JP4904088B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4904088B2
JP4904088B2 JP2006148748A JP2006148748A JP4904088B2 JP 4904088 B2 JP4904088 B2 JP 4904088B2 JP 2006148748 A JP2006148748 A JP 2006148748A JP 2006148748 A JP2006148748 A JP 2006148748A JP 4904088 B2 JP4904088 B2 JP 4904088B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
power
storage device
source
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006148748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007316544A (ja
Inventor
博之 国井
貴史 藤田
淳 中藤
高垣  博光
浩二 上
博臣 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2006148748A priority Critical patent/JP4904088B2/ja
Publication of JP2007316544A publication Critical patent/JP2007316544A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4904088B2 publication Critical patent/JP4904088B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)

Description

本発明は、記録媒体に粉体粒子状の像形成物質で形成された未定着画像を定着する定着装置、及びこの定着装置を有する複写機、プリンタ、ファクシミリ、印刷機等の画像形成装置に関する。
一般に、電子写真式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、定着ローラ、定着ベルトなどの定着部材に加圧ローラ、加圧ベルト、加圧パッドなどの加圧部材(支持部材)を圧接し、転写紙、シート等の記録媒体が定着部材と加圧部材との間を通過するときに加熱及び加圧して造形成物質であるトナーを転写紙等に定着させる加熱定着装置が用いられている。
加熱定着装置でも最も一般的に使用されるものは、回転する定着ローラを内面から輻射ヒータで加熱するとともに定着部材に圧接させて定着に必要な加熱処理、加圧処理を行いつつシートの搬送を行う方式のものである。
近年、環境問題に鑑み、複写機やプリンタ装置等の画像形成装置の消費電力を少ないものとするため、トナーを記録媒体に定着する定着装置の省電力化が求められている。具体的には待機時に予熱しなくとも使用時に短時間に昇温し、所望の温度にできるように定着部材や加圧部材の低熱容量化が行われてきている。さらに、特許文献1、特許文献2、また、特許文献3のように通常の商用電源とは別に未使用時に商用電源からのエネルギーを蓄電する蓄電装置を備え、使用時には商用電源とは別の系統として蓄電装置からの電力を使用して定着部材や加圧部材に設けた補助加熱手段を駆動し、商用電源で供給できる以上の電力を所定の時間だけ印加して昇温時間を短縮するような定着装置が提案されている。
即ち、特許文献1には加熱部に主発熱体と補助発熱体を設け、補助発熱体の抵抗値を主発熱体の抵抗値と異ならせ、補助発熱体には主発熱体に供給する電流と異なる電流を供給して、補助発熱体に流れる電流を適切に設定することにより、加熱部に供給する電力を最適化して、加熱部を加熱するときに短時間で所定の温度まで昇温させるものが記載されている。
特許文献2には通電により発熱する2つの発熱源と、この発熱源によって加熱される定着部材もしくは加熱部材と、待機時に蓄えた通常の商用電源の出力電力以上の電力により立ち上げ時に発熱源の少なくとも1つを所定の時間駆動する蓄電装置と、この蓄電装置を商用電源からの電力により充電する充電装置とを備え、発熱源を蓄電装置と商用電源とで同時にもしくは異なるタイミングで駆動するものが記載されている。
特許文献3には、熱源に電力を供給する駆動手段は、急速充放電可能な蓄電装置と、商用電源から給電され蓄電装置を充電する充電器とを備え、熱源は、通常作動時に駆動される第1ヒータと、この第1ヒータよりも出力が大きく立ち上がり時や温度落ち込み時のみ駆動される第2ヒータとを少なくとも有しており、蓄電装置の電位が低下したときに接点切り替わりをするリレーを有し、このリレーの作動により第2ヒータへの通電から第1ヒータへの通電に切り替わる回路を有するものが記載されている。
