替開閉器を「入」にすることにより、電車に給電するき電線を前記電源Aのき電線から前記電源Bのき電線へ切替えるように構成されたことを特徴とする。
このような構成により、第1の切替開閉器と第2の切替開閉器の並列投入が不可と判定された場合には、中間セクションを一時停電させる従来の切替方式(0.3秒停電切替)を選択する。
これにより、並列投入が行えない場合には、従来の切替方式を使用できる。
また、本発明のき電制御装置は、前記回路網インピーダンス算出手段により前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間の回路網インピーダンスを算出する際には、き電区分所に接近した状態で走行中の電車インピーダンスを含めて算出することを特徴とする。
このような構成により、回路網インピーダンスを算出する際には、電車インピーダンスを含めて算出する。これにより、より正確に回路網インピーダンスを算出でき、予測電流値Iおよび基準電流値Isの精度が高まる。
また、本発明のき電制御装置は、前記き電区分所に単巻変圧器(AT)が設備されている場合に、前記単巻変圧器に流れる吸上げ電流とき電線電圧を基に、前記電車インピーダンスを求めることを特徴とする。
このような構成により、き電区分所設備された単巻変圧器(AT)の吸上げ電流とき電線電圧を基に電車インピーダンスを算出する。これにより、電車インピーダンスを容易に求めることができる。
また、本発明のき電制御装置は、前記電源Aのき電線と電源Bのき電線との間の回路網インピーダンスZを求める際には、Z=[ZCA×(Z0A+ZTA+ZFA)/(Z0A+ZTA+ZFA+ZCA)]+[ZCB×(Z0B+ZTB+ZFB)/(Z0B+ZTB+ZFB+ZCB)]、ここで、Z0A:A変電所(ASS)受電点からみた三相側のインピーダンス、ZTA:A変電所(ASS)のき電用変圧器の漏れインピーダンス、ZFA:A変電所(ASS)〜き電区分所(SP)間のき電回路のインピーダンス、ZCA:き電区分所(SP)付近のA変電所(ASS)側の電車のインピーダンス、Z0B:B変電所(BSS)の受電点からみた三相側のインピーダンス、ZTB:B変電所(BSS)のき電用変圧器の漏れインピーダンス、ZFB:B変電所(BSS)〜き電区分所(SP)間のき電回路のインピーダンス、ZCB:き電区分所(SP)付近のB変電所(BSS)側の電車のインピーダンス、として求め、予測電流値Iは、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間の電圧差Vsを基に、I=Vs/Z、で求めることを特徴とする。
このような構成により、変電所の受電側のインピーダンス、き電用変圧器のインピーダンス、き電回路のインピーダンス、電車インピーダンスを個々に求めて、回路網の等価回路を作成する。
これにより、回路網の等価回路を、容易かつ正確に求めることができる。
また、本発明のき電制御装置は、前記き電区分所の電源Aのき電線には単巻変圧器AT1が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT3が設けられ、さらに対向する回線側にも電源Aのき電線に単巻変圧器AT2が、電源Bのき電線に単巻変圧器AT4が設けられている場合に、前記単巻変圧器AT1の吸上げ電流IAT1と、前記単巻変圧器AT2の吸上げ電流IAT2と、前記単巻変圧器AT3の吸上げ電流IAT3と、前記単巻変圧器AT4の吸上げ電流IAT4と、電源Aのき電線の電圧VSPAと、電源Bのき電線の電圧VSPBと測定し、前記A変電所(ASS)側の電車インピーダンスZCAを、ZCA=0.92×VSPA/(IAT1+IAT2)、で求め、前記B変電所(BSS)側の電車インピーダンスZCBを、ZCB=0.92×VSPB/(IAT3+IAT4)、で求めることを特徴とする。
このような構成により、き電区分所の電源Aのき電線には単巻変圧器AT1が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT3が設けられ、さらに対向する回線側にも電源Aのき電線に単巻変圧器AT2が、電源Bのき電線に単巻変圧器AT4が設けられている場合に、各単巻変圧器に流れる吸上げ電流を基に、電源Aのき電線側の電車インピーダンスと、電源Bのき電線側の電車インピーダンスを算出する。
これにより、各き電線側の電車インピーダンスを容易に求めることができる。
また、本発明のき電制御装置は、前記き電区分所の電源Aのき電線には単巻変圧器AT1が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT3が設けられ、さらに対向する回線側にも電源Aのき電線に単巻変圧器AT2が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT4が設けられている場合に、前記単巻変圧器AT1の吸上げ電流IAT1と、前記単巻変圧器AT2の吸上げ電流IAT2と、前記単巻変圧器AT3の吸上げ電流IAT3と、前記単巻変圧器AT4の吸上げ電流IAT4とを測定し、前記基準電流値Isを、Is=[Z×(IAT1+2)−Z(IAT3+4)]/[0.92×(Z+Z)]、ここで、Z=(Z0A+ZTA+ZFA)、Z=(Z0B+ZTB+ZFB)、IAT1+2=(IAT1+IAT2)、IAT3+4=(IAT3+IAT4)、として求めることを特徴とする。
