JP4900483B2 - 光伝送装置,波長多重光通信システムおよび光伝送方法 - Google Patents

光伝送装置,波長多重光通信システムおよび光伝送方法 Download PDF

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Description

本発明は、光伝送装置,波長多重光通信システムおよび光伝送方法に関する。
現在、数十波長の2.5Gbpsや10Gbpsなどの強度変調光信号(On-Off Keying)を用いる波長多重(WDM)伝送技術が、アクセスネットワークシステム、メトロネットワークシステムや長距離ネットワークシステムなどの陸上伝送システムおよび海底伝送システムで実用化されている。そして、まもなく実用化を迎える40GbpsのWDM伝送システムについても要素技術やデバイスの開発が加速しているが、10Gbpsシステムと同等の伝送距離や周波数利用効率が求められている。
この40GbpsのWDM伝送システムの実現手段として、例えば光デュオバイナリ(Optical Duobinary)、CS−RZ(Carrier Suppressed-Return to Zero)、DPSK(DifferentialPhase Shift Keying)、DQPSK(Differential Quadrature Phase-Shift Keying)などの変調方式の研究開発が活発になっている。これらの変調方式は、従来10 Gbps以下のシステムで適用されてきたNRZ(Non Return to Zero)変調方式に比べて、周波数利用効率、光信号対雑音比(OSNR)耐力、非線形性耐力の一部または全部が優れているため、40GbpsのWDM伝送システムの実現手段として有望な変調技術である。
このうち、DQPSK変調方式は、一つの周波数チャネルの光を4値位相変調することによって、1符号あたり2ビットを同時に伝送する方式である。この方式は、伝送するデータ速度(例えば40Gbps)に対してパルス繰り返し周波数すなわち符号伝送速度が半分(例えば20GHz)で済むため、従来の強度変調方式などと比較して信号スペクトル幅が約半分となり、周波数利用効率、波長分散耐力、光デバイス透過特性などの点で優れている。このため、光伝送システムの分野では、DPSK変調方式やDQPSK変調方式に代表される位相変調方式の適用が盛んに検討されている。
様々なシステムで広く実用化されている2.5Gbpsや10Gbpsなどの強度変調光信号を用いたWDM伝送システムは、波長多重数を増加させることで増強させることができる。例えば、C-band光増幅器は信号光帯域が約32nm程度のものがあるため、波長間隔を100GHz(約0.8nm)とすると、最大40波伝送させることができる。WDM伝送システム自体そのものは40波(チャネル)を伝送させる能力があることになるが、ネットワークの運用状況によって、運用者が徐々に使用波長数を増加させるのである。
一方、光伝送路として適用される光ファイバにおいては、従来からのNRZ変調方式等によるWDM伝送システムにおいて課題とされたFWM(Four Wave Mixing)を抑制させるために、分散量の比較的大きいSMF(Single Mode Fiber)が適用されてきているが、長距離伝送路を構築するに当たっては、SPM(自己位相変調:Self Phase Modulation)の影響が生じることが課題となる。
そこで、近年においては、単位長さ当たりの波長分散が比較的小さい、例えば分散シフトファイバ(NZDSF:Non-Zero Dispersion Shifted Fiber)等を伝送路ファイバとして適用することにより、上述のごときSPMやFWM等の影響のバランスをとって、最適な受信信号品質を得るようにすることが検討されている。
ところが、上述のNZDSFのごとき単位長さ当たりの波長分散が比較的小さい光ファイバを光伝送路として適用する場合において、上記のように、システムを増強するために波長多重数を増加させていくと、波長間隔が狭くなり、波長間のウォークオフの量が小さくなり、波長間の非線形効果である、相互位相変調(XPM:cross phase modulation)の影響が大きくなる。XPMとは、ある波長の光信号の強度変化に比例して光ファイバの屈折率が変化し、他の波長の光信号に位相変調を与える現象である。
図16(a)〜図16(c)は光パルスによる相互位相変調の現象を示す概念図である。図16(a)において、λ1とλ2は2つの異なる波長の光パルスであり、伝搬する光ファイバの分散特性により、λ1の光パルスの速度はλ2の光パルスより速いとする。2つの光パルスが光ファイバ内を伝搬するとき、λ1の光パルスはλ2の光パルスより速く進むので、図16(b)に示すように、λ1の光パルスの立ち上がり部分がλ2の光パルスの立ち下がり部分と重なり始める。
そのとき、λ2の光パルスの立ち下がり部分は、λ1の光パルスの立ち上がり部分で誘起されたレッドチャープによる位相シフトを受けて、位相が遅れることとなる。さらに、λ1とλ2の光パルスの伝送が進むと図16(c)に示されるように、λ1の光パルスはλ2の光パルスを抜き去ることになり、λ1の光パルスの立ち下がり部分がλ2の光パルスの立ち上がり部分と重なる。このとき、λ2の光パルスの立ち上がり部分は、λ1の光パルスの立ち下がり部分で誘起されたブルーチャープによる位相シフトを受けて、位相が進むことになる。
なお、本願発明に関連する技術として下記の非特許文献1および特許文献1に記載されたものがある。
G.Charlet et.al., "Nonlinear Interactions Between 10Gbps NRZ Channels and 40Gb/s Channels with RZ-DQPSK or PSBT Format, over Low-Dispersion Fiber", Mo3.2.6, ECOC2006 特開平8−125605号公報
市場要求として、図17に例示するような、40GbpsのRZ−DQPSK変調方式等のごとき位相変調信号と、10Gbps(又は2.5Gbps)のNRZ変調方式等のごとき強度変調信号と、を混載した波長多重伝送システム100を提供することが求められている。この場合においては、既存の伝送システムにおいて、強度変調光信号の波長多重に使用可能であったチャネル配置をもって位相変調光信号を配置するという伝送システムのアップグレードを行なうことが想定される。
