JP4905436B2 - 自動焦点調節装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動焦点調節装置に関する。特に、山登り方式のオートフォーカス制御を行う自動焦点調節装置に関する。
特許文献1は、山登り制御方式のオートフォーカス動作を実行する撮像装置を開示する。この撮像装置は、フォーカスエリアを複数に分割し、それぞれの領域毎にデジタル積分器から焦点評価値を得る。そして、オートフォーカス動作が監視モードに入っている状態から焦点評価値の変化に応じてオートフォーカス動作を再起動する際、フォーカスレンズ位置を常に近方向側に向かって強制的に移動させながら焦点評価値のさらなる山の検出を行い、一旦検出された焦点評価値の最大値が一定基準値に満たない場合にはオートフォーカス動作をさらに実行する。
これにより、被写体が遠近混在したり被写体が撮像領域の中央に存在しないような状態であっても、所望の被写体に対して正確にピントを合わせることができる。
特開2001−255450号公報
遠側に被写体が存在した場合、遠側から近側に合焦点を探していくと、遠側の被写体に焦点が合ってしまい、近側の被写体がぼけてしまうことがある。特に、遠側の被写体が樹木などのコントラストの高い被写体である場合には、その傾向が顕著である。
しかし、近側に被写体が存在する場合、使用者の意図としては近側の被写体(例えば人物等)に焦点を合わせたい場合が多い。
そこで、本発明は、遠側にピークを有する被写体がある場合でも、近側の被写体の存在を捉えて、近側の被写体にピントを合わせることを容易にし、かつより迅速に自動焦点調節動作を終了できる自動焦点調節装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の自動焦点調節装置は、被写体からの光を集光して被写体像を形成する光学系と、光学系に含まれ、光学系の光軸方向に移動することにより、被写体像を合焦状態に調節可能なフォーカスレンズと、光学系で形成された被写体像を撮像し、画像データを生成する撮像手段と、生成された画像データを、第1の領域と第2の領域とに分割する画像分割手段と、フォーカスレンズを移動させつつ撮像手段で生成された画像データを評価することにより、被写体像が合焦された状態におけるフォーカスレンズの位置である合焦点を検出する合焦制御手段と、を備え、合焦制御手段は、第1の領域の画像データを用いて合焦点を検出したとき、第2の領域の画像データの評価結果が、第1の領域の画像データを用いて検出した合焦点とは異なる位置に別の合焦点が存在する傾向を示している場合、第2の領域の画像データを用いて合焦点の検出動作を続行する。
本発明によれば、近側に被写体が存在していない場合には、第1の領域の画像データを用いて合焦点を検出したときに合焦点の検出動作を終了するので、迅速な合焦動作を実現できる。一方、近側に被写体が存在する場合、第1の領域の画像データを用いて合焦点を検出した場合でも、近側の被写体の存在を捉えて、合焦動作を続行するので、至近優先の合焦動作を実現可能である。したがって、迅速かつ至近優先の合焦動作を両立可能である。
(実施の形態1)
1.1 構成
本発明の実施の形態1について、以下、図1〜図10を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかるデジタルカメラ100の構成を示すブロック図である。デジタルカメラ100は、フォーカスレンズ110とCCDイメージセンサー120と画像処理部140とコントローラー150とフォーカスレンズ110とを備える。
デジタルカメラ100は、被写体からの光を集光して被写体像を形成する光学系を含む。光学系は、フォーカスレンズ110を含む。フォーカスレンズ110は、光学系の光軸方向に移動することにより、被写体像を合焦状態に調節可能である。すなわち、フォーカスレンズ110は、被写体像のピント状態を調節可能である。図1において、便宜上、光学系としてフォーカスレンズ110のみを示したが、実際には他のレンズを含む構成としてもよい。例えば、ズームレンズや対物レンズ、手振れ補正用レンズ等を含むようにしてもよい。また、光学系は、何群構成でもよい。例えば、2群構成でもよく、3群構成でもよく、それ以上の構成であってもよい。フォーカスモータ111は、コントローラー150の制御に従って、フォーカスレンズ110を駆動する。
