JP4899918B2 - 送電制御装置、無接点電力伝送システム、送電装置および電子機器 - Google Patents

送電制御装置、無接点電力伝送システム、送電装置および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、送電制御装置、無接点電力伝送システム、送電装置および電子機器に関する。
近年、電磁誘導を利用し、金属部分の接点がなくても電力伝送を可能にする無接点電力伝送(非接触電力伝送)が脚光を浴びている、この無接点電力伝送の適用例として、携帯電話機や家庭用機器(例えば電話機の子機)の充電などが提案されている。
1次コイルと2次コイルを用いた無接点電力伝送装置は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載される無接点電力伝送システムでは、1次コイルを駆動するドライバとして、CMOS構成のドライバ(CMOSドライバ)を使用し、かつ、各CMOSドライバには、貫通電流を防止するための制御回路(タイミング制御回路)が設けられている。その制御回路(タイミング制御回路)は、PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタの同時オンを防止することによって貫通電流が流れるのを防止する。1次側のドライバにおける貫通電流の防止は、ドライバ故障の未然防止に有効である。
特開2006−60909号公報(図3)
特許文献1に記載される無接点電力伝送システムでは、1次コイルを駆動するドライバの各トランジスタの駆動タイミングを調整することによって貫通電流を防止することはできるが、各トランジスタの短絡故障については何ら対策されていない。
例えば、CMOSドライバを構成するNMOSトランジスタが故障して完全なオフが実現できない(つまり、常に電流が流れる)場合、そのことを検出できないまま通常送電を続けていると、貫通電流によって、やがて正常なPMOSトランジスタも故障してしまう場合がないとは言えない。PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタの双方が故障した場合、電源間に大電流が流れ、そのことが発熱や機器破壊の原因となる場合がある。
また、CMOSドライバを構成するトランジスタに初期故障が生じている場合には、通常駆動を行う前に、その初期故障を検出し、通常駆動を行わずに、その機器を回収して修理するといった迅速かつ適切な対応をとるのが、安全上、より望ましいといえる。
本発明は、このような考察に基づいてなされたものであり、その目的は、1次コイルのドライバの短絡故障の検出を可能とし、無接点電力伝送システムの安全性を向上させることにある。
(1)本発明の送電制御装置の一態様では、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の本負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムの前記送電装置に設けられる送電制御装置であって、前記送電装置は、前記1次コイルの一端を駆動する第1の送電ドライバと、前記1次コイルの他端を駆動する第2の送電ドライバと、を有し、前記送電制御装置は、前記送電装置の動作を制御する送電側制御回路を有し、前記送電側制御回路は、前記1次コイルの前記一端および前記他端の少なくとも一方の電圧であるコイル端電圧を監視して、前記第1の送電ドライバおよび前記第2の送電ドライバの故障を検出する故障検出回路を有し、前記故障検出回路は、前記コイル端電圧が、前記第1の送電ドライバまたは前記第2の送電ドライバの入力信号に対応したコイル端電圧ではないときに、前記第1の送電ドライバまたは前記第2の送電ドライバは故障していると判定する。
無接点電力伝送システムの送電装置(1次側機器)に故障検出回路を設け、ドライバの短絡故障を検出できるようにしたものである。故障検出回路は、1次コイルのコイル端電圧を監視し、ドライバ(第1および第2の送電ドライバの少なくとも一つ)の入力電圧に対応したコイル端電圧になっているか否かによって、ドライバの短絡故障を検出する。これにより、送電装置ならびに無接点電力伝送システムの安全性を向上させることができる。
(2)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記故障検出回路は、前記第1の送電ドライバおよび第2の送電ドライバが前記1次コイルを通常駆動している状態において、前記コイル端電圧を監視して、前記第1の送電ドライバまたは前記第2の送電ドライバの、通常駆動中の故障を検出する。
ドライバの通常駆動中(通常送電中)において故障検出を実行し、通常駆動中(通常送電中)に生じた短絡故障を早期に検出するものである。これによって、例えば、送電を停止して故障を報知するといった、適切な対応を迅速に採ることが可能となる。
(3)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記1次コイルの前記一端を駆動する第1のテスト用ドライバと、前記1次コイルの前記他端を駆動する第2のテスト用ドライバと、をさらに有し、前記送電側制御回路は、前記第1の送電ドライバおよび前記第2の送電ドライバによって前記1次コイルを通常駆動する前に、前記第1の送電ドライバまたは第2の送電ドライバの各々の入力信号のレベルを、前記1次コイルの前記一端または前記他端がフローティング状態となるレベルとし、その状態で、前記第1のテスト用ドライバまたは前記第2のテスト用ドライバによって前記1次コイルの前記一端または前記他端を駆動し、前記故障検出回路は、前記コイル端電圧が、前記第1のテスト用ドライバまたは前記第2のテスト用ドライバの駆動出力レベルに対応したコイル端電圧ではないときに、前記第1の送電ドライバまたは前記第2の送電ドライバには、初期故障が生じていると判定する。
通常駆動の前に、テスト用ドライバを用いて、送電ドライバ(第1および第2の送電ドライバ)の初期故障を検出するものである。送電ドライバ(第1および第2の送電ドライバ)の各トランジスタの入力レベルを調整して各トランジスタをすべてオフ状態とする。これによって1次コイル端はフローティング状態となる。この状態で、テスト用ドライバによってコイル端を駆動する。送電ドライバ(第1および第2の送電ドライバ)は無力化されているため、コイル端電圧はテスト用ドライバの支配下にあり、したがって、コイル端電圧は、テスト用ドライバの駆動電圧(出力端電圧)のとおりに変化するはずであるが、送電ドライバ(第1および第2の送電ドライバ)に初期故障が生じている場合には、故障しているトランジスタのリーク電流によって、コイル端電圧はテスト用ドライバの駆動電圧に一致しなくなる。したがって、初期故障を検出することができる。初期故障が検出された場合には、例えば、通常駆動を不可とすると共に初期故障を報知する。これによって、例えば、その機器を回収して修理するといった適切な対応を迅速に採ることができ、安全性がより向上する。
(4)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記1次コイルに第1のコンデンサおよび第2のコンデンサが直列に接続されて直列共振回路が構成され、前記送電側制御回路は、初期故障検出を行う際に、前記第1のテスト用ドライバおよび第2のテスト用ドライバによって、前記1次コイルの前記一端および前記他端を相補的に駆動し、前記故障検出回路は、前記第1のコンデンサおよび第2のコンデンサを経由して流れる交流成分による電圧変動を監視し、所定の電圧変動が検出されるか否かによって、前記第1のコンデンサまたは第2のコンデンサの初期故障を検出する。
上述の態様では、送電ドライバ(第1および第2の送電ドライバ)を構成するトランジスタの故障を検出したが、本態様では、1次コイルと共に直列共振回路を構成するコンデンサの故障(初期故障)を検出する。例えば、2つのテスト用ドライバを同時に動作させて、第1および第2のコイル端電圧を相補的に変化させる。例えば、第1のコイル端の電圧を“L”から“H”に変化させたとき、これと同期させて第2のコイル端の電圧を“H”から“L”に(つまり相補的に)変化させる。これによって、電圧変化によって生じた交流成分は、第1のコイルから、第1および第2のコンデンサを経由して第2のコイル端に流れる。したがって、この交流成分によるコイル端電圧の変動を検出できない場合には、第1または第2のコンデンサのいずれかに初期故障が生じていると判定することができる。したがって、送電装置(および無接点電力伝送システム)の安全性がより向上する。
(5)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記第1のテスト用ドライバおよび前記第2のテスト用ドライバは各々、電源電圧間に直列に接続された、互いに異なる導電型の第1および第2のトランジスタならびに電流制限用抵抗を有する。
テスト用ドライバが、電流制限用抵抗を備える、相補トラジスタ構成のドライバである点を明らかとしたものである。テスト用ドライバの電流駆動能力が高すぎると、初期故障が生じている送電ドライバ(第1および第2の送電ドライバ)のトランジスタのリーク電流が少量の場合に、そのリーク電流をマスクしてしまい、初期故障を検出できなくなる場合もないとは言えない。そこで、電流制限用抵抗によって、テスト用ドライバの電流をある程度、絞るようにしたものである。
(6)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記1次コイルに第1のコンデンサおよび第2のコンデンサが接続されて直列共振回路が構成され、前記送電側制御回路は、前記第1のテスト用ドライバまたは第2のテスト用ドライバによって、前記第1のコンデンサまたは前記第2のコンデンサを充電した後、前記第1の送電ドライバおよび前記第2の送電ドライバによる前記共振回路の通常駆動を開始する。
コンデンサに電荷が蓄積されていない状態にて通常駆動(通常送電)を開始し、コイル端を“L”から“H”に変化させた場合、突入電流(コンデンサを充電しようとして流れる瞬時的な過剰電流)によって、コイル端電圧(ピーク電圧)が大きく変動する。このことは、コイル端電圧(ピーク電圧)の正確な検出のためには好ましくない。そこで、テスト用ドライバを充電電流源として用いてコンデンサを充電した後に、通常駆動を開始し、そのコイル端(そのコンデンサと1次コイルとの接続点)を“L”から“H”に変化させる。これによって、突入電流が低減され、電圧変動が縮小される。このことは、コイル端電圧(ピーク電圧)の正確な検出に役立つ。
(7)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記送電装置の動作タイミングを制御するタイミング制御回路をさらに有し、前記送電装置は、前記1次コイルの一端のコイル端電圧を、所望のタイミングで前記故障検出回路に伝達するための第1のスイッチ回路と、前記1次コイルの他端のコイル端電圧を、所望のタイミングで前記故障検出回路に伝達するための第2のスイッチ回路と、を有し、前記タイミング制御回路は、前記第1の送電ドライバまたは前記第1のテスト用ドライバによる前記1次コイルの前記一端のローレベル駆動期間あるいはハイレベル駆動期間の後半において、前記第1のスイッチ回路をオン状態として、前記1次コイルの一端のコイル端電圧を前記故障検出回路に伝達させ、前記第2の送電ドライバまたは前記第2のテスト用ドライバによる前記1次コイルの前記他端のローレベル駆動期間あるいはハイレベル駆動期間の後半において、前記第2のスイッチ回路をオン状態として、前記1次コイルの一端のコイル端電圧を前記故障検出回路に伝達させる。
正確な故障検出のためには、コイル端電圧を正確に測定する必要がある。そこで、コイル端電圧を故障検出回路に伝達するためのスイッチ回路と、タイミング制御回路とを設けて、そのスイッチ回路を、コイル端電圧の初期変動が抑制されて、電圧が安定している期間(安定期間)においてのみオンさせ、正確なコイル端電圧を故障検出回路に伝達するようにしたものである。すなわち、コイル端電圧のハイレベル期間またはローレベル期間の後半期間(各期間の開始時点と終了時点の中間の時点以降の期間(中間時点を含む))は、電圧変動が収拾した安定期間であるから、その期間においてスイッチ回路をオンさせ、コイル端電圧を故障検出回路に伝達する。
(8)無接点電力伝送システムの一態様では、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の本負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムであって、前記送電装置は、前記1次コイルの一端を駆動する第1の送電ドライバと、前記1次コイルの他端を駆動する第2の送電ドライバと、を有し、前記送電制御装置は、前記送電装置の動作を制御する送電側制御回路を有し、前記送電側制御回路は、前記1次コイルの前記一端および前記他端の少なくとも一方の電圧であるコイル端電圧を監視して、前記第1の送電ドライバおよび前記第2の送電ドライバの故障を検出する故障検出回路を有し、前記故障検出回路は、前記第1の送電ドライバおよび前記第2の送電ドライバを通常駆動しているときに前記コイル端電圧を監視し、前記コイル端電圧が、前記第1の送電ドライバまたは前記第2の送電ドライバの入力信号に対応したコイル端電圧ではないときに、前記第1の送電ドライバまたは前記第2の送電ドライバは故障していると判定して、前記受電装置への送電を停止し、また、前記受電装置は、前記2次コイルの誘電電圧を整流する整流回路を含む受電部と、前記受電装置から送電装置へのデータ送信のための負荷変調部と、前記本負荷への給電を制御する給電制御部と、を有する。
これによって、1次コイルを駆動するドライバの、通常駆動時における故障を検出して、送電停止や故障の報知を行うことが可能となる。よって、無接点電力伝送システムの安全性が向上する。
(9)本発明の無接点電力伝送システムの他の態様では、前記送電装置は、前記1次コイルの前記一端を駆動する第1のテスト用ドライバと、前記1次コイルの前記他端を駆動する第2のテスト用ドライバと、をさらに有し、前記送電側制御回路は、前記第1の送電ドライバおよび前記第2の送電ドライバによって前記1次コイルを通常駆動する前に、前記第1の送電ドライバまたは第2の送電ドライバの各々の入力信号のレベルを、前記1次コイルの前記一端または前記他端がフローティング状態となるレベルとし、その状態で、前記第1のテスト用ドライバまたは前記第2のテスト用ドライバによって前記1次コイルの前記一端または前記他端を駆動し、前記故障検出回路は、前記1次コイルの前記一端の電圧または前記他端の電圧が、前記第1のテスト用ドライバまたは前記第2のテスト用ドライバの駆動出力レベルに対応した電圧ではないときに、前記第1の送電ドライバまたは前記第2の送電ドライバには、初期故障が生じていると判定して送電を中止する。
これによって、1次コイルを駆動するドライバの、初期故障を検出して、通常送電を行うことなく、故障の報知、機器の回収や修理等を行うことが可能となる。よって、無接点電力伝送システムの安全性が、より向上する。
(10)本発明の送電装置は、本発明の送電制御装置と、前記1次コイルを駆動する前記第1および第2の送電ドライバを含む送電部とを、有する。
本発明によって、安全性の高い無接点電力システム用の送電部を実現することができる。
(11)本発明の電子機器は、本発明の送電装置を含む。
本発明によって、無接点電力伝送が可能な、安全性の高い電子機器(例えば、携帯端末の2次電池を無接点電力伝送によって充電する機能をもつ充電台(クレードル))を得ることができる。
このように、本発明によれば、1次コイルのドライバの短絡故障の検出を可能とし、無接点電力伝送システムの安全性を向上させることができる。
図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。
なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(第1の実施形態)
まず、本発明が適用される好適な電子機器の例、ならびに、無接点電力伝送技術の原理について説明する。
(電子機器の例と無接点電力伝送の原理)
図1(A),(B)は無接点電力伝送技術について説明するための図であり、(A)は無接点電力伝送手法が適用される電子機器の例を示す図であり、(B)は誘導トランスを用いた無接点電力伝送の原理を説明するための図である。
図1(A)に示されるように、電子機器の1つである充電器500(クレードル)は、送電装置10を有する。また電子機器の1つである携帯電話機510は、受電装置40を有する。また携帯電話機510は、LCDなどの表示部512、ボタン等で構成される操作部514、マイク516(音入力部)、スピーカ518(音出力部)、アンテナ520を有する。
充電器500にはACアダプタ502を介して電力が供給され、この電力が、無接点電力伝送により送電装置10から受電装置40に送電される。これにより、携帯電話機510のバッテリを充電したり、携帯電話機510内のデバイスを動作させたりすることができる。
なお、本実施形態が適用される電子機器は携帯電話機510に限定されない。例えば腕時計、コードレス電話器、シェーバー、電動歯ブラシ、リストコンピュータ、ハンディターミナル、携帯情報端末、あるいは電動自転車などの種々の電子機器に適用できる。
特に好適な電子機器の例としては、携帯端末(携帯電話端末、PDA端末、持ち運び可能なパーソナルコンピュータ端末を含む)や時計(ウオッチ)があげられる。本発明の受電装置は、構成が簡単で小型であるため携帯端末等への搭載も可能であり、低損失であるために、例えば、電子機器における2次電池の充電時間を短縮することが可能であり、また、発熱が低減されることから、電子機器の安全面からみた信頼性も向上する。
特に、携帯端末(携帯電話端末、PDA端末、持ち運び可能なパーソナルコンピュータ端末を含む)は、高負荷時の充電電流量が大きく、発熱の問題も顕在化しやすい。よって、本発明が有する低損失かつ低発熱という特性を十分に活かすことが可能な機器といえる。
図1(B)に模式的に示すように、送電装置10から受電装置40への電力伝送は、送電装置10側に設けられた1次コイルL1(送電コイル)と、受電装置40側に設けられた2次コイルL2(受電コイル)を電磁的に結合させて電力伝送トランスを形成することで実現される。これにより非接触での電力伝送が可能になる。
(送電装置および受電装置の構成例)
図2は、送電装置、受電装置ならびに負荷からなる無接点電力伝送システムにおける、各部の具体的な構成の一例を示す回路図である。
図示されるように、送電装置10には、送電制御装置20と、送電部12が設けられている。また、受電装置40には、受電部42と、負荷変調部46と、給電制御部48とが設けられている。また、負荷90は、充電制御装置92とバッテリ(2次電池)94が含まれる。以下具体的に説明する。
図1(A)の充電器500などの送電側の電子機器は、少なくとも図2に示される送電装置10を含む。また、携帯電話機510などの受電側の電子機器は、少なくとも受電装置40と負荷90(本負荷)を含む。そして、図2の構成により、1次コイルL1と2次コイルL2を電磁的に結合させて送電装置10から受電装置40に対して電力を伝送し、受電装置40の電圧出力ノードNB7から負荷90に対して電力(電圧VOUT)を供給する無接点電力伝送(非接触電力伝送)システムが実現される。
送電装置10(送電モジュール、1次モジュール)は、1次コイルL1、送電部12、電圧検出回路14、表示部16、送電制御装置20を含むことができる。なお、送電装置10や送電制御装置20は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えば表示部、電圧検出回路)を省略したり、他の構成要素を追加したり、接続関係を変更するなどの種々の変形実施が可能である。
送電部12は、電力伝送時には所定周波数の交流電圧を生成し、データ転送時にはデータに応じて周波数が異なる交流電圧を生成して、1次コイルL1に供給する。具体的には、図3(A)に示されるように、例えば、データ「1」を受電装置40に対して送信する場合には、周波数f1の交流電圧を生成し、データ「0」を送信する場合には、周波数f2の交流電圧を生成する。この送電部12は、1次コイルL1の一端を駆動する第1の送電ドライバと、1次コイルL1の他端を駆動する第2の送電ドライバと、1次コイルL1と共に共振回路を構成する少なくとも1つのコンデンサを含むことができる。そして、送電部12が含む第1、第2の送電ドライバの各々は、例えば、パワーMOSトランジスタにより構成されるインバータ回路(あるいはバッファ回路)であり、送電制御装置20のドライバ制御回路26により制御される。
1次コイルL1(送電側コイル)は、2次コイルL2(受電側コイル)と電磁結合して電力伝送用トランスを形成する。例えば、電力伝送が必要なときには、図1(A)、図1(B)に示すように、充電器500の上に携帯電話機510を置き、1次コイルL1の磁束が2次コイルL2を通るような状態にする。
一方、電力伝送が不要なときには、充電器500と携帯電話機510を物理的に離して、1次コイルL1の磁束が2次コイルL2を通らないような状態にする。
電圧検出回路14は、1次コイルL1の誘起電圧を検出する回路であり、例えば、抵抗RA1、RA2や、RA1とRA2の接続ノードNA3とGND(広義には低電位側電源)との間に設けられるダイオードDA1を含む。具体的には、1次コイルの誘起電圧を抵抗RA1、RA2で分圧することによって得られた信号PHINが、送電制御装置20の波形検出回路28に入力される。
表示部16は、無接点電力伝送システムの各種状態(電力伝送中、ID認証等)を、色や画像などを用いて表示するものであり、例えばLED(発光ダイオード)やLCD(液晶表示装置)などにより実現される。
送電制御装置20は、送電装置10の各種制御を行う装置であり、集積回路装置(IC)などにより実現できる。この送電制御装置20は、制御回路22(送電側)、発振回路24、ドライバ制御回路26、波形検出回路28を含むことができる。
また、制御回路22(制御部)は、送電装置10や送電制御装置20の制御を行うものであり、例えば、ゲートアレイやマイクロコンピュータなどにより実現できる。具体的には、制御回路22は、電力伝送、負荷検出、周波数変調、異物検出、あるいは着脱検出などに必要な各種のシーケンス制御や判定処理を行う。
発振回路24は、例えば、水晶発振回路により構成され、送電側のクロックを生成する。ドライバ制御回路26は、発振回路24で生成されたクロックや制御回路22からの周波数設定信号などに基づいて、所望の周波数の制御信号を生成し、送電部12の送電ドライバ(不図示)に出力し、その送電ドライバの動作を制御する。
波形検出回路28は、1次コイルL1の一端の誘起電圧に相当する信号PHINの波形をモニタし、負荷検出、異物検出等を行う。例えば、受電装置40の負荷変調部46が、送電装置10に対してデータを送信するための負荷変調を行うと、1次コイルL1の誘起電圧の信号波形が、それに対応して変化する。
具体的には、図3(B)に示すように、データ「0」を送信するために、受電装置40の負荷変調部46が負荷を低くすると、信号波形の振幅(ピーク電圧)が小さくなり、データ「1」を送信するために負荷を高くすると、信号波形の振幅が大きくなる。したがって、波形検出回路28は、誘起電圧の信号波形のピークホールド処理などを行って、ピーク電圧がしきい値電圧を超えたか否かを判断することで、受電装置40からのデータが「0」なのか「1」なのかを判断できる。なお波形検出の手法は、上述の手法に限定されない。例えば、受電側の負荷が高くなったか低くなったかを、ピーク電圧以外の物理量を用いて判断してもよい。
受電装置40(受電モジュール、2次モジュール)は、2次コイルL2、受電部42、負荷変調部46、給電制御部48、受電制御装置50を含むことができる。なお、受電装置40や受電制御装置50は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したり、接続関係を変更するなどの種々の変形実施が可能である。
受電部42は、2次コイルL2の交流の誘起電圧を直流電圧に変換する。この変換は受電部42が有する整流回路43により行われる。この整流回路43は、ダイオードDB1〜DB4を含む。ダイオードDB1は、2次コイルL2の一端のノードNB1と直流電圧VDCの生成ノードNB3との間に設けられ、DB2は、ノードNB3と2次コイルL2の他端のノードNB2との間に設けられ、DB3は、ノードNB2とVSSのノードNB4との間に設けられ、DB4は、ノードNB4とNB1との間に設けられる。
受電部42の抵抗RB1、RB2はノードNB1とNB4との間に設けられる。そしてノードNB1、NB4間の電圧を抵抗RB1、RB2により分圧することで得られた信号CCMPIが、受電制御装置50の周波数検出回路60に入力される。
受電部42のコンデンサCB1及び抵抗RB4、RB5は、直流電圧VDCのノードNB3とVSSのノードNB4との間に設けられる。そしてノードNB3、NB4間の電圧を抵抗RB4、RB5により分圧して得られる分圧電圧VD4は、信号線LP2を経由して、受電側制御回路52および位置検出回路56に入力される。位置検出回路56に関しては、その分圧電圧VD4が、位置検出のための信号入力(ADIN)となる。
負荷変調部46は、負荷変調処理を行う。具体的には、受電装置40から送電装置10に所望のデータを送信する場合に、送信データに応じて負荷変調部46(受電側)での負荷を可変に変化させ、1次コイルL1の誘起電圧の信号波形を変化させる。このために負荷変調部46は、ノードNB3、NB4の間に直列に設けられた抵抗RB3、トランジスタTB3(N型のCMOSトランジスタ)を含む。
このトランジスタTB3は、受電制御装置50の受電側制御回路52から信号線LP3を経由して与えられる制御信号P3Qによりオン・オフ制御される。通常送電が開始される前の認証ステージにおいて、トランジスタTB3をオン・オフ制御して負荷変調を行って送電装置に信号を送信する際には、給電制御部48のトランジスタTB1、TB2はオフにされ、負荷90が受電装置40に電気的に接続されない状態になる。
例えば、データ「0」を送信するために受電側を低負荷(インピーダンス大)にする場合には、信号P3QがLレベルになってトランジスタTB3がオフになる。これにより負荷変調部46の負荷はほぼ無限大(無負荷)になる。一方、データ「1」を送信するために受電側を高負荷(インピーダンス小)にする場合には、信号P3QがHレベルになってトランジスタTB3がオンになる。これにより負荷変調部46の負荷は、抵抗RB3(高負荷)になる。
給電制御部48は、負荷90への電力の給電を制御する。レギュレータ(LDO)49は、整流回路43での変換で得られた直流電圧VDCの電圧レベルを調整して、電源電圧VD5(例えば5V)を生成する。受電制御装置50は、例えばこの電源電圧VD5が供給されて動作する。
また、トランジスタTB2(P型のCMOSトランジスタ)は、電源電圧VD5の生成ノードNB5(レギュレター49の出力ノード)とトランジスタTB1(ノードNB6)との間に設けられ、受電制御装置50の制御回路52からの信号P1Qにより制御される。具体的には、トランジスタTB2は、ID認証が完了(確立)して通常の電力伝送(すなわち、通常送電)を行う場合にはオン状態となる。
なお、電源電圧生成ノードNB5とトランジスタTB2のゲートのノードNB8との間にはプルアップ抵抗RU2が設けられる。
トランジスタTB1(P型のCMOSトランジスタ)は、トランジスタTB2(ノードNB6)とVOUTの電圧出力ノードNB7との間に設けられ、出力保証回路54からの信号P4Qにより制御される。具体的には、ID認証が完了して通常の電力伝送を行う場合にはオンになる。一方、ACアダプタの接続が検出され、あるいは、電源電圧VD5が受電制御装置50(制御回路52)の動作下限電圧よりも小さいといった場合には、オフになる。なお、電圧出力ノードNB7とトランジスタTB1のゲートのノードNB9との間にはプルアップ抵抗RU1が設けられる。
受電制御装置50は、受電装置40の各種制御を行う装置であり、集積回路装置(IC)などにより実現できる。この受電制御装置50は、2次コイルL2の誘起電圧から生成される電源電圧VD5により動作することができる。また、受電制御装置50は、制御回路52(受電側)、出力保証回路54、位置検出回路56、発振回路58、周波数検出回路60、満充電検出回路62を含むことができる。
受電側制御回路52は、受電装置40や受電制御装置50の制御を行うものであり、例えば、ゲートアレイやマイクロコンピュータなどにより実現できる。この受電側制御回路52は、シリーズレギュレータ(LDO)49の出力端の定電圧(VD5)を電源として動作する。
この受電側制御回路52は、具体的には、ID認証、位置検出、周波数検出、満充電検出、認証用の通信のための負荷変調、異物挿入検出を可能とするための通信のための負荷変調などに必要な各種のシーケンス制御や判定処理を行う。
出力保証回路54は、低電圧時(0V時)の受電装置40の出力を保証する回路である。すなわち、トランジスタTB1を制御し、ACアダプタの接続が検出され、あるいは、電源電圧VD5が動作下限電圧よりも小さい場合に、トランジスタTB1をオフにする設定を行い、電圧出力ノードNB7から受電装置40側への電流の逆流を防止する。
位置検出回路56は、2次コイルL2の誘起電圧の波形に相当する信号ADINの波形を監視して、1次コイルL1と2次コイルL2の位置関係が適正であるかを判断する。具体的には、信号ADINをコンパレータで2値に変換して、位置関係が適正であるか否かを判断する。
発振回路58は、例えばCR発振回路により構成され、受電側のクロックを生成する。周波数検出回路60は、信号CCMPIの周波数(f1、f2)を検出して、送電装置10からの送信データが「1」なのか「0」なのかを判断する。
満充電検出回路62(充電検出回路)は、負荷90のバッテリ94が、満充電状態(充電状態)になったか否かを検出する回路である。具体的には満充電検出回路62は、例えば、充電状態の表示に使用されるLEDRのオン・オフを検出することによって、満充電状態を検出する。すなわち、所定時間(例えば5秒)連続でLEDRが消灯した場合に、バッテリ94が満充電状態(充電完了)であると判断する。また、負荷90内の充電制御装置92も、LEDRの点灯状態に基づいて満充電状態を検出することができる。
また、負荷90は、バッテリ94の充電制御等を行う充電制御装置92を含む。充電制御装置92は、発光装置(LEDR)の点灯状態に基づいて満充電状態を検出することができる。この充電制御装置92(充電制御IC)は集積回路装置などにより実現できる。なお、スマートバッテリのように、バッテリ94自体に充電制御装置92の機能を持たせてもよい。なお、負荷90は、2次電池に限定されるものではない。
(送電部の具体的な回路構成とコイル端電圧の監視について)
図4は、送電部の具体的な回路構成ならびにコイル端電圧の監視について説明するための回路図である。
図示されるように、送電装置10の送電部12に設けられる送電ドライバ13は、1次コイルL1のコイル端(上端)N1を駆動する。この送電ドライバ13は、電源電圧(VDD1:例えば5V)間に直列に接続されたPMOSトランジスタM1とNMOSトランジスタM2により構成されるCMOSバッファであり、各トランジスタのゲートは、個別のゲート駆動信号(DRP1,DRN1)で制御される。
PMOSトランジスタM1がオンしたときは、CMOSバッファの駆動出力は“H”レベルとなり、NMOSトランジスタM2がオンしたときは、CMOSバッファの駆動出力は“L”レベルとなり、PMOSトランジスタM1およびNMOSトランジスタM2が共にオフのときは、CMOSバッファの出力端はフローティング状態(電位不定状態)となる。フローティング状態はハイインピーダンス状態とみることもでき、したがって、送電ドライバ13は、トライステートバッファでもある。
送電ドライバ15は、1次コイルL1のコイル端(下端)N2を駆動する。この送電ドライバ15は、電源電圧(VDD1:例えば5V)間に直列に接続されたPMOSトランジスタM3とNMOSトランジスタM4により構成されるCMOSバッファであり、各トランジスタのゲートは、個別のゲート駆動信号(DRP2,DRN2)で制御される。送電ドライバ15も、その出力端電位が“H”レベル,“L”レベルおよびフローティング状態の3つの状態をとることができるトライステートバッファである。
また、送電部12は、1次コイルL1に直列接続される、2つのコンデンサ(C1およびC2)を有している。1次コイルL1とコンデンサC1およびC2は、直列共振回路を構成する。その直列共振回路の共振周波数をf0とすれば、“1”や“0”を2次側に送信するための周波数f1およびf2は、例えば、共振周波数f0よりも高周波数側の領域にて設定される。
本発明では、送電ドライバ(13,15)の通常駆動時の故障や初期故障を検出するために、1次コイルL1のコイル端(N1,N2)の電圧を監視する。コイル端(N1,N2)は、送電ドライバ(13,15)の出力端でもある。1次コイルL1のコイル端(N1,N2)の電圧(すなわち、コイル端電圧)DRV1,DRV2に基づいて、故障検出回路(図4では不図示:図10にて説明する)が、送電ドライバ(13,15)の故障の有無を判定する。
(通常駆動時の故障の検出)
図5(A)〜(D)は、送電ドライバの通常駆動時の故障(通常故障)の検出原理を説明するための図である。ここでは、送電ドライバ13の故障検出について説明する(送電ドライバ15の故障検出も同様である)。
図5(A)に示すように、DRP1,DRP2を共に“L”とすると、送電ドライバ13が正常(故障無しの場合)ならば、PMOSトランジスタM1はオンし、NMOSトランジスタM2はオフし、出力端の電位は“H”になるはずである。しかし、例えば、同図(B)に示すように、NMOSトランジスタM2に短絡故障が生じているとすると、オフしているはずのNMOSトランジスタM2が実質的にはオンしていることになり、PMOSトランジスタM1がオンする期間では、大きな貫通電流IRが生じる。貫通電流が繰り返し流れると、やがて、正常なPMOSトランジスタM1も故障し、この場合には、電源間ショートという最悪の事態を招くことになる。
そこで、送電ドライバ13の出力端(1次コイルのコイル端N1)の電位を監視し、その電位が、送電ドライバ13の入力信号の電圧レベルに対応したものであるか否かを検出し、これによって、故障を検出する。
すなわち、NMOSトランジスタM2に短絡故障が生じていなければ、図5(A)に示すように、DRP1,DRN2が共に“L”の場合には、出力端の電圧は“H”になるはずであり、一方、NMOSトランジスタM2に短絡故障が生じていれば、図5(B)に示すように、出力端電圧は“H”レベル以外の電圧(例えば、電源電圧の1/2の電圧)になる。このように、送電ドライバの出力端(1次コイルのコイル端N1)の電圧を監視することによって、NMOSトランジスタM2の短絡故障を検出することができる。
図5(C)では、送電ドライバ13の入力信号であるDRP1およびDRN1を、共に“H”レベルとする。この場合、PMOSトランジスタM1がオフし、NMOSトランジスタM2がオンするはずであるが、PMOSトランジスタM1に短絡故障が生じている場合には、図5(D)に示すように、駆動時に大きな貫通電流IRが流れ、このことが繰り返されるうちに双方のトランジスタが故障して、電源間ショートに至るおそれがある。
そこで、送電ドライバ13の出力端の電圧(1次コイルのコイル端N2の電圧)を監視し、その電位が、送電ドライバ13の入力信号の電圧レベルに対応したものであるか否かを検出し、これによって、故障を検出する。
すなわち、PMOSトランジスタM1に短絡故障が生じていなければ、図5(C)に示すように、DRP1,DRN2が共に“H”の場合には、出力端の電圧は“L”になるはずであり、一方、PMOSトランジスタM1に短絡故障が生じていれば、図5(D)に示すように、出力端電圧は“L”レベル以外の電圧(例えば、電源電圧の1/2の電圧)になる。このように、送電ドライバの出力端(1次コイルのコイル端N2)の電圧を監視することによって、PMOSトランジスタM1の短絡故障を検出することができる。
故障検出回路(図10の参照符号34)は、ドライバの通常駆動中(通常送電中)において上述のような故障検出を実行し、通常駆動中(通常送電中)に生じた短絡故障を早期に検出する。これによって、例えば、送電を停止して故障を報知するといった、適切な対応を迅速に採ることが可能となる。
(送電ドライバの初期故障検出)
図6(A),(B)は、送電ドライバの初期故障検出の原理を説明するための図であり、(A)は故障無しの場合を示す図であり、(B)は故障有りの場合を示す図である。
送電ドライバ13,15に故障が生じているのならば、通常駆動(通常送電)前に、その故障を検出して、通常送電を行うことなく、機器の修理等を行うことが望ましい。そこで、本発明では、好ましくは、通常駆動前に、初期故障の検出も行う。
図6(A),(B)では、送電ドライバ13の初期故障検出を可能とするために、テスト用ドライバTE1を設けている。なお、送電ドライバ15の初期故障の検出のためにも、同様に、テスト用ドライバTE2が設けられる(図6では不図示)。
図6(A),(B)に示されるように、テスト用ドライバTE1は、電源間に直列に接続された、PMOSトランジスタM5と、NMOSトランジスタM6と、電流制限抵抗R1およびR2と、によって構成される。
電流制限抵抗R1およびR2が設けられるのは、以下の理由による。すなわち、テスト用ドライバTE1(TE2)の電流駆動能力が高すぎると、初期故障が生じている送電ドライバ13,15を構成する各トランジスタのリーク電流が少量の場合に、そのリーク電流をマスクしてしまい、初期故障を検出できなくなる場合もないとは言えない。そこで、電流制限用抵抗(R1,R2)によって、テスト用ドライバの電流をある程度、絞るようにしたものである。
初期故障検出の手順は以下のとおりである。まず、送電ドライバ13の各トランジスタ(M1,M2)の入力信号(DRP1,DRN1)を“H”および“L”に設定して、各トランジスタ(M1,M2)の双方をオフ状態とする。これによって1次コイル端(N1)はフローティング状態となる。
次に、この状態で、テスト用ドライバTE1によってコイル端(N1)を駆動する。送電ドライバ13は無力化されており、コイル端(N1)の電圧は、テスト用ドライバTE1の支配下にあり、したがって、コイル端(N1)の電圧は、テスト用ドライバTE1の駆動電圧(出力端電圧)のとおりに変化するはずである。
例えば、図6(A)に示すように、テスト用ドライバTE1を構成する各トランジスタM5,M6の入力信号(INTP1,INTP2)を共に“L”とすると、PMOSトランジスタM5がオンして、テスト用ドライバTE1の出力端の電圧は“H”となる。電源VDD1からの充電電流I1によって、コイル端(N1)の電圧も“H”レベルに上昇する。これが、送電ドライバ13に初期故障がない場合の正常な回路動作である。
一方、図6(B)に示すように、例えば、送電ドライバ13のNMOSトランジスタM2が故障している場合には、テスト用ドライバTE1の出力端の電圧が“H”となっても、送電ドライバのNMOSトランジスタM2のリーク電流I2によって、コイル端(N1)の電圧は“H”レベルに達しない(例えば、電源電圧の1/2の電圧となる)。
このように、送電ドライバ13に初期故障が生じている場合には、故障しているトランジスタのリーク電流によって、コイル端電圧はテスト用ドライバTE1の駆動電圧に一致しなくなり、したがって、初期故障を検出することができる。
初期故障が検出された場合には、例えば、通常駆動を不可とすると共に初期故障を報知する。これによって、例えば、その機器を回収して修理するといった適切な対応を迅速に採ることができ、安全性がより向上する。
(コンデンサの初期故障検出)
上述の説明では、送電ドライバ13(および15)を構成するトランジスタの初期故障を検出したが、1次コイル(L1)と共に直列共振回路を構成するコンデンサ(C1,C2)の初期故障を検出することもできる。
図7は、共振回路を構成するコンデンサの初期故障の検出原理を説明するための図である。図7では、2つのテスト用ドライバ(TE1,TE2)を同時に動作させて、第1および第2のコイル端(N1,N2)の電圧を相補的に変化させる。図7に示すように、例えば、テスト用ドライバTE1の出力電圧を“L”から“H”に変化させたとき、これと同期させてテスト用ドライバTE2の出力電圧を“H”から“L”に(つまり相補的に)変化させる。
これによって、電圧変化によって生じた交流成分は、第1のコイル端(N1)から、第1および第2のコンデンサ(C1,C2)を経由して第2のコイル端(N2)に流れる。したがって、この交流成分によるコイル端電圧の交流的な変動を検出できない場合には、第1または第2のコンデンサ(C1,C2)のいずれかに初期故障が生じていると判定することができる。
すなわち、図7の下側に示すように、コイル端(N2)の電圧(DRV2)を監視し、A1のような交流成分を検出できれば、正常と判定し、A2のような不完全な変動が検出された場合や、A3のように変動がまったく観測できない場合には、コンデンサ(C1,C2)の少なくとも一方に初期故障が生じていると判定することができる。
コンデンサの初期故障が検出された場合には、例えば、通常駆動を不可とすると共に初期故障を報知する。これによって、その機器を回収して修理するといった適切な対応を迅速に採ることができ、安全性がさらに向上する。
(突入電流防止によるピーク電圧の変動抑制)
テスト用ドライバTE1(TE2)は、故障検出のみならず、突入電流の防止によるピーク電圧の変動抑制のためにも活用することができる。
すなわち、コンデンサ(C1,C2)に電荷が蓄積されていない状態にて通常駆動(通常送電)を開始し、コイル端を“L”から“H”に変化させた場合、突入電流(コンデンサを充電しようとして流れる瞬時的な過剰電流)によって、コイル端電圧(ピーク電圧)が大きく変動する。このことは、コイル端電圧(ピーク電圧)の正確な検出のためには好ましくない。
そこで、テスト用ドライバ(TE1,TE2)を充電電流源として用いてコンデンサ(C1,C2)を充電(プレ充電)した後に、通常駆動を開始し、そのコイル端(そのコンデンサと1次コイルとの接続点)を“L”から“H”に変化させる。これによって、突入電流が低減され、電圧変動が縮小される。このことは、コイル端電圧(ピーク電圧)の正確な検出に役立つ。
図8(A)〜(C)は、突入電流の防止によるピーク電圧の変動抑制について説明するための図である。テスト用ドライバTE1の電源側のトランジスタ(M1)と抵抗(R1)は、コンデンサC1を充電するための充電電流源(ISC)として利用することができる。すなわち、通常駆動前に、テスト用ドライバTE1の充電電流源(ISC)を動作させて、コンデンサC1を充電する。そして、通常駆動を開始し、そのコイル端N1を“L”から“H”に変化させる。
コンデンサC1を予め充電していない場合には、図8(B)に示すように、コイル端N1の電圧(DRV1)の初期変動(リンギングRG)の最大振幅はW1と大きいが、事前に充電しておけば、突入電流が低減されることによって、コイル端N1の電圧(DRV1)の初期変動(リンギングRG)の最大振幅はW2に縮小される。このことは、コイル端電圧(ピーク電圧)の正確な検出に役立つ。
(コイル端電圧のモニタタイミング)
精度良く故障を検出するためには、コイル端電圧を正確に測定する必要がある。そこで、本発明では、コイル端電圧を故障検出回路に伝達するためにモニタウインドウ回路(広義のスイッチ回路)を設け、また、タイミング制御回路を設け、そのモニタウインドウ回路(スイッチ回路)を、コイル端電圧の初期変動が抑制されて、電圧が安定している期間(安定期間)においてのみオンさせ、正確なコイル端電圧を故障検出回路(図10の参照符号34)に伝達する。
図9(A),(B)は、モニタウインドウ回路(スイッチ回路)の構成と動作タイミングを示す図であり、(A)はモニタウインドウ回路の構成を示す図であり、(B)はオン/オフタイミングを示す図である。
図示されるように、モニタウインドウ回路(MWD1:広義のスイッチ回路)は、モニタタイミング信号(Q8)でオン/オフが制御されるスイッチSW1と、送電部12の電源電圧VDD1(例えば5V)で動作するインバータINV1と、を有する。
モニタウインドウ回路(MWD2)も同様の構成であり、スイッチのオン/オフは、モニタタイミング信号(Q9)によって制御される。なお、モニタタイミング信号は、タイミング制御回路(図10の参照符号33)が生成する。
モニタウインドウ回路のスイッチ(SW1)は、コイル端電圧DRV1(DRV2)の
ハイレベル期間(あるいはローレベル期間)の初期変動期間を避けてオンし、安定した電圧をサンプリングして故障検出回路(図10の参照符号34)に伝達するのが望ましい。
そこで、図9(B)に示すように、コイル端電圧DRV1(DRV2)のハイレベル期間(またはローレベル期間)の後半期間において、モニタウインドウ回路のスイッチ(SW1)をオンする。「後半期間」とは、図示されるように、ハイレベル期間(ローレベル期間)の開始時点(t1)と終了時点(t4)の中間の時点(t2)以降の期間(中間時点(t2)を含む))であり、この後半期間は、初期の電圧変動が収拾した安定期間である。
図9(B)では、後半期間の時刻t3において、スイッチSW1をオンさせ、安定したコイル端電圧をサンプリングして、故障検出回路(図10の参照符号34)に伝達している。
(送電制御装置および送電部の具体的な内部回路構成の例)
図10は、送電制御装置および送電部の具体的な内部回路構成の例を示すブロック図である。図10において、図2と共通する部分には同じ参照符号を付してある。
送電制御装置20は、発振回路24と、送電側制御回路22と、ドライバ制御回路26と、を有する。
送電側制御回路22は、駆動クロック生成回路31と、カウンタ32と、タイミング制御回路33と、故障検出回路34と、送電制御装置10の電源電圧(VDD2:例えば3V)で動作するインバータINV3,INV4と、フリップフロップ35,36と、を有する。また、ドライバ制御回路26は、パワーMOSドライブ回路(27、29)を有する。
また、送電部12は、送電ドライバ(13,15)と、テスト用ドライバ(TE1,TE2)と、モニタウインドウ(MWD1,MWD2)と、を有する。
タイミング制御回路33は、タイミング制御信号Q1,Q2によって、パワーMOSドライブ回路27の動作タイミングを制御し、これによって、送電ドライバ13の入力信号(DRP1,DRN2)のハイ/ローの切り替わりタイミングが決定される。同様に、タイミング制御回路33は、タイミング制御信号Q3,Q4によって、パワーMOSドライブ回路29の動作タイミングを制御し、これによって、送電ドライバ15の入力信号(DRP2,DRN2)のハイ/ローの切り替わりタイミングが決定される。
また、タイミング制御回路33は、タイミング制御信号Q6,Q7(図11のINTP1,INTP2に相当する)によって、テスト用ドライバTE1を構成するトランジスタ(M5,M6)の各々のオン/オフのタイミングを制御する。同様に、タイミング制御回路33は、タイミング制御信号Q10,Q11(図11のINTP2,INTN2に相当する)によって、テスト用ドライバTE2を構成するトランジスタ(M7,M8)の各々のオン/オフのタイミングを制御する。
また、タイミング制御回路33は、タイミング制御信号Q8,Q9(図11のDRVONに相当する)によって、モニタウインドウ回路(MWD1,MWD2)構成するスイッチ(SW1,SW2)の各々のオン/オフのタイミングを制御する。
また、タイミング制御回路33は、タイミング制御信号Q12,Q13(図11のラッチ信号LATHに相当する)によって、フリップフロップ(FF35およびFF36)のラッチタイミングを制御する。
(図10の送電装置の各部の具体的な動作タイミングの例)
図11は、図10に示される送電装置の具体的な動作タイミングの例を示すタイミング図である。
図11において、「DRP1およびDRN1」は、送電ドライバ13の入力信号であり、「DRV1」は、コイル端(N1)の電圧(コイル端電圧)であり、「INTP1およびINTN2」は、テスト用ドライバ(TE1)の入力信号であり、図10のタイミング制御信号Q6とQ7に相当する。
また、「DRP21およびDRN2」は、送電ドライバ15の入力信号であり、「DRV2」は、コイル端(N2)の電圧(コイル端電圧)であり、「INTP2およびINTN2」は、テスト用ドライバ(TE2)の入力信号であり、図10のタイミング制御信号Q10とQ11に相当する。
また、DRVONは、モニタウインドウ回路(MWD1,MWD2)に内蔵されるスイッチSW1,SW2のオン/オフ制御信号であり、図10のタイミング制御信号(Q8,Q9)に相当する。
また、LATHは、図10のフリップフロップ(FF35およびFF36)のラッチタイミングを制御するタッチタイミング制御信号であり、図10のタイミング制御信号Q12,Q13に相当する。
また、図11において、斜線で示される期間は、所定箇所の電位を決定する複数のトランジスタが共にオフとなって、その電位を特定できない期間を示す。
また、図11では、CMOS型のドライバを構成するPMOSトランジスタとNMOSトランジスタの電圧変化タイミングは意図的にずらされており、両トランジスタが同時にオンして大きな貫通電流が流れないように配慮されている。
図11において、期間T10(時刻37までの期間)が初期故障モニタ期間であり、期間T20(時刻t37〜t38)が初期故障判定期間であり、期間T30(時刻t38〜t51)が通常送電期間(通常故障判定期間)である。
まず、初期故障検出について説明する。先に説明したように、初期故障検出期間(時刻t39までの期間)では、送電ドライバ13,15はオフさせて、代わりに、テスト用ドライバ(TE1,TE2)をオンさせる。
したがって、送電ドライバTE1の入力信号であるDRP1は“H”レベルであり、DRN1は“L”レベルであり、同様に、送電ドライバTE2の入力信号であるDRP2は“H”レベルであり、DRN2は“L”レベルであり、これによって、送電ドライバ13,15の出力端はフローティング状態となる。
この状態において、時刻t32において、テスト用ドライバTE1の入力信号であるINTP1(Q6)が“L”から“H”に変化し、時刻t33において、INTN1(Q7)が“L”から“H”に変化する。また、INTN1(Q7)は、時刻t36において、“L”レベルに復帰する。
同様に、テスト用ドライバTE2の入力信号であるINTP2(Q10)が“H”から“L”に変化する。このINTP2(Q10)は、時刻t37において、“H”レベルに復帰する。また、時刻t33において、INTN2(Q11)が“H”から“L”に変化する。
第1のコイル端(N1)電圧DRV1は、時刻t33〜時刻t36の期間において、“H”レベルとなる。同様に、第2のコイル端(N2)電圧DRV2は、時刻t33〜時刻t37の期間において、“L”レベルとなる。すなわち、第1および第2のコイル端(N1,N2)は、同時的かつ相補的に駆動される。
モニタウインドウ回路(MWD1,MWD2)のスイッチSW1,SW2のオン/オフのタイミング制御信号DRVON(Q8,Q9)は、時刻t34において、アクティブとなり、これによって、スイッチSW1,SW2がオンして、コイル端電圧(DRV1,DRV2)がサンプリングされる。上述のとおり、時刻t34は、DRV1のローレベル期間(t33〜t36)、および、DRV2のハイレベル期間(t33〜t37)の後半の期間に属している。
そして、時刻t35において、ラッチタイミング制御信号(LATH)がアクティブとなり、これによって、コイル端(N1およびN2)の電圧(コイル端電圧:DRV1,DRV2)が、フリップフロップ(FF35,FF36)に取り込まれる。
故障検出回路34は、期間T20(時刻t37〜t38)において、FF35,36にラッチされた電圧が、テスト用ドライバTE1,TE2の出力電圧レベルと一致しているかを判定し、これによって、送電ドライバ13,15の初期故障を判定する。
次に、通常送電時における通常故障の検出について説明する。通常送電期間(T30)においては、テスト用ドライバTE1,TE2は使用されないから、INTP1(Q6)およびINTP2(Q10)は共に“H”レベルに固定され、INTN1(Q7)およびINTN2(Q11)は共に“L”レベルに固定される。
一方、DRP1,DRN1がH/Lを繰り返し、また、DRP2,DRN2がH/Lを繰り返す。送電ドライバ13,15によって1次コイルの第1および第2のコイル端(N1,N2)が相補的に駆動され、通常送電(通常パワーによる連続送電)が実行される。
時刻t38から時刻t42において、コイル端(N1)の電圧DRV1は“H”となり、また、時刻t39から時刻t42において、コイル端(N2)の電圧DRV2は“L”となる。
モニタウインドウ回路(MWD1,MWD2)は、DRV1の“H”およびDEV2の“L”を、時刻t40にサンプリングし、そのサンプリングされた電圧は、時刻t41において、フリップフロップFF(35,36)にラッチされる。
また、時刻t43から時刻t46において、コイル端(N1)の電圧DRV1は“L”となり、また、時刻t43から時刻t46において、コイル端(N2)の電圧DRV2は“H”となる。
モニタウインドウ回路(MWD1,MWD2)は、DRV1の“L”およびDEV2の“H”を、時刻t44にサンプリングし、そのサンプリングされた電圧は、時刻t45において、フリップフロップFF(35,36)にラッチされる。
以下同様の動作が繰り返され、通常送電中に、間欠的にコイル端(N1,N2)の電圧がサンプリングされ、フリップフロップ(FF35,36)にラッチされ、そして、そのラッチされた電圧が、送電ドライバ13,15の各々の入力信号に対応した電圧レベルであるかが定期的にチェックされ、これによって、通常故障が生じたときは、ただちに、その故障が検出されることになる。そして、通常故障が検出されると、エラーの報知がなされ、送電装置10はリセットされて通常送電は停止される。その後、例えば、所定時間後に再び、送電装置10はパワーオン状態となり、その時点でも初期故障が検出されたときには、通常送電を行うことなく、故障の報知がなされ、送電装置10は修理あるいは破棄されることになる。
図12は、通常送電時における送電ドライバの駆動タイミングと、通常故障検出のための電圧モニタタイミングおよび電圧ラッチタイミングとの関係を説明するためのタイミング図である。
送電ドライバ13の入力信号(DRP1,DRN1)の1周期は、図12の上側に示されるように、基本クロック62クロック(30クロック+32クロック)に相当する。送電ドライバ15の入力信号(DRP2,DRN2)も同様である。
上述のとおり、各送電ドライバでは、貫通電流が流れるのを防止する必要がある。そこで、NMOSトランジスタがオンするときには、必ずPMOSトランジスタがオフ状態となるように、各トランジスタの駆動タイミングを調整している。
第1および第2のコイル端(N1,N2)の電圧(コイル端電圧)DRV1,DRV2のハイレベル期間またはローレベル期間の初期には、電圧変動(RG)が生じるため、モニタウインドウ回路(MWD1,MWD2)による電圧のサンプリングは、初期の電圧変動が収束した後の安定期間(図12では後半期間)において行われる。
図12では、時刻t1にDRP1,DRN2が変化する。時刻t2にDRN1,DRP2が変化し、これに伴ってDRV1,DRV2が変化する。この時刻t2から期間T1が経過した時刻t3において、モニタウインドウ回路(MWD1,MWD2)における電圧サンプリングタイミング信号(スイッチSW1,SW2のオン/オフ制御信号)DRVONがアクティブになる。そして、時刻t4において、LATHがアクティブになって、サンプリングされた電圧がフリップフロップ(FF35,36)に取り込まれる。時刻t5に、DRVONおよびLATHが非アクティブとなり、時刻t6にDRN1とDRP2が変化し、時刻t7にDRP1とDRN2が変化する。
DRVONがアクティブとなる時点(時刻t3)は、時刻t7を起点として4クロック前であり、LATHがアクティブとなる時点(時刻t4)は、時刻t7を起点として3クロック前であり、DRVONおよびLATHが共に非アクティブとなる時点(時刻t5)は、時刻t7を起点として2クロック前である。時刻t3からt7までの期間をT2とすると、T1(時刻t2〜t3)<T2であり、本例では、DRV1またはDRV2のハイレベル期間またはローレベル期間の後半にて、電圧のサンプリングが行われていることになる。時刻t8以降、同様の動作が繰り返される。
このように、本実施形態では、初期故障と通常故障の双方を、正確に検出することが可能である。
以上説明したように、本発明の各実施形態によれば、以下の効果が得られる。ただし、以下の効果が同時に得られるとは限らず、以下に列挙する効果が本発明を不当に限定する根拠として用いられてはならない。
(1)1次コイルのコイル端電圧を監視し、送電ドライバの入力電圧に対応したコイル端電圧になっているか否かによって、送電ドライバの短絡故障を検出することができ、これによって、送電装置ならびに無接点電力伝送システムの安全性を向上させることができる。
(2)送電ドライバの通常駆動中(通常送電中)において故障検出を実行し、通常駆動中(通常送電中)に生じた短絡故障を早期に検出することによって、送電を停止して故障を報知するといった、適切な対応を迅速に採ることが可能となる。
(3)テスト用ドライバを設け、コイル端電圧がテスト用ドライバの駆動電圧に一致するか否かを検出することによって、送電ドライバの初期故障を検出することができる。初期故障が検出された場合には、例えば、通常駆動を不可とすると共に初期故障を報知することによって、例えば、その機器を回収して修理するといった適切な対応を迅速に採ることができ、安全性がより向上する。
(4)2つのテスト用ドライバによって、コイル端を同時的かつ相補的に駆動し、交流成分によるコイル端電圧の変動の検出の有無によって、直列共振回路のコンデンサに初期故障が生じている否かを判定することができる。したがって、送電装置(および無接点電力伝送システム)の安全性がより向上する。
(5)テスト用ドライバの回路構成として、電源間に電流制限用抵抗が介在する構成とすることによって、送電ドライバのトランジスタのリーク電流が少量の場合であってもコイル端電圧の異常を検出できる。
(6)テスト用ドライバを充電電流源として用いて、コンデンサを充電した後に、通常駆動を開始し、そのコイル端を“L”から“H”に変化させることによって、突入電流が低減され、電圧変動が縮小される。このことは、コイル端電圧(ピーク電圧)の正確な検出に役立つ。
(7)コイル端電圧を故障検出回路に伝達するためのスイッチ回路と、タイミング制御回路とを設け、そのスイッチ回路を、コイル端電圧の初期変動が抑制されて、電圧が安定している期間(安定期間)においてのみオンさせることによって、正確なコイル端電圧を故障検出回路に伝達することができる。特に、ハイレベル期間およびローレベル期間の後半の期間においてスイッチ回路をオンすることによって、電圧変動期間を確実に回避することができる。
(8)1次コイルを駆動するドライバの、通常駆動時における故障を検出して、送電停止や故障の報知を行うことが可能となるため、無接点電力伝送システムの安全性が向上する。
(9)1次コイルを駆動するドライバの、初期故障を検出して、通常送電を行うことなく、故障の報知、機器の回収や修理等を行うことが可能となり、よって、無接点電力伝送システムの安全性がより向上する。
(10)、安全性の高い無接点電力システム用の送電部を実現することができる。
(11)本発明によって、1次コイルのドライバの短絡故障の検出を可能とし、無接点電力伝送システムの安全性を向上させることができる。
(12)本発明によって、安全性の高い無接点電力伝送システムを実現でき、このことは、無接点電力伝送技術の普及に貢献する。
以上、本発明を、実施形態を参照して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々、変形、応用が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲において多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。
従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語(低電位側電源、電子機器等)と共に記載された用語(GND、携帯電話機・充電器等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態および変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。
また、送電制御装置、送電装置、受電制御装置、受電装置の構成・動作や、送電側における受電側の負荷検出の手法も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
本発明は、送電ドライバの故障検出を可能として、無接点電力伝送技術の安全性を向上するという効果を奏し、したがって、送電制御装置(送電制御IC)、無接点電力伝送システム、送電装置(ICモジュール等)、および電子機器(携帯端末および充電器等)として利用可能である。なお、「携帯端末」には、携帯電話端末、PDA端末、持ち運び可能なコンピュータ端末が含まれる。
図1(A),図1(B)は、無接点電力伝送を利用した電子機器の例を示す図 本発明の送電装置、送電制御装置、受電装置、受電制御装置の具体的な構成の一例を示す図 図3(A)および図3(B)は、送電側機器と受電側機器との間の情報伝送の原理を説明するための図 送電部の具体的な回路構成ならびにコイル端電圧の監視について説明するための回路図。 図5(A)〜図5(D)は、送電ドライバの通常駆動時の故障(通常故障)の検出原理を説明するための図 図6(A),図6(B)は、送電ドライバの初期故障検出の原理を説明するための図 図7は、共振回路を構成するコンデンサの初期故障の検出原理を説明するための図 図8(A)〜図8(C)は、突入電流の防止によるピーク電圧の変動抑制について説明するための図 図9(A),図9(B)は、モニタウインドウ回路(スイッチ回路)の構成と動作タイミングを示す図 送電制御装置および送電部の具体的な内部回路構成の例を示すブロック図 図10に示される送電装置の具体的な動作タイミングの例を示すタイミング図 送電ドライバの駆動タイミングと、通常故障検出のための電圧モニタタイミングおよび電圧ラッチタイミングとの関係を説明するためのタイミング図
符号の説明
L1 1次コイル、L2 2次コイル、10 送電装置、12 送電部、
13,15 送電ドライバ、C1,C2 直列共振回路を構成するコンデンサ、
DRP1およびDRN1 送電ドライバ13の入力信号、
DRP2およびDRN2 送電ドライバ15の入力信号、
TE1,TE2 テスト用ドライバ、
17、19 テスト用ドライバを構成するCMOSバッファ、
INTP1およびINTN1 テスト用ドライバを構成するCMOSバッファ17の入力信号、
INTP2およびINTN2 テスト用ドライバを構成するCMOSバッファ19の入力信号、MWD1,MWD2 モニタウインドウ回路、
DRVON(Q8,Q9) モニタタイミング信号(電圧サンプリングタイミング信号)、
DRV1,DRV2 第1および第2のコイル端(N1,N2)のコイル端電圧、
14 電圧検出回路、16 表示部、20 送電制御装置、22 送電側制御回路、
24 送電側発振回路、26 ドライバ制御回路、28 波形検出回路、
40 受電装置、42 受電部、43 整流回路、46 負荷変調部、
48 給電制御部、50 受電制御装置、52 受電側制御回路、54 出力保証回路、
56 位置検出回路、58 受電側発振回路、60 周波数検出回路、
62 満充電検出回路、90 受電側機器の本負荷、
92 充電制御装置(充電制御IC)、94 負荷としてのバッテリ(2次電池)、
LEDR 電池残量や電池の状態のインジケータとしての発光装置

Claims (10)

  1. 1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の本負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムの前記送電装置に設けられる送電制御装置であって、
    前記送電装置は、前記1次コイルの一端を駆動する第1の送電ドライバと、前記1次コイルの他端を駆動する第2の送電ドライバと、を有し、
    前記送電制御装置は、
    前記送電装置の動作を制御する送電側制御回路と、
    前記1次コイルの前記一端を駆動する第1のテスト用ドライバと、
    前記1次コイルの前記他端を駆動する第2のテスト用ドライバと、を有し、
    前記送電側制御回路は、
    前記1次コイルの前記一端および前記他端の少なくとも一方の電圧であるコイル端電圧を監視して、前記第1の送電ドライバおよび前記第2の送電ドライバの故障を検出する故障検出回路を有し、
    前記送電側制御回路は、
    前記第1の送電ドライバおよび前記第2の送電ドライバによって前記1次コイルを通常駆動する前に、前記第1の送電ドライバまたは第2の送電ドライバの各々の入力信号のレベルを、前記1次コイルの前記一端または前記他端がフローティング状態となるレベルとし、その状態で、前記第1のテスト用ドライバまたは前記第2のテスト用ドライバによって前記1次コイルの前記一端または前記他端を駆動し、
    前記故障検出回路は、
    前記コイル端電圧が、前記第1のテスト用ドライバまたは前記第2のテスト用ドライバの駆動出力レベルに対応したコイル端電圧ではないときに、前記第1の送電ドライバまたは前記第2の送電ドライバには、初期故障が生じていると判定することを特徴とする送電制御装置。
  2. 請求項1に記載の送電制御装置であって、
    前記故障検出回路は、
    前記第1の送電ドライバおよび第2の送電ドライバが前記1次コイルを通常駆動している状態において、前記コイル端電圧を監視して、前記第1の送電ドライバまたは前記第2の送電ドライバの、通常駆動中の故障を検出することを特徴とする送電制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の送電制御装置であって、
    前記1次コイルに第1のコンデンサおよび第2のコンデンサが直列に接続されて直列共振回路が構成され、
    前記送電側制御回路は、
    初期故障検出を行う際に、前記第1のテスト用ドライバおよび第2のテスト用ドライバによって、前記1次コイルの前記一端および前記他端を相補的に駆動し、
    前記故障検出回路は、
    前記第1のコンデンサおよび第2のコンデンサを経由して流れる交流成分による電圧変動を監視し、所定の電圧変動が検出されるか否かによって、前記第1のコンデンサまたは第2のコンデンサの初期故障を検出することを特徴とする送電制御装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の送電制御装置であって、
    前記第1のテスト用ドライバおよび前記第2のテスト用ドライバは各々、電源電圧間に直列に接続された、互いに異なる導電型の第1および第2のトランジスタならびに電流制限用抵抗を有することを特徴とする送電制御装置。
  5. 請求項1又は2に記載の送電制御装置であって、
    前記1次コイルに第1のコンデンサおよび第2のコンデンサが接続されて直列共振回路が構成され、
    前記送電側制御回路は、
    前記第1のテスト用ドライバまたは第2のテスト用ドライバによって、前記第1のコンデンサまたは前記第2のコンデンサを充電した後、前記第1の送電ドライバおよび前記第2の送電ドライバによる前記共振回路の通常駆動を開始することを特徴とする送電制御装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の送電制御装置であって、
    前記送電装置の動作タイミングを制御するタイミング制御回路をさらに有し、
    前記送電装置は、前記1次コイルの一端のコイル端電圧を、所望のタイミングで前記故障検出回路に伝達するための第1のスイッチ回路と、前記1次コイルの他端のコイル端電圧を、所望のタイミングで前記故障検出回路に伝達するための第2のスイッチ回路と、を有し、
    前記タイミング制御回路は、
    前記第1の送電ドライバまたは前記第1のテスト用ドライバによる前記1次コイルの前記一端のローレベル駆動期間あるいはハイレベル駆動期間の後半において、前記第1のスイッチ回路をオン状態として、前記1次コイルの一端のコイル端電圧を前記故障検出回路に伝達させ、
    前記第2の送電ドライバまたは前記第2のテスト用ドライバによる前記1次コイルの前記他端のローレベル駆動期間あるいはハイレベル駆動期間の後半において、前記第2のスイッチ回路をオン状態として、前記1次コイルの一端のコイル端電圧を前記故障検出回路に伝達させる、
    ことを特徴とする送電制御装置。
  7. 1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の本負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムの前記送電装置に設けられる送電制御装置であって、
    前記送電装置は、前記1次コイルの一端を駆動する第1の送電ドライバと、前記1次コイルの他端を駆動する第2の送電ドライバと、を有し、
    前記送電制御装置は、
    前記送電装置の動作を制御する送電側制御回路と、
    前記送電装置の動作タイミングを制御するタイミング制御回路と、を有し、
    前記送電側制御回路は、
    前記1次コイルの前記一端および前記他端の少なくとも一方の電圧であるコイル端電圧を監視して、前記第1の送電ドライバおよび前記第2の送電ドライバの故障を検出する故障検出回路を有し、
    前記故障検出回路は、
    前記コイル端電圧が、前記第1の送電ドライバまたは前記第2の送電ドライバの入力信号に対応したコイル端電圧ではないときに、前記第1の送電ドライバまたは前記第2の送電ドライバは故障していると判定し、
    前記送電装置は、前記1次コイルの一端のコイル端電圧を、所望のタイミングで前記故障検出回路に伝達するための第1のスイッチ回路と、前記1次コイルの他端のコイル端電圧を、所望のタイミングで前記故障検出回路に伝達するための第2のスイッチ回路と、を有し、
    前記タイミング制御回路は、
    前記第1の送電ドライバによる前記1次コイルの前記一端のローレベル駆動期間あるいはハイレベル駆動期間の後半において、前記第1のスイッチ回路をオン状態として、前記1次コイルの一端のコイル端電圧を前記故障検出回路に伝達させ、
    前記第2の送電ドライバによる前記1次コイルの前記他端のローレベル駆動期間あるいはハイレベル駆動期間の後半において、前記第2のスイッチ回路をオン状態として、前記1次コイルの一端のコイル端電圧を前記故障検出回路に伝達させる、
    ことを特徴とする送電制御装置。
  8. 1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の本負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムであって、
    前記送電装置は、前記1次コイルの一端を駆動する第1の送電ドライバと、前記1次コイルの他端を駆動する第2の送電ドライバと、を有し、
    前記送電制御装置は、
    前記送電装置の動作を制御する送電側制御回路と、
    前記1次コイルの前記一端を駆動する第1のテスト用ドライバと、
    前記1次コイルの前記他端を駆動する第2のテスト用ドライバと、を有し、
    前記送電側制御回路は、
    前記1次コイルの前記一端および前記他端の少なくとも一方の電圧であるコイル端電圧を監視して、前記第1の送電ドライバおよび前記第2の送電ドライバの故障を検出する故障検出回路を有し、
    前記送電側制御回路は、
    前記第1の送電ドライバおよび前記第2の送電ドライバによって前記1次コイルを通常駆動する前に、前記第1の送電ドライバまたは第2の送電ドライバの各々の入力信号のレベルを、前記1次コイルの前記一端または前記他端がフローティング状態となるレベルとし、その状態で、前記第1のテスト用ドライバまたは前記第2のテスト用ドライバによって前記1次コイルの前記一端または前記他端を駆動し、
    前記故障検出回路は、
    前記1次コイルの前記一端の電圧または前記他端の電圧が、前記第1のテスト用ドライバまたは前記第2のテスト用ドライバの駆動出力レベルに対応した電圧ではないときに、前記第1の送電ドライバまたは前記第2の送電ドライバには、初期故障が生じていると判定して送電を中止し、
    前記受電装置は、
    前記2次コイルの誘電電圧を整流する整流回路を含む受電部と、
    前記受電装置から送電装置へのデータ送信のための負荷変調部と、
    前記本負荷への給電を制御する給電制御部と、
    を有することを特徴とする無接点電力伝送システム。
  9. 請求項1乃至7のいずれかに記載の送電制御装置と、
    前記1次コイルを駆動する前記第1および第2の送電ドライバを含む送電部と、
    を有することを特徴とする送電装置。
  10. 請求項9に記載の送電装置を含むことを特徴とする電子機器。
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