また、昇温時間を短縮のため定着部材を低熱容量化したため、高速印刷時において定着部材の昇温直後に通紙を行うと、用紙やまだ十分にあたたまっていない加圧部材に熱エネルギーが奪われ、定着部材の温度が低下し定着不良を発生させることがあった。このような事態を防止するため、通紙直後から蓄電装置からの電力を補助加熱手段に与えるように制御することで温度低下を防止しているものが提案されている。即ち、特許文献4には、加熱部に主発熱体と補助発熱体を設け、主発熱体には主電源装置から電力を供給し、補助発熱体にはキャパシタを用いた補助電源装置から電力を供給し、制御手段は、加熱対象物が被加熱体による加熱部位を通過する直前または通過以降に、補助電源装置のキャパシタから補助発熱体への電力供給を開始させ、加熱部位の温度低下が大きくならないように制御するものが記載されている。
特開2004−95525号公報 特開2002−174988号公報 特開2003−295659号公報 特開2004−319431号公報
しかしながら、上記の各技術では商用電源で駆動するメインヒータのほかに蓄電装置で駆動するための補助ヒータを用いる必要があり、複数のヒータが必要になるためコストが嵩んだり信頼性が低下したりするといった問題を生じる。また、低熱容量化を行う際にローラの小型化が有効であるが、ヒータを複数本配置するためには、ローラを小型化することが困難になってしまうという問題がある。また、トナーとの接触面側である定着部材側の加熱エネルギーを大きくして、短時間で定着部材の温度を上昇させることも考えられるが、加圧部材側の温度は定着部材温度よりも低く、ニップ部内に用紙を通過させた場合にはトナー層の厚み方向に温度勾配が生じ、トナー層が分断されてしまうホットオフセットが発生し易いという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、短時間で昇温可能でき、小型化が可能で、低コストであり、高い信頼性を備えた定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、
ニップ部を構成する少なくとも一対の定着部材と支持部材を備え、記録媒体上に配置された像形成物質を前記ニップ部において加熱しながら押圧して記録媒体上に定着するとともに、前記加熱のために商用電源と蓄電装置の両方から電力を供給可能な定着装置において、
前記支持部材に第1の加熱源配置、前記定着部材に第2の加熱源を配置し、かつ前記第1及び第2の加熱源への電力供給を制御する、定着温度制御装置と加圧温度制御装置とを備え、
前記商用電源から前記第1の加熱源に入力する電力を直流化するための交流−直流変換機能を備えた充電器を備え、
前記定着温度制御装置は、前記商用電源から前記第2の加熱源への電力供給をオンオフして前記定着部材を所定の温度となるように制御し、
前記充電器は、前記蓄電装置と前記第1の加熱源に接続するとともに、前記充電器と前記蓄電装置との間には接続を切り替えて電力供給を制御する接続切替手段を設けて、前記充電器の出力を前記蓄電装置または前記第1の加熱源に切り替え供給可能とし、
前記蓄電装置と前記第1の加熱源の間にはこれらの間の接続をオンオフする充放電切替手段を設けて、該充放電切替手段と前記接続切替手段とを前記加圧温度制御装置に接続して前記第1の加熱源への供給電力を制御可能とした、
ことを特徴とする定着装置である。
請求項2の発明は、請求項1の定着装置において、
定着動作を行わない待機時には、前記商用電源から供給される電力を充電器で交流から直流へ変換、変圧して蓄電装置に蓄え、
前記蓄電装置が満充電された後、前記加圧温度制御装置が充電中は前記充放電切替手段を開放状態となるように制御し、
前記定着温度制御装置は、
定着装置を起動する際には前記第2加熱源に前記商用電源から電力を供給させて前記定着部材が所定の温度になるように制御し、
定着装置の起動と同時に前記充放電切替手段を前記蓄電装置から前記第1加熱源側に切り替えて前記第1の加熱源に電力を供給可能とし、
前記商用電源からの電力は前記第2の加熱源に集中供給させ、かつ前記第1の加熱源には供給されないように前記充放電切替手段を制御する
ことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1または2の定着装置請において、前記蓄電装置の出力電圧前記商用電源の電圧と略同一なるように構成したことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項の定着装置において、前記商用電源には出力電圧が前記蓄電装置と略同一とする降圧手段を備えたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1ないしのいずれかの定着装置において、前記蓄電装置が電気二重層コンデンサであることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1ないしのいずれかの定着装置において、前記定着部材は、定着ローラまたは定着ベルトであることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1ないしのいずれかの定着装置において、前記支持部材は、加圧ローラ、加圧ベルトまたは加圧パッドであることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1ないしのいずれかの定着装置において、前記加熱源は、電熱ヒータ、ハロゲンヒータまたはIHヒータであることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1ないしのいずれかの定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
本発明に係る定着装置及び画像形成装置によれば、支持部材に設ける発熱源を1つとし、この発熱源に商用電力からの電力と蓄電装置からの電力を切り替えて加えるようにしたから、定着装置及び画像形成装置を短時間で昇温でき、小型化が可能で、低コストであり、高い信頼性を備えるものできるという効果がある。
以下本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図面に基づいて説明する。
以下、図面を参照しながら本発明に係る定着装置、定着方法及び画像形成装置の実施形態について説明する。
図1は実施例に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図、図2は第1の実施例に係る画像形成装置の要部構成図、図3は第1の実施例に係る定着装置の構成を示す断面図、図4は第1の実施例における定着装置の構成を示す回路図、図6はニップ部におけるトナーと用紙の温度分布を示した模式図である。
本実施例の画像形成装置は、図1に示すように、その主な構成として、原稿を読み取る画像読取装置101、画像を形成する画像形成装置102、自動原稿搬送装置(ADF)103、自動原稿搬送装置103から送り出される原稿をスタックする原稿排紙トレイ114、給紙カセット115ないし118を備える給紙部119、記録用紙をスタックする排紙トレイ120により構成してある。
そして、自動原稿搬送装置103を使用しないで原稿を読み取る際には、自動原稿搬送装置103をその一端を指示するヒンジ部において開き、自動原稿搬送装置103の原稿圧板とコンタクトガラス124の間に配置された原稿Dの画像は、画像形成装置102とコンタクトガラス124の間に位置する画像読取装置101によって読み取る。
本例に係る画像読取装置では、原稿の主走査方向のサイズ判定は画像読み取り用のCCDイメージセンサで読み取った画像データに基づいて行われ、副走査方向のサイズ判定は原稿有無検知センサの出力に基づいて行われ、これらの結果により原稿サイズの検知を行う。
画像読取装置101は、コンタクトガラス124上の原稿Dを照明する光源112、反射光の方向を偏向する反射鏡群110、原稿画像を結像するレンズ108、原稿画像を結像させるCCD等からなる光電変換素子109等を有している。本例では、画像読み取り終了後、原稿Dを矢印B2方向へ搬送して原稿排紙トレイ114上へ排出する。
一方、画像形成装置102の内部には、図1及び図2に示すように、像担持体である感光体21が配置してある。感光体21は、両図において時計方向に回転駆動し、帯電装置22によって表面を所定の電位に帯電させる。また、書き込みユニット130からは、画像読取装置101によって読み取った画像情報に応じて光変調したレーザ光23をレーザ131から照射し、ミラー24で方向を変え、帯電させた感光体21の表面をこのレーザ光23で露光し、これによって感光体21の表面に静電潜像を形成する。この静電潜像は、現像装置25を通るとき、対向する転写装置26によって感光体21と転写装置26の間に給送された記録媒体Pに転写される。トナー像転写後の感光体21の表面は、クリーニングブレード27aを備えたクリーニング装置27によって清掃される。
画像形成装置102の下部に配置した複数の給紙カセット115ないし118には、紙等の記録媒体Pを収容してあり、いずれかの給紙カセット115ないし118から記録媒体Pを矢印B3方向へ送り出し、その記録媒体Pの表面に、上述のように感光体21の表面に形成したトナー像を転写する。次に、記録媒体Pを矢印B4で示すように画像形成装置102内の定着装置29を通し、熱と圧力の作用によって記録媒体Pの表面に転写されたトナー像を定着させる。定着装置29を通った記録媒体Pを排出ローラ対137によって搬送し、矢印B5で示すように排紙トレイ120へ排出し、スタックする。
