JP4893767B2 - 有機半導体トランジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、有機半導体トランジスタに関するものである。
薄膜トランジスタは、液晶表示素子等の表示用スイッチング素子として幅広く用いられている。従来、薄膜トランジスタは、アモルファスや多結晶のシリコンを用いて作製されている。
一方、近年有機EL素子等に代表される有機半導体の研究が盛んに行なわれている。それとともに有機物をシリコン材料に代えて軽量、柔軟性の特徴を生かして回路に組み込もうとする研究が報告されるようになってきた。
このような薄膜トランジスタに用いる有機物としては、低分子化合物又は高分子化合物が用いられる。低分子化合物としては、ペンタセン、テトラセン等のポリアセン化合物(例えば、特許文献1〜3参照。)、銅フタロシアニン等のフタロシアニン化合物(例えば、特許文献4、5参照。)が提案されている。
また、高分子化合物としては、セクシチオフェン等の芳香族オリゴマー(例えば、特許文献6参照)、ポリチオフェン、ポリチエニレンビニレン、ポリ(p−フェニレンビニレン)等の高分子化合物(例えば、特許文献7〜10及び非特許文献1参照。)が提案されている。
また、チアゾロチアゾール誘導体の公知例として、例えば非特許文献2、3には下記化学式2から4で表されるチアゾロチアゾール誘導体が知られている。
特開平5−55568号公報 特開平10−270712号公報 特開2001−94107号公報 特開平5−190877号公報 特開2000−174277号公報 特開平8−264805号公報 特開平8−228034号公報 特開平8−228035号公報 特開平10−125924号公報 特開平10−190001号公報
Appl.Phys.Lett., 73,108(1998) S.Ando,J.Nishida,et al.,J.Mater.Chem.,vol.14,p.1787-1790 (2004). S.Ando,J.Nishida,et al.,Chemistry Letters,vol.33,No.9,p. 1170-1171(2004).
本発明の課題は、上記化学式3で示されるチアゾロチアゾール誘導体を用いた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタに比べ、電荷移動度の経時安定性に優れた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタを提供することにある。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
請求項1に係る発明は、
複数の電極と、
下記一般式(I)で表される化合物を少なくとも1種含有する有機半導体層と、
を備える有機半導体トランジスタ。
(一般式(I)中、R炭素数3以上20以下の直鎖状アルキル基、炭素数3以上20以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上20以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上20以下の分岐状アルコキシ基を表し、R水素原子、炭素数1以上20以下の直鎖状アルキル基、炭素数1以上20以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上20以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上20以下の分岐状アルコキシ基を表す。)
請求項2に係る発明は、
前記一般式(I)のR炭素数が3以上12以下の直鎖状アルキル基、炭素数が3以上12以下の直鎖状アルコキシル基、主鎖部分を構成する炭素数が3以上12以下の分岐状アルキル基、又は主鎖部分を構成する炭素数が3以上12以下の分岐状アルコキシル基であり、R炭素数が3以上12以下の直鎖状アルキル基、炭素数が3以上12以下の直鎖状アルコキシル基、主鎖部分を構成する炭素数が3以上12以下の分岐状アルキル基、又は主鎖部分を構成する炭素数が3以上12以下の分岐状アルコキシル基である請求項1に記載の有機半導体トランジスタ。
請求項3に係る発明は、
前記一般式(I)のR炭素数3以上12以下の直鎖状アルキル基、炭素数3以上12以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上12以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上12以下の分岐状アルコキシ基である請求項に記載の有機半導体トランジスタ。
請求項4に係る発明は、
前記一般式(I)のR水素原子、炭素数1以上8以下の直鎖状アルキル基、炭素数1以上8以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上8以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上8以下の分岐状アルコキシ基である請求項1又は請求項3に記載の有機半導体トランジスタ。
請求項5に係る発明は、
前記一般式(I)のR炭素数1以上8以下の直鎖状アルキル基、炭素数1以上8以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上8以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上8以下の分岐状アルコキシ基である請求項1、請求項3及び請求項4のいずれか1項に記載の有機半導体トランジスタ。
請求項6に係る発明は、
