JP4911870B2 - 非水電解液電池 - Google Patents

非水電解液電池 Download PDF

Info

Publication number
JP4911870B2
JP4911870B2 JP2003047937A JP2003047937A JP4911870B2 JP 4911870 B2 JP4911870 B2 JP 4911870B2 JP 2003047937 A JP2003047937 A JP 2003047937A JP 2003047937 A JP2003047937 A JP 2003047937A JP 4911870 B2 JP4911870 B2 JP 4911870B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative electrode
electrode lead
nickel
copper
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003047937A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004259547A (ja
Inventor
秀哉 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2003047937A priority Critical patent/JP4911870B2/ja
Publication of JP2004259547A publication Critical patent/JP2004259547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4911870B2 publication Critical patent/JP4911870B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非水電解液電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、軽量であると共に高電位・高容量・高性能・長寿命といった利点を有することから、リチウム含有化合物を正極に、リチウムをドープ且つ脱ドープすることが可能な炭素材料を負極に用いた非水電解液電池が各種電子機器、特に携帯電話やノート型パソコン等の携帯用電子機器の供給電源として実用化され普及しており、高性能電気自動車用・ハイブリッド自動車用・電動バイク用・電動アシスト付自転車用・電動工具用等の供給電源や、各種バックアップ電源としても実用化が期待されている。
【0003】
ところでこのような非水電解液電池において、従来は構造上・サイズ上の制約から、電気エネルギーの取り出し用負極リードが、負極の端部に1個固定されている。この負極リードはニッケル材が用いられている。ニッケルリードは抵抗が高いため、電極内の電流分布が不均一となり、特に高出力放電において、充分容量が取り出せないという問題があった。また、高率放電時のリード部の発熱により電池の温度上昇を生じ、容量低下を招くという問題があった。
【0004】
このような課題を解決するため、非水電解液電池に以下のような負極リードを使用することが提案されている。
【0005】
銅板をスリットした後ニッケルメッキし、これを熱処理して平角線負極リードにする方法、または、丸銅線へニッケルメッキを施した後圧延し、これを熱処理して平角線負極リードにする方法が報告されている(例えば、特許文献1参照。)。
銅板とニッケル板を積層、圧延し、これを熱処理して平角線負極リードにする方法が報告さている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
非水電解液電池に、これらの負極リードを用いることにより、高率放電時の容量低下を抑制でき、電池の高出力化を図ることができる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−176490号公報
【特許文献2】
特開2001−176491号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の非水電解液電池では、つぎのような問題がある。
銅板をスリットした後ニッケルメッキし、これを熱処理して得られる平角線負極リード、丸銅線へニッケルメッキを施した後圧延し、これを熱処理して得られる平角線負極リード、および、銅板とニッケル板を積層、圧延し、これを熱処理して得られる平角線負極リードは、ビッカース硬度や伸びを所望の値に安定させることが難しく、必要以上に硬くなったり伸びが小さくなってしまうため、多数の負極リードを超音波溶接するに従い、ホーンとアンビルが磨耗し次第に溶接強度が低くなり、そのため早期にホーンとアンビルを交換しないと、安定した溶接強度を得ることが出来なくなる問題がある。
【0009】
丸銅線へニッケルメッキを施した後圧延し、これを熱処理して得られる平角線負極リードは、ニッケルメッキ厚が安定しないため抵抗溶接を行う際、溶接状態にバラツキが生じる問題がある。
【0010】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、安定した溶接を行うことができる負極リードを有する非水電解液電池を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の非水電解液電池は、正極と、負極と、非水電解液とを電池缶に収納する非水電解液電池において、上記負極と上記電池缶を接続する負極リードが、銅にニッケル膜を被覆するものであり、ビッカース硬度Hvが80以上100未満の範囲にあるものである。これにより、負極リードの電気抵抗が適度になり、ニッケル膜の機械的強度が適度になる。
【0012】
ここで、負極リードは、伸びが4%以上20%未満の範囲にあることが好ましい。また、ニッケル膜の厚さが1〜5μmの範囲にあることが好ましい。また、銅は、丸銅線を圧延して平角線にしたものであることが好ましい。また、銅は、丸銅線を圧延して平角線にし、これを熱処理したものであることが好ましい。また、ニッケル膜は、メッキ法により形成されることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、非水電解液電池に係る発明の実施の形態について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る非水電解液電池を示す断面図である。
【0014】
図1において、非水電解液電池の正極2に使用する活物質としては、以下の電池電極材料が挙げられる。
すなわち、CuO、Cu2 O、Ag2 O、CuS、CuSO4 などのI属金属化合物、TiO2 、TiS2 、SiO2 、SnOなどのIV属金属化合物、VO2 、V2 5 、V6 12、VOx、NbO2 、Nb2 5 、Bi2 3 、Sb2 3 などのV属金属化合物、CrO3 、Cr2 3 、MoO2 、MoO3 、MoS2 、WO2 、WO3 、SeO2 などのVI属金属化合物、MnO2 、Mn2 3 などのVII属金属化合物、Fe2 3 、FeO、Fe3 4 、FeS2 、NiO2 、Ni2 3 、NiO、CoO3 、CoOなどのVIII属金属化合物、または、一般式LixMX2 、LixMNyX2 (M、NはIからVIII属の金属、Xは酸素、硫黄などのカルコゲン化合物を示す。)などで表される、例えば、リチウム−コバルト系複合酸化物あるいはリチウム−マンガン系複合酸化物などの金属化合物などが使用できる。
【0015】
一般式LiMO2 の複合酸化物は、Mとしては具体的には、Fe、Co、Ni、Mn、Cu、Zn、Cr、Mo、W、V、Nb、Ti、Al、Sn、B、Ga、Mg、Ca、Sr、In、Si、Geからなる群のうちの少なくとも1種以上を含有することが好ましい。
【0016】
また、SO2 、SOCl2 、(CFx)n、Ag2 CrO4 、Bi2 Pb2 5 などを使用できる。また、ポリピロール、ポリアニリン、ポリパラフェニレン、ポリアセチレン、ポリアセン系材料などの導電性高分子化合物、擬グラファイト構造炭素質材料などが使用できる。
【0017】
特に、Li+ 挿入型材料としては、二酸化マンガン、λ−MnO2 、LiMn3 6 等のマンガン酸化物、五酸化バナジウム、八酸化三バナジウム、七酸化三バナジウム等のバナジウム酸化物、LixCoO2 、二酸化モリブデン、また二硫化チタン、二硫化モリブデン、ニオブの硫化物、CuS等の金属硫化物、NbSe、VSe2 等の金属セレン化物、CuCl2 、フッ化炭素等のハロゲン化物、クロム酸化物、および酸化銅等の公知の材料が使用できる。
【0018】
本発明の非水電解液電池の負極1に使用する活物質としては、リチウムを吸蔵・離脱可能な負極材料を用いることができる。例えば、リチウムと合金あるいは化合物を形成可能な金属あるいは半導体、またはこれらの合金あるいは化合物が挙げられる。これら金属、合金あるいは化合物は、例えば、化学式Ds Et Liu で表されるものである。この化学式において、Dはリチウムと合金あるいは化合物を形成可能な金属元素および半導体元素のうちの少なくとも1種を表わし、EはリチウムおよびD以外の金属元素および半導体元素のうち少なくとも1種を表す。また、s、tおよびuの値は、それぞれs>0、t≧0、u≧0である。
【0019】
中でも、リチウムと合金あるいは化合物を形成可能な金属元素あるいは半導体元素としては、4B族の金属元素あるいは半導体元素が好ましく、特に好ましくはケイ素あるいはスズであり、最も好ましくはケイ素である。これらの合金あるいは化合物も好ましく、具体的には、SiB4 、SiB6 、Mg2 Si、Mg2 Sn、Ni2 Si、TiSi2 、MoSi2 、CoSi2 、NiSi2 、CaSi2 、CrSi2 、Cu5 Si、FeSi2 、MnSi2 、NbSi2 、TaSi2 、VSi2 、WSi2 あるいはZnSi2 などが挙げられる。
【0020】
また、リチウムを吸臓・離脱可能な負極材料としては、炭素材料,金属酸化物あるいは高分子材料なども挙げられる。炭素材料としては、例えば、難黒鉛化性炭素,人造黒鉛,コークス類,グラファイト類,ガラス状炭素類,有機高分子化合物焼成体,炭素繊維,活性炭あるいはカーボンブラック類などが挙げられる。このうち、コークス類には、ピッチコークス,ニードルコークスあるいは石油コークスなどがあり、有機高分子化合物焼成体というのは、フェノール類やフラン類などの高分子材料を適当な温度で焼成して炭素化したものをいう。また、金属酸化物としては、酸化鉄,酸化ルテニウム,酸化モリブデンあるいは酸化スズなどが挙げられ、高分子材料としてはポリアセチレンあるいはポリピロールなどが挙げられる。
【0021】
本発明に用いられる非水電解液は有機溶媒とそれに溶解した電解質からなっている。
有機溶媒としては、特に限定されるものではないが、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等の環状カーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等の鎖状カーボネート、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等の環状エステル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル等の鎖状エステル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル等を挙げることができ、1種もしくは2種以上のものを混合して用いることができる。
【0022】
電解質としては溶媒に溶解し、イオン伝導性を示すリチウム塩であれば特に限定されることなく、例えば、LiPF6 、LiPF4 、LiClO4 、LiCF3 SO3 、LiN(CF3 SO2 2 、LiC(CF3 SO2 3 等を挙げることができ、1種もしくは2種以上のものを混合して用いることができる。
【0023】
本発明の非水電解液電池は以上のような正極活物質よりなる正極2、負極活物質よりなる負極1、および非水電解液を、例えば、円筒状の鉄製電池缶5内に収納し、当該電池缶5とトップカバー7をカシメ密閉して構成される。
【0024】
上記正極2は正極リード12によって安全弁8に接続され、安全弁8はトップカバー7と電気的に接続ざれている。上記負極1は負極リード11によって電池缶5に接続されている。負極リード11は、銅にニッケル膜を被覆するものである。銅は、丸銅線を圧延して平角線にしこれを熱処理したものである。ニッケル膜は、メッキ法により形成される。
【0025】
以上のことから、本実施の形態によれば、正極と、負極と、非水電解液とを電池缶に収納する非水電解液電池において、上記負極と上記電池缶を接続する負極リードが、銅にニッケル膜を被覆するものであり、ビッカース硬度Hvが80以上100未満の範囲にあるので、負極リードの電気抵抗が適度になり、ニッケル膜の機械的強度が適度になる。この結果、負極リードは、安定した溶接を行うことができる。
【0026】
なお、このような電池では、過充電等に対処するために、電池の内圧上昇に応じて電池内で電流遮断する電流遮断機構を設けても良い。また、電池の形状は円筒形に限らず、角形、楕円型であっても良いことはもちろんである。
【0027】
本実施の形態で用いる負極リードは、ニ次電池ばかりでなく一次電池にも採用することができる。さらに、外装として高分子膜と金属薄膜等から構成される多層フィルムを用いた非水電解液電池或いはゲル状電解質を用いた非水電解質電池で、負極リードを挟んで熱融着樹脂層を介して多層フィルムをヒートシールで密閉する構造を採るものにおいても、負極リードとして用いることができる。
【0028】
また、本発明は上述の実施の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0029】
【実施例】
つぎに、本発明にかかる実施例について具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではないことはもちろんである。
【0030】
実施例1
非水電解液電池の作製方法について説明する。
最初に、正極の作製方法について説明する。まず、厚さ20μmのアルミニウム箔(正極集電体)に、LiCoO2 粉末(正極活物質)91質量部と黒鉛粉末(導電助剤)6質量部およびポリフッ化ビニルデン(結着剤)3質量部の混合物をN−メチル−2−ピロリドンに分散して塗布し、乾燥後、ローラープレス機によりプレスして帯状の正極とした。この正極集電体にアルミニウムからなる正極リードを超音波溶接で固定した。
【0031】
つぎに、負極の作製方法を説明する。負極は不活性ガス雰囲気中で焼成した後、平均粒径20μmに粉砕した炭素材料(負極活物質)を90質量部とポリフッ化ビニルデン(結着剤)を10質量部混合し、これをN−メチル−2−ピロリドンに分散して厚さ15μmの銅箔(負極集電体)に塗布し、乾燥後、ローラープレス機によりプレスして帯状の負極とした。
【0032】
ここで、負極リードはつぎのように作製する。
まず丸銅線軟材を圧延により、幅4mmで厚さが約94μmの平角線にする。圧延により作製された平角線は、加工硬化しているので、500℃で1時間熱処理することによりに軟化させた。
【0033】
この後、表面にニッケルメッキを3μm施して、厚さ100μmのリードを作製した。ここで、メッキ処理液などの条件を選択する事で、比較的軟らかいニッケル膜を形成した。
【0034】
リードのビッカース硬度Hvは95であった。また、伸びは11%であった。
なお、伸びの測定方法は、JIS Z 2241 金属材料引張試験方法に基づくものである。
つぎにこの平角線を所定の長さに切断する。以上により、負極リードを得ることができる。
【0035】
上述のように作製した負極リードは、負極に接続される。具体的には、負極集電体の一端に負極リードを超音波溶接で固定する。また、溶接方法は、抵抗溶接も採用することができる。
【0036】
つぎに、上述のように作製した正極および負極を使って非水電解液電池を作製した。図1に示すように、本発明の非水電解液電池は、負極1、正極2、これらの両電極を離間するセパレータ3、渦巻き状素子と電池缶5を絶縁する絶縁板4、電池缶5、ガスケット6、トップカバー7、安全弁8、負極集電体9、正極集電体10、負極リード11、正極リード12、PTC13等からなっている。
【0037】
上記で作製した正極と負極は、セパレータ3を介して渦巻き状に巻回後、電池缶5(φ18mm、高さ67mm)に挿入し、正極リード12は安全弁8に、負極リード11は電池缶5の底に接続固定する。ここで、電池缶5の底への負極リード11の接続固定は抵抗溶接により行う。
【0038】
つぎに、プロピレンカーボネートと炭酸ジメチルが体積比1:1の混合溶媒にLiPF6 を1mol/lに調整した電解液を注入後、電池を封口した。
【0039】
銅の平角線の熱処理条件は、500〜600℃の範囲で1時間程度が好ましい。500℃より低い温度で熱処理した場合にはビッカース硬度が高いままでバネ性がニッケル膜と銅材に大きな差を生じて振動で剥離を生じるおそれがあるからであり、一方600℃より高い温度で熱処理するとニッケル膜及び銅材の強度ともに弱くなり、バネ性は全く失われバネ性を示さない。従って、振動等の衝撃で変形したままとなり、変形部分の疲労破壊を起こし易いからである。
【0040】
負極リードの厚さ方向において、ニッケルメッキの厚さは1〜5μmの範囲にあることが好ましい。
抵抗溶接を行う際、ニッケルメッキの厚さが1μmより薄いと、厚み不足で発熱が不足し抵抗溶接が確実に行えなくなるからである。ニッケルメッキを施さない銅平角線では、安定した抵抗溶接が困難である。
【0041】
超音波溶接を行う際、ニッケルメッキの厚さが5μmより厚いと、表面の硬度が高くなり、超音波溶接が困難になるからである。またニッケルメッキの厚さが5μmより厚いと、低サイクル疲労が生じてリード自体が割れ易くなるので、リードへ振動や衝撃等がかかって切断する可能性がある。
【0042】
ニッケルメッキの厚さは、幅方向並びに長手方向バラツキとして±1μmであることがさらに好ましい。ニッケルメッキ厚さにバラツキがあると、抵抗溶接及び超音波溶接を行う際に溶接状態が安定しないという問題が生じる。前述したようにニッケルメッキの厚さは、抵抗溶接と超音波溶接を両立させるのに最適な厚さが求められており、ニッケルメッキの厚さを管理することは溶接品質を維持するにあたって、重要なポイントである。ニッケルメッキの厚さバラツキが±1μmの範囲内であれば、抵抗溶接と超音波溶接の両方の溶接信頼性をより確実に確保することができる。
【0043】
負極リードの厚さ方向において、ニッケルメッキの厚さは約3μmであることがさらに好ましい。この厚さは、ニッケルメッキ層が不利に働く超音波溶接と、有利に働く抵抗溶接の相反する要求に対して両立する最適な条件である。
【0044】
負極リードのビッカース硬度Hvは80以上100未満の範囲にあることが好ましい。
ビッカース硬度Hvが80より小さくなるとバネ性が消失し、電池落下時に変形して内部ショートを招く可能性があるからであり、ビッカース硬度Hvが100より大きくなると、超音波溶接時にホーン或いはアンビルの食い付きが悪く、摩耗も早くなり、溶接が確実に行えないからである。また、ビッカース硬度Hvが100より大きいと、低サイクル疲労が生じて割れ易いので、リードへ振動や衝撃等がかかって切断したり溶接部が剥離する可能性がある。ビッカース硬度Hvが80以上100未満の範囲にある場合は、負極リードのバネ性があるため、電池落下時に変形して内部ショートを引き起こす危険が回避でき、リードへ振動や衝撃等がかかっても低サイクル疲労により切断する危険を回避できる。また超音波溶接も確実に行うことができる。
【0045】
負極リードのビッカース硬度Hvは90以上100未満の範囲にあることがさらに好ましい。ビッカース硬度が高いと超音波溶接が確実に行えない、低サイクル疲労が生じてリードが割れ易いといった問題があり、ビッカース硬度が低いと変形して内部ショートを引き起こすといった問題があることから、ビッカース硬度に対して相反する特性が求められている。ビッカース硬度Hvが90以上100未満の範囲は、相反する要求に対して両立するためのより適した条件である。
【0046】
伸びは4%以上20%未満の範囲にあることが好ましい。伸びが4%より小さいと、低サイクル疲労が生じて割れ易いので、リードへ振動や衝撃等がかかって切断したり溶接部が剥離する可能性がある。また超音波溶接性も悪くなる。伸びが20%より大きいと、電池落下時に変形して内部ショートを引き起こす可能性がある。
【0047】
負極リードは、その表面にプロジェクション加工を施しても良い。負極リードは、缶底と溶接される面に突き出た、プロジェクションを成形することができる。負極リードは、ニッケルメッキが表面に存在する事で、缶底への抵抗溶接が容易に行えるが、負極リードにプロジェクション加工を施すと、抵抗溶接時の加圧力バラツキに対して追従でき、スプラッシュの発生も抑えられるので、更に溶接性が向上する。また、一度に2点以上溶接させると、回転トルクに強い溶接が出来、電池が落下したり振動・衝撃等が加わっても、溶接部が剥離するのを防止できる。なお、プロジェクション加工は電池缶の缶底に施しても良い。
【0048】
本実施例では、負極リードはつぎのように作製する。まず丸銅線軟材を圧延して平角線にする。づきに、平角線を熱処理により軟化させる。つぎに、メッキにより表面にニッケル膜を形成する。ここで、メッキ処理液などの条件を選択する事で、比較的軟らかいニッケル膜を形成する。
【0049】
本発明は、この方法に限定されない。このほかつぎの方法でも良い。丸銅線軟材を圧延して平角線にする。つぎに、メッキにより表面にニッケル膜を形成する。ここで、メッキ処理液などの条件を選択する事で、比較的軟らかいニッケル膜を形成する。つぎに、熱処理により軟化させる。
【0050】
本実施例では、負極リードの母材として銅を使用する。母材は銅に限定されない。このほか、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、マグネシウム、マグネシウム合金、モリブデン、モリブデン合金、タングステン、タングステン合金などを採用することができる。
【0051】
本実施例では、負極リードはニッケル膜が形成される。表面被覆層は、このニッケルに限定されない。このほかの金属として、亜鉛などを採用することができる。
【0052】
比較例1
本比較例においては、負極リードとして厚さが0.1mmで幅が4mmのニッケル板を用いた。このほかの点については、実施例1と同様である。すなわち、正極の作製方法、負極の作製方法、負極リードの負極への接続方法、非水電解液電池の作製方法は、実施例1と同様である。
【0053】
比較例2
本比較例では、負極リードはつぎのように作製する。すなわち、幅4mmで厚さが約96μmの銅製の平角線を用意する。なお、銅製の平角線の断面積は約0.38mm2 になる。つぎに、メッキ法により、この平角線の表面に厚さが2μmになるようにニッケル膜を形成する。このメッキにより厚さが合計で約100μm(約0.1mm)になる。また、このときのビッカース硬度は約220Hvであった。
【0054】
つぎに、このニッケル膜を形成した平角線を、500℃で1時間熱処理をする。この熱処理により平角線のビッカース硬度は約150Hvになる。つぎに、この平角線を所定の長さに切断する。以上により、負極リードを得ることができる。このほかの点については、実施例1と同様である。すなわち、正極の作製方法、負極の作製方法、負極リードの負極への接続方法、非水電解液電池の作製方法は、実施例1と同様である。
【0055】
比較例3
本比較例では、負極リードはつぎのように作製する。すなわち、直径0.7mmの銅の丸棒を用意する。つぎに、メッキ法により、この銅の丸棒に厚さが200μm(0.2mm)になるようにニッケル膜を形成する。つぎに、このニッケルメッキされた銅の丸棒を圧延する。圧延した結果、ニッケルメッキされた銅の丸棒の断面形状は両側辺が丸みを帯びた板状になった。その板状断面の厚さは約0.1mmであり、その幅は約4mmであった。また、ニッケル膜の厚さは、リードの厚さ方向において、負極リードの幅方向の中央で約2.5μmであった。ニッケル層の厚さは、この中央部が最も薄く両側辺に近づくに従い厚くなる。また、両側辺において厚さ方向に直角で厚さを2等分する線上において、膜厚は最大になり約60μmになる。
【0056】
このほかの点については、実施例1と同様である。すなわち、正極の作製方法、負極の作製方法、負極リードの負極への接続方法、非水電解液電池の作製方法は、実施例1と同様である。
【0057】
比較例4
本比較例では、負極リードは、ニッケル−銅−ニッケルクラッド材を用いた。この負極リードは、ニッケル、銅、およびニッケルを積層し、これを圧延することにより製造する。この結果、銅の厚さは約96μmで、この銅の上下に形成されたニッケル膜はそれぞれ約2μmとなり、これらを合計した全体の厚さは約100μm(約0.1mm)になる。また、このときのビッカース硬度は約220Hvであった。
【0058】
つぎに、このクラッド材を、500℃で1時間熱処理をする。この熱処理によりクラッド材のビッカース硬度は約150Hvになる。つぎに、このクラッド材を4mm幅に切断した後に、所定長さに切断する。以上により、負極リードを得ることができる。
【0059】
このほかの点については、実施例1と同様である。すなわち、正極の作製方法、負極の作製方法、負極リードの負極への接続方法、非水電解液電池の作製方法は、実施例1と同様である。
【0060】
実施例1、比較例1〜4において作製した非水電解液電池について、特性及び評価結果をまとめたものを表1に示す。
【0061】
【表1】
Figure 0004911870
【0062】
導電率についてみてみる。実施例1において、導電率は90%である。
これに対して、比較例1は16%である。この違いは、実施例1が低抵抗の銅材料を主体として構成されているのに対して、比較例1は銅よりも固有抵抗が高いニッケルのみで作られていることによる。
【0063】
比較例2の伝導率は90%である。本比較例と実施例1は、銅の占める割合が同一である。
【0064】
比較例3は導電率が75%である。本比較例と実施例の導電率の違いはつぎの原因による。実施例1は、銅線圧延後平板になった銅の周りに、均一に3μmのニッケルメッキが施されているが、比較例3は、銅線にニッケルメッキを施した後に圧延し平板にしている為、メッキの厚い部分も生じ、銅の占める割合が少なくなるので、導電率も低くなる。
【0065】
比較例4の導電率は90%である。本比較例と実施例1は、銅の占める割合が同一である。
【0066】
ビッカース硬度Hvを見てみる。
実施例1のビッカース硬度Hvは95である。これに対して、比較例1のビッカース硬度Hvは、85である。この違いは、比較例1がニッケル単体で構成されていることによる。
【0067】
比較例2〜4のビッカース硬度Hvは150と、実施例1のそれよりも高い。これは、実施例1ではメッキ条件を調節することにより柔らかいニッケル膜を形成しているのに対して、比較例2〜4では通常の硬いニッケル膜を形成しているためと考えられる。
【0068】
伸びについてみてみる。
実施例1の伸びは11%である。これに対して、比較例1は24%である。この違いは、比較例1がニッケル単体で構成され、熱処理も行われていないことによる。
【0069】
比較例2〜4の伸びは、2〜8%と、実施例1のそれに比較して小さい。これは、実施例1ではメッキ条件を調節することにより柔らかいニッケル膜を形成しているのに対して、比較例2〜4では通常の硬いニッケル膜を形成しているためと考えられる。
【0070】
負極リードを缶底に抵抗溶接したときの、溶接性についてみてみる。
ここで、丸印は抵抗溶接が満足の行く状態であったことを意味する。バツ印は、多数の負極リードサンプルについて抵抗溶接を行った場合、若干の負極リードサンプルでは溶接不良が認められることを意味する。
【0071】
実施例1、比較例1、および比較例2では、抵抗溶接は満足すべきものであった。
これに対して、比較例3では、若干の溶接不良が認められた。これは、比較例3では、ニッケル膜を形成した丸銅線を圧延する場合、ニッケル膜厚さの不均一が発生する。このニッケル膜厚さの不均一により、抵抗溶接が若干不安定になることが原因と考えられる。
【0072】
比較例4では、抵抗溶接は満足すべきものであった。これは、銅の表面にニッケルが均一に存在することによる。
【0073】
負極リードを電極集電体(銅箔)に超音波溶接したときの溶接性についてみてみる。
ここで、丸印は長期に渡って安定した超音波溶接が行えることを意味する。バツ印は、多数の負極リードサンプルを超音波溶接するに従い、ホーンとアンビルが磨耗し次第に溶接強度が低くなり、そのため早期にホーンとアンビルを交換しないと、安定した溶接強度を得ることが出来なくなることを意味する。
【0074】
実施例1および比較例1では、長期に渡って安定した超音波溶接が行えることが確認された。実施例1においては、ビッカース硬度Hvが適切な範囲に設定されているので、長期に渡って安定した超音波溶接が行える。
【0075】
これに対して、比較例2〜4は、ホーンとアンビルが磨耗し、次第に溶接強度が低くなることが認められた。比較例2〜4では、超音波溶接のホーンとアンビルが新品の時は溶接可能である。しかしリード表面の硬度が高いため、溶接回数多くなるに従いホーンとアンビルが磨耗し、次第に溶接強度が低くなる。そのため早期にホーンとアンビルを交換しないと、安定した溶接強度を得ることが出来なくなる。
【0076】
落下試験の結果についてみてみる。
実施例1では、負極リードが変形して素子内へ潜ったものはなかった。これは、負極リードの硬度が十分に大きく、また伸びが限度内にあるので、負極リードのバネ性が保たれているためと考えられる。
比較例1では、負極リードが変形して素子内にもぐってしまうものが、10サンプル中6個認められた。これは、負極リードの硬度が比較的小さく、また延びが大きすぎるために、負極リードのバネ性を保持できなくなったためと考えられる。
比較例2〜4では、負極リードが変形して素子内へ潜ったものはなかった。これは、負極リードの硬度が十分に大きく、また伸びが限度内にあるので、負極リードのバネ性が保たれているためと考えられる。
【0077】
以上のことから、実施例1においては、全ての項目において満足すべき結果が得られた。これに対して、比較例1〜4においては、いずれかの項目において満足できない結果があった。
【0078】
【発明の効果】
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
負極リードは、銅にニッケル膜を被覆するものであり、ビッカース硬度Hvが80以上100未満の範囲にあるので、安定した溶接を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非水電解液電池を示す断面図である。
【符号の説明】
1‥‥負極、2‥‥正極、3‥‥セパレータ、4‥‥絶縁板、5‥‥電池缶、6‥‥ガスケット、7‥‥トップカバー、8‥‥安全弁、9‥‥負極集電体、10‥‥正極集電体、11‥‥負極リード、12‥‥正極リード、13‥‥PTC

Claims (4)

  1. 正極と、負極と、非水電解液とを電池缶に収納する非水電解液電池において、
    上記負極と上記電池缶を接続する負極リードは、平角線状の銅にニッケル膜を被覆するものであり、前記平角線状の銅にニッケル膜を被覆した負極リードのビッカース硬度Hvが80以上100未満の範囲にある
    ことを特徴とする非水電解液電池。
  2. 前記負極リード伸びが4%以上20%未満の範囲にある
    ことを特徴とする請求項1記載の非水電解液電池。
  3. ニッケル膜の厚さが、1〜5μmの範囲にある
    ことを特徴とする請求項1記載の非水電解液電池。
  4. ニッケル膜は、メッキ法により形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の非水電解液電池。
JP2003047937A 2003-02-25 2003-02-25 非水電解液電池 Expired - Lifetime JP4911870B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003047937A JP4911870B2 (ja) 2003-02-25 2003-02-25 非水電解液電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003047937A JP4911870B2 (ja) 2003-02-25 2003-02-25 非水電解液電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004259547A JP2004259547A (ja) 2004-09-16
JP4911870B2 true JP4911870B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=33114052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003047937A Expired - Lifetime JP4911870B2 (ja) 2003-02-25 2003-02-25 非水電解液電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4911870B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006139987A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Hitachi Cable Ltd 電池パック用板状配線材及び電池パック
US20090081532A1 (en) 2007-09-21 2009-03-26 David Aaron Kaplin Electrochemical cell with improved internal contact
JP2006324180A (ja) 2005-05-20 2006-11-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蓄電池およびその製造法
JP2007035379A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Misuzu:Kk 電池用集電基体
JP5004488B2 (ja) * 2006-03-31 2012-08-22 三洋電機株式会社 電池
JP5306620B2 (ja) * 2007-09-11 2013-10-02 古河電気工業株式会社 超音波溶接用銅箔、およびその表面処理方法
JP2012174335A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Sumitomo Electric Ind Ltd リード部材
JP2013020878A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 Sumitomo Electric Ind Ltd リード部材とその製造方法
US9505082B2 (en) 2012-08-28 2016-11-29 Gs Yuasa International, Ltd. Manufacturing method of electric storage apparatus and electric storage apparatus
US10003067B2 (en) 2012-09-12 2018-06-19 Gs Yuasa International Ltd. Electric storage device and method for producing electric storage device
JP6592946B2 (ja) 2015-04-15 2019-10-23 日立金属株式会社 電池負極リード材用クラッド材および電池負極リード材用クラッド材の製造方法
WO2018056483A1 (ko) * 2016-09-23 2018-03-29 삼성에스디아이(주) 이차 전지
JPWO2018142723A1 (ja) * 2017-01-31 2019-11-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 電池用リードおよび捲回型電池

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3406796B2 (ja) * 1997-03-18 2003-05-12 東芝電池株式会社 有機電解液電池
JP2001160317A (ja) * 1999-12-06 2001-06-12 Sumitomo Electric Ind Ltd Niめっき平角銅線
JP2001176491A (ja) * 1999-12-14 2001-06-29 Sony Corp 非水電解液二次電池
JP2001176490A (ja) * 1999-12-14 2001-06-29 Sony Corp 非水電解液二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004259547A (ja) 2004-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9705159B2 (en) Method for fabricating a nonaqueous electrolyte secondary battery
EP2235769B1 (en) Battery having enhanced electrical insulation capability
EP2258019B1 (en) Battery having electrical insulation capability
JP5527176B2 (ja) 非水電解質電池
JP3866740B2 (ja) 非水電解質二次電池、組電池及び電池パック
EP2772964B1 (en) Secondary battery having novel structure
US20070059599A1 (en) Sandwich Cathode Electrochemical Cell With Wound Electrode Assembly
JP5365215B2 (ja) 二次電池
US20110111276A1 (en) Electrode plate for nonaqueous electrolyte secondary battery and nonaqueous electrolyte secondary battery
CN100517857C (zh) 电池
JP4911870B2 (ja) 非水電解液電池
JP5325227B2 (ja) 非水電解質二次電池用電極板及びその製造方法、並びに非水電解質二次電池
EP2323201A1 (en) Nonaqueous electrolyte secondary battery and method for manufacturing the same
JP5150095B2 (ja) 非水電解質電池
JP2013016328A (ja) 電池
JP2001176491A (ja) 非水電解液二次電池
JP2008218202A (ja) 電極および電池
JP5137924B2 (ja) 非水電解質二次電池及びその製造方法、並びに非水電解質二次電池用正極
WO2012101693A1 (ja) リチウムイオン電池用負極集電体及びリチウムイオン電池
JP4849291B2 (ja) 二次電池
JP2008021431A (ja) 非水電解質二次電池
JP2003100278A (ja) 非水電解質二次電池
JP2001176490A (ja) 非水電解液二次電池
JP2008262777A (ja) 二次電池
JP2008218203A (ja) 電極および電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100510

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100607

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20100813

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4911870

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term