JP4898052B2 - 8a位で置換された8,8a−ジヒドロ−インデノ[1,2−d]チアゾール誘導体、その製造方法及び医薬、例えば食欲抑制薬としてのその使用 - Google Patents

8a位で置換された8,8a−ジヒドロ−インデノ[1,2−d]チアゾール誘導体、その製造方法及び医薬、例えば食欲抑制薬としてのその使用 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は多環式ジヒドロチアゾール並びにその生理学上許容しうる塩及び生理学的に機能性の誘導体に関する。
【0002】
食欲抑制作用を有するチアゾリジン誘導体は、先行技術にすでに記載されている(オーストリア特許第365181号)。
【0003】
本発明の目的は、治療上有用な食欲抑制作用を有するさらなる化合物を提供することである。
【0004】
従って、本発明は式I
【化3】
Figure 0004898052
{式中、R1、R1'は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、I、CF3、NO2、CN、COOH、COO(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH(C1−C6)−アルキル、CON[(C1−C6)−アルキル]2、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、O−(C1−C6)−アルキル(ここで、アルキル基において、一つもしくはそれ以上の又は全ての水素は、フッ素により置換されていてもよいし、又は一つの水素は、OH、OC(O)CH3、OC(O)H、O−CH2−Ph、NH2、NH−CO−CH3又はN(COOCH2Ph)2によって置換されていてもよい);
SO2−NH2、SO2NH(C1−C6)−アルキル、SO2N[(C1−C6)−アルキル]2、S−(C1−C6)−アルキル、S−(CH2)n−フェニル、SO−(C1−C6)−アルキル、SO−(CH2)n−フェニル、SO2−(C1−C6)−アルキル、SO2−(CH2)n−フェニル(式中、nは0〜6であることができ、そしてフェニル基は、F、Cl、Br、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2によって2回まで置換されていてもよい);
【0005】
NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N[(C1−C6)−アルキル]2、NH(C1−C7)−アシル、フェニル、ビフェニリル、O−(CH2)n−フェニル(式中、nは0〜6であることができる)、1−もしくは2−ナフチル、2−、3−もしくは4−ピリジル、2−もしくは3−フラニル、又は2−もしくは3−チエニル(ここで、フェニル、ビフェニル、ナフチル、ピリジル、フラニル又はチエニル環は、各場合、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2、NH(C1−C6)−アルキル、N[(C1−C6)−アルキル]2、SO2−CH3、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2によって1〜3回置換されていてもよい);
1,2,3−トリアゾール−5−イル(ここで、トリアゾール環は、1−、2−又は3−位において、メチル又はベンジルによって置換されていてもよい);
テトラゾール−5−イル(ここで、テトラゾール環は、1−又は2−位において、メチル又はベンジルによって置換されていてもよい)であり;
【0006】
R2は、H、(C1−C6)−アルキル、(C3−C6)−シクロアルキル、(CH2)n−フェニル、(CH2)n−チエニル、(CH2)n−ピリジル、(CH2)n−フリル、C(O)−(C1−C6)−アルキル、C(O)−(C3−C6)−シクロアルキル、C(O)−(CH2)n−フェニル、C(O)−(CH2)n−チエニル、C(O)−(CH2)n−ピリジル、C(O)−(CH2)n−フリル(ここで、nは0〜5であることができ、そしてフェニル、チエニル、ピリジル及びフリルは、各場合、Cl、F、CN、CF3、(C1−C3)−アルキル、OH、O−(C1−C6)−アルキルによって2回まで置換されていてもよい)であり、
R3は、Cl、Br、CH2−COO(C1−C6)−アルキル、CH2−COOH、CH2−CONH2であり、
【0007】
R4は、(C1−C8)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、(C4−C7)−シクロアルケニル(ここで、アルキル基において、一つもしくはそれ以上の又は全ての水素は、フッ素により置換されていてもよいし、又は一つの水素は、OH、OC(O)CH3、OC(O)H、O−CH2−PhもしくはO−(C1−C4)−アルキルによって置換されていてもよい);
(CH2)n−ピロリジン−1−イル、(CH2)n−ピペリジン−1−イル、(CH2)n−モルホリン−4−イル、(CH2)n−ピペラジン−1−イル、(CH2)n−N−4−メチルピペラジン−1−イル、(CH2)n−N−4−ベンジルピペラジン−1−イル、(CH2)n−フタルイミドイル、(ここで、nは1〜6であることができる);
【0008】
