JP4894170B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4894170B2
JP4894170B2 JP2005171991A JP2005171991A JP4894170B2 JP 4894170 B2 JP4894170 B2 JP 4894170B2 JP 2005171991 A JP2005171991 A JP 2005171991A JP 2005171991 A JP2005171991 A JP 2005171991A JP 4894170 B2 JP4894170 B2 JP 4894170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
drive shaft
tip
waveguide
dielectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005171991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006351220A (ja
Inventor
久弘 西谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2005171991A priority Critical patent/JP4894170B2/ja
Publication of JP2006351220A publication Critical patent/JP2006351220A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4894170B2 publication Critical patent/JP4894170B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)

Description

本発明は回転アンテナにより加熱室へ高周波電磁波を放射する高周波加熱装置に関するものである。
従来、この種の高周波加熱装置は、高周波発振器からの高周波電磁波を導波管により伝送し、回転アンテナにより導波管と加熱室を高周波的に結合し、高周波電磁波を加熱室に供給している(例えば、特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に記載された従来の高周波加熱装置を示すものである。図7に示すように、加熱室2と、高周波発振器3と、導波管4と、回転アンテナ水平成分6と回転アンテナ垂直成分7とからなる回転アンテナ5と、アンテナ駆動軸8と、駆動モータ9から構成されている。
特公昭62−41386号公報
しかしながら、前記従来の構成では回転アンテナ5はアンテナ駆動軸8に接合され、アンテナ駆動軸8は駆動モータ9の回転軸に連結ピン等により連結されているので、回転アンテナ5を取付けるためには、加熱室2内で回転アンテナ5を保持しながら、連結ピンをアンテナ駆動軸8と駆動モータ9の回転軸の両方に設けられたピン穴に、同時に挿入するという複雑で困難な作業が必要とされていた。
また、電熱ヒーター付きの高周波加熱装置や、加熱室内の食品汚れ等を480℃程度の高温で焼き切るセルフクリーニング機能を合わせ持つような高周波加熱装置の場合は、導波管内の温度も非常に高くなり、アンテナ駆動軸は高分子材料で構成すると溶けてしまうという課題を有していた。
また、金属製のアンテナ駆動軸を用いればセルフクリーニング機能を持つような高周波加熱装置でも溶けることはないが、電波を誘引してしまうので、アンテナ駆動軸の全体を電波チョーク機能を有したチョークカバーで覆う等の電波漏洩防止構造が必要となり、部品数も増えて高価になると共に、構造的にも大きくなり高周波加熱装置自体が大きくなるという課題を有していた。そのためセラミック等の高耐熱誘電体材料を使用することがあるが、周知のごとくセラミックは硬く、また割れやすいので、これと金属製の回転アンテナを信頼性のある方法で、しかも安価に接続することは量産性を考えると非常に難しいものであった。
従来から提案され、また一部実施されて来た方法は、
(1)セラミック製のアンテナ駆動軸と回転アンテナの両方にそれぞれメネジまたはオネジを切り、これにより接続する。
(2)セラミック軸の表面の一部をメタライズ処理し、ろう付けにより回転アンテナと接合する。
(3)セラミック軸とアンテナの両方の側面に小さい穴をあけ、この穴にリベットまたはピン等を通してカシメる。
等である。
(1)の場合、セラミックは焼成工程における収縮が非常に大きいためネジの精度を出
すことが難しく、結果的に非常に高価になるという欠点があり、またネジを強く締めるとセラミックが破壊するという課題を有していた。
(2)の場合も、セラミックのメタライズからろう付けまでの一連の工程が非常に高価になるという課題を有していた。
(3)の場合はコスト的には比較的安価であるが、カシメ時の衝撃によりセラミックが割れたり、クラックが入る等の品質上の課題を有していた。また電界が強い導波管内の回転アンテナ部分に金属のカシメを用いれば、被加熱物を入れ忘れて動作させるいわゆる空焼き状態や質量の小さな軽負荷で動作させて定在波比が非常に大きくなった時に、カシメ部分でスパークが発生するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、誘電体製のアンテナ駆動軸と回転アンテナの接続を容易にし、組み立て時の作業性とサービス性が良く、あわせてアンテナ部のスパーク発生を防止した高周波加熱装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の高周波加熱装置は、被加熱物を収容する加熱室と、前記加熱室へ高周波エネルギーを供給する高周波発振器と、前記高周波発振器で発振された高周波電磁波を前記加熱室へ伝送する導波管と、前記導波管と加熱室を高周波的に結合する回転アンテナと、前記回転アンテナに連結したアンテナ駆動軸と、前記導波管の外側に配置した駆動モータと、前記アンテナ駆動軸に連結する前記駆動モータの回転軸と、前記導波管に設けた貫通孔とを備え、前記アンテナ駆動軸は、先端を金属からなる先端金属部、その他の部分を誘電体からなる誘電体部で構成し、前記アンテナ駆動軸は前記貫通孔を通して前記導波管を貫通しその両端を前記導波管の外側に位置させ、前記アンテナ駆動軸の誘電体部と前記駆動モータの回転軸とを連結するとともに、前記アンテナ駆動軸の先端金属部にメネジを切り、前記回転アンテナを前記加熱室内で前記アンテナ駆動軸にネジにより接合し、かつ先端金属部は、回転アンテナが導波管内に突出している部分の端面と同一面か、または端面から引っ込む構成としたものである。
これによって、回転アンテナはアンテナ駆動軸を駆動モータの回転軸に連結した後に、加熱室内側よりアンテナ駆動軸に接合されるので、加熱室の内外から同時に作業する必要がなくなり組み立て時の作業性が向上するとともに、分解時の作業性も向上してサービス性が向上することになる。
また、本発明の高周波加熱装置は、アンテナ駆動軸の誘電体部の先端の直径が、貫通孔への貫通部の直径より小さく、誘電体部の先端がアンテナ駆動軸の先端金属部に設けた嵌合穴に嵌合し、アンテナ駆動軸の誘電体部の先端と、アンテナ駆動軸の先端金属部の嵌合穴の内径との隙間に耐熱性無機接着剤を充填したものである。
これによって、セラミックにネジを加工する方法や、メタライズ処理してロウ付けするような高価で作業に熟練を要する加工を施す必要がなくなるので、回転アンテナの構成を簡単、安価にすることができる。また、リベットにより回転アンテナとアンテナ駆動部を接合することもないので、スパークの発生も抑制できる。
本発明の高周波加熱装置は、回転アンテナの保持および取付け、分解作業を容易にし、構成を簡単、安価にすることができる。
第1の発明は、被加熱物を収容する加熱室と、前記加熱室へ高周波エネルギーを供給する高周波発振器と、前記高周波発振器で発振された高周波電磁波を前記加熱室へ伝送する導波管と、前記導波管と加熱室を高周波的に結合する回転アンテナと、前記回転アンテナに連結したアンテナ駆動軸と、前記導波管の外側に配置した駆動モータと、前記アンテナ駆動軸に連結する前記駆動モータの回転軸と、前記導波管に設けた貫通孔とを備え、前記アンテナ駆動軸は、先端を金属からなる先端金属部、その他の部分を誘電体からなる誘電体部で構成し、前記アンテナ駆動軸は前記貫通孔を通して前記導波管を貫通しその両端を前記導波管の外側に位置させ、前記アンテナ駆動軸の誘電体部と前記駆動モータの回転軸とを連結するとともに、前記アンテナ駆動軸の先端金属部にメネジを切り、前記回転アンテナを前記加熱室内で前記アンテナ駆動軸にネジにより接合し、かつ先端金属部は、回転アンテナが導波管内に突出している部分の端面と同一面か、または端面から引っ込む構成としたもので、回転アンテナはアンテナ駆動軸を取付けた後に加熱室内側よりアンテナ駆動軸に接合されるので、加熱室の内外から同時に作業する必要がなくなり組み立て時の作業性が向上するとともに、分解時の作業性も向上してサービス性を向上することができるとともに、アンテナ端面が高周波的には常に一定平面となるので、導波管内のアンテナ寸法を安定させ高周波発振器の動作点のバラツキを小さくすることができる
第2の発明は、特に、第1の発明の誘電体部をセラミックにすることにより、アンテナ駆動軸が熱により変形したり溶けたりすることがないので、電熱ヒーター付きの高周波加熱装置にでも適用することができる。さらに、導波管の貫通孔から熱気が外へ漏れ出ることも抑制できるので、駆動モータの温度上昇や高周波加熱装置内の部品の温度上昇を抑えることができるとともに、加熱室の断熱性能を向上し熱効率を向上することができる。
また、セラミックの耐熱温度は非常に高いので、プラスチック等の高分子材料と比べて誘電損失の低い材料を選定する必要が無く、材料選定の選択肢が増えて安価な材料を選択することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の誘電体部の先端の直径を、貫通孔の直径より小さく、誘電体部の先端がアンテナ駆動軸の先端金属部に設けた嵌合穴に嵌合する構成としたことにより、先端金属部と誘電体部の同軸度が向上することになり、アンテナ駆動軸の先端金属部の傾きにつれて回転アンテナが傾き電波放射が不均一になるのを防止することができる。
第4の発明は、特に、第3の発明の誘電体部の先端と、先端金属部の嵌合穴の内径との隙間は0.2mm〜0.4mmとし、その隙間に耐熱性無機接着剤を充填する構成としたことにより、嵌合部の温度が高くなった場合でも強い嵌合力を保持できるので、セルフクリーニング機能を持つ電熱ヒーター付き高周波加熱装置にも適用することができる。ちなみに、市販されている耐熱性無機接着剤の場合、セラミックと金属の接着力について1200℃〜1300℃の耐熱性が保証されているものがある。
第5の発明は、特に、第1から第4のいずれか1つの発明の先端金属部の直径を、貫通孔の直径と同じとしたことにより、アンテナ駆動軸の誘電体部と先端金属部を耐熱性無機接着剤を充填して固着する際に、アンテナ駆動軸の誘電体部と先端金属部を円筒状の冶具で保持することにより、アンテナ駆動軸の誘電体部と先端金属部の同軸度を向上することができるので回転アンテナが傾いたり、軸ブレして電波放射性能が不均一になるのを防止することができる。
第6の発明は、特に、第1から5のいずれか1つの先端金属部にオネジを切る構成としたことにより、漏洩電波や熱気漏れを抑えるために導波管の貫通孔を小さくして、アンテナ駆動軸の直径がさらに小さくなり先端金属部にメネジを切れない場合でも、ナットと組み合わせることで回転アンテナを強固に接合することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1および第2の実施の形態における高周波加熱装置の要部の断面図である。
図1において、回転アンテナ垂直成分7は導波管4の中に突出しており、回転アンテナ水平成分6と有機的に関連して加熱室2に高周波電磁波を放出する回転アンテナを構成している。アンテナ駆動軸8は駆動モータ9の回転軸10と、連結ピン11により連結されている。アンテナ駆動軸8はその先端を金属からなる先端金属部12とし、先端金属部12以外は誘電体からなる誘電体部8aとし、先端金属部12にはメネジが切られており、ネジ13をメネジ部に締結することにより回転アンテナ5をアンテナ駆動軸8に接合している。
以上のように構成された高周波加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、アンテナ駆動軸8は、駆動モータ9の回転軸10と連結ピン11により連結され回転軸10により保持される。アンテナ駆動軸8の先端金属部12にはメネジが切られており、ネジ13をメネジ部に締結することにより回転アンテナ5をアンテナ駆動軸に接合している。これにより回転アンテナ5は駆動モータ9に保持されることになり、駆動モータ9の回転力が回転アンテナ5に伝達され、回転アンテナ5が回転することにより加熱室2内に均一に電波を放射することとなる。アンテナ駆動軸8はその先端部以外は誘電体であるため、導波管4の貫通孔14の孔径を適当な大きさに設定すれば、貫通孔14から電波が外へ漏れ出るのを抑制できる。
以上のように、本実施の形態においては回転アンテナ5をネジ13によりアンテナ駆動軸8の先端金属部12のメネジ部に締結して回転アンテナ5をアンテナ駆動軸に接合することにより、回転アンテナ5はアンテナ駆動軸8を取付けた後に、加熱室2の内側よりアンテナ駆動軸8に接合することが出来る。このため加熱室2の内外から同時に作業する必要がなくなるので組み立て時の作業性が向上するとともに、分解時の作業性も容易になるのでサービス性を向上することができる。
また、ネジ13は先端金属部12のメネジ部に締結されているので、プラスチック等の誘電体にメネジが設けられたものと比べて締結力が強く、温度や経年変化による締結力の低下の心配が無い。とくに高周波加熱装置では導波管4の回転アンテナ5の近傍は電界が強く、温度も高温になるのでメネジを金属部12に設けることにより締結力の低下を防止することができる。
(実施の形態2)
図1は、本発明の第2の実施の形態の高周波加熱装置の要部の断面図である。
図1において、アンテナ駆動軸8の誘電体部8aを、誘電体のなかでもプラスチック等ではなくセラミックで構成している。
以上のように構成された高周波加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、アンテナ駆動軸8の先端金属部12以外を、セラミックで構成することにより、アンテナ駆動軸8が熱により変形したり溶けたりすることはない。またプラスチックよりも強度が高いので軸径を細くすることができる。そのため貫通孔14の孔径をさらに小さく出来るので貫通孔14からの電波だけでなく熱気が外へ漏れ出ることも抑制できる。
以上のように、本実施の形態においてはアンテナ駆動軸8の誘電体部8aをセラミック
とすることにより、アンテナ駆動軸8が熱により変形したり溶けたりすることがないので、電熱ヒーター付きの高周波加熱装置でも適用することができる。さらに、プラスチックよりも強度が高いので軸径を細くすることができ、アンテナ駆動軸8と貫通孔14の孔径をさらに小さく出来るので、貫通孔14から熱気が外へ漏れ出ることも抑制でき、駆動モータ9の温度上昇や高周波加熱装置内の部品の温度上昇を抑えることができるとともに、加熱室2の断熱性能を向上し熱効率を向上することができる。
また、プラスチック等の高分子材料ではポリプロピレンやフッソ樹脂のような誘電損失の低い材料を選定する必要があったが、セラミックは耐熱温度が高いので材料選定の選択肢が増えて安価な材料を選択することができる。
(実施の形態3)
図2は、本発明の第3の実施の形態の高周波加熱装置の要部の断面図である。
図2において、アンテナ駆動軸8の誘電体部8aの先端15の直径d1は、貫通孔14への貫通部の直径Dより小さく、誘電体部の先端15がアンテナ駆動軸8の先端金属部12に設けた嵌合穴12aに嵌合するよう構成している。
以上のように構成された高周波加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、アンテナ駆動軸8の誘電体部8aの先端15の直径d1は、貫通孔14への貫通部の直径Dより小さく、誘電体部8aの先端15がアンテナ駆動軸8の先端金属部12に設けた嵌合穴に嵌合しているので、先端金属部12とアンテナ駆動軸8の同軸度が向上する。ここで、誘電体部の先端15は長いほうがアンテナ駆動軸8と先端金属部12との同軸度が良くなる。
以上のように、本実施の形態においてはアンテナ駆動軸8の誘電体部8aの先端15の直径d1は、貫通孔14への貫通部の直径Dより小さく、誘電体部の先端15がアンテナ駆動軸8の先端金属部12に設けた嵌合穴に嵌合しているので、先端金属部12とアンテナ駆動軸8の同軸度が向上し、アンテナ駆動軸8の先端金属部12が傾いて回転アンテナ5が傾くことで電波放射性能が不均一になるのを防止することができる。
(実施の形態4)
図3は、本発明の第4の実施の形態の高周波加熱装置の要部の断面図である。
図3において、アンテナ駆動軸8の誘電体部8aの先端15の直径d1と、アンテナ駆動軸8の先端金属部12の嵌合穴の内径d2との隙間d2−d1を0.2mm〜0.4mmとし、その隙間に耐熱性無機接着剤16を充填するよう構成している。
以上のように構成された高周波加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、アンテナ駆動軸8の誘電体部8aの先端15の直径d1と、アンテナ駆動軸8の先端金属部12の嵌合穴の内径d2との隙間d2−d1を0.2mm〜0.4mmとし、その隙間に耐熱性無機接着剤16を充填することにより、温度が高くなった場合でも接着力が強く嵌合力を保持できるので、電熱ヒーター付き高周波加熱装置やセルフクリーニング機能を持つ電熱ヒーター付き高周波加熱装置にも適用することができる。ちなみに、市販されている耐熱性無機接着剤の場合、セラミックと金属の接着力について1200℃〜1300℃の耐熱性が保証されているものがある。
(実施の形態5)
図4は、本発明の第5の実施の形態の高周波加熱装置の要部の断面図である。
図4において、アンテナ駆動軸8の先端金属部12の直径は、貫通孔14への貫通部の直径Dと同じ構成としている。
以上のように構成された高周波加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、アンテナ駆動軸8の先端金属部12の直径を、貫通孔14への貫通部の直径Dと同じ直径にしているので、アンテナ駆動軸8の誘電体部8aと先端金属部12を耐熱性無機接着剤16を充填して固着する際に、アンテナ駆動軸8の誘電体部8aと先端金属部12を円筒状の冶具(図示せず)で保持することにより、アンテナ駆動軸8の誘電体部8aと先端金属部12を円筒冶具の同一内面に沿って固定できる。
以上のように、本実施の形態においてはアンテナ駆動軸8の先端金属部12の直径を、貫通孔14への貫通部の直径Dと同じ直径にしているので、アンテナ駆動軸8の誘電体部と先端金属部12を耐熱性無機接着剤16を充填して固着する際に、アンテナ駆動軸8の誘電体部8aと先端金属部12を円筒状の冶具(図示せず)で保持することにより、アンテナ駆動軸8の誘電体部8aと先端金属部12を円筒冶具の同一内面に沿って固定できるので、同軸度が向上し回転アンテナ5が傾いたり、軸ブレして電波放射性能が不均一になるのを防止することができる。
(実施の形態6)
図5は、本発明の第6の実施の形態の高周波加熱装置の要部の断面図である。
図5において、アンテナ駆動軸8の先端金属部12にオネジを切り、オネジに回転アンテナ5を嵌め込みナット17で保持、固定するよう構成している。
以上のように構成された高周波加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、アンテナ駆動軸8の先端金属部12にオネジを切り、オネジに回転アンテナ5を嵌め込みナット17で保持、固定しているので、アンテナ駆動軸8の先端金属部12にメネジを切らなくても回転アンテナ5は保持、固定される。
以上のように、本実施の形態においてはアンテナ駆動軸8の先端金属部12にオネジを切り、回転アンテナ5を通してナット17で回転アンテナ5を保持、固定しているので、導波管の貫通孔14からの漏洩電波を抑えるために導波管の貫通孔14を小さくして、アンテナ駆動軸8の先端金属部12の直径がメネジを切れないほど小さくなる場合でも、ナット17と組み合わせることで回転アンテナを強固に接合することができる。
(実施の形態7)
図6は、本発明の第7の実施の形態の高周波加熱装置の要部の断面図である。
図6において、アンテナ駆動軸8の先端金属部12は、回転アンテナ垂直成分7が導波管4内に突出している部分の端面Lと同一面か、または端面Lから引っ込める構成としている。
以上のように構成された高周波加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、アンテナ駆動軸8の先端金属部12は、回転アンテナ垂直成分7が導波管4内に突出している部分の端面Lと同一面か、または端面Lから引っ込めているので、先端金属部12が導波管4内の電界に作用することは無い。すなわちアンテナ端面は高周波的に常に一定平面となる。
以上のように、本実施の形態においてはアンテナ駆動軸8の先端金属部12は、回転アンテナ垂直成分7が導波管4内に突出している部分の端面Lと同一面か、または端面Lから引っ込めているので、先端金属部12が導波管4内の電界に作用することは無い。すなわちアンテナ端面は高周波的に常に一定平面となるので、導波管4内のアンテナ寸法が安定して高周波発振器の動作点のバラツキが小さくなる。このため出力変換効率のバラツキを小さくすることができるので製品間での出力のバラツキにより加熱物の温度上昇に差異が生ずることを抑制できる。また、発振周波数も一定範囲内に維持できるので、異常周波数での発振がなくなり高周波発振器の寿命が伸びることにもなる。
以上のように、本発明にかかる高周波加熱装置は、回転アンテナの保持および取付け、分解作業を容易にし、構成を簡単、安価にすることができる。
本発明の実施の形態1および2における高周波加熱装置の要部の断面図 本発明の実施の形態3における高周波加熱装置の要部の断面図 本発明の実施の形態4における高周波加熱装置の要部の断面図 本発明の実施の形態5における高周波加熱装置の要部の断面図 本発明の実施の形態6における高周波加熱装置の要部の断面図 本発明の実施の形態7における高周波加熱装置の要部の断面図 従来の高周波加熱装置の高周波加熱装置の縦断面図
符号の説明
2 加熱室
4 導波管
5 回転アンテナ
8 アンテナ駆動軸
8a 誘電体部
12 先端金属部
12a 勘合孔
13 ネジ
14 貫通孔
16 耐熱性無機接着剤

Claims (6)

  1. 被加熱物を収容する加熱室と、前記加熱室へ高周波エネルギーを供給する高周波発振器と、前記高周波発振器で発振された高周波電磁波を前記加熱室へ伝送する導波管と、前記導波管と加熱室を高周波的に結合する回転アンテナと、前記回転アンテナに連結したアンテナ駆動軸と、前記導波管の外側に配置した駆動モータと、前記アンテナ駆動軸に連結する前記駆動モータの回転軸と、前記導波管に設けた貫通孔とを備え、
    前記アンテナ駆動軸は、先端を金属からなる先端金属部、その他の部分を誘電体からなる誘電体部で構成し、前記アンテナ駆動軸は前記貫通孔を通して前記導波管を貫通しその両端を前記導波管の外側に位置させ、前記アンテナ駆動軸の誘電体部と前記駆動モータの回転軸とを連結するとともに、前記アンテナ駆動軸の先端金属部にメネジを切り、前記回転アンテナを前記加熱室内で前記アンテナ駆動軸にネジにより接合し、
    かつ先端金属部は、回転アンテナが導波管内に突出している部分の端面と同一面か、または端面から引っ込む構成とした高周波加熱装置。
  2. 誘電体部をセラミックとした請求項1に記載の高周波加熱装置。
  3. 誘電体部の先端の直径は、貫通孔の直径より小さく、誘電体部の先端が先端金属部に設けた嵌合穴に嵌合する構成とした請求項1または2に記載の高周波加熱装置。
  4. 誘電体部の先端と、先端金属部の嵌合穴の内径との隙間は0.2mm〜0.4mmとし、その隙間に耐熱性無機接着剤を充填する構成とした請求項3に記載の高周波加熱装置。
  5. 先端金属部の直径を、貫通孔の直径と同じとした請求項1から4のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
  6. 先端金属部にオネジを切る構成とした請求項1から5のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
JP2005171991A 2005-06-13 2005-06-13 高周波加熱装置 Expired - Fee Related JP4894170B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005171991A JP4894170B2 (ja) 2005-06-13 2005-06-13 高周波加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005171991A JP4894170B2 (ja) 2005-06-13 2005-06-13 高周波加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006351220A JP2006351220A (ja) 2006-12-28
JP4894170B2 true JP4894170B2 (ja) 2012-03-14

Family

ID=37646870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005171991A Expired - Fee Related JP4894170B2 (ja) 2005-06-13 2005-06-13 高周波加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4894170B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6055735B2 (ja) * 2013-08-09 2016-12-27 日立アプライアンス株式会社 高周波加熱装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5518628B2 (ja) * 1974-10-17 1980-05-20
JPS5943095A (ja) * 1982-09-06 1984-03-09 Mitsui Toatsu Chem Inc 液体−固体の懸濁体燃料
DE8329475U1 (de) * 1983-10-12 1984-01-12 Bosch-Siemens Hausgeräte GmbH, 7000 Stuttgart Mikrowellenofen
JPH0264196A (ja) * 1988-08-30 1990-03-05 Nkk Corp 継目無し鋼管造管用潤滑剤
JP2003217820A (ja) * 2002-01-24 2003-07-31 Hitachi Hometec Ltd 高周波加熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006351220A (ja) 2006-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4894170B2 (ja) 高周波加熱装置
US5090613A (en) Method of manufacturing an anode assembly of a magnetron
BRPI0607338B1 (pt) Ultrasonic rod transducer
JP2006024394A (ja) セラミックヒータおよびグロープラグ
KR101627472B1 (ko) 임펠러 조립체 및 임펠러 조립체의 제조방법
JP6341917B2 (ja) 管状ターゲット
US7142171B1 (en) Helix radiating elements for high power applications
JP2013508665A (ja) グロープラグ、およびヒータアセンブリの中心電極とヒータプローブとの接続が改良されたグロープラグ用ヒータアセンブリ
GB2458509A (en) A magnetron with shielded DC power supply leads
JP2006309949A (ja) 高周波加熱装置
WO2010100905A1 (ja) 高周波加熱装置
KR100420337B1 (ko) 전자레인지의 턴테이블모터 장착구조
JP6657850B2 (ja) スパークプラグ
KR100417592B1 (ko) 무전극 조명기기의 전구축 연결 장치
JPS6047712B2 (ja) 高周波加熱装置
JP4527692B2 (ja) 進行波管の同軸導波管変換回路及びその作製方法、その回路に用いる導波管整合部品
KR20030097183A (ko) 전자렌지의 마그네트론 결합장치
JP2017036684A (ja) プラズマ点火装置の制御装置およびプラズマ点火装置
JPH10111615A (ja) 中空ローラ状部材
JP3687567B2 (ja) 高周波加熱装置
KR200337653Y1 (ko) 전자 레인지
JP2022119333A (ja) ヒータ一体型カソードチューブ及びホローカソード
JP2003217466A (ja) マグネトロン装置
JPH0439175B2 (ja)
KR100546651B1 (ko) 전자 레인지

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080415

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110331

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111028

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20111108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111212

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees