JP4908405B2 - 熱可塑性ポリマー組成物、フィルム、ファイバー、ファブリック - Google Patents

熱可塑性ポリマー組成物、フィルム、ファイバー、ファブリック Download PDF

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Description

本出願は、PCT国際特許出願として2005年5月23日、米国会社であるCellresin Technologies、LLCの名前で出願されており、この会社は米国以外の全ての国に対する出願人で、米国のみに対しては米国市民であるWillard E.Woodが出願人となっており、2004年5月24日出願の米国出願第60/573、799号に対する優先権を主張している。
本発明は、シクロデキストリンおよび酸/塩基両性官能基を含む熱可塑性ポリマー物質類に関する。本発明は、ポリマー物質類、フィルム類、ポリマーウェブ類、硬質または半硬質シート類、バリアコーティング類および他の有用ポリマー形態に関する。本発明はまた、包装材料類、クロージャー類、コンテナ類、ファイバー類、不織ファブリックおよびマルチコンポーネントファイバー類に関する。
高性能ポリマー基材包装材類、ファイバー類および構造類の開発により、流入または流出有機物蒸気、アロマ,湿分、酸素および他の気体類から内容物を保護する軽量の可撓性フィルム類、硬質コンテナ類、不織構造および他の物質類の発展が可能となった。目標は、最終消費者に対するこれらの製品の経済的コストおよび環境コストを最小にしつつ基盤となる技術を明確にすることである。広い範囲の食品保存条件下で長い保存安定性を有するポリマー物質類および包装システムに対してかなりの需要がある。本発明は、長い製品保存期間を提供する際に有用な食品包装のためのバリア構造に関する。本発明はまた、内容物またはヒトを潜在的に悪臭のある、有害または有毒蒸気から保護する医療上、衛生上、ろ過用、バリア用、産業上の使い捨ておよび耐久性のある不織適用のための多孔性不織構造に関する。好適な不織ファブリックには、オムツ、トレーニングパンツ、女性用吸収剤類等のような衛生製品類;および外傷用包帯類;ろ過およびバリア用ファブリック類が含まれる。テキスタイルには、アクティブスポーツウェア、医療用または産業用衣類適用を含む。独自の大表面積不織包装物質類は、例えば脂肪酸化副産物を除去し食品保存期間を延長させるために使用される。
包装業界は魅力的市場を形成し、例えばスキャルピングによる芳香損失、オフオーダーおよびフレーバーの劣化、酸素流入、臭気の制御、光分解(光感受性による価値の損失)、湿分損失、原因物質減少/廃棄物リサイクリング、および環境/社会的考慮のような非常に多くの技術的課題を有している。基礎的ポリマー化学のイノベーションが進むに伴い新規包装の適用がかなり拡大し、ならびにその解決策も複雑になり、それによって、イノベーションを必要としますます拡大する市場が提供される。包装材料としてオレフィンポリマー類が開発され、1950年代にそれが導入されて以降、従来のガラス、アルミニウムおよび金属物質をしのぐ実質的利点を製造者、小売業者および消費者に対して提供してきた。新鮮さ、品質および安全性を保護するための機能的性質を、より革新的な技術、複雑な物質類および構造を用いることによって手ごろな価格で改善し続ける一方で、消費者の需要に応えるため便利で運搬可能な包装材を開発することがイノベーションの推進力となってきた。
食品業界とそれらの包装業者のグローバル化により、輸出物質としての製品を発送するあらゆる国の要件に適合せねばならないという規制的観点から、課題が付きつけられている。包装開発者にとって、新規包装技術を導入することは、大掛かりでかつ長期にわたる高コストの作業となる。規制当局は、製造しようとしている物質がヒトへの暴露と環境の両者に対して非常に厳しい安全性基準を満たすことを課している。
包装物質は、固体廃棄物流に対しての主な寄与因子として環境および消費者活動家グループの標的であり;これらの物質が、米国内で発生した総廃棄物の3分の1を超えている。製造業者は多くの場合、所望のバリア性能と規格を達成するための異なるバリア物質類(例 ナイロン、ポリビニリデンクロライド−PVDC,エチレンビニルアルコール−EVOH等)のポリオレフィン層を配合することによって原因物質減量とコスト低下を達成しようと望んでいる;包装フィルムの金属化ももうひとつの技術である。これらのアプローチは、ある場合において、消費者に届く前の工場内でのスクレーピングによるリサイクリングにとっておよび消費者に届いた後のプラスチックリサイクリング流にとって、両立できないという問題を生ずる。環境上の配慮が明らかに現在の包装技術に影響を及ぼし、将来にわたってもおそらく影響を及ぼし続けるであろう。
現在の競争市場では全ての技術的イノベーションが激烈な競争によって推進されており、従って、業界のコスト制限やターゲットに適合しなければならない。今日の包装における主なコスト駆動因子は、原料である。新しいイノベーション技術が包装にもたらした価値を、付加コストに対して比較検討しなければならない。
ポリマー類は、悪臭のある有害かつ有毒の化学物質に対する保護バリアとして使用されている。約60,000種の化学物質類および2000種の有害化学物質類が米国運輸省により規定されており、毎年米国で製造されている。40億トンを超えるこれらの化学物質類が毎年輸送されている。HazMat(有害物質類)スーツは、これらの化学物質類の取扱者を保護している。第1応答者すなわち消防隊員は、上記化学物質を巻き込んだ産業事故に応答するためおよび海外および国内のテロに対応するためにHazMatスーツを必要としている。法施行および軍の両者が、化学物質攻撃に対する備えに対処するためにHazMatスーツを使用している。
本発明は新規の機能的ポリオレフィン組成物類および構造類に関し、それらは、前記ポリマー上にシクロデキストリン官能基類ペンダントを含む。用語“機能的ポリマー”とは、2つの意味を有している:(1)ポリマーを反応性にする官能基(カルボキシルまたは無水物基類)を有するポリマー、または(2)特定機能を果たすポリマーでその特定機能のゆえに製造し使用されている。後者の場合の機能は、ポリマーの反応性官能基が透過性化学種との化学反応を受ける化学的機能である。機能的ポリマーとは、“特定の化学反応性を示すポリマー”である。ポリマーの官能基類は、特定機能類に関する。さらに詳細には、本発明は、官能化ポリオレフィンとシクロデキストリンの反応生成物を含むポリオレフィンに関し、官能化ポリオレフィンにシクロデキストリンをグラフトさせている。従来の混合装置が前記変換のために使用できる。グラフト化により、シクロデキストリンのハイドロキシル官能基のような官能基が前記ポリマー上の反応性官能基と反応し、シクロデキストリンとポリマーの間で結合を生ずる。好適な態様において、官能化ポリオレフィンの無水物成分を用いて反応生成物を形成させることができる。たとえば、シクロデキストリン上の一級ハイドロキシルは、半エステルと半酸に実質的に全ての無水物基を変換させる条件下で、無水マレイン酸官能基と反応する。そのほとんどの好適な態様において、前記ポリマー上での無水物基の半エステルへの変換後、シクロデキストリン由来のハイドロキシル基および酸性官能基の一部と反応する金属または無機または有機塩基が、新規の機能性ポリマーを産生し、それは、広い範囲の悪臭のある、有害または有毒蒸気を複合体化するか/スキャベンジングするか/吸収する。本発明のポリマーは、金属塩基またはシクロデキストリンのいずれかと官能化させることができる。金属およびシクロデキストリンの両者とも、本発明において活性を有する。金属塩基(例 重炭酸カルシウム、水酸化カルシウム等)と反応する半酸基類のいくつかは、前記カルボキシル基類をカルボキシレート類に変換する。遷移およびアルカリ土類(すなわち、II族金属類)金属類には、バリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、および亜鉛を含むことができる。金属塩基に加えて、有機塩基類も酸性基類と反応させることができる。
官能化ポリオレフィンはまた、シクロデキストリンと半酸官能基の一部に共有結合で結合した金属および/または有機基類との半エステル反応生成物を含む。これらの反応物シリーズは、特定の化学反応性を示す両性ポリマーを産生する。
本発明の全ての面を含むポリマーは、“活性”三官能性トラッピング機構を提供するであろう。有機分子類は、シクロデキストリン孔に複合体化されるか/トラップされる。塩基性分子類(例 アンモニア、アミン類等)は、ポリマー上のマレイン酸/コハク酸基によりスキャベンジングされ、酸性分子類(例 ギ酸、酢酸、酪酸等)は、ポリマー上の塩基性基によりスキャベンジングされる。したがって、本発明のポリマーは、非特異的な受動性バリアを提供することの他に、多くの潜在的に有害な蒸気類を効率的にスキャベンジングできる。
このような変換によって、親シクロデキストリン類と両性官能基類を用いて、従来のポリオレフィンポリマー中の低分子量有機化合物類トランスポートを有意に変換できることが、予測外にも見出された。本発明はまた、通常の化合物製造装置において官能化ポリオレフィンと溶融グラフトさせることによって官能化ポリオレフィンとシクロデキストリンの反応生成物を製造するプロセスであり、融和性の両性グラフトシクロデキストリンポリオレフィン組成物を形成する。
本発明による両性グラフトポリマー組成物類は、薄膜フィルム類、ラミネート類、半硬質フィルム類および硬質コンテナ類ならびにファイバー類のような押し出しまたは成形構造類中で有用である。たとえば、これらの構造物類は、可撓性フードパッケージにおけるシーラント層、カートンとボトル用飲料コンタクト層、ソース類、スープ類、プディング類、ベビーフードおよびワイン用のボトルおよびビンのためのプラスチッククロージャーおよび密封エレメント層類、および使い捨てオムツ用ファイバー、テキスタイル、および不織組成物類を製造するために用いたポリマー類のために、複合体化/スキャベンジング/吸収性を提供する。ポリエチレン/ポリプロピレン/二成分、官能化シース付ファイバー類は、複層ファブリック類に取り込ませることもできた。これらのファイバーは、悪臭を吸収する他に、例えばHazMat、産業、軍および法試行適用のための保護スーツにおいて潜在的に有害な蒸気を吸収できた。本発明は、有害または有毒気体に対する“静止”バリアに対して、“活性”バリアを提供する。