CCDイメージセンサー120は、光学系で形成された被写体像を撮像し、画像データを生成する撮像素子である。本実施の形態では、撮像素子として、CCDイメージセンサーを用いるが、本発明はこれに限らない。例えば、MOSイメージセンサー等を用いてもよい。ADコンバーター130は、CCDイメージセンサー120で生成された画像データをデジタルデータに変換する。
画像処理部140は、ADコンバーター130から受信した画像データに対して様々な画像処理を施す。様々な画像処理としては、例えば、ガンマ補正処理、ホワイトバランス補正処理、キズ補正処理、YC変換処理、電子ズーム処理、圧縮処理等が挙げられる。画像処理部140は、他の画像処理を施すようにしてもよい。また、画像処理部140は、上記に挙げた処理を常に全て行わなければならないという訳ではない。
コントローラー150は、デジタルカメラ100全体を制御する。コントローラー150は、ハードワイヤードな回路で構成してもよく、マイクロコンピューターで構成してもよい。コントローラー150は、AF評価値算出部151及びAF制御部152を含む。AF評価値算出部151及びAF制御部152は、コントローラー150の内部の回路で構成可能である。AF評価値算出部151は、画像処理部140で生成された輝度データの高周波成分の和を求めることにより、AF評価値を求める。AF評価値は、オートフォーカス制御時に使用する値であって、CCDイメージセンサー120上に形成された被写体像のピントが合っているほど、高い値になる。AF制御部152は、AF評価値算出部151で算出したAF評価値に基づいて、フォーカスモータ111をどのように駆動するかを決定する。
バッファメモリ160は、画像処理部140やコントローラー150の処理の際にワークメモリとして機能する。バッファメモリ160は、DRAM等で実現可能である。メモリカード162は、カードスロット161を介して、デジタルカメラ100に着脱可能である。メモリカード162は、不揮発性メモリを内蔵しており、画像処理部140で処理された画像データを格納可能である。フラッシュメモリ163は、内蔵メモリとして機能し、CCDイメージセンサー120で撮像された画像データや各種の設定条件を示すデータ等を格納する。
液晶モニタ170は、CCDイメージセンサー120で撮像された画像やメモリカード162内に格納された画像等を表示可能である。また、液晶モニタ170は、各種の設定条件等を表示可能である。なお、本実施の形態では、表示手段として液晶モニタを用いたが、本発明はこれには限らない。例えば、液晶モニタに替えて、有機ELディスプレイ等を用いてもよい。
レリーズ釦180は、CCDイメージセンサー120で撮像された画像データの記録開始を指示するための操作手段である。使用者がレリーズ釦180を全押しすると、画像データは、CCDイメージセンサー120で生成され、画像処理部140及びコントローラー150で処理され、最終的に、メモリカード162又はフラッシュメモリ163に格納される。一方使用者がレリーズ釦180を半押しすると、CCDイメージセンサー120で生成された画像データに基づいて、コントローラー150は、オートフォーカス動作を行う。より詳細には、レリーズ釦180が半押しされると、CCDイメージセンサー120で生成された画像データに基づいて、画像処理部140で輝度データが生成される。すると、AF評価値算出部151は、画像処理部140で生成された輝度データに基づいて、AF評価値を算出する。AF制御部152は、AF評価値算出部151で算出されたAF評価値に基づいて、合焦点を求め、求められた合焦点にフォーカスレンズ110が移動するようにフォーカスモータ111を制御する。なお、合焦点とは、CCDイメージセンサー120上に形成された被写体像が合焦された状態におけるフォーカスレンズ110の位置をいう。
