JP4905983B2 - 表面実装コンタクト - Google Patents

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本発明は、表面実装コンタクトの技術分野に属する。
プリント基板のアースパターン上に取り付けられて、そのプリント基板とシャーシ等の導電部材とを導通させるための表面実装コンタクトがある。
特開2002−170615号公報(特許文献1)、特開2002−170616号公報(特許文献2)には、導電性の金属板を曲げ加工して製造されており、下面が半田付けのための接合面とされる接合部、前記接合部の一端に連接された折返し部及び一端は前記折返し部に連接され他端は自由端とされて、該自由端側を前記接合部に接近、遠離させる方向に弾性変形可能な可動部であり、一部が接触導通のための接点部とされる可動部を備える表面実装コンタクトが開示されている。
特開2002−170615号公報 特開2002−170616号公報
従来の表面実装コンタクトは、特許文献1に開示されているように、接合部、折返し部及び可動部にて略U字状のばね構造を形成し、可動部が横方向に変形するのを防止するために接合部の先端部に一対の側壁部を立設し、また側壁部の上部を折り曲げて形成した係止部で可動部の先端部を係止することで、略U字状のばね構造が広げ変形させられるのを防止していた。このため、接点部は係止部よりも上方に突出している必要があり、可動部の略中央部に逆U字状などの凸部を設けて、これを接点部としていた。
このように可動部の略中央部に凸部が存在するために、可動部の上面を自動実装機のノズル吸着面として使用するのは難しかった。
なお、特許文献2のように、可動部を長くして、接点部となる凸部の位置を偏らせれば、可動部の上面をノズル吸着面として使用することもできるが、表面実装コンタクトの全長が長くなるという問題がある。
請求項1記載の表面実装コンタクトは、
下面が半田付けのための接合面とされる接合部と、前記接合部の一端に連接された折返し部と、一端は前記折返し部に連接され他端は自由端とされて、該自由端側を前記接合部に接近、遠離させる方向に弾性変形可能な可動部であり、一部が接触導通のための接点部とされる可動部とを備える表面実装コンタクトにおいて、
前記可動部には、
一端が前記折返し部に連接される平板部と、
基部は谷折り部にて前記平板部に連接され、先端部は前記接合部に向かって折り曲げられた前記接点部と、
前記平板部の両側部から前記接合部方向に延出された一対の引掛け片とが設けられ、
前記接合部の各側部に1枚ずつ立設され、前記可動部の前記自由端側が設定以上に前記接合部から遠離すると前記引掛け片を係止する一対の係止片を備え、
前記引掛け片および前記係止片はいずれも板状であり、前記係止片が前記引掛け片を係止する際には、前記係止片の端面と前記引掛け片の端面とが当接する
ことを特徴とする。
請求項1記載の表面実装コンタクトでは、可動部には平板部と接点部とが設けられているが、平板部は、その一端が折返し部に連接され、他方の端部は谷折り部にて接点部の基部に連接されている。この平板部の上面を自動実装機のノズル吸着面として使用することができる。
請求項2記載の表面実装コンタクトは、請求項1記載の表面実装コンタクトにおいて、前記平板部は、山折り部を介して前記折返し部に連接されることを特徴とする。つまり、折返し部と山折り部との2段階の折り曲げになっているので、
接合面(接合部の下面)を半田付けすると、折返し部も半田付けされる。
この折返し部でフィレット確認をするために半田量が多くされていると、いわゆる半田上がりによって折返し部のばね性が損なわれるおそれがある。しかし、上記の2段階の折り曲げによって、山折り部が可動部のばね支点となるので、たとえ半田上がりが発生しても可動部のばね性は十分に確保される。
従って、折返し部をフィレット確認の領域としても問題はない。しかも、2段階の折り曲げになっているので、上から見たときに折返し部がよく見え、上方からのフィレット確認を行いやすい。