図3は本発明の定着装置29の概略構成図である。この定着装置29は、定着部材としての定着ローラ34と定着ローラ34とニップ部を形成するように対抗して設けられ、支持部材である加圧ローラ35とから構成される。加圧ローラ35は一定の加圧力で定着ローラ34を押圧する。定着ローラ34及び加圧ローラ35は3層構造になっており、FeやAlの芯金に弾性層としてシリコンゴム層が設けられ、さらに表層には離型層としてPFAやPTFEなどのテフロン(登録商標)系樹脂層が設けられる。
また、本例では、電力の供給により発熱する発熱体としてハロゲンヒータが用いられ、定着ローラ34にはハロゲンヒータ2、加圧ローラ35にはハロゲンヒータ1が内蔵されている。定着ローラ34及び加圧ローラ35は図示していない駆動機構により所定の速度で回転駆動される。また、図示していない温度センサにより定着ローラ34及び加圧ローラ35の表面温度を検知し、制御装置を構成する定着温土制御装置9及び加圧温度制御装置10により、それぞれ所定の温度に制御される。
図4に本発明の第1の実施形態である定着装置の回路構成を示す。本例では、主電源6は商用電源(例えば単相100ボルト)であり、定着温度制御装置9を介してハロゲンヒータ2に接続され、図示していない温度センサにより定着ローラ34の温度に基づいて供給される電力をオンオフして所定の温度に制御される。
さらに、主電源6は交流−直流変換機能(A/D変換)を備えた充電器8とハロゲンヒータ1に接続される。主電源6と充電器8の間にはハロゲンヒータ1への電力供給を切り替える切替スイッチ11を備える。また、充電器8は蓄電装置7に接続され、それらの間には充電と放電を切り替えるための充放電スイッチ12を備える。充放電スイッチ12は蓄電装置7に接続され、加圧温度制御装置10の制御により充電器8側と、ハロゲンヒータ1側に切り替えられる。切替スイッチ11と充放電スイッチ12は加圧温度制御装置10に接続され、ハロゲンヒータ1への電力供給が制御される。
本例では、蓄電装置7は充放電可能なコンデンサで構成され、例えば電気二重層コンデンサ等の2000F程度の静電容量を有し、数秒から数十秒の電力供給には十分な容量を備えているものを使用する。電気二重層コンデンサは静電容量が大きく、二次電池と異なり、科学反応を伴わないため急速に充電可能で、且つ繰り返し充放電を行う際の劣化も少なく長寿命である。また、鉛蓄電池の様に液交換や補充なども必要ないため、メンテナンスをほとんど必要とせず、長期間安定して使用することができる。
次に本例に係る定着装置29の作動について説明する。本例に係る定着装置29は、図5に示す表に示すように制御される。即ち、本例に係る定着装置29は待機時には切替スイッチ11は充電器8側、充放電スイッチ12は充電器8側に切り替えられており、主電源6から供給される電力は充電器8を介し、交流から直流へ変換、変圧され、蓄電装置7に蓄えられている。この状態では、ハロゲンヒータ2及びハロゲンヒータ1には電力が供給されていない。
定着装置を起動すると、加圧温度制御装置10の制御により、切替スイッチ11は充電器8側、充放電スイッチ12はハロゲンヒータ1側に切り替えられる。この作動により、主電源6からハロゲンヒータ2に電力を供給され、定着ローラ34が所定の温度になるように電力が供給される。また、ハロゲンヒータ1には、蓄電装置7から電力が供給され、加圧ローラ35が所定の時間加熱される。
このとき、主電源6からの電力はハロゲンヒータ1に供給されないから、主電源6からの電力はハロゲンヒータ2だけに供給されハロゲンヒータ2で定着ローラ34は短時間で昇温される。
本例では、起動後において、定着ローラ34のハロゲンヒータ2には主電源6から電力が供給され、一方、加圧ローラ35のハロゲンヒータ1には蓄電装置7から電力が供給される。ここで蓄電装置7に蓄えられる電力の容量は、定着ローラ34の温度が所定の温度で所定の時間維持できるまでの時間を目安に設定されており、定着ローラ34が所定の温度、所定の時間に達したのち充放電スイッチ12が充電器8側に切り替わり、充電器8から蓄電装置7に充電がなされる。また、上記切り替えと同時に切替スイッチ11がハロゲンヒータ1側に切り替わり主電源6からの電力がハロゲンヒータ1に供給される。そして、不図示の温度センサによって加圧ローラ35の表面温度が所定温度になるようにハロゲンヒータ1に供給される主電源6からの電力が加圧温度制御装置10によって制御される。
本例では、定着ローラ34及び加圧ローラ35が所定温度になると同時に通紙が開始される。この通紙は、上記所定の時間が経過する前にもなされる場合がある。このため通紙時においては加圧ローラ35のハロゲンヒータ1が蓄電装置7だけからの電力によって加熱されている場合と、その後に定着ローラ34が所定の状態になった後には主電源6だけからの電力が供給される両方の場合がある。両者の切り替えは一瞬にしてなされるから、加圧ローラ35のハロゲンヒータ1には連続的に電力が供給され、昇温時間を短縮できる。
また、本例では、加圧ローラ35に蓄電装置用の発熱体と主電源用の発熱体を用意する必要がないため加圧ローラ35自体のサイズを小型化可能で信頼性も向上できる。さらに加圧ローラ35が十分に短時間で所定温度まで昇温されて通紙が開始するのでホットオフセットや光沢ムラ等の異常画像が防止できる。また、蓄電装置を用いることで一時的に電源から供給される以上に電力を供給することができ、昇温速度の向上や温度ドロップを防止できる。
また、本例でホットオフセットや光沢ムラの発生を防止することができるのは以下の理由による。図6はニップ部の拡大図とニップ部における定着ローラ表面から加圧ローラ表面への距離に対する温度を示すグラフである。トナー37と用紙36の界面xtの温度がTのときに定着するとした場合、加圧ローラ35の温度がTs1の様に低い場合ではTを得るために定着ローラ34の温度をTt1にする必要がある。しかしながら加圧ローラ35の温度をTs2に上げることでTを得るための定着ローラ34の温度はTt2となり、定着ローラ34を低い温度設定にできる。このように定着ローラ34とトナー37の界面の温度を低く設定できるため、ホットオフセットや光沢ムラなどの問題を解消できるのである。
さらに、本例によれば、加圧ローラを加熱する加熱源を1個とし、この加熱源を主電源と充電器とで加熱できる。このため複数の加熱源を使用することがなく、省スペース、低コスト化を図ることができる。
次に、本例の変形例について説明する。以下の変形例において、ハロゲンヒータ1とハロゲンヒータ2との加熱制御は、上述した例と同様に行われる。第1の変形例は、定着手段として図7に示すように、定着ローラ38、定着ベルト39及び加熱ローラ40とから構成したものである。この例は、加熱ローラ40内にハロゲンヒータ2を配置している。即ち、本例では、定着ローラ38と加熱ローラ40に張架される定着ベルト39が設けられ、定着ローラ38に対向してニップを形成する加圧ローラ35が設けられる。定着ベルト39は3層で構成され、基材としてポリイミド樹脂、弾性層としてシリコンゴム、表層に離型層としてPFAやPTFE層が設けられる。また、加熱ローラ40はFeやAl、Niなどの材質で構成され、ハロゲンヒータで構成されたハロゲンヒータ2が内部に設けられる。また、加圧ローラ35にはハロゲンヒータ1が設けられ、図示していない駆動機構により回転駆動されながら定着ベルト39と加圧ローラ35を加熱する。また、図示しない温度センサにより定着ベルト39及び加圧ローラ35の表面温度を検知し、定着温土制御装置9及び加圧温度制御装置10により、それぞれ所定の温度に制御される。定着ベルト39を用いることで熱容量を低減できる。
第2の変形例は、図8に示すように、加熱ローラ40の加熱をIHコイル4で行うようにしたものである。即ち、本例では、発熱源としてIHコイル4が加熱ローラ40の近傍に設けられ、加熱ローラ40自体が誘導発熱するように構成される。加熱ローラ40表面で発熱するため、さらに短時間で定着ベルトの昇温ができる。
また、上述した実施例1とほぼ同様の構成で、加圧ローラ35を加熱するハロゲンヒータ1への印加電圧が主電源6の電圧と蓄電装置7の電圧を略同等にするように蓄電装置7を構成する電気二重層コンデンサを直列に複数個接続することができる。例えば商用電源が100Vであれば、電気二重層コンデンサの出力電圧が約100Vになるように直列に複数個接続する。このようにすることでハロゲンヒータ1の規格電圧が100Vの場合においても、主電源6と蓄電装置7の電圧がそれぞれ100Vであるため発熱効率を低下させることなく加熱が可能となる。
次に本発明の第3の実施例について説明する。本例は、主電源6からハロゲンヒータ1に入力される電力として充電器8で直流化したものを使用する。定着装置の制御回路を第1の実施例と変更したものである。図9は第3の実施例における定着装置の構成を示す回路図、図10は第3の実施例における定着装置の作動状態を示す表である。主電源6は商用電源であり、定着温度制御装置9を介してハロゲンヒータ2または、IHコイルに接続され、図示していない温度センサにより定着ローラ34または定着ベルト39の温度に基づいて供給される電力をオンオフして所定の温度に制御される。
さらに、主電源6は交流−直流変換機能(A/D変換)を備えた充電器8にも接続される。充電器8は蓄電装置7とハロゲンヒータ1に接続され、その間には接続を切り替えて電力供給を制御する切替スイッチ13が設けられる。切替スイッチ13は、充電器8の出力を蓄電装置7またはハロゲンヒータ1に切り替える。また、蓄電装置7とハロゲンヒータ1の間には接続をオンオフする充放電スイッチ12が設けられている。切替スイッチ13と充放電スイッチ12とは加圧温度制御装置10に接続され、ハロゲンヒータ1への供給電力を制御する。蓄電装置7は充放電可能な電気二重層コンデンサで構成される。
次に本例に係る定着装置の作動について説明する。図10に示すように、待機時には主電源6から供給される電力は充電器8を介し、交流から直流へ変換、変圧され、蓄電装置7に蓄えられる。蓄電装置7が満充電された後、切替スイッチ13は開放状態に制御される。また、充電中は充放電スイッチ12は開放状態に制御される。
定着装置を起動する際には、ハロゲンヒータ2に主電源6から電力を供給するように定着温度制御装置9が働き、定着ローラ34が所定の温度になるように電力が供給される。定着装置が図7及び図8の場合の例についてもほぼ同様で、図8の場合ではハロゲンヒータ2の変わりにIHコイル4が駆動される。
本例では、起動と同時に切替スイッチ13は蓄電装置7からハロゲンヒータ1側に切り替わり、ハロゲンヒータ1に電力が供給される。このとき、主電源6からの電力はハロゲンヒータ1に供給されないように切替スイッチ13が制御されているので、主電源6からの電力をハロゲンヒータ2に集中させることができ、短時間での昇温が可能となる。
また、切替スイッチ13は蓄電装置7側に切り替えられるとともに、充放電スイッチ12が接続状態となり、ハロゲンヒータ1に蓄電装置7からの電力が供給される。
蓄電装置7に蓄えられる容量は、定着ローラ34(または定着ベルト39)の温度が所定の温度で所定の時間維持できるまでの時間を目安に設定されており、定着ローラ34(または定着ベルト39)が所定の温度、所定の時間に達したのち放電切替スイッチ13が蓄電装置7側に切替られ、ハロゲンヒータ1に充電器8からの電力の供給は停止される。この切り替えによりハロゲンヒータ1には充電器8からの電力が供給され、図示していない温度センサによって加圧ローラ35の表面温度が所定温度になるように主電源6から充電器8を介して直流変換された電力が加圧温度制御装置10によってオンオフ制御される。
定着ローラ34(または定着ベルト39)及び加圧ローラ35が所定温度になると通紙が開始される。加圧ローラ35が初期、蓄電装置7からの電力によって加熱され、さらに定着ローラ34が所定の状態になったと同時に主電源6から充電器8を介して直流に変換された電力が供給され、連続的に電力が供給可能であることから昇温時間を短縮できる。また、蓄電装置用のハロゲンヒータと主電源用のハロゲンヒータの2つを用意する必要がないため加圧ローラ35自体のサイズも小型化可能である。さらに加圧ローラ35が十分に短時間で所定温度まで昇温されて通紙が開始するのでホットオフセットや光沢ムラ等の異常画像が防止できる。
また、加圧ローラ35を加熱するハロゲンヒータ1への充電器8からと蓄電装置7からとの印加電圧を略同電圧にでき、且つ直流に限定できるため、ハロゲンヒータ1の規格電圧を例えば45V等に固定でき、発熱効率を低下させることなく加熱が可能となる。請求項2の場合に比べ直流電圧に限定でき、且つ商用電源の100Vと同等になる数のコンデンサを直列につなぐことなく構成可能となり小型化できる。
尚、本発明に係る定着装置では、加圧手段の発熱源を商用電源及び蓄電装置の双方で駆動できれば、上述した制御パターンに限ることなくどのように行ってもよい。
第1の実施例に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である 第1の実施例に係る画像形成装置の要部構成図である。 第1の実施例に係る定着装置の構成を示す断面図である 第1の実施例における定着装置の構成を示す回路図である。 第1の実施例における定着装置の作動状態を示す表である。 第1の実施例のニップ部におけるトナーと用紙の温度分布を示した模式図である。 第1の実施例における他の定着装置の概略構成図である。 第1の実施例における他の定着装置の概略構成図である。 第3の実施例における定着装置の構成を示す回路図である。 第3の実施例における定着装置の作動状態を示す表である。
符号の説明
1:ハロゲンヒータ
2:ハロゲンヒータ
4:IHコイル
6:主電源
7:蓄電装置
8:充電器
9:定着温度制御装置
10:加圧温度制御装置
11:切替スイッチ
12:充放電スイッチ
13:切替スイッチ
20:画像形成装置
21:感光体
22:帯電装置
23:レーザ光
24:ミラー
25:現像装置
25a:現像ローラ
26:転写装置
27:クリーニング装置
27a:クリーニングブレード
28:給紙装置
29:定着装置
30:給紙トレイ
31:給紙コロ
32:記録紙搬送路
33:レジストローラ対
34:定着ローラ
35:加圧ローラ
36:用紙
37:トナー
38:定着ローラ
39:定着ベルト
40:加熱ローラ
101:画像読取装置
102:画像形成装置
103:自動原稿搬送装置
108:レンズ
109:光電変換素子
110:反射鏡群
112:光源
114:原稿排紙トレイ
115ないし118:給紙カセット
119:給紙部
120:排紙トレイ
124:コンタクトガラス
130:ユニット
131:レーザ
137:排出ローラ対

Claims (9)

  1. ニップ部を構成する少なくとも一対の定着部材と支持部材を備え、記録媒体上に配置された像形成物質を前記ニップ部において加熱しながら押圧して記録媒体上に定着するとともに、前記加熱のために商用電源と蓄電装置の両方から電力を供給可能な定着装置において、
    前記支持部材に第1の加熱源配置、前記定着部材に第2の加熱源を配置し、かつ前記第1及び第2の加熱源への電力供給を制御する、定着温度制御装置と加圧温度制御装置とを備え、
    前記商用電源から前記第1の加熱源に入力する電力を直流化するための交流−直流変換機能を備えた充電器を備え、
    前記定着温度制御装置は、前記商用電源から前記第2の加熱源への電力供給をオンオフして前記定着部材を所定の温度となるように制御し、
    前記充電器は、前記蓄電装置と前記第1の加熱源に接続するとともに、前記充電器と前記蓄電装置との間には接続を切り替えて電力供給を制御する接続切替手段を設けて、前記充電器の出力を前記蓄電装置または前記第1の加熱源に切り替え供給可能とし、
    前記蓄電装置と前記第1の加熱源の間にはこれらの間の接続をオンオフする充放電切替手段を設けて、該充放電切替手段と前記接続切替手段とを前記加圧温度制御装置に接続して前記第1の加熱源への供給電力を制御可能とした、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 定着動作を行わない待機時には、前記商用電源から供給される電力を充電器で交流から直流へ変換、変圧して蓄電装置に蓄え、
    前記蓄電装置が満充電された後、前記加圧温度制御装置が充電中は前記充放電切替手段を開放状態となるように制御し、
    前記定着温度制御装置は、
    定着装置を起動する際には前記第2加熱源に前記商用電源から電力を供給させて前記定着部材が所定の温度になるように制御し、
    定着装置の起動と同時に前記充放電切替手段を前記蓄電装置から前記第1加熱源側に切り替えて前記第1の加熱源に電力を供給可能とし、
    前記商用電源からの電力は前記第2の加熱源に集中供給させ、かつ前記第1の加熱源には供給されないように前記充放電切替手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1の定着装置。
  3. 前記蓄電装置の出力電圧が前記商用電源の電圧と略同一なるように構成したことを特徴とする請求項1または2の定着装置。
  4. 記商用電源には出力電圧を前記蓄電装置と略同一とする降圧手段を備えたことを特徴とする請求項3の定着装置。
  5. 前記蓄電装置が電気二重層コンデンサであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの定着装置。
  6. 前記定着部材は、定着ローラまたは定着ベルトであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの定着装置。
  7. 前記支持部材は、加圧ローラ、加圧ベルトまたは加圧パッドであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかの定着装置。
  8. 前記加熱源は、電熱ヒータ、ハロゲンヒータまたはIHヒータであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかの定着装置。
  9. 求項1ないし8のいずれかの定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置
JP2006148748A 2006-05-29 2006-05-29 定着装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4904088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006148748A JP4904088B2 (ja) 2006-05-29 2006-05-29 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006148748A JP4904088B2 (ja) 2006-05-29 2006-05-29 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007316544A JP2007316544A (ja) 2007-12-06