(CH2)n−アリール〔ここで、nは0〜6であることができ、そしてアリールは、フェニル、ビフェニリル、1−又は2−ナフチル、2−、3−又は4−ピリジル、2−又は3−チエニル、2−又は3−フリル、2−、4−又は5−チアゾリル、2−、4−又は5−オキサゾリル、1−ピラゾリル、3−又は5−イソオキサゾリル、2−又は3−ピロリル、2−又は3−ピリダジニル、2−、4−又は5−ピリミジニル、2−ピラジニル、2−(1,3,5−トリアジニル)、2−又は5−ベンズイミダゾリル、2−ベンゾチアゾリル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,4−トリアゾール−5−イル、テトラゾール−5−イル、インドール−3−イル、インドール−5−イル又はN−メチルイミダゾール−2−、−4−又は−5−イルであり、そしてアリール基又はヘテロアリール基は、F、Cl、Br、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、S−(C1−C6)−アルキル、SO−(C1−C6)−アルキル、(CH2)n−SO2−(C1−C6)−アルキル、(CH2)n−SO2−NH2、(CH2)n−SO2−N(=CH−N(CH3)2)(ここで、nは0〜6であることができる);(C1−C6)−アルキル、(C3−C6)−シクロアルキル、COOH、COO(C1−C6)−アルキル、COO(C3−C6)−シクロアルキル、CONH2、CONH(C1−C6)−アルキル、CON[(C1−C6)−アルキル]2、CONH(C3−C6)−シクロアルキル、NH2、NH−CO−(C1−C6)−アルキル、NH−CO−フェニル、NH−SO2−(C1−C6)−アルキル、NH−SO2−フェニル(ここで、フェニル環は、F、Cl、CN、OH、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、CF3、COOH、COO(C1−C6)−アルキル又はCONH2によって2回まで置換されていてもよい);
【0009】
ピロリジン−1−イル、モルホリン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、(CH2)n−フェニル、O−(CH2)n−フェニル、S−(CH2)n−フェニル、SO2−(CH2)n−フェニル(ここで、nは0〜3であることができる);
(CH2)n−A−R8(ここで、nは1〜6であることができる)であり;
Aは、O、NH、N−(C1−C6)−アルキル、NCHO、N(CO−CH3)、S、SO、SO2であり、
【0010】
R8は、(C1−C8)−アルキル、(C3−C8)−シクロアルキル(ここで、アルキル基において、一つ又はそれ以上の水素は、フッ素により置換されていてもよいし、又は一つの水素は、OH、OC(O)CH3、OC(O)H、O−CH2−Ph又はO−(C1−C4)−アルキルによって置換されていてもよい);
(CH2)m−アリール〔ここで、mは0〜6であることができ、そしてアリールは、フェニル、チエニル又はピリジルであることができ、そしてアリール部分は、F、Cl、Br、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、S−(C1−C6)−アルキル、SO−(C1−C6)−アルキル、(CH2)n−SO2−(C1−C6)−アルキル、(CH2)n−SO2−NH2、(CH2)n−SO2−N(=CH−N(CH3)2)、(CH2)n−SO2−NH(C1−C8)−アルキル、(CH2)n−SO2−N[(C1−C8)−アルキル]2、(CH2)n−SO2−NH(C3−C8)−シクロアルキル、(CH2)n−SO2−N[(C3−C8)−シクロアルキル2](ここで、nは0〜6であることができる);(C1−C6)−アルキル、(C3−C6)−シクロアルキル、COOH、COO(C1−C6)−アルキル、COO(C3−C6)−シクロアルキル、CONH2、CONH(C1−C6)−アルキル、CON[(C1−C6)−アルキル]2、CONH(C3−C6)−シクロアルキル、NH2、NH(C1−C6)−アルキル、N[(C1−C6)−アルキル)2、NH−CO−(C1−C6)−アルキル、NH−CO−フェニル、NH−SO2−フェニル(ここで、フェニル環は、F、Cl、CN、OH、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、CF3、COOH、COO(C1−C6)−アルキル又はCONH2によって2回まで置換されていてもよい);
【0011】
NH−SO2−(C1−C8)−アルキル、N(C1−C6)−アルキル−SO2−(C1−C8)−アルキル、ピロリジン−1−イル、モルホリン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、(CH2)p−フェニル、O−(CH2)p−フェニル、S−(CH2)p−フェニル又はSO2−(CH2)p−フェニル(ここで、pは0〜3であることができる)によって2回まで置換されていてもよい〕である}の化合物並びにその生理学上許容しうる塩および生理学的に機能性の誘導体に関する。
【0012】
好ましくは、R1、R1'が、互いに独立して、H、F、Cl、Br、I CF3、NO2、CN、COOH、COO(C1−C6)−アルキル、CONH2、CONH(C1−C6)−アルキル、CON[(C1−C6)−アルキル]2、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、O−(C1−C6)−アルキル(ここで、アルキル基において、一つもしくはそれ以上の又は全ての水素は、フッ素により置換されていてもよいし、又は一つの水素は、OH、OC(O)CH3、OC(O)H、O−CH2−Ph、NH2、NH−CO−CH3又はN(COOCH2Ph)2によって置換されていてもよい);
