JP2012203696A - タッチパネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】異方導電性接着剤の流動制御手段として、FPCケーブル4のケーブル先端部4Tにおいて、各導電パターン4P間に逃がし領域部10a、10bが設けられている。逃がし領域部10a、10bでは、ベースフィルム4bを矩形溝状に切り欠いている。
これにより、余分な異方導電性接着剤を逃がし領域部10a、10bである矩形溝から逃がしている。
【選択図】図3
Description
タッチパネルは、パネル表面の所望位置を操作者がペンや指で触れることにより、表示装置に要求される二次元座標データを入力指示するものであり、特に、それ自体透明な構造を有するタッチパネルが、広く利用されている。
このようなタッチパネルのうち、抵抗膜方式タッチパネルは、ITO(インジウムと錫の酸化物との合金)等の透明導電膜をもつ透明電極基板を上下に対向させ、空隙を介して外枠部分を貼り合わせ、さらに、外部に信号を取り出すための配線部を導電接着剤により接続して構成されるものである。
上下透明電極基板の一方には電圧が印加され、もう一方の透明電極基板が電位検出の役割をなす。
このような上下透明電極基板のうちの上の透明電極基板を押下げることで、上下透明電極基板が接触した箇所の電位を検出することで押下げ位置を導く。上下の透明電極基板のそれぞれ電極面の外枠部分には導電インクによる印刷によって、印刷配線部(配線パターン)が形成され、印刷配線部に導電接着剤によって接続された配線部を通じ、印刷配線部を介して透明電極基板に電位分布を印加し、あるいは電位を検出するのである。
これにより、余分な異方導電性接着剤が多少、外部にはみ出して、面方向に拡がっても、面方向へは絶縁性を示すことから、短絡のおそれはない。
なお、第1および第2電極基板における配線パターンと配線部との接続箇所に向けて、配線部における先端部を案内挿入することができるので、作業効率が大幅に向上することが期待できる。
図1、図2に本発明の一実施形態に係るタッチパネル1を示す。
このタッチパネル1は抵抗膜方式のタッチパネル1(以下、抵抗膜方式タッチパネル1)で、この抵抗膜方式タッチパネル1はそれぞれの一面に導電膜(例えばITO(インジウムと錫の酸化物との合金)等の透明導電膜)を積層した第1電極基板11aおよび第2電極基板11bを具備する。これら第1、第2電極基板11a、11bは、互いに導電膜形成面を対向させると共に、第1、第2電極基板11a、11bを、空隙を隔てた状態で互いに外枠部11Eを介して粘着剤2により貼り合わせて構成している。
また、第1、第2電極基板11a、11bの導電膜形成面側には、それぞれ第1、第2電極基板11a、11bの外枠部11Eに沿って、縦横に配線パターン3(3v1,3v2,3h1,3h2)が形成されている。
第1、第2電極基板11a、11bの外枠部11Eには、粘着剤2により貼り合わされてないターミナル部11Pが設けられている。ターミナル部11Pには、配線パターン3v1,3v2,3h1,3h2の接続先端部が等間隔ごとに配設されている。
そしてかかるターミナル部11Pには、外部に信号を取り出すための配線部4(以下、FPCケーブル4)が差し込まれ(後述)、フィルム状の異方導電性接着剤を用いて熱圧着して配線パターン3とFPCケーブル4とを電気的に接続するようにしている。
下部透明電極基板11aは、例えば方形状のガラス基板にITO(インジウムと錫の酸化物との合金)等の透明導電膜を成膜して構成されている。
また、そして透明導電膜上には、配線パターン3が、銀含有の導電性インク材料や、カーボン含有の導電性インク材料を用いて印刷によって帯状に形成されている。なお、下部透明電極基板11aは、ガラス基板の他に、光透過率が高く、成形精度に優れ、硬質である樹脂材料が好適である。樹脂材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)他、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等が挙げられる。
また、上部透明電極基板11bにおいても、下部透明電極基板11aの配線パターン3v1,3v2が形成された上面に対向する下面側に、下部透明電極基板11aの配線パターン3v1,3v2と直交する方向に、印刷によって帯状に配線パターン3h1,3h2が形成されている。
FPCケーブル4は、例えば厚み12μmから50μmのフィルム状の基部材(ベースフィルム4b)裏表両面上に、厚み12μmから50μm程度の導電パターン4Pを形成したもので、全体の厚さが略100μmのものを用いている。
かかるFPCケーブル4は、下部および上部透明電極基板11a、11bのターミナル部11Pに対応して先端幅広のケーブル先端部4Tを有している(図1参照)。ケーブル先端部4Tには、ターミナル部11Pにおける配線パターン3v1,3v2,3h1,3h2の接続先端部に対応して、導電パターン4Pがそれぞれ接触できるように、導電パターン4Pの接続先端部が所定間隔ごとに配設されている。
先ず、FPCケーブル4のケーブル先端部4Tを下部および上部透明電極基板11a、11bのターミナル部11Pに差し込む。なお、ケーブル先端部4Tが差し入れしやすくするための形状、構造(後述)を備えることにより、ケーブル先端部4Tを支障なく、ターミナル部11Pに円滑に差し込むことができる。
そして、逃がし領域部10a、10bである矩形溝状に切り欠いたベースフィルム4bから、余分な異方導電性接着剤を流出させることができるので、ターミナル部11P側から下部および上部透明電極基板11a、11b側の配線パターン3v1,3v2,3h1,3h2に余分な異方導電性接着剤が流動することを防止することができる。
その結果、余分な異方導電性接着剤の存在によって、接続箇所の外で、タッチパネルの配線パターンが断線することを防止でき、良好な電気的接続を達成することができる。
すなわち、ここでの異方導電性接着剤の流動制御手段は、FPCケーブル4のケーブル先端部4Tにおいて、各導電パターン4P間に設けられたベースフィルム4b上に、堰部20a、20bを配設して構成されている。
これにより、FPCケーブル4のケーブル先端部4Tを下部および上部透明電極基板11a、11bのターミナル部11Pに差し入れて、異方導電性接着剤を用いて熱圧着しても余分な異方導電性接着剤は、各導電パターン4P間の逃がし領域部10a、10bにおける堰部20a、20bによってターミナル部11Pから下部および上部透明電極基板11a、11b側の配線パターン3v1,3v2,3h1,3h2に流動することが防止される。
その結果、余分な異方導電性接着剤の存在によって、接続箇所の外で、タッチパネルの配線パターンが断線することを防止でき、良好な電気的接続を達成することができる。
これにより、異方導電性接着剤を用いて熱圧着しても余分な異方導電性接着剤はFPCケーブル4のケーブル先端部4Tにおいて、各導電パターン4P間の接続先端部間に設けられた逃がし穴40a、40bに流動し、下部および上部透明電極基板11a、11b側に流動することはない。
これにより、FPCケーブル4のケーブル先端部4Tと下部および上部透明電極基板11a、11bとの接続箇所において、導電パターン4Pの接続先端部を支持するベースフィルム4bが、下部および上部透明電極基板11a、11bのターミナル部11Pにおける配線パターン3v1,3v2,3h1,3h2の接続先端部を越えて配線パターン3v1,3v2,3h1,3h2を覆うことができる。そのため、異方導電性接着剤を用いて熱圧着して、余分な異方導電性接着剤が下部および上部透明電極基板11a、11b側に流動しても、接続先端部を越えて配線パターン3v1,3v2,3h1,3h2に流動するのを防止することができる。
これにより、異方導電性接着剤を用いて熱圧着しても余分な異方導電性接着剤は、第1および第2電極基板における配線パターンの接続部先端側の堰状パターン50a、50bによって流動が制御され、下部および上部透明電極基板11a、11b側に流動することが防止される。
例えば、図3の異方導電性接着剤の流動制御手段では、FPCケーブル4のケーブル先端部4Tにおける各導電パターン4P間の逃がし領域部10a、10bでは、ベースフィルム4bを矩形溝状に切り欠いているが、凹曲線溝状に切り欠くようにしてもよい。
FPCケーブル4のケーブル先端部4Tは、厚さが薄く、可撓性のものであり、差し入れ位置、姿勢がずれると、先端が折れ曲がったりして所定の位置への差し入れが困難となり、次工程の熱圧着工程を所定通り進めることができず、確実な電気的接続の達成が困難となるおそれがあるからである(図9参照)。なお、図9では、明確化のために模式的に拡大して示している。
すなわち、例えば、図10に示すように、ケーブル先端部4Tに、ケーブル先端部4Tに先立ってケーブル先端部4Tをターミナル部11Pの開口部内に確実に案内挿入させるためのガイド突部5を設けることができる。ガイド突部5は、挿入抵抗を減らすために先端円弧形状に形成されている。
なお、ガイド突部5は、図10に示すような形状に限られない。図示は省略するが、例えば、ガイド突部5の厚さを変えたり(厚薄)、あるいは硬さをより硬くしたものを用いることができる。
上下双方のガイド部材6は、ケーブル先端部4Tに後端側を接着剤により接合している。
ガイド部材6を上下に設けた場合、ガイド部材6間の間隔は、上部透明電極基板11a、11bの上下両表面間の厚さに等しい。
なお、このようなガイド部材6を上下に設けた構造では、図示は省略するが、ケーブル先端部4Tに、ケーブル先端部4Tに先立ってケーブル先端部4Tをターミナル部11Pの開口部内に確実に案内挿入させるための、厚さを変えた、あるいは硬さを硬くした先端部を設けることもできる。さらにガイド部材6を上下に設けた構造では、上下双方のガイド部材6の先端側を樹脂などで補強する構造としてもよい。
11a 下部透明電極基板
11b 上部透明電極基板
11E 外枠部
11P ターミナル部
2 粘着剤
3(3v1,3v2,3h1,3h2) 配線パターン
4 FPCケーブル
4T ケーブル先端部
4P 導電パターン
4b ベースフィルム
5 ガイド突部
6 ガイド部材
7 側部ガイド部材
10a、10b 逃がし領域部
20a、20b、30a、30b 堰部
40a、40b 逃がし穴
50a、50b 堰状パターン
Claims (11)
- それぞれの一つの面に導電膜を形成し、該導電膜上に配線パターンを形成した第1電極基板および第2電極基板を、互いに導電膜形成面を対向させて空隙を隔てた状態で貼り合わせる一方、前記第1および第2電極基板における配線パターンと外部に信号を取り出すための配線部における導電パターンを異方導電性接着剤により電気的に接続してなる、タッチパネルにおいて、
前記第1および第2電極基板と前記配線部の先端部との接続箇所には、熱圧着接続時における異方導電性接着剤の流動を制御する流動制御手段が設けられている、ことを特徴とするタッチパネル。 - 前記流動制御手段は、前記配線部の先端部における導電パターンに隣接して設けられた逃がし領域部である、ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
- 前記流動制御手段は、前記配線部の先端部における導電パターンに隣接して設けられた堰部である、ことを特徴とする請求項1または2記載のタッチパネル。
- 前記流動制御手段は、前記接続箇所において、前記第1および第2電極基板における導電パターンの接続先端部に隣接して設けられた堰部である、ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
- 前記流動制御手段は、前記配線部の先端部における導電パターンに隣接して設けられた逃がし穴である、ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
- 前記流動制御手段は、前記配線部の先端部における導電パターンを担持する基材部を、先端側に突出させて構成されている、ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
- 前記流動制御手段は、前記接続箇所における前記第1および第2電極基板の配線パターンの接続先端部に延設される堰状パターンである、ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
- 前記配線部における先端部に、前記第1および第2電極基板と前記配線部との接続箇所に向けて、前記配線部における先端部を案内挿入するガイド突部が設けられていることを特徴とする請求項1−7記載のうち、いずれか1項に記載のタッチパネル。
- 前記第1および第2電極基板と前記配線部との接続箇所に向けて、前記配線部における先端部を案内挿入するために、前記配線部における先端部に、前記第1および第2電極基板における双方または一方の表面に、接した状態で摺動進入可能な、ガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1−7記載のうち、いずれか1項に記載のタッチパネル。
- 前記第1および第2電極基板と前記配線部との接続箇所に、前記配線部における先端部を位置決めガイドするための側部ガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項8に記載のタッチパネル。
- 前記配線部における先端部は、曲線状に突出する形状に形成されている、ことを特徴とする請求項1−7記載のうち、いずれか1項に記載のタッチパネル。
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