JP4906486B2 - 作業車輌におけるエンジンフード内の配置構成 - Google Patents

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Description

本発明は、モータグレーダ等の作業車輌におけるエンジンフード内の配置構成に関する。
従来からモータグレーダ等の作業車輌においては、運転席の後部に配設したエンジンフードを、運転席からの後方視界を良好に確保できるように構成しておくことが求められている。また、エンジンフード内に配設されたエンジンルーム及びトランスミッションから発生した騒音が、できるだけエンジンフードの周辺に漏れ出ないように構成しておくことが求められている。
しかし、モータグレーダ等の作業車輌における運転席からの後方視界を良好に確保し、かつ、エンジンフードの周辺から漏れ出る騒音を低減させることのできる構成を備えたエンジンフードの構成としては、いまだ満足のいくものは提案されていなかった。特に、エンジンフード内に配置した各部材の構成によって、エンジンフードの構成が制限されているので、エンジンフード内での配置構成が問題となっていた。
例えば、エンジンフード内における配置構成として、車輌前方側から順にエンジン、トランスミッション及びクーリングアッセンブリーを直線状に配列した構成のものが提案されている。あるいは、車輌前方側から順にエンジン、トランスミッションを配設し、エンジンの前方にはクーリングアッセンブリーを配した構成のものも提案されている。
しかし、これらの構成のものでは、ラジエータやラジエータ内に冷風を通す冷却ファン等から構成されるクーリングアッセンブリーが、トランスミッションの後部やエンジンの前方部に配設された構成となるため、エンジンフードとしては、車輌の長手方向に長く構成されることになる。このため、車輌の長手方向に長く構成されたエンジンフードによって、運転席からの後方視界の一部が遮られて後方視界を良好に確保することが難しかった。
また、エンジンフードの周辺から漏れ出る騒音を低減させるため、エンジンフードの内周面側に吸音材を配設する構成のものも提案されているが、この場合でもクーリングアッセンブリーとしては、トランスミッションの後部やエンジンの前方部に配設されている構成となっている。
クーリングアッセンブリーをエンジンまたはトランスミッションの側方部に配設する構成も考えられるが、エンジンフードの車幅方向の幅が大きくなってしまい、モータグレーダ等の作業車輌をコンパクト化することはできなくなってしまう問題が生じる。
運転席の前方部にエンジンフードを配した作業車輌に関するものであるが、トランスミッションの上方部やエンジンの上方部にクーリングアッセンブリーを配設させた構成(特許文献1参照)が提案されている。
特許文献1に記載されたものを本発明における従来例1として、図9には冷却装置を備えた車輌の概略側面図を示している。図9に示すように、エンジン71の上方部位にはラジエータ73が車体フレーム等に固定されて配設されている。また、トランスミッション72の上方部位には、インタークーラユニット74が車体フレーム等に固定されて配設されている。そして、エンジンフード70の前方には前方グリル75が設けられている。
また、クーリングアッセンブリー自体の配置構成とは異なるものではあるが、クーリングアッセンブリーの一部を構成するオイルクーラを、クーリングアッセンブリー本体に対して回動自在かつ着脱自在に取り付けたクーリングシステム(特許文献2参照)が提案されている。特許文献2に記載されたものを本発明における従来例2として、図10にはクーリングシステムの側面図を示している。
図10に示すように、オイルクーラ81は上下一対のブラケット82、83を有している。下部に形成したブラケット83は、クーリングアッセンブリー80本体の側壁84下部に形成したピボットジョイント85と着脱自在に係合し、オイルクーラ81をクーリングアッセンブリー80本体に対して着脱自在に回動させることができる。また、上部に形成したブラケット82は、クーリングアッセンブリー80の側壁84上部にそれぞれ形成したネジ穴86との間で、ボルト87を介して連結固定することができる。
特開2005−29152号公報 英国公開明細書第2332507号公報
特許文献1に記載されたものでは、エンジンフード70内のエンジン71やトランスミッション72から発生した騒音が外部に漏れ出てしまうのを防止する構成は、開示されていない。特に、エンジンフード70の前方には前方グリル75が設けられており、エンジン71やトランスミッション72から発生した騒音は、格子状となった前方グリル75から外部に漏れ出てしまうことになる。
また、エンジン71とトランスミッション72との間には、エンジン71とトランスミッション72とで発生した音を遮断する構成が設けられていない。このため、外部に漏れ出る騒音としては、エンジン71から発生した騒音とトランスミッション72から発生した騒音とが共存した状態となり、それぞれが単独で発生する騒音よりも更に大きな騒音となって外部に撒き散らされることになる。
また、エンジン71で発生した熱は、トランスミッション72側にも伝達され、エンジンフード70内を満遍なく暖めてしまうことになる。このため、エンジン71の上方部位に固定されたラジエータ73やトランスミッション72の上方部位に固定されたインタークーラユニット74の冷却効率を低下させてしまうことになる。
更に、ラジエータ73やインタークーラユニット74は、固定されている車体フレーム等から簡単に取外すことができない。このため、エンジン71やトランスミッション72等の修理点検を行うときには、その都度、ラジエータ73やインタークーラユニット74を固定している車体フレーム等から取外した後でなければ行うことができない。
しかも、ラジエータ73やインタークーラユニット74に連結している配管は、振動等の影響を受けないように、剛性を有したものとして構成されている。このため、配管を連結部から取り外さなければ、固定されている車体フレーム等から取外すことができない。
また、ラジエータ73やインタークーラユニット74に接続している配管内には、水やオイル等が流れている。このため、配管を外すと、配管内の水やオイル等が外部に流れ出てしまい、外部環境を汚染してしまう危険性が生じる。更に、取外した配管内に空気が入リ込むと、ラジエータ73やインタークーラユニット74を再度取り付けて配管を接続し直したときに、配管内に混入した空気を取り除く作業が別途必要になる。
特許文献2に記載されたクーリングシステムでは、オイルクーラ81をクーリングアッセンブリー80本体に対して回動させたり、取り外したりすることはできる。しかし、オイルクーラ81をクーリングアッセンブリー80本体に対して回動させたり、取り外したりするためには、オイルクーラ81に接続している配管を外さなければならない。この場合、上述したような外部環境を汚染してしまう問題が発生し、また配管からのエアー抜き作業が別途必要となる。
しかも、特許文献2に記載されたクーリングシステムでは、オイルクーラ81をクーリングアッセンブリー80本体に対して回動させたり、取り外したりする構成が開示されているだけで、クーリングアッセンブリー自体を回動させることに関しては、何ら開示も示唆もされていない。
本発明では、上述したような問題点を解決し、エンジンフードの構成をコンパクトに構成して運転室からの後方視界を良好に保つことができ、しかも、エンジンフード内に配設したエンジンやトランスミッションからの騒音が作業車輌の周囲に漏れ出るのを減少させることのできる作業車輌におけるエンジンフード内の配置構成を提供することにある。
本発明の課題は請求項1〜5に記載された各発明により達成することができる。
即ち、本願第1発明では、エンジンルームと、前記エンジンルームの後方に隣接して配設されたクーリングルームと、前記クーリングルーム内に配設されたトランスミッション及びクーリングアッセンブリーと、燃料タンク及び作動油タンクと、を備えてなる作業車輌におけるエンジンフード内の配置構成において、
前記エンジンフードが、運転室の後方に配設され、前記作動油タンクが、前記エンジンルームと前記クーリングルームとの間を隔離する壁を兼ねて配設され、前記クーリングアッセンブリーが、少なくともラジエータと冷却ファンとを有して構成され、かつ、前記トランスミッションの上方部に斜め置きに配設され、しかも、前記トランスミッションの上部を開放可能として車体フレームに対して回動自在に支持されてなることを最も主要な特徴となしている。
また、本願第2発明では第1発明の構成に加えて、燃料タンクの配置構成を特定したことを主要な特徴となしている。
更に、本願第3発明では第1発明又は第2発明の構成に加えて、クーリングアッセンブリー内の配管と、クーリングアッセンブリー外部の配管とを連結する連結部における構成を特定したことを主要な特徴となしている。
更にまた、本願第4発明では第1発明乃至第3発明の構成に加えて、クーリングアッセンブリーとしてエアークーラを備えた構成において、エアークーラ内の配管とクーリングアッセンブリー外部の配管とを連結する連結部における構成を特定したことを主要な特徴となしている。
加えて、本願第5発明では第4発明の構成に加えて、クーリングアッセンブリーに設けられているエアークーラ用配管の連結部とクーリングアッセンブリーの回動軸部との配置関係を特定したことを主要な特徴となしている。
本発明では、クーリングアッセンブリーをトランスミッションの上方部位に斜め置きに配設しているので、エンジンフードの車輌における長手方向の長さを短く構成することができる。しかも、斜め置きしたクーリングアッセンブリーによって、エンジンフードの後端部側における角張った構成をなくして角を落とした滑らかな面として、エンジンフードの後端部側を構成しておくことができる。この構成によって、運転室からの後部視界がエンジンフードの後部側によって遮られる領域を、少なくすることができる。従って、運転室からの後部視界を良好に構成することができる。
また、クーリングアッセンブリーは、車体フレームに対して回動自在に配設されている。この構成によって、クーリングアッセンブリー自体を回動させるだけで、クーリングアッセンブリーの下部に配設したトランスミッションの上方空間を簡単に開放することができる。従って、トランスミッションの取外し作業や、トランスミッションの修理点検作業を容易に行える充分な作業空間をトランスミッションの上部に確保できる。
本発明では、作動油タンクによってエンジンルームとクーリングルームとを隔離しているので、エンジンからの騒音とトランスミッションからの騒音とが混ざり合って、新たな騒音が発生してしまうのを防止できる。しかも、エンジンからの騒音は、作動油タンクとエンジンフードの前方側に配設した運転室とによって遮音することができ、しかも、クーリングルームを通って外部に漏れ出るのを防止できる。
逆に、トランスミッションからの騒音は、作動油タンクによって遮音されるので、エンジンルームを通って外部に漏れ出るのを防止できる。また、エンジンルームで発生した熱を作動油タンクによって断熱することができ、エンジンルームで発生した熱によってクーリングルーム内が加熱されるのを防止できる。しかも、作動油タンクの容器及び作動油タンク内に貯留されている油によって、断熱効果を高めておくことができる。
また、本願第2発明のように、作動油タンクとクーリングルームの後部に縦置きで配設した燃料タンクとによって、クーリングルームの前後方向に遮音壁及び熱遮断壁を構成しておくことができる。しかも、クーリングルームの後部に縦置きで配設した燃料タンクによって、トランスミッションからの騒音が、エンジンフードの後部から後方に漏れ出てしまうのを防止できる。更に、燃料タンクに断熱効果を持たせておくこともできる。
クーリングルームの側方部位には、空気取り入れ用のグリル等が配設されているが、グリル等から空気をクーリングルーム内に取り入れ、取り入れた空気がクーリングアッセンブリーを通ってエンジンフードの上部から外部に排出される構成としておくことができる。この構成によって、吸入用のグリル等からは空気がエンジンフード内に取り込まれるので、吸入用のグリル等から外部に漏れ出る騒音が少なくなるように構成できる。
燃料タンクの給油口は、燃料タンクの上部で作業車輌の側方部に配設しておくことができる。これにより、燃料タンクへの給油を作業者が地上に立ったままの状態で行うことができるようになる。また、燃料タンクは縦型に構成されているので、エンジン等からの戻り油は燃料タンクの上部から戻すことができる。
これによって、エンジン等からの戻り油が高温状態となっていたとしても、燃料タンク内に貯留されている燃料によって拡散されて冷却されることになり、燃料タンクからは常に適温状態の燃料を取り出すことができる。しかも、燃料タンクの底部に燃料取り出し口を形成しておくことができるので、燃料タンク内の燃料を最後の一滴まで取り出すことができる。
クーリングアッセンブリー自体を回動させる場合には、本願第3発明のように、クーリングアッセンブリー内の配管と、クーリングアッセンブリー外部の配管とを連結する連結部を、クーリングアッセンブリーの回動軸線部の近傍に配設しておくことができる。この構成により、クーリングアッセンブリーの回動に伴って移動する連結部の移動量を少なく構成することができる。従って、剛性を有する配管を連結部から取り外さなくても、クーリングアッセンブリーを自由に回動させることができるようになる。
また、本願第4発明のように、クーリングアッセンブリーにエアークーラを有している場合には、エアークーラ用の配管については、連結部において着脱自在となるように構成しておくことができる。即ち、クーリングアッセンブリーを回動させるときには、エアークーラの配管を連結部において外しておけば、エアークーラの配管によってクーリングアッセンブリーの回動が妨げられることがなくなる。
従って、エアークーラの連結部を配置する構成としては、クーリングアッセンブリーの回動軸線部の近傍に配設しておく必要がなく、連結部をエアークーラの適宜の部位に配設しておくことができる。しかも、エアークーラ用の配管を連結部において連結状態から外しても、連結が外された配管から漏れ出てくるものは空気だけであって、外部環境を汚染する心配がない。
更に、本願第5発明のように、エアークーラ用配管の連結部をクーリングアッセンブリーの回動軸側よりも高く配置することで、クーリングアッセンブリーを斜め置きに配設することができ、運転席からの後方視界を向上させる効果がある。また、整備もし易い構成となる。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本発明に係わるエンジンフード内の配置構成の説明としては、モータグレーダにおけるエンジンフード内の配置構成を例に挙げて以下で説明する。しかしながら、本発明の課題を解決することができる配置構成であれば、モータグレーダ以外の作業車輌に対しても、本発明を適用することができる。このため、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1には、本実施形態に係るモータグレーダ(作業車輌)1の全体を示す模式図を示している。モータグレーダの車体の前部には、図1に示すように一対の前輪7や作業機であるブレード6等が設けられており、車体の後部には、前後方向にそれぞれ一対の後輪8や運転室2、エンジンフード3内に配設したエンジン等が設けられている。また、車体の前部はフロントフレーム4によって、車体の後部に対して水平方向に回動自在に連結されている。
尚、前後方向の後輪8間にはタンデム装置9が配設されており、タンデム装置9によって前後方向の後輪8に対する動力伝達が行われる構成となっている。
本願発明では、後述するようにエンジンフード3内における部材の配置構成に特徴を有している。このため、エンジンフード3内における部材の配置構成を除く他の構成については、以下で説明する構成に限定されることなく、モータグレーダとして使用されている他の構成を採用することができるものである。
フロントフレーム4には、一対の前輪7が支持されるとともに、図示せぬ支持手段を介してドローバ5の先端部が連結されている。ドローバ5は図示せぬ支持手段を介して、上下方向、左右方向及び支持手段を中心とした揺動を行うことができるように配設されている。
ドローバ5とフロントフレーム4との間には、一対のリフトシリンダ11が配設されている。各リフトシリンダ11の一端は、それぞれフロントフレーム4に支持されたリフタブラケット10に対して回動可能に連結されている。また、各リフトシリンダ11の他端は、それぞれドローバ5に対して回動可能に連結されている。
ドローバ5には、旋回サークル12が旋回可能に配設されている。旋回サークル12は、ドローバ5に取り付けられたサークル回転機13によって、旋回駆動される。旋回サークル12には、ブレード6が横方向にスライド自在に支持されている。また、ブレード6と旋回サークル12との間には、図示せぬチルトシリンダが配設されており、ブレード6のチルト角を制御することができる。
以下では、図2〜図8を用いて、本願発明における特徴部の構成であるエンジンフード3内における部材の配置構成について説明する。図2は、エンジンフード3を外した状態でのエンジンフード内の配置構成を示した斜視図である。また、図3は、図2と同じくエンジンフード内の配置構成においてクーリングアッセンブリー23を開放させた状態を示した斜視図である。
図2、図3の向かって左側には、エンジンルーム16が形成されており、エンジンルーム16の前方部側(図の向かって左側)には図示せぬ運転室2(図1参照)が配設されている。また、図の向かって右側には、エンジンルーム16に隣接してクーリングルーム20が形成されている。クーリングルーム20の後方側(図の向かって右側)は、モータグレーダ1の最後尾側となっている。
エンジンルーム16及びクーリングルーム20は、車体フレーム15上に構成されており、エンジンルーム16とクーリングルーム20との間には、作動油タンク18が配設されている。作動油タンク18は、エンジンルーム16とクーリングルーム20との間を区分けする遮音壁及び断熱壁としての機能を備えている。
エンジンルーム16内には、エンジン17、エアークリーナ30、マフラ31等が配設されている。また、クーリングルーム20内には、トランスミッション21、クーリングアッセンブリー23、燃料タンク22等が配設されている。クーリングアッセンブリー23は、ラジエータ24、オイルクーラ25、エアークーラ26、冷却ファン27、ファン駆動モータ28等を、枠体29を介して一体的に組み立てた構成となっている。
図4には、クーリングアッセンブリー23を冷却ファン27側から見た斜視図を示しており、ラジエータ24、オイルクーラ25、エアークーラ26、冷却ファン27、ファン駆動モータ28等は、それぞれ枠体29に取り付けられることによって層状に配設されている。
また、クーリングアッセンブリー23は、車体フレーム15に立設した一対の支柱32よって回動自在に支持されている。クーリングアッセンブリー23はトランスミッション21の上方部に配設されており、図2に示すようにクーリングアッセンブリー23を閉じた状態では、クーリングアッセンブリー23は車輌の後部側に向かって下り傾斜となるように配設されている。
更に、クーリングアッセンブリー23としては、作動油タンク18側にはエアー用の配管45、46の連結部47が配設され、車輌後方にはクーリングアッセンブリー23の回動軸部33が配設されている。そして、連結部47の配設部位が、回動軸部33の配設部位よりも上方に配設されている。
クーリングアッセンブリー23をトランスミッション21の上方部に傾斜させて配設することができるので、図1のエンジンフード3で示したように、エンジンフード3の最後尾側3aを滑らかな曲面として構成しておくことができる。これにより、運転室2内からの後方視界が広くなる。
また、図3で示すようにクーリングアッセンブリー23を開放させた状態では、トランスミッション21の上方部空間を開放させることができるようになり、トランスミッション21等に対する作業空間として充分な広さを確保することができる。
クーリングアッセンブリー23の回動は、車体フレーム15に立設した回動シリンダ35を伸縮させることにより行わせることができる。作動油タンク18に設けたロック部材37に対してクーリングアッセンブリー23に設けた係合片36を係止させることにより、図2に示すようにクーリングアッセンブリー23を閉じた状態に維持しておくことができる。
尚、図3に示すようにロック部材37には、防振ゴム38aが配設され、また、支柱32には防振ゴム38b(図6参照)が配設されている。これらの防振ゴム38a、38bによって、車体フレーム15等からの振動を吸収して、振動がクーリングアッセンブリー23に伝わらないようにすることができる。これによって、車体フレーム15等からの振動でクーリングアッセンブリー23が故障したり水漏れ等が発生したりするのを防止できる。
燃料タンク22は、クーリングルーム20の後部に縦置き状態で配設されており、クーリングルーム20内で発生したトランスミッション21等からの騒音は、燃料タンク22によって遮音することができ、クーリングルーム20の後部から外部に騒音が漏れ出てしまうのを防止できる。
即ち、燃料タンク22に遮音壁としての機能を持たせることができる。また、燃料タンク22をクーリングルーム20と外部との間で熱の断熱を行う壁として機能させておくことができる。
更に、燃料タンク22の給油口22aは、燃料タンク22の上部に設けることができ、しかも給油口22aの位置としては、作業者が地上に立った状態で給油を行うことができる高さ位置に構成しておくことができる。
従って、燃料タンク22を縦置きに配設した構成により、作業者が地上に立ったままの状態で燃料タンクに給油することが容易になる。また、エンジン17等からの戻り油を、燃料タンク22の上部から戻すように構成することができ、燃料タンク22の底部には、図示せぬ燃料取り出し口を形成しておくことができる。
この構成によって、エンジン17等からの戻り油が高温状態となっていたとしても、燃料タンク22内に貯留されている燃料によって拡散されて冷却されることになり、燃料タンク22の下部に配設された燃料取出口からは、常に適温状態の燃料を取り出すことができる。
図4に示すように、クーリングアッセンブリー23は一対の支柱32に対して回動軸33を介して回動自在に支承されている。また、図5に示すように、支柱32に対して一端部を回動自在に取り付け、他端部をクーリングアッセンブリー23に対して回動自在に取り付けた回動シリンダ35を、伸縮させることによって、クーリングアッセンブリー23は回動軸33回りに回動することができる。
図6に示すように回動軸33には、左右一対の防振ゴム38bが嵌合又は遊嵌しており、一対の防振ゴム38b間にはクーリングアッセンブリー23の回動部を嵌合させる回動リング39が配設されている。一対の防振ゴム38bによって、車体フレーム15からの振動を吸収することができ、クーリングアッセンブリー23に振動が伝達されるのを防止することができる。
尚、図6において、符号40で示す部材は、クーリングアッセンブリー23を開放方向に回動させて図3の状態としたときに、クーリングアッセンブリー23を開放状態に維持するためのロックピン40である。このロックピン40は、クーリングアセンブリー23に形成した図示せぬピン穴に挿入することができる。また、クーリングアッセンブリー23を図2に示すように閉じた状態としたときに、作動油タンク18に設けたロック部材37とクーリングアッセンブリー23との間を係止するロックピンとして兼用することもできる。
図4に示すように、クーリングアッセンブリー23内のエアー用配管45と外部のエアー用配管46(図2参照)とは連結部47a、47b(図2参照)で連結されている。クーリングアッセンブリー23内の冷却水用配管50aは、連結部51で外部の冷却水用配管50bと連結し、クーリングアッセンブリー23内のオイルクーラ用配管53aは、連結部54で外部のオイルクーラ用配管53bと連結している。また、クーリングアッセンブリー23内のファン駆動モータ用配管56aは、連結部57で外部のファン駆動モータ用配管56bと連結するなど、クーリングアッセンブリー23内の配管と外部の配管とが連結部で連結された構成となっている。
これらの配管のうちでエアー用配管45を除く他の配管は、クーリングアッセンブリー23の回動時に連結部を外さない状態のままで、クーリングアッセンブリー23の回動を許容する構成となっている。そのため、エアー用配管45を除く他の配管の連結部は、クーリングアッセンブリー23の回動軸33の軸線部近傍の位置に配設されている。連結部を回動軸33の軸線部近傍の位置に配設しておくことにより、クーリングアッセンブリー23の回動に伴って移動するこれらの連結部の移動量を小さくすることができる。
このため、上述した他の配管が剛性を有する部材で構成されていたとしても、連結部における移動量を少なく構成しておくことができるので、連結部等が破損したり緩んだりして、あるいは配管に亀裂等が生じて、液漏れ等が発生してしまうのを防止できる。確かに、クーリングアッセンブリー23の回動時に、それぞれの連結部は多少移動する。しかし、各連結部の移動は連結部に接続した配管の変位によって吸収することができる。しかも、配管における偏位量は、連結部や配管が破損したりする程大きなものとはならず、配管に亀裂等が発生することがない。
また、エアー用配管45、46に関しては、管路内を流れる媒体が空気であるので、連結部47a、47bを外しても、エアー用配管45、46から外部に漏れ出てくるものは空気でしかない。これに対して、冷却水用配管50a、50b、オイルクーラ用配管53a、53b、ファン駆動モータ用配管56a、56b等では、それぞれの連結部を外すと、外部に冷却水や油が流れ出てしまうことになる。
しかも、冷却水や油等が外部に流出すると、外部環境を汚染する原因になるとともに、配管内には空気が混入してしまうことになる。このため、これらの連結部を再度連結したときには、エアー抜きを行わなければならなくなる。しかし、本発明では、エアー用配管45、46を除く他の配管については、その連結を外さずにクーリングアッセンブリー23を回動させることができるので、冷却水や油等が外部に流出してしまう状況は発生しない。
エアー用配管45、46を着脱自在にする構成としては、図7、図8に示す連結部47、連結部62のような構成とすることができる。図7には、エアー用配管45とエアー用配管46とをインロー結合でボルト61を用いて締結する構成を示している。
即ち、エアー用配管45及びエアー用配管46の連結部端部に、それぞれ図7で示すようなボルト孔付きのフランジ部60を形成する。フランジ部60の当接部に図示せぬシールリング等を嵌め、互いのフランジ部60同士を面接触させて、ボルト61で互いのボルト孔に螺合して固定することができる。これにより、エアー用配管45とエアー用配管46とを気密状態で連結することができる。
また、図8には、エアー用配管45とエアー用配管46とをキャッチャ付きの連結部62で結合する構成を示している。エアー用配管45とエアー用配管46との連結部47の一方47bには、キャッチャ片63を形成しておき、他方の連結部47aにはキャッチャ片63に形成した係合突起63aが嵌合する係合凹部63bを形成しておく。
このキャッチャ付きの連結部62においても、連結部同士が当接する当接面にシールリング等を配設しておくことが必要である。連結部同士を当接させて、一方の連結部におけるキャッチャ片63の係合突起63aを他方の連結部における係合凹部63bに嵌合させることで、エアー用配管45とエアー用配管46とを気密状態で連結することができる。
本願発明は、本願発明の技術思想を適用することができる装置等に対しては、本願発明の技術思想を適用することができる。
モータグレーダの模式図である。(実施例) エンジンフード内の配置構成を示した斜視図である。(実施例) クーリングアッセンブリーを回動させた状態を示すエンジンフード内の斜視図である。(実施例) 冷却ファン側から見たクーリングアッセンブリーの斜視図である。(実施例) クーリングアッセンブリーの支柱を示す斜視図である。(実施例) クーリングアッセンブリーを支承する支柱の要部を示す斜視図である。(実施例) 配管の連結部構成を示す斜視図である。(実施例) 配管の他の連結部構成を示す斜視図である。(実施例) 冷却装置を備えた車輌の概略側面図である。(従来例1) クーリングシステムの側面図である。(従来例2)
符号の説明
1・・・モータグレーダ、2・・・運転室、3・・・エンジンフード、4・・・フロントフレーム、15・・・車体フレーム、16・・・エンジンルーム、17・・・エンジン、18・・・作動油タンク、20・・・クーリングルーム、21・・・トランスミッション、22・・・燃料タンク、23・・・クーリングアッセンブリー、24・・・ラジエータ、27・・・冷却ファン、29・・・枠体、32・・・支柱、33・・・回動軸、35・・・回動シリンダ、38a、38b・・・防振ゴム、45・・・エアー用配管、46・・・エアー用配管、47a、47b・・・連結部、62・・・連結部、70・・・エンジンフード、73・・・ラジエータ、74・・・インタークーラユニット、80・・・クーリングアッセンブリー、81・・・オイルクーラ。

Claims (5)

  1. エンジンルームと、
    前記エンジンルームの後方に隣接して配設されたクーリングルームと、
    前記クーリングルーム内に配設されたトランスミッション及びクーリングアッセンブリーと、
    燃料タンク及び作動油タンクと、
    を備えてなる作業車輌におけるエンジンフード内の配置構成において、
    前記エンジンフードが、運転室の後方に配設され、
    前記作動油タンクが、前記エンジンルームと前記クーリングルームとの間を隔離する壁を兼ねて配設され、
    前記クーリングアッセンブリーが、少なくともラジエータと冷却ファンとを有して構成され、かつ、前記トランスミッションの上方部に斜め置きに配設され、しかも、前記トランスミッションの上部を開放可能として車体フレームに対して回動自在に支持されてなることを特徴とする作業車輌におけるエンジンフード内の配置構成。
  2. 前記燃料タンクが、前記クーリングルームの後部に縦置きに配設されてなることを特徴とする請求項1記載の作業車輌におけるエンジンフード内の配置構成。
  3. 前記クーリングアッセンブリー内の配管と、前記クーリングアッセンブリー外部の配管とを連結する連結部が、前記クーリングアッセンブリーの回動軸線部の近傍に配設されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の作業車輌におけるエンジンフード内の配置構成。
  4. 前記クーリングアッセンブリーが、エアークーラを有してなり、
    前記エアークーラ内の配管と前記クーリングアッセンブリー外部のエアークーラ用の配管とが、連結部において着脱自在に構成されてなることを特徴とする請求項1乃至3記載の作業車輌におけるエンジンフード内の配置構成。
  5. 前記クーリングアッセンブリーは、前記作動油タンク側にエアークーラ用配管の連結部を備え、車輌後方にクーリングアッセンブリーの回動軸部を設けてなり、
    前記連結部の配設位置を、前記回動軸部の配設位置よりも上方側に配してなることを特徴とする請求項4記載の作業車輌におけるエンジンフード内の配置構成。
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