このような構成により、き電区分所の電源Aのき電線には単巻変圧器AT1が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT3が設けられ、さらに対向する回線側にも電源Aのき電線に単巻変圧器AT2が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT4が設けられている場合に、基準電流値Isを、変電所の受電側のインピーダンス、き電用変圧器のインピーダンス、き電回路のインピーダンス、および各単巻変圧器に流れる吸上げ電流を基に算出する。
これにより、基準電流値Isを容易、かつ正確に求めることができる。
また、本発明のき電切替方法は、AT交流き電方式を用いた交流電気鉄道のA変電所(ASS)の電源Aのき電線と、前記A変電所(ASS)とは異なるB変電所(BSS)の電源Bのき電線との間のき電区分所(SP)に設けられる切替セクションにおいて、前記両き電線と絶縁して設けられた中間セクションに対し、前記電源Aのき電線と前記中間セクションとを接続又は開放するための第1の切替開閉器と、前記電源Bのき電線と前記中間セクションとを接続又は開放するための第2の切替開閉器とを制御するためのき電制御装置におけるき電切替方法であって、前記き電制御装置内の制御部により、前記切替セクションにおいて、少なくとも前記電源Aのき電線の電圧と前記電源Bのき電線の電圧を含む所定の部分の電圧および電流を測定するための測定手順と、前記き電区分所(SP)の、前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間から見た回路網インピーダンスを算出する回路網インピーダンス算出手順と、前記測定手順により測定した前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間の電圧差と前記回路網インピーダンスを基に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を並列投入した場合に、前記第2の切替開閉器に流れる予測電流値Iを算出する予測電流値算出手順と、前記予測電流値Iの値を基に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器の並列投入を行うことの可否判定を行う並列投入可否判定手順と、前記並列投入可否判定手順により並列投入が可能と判定された場合に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を所定時間並列投入すると共に、軌道回路(電車位置検出用)から電車の存在の「有」、「無」を示す検出信号の供給を受け制御している前記第2の切替開閉器を「切」に戻す切替開閉器制御手順と、が行われることを特徴とする。
このような方法により、き電区分所内の切替セクションにおいて、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間の電圧差Vsを測定し、また、き電区分所(SP)の、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間から見た回路網インピーダンスZを算出する。そして、電圧差Vsと回路網インピーダンスZを基に、第1の切替開閉器が「入」の状態で第2の切替開閉器を並列投入した場合に、第2の切替開閉器に流れる予測電流値Iを算出する。そして、予測電流値Iを基に並列投入の可否判定を行う。
これにより、高い安全度を持って異なるき電線電源の並列投入を行うことができる。従って、従来のように、0.3秒という瞬時並列投入にこだわる必要がなく、例えば、30秒〜1分という長い時間での並列切替ができる。このことより、開閉器の1台によるき電線の切替も可能になる。
また、本発明のき電切替方法は、前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間に電圧差および位相差がないと仮定し、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を並列投入したと仮定した場合に、前記第2の切替開閉器に流れる電流を前記回路網インピーダンスを基に算出し、該算出した電流値を基準電流値Isとする基準電流値算出手順と、前記予測電流値Iと前記基準電流値Isを基に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器の並列投入を行うことの可否判定を行う並列投入可否判定手順と、を含むことを特徴とする。
このような方法により、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間に電圧差および位相差がなく、第1の切替開閉器と第2の切替開閉器を並列投入したと仮定した場合に、第2の切替開閉器に流れる電流を、回路網インピーダンスを基に算出し、基準電流値Isとする。そして、予測電流値Iと基準電流値Isを基に、第2の切替開閉器の並列投入を行うことの可否判定を行う。
これにより、より高い安全度を持って異なるき電線電源の並列投入を行うことができる。従って、従来のように、0.3秒という瞬時並列投入にこだわる必要がなく、例えば、30秒〜1分という長い時間での並列切替ができる。このことより、開閉器の1台によるき電線の切替も可能になる。
