JP4912162B2 - 浮遊物除去装置 - Google Patents

浮遊物除去装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4912162B2
JP4912162B2 JP2007003665A JP2007003665A JP4912162B2 JP 4912162 B2 JP4912162 B2 JP 4912162B2 JP 2007003665 A JP2007003665 A JP 2007003665A JP 2007003665 A JP2007003665 A JP 2007003665A JP 4912162 B2 JP4912162 B2 JP 4912162B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen
floating
river
capturing body
floating substance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007003665A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008169616A (ja
Inventor
剛 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2007003665A priority Critical patent/JP4912162B2/ja
Publication of JP2008169616A publication Critical patent/JP2008169616A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4912162B2 publication Critical patent/JP4912162B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)

Description

本発明は、浮遊物除去装置に関し、特に、小水力発電所の渓流取水口等の取水口に設けられ、取水口に設けられている既存のスクリーンと協働して塵芥や草木等の浮遊物を捕捉して除去する浮遊物除去装置に関する。
一般に、小水力発電所の渓流取水口等の取水口には各種のスクリーンが設けられ、このスクリーンによって取水口から水路内に流入する水内に混入されている塵芥や草木等の浮遊物を捕捉し、取水口を介して水路内に浮遊物が取り込まれるのを防止している。
この場合、スクリーンに浮遊物が付着したままの状態にしておくと、スクリーンが目詰まりを起こし、取水量の低下や取水不能な状態となるため、一日又は週単位でレーキを用いて人力によりスクリーンに付着した浮遊物を掻き取る作業が必要になる。
ところで、昨今の効率化、省力化のなかでは、このような人力による作業を一日又は週単位で行うことが難しい。このため、機械的に浮遊物を除去する各種の除去設備(例えば、特許文献1参照。)が提案されているが、そのような除去設備は高価なものであり、また設置にかなりの時間を要するため、その間取水を停止しなければならず、小水力発電所等には適用しにくく、取水率の低下は避けられないのが現状となっている。
特開平8−53825
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、取水を停止することなく、短期間で設置できるとともに、一日又は週単位で捕捉した塵芥や草木等の浮遊物の除去作業を行う必要がなく、昨今の効率化、省力化に十分に対応可能な浮遊物除去装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような問題を解決するために、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、河川の水を取り入れる取水口に設けられ、該取水口を介して水路内に流入しようとする塵芥や草木等の浮遊物を捕捉し、除去するための浮遊物除去装置であって、前記取水口に設置される既存のスクリーンの河川側の面に着脱可能に設けられ、装着時に前記スクリーンの河川側の面の一部を遮蔽して、塵芥や草木等の浮遊物を捕捉する浮遊物捕捉体と、該浮遊物捕捉体を前記スクリーンの河川側の面に着脱させる着脱手段とを備え、前記浮遊物捕捉体は、略六面形状の箱状をなし、上面、下面、及び側面の一部がスクリーン部材によって形成されるとともに、上面が前記取水口の位置よりも河川の下流側に設けられた取水ダムの出水時の前記河川の水位よりも低い位置に位置するように、装置位置が設定されていることを特徴とする。
本発明浮遊物除去装置によれば、着脱手段によって浮遊物捕捉体をスクリーンの河川側の面に装着することにより、スクリーンの河川側の面の一部が浮遊物捕捉体によって遮蔽され、取水口から水路内に流入する水内に混入されている塵芥や草木等の浮遊物が浮遊物捕捉体及びスクリーンによって捕捉され、浮遊物が取水口から水路内に取り込まれるのが防止される。この場合、浮遊物捕捉体によってスクリーンの一部が遮蔽されることになるが、スクリーンのその他の部分は開放された状態となっているので、その開放された部分によって取水を確保し続けることができる。また、浮遊物捕捉体によって捕捉された浮遊物のうち、上面側に捕捉された浮遊物は取水ダムの出水時の強い流れによって浮遊物捕捉体から流し落とされることになるので、浮遊物捕捉体から浮遊物を除去する作業を軽減することができる。さらに、浮遊物捕捉体の上面、下面、及び側面の一部のスクリーン部材とスクリーンとの協働により、取水口から水路内に流入する水内に混入されている塵芥や草木等の浮遊物が捕捉され、浮遊物が取水口を介して水路内に取り込まれるのが防止される。
また、本発明において、前記浮遊物捕捉体は、下面が前記取水ダムの平水時の前記河川の最低水位よりも低い位置に位置するように、装着位置が設定されていることとしてもよい
本発明浮遊物除去装置によれば、浮遊物捕捉体によって捕捉された浮遊物のうち、側面及び下面側に捕捉された浮遊物は、取水時の水位の変動による流れによって浮遊物捕捉体から流し落とされることになるので、浮遊物細躯体から浮遊物を除去する作業を軽減することができる。
さらに、本発明において、前記浮遊物捕捉体は、前記スクリーンの河川側の面の少なくとも下端部を除いた略中央部を前記スクリーンの略全幅に亘って遮蔽するように構成されていることとしてもよい
本発明浮遊物除去装置によれば、着脱手段によって浮遊物捕捉体をスクリーンの河川側の面に装着することにより、スクリーンの河川側の面の少なくとも下端部を除いた略中央部が浮遊物捕捉体によって略全幅に亘って遮蔽され、取水口から水路内に流入する水内に混入されている塵芥や草木等の浮遊物が浮遊物捕捉体及びスクリーンによって捕捉され、浮遊物が取水口から水路内に取り込まれるのが防止される。この場合、浮遊物捕捉体によってスクリーンの下端部は開放された状態となっているので、その開放された部分によって取水を確保し続けることができる。
さらに、本発明において、前記浮遊物捕捉体の上面のスクリーン部材は、該スクリーン部材を構成するスクリーン板が河川の流れ方向と略平行に配置され、側面のスクリーン部材は、該スクリーン部材を構成するスクリーン板が河川の底部方向を向くように配置されていることとしてもよい
本発明浮遊物除去装置によれば、浮遊物捕捉体の上面側のスクリーン部材は、スクリーン板が河川の流れ方向と略平行に配置されているので、上面側にスクリーン部材で捕捉した塵芥や草木等の浮遊物は、その部分に作用する取水ダムの出水時の強い流れによって容易に流し落とされることになる。また、浮遊物捕捉体の側面側のスクリーンB材は、スクリーン板が河川の底部方向を向くように配置されているので、側面側のスクリーン部材で捕捉した塵芥や草木等の浮遊物は、その部分に作用する取水時の水位の変動による流れによって容易に流し落とされることになる。
さらに、本発明において、前記着脱手段は、前記スクリーン又は前記スクリーン周辺地盤にて反力支点を得るべく一端を固定し、他端にて前記浮遊物捕捉体を上下に摺動させる操作レバーを連通支持する支持部材と、前記支持部材に連通支持されて前記スクリーンの河川側の面上において前記浮遊物捕捉体を上下に摺動させる操作レバーとを備えていることとしてもよい
本発明浮遊物除去装置によれば、着脱手段の操作レバーを操作して、浮遊物捕捉体をスクリーンの河川側の面上に上下に摺動させることにより、浮遊物捕捉体をスクリーンの河川側の面に装着したり、スクリーンの河川側の面から離脱させたりすることができる。
さらに、本発明において、前記着脱手段は、前記浮遊物捕捉体を上下に回動させる操作レバーを回動可能に支持する支持部材と、該支持部材に回動可能に支持されて、前記スクリーンの河川側の面上において前記浮遊物捕捉体を上下動させる操作レバーとを備えていることとしてもよい
本発明浮遊物除去装置によれば、着脱手段の操作レバーを操作して、スクリーンの河川側の面上において浮遊物捕捉体を上下方向に回動させることにより、浮遊物捕捉体をスクリーンの河川側の面に装着したり、スクリーンの河川側の面から離脱させたりすることができる。
さらに、本発明において、前記浮遊物捕捉体には、前記浮遊物捕捉体を前記スクリーンから離脱させる際に、前記浮遊物捕捉体と一体に移動して、前記スクリーンに付着している浮遊物を掻き取るレーキが設けられていることとしてもよい
本発明浮遊物除去装置によれば、着脱手段の操作レバーを操作し、浮遊物捕捉体をスクリーンの河川側の面から離脱させることにより、浮遊物捕捉体と一体にレーキが移動し、レーキによってスクリーンに付着している塵芥や草木等の浮遊物が掻き取られることになる。
以上、説明したように、本発明の浮遊物除去装置によれば、浮遊物捕捉体と着脱手段とからなる簡単な構成のものであるので、取水を停止させることなく、短期間で設置することが可能となり、設置に要する費用を削減することができる。