前記一般式(I)のR炭素数3以上8以下の直鎖状アルキル基、炭素数3以上8以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上8以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上8以下の分岐状アルコキシ基である請求項1、及び請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の有機半導体トランジスタ。
請求項7に係る発明は、
前記複数の電極が、ソース電極、ドレイン電極及びゲート電極であり、
更に絶縁層を備え、
前記ゲート電極は、前記ソース電極及びドレイン電極の双方から離間して設けられ、
前記有機半導体層は、前記ソース電極及びドレイン電極の双方に接して設けられ、
前記絶縁層は、前記有機半導体層と前記ゲート電極とに挟まれて設けられ、
かつ電界効果型である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の有機半導体トランジスタ。
請求項1に係る発明によれば、上記化学式3で示されるチアゾロチアゾール誘導体を用いた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタに比べ、電荷移動度の経時安定性に優れた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタを提供することにある。
請求項2に係る発明によれば、上記化学式3で示されるチアゾロチアゾール誘導体を用いた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタに比べ、電荷移動度の経時安定性に優れた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタを提供することにある。
請求項3に係る発明によれば、上記化学式3で示されるチアゾロチアゾール誘導体を用いた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタに比べ、電荷移動度の経時安定性に優れた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタを提供することにある。
請求項4に係る発明によれば、上記化学式3で示されるチアゾロチアゾール誘導体を用いた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタに比べ、電荷移動度の経時安定性に優れた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタを提供することにある。
請求項5に係る発明によれば、上記化学式3で示されるチアゾロチアゾール誘導体を用いた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタに比べ、電荷移動度の経時安定性に優れた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタを提供することにある。
請求項6に係る発明によれば、上記化学式3で示されるチアゾロチアゾール誘導体を用いた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタに比べ、電荷移動度の経時安定性に優れた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタを提供することにある。
請求項7に係る発明によれば、上記化学式3で示されるチアゾロチアゾール誘導体を用いた有機半導体層を備える有機半導体トランジスタに比べ、スイッチング特性に優れた有機半導体トランジスタが提供される。
本実施形態の有機半導体トランジスタの層構成の一例を示した概略構成図である。 他の実施形態の有機半導体トランジスタの層構成の一例を示した概略構成図である。 他の実施形態の有機半導体トランジスタの層構成の一例を示した概略構成図である。 他の実施形態の有機半導体トランジスタの層構成の一例を示した概略構成図である。
以下、本実施形態について詳細に説明する。なお本明細書で推測する作用や機能によって本発明が制限されることはない。
本実施形態の有機半導体トランジスタは、複数の電極と、下記一般式(I)で表される化合物を少なくとも1種含有する有機半導体層と、を備える。まず、一般式(I)で表される化合物について説明し、次いで、本実施形態の有機半導体トランジスタについて説明する。
<一般式(I)で表される化合物>
一般式(I)で表される化合物は、チアゾロチアゾール誘導体である。以下、一般式(I)で表される化合物を、一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体と称することがある。
一般式(I)中、R炭素数3以上20以下の直鎖状アルキル基、炭素数3以上20以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上20以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上20以下の分岐状アルコキシ基を表し、R水素原子、炭素数1以上20以下の直鎖状アルキル基、炭素数1以上20以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上20以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上20以下の分岐状アルコキシ基を表す。
なかでも、前記一般式(I)のRが、炭素数が3以上12以下の直鎖状の置換基、又は、主鎖部分を構成する炭素数が3以上12以下の分岐状の置換基であり、Rが、炭素数が1以上12以下の直鎖状の置換基、又は、主鎖部分を構成する炭素数が2以上12以下の分岐状の置換基である態様が好適である。
ここで、炭素数が3以上12以下の直鎖状の置換基としては、炭素数3以上12以下の直鎖状アルキル基、炭素数3以上12以下の直鎖状アルコキシ基が挙げられ、また、主鎖部分を構成する炭素数が3以上12以下の分岐状の置換基としては、炭素数3以上20以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上20以下の分岐状アルコキシ基であって、アルキル基、もしくはアルコキシ基の分岐鎖を除いた直鎖状の主鎖部分における炭素数が2以上12以下である置換基が挙げられる。
一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体は、分子構造的に芳香環の平面性が高くπ電子の共役が広がった状態によって電荷輸送性に優れた性能を発揮しているものと考えられる。
一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体は、チオフェン環に隣接する置換基をフェニル基にすることにより、溶解性が向上する。これは末端のフェニル置換基とチオフェン環の結合がフリーに回転することによるものと推測される。また、Rにアルキル基、又はアルコキシ基を導入することで有機溶媒との疎水性相互作用が増し、有機溶媒への溶解性を向上するものと考えられる。さらに、Rにアルキル基、又はアルコキシ基を導入することにより有機溶媒との疎水性相互作用が増し、溶解性を大幅に向上するものと考えられる。また、イオン化ポテンシャルを小さくするなどの効果もある。また、フェニル基の置換基としてアルキル基、又はアルコキシ基を導入することにより分子量が増加し、良好な耐熱性を呈するものと推測される。
特に一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体において、置換基R及びRの長さを、炭素数が20以下、好ましくは12以下、さらにRにあっては好ましくは8以下のアルキル基、又はアルコキシ基とすることによって、置換基同志の絡まり合いを抑えられ、これによっても溶解性が向上したものと考えられる。
しかし、本実施形態は上記した推測によって限定されることはない。
なお、一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体ではない下記化学式3で示されるチアゾロチアゾール誘導体は、結晶で得られるが、有機溶媒に溶解しにくいために塗布溶液を作製すると結晶が析出し、塗布溶液は経時安定性が不良であり、使用しにくい。また、化学式3で示されるチアゾロチアゾール誘導体を用いて製膜したときの膜厚にむらが生じるが、一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体を用いた場合には、塗布による膜厚むらの発生が抑制される。
以下、一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体について詳細に説明する。
フェニル基に対するRの結合部位として好ましくは、3位又は4位であり、さらに好ましくは4位である。
における炭素数3以上20以下の直鎖状アルキル基として具体的には、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、又はイコシル基であり、好ましくは炭素数3以上12以下の直鎖状アルキル基であり、具体的にはプロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、又はドデシル基であり、好ましくは、ブチル基、ヘキシル基、n-オクチル基、又はドデシル基である。
における炭素数3以上20以下の直鎖状アルコキシ基として具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキシ基、ドデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基、又はイコシルオキシ基であり、好ましくは炭素数3以上12以下の直鎖状アルコキシ基であり、具体的にはプロポキシ基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、オクトキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキシ基、又はドデシルオキシ基であり、好ましくは、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、オクトキシ基、又はドデシルオキシ基である。
における炭素数3以上20以下の分岐状アルキル基として具体的には、イソプロピル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、イソペンチル基、tert-ペンチル基、1−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、1−メチルヘキシル基、tert-オクチル基、1−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、2−プロピルペンチル基、2,2−ジメチルヘキシル基、2―メチルオクチル基、2,2−ジメチルへプチル基、2,2−ジメチルオクチル基、2,3−ジメチルオクチル基、2,6−ジメチル−4−へプチル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、1−メチルデシル基、2−メチルデシル基、2,2−ジメチルデシル基、2,3−ジメチルデシル基、2,2ジエチルデシル基、1−ヘキシルへプチル基、1−メチルヘキサデシル基、又は1,1−ジメチルヘキサデシル基であり、好ましくは炭素数3以上12以下の分岐状アルキル基であり、具体的にはイソプロピル基、tert-ブチル基、2−メチル−ヘキシル基、2,2-ジメチルヘキシル基、2−メチルオクチル基、2,2-ジメチルオクチル基、2,3−ジメチルオクチル基、2−メチルデシル基、2,2-ジメチルデシル基、又は2,3−ジメチルデシル基であり、好ましくは、tert-ブチル基、2,2-ジメチルヘキシル基、2−メチルオクチル基、2,2-ジメチルオクチル基、2,3−ジメチルオクチル基、又は2,2−ジメチルデシル基である。