JP4904088B2 true JP4904088B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=38850424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006148748A Expired - Fee Related JP4904088B2 (ja) 2006-05-29 2006-05-29 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4904088B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5609145B2 (ja) * 2010-02-22 2014-10-22 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000267741A (ja) * 1999-03-16 2000-09-29 Ricoh Co Ltd 電源装置及び電子機器
JP3670977B2 (ja) * 2000-09-29 2005-07-13 株式会社リコー 定着装置
JP2003131516A (ja) * 2001-10-23 2003-05-09 Oki Data Corp 定着装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007316544A (ja) 2007-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7212759B2 (en) Heating device, fixing device and image forming apparatus
JP4824396B2 (ja) 画像形成装置
JP4866031B2 (ja) 画像形成装置
JP2946734B2 (ja) 定着装置
US7953338B2 (en) Heating apparatus, fixing apparatus, and image forming apparatus which charges an auxiliary power unit to less than a maximum value in a standby status
JP2001034097A (ja) 誘導加熱定着装置
US7043184B2 (en) Heating device, fixing device, image forming apparatus and heating method
JP2004191710A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5445326B2 (ja) 画像形成装置
JP4904088B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5044789B2 (ja) 定着装置、画像形成装置、定着方法及び画像形成方法
JP4016974B2 (ja) 画像形成装置
JP4326975B2 (ja) 画像形成装置
JP2007140330A (ja) 画像形成装置
JP2010181713A (ja) 画像形成装置
JP2006154010A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US6341211B1 (en) Inductive thermal fusing device
JP2006072236A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP4252469B2 (ja) 画像形成装置
JP5240344B2 (ja) 画像形成装置
JP2001109289A (ja) 誘導加熱定着装置
JP2007156034A (ja) 画像形成装置
JP4376955B2 (ja) 画像形成装置
JPH06337605A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2011180619A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110721

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4904088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees