JP4906128B2 - カメラユニット検査装置、及びカメラユニット検査方法 - Google Patents
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Description
本発明は、カメラユニットを検査する手法に関する。
従来から、携帯電話用のカメラや、監視カメラや、自動車用の後方確認カメラや、デジタルカメラなどのカメラユニット(カメラモジュール)の生産工程において、チャート(検査チャート)を用いて性能検査が行われている。具体的には、テスト用のパターンが描かれたチャートをカメラユニットで実際に撮像し、撮像により得られたチャート像に基づいて検査が行われる。例えば、カメラユニットの解像度や、輝度や、色や、画像の歪みや、傷などの検査を行っている。
例えば、特許文献1には、エッジが描かれたチャートを用い、カメラから出力されたエッジ部分の画像データに基づいて、レンズ評価のための変調伝達関数であるMTF(Modulation Transfer Function)をレンズの評価用データとして得る技術が記載されている。その他にも、本発明に関連のある技術が特許文献2に記載されている。
しかしながら、上記した特許文献1及び2に記載された技術では、チャートが巨大(例えば2m以上)になり、装置が大型化してしまう場合があった。そのため、検査場所の確保や検査装置の製作が困難となっていた。例えば、視野角が広いカメラユニットでは、チャートが巨大になる傾向にあった。
本発明が解決しようとする課題としては、上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、チャートを用いてカメラユニットを検査する検査装置において、装置を小型化することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、チャートを撮像することによって得られたチャート像に基づいて、カメラユニットの検査を行うカメラユニット検査装置は、前記カメラユニットを回転させる回転制御手段と、前記回転制御手段によって前記カメラユニットが回転されている際に、当該カメラユニットによって撮像された前記チャート像に基づいて、当該カメラユニットの検査を行う検査手段と、を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、チャートを撮像することによって得られたチャート像に基づいて、カメラユニットの検査を行うカメラユニット検査方法は、前記カメラユニットを回転させる回転制御工程と、前記回転制御工程によって前記カメラユニットが回転されている際に、当該カメラユニットによって撮像された前記チャート像に基づいて、当該カメラユニットの検査を行う検査工程と、を備えることを特徴とする。
1 カメラユニット
2 ゴニオステージ
3、3a、3b、3c チャート
10 解析装置
10a 演算処理部
10c 画像表示部
50 カメラユニット検査システム
2 ゴニオステージ
3、3a、3b、3c チャート
10 解析装置
10a 演算処理部
10c 画像表示部
50 カメラユニット検査システム
本発明の1つの観点では、チャートを撮像することによって得られたチャート像に基づいて、カメラユニットの検査を行うカメラユニット検査装置は、前記カメラユニットを回転させる回転制御手段と、前記回転制御手段によって前記カメラユニットが回転されている際に、当該カメラユニットによって撮像された前記チャート像に基づいて、当該カメラユニットの検査を行う検査手段と、を備える。
上記のカメラユニット検査装置は、チャートを撮像することによって得られたチャート像に基づいて、カメラユニットの検査を行うために好適に利用される。具体的には、カメラユニット検査装置は、検査を行う際に回転制御手段によってカメラユニットを回転させ、この際にカメラユニットによって撮像されたチャート像に基づいて検査を行う。つまり、カメラユニットの視野角の範囲で、カメラユニットの角度を多方向に振りながら検査を行う。これにより、カメラユニットを固定した状態で検査を行う場合と比較すると、チャートのサイズを小さくすることが可能となる。よって、検査を行う装置を小型化することが可能となる。したがって、装置を容易に設置することができ、量産工場のスペースを有効に活用することが可能となる。
上記のカメラユニット検査装置の一態様では、前記回転制御手段は、前記カメラユニットが有するレンズユニットにおける結像位置を回転中心として、当該カメラユニットを回転させる。これにより、回転制御手段によって、チャートが写されるカメラユニットの視野角上の位置を精度良く移動させることができる。
上記のカメラユニット検査装置の他の一態様では、前記回転制御手段は、前記カメラユニットが載置されたステージをXθ方向及びYθ方向の2方向に傾斜させることによって、前記カメラユニットを回転させる。
