JP4894843B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法及び半導体装置に関する。特に本発明は、強誘電体キャパシタを、その下層に含まれる水素から保護することにより、強誘電体キャパシタの電気的特性を劣化しにくくした半導体装置の製造方法及び半導体装置に関する。
図5の各図は、強誘電体キャパシタを有する半導体装置の従来の製造方法を説明するための断面図である。まず図5(A)に示すようにシリコン基板101に素子分離膜102を、例えばLOCOS法を用いて形成する。素子分離膜102は素子領域上が開口している。次いで、シリコン基板101を熱酸化することにより、素子領域にゲート酸化膜103を形成する。次いで、ゲート酸化膜103上を含む全面上にポリシリコン膜を形成し、このポリシリコン膜をパターニングする。これにより、ゲート酸化膜103上にはゲート電極104が形成される。次いで、ゲート電極104及び素子分離膜102をマスクとして、シリコン基板101に不純物イオンを注入する。これにより、シリコン基板101には低濃度不純物領域106a,106bが形成される。
次いで、ゲート酸化膜103上を含む全面上に酸化シリコン膜を形成し、この酸化シリコン膜をエッチバックする。これにより、ゲート電極104の側壁にはサイドウォール105が形成される。次いで、ゲート電極104、サイドウォール105及び素子分離膜102をマスクとして、シリコン基板101に不純物イオンを注入する。これにより、シリコン基板101には、ソース及びドレインとなる不純物領域107a,107bが形成される。このようにして、素子領域にはトランジスタが形成される。
次いで、トランジスタ上を含む全面上に、CVD法を用いて層間絶縁膜108を形成する。ここで原料ガスには、SiH4やTEOS(Si(OC254)等水素原子を含むものが用いられる。次いで、層間絶縁膜108上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、層間絶縁膜108上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとして層間絶縁膜108をエッチングする。これにより、層間絶縁膜108には、不純物領域107a,107bそれぞれの上に位置するコンタクトホール108a,108b、及びゲート電極104上に位置するコンタクトホール108cが形成される。
その後、レジストパターンを除去する。次いで、コンタクトホール108a,108b,108cそれぞれの中及び層間絶縁膜108上に、バリアメタルとなるTi膜及びTiN膜を、スパッタリング法を用いて連続堆積し、更に、タングステン(W)膜を堆積する。次いで、層間絶縁膜108上のタングステン膜、TiN膜及びTi膜を、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法又はエッチバックにより除去する。これにより、コンタクトホール108a,108b,108cそれぞれには、Wプラグ109a,109b,109cが埋め込まれる。
次いで、Wプラグ109b上及び層間絶縁膜108上に、下部電極となるPt膜、強誘電体膜、及び上部電極となるPt膜をこの順に積層する。次いで、上部電極となるPt膜上にフォトレジスト膜(図示せず)を形成し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、上部電極となるPt膜上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとして、Pt膜、強誘電体膜及びPt膜をエッチングする。これにより、Wプラグ109b上には、下部電極110a,強誘電体膜110b,上部電極110cをこの順に積層した強誘電体キャパシタ110が形成される。その後、レジストパターンを除去する。
強誘電体膜110bは酸素を含んでいるため、水素、水又は水酸基(以下、水素等と記載)が強誘電体膜110bに進入すると還元され、電気的特性が劣化する。これを防止するため、強誘電体キャパシタ110上及び層間絶縁膜108上には、水素バリア膜111が形成される。水素バリア膜111は、例えばAl酸化物又はAl窒化物から形成される。
次いで、図5(B)に示すように、水素バリア膜111上に、第2の層間絶縁膜112をCVD法により形成する。ここで原料ガスには、SiH4やTEOS等水素原子を含むものが用いられるが、強誘電体キャパシタ110は水素バリア膜111により被覆されているため、強誘電体キャパシタ110の強誘電体膜110bには水素が到達しない。このため第2の層間絶縁膜112を形成する時に強誘電体膜110bは劣化せず、従って強誘電体キャパシタ110の電気的特性は低下しない。
次いで、第2の層間絶縁膜112上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、第2の層間絶縁膜112上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとして第2の層間絶縁膜112及び水素バリア膜111をエッチングする。これにより、第2の層間絶縁膜112及び水素バリア膜111には、Wプラグ109a,109cそれぞれの上に位置するビアホール112a,112c、及び強誘電体キャパシタ110上に位置するビアホール112bが形成される。
その後、レジストパターンを除去する。次いで、ビアホール112a〜112cそれぞれの中、及び第2の層間絶縁膜112上に、バリアメタルとなるTi膜及びTiN膜を、スパッタリング法を用いて連続堆積し、更に、タングステン(W)膜を堆積する。次いで、第2の層間絶縁膜112上のタングステン膜、TiN膜及びTi膜を、CMP法又はエッチバックにより除去する。これにより、ビアホール112a,112b,112cそれぞれには、Wプラグ113a,113b,113cが埋め込まれる。
次いで、第2の層間絶縁膜112上及びWプラグ113a〜113c上を含む全面上にAl合金膜を形成し、このAl合金膜をパターニングする。これにより、Wプラグ113a,113b,113cそれぞれに接続するAl合金配線114a,114b,114cが形成される。
このような製造方法に類似する技術が特許文献1に記載されている。
特開2002−176149号公報(図2)
上記した方法では、強誘電体キャパシタの上面を水素バリア膜が被覆している。このため、強誘電体キャパシタ形成後の工程で水素等が生成しても、この水素は、強誘電体キャパシタの強誘電体膜には到達しにくい。しかし、強誘電体キャパシタの下方に位置する層間絶縁膜が、強誘電体キャパシタを形成した後に加熱されると、この層間絶縁膜から水素等が脱ガスすることがある。この場合、脱ガスした水素等が強誘電体キャパシタに到達し、強誘電体キャパシタを劣化させる可能性がある。また、強誘電体キャパシタ形成後の工程で生成された水素が、シリコン基板側から、層間絶縁膜を介して強誘電体キャパシタに到達する可能性もある。このため、強誘電体キャパシタを、その下層に含まれる水素から保護することが望まれる。
本発明は上記のような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、強誘電体キャパシタをその下層に含まれる水素から保護することにより、強誘電体キャパシタの電気的特性を劣化しにくくした半導体装置の製造方法及び半導体装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る、半導体装置の製造方法は、
絶縁膜上に第1の水素バリア膜を形成する工程と、
前記第1の水素バリア膜上に、該第1の水素バリア膜より内部応力が低い膜からなる中間層を形成する工程と、
前記第1の水素バリア膜及び前記中間層に接続孔を形成する工程と、
前記接続孔中に導電体を埋め込む工程と、
前記中間層上かつ前記導電体上に、下部電極、強誘電体膜及び上部電極を積層した強誘電体キャパシタを形成する工程と、
前記強誘電体キャパシタの上面及び側面、ならびに前記中間層上を含む全面上に、第2の水素バリア膜を形成する工程と、
前記第2の水素バリア膜及び前記中間層を、少なくとも前記強誘電体キャパシタの上面及び側面に位置する部分を残して除去する工程と、
前記第2の水素バリア膜上、該第2の水素バリア膜及び前記中間層それぞれの側面上、ならびに前記第1の水素バリア膜上に、第3の水素バリア膜を形成する工程と
を具備する。
この半導体装置の製造方法によれば、強誘電体キャパシタは、第1の水素バリア膜及び第3の水素バリア膜によって隙間がないように囲われる。従って、強誘電体キャパシタの下方に位置する絶縁膜から水素が脱ガスしても、この水素は強誘電体キャパシタに進入しにくい。従って強誘電体キャパシタの電気的特性は劣化しにくくなる。
なお、第1の水素バリア膜の内部応力が大きい場合、この内部応力が強誘電体キャパシタの電気的特性に影響を与える可能性がある。このため、第1の水素バリア膜を薄くするのが好ましい。一方、強誘電体キャパシタを、下方に位置する半導体素子又は配線と接続するためには、第1の水素バリア膜に接続孔を形成し、この接続孔に導電体を埋め込む必要がある。この埋め込み工程において、第1の水素バリア膜がダメージを受け、その水素バリア能力が低下する可能性がある。
これに対し上記した半導体装置の製造方法によれば、第1の水素バリア膜上に、該第1の水素バリア膜より内部応力が低い膜からなる中間層を形成したため、第1の水素バリア膜は中間層によって保護される。従って第1の水素バリア膜の水素バリア能力は低下しにくい。
また、中間層に水素が吸蔵されている場合も考えられるが、上記した半導体装置の製造方法では、第3の水素バリア膜を形成する前に、中間層を、強誘電体キャパシタの下に位置する部分及びその周囲を残して、除去している。このため、強誘電体キャパシタには水素がさらに進入しにくくなる。なお、この除去工程において雰囲気中に水素が発生する可能性もあるが、除去工程の前に、強誘電体キャパシタの上面及び側面は第2の水素バリア膜によって覆われているため、強誘電体キャパシタの劣化度合いは小さくなる。
前記導電体を前記接続孔に埋め込む工程は、前記接続孔中及び前記中間層上に導電膜を堆積し、該導電膜を、CMP又はエッチバックにより前記中間層上から除去することにより、前記導電体を前記接続孔に埋め込む工程であってもよい。
第3の水素バリア膜を形成する工程のあとに、前記第3の水素バリア膜上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜、前記第3の水素バリア膜及び前記第2の水素バリア膜に、前記強誘電体キャパシタ上に位置する第2の接続孔を形成する工程と、前記第2の接続孔中に第2の導電体を埋め込む工程とを更に具備してもよい。
絶縁膜の下にはトランジスタが形成されており、トランジスタと強誘電体キャパシタは、導電体を介して接続されていてもよい。
本発明に係る他の半導体装置の製造方法は、
絶縁膜上に第1の水素バリア膜を形成する工程と、
前記第1の水素バリア膜上に中間層を形成する工程と、
前記中間層上に、下部電極、強誘電体膜及び上部電極を積層した強誘電体キャパシタを形成する工程と、
前記強誘電体キャパシタの上面及び側面、ならびに前記中間層上を含む全面上に、第2の水素バリア膜を形成する工程と、
前記第2の水素バリア膜及び前記中間層を、少なくとも前記強誘電体キャパシタの上面及び側面に位置する部分を残して除去する工程と、
前記第2の水素バリア膜上、該第2の水素バリア膜及び前記中間層それぞれの側面上、ならびに前記第1の水素バリア膜上に、第3の水素バリア膜を形成する工程と、
を具備する。
この半導体装置の製造方法によれば、強誘電体キャパシタは、第1の水素バリア膜及び第3の水素バリア膜によって隙間がないように囲われる。従って、強誘電体キャパシタの下方に位置する絶縁膜から水素が脱ガスしても、この水素は強誘電体キャパシタに進入しにくい。従って強誘電体キャパシタの電気的特性は劣化しにくくなる。
上記した各々の半導体装置の製造方法において、層間絶縁膜が、出発原料に水素を含む出発原料を用いたCVD法により形成されている場合、この発明は特に効果を発揮する。
第1の水素バリア膜は例えば窒化シリコン膜であり、中間層は例えば酸化シリコン膜である。この場合、窒化シリコン膜の膜厚は、好ましくは50nm以上300nm以下である。
第2の水素バリア膜を形成する工程は、例えばスパッタリング法又はCVD法により酸化アルミニウム膜を形成する工程である。また第3の水素バリア膜を形成する工程は、例えばスパッタリング法又はCVD法により酸化アルミニウム膜を形成する工程である。
本発明に係る他の半導体装置の製造方法は、
ゲート電極、ならびにソース及びドレインそれぞれの不純物領域を有するトランジスタを形成する工程と、
前記トランジスタ上に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜に、前記ゲート電極上に位置する第1の接続孔、及び前記不純物領域上に位置する第2及び第3の接続孔を形成する工程と、
前記第1乃至第3の接続孔それぞれに第1乃至第3の導電体を埋め込む工程と、
前記絶縁膜上及び前記第1乃至第3の導電体上に、第1の水素バリア膜を形成する工程と、
前記第1の水素バリア膜上に、該第1の水素バリア膜より内部応力が低い膜からなる中間層を形成する工程と、
前記第1の水素バリア膜及び前記中間層に、前記第2の導電体上に位置する第4の接続孔を形成する工程と、
前記第4の接続孔の中に第4の導電体を埋め込む工程と、
前記中間層上かつ前記第4の導電体と重なる位置に、下部電極、強誘電体膜及び上部電極を積層した強誘電体キャパシタを形成する工程と、
前記強誘電体キャパシタの上面及び側面、ならびに前記中間層上を含む全面上に、第2の水素バリア膜を形成する工程と、
前記第2の水素バリア膜及び前記中間層を、少なくとも前記強誘電体キャパシタ上及び側面に位置する部分を残して除去する工程と、
前記第2の水素バリア膜上、該第2の水素バリア膜及び前記中間層それぞれの側面上、ならびに前記第1の水素バリア膜上に、第3の水素バリア膜を形成する工程と
を具備する。
この半導体装置の製造方法において、前記第3の水素バリア膜を形成する工程のあとに、前記第3の水素バリア膜上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜、前記第3の水素バリア膜及び前記第1の水素バリア膜に、前記前記第1及び第3の導電体それぞれ上に位置する複数の第5の接続孔を形成するとともに、前記第1の層間絶縁膜、前記第3の水素バリア膜及び前記第2の水素バリア膜に、前記強誘電体キャパシタ上に位置する第6の接続孔を形成する工程と、前記第5及び第6の接続孔それぞれの中それぞれに、第5及び第6の導電体を埋め込む工程とを更に具備してもよい。
本発明に係る他の半導体装置の製造方法は、
ゲート電極、ならびにソース及びドレインそれぞれの不純物領域を有するトランジスタを形成する工程と、
前記トランジスタ上に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜上に第1の水素バリア膜を形成する工程と、
前記第1の水素バリア膜上に、該第1の水素バリア膜より内部応力が低い膜からなる中間層を形成する工程と、
前記中間層上に、下部電極、強誘電体膜及び上部電極をこの順に積層した強誘電体キャパシタを、前記下部電極の一部分が露出するように形成する工程と、
前記強誘電体キャパシタの上面及び側面、ならびに前記中間層上を含む全面上に、第2の水素バリア膜を形成する工程と、
前記第2の水素バリア膜及び前記中間層を、少なくとも前記強誘電体キャパシタ上及び側面に位置する部分を残して除去する工程と、
前記第2の水素バリア膜上、該第2の水素バリア膜及び前記中間層それぞれの側面上、ならびに前記第1の水素バリア膜上に、第3の水素バリア膜を形成する工程と、
前記第3の水素バリア膜、前記第1の水素バリア膜及び前記絶縁膜に、前記ゲート電極上に位置する第1の接続孔、前記不純物領域それぞれ上に位置する第2及び第3の接続孔を形成するとともに、前記第3の水素バリア膜及び前記第2の水素バリア膜に、前記下部電極上の前記一部分上に位置する第4の接続孔、及び前記上部電極上に位置する第5の接続孔を形成する工程と、
前記第3の水素バリア膜上に、
前記第1の接続孔を介して前記ゲート電極に接続する第1の配線、
前記第2の接続孔を介して一方の前記不純物領域に接続する第2の配線、
前記第3の接続孔及び前記第4の接続孔それぞれを介して他方の前記不純物領域及び前記下部電極それぞれに接続する第3の配線、
及び、前記第5の接続孔を介して前記上部電極に接続する第4の配線
を形成する工程と、
を具備する。
上記したいずれの半導体装置の製造方法においても、第3の水素バリア膜を形成する工程の後に、層間絶縁膜及び中間層が加熱される工程を更に具備してもよい。この加熱工程において、強誘電体キャパシタの下方に位置する層間絶縁膜から水素等が脱ガスしても、この水素等は強誘電体キャパシタに進入しにくい。従って、強誘電体キャパシタの電気的特性は劣化しにくくなる。
本発明に係る半導体装置は、
絶縁膜と、
前記絶縁膜上に形成された第1の水素バリア膜と、
前記第1の水素バリア膜上に形成され、前記第1の水素バリア膜より内部応力が低い膜である中間層と、
前記中間層上に形成された下部電極と、
前記下部電極上に形成された強誘電体層と、
前記強誘電体層上に形成された上部電極と、
前記上部電極、前記強誘電体層及び前記下部電極を覆い、周縁部が前記中間層上に位置する第2の水素バリア膜と、
前記第2の水素バリア膜及び前記中間層を覆い、周縁部が前記第1の水素バリア膜上に位置する第3の水素バリア膜と
を具備する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1及び図2の各図は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。本実施形態は、スタック型の強誘電体メモリを形成する方法である。
まず、図1(A)に示すように、シリコン基板1に素子分離膜2を、例えばLOCOS法を用いて形成する。素子分離膜2は、素子領域上が開口している。次いで、シリコン基板1を熱酸化する。これにより、素子領域に位置するシリコン基板1上には、ゲート酸化膜3が形成される。次いで、ゲート酸化膜3上を含む全面上にポリシリコン膜を形成し、このポリシリコン膜をパターニングする。これにより、ゲート酸化膜3上にはゲート電極4が形成される。次いで、ゲート電極4及び素子分離膜2をマスクとして、シリコン基板1に不純物イオンを注入する。これにより、シリコン基板1には低濃度不純物領域6a,6bが形成される。
次いで、ゲート酸化膜3上を含む全面上に酸化シリコン膜を形成し、この酸化シリコン膜をエッチバックする。これにより、ゲート電極4の側壁にはサイドウォール5が形成される。次いで、ゲート電極4、サイドウォール5及び素子分離膜2をマスクとして、シリコン基板1に不純物イオンを注入する。これにより、シリコン基板1には、ソースとなる不純物領域7a、及びドレインとなる不純物領域7bが形成される。このようにして、素子領域にはトランジスタが形成される。
次いで、トランジスタ上を含む全面上に、CVD法を用いて層間絶縁膜8を形成する。層間絶縁膜8は酸化シリコンを主成分としており、原料ガスには、SiH4やTEOS等水素原子を含むものが用いられる。このため、成膜中に水素、水酸基および水(以下水素等と記載)が発生し、層間絶縁膜8には水素等が吸蔵される。次いで、層間絶縁膜8上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、層間絶縁膜8上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとして層間絶縁膜8をエッチングする。これにより、層間絶縁膜8には、不純物領域7a,7bそれぞれの上に位置するコンタクトホール8a,8b、及びゲート電極4上に位置するコンタクトホール8cが形成される。
その後、レジストパターンを除去する。次いで、コンタクトホール8a,8b,8cそれぞれの中及び層間絶縁膜8上に、バリアメタルとなるTi膜、TiN膜をこの順に、スパッタリング法を用いて連続堆積し、さらに、タングステン膜を堆積する。タングステン膜の堆積には、例えばWF6を原料ガスに含むCVD法が用いられる。次いで、層間絶縁膜8上のタングステン膜、TiN膜及びTi膜を、CMP法又はエッチバックにより除去する。これにより、コンタクトホール8a,8b,8cそれぞれにはWプラグ9a,9b,9cが埋め込まれる。
次いで、図1(B)に示すように、層間絶縁膜8上及びWプラグ9a〜9c上を含む全面上に、第1の水素バリア膜10を形成する。第1の水素バリア膜10は、例えば窒化シリコン膜であり、例えばCVD法によって形成される。なお、第1の水素バリア膜10としての窒化シリコン膜は、水素バリア膜として機能する最低限の厚さ、例えば50nm以上300nm以下にするのが好ましい。このようにすると、窒化シリコン膜の内部応力が、窒化シリコン膜の上方に形成される強誘電体キャパシタの特性に与える影響を小さくすることができる
なお、第1の水素バリア膜10は、酸化アルミニウム膜、窒化アルミニウム膜または窒化酸化アルミニウム膜であってもよい。これらの場合、第1の水素バリア膜10は、例えばスパッタリング法によって形成される。第1の水素バリア膜10により、層間絶縁膜8に含まれる水素等は、上方に移動できなくなり、後工程で形成される強誘電体キャパシタに進入しなくなる。
次いで、第1の水素バリア膜10上に中間層11を形成する。中間層11は、第1の水素バリア膜10より内部応力が低い材料を用いるのが好ましく、例えば例えば100nmの酸化シリコン膜である。中間層11を形成する理由は、後のCMP工程またはエッチバック工程で、第1の水素バリア膜10が部分的に薄くなることを防止するためである。なお、中間層11が酸化シリコン膜である場合、中間層11は、SiH4やTEOS等水素原子を含むガスを原料ガスとしたCVD法により形成される。
次いで、中間層11上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、中間層11上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとして、中間層11,第1の水素バリア膜10をこの順にエッチングする。これにより、中間層11及び第1の水素バリア膜10には、Wプラグ9b上に位置するビアホール10aが形成される。
その後、レジストパターンを除去する。次いで、ビアホール10a中及び中間層11上に、バリアメタルとなるTi膜及びTiN膜を、この順に、例えばスパッタリング法を用いて連続堆積し、さらにタングステン膜を堆積する。タングステン膜の堆積には、例えばWF6を原料ガスに含むCVD法が用いられる。次いで、中間層11上に位置するタングステン膜、TiN膜及びTi膜を、CMP法またはエッチバックにより除去する。これによりビアホール10aには、Wプラグ9b上に位置するWプラグ12が形成される。なお、タングステン膜、TiN膜及びTi膜を、CMPまたはエッチバックする工程において、Ti膜の下層が部分的に研磨またはエッチングされることもある。しかしこの下層は、第1の水素バリア膜10ではなく中間層11であるため、第1の水素バリア膜10が部分的に薄くならず、その水素バリア能力は維持される。
次いで、図1(C)に示すように、Wプラグ12上及び中間層11上に、Ir膜、IrO膜及びPt膜をこの順に積層することにより、厚さ200nmの下部導電膜を形成する。次いで、下部導電膜上に、厚さ150nm〜200nmの強誘電体膜を形成する。強誘電体膜は、Pb,Zr,Ti,Oなどを含有している膜(例えばPZT膜)、またはSr,Bi,Taなどを含有している膜(例えばSBT膜)等である。次いで、強誘電体膜上に、Pt膜、IrO膜及びIr膜をこの順に積層することにより、厚さ200nmの上部導電膜を形成する。
次いで上部導電膜上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、上部導電膜上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとして上部導電膜、強誘電体膜及び下部導電膜をエッチングする。これにより、中間層11上のWプラグ12と重なる位置には、下部電極13a、強誘電体層13b及び上部電極13cをこの順に積層した強誘電体キャパシタ13が形成される。
その後、レジストパターンを除去する。次いで、強誘電体キャパシタ13の上面及び側面、並びに中間層11上に第2の水素バリア膜14を形成する。第2の水素バリア膜14は、水素が発生しないプロセスで成膜される膜、例えば酸化アルミニウム膜である。第2の水素バリア膜14は、酸化アルミニウム膜である場合には、スパッタリング法またはCVD法により形成される。これにより、強誘電体キャパシタ13には水素が入りにくくなる。
次いで、図2(A)に示すように、第2の水素バリア膜14上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光および現像する。これにより、第2の水素バリア膜14上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとして、第2の水素バリア膜14及び中間層11をエッチングする。これにより、第2の水素バリア膜14及び中間層11は、強誘電体キャパシタ13の上面及び側面、ならびに中間層11上のうち強誘電体キャパシタ13に隣接する部分を残して、除去される。
上述したように、中間層11が酸化シリコン膜である場合、中間層11はSiH4やTEOS等水素原子を含むガスを原料ガスとしたCVD法により形成される。この場合、中間層11は、内部に水素等を含有していることがある。このため、本実施形態のように、強誘電体キャパシタ13の上面に第2の水素バリア膜14を形成した直後に、中間層11のうち除去できる部分を除去するのが好ましい。なお、中間層11を除去する工程において、雰囲気中に水素等が含まれることもあるが、強誘電体キャパシタ13の上面及び側面は第2の水素バリア膜14で覆われているため、雰囲気中の水素等が強誘電体キャパシタ13を劣化させる度合いは小さくなる。その後、レジストパターンを除去する。
次いで、図2(B)に示すように、第2の水素バリア膜14上及びその側面、中間層11の側面、並びに第1の水素バリア膜10上に、第3の水素バリア膜15を形成する。第3の水素バリア膜15は、水素が発生しないプロセスで成膜される膜、例えば酸化アルミニウム膜である。第3の水素バリア膜15は、酸化アルミニウム膜である場合にはスパッタリング法またはCVD法により形成される。
この状態において、強誘電体キャパシタ13は、第1の水素バリア膜10及び第3の水素バリア膜15によって隙間がないように囲まれている。
次いで、図2(C)に示すように、第3の水素バリア膜15上に、第2の層間絶縁膜16を形成する。第2の層間絶縁膜16は酸化シリコンを主成分としており、原料ガスには、SiH4やTEOS等水素原子を含むものが用いられる。このため、成膜過程で水素等が発生する。ただし、強誘電体キャパシタ13は、第1の水素バリア膜10及び第3の水素バリア膜15によって隙間がないように囲まれているため、第2の層間絶縁膜16を形成する際に、水素等は強誘電体キャパシタ13に進入できない。
次いで、第2の層間絶縁膜16上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布する。次いで、このフォトレジスト膜を露光および現像することにより、第2の層間絶縁膜16上にフォトレジスト膜を形成する。次いで、このフォトレジスト膜をマスクとして、第2の層間絶縁膜16、第3の水素バリア膜15及び第1の水素バリア膜10を、この順にエッチングする。これにより、第2の層間絶縁膜16及び第3の水素バリア膜15には、強誘電体キャパシタ13の上部電極13c上に位置するビアホール16bが形成される。また第2の層間絶縁膜16、第3の水素バリア膜15及び第1の水素バリア膜10には、層間絶縁膜8に埋め込まれたWプラグ9a,9cそれぞれの上に位置するビアホール16a,16cが形成される。
次いで、図2(D)に示すように、ビアホール16a,16b,16cそれぞれの中及び第2の層間絶縁膜16上に、バリアメタルとなるTi膜及びTiN膜を、この順に、例えばスパッタリング法を用いて連続堆積し、さらに、タングステン膜を形成する。タングステン膜の堆積には、例えばWF6を原料ガスに含むCVD法が用いられる。次いで、タングステン膜、TiN膜及びTi膜を、第2の層間絶縁膜16上からCMPまたはエッチバックを用いて除去する。これにより、ビアホール16bには、強誘電体キャパシタ13の上部電極13cに接続するWプラグ17bが埋め込まれ、ビアホール16a,16cそれぞれには、Wプラグ9a,9cに接続するWプラグ17a,17cが埋め込まれる。
次いで、第2の層間絶縁膜16上及びWプラグ17a,17b,17cそれぞれ上にAl合金膜を形成する。次いで、Al合金膜上にフォトレジスト膜を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、Al合金膜上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとしてAl合金膜をエッチングする。これにより、Al合金膜がパターニングされ、Wプラグ17a,17b,17cそれぞれの上を通るAl合金配線18a,18b,18cが形成される。Al合金配線18aは、Wプラグ17a,9aを介して、トランジスタのソースとなる不純物領域7aに接続する。Al合金配線18cは、Wプラグ17c,9cを介して、トランジスタのゲート電極4に接続する。Al合金配線18bは、Wプラグ17bを介して強誘電体キャパシタ13の上部電極13cに接続する。なお、強誘電体キャパシタ13の下部電極13aは、Wプラグ12,9bを介して、トランジスタのドレインとなる不純物領域7bに接続している。
その後、レジストパターンを除去する。この後の処理(例えばCVD法による酸化シリコン堆積やタングステン成膜)において、半導体装置に熱が加わる。このとき層間絶縁膜8及び第2の層間絶縁膜16それぞれから水素等が脱ガスすることがある。これに対して、強誘電体キャパシタ13は、第1及び第3の水素バリア膜10,15によって隙間がないように囲まれている。従って、脱ガスした水素等は強誘電体キャパシタ13に進入しない。また、この後の処理(例えばCVD法による酸化シリコン堆積やタングステン成膜)において水素が発生しても、この水素は、強誘電体キャパシタ13の下側から強誘電体キャパシタ13に進入しない。
このように、本実施形態によれば、層間絶縁膜8上に第1の水素バリア膜10を形成し、第1の水素バリア膜10の上方に強誘電体キャパシタ13を形成し、さらに第3の水素バリア膜15を強誘電体キャパシタ13の上面、側面及び第1の水素バリア膜10上に形成している。このため、強誘電体キャパシタ13は第1及び第3の水素バリア膜10,15に隙間がないように囲まれる。従って、後の工程で層間絶縁膜8,16から水素等が脱ガスしても、脱ガスした水素等は、強誘電体キャパシタ13に進入しない。また、強誘電体キャパシタ13の上方に、第2の層間絶縁膜16を、SiH4やTEOS等水素を含む原料ガスを用いたCVD法により形成しても、成膜過程で発生する水素等は、強誘電体キャパシタ13に進入しない。
従って、強誘電体キャパシタ13は電気的特性が劣化しにくくなる。
また、第1の水素バリア膜10の厚さを、内部応力を小さくするために、水素バリア膜として機能する最低限の厚さにしているが、第1の水素バリア膜10上には第1の水素バリア膜10より内部応力が小さい膜である中間層11が形成されている。このため、これらの膜にWプラグを埋め込む工程において、CMPやエッチバックが行われても、第1の水素バリア膜10は中間層11によって保護され、薄くならない。このため、第1の水素バリア膜10の水素バリア能力は損なわれない。
なお、中間層11に水素等が吸蔵されている場合もあるが、中間層11は、第3の水素バリア膜15が形成される前に、強誘電体キャパシタ13の下方に位置する部分及びその周囲を除いて、エッチングにより除去されている。このため、中間層11に含まれる水素等が強誘電体キャパシタ13を劣化させる度合いは小さくなる。
また、中間層11を除去する工程において、雰囲気中に水素等が含まれる可能性もあるが、強誘電体キャパシタ13の上面及び側面は、中間層11が除去される前に第2の水素バリア膜14によって覆われている。従って、雰囲気中の水素等が強誘電体キャパシタ13を劣化させる度合いは小さくなる。
図3及び図4は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。本実施形態は、プレーナー型の強誘電体メモリを形成する方法である。以下、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
まず、図3(A)に示すように、シリコン基板1に、素子分離膜2、ゲート酸化膜3、ゲート電極4、サイドウォール5、低濃度不純物領域6a,6b、不純物領域7a,7b、及び層間絶縁膜8を形成する。これらの形成方法は、第1の実施形態と同一である。
次いで、層間絶縁膜8上に、第1の水素バリア膜10及び中間層11を、この順に積層する。これらの形成方法も第1の実施形態と同一である。
次いで、図3(B)に示すように、中間層11上に、Ir膜、IrO膜及びPt膜をこの順に積層した下部導電膜を形成する。次いで、下部導電膜上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして下部導電膜をエッチングする。これにより、下部導電膜はパターニングされ、中間層11上には下部電極13aが形成される。
その後、レジストパターンを除去する。次いで、下部電極13a上を含む全面上に、強誘電体膜を形成し、更にその上に、Pt膜、IrO膜及びIr膜をこの順に積層した上部導電膜を形成する。次いで、上部導電膜上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして、上部導電膜及び強誘電体膜をこの順にエッチングする。これにより、上部導電膜及び強誘電体膜はパターニングされ、下部電極13a上には、一部分を除いて強誘電体層13b及び上部電極13cが形成される。
このようにして、中間層11上には、下部電極13a、強誘電体層13b及び上部電極13cをこの順に積層した強誘電体キャパシタ13が形成される。
次いで、強誘電体キャパシタ13上及び中間層11上を含む全面上に、第2の水素バリア膜14を形成する。この形成方法は、第1の実施形態と同一である。
次いで、図3(C)に示すように、第2の水素バリア膜14及び中間層11を、強誘電体キャパシタ13の上面及び側面、ならびに中間層11上のうち強誘電体キャパシタ13に隣接する部分を残して、除去する。この除去方法は第1の実施形態と同一である。
次いで、第3の水素バリア膜15を形成する。この形成方法も第1の実施形態と同一である。この状態において、強誘電体キャパシタ13は、第1の水素バリア膜10及び第3の水素バリア膜15によって隙間がないように囲まれている。
次いで、図4(A)に示すように、第3の水素バリア膜15上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、第3の水素バリア膜15上にはレジストパターンが形成される。
次いで、このレジストパターンをマスクとして、エッチングを行う。
詳細には、下部電極13aのうち強誘電体層13bに覆われていない部分の上、及び、上部電極13cの上では、第3の水素バリア膜15及び第2の水素バリア膜14がエッチングされる。これにより、下部電極13a,上部電極13cそれぞれの上にはビアホール14a,14bが形成される。
また、トランジスタの不純物領域7a,7bそれぞれの上、及びゲート電極4の上では、第3の水素バリア膜15、第1の水素バリア膜10、及び層間絶縁膜8がエッチングされる。これにより、不純物領域7a,7b,ゲート電極4それぞれの上にはコンタクトホール8a,8b,8cが形成される。
次いで、図4(B)に示すように、第3の水素バリア膜15上、コンタクトホール8a〜8c、及びビアホール14a,14bそれぞれの中にAl合金膜を堆積する。次いで、このAl合金膜上にフォトレジスト膜を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、Al合金膜上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとしてAl合金膜をエッチングする。これにより、Al合金膜がパターニングされ、Al合金配線19a,19b,19c,19dが形成される。
Al合金配線19aは、一部がコンタクトホール8aに埋め込まれることにより、ソースとなる不純物領域7aに接続する。Al合金配線19cは、一部がコンタクトホール8cに埋め込まれることにより、ゲート電極4に接続する。Al合金配線19dは、一部がビアホール14bに埋め込まれることにより、強誘電体キャパシタ13の上部電極13cに接続する。
またAl合金配線19bは、一部がコンタクトホール8bに埋め込まれると共に、他の部分がビアホール14aに埋め込まれる。このため、Al合金配線19bは、トランジスタのドレインとなる不純物領域7bと、強誘電体キャパシタ13の下部電極13aとを接続する。
このように、本実施の形態においても、強誘電体キャパシタ13は、第1及び第3の水素バリア膜10,15に隙間がないように囲まれる。従って、後の工程で層間絶縁膜8が加熱されて水素等が脱ガスしても、水素等は強誘電体キャパシタ13の内部に侵入しない。このため強誘電体キャパシタ13の電気的特性は劣化しにくい。
また第3の水素バリア膜15上及びAl合金配線19a〜19d上に、第2の層間絶縁膜を、SiH4やTEOS等水素を含む原料ガスを用いたCVD法により形成しても、成膜過程で発生する水素等は、強誘電体キャパシタ13に進入しない。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。
(A)は第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図、(B)は(A)の次の工程を説明するための断面図、(C)は(B)の次の工程を説明するための断面図。 (A)は図1(C)の次の工程を説明するための断面図、(B)は(A)の次の工程を説明するための断面図、(C)は(B)の次の工程を説明するための断面図、(D)は(C)の次の工程を説明するための断面図。 (A)は第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図、(B)は(A)の次の工程を説明するための断面図、(C)は(B)の次の工程を説明するための断面図。 (A)は図3(C)の次の工程を説明するための断面図、(B)は(A)の次の工程を説明するための断面図 (A)は従来の半導体装置の製造方法を説明するための断面図、(B)は(A)の次の工程を説明するための断面図。
符号の説明
1,101…シリコン基板、2,102…素子分離膜、3,103…ゲート酸化膜、4,104…ゲート電極、5,105…サイドウォール、6a,6b,106a,106b…低濃度不純物領域、7a,7b,107a、107b…不純物領域、8,108…層間絶縁膜、8a,8b,108a,108b…コンタクトホール、9a,9b,9c,12,17a,17b,17c,109a,109b,109c,113a,113b,113c…Wプラグ、10…第1の水素バリア膜、11…中間層、13,110…強誘電体キャパシタ、13a,110a…下部電極、13b,110b…強誘電体層、13c,110c…上部電極、14…第2の水素バリア膜、14a,14b,16a,16b,16c,112a,112b,112c…ビアホール、15…第3の水素バリア膜、16,112…第2の層間絶縁膜、18a,18b,18c,19a,19b,19c,114a,114b,114c…Al合金配線、111…水素バリア膜

Claims (3)

  1. 絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成された第1の水素バリア膜と、
    前記第1の水素バリア膜上に形成された中間層と、
    前記中間層上に形成された下部電極と、
    前記下部電極上に形成された強誘電体層と、
    前記強誘電体層上に形成された上部電極と、
    前記上部電極の上面及び側面、前記強誘電体層の側面、並びに前記下部電極の側面及び前記中間層の上面に接するように形成された第2の水素バリア膜と、
    前記第2の水素バリア膜及び前記中間層を覆い、前記第1の水素バリア膜の上面、前記第2の水素バリア膜の上面及び側面、並びに前記中間層の側面に接するように形成された第3の水素バリア膜と、
    を具備する半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1の水素バリア膜は、窒化シリコン膜であり、
    前記中間層は、酸化シリコン膜であり、
    前記第2の水素バリア膜は、第1の酸化アルミニウム膜であり
    前記第3の水素バリア膜は、第2の酸化アルミニウム膜である、半導体装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記絶縁膜を貫通する第1の導電体と、
    前記第1の導電体に接続され、前記第1の水素バリア膜および前記中間層を貫通する第2の導電体と、をさらに具備し、
    前記第2の導電体の上面は、前記中間層の上面と同じ位置に形成され、
    前記第2の導電体の底面は、前記第1の水素バリア膜の底面と同じ位置に形成されている、半導体装置。
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