JP4903982B2 - 半導体素子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の薄膜層を積層した半導体素子及びその製造方法に関し、更に具体的には、前記薄膜中の酸素濃度の制御に関するものである。
一般に、半導体素子(半導体デバイス)に含まれる不純物としては、半導体の電気的特性を増大させるためにドーピングされるものと、バックグラウンド雰囲気中から飛来ないし混入するものがある。このような不純物の混入量の制御は、単に基板表面への不純物の飛来量をコントロールすることに重点がおかれ、それ以外の制御方法はほとんど着目されていなかった。すなわち従来手法では、不純物源の加熱温度の変化,もしくは、不純物ガスの流量の変化という不純物源側に注目し、不純物の飛来量を制御するという手法がとられている。また、結晶中の酸素濃度を減少させる技術として、以下の特許文献1及び2に示されるようなゲッタリングが知られている。更に、特許文献3には、結晶成長速度を増加させることにより、酸素濃度を低減させる技術が開示されている。
特開平6−104528号公報 特開平5−226343号公報 特開平8−64614号公報
従来の技術によって半導体の性質制御のためにドーピングする不純物については、不純物源の加熱温度の変化,もしくは、不純物ガスの流量の変化という不純物源側の制御に注目し、不純物の飛来量を変化させることにより制御をおこなっている。従って、例えば、酸素のようにバックグラウンドから混入する不純物の濃度を選択的に制御することは困難である。また、上述した特許文献1及び2に開示されたゲッタリング技術では、界面付近の酸素濃度を低減させることはできるが、界面から離れた層内部の酸素濃度を局所的に低減させることはできない。更に、前記特許文献3では、任意の位置で局所的に酸素濃度を低減させる着想は開示されておらず、また、同一組成内で結晶成長速度を急激に変化させているが、これは成長構造にも影響するため望ましくない。半導体素子においては、酸素はある種の阻害要因になるため、阻害の影響が大きくなる特定部位では可能な限りその混入量を低減させることが望まれる。例えば、成長中のセミコンダクタ層(AlGaAsやInAlGaPなど)に酸素が混入すると、非発光再結合センターが形成され、素子の劣化の要因となる。ところが、成膜環境下(チャンバー内)には、微量の酸素が必ず含まれるため、完全に除去することは困難であるというのが現状である。特に、酸素と結合しやすいAlを成膜材料として用いる場合、その問題は顕著である。以上のことから、従来手法では実現できなかった任意な部位での濃度制御を可能とする手法の出現が待望されている。
本発明は、以上の点に着目したもので、その目的は、複数の薄膜層を積層した半導体素子において、前記薄膜層中への酸素の混入量及び混入部位を自在に制御し、酸素濃度を低減することである。
前記目的を達成するため、本発明の半導体素子の製造方法は、半導体基板上に、下クラッド層,下ガイド層,活性層,上ガイド層,上クラッド層が順に積層された半導体素子の製造方法であって、前記下クラッド層が、n−Al 0.55 Ga 0.45 As層であり、前記下ガイド層が、Al 0.3 Ga 0.7 As層であり、前記活性層が、4層のAl 0.25 Ga 0.75 As層と、3層のGaAs層を交互に積層した構造であり、前記上ガイド層が、Al 0.3 Ga 0.7 As層であり、前記上クラッド層が、p−Al 0.55 Ga 0.45 As層であり、前記下ガイド層の成長を、前記下クラッド層の成長温度よりも高温で行う工程1と、前記活性層の成長を、前記下ガイド層の成長温度よりも高温で行う工程2と、前記上ガイド層の成長を、前記活性層の成長と同じ成長温度で行う工程3と、前記上クラッド層の成長を、前記上ガイド層の成長温度よりも高温で成長させる工程4と、前記工程1,工程2,工程4で上昇させた温度の合計分に相当する温度を低下させて上クラッド層の成長最適温度に戻し、前記工程4で成長させた上クラッド層上に、引き続き上クラッド層を成長させる工程5と、前記下クラッド層の成長温度を580℃とするとともに、前記工程1における温度上昇を25℃とし、前記工程2における温度上昇を15℃とし、前記工程4における温度上昇を25℃とし、前記工程5における温度低下を65℃としたことを特徴とする。
本発明の半導体素子は、前記製造方法によって製造された半導体素子であって、前記各層の成長界面における酸素の混入が抑制され、かつ、活性層における酸素混入量が低減された半導体素子であることを特徴とする。主要な形態の一つは、前記半導体素子が、半導体レーザ素子であることを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明は半導体基板上に、下クラッド層,下ガイド層,活性層,上ガイド層,上クラッド層順に積層して半導体素子を製造する際に、上述した材料を使用するとともに、上述した温度制御を行うことで、前記各層の成長界面における酸素の混入を抑制し、かつ、活性層における酸素混入量を大幅に低減することができる。また、一般のドーピングのみならず、バックグラウンドから意図しないで混入する酸素の場合でも、同様に、その混入量を自在に制御できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。本発明は、薄膜を成長させるときの温度を変化させることによって、結晶中への酸素の混入に重要な役割を果たす酸素の表面偏析を利用して、薄膜中の酸素濃度を自在に制御し、半導体素子における特性の劣化要因となる酸素濃度を低減させるものである。
最初に、図1〜図3を参照しながら、本発明の実施例1を説明する。実施例1は、本発明による酸素濃度の低減の基本原理を示すものである。図1(A)は、本実施例の半導体素子の積層構造を示す断面図,図1(B)は、結晶中への酸素混入の機構を示す図である。図1(A)に示すように、本実施例の半導体素子10は、GaAs基板12上に、GaAsバッファ層13,Al0.55Ga0.45As層14,GaAsキャップ層15を成長させた構造となっている。前記Al0.55Ga0.45As層14は、MBE法(Molecular Beam Epitaxy:分子線結晶成長法)により形成した。MBE成長の条件としては成長速度0.5μm/h,砒素圧1.5×10−5Torrを採用した。また、Al0.55Ga0.45As層14を成長させる際に、図3に示すように基板温度を変化させた。
図3には、前記Al0.55Ga0.45As層14の成長温度を変化させたときの二次イオン質量分析(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)による深さ方向の酸素濃度分布が示されている。なお、二次イオン質量分析は、14.5kVのC+一次イオンビームを用いて、Cameca IMF−4f中で行われた。一次イオンビームを、500×500μmの範囲で走査し、クレータの中央の直径30μmの範囲から二次イオンを引き出して質量分析を行った。図3において、横軸は半導体素子10の表面からの深さ(μm)を示し、縦軸は薄膜層中の酸素濃度(atoms/cm)を示している。なお、図中、例えば、「E+20」は、「10+20」を表す。Al0.55Ga0.45As層14の成長温度(Ts)を、580℃→590℃→620℃→660℃→680℃の順に上昇させ、その後、580℃に低下させたところ、成長温度を上げた後ごとに酸素濃度は減少し、それから一定の値まで徐々に回復している。
このような酸素濃度の変化については、酸素原子の表面偏析により説明できる。まず、図1(B)を参照して、酸素の表面偏析を利用した結晶中への酸素混入の機構について説明する。AlGaAs層やAlAs層への酸素の混入に関する一連の研究により、成長母体である結晶20(本実施例の場合はAl0.55Ga0.45As層14)への酸素24の混入量は、結晶成長が行われている成長表面22における酸素24の表面偏析係数Kと、その時点において成長表面22に蓄積している酸素24の蓄積量(表面蓄積量)との積によって決定されることが確認された。
成長表面22への酸素24の蓄積も、酸素の表面偏析により引き起こされる現象である。一般には、表面偏析係数Kが1より小さいときに、不純物が結晶中から表面に押し出されて結晶の純度が上がる表面偏析が生じる。このように、表面偏析係数Kが1より小さくて通常の意味での表面偏析が起こる場合、結晶表面(成長表面)22に飛来した酸素24がすべて結晶20中に取り込まれる訳ではなく、そのうちの一部分または大部分が結晶表面22に吐き出される。その結果、結晶表面22での酸素濃度が増加し、酸素24が結晶表面22へ蓄積する。ここで、酸素24の蓄積量は、結晶表面22への酸素24の飛来量と、結晶20中への酸素24の取り込み量とのバランスにより決定される量であることに留意する。結晶20への酸素24の取り込み量は、上述した関係により、結晶表面22の酸素24の蓄積量にも比例するため、結晶表面22での酸素24の蓄積量の増加が、酸素24の取り込み量の増加へつながることとなる。蓄積量の増加に比例して漸増的に酸素24の取り込み量も増加し、最終的には、酸素24の取り込み量と飛来量が等しくなった時点で両者のバランスが取れ、それ以上酸素24の蓄積量が増えず、酸素24の取り込みの定常的な状態が確立する。
以上のような表面偏析とそれによって引き起こされる酸素24の表面蓄積が、結晶20中への酸素24の混入量を決定するため、この酸素偏析を利用して、急峻な酸素24の混入ピークを形成したり、酸素24の混入を急激に抑えたりするなど、酸素24の混入量を自在に制御することが可能になる。表面偏析は、結晶20中の酸素原子と成長表面22の酸素原子との位置交換過程であるため、両者が交換するためにはエネルギーバリアを超える必要があり、その結果、表面偏析係数Kは温度依存性をもつことになる。すなわち、温度が高いほうが表面偏析が起こりやすく、表面偏析係数Kが小さくなる。そこで、結晶20の成長温度を上昇させると、表面偏析係数Kがより小さくなり、より多くの酸素24が結晶中から吐き出され、酸素24の混入量は減少する。しかしながら、同時に、表面酸素濃度が増加するため、酸素24の混入量の低減は定常的ではなく、一つの過渡的な現象となる。酸素24が結晶20中から吐き出され続けると、酸素24の表面蓄積量は増加し続け、その結果、徐々に酸素24の混入量は増加し、最終的にその混入量は、酸素24が表面22に衝突する速度と、結晶20中への酸素24の取り込み速度が平衡になった時点で安定化する。
次に、この状態で成長温度を低下させると、表面偏析が弱まり、酸素24の混入濃度は急激に増加する。これは、高温での表面偏析により多量の酸素24が結晶表面22に蓄積しており、この蓄積した酸素24が結晶20中に急激に取り込まれるためである。なお、このようにして起こる酸素混入濃度の増加も定常的ではなく、急激な酸素混入により表面蓄積量が減少すると、酸素24の混入濃度も徐々に減少して、最終的には酸素24の飛来量とバランスするところで安定化する。
図2(A)には、以上のような温度変化に伴う酸素濃度プロファイルのモデル図が示されている。横軸は結晶(薄膜)の深さないし成長距離を示し、縦軸は結晶中の酸素濃度を対数目盛を用いて表している。図2(A)に示すように、結晶成長時の温度を低温から高温にすると、表面偏析が強まり、酸素24が成長表面22に吐き出され表面蓄積量が増える。その結果、結晶20中への酸素混入量が急激に低下し、酸素濃度低下領域(Dip領域)を形成する。その後、酸素の表面蓄積量が増加するに従い徐々に酸素24の混入量が増加する。次に、成長温度を再度低下させると、表面偏析が弱まり、表面蓄積した酸素24が急激に結晶20中に取り込まれるため、酸素濃度が上昇する酸素濃度上昇領域(Peak領域)が形成される。その後は、表面蓄積した酸素の減少により、酸素24の混入濃度が徐々に減少して、最終的には平衡レベルで一定となる。なお、前記図2(A)は、酸素の飛来源がバックグラウンドのみの場合を示している。前記Peak領域及びDip領域の大きさを、前記平衡レベルを基準とする増加分の合計ならびに不足分の合計として定義すると、前記Peak領域に対応する増加分の合計Bは、前記Dip領域に対応する不足分の合計Aとほぼ等しくなっている。また、図2(B)には、バックグラウンド酸素に加えて、他の要因(例えば、マニュピュレータからの脱離酸素など)が酸素の飛来源として寄与する場合のモデル図が示されており、Peak領域の大きさBは、Dip領域の大きさAよりも大きくなっている。
なお、表面偏析係数Kが1以上の場合には、結晶表面22に飛来した酸素24は基本的に全て結晶20中に取り込まれることになるので、酸素混入を抑えるためには、酸素24の飛来量を抑えるか、酸素24の再蒸発を促進することが必要となる。従って、表面偏析係数Kが1以上の場合には、成長条件,組成等を変えることにより1以下に変化させられる場合に限り適用可能である。
以上の酸素偏析の機構に基づいて図3の結果を検討する。酸素原子は、結晶(Al0.55Ga0.45As層14)の内側から表面へ偏析するときエネルギーバリアを超えなければならないため、酸素原子の偏析は温度に依存する。温度があがると、酸素の偏析が増加し、その結果、酸素混入量が減少して、Al0.55Ga0.45As層14中に濃度低下領域Qを形成する。その後、酸素が結晶中から排出され続けるとともに、酸素が連続的に成長表面上で衝突するため、Al0.55Ga0.45As結晶の成長表面の酸素蓄積量が増えていくにつれて、混入速度は単調に増加する。そして、衝突速度が混入速度に釣り合った時点で成長表面の酸素数は一定の値で飽和し、Al0.55Ga0.45As結晶中の酸素濃度が一定となって定濃度領域Pを形成する。このような酸素の濃度低下領域Qと定濃度領域Rは、Al0.55Ga0.45As薄膜の成長温度を増加させる毎に形成される。
このように、本実施例によれば、半導体素子10のAl0.55Ga0.45As層14の形成時に、結晶の成長温度を変化させて表面偏析を制御することにより、Al0.55Ga0.45As単一組成の薄膜層中に、酸素の濃度低下領域Qを自在に形成することができるという効果が得られる。従って、本実施例によって酸素濃度を低下させた半導体素子をトランジスタや光デバイス等などに適用することにより、優れた特性を得ることができる。
次に、図4及び図5を参照ながら本発明の実施例2を説明する。なお、上述した実施例1と同一ないし対応する構成要素には同一の符号を用いることとすする(以下の実施例についても同様)。図4は、本実施例の半導体素子の積層構造を示す断面図である。図4に示すように、半導体素子30は、GaAs基板32上に、GaAs層34,Al0.55Ga0.45As層36,AlAs層38,Al0.55Ga0.45As層40,GaAs層42が順に形成された積層構造となっている。これら各層は、AlGa1−xAs組成中のxを、0から1まで変化させたものであると考えることができる。このような半導体素子30は、例えば、GaAs基板32上に、上述した各層をMBE法により、温度を変化させながら成長させて得られる。なお、GaAs基板32は、脱脂,酸エッチング,脱イオン水中でのすすぎ,乾燥窒素の吹き付けなどの通常の処理によって準備されたものを真空チャンバー内に挿入して使用するものとする。
図5は、本実施例の半導体素子30の二次イオン質量分析(SIMS)による深さ方向の酸素濃度分布図であり、横軸は深さ(μm)、縦軸は薄膜層中の酸素濃度(atoms/cm)を示している。なお、二次イオン質量分析は、上述した実施例1と同様の条件で行なった。
まず、図5を参照して、成長温度を変化させた場合のAl0.55Ga0.45As層40中の酸素濃度の変化について説明する。成長温度が580℃の場合に1×1017atoms/cm程度混入している酸素は、成長温度660℃にまで上げると、図4のA点に示すように、SIMS測定のバックグラウンドレベルである1×1016atoms/cmより低い値まで低下することが分かる。すなわち、成長温度を上げることにより、酸素の表面偏析が強まり、Al0.55Ga0.45As結晶中への酸素の混入量が低減したことを示している。図5の酸素濃度の変化をより詳細に観察すると、成長温度の上昇によっていったん減少した酸素濃度は、その後、わずかずつではあるが増加することが分かる。これは、酸素の表面偏析により表面酸素濃度(表面蓄積量)が高まり、それにともなってAl0.55Ga0.45As結晶中への酸素の混入量が増加したためであると考えられる。
次に、成長温度を図5のB点に示すように580℃に戻すと、酸素の混入量が急激に増加し、5×1017atoms/cmに達するピークを形成したあと、徐々に減少して、もとの1×1017atoms/cm程度に戻る様子が観察される。これは、660℃での高温成長時に、Al0.55Ga0.45As結晶表面に偏析した酸素が、成長温度が元の580℃に戻るとともに偏析係数が元に戻ると、急にAl0.55Ga0.45As結晶中に混入し始め、混入量が一気に増えるためであると考えられる。高温で過剰に表面に偏析していた酸素が結晶中に取り込まれ始め表面酸素濃度が減少すると、混入する酸素の濃度も低減(濃度収束領域R)し、最終的には元の1×1017atoms/cm程度のレベルに戻って安定する。このとき、酸素濃度が元の平衡レベルまで戻るのは、Al0.55Ga0.45As結晶の成長においては、酸素の飛来源がバックグラウンド酸素のみのためであると考えられる。また、前記B点に示したピーク時の酸素濃度が、平衡レベルに戻るまでの成長距離(薄膜深さ)は、0.2μm以上となっている。また、Al0.55Ga0.45As結晶においては、成長温度を低下して元の値に戻した時に生ずる酸素濃度のピークが示す酸素混入の増加分は、成長温度を上昇した時に生じるディップが示す酸素混入の減少分の合計より大きい。この原因としては成長温度を上昇した際に、バックグラウンドの酸素に加え、マニュピュレータ等に付着していた酸素が脱離し、酸素の飛来源として寄与したことが考えられる。
更に、図5には、AlAs層38の形成時の成長温度による酸素濃度の変化が示されている。AlAs層38の場合も、酸素の混入量の変化は上述したAl0.55Ga0.45As層40の場合と同様の傾向を示す。すなわち、成長温度を580℃から660℃に上昇させると(C点)、酸素の表面偏析が強まり、AlAs結晶中への酸素の混入量が低減する。低減した酸素濃度は、その後、表面偏析によって表面酸素濃度が高くなるにつれて徐々に増加する。更に、温度を低下させて580℃に戻すと(D点)、偏析係数が元に戻って表面酸素がAlAs結晶中に急激に混入し始めるため、酸素濃度はピークを示すが、表面の酸素がAlAs結晶中に取り込まれ始めて表面酸素濃度が減少すると、混入する酸素濃度も徐々に低減する。なお、AlAs層38では、酸素濃度は元の平衡レベルまでは低減していない。これは、酸素濃度が平衡値に戻る前に組成をAl0.55Ga0.45Asに変化させてしまったことに起因しており、単に酸素濃度が平衡値に戻る点を観測できなかったことを示している。更に、AlAs層38の形成中、E点及びF点において、それぞれ15分間と5分間の成長の中断が生じているが、分布図の酸素濃度には大きな変化が見られないことから、本実施例で示す酸素混入量は成長中断に依存しないものと考えることができる。
図5からは、AlGa1−xAsのxを変化させたときの組成変化が酸素混入に与える影響も観察することができる。例えば、AlAs層38からAl0.55Ga0.45As層40に変化する界面,すなわち、AlAsのモル分率が減少する界面においては、2.5×1018atoms/cm程度の急峻なピークが形成されていることがわかる。つまり、Al0.55Ga0.45As/AlAs界面においては、下側の結晶はAlAsであり、上側の結晶はAl0.55Ga0.45Asを成長させており、前記AlAs層38中の酸素は、すべて結合力の強いAl原子と結合している一方で、Al0.55Ga0.45As層40中では、酸素は半分近い確率でGa原子と結合する。従って、AlAs結晶中でAl原子と強く結合している酸素原子の半数は、表面偏析するためにはその結合を表面のGa原子と交換する必要がある。しかしながら、上述したように、Al原子と酸素の結合の方がGa原子と酸素の結合より強いため、Al原子との結合を切ってGa原子との結合に換えることは難しく、結果として酸素原子はそのまま結晶に留まるため、界面に急峻な酸素濃度のピークが形成するものと考えられる。
一方、Al0.55Ga0.45As層36からAlAs層38へ変化する界面,すなわち、AlAsのモル分率が増加した場合には、図5のAlAs/Al0.55Ga0.45As界面に示す酸素濃度の変化に見られるように、酸素濃度が界面で減少し、その後、徐々に増加していくことがわかる。これは、AlAsの偏析係数がAl0.55Ga0.45Asに比べて高いため、より高い濃度の表面酸素蓄積層が形成されない限り、飛来量と釣り合うだけの酸素が結晶中に混入しないためと考えられる。なお、図5からは、Al0.55Ga0.45AsからAlAsへの組成変化により、酸素の混入に遅れが発生したことが確認される。また、遅れのカーブ中のディップは、成長速度を1/2にした効果を示している。すなわち、成長速度が遅くなったことにより、成長がより平衡に近い状態で行なわれ、更に偏析が強まり、酸素の濃度が低下しているものと考えられる。
本実施例のように、AlGa1−xAsのxを変化させて薄膜材料の組成を変化させた場合でも、上述した実施例1と同様に、薄膜形成時の温度を変化させて表面偏析を利用することにより、単一組成の層内で、酸素濃度の低下領域を形成することができる。なお、本実施例のように、薄膜の形成材料がAlGaAsの場合には、AlAsの割合も重要なパラメータとなる。すなわち、Alと酸素の結合はGaと酸素の結合に比べて非常に強く安定であることに加えて、Gaと酸素の化合物は、通常の成長温度である580℃以上で揮発性となっていることから、AlAsの組成の変化により偏析の仕方が変わるのみならず、結晶表面に蓄積する酸素の総量も変化する。従って、成長温度の変化に加えて、薄膜材料の組成も考慮することにより、更に精度よく酸素濃度を制御することが可能となる。
次に、図6〜図10を参照して、本発明の実施例3について説明する。本実施例は、本発明を半導体レーザ素子に適用したものである。図6は、本実施例の比較例として従来の作製方法によって作ったMQWレーザ素子の積層構造と該構造中のAlAsの組成変化を示す図、図7は、二次イオン質量分析による前記比較例の定量結果を示す図である。図8は、本実施例の半導体レーザ素子の積層構造と該構造中のAlAsの組成変化を示す図、図9は、二次イオン質量分析による本実施例の定量結果を示す図である。図10は、半導体レーザの酸素混入濃度としきい値電流密度との関係を示す図である。なお、二次イオン質量分析は、上述した実施例1と同様の条件で行なった。
最初に、比較例について説明する。図6に示すように、比較例の半導体レーザ素子50は、GaAs基板52上に、n−GaAs層54を0.2μm,n−Al0.55Ga0.45As層(クラッド層)56を2.0μm,Al0.3Ga0.7As層(ガイド層)57を54.5nm(545Å),MQW層(活性層)58,Al0.3Ga0.7As層(ガイド層)59を54.5nm(545Å),p−Al0.55Ga0.45As層(クラッド層)60を2μm,p−GaAs層62を0.2μmの順に積層した構造となっている。前記MQW層58は、3層のバンドギャップの小さいGaAs層(井戸層)7nm(70Å)と、4層のバンドギャップの大きいAl0.25Ga0.75As層(バリア層)5nm(50Å)を交互に積層した多重量子井戸構造の活性層である。このようなn−GaAs層54からp−GaAs層62までの各層は、それぞれ成長温度を、580℃,600℃,590℃,580℃,590℃,600℃,580℃として成長させた。図7より、このような比較例の半導体レーザ素子50においては、クラッド層56及び60と活性領域(ガイド層57,59)との両界面に、酸素のピークが存在することがわかる。これは、下界面(ガイド層57/クラッド層56)では、AlAs組成変化のため、上界面(クラッド層60/ガイド層59)ではむしろ成長中断の効果により、酸素のピークが現れたものと考えられる。成長中断はAlのK−セル温度を安定化させるため、第3族原料Al、Gaの供給を停止した状態でおよそ5分間行なった。このように、通常の成長方法を用いると、クラッド層と活性領域の界面に酸素のピークが形成され、これが非発光センターを形成し、レーザの特性を大幅に劣化させるため大きな問題となっている。
次に、本発明による方法で作製した半導体レーザ素子について説明する。本実施例では、比較例の作製の場合と比べ、酸素の混入を活性領域で大幅に抑制することができる。本実施例の半導体レーザ素子70は、GaAs基板72上に、n−GaAs層(バッファ層)74を0.2μm,n−Al0.55Ga0.45As層(クラッド層)76を2.0μm,Al0.3Ga0.7As層(ガイド層)78を54.5nm(545Å),MQW層80,Al0.3Ga0.7As層82(ガイド層)を54.5nm(545Å),p−Al0.55Ga0.45As層(クラッド層)84及び86をそれぞれ0.2μmと0.3μm,P−AlAs層88を0.1μm,p−Al0.55Ga0.45As層90を1.4μm,P−GaAs層を0.2μm順次成長させたものである。なお、前記MQW層80は、4層の5nm(50Å)のAl0.25Ga0.75As層と、3層の5nm(50Å)のGaAs層を交互に積層した構造となっている。
本実施例では、図8に示すように、成長温度の制御を行っている。すなわち、クラッド層(n−Al0.55Ga0.45As層76)とガイド層(Al0.3Ga0.7As層78)の下界面で成長温度を25℃上昇し、ガイド層(Al0.3Ga0.7As層78)とMQW層80の界面で15℃上昇し、更に、上ガイド層82とp−クラッド層84との界面で25℃成長温度を上昇させた。また、最終的にpクラッド層(p−Al0.55Ga0.45As層84)を0.2μm成長させたところで、今まで上昇させた合計65℃分だけ成長温度を低減させ、クラッド層(p−Al0.55Ga0.45As層86)の成長最適温度に戻して作製した。本実施例では、各界面で成長中断を行い成長温度を上げることにより、成長表面に蓄積した酸素を再蒸発させる効果と、表面偏析を強め、酸素の混入をより抑制する効果が見られた。
図9には、以上のようにして作製した半導体レーザ素子70の二次イオン質量分析による結果が示されている。比較例では、図7に矢印で示すように、酸素濃度が増大したピークが観察されるのに対し、本実施例では、図9に示すように、酸素濃度が大幅に低下したピークが観察されている。本実施例を用いて半導体レーザを試作したところ、レーザの発振しきい値電流が1.6kA/cmとなり、比較例の2.5kA/cmに比べて大幅に低減させることができ、室温連続発振も達成する良好なレーザが得られた。図10に、酸素の混入濃度(atoms/cm )としきい値電流密度Jth(kA/cm)との関係を示すように、酸素の混入濃度が減少するとしきい値電流密度(Jth)も低減することから、酸素の混入を抑えることの重要性が理解できる。このように本実施例によれば、酸素濃度を低減した半導体素子をレーザに適用することにより、しきい値電流密度が低減した良好なレーザを得ることができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した製造方法や製造条件は一定であり、何ら前記実施例に限定されるものではなく、同様の作用を奏するように適宜変更してよい。
(2)前記実施例で示した積層構造,膜厚も一例であり、同様の作用を奏するように設計変更可能である。また、前記実施例では、AlGaAs系の材料を用いた場合について説明したが、本発明は、他の公知の各種の薄膜材料を用いた半導体素子の形成時においても、混入酸素濃度の低減に大きな効果を発揮する。
(3)本発明は、上述した半導体レーザのほか、他の各種の半導体素子に適用可能である。例えば、FET(Field-effect Transistor:電解効果トランジスタ)に利用することで遮蔽電圧,利得・相互コンダクタンス等の特性改善が見られ、HEMT(High Electron Mobility Transistor:高電子移動度トランジスタ)においては、スペーサ層のAl組成比を40%以上にすることで高速な移動を得ることができる。また、HBT(Hetero-junction Bipolar Transistor:ヘテロ接合バイポーラトランジスタ)に適用すると、酸素混入濃度を低減することで電流増幅率を向上させることができ、更に、LD(レーザダイオード)に適用すると、しきい値電流の低減や出力効率特性の改善がみられる。
(4)本発明は、薄膜形成時の成長温度を制御することにより、表面偏析を利用して酸素の混入濃度を低減させるものであるが、前記実施例2で示したように、成長温度に加えて、薄膜材料の組成も考慮することにより、更に精度よく酸素濃度を制御することが可能である。このほか、成長中断時における酸素原子の基板表面からの再蒸発も酸素混入量の低減に有効である。偏析のために基板表面に蓄積している酸素を成長中断により飛ばすことができれば、酸素の混入を低減することに役立つ。例えば、Al原子と酸素との強い結合を考えた場合、AlAs組成が低い場合のほうが、より多くの酸素原料の再蒸発を期待することができる。更に、成長速度の影響も考慮するようにしてよい。結晶成長は完全なる平衡現象ではなく、その駆動力は平衡からのずれで定義される。そのような非平衡度は、表面偏析にも影響を与える。例えば、成長速度が速くなると、非平衡性が強まり、より多くの酸素が混入する。これは、速い成長速度のもとでは、成長母体元素の飛来が増え、成長表面でのステップ移動速度が速まり、より多くの酸素原子が表面偏析によって成長表面に排出される前に、埋め込まれるように結晶中に取り込まれるからである。すなわち、成長温度とともに結晶成長速度を変化させることによって酸素の混入量を制御することが可能となる。
(5)前記実施例では、MBE法により薄膜を形成することとしたが、MOCVD法を利用するようにしてもよい。この場合、上述した成長温度による酸素濃度低減の機構に加え、原料の分解反応を含む化学反応が加わる。例えば、InAlAsを成長させる場合には、トリメチルインジウム,トリメチルアルミニウム及びアルシンを用いるが、この場合、アルシン流量を増やして供給原料の第5族と第3族の比を増やすと、酸素の取り込みを大幅に低減することが可能になる。これは、アルシンが酸素と反応し、酸素の再蒸発を促進するという過程が起こっているものと考えられる。このように、原料の分解反応が酸素の取り込みを大きく左右する。従って、MOCVD法の場合には、MBE法の場合のように偏析のみの検討ばかりでなく、原料の分解反応も考慮すると不純物酸素の混入をより精度よく制御することが可能となる。
本発明によれば、各層の成長界面における酸素の混入を抑制し、かつ、活性層における酸素混入量を大幅に低減することができるので半導体素子特に、半導体レーザ素子の用途に好適である。

本発明の実施例1を示す図であり、(A)は本実施例の積層構造を示す断面図,(B)は結晶への酸素混入の機構を示す図である。 酸素混入濃度の温度依存性を示すモデル図である。 前記実施例1の二次イオン質量分析による深さ方向の酸素濃度分布を示す図である。 本発明の実施例2の積層構造を示す断面図である。 前記実施例2の二次イオン質量分析による深さ方向の酸素濃度分布を示す図である。 比較例の半導体レーザ素子の積層構造と、該半導体レーザ素子を構成するAlGa1−xAs中のxの割合を示す図である。 比較例の半導体レーザ素子の二次イオン質量分析による深さ方向の酸素濃度分布を示す図である。 本発明の実施例3の半導体レーザ素子の積層構造と、該半導体レーザ素子を構成するAlGa1−xAs中のxの割合を示す図である。 前記実施例3の半導体レーザ素子の二次イオン質量分析による深さ方向の酸素濃度分布を示す図である。 半導体レーザの酸素混入濃度としきい値電流密度との関係を示す図である。
符号の説明
10:半導体素子
12:GaAs基板
13:GaAsバッファ層
14:Al0.55Ga0.45As層
15:GaAsキャップ層
20:結晶
22:結晶表面(成長表面)
24:酸素
30:半導体素子
32:GaAs基板
34:GaAs層
36:Al0.55Ga0.45As層
38:AsAs層
40:Al0.55Ga0.45As層
42:GaAs層
50:半導体レーザ素子
52:GaAs基板
54:GaAs層
56:n−Al0.55Ga0.45As層(クラッド層)
57:Al0.3Ga0.7As層(ガイド層)
58:MQW層
59:Al0.3Ga0.7As層(ガイド層)
60:p−Al0.55Ga0.45As層(クラッド層)
62:p−GaAs層
70:半導体レーザ素子
72:GaAs基板
74:n−GaAs層(バッファ層)
76:n−Al0.55Ga0.45As層(クラッド層)
78:Al0.3Ga0.7As層(ガイド層)
80:MQW層
82:Al0.3Ga0.7As層(ガイド層)
84,86:p−Al0.55Ga0.45As層(クラッド層)
88:p−AlAs層
90:p−Al0.55Ga0.45As層
92:p−GaAs層

Claims (3)

  1. 半導体基板上に、下クラッド層,下ガイド層,活性層,上ガイド層,上クラッド層が順に積層された半導体素子の製造方法であって、
    前記下クラッド層が、n−Al 0.55 Ga 0.45 As層であり、
    前記下ガイド層が、Al 0.3 Ga 0.7 As層であり、
    前記活性層が、4層のAl 0.25 Ga 0.75 As層と、3層のGaAs層を交互に積層した構造であり、
    前記上ガイド層が、Al 0.3 Ga 0.7 As層であり、
    前記上クラッド層が、p−Al 0.55 Ga 0.45 As層であり、

    前記下ガイド層の成長を、前記下クラッド層の成長温度よりも高温で行う工程1と、
    前記活性層の成長を、前記下ガイド層の成長温度よりも高温で行う工程2と、
    前記上ガイド層の成長を、前記活性層の成長と同じ成長温度で行う工程3と、
    前記上クラッド層の成長を、前記上ガイド層の成長温度よりも高温で成長させる工程4と、
    前記工程1,工程2,工程4で上昇させた温度の合計分に相当する温度を低下させて上クラッド層の成長最適温度に戻し、前記工程4で成長させた上クラッド層上に、引き続き上クラッド層を成長させる工程5と、
    前記下クラッド層の成長温度を580℃とするとともに、
    前記工程1における温度上昇を25℃とし、
    前記工程2における温度上昇を15℃とし、
    前記工程4における温度上昇を25℃とし、
    前記工程5における温度低下を65℃とした
    ことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体素子の製造方法によって製造された半導体素子であって、
    前記各層の成長界面における酸素の混入が抑制され、かつ、活性層における酸素混入量が低減された半導体素子であることを特徴とする半導体素子。
  3. 前記半導体素子が、半導体レーザ素子であることを特徴とする請求項記載の半導体素子。
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