上記のカメラユニット検査装置において好適には、前記回転制御手段は、前記検査手段が検査を行う際に、前記カメラユニットの視野角内における所定位置での前記チャート像が取得されるように、前記カメラユニットを回転させることができる。
好ましくは、前記検査手段は、前記カメラユニットにおける解像度、輝度、色、歪み、及び傷の少なくともいずれかを検査する。
好適な例では、前記カメラユニットにおける傷を検査する場合は、白色無地のチャートを用い、前記回転制御手段は、前記カメラユニットの概ね視野角全体での前記チャート像が取得されるように、当該カメラユニットを回転させ、前記検査手段は、前記チャート像内に異物が存在するか否かに基づいて、前記カメラユニットにおける前記傷を検査することができる。
また、好適には、前記カメラユニットにおける歪みを検査する場合は、1つの点が描かれたチャートを用い、前記回転制御手段は、前記カメラユニットの視野角の隅付近に位置する四点から規定される四辺に概ね沿って、前記チャートに描かれた前記点が移動するように、当該カメラユニットを回転させ、前記検査手段は、前記チャート像における前記点の軌跡に基づいて、前記カメラユニットの前記歪みを検査することができる。
上記のカメラユニット検査装置の他の一態様では、前記チャートを回転させると共に、前記チャートを前記カメラユニットに対して概ね鉛直方向に移動させる手段を更に備える。これにより、カメラユニット及びチャートを動かさないで検査した場合と同様の結果を得ることが可能となる。
本発明の他の観点では、チャートを撮像することによって得られたチャート像に基づいて、カメラユニットの検査を行うカメラユニット検査方法は、前記カメラユニットを回転させる回転制御工程と、前記回転制御工程によって前記カメラユニットが回転されている際に、当該カメラユニットによって撮像された前記チャート像に基づいて、当該カメラユニットの検査を行う検査工程と、を備える。上記のカメラユニット検査方法によっても、カメラユニットを固定した状態で検査を行う場合と比較すると、チャートのサイズを小さくすることが可能となる。よって、検査を行う装置を小型化することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[システム構成]
図1に、本実施例に係るカメラユニット検査システムの概略構成を示す。カメラユニット検査システム50は、カメラユニット(カメラモジュール)1と、ゴニオステージ2と、チャート3と、解析装置10と、を有する。カメラユニット検査システム50は、チャート3を用いて、カメラユニット1の性能検査を行うために好適に利用される。
図1に、本実施例に係るカメラユニット検査システムの概略構成を示す。カメラユニット検査システム50は、カメラユニット(カメラモジュール)1と、ゴニオステージ2と、チャート3と、解析装置10と、を有する。カメラユニット検査システム50は、チャート3を用いて、カメラユニット1の性能検査を行うために好適に利用される。
カメラユニット1は、CCD又はCMOSなどの撮像素子(不図示)や、1以上のレンズを有するレンズユニット(不図示)などの光学部品から構成される。カメラユニット1内は、例えば焦点距離が1mで、視野角が60度や90度であるレンズユニットを有する。カメラユニット1は、チャート3を撮像し、撮像したチャート像を含む画像信号S1を出力する。なお、カメラユニット1は、例えば、携帯電話用のカメラや、監視カメラや、自動車用の後方確認カメラや、デジタルカメラなどに組み込むことができる。
ゴニオステージ2は、ステージ上にカメラユニット1が載置され、このカメラユニット1を回転可能に構成された装置である。具体的には、ゴニオステージ2は、ステージを種々の方向に傾斜させることによってカメラユニット1を回転させる。例えば、ゴニオステージ2は、再現性が有るステッピングモータやサーボモータなどを有して構成され、これらのモータの動作によってカメラユニット1を回転させる。また、ゴニオステージ2には、カメラユニット1を固定する治具、及びカメラユニット1からの画像信号S1を取り出すための接続端子が設けられている。なお、ゴニオステージ2は、解析装置10から供給される制御信号S2によって動作が制御される。この場合、解析装置10はゴニオステージ2の状態(ステージの角度など)を正確に把握可能になっている。
チャート3は、カメラユニット1に概ね対向する位置に設置され、検査項目に応じたパターンが描かれている。具体的には、チャート3は、数十cm四方のサイズを有しており、カメラユニット1内のレンズユニットの最低焦点距離以上の距離(例えば1m以上の距離)に設置される。
解析装置10は、主に演算処理部10a及び画像表示部10を有しており、所謂PC(Personal Computer)に相当する。演算処理部10aは、CPUやRAMやROMなど(不図示)を有して構成され、画像表示部10bは画像を表示可能に構成されている。具体的には、演算処理部10aは、カメラユニット1からチャート像を含んだ画像信号S1を取得すると共に、得られた画像信号S1を画像処理する。更に、演算処理部10aは、ゴニオステージ2に対して制御信号S2を供給する。画像表示部10bは、演算処理部10aが画像処理した画像データを取得し、この画像データを表示する。
本実施例では、解析装置10は、カメラユニット1が撮像したチャート像に基づいて、カメラユニット1に対する性能検査を行う。例えば、解析装置10は、カメラユニット1の解像度や、輝度や、色や、画像の歪みや、傷などの検査を行う。このように、解析装置10は、本発明におけるカメラユニット検査装置に相当する。具体的には、解析装置10は、本発明における回転制御手段及び検査手段として機能する。なお、解析装置10が上記の検査を行うことに限定はされず、画像表示部10bに表示された画像に基づいて人間が検査を行うことも可能である。
[カメラユニットの検査方法]
次に、本実施例に係るカメラユニット1の検査方法について、具体的に説明する。本実施例では、検査を行う際にゴニオステージ2によってカメラユニット1を回転させ、この際にカメラユニット1によって撮像されたチャート像に基づいて検査を行う。具体的には、カメラユニット1を回転させることによって、カメラユニット1の視野角内における所定位置からチャート像を取得したり、視野角の概ね全領域からチャート像を取得したりすることによって、検査を行う。つまり、視野角の範囲でカメラユニット1の角度を多方向に振りながら検査を行う。これにより、カメラユニット1を固定した状態で検査を行う場合と比較すると、チャート3のサイズを小さくすることが可能となる。よって、検査を行う装置を小型化することが可能となる。
次に、本実施例に係るカメラユニット1の検査方法について、具体的に説明する。本実施例では、検査を行う際にゴニオステージ2によってカメラユニット1を回転させ、この際にカメラユニット1によって撮像されたチャート像に基づいて検査を行う。具体的には、カメラユニット1を回転させることによって、カメラユニット1の視野角内における所定位置からチャート像を取得したり、視野角の概ね全領域からチャート像を取得したりすることによって、検査を行う。つまり、視野角の範囲でカメラユニット1の角度を多方向に振りながら検査を行う。これにより、カメラユニット1を固定した状態で検査を行う場合と比較すると、チャート3のサイズを小さくすることが可能となる。よって、検査を行う装置を小型化することが可能となる。
図2は、本実施例に係るカメラユニット1の検査方法を説明するための図である。図2(a)は、カメラユニット1が回転される様子を示す図である。図2(a)に示すように、カメラユニット1は、ゴニオステージ2(不図示)によって、Xθ方向及びYθ方向に回転される。具体的には、ゴニオステージ2は、Xθ方向に傾斜されるXθステージと、Yθ方向に傾斜されるYθステージとを備えており、これらのXθステージ及びYθステージがカメラユニット1をXθ方向及びYθ方向の2方向に傾斜させることによって、カメラユニット1を回転させる。
例えば、ゴニオステージ2は、検査を開始する際には、カメラユニット1をチャート3に概ね正対する位置に設定する。この際には、解析装置10は、カメラユニット1の視野角の中心付近におけるチャート像を取得し、これに基づいて検査を行う。次に、ゴニオステージ2は、カメラユニット1の視野角の周辺部においてチャート3が写るように、カメラユニット1の角度を振る。この場合には、解析装置10は、カメラユニット1の視野角の周辺部におけるチャート像を取得し、これに基づいて検査を行う。
次に、図2(b)は、カメラユニット1の回転中心の位置、及びゴニオステージ2の回転中心の位置を示す図である。なお、図2(b)では説明の便宜上、カメラユニット1をXθ方向に傾斜させるXθステージ2aのみを示している。実際には、ゴニオステージ2は、カメラユニット1をYθ方向に傾斜させるステージ(Yθステージ)を具備している。例えば、Yθステージは、Xθステージ2aの下方などに配置され、Xθステージ2aをYθ方向に傾斜させる。
本実施例では、図2(b)に示すように、カメラユニット1の回転中心の位置と、ゴニオステージ2における回転中心の位置とが一致するようにする。即ち、図2(b)中の点Cを回転中心として、カメラユニット1、及びゴニオステージ2のXθステージ2aが回転するようにする。より詳しくは、ゴニオステージ2は、カメラユニット1におけるレンズユニットの結像位置を回転中心として、Xθステージ2a及びYθステージの両方を回転させる。このように結像位置を回転中心として回転を行うことにより、ゴニオステージ2によって、チャート3が写されるカメラユニット1の視野角上の位置を精度良く移動させることができる。
なお、カメラユニット1の種類などに応じて結像位置が変わるため、結像位置がゴニオステージ2における回転中心に一致するように、カメラユニット1ごとにゴニオステージ2を調整することが好ましい。例えば、ゴニオステージ2を上下方向(Z軸方向)に移動可能に構成した場合には、ゴニオステージ2をZ軸方向に移動させることによって、カメラユニット1における結像位置がゴニオステージ2の回転中心に一致するように調整を行うことができる。
ここで、カメラユニット1を固定した状態で検査を行う検査方法(以下、「比較例に係る検査方法」と呼ぶ。)と、上記した本実施例に係る検査方法とを比較する。
図3は、比較例に係る検査方法を示す図である。比較例に係る検査方法では、カメラユニット1を固定(カメラユニット1を回転させることができないため)した状態でチャート30を撮像し、これによって得られたチャート像に基づいて検査を行う。この場合には、カメラユニット1の視野角の概ね全領域を網羅できるようなサイズを有するチャート30を用いる必要がある。そのため、チャート30のサイズは、カメラユニット1の焦点距離と視野角とによって概ね決定されるものとなる。例えばカメラユニット1の焦点距離が1mで視野角が90度である場合には、カメラユニット1からチャート30までの距離A1は1m以上となり、チャート30の幅A2は2m以上となる。
これに対して、本実施例に係る検査方法では、カメラユニット1を回転させて検査を行うため、カメラユニット1の視野角の概ね全領域を網羅できるようなサイズを有するチャート30を用いる必要はない。つまり、本実施例に係る検査方法では、カメラユニット1を回転させることによって、カメラユニット1より得られるチャート像を移動させることができるので、カメラユニット1の視野角の一部に相当するサイズのチャートを用いれば良いと言える。したがって、本実施例に係る検査方法によれば、例えば焦点距離が1mで視野角が90度であるカメラユニット1を用いた場合にも、数十cm四方のサイズのチャートでカメラユニット1の視野角の全領域を検査できると言える。
以上より、本実施例に係る検査方法よれば、比較例に係る検査方法と比較すると、チャート3のサイズを小さくすることが可能となる。よって、本実施例によれば、検査を行う装置を小型化することが可能となる。これにより、装置を容易に設置することができ、量産工場のスペースを有効に活用することが可能となる。
以下で、カメラユニット1の検査方法の具体例について説明する。なお、以下で説明するチャート3a〜3cは、前述したチャート3(図1等参照)の1つとして適用される。よって、チャート3a〜3cのサイズや設置する位置はチャート3と同様である。
(解像度検査)
まず、カメラユニット1の解像度を検査する方法について、図4を参照して説明する。
まず、カメラユニット1の解像度を検査する方法について、図4を参照して説明する。
本実施例では、カメラユニット1の解像度を検査する場合、図4(a)に示すようなチャート3aを用いる。この場合、チャート3aには、複数の縦方向の縞及び複数の横方向の縞が組みになったパターンが描かれている。本実施例では、このようなチャート3aに対応するチャート像を、カメラユニット1の視野角の中心付近や、カメラユニット1の視野角の周辺部(予め定めた視野角内の所定位置(視野角の四隅など))から得ることによって、カメラユニット1の解像度の検査を行う。詳しくは、解析装置10が、得られたチャート像におけるパターン部分(特に縞の部分)を画像解析して、解像度を測定する。例えば、解析装置10は、チャート像のコントラストがどれだけ減少したかの比率を示すMTF(Modulation Transfer Function)に基づいて、解像度を検査することができる。
図4(b)は、チャート3aを撮像することによって得られたチャート像20aを含む画像の一例を示している。この場合、チャート像20aは、画像20の中心付近からずれた位置に存在することがわかる。これは、チャート像20aがカメラユニット1の視野角の周辺部より得られたためである。
なお、視野角の中心付近や四隅におけるチャート像に基づいて検査を行うことに限定はされず、必要に応じて、視野角の中心付近や四隅以外の位置からチャート像を得て検査を行っても良い。この場合には、視野角における必要な位置からチャート像が得られるように、ゴニオステージ2によってカメラユニット1を回転させれば良い。
(傷検査)
次に、カメラユニット1の傷を検査する方法について、図5を参照して説明する。
次に、カメラユニット1の傷を検査する方法について、図5を参照して説明する。
本実施例では、カメラユニット1の傷を検査する場合、図5に示すような白色無地のチャート3bを用いる。この場合、ゴニオステージ2は、カメラユニット1の概ね視野角全体でのチャート3bに対するチャート像が取得されるように、カメラユニット1を回転させる。そして、解析装置10は、得られたチャート像内に異物が写っているか否かに基づいて、カメラユニット1における傷を検査する。具体的には、解析装置10は、得られたチャート像内に異物が存在する場合には、カメラユニット1に傷があると判断し、得られたチャート像内に異物が存在しない場合には、カメラユニット1に傷がないと判断する。