また、取水ダムの平水時には、既存のスクリーンの下端部によって取水を確保し続けることができる。さらに、浮遊物捕捉体で捕捉した塵芥や草木等の浮遊物は、取水時の水位の変動による流れによって容易に浮遊物捕捉体から流し落とされるとともに、取水ダムの出水時の強い流れによっても流し落とされることになるので、一日又は週単位で浮遊物捕捉体から浮遊物を除去する作業が不要となり、昨今の効率化、省力化にも十分に対応することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図5には、本発明による浮遊物除去装置の一実施の形態が示されていて、図1は本発明による浮遊物除去装置が適用される河川の取水口付近を示す概略平面図、図2は図1の正面図、図3は図2の断面図、図4はレーキの詳細図、図5はスクリーンと浮遊物捕捉体との位置関係を示した斜視図である。
すなわち、本実施の形態の浮遊物除去装置1は、小水力発電所の渓流取水口等の取水口35に設けられ、河川36を流下する塵芥や草木等の浮遊物(以下、「浮遊物」という。)を捕捉し、浮遊物が取水口35を介して水路37内に取り込まれるのを防止するスクリーン30に適用可能なものであって、スクリーン30の河川36側の取付け面32(以下、「取付け面32」という。)に着脱可能に設けられる浮遊物捕捉体2と、浮遊物捕捉体2をスクリーン30の取付け面32に着脱させる着脱手段20とを備えている。
スクリーン30は、複数の帯状のスクリーン板31を所定の間隔ごとに縦向きに平行に配置して柵板状に形成したものであって、全体が垂直方向に対して所定の角度で傾斜するように、取水口35に取り付けられている。スクリーン30によって河川36から取水口35に取り込まれる水内に混入されている浮遊物が捕捉され、浮遊物が取水口35から水路37内に取り込まれるのが防止される。なお、取水口35は、河川36の流れ方向と直交する方向に開口するように、河川36の側壁に設けられている。
浮遊物捕捉体2は、地上部40とスクリーン30の取付け面32との間を上下方向に移動可能に設けられるものであって、後述する着脱手段20の操作により上下方向に移動し、スクリーン30の取付け面32に着脱される。
浮遊物捕捉体2は、略六面体形状の箱状をなすものであって、スクリーン30の取付け面32に装着したときに、スクリーン30の略中央部をスクリーン30の略全幅に亘って所定の高さで遮蔽するように、大きさが設定されている。浮遊物捕捉体2の上面3、下面16、浮遊物捕捉体2のスクリーン30と反対側の右側面7、河川36の流れ方向の前方側の前側面12、及び河川36の流れ方向の後方側の後側面13は、それぞれスクリーン部材4、17、8、14、14によって構成され、これらのスクリーン部材4、17、8、14、14によって河川36から取水口35に取り込まれる水内に混入されている浮遊物が捕捉される。なお、浮遊物捕捉体2のスクリーン30側の左側面11は全体が開口されている。
浮遊物捕捉体2の上面3のスクリーン部材4は、複数の帯状のスクリーン板5と複数の丸棒状の支持棒6とを縦横に組み合わせて格子状に形成したものであって、各スクリーン板5が河川36の流れ方向と略平行となるように、浮遊物捕捉体2の上面2に設けられている。
浮遊物捕捉体2の右側面7のスクリーン部材8は、一対の丸棒状の支持棒9、9と複数の帯状のスクリーン板10とを縦横に組み合わせて梯子状に形成したものであって、各支持棒9が水平方向を向き、各スクリーン板10が垂直方向を向くように、浮遊物捕捉体2の右側面7に設けられている。
浮遊物捕捉体2の前側面12及び後側面13のスクリーン部材14は、複数の帯状のスクリーン板15を縦向きに所定の間隔ごとに平行に配置して柵状に形成したものであって、各スクリーン板5が垂直方向を向くように、浮遊物捕捉体2の前側面12及び後側面13に設けられている。なお、本実施の形態においては、前側面12及び後側面13の各スクリーン板15を上面3のスクリーン部材8の各スクリーン板10と一体に形成しているが、各スクリーン板15を各スクリーン板10と別体に形成して、両者を溶接、ボルト止め等の連結手段によって一体に連結するように構成してもよい。
浮遊物捕捉体2の下面16のスクリーン部材17は、複数の帯状のスクリーン板18を横向きに所定の間隔ごとに平行に配置して柵状に形成したものであって、各スクリーン板18が水平方向を向くように、浮遊物捕捉体2の下面に設けられている。なお、本実施の形態においては、下面16のスクリーン部材17の各スクリーン板18を右側面7のスクリーン部材8の各スクリーン板10と一体に形成しているが、各スクリーン板18を各スクリーン板18と別体に形成して、両者を溶接、ボルト止め等の連結手段によって一体に連結するように構成してもよい。
下面16のスクリーン部材17は、浮遊物捕捉体2をスクリーン30の取付け面32に装着したときに、各スクリーン板18の先端がスクリーン30の各スクリーン板31に接触するか、あるいは微小隙間を介して対向するように、隣接するスクリーン板18、18間の間隔、及び各スクリーン板18の長さが設定されている。
着脱手段20は、一端がスクリーン30又はスクリーン30の周辺地盤40上にて反力支点を得るべく固定され、他端にて前記浮遊物捕捉体2を上下に摺動させる操作レバー21、21を連通支持する軸受等からなる支持部材22、22と、この支持部材22、22に連通支持されて前記スクリーン30の取付け面32上において前記浮遊物捕捉体2を上下摺動させる操作レバー21、21とを備えている。
両操作レバー21、21を上下方向に操作することにより、両操作レバー21、21と一体に浮遊物捕捉体2がスクリーン30の取付け面32上を上下方向に摺動し、浮遊物捕捉体2をスクリーン30の取付け面32に装着したり、取付け面32から離脱させたりすることができる。
なお、着脱手段20は、図6に示すように、浮遊物捕捉体2を上下に回動させる操作レバー21、21を回動可能に支持する軸受等からなる支持部材21、21と、この支持部材21、21に回動可能に支持されて前記スクリーン30の取付け面32上において前記浮遊物捕捉体2を上下に回動させる操作レバー21、21とによって構成してもよい。
浮遊物捕捉体2は、スクリーン30の取付け面32に装着したときに、上面3のスクリーン部材4が河川の出水時の水位よりも低く、平水時の最高水位よりも低く、最低水位よりも高い位置に位置し、下面16のスクリーン部材17が平水時の最低水位よりも低い位置に位置するように、スクリーン32の取付け面32への装着位置が設定されている。このような位置に浮遊物捕捉体2を装着することにより、スクリーン30の上下方向の略中央部を浮遊物捕捉体2で略全幅に亘って遮蔽しても、スクリーン30の下端部は常に開放された状態となっているので、この開放された下端部を介して取水を確保し続けることができる。
浮遊物捕捉体2の下面16のスクリーン部材17にはレーキ23が取り付けられ、浮遊物捕捉体2を上下方向に摺動させたときに、浮遊物捕捉体2と一体にレーキ23がスクリーン30の取付け面32上を上下方向に摺動し、このレーキ32の上下方向への摺動によってスクリーン30の取付け面32に付着されている浮遊物が掻き取られる。
レーキ23は、図4に示すように、一対の支持棒24、24と、両支持棒24、24の一端部に取り付けられる掻き取り部25とからなり、一対の支持棒24、24の他端部が浮遊物捕捉体2の下面16のスクリーン部材17に固定されている。
なお、レーキ23は、必ずしも設ける必要はなく、必要に応じて設けるようにすればよい。
次に、上記のように構成した本実施の形態による浮遊物除去装置1の作用について説明する。
まず、着脱手段20の操作レバー21を操作し、浮遊物捕捉体2及びレーキ23を下方に摺動させ、浮遊物捕捉体2をスクリーン30の取付け面32の略中央部に位置させ、レーキ23をスクリーン30の下端部に位置させ、浮遊物捕捉体2によってスクリーン30の取付け面32の略中央部をスクリーン30の略全幅に亘って遮蔽する。
そして、平水時には、取水ダム38の上流側に貯留されている水は、浮遊物捕捉体2及びスクリーン30を介して取水口35に流入し、取水口35から水路37内に取り込まれ、この際に、水内に混入されている浮遊物が浮遊物捕捉体2及びスクリーン30によって捕捉され、浮遊物が水路37内に取り込まれるのが防止される。
そして、取水口35を介しての取水を連続して行うことにより、浮遊物捕捉体2及びスクリーン30の各部が捕捉した浮遊物によって目詰まりを起こそうとするが、スクリーン30の下端部は常に開放された状態となっているので、その部分を介して取水を確保し続けることができる。
つまり、スクリーン30の下端部に捕捉した浮遊物は、取水時の水位の変動による流れによって容易に流し落とされ、河川36の底部に堆積されることになるので、スクリーン30の下端部を常に開放された状態に保つことができ、この開放された下端部を介して取水を確保し続けることができる。
また、浮遊物捕捉体2の右側面7のスクリーン部材8、前側面12のスクリーン部材14、及び後側面13のスクリーン部材14に捕捉された浮遊物は、それらのスクリーン部材8、14、14を構成する各スクリーン板10、15、15が垂直方向を向いて配置されているので、スクリーン30の下端部と同様に、取水時の水位の変動による流れによって容易に流し落とされ、河川36の底部に堆積されることになる。
さらに、浮遊物捕捉体2の下面16のスクリーン部材17に捕捉された浮遊物は、そのスクリーン部材17を構成する各スクリーン板18が水平方向を向いて配置されているので、スクリーン30の下端部と同様に、取水時の水位の変動による流れによって容易に流し落とされ、河川36の底部に堆積されることになる。
さらに、浮遊物捕捉体2の上面3のスクリーン部材4に捕捉された浮遊物は、そのスクリーン部材4を構成する各スクリーン板5が河川の流れ方向と略平行に配置されているので、出水時(取水ダム38からの放流時)の強い流れよって容易に流し落とされ、河川の下流方向に流されることになる。
上記のように構成した本実施の形態による浮遊物除去装置1にあっては、浮遊物捕捉体2と浮遊物捕捉体2をスクリーン30の取付け面32に着脱させる着脱手段20とからなる簡単な構成のものであり、しかも、浮遊物捕捉体2及び装着手段20は構造が簡単であるので、取水を停止させることなく短期間で取り付けることができ、設置に要する費用を削減することができる。
また、スクリーン30及び浮遊物捕捉体2で捕捉した浮遊物は、取水時の水位の変動による流れや出水時の強い流れによってスクリーン30及び浮遊物捕捉体2から容易に流し落とされることになるので、付着した浮遊物の除去作業を一日又は週単位で行うことなく所定の取水量を確保し続けることができ、昨今の効率化、省力化に十分に対応することができる。
なお、浮遊物捕捉体2で捕捉した浮遊物が大型のものであって、取水時の水位の変動による流れや出水時の流れによっても流し落とすことができない場合には、浮遊物捕捉体2をスクリーン30の取付け面32から離脱させて地上部40に引き上げ、地上部40で付着した浮遊物を除去すればよい。
本発明による浮遊物除去装置が適用される河川の取水口付近を示した概略平面図である。 図1の正面図である。 図2の断面図である。 レーキの詳細図である。 スクリーンと浮遊物捕捉体との位置関係を示した斜視図である。 着脱手段の変形例を示した概略断面図である。
符号の説明
1 浮遊物除去装置
2 浮遊物捕捉体
3 上面
4 スクリーン部材
5 スクリーン板
6 支持棒
7 右側面
8 スクリーン部材
9 支持棒
10 スクリーン板
11 左側面
12 前側面
13 後側面
14 スクリーン部材
15 スクリーン板
16 下面
17 スクリーン部材
18 スクリーン板
20 着脱手段
21 操作レバー
22 支持部材
23 レーキ
24 支持棒
25 掻き取り部
30 スクリーン
31 スクリーン板
32 取付け面
35 取水口
36 河川
37 水路
38 取水ダム
40 周辺地盤

Claims (7)

  1. 河川の水を取り入れる取水口に設けられ、該取水口を介して水路内に流入しようとする塵芥や草木等の浮遊物を捕捉し、除去するための浮遊物除去装置であって、
    前記取水口に設置される既存のスクリーンの河川側の面に着脱可能に設けられ、装着時に前記スクリーンの河川側の面の一部を遮蔽して、塵芥や草木等の浮遊物を捕捉する浮遊物捕捉体と、該浮遊物捕捉体を前記スクリーンの河川側の面に着脱させる着脱手段とを備え、
    前記浮遊物捕捉体は、略六面形状の箱状をなし、上面、下面、及び側面の一部がスクリーン部材によって形成されるとともに、上面が前記取水口の位置よりも河川の下流側に設けられた取水ダムの出水時の前記河川の水位よりも低い位置に位置するように、装置位置が設定されていることを特徴とする浮遊物除去装置。
  2. 前記浮遊物捕捉体は、下面が前記取水ダムの平水時の前記河川の最低水位よりも低い位置に位置するように、装着位置が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の浮遊物除去装置。
  3. 前記浮遊物捕捉体は、前記スクリーンの河川側の面の少なくとも下端部を除いた略中央部を前記スクリーンの略全幅に亘って遮蔽するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の浮遊物除去装置。
  4. 前記浮遊物捕捉体の上面のスクリーン部材は、該スクリーン部材を構成するスクリーン板が河川の流れ方向と略平行に配置され、側面のスクリーン部材は、該スクリーン部材を構成するスクリーン板が河川の底部方向を向くように配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の浮遊物除去装置。
  5. 前記着脱手段は、前記スクリーン又は前記スクリーン周辺地盤にて反力支点を得るべく一端を固定し、他端にて前記浮遊物捕捉体を上下に摺動させる操作レバーを連通支持する支持部材と、前記支持部材に連通支持されて前記スクリーンの河川側の面上において前記浮遊物捕捉体を上下に摺動させる操作レバーとを備えていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の浮遊物除去装置。
  6. 前記着脱手段は、前記浮遊物捕捉体を上下に回動させる操作レバーを回動可能に支持する支持部材と、該支持部材に回動可能に支持されて、前記スクリーンの河川側の面上において前記浮遊物捕捉体を上下動させる操作レバーとを備えていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の浮遊物除去装置。
  7. 前記浮遊物捕捉体には、前記浮遊物捕捉体を前記スクリーンから離脱させる際に、前記浮遊物捕捉体と一体に移動して、前記スクリーンに付着している浮遊物を掻き取るレーキが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の浮遊物除去装置。
JP2007003665A 2007-01-11 2007-01-11 浮遊物除去装置 Expired - Fee Related JP4912162B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003665A JP4912162B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 浮遊物除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003665A JP4912162B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 浮遊物除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008169616A JP2008169616A (ja) 2008-07-24
JP4912162B2 true JP4912162B2 (ja) 2012-04-11

Family

ID=39697960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007003665A Expired - Fee Related JP4912162B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 浮遊物除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4912162B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6595772B2 (ja) * 2015-02-20 2019-10-23 株式会社荏原製作所 除塵設備およびその製造方法、排水機場、ならびに、塵芥の除去方法
KR102116820B1 (ko) * 2016-07-04 2020-05-29 두산중공업 주식회사 취수용 스크린의 자동세척장치 및 자동세척장치가 구비된 취수용 스크린

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02274912A (ja) * 1989-04-18 1990-11-09 Toshiba Corp 異物除去装置
JP3026774B2 (ja) * 1997-04-21 2000-03-27 東京電力株式会社 固定式バ−スクリ−ン用粗目ネット
JP2004068269A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Daiwa Kikai Setsubi Kk 水路スクリーンの塵埃排除装置
JP4545476B2 (ja) * 2004-04-13 2010-09-15 中国電力株式会社 水力発電用導水路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008169616A (ja) 2008-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101084319B1 (ko) 제진기의 잔류 진개물 제거장치
KR102285379B1 (ko) 협잡물겸 침사 수거용 제진기
JP5775499B2 (ja) 水路側部における濾過取水装置及び水路側部における濾過取水方法
JP4912162B2 (ja) 浮遊物除去装置
KR101119517B1 (ko) 로터리 제진기
JP2002356832A (ja) バースクリーン装置
JPH093858A (ja) エスカレーター式高速除塵機
CN207811507U (zh) 一种移动式河道治理尾水处理装置
CN103830949A (zh) 超细格栅清污机的清渣装置
KR20080104787A (ko) 제진기 스크린
KR101056817B1 (ko) 해파리 및 부유물 제거용 트랙 제진기
JP2008174942A (ja) バースクリーン式除塵機
JP2003184055A (ja) 除塵機
CN103866747B (zh) 薄型超细旋转格栅清污机
JP2013096204A (ja) 除塵機
JP2011196073A (ja) 取水口におけるゴミ取り装置
JP6478164B2 (ja) 取水用除塵装置及び水力発電装置
CN220385907U (zh) 一种污水处理进水廊道的过滤结构
JP3192999U (ja) 回転式除塵装置
JP6958333B2 (ja) 除塵装置用上流側スクリーン
KR20130085169A (ko) 긴급 상황용 강제배수 기능을 갖는 제진기
CN220070943U (zh) 一种混凝土搅拌站污水固液分离器
JP6144818B1 (ja) 逆洗浄式除塵用スクリーンを備えた水車
KR102670886B1 (ko) 이중 스크린을 구비한 로타리 제진기
CN217480372U (zh) 一种市政环保排水沟

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4912162

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees