JP4901493B2 - 生理用ナプキンの包装構造 - Google Patents

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本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品を清拭シートと共に包装材によって包装してなる吸収性物品の包装構造に関する。
生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、使い捨ておむつ等の吸収性物品は、多くの場合、1個ごと包装材によって個装されて市販されている。
ところで、吸収性物品の着用前に、着用者の肌に付着した排泄物や経血を清拭シートで拭き取ることが行われているが、その際、清拭シートを別途用意する必要があり、不便であった。
このような不便を解消するために、包装材からなる包装袋の中に、吸収性物品と共に清拭シートを同梱する技術が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)
実開平3−13130号公報 実開平2−1123号公報
しかし、特許文献1,2に記載の技術においては、清拭シートを使用する前に、包装袋を開封する作業と包装袋から清拭シートを取り出す作業が必要であり、作業効率が高くなかった。清拭シートによる拭き取り、ナプキン等の装着は、できる限り手早く行われることが望ましく、これら一連の作業をスムーズに行うことのできる技術が要望されていた。
従って、本発明の目的は、清拭シートを内包する吸収性物品の包装構造において、清拭シートの作業性に優れた吸収性物品の包装構造を提供することにある。
本発明は、縦長の吸収性本体を有する吸収性物品を、包装材と共に長手方向に折り畳み、該包装材の所定箇所を封止してなる吸収性物品の包装構造であって、前記吸収性物品の構成部材に、該構成部材と同一の材料から形成された清拭シートが切り離し可能に連接されている吸収性物品の包装構造を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品の包装構造は、ナプキン等の吸収性物品の構成部材、例えば、吸収性本体や、該吸収性本体の左右両側に延設された一対のウイング部に対し、該構成部材と同一の材料から形成された清拭シートが切り離し可能に連接されているため、清拭シートの取り出し作業を簡便に行うことができ、清拭シートの作業性に優れている。
以下、本発明の吸収性物品の包装構造を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。
本発明の第1実施形態としての吸収性物品の包装構造は、図1に示すように、生理用ナプキン1を、包装材2と共にその長手方向に折り畳み、該包装材2の所定箇所(両側部2a,2a)を封止してなる生理用ナプキンの包装構造10である。
第1実施形態における生理用ナプキン1(以下、ナプキン1ともいう)は、図2〜図4に示すように、肌当接面を構成する表面シート11、非肌当接面を構成する裏面シート12及びこれらの間に介在する吸収層としての液保持性の吸収体13を具備し、実質的に縦長の形状を有している。
ナプキン1は、図3に示すように、長手方向の一端部から他端部に向かって順に、着用時に着用者の腹部寄りの位置に配される前方部A、着用者の液排泄部に対向配置される排泄部対向部B及び着用者の背中寄りの位置に配される後方部Cを有している。
ナプキン1は、その幅方向の中央部分に、表面シート11、吸収体13及び裏面シート12がこの順に積層された構成の吸収性本体14を有し、該吸収性本体14の左右両側に、吸収体13の両側縁から延出した表面シート11及び裏面シート12により形成されたフラップ部を有している。
ナプキン1は、図示しないナプキン1の展開状態(ナプキン1を平面状に拡げた状態)において、吸収性本体14の左右両側に延設された一対のウイング部15,15を有している。ウイング部15は、吸収性本体14に接合固定される固定部15aと、図示しないナプキン1の展開状態において吸収性本体14の側部から延出する延出部15bとを有している。固定部15aは、図3に示すように、吸収性本体14の排泄部対向部Bにおいて、吸収性本体14の非肌当接面側(裏面シート12側)の面の側縁部に、接着剤等の公知の接合手段により接合固定されている。
