JP4901881B2 - 蒸気タービン発電設備及びその運転方法 - Google Patents

蒸気タービン発電設備及びその運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4901881B2
JP4901881B2 JP2008554949A JP2008554949A JP4901881B2 JP 4901881 B2 JP4901881 B2 JP 4901881B2 JP 2008554949 A JP2008554949 A JP 2008554949A JP 2008554949 A JP2008554949 A JP 2008554949A JP 4901881 B2 JP4901881 B2 JP 4901881B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
radial
steam turbine
permanent magnet
turbine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008554949A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008090628A1 (ja
Inventor
学 八木
晋 中野
雅哉 一瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Publication of JPWO2008090628A1 publication Critical patent/JPWO2008090628A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4901881B2 publication Critical patent/JP4901881B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D15/00Adaptations of machines or engines for special use; Combinations of engines with devices driven thereby
    • F01D15/10Adaptations for driving, or combinations with, electric generators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D17/00Regulating or controlling by varying flow
    • F01D17/02Arrangement of sensing elements
    • F01D17/08Arrangement of sensing elements responsive to condition of working-fluid, e.g. pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D17/00Regulating or controlling by varying flow
    • F01D17/02Arrangement of sensing elements
    • F01D17/08Arrangement of sensing elements responsive to condition of working-fluid, e.g. pressure
    • F01D17/085Arrangement of sensing elements responsive to condition of working-fluid, e.g. pressure to temperature

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Turbines (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Description

本発明は蒸気タービン発電設備及びその運転方法に関する。
近年、エネルギー有効利用の観点から低温・低圧の余剰蒸気の利用を促進する一手段としてラジアル式の蒸気タービンで発電機を駆動する蒸気タービン発電設備の有効性が認められている。このような蒸気タービン発電設備の一例として、発電機に減速ギヤを介してラジアル蒸気タービンを接続し、小型貫流ボイラから発生した余剰の飽和蒸気を過熱器により昇温してラジアル蒸気タービンに供給するシステムがある(非特許文献1等参照)。
小林利行(外3名),「100kWラジアル蒸気タービン発電システム」,日本機械学会〔NO.06−8〕第11回動力・エネルギー技術シンポジウム講演論文集,2006年6月29日,p241−242
しかしながら、上記従来技術においては、発電機に対して減速ギヤを介して蒸気タービンを接続しているため、蒸気タービンに供給される余剰蒸気の圧力や温度の変動に伴って定格運転時の発電効率も変動してしまう。また、定格発電出力以下で運転する場合には、蒸気タービンに供給される余剰蒸気の圧力や温度を減少させて蒸気タービンの設計点から外れた条件で運転しなければならず、発電効率の面でも課題が残っている。
そこで本発明は、蒸気タービンに供給される余剰蒸気の圧力や温度の変動時の発電効率の低下を抑制することができる蒸気タービン発電設備及びその運転方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、蒸気発生源からの蒸気により駆動されるラジアル蒸気タービンと同軸上に永久磁石式発電機を連結し、この永久磁石式発電機で発電された電力の周波数と永久磁石式発電機の回転数を制御するインバータを備える。
本発明によれば、蒸気タービンに供給される余剰蒸気の圧力や温度の変動時の発電効率の低下を抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る蒸気タービン発電設備の全体構成を表す概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係る蒸気タービン発電設備の全体構成を表す概略図である。 本発明の第3の実施の形態に係る蒸気タービン発電設備の全体構成を表す概略図である。 発電機の回転数と発電出力の関係を表す特性図である。 本発明の第4の実施の形態に係る蒸気タービン発電設備の全体構成を表す概略図である。 本発明の第5の実施の形態に係る蒸気タービン発電設備の全体構成を表す概略図である。 本発明の第5の実施の形態に係る蒸気タービン発電設備に備えられた直列/並列蒸気タービンシステムの全体構成を表す概略図である。
符号の説明
1 第1ラジアル蒸気タービン
2 第2ラジアル蒸気タービン
3 永久磁石式発電機
4 インバータ
10 蒸気発生源
11,12 蒸気供給系統
22 流量調整弁
32,33 分岐配管
37 高圧蒸気供給配管
38 低圧蒸気供給配管
41 蒸気状態量演算器
42 回転数演算器
43 出力器
44 トルク比較器
45 出力器
46 蒸気状態量比較器
47 出力器
50 熱需要先
51,51A 蒸気タービン発電設備
52 蒸気タービン発電設備
53 直列/並列蒸気タービンシステム
54 並列蒸気タービンシステム
55 直列蒸気タービンシステム
61 流量検出手段
62 圧力検出手段
63 温度検出手段
65 圧力検出手段
66 温度検出手段
67 圧力検出手段
68 温度検出手段