また、本発明のき電切替方法は、前記予測電流値Iが所定の閾値α1よりも小さく、かつ、前記予測電流値Iと前記基準電流値Isとの差が所定の閾値α2よりも小さい場合にのみ、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器の並列投入を行うことを可能と判定する並列投入可否判定手順を含むことを特徴とする。
このような方法により、予測電流値Iが所定の閾値α1よりも小さく、かつ、予測電流値Iと前記基準電流値Isとの差が所定の閾値α2よりも小さい場合にのみ、第2の切替開閉器の並列投入を行う。例えば、閾値α1として、切替開閉器に流れる上限の電流を設定し、閾値α2として、横流の上限値を設定する。
これにより、高い安全度を持って異なるき電線電源の並列投入を行うことができる。従って、従来のように、0.3秒という瞬時並列投入にこだわる必要がなく、例えば、30秒〜1分という長い時間での並列切替ができる。このことより、開閉器の1台によるき電線の切替も可能になる。
また、本発明のき電切替方法は、前記並列投入可否判定手段により前記第1の切替開閉器の並列投入が不可と判定された場合には、前記第1の切替開閉器と前記第2の切替開閉器の両方を「切」にして前記中間セクションを一時停電させ、その後に前記第2の切替開閉器を「入」にすることにより、電車に給電するき電線を前記電源Aのき電線から前記電源Bのき電線へ切替える手順を含むことを特徴とする。
このような方法により、第1の切替開閉器と第2の切替開閉器の並列投入が不可と判定された場合には、中間セクションを一時停電させる従来の切替方式を選択する。
これにより、並列投入が行えない場合には、従来の切替方式を使用できる。
本発明のき電制御装置においては、き電区分所内の切替セクションにおいて、切替開閉器により異なるき電線の電源を並列投入した場合に、切替開閉器に流れる電流値を予測するようにしたので、これにより、高い安全度を持って異なるき電線電源の並列投入を行うことができる。従って、従来のように、0.3秒という瞬時並列投入にこだわる必要がなく、例えば、30秒〜1分という長い時間での並列切替ができる。このことより、開閉器1台のみによるき電線の切替も可能になる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
本発明のき電制御装置は、異電源間の電圧差・位相差が小さいき電区分所(SP)におけるき電線の切替を、一時的に異電源のき電線を並列に接続することによって行うものである。
(本発明のき電制御装置におけるき電線の切替方式の説明)
図1は、本発明によるき電制御装置の切替法方式の例を示す図である。本発明のき電制御装置では、図1(A)に示すように、2台の切替開閉器11、12を用いて短時間(例えば、0.3秒〜1分程度)の間に並列回路として切替える方式と、図1(B)に示すような、1台の切替開閉器12のみで切替える方式がある。図1(A)に示す方式は、先に説明した従来技術のき電切替制御装置(特許文献1の方式)と同様な方式であるが、本発明においては、切替開閉器11,12の並列投入の可否の判定を、実際のき電系統の電圧、位相、回路網インピーダンスに基づき判定しており、安全・確実に並列投入が行える点が異なる。
図1(A)の切替方式については既に説明したので、図1(B)の切替方式についてだけ説明する。
図1(B)を参照して、図(1)は、電車21がき電線2の区間を走行中の場合の切替開閉器の開閉状態を示している。この状態では、切替開閉器11は常時「入」であり、切替開閉器12が「切」となっている。従って、切替セクション1内の中間セクション15には、電源Aのみによりき電される状態になっている。
図(2)は、電車21が切替セクション1内に進入した場合の切替開閉器の開閉状態を示している。この状態では、切替開閉器11は常時「入」であり、切替開閉器12も「入」となる。従って、切替セクション1内の中間セクション15は、き電線2、3から並列き電される状態となる。
図(3)は、電車21が切替セクション1を通過した場合の切替開閉器の開閉状態を示している。この状態では、切替開閉器11は常時「入」のままであり、切替開閉器12は「入→切」に切り替わる。従って、切替セクション1内の中間セクション15は、電源Aのみによりき電されるようになる。
上記手順により、切替セクション1においては、切替開閉器12のみの開閉動作により、中間セクション15を一時停電させることなく、き電線の切替を行うことができる。
(横流がないときに切替開閉器に流れる電流についての説明)
図2は、切替開閉器による並列投入(並列き電)の際に流れる横流について説明するための図であり、A変電所(ASS)〜B変電所(BSS)間の等価回路を示している。
本発明においては、変電所間の横流(異なる電源の電圧差および位相差に起因して流れる電流)がないという条件で、切替開閉器を投入(並列投入)したときに切替開閉器に流れる電流値を基準電流値Isとし、異電源間の電圧差および位相差から並列投入したときに実際に流れる電流の予測電流値Iと基準電流値Isを比較して並列投入の可否を判定する。
