JP4902803B1 - 電解水生成装置、およびそれを含む歯科用診療装置、並びに歯科用診療装置の給水管路内を殺菌する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 歯科診療に用いられる診療装置内部の給水管路内の水を薬液など添加することなく殺菌するとともに、管内における細菌繁殖を防止する方法、およびこの殺菌手段を組込んだ歯科用診療装置を提供する。
【解決手段】 歯科用診療装置100の内部に複数の電極24からなる電極ユニット25を収めた電解槽21を組み込んだ構成において、この電極ユニット25に直流電圧を印加することでpHが6.5〜8.0かつ残留塩素濃度が1.0〜5.0mg/Lの電解水を生成し、生成された電解水をデンタルチェアーユニット内部に通水することにより、装置の給水管路内部の殺菌を行う。
【選択図】 図1
Description
インスツルメントとしては、例えば、歯の切削に使用するエアータービンハンドピースやマイクロエンジン、歯垢の除去を行うスケーラ、患者の口腔内を清掃する清浄水を噴射するウォータシリンジなどがある。これらのインスツルメントは、歯の切削箇所を冷却するための冷却水を噴射するための注水手段を内蔵している。冷却に使用される水は給水源から給水管路を経てこれらインスツルメントの先端から歯の治療施術箇所に向けて噴射される。
このように給水管路内に細菌が繁殖したりバイオフィルムが発生したりすると、患者の治療箇所や口内に噴射する水に雑菌等が混入するため、歯科治療患者の治療箇所に雑菌が入り込み、炎症などを引き起こす可能性がある。
例えば、特開2000−5200号公報に開示された技術は、給水源から供給された水を医療器具に導出するための給水管路に加え、次亜塩素酸ナトリウム等の薬剤を含む消毒液を貯留した消毒液タンクを備え、給水管路に切替制御弁と、消毒液タンクと給水枝管路部を接続した消毒液注入管路と、途中に開閉弁を設け消毒液タンクに接続された消毒液すすぎ管路とを設け、上記切替制御弁により、上記給水源の接続先を、上記給水枝管路部と、上記消毒液すすぎ管路とに切替接続する構造としている。
また、他には、治療が終了し、長時間治療を行わない場合、残留水を一旦排出してしまう技術もある。
まず、特許3025146号公報および特開平9−173359号公報に開示された技術では、生成される電解水はpH2.8以下またはpH2.7以下と強酸性を示すものであるため、これらの電解水は高い殺菌性を発揮することが可能である。しかし、同公報中にも記載されているように酸性が強いため、金属部品を錆びさせたり樹脂部品を劣化させたりするおそれが強く、取り扱いが難しいものであった。そのためそれら公報中には、休日を挟むなど使用インターバルが長い場合には長期滞留を防止するため、一般水道水に切り替えるなどの工夫が必要であることが開示されている。しかしそれでは休日を挟むなど使用インターバルが長い場合に一般水道水により満たされた状態が続くため、給水管路内に増殖する菌の殺菌やバイオフィルム付着の防止を行うことができない。
また、これらの強酸性の電解水や、次亜塩素酸ナトリウムの薬剤溶液は人体に対しても悪影響を及ぼす危険性もあるため、溶液の使用に際しては十分に注意する必要があった。
本発明の歯科用診療装置は、電解水生成時に発生する微小気泡を除去する仕組みを備えている。電解水生成時に発生する微小気泡は陰極からは塩素、陽極からは水素であり、これらは絶縁体であるため多量に発生すると電解水生成の妨げともなる。また、インスツルメントの噴射圧力に影響を与えることがあり、また、口腔内に発射されることで患者にとっても塩素や水素が微量であれ飲み込むことは好ましくない。そこで、本発明の歯科用診療装置では、電解槽から吐出された電解水に含まれる気泡を除去する気液分離装置を設ける構成となっている。
また、微小気泡の除去性能を高めるため、前記電解槽と前記気液分離装置の間に気泡凝集通過フィルターを備え、前記電解槽で発生する気泡を前記気泡凝集通過フィルターにより捕捉して凝集し、前記気泡を大きく成長させてから電解水とともに前記気泡凝集通過フィルターを通過させ、前記気液分離装置に導入する構造として気泡を分離しやすくすることが好ましい。
微小気泡はなかなか気泡が破裂せずに長時間漂うおそれがあるが、気泡凝集通過フィルターを電解槽と気液分離装置の間に設けることで気泡凝集通過フィルターにより微小気泡を捉まえて気泡を大きく成長させてから気泡凝集通過フィルターを通過させ、気液分離装置に導くと、気液分離装置内で大きい気泡は破裂して気体が液中から分離されやすくなる。