SO2−NH2、SO2NH(C1−C6)−アルキル、SO2N[(C1−C6)−アルキル]2、S−(C1−C6)−アルキル、S−(CH2)n−フェニル、SO−(C1−C6)−アルキル、SO−(CH2)n−フェニル、SO2−(C1−C6)−アルキル、SO2−(CH2)n−フェニル(ここで、nは0〜6であることができ、そしてフェニル基は、F、Cl、Br、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2によって2回まで置換されていてもよい);
【0013】
NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N[(C1−C6)−アルキル]2、NH(C1−C7)−アシル、フェニル、ビフェニリル、O−(CH2)n−フェニル(ここで、nは0〜6であることができる);1−もしくは2−ナフチル、2−、3−もしくは4−ピリジル、2−もしくは3−フラニル又は2−もしくは3−チエニル(ここで、フェニル、ビフェニリル、ナフチル、ピリジル、フラニル又はチエニル環は、各場合、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2、NH(C1−C6)−アルキル、N[(C1−C6)−アルキル]2、SO2−CH3、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2によって1〜3回まで置換されていてもよい);
1,2,3−トリアゾール−5−イル(ここで、トリアゾール環は、1−、2−又は3−位において、メチル又はベンジルによって置換されていてもよい);
テトラゾール−5−イル(ここで、テトラゾール環は、1−又は2−位において、メチル又はベンジルによって置換されていてもよい)であり;
【0014】
R2は、H、(C1−C6)−アルキル、(C3−C6)−シクロアルキル、(CH2)n−フェニル、(CH2)n−チエニル、(CH2)n−ピリジル、(CH2)n−フリル、C(O)−(C1−C6)−アルキル、C(O)−(C3−C6)−シクロアルキル、C(O)−(CH2)n−フェニル、C(O)−(CH2)n−チエニル、C(O)−(CH2)n−ピリジル、C(O)−(CH2)n−フリル(ここで、nは0〜5であることができ、そしてフェニル、チエニル、ピリジル及びフリルは、各場合、Cl、F、CN、CF3、(C1−C3)−アルキル、OH、O−(C1−C6)−アルキルによって2回まで置換されていてもよい)であり;
R3は、Cl、Br、CH2−COO(C1−C6)−アルキル、CH2−COOH、CH2−CONH2であり;
【0015】
R4は、(C1−C8)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、(C4−C7)−シクロアルケニル(ここで、アルキル基において、一つもしくはそれ以上又は全ての水素は、フッ素により置換されていてもよいし、又は一つの水素は、OH、OC(O)CH3、OC(O)H、O−CH2−Ph又はO−(C1−C4)−アルキルによって置換されていてもよい);
(CH2)n−ピロリジン−1−イル、(CH2)n−ピペリジン−1−イル、(CH2)n−モルホリン−4−イル、(CH2)n−ピペラジン−1−イル、(CH2)n−N−4−メチルピペラジン−1−イル、(CH2)n−N−4−ベンジルピペラジン−1−イル、(CH2n−フタルイミドイル(ここで、nは1〜6であることができる);
【0016】
(CH2)n−アリール〔ここで、nは0〜6であることができ、そしてアリールは、フェニル、1−又は2−ナフチル、2−、3−又は4−ピリジル、2−又は3−チエニルであることができ、そしてアリール基又はヘテロアリール基は、F、Cl、Br、OH、CF3、O−(C1−C6)−アルキル、(CH2)n−SO2−(C1−C6)−アルキル、(CH2)n−SO2−NH2、(CH2)n−SO2−N(=CH−N(CH3)2)(ここで、nは0〜6であることができる);NH−SO2−(C1−C6)−アルキル、NH−SO2−フェニル(ここで、フェニル環は、F、Cl、CN、OH、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、CF3、COOH、COO(C1−C6)−アルキル又はCONH2によって2回まで置換されていてもよい);
(C1−C6)−アルキル、COOH、COO(C1−C6)−アルキル又はCONH2によって2回まで置換されていてもよい〕;
【0017】
(CH2)n−A−R8(ここで、nは1〜6であることができる)であり;
Aは、O、NH、(C1−C6)−アルキル、SO2であり;
R8は、(C1−C8)−アルキル、(C3−C8)−シクロアルキル(ここで、アルキル基において、一つ又はそれ以上の水素は、フッ素により置換されていてもよいし、又は一つの水素はOH、OC(O)CH3、OC(O)H、O−CH2−Ph又はO−(C1−C4)−アルキルによって置換されていてもよい);
(CH2)m−アリール、{ここで、mは0〜6であることができ、そしてアリールは、フェニル、チエニル又はピリジルであることができ、そしてアリール部分は、F、Cl、Br、OH、CF3、O−(C1−C6)−アルキル、(CH2)n−SO2−(C1−C6)−アルキル、(CH2)n−SO2−NH2、(CH2)n−SO2−N(=CH−N(CH3)2)(ここで、nは0〜6であることができる);NH−SO2−(C1−C6)−アルキル、NH−SO2−フェニル〔ここで、フェニル環は、F、Cl、CN、OH、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキル、CF3、COOH、COO(C1−C6)−アルキル、CONH2(ここで、nは0〜6であることができる)によって、2回まで置換されていてもよい〕;
