JP4898933B2 - 映像再生装置及び映像表示方法 - Google Patents
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Description
放送波を受信するチューナであることを特徴とする。
図1は、本発明の映像表示装置10の概略構成を説明するブロック図である。
映像表示装置10は、映像再生装置11及び復号装置12を備える。なお、復号装置のことを外部機器ということがある。
映像再生装置11は、放送局13からの地上波により搬送されるテレビジョン信号を含む映像データを受信することができる。また、映像再生装置11は、アプリケーションサーバ14に保存されているアプリケーション、例えばウィジェットを、ネットワーク、例えばインターネット15を介して転送させて、その保存・実行を行うことができる。その他に、映像再生装置11は、衛星放送波により搬送されるテレビジョン信号を受信することができるし、CATV(テレビジョンの有料放送サービス)とかFTTH(光ファイバーによるデータ通信サービス)によりテレビジョン信号を受信できる。なお、映像再生装置11は、上記の機能の内の任意のものを組み合わせて実行することができる。
デコーダ202は、例えば圧縮・符号化された(場合により更に暗号化された)映像データを、表示可能な信号に復号化する。合成部203は、複数の映像信号を1つの表示用プレーン(DRAMから成る画像メモリ)に統合する。表示部204は、例えば液晶表示装置、有機EL表示装置とかのディスプレイであって、合成部203からの映像データを表示する(音声データはアナログ信号に変換された後に図示しないスピーカから出力される。)。
外部モジュール起動停止部207及びモジュール起動停止部209は、省電力を目的として復号装置12のモジュールの起動停止を行う。
インタフェース210は、復号装置12と映像再生装置11とを接続する有線又は無線の接続手段の接続端末であり、デコーダ211で復号する前の映像データを映像再生装置11から受信したり、また、復号装置12のデコーダ211で復号した後の映像信号を映像再生装置11へ送信したりするのに用いられる。デコーダ211は、映像データを表示可能な映像信号に復号する。
図3の映像再生装置11は、チューナ301、映像分離部302、デコーダ303、合成部304、表示部305、映像再生アプリ実行部306、パケット通信部307、ウィジェット抽出部308、ウィジェット実行部309、グラフィックス作成部310、映像再生制御部311、IP放送映像抽出部312、切替部313、外部入出力管理部314、外部機器再生制御部315、外部モジュール起動停止部316、映像信号入力部317、i.LINK318、HDMI319を備える。
映像再生アプリ実行部306は、映像再生を制御するアプリケーションを実行する部分である。
IP放送映像抽出部312は、パケット通信部307で受信したパケットから、IP放送用ストリームデータを抽出する。切替部313は、IP放送抽出部312で抽出したIP放送用のストリームデータを、映像分離部302へ送るか、またはi.LINK318に送るかを切り替える部分である。
合成部304は、スケーラ401、映像再生アプリグラフィックス保存部402、ウィジェットグラフィックス保存部403、デコード映像信号保存部404、合成映像保存部405、映像取得箇所切替部406、外部映像信号保存部407を備える。
映像再生アプリグラフィックス保存部402は、グラフィックス作成部310が作成した映像再生アプリ用のグラフィックスを格納する。ウィジェットグラフィックス保存部403は、グラフィックス作成部310が作成したウィジェット用グラフィックスを格納する。デコード映像信号保存部404は、デコーダ303で復号した映像信号を格納する。
図5の復号装置12は、i.LINK501、HDMI502、映像データ入力部503、映像再生制御部504、機器情報保存部505、モジュール起動停止部506、映像信号出力部507、切替部508、レコーダアプリ実行部509、映像データ保存部(外部記憶装置であるハードディスク)510、映像分離部511、デコーダ512、映像信号変換部513、接続管理部514を備える。なお、映像データ保存部は、例えば、外部記憶装置であるハードディスクであって、磁気記憶媒体の映像データ抽出用の読取装置を備える。