1.2 画像の分割
コントローラー150は、画像処理部140で生成された画像データを複数の領域に分割する。図2は、コントローラー150が画像データを複数の領域に分割した際の状態を示す模式図である。画像データは、A11〜A33の23の領域及びその他の領域に分割されている。ここで、本実施の形態では、A11〜A19の9の領域を総称して第1の領域という。
コントローラー150は、さらに画像データを分割する。図3は、画像データの分割の状態を示す模式図である。コントローラー150は、A11〜A33の分割に加えて、B11〜B15にも分割する。B11は、A12の中に含まれる領域に存在し、B12は、A16の中に含まれる領域に存在し、B13は、A18の中に含まれる領域に存在し、B14は、A14の中に含まれる領域に存在し、B15は、A15の中に含まれる領域に存在する。なお、本実施の形態では、B11〜B15の5の領域を総称して第2の領域という。従って、第2の領域は、第1の領域の中に含まれるよう配置されている。ここで、第2の領域内で分割された各領域は、第1の領域内に含まれていればよく、第1の領域内で分割された領域の1つの中に含まれるようにしてもよく、複数の分割領域にまたがるように配置されてもよい。例えば、領域B12は、領域A11〜A19からなる第1の領域内に配置されていればよく、A16及びA15にまたがって配置されていてもよい。
次に、AF評価値算出部151におけるAF評価値の算出方法について、詳述する。AF評価値算出部151は、第1の領域の画像データに基づいて第1のAF評価値を算出するとともに、第2の領域の画像データに基づいて第2のAF評価値を算出する。
AF評価値算出部151は、A11〜A19の各領域の輝度データの高周波成分に基づいて、分割領域A11〜A19のそれぞれについてピークがあるかどうかを検出する。そして、ピークを検出した分割領域については、図4に示す点数の和を求める。例えば、分割領域A14でのみピークを検出している状態では、合焦点の点数の和は80点となる。また、A11及びA14でピークを検出している状態では、合焦点の点数の和は100点となる。そして、合焦点の和が所定の点数を超えたとき、オートフォーカス動作を終了する。これによって、点数の大きい領域を重視したオートフォーカス動作を可能にできる。図4においては、A15の領域が最も重視した領域となっている。ここで、A11〜A19の各領域の輝度データの高周波成分を用いて生成されるAF評価値を本明細書において第1のAF評価値という。また、以下において、第1の領域の画像データを用いて合焦点を検出したとは、本実施の形態においては、第1の領域の各分割領域の合焦点の点数の和が所定の点数を超えたことを意味する。但し、一般には、第1の領域の画像データを用いて合焦点を検出したとは、何らかのピークを検出した状態であればよく、合焦点の点数の和が所定の点数を超えたことに限定されない。
また、AF評価値算出部151は、B11〜B15のそれぞれについて、第2のAF評価値を求める。したがって、本実施の形態では、AF評価値算出部151は、第2のAF評価値として5種類のAF評価値を求めることになる。
1.3 本発明との対応
なお、CCDイメージセンサー120は、本発明の撮像手段の一例である。コントローラー150は、本発明の画像分割手段の一例である。AF制御部152は、本発明の合焦制御手段の一例である。液晶モニタ170は、本発明の表示手段の一例である。デジタルカメラ100は、本発明の自動焦点調節装置の一例である。
2.1 オートフォーカス動作
以上のように構成されたデジタルカメラ100のオートフォーカス動作を、図5を用いて説明する。
コントローラー150は、レリーズ釦180が半押し操作されるか否かを監視する(S11)。