COOH、COO(C1−C6)−アルキル又はCONH2によって2回まで置換されていてもよい]である、式Iの化合物並びにその生理学上許容しうる塩及び生理学的に機能性の誘導体である。
【0018】
特に好ましいのは、R1、R1'が、互いに独立して、H、F、Cl、Br、−OH、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル(ここで、アルキル基において、一つの水素は、OHにより置換されていてもよい)であり;
R2は、H、(C1−C6)−アルキル、C(O)−(C1−C6)−アルキルであり;
R3は、Cl、Br、(CH2)n−COO(C1−C6)−アルキル、(CH2)n−COOH、(CH2)n−CONH2であり;
【0019】
R4は、(C1−C4)−アルキル又は(C3−C6)−シクロアルキル(ここで、アルキル基において、一つの水素は、OHにより置換されていてもよい);
(CH2)n−アリール〔ここで、nは0〜6であることができ、そしてアリールは、フェニル、1−もしくは2−ナフチル、2−、3−又は4−ピリジル、2−もしくは3−チエニルであることができ、そしてアリール基又はヘテロアリール基は、F、Cl、Br、OH、CF3、O−(C1−C6)−アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、(CH2)n−SO2−NH2(ここで、nは0〜6であることができる);(C1−C6)−アルキル、COOH、COO(C1−C6)−アルキル又はCONH2によって2回まで置換されていてもよい〕;
【0020】
(CH2)n−A−R8(ここで、nは1〜6であることができる);
Aは、O、SO2であり、
R8は、(C1−C8)−アルキル、(C3−C8)−シクロアルキル(ここで、アルキル基において、一つの水素は、OHにより置換されていてもよい);
(CH2)m−アリール(ここで、mは0〜6であることができ、そしてアリールは、フェニル又はチエニルであることができ、そしてアリール部分は、F、Cl、Br、OH、CF3、O−(C1−C6)−アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、SO2−NH2、COOH、COO(C1−C6)−アルキル又はCONH2によって2回まで置換されていてもよい)
である式Iの化合物及びそれらの生理学上許容しうる塩である。
【0021】
本発明は式Iの化合物、そのラセミ体、ラセミ混合物及び純粋な鏡像異性体の形態、並びにそのジアステレオマー及びそれらの混合物に関する。置換基R1、R1'、R2、R3、R4、R8及びA中のアルキル、アルケニル及びアルキニル基は、直鎖又は分枝状のいずれかでありうる。
【0022】
製薬上許容しうる塩は、水溶性がより高いため、出発物質や塩基性化合物と比べて医薬用途に特に適している。これらの塩は、製薬上許容しうるアニオン又はカチオンを有しなければならない。本発明による化合物の好適な製薬上許容しうる酸付加塩は、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸、スルホン酸及び硫酸、並びに有機酸、例えば酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトピオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、コハク酸、p−トルエンスルホン酸、酒石酸及びトリフルオロ酢酸の塩である。医薬目的では、塩素塩が、特に好ましい。好適な製薬上許容しうる塩基性塩は、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩及びカリウム塩)及びアルカリ土類金属塩(例えばマグネシウム塩及びカルシウム塩)である。
【0023】
製薬上許容されないアニオンを有する塩は、同様に製薬上許容しうる塩を製造又は精製するため、及び/又は治療でない、例えばin vitro用途に使用するため、有用な中間体として本発明の範囲内に含まれる。
【0024】
本明細書で用いる「生理学的に機能性の誘導体」の用語は、哺乳動物、例えばヒトに投与する際、式Iの化合物又はその活性代謝物質を形成(直接又は間接的に)することができる、本発明の式Iの化合物のなんらかの生理学上許容しうる誘導体、例えばエステルのことである。
【0025】
また、生理学的に機能性の誘導体には、本発明化合物のプロドラッグが含まれる。このようなプロドラッグは、生体内で代謝されて本発明の化合物になることができる。このプロドラッグは、それ自体活性であってもよいし、又は不活性であってもよい。
【0026】
また、本発明に係る化合物は、種々の多様な形態、例えば無定形及び結晶質の多様な形態として存在できる。本発明化合物の全ての多様な形態は、本発明の範囲内に包含され、そして本発明の更なる態様である。
【0027】
以下において、「式(I)の化合物(複数)」に対する全ての記載は、上記の式(I)の化合物、及び本明細書に記載されたその塩、溶媒和物及び生理学的に機能性の誘導体に相当する。
【0028】
所望の生物学的効果を達成するのに必要な式(I)の化合物の量は、多くの因子、例えば選ばれた特定化合物、意図された使用、投与方法及び患者の臨床状態に左右される。一般に、日用量は、体重1キログラムにつき1日当たり0.3mg〜100mg(典型的には3mg〜50mg)の範囲内、例えば3〜10mg/kg/日である。静脈内用量は、例えば0.3mg〜1.0mg/kgの範囲内であることができ、これは1キログラム当たり毎分10ng〜100ngの注入液として好適に投与できる。このための適切な注入溶液は、例えば1ミリリットル当たり0.1ng〜10mg、典型的には1ng〜10mg含むことができる。個々の用量は、例えば1mg〜10gの活性化合物を含むことができる。したがって、注射用のアンプルは、例えば1mg〜100mg含むことができ、そして経口投与可能なそれぞれの投与処方物、例えば錠剤又はカプセル剤は、例えば1.0〜1000mg、典型的には10〜600mg含むことができる。製薬上許容しうる塩の場合、上記重量の詳細は、塩から誘導されたジヒドロチアゾリウムイオンの重量と関連がある。上記状態の予防又は治療について、式(I)の化合物は、化合物としてそれ自体使用できるが、許容しうる賦形剤と共に医薬組成物の形態で存在するのが好ましい。当然のことながら、賦形剤は、組成物の他の成分と適合し、患者の健康に有害であってはならない。賦形剤は、固体もしくは液体又は両方であることができ、好ましくは個々の用量として化合物と共に、例えば活性化合物0.05%〜95重量%を含むことができる錠剤として処方される。また、さらに製薬上活性な物質は、式(I)のさらなる化合物を含んで存在することもできる。本発明に係る医薬組成物は、本質的に成分を、薬理学的に許容しうる賦形剤及び/又は助剤と混合することからなる、既知の製薬方法の一つによって製造することができる。
【0029】
本発明に係る医薬組成物は、経口、直腸、局所的、経口的(例えば舌下)及び非経口(例えば皮下、筋内、皮内又は静脈内)投与に適したものであるが、個々の場合の投与に最も好適な方法は、治療する状態の性質及びひどさ並びに各場合に用いられる式(I)の化合物の性質に左右される。また、糖衣処方物及び糖衣遅延放出処方物は、本発明の範囲内に含まれる。耐酸性及び腸溶性製剤が好ましい。好適な腸溶性コーテングには、セルロースアセテートフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート並びにメタクリル酸及びメチルメタクリレートのアニオンポリマーが含まれる。
【0030】
経口投与に好適な医薬化合物は、例えば各場合、一定量の式(I)の化合物を含むカプセル剤、カシェ剤、トローチ剤又は錠剤、散剤又は顆粒剤、水性又は非水性液体中に溶液または懸濁液、又は水中油もしくは油中水型乳剤として別々の単位に存在できる。すでに記載したように、これらの組成物は、活性化合物と賦形剤(これは、一つ又はそれ以上の追加成分からなることができる)を接触するさせる工程を含む何らかの適切な医薬方法によって製造することができる。一般に、組成物は、活性化合物を液体及び/又は微粉砕された固体賦形剤と均一かつ均質に混合し、この後、必要に応じて生成物を成形することによって製造する。したがって、錠剤は、例えば化合物の散剤又は顆粒剤を、必要に応じて、一つ又はそれ以上の追加成分と共にプレス又は成形することによって製造できる。プレス錠剤は、フリーフロー形態、例えば散剤又は顆粒剤中で、化合物を、必要に応じて、好適な装置中で結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤及び/又は一つの(複数の)表面活性剤/分散剤と共に混合して錠剤にして製造できる。成型錠剤は、好適な装置中で不活性液体希釈剤で湿らせた微細粉末状化合物を成形することによって製造できる。
【0031】
経口的(舌下)投与に好適な医薬組成物には、式(I)の化合物を、香料、慣用的にショ糖及びアラビアガム又はトラガカントと共に含むトローチ剤、並びに不活性ベース、例えばゼラチン及びグリセロール又はショ糖及びアラビアガム中に化合物を含む錠剤が含まれる。
【0032】
非経口投与に好適な医薬組成物には、式(I)の化合物の滅菌水性製剤が含まれ、これは投与される患者の血液と等張性であることが好ましい。これらの製剤は、静脈内に投与することが好ましいが、注射により皮下、筋内又は皮内に投与することもできる。これらの製剤は、好ましくは化合物を水と混合し、得られた溶液を滅菌して血液と等張性にすることによって製造できる。本発明による注射可能な組成物は、一般に、活性化合物0.1〜5重量%を含む。
【0033】
直腸投与に好適な医薬組成物は、好ましくは個々の用量の坐剤として存在する。これらは、式(I)の化合物を、一つ又はそれ以上の慣用の固体賦形剤、例えばカカオバターと混合し、得られた混合物を成形することによって製造できる。
【0034】
皮膚への局所適用に好適な医薬組成物は、軟膏、クリーム、ローション、ペースト、スプレー、エアロゾル剤又はオイルとして存在するのが好ましい。使用できる賦形剤は、ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール及びこれらの物質の2つ又はそれ以上の組合せである。活性化合物は、一般に組成物の0.1〜15重量%、例えば0.5〜2%の濃度で存在する。
【0035】
また、経皮的投与も可能である。経皮的投与に好適な医薬組成物は、患者の表皮と長期的に密接に接触するのに好適な個々の貼付剤として存在できる。このような貼付剤は、接着剤中に溶解及び/又は分散された、又はポリマー中に分散された場合により緩衝化された水溶液中に好適に活性化合物を含む。好適な活性化合物の濃度は、約1%〜35%、好ましくは約3%〜15%である。特定の可能性として、例えばPharmaceutical Research, 2(6): 318 (1986)に記載されているように活性化合物は、電子輸送又はイオン泳動によって放出できる。
【0036】
さらに、本発明は、以下の反応スキーム
【化4】
Figure 0004898052
に従った方法で式Iの化合物を得ることからなる式Iの化合物の製造方法に関する。この最後に、式II
【化5】
Figure 0004898052
の化合物(式中、R1及びR1'は、上記定義された通りである)を、式Z−CH2−COOR(ここで、Zは、例えばハロゲンであり、そしてRは、例えばメチルである)の化合物と反応させて式III(式中、R3はCH2−COORである)の化合物を得る。
【0037】
式IIIの化合物をさらにハロゲン、例えば臭素と反応させて、式IV(式中、R1及びR1'は、上記定義された通りであり、そしてR3は、例えば−CH2−COORである)の化合物を得る。次に、式IVの化合物を、式VI
【化6】
Figure 0004898052
(式中、R4は上記定義された通りである)のチオアミドと反応させて、式Iの化合物を得る。R3が塩素又は臭素である式Iの化合物は、式Vの化合物を、ハロゲン化剤、例えばN-クロロスクシンイミド又はN−ブロモスクシンイミドと反応させることによって製造することができる。
【0038】
また、式Iの化合物は、酸との塩として存在することができる。好適な無機酸は、例えば:ハロゲン化水素酸、例えば塩酸及び臭化水素酸、そしてまた、硫酸、リン酸及びアミドスルホン酸である。
【0039】
記載しうる有機酸は、例えば:ギ酸、酢酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、L−アスコルビン酸、サリチル酸、イセチオン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、1,2−ベンゾイソチアゾール−3(2H)−オン、6−メチル−1,2,3−オキサチアジン4(3H)−オン,2,2−ジオキシドである。
【0040】
上記の方法は、化合物IVとチオアミドVIが1:1〜1:1.5のモル比で反応するように実施するのが都合がよい。反応は、不活性溶媒中、例えば極性有機溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ニトロメタン又はジエチレングリコールジメチルエーテル中で実施するのが都合がよい。しかし、特に好都合な溶媒は、酢酸メチル及び酢酸エチル、短鎖アルコール、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール及び低級ジアルキルケトン、例えばアセトン、ブタン−2−オン又はヘキサン−2−オンであることがわかっている。また、記載された反応媒体の混合物を使用することができ、記載された溶媒とそれ自体ではあまり好適ではない溶媒との混合物、例えばメタノールとベンゼン、エタノールとトルエン、メタノールとジエチルエーテル又はtert−ブチルメチルエーテル、エタノールと四塩化炭素、アセトンとクロロホルム、ジクロロメタン又は1,2−ジクロロエタンの混合物を使用することもでき、その際、各場合、便宜上より極性の溶媒を過剰に用いなければならない。反応物質は、それぞれの反応媒体中に懸濁又は溶解できる。原則として、特に、個々のチオアミドが可能な限り低い融点を有する場合、溶媒なしで反応物質を反応させることもできる。反応は、僅かに発熱性でのみ進行し、−10℃〜150℃、好ましくは30℃〜100℃の間で実施できる。一般に、50℃〜90℃の間の温度範囲は、特に好ましいことがわかっっている。
【0041】
反応時間は、主に反応温度に左右され、それぞれ、比較的高い温度で2分、比較的低い温度で3日の間である。好ましい温度範囲では、反応時間は、一般に5分〜48時間である。
【0042】
化合物Iは、反応中に、しばしばあまり可溶性でない沈澱物を酸付加塩の形態で形成するため、便宜上、好適な沈殿剤をさらにその後加える。使用するのは、例えば、炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、シクロヘキサンもしくはヘプタン又は四塩化炭素であり、特に、酢酸アルキル、例えば酢酸エチルもしくはn−ブチルアセテート、又はジアルキルエーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル又はtert−ブチルメチルエーテルが特に好適であることがわかった。反応混合物が反応終了後、溶液のままである場合、必要に応じて反応溶液を濃縮した後、記載した沈殿剤の一つを用いて化合物Iの塩を沈殿させることができる。さらにまた、反応混合物の溶液を、記載した沈殿剤の一つの溶液中に撹拌しながら都合よく濾過できる。化合物IVとチオアミドVIの反応はほとんど定量的に進行するので、得られた粗生成物は、すでにほとんど分析的には純粋である。また、反応混合物の処理は、有機塩基、例えばトリエチルアミン又はジイソブチルアミン又はアンモニア又はモルフォリン又はピペリジン又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンを添加して、反応混合物がアルカリ性になるように実施することができ、粗反応生成物を、例えば濃縮後、シリカゲルカラム上でクロマトグラフィーにより精製する。これに好適な溶離剤は、例えば、酢酸エチルとメタノールの混合物、ジクロロメタンとメタノールの混合物、トルエンとメタノール又は酢酸エチルの混合物、又は酢酸エチルとヘプタンのような炭化水素の混合物であることがわかっている。粗生成物の精製を最後に記載された方法で実施する場合、式Iの酸付加生成物は、得られた式Iの純粋な塩基を有機プロトン性溶媒中、例えばメタノール、エタノール、プロパノール又はイソプロパノール中、又は有機非プロトン性溶媒中、例えば酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトン又はブタン−2−オン中に溶解又は懸濁し、次にこの混合物を、不活性溶媒、例えばジエチルエーテル又はエタノールに溶解した少なくとも等モル量の無機酸、例えば塩酸又はさらに上記の別の無機酸もしくは有機酸で処理することによって得ることができる。
【0043】
式Iの化合物は、好適な不活性溶媒、例えばアセトン、ブタン−2−オン、アセトニトリル又はニトロメタンから再結晶できる。しかし、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ニトロメタン、アセトニトリルといった溶媒、好ましくはメタノール又はエタノールからの再沈殿は、特に好都合である。また、式IVの化合物と式VIのチオアミドとの反応は、少なくとも等モル量の塩基、例えばトリエチルアミンを反応混合物に加え、次に得られた化合物Iを場合によりそれらの酸付加生成物に転化して実施できる。
【0044】
塩基で処理して、式Iの化合物の酸付加生成物を式Iの化合物(遊離塩基)に転化することができる。好適な塩基は、例えば無機の水酸化物、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム又は水酸化バリウム、炭酸塩又は炭酸水素塩、例えば炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウム水素、アンモニア及びアミン、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ピペリジン、モルフォリン、メチルジシクロヘキシルアミンの溶液である。
【0045】
式VIのチオアミドは、市販されているか、又は例えば対応するカルボキサミドVをピリジン中で五硫化リン(R. N. Hurd, G. Delameter, Chem. Rev. 61, 45 (1961))、又はトルエン、ピリジン、ヘキサメチルリン酸トリアミド[Scheibye, Pedersen and Lawesson: Bull. Soc. Chim. Belges 87, 229 (1978)]、好ましくはテトラヒドロフランと1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン又は1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとの混合物中でLawesson試薬と反応させることによって得ることができる。ヒドロキシル、アミノ又はさらにカルボニル官能基は、この場合、便宜上、着脱可能な保護官能基、例えばベンジル、tert−ブチルオキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニル基を用いて保護されるか、又は場合により環式アセタールに変換される。この方法は、例えば Th. W. Greene and P. G. M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 第2版, 1991, John Wiley & Sons, New Yorkに記載されている。
【0046】
また、式VIのチオアミドは、式VII
N≡C−R4 式VII
のニトリルを、硫化水素(Houben-Weyl IX, 762)又はチオアセタミド(E. C. Taylor, J. A. Zoltewicz, J. Am. Chem. Soc. 82, 2656 (1960))又はO,O−ジエチルジチオリン酸と反応させることによっても得ることができる。硫化水素との反応は、有機溶媒、例えばメタノール又はエタノール中で実施するのが好ましく、チオアセトアミドとの反応は、ジメチルホルムアミドのような溶媒中で塩酸を添加して実施し、そしてO,O−ジエチルジチオリン酸との反応は、酢酸エチルのような溶媒中で、酸性、例えばHCl条件下、室温で又は加温しながら実施するのが好ましい。
【0047】
以下に示した実施例は、本発明を説明するためのものであるが、本発明を限定するものではない。測定した融点又は分解点(m.p.)は、補正しなかったが、一般に加熱速度に左右される。
【0048】
【表1】
Figure 0004898052
【0049】
式Iの化合物は、脂質代謝における望ましい効果を特徴としており、特に、それは食欲抑制薬として適している。その化合物は、それ自体で、又は他の食欲抑制的に活性な化合物と組み合わせて使用できる。このようなさらなる食欲抑制的に活性な化合物は、例えばRote Liste第1章、減量剤/食欲抑制薬に記載されている。その化合物は、肥満の予防、特に治療に適している。さらに、その化合物は、II型糖尿病の予防、特に治療に適している。
【0050】
化合物の有効性を動物実験モデルに従って試験した:
食欲抑制作用は、雌のNMRIマウスで試験した。飼料を24時間停止した後、胃管を通して試験製剤を投与した。個別に飼育し、飲用水は自由に摂取させ、製剤投与後30分、動物にエバミルクを与えた。エバミルクの消費量を30分ごとに7時間測定し、動物の一般的な状態を観察した。測定されたミルク消費量を未処置の対照動物のものと比較した。
【0051】
【表2】
Figure 0004898052
【0052】
式Iの化合物が非常に良好な食欲抑制作用を示すことは、表から推定できる。 いくつかの実施例の製造の詳細について以下に説明する。式Iの他の化合物を、同様の方法で得た。
【0053】
実施例1(化合物1):
8a−ブロモ−6−クロロ−2−フェニル−8,8a−ジヒドロインデノ[1,2−d]チアゾール−3a−オール:
a) 2−ブロモ−5−クロロインダン−1−オン:
室温で、5−クロロインダン−1−オン10g(0.06mol)を120mlの氷酢酸に撹拌しながら溶解した。水中にHBrの48%濃度溶液0.05ml、それから25mlの氷酢酸中に溶解した臭素3.074ml(0.06mol)を滴加した。室温で2時間撹拌した後、反応は終了した(TLC)。粗生成物の溶液を撹拌しながらゆっくりと300mlの氷水に滴加した。沈殿した粗生成物を吸引濾過して水で完全に洗浄した。湿った残留物を酢酸エチルを用いてフィルタから除去し、濾液の相を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を120mlの熱いn−ヘプタン中に溶解し、熱い溶液をひだ状フィルタで濾過し、次に溶液を放置して0℃で結晶化させた。結晶化した生成物を吸引濾過して減圧下で乾燥させた。
融点:94〜96℃
【0054】
b) 6−クロロ−2−フェニル−8,8a−ジヒドロインデノ[1,2−d]チアゾール−3a−オール:
室温で、2−ブロモ−5−クロロインダン−1−オン1.0gを20mlの乾燥アセトンに溶解し、チオベンズアミド620mgと混合した。混合物を室温で6時間撹拌し、生成物の結晶化した水素酸塩を吸引濾過し、残留物をアセトンで洗浄して減圧下で乾燥した。30mlの酢酸エチル及び20mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液の混合物に塩を入れて20分撹拌して遊離塩基を得た。有機相を分離し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、融点164〜165℃の6−クロロ−2−フェニル−8,8a−ジヒドロインデノ[1,2d]チアゾール−3a−オールを得た。
【0055】
c) 8a−ブロモ−6−クロロ−2−フェニル−8,8a−ジヒドロインデノ[1,2−d]チアゾール−3a−オール:
実施例1bの化合物1.51g及びN−ブロモスクシンイミド0.89gを20mlの四塩化炭素に溶解し、ベンゾイルペルオキシド50mgと混合し、混合物を還流下で3時間撹拌した。冷ました反応溶液を20mlの水で二回抽出し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。移動相にジクロロメタンを使用してシリカゲル上でクロマトグラフィーにより精製して融点148℃の8a−ブロモ−6−クロロ−2−フェニル−8,8a−ジヒドロインデノ[1,2−d]チアゾール−3a−オールを得た。

Claims (10)

  1. 式I
    Figure 0004898052
    {式中、
    R1、R1'は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、−OH、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル(ここで、アルキル基において、一つの水素は、OHにより置換されていてもよい)であり;
    R2は、H、(C1−C6)−アルキル、C(O)−(C1−C6)−アルキルであり;
    R3は、Cl、Br、CH2−COO(C1−C6)−アルキル、CH2−COOH、CH2
    −CONH2であり;
    R4は、(C1−C4)−アルキル又は(C3−C6)−シクロアルキル(ここで、アルキル基において、一つの水素は、OHにより置換されていてもよい);
    (CH2)n−アリール〔ここで、nは0〜6であ、そしてアリールは、フェニル、1−もしくは2−ナフチル、2−、3−又は4−ピリジル、2−もしくは3−チエニルであ、そしてアリール基は、F、Cl、Br、OH、CF3、O−(C1−C6)−アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、(CH2)n−SO2−NH2(ここで、nは0〜6である);(C1−C6)−アルキル、COOH、COO(C1−C6)−アルキル又はCONH2によって2回まで置換されていてもよい〕;
    (CH2)n−A−R8(ここで、nは1〜6である)であり;
    Aは、O、SO2であり、
    R8は、(C1−C8)−アルキル、(C3−C8)−シクロアルキル(ここで、アルキル基において、一つの水素は、OHにより置換されていてもよい);
    (CH2)m−アリール(ここで、mは0〜6であ、そしてアリールは、フェニル又はチエニルであ、そしてアリール部分は、F、Cl、Br、OH、CF3、O−(C1−C6)−アルキル、SO2−(C1−C6)−アルキル、SO2−NH2、COOH、COO(C1−C6)−アルキル又はCONH2によって2回まで置換されていてもよい)である}
    の式Iの化合物及びその生理学上許容しうる塩。
  2. 請求項1に記載の一つ又はそれ以上の化合物を含む医薬。
  3. 請求項1に記載の一つ又はそれ以上の化合物及び一つ又はそれ以上の食欲抑制薬を含む医薬。
  4. 肥満の予防又は治療の医薬として使用するための請求項1に記載の化合物。
  5. II型糖尿病の予防又は治療の医薬として使用するための請求項1に記載の化合物。
  6. 肥満の予防又は治療の医薬として使用するため、少なくとも1つのさらなる食欲抑制薬と組み合わせた請求項1に記載の化合物。
  7. II型糖尿病の予防又は治療の医薬として使用するため、少なくとも1つのさらなる食欲抑制薬と組み合わせた請求項1に記載の化合物。
  8. 活性化合物を製薬上好適な賦形剤と混合し、そしてこの混合物を投与に適した形態にすることからなる請求項1に記載の一つ又はそれ以上の化合物を含む医薬の製造方法。
  9. 肥満の予防又は治療の医薬を製造するための請求項1に記載の化合物の使用。
  10. II型糖尿病の予防又は治療の医薬を製造するための請求項1に記載の化合物の使用。
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