なお、この折返し部の半田量が不足すると剥離強度が不足するおそれがあるが、上記のように、多少過剰であってもよいので、半田量の不足を回避できる。
請求項3記載の表面実装コンタクトは、請求項1記載の表面実装コンタクトにおいて、前記平板部は、前記折返し部側が広幅のテーパ部を介して前記折返し部に連接されることを特徴とする。
請求項3記載の表面実装コンタクトでは、テーパ部の狭幅端がウィークポイントとなるので、この部分が上記の山折り部と同様に可動部のばね支点となる。従って、請求項2と同様に、たとえ半田上がりが発生しても可動部のばね性は十分に確保される。従って、折返し部をフィレット確認の領域としても問題はない。また、折返し部の半田量が多少過剰であってもよいので、半田量の不足を回避できる。
請求項4記載の表面実装コンタクトは、請求項3記載の表面実装コンタクトにおいて、前記テーパ部に、請求項2記載の山折り部が設けられていることを特徴とするから、請求項2による効果と請求項3による効果とを併せ持つ。
請求項1の表面実装コンタクトにおいて、平板部の上面が接合面と平行又は略平行になるように設計しておけば、平板部の上面を自動実装機のノズル吸着面として使用することができる。
係止片は、可動部の自由端側が設定以上に接合部から遠離すると引掛け片を係止するので、係止片は係止された引掛け片が接合部に近づく方向へ変位するのは規制しない。つまり、自由端側を接合部に接近させる方向への可動部の弾性変形を阻まないから、可動部は、引掛け片が係止片に係止される位置を上限とする範囲で、自由端側の昇降変位が可能である。
係止片の位置が平板部の側方になるので、特許文献1、2のように接点部の先端側に係止のための構成を配置する必要が無く、その分だけ表面実装コンタクトの全長を抑制できる。
しかも、係止片による係止位置が可動部の先端部ではなく、接点部よりも折返し部に近い位置になっているので、接点部の昇降ストロークを大きくできる。
また、表面実装コンタクトの使用状態においては、可動部が接合部に向けて押圧されて圧縮されるので、使用状態における高さは係止片の高さ、位置、形状などの影響を受ける。請求項1の表面実装コンタクトでは、係止片が可動部の上方に折り曲げられてはいないので、その折り曲げられた部分の板厚分だけは、使用状態における高さを低減できる。また、使用状態において押し込める量が増えることになるので、昇降ストロークが増える。
請求項5に記載の表面実装コンタクトは、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の表面実装コンタクトにおいて、前記引掛け片には前記係止片に向かって突出した引掛け突部が設けられており、前記係止片には前記引掛け片に向かって突出した係止突部が設けられていることを特徴とする。
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
[実施例1]
まず、図1を参照して本実施例の表面実装コンタクト1の構成を説明する。なお、表面実装コンタクト1は、ばね性金属(例えばリン青銅、ベリリウム銅、SUS等)の板金製であり、導電性である。この板金の板厚は0.08mm、表面実装コンタクト1の全長(図1(a)における左右方向寸法)は3.0mm、幅(図1(a)における上下方向寸法)は1.0mm)である。
表面実装コンタクト1の下部には接合部2が設けられている。接合部2の下面は平坦であり半田付けのための接合面2aとされる。
接合部2の一端は接合面2aに対してほぼ直角に折り曲げられて、端部壁3とされている。これとは反対側の端部はUターン状に折り返されて折返し部4が形成されている。
その折返し部4には、テーパ部5が連設されている。テーパ部5は折返し部4側が広幅、それとは逆側が狭幅である。また、テーパ部5は上側が凸(接合部2側が凹)に山折りされている。
そして、テーパ部5の狭幅の端には平板部6が連接されている。平板部6の他端には上側が凹(接合部2側が凸)に谷折りされて谷折り部7が形成され、この谷折り部7を介して接点部8が連接されている。