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る蒸気タービン発電設備の全体構成を表す概略図である。
図1に示した蒸気タービン発電設備51は、永久磁石式発電機3の両端にラジアル式の蒸気タービン1,2を配置し、例えばガスエンジンや排熱ボイラ等といった蒸気発生源10から供給される余剰蒸気をラジアル蒸気タービン1,2に分配する並列蒸気タービンシステムである。蒸気タービン発電設備51の主な特徴は、蒸気発生源10からの圧力や温度の変動に対応して常に蒸気タービン1,2の運転条件が適正化されるように、蒸気タービン1,2及び永久磁石式発電機3からなる回転体の回転数をインバータ4により可変制御することである。
まず、この蒸気タービン発電設備51の構成について説明する。
図1に示したように、本実施の形態の蒸気タービン発電設備51は、蒸気発生源10からの蒸気により駆動される第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2により駆動されることで発電する永久磁石式発電機3、及び永久磁石式発電機3で発電された電力の周波数と第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2及び永久磁石式発電機3の回転数を制御するインバータ4を備えている。
永久磁石式発電機3は両端が軸受8で支持されており、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2と同軸上に連結されている。本実施の形態の場合、第1ラジアル蒸気タービン1が永久磁石式発電機3の一方(図1中の左側)に、第2ラジアル蒸気タービン2が永久磁石式発電機3の他方(図1中の右側)にそれぞれ連結されている。第1ラジアル蒸気タービン1と第2ラジアル蒸気タービン2は、ともに永久磁石式発電機3に近い側をタービン入口とし、永久磁石式発電機3から遠い側をタービン出口としている。これら第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2はタービン羽根車の外径等の主要寸法が異なっていても良いし同じであっても構わない。なお、軸受8の潤滑剤に関しては、油、水、空気等のいずれを用いても良いが、特に水を潤滑剤として用いた場合、プロセス蒸気等の衛生面に配慮する必要がある場合にも適用可能である上、比較的低摩擦損失で回転体の重量化に対応することができる。
第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2は蒸気供給系統11を介して蒸気発生源10と接続されている。蒸気供給系統11は、蒸気発生源10からの蒸気を蒸気タービン発電設備51に供給する主蒸気配管31、主蒸気配管31を分岐させて形成した分岐配管32,33、主蒸気配管31から分岐させた蒸気供給配管35及び放出配管36からなる配管系と、蒸気供給配管35、放出配管36、分岐配管32にそれぞれ設けた切換弁20、放出弁21、流量調節弁22等の弁装置とからなる。
主蒸気配管31を流通する蒸気は分流して分岐配管32,33に流入し、それぞれ分岐配管32,33を通って第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の入口に供給される。第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2への蒸気分配割合は流量調節弁22の開度により定まる。こうして供給された蒸気により第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2で得られた回転トルクにより、永久磁石式発電機3が駆動される。第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2からの排気は大気放出されるようにしても良いが、例えば蒸気発生源10等、距離的に排気が供給可能な位置関係にある設備で復水器が用いられていれば、その復水器等に導くようにしても良い。
また、主蒸気配管31を流れる余剰蒸気の流量G0が第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2を駆動するのに不十分な場合は、切換弁20を開いて熱を利用する施設である需要先50に余剰蒸気を供給し、需要先50での用途(例えば食品加熱や工場蒸気等)に用いられるようにしても良い。
また、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2で許容できる流量以上に蒸気発生源10からの余剰蒸気が導入される場合、許容値を超える分に関しては放出弁21を開いて放出配管36に流入させ、復水器へ導いたり場合によっては大気放出したりする。なお、この放出弁21は、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2側で何らかのトラブルが発生したとき等の万一の場合に備え、全開時には主蒸気配管31を通る余剰蒸気の全流量を放出配管36に受け入れられる能力を有するものを用いることが望ましい。
また、主蒸気配管31には主蒸気配管31を流れる蒸気の流量G0,圧力P0,温度T0をそれぞれ検出する流量検出手段61,圧力検出手段62,温度検出手段63が設けられている。分岐配管32には第1ラジアル蒸気タービン1に供給される蒸気の流量G1,圧力P1,温度T1をそれぞれ検出する流量検出手段64,圧力検出手段65,温度検出手段66が設けられている。分岐配管33には第2ラジアル蒸気タービン2に供給される蒸気の圧力P2,温度T2をそれぞれ検出する圧力検出手段67,温度検出手段68が設けられている。
インバータ4は、永久磁石式発電機3で発電された電力の周波数を電力の需要先である系統5で利用される周波数と一致するように、例えば50[Hz]又は60[Hz]に変換する。勿論、永久磁石式発電機3で得られた電力の供給先は系統5に限定されず、変圧器を備える等して電圧を100[V]に変換し電気機器の電源として供給するようにしても良い。
また、蒸気タービン発電設備51は、圧力検出手段65,67及び温度検出手段66,68からの検出信号を基に第1及び第2のラジアル蒸気タービン1,2に供給されるそれぞれの蒸気の圧力及び温度を演算する蒸気状態量演算器41、蒸気状態量演算器41で演算された第1及び第2のラジアル蒸気タービン1,2に供給されるそれぞれの蒸気の圧力及び温度を基に第1及び第2のラジアル蒸気タービン1,2のそれぞれの運転回転数を演算する回転数演算器42、回転数演算器42の演算結果をインバータ4に指令する出力器43を備えている。
回転数演算器42が演算する運転回転数は、次に示す式(1)で求められるU/C0がタービンの最適状態である0.65〜0.75に相当する回転数である。
Figure 0004901881
ここで、U:タービン羽根車外径における周速[m/s]、Cp:タービン入口における余剰蒸気の定圧比熱[J/kg・K]、T:タービン入口における余剰蒸気の温度[K]、Ps:タービン出口における静圧[Pa]、P:タービン入口における余剰蒸気の全圧[Pa]、κ:タービン入口における余剰蒸気の比熱比[−]である。
第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2のそれぞれに対してタービンの最適状態であるU/C0=0.65〜0.75に相当する回転数が同一である場合、回転数演算器42は、第1及び第2のラジアル蒸気タービン1,2に共通の運転回転数を回転数指令値としてインバータ4に出力する。一方、算出された運転回転数が異なる場合、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の各回転数の平均値を運転回転数としてインバータ4に出力する。回転数演算器42に運転回転数を演算させるにあたっては、蒸気の圧力及び温度に対する定圧比熱や比熱比等の物性値特性及び第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2のそれぞれの圧力比を予めバックデータとして回転数演算器42に記憶させておくことが好ましい。
蒸気発生源10からの蒸気の圧力や温度は時間変化し易いが、圧力検出手段65,67及び温度検出手段66,68からの検出信号は随時又は設定の時間間隔で蒸気状態量演算器41に出力され、蒸気状態量演算器41では随時又は設定の時間間隔で第1及び第2のラジアル蒸気タービン1,2にそれぞれ供給される蒸気の圧力及び温度が演算される。この演算結果は、回転数演算器42に随時又は設定の時間間隔で出力され、回転数演算器42では随時又は設定の時間間隔で第1及び第2のラジアル蒸気タービン1,2のそれぞれの運転回転数が演算され、その結果が出力器43を介してインバータ4に出力される。これにより、蒸気発生源10からの蒸気の状態量変化に追従し、常時最適な運転回転数に近付くように永久磁石式発電機3が回転数制御されるように構成されている。
また、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2は同一回転軸上に連結されているので、両タービンに作用する回転トルクの偏差は回転軸へのねじり力として作用することになる。したがって、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の回転トルクの偏差を回転軸のねじり剛性が許容する範囲に収まるように調整する必要がある。
そこで、蒸気タービン発電設備51は、流量調整弁22の開度を制御するトルク比較器44を備えている。トルク比較器44は、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2のそれぞれのタービン羽根車の径と分配される蒸気流量を基に、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の回転トルクを演算する。第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に作用する回転トルクは、それぞれのタービン羽根車の半径と羽根車の外径に吹き付けられる流速及び質量流量の積で求められる。これらの値うち、タービン羽根車の外径に吹き付けられる流速及び質量流量は流量調節弁22の開度で調整可能であり、トルク比較器44では、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に作用する回転トルクを随時又は設定の時間間隔で演算し、その偏差に応じて流量調節弁22の開度をフィードバック制御することにより、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に作用する回転トルクの偏差が事前に設定された許容範囲に収まるように働きかける。トルク比較器44からの流量指令は、出力器45を介して流量調節弁22に出力され、これにより流量調節弁22の開度が制御されて第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2のトルク偏差が軽減される。
次に上記構成の蒸気タービン発電設備51の動作及び作用を順次説明する。
この実施の形態の蒸気タービン発電設備を起動する際には、まず放出弁21を全開にして第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2にガスエンジンや排熱ボイラ等の蒸気発生源10からの余剰蒸気が供給されない状態としておき、その状態から放出弁21を徐々に閉じていく。これにより、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2のそれぞれに作用する回転トルクが不連続とならないように第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2へ供給する余剰蒸気の流量を増加させていき、定格発電運転に到達する。
放出弁21を閉じていくことにより、主蒸気配管31を流れる蒸気(流量G0,圧力P0,温度T0)は分流して分岐配管21,22に流入し、分岐配管32を流れる第1余剰蒸気(流量G1,圧力P1,温度T1)として第1ラジアル蒸気タービン1に、分岐配管33を流れる第2余剰蒸気(流量G0−G1,圧力P2,温度T2)として第2ラジアル蒸気タービン2にそれぞれ供給される。主蒸気配管31を流れる蒸気流量が第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2で受け入れ許容量を超える場合、その超過流量分については放出弁21を介し放出配管36から抜き取られる。
第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2はそれぞれ分岐配管32,33から供給される蒸気により回転トルクを得て、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の回転トルクにより永久磁石式発電機3を駆動する。永久磁石式発電機3が発電した電力は、インバータ4により周波数制御された上で電力需要先である系統5に供給される。
また、定格発電運転に到達するのと同時に又はそれに前後して、流量調節弁22の制御シーケンスを実行し第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の回転トルクの偏差が回転軸のねじり剛性の許容範囲を超えないように第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2への蒸気分配量を調整する。
発電出力を定格まで徐々に増加させていく際には、各負荷条件に対応した回転数制御の条件として、タービン羽根車入口における速度三角形のうち、特に羽根車へのガス流入角度と羽根角度の差である入射角が−20度〜−40度であることを回転数演算器42で確認しながら運転することが望ましい。
本実施の形態によれば、蒸気発生源10からの余剰蒸気の圧力や温度が変動した場合、それが圧力検出手段65,67及び温度検出手段66,68により検出され、それらの検出結果に応じて第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の運転回転数が指令され、インバータ4により永久磁石式発電機3の回転数が制御される。これにより、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に供給される余剰蒸気の圧力や温度の変動時の発電効率の低下を抑制することができ、定格運転時の発電効率の変動を抑制することもできる。また、定格発電出力以下で運転するために第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に供給される余剰蒸気の圧力や温度を減少させた場合でも、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の設計点に収まった条件で運転することができる。
また、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2は同一回転軸上に連結されているので、両タービンに作用する回転トルクの偏差は回転軸へのねじり力として作用することになる。それに対しても、本実施の形態によれば、トルク比較器44によって両タービン1,2に作用する回転トルクの偏差が小さくなる方向に流量調節弁22の開度をフィードバック制御することにより、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2及び永久磁石式発電機3からなる回転体の回転軸に作用するねじり力を抑えることができる。
また、本実施の形態の蒸気タービン発電設備51において、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の外径等の寸法並びにタービン入口の圧力及び温度が実質的に同一である場合、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2のそれぞれのタービン羽根車に作用するスラスト力は実質的に相殺される。また、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の外径等の寸法が異なっていても、流量調節弁22の開度調整によりタービン入口の圧力を調節し、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2のそれぞれのタービン羽根車に作用するスラスト力が実質的に相殺されるようにすることも可能である。
なお、本実施の形態の蒸気タービン発電設備51は、蒸気発生源10からの余剰蒸気を分配して第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2にそれぞれ供給する並列蒸気タービンシステムであり、主蒸気配管31を流れる蒸気の圧力P0が比較的小さく流量G0が多い場合、また第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2からの排気の熱需要先が別途ある場合の運転に好適である。
図2は本発明の第2の実施の形態に係る蒸気タービン発電設備の全体構成を表す概略図である。本図において既出図面と同様の部分には同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の蒸気タービン発電設備51Aは、図1の蒸気タービン発電設備51の流量調節弁22及びその制御系を省略したものである。また、分岐配管32,33には主蒸気配管31からの余剰蒸気がほぼ同流量ずつ流入するように配管径及び配管長さが設計されている。その他、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2が、各寸法、例えばノズルスロート面積やタービン羽根車の外径などの主要寸法が実質的に同一で互いに対称に製作されている点を除き、蒸気タービン発電設備51Aは、第1の実施の形態の蒸気タービン発電設備51と実質的に同様の構成である。本実施の形態においても、永久磁石式発電機3の回転数は第1の実施の形態と同様に制御される構成である。
本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果に加え、流量調節弁22及びその制御系が不要であるため、第1の実施の形態に比べて構成が簡素で製作も容易である。また設備費も軽減される。
また、前に述べたように、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2は同一回転軸上の両端に設けられているので、両タービンに作用する回転トルクの偏差は回転軸へのねじり力として作用することになる。これに対しては、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の寸法及び蒸気流量が実質的に等しくしてあるので、本実施の形態は分岐配管32,33を流れる蒸気の分配量を制御するまでもなく、理論上、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に作用する回転トルクの偏差が回転軸のねじり剛性が許容する範囲内に収まるように構成することで対処してある。
また、第1及び第2ラジアルタービン1,2の回転数がタービンの最適状態であるU/C0=0.65〜0.75に相当する回転数で運転されるように、第1の実施の形態と同様にしてU/C0=0.65〜0.75に相当する運転回転数を算出するが、その際、本実施の形態では第1及び第2ラジアルタービン1,2に供給される蒸気の状態量を同一とみなして分岐配管32,33のいずれかの蒸気の状態量を計測するように構成することもできる。
また、本実施の形態の蒸気タービン発電設備51Aでは、第1ラジアル蒸気タービン1の寸法並びにタービン入口の圧力及び温度が実質的に同一であるため、両タービンにかかるスラスト荷重が実質的に相殺される。したがって、軸受8のうちスラスト軸受により発生する損失のうち荷重による損失増加分が抑制され、さらなる発電効率の向上が期待できる。
図3は本発明の第3の実施の形態に係る蒸気タービン発電設備の全体構成を表す概略図である。本図において既出図面と同様の部分には同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の蒸気タービン発電設備52は、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に対して蒸気を直列に供給する直列蒸気タービンシステムであり、主蒸気配管31を流れる蒸気の圧力P0が比較的大きい場合に、最大の発電出力を得る運転に適している。蒸気タービン発電設備52において、主蒸気配管31からの蒸気は、主蒸気配管31の下流側に連続する高圧蒸気供給配管37を介して高圧タービンである第1ラジアル蒸気タービン1の入口に導かれ、低圧タービンである第2ラジアル蒸気タービン2には、低圧蒸気供給配管38を介して第1ラジアル蒸気タービン1の排気が供給される。本実施の形態において、圧力検出手段65及び温度検出手段66は高圧蒸気供給配管37に、圧力検出手段67及び温度検出手段68は低圧蒸気供給配管38にそれぞれ設けられている。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
蒸気発生源10からの蒸気(圧力P1、温度T1)はまず高圧蒸気供給配管37を介して高圧タービンである第1ラジアル蒸気タービン1に供給され、第1ラジアル蒸気タービン1を駆動する。第1ラジアル蒸気タービン1で仕事をして膨張した蒸気(圧力P2、温度T2)は、低圧蒸気供給配管38を通って第2ラジアル蒸気タービン2に供給され、第2ラジアル蒸気タービン1を駆動する。このようにして回転動力を得た第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2は、同軸上に連結された永久磁石式発電機3を駆動する。永久磁石式発電機3で発生した電力は、インバータ4により周波数を制御されて系統5に供給される。
なお、第1ラジアル蒸気タービン1又は第2ラジアル蒸気タービン2で許容できる蒸気流量のうち少ない方を超える分は、放出弁21を介して抽気される。また、第2ラジアル蒸気タービン2からの排気は大気放出しても良いが図示しない復水器等に供給しても良い。また、主蒸気配管31を流れる蒸気の圧力P0が比較的小さく第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2を駆動するのに不十分な場合は、切換弁20を開き食品加熱や工場蒸気等の需要先50へ蒸気発生源10からの蒸気を供給しても良い。
本実施の形態においても、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2は同一回転軸上に連結されているので、両タービンに作用する回転トルクの偏差は回転軸へのねじり力として作用することになる。したがって、回転軸のねじり剛性が許容する範囲で、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の回転トルクの偏差を調整する必要がある。第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に作用する回転トルクは、それぞれのタービン羽根車の半径と羽根車の外径に吹き付けられる流速及び質量流量の積で求められるが、本実施の形態の場合、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の回転トルクの偏差が許容範囲に収まるように第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2のタービン羽根車の径や蒸気の流速・質量流量を設定しておく必要がある。
第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の運転回転数に関しては、U/C0=0.65〜0.75に相当する回転数が第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2で異なる場合、両回転数の平均値を運転回転数とする。具体的には、第1ラジアル蒸気タービン1に供給される蒸気の圧力P1及び温度T1並びに第2ラジアル蒸気タービン2に供給される蒸気の圧力P2、温度T2を蒸気状態量演算器41において時間間隔で演算し、回転数演算器42において第1ラジアル蒸気タービン1及び第2ラジアル蒸気タービン2それぞれのU/C0を常に把握して第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2それぞれのU/C0=0.65〜0.75に相当する回転数を算出し平均化する。既述の各実施の形態と同様、この一連の処理を繰り返し実行することによって蒸気発生源10からの蒸気の状態量の変動に追従して永久磁石式発電機3の回転数が制御されるので、発電効率の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態の蒸気タービン発電設備52を起動する際には、放出弁21を全開にして第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に蒸気が供給されないようにしておき、その状態から放出弁21を徐々に閉じてタービンに作用する回転トルクが不連続にならないようにしつつ、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に供給する蒸気流量を増加させていき発電運転に到達する。
ここで、発電機の回転数Nと発電出力PLの関係を表す特性図を図4に示す。
以上に述べた第1〜第3の実施の形態のいずれにおいても、回転数演算器42で演算した運転回転数をインバータ4に指令することにより、永久磁石式発電機3の回転数を制御することが可能である。したがって、図4のように事前に求められた永久磁石式発電機3の回転数と発電出力の関係の下、A点にある現在の回転数Naを運転可能範囲内で例えば数%ずつ増減(図4の状態では減少)させて最も発電出力の高いB点の回転数Nbに向かわせる。そして、永久磁石式発電機3で実際にインバータ4に出力される発電出力PLをモニタし、直接計測された発電出力PLの値をフィードバックして発電出力PLと極大値(B点)との偏差が0(ゼロ)に近付くように永久磁石式発電機3の回転数を例えば回転数演算器42で制御するようにすることも可能である。このように永久磁石式発電機3の発電出力の計測値を基に、発電出力が極大となる回転数に近付くようにラジアル蒸気タービン1,2及び永久磁石式発電機3の回転数を制御することで、蒸気タービンの最適点又はその近辺での運転が実現し易く高い発電効率を確保することができる。
図5は本発明の第4の実施の形態に係る蒸気タービン発電設備の全体構成を表す概略図である。本図において既出図面と同様の部分には同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の蒸気タービン発電設備は、並列蒸気タービンシステム54と、直列蒸気タービンシステム55と、これら蒸気タービンシステム54,55に蒸気発生源10からの蒸気を供給する蒸気供給系統12と、この蒸気供給系統12を流れる蒸気の流量・圧力・温度をそれぞれ検出する流量検出手段61・圧力検出手段62・温度検出手段63と、流量検出手段61・圧力検出手段62・温度検出手段63からの検出信号を基に蒸気供給系統12を流れる蒸気の状態量を演算する蒸気状態量比較器46と、この蒸気状態量比較器46からの指令信号蒸気供給系統12に出力する出力器47とを備えている。並列蒸気タービンシステム54は例えば前述の蒸気タービン発電設備51又は51A等であり、直列蒸気タービンシステム55は例えば前述の蒸気タービン発電設備52等である。
蒸気供給系統12は、蒸気発生源10からの蒸気を流通させる主蒸気配管13、主蒸気配管13を分岐させて形成した分岐配管14−16からなる配管系と、分岐配管14−16にそれぞれ設けた切換弁20,18,19等の弁装置とからなる。分岐配管14は需要先50に、分岐配管15は並列蒸気タービンシステム54の主蒸気配管13に、分岐配管16は直列蒸気タービンシステム55の主蒸気配管13に接続している。蒸気供給系統12は、切換弁20,18,19の開閉パターンの切換により、並列蒸気タービンシステム54、直列蒸気タービンシステム55及びその他の熱の需要先50のうちから、蒸気発生源10からの蒸気の供給先を切り換えることができる。
流量検出手段61・圧力検出手段62・温度検出手段63の検出信号は蒸気状態量比較器46に出力される。蒸気状態量比較器46は、流量検出手段61・圧力検出手段62・温度検出手段63からの検出信号を基に蒸気供給系統12の主蒸気配管13を流れる蒸気の状態量(流量G0・圧力P0・温度T0)を演算し、演算した蒸気の状態量を基に蒸気発生源10からの蒸気の供給先を、並列蒸気タービンシステム54、直列蒸気タービンシステム55及び需要先50のうちから選択する。出力器47は、この蒸気状態量比較器46による選択結果に従って蒸気供給系統12の切換弁20,18,19に指令信号を出力し、並列蒸気タービンシステム54、直列蒸気タービンシステム55及び需要先50のいずれかに蒸気発生源10からの蒸気の供給先を確定する。
例えば、需要先50で食品加熱をするような場合、主蒸気配管13を流れる蒸気の温度T0が食品加熱に十分な値であれば、蒸気状態量比較器45により切換弁20,18,19のうち切換弁20のみを開いて需要先50へ蒸気を供給し、食品加熱等に蒸気を利用する。また、主蒸気配管13を流れる蒸気の流量G0が並列蒸気タービンシステム54を駆動するのに十分である場合は、蒸気状態量比較器45により切換弁20,18,19のうち切換弁18のみを開いて主蒸気配管13を流れる蒸気を並列蒸気タービンシステム54へ供給する。さらに、主蒸気配管31を流れる蒸気の圧力P0が直列蒸気タービンシステム55を駆動するのに十分である場合は、蒸気状態量比較器45により切換弁20,18,19のうち切換弁19のみを開いて主蒸気配管13を流れる蒸気を直列蒸気タービンシステム55へ供給する。
本実施の形態の場合、蒸気発生源10からの蒸気の供給先として、並列蒸気タービンシステム54、直列蒸気タービンシステム55及び需要先50を有しているので、前に説明した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。加えて、蒸気の状態の変化に応じて最も有効に蒸気を利用できる蒸気利用先に蒸気を供給することができるので、蒸気発生源10からの余剰蒸気をより有効に利用することができる。
図6は本発明の第5の実施の形態に係る蒸気タービン発電設備の全体構成を表す概略図である。本図において既出図面と同様の部分には同符号を付して説明を省略する。
図6に示す実施の形態の蒸気タービン発電設備は、図5の蒸気タービン発電設備の並列蒸気タービンシステム54を直列/並列蒸気タービンシステム53に代え、直列蒸気タービンシステム55、分岐配管16及び切換弁19を省略したものであり、その他の構成は図5の蒸気タービン発電設備と同様である。
直列/並列蒸気タービンシステム53は、並列蒸気タービンシステム及び直列蒸気タービンシステムの両方の機能を切り換えて選択的に使用することができるもので、直列/並列蒸気タービンシステム53を採用することで、図5の蒸気タービン発電設備のように並列蒸気タービンシステム及び直列蒸気タービンシステムの両方を設置する必要がなくなる。
図7は直列/並列蒸気タービンシステム53の全体構成を表す概略図である。本図において既出図面と同様の部分には同符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、直列/並列蒸気タービンシステム53は、第1ラジアル蒸気タービン1の出口と第2ラジアル蒸気タービン2の入口を接続する低圧蒸気供給配管39、分岐配管33・第1ラジアル蒸気タービン1の排気管40・低圧蒸気供給配管39にそれぞれ設けた切換弁26−28、低圧蒸気供給配管39に設けた圧力検出手段56及び温度検出手段57を追加した点を除き、図1の蒸気タービン発電設備51と実質的に同様の構成である。
なお、本実施の形態においては、流量検出手段61、圧力検出手段62、温度検出手段63、蒸気供給配管35、切換弁20については図6に示してある。また、圧力検出手段56及び温度検出手段57は、直列蒸気タービンシステムとして既に例示した図3の蒸気タービン発電設備52の圧力検出手段67及び温度検出手段68に相当する。また、直列蒸気タービンシステムとして運転する場合に第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の回転トルクの偏差が大きくならないように、配管32,39の流路径及び長さ、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2のタービン羽根車の寸法については事前に考慮されている。この点については図3の実施の形態で述べた通りである。
直列/並列蒸気タービンシステム53を用い、並列蒸気タービンシステムとして運転する場合と直列蒸気タービンシステムとして運転する場合の切換方法について説明する。なお、並列蒸気タービンシステム及び直列蒸気タービンシステムの機能については既に述べた通りである。また、ここでは需要先50に蒸気を供給する場合の説明は省略し、切換弁20が閉じて切換弁18が開いていることを前提とする。
蒸気状態量比較器46は、主蒸気配管13に設けた各検出器61−63からの検出信号を基に、例えば蒸気発生源10からの蒸気の流量G0が並列蒸気タービンシステムを駆動するのに十分な値であると判定した場合、出力器48を介して各弁に指令信号を出力し、分岐配管33の切換弁26及び排気管40の切換弁27を開け、低圧蒸気供給配管39の切換弁28を閉じる。これにより直列/並列蒸気タービンシステム53が並列蒸気タービンシステムとして利用可能となる。運転方法は図1に示した蒸気タービン発電設備51と実質的に同様である。
また、蒸気状態量比較器46は、主蒸気配管13に設けた各検出器61−63からの検出信号を基に、例えば蒸気発生源10からの蒸気の圧力P0が直列蒸気タービンシステムを駆動するのに十分な値であると判定した場合、出力器48を介して各弁に指令信号を出力し、低圧蒸気供給配管39の切換弁28を開け、分岐配管33の切換弁26及び排気管40の切換弁27を閉じる。これにより直列/並列蒸気タービンシステム53が直列蒸気タービンシステムとして利用可能となる。運転方法は図3に示した蒸気タービン発電設備52と実質的に同様である。また、直列/並列蒸気タービンシステム53が直列蒸気タービンシステムとして利用する場合、流量調節弁22の制御は、蒸気状態量比較器46による制御がトルク比較器44による制御に優先し、流量調節弁22は全開に開度調節されるものとする。
本実施の形態においても図5の実施の形態と同様の効果が得られ、しかも並列蒸気タービンシステムと直列蒸気タービンシステムが直列/並列蒸気タービンシステム53で兼ねられるので、図5のシステムに対して省スペース化の効果が大きい。
なお、以上においては第1及び第2ラジアル蒸気タービンを永久磁石式発電機3の両端に設けた場合を例に挙げて説明したが、両タービンを永久磁石式発電機3の片側に設けても良い。また、永久磁石式発電機3と同軸上に連結するラジアル蒸気タービンの数は2つに限定されず、1個でも良いし3つ以上でも良い。

Claims (7)

  1. 蒸気発生源からの蒸気により駆動されるラジアル蒸気タービンと、
    このラジアル蒸気タービンと同軸上に連結され、前記ラジアル蒸気タービンにより駆動されることで発電する永久磁石式発電機と、
    この永久磁石式発電機で発電された電力の周波数及び前記永久磁石式発電機の回転数を制御するインバータとを備え、
    前記ラジアル蒸気タービンが前記永久磁石式発電機の一方に連結された第1のラジアル蒸気タービンと前記永久磁石式発電機の他方に連結された第2のラジアル蒸気タービンからなり、
    前記蒸気発生源からの蒸気を分流させ前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンにそれぞれ供給する分岐配管をさらに備え、
    前記分岐配管を流れる蒸気の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記分岐配管を流れる蒸気の温度を検出する温度検出手段と、
    前記圧力検出手段及び前記温度検出手段からの検出信号を基に前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンの運転回転数を演算する回転数演算器と、
    この回転数演算器の演算結果を前記インバータに指令する出力器と
    を備えたことを特徴とする蒸気タービン発電設備。
  2. 請求項の蒸気タービン発電設備において、
    前記分岐配管に設けられ前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンへの蒸気の分配割合を調整する流量調整弁と、
    第1及び第2のラジアル蒸気タービンのそれぞれのタービン羽根車の径と分配される蒸気流量を基に前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンの回転トルクを比較し、前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンの回転トルクの偏差が設定範囲に収まるように前記流量調整弁の開度を制御するトルク比較器と
    を備えたことを特徴とする蒸気タービン発電設備。
  3. 請求項の蒸気タービン発電設備において、前記回転数演算器は、事前に求められた前記永久磁石式発電機の回転数と発電出力の関係の下、前記永久磁石式発電機の発電出力の計測値を基に、発電出力が極大となる回転数に近付くように前記永久磁石式発電機の回転数を制御することを特徴とする蒸気タービン発電設備。
  4. 蒸気発生源からの蒸気により駆動されるラジアル蒸気タービンと、このラジアル蒸気タービンと同軸上に連結され、前記ラジアル蒸気タービンにより駆動されることで発電する永久磁石式発電機と、この永久磁石式発電機で発電された電力の周波数及び前記永久磁石式発電機の回転数を制御するインバータとを備え、前記ラジアル蒸気タービンが前記永久磁石式発電機の一方に連結された第1のラジアル蒸気タービンと前記永久磁石式発電機の他方に連結された第2のラジアル蒸気タービンからなり、前記蒸気発生源からの蒸気を分流させ前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンにそれぞれ供給する分岐配管をさらに備えた並列蒸気タービンシステムと、
    蒸気発生源からの蒸気により駆動されるラジアル蒸気タービンと、このラジアル蒸気タービンと同軸上に連結され、前記ラジアル蒸気タービンにより駆動されることで発電する永久磁石式発電機と、この永久磁石式発電機で発電された電力の周波数及び前記永久磁石式発電機の回転数を制御するインバータとを備え、前記ラジアル蒸気タービンが前記永久磁石式発電機の一方に連結された高圧タービンと前記永久磁石式発電機の他方に連結された低圧タービンからなり、前記蒸気発生源からの蒸気を前記高圧タービンに供給する高圧蒸気供給配管と、前記高圧タービンの排気を前記低圧タービンに供給する低圧蒸気供給配管とをさらに備えた直列蒸気タービンシステムと、
    前記並列蒸気タービンシステム又は前記直列蒸気タービンシステムに前記蒸気発生源からの蒸気の供給先が切り換え可能に構成された蒸気供給系統と、
    この蒸気供給系統を流れる蒸気の流量を検出する流量検出手段と、
    前記蒸気供給系統を流れる蒸気の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記流量検出手段及び前記圧力検出手段からの検出信号を基に前記蒸気供給系統を流れる蒸気の状態量を演算し、演算した蒸気の状態量を基に前記蒸気発生源からの蒸気の供給先を選択する蒸気状態量比較器と、
    この蒸気状態量比較器による選択結果に従って前記蒸気供給系統に指令信号を出力し前記蒸気発生源からの蒸気の供給先を確定する出力器と
    を備えたことを特徴とする蒸気タービン発電設備。
  5. 請求項の蒸気タービン発電設備において、前記並列蒸気タービンシステム及び直列蒸気タービンシステムに代えて、並列蒸気タービンシステム又は直列蒸気タービンシステムとして運転切換可能な直列/並列蒸気タービンシステムを備えたことを特徴とする蒸気タービン発電設備。
  6. 蒸気発生源からの蒸気の圧力及び温度を基に、永久磁石式発電機の一方に連結された第1のラジアル蒸気タービンと前記永久磁石式発電機の他方に連結された第2のラジアル蒸気タービンの運転回転数を演算し、前記永久磁石式発電機の回転数を制御する蒸気タービン発電設備の運転方法であって、
    前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンのそれぞれのタービン羽根車の径と分配される蒸気流量を基に前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンの回転トルクを比較し、前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンの回転トルクの偏差が設定範囲に収まるように前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンへの蒸気分配量を制御することを特徴とする蒸気タービン発電設備の運転方法。
  7. 蒸気発生源からの蒸気の圧力及び温度を基に、永久磁石式発電機の一方に連結された第1のラジアル蒸気タービンと前記永久磁石式発電機の他方に連結された第2のラジアル蒸気タービンの運転回転数を演算し、前記永久磁石式発電機の回転数を制御する蒸気タービン発電設備の運転方法であって、
    前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンに前記蒸気発生源からの蒸気を分配するか、前記第1のラジアル蒸気タービンに前記蒸気発生源からの蒸気を供給し前記第1のラジアル蒸気タービンの排気を前記第2のラジアル蒸気タービンに供給するかを、前記蒸気発生源からの蒸気の流量及び圧力を基に切り換えることを特徴とする蒸気タービン発電設備の運転方法。
JP2008554949A 2007-01-26 2007-01-26 蒸気タービン発電設備及びその運転方法 Expired - Fee Related JP4901881B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/051299 WO2008090628A1 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 蒸気タービン発電設備及びその運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008090628A1 JPWO2008090628A1 (ja) 2010-05-13
JP4901881B2 true JP4901881B2 (ja) 2012-03-21

Family

ID=39644209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008554949A Expired - Fee Related JP4901881B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 蒸気タービン発電設備及びその運転方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4901881B2 (ja)
WO (1) WO2008090628A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8839622B2 (en) 2007-04-16 2014-09-23 General Electric Company Fluid flow in a fluid expansion system
US8400005B2 (en) 2010-05-19 2013-03-19 General Electric Company Generating energy from fluid expansion
US8739538B2 (en) 2010-05-28 2014-06-03 General Electric Company Generating energy from fluid expansion
JP5959816B2 (ja) * 2011-09-01 2016-08-02 三菱重工コンプレッサ株式会社 ラジアルガスエキスパンダ
US8984884B2 (en) 2012-01-04 2015-03-24 General Electric Company Waste heat recovery systems
US9018778B2 (en) 2012-01-04 2015-04-28 General Electric Company Waste heat recovery system generator varnishing
US9024460B2 (en) 2012-01-04 2015-05-05 General Electric Company Waste heat recovery system generator encapsulation
JP5717668B2 (ja) * 2012-02-20 2015-05-13 株式会社東芝 ターニング装置およびターニング方法
JP6013168B2 (ja) * 2012-12-12 2016-10-25 株式会社東芝 タービン過速度防止システム及び方法
KR101586830B1 (ko) 2014-11-24 2016-01-20 포스코에너지 주식회사 비상운전수단이 구비되는 터빈발전시스템과 그 비상운전방법
CN110230524A (zh) * 2019-03-12 2019-09-13 华电电力科学研究院有限公司 一种高效分布式余压发电电能质量管理系统及方法
JP7489847B2 (ja) 2020-07-14 2024-05-24 三菱重工マリンマシナリ株式会社 冷熱発電用のタービン
CN112832879A (zh) * 2020-12-28 2021-05-25 东方电气集团东方汽轮机有限公司 一种可切换高压缸的汽轮机发电系统
CN114658496B (zh) * 2022-03-21 2024-05-24 山东和信电力科技有限公司 一种并网机组控制优化系统及方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5575502A (en) * 1978-12-04 1980-06-06 Hitachi Ltd Radial turbine
JPH09112207A (ja) * 1995-10-18 1997-04-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 一体型タービン発電機
JPH10299574A (ja) * 1997-04-23 1998-11-10 Isuzu Ceramics Kenkyusho:Kk 排気熱回収エネルギでコンプレッサを駆動するセラミックエンジン
JP2003244996A (ja) * 2002-02-18 2003-08-29 Kawasaki Heavy Ind Ltd タービン発電装置
JP2004036523A (ja) * 2002-07-04 2004-02-05 Toppan Printing Co Ltd 排気処理装置
JP2007006684A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Ebara Corp 発電装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08218816A (ja) * 1995-02-16 1996-08-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 低温発電装置
JP2002247759A (ja) * 2001-02-21 2002-08-30 Toshiba Eng Co Ltd 電源装置および高周波電源装置
JP4003414B2 (ja) * 2001-06-29 2007-11-07 株式会社日立製作所 永久磁石式発電機を用いた発電装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5575502A (en) * 1978-12-04 1980-06-06 Hitachi Ltd Radial turbine
JPH09112207A (ja) * 1995-10-18 1997-04-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 一体型タービン発電機
JPH10299574A (ja) * 1997-04-23 1998-11-10 Isuzu Ceramics Kenkyusho:Kk 排気熱回収エネルギでコンプレッサを駆動するセラミックエンジン
JP2003244996A (ja) * 2002-02-18 2003-08-29 Kawasaki Heavy Ind Ltd タービン発電装置
JP2004036523A (ja) * 2002-07-04 2004-02-05 Toppan Printing Co Ltd 排気処理装置
JP2007006684A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Ebara Corp 発電装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008090628A1 (ja) 2008-07-31
JPWO2008090628A1 (ja) 2010-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4901881B2 (ja) 蒸気タービン発電設備及びその運転方法
JP6183994B2 (ja) トルクコンバータシステムを有するガスタービン圧縮機入口加圧
EP1985947B1 (en) Heat pump, method for controlling a heat pump, and method for modifying a heat pump
JP2005201260A (ja) 油圧装置を備えた風力発電プラントの制御システム
US8770914B2 (en) Steam turbine system and method for operating a steam turbine
JP5898951B2 (ja) 発電設備(powergenerationapparatus)
JP4764255B2 (ja) 小型貫流ボイラ発電システムおよびその運転制御方法
KR20100007770A (ko) 발전 설비
JP7477436B2 (ja) 水車式流量制御装置
CN104405457A (zh) 一种背压式汽轮机供热的能源梯级利用系统
JP5550787B2 (ja) 閉サイクルガスタービン
US9145794B2 (en) Apparatus and method for increasing power plant efficiency at partial loads
JP2006161698A (ja) 蒸気タービンの過負荷運転装置および蒸気タービンの過負荷運転方法
JPH0650105A (ja) 部分周蒸気タービンの熱消費率改善方法
CN204238990U (zh) 一种背压式汽轮机供热的能源梯级利用系统
JP5963305B2 (ja) 発電プラントの給水流量制御装置、および、通風流量制御装置
JP6004533B2 (ja) 蒸気タービンプラント
JP2012127243A (ja) タービンプラントおよびその運転方法
JP5804748B2 (ja) 蒸気送気システム及び蒸気送気方法
JP2009115410A (ja) 蒸気システム
CN219711598U (zh) 一种汽电双驱联合驱动的调速系统
KR101708991B1 (ko) 터빈 및 그의 운전 방법
JP2003254011A (ja) 多軸型コンバインドサイクル発電プラントの運転方法
CN110374835B (zh) 一种双机回热机组的给水泵变速驱动系统及驱动方法
Dariusz et al. Electrical energy recovery from network water pressure

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4901881

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees