JP4901660B2 - タッチパネル - Google Patents

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本発明は、上下に対向して配置された一対の基板の入力エリア内で任意の接触点を2次元座標として検出することができるタッチパネルに関する。
対向して配置された一対の基板を備え、基板間の入力エリア内で任意の接触点を2次元座標として検出するタッチパネルは、例えば、LCDやCRT等と共に一体的に組み立てられ、入力デバイスとして用いられるコンポーネントである。一方の基板と他方の基板は、互いに直交する方向でそれぞれ一対の額縁電極を有し、各一対の額縁電極にFPC(Flexible Print Circuit)を介して電気が供給されることにより、指やペンなどで押された任意の点のX座標及びY座標が検出されるようになっている。
導電膜方式タッチパネルの構造としては、図7に示すように、ベースガラス又はベースフィルムの対向面に透明導電膜が被着された基板を下部基板51とし、ベースフィルムの対向面に透明導電膜が被着された基板を上部基板52とし、下部基板51と上部基板52とを貼り合わせる構造が一般的に広く用いられている。下部基板51の縁部にはFPC54を接続するFPC圧着部56が設けられ、上部基板52の縁部にはFPC圧着部56に対応する部分に切欠部57が設けられている。
しかしながら、図7に示すようなタッチパネル50では、上部基板52にコの字状の切欠部57が設けられているため、切欠部57近傍で等電位線59が歪み、等電位線59のリニアリティが低下し、2次元座標位置の検出精度が低下するという問題があった。
ここで、”リニアリティ”とは、一対の額縁電極58の対向方向における電位勾配の直線的関係を評価するものであり、透明導電膜の内部抵抗値のバラツキや、一対の額縁電極58,58の内部抵抗値のバラツキに応じて変動する性質を持っている。リニアリティの変動幅(許容値)は、±1.5%以内であることが求められている。
このため、図8に示すように、切欠部57の影響を受けないように、一対の額縁電極58,58の向きを変更したり、図9に示すように、一対の額縁電極58,58の長さを短くし、切欠部を無くしたりして、等電位線59が歪まないように工夫がなされていた。しかし、一対の額縁電極58,58の向きに制約がある場合には、図8に示すように、一対の額縁電極58,58の向きを変更できないことがあった。また、図9に示すようにした場合は、下部基板51と上部基板52との接着面積が小さくなり、強度が低下するという問題があった。
等電位線(電気抵抗)のリニアリティを改善した従来のタッチパネルの一例として、特許文献1で開示されているものが知られている。特許文献1では、「前記導電膜3には、図4に示すようなレーザ加工機22を用いて、YAGレーザ光23で例えば30μmの幅のスリット4が2000μmの間隔で縦方向に穿設されている」と記載され、また「透明導電パネルの導電膜に簡素な工程でスリットを穿設して電気抵抗の直線性を改善し」と記載されている。
特開平6−214705号公報(段落番号0014,0019)
特許文献1で開示されているタッチパネルに形成されたスリットは、タッチパネルの操作エリア(入力エリア)の透明導電膜と操作エリア外の透明導電膜を完全に分離し、電位の歪みが操作エリアに影響しないように遮断しているものである。このため、操作エリア内での電気抵抗の歪みを確実に防止することができるようになっている。しかし、スリットを形成するためだけに使用する専用の設備が必要になり、また、工程数も増えるため、コストアップになるという問題があった。
本発明は、上記した点に鑑み、一方の基板にFPC圧着部に対応する切欠部が設けられている場合において、等電位線(電気抵抗)のリニアリティを簡易な方法で改善でき、精度の高い位置検出を行うことができるタッチパネルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載のタッチパネルは、上下に対向して配置され、対向面に導電性を有する導電膜がそれぞれ被着されている一対の基板を備え、一方の基板の縁部には、前記導電膜に電気を供給するFPCが電気的に接続するFPC圧着部が設けられ、他方の基板の縁部には、一対の額縁電極の間に位置する前記FPC圧着部に対応する部分において前記導電膜とともに前記基板が切り欠きされている切欠部が設けられているタッチパネルにおいて、前記切欠部の開口端側が、奥側から開口端側へ向かって漸次幅広になることを特徴とする。