図2(A)に示すように、三相側の負荷条件および回路条件によっては、A変電所(ASS)の電圧・位相とB変電所(BSS)の電圧・位相との間に差が生じるので、A変電所(ASS)側とB変電所(BSS)側にそれぞれ接続された切替開閉器の両端間には電圧差・位相差が発生する。この状態で切替開閉器12を「入」に切り替えると、図2(B)に示すように、横流Iが流れる。
逆にA変電所(ASS)の電圧・位相とB変電所(BSS)の電圧・位相が合っていれば、三相側の負荷等の影響は小さいとみなせるので、A変電所(ASS)とB変電所(BSS)間の等価回路は図3(A)のように表すことができる。このとき切替開閉器12の開放時には異電源間に電圧差および位相差はなく、図3(B)に示すように切替開閉器12を投入して電源を並列としても異電源間に横流は流れない。
図3(A)において、き電区分所(SP)からみたA変電所(ASS)側のインピーダンスをZ、B変電所(BSS)側のインピーダンスをZとし、き電区分所(SP直下)を電車21が走行しているとすると、そのときの等価回路は図4に示すようになり、切替開閉器12にB変電所(BSS)側から電車に供給される電流が流れる。その電流値は(1)式となる。
Figure 0004913637
(1)式で求まる電流値は、A変電所(ASS)とB変電所(BSS)の電圧・位相が合っている条件での切替開閉器12に流れる電流値であるので、これを並列投入可否の判定に用いる基準電流値Isとする。すなわち(1)式で求められる電流値I(基準電流値Is)と、後述する異電源間電圧差から算出される予測電流値Iとを比較して、並列投入の可否を判定する。
(切替開閉器に流れる電流の予測方法についての説明)
次に、切替開閉器12に流れる電流の予測方法について、以下に説明する。
回路網のある2点間を短絡したときにその2点間に流れる電流は、2点間が開放されているときの2点間の電圧Vsを、2点間からみた回路網のインピーダンスZで除した値となる。
したがってA変電所(ASS)〜B変電所(BSS)間の等価回路を図5のように考えると、き電区分所(SP)からみた回路網のインピーダンスZは(2)式で表され、切替開閉器12を投入したときに切替開閉器12に流れる電流は(3)式で表される。
Figure 0004913637
なお、図5に示す各インピーダンスは、
0A:ASS受電点からみた三相側のインピーダンス、
TA:A変電所(ASS)のき電用変圧器の漏れインピーダンス、
FA:A変電所(ASS)〜き電区分所(SP)間のき電回路のインピーダンス、
CA:き電区分所(SP)付近のA変電所(ASS)側の電車のインピーダンス、
0B:B変電所(BSS)の受電点からみた三相側のインピーダンス、
TB:B変電所(BSS)のき電用変圧器の漏れインピーダンス、
FB:B変電所(BSS)〜き電区分所(SP)間のき電回路のインピーダンス、
CB:き電区分所(SP)付近のB変電所(BSS)側の電車のインピーダンス、
SPA:き電区分所(SP)のA変電所(ASS)側のき電電圧、
SPB:き電区分所(SP)のB変電所(BSS)側のき電電圧、である。
線路インピーダンスおよびき電用変圧器の漏れインピーダンスは、計算または実測により予め求めることができるが、電車インピーダンスは走行状態によって変化するので、切替開閉器12の投入直前の値を求める必要がある。また電車インピーダンスは電車電圧と電車電流から求めることができるが、き電区分所(SP)においてこれを正確に把握することは困難である。
しかし、図6に示すようなAT交流き電方式の場合は、電車がき電区分所(SP)直下を走行するときには、電車電流の92%(経験値)がき電区分所(SP)の単巻変圧器(AT:Auto Transformer)に吸上げられるので、これを電車電流とみなすことができる。また、き電区分所(SP)のき電線電圧を電車電圧とみなすことができる。
ただし、図7に示すように、き電区分所(SP)では通常上り線と下り線のき電線は接続されているので、電車電流は上り線と下り線の2台の単巻変圧器(AT1およびAT2)と、2台の単巻変圧器(AT3およびAT4)で吸上げられ、2台のATの吸上電流の合計IAT1+2(IAT1とIAT2の合計)、IAT3+4(IAT3とIAT4の合計)が電車電流に相当する。
したがってき電区分所(SP)のき電線電圧をVSPA、VSPBとすれば電車インピーダンスZCA、ZCBは(4)式および(5)式で表される。なお、この手法で求める電車インピーダンスは電車がき電区分所(SP)から離れるにしたがって実際よりも大きくみえるが、この現象は電車インピーダンスの影響が電車がき電区分所(SP)から離れるにつれ小さくなることと符合する。
Figure 0004913637
以上のことより、予め求めることのできる線路インピーダンスおよびき電用変圧器の漏れインピーダンスと、(4)式および(5)式から求められる電車インピーダンスを用いて(2)式によりき電区分所(SP)からみた回路網のインピーダンスZを求めることができ、回路網インピーダンスZで異電源間電圧差Vsを除することにより、切替開閉器を投入したときに切替開閉器に流れる電流を予測することができる。
上述した切替開閉器に流れる電流予測値Iの算出手順を以下にまとめる。
手順(1)として、き電区分所(SP)のき電線の単巻変圧器(AT)の吸上電流から電車のインピーダンスを算出する。
Figure 0004913637
手順(2)として、き電区分所(SP)からみた回路網のインピーダンスを算出する。
