JP4897729B2 - 流体ダンパー - Google Patents

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Description

本発明は、扉と筐体との間の如き可動体と固定体との間に設けられて可動体が固定体に相対するように移動する際に可動体の移動を緩衝する流体ダンパーの改良に関するものである。
この種の流体ダンパーは、例えば、特許文献1の図4に示すように、ハウジング(滑動台2)とこのハウジング内に摺動自在に嵌入された抵抗性摺動体(緩衝器3)とから成り、抵抗性摺動体は、ハウジングの底部に係止される案内杆と、この案内杆に流体密を保って摺動自在に支持される流体密支持リングを有し内部に緩衝用粘性流体が充填された流体保持筒とを含んでいる。特許文献1には図示されていないが、流体保持筒内には抵抗性摺動体を通常ではハウジングから突出する方向に付勢する付勢部材が配置されている。
この流体ダンパーは、ハウジングに対して抵抗性摺動体が粘性流体の圧縮抵抗を受けながら収縮するように摺動して緩衝作用を行うが、粘性流案内杆と流体密支持リングの間から体がハウジング内に漏れ、この漏れ流体がハウジングと抵抗性摺動体との隙間を通して外部に流出する虞があった。
実用新案登録第3129172号公報
本発明が解決しようとする課題は、抵抗性摺動体からハウジング内に漏れるかもしれない粘性流体がハウジングの外部に漏出するのを防止することができる流体ダンパーを提供することにある。
本発明の基本的な課題解決手段は、ハウジングと、このハウジング内に配置され粘性流体が充填された流体保持筒部材を含みハウジングから軸線方向に進退する可動部とから成り、流体保持筒部材内には可動部を前記ハウジングから突出する方向に付勢する付勢手段が配置されている流体ダンパーにおいて、ハウジングは、流体保持筒部材からハウジング内に漏れるかもしれない粘性流体を保持する漏れ流体保持手段を備えていることを特徴とする流体ダンパーを提供することにある。
本発明の基本的な課題解決手段において、漏れ流体保持手段は、ハウジング内に漏れ粘性流体を閉じ込める流体溜めから成っていてもよいし、この漏れ粘性流体を吸収する流体吸収部材から成っていてもよい。
本発明の1つの形態による課題解決手段は、ハウジングとこのハウジング内に摺動自在に嵌入された抵抗性摺動体とから成り、抵抗性摺動体は、ハウジングの底部に係止される案内杆と、この案内杆に流体が漏れないように摺動自在に支持され内部に緩衝用粘性流体が充填された流体保持筒部材とから成り、この流体保持筒部材内には抵抗性摺動体をハウジングから突出する方向に付勢する付勢手段が配置されている流体ダンパーにおいて、ハウジングと抵抗性摺動体との間には流体密支持部材から漏れるかもしれない粘性流体をハウジング内で抵抗性摺動体の突出端とは反対側に形成された長手方向の空間に保持する漏れ流体保持手段を備え、この漏れ流体保持手段は、この空間に漏れ流体を閉じ込める流体溜めを含んでいることを特徴とする流体ダンパーを提供することにある。
本発明の上記の形態による課題解決手段において、漏れ流体保持手段は、ハウジングの開口側の内周面に取り付けられて抵抗性摺動体を摺動自在に支持する閉じ込め筒又はハウジングの開口側の内周面に形成されて抵抗性摺動体を摺動自在に支持する肉厚壁を更に含むことができる。
また、ハウジングは、閉じ込め筒又は肉厚壁を有しない内周面に抵抗性摺動体を軸線方向に案内する複数の案内突条を有するのが好ましい。
本発明によれば、ハウジングと抵抗性摺動体との間には流体密支持部材から漏れるかもしれない粘性流体をハウジング内に保持する漏れ流体保持手段を有するので、抵抗性摺動体内の粘性流体が抵抗性摺動体からハウジング内に漏れることがあってもハウジング外に流出する虞がない。
また、この漏れ流体保持手段は、その空間に流体を閉じ込める流体溜めを有する場合に、この漏れ流体保持手段は、ハウジングの開口側の内周面に閉じ込め筒を取り付けるか、肉厚壁を形成するだけで更に漏れを二重に防止することができ、流体の漏れを有効に防止することができる流体シリンダーを簡単な構造で安価に提供することができる。
本発明の実施の形態による流体ダンパーを図面を参照して詳細に述べると、図1は、本発明が対象とする流体ダンパー10の一使用例を示し、この例では、流体ダンパー10は、筐体1の開口端面10Fに取り付けられて扉2を閉める際に緩衝するように機能する。流体ダンパー10は、扉2が開いている際には、後に述べる抵抗性摺動体30が開口面1OFから突出するように筐体1に埋め込まれる。
流体ダンパー10は、図2乃至図7に示すように、ハウジング20と、このハウジング20内に摺動自在に嵌入された抵抗性摺動体(可動部)30とから成っている。
ハウジング20は、図示の形態では、一端が符号21で示すように開口し、他端が底部22で閉じられている円筒部材24から成っており、底部22には、抵抗性摺動体30の後に述べる案内杆が係止される立上り部22Pが一体に設けられている。
抵抗性摺動体30は、ハウジング20の底部22の立上がり部22Pに係止される案内杆31に流体密を保って摺動自在に支持される環状の流体密支持部材32と案内杆31に流体密を保つことなく摺動自在に支持される環状の非流体密支持部材33とを有し内部に緩衝用粘性流体(図示せず)が充填された流体保持筒部材35を含んでいる。
流体密支持部材32は、内外のO−リングの如きシール材32Sによって流体密を保持し、非流体密支持部材33は、内周に設けられたオリフィス33Fを通して粘性流体がその両側に流動するようになっている。なお、案内杆31は、図7(A)の扉開き位置では、相対的に、流体保持筒部材35の外部に突出しているが、図7(B)の扉閉じ位置にでは、流体保持筒部材35の内部にほぼ収納された状態になっている。従って、図7(A)の状態の流体保持筒部材35の内部圧力と、図7(B)の状態のときの内部圧力とを比較すると、図7(B)の状態のときは案内杆31が収納されている分だけ流体保持筒部材35の内部の体積が減少するので、図7(B)のときの内部圧力の方が高くなる。内部圧力が高くなると、流体保持筒部材35の中の部品が破壊される虞があるので、これを防止するため、スポンジ34が支持部材32、33の間に配置されている。内部圧力が高くなると、スポンジ34が圧縮し、その圧縮した分だけ流体保持筒部材35の内部の体積が増えるので、内部圧力を減少することができる。これにより流体保持筒部材35の中の部品が破壊されるのを防止することができる。
コイルスプリングの形態の付勢部材36は、流体保持筒部材35内の外端35Eと非流体密支持部材33との間の空間内に配置され、その一端は、外端34Eに係止され、他端は、ばね受け36Rを介して非流体密支持部材33に係止されている。従って、抵抗性摺動体30は、通常では、図7(A)に示すように、この付勢部材36によって、ハウジング20の開口から突出するように、付勢されているが、扉3を閉める際に、この扉の内面で押されて付勢部材36と粘性流体との圧縮抵抗を受けて緩衝される。
なお、粘性流体は、流体保持筒部材35の先端に設けられ注入孔35Hを通して注入され、この注入孔35Hは、付勢部材36によって閉じられるように付勢されるシーリングボー-ル35Bによって密封される。なお、符号35Cは、この注入孔35Hを隠蔽するキャップである。このキャップ35は弾性を有しており、扉を閉める際に、このキャップ35に扉の内面が当接して発生する当接音が低減されるようになっている。
本発明の流体ダンパー10は、流体密支持部材30からハウジング20内に漏れるかもしれない粘性流体をハウジング20内に保持する漏れ流体保持手段40を備え、この漏れ流体穂手段40は、図示の形態では、抵抗性摺動体30の突出端とは反対側の長手方向の空間から成る流体溜め40Sとこの流体溜め40S内に漏れ流体を閉じ込める流体閉じ込め部材40Mとから成っている。
図2乃至図7の形態では、この流体閉じ込め部材40Mは、ハウジング20の開口側の内周面に取り付けられて抵抗性摺動体30を摺動自在に支持する閉じ込め筒42から成っている。この閉じ込め筒42は、ハウジング20の内周に圧入して取り付けられている。
この閉じ込め筒42は、図7から解るように、ハウジング20の内周面と流体保持筒部材35との隙間を塞いで流体溜め40S内に漏れるかもしれない粘性流体がこの隙間を通してハウジング20の開口21から流出するのを防止する機能を有する。なお、符号42Fは、ハウジング20の開口面21FSに密接に係合してハウジング20を密封するフランジである。
また、図示の形態では、図5(B)(C)及び図6、図7に示すように、ハウジング20内であって閉じ込め筒42を有しない内周面に抵抗性摺動体30を軸線方向に案内する複数(図示の例では3つ)の案内突条24Pを有する。これらの案内突条24Pは、摺動体30が引っ込み方向に押された時に、閉じ込め筒42の最内端から先の部分で径方向に変位するのを防止する機能を有する。なお、図5(C)から解るように、流体保持筒部材35は、その内端の外周面に隣り合う案内突条24Pの間を越えて流体保持筒部材35が回転変位することがないように案内突条24Pに干渉するような肉厚の隆起部35Pを有する。
次に、図2乃至図7の形態の流体ダンパー10の使用状態と動作とを述べると、この流体ダンパー10は、図1に示すように、ハウジング20の開口端21が筐体1の開口端面10Fに一致するように、筐体1内に埋め込んで取り付けられる。
図1に示すように、扉2が開いていると、抵抗性摺動体30が付勢部材36の伸長力によってハウジング20から突出しているが、扉2を閉じると、この扉2の内面で押されて抵抗性摺動体30がハウジング20内に押し込まれる。この際、抵抗性摺動体30は、付勢部材36の収縮抵抗の他に、その内部の粘性流体の圧縮抵抗を受けてハウジング20内に急激に押し込まれることがなく、高い緩衝作用を受けて扉2をゆっくりと閉じる。粘性流体は、付勢部材36を有する空間から非流体密支持部材33のオリフィス33Fを経て支持部材32、33の間の空間に誘導される。
扉2を再び開くと、抵抗性摺動体30は、その内部の付勢部材36の伸長力によってハウジング20の開口21から突出し、それに追従して粘性流体は支持部材32、33間の空間から付勢部材36を有する空間内にゆっくりと吸引しながら誘導され、次の扉閉動作に備える。
流体密支持部材32と案内杆31の間から抵抗性摺動体30の流体保持筒部材34内の粘性流体がハウジング20内で抵抗性摺動体30の内端よりも内側に漏れるようなことがあっても、ハウジング20は、この漏洩部分に比較滴大きな容積の流体溜め(閉じ込め空間)40Sがあり、またこの流体溜め40Sは、閉じ込め筒42によってこの流体溜め40Sを閉じているので、この漏れ粘性流体がハウジング20外に流出することはない。なお、閉じ込め筒42の内周と抵抗性摺動体30との間には抵抗性摺動体30の摺動を許す隙間があるが、(1)ハウジング20は、閉じ込め筒42の圧入によりハウジング20の内周面と閉じ込め筒42の外周面の間からは流体は漏れないこと、(2)ハウジング20の内周面と底面と閉じ込め筒42の端面とで粘性流体を溜めるための流体溜め(凹所)40Sが形成されていること、(3)図7に示すように、粘性流体が漏れる箇所(流体密支持部材35の図7の右端)のハウジング20に対する移動範囲が上記流体溜め40Sの軸線長さ内におさめられるため、流体ダンパーの抵抗性摺動体30を下に向けない限り、粘性流体は、流体溜め40S内に留められる。
本発明の他の実施形態による流体ダンパー10が図8に示されており、この形態による流体ダンパー10は、先の実施の形態による流体ダンパー10の閉じ込め筒42に代えて、ハウジング10に設けられた肉厚壁20TWを用いたことを除いて先の実施の形態と同じである。
この実施の形態でも、肉厚壁20TWが流体溜め(閉じ込め空間)40S内に漏洩粘性流体を閉じ込めるので、この空間20Sから粘性流体がハウジング20外に流出することがない。
図8の実施の形態によると、別途の閉じ込め筒42を必要としないので、部品点数が少なくて済み、組立が容易となる。
図8の実施の形態による流体ダンパー10の変形例が図9に示されており、この変形例による流体ダンパー10は、図8の実施の形態による流体ダンパー10の抵抗性摺動体30の流体保持筒部材35の先端に延長部30Eを有することを除いてこの図8の実施の形態と同じである。
延長部30Eは、図8の実施の形態のキャップ35Cに代えて、このキャップを兼ねて取り付けられる棒状体とすることができる。
図9の流体ダンパー10の漏洩流体閉じ込め作用は、図2乃至図8と全く同じであるが、抵抗性摺動体30の全長を長くしたり、扉2等の可動体が押す部分の外径を流体保持筒部材35の外径よりも小径にしたりすることができる。
図9の変形は、図2乃至図7の実施の形態による流体ダンパー10にも適用することができることはもちろんである。
本発明の更に異なる実施の形態が図10及び図11に示されている。これらの形態では、摺動抵抗体30は、案内杆31とハウジング20との両方に対して摺動するのではなく、案内杆31に対してのみ相対的に摺動して案内杆31がハウジング20から突出し扉2に当接している。これらの実施の形態では、案内杆31が可動部となっている。
この実施の形態でも、ハウジング20と摺動抵抗体30との間に抵抗性摺動体20の流体密支持部材32から漏洩する流体を閉じ込める流体溜め40Sを有し、この流体溜め40Sが摺動性抵抗体30から漏れる流体を溜めて外部に漏れるのを防止している。なお、図10及び図11において先の実施の形態と同じ部分は同じ符号を付している。
本発明の更に他の形態による流体ダンパー10が図12及び図13、図14及び図15に示されており、この実施の形態による流体ダンパー10においては、漏れ流体保持手段40が図1乃至図9の流体溜め40S又はこの流体溜め40Sと流体閉じ込め部材40Mとの組み合わせに代えて、スポンジの如き流体吸収部材44から成っていることを除いて図1乃至図11と実質的に同じである。
図12及び図13の形態では、スポンジである流体吸収部材44は、ハウジング20と抵抗性摺動体30の流体保持筒部材35との間に設けられた筒状スポンジ44CAから成っており、また図14及び図15の形態では、スポンジである流体吸収部材44は、ハウジング20と抵抗性摺動体30との間に配置された2つ割りの筒状スポンジ44CBから成っている。
これらの実施の形態では、図1乃至図10の形態のハウジング立ち上がり部22P及び流体溜め40Sを有しないが、流体保持筒部材35から漏れた粘性流体は、流体吸収部材44に吸収されてハウジング20外に流出するのを防止している。
これらの図12乃至図15の形態では、ハウジング20は、図1乃至図11の形態のように筒状ではなく、図13(C)及び図15(C)に示すように、矩形状断面を有していてその開口端側に拡大取付け部20Lを有し、また抵抗性摺動体30には、ハウジング20の摺動溝20SG内に係入するキャップ30Cが取り付けられているが、これらのハウジング20及び抵抗性摺動体30は、図1乃至図11に示すように、それぞれ筒状であってもよい。
図16は、図12乃至図15の形態の使用例を示し、これらの流体ダンパー10は、筐体1と扉2との間に取り付けられた蝶番50の扉2側の蝶番部品54に取り付けられて筐体1側の蝶番部品52にキャップ30Cが衝合して扉2を閉じる時に両者間に緩衝作用を付与している。
本発明によれば、流体密支持部材からハウジング内に漏れるかもしれない粘性流体をこのハウジング内の漏れ流体保持手段によって漏れ流体をハウジング内に保持するので、粘性流体がハウジング外に流出する虞がなく、産業上の利用性がある。
本発明の流体ダンパーの使用状態の一例を示す斜視図である。 本発明の1つの実施形態による流体ダンパーの斜視図である。 図2の流体ダンパーの一方側から見た分解斜視図である。 図2の流体ダンパーの他方側から見た分解斜視図である。図1の4−4線断面図である。 図2の流体ダンパーの側面と断面とを示し、同図(A)は、側面図、同図(B)は、同図(A)のB−B線断面図、同図(C)は、同図(A)のC−C線断面図である。 図2の流体ダンパーの分解縦断面図である。 図2の流体ダンパーの縦断面を示し、同図(A)は、その伸長状態の縦断面図、同図(B)は、その収縮状態の縦断面図である。 本発明の他の実施の形態による流体ダンパーの縦断面を示し、同図(A)は、その伸長状態の縦断面図、同図(B)は、その収縮状態の縦断面図である。 本発明の更に他の実施形態による流体ダンパーの縦断面を示し、同図(A)は、その伸長状態の縦断面図、同図(B)は、その収縮状態の縦断面図である。 本発明の更に他の異なる実施形態による流体ダンパーの縦断面である。 本発明の更に他の異なる実施形態による流体ダンパーの縦断面である。 本発明の更に他の異なる実施形態による流体ダンパーを示し、同図(A)(B)は、それぞれその伸長状態及び収縮状態の斜視図、同図(C)は、その分解状態の斜視図である。 図12(A)(B)の縦断面図及び同図(A)の横断面図である。 図12、図13の実施の形態の変形例による流体ダンパーを示し、同図(A)(B)は、それぞれその伸長状態及び収縮状態の斜視図、同図(C)は、その分解状態の斜視図である。 図14(A)(B)の縦断面図及び同図(A)の横断面図である。 図12乃至図15の流体ダンパーの一使用例を示す斜視図である。
符号の説明
1 筐体
1F 筐体1の開口面
2 扉
10 流体ダンパー
20 ハウジング
20L 拡大取付け部
20SG 摺動溝
21 開口
21FS 開口端面
20TW 肉厚壁
22 底部
22P 立上り部
24 円筒部材
24P 案内突条
24R 肉厚隆起部
30 抵抗性摺動体
30C キャップ
30E 延長部
31 案内杆
32 環状の流体密支持部材
32S シール材
33 環状の非流体密支持部材
33F オリフィス
34 中間支持部材
34F オリフィス
34E 外端
35 流体保持筒部材
35H 注入孔
35B シーリングボール
35C キャップ
36 コイルスプリングの形態の付勢部材
36R ばね受け
40 漏れ流体保持手段
40S 流体溜め(流体閉じ込め空間)
40M 流体閉じ込め部材
42 閉じ込め筒
44 流体吸収部材
44CA 筒状スポンジ
44CB 2つ割筒状スポンジ

Claims (7)

  1. 一端が開口して他端が底部で閉じられているハウジングと、
    前記ハウジング内に配置され粘性流体が充填された流体保持筒部材を含み、かつ、前記流体保持筒部材から突出する案内杆をも有して前記ハウジング軸線方向沿いに進退する可動部と
    から成り、
    前記案内杆が前記ハウジングの底部に係止されており、
    前記流体保持筒部材内には前記可動部を前記ハウジングから突出する方向に付勢する付勢手段が配置されている
    流体ダンパーにおいて、
    前記ハウジング内の閉じられた他端側には、前記流体保持筒部材の前記案内杆が突出するところから前記ハウジング内に漏れるかもしれない粘性流体を保持する漏れ流体保持手段を備えていること
    を特徴とする流体ダンパー。
  2. 請求項1に記載の流体ダンパーであって、前記漏れ流体保持手段は、前記ハウジング内に前記漏れ粘性流体を閉じ込める流体溜めから成っていることを特徴とする流体ダンパー。
  3. 請求項1に記載の流体ダンパーであって、前記漏れ流体保持手段は、前記ハウジング内に前記漏れ粘性流体を吸収する流体吸収部材から成っていることを特徴とする流体ダンパー。
  4. 一端が開口して他端が底部で閉じられているハウジングと前記ハウジング内に摺動自在に嵌入された抵抗性摺動体とから成り、
    前記抵抗性摺動体は、前記ハウジングの底部に係止される案内杆と、前記案内杆に流体が漏れないように摺動自在に支持され内部に緩衝用粘性流体が充填された流体保持筒部材とを含み、
    前記流体保持筒部材内には前記流体保持筒部材を前記ハウジングの開口から突出する方向に付勢する付勢手段が配置されている
    流体ダンパーにおいて、
    前記ハウジングと前記抵抗性摺動体との間には前記流体保持筒部材の前記案内杆が突出するところから前記ハウジング内に漏れるかもしれない粘性流体を、前記ハウジング内であって前記抵抗性摺動体の突出端の反対側でもある前記ハウジングの閉じた他端側に形成された長手方向の空間に保持する漏れ流体保持手段を備え、
    前記漏れ流体保持手段、前記空間に前記漏れ流体を閉じ込める流体溜めを含んでいること
    を特徴とする流体ダンパー。
  5. 請求項4に記載の流体ダンパーであって、前記漏れ流体保持手段は、前記ハウジングの開口側の内周面に取り付けられて前記抵抗性摺動体を摺動自在に支持する閉じ込め筒を更に含んでいることを特徴とする流体ダンパー。
  6. 請求項4に記載の流体ダンパーであって、前記漏れ流体保持手段は、前記ハウジングの開口側の内周面に形成されて前記抵抗性摺動体を摺動自在に支持する肉厚壁を含んでいることを特徴とする流体ダンパー。
  7. 請求項5又は6に記載の流体ダンパーであって、前記ハウジングは、前記閉じ込め筒又は肉厚壁を有しない内周面に前記抵抗性摺動体を軸線方向に案内する複数の案内突条を有することを特徴とする流体ダンパー。



















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