また、請求項2記載のタッチパネルは、請求項1に記載のタッチパネルにおいて、前記切欠部の開口端が、0〜45゜の勾配又はテーパで傾斜していることを特徴とする。
また、請求項3記載のタッチパネルは、請求項1又は2に記載のタッチパネルにおいて、前記切欠部に隣接する一側の縁部に、前記一対の額縁電極の対向する方向に対して直交する方向に延びる垂直方向成分を有するスリットが所定の間隔で多数設けられていることを特徴とする。
また、請求項4記載のタッチパネルは、請求項3に記載のタッチパネルにおいて、前記スリットが、少なくとも前記導電膜を貫通していることを特徴とする。
また、請求項5記載のタッチパネルは、請求項3又は4に記載のタッチパネルにおいて、前記スリットが、ビク型、彫刻型又は金型を用いた加工により形成されていることを特徴とする。
また、請求項6記載のタッチパネルは、請求項3〜5の何れか1項に記載のタッチパネルにおいて、前記スリットが、前記垂直方向成分の先端側に続く水平方向成分を有することを特徴とする。
また、請求項7記載のタッチパネルは、請求項〜6の何れか1項に記載のタッチパネルにおいて、前記導電膜が、金属酸化物又は有機導電性ポリマであることを特徴とする。
また、請求項8記載のタッチパネルは、請求項〜7の何れか1項に記載のタッチパネルにおいて、前記一方の基板が固定側の下部基板であり、前記他方の基板が操作側の上部基板であり、該上部基板のベースフィルムがPET、PC、PESであることを特徴とする。
以上の如く、本発明によれば、他方の基板上で一対の額縁電極の間に位置する切欠部の開口端側が、奥側から開口端側へ向かって漸次幅広になるように、所定の角度で傾斜しているから、切欠部の近傍で等電位線の歪みを抑制される。このため、一方の額縁電極から他方の額縁電極へ向かう電流の流れの方向が急激に変化することを防止することができる。したがって、等電位線のリニアリティを簡易な方法で改善でき、精度の高い位置検出を行うことができる。
また、本発明によれば、切欠部に隣接する一側の縁部に、一対の額縁電極の対向する方向に対して直交する方向に延びる垂直方向成分を有するスリットが所定の間隔で多数設けられているから、一対の額縁電極の間を流れる電流は、スリットの先端側を通って流れるようになる。一対の額縁電極の間を流れる電流が切欠部の周囲に回り込むこと、すなわち、電流の流れの方向が急激に変化することを防止することができる。したがって、等電位線のリニアリティを簡易な方法で改善でき、精度の高い位置検出を行うことができる。
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図6は、本発明に係るタッチパネルの一実施形態を示すものである。
図1にはタッチパネル1を組み立てた状態の平面図が示されている。本実施形態の導電膜式タッチパネル1は、例えば、携帯電話や、PDAや、スマートフォンなどのディスプレイパネルとして適用されるものであり、図示しないLCD等の装置本体に固定される下部基板2と、下部基板2に対向配置される操作側の上部基板3と、両基板2,3と装置本体とを電気的に相互接続するFPC(Flexible Print Circuit)4とを備えている。
両基板2,3は、額縁部分の内側で100μm程度のギャップを有するように、両面テープで貼り合わされるようになっている。なお、両基板2,3間には、上下の基板2,3が不用意に接触して、誤作動することを防止するための図示しないドットスぺーサが複数設けられている。
下部基板2には、例えば、上部基板3に対する対向面に導電膜シートとしてのITO(Indium Tin oxide)フィルムを有するガラス基材が適用されることができる。ガラス基材には、例えば厚さ0.7mm〜1.8mmのソーダライムガラスを用いることができる。基材には、光透過性の良い、好ましくは透過率80%以上の樹脂基材を用いることもできる。樹脂基材には、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリカーボネイト(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等を適用することもできる。
ITOフィルムは、透明導電膜としてのインジウム・錫酸化物である。ITOフィルムは、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法、印刷法等で形成されている。ITOフィルムは、両基板2,3に形成されている各一対の額縁電極20(下部基板2の額縁電極は図示せず)に比べて高抵抗値であることが求められ、ガラス基材に100〜150Åの厚さに形成される。ITOフィルムのシート抵抗値は、額縁電極8,8のシート抵抗値に比べは100倍以上であることが必要とされている。
下部基板2は、外周側に矩形枠状の額縁部分を有している。額縁部分は、タッチパネル1の内周側の操作エリア12に対する非操作エリアであり、フレーム相当部分である。額縁部分の長辺側で一対の対向辺には、互いに平行で透明な図示しない額縁電極が設けられている。後述する上部基板3には、額縁部分の短辺側に一対の額縁電極8,8が設けられている。すなわち、両基板2,3は、一対の額縁電極8,8(下部基板2の額縁電極は図示せず)が互いに直交するように上下に貼り合わされ、操作エリア12内で指やペン等で入力された入力点のX−Y座標(二次元座標)がFPC4を介して検出される仕組みになっている。
一対の額縁電極は、ITOフィルムに電圧を印加して一対の額縁電極の対向する方向に電位勾配を生じせしめるものであり、一方がアノード額縁電極、他方がカソード額縁電極である。個々の額縁電極は、額縁電極層の外側に絶縁層を有しており、額縁電極層は、例えば、スクリーン印刷や導電性を有する両面テープを用いた接着などでガラス基材の表面に形成されている。額縁電極層は、外表面が絶縁層で覆われることで、外部から絶縁保護されると共に、マイグレーションが防止されるようになっている。額縁電極層は、ITOフィルムと電気的に接続し、FPC4を介して図示しない装置本体との間で信号の授受が行われるようになっている。
額縁部分の長辺側の中央部には、FPC4が電気的に接続するFPC圧着部6が設けられている。FPC4を下部基板2に圧着する際は、FPC4と下部基板2との間に熱硬化性の接着剤を介在させた状態で、接着剤を所定温度に加熱しながらFPC4を下部基板2に押し付けることで、FPC4と下部基板2とが圧着接続するようになっている。FPC4が下部基板2に圧着された状態で、FPC4の4本の回路と下部基板2のランド(銀ペースト)とが、電気的に導通した状態となる。接着剤には、銀粒子を有する異方性導電性接着剤などを用いることも可能である。
FPC4は、下部基板2上に重ねられて圧着されたものであるため、FPC4の厚みに相当する分だけ出っ張った格好になる。このため、上部基板3の長辺側の中央部には、FPC圧着部6を迂回するように切欠部7が設けられている。切欠部7が設けられているから、上下の基板2,3を重ねたときに、上部基板3が出っ張ることが防止され、タッチパネルの表面平滑性が保たれるようになっている。なお、切欠部7についての詳細は後述する。
また、額縁部分の短辺側で他の一対の対向辺は、絶縁部として形成されている。後述する上部基板3にも、同様の絶縁部が額縁部分の長辺側に設けられている。絶縁部は、両基板2,3を貼り合わした際に、相手側基板3,2の額縁電極に絶縁性の両面テープを介して接着される。
図1に示すFPC4は、銅箔の精密エッチングで形成された回路5a〜5dを絶縁特性や耐熱性に優れるポリイミドフィルムでサンドイッチした構造で、屈曲性を有する回路体であり、下部基板2の長辺側で圧着接続されている。FPC4の厚みは、制限されるものではないが、一般的なタッチパネルに使用されるFPCの厚みは数100μm程度である。FPC4は4本5a〜5dの回路を有しており、2本の回路5a,5bの端部には、図示しないランドを介して下部基板2の一対の額縁電極が接続し、他の2本の回路5c,5dの端部には、同じくランドを介して上部基板3の一対の額縁電極8,8が接続している。
上部基板3は、指やペン等で押圧される側の基板であり、下部基板2に対する対向面にITOフィルムを有するPET基材が好適に用いられる。PET基材の厚みは、用途により異なるものであるが、例えば150μm〜200μmである。基材は、PET基材に限られず、可撓性を有するものであれば他の樹脂材料からなる基材を適用することも可能である。例えば、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリカーボネイト(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等を適用することもできる。
上部基板3の外表面には、基板3の表面硬度や耐擦傷性等を高めるために、図示しないハードコート層が数μmの厚さに設けられている。上部基板3の対向面には、下部基板2と同様にして、外側に矩形状の額縁部分を有している。額縁部分の短辺側の一対の対向辺には、互いに平行な額縁電極8,8が設けられ、長辺側の一対の対向辺には、図示しない互いに平行な絶縁部が設けられている。なお、額縁電極8及び絶縁部の構成は、下部基板2の額縁電極及び絶縁部の構成と略同様である。
上部基板3の長辺側の縁部で、下部基板2のFPC圧着部6に対応する部分には、上述したように、FPC圧着部6を迂回するように切欠きされた切欠部7が形成されている。切欠部7は、底部10aと、底部10aの両端に続き開口端に至る側部10bとを有している。切欠部7の開口端側はテーパ形状をなしており、奥側から開口端側に向かい漸次幅広に形成されている。切欠部7の両側の側部10bが傾斜している場合は、切欠部7の形状を、深さDと、側部10bの傾斜角度θとで規定することができる。深さDは、タッチパネル1の非操作エリアの寸法Wの4/5以下に規定され、傾斜角度θは0゜〜45゜に規定されている。切欠部7のD寸法と傾斜角度θが小さいほど、等電位線9の歪みによる影響が少なくなることを意味している。
図2は、本実施形態の変形例を示したものである。FPC圧着部6が下部基板2の長辺側で一方の側に寄って設けられている場合には、FPC圧着部6に対応する切欠部7Aの片側の側部10bのみ傾斜形成することも可能である。すなわち、切欠部7Aの片側の側部10bのみ傾斜している場合は、切欠部7Aの形状を、深さDと、片側側部10bの傾斜角度θとで規定することができる。
すなわち、本発明に係るタッチパネル1,1Aの切欠部7,7Aの形状は、図1に示すように、切欠部7の両側の側部10b,10bが傾斜していても、図2に示すように、切欠部7Aの片側の側部10bが傾斜していてもよい。図2では、切欠部7Aの位置が片側に寄っているため、切欠部7Aの両側側部10bが傾斜形成されている場合に比べて片側側部10bの傾斜角度θが小さくなっている。このため、図2は図1に比べて、等電位線9の歪みによる影響が少なくなることを表している。
タッチパネル1,1Aの二次元位置の測定原理は、従来と同じ原理であり、上部基板3の操作力エリア12の任意の一点を押圧すると、上部基板3が撓んで上部基板3のITOフィルムの一点が下部基板1のITOフィルムの一点に接触し、その接触位置で電気的導通が行われ、各基板2,3においてITOフィルムの内部抵抗に依存する電圧値がそれぞれ検出され、下部基板2でY座標が求められ、上部基板3でX座標が求められる。詳細な測定原理については、例えば特開2005−190236号公報を参照されたい。
以上のように、本実施形態のタッチパネル1,1Aによれば、上部基板上で一対の額縁電極の間に位置する切欠部の少なくとも片側の側部が傾斜形成されているから、傾斜形成された側部を有する側において、等電位線の歪みが抑制され、精度の高い位置検出を行うことができる。
次に、本発明に係るタッチパネルの第2の実施形態について説明する。本実施形態のタッチパネル1B〜1Eは、図3〜図6に様々なバリエーションで示されるように、上部基板2の切欠部7Bの近傍に、縁部に対して垂直に延びる多数のスリット20が形成されている点で、第1の実施形態のタッチパネル1,1Aと相違する。本実施形態における切欠部7Bはコ字状を成しているが、第1の実施形態で示されている切欠部7,7Aのように、傾斜している側部10bを有してもよい。すなわち、本実施形態と第1の実施形態を組み合わせることも可能である。その他の構成部分は、第1の実施形態と共通するため、重複する説明を省略することとする。
スリット20は、一対の額縁電極8,8間を流れる電流が切欠部7Bの方へ回り込むことを防止するために、一対の額縁電極8,8に対向する方向と直交する方向に多数設けられている。これにより、一対の額縁電極8,8の対向する方向と直交する方向に延びる等電位線9(図1及び図2参照)の歪みが防止されるようになっている。スリット20の長さLは、非操作エリアの寸法Wの1/5以上、かつ、切欠部7Bの深さD以下であることが好ましい。スリット20が短すぎると効果が少なく、スリット20が長すぎると逆効果になるためである。隣接するスリット20の間隔Pは、上部基板3上の一対の額縁電極8,8間の距離Fの1/4以下であることが好ましい。スリット20の間隔Pは広すぎると効果が少なく、間隔Pが狭すぎると、スリット20を入れる工数がそれだけ多くかかるためである。
スリット20は、上部基板3の打抜加工に用いられる機械を使用し、ビク型、彫刻型又は金型を用いた加工により形成されている。これにより、スリット20を形成するための特別な機械を必要とすることなく、容易にスリット20を形成することができる。ビク型を使用してスリット20を形成する場合は、ビク型のカッタ刃の上に上部基板3を置き、プレスすることによりスリット20を簡単に形成することができる。スリット20の位置や長さの精度を高める場合に、彫刻型や金型を使用することが好ましい。このような方法で形成されたスリット20は、必ずしも導電膜及びフィルムベースを貫通している必要はなく、少なくとも導電膜を貫通していれば十分である。
図4〜図6は、第2の実施形態のタッチパネルの変形例をそれぞれ示したものである。図4のスリット20Aは、T字状をなし、垂直方向成分と水平方向成分を有している。すなわち、図3で示されている垂直なスリット20の先端部が水平方向に二又に分岐されたものである。ここで、スリット20Aの垂直方向成分とは一対の額縁電極8,8の対向する方向に直交する方向の成分であり、スリット20Aの水平方向成分とは一対の額縁電極8,8の対向する方向に平行な方向の成分である。
図5のスリット20Bは、図3で示されている垂直なスリット20の先端部が一方向に90゜曲がったものであり、図4と同じように垂直方向成分と水平方向成分を有している。図6のスリット20Cは、スリット20Cの垂直方向部分と水平方向部分のコーナ部が円弧状に形成されたものである。
このように、図4〜図6で示されるスリット20A〜20Cが水平方向成分を有することにより、等電位線9の歪みが効果的に抑制され、より一層精度の高い位置検出を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態では、下部基板2と上部基板3の対向面にはITO膜が被着されているが、ITO膜に代えて導電性ポリマを被着することも可能である。また、第1の実施形態の図1では、切欠部7の両側の側部10bの傾斜角度が同じ角度になっているが、両側の側部10bの傾斜角度を異なる角度にすることも可能である。また、図1及び図2で示す切欠部7の傾斜形成された側部10bは直線状であるが、曲線状または階段状でもよい。また、第2の実施形態で説明されたスリット20,20A〜20Cの間隔Pは等間隔である必要はなく、不等間隔であってもよい。
本発明に係るタッチパネルの第1の実施形態を示す平面図である。 図1に示すタッチパネルの変形例を示す平面図である。 本発明に係るタッチパネルの第2の実施形態を示す平面図である。 図3に示すタッチパネルの変形例を示す平面図である。 同じく図3に示すタッチパネルの変形例を示す平面図である。 同じく図3に示すタッチパネルの変形例を示す平面図である。 従来のタッチパネルの一例を示す平面図である。 同じく従来のタッチパネルの他の一例を示す平面図である。 同じく従来のタッチパネルの他の一例を示す平面図である。
符号の説明
1 タッチパネル
2 下部基板
3 上部基板
4 FPC
6 FPC圧着部
7 切欠部
9 等電位線
20 スリット

Claims (8)

  1. 上下に対向して配置され、対向面に導電性を有する導電膜がそれぞれ被着されている一対の基板を備え、一方の基板の縁部には、前記導電膜に電気を供給するFPCが電気的に接続するFPC圧着部が設けられ、他方の基板の縁部には、一対の額縁電極の間に位置する前記FPC圧着部に対応する部分において前記導電膜とともに前記基板が切り欠きされている切欠部が設けられているタッチパネルにおいて、
    前記切欠部の開口端側が、奥側から開口端側へ向かって漸次幅広になるタッチパネル。
  2. 前記切欠部の開口端が、0〜45゜の勾配又はテーパで傾斜している請求項1に記載のタッチパネル。
  3. 記切欠部に隣接する一側の縁部に、前記一対の額縁電極の対向する方向に対して直交する方向に延びる垂直方向成分を有するスリットが所定の間隔で多数設けられている請求項1又は2に記載のタッチパネル。
  4. 前記スリットが、少なくとも前記導電膜を貫通している請求項に記載のタッチパネル。
  5. 前記スリットが、ビク型、彫刻型又は金型を用いた加工により形成されている請求項3又は4に記載のタッチパネル。
  6. 前記スリットが、前記垂直方向成分の先端側に続く水平方向成分を有する請求項3〜5の何れか1項に記載のタッチパネル。
  7. 前記導電膜が、金属酸化物又は有機導電性ポリマである請求項1〜6の何れか1項に記載のタッチパネル。
  8. 前記一方の基板が固定側の下部基板であり、前記他方の基板が操作側の上部基板であり、該上部基板のベースフィルムがPET、PC、PESである請求項1〜7の何れか1項に記載のタッチパネル。
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