電源ユニット内には電極ユニットが設けられているが、電極ユニットは、複数の電極が略一定間隔で並べて構成されており、電極間を溶液が通過するように配置されたものとなっている。
電源ユニットを小型化するため、また生成される電解水の残留塩素濃度を向上させるため、電極ユニットの内壁面と電解槽との間の余剰スペースを少なくすることが好ましい。
図1は、本発明の歯科用診療装置100の構成を簡単に示す図である。
図1に示すように、実施例1にかかる本発明の歯科用診療装置100は、診療台本体10、給水口11、インスツルメント12、うがい用機器13、電解水生成装置20、電圧印加装置30などを備えた構成となっている。
歯科用診療装置100は、給水源(図示せず)に接続され、給水管路Wを通じて水が供給され、水を必要とする各部分に給水される。ここでは、後述する歯科用診療装置100の電解槽21への給水側はW1、吐出側はW2で表わすこととする。
診療台本体10は、特に限定されず、歯科用診療台本体であればいずれでも適用することができる。この例では電動式で背もたれやフットレストの角度が変わり、患者の座位、仰臥位のいずれの姿勢にも対応するようになっている。
給水口11は、給水源からの給水管路W1に接続される口であり、給水口11から給水源の水が供給される。なお、給水源は一般の水道源でも良い。
インスツルメント12は、特に限定されず、歯科用診療に用いられる各種歯科治療器具である。たとえば、歯牙切削用のインスツルメントで治療箇所を冷やすため水を噴射するものとする。
うがい用機器13は、患者が折に触れて口腔内をうがいするための水をコップなどに供給する給水管と、患者がうがい後の水を捨てるボウルなどを備えている。
電解水生成装置20は、後述する図4および図5に示すように、電解槽21、電圧印加装置30に加え、気泡凝集通過フィルター40、気液分離装置50を備えた構成となっている。
図2は電解槽21の内部構成例を示した図である。図2に示すように、電解水生成装置20は、電解槽21、給水口22、吐出口23、電極24、電極ユニット25、通電用端子26を備えた構造となっている。
電解水は電解槽21内にある水を電気分解することで生成される。歯科用診療装置100内部に納められた電解槽21は図1に示すように歯科用診療装置給水源の下流側に取り付けられ、この電解槽21内で生成された電解水が給水分岐部を経て、各インスツルメント12やうがい用機器13など、歯科用診療装置100において水を必要とする全ての部分へ供給される。
電極ユニット25は電解槽21の中に収納されているが、後述の実験で触れるように、電源ユニット25と電解槽21との間の余剰スペースを少なくし、残留塩素濃度を向上させる工夫を行うことが好ましい。
図3は、本発明の電解水生成装置20における電気分解における化学反応および電解水の変性を簡単に説明する図である。
通電用端子26に先の端子を通じて直流電圧を電極間に印加した場合、電解槽内の水を電気分解して殺菌性を持った電解水に変性させる。
いわゆる残留塩素と呼ばれるこれらのHClOやClO−を増やす上記の化学変化を行うことで、水自体の殺菌性を高めた電解水へ変性を行っている。
まず、残留塩素濃度とpHについてまとめておく。
電圧印加装置30による電極ユニット25の電極24間への通電により、電解槽21内の水はpHが6.5〜8.0かつ残留塩素濃度が1.0〜5.0mg/Lの電解水へと変性する。後述するように、このpHが6.5〜8.0、残留塩素濃度が1.0〜5.0mg/Lの電解水を給水管路W2内に通水することで給水管路W内の殺菌を行うことができる。また、この程度のpHであれば給水管路内の金属部品を錆びさせたり樹脂部品を劣化させたりする不具合は発生しない。
なお、本発明の電解水生成装置20および歯科用診療装置100を用いて生成した電解水の性質などの測定値に関しては後述する。
図4および図5は、本発明の歯科用診療装置100の構成における電解水生成装置20を取り出してその内部構造を簡単に示した図である。なお、図4および図5では各構成要素は簡単に描いており、また、電解水生成装置20内に設けられた給水管路W1、給水管路W2のなどについては一部図示を省略し、水の流れを示すにとどめている。
図4および図5に示すように、電解水生成装置20は、電解槽21、電圧印加装置30に加え、気泡凝集通過フィルター40、気液分離装置50を備えた構成となっている。
一方、図5は給水管路W2の流れが地方向から天方向となっている箇所において気泡凝集通過フィルター40を設けた構成例を示している。
電圧印加装置30は、各々の電極24に設けられている通電用端子26に対して所定の電位を与える電気ユニットである。なお、電圧印加装置30は外部電源(図示しない)に接続され、電力供給がなされる。後述するように電気分解に用いる電圧は直流電圧であるため、外部電源として商用電源を用いる場合、AC/DCコンバーターが必要である。
本発明の歯科用診療装置100では、電解水生成装置20内で電解水を生成する際に気泡が発生するため、気泡を除去する構成要素を設けておく工夫を施している。一般水道水などの原水中にはCl−以外にも水素イオン(H+)や水酸化イオン(OH−)が含まれている。ここで電極24間に直流電圧を印加すると、これらの物質も変化を受け、それぞれ水素ガス(H2)や酸素ガス(O2)が生成される。
図6は、気液分離装置50の構成例を示す図である。図6に示す構成例では、気液分離装置50の内部にはガス排出口53が設けられており、通常はパッキン51がバネ等で押し当てられて閉じられている。この気液分離装置50内部にガスが溜まってくると、気液分離装置50内の水位が下がり、それに伴い内部のフロート52も下がる。その際、フロート52はガス排出口53に押し付けられているパッキン51を離してガス排出口53を開放、気液分離装置50内部に溜まったガスを放出する。このような構造をとっている関係上、水中のガスを除去するためには水中のガスを気液分離装置内に溜めることが重要となる。
この構成例では図4および図5に示すように、電解槽21と気液分離装置50の間に気泡凝集通過フィルター40を備えた構成となっている。
上記のように、電気分解により発生する水素ガスや酸素ガスの微小気泡は水流に乗って流れていくこととなるが、小さいまま浮遊を続けやすく、末端の歯科用診療装置のインスツルメントなどの機器まで到達すると、機器内部において不具合を起こしてしまう。それを避けるため、電解槽以降の下流側において気液分離装置50を設け、水中の気泡を除去している。しかし、微小気泡はその体積が小さいため浮力が少なく、そのため大部分が気液分離装置50に到達することができずに素通りして、水流とともに歯科用診療装置100の下流側へ流れていってしまう。また気液分離装置50に到達したとしても、気液分離装置50の中でも気泡がなかなか破裂せずに微小気泡のまま漂い続け、気液分離に時間がかかるおそれがある。つまり、単に下流側へ気液分離装置50を取り付けるだけでは不十分である。
本発明の電解水生成装置20および歯科用診療装置100では、気泡凝集通過フィルター40を用いることにより微小気泡を一時的に気泡凝集通過フィルター40内の孔に捕捉し、その孔に到達する他の微小気泡と隣接させ、気泡同士を合体させることにより成長させてゆく。図4および図5に示すように、微小気泡は自らの浮力と給水管路内の水の流れによって徐々に気泡凝集通過フィルター40を通過してゆくが、気泡凝集通過フィルター40内の孔から孔へと移動してゆくうち他の気泡と合わさることとなり、気泡凝集通過フィルター40を抜け出る頃には気液分離装置50により効率的に気液分離できる程度の大きさの気泡に成長するという効果が得られる。つまり、電解槽の下流側に気泡凝集通過フィルター40を設置することにより、この気泡凝集通過フィルター40内部を電解槽21内部で生成された電解水が通過する際、電気分解により発生した微細な気泡は気泡凝集通過フィルターの細かな目により流れを阻害され、乱れた動きをとることとなり、気泡同士が接触することでより大きな気泡になる。
なお、気泡凝集通過フィルター40のフィルター孔径としてはたとえば10μm以下のものが好ましい。フィルター孔径が大きいと後述するように、微細なスケール片を捕捉したり微小気泡を捉えて成長させたりすることができなくなるため、目の細かい気泡凝集通過フィルター40を使用することが好ましい。
この構成例では、気泡凝集通過フィルター40は、電解槽21から気液分離装置50の間に設けられている。また、気液分離装置50は内部にガスを貯めることで水中に含まれる気泡の除去を行っている関係上、気液分離装置50は他の機器や歯科用診療装置内部の給水系配管よりも高い位置にあることが望ましい。
つまり、図4に示したように、電解水が通過する気泡凝集通過フィルター内部や給水管路において、浮力と対抗する“天→地”方向へ流れるようにすれば、微細な気泡の凝集効果はより高まる。
そこで、電極24から剥がれ落ちた硬質分の除去のため、気泡凝集通過フィルター40を電解槽21の下流側に設けておけばスケールの剥離片を気泡凝集通過フィルター40にて捕捉することができる。
なお、軟水器等によりあらかじめ硬質分を除去した水を電解槽21へ供給することにより、電極24へ硬質分が付着しなくすることも効果的である。
原水として水道水を用い、電解水生成装置20を用いて電解水を生成して一定流速で通水した場合における電解水の特性を調べた。
図7に、電気分解する時間の長さと電気分解に供する電流量を変化させ、生成される電解水の物理的性質を調べた結果をまとめた。電気分解する時間の長さの変化は、電解水生成装置20内部の流量の変化で置き換えることができる。つまり、図7に示すように、装置内の流速の変化、電圧印加装置30から与える電流量を変化させた場合における、電解水のpH、導電率、溶存酸素量、残留塩素濃度の測定結果をまとめた。
なお、電解装置を1度だけ通して電解した時に生成される電解水について測定を行い、その結果を元に電極の性能比較を行った。なお、実験に用いた電極は小型の新規のものを使用し、枚数や加える電流を変化させた。また、電極ユニットと電解槽との空きスペースはなるべく塩ビ材で埋めることにより小さくした。
電気分解する時間の長さの変化に関しては、電気分解を受ける時間が長いほど、つまり、電解槽21を通過する流速が遅い方が発生する残留塩素の量は多くなる関係にあることが分かる。
また、電極ユニットに通電する電流値が高いほど、残留塩素濃度は高くなることが分かる。図8は縦軸に残留塩素濃度、横軸に電流量をとったグラフである。明らかに電極ユニットに通電する電流値が高いほど、残留塩素濃度は高くなっている。
以上のことから、なるべく高い殺菌性を保有する電解水を生成するためには、電気分解時に印加する電流値を高くし、電解槽21内の余剰スペースを少なくして原水が電極24付近へ到達しやすくするとよい。
図11は、実施例2にかかる本発明の電解水生成装置20および歯科用診療装置100の構成例を簡単に示したものである。
図11に示すように、実施例2にかかる本発明の電解水生成装置20では気泡凝集通過フィルター40に代え、電解槽21から気液分離装置50までの給水管路W2内に電解水の流れを妨げる構造物を設け、気泡が凝集しやすい構造とした。給水管路W2中に電解水の流れを妨げて微小気泡が滞留して集まり、隣接し合う時間が長くなるように工夫することにより気泡の凝集効果が得られる。
図12は、実施例3にかかる本発明の電解水生成装置20および歯科用診療装置100の構成例を簡単に示したものである。
図12に示すように、実施例3にかかる本発明の電解水生成装置20では電解槽21は密閉されていないため、給水口22から流入する水は電解槽21に入る時にそれまでかかっていた水圧が無くなった状態で流入される。
流入された水は電解槽21内で電気分解が行われるが、電気分解により発生した微細な気泡はわずかに有する浮力に従って水面へと上がっていく。電解槽21は密閉されていないため、水面から出た微細な気泡は自然に抜け出ていくため、気液分離装置50を設ける必要はない。
なお生成された電解水は水圧のかかっていない状態であるため、実施例1, 2のように水圧を利用して歯科用診療装置の給水管路W2へと送り出すことはできない。そのため吐出口23と給水管路W2の間にポンプなどの送水装置60を設けた。
また電気分解により発生した微細な気泡は浮力により自然に水中から抜け出るため、吐出口23はなるべく電解槽21の下部に設けることが望ましい。
11 給水口
12 インスツルメント
13 うがい用機器
20 電解水生成装置
21 電解槽
22 給水口
23 吐出口
24 電極
25 電極ユニット
26 通電用端子
27 遮へい構造物
28 硬質分
30 電圧印加装置
40 気泡凝集通過フィルター
50 気液分離装置
51 パッキン
52 フロート
53 ガス放出口
60 送水装置
100 歯科用診療装置
Claims (14)
- 歯科用診療装置の給水管路中に設置され、歯科治療用の電解水を提供する歯科用電解水生成装置であって、
複数の電極を備えた電極ユニットと、前記電極ユニットを収めた電解槽と、前記給水管路からの流水を受け入れる給水口と、生成した前記電解水を排出する吐出口と、前記電極ユニットの電極間に直流電圧を印加する電圧印加手段と、前記電解槽から吐出された前記電解水に含まれる気泡を除去する気液分離装置と、前記電解槽と前記気液分離装置の間に設けた気泡凝集通過フィルターを備え、
前記気泡凝集通過フィルターは、前記電解槽で発生する微小気泡を捕捉して凝集し、前記微小気泡を大きく成長させつつ前記電解水とともに通過させるものであることを特徴とする歯科用電解水生成装置。 - 前記給水管路の経路において、前記電解水の流方向が天方向から地方向へ流れるように前記給水管路が屈曲した箇所を設け、当該箇所に前記気泡凝集通過フィルターを設置することを特徴とする請求項1に記載の歯科用電解水生成装置。
- 前記給水管路の経路において、前記電解水の流方向が地方向から天方向へ流れるように前記給水管路が屈曲した箇所を設け、当該箇所に前記気泡凝集通過フィルターを設置することを特徴とする請求項1に記載の歯科用電解水生成装置。
- 前記電圧印加手段による前記電極ユニットの電極間への通電により、前記電解槽内の水をpHが6.5〜8.0かつ残留塩素濃度が1.0〜5.0mg/Lの電解水へと変性させて前記給水管路内に通水することで前記給水管路内の殺菌を行うものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の歯科用電解水生成装置。
- 前記気泡凝集通過フィルターのフィルター孔径が0.01〜100μmのものである請求項1乃至4のいずれか1項に記載の歯科用電解水生成装置。
- 前記気液分離装置が前記電解槽よりも高い位置に設置し、前記電解槽で発生した気泡が前記気液分離装置に導かれやすくしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の歯科用電解水生成装置。
- 前記気液分離装置が前記気泡凝集通過フィルターよりも高い位置に設置し、前記気泡凝集通過フィルターにより凝集されて大きく成長した気泡が前記気液分離装置に導かれやすくしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の歯科用電解水生成装置。
- 前記電解槽から前記気液分離装置までの前記給水管路内に電解水の流れを妨げる構造物を設け、気泡が凝集しやすい構造としたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の歯科用電解水生成装置。
- 前記電解槽内に給水された水はおおむね水平方向に前記電解槽内を通過して吐出され、前記電解槽の吐出口は前記電解槽内部空間の上端よりも低い位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の歯科用電解水生成装置。
- 前記電極ユニットは、複数の前記電極が略一定間隔で並べて構成されており、前記電極間を溶液が通過するように配置されたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の歯科用電解水生成装置。
- 前記電極ユニットの内壁面と前記電解槽との間の余剰スペースを少なくし、前記電解水中における残留塩素濃度を向上させることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の歯科用電解水生成装置。
- 請求項1から11のいずれかに記載の歯科用電解水生成装置と、歯科用診療台と、各種インスツルメントを備えた歯科用診療装置。
- 歯科用診療装置において電解水を給水管路内に通水することによって殺菌する方法であって、
複数の電極を備えた電極ユニットと、前記電極ユニットを収めた電解槽と、前記給水管路からの流水を受け入れる給水口と、生成した前記電解水を排出する吐出口と、前記電極ユニットの電極間に直流電圧を印加する電圧印加手段と、前記電解槽から吐出された前記電解水に含まれる気泡を除去する気液分離装置を備えた歯科用電解水生成装置に対して、前記電解槽と前記気液分離装置の間に、前記電解槽で発生する微小気泡を捕捉して凝集し、前記微小気泡を大きく成長させつつ前記電解水とともに通過させる気泡凝集通過フィルターを設け、前記電解槽で発生する気泡を除去した前記電解水により前記給水管路内の殺菌を行うことを特徴とする歯科用診療装置の給水管路内を殺菌する方法。 - 前記電圧印加手段による前記電極ユニットの電極間への通電により、前記電解槽内の水をpHが6.5〜8.0かつ残留塩素濃度が1.0〜5.0mg/Lの電解水へと変性させて前記給水管路内に通水することで前記給水管路内の殺菌を行うものであることを特徴とする請求項13に記載の歯科用診療装置の給水管路内を殺菌する方法。
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