JP4911588B2 - 吸殻等回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機を設置する島設備に配設され、遊技者が投入した吸殻や紙屑などのゴミを回収する吸殻等回収装置に関する。
遊技球を用いて遊技を行うパチンコ機や、遊技球またはメダルを用いて遊技を行う回胴式遊技機(いわゆるパロット、スロットマシン)などの遊技機には、遊技者の喫煙に備えて筐体に吸殻入れが個別に設けられている。そして従来多くの遊技場では、吸殻入れが満杯となる前に係員が定期的に巡回して吸殻を回収するのが一般的であった。しかし、遊技者の遊技を中断させることなく、また係員の作業負担を減らし、さらに発生した吸殻を直ちに回収すべく、近年では遊技機が並べられる島設備の内部に吸殻等回収装置を設置し、遊技者は遊技機筐体の吸殻入れではなく島設備に開口形成された投入口に吸殻を投入してこれを自動的に回収させる方式を採用する遊技場が増えている。かかる回収装置では、煙草の吸殻のほか、投入口を通じて遊技者が廃棄した紙屑などのゴミを移送して回収することもできる。
この種の吸殻等回収装置として、例えば下記特許文献1には、遊技機の設置される島設備の長手方向に沿って連結されたスクリュー部材と、これを収容して吸殻の回収経路となる長尺の中空部材とを備える吸殻回収装置の考案が記載されている。また下記特許文献2には、螺旋状の羽根体を有する複数のスクリューシャフト同士を互いに屈曲させた状態で自在継手(ユニバーサルジョイント)にて連結し、さらに導管をスクリューシャフトの長さや屈曲角度にあわせて複数本連結することで、吸殻の屈曲した移送経路を形成した吸殻回収装置の考案が記載されている。
実用新案登録第3116762号公報 実用新案登録第3115655号公報
しかし、近年の遊技場はその店舗空間の有効利用や、レイアウトの多様化を図るため、遊技機を並設する島設備が大型化し、またその長さや遊技機の設置台数が多様化していることから、上記各特許文献に記載の吸殻回収装置を島設備に実装する際には問題が生じる。
上記特許文献1にかかる吸殻回収装置の場合、吸殻を搬送する搬送手段については、複数に分割されたスクリュー部材を直線状に連結して構成していることから、その連結数を増減することで多様な寸法の島設備に柔軟に対応することができるとも考えられるが、これを収容する中空部材については島設備の幅方向(長手方向)の一端から他端までを一本の長尺部材で構成していることから種々の問題が生じる。第一には、近年広く用いられる10mを超える大型の島設備に対応するためには中空部材の長さ寸法も10mを超える必要があり搬送性に問題が生じる。第二には、これに関連し、中空部材の長さ寸法が大きくなるほどその加工誤差は大きくなるため、島設備の長手方向の両端に中空部材を位置合わせしつつ、さらに搬送手段であるスクリュー部材とのクリアランスを一定に保つことが困難になることである。すなわちスクリュー部材と中空部材との間に吸殻の太さよりも大きなクリアランスが生じると、その領域は吸殻が滞留するデッドスペースとなって吸殻の不完全燃焼や中空部材の過熱を引き起こす虞があるために問題となる。第三には、遊技場が寸法の異なる島設備に入れ替えを図る場合にはその都度中空部材を交換する必要があり、また多様な島設備への対応に備えて吸殻回収装置の供給者側は様々な長さの中空部材を取り揃えておく必要があることから在庫管理の負担を強いられる点である。
単一の長尺部材をもって吸殻の移送経路を形成することの上記デメリットに対し、上記特許文献2にかかる吸殻回収装置においては、端部が斜めに切断された複数本の樋部材を互いに接合することで、スクリューシャフトの連結位置で“くの字”型に屈曲した導管を構成している。しかし、一般にアルミなどの剛性の高い金属材料からなる樋部材には可撓性が乏しく、端部に斜め加工を施すか否かに関わらず、短尺の樋部材を剛結合していく上記方式では導管の長さの増大によって寸法誤差は蓄積するため、なお島設備に対する取付精度を向上することはできず、上記デッドスペースの問題が生じる。
本発明は上記各課題を解決するためになされたものであり、様々な長さや形状の島設備に対応してその取り付け作業を容易かつ高精度で行うことができ、搬送性に優れ、かつ移送される吸殻等のデッドスペースを作ることのない吸殻等回収装置を提供することを目的とする。この発明のその他の目的については、以下の説明から明らかとなろう。
本発明は、複数本の樋部材を保持部材によって長手方向に連結することで吸殻の移送経路を形成する導管を構成することを特徴とする。これにより、樋部材の連結本数を増減することで長さの異なる島設備に柔軟に対応することが可能であり、また島設備や樋部材の寸法誤差を、保持部材と樋部材との相対的な位置関係、具体的には保持部材に対する樋部材の保持深さを調整することで吸収可能である。
また保持部材の第一保持部および第二保持部の形状を、筒状ではなく上方が開口した凹状としたことにより、(i)二本の樋部材に対してこの保持部材を下方よりあてがうだけでその端部同士が連結され、(ii)導管全体の仮組みが不要であり、さらに(iii)複数本の樋部材を任意の順番で島設備に取り付けることができる、という利点がある。
<本発明が用いられる島設備について>
図1は、本発明の実施の形態にかかる吸殻等回収装置10を備える島設備100の正面図、図2は島設備100(同図では図示せず、図6に図示。)に設置される遊技機102と、各遊技機に遊技球を補給する補給樋120の斜視図である。遊技機102としては、本実施の形態に例示のパチンコ機のほか、パロット、スロットマシン、アレンジボールなどを用いてもよい。遊技機102は、背面(図2にて斜線を付す)同士を対向させて横並び二列に島設備100に設置されている。横並びの態様としては従来最も一般的な一直線状の直線島のほか、図示のように隣接する遊技機102同士に所定の屈曲角度をもたせ、島設備100や補給樋120の長手方向の少なくとも一部を多角形状または湾曲状とした、いわゆるR島の形態をとることができる。また遊技機102同士の間には、パチンコ球等の遊技媒体を遊技者に供給する球貸機などの遊技媒体供給装置が設置されてもよい。
一般に、島設備100には遊技者が遊技球やメダルなどの遊技媒体を貯留する遊技媒体貯留箱(通称、ドル箱)を載置するための膳板121が遊技中の遊技者の腰や胸の高さ位置で遊技者に向けて突出形成されている。膳板121は、島設備100に取り付けられる遊技機102を載置して支持する働きも有している。膳板121はその下方に立設された腰板122によって島設備100の底板や遊技店のフロアに対して支持固定されている。島設備100にはその他、遊技機102から排出された遊技媒体を回収する回収装置123や、回収された遊技媒体を補給タンク125に移送する揚送装置124などを備える。
また本発明にかかる吸殻等回収装置10が用いられる島設備100には、遊技機102の設置位置に対応して投入口104が膳板121に開口形成されており、遊技中の遊技者は吸殻や紙くずなどのゴミ(以下、「吸殻等」という。)をその中に投下して捨てることができる。投入口104には、これを囲むように灰皿が形成され、着火された煙草を一時的に置いたり、煙草を消火したりすることができる。
投下された吸殻等を移送して回収する吸殻等回収装置10は、膳板121の裏面上であって遊技者から遠い位置、すなわち腰板122の前面側に設けられることが一般的である。これは、吸殻等回収装置10に遊技者が足などをぶつけることがなく、かつ遊技中の遊技者の手(一般的には左手)が無理なく届く範囲内に投入口104を設けるためである。島設備100をR島とする場合は、その屈曲または湾曲する長手方向に並ぶ遊技機102と投入口104との相対的な位置関係をそれぞれ一定とするため、投入口104は遊技機102の設置予定位置に対応して円弧状などに分散して設けるとよい。
したがって本発明の吸殻等回収装置10は、いずれの投入口104から投入された吸殻等も回収できるよう、導管20は膳板121の形状にあわせ、各投入口104を順に結ぶ直線形状または湾曲/屈曲形状に形成し、また投入口104のそれぞれと連通させる。図1に例示の吸殻等回収装置10および島設備100の場合、遊技機102の幅寸法に対応する間隔で投入口104が膳板121に開口形成され、また投入口104の下方でこれと連通する導管20は同間隔ごとに屈曲して全体に多角形状をなしている。導管20の屈曲部には後述する保持部材24が設けられている。
<吸殻等回収装置について>
吸殻等回収装置10は、100に設けられた投入口104と連通して吸殻等の移送方向にのびる導管20と、投入口104から投入された吸殻等を導管20に沿って移送して回収する吸殻等移送手段とを備えている。
本発明においては、吸殻等移送手段は具体的には特に限定されるものではなく、例えば回転するスクリュー体やベルトコンベアなどによる機械的な移送方式のほか、ブロワによる送風や送水ポンプによる通水などの流体を用いた移送方式を採ることもでき、これらを組み合わせてもよい。なお本発明は、もちろん吸殻のみを対象とする回収装置であっても、紙屑等の回収のみを対象とする回収装置であってもよい。
(吸殻等移送手段について)
本実施の形態にかかる吸殻等回収装置10では、図3に示すように導管20の内部に吸殻等移送手段としてのスクリュー装置30を備えている。樋部材21を連結してなる導管20に収容されたスクリュー体301を回転させることで、吸殻等110に対してこれと当接する押し面36の法線方向に移送力が与えられる。つまりスクリュー体301は、吸殻等110の移送方向に延びる軸部31と、その周囲より径方向外側に突出した羽根部34とを備え、また羽根部34の全体、または少なくともその前面側(移送先側)には螺旋状の押し面36が形成されている。同図に示す羽根部34は全体が右ネジの螺旋(移送方向から見て反時計回りに回転する螺旋)として形成されている。かかるスクリュー体301を螺旋方向の逆向き(移送方向から見て時計回り)に回転させることで、羽根部34の前面と当接する吸殻等110に対し、その法線方向に移送力を与えることができる。
このとき、吸殻等110の外径に対し、導管20と押し面36端部とのクリアランス、すなわち導管20の内面底部と押し面36の周縁端部までの間隔(d0)をより小さくしておくことで、吸殻等110は押し面36からこぼれることなく移送力が与えられる。換言すると、導管20に収容されるスクリュー体301の軸部31の中心位置、および軸部31の表面から径方向に突出して形成される押し面36の螺旋径は、導管20の内面底部の径と吸殻等110のサイズに応じて決定される。すなわち当該螺旋のとりうる最大半径は導管20の内面底部の半径と同等であり、最小半径は導管20の内面底部の半径から移送すべき吸殻等110の直径を減じたものである。なお、導管20の内面上部については、押し面36の周縁端部までの間隔が上記d0を超えてもよい。なぜならば、スクリュー体301に掻き揚げられた吸殻等が導管20の内面上部において押し面36から脱漏した場合も、吸殻等は自重により落下して再び導管20の底部に達し、引き続き押し面36による移送力を受けることになるからである。
したがって吸殻等回収装置10においては、押し面36の周縁端部と導管20の内面底部とのクリアランスd0を、長手方向の位置によらず、すなわち島設備100がR島の場合については直線部であるか屈曲部であるかを問わず、所望の値に高い精度で維持することが必要である。クリアランスd0が吸殻等110の径を超えると導管20内にデッドスペースが生じる虞があり、逆にd0がゼロになると押し面36と導管20とが干渉してスクリュー体301の回転が阻害されるためである。このため本発明における吸殻等移送手段として回転するスクリュー体301を用いる場合、クリアランスd0をもって互いに非接触に設けられるスクリュー体301と導管20とを相対的に高い位置精度にて組み合わせることが必要である。
また吸殻等移送手段として、吸殻等110を載置して移送するコンベアベルトやローラーなどの搬送機械を用いる場合については、吸殻等110を安定して載置可能であってまた移送中の吸殻等110を取りこぼすことの無いよう、導管20の底面の水平度を高くする必要がある。
また吸殻等移送手段として空気や水などの流体を用いる場合、吸殻等回収装置10が遊技者の膝などと衝突して遊技性を阻害することのないよう、導管20には長手方向にあまり大きな勾配を与えることができないことが問題となる。すなわち勾配の小さな吸殻等回収装置10を島設備100に設置する場合、また特にR島に吸殻等回収装置10を用いる場合についてはその屈曲部において、流体の流れが遅くなって移送中の吸殻等110の滞留が生じやすいところ、これを解消するためには特に導管20の底面の加工精度や取付精度を高くして流体の良好な流動性の確保が求められる。また流体による移送を行う場合、導管20自身やこれと膳板121との間に隙間が空いて流体が漏出することも当然認められない。
かかる課題に対し本発明の吸殻等回収装置10は、導管20が、少なくとも二本の樋部材と、これらの端部同士を保持して樋部材を互いに連通させるための保持部材とから分割構成されていることを特徴とする。また保持部材は、樋部材の端部を保持する第一保持部と第二保持部とがともに上方が開口した凹状に形成されている。
(導管について)
図4(a)は本実施の形態にかかる導管20の模式的斜視図であり、同図の円Bで囲まれる屈曲部の拡大図を同図(b)に示す。導管20は、複数本の樋部材21(21a,21b)と、その端部22(22a,22b)同士を保持する保持部材24とからなる。複数本の樋部材21には、それぞれ同一寸法のものを用いても、長さおよび/または幅寸法の異なるものを用いてもよい。
樋部材21の具体的な形状は特に限定されるものではなく、投入口104と連通する開口部を上方に有する凹状であれば、投下された吸殻等の移送経路を形成することができる。吸殻等移送手段として、螺旋状の押し面36をもつスクリュー体301を用いる場合、樋部材21の内周面は、スクリュー体301の周縁とのクリアランスが吸殻等のデッドスペースとならぬよう、その長手方向に垂直に切った横断面形状は、少なくとも下方(底部)側においてはスクリュー体301の軸芯からの距離が均等な湾曲形状である半円弧状であることが好ましい。したがって樋部材21の横断面形状は、半円形状、U字状、切頭円形状などが代表的である。
樋部材21は、強度、耐久性、耐熱性などの観点から、例えばアルミ合金等の金属板材料のプレス成形などによって得ることができる。
島設備100がR島の場合、樋部材21の長手方向の形状は、(1)中心線211、すなわち樋部材21の横断面の重心位置を長手方向に結ぶ線分が直線形状である直管、および(2)中心線211が湾曲または屈曲した曲管、のいずれを用いてもよい。ただし直管を用いることでコストメリットがある。一方、島設備100が直線島の場合、樋部材21には直管を用いるとよい。
また樋部材21の端部22については、(1)端面23と中心線211とが直交する垂直端部であっても、(2)端面23と中心線211とが斜交する斜め端部であってもよい。垂直端部をもつ前者の場合、樋部材21の加工精度が高く、また成形が容易である。
保持部材24は、連結される一方の樋部材21aの端部22aの外周面とフィットするよう凹状の第一保持部27と、他方の樋部材21bの端部22bの外周面とフィットする凹状の第二保持部28とを少なくとも備える。第一保持部27と第二保持部28とは直接接合されている場合のほか、経路部26を介して一体化されていてもよい。
導管20を長手方向に沿って全体に屈曲または湾曲形状とする場合については、経路部26を“くの字”状や扇状に形成して、保持される第一保持部27と第二保持部28とを所定の屈曲角にて角度付けを可能にするとよい。
保持部材24は、寸法安定性の高いポリカーボネートなどの樹脂材料を射出成形して得ることができる。保持部材24の全体、または少なくとも経路部26が樹脂材料からなる場合、主として高剛性かつ熱膨張率の高い金属材料からなる樋部材21a,21bの振動や熱歪を経路部26の変形によって吸収することができる。
このように、凹状の第一・第二保持部27,28にて樋部材21a,21bを下方より支持するだけで、場合により所定の屈曲角をもって、樋部材21a,21b同士を隙間なく連結することができる。第一・第二保持部27,28の突出長さ、すなわち樋部材21a,21bの端部22a,22bの保持長さは、保持部材24による樋部材21a,21bの保持安定性が十分に得られるかぎり特に限定されるものではなく、例えば樋部材21a,21bの外径の1/5〜1/1程度とすることができる。
また本実施の形態のように第一・第二保持部27,28の形状を筒状ではなく上方が開口した凹状としたことにより、複数本の樋部材21a,21bを島設備100に対して任意の順番で取り付けることができ、吸殻等回収装置10全体の仮組みが不要であることからアセンブリ作業性に優れる。
なお、互いに異なる幅寸法の樋部材21aと樋部材21bとを保持部材24によって保持する場合は、樋部材それぞれの幅に応じて保持部材24の第一保持部27と第二保持部28の径を相違させればよい。かかる場合、大径の保持部と小径の保持部との間に段差ができて移送される吸殻等が引っ掛かることのないよう、経路部26にてテーパー状に徐々に径を変化させるとよい。
保持部材24を複数個用いることにより、導管20には二個以上の屈曲部を形成することができる。同図(a)では5つの保持部材24により5つの屈曲部を介して6本の樋部材21を全体が湾曲形状となるよう直列的に結合している。かかる湾曲形状の導管20の内部には、同図に図示しない吸殻等移送手段が備えられ、吸殻等は同図に矢印にて示すように導管20の長手方向に沿って移送される。
図5は、本実施の形態にかかる保持部材24の四面図である。同図(a)は平面図、同図(b)は側面図、同図(c)は正面図、同図(d)は底面図である。本実施の形態にかかる保持部材24は、経路部26が平面視扇状に形成され、第一保持部27と第二保持部28とが屈曲角(BA)をもって互いに屈曲した状態で一体化されており、R島に適合して長手方向に湾曲または屈曲した吸殻等回収装置10、および導管20を得るために用いられるものである。
保持部材24は全体に上方開口した樋状を為し、第一保持部27の中心線271と、第二保持部28の中心線281とが上記屈曲角(BA)をなすよう、平面視扇状の経路部26によって接続されている。これにより、第一の樋部材21aの端部22aと第二の樋部材21bの端部22bとをそれぞれ保持部材24によって保持することで両者は屈曲角(BA)をもって連通する。
なお第一保持部27の中心線271、および第二保持部28の中心線281とは、それぞれ樋状の第一保持部27および第二保持部28の保持面の横断面について、それらの重心位置を結ぶ線分を意味する。
本実施の形態にかかる保持部材24において、第一保持部27と経路部26との境界線272は、正面視形状がU字形、平面視形状が直線形であり、かつ第一保持部27の中心線271と直交する。
また第二保持部28と経路部26との境界線282もまた正面視形状がU字形、平面視形状が直線形であり、かつ第二保持部28の中心線281と直交する。
これにより、第一保持部27、第二保持部28とも、直管状の樋部材21の垂直端部を保持することが可能となる。つまり樋部材21a,21bに対して下方から第一・第二保持部27,28を装着しただけで樋部材21a,21bと経路部26とが連続するため、その間に溝状の隙間が生じることがなく、移送される吸殻等の滞留や目詰まりの虞がない。
ただし上記目的を達する限りにおいて、樋部材21の端部22と経路部26とが直接当接していることは必ずしも必須ではなく、樋部材21の端面23と、経路部26の境界線272,282との間にはクリアランスd0(図3を参照)を超えない範囲で隙間があってもよい。すなわち樋部材21a,21bの挿入深さはクリアランスd0の調整代(しろ)にて増減調整が可能である。これにより、吸殻等回収装置10の設置される島設備100の寸法や形状の誤差を吸収して導管20を高い精度でこれに適合させることができる。ただし、樋部材21の端面23と経路部26とを隙間なく当接させることにより、吸殻等の残渣である灰などが当該当接部に目詰まりすることがない。
また図4,5に示す保持部材24では、経路部26の内表面263が、第一保持部27の内表面273および第二保持部28の内表面283よりも一段高く形成されていることを特徴とする。
ここで、第一保持部27で保持される一の樋部材21aの端部22aの肉厚を、第一保持部27の内表面273と経路部26の内表面283との段差と同等とすることで、樋部材21aの内面と経路部26の内表面263とが少なくとも底部において面一に合わされる。同様に第二保持部28で保持される他の樋部材21bの端部22bの肉厚を、第二保持部28の内表面283と経路部26の内表面283との段差と同等とすることで、樋部材21bの内面底部と経路部26の内表面263とが面一に合わされる。
したがって一の樋部材21aから他の樋部材21bに向かって、または他の樋部材21bから一の樋部材21aに向かって吸殻等が移送される際に、当該吸殻等が段差を乗り越える必要がなく、経路部26の内表面263を経由してスムーズに移送される。
複数個の保持部材24を用いて構成される導管20の場合、それぞれの保持部材24における屈曲角(BA)は互いに同一であっても相違してもよい。すなわち吸殻等回収装置10がR島に用いられる場合は、その湾曲または屈曲形状に応じて経路部26の形状を選択し、適合する屈曲角を得ることのできる保持部材24を用いるとよい。保持部材24で得られる屈曲角を相違させる場合は、扇状の経路部26の内法(図5(a)における左側)と外法(同図における右側)の長さの差を増減させればよい。
このように屈曲角(BA)の異なる複数種類の保持部材24を予め用意しておくことで、遊技店の現場において導管20をアセンブリする際に、島設備100が直線島であるかR島であるか、またはR島の場合はその屈曲角度に応じて適切な保持部材24を選択して用いることができる。なお、直線島の場合は屈曲角(BA)がゼロの保持部材24を用いることになる。
島設備100は長手方向の寸法が大きく、特にR島の屈曲または湾曲形状には必然的に相当の寸法誤差および角度誤差が含まれることが一般的であるところ、上述のように吸殻等回収装置10の特に導管20の内面底部には、吸殻等移送手段との関係で高い寸法精度が求められる。したがって本発明のように直管状の樋部材21と、複数の屈曲角(BA)をもつ保持部材24とをあわせて用いることにより、現場作業において所望の長さの樋部材21と、所望の屈曲角(BA)の保持部材24とを適宜選択して迅速に吸殻等回収装置10を組み立てることができる。なお、直線島であるかR島であるかを問わず、島設備100の寸法に合わせて樋部材21の長さを調整する際にも、端面23の斜め加工が不要であることから、端部22を所要の長さに容易に微調整することができる。
なお、屈曲角(BA)の異なる保持部材24には、屈曲角の大小を識別する識別子29や色彩(CL)を外表面25上に施すとよい。識別子29や色彩(CL)によって保持部材24の屈曲角(BA)が判断可能となることで、(1)R島に対する吸殻等回収装置10のアセンブリ作業時に保持部材24の選択ミスがなく、(2)アセンブリ作業後も外部からの視認による点検が可能となる。
識別子29や色彩(CL)を施す部位としては、第一保持部27の外表面274、第二保持部28の外表面284、経路部26の外表面264のいずれでもよい。
第一保持部27の外表面274の底部、および第二保持部28の外表面284の底部270には、それぞれ底部突起275,285が下方に突出して形成されている。また保持部材24の開口端部280には、第一・第二保持部27,28の外表面274,284には、それぞれ側部突起277,287が側方に突出して形成されている。
底部突起275,285および側部突起277,287は、後述する固定体により保持部材24をガイド板251や膳板121に装着する際に固定体の脱落を防止するものである。底部突起275,285や側部突起277,287の形成位置や個数は図示に限られるものではなく、保持部材24と、これを固定する固定体との位置決めが可能である限り、例えば第一保持部27、第二保持部28にそれぞれ一つまたは二つ以上の底部突起をこれらの外表面の側方に設けてもよい。
図6は本発明の実施の形態にかかる吸殻等回収装置10の分解斜視図である。吸殻等回収装置10が用いられる島設備100は長手方向が全体に湾曲したR島であり、遊技機102と遊技媒体供給装置103とが互いに屈曲して並設されている。膳板121には、遊技機102の設置間隔に対応するピッチで投入口104が分散して形成されている。
また吸殻等回収装置10は、吸殻等移送手段として、内部にそれぞれシャフト70が挿通された複数本のスクリュー体301a,301bを自在継手40により互いに屈曲して連結してなるスクリュー装置30を、導管20の内部に備えている。自在継手40にて互いに屈曲して連結された複数のスクリュー体301a,301bの一端にトルクを与えることにより、スクリュー装置30の全体を屈曲させたまま回転させることができる。
同図に示すように、スクリュー体301aは遊技機102の幅寸法に合わせて長尺に形成され、これと交互に設けられるスクリュー体301bは、遊技機102同士の間隔に対応して短尺に形成されている。遊技機102同士の間に遊技媒体供給装置103が設置される島設備100の場合は、上記短尺のスクリュー体301bの長さを当該遊技媒体供給装置103の幅寸法に対応させることができる。すなわち、同図に示す本実施の形態にかかる吸殻等回収装置10では、遊技機102と遊技媒体供給装置103のそれぞれに対してスクリュー体301a,301bを設けて互いに自在継手40によって連結している。これに対し、横並びに設けられる一組の遊技機102および遊技媒体供給装置103をまとめた合計幅寸法に対応する長さのスクリュー体を用いてもよく、さらには複数組の遊技機102や遊技媒体供給装置103の合計幅寸法に対応する長尺のスクリュー体を用いてもよい。
ここで、例えば遊技機102と遊技媒体供給装置とがともに10台ずつ横並びに設置される島設備100の場合、自在継手40により互いに屈曲して連結されるスクリュー体同士の屈曲角度を9度(=180/(10+10))とすることにより、当該島設備100を、中心角180度のR島とすることができる。
スクリュー体301a,301bは、それぞれと対応する長さの樋部材21a,21bの内部に収容される。すなわち直管である樋部材21a,21bを保持部材24により互いに屈曲させて連結してなる導管20の屈曲形状、すなわち屈曲部の間隔および屈曲角は、遊技機102および遊技媒体供給装置103の並設間隔および屈曲角度と対応している。またこのほか本発明においては、円弧状に分散配置される投入口104の配置間隔と、スクリュー体および樋部材の長さとを対応させてもよい。投入口104の配置間隔ごとに二本のスクリュー体301a,301bおよび樋部材21a,21bにて吸殻等の移送経路を為す前者(本実施の形態)に対し、隣り合う投入口104を一本のスクリュー体で結ぶ後者の場合、部品点数が少なくなるとともに、スクリュー体および樋部材の長さが一通りに共通化されて部品種別数も削減される。
本実施の形態にかかる吸殻等回収装置10では、スクリュー体301a,301bの長さと、これを収容する樋部材21a,21bの長さはそれぞれ略一致しており、スクリュー体同士を連結する自在継手40の配置位置は保持部材24の内部となっている。これに対し、特に屈曲角の浅い導管20の場合については、樋部材21の内面底部とスクリュー体の周縁とのクリアランスが吸殻等の外形寸法以下であって、また樋部材21とスクリュー体とが干渉しないという条件を満たす限り、複数本のスクリュー体を一本の樋部材21に収容してもよく、逆に一本のスクリュー体を複数本の樋部材21にて掩覆する態様としてもよい。これらの場合、スクリュー体同士を連結する自在継手40の配置位置は、保持部材24の内部であっても、またはこれを外れて樋部材21の中間部であってもよい。
回収ボックス115は必要に応じて水などの消火剤を蓄えた容器であり、移送された吸殻等のゴミを蓄積し、一括して廃棄可能にするために設けられている。回収ボックス115の設置位置としては島設備100の幅方向(長手方向)の一端または両端が一般的であるが、島設備100の中間部に設けてもよく、遊技機一台ごとに設置してもよい。スクリュー体302の移送方向の先端部を回収ボックス115の内部に嵌入させておくことで、スクリュー装置30の軸方向に沿って当該先端部まで移送されてきた吸殻等は、スクリュー装置30より落下して回収ボックス115内に収容される。
膳板121には、その裏面側からガイド板251がネジ等により固定される。ガイド板251には、投入口104のそれぞれと連通して吸殻等が通過可能な通孔252が穿設されている。またガイド板251には長手方向の両端に、その面内において突出する突起部253a、および該突起部253aと嵌め合い形状に形成された凹嵌部253bがそれぞれ設けられている。すなわち複数枚のガイド板251を長手方向に連結させて並べ、互いに隣り合う突起部253aと凹嵌部253bとを嵌め合わせることでガイド板251を膳板121の長さ寸法に容易に対応させることができる。したがって個々のガイド板251は膳板121を数分の一に分割して比較的短尺に形成することができることから、その加工精度や搬送性が良好となる。ただし本発明の吸殻等回収装置10は、ガイド板251を介さず膳板121に直接取り付けられてもよい。
このように吸殻等回収装置10をアセンブリする際に、ガイド板251にスクリュー装置30および導管20を予め設置してから島設備100の膳板121にガイド板251を組み付けてユニット化する方式を採ることにより、樋部材21a,21bとスクリュー体301a,301bの周縁端部とのクリアランス、すなわち樋部材21a,21bに対するスクリュー体301a,301bの軸芯位置の組立精度を高め、またスクリュー体301a,301bと投入口104の長手方向の位置関係についてもこれを高精度化することができる。
またガイド板251の下面には、遊技機102の設置位置に対応して間欠的に座板254が固定されている。ガイド板251と座板254との固定はネジなどの緊締具、接着など方式は問わない。座板254はスクリュー体301aとガイド板251との間のスペーサとして機能し、すなわち通孔252を介して投入口104からスクリュー体301bに至るまでの距離を大きくとることで吸殻等を投下しやすくしている。
ガイド板251または座板254には、内部にスクリュー体301a,301bを収容した樋部材21a,21bを、保持部材24により固定する。具体的には、保持部材24を接着剤、ネジなどの緊締具、または他の固定部材を用いて装着するとよい。固定部材の例として、保持部材24の第一保持部27と第二保持部28をそれぞれ吊り上げるように保持する可撓性の固定体80を図7に示す。また本発明にかかる吸殻等回収装置10は、ガイド板251を介することなく膳板121に直接取り付けられてもよい。以下、吸殻等回収装置10を取り付け先として、ガイド板251、座板254および膳板121を一括してガイド板等という。
図7(a)は、帯状の固定体80をU字状に撓ませた使用状態を示す斜視図であり、同図(b)は荷重無負荷時の帯状の固定体80の斜視図である。
固定体80は、保持部材24よりも可撓性が高く柔軟性に富む帯状部81と、その両端に設けられた固定部82とからなる。帯状部81と固定部82とは同一材料から一体に成形されていても、同一または異なる材料からなる二以上の部品を接合して成形されていてもよい。同一材料から得る場合は、ガイド板等に取り付けた際に固定部82に負荷される集中荷重に耐え得るよう、帯状部81よりも厚肉とするとよい。
帯状部81を柔軟にすることにより、保持部材24の外形形状が円形であるか矩形であるかを問わず、また保持部材24の外形寸法に誤差が生じた場合も、これに追随してフィットすることができるため高い保持力が得られる。つまり樋部材21や島設備100の寸法誤差は保持部材24の変形や、第一・第二保持部27,28に対する樋部材21の保持深さの調整によって吸収することができ、一方、保持部材24の寸法誤差は固定体80の変形によって吸収可能としている。本発明は、耐久性や耐熱性の必要な剛部材と、可撓性や伸縮性の必要な柔部材とを併用することにより、導管20の寸法精度の向上を図っている。
帯状部81には、保持部材24の底部突起275,285(図5参照)と嵌合して固定体80が保持部材24に対して相対的に大きくずれることを防止する嵌合孔83が設けられている。なお同図に図示する嵌合孔83は帯状部81を貫通する通孔であるが、底部突起275,285の突出高さに応じてこれを嵌合可能な留め穴としてもよい。また嵌合孔83は底部突起275,285を嵌合可能であればその形状は特に限定されず、真円形であっても、保持部材24の幅方向に伸びる長孔として形成されていてもよい。嵌合孔83を長孔とすることで、保持部材24より突出する底部突起275,285の形成位置ずれや突起自体の寸法誤差を吸収できる。
また固定部82は、ガイド板等の下面と当接する上端面822およびこれをネジ締結するためのネジ孔825と、ガイド板251や座板254の側面と当接してその幅方向に固定体80がずれることを防止する立片823と、保持部材24の側部突起277,287(図5参照)と嵌合して位置決めをする凹溝824とを備えている。凹溝824とネジ孔825とは図示のように連通していてもよい。なお保持部材24を膳板121の下面に固定する場合には、立片823は不要である。
また固定部82には、接触面821が突出して設けられている。突出の方向は、固定体80をU字状に撓ませて保持部材24に周設する場合の内側方向である。
固定体80は、少なくとも帯状部81は保持部材24よりも高い可撓性を有していることが好ましい。可撓性は材料の厚さと曲げ剛性に支配されることから、例えばシリコーンゴムやポリアミド(ナイロン)など、低弾性かつ高引張強度を有するゴム・プラスチック等の合成樹脂材料から作るとよい。
帯状である固定体80は、ネジ孔825に下方より緊締具を挿入して固定体80をガイド板等に装着する場合に、帯状部81が引張荷重を受けて延伸した状態で保持部材24の外表面274,284と接触するとよい。これにより固定体80が弛むことなく高い保持力にて保持部材24を固定することができる。
固定体80は、保持部材24の第一保持部27および第二保持部28の底部を吊り上げるようにしてこれを島設備100に固定するとよい。
図8は、樋部材21の端部22を保持部材24の第一・第二保持部27,28にて保持し、さらに第一・第二保持部27,28にそれぞれ固定体80を周着した状態を示す導管20の斜視図である。また同図に矢印で示す導管20の幅方向の断面(IX−IX断面)の模式図を図9に示す。
保持部材24の外表面274,284を保持してこれを吊り上げる固定体80は、保持部材24のうち、底部突起275,285を取り囲む底部270の近傍と、側部突起277,287の形成された開口端部280の近傍において当接している。保持部材24の上方にあたる開口端部280は略鉛直に形成されており、その外周面に当接する接触面821もまた略鉛直に立ち上がる。
以上より保持部材24の側方には、固定体80との非接触空間85が形成され、両者は開口端部280の両側二点と底部270とで合計三点で接触することとなる。本実施形態においては、固定体80の接触面821と保持部材24の開口端部280とは互いに略鉛直面内で接するために重力方向の荷重を伝達しないことから、ネジ孔825を介して固定体80をガイド板等にネジ締結した場合、保持部材24および樋部材21の質量はもっぱら保持部材24の底部270を通じて固定体80の帯状部81にて受け止められることとなり、固定体80による吊り上げ力が分散することなく保持部材24の底部270に集中して作用する。
したがって保持部材24はその底部270を固定体80によって持ち上げられる態様にてガイド板等に固定されるため、樋部材21の自重を受けた保持部材24の底部270の撓みを抑え、ガイド板等から保持部材24の底面までの高さが精度よく固定される。したがって導管20の内部に吸殻等移送手段としてスクリュー体が設けられる場合については、樋部材21の内面底部とスクリュー体の周縁端部とのクリアランス精度も良好となることから本発明の目的である吸殻等の移送能力を十分に享受することができる。すなわち樋部材21の内面と当接することでスクリュー体により移送力を受ける吸殻等は、スクリュー体301にすくい上げられつつも重力によって樋部材21の底部に落下した状態で漸進する挙動をとる場合が多いところ、第一保持部27および第二保持部28の底部270をそれぞれ固定することにより、経路部26の弾性によらず、樋部材21の撓み変形を抑えることができる。これにより島設備100に対する樋部材21の高さを精度よく揃えることができるため、樋部材21とスクリュー体301との間にデッドスペースが生じることが防がれる。
また保持部材24の底部270を帯状部81によって吊り上げるのみの固定方式では樋部材21に外力が作用した場合の保持部材24の幅方向のズレに対して強度が不十分となる虞があるところ、固定体80のうち比較的剛性の高い固定部82によって保持部材24の開口端部280を両側から挟み込んで固定する方式を採ることで、保持部材24に対する幅方向の保持力を向上している。
保持部材24の第一・第二保持部27,28の外表面274,284をそれぞれ保持してこれを吊り上げる本実施の形態にかかる複数個の固定体80には共通のものを使用することができる。すなわち、ともに凹状をなす保持部材24の第一保持部27と第二保持部28とを同一形状かつ同一寸法とするか、または少なくともこれらの外表面274,284の周長、および底部突起275,285や側部突起277,287の形成位置を互いに等しくすることにより、ひとつの保持部材24に用いる固定体80を共通化することができる。
また本実施の形態においては、屈曲角(BA)の有無およびその大小の異なる複数種類の保持部材24についてもこれらの第一・第二保持部27,28の形状および寸法を同一とし、経路部26の形状のみを変化させている。このため、これら複数種類の保持部材24をそれぞれ保持する固定体80についても共通化することができる。
保持部材24の保持部の数、すなわち樋部材21の端部22の数に応じて多数用いられる固定体80を上記の如く共通化することにより、部品種類数が削減できてコストダウンが図られるとともに、部品の取り違えが生じないことから吸殻等回収装置10のアセンブリ作業性に優れる。
本発明の実施の形態にかかる吸殻等回収装置10を備える島設備100を示す正面図である。 島設備に設置される遊技機102と、各遊技機に遊技球を補給する補給樋120を示す斜視図である。 導管20の内部に設けられたスクリュー装置30によって吸殻等110が移送される様子を示す吸殻等回収装置10の縦断面模式図である。 (a)は本実施の形態にかかる導管20の模式的斜視図、(b)はその拡大図である。 保持部材24の四面図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図、同図(c)は正面図、同図(d)は底面図である。 本発明の実施の形態にかかる吸殻等回収装置10の分解斜視図である。 (a)帯状の固定体80をU字状に撓ませた使用状態を示す斜視図である。(b)荷重無負荷時の帯状の固定体80の斜視図である。 導管20の斜視図である。 図8のIX−IX断面の模式図である。
符号の説明
10 吸殻等回収装置
20 導管
21 樋部材
24 保持部材
26 経路部
27 第一保持部
28 第二保持部
30 スクリュー装置
80 固定体
81 帯状部
82 固定部
83 嵌合孔
100 島設備
102 遊技機
104 投入口
110 吸殻等
270 底部
275,285 底部突起
277,287 側部突起
280 開口端部
301,302 スクリュー体
821 接触面

Claims (6)

  1. 複数台の遊技機が並設されるとともに前記遊技機の設置予定位置に対応して投入口が開口形成された島設備に設けられ、前記投入口と連通して吸殻等の移送方向にのびる導管と、投入口から投入された吸殻等を導管に沿って移送して回収する吸殻等移送手段とを備える吸殻等回収装置であって、
    前記導管が、複数本の樋部材と、ともに上方が開口した凹状に形成され前記樋部材の端部同士を保持してこれらを互いに連通させる第一保持部および第二保持部を少なくとも備える一または二以上の保持部材と、を有し、
    前記第一保持部および第二保持部は、固定体で保持されるように構成されるとともに、前記第一保持部および第二保持部には、これら第一保持部および第二保持部の表面から側方に突出した側部突起と、該第一保持部および第二保持部の外周面底部から下方に突出した底部突起と、が形成されており、
    前記固定体は、前記側部突起と嵌合して前記保持部材を位置決めするための凹溝と、前記底部突起と嵌合可能に形成された嵌合孔と、を備え、前記保持部材を前記島設備に固定するように構成されており、
    前記導管の内面底部と前記吸殻等移送手段の押し面の周縁端部との間隔が、前記導管の内面上部と前記押し面の周縁端部との間隔よりも小さくなるように構成されていることを特徴とする吸殻等回収装置。
  2. 保持部材には、第一保持部と第二保持部との間に、これらよりも一段高く形成された経路部が形成され、かつ経路部の内表面は、前記第一保持部および第二保持部に保持された樋部材の内面とそれぞれ面一に形成されている請求項1に記載の吸殻等回収装置。
  3. 固定体は、第一保持部または第二保持部の外表面のうちの底部および開口端部と当接することを特徴とする請求項1または2に記載の吸殻等回収装置。
  4. 固定体には、第一保持部または第二保持部の外表面のうちの開口端部に対して側方から当接する接触面が突出して設けられている請求項3に記載の吸殻等回収装置。
  5. 保持部材は、第一保持部と第二保持部とが経路部を介して一体化するように構成されており、
    前記第一保持部と前記第二保持部は、前記第一保持部の径と前記第二保持部の径とが相違するように形成されており、
    前記経路部は、前記第一保持部と前記第二保持部との間において徐々に径を変化させるテーパー状に形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の吸殻等回収装置。
  6. 保持部材の側方には、前記保持部材と固定体との間に非接触空間が形成されている請求項1〜5のいずれかに記載の吸殻等回収装置。
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