すなわち、この図17に例示するように、複数のOADM(Optical Add Drop Multiplexing)ノード101を伝送路としてのNZDSF102および光アンプ103やDCF(Dispersion Compensating Fiber)104を介して多段に接続した光伝送システム100において、OADMノード101−1,101−2の各一つの伝送チャネルをなすトランスポンダを40GbpsのDQPSK光信号を送受信できるようにバージョンアップすることが考えられる。
なお、この図17に示すものにおいては、OADMノード101−1のアドポートには合波部107を介して、波長λn−2,λn−1,λn+1およびλn+2のNRZ強度変調光信号をそれぞれ出力する4つのトランスポンダ(TRPN)106とともに、例えばチャネル♯nの波長λn(nは3以上の整数)のDQPSK変調方式による位相変調光信号を出力するトランスポンダ105−1を収容する。
すなわち、トランスポンダ105−1は、10GbpsのNRZ光信号を出力する他のチャネルのトランスポンダ106とは異なり、40GbpsのDQPSK光信号を出力し、OADMノード101−2のドロップポートを通じて出力されるチャネル♯nの波長λnを受信するトランスポンダ105−2を、40GbpsのDQPSK光信号を受信するものとしている。尚、108はOADMノード101−2でドロップされた光信号のうちでλnの光信号を他の波長の光信号と分離するための分波部である。
その際、図18の伝送シミュレーション結果や上述の非特許文献1に示すように、40GbpsのRZ−DQPSK信号が、10Gbps(2.5Gbps)のNRZ信号から上述のXPMによる光位相シフトを受けて波形が顕著に劣化し、長距離伝送に支障をきたしている。特に、このような波形の劣化は、伝送路分散係数が大きいファイバ種類(SMF)よりも、係数が小さいファイバ種である、NZDSFやDSF(Dispersion Shifted Fiber)において顕著になる。
すなわち、伝送路分散係数が十分に大きく光ファイバを光伝送路として適用する場合には、波長間のウォークオフの量が比較的大きいので、1スパンにおいて、上述の図16(a)〜図16(c)に示す波長λ1の光信号(立ち上がりから立ち下がりまでの単位区間)は、波長λ2の光信号に追いつき追い抜くことができるので、上述の図16(b),図16(c)で生じるレッドチャープおよびブルーチャープによる位相シフト量は相殺されて、XPMの伝送特性への影響は比較的小さくなる。
しかしながら、伝送路分散係数が比較的小さい光ファイバ光伝送路として適用する場合には、1スパンにおいて、上述の図16(a)〜図16(c)に示す波長λ1の光信号(立ち上がりから立ち下がりまでの単位区間)は、波長λ2の光信号に追いつき追い抜くことができるほどに十分な波長間のウォークオフの量が確保できなくなる結果、上述の図16(b),図16(c)で生じるレッドチャープおよびブルーチャープによる位相シフト量は相殺されず、XPMの伝送特性への影響は比較的大きくなってくるのである。
特に、この位相シフト量が残留する光信号が位相変調光信号である場合には、データシンボルの直接的な雑音成分となり、伝送性能を劣化させることになる。図18においては、40Gbpsの位相変調光信号(RZ−DQPSK信号)が1波あるいは5波の波長多重である場合には(図18のA,B参照)、伝送路としての光ファイバへの入力パワーの増大によっても、受信信号のQペナルティの値は良好な受信信号品質であることを示しているが、この40Gbpsの位相変調光信号とともに10Gbpsの強度変調光信号(NRZ信号)が4波混在して伝送される場合には、光ファイバへの入力パワーの増大に伴い、受信信号のQペナルティの値は受信信号品質の低減を招いていることを示している。特に、位相変調光信号の偏波が他の4波の強度変調光信号の偏波と平行の関係にある場合には(D参照)、直交している関係にある場合(C参照)の場合に比べて受信信号品質の低減は顕著であるということができる。
上述の非特許文献1においても、10Gbpsの強度変調光信号と43Gbpsの位相変調光信号を混在させて、波長分散値の小さいファイバであるNZDSFを伝送する場合には、43Gbpsの位相変調光信号の隣接波長に10Gbpsの強度変調光信号を配置すると、すべての波長チャネルに43Gbpsの位相変調光信号を配置する場合に比べて、受信信号品質が劣化する結果が得られている。尚、この非特許文献1では、偏波状態が最適な(直交)状態であっても、43Gbpsの位相変調光信号のみのWDM伝送よりも受信信号品質を示すQ値は劣化し、偏波平行状態ではQ値が3dB程度劣化する結果が得られている。
また、通常、光伝送システムにおける中継装置においては、波形劣化を抑制するため分散補償を行なっている。この分散補償機能により、各中継段での隣接波長の光信号の伝搬遅延時間差が補償される場合、各中継段において時間軸上でのビット配置がもとに戻る結果となり、上述のレッドチャープの残留が累積していくことになる。
すなわち、伝送システムのアップグレードの際に、上述のごとく強度変調光信号と位相変調光信号を混在させて伝送する場合には、従来の10Gbpsの強度変調光信号のみのWDM伝送や、位相変調光信号についてのWDM伝送の場合に比べても、XPMの影響を抑制するためより積極的な対策を講じる必要がある。
非特許文献1においては、このような強度変調光信号と位相変調光信号を混在させて伝送する場合の、位相変調光信号が受けるXPMの影響について抑制する手段を提供するものではない。又、特許文献1は、自己位相変調効果による光信号波の劣化を低減する光通信システムに関するものであり、強度変調光信号と位相変調光信号とが混在するネットワークシステムにおいてXPMによる伝送品質の劣化を抑制する技術について提供するものではない。
そこで、本発明の目的の一つは、強度変調光信号と位相変調光信号とが混在する波長多重光通信システムにおいてXPMによる伝送品質の劣化を抑圧することにある。
なお、上記目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成により導かれる効果であって、従来の技術によっては得られない効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置づけることができる。
このため、本発明は以下の光伝送装置,波長多重光通信システムおよび光伝送方法を特徴とするものである。
(1)すなわち、本発明の光伝送装置は、強度変調光信号と位相変調光信号との波長多重光信号を、光伝送路を通じて伝送する光伝送装置であって、前記波長多重光信号として多重可能な光波長の波長軸上の配置において、前記強度変調光信号の波長の近傍であって、前記強度変調光信号の強度変化が反転された強度パターンを有する光を強度反転信号光として出力する強度反転信号光出力部と、前記強度変調光信号および前記位相変調光信号とともに、該強度反転信号光出力部からの光を波長多重して出力する波長多重光信号出力部と、をそなえたことを特徴としている。
(2)また、上記(1)において、前記強度変調光信号を出力する強度変調光信号出力部と、前記強度変調光信号とは異なる光波長を通じて前記位相変調光信号を出力する位相変調光信号出力部と、をそなえ、該強度反転信号光出力部から出力する前記強度反転信号光は、前記波長軸上において、前記強度変調光信号の近傍に配置された光波長を前記強度反転信号光用光波長として有することとしてもよい。
(3)さらに、上記(1)において、前記光伝送路は、前記強度変調光信号のチャネルの波長と前記強度反転信号光のチャネルの波長とが異なることに起因して、波長分散による遅延差を生じる光伝送路であって、該強度反転信号光出力部は、前記強度反転信号光用光波長を有し前記強度パターンを有する強度反転信号光を生成する強度反転信号光生成部と、該強度反転信号光生成部からの光について、前記光伝送路上での光伝搬による前記強度変調光信号との前記光伝送路の視点から終点までにおける伝搬時間差に基づく出力タイミング調整を行なうタイミング調整部と、をそなえ、該タイミング調整部は、0より大きく前記伝搬時間差よりも小さい範囲で前記強度反転信号光の出力タイミングをずらすようにしてもよい。
(4)また、上記(1)において、前記光伝送路は、前記強度変調光信号のチャネルの波長と前記強度反転信号光のチャネルの波長とが異なることに起因して、波長分散による遅延差を生じる光伝送路であって、該強度反転信号光出力部は、前記強度変調光信号の強度パターンに対応する電気信号を反転させるとともに、前記光伝送路上での光伝搬による前記強度変調光信号との前記光伝送路の視点から終点までにおける伝搬時間差に基づくタイミング調整を行なうタイミング調整部と、該タイミング調整部からの電気信号に基づいて、前記強度反転信号光を生成する強度反転信号光生成部と、をそなえ、該タイミング調整部は、0より大きく前記伝搬時間差よりも小さい範囲で前記強度反転信号光の出力タイミングをずらすようにしてもよい。
(5)また、上記(3)又は(4)において、好ましくは、該タイミング調整部は、前記光伝送路において、前記強度反転信号光の伝搬速度が前記強度変調光信号の伝搬速度より速い場合は、前記強度反転信号光の出力タイミングを、前記伝搬時間差の実質的に2分の1の時間だけ遅らせる一方、前記強度反転信号光の伝搬速度が前記強度変調光信号の伝搬速度より遅い場合は、前記強度反転信号光の出力タイミングを、前記伝搬時間差の実質的に2分の1の時間だけ早めるように、前記タイミング調整を行なう。
(6)さらに、上記(1)において、前記強度変調光信号出力部が、前記波長多重光信号として多重される単位となる光波長毎に、前記強度変調光信号を生成する強度変調光信号源を複数そなえ、該強度反転信号光出力部は、該複数の強度変調光信号源から出力される複数の強度変調光信号のうちで、該位相変調信号に相互位相変調による伝送品質に影響を与える光波長を有するものについて、それぞれ前記強度反転信号光を出力することとしてもよい。
(7)また、本発明の光伝送装置は、強度変調光信号と位相変調光信号との波長多重光信号を、ノンゼロ分散シフトシングルモード光ファイバか又は分散シフト光ファイバを構成要素とする光伝送路を通じて伝送する光伝送装置であって、前記波長多重光信号として多重可能な光波長の波長軸上の配置において、前記強度変調光信号の波長の近傍であって、前記強度変調光信号の強度変化が反転された強度パターンを有する光を強度反転信号光として出力する強度反転信号光出力部と、前記強度変調光信号および前記位相変調光信号とともに、該強度反転信号光出力部からの光を波長多重して出力する波長多重光信号出力部と、をそなえたことを特徴としている。
(8)さらに、本発明の波長多重光通信システムは、強度変調光信号と位相変調光信号との波長多重光信号を送信しうる光送信装置と、該光送信装置から送信された前記波長多重光信号を伝送しうる光伝送路と、該光伝送路からの前記波長多重光信号を受信しうる光受信装置と、をそなえてなる波長多重光通信システムであって、該光送信装置は、前記波長多重光信号として多重可能な光波長の波長軸上の配置において、前記強度変調光信号のの波長の近傍であって、前記強度変調光信号の強度変化が反転された強度パターンを有する光を強度反転信号光として出力する強度反転信号光出力部と、前記強度変調光信号および前記位相変調光信号とともに、該強度反転信号光出力部からの光を波長多重して出力する波長多重光信号出力部と、をそなえ、該光受信装置においては、前記波長多重光信号において波長多重されている光信号のうちで、受信波長として設定された光信号について受信処理を行なう受信処理部をそなえたことを特徴としている。
(9)また、上述の(8)において、該光伝送路は、ノンゼロ分散シフトシングルモード光ファイバか又は分散シフト光ファイバにより構成することができる。
(10)さらに、本発明の光伝送方法は、強度変調光信号と位相変調光信号との波長多重信号光を、光伝送路を通じて伝送する光伝送方法であって、前記波長多重光信号として多重可能な光波長の波長軸上の配置において、前記強度変調光信号の波長の近傍であって、前記強度変調光信号の強度変化が逆転された強度パターンを有する光を強度反転信号光として出力し、前記強度変調光信号および前記位相変調光信号とともに、前記強度反転信号光を波長多重して出力することを特徴としている。
このように、本発明によれば、強度変調光信号と位相変調光信号とが混在する波長多重光通信システムにおいてXPMによる伝送品質の劣化を抑制できる利点がある。
本発明の一実施形態にかかる波長多重光通信システムを示す図である。 強度反転信号光の強度変調光信号に対する符号反転の態様を説明する図である。 本実施形態による作用効果について説明する図である。 本実施形態にかかる波長多重光通信システムをなす光伝送路における分散マップの一例を示す図である。 本実施形態における強度反転信号光を適用することによる伝送シミュレーションの結果を示す図である。 本実施形態における強度反転信号光を適用することによる伝送シミュレーションの結果を示す図である。 本実施形態における強度反転信号光を適用することによる伝送シミュレーションの結果を示す図である。 本実施形態におけるビット遅延付加部をそなえずにビット遅延を付加しない場合の光伝送路上でのチャーピングの発生態様を示す図である。 本実施形態におけるビット遅延付加部により最適遅延量を付加する場合において光伝送路上でのチャーピングの発生態様を示す図である。 本実施形態の変形例を示す図である。 図10の変形例において強度反転信号光を適用することによる伝送シミュレーションの結果を示す図である。 図10の変形例において強度反転信号光を適用することによる伝送シミュレーションの結果を示す図である。 図10の変形例において強度反転信号光を適用することによる伝送シミュレーションの結果を示す図である。 本実施形態の変形例を示す図である。 本実施形態の変形例を示す図である。 (a)〜(c)はいずれも光パルスによる相互位相変調の現象を示す概念図である。 位相変調信号と強度変調信号とを混載した波長多重伝送システムの一例を示す図である。 本発明が解決しようとする課題について説明する図である。
符号の説明
1,100 波長多重光通信システム
2,2A〜2C 光送信装置(光伝送装置)
3 光伝送路
3a−1〜3a−4,102 NZDSF
3b−1〜3b−4,104 DCF
4 光受信装置
4a 分波部
4b 受信処理部
5 OADMノード
11−2〜11−6 チャネル光出力部
11a 符号反転部
11b 遅延付加部
11c 電気/光変換部
12,12−3,12−5 ビット遅延付加部
13 波長多重部
101,101−1,101−2 OADMノード
103 光アンプ
105−1,105−2,106 トランスポンダ
107 合波部
108 分波部
以下、図面を参照することにより、本発明の実施の形態について説明する。
なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。又、上述の本願発明の目的のほか、他の技術的課題,その技術的課題を解決する手段及び作用効果についても、以下の実施の形態による開示によって明らかとなる。
〔A〕一実施形態の説明
図1は本発明の一実施形態にかかる波長多重光通信システムを示す図である。この図1に示す波長多重光通信システム1は、強度変調光信号と位相変調光信号との波長多重光信号を送信しうる光送信装置(光伝送装置)2と、光送信装置2から送信された波長多重光信号を伝送しうる光伝送路3と、光伝送路3からの波長多重光信号を受信しうる光受信装置4と、をそなえて構成される。
ここで、この図1における光伝送路3は、非ゼロ分散シフトファイバ(NZDSF)3a−1〜3a−4,分散補償ファイバ(DCF)3b−1〜3b−4が、複数の(図中においては3つの)OADMノード5を介して接続されてなるものである。
また、光送信装置2は、強度変調光信号と位相変調光信号との波長多重光信号を、光伝送路3を通じて伝送するものである。このために、光送信装置2は、波長多重光信号として波長多重可能な光波長の波長軸上の配置(チャネル)に対応して、複数のチャネル光出力部11をそなえるとともに、各チャネル光出力部11から出力されるチャネル光を波長多重する波長多重部13をそなえている。尚、図1に示す光送信装置2においては、3チャネル(順次信号光波長λ2〜λ4が長波長に配列されるCh♯2〜Ch♯4)分のチャネル光出力部11−2〜11−4がそなえられている。
また、光受信装置4は、光伝送路3を伝搬した光送信装置2からの波長多重光を分波する分波部4aをそなえるとともに、分波部4aで分波されたチャネルごとの光信号のうちで受信波長として設定される光信号(図1においてはCh♯4(波長λ4)の光信号)について受信処理を行なう受信処理部4bをそなえている。
ここで、光送信装置2をなす各チャネル光出力部11は、入力される電気信号を対応する変調方式で光信号に変調するものであって、それぞれ公知の変調器構成をそなえている。チャネル光出力部[10G NRZ Tx(信号)]11−2は、ビットレート10Gbpsで強度変調(この場合においてはNRZ変調)された光信号(波長λ2)を生成し出力するものであり、チャネル光出力部[40G RZ−DQPSK Tx]11−4は、ビットレート40Gbpsで位相変調(この場合においてはRZ−DQPSK変調)された光信号(波長λ4)を生成し出力するものである。従って、上述のチャネル光出力部11−2は、強度変調光信号を出力する強度変調光信号出力部を構成し、チャネル光出力部11−4は、チャネル光出力部11−2とは異なる光波長を通じて位相変調光信号を出力する位相変調光信号出力部を構成する。
また、チャネル光出力部[10G NRZ Tx(強度反転信号)]11−3は、チャネル光出力部11−2において光信号に変調されることとなる信号の符号パターンが反転された電気信号をNRZ変調することにより、チャネル光出力部11−2で出力する光信号の強度変調パターンとは逆の強度変調パターンを有する強度反転信号光(波長λ3)を出力するものである。例えば、チャネル光出力部11−2において図2の(A)に示すような時間軸上で光強度が変動するパターンの光を出力する場合には、チャネル光出力部11−3においては、図2の(B)に示すような、図2の(A)とは反転された強度変動パターンの光を出力することができるようになっている。
したがって、上述のチャネル光出力部11−3は、波長多重光信号として多重可能な光波長の波長軸上の配置において、チャネル光出力部11−2からの強度変調光信号の近傍であって、強度変調光信号および位相変調光信号が配置されていない強度反転信号光用光波長λ3を有し、チャネル光出力部11−2からの強度変調光信号の強度変化が反転された強度パターンを有する強度反転信号光を生成する強度反転信号光生成部を構成する。
そして、波長多重部13においては、このチャネル光出力部11−3からの強度反転信号光を、チャネル光出力部11−2,11−4からの光信号とともに波長多重することにより、チャネル光出力部11−4から出力される位相変調光信号が受けるXPMの量を減少させることができるようになる。換言すれば、波長多重部13は、チャネル光出力部11−2からの強度変調光信号およびチャネル光出力部11−4からの位相変調光信号とともに、チャネル光出力部11−3からの光を波長多重して出力する波長多重光信号出力部を構成する。
なお、本実施形態にかかる光送信装置2においては、チャネル光出力部11−3からの強度反転信号光についてビット遅延を付加するビット遅延付加部12をもそなえており、チャネル光出力部11−3およびビット遅延付加部12により、強度反転信号光用光波長λ3を有し、チャネル光出力部11−2からの強度変調光信号の強度変化が反転された強度パターンを有する光を強度反転信号光として出力する強度反転信号光出力部を構成する。尚、ビット遅延付加部12による遅延量の設定については後述する。
図3はチャネル光出力部11−3から出力される強度反転信号光により、チャネル光出力部11−4から出力される位相変調光信号のXPMの量を減少させることができることについて説明する図である。光伝送路3をなす光ファイバ(本実施形態におけるNZDSF3a−1〜3a−4等)の物理的な特性により、伝搬する光の光強度が大きい場合には、光ファイバの屈折率が大きくなるため、光波の伝播速度が遅くなる。
すなわち、チャネル光出力部11−4から波長多重部13を通じて出力された位相変調光信号Aは、チャネル光出力部11−2から出力された10Gbpsの強度変調光信号Bの立ち上りによって光ファイバの屈折率が大きくなる結果、図3の(a)に示すように長波長側の波長シフト(Red chirp)を受ける一方、チャネル光出力部11−3から出力された強度反転信号光Cの立ち下がりによって光ファイバの屈折率が小さくなる結果、図3の(b)に示すように短波長側の波長シフト(Blue chirp)を受ける。
これにより、チャネル光出力部11−2からの強度変調光信号Bにより受ける長波長側の波長シフトが、チャネル光出力部11−3からの強度反転信号光Cにより相殺される結果(図3の(c)参照)、光伝送路3を伝搬する位相変調光信号Aにおいては、XPMによる波長シフト量を削減させることができるようになる。尚、XPMによる波長シフトは、位相変調光信号としては位相シフトと見ることができる。即ち、レッドチャープは位相遅れの位相シフトに相当し、ブルーチャープは位相進みの位相シフトに相当するため、位相変調光信号の変調成分に直接影響を与えるものである。
このように、チャネル光出力部11−2からの強度変調光信号が光伝送路3中を伝搬する場合には、チャネル光出力部11−4からの位相変調光信号は長波長側の波長シフト、即ち位相遅れのXPMを受けることとなるが、チャネル光出力部11−3からの強度反転信号光を、強度変調光信号と同時に光伝送路3中を伝搬させることにより、上述の位相遅れのXPMを元に戻すような位相進みのXPMを上述の位相変調光信号に与えることができるので、強度変調光信号と位相変調光信号とが混在する波長多重光通信システム1においてXPMによる位相変調光信号の伝送品質の劣化を抑圧することができるのである。
図4は本実施形態にかかる波長多重光通信システム1をなす光伝送路3における分散マップの一例を示す図である。この図4に示す分散マップにおいては、各NZDSF3a−1〜3a−4で生じる分散をDCF3b−1〜3b−4でそれぞれ残留分散値を与えながら補償するようになっている。この図4のような分散特性を有する光伝送路3を適用した波長多重光通信システム1において、本実施形態における強度反転信号光を適用することによる伝送シミュレーションの結果を図5〜図7に示す。
図1に示すチャネル光出力部11−2〜11−4により、40Gbpsの位相変調光信号(Ch♯4)の短波側(Ch♯2)に、10Gbpsの強度変調光信号チャネルが配置されるとともに、10gbpsの強度変調光信号の近傍波長のチャネル(本実施形態においては隣接のCh♯3)に、10Gbps強度反転信号光を出力するチャネル(強度反転信号チャネル)を配置する。図5は上述のチャネル光出力部11−2〜11−4からの光が波長多重された波長多重信号光(送信光)のスペクトルを示す図である。
ビット遅延付加部(タイミング調整部)12は、チャネル光出力部11−3からの強度反転信号光について前述したような遅延を付加するものであり、この遅延付加により、光伝送路3上での光伝搬によるチャネルCh♯2の強度変調光信号との伝搬時間差に基づく出力タイミング調整を行なうことができるようになっている。
図6は上述のごとく光送信装置2から送信された波長多重信号光を光受信装置4で受信した場合の40Gbps位相変調信号の受信信号品質(Qペナルティ)について、ビット遅延付加部12による遅延量に応じたシミュレーション結果を示す図である。この図6に示すように、遅延付加量Δτdummyを−40ps〜0psとした範囲において、ある程度の信号品質の改善が見られ(図6の[1]参照)、特に、遅延付加量Δτdummyを−20psとした場合には最適な信号品質が得られる(図6の[2]参照)。
これは、10Gbpsの強度変調光信号のチャネルと、強度反転信号チャネルの波長が異なるために、光伝送路3中で波長分散による遅延差を生じるためである。図7のAは強度反転信号チャネルCh♯3に上述の遅延Δτdummy=−20psを付加した場合の分散マップであり、Bは遅延を付加しない場合(Δτdummy=0ps)のCh♯3の分散マップである。この図7のAに示すように、光伝送路3でのCh♯2の波長λ2に対する強度反転信号チャネルCh♯3の波長λ3の光の伝搬時間差(40ps)の1/2である20psに対する補償量(−20ps)に相当する遅延Δτdummyを、ビット遅延付加部12で付加する。これにより、チャネルCh♯2の強度変調光信号が位相変調光信号に生じさせるレッドチャープとブルーチャープとをそれぞれ効率的に相殺させることができるようになる。
図8および図9は、上述のビット遅延付加部12をそなえずにビット遅延を付加しない場合(Δτdummy=0ps、図8参照)と、上述の最適遅延量(Δτdummy=−20ps)を付加する場合(図9参照)とで、光伝送路3上でのチャーピングの発生態様を対比するための図である。本実施形態においては、位相変調光信号(Ch♯4)は、強度変調光信号(Ch♯2)および強度反転信号光(Ch♯3)よりも長波長であるため、光伝送路3の伝搬速度は分散により強度変調光信号(Ch♯2)および強度反転信号光(Ch♯3)よりも速いものとしている。
位相変調光信号が受けるXPMによる波長シフト(チャーピング)は、強度変調光信号(又は強度反転信号光)のパルス立ち上がりおよび立下り時に生じるものである。図8および図9のA1〜A3は、強度変調光信号のチャネルCh♯2から出力され、光送信装置2の送信端側伝搬域R1から光伝送路3の中間伝搬域R2および光受信装置4での受信端側伝搬域R3を順次伝搬する、同一の光パルスAを示すものである。
この光パルスA1〜A3の立ち上がりおよび立下りにより、位相変調光信号はそれぞれB1〜B3に示すようなチャーピングを受けるようになっている。即ち、各光パルスA1〜A3における立ち上がり時に、B1〜B3に示すように、レッドチャープ(正方向のチャーピング)を受けるとともに、立下り時にブルーチャープ(負方向のチャーピング)を受ける。尚、以下の強度反転信号光を伝搬させていない場合には、位相変調光信号が光伝送路3を送信端側伝搬域R1から受信端側伝搬域R3まで伝搬することにより当該位相変調光信号が受けるチャープ量は、光伝送路3の伝搬過程でB1〜B3のように生じるチャープ量が累積された値となる。
これに対し、強度反転信号チャネルCh♯3から出力される強度反転信号光のパルスパターンは、C1に示すように、Ch♯2の強度変調光信号とは逆の強度変化のパターンを有するものであるが、波長が異なるため、送信端側伝搬域R1において逆パターンで揃っていた強度反転信号光パルスC1の光パルスパターンは、光伝送路3の中間伝搬域R2、受信端側伝搬域R3と進むに従って、C2,C3に示すように、強度変調光信号の光パルスA2,A3よりも進んでいる。
また、この強度反転信号光パルスC1〜C3の立下りおよび立ち上がりにより、位相変調光信号はそれぞれD1〜D3に示すようなチャーピングを受けるようになっている。強度反転信号光パルスC1〜C3により位相変調光信号が受けるチャーピングは、前述の強度変調光信号の光パルスによるものとは、基本的に逆である。例えば、逆パターンで揃っている送信端側伝搬域R1での発生チャープ量としては、D1に示すように、強度反転信号光パルスC1の立下り時にブルーチャープが発生する一方、立ち上がり時にレッドチャープが発生する。
したがって、送信端側伝搬域R1では、強度変調光信号の光パルスA1の立ち上がりおよび立下りによって生じるチャーピングB1は、強度反転信号光パルスC1の立下りおよび立ち上がりによって生じるチャーピングD1によって相殺されて、位相変調光信号が受ける総チャープ量を、E1に示すように実質的にゼロとすることができる。尚、光伝送路3の中間伝搬域R2および受信端側伝搬域R3においては、強度反転信号光パルスC2,C3の立下りおよび立ち上がりタイミングは、強度変調光信号の光パルスA2,A3の立ち上がりおよび立下りタイミングとそれぞれずれているので、位相変調光信号が受ける総チャープ量を、E2,E3に示すように実質的にゼロとすることはできない。
ただし、この図8に示す場合においては、強度反転信号光を伝搬させることにより、位相変調光信号が与えるチャープ量C1〜C3成分の多くを相殺させることができるので、位相変調光信号が光伝送路3を送信端側伝搬域R1から受信端側伝搬域R3まで伝搬することにより当該位相変調光信号が受けるチャープ量は、光伝送路3の伝搬過程でB1〜B3のように生じるチャープ量が累積された値と比べて、大幅に削減させることができる。
つぎに、図9に示すように、ビット遅延付加部12により、強度反転信号光に最適遅延量(Δτdummy=−20ps)を付加する場合には、強度変調光信号によるチャーピングの発生態様は図8の場合と同様であるが(図9のA1〜A3,B1〜B3参照)、ビット遅延付加部12で遅延が付加されている強度反転信号光パルスC11〜C13により発生するチャーピングは、D11〜D13に示すように、ブルーチャープおよびレッドチャープの発生タイミングが図8に示すD1〜D3とは異なっている。
すなわち、光伝送路3における送信端側伝搬域R1においては、遅延時間分だけ逆パターンの強度反転信号光パルスC11は、強度変調光信号の光パルスA1よりも遅れているが、光伝送路3の分散により、中間伝搬域R2では、逆パターンの強度反転信号光パルスC12は光パルスA2に揃い(追いつき)、受信端側伝搬域R3では、逆パターンの強度反転信号光パルスC13は光パルスA3よりも進む(追い抜く)。
したがって、中間伝搬域R2では、強度変調光信号の光パルスA2の立ち上がりおよび立下りによって生じるチャーピングB2は、強度反転信号光パルスC12の立下りおよび立ち上がりによって生じるチャーピングD12によって相殺されて、位相変調光信号が受ける総チャープ量を、E12に示すように実質的にゼロとすることができる。尚、光伝送路3の送受信端側伝搬域R1,R3においては、強度反転信号光パルスC11,C13の立下りおよび立ち上がりタイミングは、強度変調光信号の光パルスA1,A3の立ち上がりおよび立下りタイミングとそれぞれずれているので、各伝搬域R1,R3での位相変調光信号が受けるチャーピングの合計は、E11,E13に示すように実質的にゼロとすることはできない。しかし、チャーピングE11およびE13は互いに逆のチャープ発生パターンを有しているので、同一パルスAを送信端側伝搬域R1から受信端側伝搬域R3まで伝搬することを通じて、送受信端側伝搬域R1,R3でそれぞれ発生するチャーピングは互いに相殺されることになり[図9のF参照]、光受信装置4で受信する位相変調光信号に現れるXPM成分を実質的にゼロとすることができる。
このように、本発明の一実施形態によれば、波長多重光信号として多重可能な光波長の波長軸上の配置において、強度変調光信号の近傍であって、強度変調光信号および位相変調光信号が配置されていない強度反転信号光用光波長を有し、強度変調光信号の強度変化が逆転された強度パターンを有する光を強度反転信号光として出力し、これらの強度変調光信号および前記位相変調光信号とともに、上述の強度反転信号光を波長多重して出力しているので、強度変調光信号と位相変調光信号とが混在する波長多重光通信システムにおいてXPMによる伝送品質の劣化を抑制することができる利点がある。
また、光伝送路3の構成、例えば既存の中継ノード5の構成や、既存の伝送路分散マップが与えられているとしても、強度反転信号チャネルの光を追加して伝送するのみで、位相変調光信号に対するXPMによる伝送品質の劣化を抑制可能であるという点で、簡便かつ低コストにXPM劣化の低減を実現できる。
なお、本発明によれば、上述の本実施形態のごとき位相変調光信号,強度変調光信号および強度反転信号光のチャネル配置に限定されるものではない。
たとえば、図10に示す光送信装置2Aのように、それぞれ波長λ4〜λ6(λ4<λ5<λ6)の光を出力するチャネル光出力部11−4〜11−6をそなえた場合において、チャネル光出力部(Ch♯4)11−4においては図1の場合と同様の位相変調光信号を出力する構成とする一方で、チャネル光出力部(Ch♯6)11−6を強度変調光信号を出力するチャネルとし、チャネル光出力部(Ch♯5)11−5においてはチャネル光出力部11−6からの強度変調光信号の符号が反転された強度反転信号光を出力するようにしてもよい。この場合においても、同様に位相変調光信号が受けるXPMによる伝送品質の劣化を抑圧させることが可能である。図11〜図13は、このようなチャネル配置とした場合の伝送シミュレーションの結果を示す図である。
すなわち、図10に示すチャネル光出力部11−4〜11−6により、40Gbpsの位相変調光信号(Ch♯4)の長波長側(Ch♯6)に、10Gbpsの強度変調光信号チャネルが配置されるとともに、10Gbpsの強度変調光信号の近傍波長のチャネル(本実施形態においては隣接のCh♯5)に、10Gbps強度反転信号光を出力するチャネル(強度反転信号チャネル)を配置する。図11は上述のチャネル光出力部11−4〜11−6からの光が波長多重された波長多重信号光(送信光)のスペクトルを示す図である。
図12は上述のごとき光送信装置2Aから送信された波長多重信号光を光受信装置4で受信した場合の40Gbps位相変調信号の受信信号品質(Qペナルティ)について、ビット遅延付加部12による遅延量に応じたシミュレーション結果を示す図である。この図12に示すように、遅延付加量Δτdummyを0ps〜50psとした範囲において、ある程度の信号品質の改善が見られ(図12の[1]参照)、特に、遅延付加量Δτdummyを30psとした場合には最適な信号品質が得られる(図12の[2]参照)。
図13のAは強度反転信号チャネルCh♯5からの強度反転信号光に対する遅延付加量Δτdummyを30psとした場合の分散マップであり、Bは強度反転信号チャネルCh♯3からの強度反転信号光に対して遅延を付加しない(Δτdummy=0ps)場合の分散マップである。
この図13のAに示すように、光伝送路3でのCh♯6の強度変調光信号に対する強度反転信号チャネルCh♯5の強度反転信号光の伝搬時間差(−60ps)の1/2である−30psに対する補償量(30ps)に相当する遅延Δτdummyを、ビット遅延付加部12で付加する。図13のA中においては、伝送距離のほぼ中間で10Gbpsの信号チャネルCh♯2とのビット遅延が一致するように、10Gbps強度反転信号チャネルCh♯3の送信端に遅延時間(+30ps)を付加することにより、Qペナルティが最小にしている。
これにより、前述の図1(図5〜図7)の場合と同様に、チャネルCh♯6の強度変調光信号が位相変調光信号に生じさせるレッドチャープとブルーチャープとをそれぞれ効率的に相殺させることができるようになる。
また、上述の本実施形態においては、強度変調光信号のための波長チャネルCh♯2に隣接する波長チャネルCh♯3を強度反転信号光チャネルとしているが、本発明によればこれに限定されず、少なくとも強度変調光信号が位相変調光信号に与えるチャープ量を削減させることができる限りにおいて、強度変調光信号のための波長チャネルCh♯2の近傍に配置されることとしてもよい。例えば、位相変調光信号の波長をチャネル♯4によるλ4とする場合において、強度変調光信号の波長チャネル♯2(波長λ2)に対し位相変調光信号とは反対側に配置されるチャネルCh♯1(波長λ1)としたり、強度変調光信号の波長チャネル♯3(波長λ3)に対し位相変調光信号を挟んで配置されるチャネルCh♯5(波長λ1)としたりすることもできる。
また、位相変調光信号は1チャネルに限定されるものではなく、複数チャネルに設定されることとしてもよい。
さらに、強度変調光信号についても1チャネルに限定されるものではなく、複数チャネルに設定されることとしてもよい。この場合においては、例えば図14に示すように、光送信装置2Bとして、チャネル光出力部11−2〜11−6および波長多重光信号出力部13とともにビット遅延付加部12−3,12−5をそなえ、チャネル光出力部11−2,11−6について強度変調光信号を出力するように構成するとともに、チャネル光出力部11−4を位相変調光信号を出力するように構成する。更に、チャネル光出力部11−3,11−5を、それぞれ、チャネル光出力部11−2,11−6からの強度変調光信号の強度変化が反転された強度パターンを有する強度反転信号光(波長λ3,λ5)を出力するように構成する。
これにより、強度変調光信号源としてのチャネル光出力部11−2,11−6からの強度変調光信号が位相変調光信号に与えるXPMによるチャープ量を、それぞれチャネル光出力部11−3,11−5からの強度反転信号光が位相変調光信号に与えるXPMによるチャープ量によって相殺させることができるので、位相変調光信号の受信信号品質を良好なものとすることができるようになる。
なお、このように強度変調光信号源として複数のチャネル光出力部がそなえられている場合には、強度反転信号光出力部をなすチャネル光出力部としては、当該複数の強度変調光信号のうちで、少なくとも位相変調光信号に相互位相変調による伝送品質に影響を与える光波長を有するものについて、強度反転信号光を出力すべく強度反転信号光チャネルを設定することとすればよい。換言すれば、位相変調光信号との分散による伝搬速度差が十分にあり、波長間のウォークオフが十分に大きい場合には、当該強度変調光信号源としてのチャネル光出力部に対応した強度反転信号光チャネルについては設定する必要はない。
また、上述の本実施形態においては、チャネル光出力部11−3で生成される強度反転信号光について、強度変調光信号との間での光伝送路3の伝搬遅延時間差に応じた遅延時間を付加するようになっているが、本発明によれば、電気信号レベルで上述の遅延時間を与えたものを用いることにより強度反転信号光に電気/光変換することとしてもよい。この場合においては、例えば図15に示す光送信装置2Cのように、強度反転信号光出力部として、Ch♯2の強度変調光信号として出力すべきものの光信号への変換前のデータ電気信号について符号反転させる符号反転部11aと、符号反転部11aからの電気信号について上述のビット遅延付加部12と同等の遅延時間を与える遅延付加部11bと、遅延付加部11aからの電気信号について波長λ3の光(例えばNRZ強度変調された強度反転信号光)に変換する電気/光変換部11cとにより構成することができる。
この場合においては、上述の符号反転部11aおよび遅延付加部11bは、強度変調光信号の強度パターンに対応する電気信号を反転させるとともに、光伝送路3上での光伝搬による強度変調光信号との伝搬時間差に基づくタイミング調整を行なうタイミング調整部を構成する。更に、このタイミング調整においても、上述の実施形態の場合と同様に、伝搬時間差の実質的に2分の1の時間に相当する遅延付加を通じたタイミング調整を行なうことで位相変調光信号に生じるチャープ量を最適に抑圧できる。又、電気/光変換部11cは、チャネル光出力部11−2と同様、入力電気信号に対してNRZ強度変調された光を出力しうる機能をそなえたものであり、強度反転信号光生成部を構成する。
さらに、上述の本実施形態においては、強度変調光信号の変調方式としてはNRZ強度変調方式を適用し、位相変調光信号の変調方式としては、RZ−DQPSKを適用しているが、本発明によればこれに限定されず、強度変調光信号および位相変調光信号の混在信号を伝送するものであれば、他の公知の強度変調方式および位相変調方式を適用することとしてもよい。又、ビットレートの態様についても上述の実施形態の態様に限定されるものではなく、強度変調光信号と位相変調光信号とを同等のビットレートとすることとしてもよいし、強度変調光信号を位相変調光信号よりも高ビットレートとすることとしてもよい。
また、上述の本実施形態においては光伝送路3としてNZDSF3a−1〜3a−4を適用したが、本発明によればこれに限定されるものではなく、例えばDSF等、少なくとも位相変調光信号と強度変調光信号との波長多重光信号を伝送する場合にチャネル間でXPMの影響を受けることが想定される光伝送路を適用することも、勿論可能である。
〔B〕その他
本発明によれば、上述した実施形態にかかわらず、種々変形して実施することができる。
その他、上述した実施形態の開示により、当業者であれば本発明の装置を製造することが可能である。

Claims (10)

  1. 強度変調光信号と位相変調光信号との波長多重光信号を、光伝送路を通じて伝送する光伝送装置であって、
    前記波長多重光信号として多重可能な光波長の波長軸上の配置において、前記強度変調光信号の波長の近傍であって、前記強度変調光信号の強度変化が反転された強度パターンを有する光を強度反転信号光として出力する強度反転信号光出力部と、
    前記強度変調光信号および前記位相変調光信号とともに、該強度反転信号光出力部からの光を波長多重して出力する波長多重光信号出力部と、をそなえたことを特徴とする、光伝送装置。
  2. 前記強度変調光信号を出力する強度変調光信号出力部と、
    前記強度変調光信号とは異なる光波長を通じて前記位相変調光信号を出力する位相変調光信号出力部と、をそなえ、
    該強度反転信号光出力部から出力する前記強度反転信号光は、前記波長軸上において、前記強度変調光信号の近傍に配置された光波長を前記強度反転信号光用光波長として有することを特徴とする、請求項1記載の光伝送装置。
  3. 前記光伝送路は、前記強度変調光信号のチャネルの波長と前記強度反転信号光のチャネルの波長とが異なることに起因して、波長分散による遅延差を生じる光伝送路であって、
    該強度反転信号光出力部は、前記強度反転信号光用光波長を有し前記強度パターンを有する強度反転信号光を生成する強度反転信号光生成部と、該強度反転信号光生成部からの光について、前記光伝送路上での光伝搬による前記強度変調光信号との前記光伝送路の視点から終点までにおける伝搬時間差に基づく出力タイミング調整を行なうタイミング調整部と、をそなえ
    該タイミング調整部は、0より大きく前記伝搬時間差よりも小さい範囲で前記強度反転信号光の出力タイミングをずらす、ことを特徴とする、請求項1記載の光伝送装置。
  4. 前記光伝送路は、前記強度変調光信号のチャネルの波長と前記強度反転信号光のチャネルの波長とが異なることに起因して、波長分散による遅延差を生じる光伝送路であって、
    該強度反転信号光出力部は、
    前記強度変調光信号の強度パターンに対応する電気信号を反転させるとともに、前記光伝送路上での光伝搬による前記強度変調光信号との前記光伝送路の視点から終点までにおける伝搬時間差に基づくタイミング調整を行なうタイミング調整部と、
    該タイミング調整部からの電気信号に基づいて、前記強度反転信号光を生成する強度反転信号光生成部と、をそなえ
    該タイミング調整部は、0より大きく前記伝搬時間差よりも小さい範囲で前記強度反転信号光の出力タイミングをずらす、ことを特徴とする、請求項1記載の光伝送装置。
  5. 該タイミング調整部は、前記光伝送路において、前記強度反転信号光の伝搬速度が前記強度変調光信号の伝搬速度より速い場合は、前記強度反転信号光の出力タイミングを、前記伝搬時間差の実質的に2分の1の時間だけ遅らせる一方、前記強度反転信号光の伝搬速度が前記強度変調光信号の伝搬速度より遅い場合は、前記強度反転信号光の出力タイミングを、前記伝搬時間差の実質的に2分の1の時間だけ早めるように、前記タイミング調整を行なうことを特徴とする、請求項3又は4記載の光伝送装置。
  6. 前記強度変調光信号出力部が、前記波長多重光信号として多重される単位となる光波長毎に、前記強度変調光信号を生成する強度変調光信号源を複数そなえ、
    該強度反転信号光出力部は、
    該複数の強度変調光信号源から出力される複数の強度変調光信号のうちで、該位相変調信号に相互位相変調による伝送品質に影響を与える光波長を有するものについて、それぞれ前記強度反転信号光を出力することを特徴とする、請求項1記載の光伝送装置。
  7. 強度変調光信号と位相変調光信号との波長多重光信号を、ノンゼロ分散シフトシングルモード光ファイバか又は分散シフト光ファイバを構成要素とする光伝送路を通じて伝送する光伝送装置であって、
    前記波長多重光信号として多重可能な光波長の波長軸上の配置において、前記強度変調光信号の近傍であって、前記強度変調光信号および位相変調光信号が配置されていない強度反転信号光用光波長を有し、前記強度変調光信号の強度変化が反転された強度パターンを有する光を強度反転信号光として出力する強度反転信号光出力部と、
    前記強度変調光信号および前記位相変調光信号とともに、該強度反転信号光出力部からの光を波長多重して出力する波長多重光信号出力部と、をそなえたことを特徴とする、光伝送装置。
  8. 強度変調光信号と位相変調光信号との波長多重光信号を送信しうる光送信装置と、該光送信装置から送信された前記波長多重光信号を伝送しうる光伝送路と、該光伝送路からの前記波長多重光信号を受信しうる光受信装置と、をそなえてなる波長多重光通信システムであって、
    該光送信装置は、
    前記波長多重光信号として多重可能な光波長の波長軸上の配置において、前記強度変調光信号の波長の近傍であって、前記強度変調光信号の強度変化が反転された強度パターンを有する光を強度反転信号光として出力する強度反転信号光出力部と、
    前記強度変調光信号および前記位相変調光信号とともに、該強度反転信号光出力部からの光を波長多重して出力する波長多重光信号出力部と、をそなえ、
    該光受信装置においては、前記波長多重光信号において波長多重されている光信号のうちで、受信波長として設定された光信号について受信処理を行なう受信処理部をそなえたことを特徴とする、波長多重光通信システム。
  9. 該光伝送路は、ノンゼロ分散シフトシングルモード光ファイバか又は分散シフト光ファイバにより構成されたことを特徴とする、請求項8記載の波長多重光通信システム。
  10. 強度変調光信号と位相変調光信号との波長多重信号光を、光伝送路を通じて伝送する光伝送方法であって、
    前記波長多重光信号として多重可能な光波長の波長軸上の配置において、前記強度変調光信号の波長の近傍であって、前記強度変調光信号の強度変化が逆転された強度パターンを有する光を強度反転信号光として出力し、
    前記強度変調光信号および前記位相変調光信号とともに、前記強度反転信号光を波長多重して出力することを特徴とする、光伝送方法。
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