接点部8は、谷折り部7での谷折りにより、先端側が接合部2から離れる方向に傾斜しているが、先端部は接合部2に向かって半円状に折り曲げられている。この半円状に折り曲げられている部分が接点9となる。
また、平板部6の両側部からは一対の引掛け片11が延出されている。引掛け片11は、基部において平板部6から接合部2に向かう方向に折り曲げられ、先端部は平板部6と平行な方向に折り曲げられて、平板部6の側方に突出している。
これらテーパ部5、平板部6、接点部8及び引掛け片11が含まれる部分が可動部12となる。
一方、接合部2の各側部には、それぞれ1枚ずつの係止片13が立設されている。係止片13は接合部2に対してほぼ直角に立ち上がっている。2枚の係止片13は、ともにL字を倒立させた形状であるが、腕状部14の延出方向が折返し部4側を向いているため、互いに鏡像となる形状で対面している。また、腕状部14の下側には切欠15が設けられている。
腕状部14の下側に形成された切欠15には引掛け片11が挿し込み状に進入しており、引掛け片11が腕状部14に係止されている。これは、図1(c)に示されるように平板部6の上面が接合面2aと平行になっている状態では、可動部12は自由端である接点部8側の端部を接合部2に接近させる方向に弾性変形させられており、その弾性反発力で引掛け片11を係止片13の腕状部14に当接させているためである。かりに引掛け片11が腕状部14に係止されないとすれば、表面実装コンタクト1は「く」の字状に開いてしまう。
また、腕状部14の下側が切欠15となっていて引掛け片11が接合部2に近づく方向へ変位(下降変位)するのは阻まれない。
引掛け片11は図示のように腕状部14に係止された位置を上限として、表面実装コンタクト1が接合面2aにてプリント基板に半田付けされた状態にあっては、引掛け片11がプリント基板に接触する位置を下限として、昇降変位可能である。従って、可動部12全体としても、この引掛け片11の昇降変位可能な範囲に対応した範囲で変位可能である。
この表面実装コンタクト1は、図2に示すように、プリント基板20のアースパターン(図示略)上に半田付けされて使用される。
上述した通り、引掛け片11が腕状部14に係止されている状態では平板部6の上面が接合面2aと平行になっているので、平板部6の上面を吸着面として、自動実装機の吸着ノズルにて真空吸着することができる。つまり、表面実装コンタクト1の表面実装を自動実装機によって行うことができる。
その場合、端部壁3、折返し部4、係止片13により、接合部2の4方に壁状の立ち上がりが設けられており、これらの立ち上がりがポケット内でガイドとして機能するので表面実装コンタクト1の位置及び姿勢を良好にする。したがって、ポケットと表面実装コンタクト1とのクリアランスを小さくすることができる。また、端面がポケットにくい込んで姿勢不良となるのも防止できる。さらに、立ち上がりの基部には曲げが形成されているので、ポケットからの取り出し時に端面がポケットに引っかかることはなく、取り出しがスムーズになる。こうしたことにより、自動実装の精度が高まる。
自動実装機によって表面実装コンタクト1が載せ置かれたプリント基板20は周知のリフロー半田付け装置に送り込まれ、リフロー半田付けが行われて、表面実装コンタクト1がプリント基板20上に表面実装される。
表面実装コンタクト1をプリント基板20のアースパターン上に半田付けした後に、半田付けの良否を判定するためにフィレット確認が行われるが、端部壁3、折返し部4、係止片13により、接合部2の4面に曲げが形成されており、これらのすべてをフィレット確認に利用できる。接合部2の4面のいずれでも(いずれか1面以上で)フィレット確認が可能であるから、フィレット確認の作業性が良くなる。
特に、折返し部4にはテーパ部5が連設されていて、このテーパ部5が山折り部となっているので、つまり、折返し部4と山折り部との2段階の折り曲げになっている。この折返し部4でフィレット確認をするために半田量が多くされていると、いわゆる半田上がりによって折返し部4のばね性が損なわれるおそれがある。しかし、2段階の折り曲げによって、山折り部が可動部のばね支点となるので、たとえ半田上がりが発生しても可動部12のばね性は十分に確保される。従って、折返し部4をフィレット確認の領域としても問題はない。しかも、2段階の折り曲げになっているので、上から見たときに折返し部4がよく見え、上方からのフィレット確認を行いやすい。なお、この折返し部4の半田量が不足すると剥離強度が不足するおそれがあるが、上述した理由から多少過剰であってもよいので、半田量の不足を回避できる。
また、この表面実装コンタクト1では、テーパ部5の狭幅端(テーパ部5と平板部6との境界部)がウィークポイントとなるので、この部分が可動部12のばね支点となる。従って、折返し部4において半田上がりが発生しても可動部12のばね性は十分に確保される。この点もあって、折返し部4をフィレット確認の領域としても問題はない。
プリント基板20上に表面実装された表面実装コンタクト1は、プリント基板20と対面状に配置された接地導体30(例えばプリント基板20を覆うシールドケース、プリント基板20が収容された電子機器の筺体など)とを導通させるために用いられる。
具体的には、プリント基板20を接地導体30に接近させることで、接地導体30にて表面実装コンタクト1の接点部8(接点9)を押圧し、可動部12を圧迫して図2(b)のように弾性変形させる。この可動部12の弾性変形に伴う弾性反発力が接点部8(接点9)と接地導体30とを確実に接触させるので、プリント基板20(アースパターン)と接地導体30とが表面実装コンタクト1を介して電気的に導通する。なお、図2(b)では可動部12の弾性変形を明瞭に示すために係止片13は図示していない。また、可動部12が接地導体30による圧迫を受けていない状態を二点鎖線にて図示している。
表面実装コンタクト1は、引掛け片11が係止片13に係止されて平板部6の上面が接合面2aと平行になっている状態においては、可動部12は接点9側を接合部2に接近させる方向に弾性変形しており、その弾性反発力で引掛け片11を係止片13に当接させている。つまり、可動部12には初期の(荷重がかかっていない状態)でも弾性反発力が存在するので、接点部8(接点9)が接地導体30に接触してわずかに押圧された状態でも確実に接触導通できる。すなわち、接点部8(接点9)での接触導通を安定的に確保できる可動部12(接点9)のストロークの範囲が広い。
本実施例の表面実装コンタクト1では、可動部12には平板部6と接点部8とが設けられているが、平板部6は、その一端が折返し部4に連接され、他方の端部は谷折り部7にて接点部8の基部に連接されている。この平板部6の上面を自動実装機のノズル吸着面として使用することができる。
また、平板部6の両側部から側方に延出された一対の引掛け片11が設けられ、引掛け片11が挿し込まれる切欠15が設けられて接合部2の各側部に1枚ずつ立設された一対の係止片13を備えている。
係止片13は、切欠15に挿し込まれた引掛け片11を平板部6の上面が接合面2aと平行になる位置で係止させるので、平板部6の上面を自動実装機のノズル吸着面として使用することができる。
また、引掛け片11は切欠15の上縁に係止されることになるので、係止片13は係止された引掛け片11が接合部2に近づく方向へ変位するのは規制しない。つまり、自由端側を接合部2に接近させる方向への可動部12の弾性変形を阻まないから、可動部12は、引掛け片11が係止片13に係止されて平板部6の上面が接合面2aと平行になる位置を上限とする範囲で、自由端側の昇降変位が可能である。
係止片13の位置が平板部6の側方になっていて、接点部8の先端側に係止のための構成を配置する必要が無いから、その分だけ表面実装コンタクト1の全長を抑制できる。
しかも、係止片13による係止位置が可動部12の先端部ではなく、接点部8よりも折返し部4に近い位置になっているので、接点部8(接点9)の昇降ストロークを大きくできる。
また、表面実装コンタクト1の使用状態においては、可動部12が接合部2に向けて押圧されて圧縮されるので、使用状態における高さは係止片13の高さによって規定される。表面実装コンタクト1では、係止片13が可動部12の上方に折り曲げられてはいないので、そのように折り曲げられた部分を設けた場合に比べれば、その板厚分だけは、使用状態における高さを低減できる。
[実施例2]
実施例1とは引掛け片及び係止片の形状が異なる例を実施例2として説明する。なお、これら以外の構成は実施例1と共通であるから実施例1と同符号を使用して説明を省略する。
なお、本実施例の表面実装コンタクト1aも、実施例1と同様にばね性金属(例えばリン青銅、ベリリウム銅、SUS等)の板金製であり、導電性である。この板金の板厚は0.08mm、表面実装コンタクト1aの全長(図3(a)における左右方向寸法)は3.0mm、幅(図3(a)における上下方向寸法)は1.0mm)である。
図3に示すように、本実施例の引掛け片21は、平板部6の両側部から接合部2に向かって延出されている。一方、係止片23は、接合部2の各側部から平板部6に向かって延出されている。また、接合部2の各側部からは、ガイド片25、26も平板部6に向かって延出されている。
図3の正面図(c)及び背面図に示されるとおり、引掛け片21と係止片23及びガイド片25とは互い違い状に配されている。
そして、引掛け片21には係止片23に向かって突出した引掛け突部22が、係止片23には引掛け片21に向かって突出した係止突部24が、それぞれ設けられている。
引掛け突部22には、下端(先端)側に行くに従って係止片23に近づく傾斜の下降斜部22aが設けられている。係止片23には、これとは逆に上端(先端)側に行くに従って引掛け片21に近づく傾斜の上昇斜部24aが設けられている。
図3の平面図(a)及び底面図(e)に示されるとおり、引掛け片21と係止片23及びガイド片25、26とは、引掛け片21を図3における左右方向に平行移動すれば重複してしまう(実際にはあり得ないが)ように配されており、左側面図(b)又は右側面図(d)の投影では、引掛け片21の投影と係止片23及びガイド片25、26の投影とが重畳する(但し、係止片23及びガイド片25、26の基部付近は除く)。このため、下降斜部22aと上昇斜部24aとは対面している。
上記のように構成されているので、接点部8(接点9)を接合部2に向けて押圧すると可動部12が折返し部4を支点として弾性変形して接合部2に接近する。係止片23及びガイド片25、26は、可動部12の側方に配されているので、この可動部12の変位がずれるのを防ぐ。
なお、可動部12に外力が及ぼされていないときには、平板部6と接合部2とが平行になるように設計されている。
一方、上記とは逆に可動部12を接合部2から離れさせる方向の力が加えられると、可動部12が折返し部4を支点として弾性変形して接合部2との間隔が開くが、この可動部12の変位が設定量に達すると下降斜部22aが上昇斜部24aに当接し、引掛け片21が係止片23に係止される。従って、この方向への可動部12の変位は引掛け片21が係止片23に係止される位置までに規制される。
このように、係止片23は、可動部12の自由端側が設定以上に接合部から遠離すると引掛け片21を係止する。しかし、係止片23は係止された引掛け片21が接合部に近づく方向へ変位するのは規制しない。つまり、可動部12の自由端側を接合部2に接近させる方向への可動部12の弾性変形を阻まないから、可動部12は、引掛け片21が係止片23に係止される位置を上限とする範囲で、自由端側の昇降変位が可能である。
本実施例の表面実装コンタクト1aは、引掛け片11及び係止片13に代えて引掛け片21、係止片23及びガイド片25を備える点で実施例1の表面実装コンタクト1とは構成が異なり、次のような効果がある。
まず、係止片23及びガイド片25、26は、可動部12の下降変位時にガイドとなる。また、引掛け片21と係止片23とで可動部12の上昇変位を設定範囲に規制できる。
さらに、引掛け片21、係止片23及びガイド片25、26が左側面図(b)又は右側面図(d)の投影で重畳する設計であるから、かりに可動部12がねじれていれば、引掛け片21が係止片23とガイド片25とを結ぶ平面から飛び出すので、そのような変形すなわち不良品を発見しやすい。従って、検査工程で上面側だけでなく、側面側からの点検することで不良品を効率よく見つけることとができる。
また、この表面実装コンタクト1aは、実施例1の表面実装コンタクト1と同様に使用されるが、実施例1の表面実装コンタクト1と共通の構成により実施例1と同様の効果が発揮される。
[その他]
実施例1では、係止片13をL字形状にしているが、これを門形(「コ」の字状)にしてもよい。門形にした場合、切欠15に代わって穴が形成され、ここに引掛け片11の先端部が差し込まれることになるが、このようにしても実施例と同様の効果が得られる。また門形であると、実施例のL字形よりも強度的に優れている。
実施例1の表面実装コンタクトの平面図(a)、左側面図(b)、正面図(c)、右側面図(d)、底面図(e)及び斜視図(f)。 実施例1の表面実装コンタクトの使用説明図であり、可動部の弾性変形前の状態(a)と弾性変形後の状態(b)を示している。 実施例2の表面実装コンタクトの平面図(a)、左側面図(b)、正面図(c)、右側面図(d)、底面図(e)、背面図(f)、上左方斜視図(g)、上右方斜視図(h)、下左方斜視図(i)及び下右方斜視図(j)。
符号の説明
1、1a・・・表面実装コンタクト、
2・・・接合部、
2a・・・接合面、
3・・・端部壁、
4・・・折返し部、
5・・・テーパ部、
6・・・平板部、
7・・・谷折り部、
8・・・接点部、
9・・・接点、
11、21・・・引掛け片、
12・・・可動部、
13、23・・・係止片、
14・・・腕状部、
15・・・切欠、
20・・・プリント基板、
30・・・接地導体。

Claims (5)

  1. 下面が半田付けのための接合面とされる接合部と、
    前記接合部の一端に連接された折返し部と、
    一端は前記折返し部に連接され他端は自由端とされて、該自由端側を前記接合部に接近、遠離させる方向に弾性変形可能な可動部であり、一部が接触導通のための接点部とされる可動部とを備える表面実装コンタクトにおいて、
    前記可動部には、
    一端が前記折返し部に連接される平板部と、
    基部は谷折り部にて前記平板部に連接され、先端部は前記接合部に向かって折り曲げられた前記接点部と、
    前記平板部の両側部から前記接合部方向に延出された一対の引掛け片とが設けられ、
    前記接合部の各側部に1枚ずつ立設され、前記可動部の前記自由端側が設定以上に前記接合部から遠離すると前記引掛け片を係止する一対の係止片を備え、
    前記引掛け片および前記係止片はいずれも板状であり、前記係止片が前記引掛け片を係止する際には、前記係止片の端面と前記引掛け片の端面とが当接する
    ことを特徴とする表面実装コンタクト。
  2. 請求項1記載の表面実装コンタクトにおいて、
    前記平板部は、山折り部を介して前記折返し部に連接されることを特徴とする表面実装コンタクト。
  3. 請求項1記載の表面実装コンタクトにおいて、
    前記平板部は、前記折返し部側が広幅のテーパ部を介して前記折返し部に連接されることを特徴とする表面実装コンタクト。
  4. 請求項3記載の表面実装コンタクトにおいて、
    前記テーパ部に、請求項2記載の山折り部が設けられていることを特徴とする表面実装コンタクト。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の表面実装コンタクトにおいて、
    前記引掛け片には前記係止片に向かって突出した引掛け突部が設けられており、
    前記係止片には前記引掛け片に向かって突出した係止突部が設けられている
    ことを特徴とする表面実装コンタクト。
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