レリーズ釦180が半押し操作されると、AF制御部152は、フォーカスレンズ110を遠側から近側へと移動させつつ(S12)、CCDイメージセンサー120で生成された画像データを評価することにより(S13)、合焦点を検出しようとする。その際、AF制御部152は、第1の領域A11〜A19の画像データを用いてオートフォーカス制御を行う。そして、AF制御部152は、合焦点を検出した場合は、ステップS17に移行する。一方、AF制御部152は、合焦点を検出できなかった場合、フォーカスレンズ110が至近端に達しているか否かを検出し(S15)、至近端に達していない場合は、フォーカスレンズ110をさらに移動して(S12)、再び第1のAF評価値を算出する(S13)。従って、AF制御部152は、第1のAF評価値を用いて合焦点を検出するまで、ステップS12〜ステップS15のループ状の制御動作を繰り返す。但し、ステップS15において、フォーカスレンズ110が至近端に達した場合、フォーカスレンズ110の移動範囲の全範囲にわたって合焦点を検出できなかったことを意味するので、コントローラー150は、使用者に対してその旨を示すエラー通知を行う(S16)。
なお、ステップS12〜ステップS15のループ状の制御動作を繰り返している間、AF評価値算出部151は、領域B11〜B15の画像データに基づいて第2のAF評価値も求める。そして、AF制御部152は、AF評価値算出部151で算出した第2のAF評価値を監視する。
AF制御部152は、ステップS14において合焦点を検出した場合、その合焦点の位置をバッファメモリ160に記憶する。そして、AF制御部152は、監視中の第2のAF評価値が上昇傾向にあるか否かを検出する(S17)。AF制御部152は、第2のAF評価値が上昇傾向にある場合(S17のYesの場合)、第1のAF評価値を用いて検出した合焦点とは異なる位置に別の合焦点が存在する傾向を示している、と判断する。
すると、AF制御部152は、フォーカスレンズ110を遠側から近側へと移動させつつ(S18)、CCDイメージセンサー120で生成された画像データを評価することにより(S19)、合焦点を検出しようとする。すなわち、AF制御部152は、第2の領域の画像データを用いて合焦点の検出動作を続行する。その際、AF評価値算出部151は、第2の領域B11〜B15の画像データを用いて第2のAF評価値を算出し(S19)、AF制御部152は、第2のAF評価値を用いてオートフォーカス制御を行う。そして、AF制御部152は、領域B11〜B15のいずれかの画像データを用いて合焦点が検出されたか否かを監視する(S20)。
AF制御部152は、ステップS20において、合焦点を検出した場合、第2のAF評価値がピークとなる位置にフォーカスレンズ110を移動させる(S23)。
一方、AF制御部152は、合焦点を検出できなかった場合、フォーカスレンズ110が至近端に達しているか否かを検出し(S21)、至近端に達していない場合は、フォーカスレンズ110をさらに移動して(S18)再び第2のAF評価値を算出する(S19)。従って、AF制御部152は、第2のAF評価値を用いて合焦点を検出するまで、ステップS18〜ステップS21で構成されるループ状の制御動作を繰り返す。但し、ステップS21において、フォーカスレンズ110が至近端に達した場合、第2のAF評価値を用いたAF制御においては合焦点を検出できなかったことを意味するので、コントローラー150は、バッファメモリ160から第1のAF評価値に基づく合焦点の位置を読み出し(S22)、フォーカスモータ111を制御して、フォーカスレンズ110をその位置に駆動させる(S23)。
また、ステップS17において、第2のAF評価値が上昇傾向にない場合(S17のNoの場合)、第1のAF評価値を用いて検出した合焦点とは異なる位置に別の合焦点が存在しない、と判断する。そして、AF制御部152は、バッファメモリ160から第1のAF評価値に基づく合焦点の位置を読み出し、フォーカスモータ111を制御して、フォーカスレンズ110をその位置に駆動させる(S23)。
2.2 具体例
以上、デジタルカメラ100のオートフォーカス動作を図5を用いて説明した。次に、近側に被写体が存在する場合と近側に被写体が存在しない場合とに分けてデジタルカメラ100のオートフォーカス動作をより具体的に説明する。近側に被写体が存在する場合は図6〜図8を用いて説明し、近側に被写体が存在しない場合は図9及び図10を用いて説明する。
2.2.1 近側に被写体が存在する場合
図6は、液晶モニタ170に表示されている画像に第1の領域及び第2の領域を示す枠を重畳して示した模式図である。ただし、実際には、液晶モニタ170は、第1の領域及び第2の領域を示す枠を表示しない。図6において、第1の領域及び第2の領域を示す枠を重畳して示したのは以下の説明を容易にするためである。
図6において、近側の被写体(人物)は、第1の領域のうち領域A13、A16、A19にわたって存在するとともに領域B12にも存在している。一方、遠側の被写体(樹木)は、第1の領域全面(領域A11〜A19)にわたって存在する。
図7は、フォーカスレンズ110を遠側から近側へと移動させた場合の各位置におけるAF評価値を示した図である。実線は、第1のAF評価値を示し、破線は第2のAF評価値を示す。
レリーズ釦180が半押し操作されると、AF制御部152は、フォーカスレンズ110を遠側から近側へと移動させつつ(S12)CCDイメージセンサー120で生成された画像データを評価する(S13)。これにより、フォーカスレンズ110が図7におけるP1となる位置において、樹木にピントが合うため、第1のAF評価値がピークを示す。AF制御部152は、ピークを越えた後(例えば、フォーカスレンズ110がP3の位置にあるとき)、P1が合焦点であることを検出する(S14におけるYesの場合)。そのとき、AF制御部152は、第2のAF評価値が上昇傾向にあることを検出する(S17におけるYesの場合)。領域B12に近側の被写体が存在するからである。そこで、AF制御部152は、領域12内の画像データを用いて、第2のAF評価値によるオートフォーカス動作を続行する(S18〜S21)。すると、AF制御部152は、フォーカスレンズ110がP2にある位置を合焦点として認識する(S20)。そこで、AF制御部152は、フォーカスレンズ110を位置P2に移動させてオートフォーカス動作を終了する。このとき、コントローラー150は、図8に示すように、CCDイメージセンサー120で生成し液晶モニタ170で表示される画像に重畳させて、領域A16を示す枠を表示するよう液晶モニタ170を制御する。すなわち、合焦した領域は領域B12であるが、領域B12を含む領域A16を示す枠を表示するのである。言い換えると、液晶モニタ170は、第2の領域のいずれかの領域においてAF制御部152が合焦点を検出した場合、その領域が含まれる領域であって、第1の領域内の分割された領域を焦点が合っている領域として明示する。
2.2.2 近側に被写体が存在しない場合
次に、近側に被写体が存在しない場合について説明する。図9は、液晶モニタ170に表示されている画像に第1の領域及び第2の領域を示す枠を重畳して示した模式図である。ただし、実際には、液晶モニタ170は、第1の領域及び第2の領域を示す枠を表示しない。図9において、第1の領域及び第2の領域を示す枠を重畳して示したのは以下の説明を容易にするためである。
図9において、樹木のみが撮像されており、近側には被写体は存在しない。樹木は、第1の領域全面(領域A11〜A19)にわたって存在するとともに、第2の領域にも存在する。
図10は、フォーカスレンズ110を遠側から近側へと移動させた場合の各位置におけるAF評価値を示した図である。実線は、第1のAF評価値を示し、破線は第2のAF評価値を示す。
AF制御部152が位置P1を合焦点であると検出するまでは、上記の近側に被写体が存在する場合と同様であるので説明を省略する。AF制御部152が位置P1を合焦点であると検出すると、AF制御部152は、第2のAF評価値が上昇傾向にないことを検出する(S17におけるNoの場合)。近側に被写体が存在しないからである。そこで、AF制御部152は、P1を合焦点としてフォーカスレンズ110を移動させるようフォーカスモータ111を制御する(S23)。
3.まとめ
以上のように本発明の実施の形態1にかかるデジタルカメラ100は、光学系とフォーカスレンズ110とCCDイメージセンサー120とコントローラー150とAF制御部152とを備える。光学系は、被写体からの光を集光して被写体像を形成するフォーカスレンズ110は、光学系に含まれ、光学系の光軸方向に移動することにより、被写体像を合焦状態に調節可能である。CCDイメージセンサー120は、光学系で形成された被写体像を撮像し、画像データを生成する。コントローラー150は、生成された画像データを、第1の領域と第2の領域とに分割する。AF制御部152は、フォーカスレンズを移動させつつCCDイメージセンサー120で生成された画像データを評価することにより、被写体像が合焦された状態におけるフォーカスレンズ110の位置である合焦点を検出する。そして、AF制御部152は、第1の領域の画像データを用いて合焦点を検出したとき、第2の領域の画像データの評価結果が、第1の領域の画像データを用いて検出した合焦点とは異なる位置に別の合焦点が存在する傾向を示している場合、第2の領域の画像データを用いて合焦点の検出動作を続行する。
これにより、近側に被写体が存在していない場合には、第1の領域の画像データを用いて合焦点を検出したときに合焦点の検出動作を終了するので、迅速な合焦動作を実現できる。一方、近側に被写体が存在する場合、第1の領域の画像データを用いて合焦点を検出した場合でも、近側の被写体の存在を捉えて、合焦動作を続行するので、至近優先の合焦動作を実現可能である。したがって、迅速かつ至近優先の合焦動作を両立可能である。
また、本発明は、本実施の形態1で示すように、第2の領域は、第1の領域の中に含まれるようにしてもよい。このようにすることにより、第2の領域を第1の領域よりも小さくすることができる。一般に、合焦領域を大きくすると、広い画像領域でピークを拾う可能性を高めることができるが、一方で、余分なピークを拾う可能性も高くなる。本発明のように、第1の領域を大きくし、第2の領域を小さくすることにより、第1の領域の画像データを用いた合焦動作を迅速にする一方、第2の領域の画像データを用いた合焦動作では至近の被写体を捉えやすくできる。
また、本発明は、本実施の形態1で示すように、合焦制御手段は、フォーカスレンズを遠側から近側へと移動させつつ、第1の領域の画像データの評価および第2の画像データの評価を行い、第1の領域の画像データを用いて合焦点を検出したとき、第2の画像データの評価値が上昇傾向にある場合に、第1の領域の画像データを用いて検出した合焦点とは異なる位置に別の合焦点が存在する傾向を示している、と判断するようにしてもよい。
これにより、第1の領域の画像データを用いて検出した合焦点とは異なる位置に別の合焦点が存在する傾向を示しているか否かの判断を簡便な判断方法により容易に行うことができる。
また、本発明は、本実施の形態1に示すように、撮像手段で生成された画像データが示す画像を表示するとともに、画像中の焦点が合っている領域を明示する表示手段をさらに備え、画像分割手段は、第1の領域を複数に分割するとともに、第2の領域を複数に分割し、表示手段は、第2の領域のいずれかの領域において合焦制御手段が合焦点を検出した場合、その領域が含まれる領域であって、第1の領域内の分割された領域を焦点が合っている領域として明示するようにしてもよい。
これにより、第2の領域の画像データを用いて合焦点を検出した場合であっても、使用者にとって見慣れた表示枠により合焦領域を認識できるので、使い勝手が良くなる。仮に、第2の領域の画像データを用いて合焦点を検出した場合にその第2の領域を示す枠を表示するようにすると、複数種類の大きさの枠が表示可能となってしまい、使用者にとって煩雑に感じるため、使い勝手が悪くなる。
なお、本発明は、必ずしも無限遠端からオートフォーカス動作を開始する必要はない。例えば、無限遠端と至近端との間にある位置からオートフォーカス動作を開始してもよい。この場合、図5に示すステップS15におけるYesの場合、オートフォーカス動作を開始した位置に戻り、近側から遠側へとフォーカスレンズ110を駆動しつつAF評価値を算出するようにしてもよい。
また、フォーカスレンズ110の移動範囲の全範囲においてAF評価値を算出した結果、合焦点の点数の和が所定の点数に足りない場合、本実施例のようにエラー表示をしてもよく(S16)、それに替えて、ピークを検出した分割領域があるのであれば、その分割領域の画像データを用いて合焦動作を行うようにしてもよい。
本発明は、山登り方式のオートフォーカス制御を行う自動焦点調節装置に適用可能である。より具体的には、デジタルスチルカメラ、ムービー、カメラ機能付き携帯電話端末等に適用できる。
本発明の実施の形態1にかかるデジタルカメラの構成を示すブロック図 画像内の第1の領域を示す模式図 画面内の第1の領域及び第2の領域を示す模式図 AF評価値算出にかかる第1の領域内の分割された領域毎の重み付けを示す模式図 本発明の実施の形態1にかかるデジタルカメラのオートフォーカス動作を説明するためのフローチャート 液晶モニタの表示例(近側に被写体が存在する例)を示す図 AF評価値の例を示す模式図 合焦後の液晶モニタの表示例を示す図 液晶モニタの表示例(遠側に被写体が存在しない例)を示す図 AF評価値の例を示す模式図
符号の説明
100 デジタルカメラ
110 フォーカスレンズ
111 フォーカスモータ
120 CCDイメージセンサー
130 ADコンバーター
140 画像処理部
150 コントローラー
151 AF評価値算出部
152 AF制御部
160 バッファメモリ
161 カードスロット
162 メモリカード
163 フラッシュメモリ
170 液晶モニタ
180 レリーズ釦

Claims (1)

  1. 被写体からの光を集光して被写体像を形成する光学系と、
    前記光学系に含まれ、前記光学系の光軸方向に移動することにより、前記被写体像を合焦状態に調節可能なフォーカスレンズと、
    前記光学系で形成された被写体像を撮像し、画像データを生成する撮像手段と、
    前記生成された画像データを、第1の領域と第2の領域とに分割する画像分割手段と、
    前記フォーカスレンズを移動させつつ前記撮像手段で生成された画像データを評価することにより、被写体像が合焦された状態における前記フォーカスレンズの位置である合焦点を検出する合焦制御手段と、を備え、
    前記合焦制御手段は、
    前記第1の領域の画像データを用いて合焦点を検出したとき、前記第2の領域の画像データの評価結果が、前記第1の領域の画像データを用いて検出した合焦点とは異なる位置に別の合焦点が存在する傾向を示している場合、前記第2の領域の画像データを用いて合焦点の検出動作を続行する一方、
    前記第1の領域の画像データを用いて合焦点を検出したとき、前記第2の領域の画像データの評価結果が、前記第1の領域の画像データを用いて検出した合焦点とは異なる位置に別の合焦点が存在する傾向を示さない場合、前記第1の領域の画像データを用いて検出した合焦点に基づき前記フォーカスレンズを移動させ、合焦動作を終了
    前記第2の領域は、前記第1の領域の中に含まれ、
    前記合焦制御手段は、前記フォーカスレンズを遠側から近側へと移動させつつ、前記第1の領域の画像データの評価および前記第2の画像データの評価を行い、前記第1の領域の画像データを用いて合焦点を検出したとき、前記第2の画像データの評価値が上昇傾向にある場合に、前記第1の領域の画像データを用いて検出した合焦点とは異なる位置に別の合焦点が存在する傾向を示している、と判断し、
    前記撮像手段で生成された画像データが示す画像を表示するとともに、前記画像中の焦点が合っている領域を明示する表示手段をさらに備え、前記画像分割手段は、前記第1の領域を複数に分割するとともに、前記第2の領域を複数に分割し、
    前記表示手段は、前記第2の領域のいずれかの領域において前記合焦制御手段が合焦点を検出した場合、その領域が含まれる領域であって、前記第1の領域内の分割された領域を焦点が合っている領域として明示する、
    自動焦点調節装置。
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