JP4904003B2 - 面状の複数の機能域を有する版 - Google Patents

面状の複数の機能域を有する版 Download PDF

Info

Publication number
JP4904003B2
JP4904003B2 JP2005041071A JP2005041071A JP4904003B2 JP 4904003 B2 JP4904003 B2 JP 4904003B2 JP 2005041071 A JP2005041071 A JP 2005041071A JP 2005041071 A JP2005041071 A JP 2005041071A JP 4904003 B2 JP4904003 B2 JP 4904003B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
layer
plate
absorption
energy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005041071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005231370A (ja
Inventor
フォッセラー ベルント
グートフライシュ マルティン
エリック ハウプトマン ゲラルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Heidelberger Druckmaschinen AG
Original Assignee
Heidelberger Druckmaschinen AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Heidelberger Druckmaschinen AG filed Critical Heidelberger Druckmaschinen AG
Publication of JP2005231370A publication Critical patent/JP2005231370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4904003B2 publication Critical patent/JP4904003B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N1/00Printing plates or foils; Materials therefor
    • B41N1/04Printing plates or foils; Materials therefor metallic
    • B41N1/08Printing plates or foils; Materials therefor metallic for lithographic printing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N1/00Printing plates or foils; Materials therefor
    • B41N1/12Printing plates or foils; Materials therefor non-metallic other than stone, e.g. printing plates or foils comprising inorganic materials in an organic matrix
    • B41N1/14Lithographic printing foils
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24802Discontinuous or differential coating, impregnation or bond [e.g., artwork, printing, retouched photograph, etc.]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、面状の複数の機能域を有する版であって、版が、画像情報に応じて可変の情報域と、放射のエネルギに関する吸収域とを備えている形式のものに関する。
平版印刷、特にオフセット印刷の先行技術から、版板、印刷版用帯材、印刷版用スリーブ、および印刷装置、たとえば版胴の表面(以下にまとめて版と記載する)が公知であり、版は、(再)画像形成過程のあとで画像情報を有し、かつ画像情報に応じて塗着されるインキを媒体、たとえば紙に転写する。
そのような版は多くの場合層構造を有しており、つまり支持部上に上下に異なる層が取り付けられており、この場合これらの層に、特に機能、たとえば放射の吸収または反射および熱絶縁を割り当てることができる。
画像形成過程は、原則として、全面的にまたは画像情報に応じて制御されたエネルギ入射を含んでおり、ここでは多くの場合レーザが使用される。この場合版は入射エネルギによって少なくとも画素ごとに加熱され、それも表面温度が局所的に特定の転移温度を上回り、表面化学プロセスまたは表面物理プロセスが進行するように加熱され、表面化学プロセスまたは表面物理プロセスによって水(またはインキ)との湿し特性に関する変化がもたらされる。このようにして版の表面は、親水性および疎水性(または疎油性および親油性)の領域で構造化することができる。
既に欧州特許公開第1245385号明細書から、画像形成可能な湿式オフセット版が公知であり、このオフセット版は層構造を有している。版、もしくは版の光触媒式かつ熱式に変化する材料、たとえばTiOは、表面で紫外線放射によって光触媒式に全面的に親水化され、かつ赤外線放射によって熱式に画素ごとに疎水化され、この場合熱エネルギは可変材料の吸収センタまたは可変材料の下方の吸収層によって吸収される。
第1の層構造は、TiOから成る、1〜30マイクロメートルの厚さを有する表層を備えており、表層において吸収センタ(たとえば半導体材料のナノ粒子)が、均等に分散されていて、また層構造は、過度に大きな横方向の熱流を低減するための、大きな熱容量と高い熱伝導率とを有する材料から成る下層を備えている。
第2の層構造は、TiOから成る、0.5〜5マイクロメートルの厚さしか有さない表層と、その下方に配置された、1〜5マイクロメートルの厚さを有する吸収層とを備えており、吸収層から、吸収された熱エネルギは表層に戻すことができる。
これら両方の層構造では、両方の層は支持部、たとえばアルミニウム上に取り付けることができ、この場合追加的な1〜30マイクロメートルの厚さを有する絶縁層は支持部への熱伝導を低減することができる。
さらに米国特許第5632204号明細書には、画像形成可能なオフセット版が記載されており、オフセット版は、ポリマー表面と、ポリマー表面の下方に配置された、赤外線放射を吸収するための、たとえばチタンから成る、25ナノメートルを下回る厚さを有する薄い金属層、赤外線放射反射性のピグメントを有する、熱伝導不良の支持部とを備えている。版を形成するために版に赤外線放射が加えられ、赤外線放射は両方の上位の層に侵入して、支持部で金属層に向かって反射される。薄い金属層は、追加的にたとえば金属酸化物から成る、赤外線放射に関する反射防止コーティングを有することができる。
また米国特許第6073559号明細書には、10〜500ナノメートルの厚さを有する、親水性の、金属−非金属−混合物の層と、表面で酸化物を形成する、5〜500ナノメートルの厚さを有する、入力結合された赤外線放射を吸収するための、たとえばチタンから成る金属層と、熱絶縁部としての、親油性で硬質のセラミック層と、支持部とを備えた赤外線画像形成可能なオフセット版が開示されている。セラミック層の表面で、入射する放射は金属層に向かって反射される。
さらにドイツ連邦共和国特許出願公開第10138772号明細書には、溶融性インキを用いて印刷を行うための、再書込可能な版が記載されている。版は、吸収層として作用する外側の層、たとえば0.5〜5マイクロメートルの厚さを有するチタン層と、絶縁層として作用する内側の層、たとえば10〜100マイクロメートルの厚さを有するガラス層またはセラミック層とを備えている。両方の層は支持部に収容されている。吸収層は小さな熱容量および密度を有していて、絶縁層は追加的に小さな熱伝導率を有している。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第10227054号明細書は、別の版を対象としている。この再使用可能な版は、金属酸化物表面、たとえば酸化チタン表面を備えており、金属酸化物表面は両親媒性の有機化合物で処理されており、極性領域は酸のような性質を有している。たとえば赤外線放射による選択的な点状のエネルギ供給によって、版に画像を形成することができ、たとえば紫外線放射による大きな面積のエネルギ供給によって、画像は再び消去することができる。
さらにドイツ連邦共和国特許出願公開第10354341号明細書は、版表面を構造化する方法を対象としており、版表面は親水化可能なポリマーを有しており、この場合たとえばレーザ放射によるエネルギ供給によって、ポリマーの親水化されている版表面領域で、版表面は液化されかつ混合される。
これら全ての公知の版および使用される画像形成法では、入射エネルギの一部しか実際の画像形成プロセスに提供されない。表面または隣接する層の間の境界面における反射によって、またより深く位置する層、特に支持材料に向かう、熱伝導による伝達によって、入射エネルギの別の一部は使用されずに失われる。
このような理由から、特に多チャンネル式の画像形成システムを使用する際に、比較的低い出力での画像形成は問題となっている。先行技術では、問題を克服するために、たとえば僅かな画像形成チャンネルおよび比較的低い画像形成速度で比較的高い出力が用いられる。
さらに公知の版では、画像形成エネルギは吸収層に侵入し、かつ吸収層から、画像形成しようとする層に流れ、そこで画像形成プロセスを開始する。吸収層のエネルギ吸収は、層の温度によって制限されており、ここでは層は破損されて破壊される恐れがある。
別の理由として、画像形成システムの出力は、任意の高さに選択することができない。
欧州特許公開第1245385号明細書 米国特許第5632204号明細書 米国特許第6073559号明細書 ドイツ連邦共和国特許出願公開第10138772号明細書 ドイツ連邦共和国特許出願公開第10227054号明細書 ドイツ連邦共和国特許出願公開第10354341号明細書
したがって本発明の課題は、冒頭で述べたような形式の、面状の複数の機能域を有する版を改良して、先行技術に対して極めて低い放射エネルギ、特にレーザエネルギを用いて画像形成または再画像形成できるようなものを提供することである。
この課題を解決するための本発明の装置によれば、少なくとも部分的に吸収域とは異なる緩衝域が設けられており、緩衝域が、吸収域からエネルギを吸収し、かつエネルギを情報域に提供するようになっている。
本発明に関して次のような定義が用いられる。
「機能域」:版の面に対して実質的に平行に延び、かつ実質的に面状に形成された版領域または版区分。版領域または版区分は、材料組成、物理的かつ/または化学的性質(たとえば密度、熱容量、熱伝導率)および/または寸法(版の面に対して垂直方向、以下に厚さと記載する)によって、所望の機能、たとえば放射伝達(反射防止)、放射吸収、エネルギ蓄積(もしくはエネルギ緩衝)、熱伝導、熱絶縁または画像情報支持の機能を満たしている。第1の機能域は、隣接する第2の機能域に対して必ずしも制限する必要はない。むしろ機能域は連続的に延在するか、もしくは全面的または部分的に重畳してもよい。さらに機能域は版の1層に必ずしも割り当てる必要はない。むしろ機能域は全面的または部分的に複数の層または1層の一部にわたって延在してもよい。さらにまた版の1層に複数の機能域を割り当てることもできる。少なくとも部分的に異なる2層は、たとえば各材料組成、物理的かつ/または化学的性質、寸法および/または相対位置によってそれぞれ区別することができる。
「緩衝域」:エネルギ、特に熱エネルギを蓄積するかもしくは緩衝し、かつ遅れて別の機能域に再伝達する機能を満たす特別な機能域。緩衝域は、エネルギ流(たとえば熱流)によって第1の域、有利には吸収域から供給されるエネルギを吸収する。この場合吸収域および緩衝域の両方の域は、エネルギ吸収のための必要な役割を分割し、吸収域のエネルギは入力結合されて、緩衝域のエネルギは一時的に蓄積される。緩衝域は、一時蓄積されたエネルギを再び第2の域、有利には画像情報に応じて変化する域に伝達する。
本発明による、少なくとも画像情報に応じて可変の情報域と放射エネルギに関する吸収域とを備えた、面状の複数の機能域を有する版は、その特徴によれば、少なくとも部分的に吸収層とは異なる緩衝域が設けられており、緩衝域が、吸収域からエネルギを吸収して、エネルギを情報域に提供するようになっている。
版の表面または表面近くの域からより深く位置する域に伝達され、したがって表面または表面近くの域を加熱するのに寄与しない、入力結合されたエネルギ部分にとって、材料の熱伝導率と固有熱容量と厚さとの積が重要である。深く位置する域へのエネルギ導出を低減するか、ほぼ防止するために、有利には、積はできるだけ小さくなっている。
入射された全エネルギが、表面または表面近くの域ではなく、より深く位置する域ではじめて熱に変換されると、熱エネルギは熱伝導によって逆向きに表面または表面近くの域に到達する。
このプロセスは、放射の吸収による入力結合のプロセスよりも大幅に長い時間軸上で行うことができる。そのような場合本発明によれば、表面または表面近くの域を加熱するのに必要な熱エネルギは、緩衝域で、有利には一時蓄積するかもしくは緩衝することができ、この場合緩衝域の厚さは、有利には、入力結合された熱エネルギがエネルギ入力結合の経過する間に熱伝導によって到達する範囲の大きさにほぼ対応させることができる。
ここでは熱的な侵入深さは、
Figure 0004904003
によって規定され、ここではλ=熱伝導率、t=入力結合時間長さ、ρ=密度、c=固有熱容量である。入力結合時間長さtのあとで、入力結合された熱エネルギの大部分は大きさδの範囲で、入力結合の位置を中心に分配されている。たとえば5マイクロ秒の入力結合時間長さでは、熱的な侵入深さは、ポリイミドで約1マイクロメートル、チタンで約8マイクロメートルである。
熱エネルギが、熱伝導良好な、たとえば金属の領域(緩衝部)に入力結合される(この領域の厚さは(無限に拡がる緩衝域に関してみると)熱的な侵入深さより小さくなっており、この領域は、熱伝導不良の、たとえばポリマー領域(絶縁部)に隣接していて、この場合絶縁部における熱的な侵入深さは、緩衝部の厚さよりも極めて小さくなっている)と、良好な近似で緩衝部における全熱エネルギは、均一の温度で、緩衝部の内側で入力結合される。
前述の緩衝域は、有利な形式で、熱伝導良好な機能域として形成することができ、この機能域は、有利には熱エネルギに放射エネルギが変換される領域(もしくは吸収域)に隣接し、機能域は、入力結合された熱エネルギを一時蓄積するかもしくは緩衝する。
緩衝域から逆向きの表面または表面近くの域への熱伝導効率に関して、緩衝域ができるだけ高い温度を有していると有利である。別の観点では、限界温度の到達または超過は、版の層構造を損傷するかまたは破壊する恐れがある。
緩衝域は、その厚さ、密度および/または熱容量で、有利には次のように選択されていて、つまり入力結合された熱エネルギを緩衝する際に、実質的に(つまり非破壊性を保証する温度差を除いて)限界温度が得られるように選択されており、このような緩衝域は、以下に「適合された緩衝域」または「適合された緩衝部」と記載する。
緩衝域の作用に基づいて、画像形成のために有利には、先行技術に対して比較的小さな出力を有するエネルギ源を用いることができる。
本発明の版の1実施形態によれば、緩衝域が、少なくとも部分的に吸収域の下方に設けられている。
この場合有利には、入力結合されたエネルギは、遅れて進行する逆向きの熱伝達のために、吸収域からより深く位置する緩衝域に伝達することができる。
本発明による版の別の実施形態によれば、緩衝域が、適合された緩衝域として形成されている。
本発明による版の特に有利な実施形態によれば、緩衝域が、吸収域よりも厚く形成されており、特に約0.5〜10マイクロメートルの厚さ、または約1マイクロメートルの厚さを有している。
本発明による版の別の実施形態によれば、画像情報に応じて可変の情報域が、外側の画像情報を有するか、または有することのできる域として形成されている。
本発明による版の別の選択的な実施例によれば、画像情報に応じて可変の情報域が、外側の画像情報を有するか、または有することのできるインキ層として形成されている。
本発明による版の特に有利な実施形態によれば、放射に関する反射防止域が設けられている。
特に有利には、反射防止域の形成によって、入射エネルギは、ほとんど損失なく吸収域に到達して、そこで入力結合することができる。本発明によれば、吸収域は緩衝域と協働するので、ほとんど損失なく入力結合されたエネルギは迅速に緩衝域に伝達される。過熱による域(および対応する層)の破損のみならず破壊は、このようにして高いエネルギ吸収で効果的に防止することができる。
本発明による版の別の実施形態によれば、反射防止域が、外側の画像情報を有する域と吸収域とによって形成されている。
本発明による版の別の実施形態によれば、熱絶縁域が、少なくとも部分的に緩衝域の下方に設けられている。
特に有利には、(たとえばほとんど損失なく)入力結合されて緩衝されたエネルギは、ほぼ損失なく画像情報を有する域に伝達することができる。画像形成のために役立つエネルギ源(たとえばレーザ)の出力は、このようにして先行技術に対して有利な形式で低減することができる。
本発明による版の前述した全ての実施形態とは異なる別の実施形態によれば、版が支持部を備えている。
本発明による版の前述した全ての実施形態とは異なる別の実施形態によれば、少なくとも吸収域と緩衝域とが、個別的な層として形成されている。
個別的な層の形成によって、版の製作が、特に各域の特定のパラメータ、たとえば熱容量、熱伝導性および密度の調節に関して簡素化される。
次に本発明の実施の形態を図示の実施例を用いて詳しく説明する。
図面において同一または対応する構成部材には、それぞれ同じ符号を用いた。
図1には、本発明の版100の、層構造もしくは積層および機能域を横断面図で示した。版100は、上方から、有利にはレーザ放射102の構成をした電磁エネルギ(たとえば830ナノメートルの波長範囲の赤外線放射)で印加される。
図示の版100は、上方から下方にかけて5層110,112,114,116,118を有しており、これらは以下のように形成されている。
第1の層110(カバー層または情報層110)は、二酸化チタン(TiO)から成っていて、かつ有利には約50ナノメートル(約±10%)の層厚さを有している。この層110は、版の外側の層を形成し、かつ画像形成プロセスのあとで、有利には親水性領域および疎水性領域の構造化による画像情報を有している。既に層110によって、加えられる放射は少なくとも部分的に吸収されるが、吸収率は、層厚さが僅かなことによって多くの場合満足できるものとはなっていない。
第2の層112(吸収層112)は、チタン(またはモリブデン)、炭素、窒素および酸素から成っていて(Ti−C,N,O)、かつ有利には約250ナノメートル(±50%)の層厚さを有している。層112は放射102を有利には80%またはそれ以上吸収し、この層112でレーザ放射102のエネルギは大幅に吸収されて、熱エネルギに変換される。情報層110に対して大きな層厚さを有していることによって、層112において、加えられる放射の十分な吸収が達成される。
第3の層114(緩衝層114)は、チタン(またはモリブデン)の規則的な多層から成っていて、かつ有利には約0.5マイクロメートルより大きく約10マイクロメートルより小さな層厚さ、特に約1マイクロメートルの層厚さを有している。有利には緩衝層は、有利には1〜4ミリジュール/(ケルビン 立方センチメートル)の高い熱容量に基づいて、版100に入力結合された熱エネルギを特に有利な形式で蓄積することができる。さらに熱エネルギは、有利には約5〜50ワット/(メートル ケルビン)、特に約10〜20ワット/(メートル ケルビン)である緩衝層114の有利には高い熱伝導率に基づいて、緩衝層114において迅速に伝達して分配することができる。
第4の層116(絶縁層116)は、ポリイミド(PI)から成っていて、かつ約10マイクロメートルより大きな層厚さ、特に約50マイクロメートルの層厚さを有している。有利には0.1〜0.2ワット/(メートル ケルビン)である、層116の低い熱伝導率に基づいて、絶縁層を通って、より深く(下方に)位置する層への熱伝達(もしくは熱導出)はほとんど行われない。
第5の層118(支持層もしくは支持部118)は、たとえばアルミニウム薄板の構成をしたアルミニウムから成っていて、かつ有利には約100〜250マイクロメートルの層厚さを有している。支持層は、機械的に安定していて、かつその上に取り付けられた層110,112,114,116のために支持部(もしくは基部)を形成する。
版が版胴表面によって形成されている場合、支持部118は省略することができる。換言すると、版胴自体が支持部118を成し得る。このことは別の実施例にも当てはまる。
情報層110および吸収層112は、まとめて、少なくとも加えられる放射つまり適当な波長に関する反射防止層150または反射防止システム150を形成し、それも放射がほとんど反射せずに吸収層112に侵入するように形成する。このために層厚さおよびそれぞれの屈折率が互いに調和されている。所与の波長λでは、カバー層の層厚さはnλ/4であり、ここではnは有利には5より大きな奇数の整数である。ここでは情報層110の屈折率は、空気の屈折率と情報層110の下方に位置する層の屈折率との間の値を有していて、かつ有利には情報層110の下方に位置する層の屈折率の根である。
さらに吸収層112上にも緩衝層を設けることができ、緩衝層は加えられる放射に関して十分に透過性である。
層構造の他に版100の機能域を実線で示した。図1から判るように、機能域は、一方では層構造の個別の層と一致していてよく、かつ他方では複数の層を(全面的または部分的に)備えていてよい。さらに判るように、個々の層は複数の機能域に割り当てることもできる。
機能域は上方から下方にかけて以下のように形成される。
第1の機能域120(画像情報を有するかもしくは有することのできる域または情報域120)は、熱誘導性の表面物理的かつ/または表面化学的なプロセスおよび/またはコーティングプロセスによって規定されており、これらのプロセスは、画像情報に応じた、機能域120における版100の構造化に基づくものである。したがってこの域は画像情報に応じて可変であり、それも予め実質的に構造化されていない域が画像形成過程に従って画像に応じて構造化されるように、可変である。
第2の機能域122(吸収域122)は、加えられる放射102に関する吸収率と、放射エネルギから熱エネルギへの転換率とによって規定されており、ここでは有利には吸収域の範囲の材料は、放射102の約80%またはそれを超える吸収率を有していてよい。加えられる放射102の光学的な侵入深さは、有利には吸収域122の厚さより小さいか、またはこれと同じである。
第3の機能域124(緩衝域124)は、入力結合された波長エネルギに関する蓄積率もしくは緩衝率によって規定される。緩衝域124は、緩衝域124の範囲に存在する材料の、有利には約1〜4ミリジュール/(ケルビン 立方センチメートル)である有利には高い熱容量に基づいて、版100に入力結合された熱エネルギを特に有利な形式で蓄積することができる。さらに熱エネルギは、緩衝域124の範囲に存在する材料の、有利には約5〜50ワット/(メートル ケルビン)、特に約10〜20ワット/(メートル ケルビン)である有利には高い熱伝導率に基づいて、緩衝域124において迅速に伝達して分配することができる。
第4の機能域126(絶縁層126)は、絶縁率によって規定されていて、それも絶縁域126の上方に位置する緩衝域124(または中間域)もしくは対応配置された層から絶縁域126の下方に位置する域もしくは対応配置された層への熱流が低減されるか、またはほぼ完全に防止されるように規定されている。絶縁域を形成するために使用される材料は、このために有利には約0.1〜0.2ワット/(メートル ケルビン)である有利には低い熱伝導率を有している。
第5の機能域128(支持域128)は、機械的な安定性によって規定されていて、支持域128(もしくは対応配置された支持部118)は、域の面膨脹方向で機械的に安定していて、かつ有利には域の面に対して垂直方向で可撓性のユニット100(版100)を形成するための別の機能域(もしくは対応配置された層)を収容するのに適している。そのような支持部118、たとえば金属製の支持部118は、特に大きなサイズの版を使用する際に役立つ。支持域128は、有利には比較的小さな厚さと高い弾性率(E−Modul)とを有している。
別の機能域160(反射防止域160)は、加えられる放射102に関する反射防止率(もしくは伝導率)によって規定されているので、放射102は、ほとんど反射されず、有利には少なくとも約20%を下回る反射係数で、比較的深く位置する吸収域に侵入する。反射防止域160は、情報域120と吸収域122とを備えている。反射防止層150に関して既に説明したように、基準となる域120の厚さは、放射102の波長に調和させることができる。
図1にはさらにエネルギ流を示した。電磁放射102の構成をした、版100の層構造に入射されたエネルギ170は、反射172によってほとんど失われない(有利には20%を下回る)ので(反射損失172)、先ず入射されたエネルギ170のこの部分172だけが実際の画像形成プロセスに提供されない。吸収層122に入力結合された熱エネルギ190は、ごく僅かしか(有利には5%を下回る、特に1%)支持部118への伝達174によって失われず(伝達損失174)、したがって入射されたエネルギ170のこの部分174も同様に実際の画像形成プロセスに提供されない。有利には約75%を上回る、特に80%の、入力結合された熱エネルギ190の残留部分176(蓄積される熱エネルギ176)は、熱伝導178を介して、少なくとも部分的に、吸収域122よりも深く配置された緩衝域124によって吸収されて、緩衝された熱エネルギ180として時間的かつスペース的に緩衝される。熱エネルギ180は、緩衝域124から遅れて熱伝達182を介して再び吸収域122および情報域120に到達し、そこで熱エネルギは実際の(物理的または化学的な)画像プロセスに所望される。
図2には、本発明による別の版200の層構造もしくは積層を概略的に横断面図で示した。版200は画像形成のために上方から有利には赤外線範囲のレーザ放射202で印加される。
機能性、特にエネルギ流に関する画像形成中の過程、および利点について、情報層(もしくは情報域)、吸収層(もしくは吸収域)および緩衝層(もしくは緩衝域)に関して図1で述べたことは、図2の版にも当てはまる。図1に関して記載した内容については図2でも相当するものとする。
図示の版200は、上方から下方にかけて4層を有している。
第1の層210(カバー層または情報層210)は、二酸化ケイ素(SiO)から成っていて、かつ有利には約50ナノメートル(±10%)の厚さを有している。
第2の層212(吸収層212)は、TiN2−xから成っていて、かつ有利には約250ナノメートル(±約50%)の層厚さを有している。
第3の層214(緩衝層214)は、金属質のチタンから成っていて、かつ有利には約1〜10マイクロメートル、有利には約1マイクロメートルの層厚さを有している。
第4の層218(絶縁兼支持層218)は、ポリイミドから成っていて、かつ有利には約100〜300マイクロメートル、有利には約250マイクロメートルの層厚さを有している。この層218において、層材料ポリイミドは支持機能も絶縁機能も満たしている。
この実施例でも、情報層210および吸収層212は、協働して少なくとも加えられる放射202、つまり適当な波長に関する反射防止層250または反射防止システム250を形成し、それも放射がほとんど反射せずに吸収層212に侵入するように形成する。
層構造の他に機能領域を実線で示した。機能領域は上方から下方にかけて次のように形成される。
第1の機能域220は情報域220を成し、
第2の機能域222は吸収域222を成し、
第3の機能域224は緩衝域224を成し、
第4の機能域226は絶縁域226を成し、
第5の機能域228は支持域228を成す。
別の機能域260は反射防止域260を成す。
図3には、本発明による、両親媒性分子を有する、加えられる放射302の利用度に関して最適化された版300の別の実施例を示した。
図示の版300は有利には3層から形成される。
約100〜500ナノメートルの厚さを有する第1の層312(吸収層312)は、チタン、炭素、窒素および酸素(Ti−C,N,O)から成っている。僅かな光学的な侵入深さを有する別の材料もしくは材料系を用いることもできる。使用される材料は、少なくとも表面で画像形成プロセス要求を満たす(この場合吸収層は少なくとも外面で同時にカバー層または情報層を成す)か、またはこのような要求を満たす、たとえばTiOである別の外層を備えている(この場合個別的なカバー層または情報層が存在する)のが望ましい。層312は、放射302に関して、有利には約20%を下回る反射率を有しており、つまり吸収層312は同時に反射防止機能を満たすか、もしくは反射防止層を成すことができる。
約0.3〜10マイクロメートル、有利には0.5〜2マイクロメートルの厚さを有する第2の層314(緩衝層314)は、特殊鋼から成っている。特殊鋼の代わりに、ポリマーに対して良好な熱伝導率を有する別の材料を選択することもでき、この場合面積単位・ケルビン温度辺りの熱吸収率(J/(mK))は、500ナノメートルの特殊鋼の熱吸収率にほぼ相当するのが望ましい。さらに2つまたは3つ以上の材料、有利には金属(たとえばモリブデンおよび/またはチタン)の規則的な積層を設けてもよい。
約100〜300マイクロメートルの厚さを有する支持層318は、ポリイミドフィルム(もしくはカプトン(R))から成っており、支持層318は支持機能の他に熱絶縁機能を満たしていて、つまり支持層318は同時に絶縁層を成している。ポリイミドの他に、画像形成中または印刷中に、特に熱的、化学的かつ機械的な影響および負荷に耐える別のポリマーも考えられる。
ポリマーフィルムの代わりに、金属薄板、有利には鋼薄板またはアルミニウム薄板から成る支持部を用いることができ、この場合金属薄板は有利には約10マイクロメートルの厚さを有するかまたは約5マイクロメートルの厚さしか有しないポリイミド層を(たとえば接着によって)備えることができる。
場合によっては吸収層312に取り付けられる、情報層として使用可能で、かつ吸収層312と共に反射防止層350を成す別の層は、たとえばTiO層として形成することができ、この別の層は、破壊性の干渉によって、入射された光の反射を弱める(例:TiOの屈折率は1.8で、波長は900ナノメートル、厚さは125ナノメートルとする)。
チタン(Ti)またはチタン酸化物もしくはチタン窒化物の他に、層312(もしくは追加的な反射防止コーティング)に、ジルコニウム(Zr)、マンガン(Mn)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)および鉄(Fe)、またはこれらの酸化物もしくは窒化物もしくは混合物を用いることができる。
入力結合された熱エネルギは、この実施例では、熱伝導によってごく僅かしか伝達する必要がない。なぜならば入力結合は既に表面の直ぐ傍で行われるからである。したがって有利には、極めて薄い緩衝層314を設けることができ、この緩衝層314は、依然としてポリイミドフィルム318とコーティングとの間の層境界面を過度に大きな熱負荷から保護する役割を有している。
Ti−C,N,O層312は、両親媒性分子で疎水化し、かつ赤外線レーザ(波長l=700〜1100ナノメートル、出力P=150ミリワット〜0.5ワット)によるレーザ画像形成によって再び親水化することができる。両親媒性分子(たとえばステアリン−ホスホン酸)による層312のターミネーションは、層312を紫外線光(Xe2−,Hg−放射器または大気圧プラズマ)で活性化したあとで、1ミリモルのエタノール溶液による両親媒性分子の湿しと、後続の溶剤による層312の洗浄と、N2による乾燥とによって行われる。
さらに層312は極めて摩耗しにくく、このことによって印刷プロセスが安定する。
ポリイミド−支持材料は、効果的な熱絶縁をもたらすので、入力結合された熱エネルギは、主に600ナノメートルの厚さしか有していない表面領域を加熱するために利用される。これによって既に比較的低いレーザ出力で画像形成温度の達成が実現される。
図3には、版300の層構造以外に、さらに機能域を実線で示した。機能域は、情報域320、吸収域322、緩衝域324、絶縁域326、支持域328および反射防止域360である。図4には、本発明による版400の別の実施例を示した。版400は、熱式の混合原理に基づいて、画像形成プロセスの間に画像情報に応じてレーザ放射402で印加される。
図示の版400は、有利には3層から成る。
1層は、溶解可能で、かつ化学的に親水化可能なポリマーの、約1〜10マイクロメートルの厚さを有する情報層410であり、このポリマーは熱式に混合することができる。
1層は、チタン、炭素、窒素および酸素(Ti−C,N,O)、またはクロム、炭素、窒素および酸素(Cr−C,N,O)から成る、約100〜500ナノメートルの厚さを有する吸収層412である。
1層は、モリブデンから成る、約2〜5マイクロメートルの厚さを有する緩衝層414である。モリブデンの代わりに、ポリマーに対して良好な熱伝導を有する別の材料を選択することもでき、この場合面積単位・カルビン温度辺りの熱吸収率(J/(mK))は、2マイクロメートルのモリブデンの熱吸収率に対応するのが望ましい。さらに2つまたは3つ以上の材料、有利には金属(たとえばモリブデンおよび/またはチタン)の規則的な積層を設けることもできる。
1層は、ポリイミドフィルム(もしくはカプトン(R))から成る、約100〜300マイクロメートルの厚さを有する支持層418であり、支持層418は支持機能の他に熱絶縁機能も満たしている。ポリイミドフィルムに対して図3の実施例に応じた選択が可能でる。
ポリマー表面は、元来疎水性であり、かつ化学物質たとえばKMnO4による処理、またはプラズマ処理もしくは紫外線処理によって大きな面積にわたって親水化することができ、この場合そのようなプロセスの侵入深さは、典型的には10ナノメートルを超えない。
ポリマーが溶融すると、処理される表面の、より深く位置する非親水性の分子と親水性の分子とが混合する。ポリマーが硬化したあとで、表面における親水性分子の割合は、ポリマー層全体の割合と同じ大きさであり、つまりたとえば1ナノメートルの親水化深さで5マイクロメートルの層厚さでは、1000辺り0.2しかない。したがって硬化したポリマー層は疎水性の性質を有している。
したがってダイオードレーザによって、予め親水化された版は効果的に画像形成することができ、つまり溶融および熱式の混合によって画素に応じて疎水化される。
このプロセスでは、熱エネルギは熱伝導によって版400の表面(つまりポリマー表面)に伝達され、また比較的大きな容量(緩衝層414およびポリマー層410)が加熱され、さらにまた溶融エンタルピーを加える必要があるので、図3の実施例よりも著しく大きなエネルギの蓄積が必要である。このことについては、この実施例では、厚い緩衝層414によって考慮されている。
図4には、版400の積層の他に版胴400の機能域を実線で示した。機能域は、情報域420、吸収域422、緩衝域424、絶縁域426および支持域428である。
図示の全ての実施例では、版100,200,300,400に機能域を割り当てることができ、この場合機能域は有利には以下の特性を有している。
カバー域または情報域:高い耐摩耗性、形成しようとする画像情報に応じた良好な熱誘導による構造性、
吸収域:少なくとも表面近く、たとえば約200ナノメートルを下回る深さ領域の、高濃度の吸収センタに起因する、少なくとも入射された画像形成波長に関する高い吸収率、つまり低い光学的な侵入深さ、
緩衝域もしくは適合された緩衝域:高い熱容量および熱伝導率、有利には吸収域よりも大きな厚さ、
絶縁域:緩衝域より小さな熱伝導率および/または熱容量、
支持域:十分に高い機械安定性、高い弾性率、
反射防止域:少なくとも画像形成波長に関する僅かな反射。
本発明は、印刷画像が全面的なインキ層へのレーザ放射によって版に書き込まれる印刷プロセスでも使用できる。この場合当初は硬質のインキ層は画像形成画素で液化され、適当に設定されたインキの凝固変形によって、印刷画像は、被印刷物に転写される。
本発明のこのような実施例では、版は支持層(図1の118に相当する)と絶縁層(図1の116に相当する)と緩衝層(図1の114に相当する)とを備えており、この場合支持層および絶縁層は1ユニット(図2の218に相当する)として形成することもできる。吸収層(図1の112に相当する)および情報層(図1の110に相当する)は、取り付けられたインキ層によって形成される。選択的に吸収層をインキ層の下位に配置してもよい。
本発明による版の1実施例の層構造および機能域を概略的に示す横断面図である。 本発明による版の1実施例の層構造および機能域を概略的に示す横断面図である。 本発明による版の1実施例の層構造および機能域を概略的に示す横断面図である。 本発明による版の1実施例の層構造および機能域を概略的に示す横断面図である。
符号の説明
100 版、 102 レーザ放射、 110 カバー層/情報層、 112 吸収層、 114 緩衝層、 116 絶縁層、 118 支持層/支持部/胴、 120 情報域、 122 吸収域、 124 緩衝域、 126 絶縁域、 128 支持域、 150 反射防止層/反射防止システム、 160 反射防止域、 170 入射エネルギ、 172 反射損失、 174 伝達損失、 176 残留エネルギ、 180 緩衝された熱エネルギ、 182 熱伝導、 190 入力結合された熱エネルギ、 200 版、 202 レーザ放射、 210 情報層、 212 吸収層、 214 緩衝層、 218 絶縁兼支持層/支持部、 220 情報域、 222 吸収域、 224 緩衝域、 226 絶縁域、 228 支持域、 250 反射防止層/反射防止システム、 260 反射防止域、 300 版、 302 レーザ放射、 312 吸収層、 314 緩衝層、 318 支持層/支持部、 320 情報域、 322 吸収域、 324 緩衝域、 326 絶縁域、 328 支持域、 350 反射防止層/反射防止システム、 360 反射防止域、 400 版、 402 レーザ放射、 410 情報層、 412 吸収層、 414 緩衝層、 418 支持層/支持部、 420 情報域、 422 吸収域、 424 緩衝域、 426 絶縁域、 428 支持域

Claims (11)

  1. 面状の複数の機能域を有する版であって、
    該版が、画像情報に応じて可変の情報域(120,220,320,420)と、放射(102,202,302,402)のエネルギに関する吸収域(122,222,322,422)とを備えている形式のものにおいて、
    情報域(120,220,320,420)の下方に吸収域(122,222,322,422)が設けられており、少なくとも部分的に吸収域(122,222,322,422)とは異なる緩衝域(124,224,324,424)が吸収域(122,222,322,422)の下方に設けられており、絶縁域(126,226,326,426)が、少なくとも部分的に緩衝域(124,224,324,424)の下方に設けられており、該緩衝域(124,224,324,424)が、吸収域(122,222,322,422)からエネルギを吸収して一時蓄積し、かつエネルギを情報域(110,210,310,410)に提供するようになっており、その際、少なくとも吸収域(122,222,322,422)と緩衝域(124,224,324,424)とが、個別の層として形成されており、情報域(120,220,320,420)に入射されたエネルギ(170)のうち75%を上回る熱エネルギ(190)の残留部分(176)が、熱伝導(178)を介して、吸収域(122,222,322,422)を通って緩衝域(124,224,324,424)で吸収され、該熱エネルギ(176)は、緩衝された熱エネルギ(180)として、緩衝域(124,224,324,424)から、熱伝導(182)を介して、再び吸収域(122,222,322,422)および情報域(120,220,320,420)に到達することを特徴とする、版。
  2. 緩衝域(124,224,324,424)が、エネルギを一時蓄積する際に層構造を損傷する限界温度に到達しない範囲でできるだけ高い温度を有する緩衝域として形成されている、請求項1記載の版。
  3. 緩衝域(124,224,324,424)が、吸収域(122,222,322,422)よりも厚く形成されている、請求項1または2記載の版。
  4. 画像情報に応じて可変の情報域(120,220,320,420)が、外側の画像情報を有するかまたは有することのできる域(120,220,320,420)として形成されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の版。
  5. 画像情報に応じて可変の情報域(120,220,320,420)が、外側の画像情報を有するかまたは有することのできるインキ層(312)またはポリマー層(410)として形成されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の版。
  6. 放射(102,202,302)に関する反射防止域(160,260,360)が設けられている、請求項1から5までのいずれか1項記載の版。
  7. 反射防止域(160,260,360)が、画像情報に応じて可変の情報域(120,220,320,420)と吸収域(122,222,322,422)とから形成されている、請求項6記載の版。
  8. 版(100,200,300,400)が、支持部(118,218,318,418)を備えている、請求項1からまでのいずれか1項記載の版。
  9. 版胴(118)が、請求項1からまでのいずれか1項記載の版(100,200,300,400)を備えているか、または版胴(118)が、請求項1からまでのいずれか1項記載の版(100,200,300,400)を形成している、少なくとも1つの版胴を備えた印刷機。
  10. 緩衝域(124,224,324,424)が、0.5から10マイクロメートルの厚さを有している、請求項1または2記載の版。
  11. 緩衝域(124,224,324,424)が、1マイクロメートルの厚さを有している、請求項1または2記載の版。
JP2005041071A 2004-02-17 2005-02-17 面状の複数の機能域を有する版 Expired - Fee Related JP4904003B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102004007600A DE102004007600A1 (de) 2004-02-17 2004-02-17 Druckform mit mehreren flächigen Funktionszonen
DE102004007600.6 2004-02-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005231370A JP2005231370A (ja) 2005-09-02
JP4904003B2 true JP4904003B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=34684082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005041071A Expired - Fee Related JP4904003B2 (ja) 2004-02-17 2005-02-17 面状の複数の機能域を有する版

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7704590B2 (ja)
EP (1) EP1563992B1 (ja)
JP (1) JP4904003B2 (ja)
CN (1) CN100500450C (ja)
CA (1) CA2496342A1 (ja)
DE (1) DE102004007600A1 (ja)
IL (1) IL166910A (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9114654B2 (en) * 2006-02-21 2015-08-25 R.R. Donnelley & Sons Company Systems and methods for high speed variable printing
US8733248B2 (en) 2006-02-21 2014-05-27 R.R. Donnelley & Sons Company Method and apparatus for transferring a principal substance and printing system
US8869698B2 (en) 2007-02-21 2014-10-28 R.R. Donnelley & Sons Company Method and apparatus for transferring a principal substance
US8967044B2 (en) * 2006-02-21 2015-03-03 R.R. Donnelley & Sons, Inc. Apparatus for applying gating agents to a substrate and image generation kit
US9463643B2 (en) 2006-02-21 2016-10-11 R.R. Donnelley & Sons Company Apparatus and methods for controlling application of a substance to a substrate
US9701120B2 (en) 2007-08-20 2017-07-11 R.R. Donnelley & Sons Company Compositions compatible with jet printing and methods therefor
CN102673206B (zh) 2007-08-20 2014-10-08 摩尔·华莱士北美公司 一种高速可变印刷方法及其装置
DE102012013302A1 (de) 2011-08-11 2013-02-14 Heidelberger Druckmaschinen Ag Druckform
DE102012021983A1 (de) 2012-06-15 2013-12-19 Heidelberger Druckmaschinen Ag Verfahren zum indirekten Auftragen von Druckflüssigkeit auf einen Bedruckstoff
US10153324B2 (en) * 2016-09-02 2018-12-11 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Low-voltage charge-coupled devices with a heterostructure charge-storage well
CN110588141A (zh) * 2019-09-03 2019-12-20 天津保创印刷材料有限公司 印刷版及其制备工艺

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5322763A (en) * 1992-05-06 1994-06-21 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for making metal ledge on stencil screen
US5351617A (en) * 1992-07-20 1994-10-04 Presstek, Inc. Method for laser-discharge imaging a printing plate
USRE35512F1 (en) * 1992-07-20 1998-08-04 Presstek Inc Lithographic printing members for use with laser-discharge imaging
US5570636A (en) * 1995-05-04 1996-11-05 Presstek, Inc. Laser-imageable lithographic printing members with dimensionally stable base supports
US5868074A (en) * 1995-05-08 1999-02-09 Flex Products, Inc. Laser imageable direct-write printing member
US5632204A (en) * 1995-07-27 1997-05-27 Presstek, Inc. Thin-metal lithographic printing members with integral reflective layers
US5783364A (en) * 1996-08-20 1998-07-21 Presstek, Inc. Thin-film imaging recording constructions incorporating metallic inorganic layers and optical interference structures
DE69703963T2 (de) * 1996-11-14 2001-08-23 Kodak Polychrome Graphics Llc Entwicklungsfreie Flachdruckplatte
ATE368239T1 (de) * 1997-11-03 2007-08-15 Stork Prints Austria Gmbh Verfahren zum herstellen einer druckform
US6073559A (en) * 1998-09-11 2000-06-13 Presstek, Inc. Lithographic imaging with constructions having inorganic oleophilic layers
DE10138772A1 (de) 2000-09-07 2002-03-28 Heidelberger Druckmasch Ag Wiederbeschreibbare Druckform zum Drucken mit schmelzbarer Druckfarbe
JP2002082429A (ja) * 2000-09-08 2002-03-22 Fuji Photo Film Co Ltd ネガ型画像記録材料
US6521391B1 (en) * 2000-09-14 2003-02-18 Alcoa Inc. Printing plate
DE10115435B8 (de) * 2001-03-29 2007-02-08 Maschinenfabrik Wifag Verfahren zur Erzeugung eines Druckbilds und/oder zur Löschung eines Druckbilds einer Nassoffset-Druckform mit fotothermisch veränderbarem Material
DE10227054B4 (de) 2002-06-17 2013-01-03 Heidelberger Druckmaschinen Ag Wiederverwendbare Druckform, Druckwerk und Druckmaschine damit sowie Verfahren zur Bebilderung der Druckform
DE10354341A1 (de) 2002-11-21 2004-06-03 Heidelberger Druckmaschinen Ag Verfahren und Einrichtung zum Strukturieren einer Druckformoberfläche
ATE397529T1 (de) * 2004-03-26 2008-06-15 Presstek Inc Druckglieder mit löslichkeitsübergangsschichten und verwandte verfahren

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005231370A (ja) 2005-09-02
US20050181187A1 (en) 2005-08-18
DE102004007600A1 (de) 2005-09-01
EP1563992A2 (de) 2005-08-17
CN100500450C (zh) 2009-06-17
EP1563992B1 (de) 2016-09-07
US7704590B2 (en) 2010-04-27
CN1657313A (zh) 2005-08-24
IL166910A (en) 2007-06-17
EP1563992A3 (de) 2006-01-11
CA2496342A1 (en) 2005-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4904003B2 (ja) 面状の複数の機能域を有する版
US5570636A (en) Laser-imageable lithographic printing members with dimensionally stable base supports
CA2213875C (en) Thin-film imaging recording constructions incorporating metallic inorganic layers and optical interference structures
US5786129A (en) Laser-imageable recording constructions utilizing controlled, self-propagating exothermic chemical reaction mechanisms
EP0938409B1 (en) Printing plate precursor comprising a laser imageable tuned optical cavity thin film
US5868074A (en) Laser imageable direct-write printing member
EP0981441A1 (en) Method and apparatus for non-ablative, heat-activated lithographic imaging
US5649486A (en) Thin-metal lithographic printing members with visible tracking layers
US7351517B2 (en) Lithographic printing with printing members including an oleophilic metal and plasma polymer layers
TW446646B (en) Lithographic imaging with constructions having inorganic oleophilic layers
JP2006062365A (ja) 版を製造する方法
CN102950871B (zh) 印刷版
US7051652B2 (en) Wet offset printing form
EP2230076B1 (en) Lithographic imaging with printing members having metal imaging bilayers
AU2002252128B2 (en) Lithographic imaging with printing members having multiphase laser-responsive layers
DE60020196D1 (de) Vorläufer für eine wärmeempfindliche Flachdruckplatte
WO2000015435A1 (en) Lithographic imaging with constructions having inorganic oleophilic layers
WO2002006050A1 (en) Dual laser thermal imaging
JP2003054146A (ja) 平版印刷版原版
CA2279299A1 (en) Thermal waterless lithographic printing plates
JP2013151109A (ja) 画像形成方法、熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せ
JPH07108769A (ja) 光吸収体及び記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100903

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20101201

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20101206

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20101227

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110302

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111107

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20111115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4904003

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees