JP4894805B2 - 電圧クランプ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、入力電圧が所定の電圧より大きい場合に入力電圧を所定の電圧でクランプする電圧クランプ回路に関するものである。
従来、与えられた入力電圧が所定の電圧より大きい場合に、入力電圧をクランプした出力電圧を出力する電圧クランプ回路として特許文献1に示されるものがあった。
特許文献1に示される電圧クランプ回路は、入力電圧を受け取る入力部と、エミッタ端子の電圧を出力電圧として出力するトランジスタと、一端が入力部に接続され入力電圧が印加され他端がトランジスタのベース端子に電気的に接続されたベース抵抗と、接地電位に対するベース端子の電位を所定の電位以下に制限するクランプ素子と、ベース抵抗の一端とトランジスタのコレクタ端子との間に設けられ、コレクタ端子から入力部に流れる逆電流を防ぐダイオードとを備えるものである。特許文献1に示される電圧クランプ回路は、このようにすることによって、与えられた入力電圧をクランプし、且つ効率よく出力電圧を出力できる。
特開2004−139450号公報
一方、与えられた入力電圧が所定の電圧より大きい場合に、入力電圧を所定の電圧でクランプした出力電圧を出力する電圧クランプ回路としては、入力電圧を直列接続した抵抗で受け、グランド(GND)に接続されたダイオードにて電圧クランプすることも考えられる。
ところが、このような構成の電圧クランプ回路の場合、抵抗の抵抗値と、ダイオードの抵抗成分の抵抗分圧比によってオン電圧の精度が低下する可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、精度良くオン電圧を出力することができる電圧クランプ回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の電圧クランプ回路は、与えられた入力電圧が所定の電圧より大きい場合に、入力電圧を所定の電圧でクランプした出力電圧を出力する電圧クランプ回路であって、入力電圧が入力される入力端子に接続される第1抵抗と、第1抵抗で受けた入力電圧をクランプするものであり、第1抵抗に直列接続されると共にグランドに接続される第1ダイオードと、第1ダイオードにて電圧クランプされた電圧が正入力端子に入力される第1オペアンプと、第1オペアンプの出力端子と第1オペアンプの負入力端子に接続される第2抵抗と、第1オペアンプの負入力端子とグランドとを接続する第2ダイオードとを備えることを特徴とするものである。
このようにすることによって、入力電圧が第1ダイオードの順方向電圧以下において、第1ダイオードを流れる漏れ電流による第1オペアンプの正入力端子への電圧低下(入力電圧>抵抗通過後の電圧)に対し、第1オペアンプの負入力端子に接続される第2ダイオードの漏れ電流を利用し、第2抵抗と第2ダイオードでも同様の電圧低下を発生させて、第1オペアンプの出力を補正することができる。したがって、第1ダイオードと第1抵抗の抵抗分圧比の影響を抑制でき、精度良くオン電圧を出力することができる。
また、請求項2に示すように、第1オペアンプの出力端子と第1オペアンプの負入力端子との間には、第2抵抗と並列に接続される第3ダイオードを備えるようにしてもよい。
第2抵抗と第2ダイオードによる補正動作は、入力電圧が第1ダイオードの順方向電圧以上の順方向電流に対しても同様に行なわれる。そのため第1オペアンプの正入力端が第1抵抗と第1ダイオードにより第1ダイオードの順方向電圧で電圧クランプされているにもかかわらず第1オペアンプの出力は入力電圧と同等を出力しようとし、第1オペアンプの最大出力(ほぼ電源電圧)まで上昇する。これは第1オペアンプの出力オーバーフローであり第1オペアンプの応答速度を著しく低下させる。そこで、請求項2に示すようにすると好ましい。この第3ダイオードは第1オペアンプの出力電圧が大きくなったときに出力電圧をスルーさせて第1オペアンプの負入力端子に与えることで入力端子への入力電圧が過大であっても第1オペアンプの出力を低く抑える働きをする。これにより第1オペアンプの最大出力電圧は第2ダイオードと第3ダイオードの順方向電圧を加算した電圧となり、この第2ダイオードと第3ダイオードの順方向電圧を加算した電圧がクランプ電圧の上限出力となる。
また、請求項3に示すように、第1オペアンプの出力端子に接続されるものであり、第2オペアンプと第3抵抗と第4ダイオードとを含み、第2オペアンプの出力端子から第2オペアンプの負入力端子に第3抵抗及び第4ダイオードで電圧帰還する第1理想ダイオード回路と、第1理想ダイオード回路と直列に接続されるものであり、第3オペアンプと第4抵抗とを含み、第3オペアンプの出力から第3オペアンプの負入力端子に第4抵抗で電圧帰還する増幅回路と、クランプする基準電圧として、第1理想ダイオード回路と増幅回路に所定の比率でオフセット電圧を印加するオフセット回路とを備えるようにしてもよい。
このようにすることによって、入力信号に対しオフセット回路に入力されたクランプ電圧により電圧クランプされた出力を得ることができる。つまり、クランプ電圧を可変にすることができる。
また、請求項4に示すように、第1抵抗と第2抵抗とは、同一或いは近似の抵抗値であると好ましい。このようにすることによって、第1抵抗と第2抵抗とによる電圧低下を同等することができるので好ましい。
また、請求項5に示すように、第1ダイオードと第2ダイオードとは、同一或いは近似の特性であると好ましい。
このようにすることによって、第1ダイオードと第2ダイオードの抵抗成分による電圧低下を同等することができるので好ましい。
また、請求項6に示すように、第1ダイオードと第3ダイオード及び第2ダイオードのそれぞれと同一、或いは近似の特性であり、第1ダイオードと第2ダイオード及び第3ダイオードのそれぞれに極性が相反する向きで並列接続される3つのダイオードを備えるようにしてもよい。
また、請求項7に示すように、オフセット回路が直列に接続された第1理想ダイオード回路と増幅回路に入力するオフセット電圧は、1:1の比率であると好ましい。
このようにすることによって、出力のオフセット電圧は、入力のオフセットと同等となり入力0V=出力0Vとなる。
また、請求項8に示すように、第1理想ダイオード回路と増幅回路との間に設けられるものであり、第1理想ダイオード回路と同一構成の第2理想ダイオード回路を含み、オフセット回路は、第1理想ダイオード回路と増幅回路と第2理想ダイオード回路とに所定の比率でオフセット電圧を印加するようにしてもよい。
また、請求項9に示すように、オフセット回路が直列に接続された第1の理想ダイオード回路と第2の理想ダイオード回路と増幅回路とに入力するオフセット電圧は、1:3:2の比率であると好ましい。
このようにすることによって、出力のオフセット電圧は、入力のオフセットと同等となり入力0V=出力0Vとなる。
また、請求項10に示すように、オフセット回路は、基準電圧発生素子と、基準電圧発生素子からの出力を分圧する可変抵抗とを含み、可変抵抗で分圧した出力をオフセット電圧として印加するようにしてもよい。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態における電圧クランプ回路の概略構成を示す回路図である。図2は、本発明の実施の形態における電圧クランプ回路の入力信号(電圧)Vinと、出力信号(電圧)Voutを比較する波形図である。
なお、本実施の形態における電圧クランプ回路は、図14に示すように、パワーMOSFETの出力特性をオシロスコープで観察する際に適用して好適なものである。つまり、パワーMOSFETが0Vから数十V以上、DC〜数MHz以上でパルス動作した時のオン電圧(以下、ON電圧とも称する)や波形を100mV以下の低電圧でクランプする回路である。図14は、パワーMOSFETの出力特性の測定に電圧クランプ回路を適用した場合の概略構成を示す回路図である。図13(a)は本発明の実施の形態における電圧クランプ回路を適用した場合のパワーMOSFETの出力特性を示す波形図であり、(b)は(a)の部分拡大図である。つまり、図13(a)(b)は、図14におけるパワーMOSFETをスイッチング動作させた時のスイッチング電圧波形を図1の電圧クランプ回路に入力し、電圧クランプ回路の出力をオシロスコープで観察した時の波形を示す。(a)、(b)ともVinがパワーMOSFETのスイッチング波形、すなわちクランプ回路の入力波形であり、Voutがクランプ回路の出力波形である。(b)は、(a)の波形の時間軸を拡大し、パワーMOSFETがオンした瞬間を観察したものである。
まず、このパワーMOSFETの出力特性の測定に電圧クランプ回路を適用した場合に関して説明する。図14において、801はパワーMOSFET、802は負荷抵抗で、負荷抵抗802の一端は電源電圧Vccに他端はパワーMOSFET801のドレインDに接続され、パワーMOSFET801のソースSは接地されている。この状態で、パワーMOSFET801のゲートGにパルス状の電圧を与えると、パワーMOSFET801のドレイン―ソース間がオンし、Vcc、負荷抵抗802に電流Idが流れる。
この時のパワーMOSFET801のドレイン―ソース間オン電圧Vonは、パワーMOSFET801のオン抵抗Ron、通電電流IdからVon=Ron×Idとして決定される。
パワーMOSFETを使った通電制御は、パワーMOSFETのスイッチング速度の向上、オン抵抗の低減により、より高効率とすることができ、パワーMOSFETのスイッチング時の波形を正確に把握することは、システムの効率の把握や、パワーMOSFETの性能の把握の上で重要であるが、パワーMOSFETのスイッチング時の波形の観察は通常オシロスコープを使用して観察される。
図14に示す回路において、Vccは通常数Vあるいは数10V以上であるが、パワーMOSFETのオン電圧は数10mvである。図14に示す回路において、パワーMOSFET801をパルス的に駆動した場合には、パワーMOSFET801がオフの時はVcc(通常数Vあるいは数10V以上)、オンの時はVon(数10mv)となる。
オシロスコープで数10mvのVonを測定しようとすると、オシロスコープの縦軸レンジを10mv/div乃至50mv/divに設定して観察する必要がある。しかし、この時、パワーMOSFET801がオフ時の電圧は数Vあるいは数10V以上であり、オシロスコープがレンジオーバーとなるため、パワーMOSFET801がオンした時にオシロスコープの応答が追従できず、オフセットがズレたり、オーバーシュート、アンダーシュートした波形として観察され、正しいVonの測定が出来ない。
本実施の形態における電圧クランプ回路は、このようなスイッチング波形の観察に不要な数10mv以上の電圧成分をクランプすることで、オン電圧Vonの正しい測定を可能とするものである。
電圧クランプ回路は、図1に示すように、1次クランプ回路100、2次クランプ回路200、オフセット回路300を備えるものである。2次クランプ回路200は、理想ダイオード回路400、増幅回路500がバッファ210で接続される。また、オフセット回路300は、クランプ電圧入力端子3からの入力電圧により理想ダイオード回路400、増幅回路500のそれぞれに一定比率でオフセット電圧を与える回路構成となっている。なお、1次クランプ回路100、2次クランプ回路200とオフセット回路300に関しては、後ほど詳しく説明する。
電圧クランプ回路は、信号入力端子1(以下、入力端子とも称する)に入力信号(電圧)が入力され、1次クランプ回路100を通過した後、2次クランプ回路200を経由して出力端子2より出力される。そして、電圧クランプ回路のクランプ電圧は、オフセット回路300のクランプ電圧入力端子3に入力する電圧に相当する。
この電圧クランプ回路における入力端子1より与えられた入力信号(電圧)は、まず1次クランプ回路100により本回路の動作電圧範囲内の電圧(数百mV〜数V程度)でクランプされる。次に、2次クランプ回路200において理想ダイオード回路400がオフセット回路300から入力された電圧をオフセットとして入力信号(電圧)の電圧クランプを行い、増幅回路500が理想ダイオード回路400のオフセットのズレを復元して出力する。
オフセット回路300は、2次クランプ回路200の動作においてクランプ電圧入力端子3に入力されたクランプ電圧により理想ダイオード回路400、増幅回路500にクランプ電圧相当に最適なオフセット電圧をそれぞれ与える役割を担う。
よって、図1に示す電圧クランプ回路の入力端子1に入力された入力信号(電圧)は、クランプ電圧入力端子3に入力されたクランプ電圧に従って電圧クランプされ出力されることとなる。
ここで、クランプ電圧入力端子3に入力されたクランプ電圧を変えれば、図1に示す電圧クランプ回路のクランプ電圧も変化する。図2に、図1に示した電圧クランプ回路の入力信号(電圧)Vinと、出力信号(電圧)Voutの波形比較の一例を示す。図2においてVin0、Vout0は入力信号(電圧)Vin、出力信号(電圧)Voutそれぞれの電圧0Vのレベルを示し、Vcは本出力波形のクランプ電圧を示す。図2において入力信号(電圧)Vinはクランプ電圧Vcで電圧クランプされ出力信号(電圧)Voutとして出力されている。
ここで、1次クランプ回路100に関して詳しく説明する。図3は、本実施の形態における1次クランプ回路100の概略構成を示す回路図である。図4は、本発明の実施の形態における1次クランプ回路100の出力特性を示す波形図である。
図3に示すように、1次クランプ回路100は、入力電圧が入力される入力端子1に接続される第1抵抗102と、第1抵抗102で受けた入力電圧をクランプするものであり、第1抵抗102に直列接続されると共にグランド(以下、GNDとも称する)に接続される第1ダイオード104と、第1ダイオード104にて電圧クランプされた電圧が正入力端子に入力される第1オペアンプ101と、第1オペアンプ101の出力端子と第1オペアンプ101の負入力端子に接続される第2抵抗103と、第2抵抗103と並列に接続される第3ダイオード106と、第1オペアンプ101の負入力端子とグランドとを接続する第2ダイオード105とを備える。
つまり、入力端子1から入力された入力電圧は、第1抵抗102で受け、第1ダイオード104のアノードAに接続された後、第1オペアンプ101の正入力端子(+入力)に入力する。第1ダイオード104のカソードKはGNDに接続される。
また、第1オペアンプ101の出力OUTは、第2抵抗103と第3ダイオード106のアノードAに接続され、その第2抵抗103と第3ダイオード106を通して第1オペアンプ101の負入力端子(−入力)に接続されて、第1オペアンプ101の負帰還回路が構成される。
また、第1オペアンプ101の負入力端子(−入力)は第2ダイオード105のアノードAにも接続され、第2ダイオード105のカソードKはGNDに接続される。
このとき、第1抵抗102と第2抵抗103、及び第1ダイオード104と第2ダイオード105は同一の型式、値、特性を用いることが好ましい。
この1次クランプ回路100においては、入力端子1から入力された入力電圧(パルス信号など)は、まず第1抵抗102と第1ダイオード104の作用により第1ダイオード104の順方向電圧(Vf)より高い電圧がカット(Vfの電圧でクランプ)され第1オペアンプ101の正入力端子に入力される。第1オペアンプ101は、その入力に対しオペアンプの動作であるイマージナリショート(仮想ショート)を負帰還回路の第2抵抗103と第3ダイオード106、及び第2ダイオード105の作用を含めて行ない、相当の電圧を出力する。
ここで上記作用において入力電圧は、第1抵抗102と第1ダイオード104により第1ダイオード104の順方向電圧(Vf)でクランプされるものの、実際には第1ダイオード104の漏れ電流I1により、Vf以下の電圧(クランプされる電圧以下)においても第1抵抗102通過後の電圧よりも大きくなり必ずしも一致しない。
そのため、1次クランプ回路100は、入力電圧が第1ダイオード104のVf以下において、第1ダイオード104を流れる漏れ電流I1による第1オペアンプ101の正入力端子への電圧低下(入力電圧>第1抵抗102通過後の電圧)に対し、第1オペアンプ101の負帰還回路の第2ダイオード105の漏れ電流If1を利用し、第2抵抗103と第2ダイオード105でも同様の電圧低下を発生させることでオペアンプ101の出力を補正する。
このとき、第1抵抗102、第1ダイオード104の特性と第2抵抗103、第2ダイオード105の特性が同等であれば、オペアンプ101の正入力端子の電圧低下分と負入力端子の電圧低下分が同一となる。この結果、入力端子1から入力された入力電圧は、第1オペアンプ101の出力端子OUTから出力された電圧と一致することになる。
ただし、この補正動作は入力電圧が第1ダイオード104のVf以上の順方向電流に対しても同様に行なわれる。そのため第1オペアンプ101の正入力端子が第1抵抗102と第1ダイオード104により第1ダイオード104のVfで電圧クランプされているにもかかわらず第1オペアンプ101の出力は入力電圧と同等を出力しようとし、第1オペアンプ101の最大出力(ほぼ電源電圧)まで上昇する。これは、第1オペアンプ101の出力オーバーフローであり、第1オペアンプ101の応答速度を著しく低下させる。
そのため、1次クランプ回路100は、第2抵抗103の負帰還に第3ダイオード106を第2抵抗103と並列に入れている。この第3ダイオード106は、第1オペアンプ101の出力電圧が大きくなったときに出力電圧をスルーさせて第1オペアンプ101の負入力端子に与えることで入力端子1への入力電圧が過大であっても第1オペアンプ101の出力を低く抑える働きをする。これにより第1オペアンプ101の最大出力電圧は、第2ダイオード105と第3ダイオード106のVfを加算した電圧(1V前後)となり、この第2ダイオード105と第3ダイオード106のVfを加算した電圧が1次クランプ回路100におけるクランプ電圧の上限出力となる。
図4において、V1inは1次クランプ回路100の入力信号、V1outは1次クランプ回路100の出力信号を表し、Vin0、Vout0はそれぞれの電圧0Vを表している。またVf1は第1ダイオード104のVf(前述の説明で第2ダイオード105のVfと同等)の電圧、Vf2は第3ダイオード106のVfの電圧と相当の電圧範囲を示す。
この図4に示すように、1次クランプ回路100は、入力電圧V1inに対し第1ダイオード104のVfまでの電圧付近(0V〜Vf位)の間は第1ダイオード104の漏れ電流分を補正した入力電圧V1inと一致した電圧を出力し、第1ダイオード104のVfを超える電圧が入力された場合は上限を第1ダイオード104と第3ダイオード106のVfを加算した電圧最大とする電圧クランプ動作をする。
この結果、1次クランプ回路100は、第1抵抗102と第1ダイオード104によるクランプ電圧以下の範囲においては出力電圧が入力電圧と高い精度で一致する。また、入力電圧が第1オペアンプ101の電源電圧を越える場合においても第1抵抗102と第1ダイオード104により電圧クランプされた電圧(第1ダイオード104のVf程度)が第1オペアンプ101の正入力端子に加わるだけであり第1オペアンプ101の許容入力電圧を超える数十V以上の高電圧パルスに対しても電圧クランプができる。さらに、電圧クランプされた出力は、第1ダイオード104のVf位まで(0V〜Vf)の間で入力電圧に対し一致し精度が高い。第1オペアンプ101の出力も上限として第1ダイオード104と第3ダイオード106のVfを加算した電圧で制限され高速応答が可能であるという効果を有する。また、第1ダイオード104と第2ダイオード105、第3ダイオード106の静電容量(Cp)はできるだけ小さいものを使用することが望ましい。Cpが小さければ、第1抵抗102や第2抵抗103との時定数も小さくなり波形の遅れもなく、より高速な応答での電圧クランプができる。
以上のことから1次クランプ回路100によれば、数十V以上、且つ数MHz以上の高速な信号パルスにおいても低電圧、且つ高精度な電圧クランプを行うことができる。したがって、パワーMOSFETが0Vから数十V以上、DC〜数MHz以上でパルス動作した時であっても、オン電圧Vonの正しい測定を可能とするものである。
なお、本実施の形態においては、電圧クランプ回路として、1次クランプ回路100、2次クランプ回路200、オフセット回路300を備える例を採用して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。上述の1次クランプ回路100のみを電圧クランプ回路として採用することによっても、本発明の目的は達成できるものである。したがって、1次クランプ回路100のみを電圧クランプ回路に採用した場合、電圧クランプ回路の出力端子は、1次クランプ回路出力端子4となる。
また、第1ダイオード104と第2ダイオード105、第3ダイオード106を一般的なダイオードで説明したが、ツェナーダイオード(ツェナーダイオードの場合はアノード、カソードを逆に接続)のツェナー電圧でのクランプでも同様の効果を得ることができる。その場合、第1ダイオード104と第2ダイオード105、第3ダイオード106の全てをツェナーダイオードとする、或いは第1ダイオード104と第2ダイオード105をツェナーダイオードとし第3ダイオード106を一般的なダイオードで構成しても良い。
また、1次クランプ回路100の変形例として、第1ダイオード104と第2ダイオード105、第3ダイオード106をそれぞれ対向した向きに並列接続(極性が相反する向きで並列接続)したダイオードペアで構成するようにしてもよい。つまり、第1ダイオード104と第2ダイオード105と第3ダイオード106のそれぞれに対して、対向した向きに並列接続した3つのダイオード107〜109を設けるようにしてもよい。換言すると、上述の1次クランプ回路100の第1ダイオード104、第2ダイオード105、第3ダイオード106のそれぞれの箇所が、極性が相反する向きで並列接続された2個のダイオードペアで置き換えた構成である。図5に、この1次クランプ回路100の変形例の概略構成を示す回路図を示す。
図5に示す変形例における1次クランプ回路150においては、入力電圧は第1抵抗102で受けられ第1ダイオード104のアノードA、ダイオード107(第1ダイオード104のペア)のカソードKに接続された後、第1オペアンプ101の正入力端子に入力する。ここで、第1ダイオード104のカソードK、ダイオード107のアノードAはGNDに接続される。
オペアンプ101の出力端子OUTは、第2抵抗103と第3ダイオード106のアノードA、ダイオード109(第3ダイオードのペア)に接続され、その第2抵抗103と第3ダイオード106、ダイオード109を通して第1オペアンプ101の負入力端子に接続され第1オペアンプ101の負帰還回路が構成される。また、第1オペアンプ101の負入力端子は第2ダイオード105のアノードA、ダイオード108(第2ダイオードのペア)のカソードKにも接続され第2ダイオード105、ダイオード108を通してGNDに接続される。
このとき第1抵抗102と第2抵抗103、及び第1ダイオード104と第2ダイオード105、さらにダイオード107とダイオード108は、上述の1次クランプ回路100と同様に同一の型式、同一の値、特性のものを用いることが好ましい。
この場合においても、この1次クランプ回路100の変形例(1次クランプ回路150)のみを電圧クランプ回路として採用することで本発明の目的は達成できるものである。したがって、1次クランプ回路の変形例のみを電圧クランプ回路に採用した場合、電圧クランプ回路の出力端子は、1次クランプ回路出力端子4となる。
以上、上述の構成において入力電圧が+入力(0V以上)の場合においては、第1抵抗102、第1ダイオード104、第1オペアンプ101と、第2抵抗103、第3ダイオード106、第2ダイオード105により、図4の1次クランプ回路100と同様の作用、動作を行ない、第1ダイオード104の漏れ電流I1に対し第2抵抗103、第2ダイオード105の補正電流If1により、第1ダイオード104のVfまでの入力電圧の補正とそれ以上での電圧クランプを行なう。
また、入力電圧が−入力(0V以下)の場合においては、第1抵抗102、ダイオード107、第1オペアンプ101、第2抵抗103、ダイオード109、ダイオード108が入力電圧のマイナス電圧に対し同様の作用、動作を行い、ダイオード107の漏れ電流I2に対し補正電流If2によりダイオード107の−Vfまでの入力電圧の補正とそれ以下での電圧クランプを行なう。
なお、図6は、本発明の実施の形態における1次クランプ回路100の変形例の出力特性を示す波形図である。図6(a)は正電圧信号入力時(+Vin)の電圧クランプ出力の比較を示し、(b)は負電圧信号入力時(−Vin)の電圧クランプ出力の比較を示す。
この作用、動作により図5に示す1次クランプ回路100の変形例は、プラスマイナスの入力電圧に対し入力電圧が第1ダイオード104、ダイオード107の±Vf以下の間は入力電圧と同一の電圧を出力し、ダイオードの±Vfを超える場合においては第1ダイオード104、ダイオード107の±2Vfを上限とするクランプ電圧を出力することになる。
その結果、図5に示す1次クランプ回路100の変形例は、入力電圧が第1オペアンプ101の電源電圧を越える±数十V以上の高電圧パルスに対しても電圧クランプができる。また、クランプされた出力はダイオードの±Vfの範囲で入力電圧に対し一致し精度が高い。さらには、第1オペアンプ101の出力電圧範囲に対し十分低いレンジ(オペアンプ出力がオーバーフローとならない範囲)で動作させることができ、高速応答が可能であるという効果を有する。
ここでも、図3に示す1次クランプ回路100と同様に、それぞれのダイオードの静電容量(Cp)は小さいのが望ましく、Cpによる信号の遅れも小さくなり、より高速な応答でのプラス側、マイナス側の電圧クランプができる。
これにより、図5に示す1次クランプ回路100の変形例おいても数十V以上、且つ数MHz以上の高速なプラスマイナス信号パルスを高い精度で、且つ低い電圧での電圧クランプし出力する高性能を得ることができる。
したがって、1次クランプ回路100の変形例においても、数十V以上、且つ数MHz以上の高速な信号パルスにおいても低電圧、且つ高精度な電圧クランプを行うことができる。よって、パワーMOSFETが0Vから数十V以上、DC〜数MHz以上でパルス動作した時であっても、オン電圧Vonの正しい測定を可能とするものである。
次に、2次クランプ回路200に関して詳しく説明する。図7は、本発明の実施の形態における2次クランプ回路200の概略構成を示す回路図を示す。図8は、本発明の実施の形態における2次クランプ回路200の入力信号(電圧)V2inと、出力信号(電圧)V2outを比較する波形図である。
2次クランプ回路200は、バッファ210を介して直列に接続された理想ダイオード回路400と増幅回路500とを含む。この2次クランプ回路200は、1次クランプ回路出力端子4と2次クランプ回路入力端子5とを介して1次クランプ回路100と直列に接続される。そして、2次クランプ回路200に入力された信号は、理想ダイオード回路400に入力され、理想ダイオード回路400、バッファ210、増幅回路500を経由して出力される。また、クランプ電圧入力端子3よりオフセット回路300に入力されたクランプ電圧は、アンプ301とアンプ302により所定の比率で増幅された後に、理想ダイオード回路400、増幅回路500のそれぞれのオフセット電圧として出力され与えられる。ここで、オフセット回路300におけるアンプ301とアンプ302の増幅率は双方とも1:1とする。
2次クランプ回路200における理想ダイオード回路400は、抵抗402に入力された電圧に対し、第2オペアンプ401の+入力端子の電圧を基準として理想的なダイオードとして第4ダイオード404のカソードK側に電圧を出力する。ここで、本回路の理想ダイオード回路400は、反転型の負の特性を持つ理想ダイオード回路である。このため理想ダイオード回路400は、第2オペアンプ401の+入力端子の電圧V2cを基準として入力電圧<V2cの場合は入力電圧相当の電圧を、入力電圧>V2c場合は電圧V2c相当の電圧を出力する。ただし、理想ダイオード回路400は、反転型の負の特性を持つ理想ダイオード回路のため、入力が正の電圧の場合はプラスマイナスが反転し負の電圧として出力される。また、理想ダイオード回路400の出力は、+入力端子の電圧V2cの電圧だけオフセットされた状態で出力されることとなる。増幅回路500は、オペアンプの反転増幅回路で、前記反転した負の電圧出力を正の電圧に戻すとともに+入力端子の電圧V2cの電圧分のオフセットを元に戻す働きをする(クランプ電圧可変)。なお、バッファ210は、理想ダイオード回路400の出力インピーダンスを低くし増幅回路500と接続するために用いるもので増幅率は1倍である。
以上の結果、2次クランプ回路200によれば、入力信号に対しオフセット回路300に入力されたクランプ電圧により電圧クランプされた出力を得ることが出来る。つまり、クランプ電圧の設定変更(0〜数百mV)を可能とすることができる。
ここで、第2オペアンプ401、バッファ210、第3オペアンプ501に高速で動作するものを使用し、且つ第4ダイオード404とダイオード405の静電容量(Cp)は小さいほど望ましい。Cpが小さければ第3抵抗403と第4ダイオード404、ダイオード405による時定数も小さくなり波形の遅れもなくより高速な応答での電圧クランプができる。
また、2次クランプ回路200の変形例(2次クランプ回路250)として、1次クランプ回路100と理想ダイオード回路400との間に、理想ダイオード回路400と同一構成の理想ダイオード回路600とバッファ220を設け、さらに、理想ダイオード回路600用のアンプ303を設けるようにしてもよい。図9は、本発明の実施の形態における2次クランプ回路200の変形例の概略構成を示す回路図を示す。図10は、本発明の実施の形態における2次クランプ回路200の変形例の出力特性を示す波形図であり、(a)は正電圧信号入力時(+V2in)の電圧クランプ出力の比較を示し、(b)は負電圧信号入力時(−V2in)の電圧クランプ出力の比較を示す。
この2次クランプ回路に入力された信号は、オペアンプの理想ダイオード回路600に入力され、その理想ダイオード回路600、バッファ220、理想ダイオード回路400、バッファ210、増幅回路500を経由して出力される。
また、クランプ電圧入力端子3よりオフセット回路300に入力されたクランプ電圧は、アンプ303、アンプ301、アンプ302により所定の比率で増幅された後に、理想ダイオード回路600、理想ダイオード回路400、増幅回路500のそれぞれのオフセット電圧として出力され与えられる。ここで、図9に示す2次クランプ回路250におけるオフセット回路300のアンプ303、アンプ301、アンプ302の増幅率はそれぞれ1:3:2の比率とする。
2次クランプ回路250において、理想ダイオード回路600は上述(図7の理想ダイオード回路400)と同様に正(プラス)側電圧のクランプを行なう、次に理想ダイオード回路400は負(マイナス)側電圧のクランプを行い、増幅回路500で前記理想ダイオード回路600、理想ダイオード回路400によりズレたオフセットを元に戻す働きをする。
ここで2次クランプ回路250は、入力信号が理想ダイオード回路600、理想ダイオード回路400、増幅回路500のそれぞれで反転されるため、出力はクランプされた信号が反転されて出力される。また、この時に理想ダイオード回路600、理想ダイオード回路400、増幅回路500に加えるオフセット電圧を1:3:2の比率とすることで出力のオフセット電圧は入力のオフセットと同等となり入力0V=出力0Vとなる。
以上の結果、2次クランプ回路250においては、入力電圧に対し正、負電圧(プラスマイナス電圧)でのクランプ、つまり「クランプ電圧入力端子3の電圧>出力>マイナスのクランプ電圧入力端子3の電圧」の範囲でクランプ電圧の出力を得ることができるという効果をえることができる。
また、本実施例においてもオペアンプ601、バッファ220、第2オペアンプ401、バッファ210、第3オペアンプ501に高速で動作するものを使用し、且つダイオード604とダイオード605、第4ダイオード404とダイオード405の静電容量(Cp)がは小さいほど望ましい。抵抗603とダイオード604、ダイオード605および第3抵抗403と第4ダイオード404、ダイオード405による時定数も小さくなり波形の遅れもなくより高速な応答での電圧クランプができる。
以上ように、1次クランプ回路100により数十V以上の高電圧信号に対しても低電圧でのクランプ(例えば100mV以下)することが可能となる。また、2次クランプ回路200によりクランプ電圧の入力によりクランプ電圧の可変(クランプ電圧の設定変更(0〜数百mV))もおこなうことができる効果があり。さらに、電圧クランプにおいて数百mV以下の比較的低電圧の電圧クランプに対し高精度、且つ高速におこなうことができる。したがって、パワーMOSFETのスイッチング時におけるmVオーダーのON電圧や立下り/立上り波形の観測などに適用することによって、高速/高精度に観測を行うようにすることができる。
次に、電圧クランプ回路の変形例として、上述の図5に示した1次クランプ回路と図9に示した2次クランプ回路とを組み合わせた電圧クランプ回路とすることもできる。図11は、本発明の実施の形態における電圧クランプ回路の変形例の概略構成を示す回路図である。図12は、本発明の実施の形態における電圧クランプ回路の変形例の出力特性を示す波形図であり、(a)は正電圧信号入力時(+Vin)の電圧クランプ出力の比較を示し、(b)は負電圧信号入力時(−Vin)の電圧クランプ出力の比較を示す。
図11に示すように、変形例における電圧クランプ回路は、1次クランプ回路150と理想ダイオード回路600,400、オフセット回路300、反転増幅回路500で構成される2次クランプ回路250にさらに,反転増幅回路700加えた構成となっている。
本構成において入力端子1に入力された入力信号は、上述と同様に1次クランプ回路150の動作によりダイオードのVf×2程度の電圧にクランプされる。このとき、1次クランプ回路150の出力はダイオードの漏れ電流に対しVf>出力の範囲で電圧補償を行い高い精度で入力信号を再現する。次に、1次クランプ回路150でダイオードのVf×2程度の電圧にクランプされた信号は2次クランプ回路250に入力され上述と同様にオフセット回路300に入力されたクランプ電圧により出力される。
ここで、反転増幅回路700は、前記2次クランプ回路250の出力は前述図10での説明のように正、負電圧が反転された信号のため、元の波形の状態に戻す働きを行なう。
以上ように、図11に示す電圧クランプ回路によれば、1次クランプ回路150により数十V以上の高電圧信号に対しても低電圧でのクランプ(例えば100mV以下)することが可能となる。また、2次クランプ回路250によりクランプ電圧の入力によりクランプ電圧の可変(クランプ電圧の設定変更(0〜数百mV))もおこなうことができる効果があり。さらに、電圧クランプにおいて数百mV以下の比較的低電圧の電圧クランプに対し高精度、且つ高速におこなうことができる。したがって、パワーMOSFETのスイッチング時におけるmVオーダーのON電圧や立下り/立上り波形の観測などに適用することによって、高速/高精度に観測を行うようにすることができる。
本発明の実施の形態における電圧クランプ回路の概略構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態における電圧クランプ回路の入力信号(電圧)Vinと、出力信号(電圧)Voutを比較する波形図である。 本発明の実施の形態における1次クランプ回路100の概略構成を示す回路図を示す。 本発明の実施の形態における1次クランプ回路100の出力特性を示す波形図である。 本発明の実施の形態における1次クランプ回路100の変形例の概略構成を示す回路図を示す。 本発明の実施の形態における1次クランプ回路100の変形例の出力特性を示す波形図であり、(a)は正電圧信号入力時(+Vin)の電圧クランプ出力の比較を示し、(b)は負電圧信号入力時(−Vin)の電圧クランプ出力の比較を示す。 本発明の実施の形態における2次クランプ回路200の概略構成を示す回路図を示す。 本発明の実施の形態における2次クランプ回路200の入力信号(電圧)V2inと、出力信号(電圧)V2outを比較する波形図である。 本発明の実施の形態における2次クランプ回路200の変形例の概略構成を示す回路図を示す。 本発明の実施の形態における2次クランプ回路200の変形例の出力特性を示す波形図であり、(a)は正電圧信号入力時(+V2in)の電圧クランプ出力の比較を示し、(b)は負電圧信号入力時(−V2in)の電圧クランプ出力の比較を示す。 本発明の実施の形態における電圧クランプ回路の変形例の概略構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態における電圧クランプ回路の変形例の出力特性を示す波形図であり、(a)は正電圧信号入力時(+Vin)の電圧クランプ出力の比較を示し、(b)は負電圧信号入力時(−Vin)の電圧クランプ出力の比較を示す。 (a)は本発明の実施の形態における電圧クランプ回路の変形例を適用した場合のパワーMOSFETの出力特性を示す波形図であり、(b)は(a)の部分拡大図である。 パワーMOSFETの出力特性の測定に電圧クランプ回路を適用した場合の概略構成を示す回路図である。
符号の説明
1 信号入力端子、2 出力端子、3 クランプ電圧入力端子、4 1次クランプ回路出力端子、5 2次クランプ回路入力端子、100 1次クランプ回路、101 第1オペアンプ、102 第1抵抗、103 第2抵抗、104 第1ダイオード、105 第2ダイオード、106 第3ダイオード、107〜109 ダイオード、200 2次クランプ回路、210 バッファ、300 オフセット回路、301 アンプ、302 アンプ、400 理想ダイオード回路、401 第2オペアンプ、402 抵抗、403 第3抵抗、404 第4ダイオード、405 ダイオード、500 増幅回路、501 第3オペアンプ、502 抵抗、503 第4抵抗、801 パワーMOSFET、802 負荷抵抗

Claims (10)

  1. 与えられた入力電圧が所定の電圧より大きい場合に、前記入力電圧を所定の電圧でクランプした出力電圧を出力する電圧クランプ回路であって、
    前記入力電圧が入力される入力端子に接続される第1抵抗と、
    前記第1抵抗で受けた前記入力電圧をクランプするものであり、当該第1抵抗に直列接続されると共にグランドに接続される第1ダイオードと、
    前記第1ダイオードにて電圧クランプされた電圧が正入力端子に入力される第1オペアンプと、
    前記第1オペアンプの出力端子と当該第1オペアンプの負入力端子に接続される第2抵抗と、
    前記第1オペアンプの負入力端子とグランドとを接続する第2ダイオードと、
    を備えることを特徴とする電圧クランプ回路。
  2. 前記第1オペアンプの出力端子と当該第1オペアンプの負入力端子との間には、前記第2抵抗と並列に接続される第3ダイオードを備えることを特徴とする請求項1に記載の電圧クランプ回路。
  3. 前記第1オペアンプの出力端子に接続されるものであり、第2オペアンプと第3抵抗と第4ダイオードとを含み、前記第2オペアンプの出力端子から当該第2オペアンプの負入力端子に前記第3抵抗及び前記第4ダイオードで電圧帰還する第1理想ダイオード回路と、
    前記第1理想ダイオード回路と直列に接続されるものであり、第3オペアンプと第4抵抗とを含み、前記第3オペアンプの出力から当該第3オペアンプの負入力端子に前記第4抵抗で電圧帰還する増幅回路と、
    前記クランプする基準電圧として、前記第1理想ダイオード回路と前記増幅回路に所定の比率でオフセット電圧を印加するオフセット回路と、
    を備えることを特徴とした請求項1又は請求項2に記載の電圧クランプ回路。
  4. 前記第1抵抗と前記第2抵抗とは、同一或いは近似の抵抗値であることを特徴とした請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電圧クランプ回路。
  5. 前記第1ダイオードと前記第2ダイオードとは、同一或いは近似の特性であることを特徴とした請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の電圧クランプ回路。
  6. 前記第1ダイオードと前記第3ダイオード及び前記第2ダイオードのそれぞれと同一、或いは近似の特性であり、前記第1ダイオードと前記第2ダイオード及び前記第3ダイオードのそれぞれに極性が相反する向きで並列接続される3つのダイオードを備えることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載の電圧クランプ回路。
  7. 前記オフセット回路が直列に接続された前記第1理想ダイオード回路と前記増幅回路に入力するオフセット電圧は、1:1の比率であることを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか一項に記載の電圧クランプ回路。
  8. 前記第1理想ダイオード回路と前記増幅回路との間に設けられるものであり、前記第1理想ダイオード回路と同一構成の第2理想ダイオード回路を含み、
    前記オフセット回路は、前記第1理想ダイオード回路と前記増幅回路と前記第2理想ダイオード回路とに所定の比率でオフセット電圧を印加することを特徴とした請求項3乃至請求項6のいずれか一項に記載の電圧クランプ回路。
  9. 前記オフセット回路が直列に接続された前記第1の理想ダイオード回路と前記第2の理想ダイオード回路と前記増幅回路とに入力するオフセット電圧は、1:3:2の比率であることを特徴とする請求項8に記載の電圧クランプ回路。
  10. 前記オフセット回路は、基準電圧発生素子と、当該基準電圧発生素子からの出力を分圧する可変抵抗とを含み、前記可変抵抗で分圧した出力を前記オフセット電圧として印加することを特徴とする請求項7又は請求項9に記載の電圧クランプ回路。
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