Figure 0004913637
手順(3)として、き電区分所(SP)の異電源間電圧差Vsと(2)式で算出した回路網インピーダンスZから切替開閉器に流れる電流値を予測する。
Figure 0004913637
(並列切替可否の判定方法の説明)
次に、並列切替可否の判定方法について説明する。
横流が大きいと故障選択継電器(50F)や距離継電器(44F)の動作に影響を及ぼす可能性がある。したがって切替開閉器投入により並列回路となったときの横流がしきい値よりも大きいと予測される場合には、並列切替を行わないようにすることが望ましい。なお、故障選択継電器は、短絡故障を検出する保護継電器であり、電流の増加を検出し、整定値以上になると作動し、距離継電器は、き電電圧と、き電電流から、き電回路のインピーダンスを検出し、このインピーダンスが所定の値よりも小さい場合に作動する保護継電器である。
2つの、き電線間に電圧・位相差がなければ(1)式で求めた電流値Iと(3)式で求める予測電流値Iはほぼ等しくなるが、電圧・位相差があればA変電所(ASS)とB変電所(BSS)間の横流の影響により、基準電流値Isと予測電流値Iとの差は大きくなり、その差は、き電線間の電圧・位相差による横流と考えられる。よって基準電流値Isと予測電流値Iとの差によって並列切替可否を判定することができる。
基準電流値Isを求める(1)式では、電車電流を既知かつ電車がき電区分所(SP)のA変電所(ASS)側にのみあるとして計算したが、電車電流としてAT吸上電流を用い、AT吸上電流とほぼ等しい負荷電流をとる電車がき電区分所(SP)のA変電所(ASS)側とBSS側の直下にあるとして考えると等価回路は図8のようになる。
また、図8において、ICAとICBは、以下の(6)式、(7)式のようになる。
Figure 0004913637
また、図8より(8)式が成り立つ。
Figure 0004913637
なお、Z=(Z0A+ZTA+ZFA)、Z=(Z0B+ZTB+ZFB)、である。
切替開閉器12に流れる電流(基準電流値Is)は(9)式で表される
Figure 0004913637
(8)式を(9)式に代入して整理すると(10)式になる。
Figure 0004913637
(6)式と(7)式を(10)式に代入して整理すると(11)式となる。
Figure 0004913637
(11)式で算出される電流(基準電流値Is)は横流がないとしたときに切替開閉器に流れる電流である。したがって(11)式で算出される電流(基準電流値Is)と、(4)式、(5)式、(2)式、(3)式で求まる予測電流値Iの差が横流の大きさの指標となり、並列投入可否を判定する要素として用いることができる。
並列切替可否判定のアルゴリズムを図9に示す。図9のアルゴリズムでは、α1とα2という2つの閾値を設けている。α1は切替開閉器に流れる電流の上限値で、α2は横流の上限値である。以下、図9を参照して、並列切替可否判定処理の手順について説明する。
最初に、切替セクション内に電車が進入したかどうかを判定する(ステップS1)。電車が進入していなければ(ステップS1:NO)、電車が進入するまで待機する。
ステップS1において、電車が切替セクションに進入したと判定された場合は(ステップS1:YES)、き電線の電圧等の測定を行う。すなわち、き電線電圧VSPを測定し、異電源間電圧差Vsを測定し、AT吸上電流IAT1+1、IAT3+4を測定する(ステップS2)。
次に、(4)式、(5)式、(2)式、(3)式により、予測電流値Iを算出する(ステップS3)。
それから、横流がないとしたときに切替開閉器に流れる電流(基準電流値Is)を算出する(ステップS4)。
そして、予測電流値Iが所定の閾値α1以下(I<α1)になるかどうかを判定する(ステップS5)。「I>α1」の場合は(ステップS5:NO)、従来と同じ0.3秒停電切替を行う(ステップS6)。
「I<α1」の場合は(ステップS5:YES)、次に、予測電流値Iと基準電流値Isとの差(I−Is)の絶対値が所定の閾値α2以下(|I−Is|<α2)になるかどうかを判定する(ステップS7)。「|I―Is|>α2」の場合は(ステップS7:NO)、従来と同じ0.3秒停電切替を行う(ステップS6)。
「|I―Is|<α2」の場合は(ステップS7:YES)、並列切替を行う(ステップS8)。すなわち、予測電流値Iは所定の閾値α1よりも小さく、かつ、基準電流値Isとの差が所定の閾値α2よりも小さい場合に、並列切替が行われることになる。なお、実際のき電線系統の実情に応じて、ステップS7の手順を省略できる場合もある。すなわち、閾値α1(切替開閉器に流れる上限の電流)のみより、並列投入の可否を判定する。
以上説明した手順により、切替開閉器により異なるき電線を並列投入した場合に流れる電流値を予測することにより、高い安全度を持ってき電線の並列投入を行うことができる。従って、0.3秒という瞬時並列投入にこだわる必要がなく、例えば、30秒〜1分という長い時間での切替ができる。このことより、開閉器が1台での切替(図1(B)を参照)も可能になる。
(き電制御装置の構成例の説明)
次に、切替開閉器の開閉を制御する、き電制御装置の構成例について説明する。
図10は、切替セクションの切替開閉器を制御する、き電制御装置の構成例を示す図であり、本発明に直接関係する部分を示したものである。なお。この制御装置としては、シーケンスコントローラ(プログラマブルコントローラ)などを使用することができる。
図10において、き電制御装置10内の主制御部101は、CPU(中央処理装置)やメモリ等で構成され、き電制御装置10の全体を統括制御するための処理部である。
電車進入判定部102は、切替開閉器11が「入」かつ切替開閉器12が「切」の状態で、切替セクション1にき電線2側から電車21が接近または進入したことを判定するための処理部である。電車進入の有無は起動回路(電車位置)から電車の存在の有無を示す検出信号の供給をき電制御装置10が受け、電車進入判定部102が、上記検出信号に基づいて既存の方法で判定する。
測定部103は、切替セクション1の各部の部分の電圧または電流を測定するための処理部である。測定対象となるのは、単巻変圧器AT1に流れる吸上げ電流IAT1、単巻変圧器AT2に流れる吸上げ電流IAT2、単巻変圧器AT3に流れる吸上げ電流IAT3、単巻変圧器AT4に流れる吸上げ電流IAT4、き電線2とレール4との間の電圧VSPAと、き電線3とレール4との間の電圧VSPBと、である。
電流値算出部104は、回路網インピーダンス算出部104Aと、予測電流値算出部104Bと、基準電流値算出部104Cとで構成されており。回路網インピーダンス算出部104Aは、き電区分所(SP)の、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間から見た回路網インピーダンスを算出する。すなわち、(2)式に従い、回路網インピーダンスZを算出する。また、この回路網インピーダンス算出部104Aでは、単巻変圧器AT1〜AT4に流れる吸上げ電流を基に、電車インピーダンスを算出する処理も行う。
予測電流値算出部104Bは、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間の電圧差と回路網インピーダンスを基に、切替開閉器11の「入」の状態で、切替開閉器12を並列投入した場合に、切替開閉器12に流れる予測電流値Iを算出するための処理部である。この予測電流値Iは、(3)式により算出される。
また、基準電流値算出部104Cは、横流がないとした場合(異電源間に電圧差および位相差がない場合)に、回路網インピーダンスと単巻変圧器AT1〜AT4に流れる吸上げ電流とを基に、切替開閉器12に流れる電流を算出するための処理部である。この基準電流値Isは(11)式により算出される。
並列投入可否判定部105は、電流値算出部104で算出された予測電流値Iおよび基準電流値Isの値に応じて、切替開閉器12の並列投入の可否判定を行うための処理部である。この場合、予測電流値Iが所定の閾値α1よりも小さく、かつ、予測電流値Iと基準電流値Isとの差が所定の閾値α2よりも小さい場合に、切替開閉器の並列投入が可能と判定する。
切替開閉器制御部106は、並列投入可否判定部105により並列投入が可能と判定された場合に、切替開閉器11と切替開閉器12とを所定時間並列投入すると共に、所定時間経過後に切替開閉器12を「切」にする制御を行う。また、並列投入可否判定部105により、並列投入が不可と判定された場合には、切替開閉器11と切替開閉器12の両方を「切」として中間セクションを一時停電させ、その後に切替開閉器12を「入」とする従来の0.3秒停電切替えを行うように制御する。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のき電制御装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明においては、き電区分所内の切替セクションにおいて、切替開閉器により異なるき電線の電源を並列投入する際に、切替開閉器に流れる電流値を予測し、高い安全度を持って異なるき電線の並列投入を行うことができるので、本発明は、AT交流き電方式における切替セクション内のき電制御装置、およびき電切替方法等に有用である。
本発明のき電制御装置による切替方式の説明図である。 A変電所(ASS)とB変電所(BSS)との間の等価回路を示す図である(異電源間に電圧差がある場合)。 A変電所(ASS)とB変電所(BSS)との間の等価回路を示す図である(異電源間に電圧差がない場合)。 切替開閉器に流れる電流を示す図である。 異電源間電圧差から切替開閉器電流を求める等価回路を示す図である。 き電区分所(SP)の直下を走行する電車の電流経路を示す図である。 き電区分所(SP)におけるAT吸上電流を示す図である。 基準電流値を求める等価回路を示す図である。 並列切替判定アルゴリズムを示す図である。 き電制御装置の構成例を示す図である。 き電区分所の切替セクションについて説明するための図である。
符号の説明
1 切替セクション
2、3 き電線
4 レール
10 き電制御装置
11、12 切替開閉器
13、14 エアセクション
15 中間セクション
21 電車
101 主制御部
102 電車進入判定部
103 測定部
104 電流値算出部
104A 回路網インピーダンス算出部
104B 予測電流値算出部
104C 基準電流値算出部
105 並列投入可否判定部
106 切替開閉器制御部
AT1、AT2、AT3、AT4 単巻変圧器
Is 基準電流値
AT1 単巻変圧器AT1の吸上げ電流
AT2 単巻変圧器AT2の吸上げ電流
AT3 単巻変圧器AT3の吸上げ電流
AT4 単巻変圧器AT4の吸上げ電流
Vs き電線間電圧差

Claims (11)

  1. AT交流き電方式を用いた交流電気鉄道のA変電所(ASS)の電源Aのき電線と、前記A変電所(ASS)とは異なるB変電所(BSS)の電源Bのき電線との間のき電区分所(SP)に設けられる切替セクションにおいて、前記両き電線と絶縁して設けられた中間セクションに対し、前記電源Aのき電線と前記中間セクションとを接続又は開放するための第1の切替開閉器と、前記電源Bのき電線と前記中間セクションとを接続又は開放するための第2の切替開閉器とを制御するためのき電制御装置であって、
    前記切替セクションにおいて、少なくとも前記電源Aのき電線の電圧と前記電源Bのき電線の電圧を含む所定の部分の電圧および電流を測定するための測定手段と、
    前記き電区分所(SP)の前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間から見た回路網インピーダンスを算出する回路網インピーダンス算出手段と、
    前記測定手段により測定した前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間の電圧差と前記回路網インピーダンスを基に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を並列投入した場合に、前記第2の切替開閉器に流れる予測電流値Iを算出する予測電流値算出手段と、
    前記予測電流値Iの値が所定の閾値α1よりも小さい場合に、前記第2の切替開閉器の並列投入を行うこと能と判定する並列投入可否判定手段と、
    前記並列投入可否判定手段により並列投入が可能と判定された場合に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を所定時間並列投入する切替開閉器制御手段と
    を備えるき電制御装置。
  2. 前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間に電圧差および位相差がないと仮定し、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を並列投入したと仮定した場合に、前記第2の切替開閉器に流れる電流を前記回路網インピーダンスを基に算出し、該算出した電流値を基準電流値Isとする基準電流値算出手段
    を更に備え
    前記並列投入可否判定手段は、前記予測電流値Iの値が所定の閾値α1よりも小さく、前記予測電流値Iと前記基準電流値Isとの差が所定の閾値α2よりも小さい場合に、前記第2の切替開閉器の並列投入を行うこと能と判定する
    請求項1に記載のき電制御装置。
  3. 前記並列投入可否判定手段により前記第1の切替開閉器の並列投入が不可と判定された場合には、前記第1の切替開閉器と前記第2の切替開閉器の両方を「切」にして前記中間セクションを一時停電させ、その後に前記第2の切替開閉器を「入」にすることにより、電車に給電するき電線を前記電源Aのき電線から前記電源Bのき電線へ切替える
    請求項1又は2に記載のき電制御装置。
  4. 前記回路網インピーダンス算出手段により前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間の回路網インピーダンスを算出する際には、き電区分所に接近した状態で走行中の電車インピーダンスを含めて算出する
    請求項1からのいずれか一項に記載のき電制御装置。
  5. 前記き電区分所に単巻変圧器(AT)が設備されている場合に、前記単巻変圧器に流れる吸上げ電流値を基に、前記電車インピーダンスを求める
    請求項に記載のき電制御装置。
  6. 前記電源Aのき電線と電源Bのき電線との間の回路網インピーダンスZを求める際には、
    Z=[ZCA×(Z0A+ZTA+ZFA)/(Z0A+ZTA+ZFA+ZCA)] +[ZCB×(Z0B+ZTB+ZFB)/(Z0B+ZTB+ZFB+ZCB)
    ]、
    ここで、
    Z0A:A変電所(ASS)受電点からみた三相側のインピーダンス、
    ZTA:A変電所(ASS)のき電用変圧器の漏れインピーダンス、
    ZFA:A変電所(ASS)〜き電区分所(SP)間のき電回路のインピーダンス、
    ZCA:き電区分所(SP)付近のA変電所(ASS)側の電車のインピーダンス、
    Z0B:B変電所(BSS)の受電点からみた三相側のインピーダンス、
    ZTB:B変電所(BSS)のき電用変圧器の漏れインピーダンス、
    ZFB:B変電所(BSS)〜き電区分所(SP)間のき電回路のインピーダンス、
    ZCB:き電区分所(SP)付近のB変電所(BSS)側の電車のインピーダンス、
    として求め、
    予測電流値Iは、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間の電圧差Vsを基に、
    I=Vs/Z、
    で求める
    請求項1からのいずれか一項に記載のき電制御装置。
  7. 前記き電区分所の電源Aのき電線には単巻変圧器AT1が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT3が設けられ、さらに対向する回線側にも電源Aのき電線に単巻変圧器AT2が、電源Bのき電線に単巻変圧器AT4が設けられている場合に、前記単巻変圧器AT1の吸上げ電流IAT1と、前記単巻変圧器AT2の吸上げ電流IAT2と、前記単巻変圧器AT3の吸上げ電流IAT3と、前記単巻変圧器AT4の吸上げ電流IAT4と、電源Aのき電線の電圧VSPAと、電源Bのき電線の電圧VSPBと測定し、
    前記A変電所(ASS)側の電車インピーダンスZCAを、
    ZCA=0.92×VSPA/(IAT1+IAT2)、
    で求め、
    前記B変電所(BSS)側の電車インピーダンスZCBを、
    ZCB=0.92×VSPB/(IAT3+IAT4)、
    で求める
    請求項に記載のき電制御装置。
  8. 前記き電区分所の電源Aのき電線には単巻変圧器AT1が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT3が設けられ、さらに対向する回線側にも電源Aのき電線に単巻変圧器AT2が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT4が設けられている場合に、前記単巻変圧器AT1の吸上げ電流IAT1と、前記単巻変圧器AT2の吸上げ電流IAT2と、前記単巻変圧器AT3の吸上げ電流IAT3と、前記単巻変圧器AT4の吸上げ電流IAT4とを測定し、
    前記基準電流値Isを、
    Is=[ZA×(IAT1+2)−ZB(IAT3+4)]/[0.92×(ZA+ZB)]、
    ここで、
    ZA=(Z0A+ZTA+ZFA)、
    ZB=(Z0B+ZTB+ZFB)、
    IAT1+2=(IAT1+IAT2)、
    IAT3+4=(IAT3+IAT4)、
    として求める
    請求項6又に記載のき電制御装置。
  9. AT交流き電方式を用いた交流電気鉄道のA変電所(ASS)の電源Aのき電線と、前記A変電所(ASS)とは異なるB変電所(BSS)の電源Bのき電線との間のき電区分所(SP)に設けられる切替セクションにおいて、前記両き電線と絶縁して設けられた中間セクションに対し、前記電源Aのき電線と前記中間セクションとを接続又は開放するための第1の切替開閉器と、前記電源Bのき電線と前記中間セクションとを接続又は開放するための第2の切替開閉器とを制御するためのき電制御装置におけるき電切替方法であって、
    前記切替セクションにおいて、少なくとも前記電源Aのき電線の電圧と前記電源Bのき電線の電圧を含む所定の部分の電圧および電流を測定するための測定手順と、
    前記き電区分所(SP)の、前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間から見た回路網インピーダンスを算出する回路網インピーダンス算出手順と、
    前記測定手順により測定した前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間の電圧差と前記回路網インピーダンスを基に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を並列投入した場合に、前記第2の切替開閉器に流れる予測電流値Iを算出する予測電流値算出手順と、
    前記予測電流値Iの値が所定の閾値α1よりも小さい場合に前記第2の切替開閉器の並列投入を行うこと能と判定する並列投入可否判定手順と、
    前記並列投入可否判定手順により並列投入が可能と判定された場合に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を所定時間並列投入する切替開閉器制御手順と
    を備えるき電切替方法。
  10. 前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間に電圧差および位相差がないと仮定し、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を並列投入したと仮定した場合に、前記第2の切替開閉器に流れる電流を前記回路網インピーダンスを基に算出し、該算出した電流値を基準電流値Isとする基準電流値算出手順
    を更に備え、
    前記並列投入可否判定手順においては、前記予測電流値Iの値が所定の閾値α1よりも小さく、前記予測電流値Iと前記基準電流値Isとの差が所定の閾値α2よりも小さい場合に、前記第2の切替開閉器の並列投入を行うこと能と判定する
    請求項に記載のき電切替方法。
  11. 前記並列投入可否判定手順により前記第2の切替開閉器の並列投入が不可と判定された場合には、前記第1の切替開閉器と前記第2の切替開閉器の両方を「切」にして前記中間セクションを一時停電させ、その後に前記第2の切替開閉器を「入」にすることにより、電車に給電するき電線を前記電源Aのき電線から前記電源Bのき電線へ切替える手順
    を含む請求項9又は10に記載のき電切替方法。
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