一対のウイング部15,15は、包装構造の内部においては(図1に示す包装構造の開封前の状態においては)、図2に示すように吸収性本体14の肌当接面側に折り畳まれている。そして、清拭シート3は、この折り畳まれた一対のウイング部15,15間に、該ウイング部15と切り離し可能に連接されて、吸収性本体14の肌当接面側(表面シート11側)の面上に配されている。清拭シート3については後述する。
尚、本明細書において、肌当接面は、平面状に拡げた吸収性物品の両面のうち、着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌当接面は、平面状に拡げた吸収性物品の両面のうち、着用時にショーツ等の下着側(着用者の肌側とは反対側)に向けられる面である。肌当接面には、吸収性本体14の表面シート11側の面やウイング部15の表面シート11側の面が含まれ、非肌当接面には、吸収性本体14の裏面シート12側の面(後述する本体粘着部16が設けられている面)やウイング部15の裏面シート12側の面(後述するウイング部粘着部17が設けられている面)が含まれる。
ナプキン1は、吸収性本体14(ナプキン1)をショーツ等の下着(着衣)に固定するための粘着固定部を有している。
具体的には、図3に示すように、吸収性本体14の非肌当接面側の面に、粘着剤の塗工により形成された本体粘着部16が設けられており、また、図2に示すように、一対のウイング部15,15それぞれの非肌当接面側の面に、粘着剤の塗工により形成されたウイング部粘着部17が設けられている。
本体粘着部16は、ナプキン1の幅方向中央部に、ナプキン1の長手方向を長辺とする長方形状に形成されている。また、本体粘着部16は、ナプキン1の長手方向の全長に対して60〜90%程度の長さに亘って連続的に形成されている。
ウイング部粘着部17は、ナプキン1を着衣に固定させるためにウイング部15が裏面シート12側に折り曲げられた際に、着衣の非肌対向面に粘着固定される。
本体粘着部16及びウイング部粘着部17形成用の粘着剤としては、それぞれ、生理用ナプキン等の吸収性物品の粘着部形成用に従来用いられている各種の粘着剤を特に制限なく用いることができ、本体粘着部16とウイング部粘着部17とで、粘着剤の種類が同一であっても異なっていてもよい。
包装材2は、包装構造10の外面を形成するものであり、吸収性本体14よりも大きく且つ吸収性本体14の長手方向に長い長方形形状のシートである。包装材2は、吸収性本体14の非肌当接面側(裏面シート12側)の面に、本体粘着部16を介して剥離可能に粘着されており、吸収性本体14の該非肌当接面側の面の全面を被覆している。包装材2がこのように配されていることにより、該包装材2は、本体粘着部16の保護部材としても機能する。尚、ウイング部粘着部17,17の保護部材としては、従来公知の剥離シート(図示せず)が用いられている。
また、包装材2の幅方向に沿う一方の端縁(ナプキン1の前方部A側の端縁)には、感圧接着式の公知のタブテープ21が設けられている。
包装材2としては、例えば、ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、ポリビニルアルコール、不織布又は紙、及びこれらの複合材料、SMS不織布を基材シートとして片面又は両面に剥離処理を施したもの等を用いることができる。該剥離処理は、該基材シートの全面に施してもよく、本体粘着部16を被覆する部分のみに施してもよい。該剥離処理としては、例えば、シリコーン樹脂系のものを塗布して加熱乾燥や紫外線処理する方法、スプレーによる吹きつけや各種コーターによる薄い皮膜を形成させる方法等を挙げることができる。
清拭シート3について説明する。本発明の吸収性物品の包装構造においては、該吸収性物品の構成部材(例えばウイング部、吸収性本体、表面シート)に、該構成部材と同一の材料から形成された清拭シートが切り離し可能に連接されている。
上述の如き構成の第1実施形態のナプキン1の包装構造10においては、清拭シート3が連接されている構成部材は、上述したように、折り畳まれた一対のウイング部15,15の両方である。尚、本実施形態は、一枚の清拭シート3が所定の構成部材に連接された形態である。ここで、「一枚のシート」とは、連続した形状を有するシートであり、連続とは実質的に連続である。