本発明は、グラフトシクロデキストリンを有するポリオレフィンを提供し、ポリマーに共有結合で結合した活性基類が移動に伴う食品安全上の懸念を低減するので、規制上の配慮がなくなる。本発明は、革新的な活性バリア物質類を提供し、それは、有意な性能向上と原料物質低減、インプラントスクレーピングによるリサイクリングおよび消費者にわたった後でのリサイクリングとの両立性を有している。
本発明は、親である非修飾シクロデキストリンをポリオレフィンに押し出しプロセシングを用いてグラフトすることによって融和性シクロデキストリン(CD)/両性ポリオレフィン組成物を形成させ、物、製造および規制上のコスト両者の削減と環境に及ぼす影響を低下させる。本発明はまた、金属および/または有機塩基類を官能性酸性基類と反応させることにより、“活性”ポリマーバリアを形成させる。ポリオレフィンにグラフトしたシクロデキストリンと金属および/または有機塩基類と官能性酸性基類との反応の両者に由来するポリマーは、三官能性分子トラップを提供する。非反応性分子類は、シクロデキストリン孔の孔類にトラップできる。塩基性分子類は、ポリマー上のマレイン酸/コハク酸基類によりトラップでき、酸性分子類は、ポリマー上の塩基性金属基類によりトラップできる。したがって、本発明のポリマーは、非特異的バリアを提供することの他に不快でおよび/または潜在的に有害な蒸気をトラップすることができる。
本発明はまた、結晶性が高くかつ表面エネルギーの低い市販のポリオレフィン物質を提供し、ポリマー特に非極性化合物類(例 アルカン類、芳香族、テルペン類およびセスキテルペン類)に直接接触している化合物類の分配を効果的に変化させる。
簡単に述べると、本発明は、CDに共有結合で結合させたポリオレフィンを含む。CDは、官能化ポリオレフィンと反応させることができる。反応性無水物基類を有するポリオレフィン類を用いて、CDを共有結合できる。ひとつのバージョンは、ポリオレフィン類の変性または官能化であり、過酸化物開始剤をさまざまな不飽和極性モノマー類とともに用いて化学的に反応性の官能基類をポリマーに付加できる。これは、シクロデキストリン類として公知の本発明の化合物群とともに用いると、重要かつ予測外の適用を有する。
シクロデキストリン(CD)はシクロデキストリングリコトランスフェラーゼ(CGTase)のようなある酵素類の作用によって形成されたα−D−グルコースの環状オリゴマーである。3種のシクロデキストリン類(アルファ、ベータおよびガンマ)が、それぞれ、6個、7個および8個のα−1,4−結合グルコースモノマー類で構成され市販されている。これらのオリゴ糖類の最も安定な3次元分子立体構造は、トロイドの小さなおよび大きな開口部を有し一級および二級ハイドロキシル基類を呈するトロイドである。グルコースモノマー類の特定カップリングにより、CDに対して、硬質で、短く切断された特定容量の中空内部を有する円錐分子構造を付与する。
市販のポリオレフィン官能化は、当該技術で公知の溶液、溶融および固体状態経路を用いて達成される。前記プロセスは、モノマー類をビニルポリマー類またはビニルモノマーのような他のモノマー類とオレフィン類との共重合体を含むポリオレフィンポリマー類に共有結合させるが、それらは、主に、オレフィン部分を構成する。本発明で有用なポリオレフィン類には、ポリ(エチレン)すなわちPE、ポリ(プロピレン)すなわちPP、ポリ(エチレン−共−プロピレン)すなわちPEP、エチレンビニル酢酸すなわちEVA、エチレン/メチルアクリレート共重合体,およびエチレン/エチルアクリレート共重合体が含まれる。前記ポリオレフィン類は、不飽和無水物類およびカルボン酸類のような不飽和化合物類により官能基が変性される。さらに、エチレン−アクリレート(エチルまたはブチル)−無水マレイン酸のターポリマーもある。
官能化ポリオレフィン類は広範囲の産業上の適用を有しており、食品業界用多層フィルムおよびボトルにおける共押し出しタイレジン類、自動車産業用ポリマー類およびプラスチック燃料タンクタイレジンを工学的に製造するためのコンパティビライザー類、ケーブル用および屋根構造物中で使用する充填剤用ハロゲン非含有ポリマー類の可撓性化およびコンパティビライゼーションのような適用を有している。本発明における有用な官能化ポリオレフィン類は、マレイン酸化ポリエチレンおよびポリプロピレン(ATOFINAのOrevacTMおよびLotrylTM、EQUISTARのPlexar(登録商標)レジン類、DuPontのFusabond(登録商標)レジン類、MANASのOPTMレジン類、およびExxon/MobilのEXXELORTM)、官能化EP、EVAおよびEPDM(エチレン−プロピレン−ブタジエンまたはエチレン−プロピレン−1,4−ジヘキサジエンポリマー類)、エチレン−オクテンコポリマー類、またはエチレン−n−ブチルアクリレート−無水マレイン酸、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸ターポリマー類等である。エチレン−プロピレン−1,4−ヘキサジエンポリマーは:
Figure 0004908405
のようにあらわすことができ、ここで、x、yおよびzは、約70乃至90重量%のエチレン、約10乃至30重量%のプロピレンおよび最大約5重量%までの1,4−ヘキサジエンを得るように選択される。空の結合は、類似基、Hまたは末端基に結合されている。
本発明のCDペンダント官能基を有するオレフィン組成物類は、さまざまな有用なフィルム類、シート類、クロージャーライナー類、およびキャップ類、構造類または形状類に従来のプロセス技術を用いて、押し出し、積層または成形できる。
本発明の組成物類は、シクロデキストリンが溶融ポリマーとしての官能化ポリオレフィンと反応する温度において乾燥シクロデキストリンまたはその誘導体類(<0.10%湿分)、官能化ポリオレフィンおよび適宜第2ポリオレフィンを押し出し器に供給することにより反応性押し出しを用いて調製でき、溶融ポリマーとシクロデキストリンが押し出し機中を運搬されるに伴い、例えば、シクロデキストリンをポリオレフィンに共有結合させるエステル基をたとえば有する反応生成物を形成させる。非官能化ポリオレフィンに対する官能化ポリオレフィンの比率は、具体的適用と変換プロセスに応じて調整できる。本発明は、シクロデキストリンとグラフト結合剤(すなわち、無水物)の化学量論的反応生成物に関し、その結果、マスターバッチとして特に適した修飾ポリマーが得られ、それは、その後、1種以上の非官能化熱可塑性ポリマー類および熱可塑性エラストマー類とともに冷却させることができ、重量比で非官能性ポリマー10乃至20部に対してマスターバッチ組成物1部である。すなわち、ポリマーおよびマスターバッチの配合物すなわち配合後の官能化ポリマーは、約0.001乃至10重量%の塩基またはCD官能化ポリマーを含むことができ、ある適用では、前記ポリマーは、約0.002乃至8重量%の塩基またはCD官能化物質、約0.002乃至5重量%の塩基またはCD官能化物質または約0.002乃至2重量%の塩基またはCD官能化物質を含むことができる。金属塩基のみを用いたポリマーとマスターバッチの配合物すなわち官能化ポリマーは、配合後約0.001乃至1重量%の塩基官能化ポリマーを含み、ある適用では、前記ポリマーは約0.002乃至8重量%の塩基官能化物質を含み、約0.002乃至5重量%の塩基官能化物質または0.002乃至2重量%の塩基官能化物質を含む。
マレイン酸、フマール酸、または無水マレイン酸官能化物質は、CDまたは塩基をポリオレフィンに結合するために有用である。溶融グラフトのための化学量論的比率は、グラム−モル(グラム―式―重量)基準で計算でき、ここで、塩基またはCD(α、βまたはγ)1グラムモルが、グラフト無水物およびカルボン酸官能基1グラムモルに等価である。
フマール酸は、下記に示したようにフマール酸を再配置し脱水することにより、グラフト化剤として使用できる:
Figure 0004908405
無水マレイン酸は、ポリマーのオレフィン性性質を無水マレイン酸と反応させ、ポリマー鎖に無水物を付加する“エン”反応を用いて、オレフィン性ポリマーにグラフトさせることができ、この反応を下記のモデル構造で示した。
Figure 0004908405
無水マレイン酸は、ポリオレフィンを切断して無水マレイン酸と混合できるフリーラジカルを形成させるフリーラジカル反応を用いることによって、オレフィン性ポリマー上にグラフトさせることができ、グラフト無水物を形成させ、前記フリーラジカル機構は、下記のように例示される:
Figure 0004908405
により、グラフト物質が結果として生成する。前記反応は、骨格である不飽和炭素においてまたはポリマー骨格に対するグループペンダント中の不飽和炭素のいずれかにおいて、起こりうる。
本発明の組成物は、熱可塑性プロセシング技術におけるポリマーに粒子を配合するために公知の従来の配合または混合プロセス類のいずれかによって処理することができる。本発明のCDグラフトプロセスは、本プロセスの成分類を溶融させかつ均一に混合して共有結合CDを産生可能ないかなる従来のバッチミキサー、二軸スクリューまたは一軸スクリュー押し出し機において行う。グラフト反応は、本発明の押し出し機またはミキサーにおいて便利に行うことができる。好適な二軸コンパウンダーは、インライン添加混合および適宜揮発分除去のための複数のバレルセグメントにより構成される。フィーダー、好適には重力フィーダーを用いて押し出し機の第1バレルゾーンに官能化ポリオレフィンを供給する。重力または容積のいずれかである第二の添加フィーダーを用いて、乾燥シクロデキストリンを第1バレルゾーンに供給する。CDにより大気中湿分収着が起こらないよう混合プロセスでは注意しなければならない。二軸コンパウンダーは、2個の混練セクションを有するようにセットアップする。混練セクションは軸に沿って間隔をあけており、第1混練セクションがレジンを溶融させ混合し、第2混練セクションがレジンをできるだけせん断しないようにしながら分散しつつ混合する。第1ゾーン中の運搬セクションでは要素間ピッチが大きくなり、その後分散性軸要素類が続く。分散セクションに続いて、短いセクションを用いて温度を上げることなく溶融物を運搬し、分配混合要素類の上流において、金属塩基または有機塩基を含む熱可塑性マスターバッチを重力で供給する。この時点で希釈ポリマーを重力で供給でき、マスターバッチの機能的ポリマーの濃度を調整する。第2分配混合セクションの後、組成物がコンパウンダーを出る。ストランドダイを介してレジンをポンプで取り出す前に下流のバレルセグメントにおける真空引きにより、レジンから蒸気を除去することもできる。溶融ポリマーストランドは、ストランドカッターに入る前に水浴および2個のエアワイプ中に流れる。混合段階の目標は、湿分が入るのを最小にするとともに、官能化レジン中で分散が良好になるようにシクロデキストリンの供給を一定に確保することである。
本発明において官能化ポリオレフィン/CDマスターバッチの調製において、湿分を低下させたか低湿分のシクロデキストリン物質を用いることが重要である。マスターバッチ組成物が産生すると、それは水浴中で少し水を取り込むことがあり、変換プロセスで使用する前に高温空気流動ベッド、エアオーブンまたは真空オーブン中で乾燥させることが必要となることがある。下流プロセスならびにその適用は、マスターバッチの残留湿分を規定する。マスターバッチを混合した後、CD湿分を変化させ、本発明のさまざまな面を達成できる。驚くべきことに、バージンマトリックス物質中への官能化ポリオレフィン/CDマスターバッチレットダウンから製造された物質のバリア性質は、乾燥シクロデキストリン物質を使用すれば最大とならない。シクロデキストリン湿分がないと、全ての熱可塑性レジン類に固有の残留不純物をより高度に複合体化することになる。シクロデキストリン中に何らかの湿分があると、混合および変換プロセス段階において複合体化が低下する。マスターバッチ中における0.5%乃至2%のシクロデキストリン湿分レベルは、一般的に、残留レジン不純物複合体化を最小にするかまたは実質的に防止するであろう。さらに、こうしたレベルのシクロデキストリン湿分はポリマー形態に悪影響を及ぼさずマトリックスピンホール、顕微鏡的空孔等のような他のバリア悪影響を起こさない。シクロデキストリン中になんらかの湿分が存在しても、拡散性浸透剤類による包接複合体形成を妨害しないかあるいは低下させない。
官能化ポリオレフィンポリマーに化学的にグラフトするCD分子類は、CDが非修飾であろうがまたは修飾であろうが、CD孔サイズ(α、β、γ)に基づきかつ最終ポリマー中におけるグラフトCDの濃度に基づき追跡可能な性質を有するバリアまたは選択的バリア構造を経済的にもたらす。ポリマーに固有の低分子量不純物の運搬の低下、ポリマー固有の有機蒸気バリア性質の改善、ポリマーの表面エネルギーの変化とそれによる界面における極性および非極性有機分配の変化、および特にオレフィン性ポリマー類において重要なポリマー特性であるポリマー透明性の増加を含む。これらの性質の向上により、市販商品レジン類に対して有意な付加価値を付与する。これらの増強により、当該技術で公知の融和性シクロデキストリン誘導体類(米国特許5,492,947、5,603,974、5,837,339および5,928,745)―CD物質を熱可塑性ポリマーと融和性にするペンダント官能基類または置換基類―では達成できない付加的利益をもたらし、それはまた、移行物質低下およびバリア性能を達成する。この新規CDグラフトポリマー類は、ポリマー表面エネルギーの有意な変化、ポリマー透明性増大、有意に低下した実施コスト、規制上の安全性配慮が少ないこと、およびある場合には、より“安全”で環境/社会的責任の高いバリアポリマーを含む付加的利点を有する。
本発明において、融和性CDとは、CD物質が無水物官能化ポリオレフィンのいずれかと反応可能な少なくとも1個のペンダント基を含むことを意味する。さらに、CD物質は、溶融官能化ポリオレフィンに均一に分散でき、ポリオレフィンの固有バリア性能を低下させることなくポリマー中に留まることができ、拡散透過剤またはポリマー移動性不純物をトラップするかまたは複合体化する能力を保持でき、かつ、ポリマーの表面エネルギー、有機分子分配を変化させかつポリマー透明性を向上させることができる。
我々は、非修飾α、βおよびγ−CDのようなポリオレフィンと融和性でないCDが官能化ポリオレフィンに分散させることができ、官能化ポリオレフィンに共有結合で結合でき、混合時またはその後の変換段階において非修飾CDの分解を起こすことなく融和性組成物を形成することができることを見出した。さらに、我々は、押し出し物を視覚検査することによって、共有結合した非修飾CDを有する官能化ポリオレフィンが溶融破砕を起こさないことを見出した。最後に、光学顕微鏡によりポリオレフィン押し出し物の切断面を調べたところ、CD塊がないことが明らかになった。
シクロデキストリン
シクロデキストリンは、α(1→4)結合で結合した少なくとも6個のグルコピラノース単位で構成された環状オリゴ糖である。最大12個のグルコース残基を有するシクロデキストリンが公知であるが、6、7および8個の残基を有する3種の最も一般的なホモログ類(αシクロデキストリン、βシクロデキストリンおよびγシクロデキストリン)を用いた。
商業的には、シクロデキストリンは、高選択性の酵素合成によって製造されている。それらは6、7、または8個のグルコースで構成され、それらは、ドーナッツ状リングに配置されており、それらは、それぞれ、α、βまたはγシクロデキストリンと称される(それぞれ、図1A、1Bおよび1Cを参照)。グルコースモノマーの特定の結合により、シクロデキストリンに、硬質で短く切断された円錐分子構造が付与され、特定容積の中空内部を有している。この内部空洞は脂質親和性で、外部に比較して炭化水素物質にとって魅力的であり、複合体分子(例 芳香族、アルコール、ハロゲン化物類およびハロゲン化水素類、カルボン酸類およびそれらのエステル類等)に対して前記能力を付与することによるシクロデキストリンの重要な構造的特徴である。複合体化された分子は、シクロデキストリンの内部空洞に少なくとも部分的に適合するというサイズ基準を満たさなければならず、包接複合体が結果として生ずる。
Figure 0004908405
オリゴ糖環は短く切断された円錐としてのトーラスを形成し、各グルコース残基の一級ハイドロキシル基は、前記トーラスの狭い末端にある。二級グルコピラノースハイドロキシル基は、広い末端にある。親のシクロデキストリン分子および有用な誘導体類は、下記の式で表すことができ(環の炭素は、従来の番号を示している)、ここで、何も書いてない結合は環状分子のバランスを示しており:
Figure 0004908405
ここで、RとRは、示したように一級または二級ハイドロキシルである。
CDの内部空洞サイズ(すなわち、α、β、γ)を考慮し、官能基修飾は、ターゲット揮発分または不純物を有する包接化合物を形成することに加えて所望のバルクポリマーと表面ポリマー特徴に変えるために適していなければならない。特定の結果を達成するため、1を超える空洞サイズと官能基が必要であろう。
本発明によれば、シクロデキストリンは、包接複合体を実質的に含まない化合物である。この発明において、用語“実質的に包接複合体を含まない”とは、バルクポリマー中における分散CD物質の量が、シクロデキストリン環の中心孔においてポリマー夾雑物を含まないCDを有する大分画を含むことを意味している(図1A参照)。中心孔を透過剤類の結合部位として使用する。いったん用いられると、この中心孔は透過剤または他の包接化合物を獲得できるが、何らかの複合体化も製造時に起こりうる。このような複合体化は、残留ポリマー不純物として起こり得、および分解物質はCD包接複合体中において包接化合物となる。
CD分子は、官能化ポリオレフィンによる反応のため、グルコース官能基の第6位置にある一級ハイドロキシルおよび第2および第3位置における二級ハイドロキシルにおいて利用可能である。CD分子の幾何学と環置換基類の化学のため、
全てのハイドロキシル基は、反応性が同等ではない。しかし、乾燥CD分子も注意深くしかも有効な反応条件において反応させ、グラフトCDを得る。選択した置換基類を有するCD、すなわち一級ハイドロキシルのみで置換したかまたは二級ハイドロキシルの1個または両者で置換したCDもまた、所望のようにグラフトさせることができる。2個の異なる置換基類または3個の異なる置換基類により誘導体とした分子の指示合成もまた、可能である。これらの置換基類は無作為に配置できるし、または、特定ハイドロキシルに向けることができる。さらに、CDアルコール誘導体類(例 ハイドロキシエチルおよびハイドロキシプロピル)およびアミノ誘導体類も反応させ、グラフトCDを製造できる。
ポリオレフィンレジンと融和性を有するグラフトCDポリオレフィン物質を製造するための好適な調製スキームには、CD分子の一級または二級ハイドロキシルにおける反応を必要とする。CDのハイドロキシル官能基が官能化ポリオレフィンの無水物またはエポキサイド成分と反応し、反応生成物を形成する。CD分子の一級または二級リングハイドロキシルのいずれかにおけるエステルまたはエステル結合の形成は、周知の反応を必要とする。さらに、誘導体基類で置換した利用可能なハイドロキシルのすべてではないがそれ未満を有するCDは、利用可能なハイドロキシル類の1個以上のバランスによりグラフトさせることができる。シクロデキストリンの一級−OHグループは、二級基よりもより容易に反応する。しかし、前記分子は実質的にいかなる位置でも置換でき、有用な組成物を形成する。おおまかに言えば、我々は、広い範囲のペンダント置換官能基類が前記分子上で用いることができることを見出した。これらの誘導体化シクロデキストリンは、アルキル化シクロデキストリン、ハイドロカービル−アミノシクロデキストリン等を含むことができる。前記置換官能基は、誘導体化物質に対して融和性を付与する領域を含まなければならない。
ペンダント熱可塑性ポリマー含有部分を有するシクロデキストリンのアミノおよび他のアチド誘導体類は、本発明のシート、フィルムまたはコンテナに使用できる。スルホニル誘導体化シクロデキストリン分子を用いて、アチド(N −1)イオンによるスルホネート基の求核的排除によりスルホニル基置換シクロデキストリンからアミノ誘導体を産生できる。アチド誘導体類は、その後、還元により置換アミノ化合物類に変換される。このような誘導体類は、対称的に置換したアミノ基類中で製造できる(シクロデキストリン骨格上に対称的に配置された2個以上のアミノまたはアチド基類を有する誘導体類または対称的に置換したアミンまたはアチド誘導体化シクロデキストリン分子として。窒素含有基類を産生する求核的排除反応により、炭素原子6位の一級ハイドロキシル基は、窒素含有基の導入が最も起こりえる部位である。本発明で有用な窒素含有基類の例には、アセチルアミノ基類(−NHAc)、メチルアミノ、エチルアミノ、ブチルアミノ、イソブチルアミノ、イソプロピルアミノ、ヘキシルアミノ、および他のアルキルアミノ置換基類を含むアルキルアミノを含む。アミノまたはアルキルアミノ置換基類は、さらに、アミン基をさらに誘導体化する窒素原子と反応する他の化合物類と反応させることができる。他の可能な窒素含有置換基類には、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ピペリジノおよびピペリジノのようなジアルキルアミノを含む。
シクロデキストリン分子は、ペンダントイミダゾール基類、ヒスチジン、イミダゾール基類、ピリジノおよび置換ピリジノ基類を含むヘテロ環核により置換できる。
シクロデキストリン誘導体類は、イオウ含有官能基により修飾して、シクロデキストリンに融和性とすることができる置換基類を導入できる。スルフィドリル化学に基づき製造したイオウ含有基類を用いてシクロデキストリンを誘導体にできる。このようなイオウ含有基類には、ハイドロキシエチルチオ(−S−CHCHOH)、イミダゾリルメチルチオ、アミノアルキルチオ等を含む。
適用および用途
長期にわたり確立されてきた食品包装概念は、食品の保存期間を延長する能力が限定されている。本発明の革新的食品包装概念は、包装内部の環境と相互作用し、包装に対してスキャルピングにより(すなわち、食品からの揮発性成分類の高分子包装材料による取り込み)、特定の包装上部空間空気を維持するか調整するかまたは改善するかまたは食品の香り損失を最小とする性質を変えることによって応答し、製品品質を高め保存期間を延長する。包装上部空間酸素を制御するために現在最も注目すべき技術グループは、酸素スキャベンジャーである。
ゲーブルトップカートンを含めて複層または複合包装類は、構造物中の他の物質に対する強度、バリアおよび密封性を付加する必須プラスチック層に依存している。例示すると、ゲーブルトップミルクおよびジュースカートンは、具体的に、液体をもらさないコンテナとして米国特許5,816,487、5,508,075、5,616,353、6,193,827、および6,372,317に開示されている。これらのよくあるゲーブルトップカートンには、いくつか問題がある。ほとんどの内部ポリオレフィンフードコンタクトまたはシーラント層は、食品からポリマー中に収着機構に基づき低分子量揮発性有機アロマおよび方向性化合物類をはぎとり、かなり注目され懸念の対象となってきたし、対象となり続けている。収着の結果、製品品質と関連したアロマとフレーバーが失われることもある。シクロデキストリンで修飾した無水物官能化ポリマー類は、従来のポリオレフィン配合物に比較して低有機バリア、表面疎水性、およびフードフレーバー剥ぎ取りに関連した問題を解明する。本文に記載の発明は、特に、製品の保存期間にわたり封入した果汁のフレーバーを有意に保持できる熱密封内部フードコンタクト表面を有するラミネートで構築したコンテナのために有用である。
適切に設計した食品包装において、ポリマー類は、全ての他の性能要件を満たしつつ重要な芳香剤類を最小しか収着すべきではない。包装ポリマーへの収着によるフレーバーロスは、一般的に、製品品質にとって有害であると考えられている。対照的に、果汁業界では、オフフレーバー前駆体類を駆逐することによって収着ロスを有効利用する液体包装を設計した。本発明は、果汁例によって例示したような包装フードコンタクトポリマー層の用途に関し、それは、重要な芳香化合物類のロスを最小にしつつ包装した食品からの望ましくないオフフレーバーを選択的に除去する。食品包装コンタクト層は、シクロデキストリンで修飾した無水物官能化ポリマー類で構築でき、低有機アロマ/フレーバーバリア、望ましくない食品フレーバー剥ぎ取り、および包装した食品の脂質酸化、脂質加水分解およびたんぱく質/アミノ酸分解により産生された食品包装内部からのむかつく臭い/アロマに関する問題を効果的に解明できる。これらの活性包装ポリマー改良は、従来のポリオレフィンよりも有意に優れており、製品保存期間にわたって食品の味をかなり改善できる。
包装用ラミネート類は、多年にわたり食品を包装するために用いられてきた。広く公知でかつ用いられてきた容器は、板紙でできた構造で、さまざまなバリアおよびシーラント材料で被覆されている。本発明の食品包装のコンタクト層は熱密封性で、したがって、保存材料に対して、熱密封を必要とするカートンおよび類似食品保持包装に変換するための有用なバリア構造を付与する。本発明のバリア構造は、特に、オレンジジュースおよび類似のかんきつ類のジュースを入れる際に有用である。シクロデキストリンで修飾した無水物−官能化ポリマー類は、分配係数、疎水性によるポリマー溶解度の変化、透明性上昇および選択的スキャベンジ機能のような従来のポリオレフィンポリマー類の改善された界面相互作用をもたらすことになる。
プラスチック業界の成熟化に伴い、業界は数多くの特定食品包装適用を開発してきた。液体または固体の食品または非食品製品を保存するために多数の単層または複層構造物が利用可能である。特定の内部包装環境を維持するかまたは改善でき、一方、この目的を、ますます薄くなりかつ透明なフィルムで達成する一方で、改良品質、安全性および保存期間を確保できる高性能、付加価値の高い包装が依然必要とされている。現在の低酸素バリア包装方法では、保存食品または包装によってもたらされた有害な化学反応物を全て消滅させることはなく、従って、臭いおよび味の腐敗のような望ましくない化学的副産物が依然として微量産生されており、これらは、製品により再吸着される包装上部空間に効果的に保持され、製品のフレーバー品質と保存期間を低下させる。これら化合物類の比率(割合)または総濃度が余りにも通常よりもはずれていると、それらは、食品のオフフレーバーに寄与することになる。
低および中等度湿分レベルの食品は、シリアル、クラッカー類、クッキー類、塩っぽいスナック類等のような保存安定食品類の大部分を含む。それらは、脂肪、たんぱく質、でんぷん類を含み、かつ、多くの有害化学反応に曝される。最も重要な化学的変化は、加水分解反応、酵素作用、酸化反応、特に多くの脂肪含有食品のフレーバーを変える脂肪酸化および非酵素的黄変に関連している。これらの反応で産生された化学化合物類は、化学的および物理的性質が大きく異なっている。それらは、フレーバーに及ぼす影響も異なっている。いくつかは快適なアロマに関与しており、一方、他にはむかつく臭いとフレーバーを産生し、しばしば食品保存において深刻な問題をもたらす。したがって、これら化合物を全て除去することでフレーバー消失がおこるであろうし、または、一部を除去し他は除去しないことでフレーバーのアンバランスが起こり、味覚的に劣悪な食品が生ずる。
朝食のシリアル中で、例えば、高温と低湿度による加速保存試験により、いくつかの有害な化学的化合物類が産生される。シクロデキストリン類は、伝統的抗酸化剤類、および酸素およびアルデヒドスキャベンジャーにより除去できないアルデヒド類の他に、揮発性の化学化合物類(すなわち、芳香族、アルカン類、アルケン類、およびケトン類)の上部空間蓄積を最小にできる。シクロデキストリン類は、過酸化水素類と押し出し時におけるシーラントポリマーの酸化により産生されかつフレーバー品質に有害であることが公知の他の化合物類をトラップできる。さらに、グラフトCD/ポリオレフィンは、選択的に、保存食品を取り囲む上部空間から特定の望ましくないオフフレーバー化合物類をシーラントポリマー中に分配し、好適な望ましいフレーバー類には有意な影響を及ぼさず従ってフレーバー消失を防止する。CD孔は、包装された食品にフレーバー消失をもたらすことが公知である広範囲の望ましくない臭いのトラップに有効である。
収穫した新鮮果物、野菜および切花の大部分は、包装上部空間におけるエチレンガスレベル増加の結果としてのいたみにより捨てられる。果物、野菜および新鮮花の品質の老化を防止する方法のひとつは、産生されるエチレンガスを低下させることである。LDPEフィルムのエチレン吸収能力が、官能化LDPEおよびシクロデキストリンを有する薄いコンタクト内層を有することによって、向上させることができる。シクロデキストリングラフトポリマー類は多層構造物中で食品コンタクト層として使用でき、製品を取り囲む上部空間中のエチレンガスを低下させ適当な湿度(通常80%RHを超える)を保持することによって製品の保存期間を延長でき、望ましくない劣化やしわが起こらない。もし製品を不透過性フィルム中に密封すれば、上部空間Oレベルは低レベルに落ち、嫌気的呼吸が起こりエタノール、アセトアルデヒドおよび有機酸類のような望ましくない臭いとフレーバーを有する化合物類を形成する。ポリオレフィンへのシクロデキストリングラフトの利点は、高濃度のCDをLDPEスキン層に用いて上部空間からのエチレンガスや他の官能性前駆体類の分配を改善し、湿度およびガスに対しての固有オレフィンバリア性質を劣化させることがない。
飲料密封要素類およびプラスチックスクリューキャップクロージャーシェルは、通常、1種以上の下記の熱可塑性物質類を含む:低密度ポリエチレンおよび線状低密度ポリエチレン(LDPEおよびLLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリビニルクロライド(PVC)およびポリビニリデンクロライド(PVDC)。高バリアライナー物質類は、通常、熱可塑性(通常、オレフィン)を含む配合組成物類であり、熱可塑性に分散されるのは、弾性物質類(典型的には、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴムまたはアクリルゴム)であり、熱可塑性弾性物質組成物を形成する。これらの熱可塑性組成物類は、金属、ガラスまたはプラスチックでできたスタンド型ポーチ、ジャーまたはボトルのためのクロージャーエレメントとして機能させることができるような形状に製造される。炭酸ソフトドリンク、炭酸水等を密封するために用いるスクリューキャッププラスチッククロージャーシェルは、PPスクリューキャップシェルおよび通常LDPEおよびEVAから製造される単層ライナーを含む2成分系を含み、絶対的シールを付与する。非炭酸飲料(例 泡のない水)用クロージャーシェルは、スクリューキャップとライナーの両者として機能する単一ピースとしてPPから製造される。クロージャーシェルとライナー組成物類は、いくつかの付加的性能添加物類−潤滑剤、静電気防止剤、可塑剤、熱安定化剤、抗酸化剤および顔料を含む。特にひとつの添加物、エルカミドと称されている一般的なポリマー潤滑剤は、溶融流動性を改善しかつ離型トルクを小さくすることによってライナーとシェルのボトルへの付着を低下させる。ポリマー表面で機能する添加物類は従来から移動性で、移動は、時間とともに起こる。容器のポリマーシェルとライナーの表面は、残留オゾンによるオゾン分解を受ける化学的前駆体類の起源となることがある。
オゾン化は、ボトルに蓄えた飲料水を消毒するために広く世界中で一般的に使用されている。残留オゾンは典型的にはppbレベルであり、ボトルに充填した後も水中に残っている。オゾンは不飽和化合物類と反応し、不安定な有機オゾン化物類を形成し、それは迅速にアルデヒド類、ケトン類および過酸化物類のような酸素化合物類に分解されるか、または、酸化剤または還元剤と迅速に反応する。クロージャーポリマー表面に移動しかつ程度は低いが前記表面で暴露した不飽和オレフィンモノマー類およびオリゴマー類に移動するエルカミドおよびオレアミド類における不飽和化学結合は官能的味覚上の欠点を示し、しばしば、“プラスチック”味と称される。プラスチックオフテーストは、低ヒトしきい値官能化合物類の10億分の1(ppb)レベルの存在、特にヘキサナール、ヘプタナール、オクタナール、ノナナールおよびデカナールのようなC1−30アルデヒド類の存在に関連している。残留官能揮発分類は、オゾンによる化学酸化由来であるかまたはライナーまたはクロージャーの酸化または光酸化を介して産生され、前記ライナーまたはクロージャー組成物内部で官能化ポリオレフィン/CD組成物を分散させることにより効果的に複合体とすることができ、それらの飲料への移動を防止する。本発明は、グラフトシクロデキストリンを含有する食品、飲料または薬剤を保持するためのコンテナライナーおよびシェル組成物類に関し、オフテーストおよび臭い官能移動剤および流入透過剤を低下させ、従って、保存製品の味を改善する。
本発明で用いたファイバー類は、当該技術で公知のいかなるポリオレフィンファイバーであることもできる。本発明で用いたスレッド様ファイバーは、官能化ポリオレフィンおよびグラフトCDおよびポリオレフィンを含む組成物で、不織様式で1種以上の重複または連結ファイバーから構成された不織ウェブを構成させるために用いる。前記ファイバーは、スピン溶融または溶融吹込み成形プロセスによって製造した長いフィラメントの形状とすることができる。当該技術で公知の全ての不織ポリオレフィンファイバーを本発明で使用することもできる。不織ウェブを用いて包帯、使い捨てオムツおよび頻尿用製品を製造でき、それらは、臭い制御システムが改善され血液、尿、生理等のような体液が原因の悪臭を低下または消失させることができる。官能化ポリオレフィンおよびグラフトCDは、前記ファイバー全体に均質に分布させ、悪臭化合物を前記ファイバーに収着させその後ファイバー中心に浸透させ、そこで、それらは、複合体化されるかまたはファイバー全体にCDにより効果的にトラップされ、それらの嗅覚的検知を防止する。官能化ポリオレフィンとグラフトCDの両者から製造された不織ウェブはファイバーの湿潤性を変化させかつ悪臭を効果的に吸収しかつ嗅覚による検知を防止する。
被覆ファイバーはまた、多層ファブリックの外層を含むことができる。HazMatスーツは、ひとつの適用である。被覆ファイバーは、有害蒸気に対する積極的バリアとなることができる。ファブリックを介してレジンを透過しないようにすることの他に、外層は、いくつかの分子類をトラップすることもできる。極性分子は、ポリマーにグラフトさせたシクロデキストリン環内部でトラップできる。ポリマー表面の酸性および塩基性基類は、それぞれ、ポリマー表面の塩基性および酸性分子類をトラップすることができる。これは、単なる静止バリアというよりはむしろ付加保護ラインである。
本発明は、改良された無水物−官能化ポリマー類、最も注目すべきは無水マレイン酸でグラフトしたポリオレフィン類が製造できるプロセスに関する。この改良のため、無水物−官能化ポリマーは、無水物基類を必要に応じて全部または一部を対応する半エステルに変換できる条件下でCDと反応させることによって、修飾される。マレイン酸または無水マレイン酸のようなジカルボン酸類またはそれらの無水物類のジエステル類および半エステル類をさまざまなポリマー基質類にグラフトさせることが公知である一方で、CDを官能化ポリオレフィンにグラフトさせることによって得られたポリオレフィンポリマー組成物類は、透明性が実質的に増加し、分配係数、疎水性による表面エネルギーを変化させることのような従来のポリオレフィンポリマー類の界面相互作用の改善、ポリマーバリアの改善および選択的スキャベンジング機能を付与する。シクロデキストリングラフトポリマー類は、食品包装のさまざまな構造およびタイプで使用でき、製品保存期間を延長させ、ファイバーにおいては悪臭を低下させ、さまざまな適用における有機透過剤類に対してのバリアとして用いることができる。
αシクロデキストリンマスターバッチ配合
分割バレル(7個のセグメント)同時回転配合押し出し機(Haake24mmスクリューで28:1のL/Dを有する)を、2個の供給口を有するように構成した。1個の供給口はゾーン1に配置し、他はゾーン3に配置する。スクリュー構造は、供給ゾーンに対して下流のゾーン2とゾーン4に配置した2個の混合セクションを有していた。ゾーン2の混合セクションは、8個のオフセット混合エレメントから構成され、その後、半可逆的エレメントが続く。ゾーン4における混合セクションは、8個のオフセット混合エレメントで構成されていた。真空口は、ゾーン5に配置した。最後のバレルセグメントには、標準的な3個のホール3mmストランドダイを勘合した。
アルファシクロデキストリン(Wacker BioChem)は、115℃で72時間、乾燥させた。乾燥したアルファシクロデキストリンと無水マレイン酸/ポリプロピレンコポリマー(DuPont Fusabond P MD−353D)は溶融流動速度450g/10分(190℃/2.16Kg)を有し、これを、校正容量フィーダーを用いて第1供給ゾーンに供給した。第2レジンであるポリプロピレンホモポリマー(Exxon Mobile PP3546G)は溶融流動速度1200g/10分(230℃/2.16Kg)を有し、これを、第3容量フィーダーを用いて第2供給ゾーンに供給した。出力速度は17ポンド/時間であった。スクリュー速度は225rpmであり、溶融温度は184℃であった。ダイを離れると、押し出し物は水浴を通過し、ペレットになった。
Figure 0004908405
吹込みファイバー形成配合のため、同時回転押し出し機上の第2供給セクションを閉じた。バレルおよびスクリュー構造の他の全ての特徴は、マスターバッチ配合におけるものと同様であった。
Figure 0004908405
それぞれ溶融流量1200g/10分および1475g/10分を有する前記2種のポリプロピレンホモポリマーレジン類(Exxon Mobile PP3546GおよびExxon Mobile PP3746G)を乾燥混合し、1個の容量フィーダーにより第1ゾーンに供給した。また、マスターバッチも第2の容量フィーダーにより第1ゾーンに供給した。出力速度は、16.4Ibs時間であった。スクリュー速度は260rpmであり、溶融温度は184℃であった。ウェブ#3のための処方を配合する際、炭酸カルシウムを前記ポリプロピレンホモポリマーと乾燥配合した。
不織吹込みファイバーウェブ調製
表2に示した処方の一連の不織ファイバーウェブを、二軸押し出し機を用いて6インチの吹込みファイバーラインを用いて製造した。プロセスパラメータは、各処方に対して調整し適切なウェブを製造、すなわちフライとショットを最小にした。
ダイセットアップ:120ホール;1インチ当たり20ホール;ホール直径0.018インチ;エアギャップ0.08インチ;およびセットバック0.08インチ。使用したダイは120ホールを有し、1インチ当たり20ホールであった。ホール直径は、0.018インチであった。エアギャップ0.08インチ。セットバック0.08インチ。
Figure 0004908405
両性ファイバーによる超吸収性ポリマーの阻害
使い捨てオムツ、成人頻尿製品および女性用衛生用品における現在の技術では、複合多成分材料類を使用する。これらの材料類は、異なる機能を有するいくつかの異なる材料類が相互作用して2−3の必要性を満たすことを利用している。
これらの機能のひとつは材料表面から水性液体を材料内部に運搬して、表面を乾燥させることである。この機能は、溶融吹込みファイバーにより行われる。別の機能は、この水性液体を材料内部に吸着することである。この機能は、超吸着性ポリマー類により行われる。これらのポリマーはその重量の最大400倍の脱イオン水を吸着できるが、それらは、その重量の30−40倍の1%NaClしか吸収できない。
不織ファイバー類は、典型的には、ポリオレフィン類から製造され、性質が疎水性である。溶融吹込みファイバーの水分運搬機能を改善しようと試みている際、溶融吹込みファイバー類のコーティング用に疎水性コーティングを開発した。多くの場合、これらのコーティングは、水性液体に溶解し超吸収性ポリマー(SAP)に悪影響を有しており、すなわち、SAPの吸収能を低下させる。
SAPの吸収能の変化は、SAPの機能にインパクトを及ぼすかも知れないコーティング類およびファイバー添加剤類の水分運搬性質を試験することによって、測定できる。溶融吹込みウェブサンプルを試験し、使い捨てオムツおよび頻尿用製品で使用した超吸収性ポリマーに及ぼすCDグラフトプレキサー(Plexar)(両性レジン)におけるマレイン酸Ca塩の影響を調べた。
SAP吸収試験操作
正常生理食塩水は、塩化ナトリウム4.5gmを脱イオン水495.5gmに溶解させることによって、調製した。各処方由来のファイバー1.0グラムを上部空間40mlのバイアル下部に入れ、正常生理食塩水25gmを添加した。同様に、CaCo 20mgを有する生理食塩水バイアルも、最悪ケースの例として調製した。前記バイアルに蓋をして、ソニケーション10分間を2回行い、ファイバーを48時間抽出した。
各試験サンプルについて10mlシリンジの内部に入れ、シリンジ口にカバーした。SAP200ミリグラムをその後秤量し、ガラスファイバー先端上シリンジに入れた(Ahlstrom Filtration. Grade161)。
抽出溶液(正常生理食塩水)10mlを次に、ガラスファイバーとSAPを入れたシリンジを後に保持する20mlのシンチレーションバイアルに入れた。プランジャーホールを最後に有するがシリンジ中にプランジャーを有していないバイアルに入れる。
前記シリンジをすばやく5ccマークのところまで満たし、次に、それが約3時間後に平衡になるまで、より多くの水をゆっくりと吸収する。
Figure 0004908405
グラフトシクロデキストリン中マレイン酸カルシウム塩を有するファイバーは、SAPによる生理食塩水の吸収に全く悪影響を示さなかった。吸収した容量は、シリンジ表面のマークを用いて読み取ることができる。
一時的シクロデキストリン
両性本発明の他のリテンは、グラフトシクロデキストリンの非一時的性質である。官能化オレフィンとグラフトシクロデキストリン分子の極性により、大半の共有結合シクロデキストリンはファイバー表面にある。シクロデキストリンを乾燥させ、小粒子としてファイバー表面に適用するかまたはシクロデキストリン含有溶液を用いてファイバー上にシクロデキストリンをコーティングするものを含めて他の悪臭コントロール技術の欠点のひとつは、シクロデキストリンが一時的性質であり尿進入のような水溶液によって流し去られてそれによって前記の悪臭コントロール技術の効果を低下させる。
グラフトシクロデキストリンの非一時的特性は、両性ファイバー試験により超吸収性ポリマー阻害による正常生理食塩水ファイバーソニケーション抽出物を分析することにより、示すことができる。正常生理食塩水ソニケーション抽出物サンプルは、Hewlett Packard Model 1100シリーズLC−MSDシステムを用いて、フローインジェクト大気圧イオン化エレクトロスプレイ液体クロマトグラフィマススペクトロメトリ(API−ES LC/MS)により分析したが、前記システムは、1100ベンチトップマス選択的デティクター(MSD)およびAgilent 1050シリーズ液体クロマトグラフィ(LC)を含む。表4中のウェブの正常生理食塩水抽出物アリコット5μLを、LCオートサンプラーから注入しAPI MS(900−1100amuスキャンレンジ)に、LCカラムをラインに有していないLCカラムループパスにより導入した。水中128ppmのα−CD標準を同一条件で分析し、機器応答を評価した。13ppmのα−CDスパイクをPP対照抽出物に対して作製し(スパイクのない抽出物にはCDが全く検出されなかった)、濃度は、スパイク添加応答から推定した(m/z995(α−CD−Naアダクト)。
API−ES LC/MSによる溶融吹込みファイバーの正常生理食塩水抽出物の定量分析
水中13ppmのα−CD標準は明確なシグナルを産生し、特徴的なm/z995ナトリウムアダクトイオンを有していた。生理食塩水はかなりこの応答を抑制(係数約70)したが、PPコントロール抽出物に対する13ppmのスパイクは、抽出物中濃度を推定できる適切なシグナルを産生した(この方法の検出限界は2ppmと推定)。抽出物中で検出したα−CD濃度を、表5に示した。
Figure 0004908405
API−ES LC/MSデータは、正常生理食塩水1mLあたりアルファデキストリン2μgがファイバーから48時間後に抽出され、その間ソニケーション10分間を2回行った。抽出シクロデキストリンマスは、ファイバーサンプル1.0グラム中でシクロデキストリンが0.2%であることを示す。抽出により、シクロデキストリンが非一時的性質であることの証拠が得られる。
有機蒸気収着
用語収着とは、一般的に、透過性分子のポリマーマトリックス中への初期浸透と分散を説明するために用いられ、吸着および吸収の両者を含み、ならびにクラスター形成も含む。収着挙動は、透過性分子とポリマーまたはポリマー内部の透過性分子自体の間での相互作用の相対的強度またはポリマー中部位(例 陽性および陰性ポリマーグループとシクロデキストリン)による透過性分子の固定に基づいている。収着試験方法は、固定容積(例 ガラスボトル)により囲まれた溶融吹込みファイバーウェブ構造の観点から、最も容易に説明される。ファイバーウェブ構造および容積は、当初、閉容積ジャー内部で試験溶質を全く含んでいない。ゼロ時点で、試験ウェブを公知濃度の試験溶質に暴露する。試験構造を取り囲む固定容積中上部空間濃度は、ガスクロマトグラフィを用いて定量する。溶融吹込みウェブの収着速度と能力は、閉容器中における上部空間濃度から求める。溶質上部空間濃度を低下する際に前記ファイバーが有効であることは、直接ファイバー収着に関連している。悪臭のある溶質(例 カルボン酸およびアミン類)を収着する能力が高いファイバーは、オムツ、頻尿用製品、女性用吸収材料、外傷用包帯等のような衛生製品で使用する不織材料として望ましい。
上記実験技術を用いて、固定容積ガラスボトル中における溶質上部空間濃度を定量的に測定する。フレームイオン化検出(FID)により駆動する高分解能ガスクロマトグラフィ(HRGC)を用いて、上部空間濃度を測定する。上部空間における溶質は、試験ボトルからの固相ミクロエクストラクション(SPME)により定量的に採取し、HRGC/FIDにより分析する。溶質ボトル上部空間濃度は校正標準から求め、Gas Laws等式を用いて固定容積ボトルあたりの溶質ガス容積μLで測定する。
ひとつはアミンを含み他はカルボン酸を含む2種の溶質標準を、各化合物液体を等量配合することによって、別々に調製した。溶融吹込み試験ウェブを評価するためのアミン収着標準は、n−ブチルアミンおよびジプロピルアミンを含有する。溶融吹込み試験ウェブを評価するためのカルボン酸標準は、n−酪酸およびイソ吉草酸を含有する。全ての試験溶質は、Sigma−Aldrich,Milwaukee,WIから得た。アミンおよびカルボン酸溶質標準の物理的および化学的パラメータは、表6および表7に示した。
Figure 0004908405
Figure 0004908405
溶融吹込みファイバーウェブサンプル(ウェブダイを1.75インチで1.00グラム重量の標本にカットした)を、テフロン(登録商標)仕上げのスクリューキャップ中隔を有する250mLのIChem(登録商標)ボトルで試験する。ダイカット試験ウェブは1.00グラム重量でこれをボトル内部に入れ、0.2μLの“純粋”アミンまたはカルボン酸溶質を、0.5μLシリンジを用いてボトルに注入し、キャップをすばやく閉める。この“純粋”溶質を、液体溶質はファイバーと直接接触しないように壁ガラスボトル上に注入した。次にボトルを38℃のオーブンに30分間入れた後、SPMEで上部空間サンプリングを行った。30分経った後、テフロン(登録商標)仕上げのスクリューキャップ中隔を有する250mLのIChem(登録商標)ボトルを38℃の水浴に入れ、キャップ中隔を介してSPME必要物を注入し、表7と8に示した方法で分析する。
機器条件
表8および表9は、試験ボトル上部空間中のアミンおよびカルボン酸溶質を測定するために用いたSPME HRGC/FID機器条件を示す。
Figure 0004908405
Figure 0004908405
溶質上部空間濃度は、各化合物の校正曲線傾きまたは応答係数(RF)のために計算する。濃度は、Gas Laws等式を用いて固定容量ボトルあたりの溶質ガス容量のμLとして表される。
化合物濃度(ppm)=ピークエリア/校正曲線傾き
化合物特異的RF=化合物濃度(ppm)/ピークエリア
化合物濃度(ppm)=ピークエリア×RF
実施例1
溶融吹込みウェブの定量的収着挙動
溶融吹込みウェブ反応性と能力を、試験ウェブをガラス瓶に入れそれを密封し次に反応性試験蒸気で満たして測定した。30分の試験時間にわたって、上部空間蒸気をファイバーに分配する。蒸気濃度は、特定時点(30分)でガラス瓶の上部空間で測定する。これらのデータを用いて、収着ウェブ挙動を定量的に測定する。両性技術とファイブー中シクロデキストリンの測定した効果は、積極的技術を施さなかったPPファイバーに比較して、瓶中で蒸気濃度が低下することである。分配係数と拡散係数は、PPポリマーが積極的技術サンプル中で90重量%を超えているので、積極的技術があってもなくても試験ウェブについて非常に類似していた。次に、溶融吹込み試験ウェブ挙動は、溶融吹込みウェブファイバー中におけるアミンとカルボン酸溶質の収着の関数であり、結果として、上部空間で対応して減少する。アミンとカルボン酸溶質0.2μLをガラス瓶壁に注入し、すぐに密封した。上部空間は、3(3)分SPMEサンプリング間隔を用いてアミン標準またはカルボン酸標準を注入した後、30分の時間複合サンプルを取ることによって測定した。SPME上部空間サンプルは、HRGC/FID(方法条件は、表8と9)により分析する。定量的結果は、表10に示した。
Figure 0004908405
この実験は、両性およびまたはグラフトシクロデキストリン含有溶融吹込みファイバーについて30分時点での機能能力推定値を示している。表9の溶融吹込みファイバー例は、PPファイバー含有吸着サイト(陽性および陰性ポリマーグループおよびシクロデキストリン)が吸着または反応性サイトを有していないPPファイバーよりも上部空間溶質分子をより多く収着しかつ固定することを明らかに示している。試験期間(30分)における上部空間濃度は、上部空間からアミンおよびカルボン酸揮発性分子類を除去するための試験ウェブ類の有効性を示している。
炭酸カルシウムとここで使用した濃度の選択は、本発明の唯一の例であり使用した金属カチオンまたは濃度の選択に限定することを意図していないことを認識すべきである。他の二価または三価金属類も、反応性、密度を変化させまたはコスト理由から使用することができる。金属カチオンで中和したカルボン酸グループ類の数を変化させることは、酸除去および塩基除去の間の比率を変化させるであろうし、従って、特定適用と用途のために調整した処方を可能とする。
透過試験に用いたディスク類の調製
無水マレイン酸エチレンコポリマーにおける10%アルファシクロデキストリンの配合
10%シクロデキストリンマスターバッチは、2個の追加ポートとその追加ポートの後ろの2個の混合セクションを有する29/1 L/Dを有する24mmの共回転二軸押し出し機を用いて調製した。押し出し機バレルには、3ホールの3mmストランドダイをつけた。処方は、10%アルファシクロデキストリン、56%無水マレイン酸エチレンコポリマー、および34%NA 204−000低密度ポリエチレンから構成されている。湿分<0.1%に乾燥させたアルファシクロデキストリンとメルトインデックス14で1.8%の無水マレイン酸濃度の無水マレイン酸−エチレンコポリマーを、第1添加ポートに供給した。コポリマーを溶融させシクロデキストリと混合した後、メルトインデックス7の低密度ポリエチレンであるNA204ー000が第2添加ポートに供給された。次に、混合した物質は第2混合セクションを通過させ、ダイを介して押し出し、水浴を通過させペレットにした。
試験処方の配合
試験処方は、シグマ混合エレメントを付属させたBrabender(登録商標)混合ボールを用いて配合した。41gの重量物を4分間、ボール温度150℃、80rpmで4分間混合した。
コントロール処方A:
NA204−000(Equistar Chemical、LP)LDPE3.28GmNA420−000(Equistar Chemical、LP)LDPE 37.72Gm
アルファシクロデキストリン処方B:
10%アルファシクロデキストリンマスターバッチ 3.28Gm
NA420−000(Equistar Chemical、LP)LDPE
37.72Gm
両性処方C:
炭酸化カルシウム(Aldrich Chemical 23,9216) 0.033Gm
10%アルファシクロデキストリンマスターバッチ 3.28Gm
NA420−000(Equistar Chemical、LP)LDPE
37.69Gm
注入成形および試験サンプル切断
試験サンプルは、テーブルトップ注入成形マシーン4ccの混合カップを付属させたAtlas Laboratory Mixing Molderと1.125インチ直径×0.045インチの金型を用いて、成形した。処理温度170℃、140rpm、2分滞留時間および成形温度75℃であった。0.875インチのディスクを、0.875インチホールパンチを用いて成形サンプルの中心から切断した。
閉容量透過
両性発明の挙動を測定するために用いた透過方法を、固定容量で取り込まれた膜の観点から説明する。膜および容量は、当初、溶質を全く含まない。ゼロ時点で、膜をある濃度の溶質に暴露する。固定容量の濃度を次に、溶質に対して経時的測定する。固定容量への溶質輸送を阻害する膜挙動を測定する。この方法を図1に示す。バリア膜を横断する透過を、ゼロ時点(t)での膜が当初透過蒸気を全く含まない場合で説明することができる。
膜上流面における透過圧pが増大し、表層cにおける濃度をもたらす。下流圧pは測定可能である一方、それは、上流圧pに対して短い時間では無視できる。バリア膜を透過する蒸気量は、いったん固定状態に達して平衡に達するまでそれが継続すると、経時的に直線的に増加する。長い時間では、上流圧pは、下流圧pに等しいであろう。p=pおよびt1/2を示した閉容量静止透過プロフィール例を図2に示した。
処方A、BおよびC単層ディスクおよび透過試験混合物を用いて、透過プロフィールを作製する。p=p(平衡透過)である時点を求めたが、処方Aについて約20時間であった。
分析方法
前記透過方法では、静止濃度勾配を用いポリマー構造を介しての有機分子輸送を測定する実験的技術を必要としている。フレームイオン化検出(FID)で駆動する高分解能ガスクロマトグラフィ(HRGC)を用いて、下流透過剤濃度積算を測定する。上部空間中の溶質は、試験ボトルから固相ミクロエクストラクション(SPME)により定量的に採取し、HRGC/FIDにより分析する。溶質ボトル上部空間濃度は、校正標準から求め、Gas Laws等式を用いて固定容量ボトルあたりの溶質ガス容量μLで測定する。
成形したダイカットディスクサンプル(45mils厚×0.875インチ直径および重量485mg)を、閉容積蒸気透過機器(図1を参照)で試験する。テフロン(登録商標)仕上げのスクリューキャップ中隔(すなわち、固定容量)を有する250mLのIChem(登録商標)ボトルとキャップ先端にホールを有するフェノール性スクリューキャップを付けた20mLガラスバイアルで構成されている。フェノール性スクリューキャップは、最小透過収着を有する。このキャップを用いてゼロ時点で透過圧pを含む20mLバイアル上で試験ディスク(膜)を密封する。キャップ先端のホールは、透過剤混合物が妨害されずにディスクを介して固定容量中にゼロ時点での下流圧pで透過できるようにする。固定容量への溶質輸送を阻害する膜挙動を測定する。
ひとつはアミンを含み他はカルボン酸を含む2種の複合透過剤標準混合物を、各化合物の“純粋”液体容量を配合することによって、別々に調製した。全ての試験化合物類は、Sigma−Aldrich,Milwaukee、WIから得た。アミンおよびカルボン酸透過剤混合物を、表11に示した。
Figure 0004908405
ダイカット試験成形ディスクは0.485グラム重量で、0.5μLの“純粋”アミンまたはカルボン酸溶質を含む20mLガラスバイアル上にキャップをし、それを、0.5μLシリンジを用いてバイアルに注入し、キャップをすばやく閉める。この20mLバイアルを、テフロン(登録商標)仕上げのスクリューキャップ中隔を有する250mLのIChem(登録商標)ボトルに入れる。このボトルを次に50℃のオーブンに6時間入れた後、SPMEにより22.5時間時点で再度サンプリングした。キャップ中隔を介してSPME必要物を注入し、表8と9に示した方法で分析する。
透過試験結果
前記方法では、試験ディスクを横断する透過剤の流動を測定するために設計した実験的技術を必要としている。この試験方法では、高温セル保存50℃を用いることによって加速保存試験条件をシミュレーションしている。FID駆動HRGCを用いて、250mL IChem(登録商標)中における透過剤混合濃度積算変化を測定する。6時間および22.5時間時点で、サンプルを250mL IChem(登録商標)からこの固相ミクロエクストラクション(SPME)により採取し、HRGC/FIDにより分析する。透過剤濃度は校正標準から求め、gas laws等式を用いてμL/Lすなわち10億分の1部(容量/容量)で測定する。表12は、t=0における(250mL容量に対して)20mL IChem(登録商標)中でカルボン酸およびアミン標準類の濃度p、6時間および22.5時間における250mL IChem(登録商標)中透過剤濃度pを含む。3個のディスクサンプルに対する透過結果を表12と13に示した。
Figure 0004908405
Figure 0004908405
表12と13のディスクは、本発明の“活性”三官能基トラッピング機構を示している。有機分子は、シクロデキストリン孔に複合体化/トラップされている。試験ディスクは、空孔サイズ5.7オングストロームのアルファシクロデキストリンを含んでいる。アルファの空孔サイズは、エタノールやペンタナール−またカルボン酸類およびアミン類−のような小さな分子類もトルエンよりもより容易に集積する。透過結果は、これを裏付ける。塩基性分子類(例 ブチルアミンおよびジプロピルアミン)は、ポリマー上でマレイン酸/コハク酸グループでスキャベンジングされ、かつ、酸性分子類(例 酪酸およびイソ吉草酸)はポリマー上の塩基性基でスキャベンジングされる。表12と13の透過結果は、本発明がポリマー膜を介したさまざまな有害かつ臭いのある蒸気混合物の拡散に対して効率的バリアとして作用できることを示している。異なる孔サイズのシクロデキストリン類(例 アルファ、ベータおよびガンマ)またはシクロデキストリン混合物を用いることによっておよび酸除去と塩基除去の比率を変える金属カチオンにより中和されたカルボン酸基類の数を変化させることによって、本発明の挙動および特異性を変化させることができ、従って、特定適用と用途に適合させた処方が可能となる。
本発明の性能を測定するために用いた透過法を示す。 本発明を例示する閉容積静止透過特性の例示である。

Claims (36)

  1. (a)ポリオレフィンレジンおよびカルボン酸基を形成するグラフトされたペンダント無水マレイン酸を有するカルボン酸変性ポリオレフィンレジンの配合物、
    (b)前記カルボン酸基に結合したシクロデキストリン、および
    (c)前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンに結合したアルカリ土類金属カルボン酸基類、から成る熱可塑性ポリマー組成物であって、
    前記アルカリ土類金属カルボン酸基類の量は、酸性分子類をトラップするのに十分な量であり、
    前記シクロデキストリン化合物が、シクロデキストリンの中心孔中に包接複合体を実質的に含まないことを特徴とする。
  2. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンは、ポリメチレン骨格を有しており、前記ポリメチレン骨格は、無作為に置換された共有結合基類を有しており、前記無作為に置換された共有結合基類は、シクロデキストリン化合物を含む請求項1記載の熱可塑性ポリマー組成物。
  3. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリエチレンまたはポリエチレンのコポリマー類を含む請求項1記載の熱可塑性ポリマー組成物。
  4. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリプロピレンまたはポリプロピレンのコポリマー類を含む請求項1記載の熱可塑性ポリマー組成物。
  5. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンの骨格炭素は、マレイン酸官能基を介してアルファ、ベータまたはガンマシクロデキストリンまたはその混合物に結合している請求項1記載の熱可塑性ポリマー組成物。
  6. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリエチレンまたはポリエチレンのコポリマー類を含む請求項記載の熱可塑性ポリマー組成物。
  7. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリプロピレンまたはポリプロピレンのコポリマー類を含む請求項記載の熱可塑性ポリマー組成物。
  8. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、シクロデキストリン環上に少なくとも1個の置換基を有するシクロデキストリン誘導体を含む請求項1記載の熱可塑性ポリマー組成物。
  9. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリエチレンまたはポリエチレンのコポリマー類を含む請求項記載の熱可塑性ポリマー組成物。
  10. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリプロピレンまたはポリプロピレンのコポリマー類を含む請求項記載の熱可塑性ポリマー組成物。
  11. (a)ポリオレフィンレジンおよびカルボン酸基を形成するグラフトされたペンダント無水マレイン酸を有するカルボン酸変性ポリオレフィンレジンの配合物、
    (b)前記カルボン酸基に結合したシクロデキストリン、および
    (c)前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンに結合したアルカリ土類金属カルボン酸基類、から成るフィルムであって、
    前記アルカリ土類金属カルボン酸基類の量は、酸性分子類をトラップするのに十分な量であり、
    前記シクロデキストリン化合物が、シクロデキストリンの中心孔中に包接複合体を実質的に含まないことを特徴とする。
  12. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンは、ポリメチレン骨格を有しており、前記ポリメチレン骨格は、無作為に置換された共有結合基類を有しており、前記無作為に置換された共有結合基類は、シクロデキストリン化合物を含む請求項11記載のフィルム。
  13. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリエチレンまたはポリエチレンのコポリマー類を含む請求項11記載のフィルム。
  14. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリプロピレンまたはポリプロピレンのコポリマー類を含む請求項11記載のフィルム。
  15. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンの骨格炭素は、マレイン酸官能基を介してアルファ、ベータまたはガンマシクロデキストリンまたはその混合物に結合している請求項11記載のフィルム。
  16. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、シクロデキストリン環上に少なくとも1個の置換基を有するシクロデキストリン誘導体を含む請求項11記載のフィルム。
  17. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリエチレンを含む請求項16記載のフィルム。
  18. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリプロピレンを含む請求項16記載のフィルム。
  19. (a)ポリオレフィンレジンおよびカルボン酸基を形成するグラフトされたペンダント無水マレイン酸を有するカルボン酸変性ポリオレフィンレジンの配合物、
    (b)前記カルボン酸基に結合したシクロデキストリン、および
    (c)前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンに結合したアルカリ土類金属カルボン酸基類、から成る不織ファイバーであって、
    前記アルカリ土類金属カルボン酸基類の量は、酸性分子類をトラップするのに十分な量であり、
    前記シクロデキストリン化合物が、シクロデキストリンの中心孔中に包接複合体を実質的に含まないことを特徴とする。
  20. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンは、ポリメチレン骨格を有しており、前記ポリメチレン骨格は、置換された共有結合基類を有しており、前記置換された共有結合基類は、シクロデキストリン化合物を含む請求項19記載のファイバー。
  21. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリエチレンを含む請求項19記載のファイバー。
  22. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリプロピレンを含む請求項19記載のファイバー。
  23. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンの骨格炭素は、マレイン酸官能基を介してアルファ、ベータまたはガンマシクロデキストリンまたはその混合物に結合している請求項19記載のファイバー。
  24. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリエチレンを含む請求項23記載のファイバー。
  25. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリプロピレンを含む請求項23記載のファイバー。
  26. 請求項1記載の熱可塑性ポリマー組成物を含む多層ファブリック。
  27. 請求項1記載の熱可塑性ポリマー組成物のファイバーを含む不織ファブリック。
  28. (a)ポリオレフィンレジンおよびカルボン酸基を形成するグラフトされたペンダント無水マレイン酸を有するカルボン酸変性ポリオレフィンレジンの配合物、
    (b)前記カルボン酸基に結合したシクロデキストリン、および
    (c)前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンに結合したアルカリ土類金属カルボン酸基類、から成る不織ファイバーであって、
    前記アルカリ土類金属カルボン酸基類の量は、酸性分子類をトラップするのに十分な量であることを特徴とする不織ファイバー。
  29. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンは、ポリメチレン骨格を有しており、前記ポリメチレン骨格は、置換された共有結合基類を有しており、前記置換された共有結合基類は、シクロデキストリン化合物を含む請求項28記載のファイバー。
  30. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリエチレンを含む請求項28記載のファイバー。
  31. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリプロピレンを含む請求項28記載のファイバー。
  32. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンの骨格炭素は、マレイン酸官能基を介してアルファ、ベータまたはガンマシクロデキストリンまたはその混合物に結合している請求項28記載のファイバー。
  33. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリエチレンを含む請求項32記載のファイバー。
  34. 前記カルボン酸変性ポリオレフィンレジンが、ポリプロピレンを含む請求項32記載のファイバー。
  35. 請求項28記載のファイバーを含む多層ファブリック。
  36. 請求項28記載のファイバーを含む不織ファブリック。
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