映像データ入力部503は、i.LINK501を通じて送信されたデータから、IP放送用のストリームデータを抽出し、切替部508へ送信する部分である。映像再生制御部504は、レコーダアプリ実行部509からの指示か、若しくは接続された映像再生装置11からの動画再生指示により、動画再生に関連したモジュールを制御する。機器情報保存部505は、復号装置12のハードウェア情報を保存する部分である。
次に、図3、図5のブロック図により、放送による映像とIP放送による映像を同時に表示部305のディスプレイに表示する処理の流れを説明する。
ユーザが例えばリモコン(図示せず)を操作するか、又はタイマー(図示せず)が動作することにより、映像分離部302は、映像再生装置11のチューナ301で受信したストリームデータから、視聴したい番組の映像データを抽出し、デコーダ303で映像信号に復号し、合成部304で映像信号を表示用プレーンに転送し、表示部305で表示用プレーンの映像をディスプレイに出力することで、所望の映像信号の再生・表示が行われる。
なお、ウィジェットは、図1のアプリケーションサーバ14からダウンロード可能であり、予め、パケット通信部307よりデータを取得し、ウィジェット抽出部308でウィジェットプログラムを抽出し、ウィジェット実行部309で実行を待機している状態であるものとする。
次に、ユーザが、画面右側の「動画」と記された、ウィジェットの動画再生ボタン(アイコン)を選択し、実行する。
ユーザがウィジェットの動画再生ボタンを選択した場合、ウィジェット実行部309は、映像再生制御部311に対し、再生するIP放送が格納された図1のアプリケーションサーバ14のURLを指定して、動画の再生を指示する。(S801)映像再生制御部311はデコーダ(内蔵デコーダ)303が復号可能であるかを確認する。(S802)デコーダ303が使用中等の理由により使用できない場合、映像再生制御部311は外部入出力管理部314から入出力リストを取得する。(S803)
先ず、使用中でない入出力に対して、外部入出力管理部314がi.LINK318及びHDMI319の物理的接続状況を確認し、入出力リストに登録する。(S1001)次に、HDMI219の物理的接続が確認された入力に対し、外部モジュール起動停止部316を通じて、外部機器の機器情報保存部の起動を要求する。(S1002)仮に、接続されている外部機器が図5の復号装置12である場合は、外部モジュール起動停止部316は、HDMI319、HDMI502を通じて、モジュール起動停止部506に機器情報保存部505の起動を要求する。次に、外部機器12のモジュール起動停止部506は、外部機器内の機器情報保存部505を起動する。(S1003)
図11(a)は、「モジュール非起動」の状態を示す。前述のように、復号に必要なモジュールが全て起動したため、復号装置12の状態は、図11(a)から図11(b)の状態に遷移したことになる。図11(b)は、「モジュール起動(映像非再生)」の状態を示す。
ウィジェットが再生する動画は、IP放送以外にもVODとか、チューナから受信する放送とか、動画ファイルとかを用いることができ、斯かる場合、モジュールを一部変更することによって、これらの動画の同時視聴が可能となる。なお、VODとは、視聴者が観たいときに様々な映像コンテンツを視聴することができるサービスであって、IP放送とは相異して、映像の一時停止・巻戻し・早送りなどの操作が可能である。
図12は、チューナ1201から受信した放送と、パケット通信部1207から受信したVOD用ストリームデータを同時に再生する映像再生装置11aのブロック図である。
映像再生装置11aは、チューナ1201、映像分離部1202、デコーダ1203、合成部1204、表示部1205、映像再生アプリ実行部1206、パケット通信部1207、ウィジェット抽出部1208、ウィジェット実行部1209、グラフィックス作成部1210、映像再生制御部1211、VOD映像抽出部1212、切替部1213、外部入出力管理部1214、再生情報保存部1215、外部機器再生制御部1216、外部モジュール起動停止部1217、映像信号入力部1218、i.LINK1219、HDMI1220を備える。
VOD映像抽出部1212は、パケット通信部1207で受信したパケットから、VOD用のストリームデータを抽出する部分である。再生情報保存部1215は、外部の復号装置による復号を中止する場合に、再生に必要な情報を保存する部分である。再生情報保存部1215に保存した情報は、外部の復号装置による復号を中止した時点から、後ほど再生するために、使用される。VOD映像抽出部1212は、図3の映像再生装置11のIP放送映像抽出部312の機能と同一であること、再生情報保存部1215は、動画の同時再生には用いられないことにより、チューナ1201から受信した放送とパケット通信部1207から受信したVODストリームデータとを同時に再生することは、図3のIP放送で使用した方法と同様な方法で実現することができる。
図13は、チューナ1301から受信した放送と、チューナ1312から受信した放送を同時に再生する映像再生装置11bのブロック図である。
図3の映像再生装置11と図13の映像再生装置11bとの相違は、後者では、チューナ1112が追加される点、及び後者では、前者のIP放送映像抽出部212が欠如している点である。
ウィジェット内部で放送を表示するために、図3の映像再生装置11のパケット通信部307及びIP放送映像抽出部312を、図13では、チューナ1312へ変更したため、IP放送で実現した方法と同様な方法で、チューナ1301から受信した放送と、ウィジェットによってチューナ1312から受信した放送(ウィジェット内部に表示される。)とが同時に再生可能となる。
図14は、チューナ1401から受信した放送と、パケット通信部1402で受信し、保存した動画ファイルを同時に再生する映像再生装置11cのブロック図である。
映像再生装置11cは、チューナ1401、映像分離部1402、デコーダ1403、合成部1404、表示部1405、映像再生アプリ実行部1406、パケット通信部1407、ウィジェット抽出部1408、ウィジェット実行部1409、グラフィックス作成部1410、映像再生制御部1411、動画ファイル保存1415、動画フォーマット変換部1413、切替部1414、外部入出力管理部1415、再生情報保存部1416、外部機器再生制御部1417、外部モジュール起動停止部1418、映像信号入力部1419、i.LINK1420、HDMI1421を備える。
次に、放送による映像とウィジェットによる映像の同時再生中に、ユーザのリモコン操作による指示等によって、ウィジェットによる動画再生の終了を行う方法を説明する。
図15は、動画再生を終了する際の処理の流れを示すフローチャートである。
再生した動画が、VODやダウンロードしたファイルであれば、停止した後再度再生する場合には、停止した時刻から再生することが可能となるため、途中再生できる動画か否かを映像再生制御部311が判断する。(S1505)途中再生可能であれば、再生情報保存部(図12のVODの場合であれば、再生情報保存部1215、図14のダウンロードした動画ファイルの場合であれば再生情報保存部1416)に再生時刻等の再生情報を保存する。(S1506)
図15に戻って、映像再生装置11(図3)の外部モジュール起動停止部316は、外部機器(復号装置12)のモジュールの停止を指示する。(S1507)これにより、外部モジュール起動停止部316は、HDMI319、HDMI502を通じ、復号装置12のモジュール起動停止部506に対して、モジュールの停止を指示する。(S1508)モジュール起動停止部506は、復号に必要なモジュールを停止する。(S1509)このことにより、復号装置12の状態は、図11の状態(b)から状態(a)に示す外部の復号装置を使用する以前の「モジュール非起動」の状態に戻る。
ケーブルが抜かれたことなどにより、映像データ、映像信号、制御信号の送受信ができなくなった場合には、映像再生装置及び復号装置はウィジェットによる動画を再生する前の状態に戻る必要がある。
外部入出力管理部314は、定期的に、i.LINK318及びHDMI319のケーブル接続状態を検出する。この接続状態の検出方法は、公知の方法を採用することができる。したがって、ケーブルの切断を検出した場合、映像再生制御部311には非接続状態が通知され、それによって映像再生制御部311は、切断したケーブルに該当する入出力のケーブル接続状態を未接続状態にする。(S1701)外部入出力管理部314は、映像再生アプリ実行部306及びウィジェット実行部309に非接続状態を表すイベントを発行する。(S1702)これにより、映像再生アプリ実行部306、又はウィジェット実行部309からケーブルが切断されたことをユーザに示すダイアログが表示部305の画面に表示される。
図17(b)は、ケーブルが非接続状態になった場合の、復号装置12の処理の流れを示すフローチャートである。
ケーブルが抜かれたことなどにより、ウィジェット内のビデオの表示に必要な、映像再生装置と復号装置との間の映像データ、映像信号、制御信号の、少なくとも送信あるいは受信の一方ができなくなった場合であっても、映像再生装置に接続された別の復号装置(外部機器)を使用して、引き続き表示を継続することができる。このことにより頑強度(ロバスト)の高いシステムを得ることができる。
i.LINKケーブルまたはHDMIケーブルが切断された場合、先ず、映像再生装置11の外部入出力管理部314は、非接続状態を検知して、外部入出力管理部314の入力リストおよび出力リストを更新する(S1801)。
ユーザが停止した動画に対して再度の再生を行う場合、あるいはケーブルの切断により再生不能となった動画に対して接続を回復して再度の再生を行う場合、再生した動画が、VODやダウンロードした動画ファイルであれば、停止した地点から再生することができる。
先ず、映像再生制御部311は、動画の再生に必要な外部の復号装置の検索を行い、外部モジュール起動停止部316は、モジュールの起動を行う。(S1901)詳細は、図8のステップS801からステップS807までの手順と同様である。
一方、ダウンロードした動画ファイルのようにファイル内のデータの読み取り地点を変えることで途中再生可能であれば、再生時刻のデータ地点から、デコーダへ送信して途中再生を実現する。(S1906)
ウィジェットの構成によっては、再生時刻を検出し、検出した時刻をトリガとして別の処理を実行する場合がある。あるいは、再生時刻によって、動画の終端を検出する場合もある。したがって、外部の復号装置12で復号している場合、デコーダ512で復号している映像の再生時刻を映像再生装置11のウィジェット実行部309へ通知する必要がある。
先ず、デコーダ512が復号している映像データの再生時刻は、映像再生制御部504へ通知される。(S2001)次に、映像再生制御部504は、i.LINK501、i.LINK318を通じて、映像再生装置11の外部機器再生制御部315へ、再生時刻を通知する。(S2002)次に、外部機器再生制御部315は、映像再生制御部311へ再生時刻を通知する(S2003)。最後に、映像再生制御部311は、再生時刻をウィジェット実行部309に再生時刻を通知する。(S2004)このような手順により、ウィジェット実行部309は、再生時刻を検出することができる。
VODやダウンロードした動画ファイルであれば、早送り等の再生レートを変更する再生(トリック再生)を行うことができる。
ウィジェット実行部1209からトリック再生が指示された場合、図12のウィジェット実行部1209は、映像再生制御部1211に対して、トリック再生を指示する。(S2101)映像再生制御部1211は、パケット通信部1207を通じて図1のアプリケーションサーバ14にトリック再生用データの送信を要求する。(S2102)このような手順により、VODでのトリック再生が実現する。
図21(b)は、ダウンロードした動画ファイルのトリック再生の処理の流れを示すローチャートである。
トリック再生が指示された場合、ウィジェット実行部1409は映像再生制御部1411に対して、トリック再生を指示する。(S2103)映像再生制御部1411は、指定されたトリック再生が実施できるかを確認するために、外部入出力管理部1415に対して、接続した復号装置(外部機器)で実行できるトリック再生情報を取得する。(S2104)映像再生装置11cは、外部入出力管理部1415から取得したトリック再生情報から、ウィジェット実行部1409が指定したトリック再生を行うことが可能か否かを判断する。(S2105)
図5の復号装置12(外部機器)においては、それがハードディスクを外部記憶装置とするハードディスクレコーダであったが、外部機器としてはこれに限定されない。
図22は、CATVチューナを外部機器(復号装置)12aとした場合の概略ブロック図である。
i.LINK2201から送信された映像データの再生時は、切替部2208によって、チューナ2210から映像データを受け付けないようにしているために、図22のCATVチューナを用いた場合においても、図3のチューナ301で受信した放送と、パケット通信部307から受信したIP放送を同時に再生することが可能となる。
図23の外部機器12bは、i.LINK2301、HDMI2302、映像データ入力部2303、映像再生制御部2304、機器情報保存部2305、モジュール起動停止部2306、映像信号出力部2307、切替部2308、STBアプリ実行部2309、パケット通信部2310、映像分離部2311、デコーダ2312、映像信号変換部2313、接続管理部2314を備える。
i.LINK2301から送信された映像データの再生時は、切替部2308によって、パケット通信部2310から映像データを受け付けないようにしているために、図23のSTBにおいても、図3のチューナ301で受信した放送と、パケット通信部307から受信したIP放送を同時に再生することが可能となる。
図24の外部機器12cは、i.LINK2401、HDMI2402、映像データ入力部2403、映像再生制御部2404、機器情報保存部2405、モジュール起動停止部2406、映像信号出力部2407、切替部2408、DVD(BD)アプリ実行部2409、映像データ抽出部2410、DVD(BD)プレーヤー2411、映像分離部2412、デコーダ2413、映像信号変換部2414、接続管理部2414、映像信号変換部2415を備える。
本発明の映像表示装置は、一般のテレビ受信機と同様、図示しないリモコン等のユーザ入力部を通じて、外部入力の切り換えが可能である。
図25及び図26は、図7(c)の「番組再生+ウィジェット起動(動画再生)」状態で、なおかつ映像データの復号を、例えば、図5の復号装置12で行っていた場合に、ユーザが映像再生装置の外部入力を切り換える際の処理に関する説明図である。
図25は、ユーザが映像再生装置の外部入力を切り換える際の、本実施形態における映像再生装置11の画面表示例である。本例では、放送波を通じて受信したテレビ番組と、ウィジェットを同時表示し、さらにウィジェット内の動画は、例えば、図5の復号装置12のデコーダ512で復号したものを、図6(a)の入力リストに示すHDMI1から入力しているものとする。
ユーザから入力切替指示があると、先ず、図3の外部入出力管理部314から入力リストを取得する(S2601)。次に入力リストの「使用」項目をチェックし、現在使用中の入力を特定し、入力1(HDMI1)に対応するGUIコンポーネントを「選択不可」属性に設定した上で、メニューGUIを構成し(S2602)、メニューGUIを表示するようグラフィックス作成部210に指示する(S2603)。このようにユーザに現在ウィジェット内の動画を表示するために使用している入力をユーザに選択させないようにすることで、ユーザを混乱させることなく入力切替を行うことができる。
図27は、図5の復号装置12がハードディスク・レコーダであった場合とか、図24のDVDレコーダ(BDレコーダ)であった場合に、自分自身のデコーダを自分自身のレコーダアプリで使用する場合の処理の流れを説明するフローチャートである。
レコーダの図示しないユーザ入力部から図5の映像データ保存部510に格納された映像データを再生するように、ユーザから指示があった場合、レコーダアプリ実行部509は、その指示に基づき、映像再生制御部504に再生を指示する(S2701)。映像再生制御部504は、i.LINKを通じて、映像再生装置11のウィジェット実行部309に対して、映像データ保存部510のレコーダがデコーダ512を使用することを通知する(S2702)。
以上の処理により、限られたデコーダ資源で、ユーザの意向を反映した最適なデコーダの割り当てが可能となる。
映像再生装置でのデコーダの復号を敢えて行わず、復号装置でのデコーダの復号を行うことにより、復号装置でのデコーダの性能を生かした映像データの復号を行うことが可能である。図28は、図8で説明した動画再生ボタンをユーザが選択した場合の処理の変形例であり、一例として、映像再生装置と復号装置との間のデコーダ性能の違いに基づき、より高画質な映像をユーザに提供することを可能とする処理の流れを説明するフローチャートを示す。
もし、内蔵デコーダ303が使用できない場合はステップS2803からステップS2806までの処理を行う。これらの処理は図8のステップS805からステップS808と同一の処理であるため、説明は省略する。上記処理の後に、映像信号保存部407(図4)の映像信号は、表示部305から参照され、そのディスプレイに表示される。(S2807)
本発明の構成を採ることで、一般的に外部機器に比べ買い替えサイクルの長いと言われているテレビにおいて、テレビを買い替えることなく画質向上を実現することが可能となる。
(外部の復号装置に表示部がある場合)
図3の映像再生装置11では表示部305を備えているが、外部の復号装置に表示部を備えた場合も同様に、放送による映像とIP放送による映像を同時に表示することが可能である。本実施形態は、IP STBをテレビ受像機に接続し、テレビ受像機は常時外部入力を通じてIP STBの出力を表示している場合に、テレビ受像機の使用されていないデコーダを活用することを目的としている。
映像再生装置11dは、受信部2901、デコーダ2902、受信部2903、切替部2904、外部モジュール起動停止部2905、インタフェース2906を備える。
受信部2901及び受信部2903は、インターネットや放送波から映像データを受信する。デコーダ2902は、映像データを表示可能な信号に復号する。切替部2904は、受信部2903で受信した映像データをデコーダ2902へ送るか、インタフェース2906に送るかを切り替える。外部モジュール起動停止部2905は、インタフェース2906で接続された機器内のモジュールの起動停止を制御する。インタフェース2906は、映像データの送信、復号した映像信号の受信、制御信号の送受信を行う。
モジュール起動停止部2907は、復号装置内のモジュールの起動停止を行う。インタフェース2908は、映像データの受信、復号した映像信号の送信、制御信号の送受信を行う。デコーダ2909は、映像データを表示可能な信号に復号する。合成部2910は、複数の映像信号を1つの表示用プレーンに統合する。表示部2911は、表示用プレーンの映像をそのディスプレイに出力して表示する。
図30の映像再生装置11dは、チューナ3001、映像分離部3002、デコーダ3003、合成部3004、CATVチューナアプリ実行部3005、パケット通信部3006、ウィジェット抽出部3007、ウィジェット実行部3008、グラフィックス作成部3009、映像再生制御部3010、IP放送映像抽出部3011、切替部3012、外部入出力管理部3013、外部機器再生制御部3014、外部モジュール起動停止部3015、映像信号入力部3016、i.LINK3017、HDMI3018を備える。
外部モジュール起動停止部3015は、接続された外部機器内のモジュールの起動停止を指示する。映像信号出力部3016は、合成部3004で統合した映像をHDMI3018へ送信する。i.LINK3017は、IP放送用ストリームデータの外部機器への転送と、外部機器のハードウェア情報の取得を行うインタフェースである。HDM3018は、復号された映像信号の外部機器への転送と、外部機器のハードウェア情報の取得と、外部機器内のモジュールの起動停止指示の送信を行うインタフェースである。
i.LINK3101は、IP放送用ストリームデータの転送と、外部機器のハードウェア情報の提供が行えるインタフェースである。HDM3102は、復号された映像信号の映像再生装置からの転送を受信することと、外部機器のハードウェア情報の提供と、外部機器内のモジュールの起動停止指示の受信が行えるインタフェースである。映像データ入力部3103は、i.LINK3101を通じて送信されたデータから、IP放送用のストリームデータを抽出し、映像分離部3109へ送信する。映像再生制御部3104は、テレビアプリ実行部3108もしくは接続された映像再生装置11dからの動画再生指示により、動画再生に関連したモジュールを制御する。
デコード映像信号切取部3201は、デコード映像信号保存部3202に保存された映像信号よりも上位に配置されるウィジェット映像及びグラフィックス領域情報によって、デコード映像信号保存部3202に保存された映像信号から、ウィジェット映像領域及びグラフィックス領域を切り取る。
デコード映像信号保存部3202は、デコーダ3110で復号した映像信号を格納する。スケーラ3203は、デコード映像信号保存部3102に格納された映像、又は外部映像信号保存部3205に格納された映像を、映像再生制御部3104が指定するサイズに映像信号を拡大縮小する部分である。
合成映像保存部3204は、デコード映像信号保存部3202に格納された映像と外部映像信号保存部3205に格納された映像を合成し格納する部分である。外部映像信号保存部3205は、映像信号入力部3107から入力される映像信号を格納する。
図33は、この描画処理の流れを示すフローチャートである。図33のフローチャートに示す処理の流れは図8に示す処理の流れと類似するものであるが、しかし図8のステップS805ないしステップS809の処理に対応する処理が異なる。したがって、図33においては、図8のステップS805ないしステップS809に対応する処理を、ステップ3301ないし3305の処理として説明する。
次に、切替部3012を制御して、IP放送映像抽出部3011からの出力をi.LINK3017を通じて復号装置12dに送信し、復号装置12dに対し再生開始を指示する(S3303)。
この点をより詳細に説明をする。
左側の画像3515、3514、3513、3512、3511は、この順序に下から順番に積み重ねて合成されるべき物である。
中央下段の画像3518は、画像3515、3514、3513、3511の順に下から上へと積み重ねて合成したものであり、映像再生装置11dで作成した物である。
中央上段の画像316は、画像3512と同じものであり、参考のために示したものである。画像3517は、ウィジェット映像の上部に関して、前面グラフィックス3511と重なる部分を切り取ったものである。右側の画像3518は、画像3518と画像3517とをこの順序に下から上へと重ねて合成した物である。
しかし、上述の処理により、合成結果の画像3519は、恰も、画像3512を画像3513と画像3511の間に挟み込んだ物のようになっている。
左側の画像3525、3524、3523、3522、3521は、この順序に下から順番に積み重ねて合成されるべき物である。
中央下段の画像3528は、画像3525、3523、3522、3521の順に下から上へと積み重ねて合成したものであり、映像再生装置11dで作成した物である。
中央上段の画像3526は、画像3524と同じ物であり、参考のために示したものである。
中央上段の画像3527は、テレビ映像の上部に関して、前面グラフィックス3512と重なる部分を切り取った物である。右側の画像3529は、画像3528と画像3527とをこの順序で下から上への積み重ねて合成した物である。
しかし、上述の処理により、合成結果の画像3529は、恰も、画像3524を画像3525と画像3523の間に挟み込んだ物のようになっている。
12・・・復号装置
201・・・受信部
202・・・デコーダ
203・・・合成部
204・・・表示部
206・・・切替部
207・・・外部モジュール起動停止部
209・・・モジュール起動停止部
210・・・インタフェース
211・・・デコーダ
301・・・チューナ
307・・・パケット通信部
2901・・・受信部
2902・・・デコーダ
2903・・・受信部
2904・・・切替部
2905・・・外部モジュール起動停止部
2906・・・インタフェース
2907・・・外部モジュール起動停止部
2908・・・インタフェース部
2909・・・デコーダ
2910・・・合成部
2911・・・表示部
Claims (16)
- 第1の受信部と、
第2の受信部と、
第2の受信部の映像データを受信する切替部と、
第1の受信部の映像データと前記切替部の第2の出力の映像データとを受けて復号するデコーダと、
前記切替部の第2の出力の映像データを受ける接続手段と、
前記デコーダの出力する映像信号と、前記接続手段から供給される映像信号とを合成する合成部と、
前記合成部の出力する映像を表示する表示部と、
アプリケーションプログラムを実行して前記第2の受信部が受信した映像データを再生した映像とユーザに前記映像の再生を促す表示を前記表示部に表示させるプログラム実行部と、
前記接続手段に接続された外部機器に関する機器情報を取得する外部入出力管理部と、
ユーザに映像を再生するように操作されたとき、前記デコーダを使用できるか否か確認し、前記デコーダが使用できない場合、前記機器情報に基づき使用できる前記映像データの再生に必要な外部モジュールであって前記外部機器が備える外部モジュールを判定し、前記判定した外部モジュールを前記機器情報に基づき起動させる映像再生制御部と、
を具備することを特徴とする映像再生装置。 - 前記機器情報は再生映像の品質を示す仕様情報を含み、
前記映像再生制御部は、
前記仕様情報に基づき前記外部モジュールと前記デコーダのいずれかを使用するか判断することを特徴とする請求項1に記載の映像再生装置。 - 前記外部入出力管理部は、
前記外部機器との信号の送信又は受信ができない非接続状態を検知し、
前記映像再生制御部は、使用可能なモジュールを検索し、使用可能なモジュールを起動することを特徴とする請求項1に記載の映像再生装置。 - 前記映像再生制御部は、
前記非接続状態により再生が停止した地点から、前記使用可能なモジュールに前記映像データに基づく映像を再生させることを特徴とする請求項3に記載の映像再生装置。 - 前記外部モジュールの起動又は停止を指示する外部モジュール起動停止部を具備することを特徴とする請求項1に記載の映像再生装置。
- 前記第1の受信部は、
放送波を受信するチューナであることを特徴とする請求項1に記載の映像再生装置。 - 前記第2の受信部は、
前記アプリケーションプログラムを受信する受信部であることを特徴とする請求項1に記載の映像再生装置。 - 第1の受信部と、
第2の受信部と、
第2の受信部の映像データを受信する切替部と、
第1の受信部の映像データと前記切替部の第2の出力の映像データとを受けて復号するデコーダと、
前記デコーダの出力する映像信号を受ける接続手段と、
前記切替部の第2の出力の映像データを受ける接続手段と、
アプリケーションプログラムを実行して前記第2の受信部が受信した映像データを再生した映像とユーザに前記映像の再生を促す表示を前記表示部に表示させるプログラム実行部と、
前記接続手段に接続された外部機器に関する機器情報を取得する外部入出力管理部と、
ユーザに映像を再生するように操作されたとき、前記デコーダを使用できるか否か確認し、前記デコーダが使用できない場合、前記機器情報に基づき使用できる前記映像データの再生に必要な外部モジュールであって前記外部機器が備える外部モジュールを判定し、前記判定した外部モジュールを前記機器情報に基づき起動させる映像再生制御部と、
を具備することを特徴とする映像再生装置。 - 前記機器情報は再生映像の品質を示す仕様情報を含み、
前記映像再生制御部は、
前記仕様情報に基づき前記外部モジュールと前記デコーダのいずれかを使用するか判断することを特徴とする請求項8に記載の映像再生装置。 - 前記外部入出力管理部は、
前記外部機器との信号の送信又は受信ができない非接続状態を検知し、
前記映像再生制御部は、使用可能なモジュールを検索し、使用可能なモジュールを起動することを特徴とする請求項8に記載の映像再生装置。 - 前記映像再生制御部は、
前記非接続状態により再生が停止した地点から、前記使用可能なモジュールに前記映像データに基づく映像を再生させることを特徴とする請求項10に記載の映像再生装置。 - 前記外部モジュールの起動又は停止を指示する外部モジュール起動停止部を具備することを特徴とする請求項8に記載の映像再生装置。
- 前記第1の受信部は、
放送搬送波を受信するチューナであることを特徴とする請求項8に記載の映像再生装置。 - 前記第2の受信部は、
前記アプリケーションプログラムを受信する受信部であることを特徴とする請求項8に記載の映像再生装置。 - 第1の受信部と、第2の受信部と、第2の受信部の映像データを受信する切替部と、第1の受信部の映像データと前記切替部の第2の出力の映像データとを受けて復号するデコーダと、前記切替部の第2の出力の映像データを受ける接続手段と、前記デコーダの出力する映像信号と、前記接続手段から供給される映像信号とを合成する合成部と、前記合成部の出力する映像を表示する表示部とを具備する映像再生装置が実行する映像表示方法において、
前記映像再生装置が、アプリケーションプログラムを実行して前記第2の受信部が受信した映像データを再生した映像とユーザに前記映像の再生を促す表示を前記表示部に表示させる過程と、
前記映像再生装置が、前記接続手段に接続された外部機器に関する機器情報を取得する過程と、
前記映像再生装置が、ユーザに映像を再生するように操作されたとき、前記デコーダを使用できるか否か確認され、前記デコーダが使用できない場合、前記機器情報に基づき使用できる前記映像データの再生に必要な外部モジュールであって前記外部機器が備える外部モジュールを前記機器情報に基づき起動させる過程と、
を具備することを特徴とする映像表示方法。 - 第1の受信部と、第2の受信部と、第2の受信部の映像データを受信する切替部と、
第1の受信部の映像データと前記切替部の第2の出力の映像データとを受けて復号するデコーダと、前記デコーダの出力する映像信号を受ける接続手段と、前記切替部の第2の出力の映像データを受ける接続手段とを具備する映像再生装置が実行する映像表示方法において、
前記映像再生装置が、アプリケーションプログラムを実行して前記第2の受信部が受信した映像データを再生した映像とユーザに前記映像の再生を促す表示を前記表示部に表示させる過程と、
前記映像再生装置が、前記接続手段に接続された外部機器に関する機器情報を取得する過程と、
前記映像再生装置が、ユーザに映像を再生するように操作されたとき、前記デコーダを使用できるか否か確認され、前記デコーダが使用できない場合、前記機器情報に基づき使用できる前記映像データの再生に必要な外部モジュールであって前記外部機器が備える外部モジュールを前記機器情報に基づき起動させる過程と、
を具備することを特徴とする映像表示方法。
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