即ち、第1実施形態においては、図2及び図4に示すように、一枚の清拭シート3が、吸収性本体14の肌当接面側に折り畳まれた一対のウイング部15,15間に、該ウイング部15,15と切り離し可能に連接されており、且つウイング部15,15と同一の材料から形成されている。清拭シート3とウイング部15における延出部15bとの境界部分には、図2において点線で示す切り離し部としてのミシン目CLが形成されている。清拭シート3を使用する際には、このミシン目CLに沿って清拭シート3を切り離すことにより、図5(a)に示すナプキン1と共に、図5(b)に示す折り畳まれた状態の清拭シート3が得られる。図5(c)は、図5(b)に示す折り畳まれた状態の清拭シート3を展開させた状態を示している。
清拭シート3は、ナプキン1の着用前に着用者の肌に付着した排泄物や経血を拭き取るためのものであり、第1実施形態においては不織布から形成されている。清拭シート3は、図2に示す如くナプキン1の構成部材(ウイング部15,15)に連接されている状態においては薬液等を含んでおらず、乾燥した状態にある。清拭シート3は、この乾燥状態のままで使用してもよく、また、構成部材から切り離した後、市販の清拭剤を適宜付与し湿潤状態としてから使用してもよい。
清拭シート3は、包装構造の内部において(図1に示す包装構造の開封前の状態において)、その端部が吸収性本体14の端部を越えて吸収性本体外方に飛び出さないように、換言すれば、ナプキン1の構成部材と連接されている状態の清拭シート3の全体が吸収性本体14上に位置する(この場合、該清拭シート3が吸収性本体14の肌当接面側にあるか非肌当接面側にあるかは問わない)ように配されていることが、コンパクトな包装構造を得る点で好ましい。従って、清拭シート3が吸収性本体14よりも大きい場合は、上記の配置形態が得られるように該清拭シート3を適宜折り畳むことが好ましい。第1実施形態においては、清拭シート3は、図4に示すように、該清拭シート3が連接されている一対のウイング部15,15が吸収性本体14の肌当接面側に折り畳まれた状態において、該清拭シート3における重なり合う部分を、一対の該ウイング部15,15(延出部15b,15b)間の中央部で折り潰すことにより、折り畳まれている。
清拭シート3としては、風合いに優れ、上述のナプキン1の構成部材から切り離す際に破損することのない強度を有するものが好ましく用いられる。清拭シート3としては、適度な液を含浸可能な素材であれば良く、具体的にはパルプとレーヨンとからなる繊維を水流交絡により成形されたスパンレース不織布等が好ましい材料として挙げられるが、さらにポリエチレンやポリプロピレンシートとラミネート処理を実施したものを用いてもよい。
尚、上述したように、第1実施形態においては、清拭シート3が連接される一対のウイング部15,15は、清拭シート3と同じ材料から形成されるため、一対の該ウイング部15,15の形成材料も、上記の中から選択される。
第1実施形態の包装構造10は、縦長の吸収性本体14を有するナプキン1を、包装材2と共にナプキン長手方向に折り畳み、該包装材2の所定箇所を封止することにより得られ、例えば下記のようにして得られる。
先ず、図2に示すように、ナプキン1を包装材2上に載置する。この載置する時点で、一対のウイング部15,15は、吸収性本体14の両側縁に沿って吸収性本体14の肌当接面側(表面シート11側)に折り曲げられており、更に、こうして折り畳まれた一対のウイング部15,15(延出部15b,15b)の両方に、一枚の清拭シート3がミシン目CLを跨いで連接されている。
そして、図2に示す展開状態から、図6に示すように、ナプキン1を、排泄部対向部Bと後方部Cとの境界部付近において、包装材2と共に長手方向に折り曲げ、次いで、該排泄部対向部Bと前方部Aとの境界部付近において、包装材2と共に長手方向に折り曲げる。ナプキン1は、このようにして、構成部材(ウイング部15)と連接された清拭シート3が排泄部対向部Bの肌当接面側の面上に載置された状態で、包装材2と共に長手方向に折り畳まれてコンパクトな形態となる。尚、こうして折り畳まれた形態においては、ウイング部粘着部17,17は、図示しない剥離シート(粘着部保護部材)によって被覆されている。
そして、折り畳まれた状態のナプキン1の両側縁から幅方向外方に延出する包装材2の両側部2a,2aをエンボス加工等の公知の接合方法により封止すると共に、包装材2の端縁部をタブテープ21で所定箇所に止着することにより、図1に示すようなナプキン1の包装構造10が得られる。
第1実施形態の包装構造10を使用する際には、図1に示す状態からタブテープ21を摘んで引っ張り、両側部2a,2aの封止部を引き剥がして図2に示す展開状態とした後、ミシン目CLに沿って清拭シート3を切り離す。この作業によって、図5(a)及び(b)に示す状態が作られる。こうして包装構造10から取り出された図5(b)に示す清拭シート3は、図5(c)に示すように展開した状態で常法通り使用することができ、必要に応じ市販の清拭剤を付与して湿潤状態としてから使用してもよい。
清拭シート3による経血等の拭き取り作業終了後は、ナプキン1の装着を行う。その際は、図5に示す状態から包装材2を引き剥がし、残ったナプキン1における折り畳まれた一対のウイング部15,15を展開させて、ナプキン1を図示しない展開状態にする。そして、この展開状態のナプキン1を、図示しないショーツのクロッチ部に載置し、吸収性本体14を本体粘着部16を介して該クロッチ部上に固定する。次いで、一対のウイング部15,15を、クロッチ部の両側縁に沿って折り曲げ、ウイング部粘着部17,17を介して該クロッチ部の非肌対向面に固定する。こうしてナプキン1をショーツに装着して使用することができる。
以上の構成を有する第1実施形態の生理用ナプキンの包装構造10によれば、ナプキン1の構成部材の1つである一対のウイング部15,15間に、該ウイング部15と同一の材料から形成された清拭シート3がミシン目CLを介して該ウイング部15,15と切り離し可能に連接されているため、該包装構造10の開封後、手動で清拭シート3をナプキン1から切り離すだけの簡単な作業で、清拭シート3を包装構造10から取り出すことができる。このように、第1実施形態の包装構造は、清拭シートの取り出し作業が簡便で、清拭シートの作業性に優れており、清拭シートによる拭き取り、ナプキンの装着という一連の作業をスムーズに行なうことができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。以下の実施形態については、上述した第1実施形態の包装構造10と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、第1実施形態の包装構造10についての説明が適宜適用される。
図7及び図8は、本発明の第2実施形態を示す図である。第2実施形態の吸収性物品の包装構造10は、一枚の清拭シート3が、第1実施形態のように一対のウイング部15,15間に、該ウイング部15,15と切り離し可能に連接されておらず、一対のウイング部15,15の一方(図7では右側のウイング部15)にミシン目CLを跨いで該ウイング部15と切り離し可能に連接されており、且つ該ウイング部15と同一の材料から形成されている。またこの第2実施形態の清拭シート3は、該清拭シート3が連接されているウイング部15が肌当接面側(表面シート11側)に折り畳まれた状態(図7(a)に示す状態、図1に示す包装構造の開封前の状態)において、吸収性本体14の該肌当接面側の面における吸収性本体幅方向の半面の全面を被覆し且つ吸収性本体14の側縁から該吸収性本体14の外方に延出しないような形状とされている。またこの第2実施形態の清拭シート3は、図7(b)に示すように、吸収性本体14の幅方向一端部(側部)において表面シート11に対してもミシン目CLを跨いで連接されている。
第2実施形態の包装構造10を使用する際には、図1に示す状態から図7に示す展開状態を作り、この展開状態において、ミシン目CLに沿って清拭シート3を切り離す。この作業によって、図8(a)に示すナプキン1と共に、図8(b)に示す清拭シート3が得られる。こうして取り出した清拭シート3を使用した後は、常法通りナプキン1をショーツ等の着衣に装着する。
第2実施形態の包装構造10によれば、第1実施形態と同様に、清拭シートの取り出し作業を簡便に行うことができ、清拭シートの作業性に優れているという効果が奏される。
図9〜図12は、本発明の第3実施形態を示す図である。第3実施形態の吸収性物品の包装構造10は、清拭シート3が連接されているナプキン1の構成部材が、第1実施形態及び第2実施形態のようにウイング部15ではなく、吸収性本体14の肌当接面側の面を形成する表面シート11となっている。第3実施形態の清拭シート3は、図9〜図11に示すように、吸収性本体14の肌当接面側の面を形成する表面シート11の後方部C側の長手方向一端部に、ミシン目CLを跨いで該表面シート11と切り離し可能に連接されており、且つ該表面シート11と同一の材料から形成されている。この清拭シート3の長手方向の長さは、吸収性本体14の長手方向の長さの半分と等しく、またその幅方向の長さは、吸収性本体14の幅方向の長さと等しい。この清拭シート3は、包装構造の内部においては(図1に示す包装構造の開封前の状態においては)、図12に示すように、ミシン目CLを折り目として吸収性本体14側に折り返され、該吸収性本体14の肌当接面側の面上にて、折り畳まれた一対のウイング部15,15の下方に配される。
尚、第3実施形態における一対のウイング部15,15は、上述した各実施形態における一対のウイング部15,15のように、吸収性本体14とは別体のウイング部用部材を該吸収性本体14に接合固定することにより形成されたものではなく、前記フラップ部(吸収体13の両側縁から延出した表面シート11及び裏面シート12により形成されたフラップ部)が、排泄部対向部Bにおいてナプキン1の幅方向の外方に向かって大きく張り出すことにより延設形成されている(図10参照)。即ち、第3実施形態におけるウイング部15は、吸収性本体14の構成部材である表面シート11及び裏面シート12から形成されている。
第3実施形態の包装構造10を使用する際には、図1に示す状態から、図12に示す展開状態(清拭シート3が吸収性本体14側に折り返された状態)を経て、図9に示すように清拭シート3を展開し(図9では一対のウイング部15,15は折り畳まれた状態で記載されているが、実際にはこの段階では、一対のウイング部15,15は図10に示すように展開させる)、この展開状態において、ミシン目CLに沿って清拭シート3を切り離す。こうして取り出した清拭シート3を使用した後は、常法通りナプキン1をショーツ等の着衣に装着する。
第3実施形態の包装構造10によれば、第1実施形態と同様に、清拭シートの取り出し作業を簡便に行うことができ、清拭シートの作業性に優れているという効果が奏される。
上述した各実施形態における各部(表面シート、裏面シート、吸収体等)の形成材料としては、生理用ナプキン等の吸収性物品の包装構造に、従来用いられているものを特に制限なく用いることができる。例えば、裏面シートとしては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布等との積層体等を用いることができる。但し、清拭シートと連接される吸収性物品の構成部材については、清拭シートとして使用可能な材料から形成される。
本発明の吸収性物品の包装構造は、上述した実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形可能である。
例えば、包装材2の形状は、吸収性物品の包装が可能であればよく、特に制限されない。
また、本発明に係る粘着部の形状は、着衣固定用として使用可能であればよく、特に制限されない。また、粘着部は、所定箇所に1つだけ設けられていてもよく、複数に分割されて設けられていてもよい。例えば、本体粘着部16は、ナプキン1の長手方向及び/又は幅方向において複数に分割されていてもよい。
また、本発明における吸収性物品は、生理用ナプキンの他、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等の他の吸収性物品であってもよい。
また、本発明の吸収性物品の包装構造は、上述したように、吸収性物品の構成部材に、該構成部材と同一の材料から形成された清拭シートが切り離し可能に連接されていればよく、清拭シートが連接される吸収性物品の構成部材は、上述の実施形態のようにウイング部15や、吸収性本体14の肌当接面側の面を形成する表面シート11に限定されず、例えば、吸収性本体14の非肌当接面側の面を形成する裏面シート12であってもよい。
また、上述の第3実施形態は、一枚の清拭シート3が、吸収性本体14の肌当接面側の面を形成する表面シート11の後方部C側の長手方向一端部に、該表面シート11と切り離し可能に連接された形態であったが、この形態において更に、該清拭シート3と同一形状で同じ大きさの清拭シートを、該表面シート11の前方部A側の長手方向他端部にも切り離し可能に連接させてもよい。即ち、吸収性本体14における表面シート11の長手方向両端部それぞれに、清拭シート3が切り離し可能に連接されている形態(二枚の清拭シートを具備した形態)も本発明に含まれる。
本発明の第1実施形態である生理用ナプキンの包装構造を示す斜視図である。 図1に示す包装構造の展開状態における肌当接面側(表面シート側)を示す平面図である。 図1に示す包装構造における生理用ナプキンの非肌当接面側(裏面シート側)を示す底面図である。 図2のX−X線断面を模式的に示した断面図である。 図2に示す包装構造の展開状態から点線(ミシン目)に沿って清拭シートを切り離した状態を示す平面図であり、(a)は、清拭シートが切り離された直後のナプキンを示し、(b)は、切り離された直後における折り畳まれた状態の清拭シートを示し、(c)は、(b)に示す折り畳まれた状態の清拭シートを展開した状態を示す。 図2に示す状態から包装材をナプキンと共に折り畳む過程を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態である生理用ナプキンの包装構造の展開状態における肌当接面側(表面シート側)を示す平面図であり、(a)は、一対のウイング部をそれぞれ吸収性本体の肌当接面側に折り畳んだ状態を示し、(b)は、一対のウイング部のうち、清拭シートが連接されたウイング部のみを吸収性本体の外方に折り曲げた(展開した)状態を示す。 図7に示す包装構造の展開状態から点線(ミシン目)に沿って清拭シートを切り離した状態を示す平面図であり、(a)は、清拭シートが切り離され、一対のウイング部がそれぞれ展開された状態のナプキンを示し、(b)は、切り離された清拭シートを示す。 本発明の第3実施形態である生理用ナプキンの包装構造の展開状態における肌当接面側(表面シート側)を示す平面図である。 図9に示す包装構造における生理用ナプキンの非肌当接面側(裏面シート側)を示す底面図である。 図9のY−Y線断面を模式的に示した断面図である。 図9に示す状態から清拭シートを吸収性本体の肌当接面側に折り畳んだ状態を示す平面図である。
符号の説明
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
10 生理用ナプキンの包装構造(吸収性物品の包装構造)
11 表面シート(肌当接面)
12 裏面シート(非肌当接面)
13 吸収体(吸収層)
14 吸収性本体
15 ウイング部
15a 固定部
15b 延出部
16 本体粘着部
17 ウイング部粘着部
2 包装材
3 清拭シート
A 前方部
B 排泄部対向部
C 後方部
CL ミシン目(切り離し部)

Claims (1)

  1. 縦長の吸収性本体を有する生理用ナプキンを、包装材と共に長手方向に折り畳み、該包装材の所定箇所を封止してなる生理用ナプキンの包装構造であって、
    前記生理用ナプキンは、前記吸収性本体の左右両側に延設された一対のウイング部を有しており、一対の該ウイング部は該吸収性本体の肌当接面側に折り畳まれており、
    折り畳まれた一対の前記ウイング部間又はそれらの一方に、該ウイング部と同一の材料から形成された清拭シートが切り離し可能に連接されて、前記吸収性本体の肌当接面側の面上に配されており、該清拭シートと該ウイング部との境界部分には、切り離し部としてのミシン目が形成されており、
    前記清拭シートは、前記包装構造の開封前の状態において、前記ウイング部と連接されている状態の該清拭シートの全体が前記吸収性本体上に位置するように配されている生理用ナプキンの包装構造。
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