(歪み検査)
次に、カメラユニット1の歪みを検査する方法について、図6を参照して説明する。
次に、カメラユニット1の歪みを検査する方法について、図6を参照して説明する。
本実施例では、カメラユニット1の歪みを検査する場合、図6(a)に示すような、1つの黒丸点3caが描かれたチャート3cを用いる。この場合、カメラユニット1の視野角の隅付近に位置する四点から規定される四辺に概ね沿って、チャート3cの黒丸点3caが移動するようにカメラユニット1を動かしてチャート像を得る。詳しくは、このようにカメラユニット1を動かしたときに得られたチャート像における黒丸点3caの軌跡に基づいて歪みを検査する。
より具体的には、歪みの検査は、以下のような手順で行う。まず、カメラユニット1における1つの隅の点(X+、Y+)に黒丸点3caが写るように、ゴニオステージ2によってカメラユニット1の位置を設定する。そして、ゴニオステージ2におけるYθステージによって、カメラユニット1を「Y−」方向に動かす。次に、カメラユニット1における別の視野角における隅に黒丸点3caが移動した際に「Y−」方向への移動を終了し、これとは異なる方向にカメラユニット1を動かす。その後、視野角の隅から隅へ黒丸点3caが移動するようにカメラユニット1を動かすことを繰り返す。これにより、前述した視野角における四辺に概ね沿ってチャート3cの黒丸点3caを移動させたときのチャート像が得られる。
図6(b)は、上記のようにしてカメラユニット1を動かしたときに得られたチャート像を画像処理し、黒丸点3caの軌跡をつなげて表した画像例を示す。この場合、画像21中の実線21aが、実際に得られた軌跡の一例を示している。また、画像21中の二点鎖線21bは、歪みが無いカメラユニット1から得られる軌跡(理想的な軌跡に相当する)を示している。二点鎖線21bより、カメラユニット1に歪みが無い場合には軌跡が直線となることがわかる。解析装置10は、このような実際に得られた軌跡21aと二点鎖線21bとの差を求め、この差が規定値以下であるか否かを判定することによって、歪みの判定を行う。具体的には、解析装置10は、差が規定値以下であれば歪みはほとんど無いと判定し、差が規定値より大きければ歪みが有ると判定する。
[変形例]
上記では、解像度検査、傷検査、及び歪み検査を行う実施例を示したが、本発明の適用はこれらの検査に限定はされない。他の例では、カメラユニット1の輝度や色に対しても検査を行うことができる。この場合にも、小さなサイズのチャート(数十cm四方のサイズを有するチャート)を用いて適切に検査を行うことができる。
上記では、解像度検査、傷検査、及び歪み検査を行う実施例を示したが、本発明の適用はこれらの検査に限定はされない。他の例では、カメラユニット1の輝度や色に対しても検査を行うことができる。この場合にも、小さなサイズのチャート(数十cm四方のサイズを有するチャート)を用いて適切に検査を行うことができる。
また、上記では、ゴニオステージ2によってカメラユニット1のみを回転させる実施例を示したが、これに限定はされない。変形例では、カメラユニット1及びチャート3の両方を動かすことによって、上記したような検査を行うことができる(以下、このような検査方法を「変形例に係る検査方法」と呼ぶ。)。ここで、変形例に係る検査方法について、図7及び図8を用いて説明する。
図7は、変形例に係る検査方法における、チャート3の動かし方を示す図である。図7に示すように、カメラユニット1はXθ方向及びYθ方向に回転されるのに対して、チャート3は、Xθ方向及びYθ方向に回転されると共に、Z方向(カメラユニット1に対して概ね鉛直方向)に移動される。
上記のようにチャート3を動かすことによって、前述した比較例に係る検査方法を行った場合と同様の結果を得ることができる。ここで、図8を用いて、変形例に係る検査方法を具体的に説明する。
図8(a)は、比較例に係る検査方法を示す図である。ここでは、カメラユニット1に対してθ1の方向に位置する点D1について注目する。この場合、カメラユニット1から点D1までの距離はL1であり、点D1におけるカメラユニット1に対するチャート30の角度はθ1である。一方、図8(b)は、本実施例に係る検査方法(カメラユニット1を回転させるが、チャート3は動かさないで検査を行う方法)を実行した場合の図を示す。この場合、カメラユニット1に対してθ1の方向に位置する点D2のチャート像を得ることを考える。ここで、カメラユニット1における点D2の視野角上の位置は、上記した比較例に係る検査方法を実行した場合における点D1の視野角上の位置と概ね同一となる。つまり、カメラユニット1における点D1の視野角上の位置と点D2の視野角上の位置は、概ね同一である。しかしながら、本実施例に係る検査方法を実行した場合、カメラユニット1から点D2までの距離はL2であり、点D2におけるカメラユニット1に対するチャート3の角度はθ2である。これは、比較例に係る検査方法を実行した場合と異なるものとなる。
変形例では、チャート3をXθ方向及びYθ方向に回転させると共に、Z方向に移動させることによって、対象点(前述した点D1や点D2に相当する点)からカメラユニット1までの距離、及び対象点におけるカメラユニット1とチャート3とが成す角度(相対角度)を変更する。具体的には、図8(c)に示すように、チャート3を矢印E1で示すようにZ方向に移動させると共に、矢印E2で示すように回転させる。これにより、点D2からカメラユニット1までの距離をL1とすることができると共に、点D2におけるカメラユニット1とチャート3とが成す角度をθ1とすることができる。つまり、比較例に係る検査方法を実行した場合のものと同一にすることができる。なお、上記のようにチャート3を動かしても、点D2におけるカメラユニット1の視野角上の位置は変わらない。以上より、変形例に係る検査方法によれば、カメラユニット1を回転させない比較例に係る検査方法と同様の結果を得ることが可能となる。
本発明は、携帯電話用のカメラや、監視カメラや、自動車用の後方確認カメラや、デジタルカメラなどを検査するために利用することができる。
Claims (9)
- チャートを撮像することによって得られたチャート像に基づいて、カメラユニットの検査を行うカメラユニット検査装置において、
前記カメラユニットを回転させる回転制御手段と、
前記回転制御手段によって前記カメラユニットが回転されている際に、当該カメラユニットによって撮像された前記チャート像に基づいて、当該カメラユニットの検査を行う検査手段と、を備えることを特徴とするカメラユニット検査装置。 - 前記回転制御手段は、前記カメラユニットが有するレンズユニットにおける結像位置を回転中心として、当該カメラユニットを回転させることを特徴とする請求項1に記載のカメラユニット検査装置。
- 前記回転制御手段は、前記カメラユニットが載置されたステージをXθ方向及びYθ方向の2方向に傾斜させることによって、前記カメラユニットを回転させることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラユニット検査装置。
- 前記回転制御手段は、前記検査手段が検査を行う際に、前記カメラユニットの視野角内における所定位置での前記チャート像が取得されるように、前記カメラユニットを回転させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のカメラユニット検査装置。
- 前記検査手段は、前記カメラユニットにおける解像度、輝度、色、歪み、及び傷の少なくともいずれかを検査することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のカメラユニット検査装置。
- 前記カメラユニットにおける傷を検査する場合は、白色無地のチャートを用い、
前記回転制御手段は、前記カメラユニットの概ね視野角全体での前記チャート像が取得されるように、当該カメラユニットを回転させ、
前記検査手段は、前記チャート像内に異物が存在するか否かに基づいて、前記カメラユニットにおける前記傷を検査することを特徴とする請求項5に記載のカメラユニット検査装置。 - 前記カメラユニットにおける歪みを検査する場合は、1つの点が描かれたチャートを用い、
前記回転制御手段は、前記カメラユニットの視野角の隅付近に位置する四点から規定される四辺に概ね沿って、前記チャートに描かれた前記点が移動するように、当該カメラユニットを回転させ、
前記検査手段は、前記チャート像における前記点の軌跡に基づいて、前記カメラユニットの前記歪みを検査することを特徴とする請求項5に記載のカメラユニット検査装置。 - 前記チャートを回転させると共に、前記チャートを前記カメラユニットに対して概ね鉛直方向に移動させる手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のカメラユニット検査装置。
- チャートを撮像することによって得られたチャート像に基づいて、カメラユニットの検査を行うカメラユニット検査方法において、
前記カメラユニットを回転させる回転制御工程と、
前記回転制御工程によって前記カメラユニットが回転されている際に、当該カメラユニットによって撮像された前記チャート像に基づいて、当該カメラユニットの検査を行う検査工程と、を備えることを特徴とするカメラユニット検査方法。
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