における炭素数3以上20以下の分岐状アルコキシ基として具体的には、イソプロポキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、tert-ブトキシ基、3,3−ジメチルブチルオキシ基、2−エチルブチルオキシ基、2−メチルヘキシルオキシ基、2,2−ジメチルヘキシルオキシ基、2−メチルオクチルオキシ基、2,2−ジメチルオクチルオキシ基、2,3−ジメチルオクチルオキシ基、2−メチルデシルオキシ基、2,2−ジメチルデシルオキシ基、2,3−ジメチルデシルオキシ基、2−メチルドデシル基、2−メチルテトラデシル基、2−メチルヘキサデシル基、又は2−メチルオクタデシル基、好ましくは炭素数3以上12以下の分岐状アルコキシ基であり、具体的にはイソプロポキシ基、tert-ブトキシ基、2−メチルヘキシルオキシ基、2,2-ジメチルヘキシルオキシ基、2−メチルオクチルオキシ基、2,2-ジメチルオクチルオキシ基、2,3−ジメチルオクチルオキシ基、2−メチルデシルオキシ基、2,2ジメチルデシルオキシ基、又は2,3−ジメチルデシルオキシ基であり、さらに好ましくは、tert-ブトキシ基、2−メチルオクチルオキシ基、2,2-ジメチルオクチルオキシ基、又は2,3−ジメチルデシルオキシ基である。
また、Rにおける炭素数1以上20以下の直鎖状アルキル基として具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、又はイコシル基であり、好ましくは炭素数1以上8以下の直鎖状アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、又はヘキシル基、オクチル基であり、さらに好ましくは、メチル基、ブチル基、ヘキシル基、又はオクチル基である。さらに好ましくはRにおける炭素数3以上8以下の直鎖状アルキル基であり、プロピル基、ブチル基、又はヘキシル基、オクチル基が好ましい。
における炭素数1以上20以下の直鎖状アルコキシ基として具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキシ基、ドデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基、又はイコシルオキシ基であり、好ましくは炭素数1以上8以下の直鎖状アルコキシ基であり、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、又はオクチルオキシ基であり、さらに好ましくは、メトキシ基、ブトキシ基、又はヘキシルオキシ基である。さらに好ましくは炭素数3以上8以下の直鎖状アルコキシ基であり、ブトキシ基、又はヘキシルオキシ基が好ましい。
における炭素数1以上20以下の分岐状アルキル基として具体的には、イソプロピル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、イソペンチル基、tert-ペンチル基、1−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、1−メチルヘキシル基、tert-オクチル基、1−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、2−プロピルペンチル基、2,2−ジメチルヘキシル基、2―メチルオクチル基、2,2−ジメチルへプチル基、2,2−ジメチルオクチル基、2,3−ジメチルオクチル基、2,6−ジメチル−4−へプチル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、1−メチルデシル基、2−メチルデシル基、2,2−ジメチルデシル基、2,3−ジメチルデシル基、2,2ジエチルデシル基、1−ヘキシルへプチル基、1−メチルヘキサデシル基、又は1,1−ジメチルヘキサデシル基であり、好ましくは炭素数3以上12以下の分岐状アルキル基であり、具体的にはイソプロピル基、tert-ブチル基、2−メチルヘキシル基、2,2-ジメチルヘキシル基、2−メチルオクチル基、2,2-ジメチルオクチル基、2,3−ジメチルオクチル基、2−メチルデシル基、2,2-ジメチルデシル基、又は2,3−ジメチルデシル基であり、好ましくは、tert-ブチル基、2,2-ジメチルヘキシル基、2−メチルオクチル基、2,2-ジメチルオクチル基、2,3−ジメチルオクチル基、又は2,2−ジメチルデシル基である。さらに好ましくは炭素数3以上8以下の分岐状アルキル基であり、tert-ブチル基、又は2,2-ジメチルヘキシル基、が好ましい。
における炭素数1以上20以下の分岐状アルコキシ基として具体的には、イソプロポキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、tert-ブトキシ基、3,3−ジメチルブチルオキシ基、2−エチルブチルオキシ基、2−メチルヘキシルオキシ基、2,2−ジメチルヘキシルオキシ基、2−メチルオクチルオキシ基、2,2−ジメチルオクチルオキシ基、2,3−ジメチルオクチルオキシ基、2−メチルデシルオキシ基、2,2−ジメチルデシルオキシ基、2,3−ジメチルデシルオキシ基、2−メチルドデシル基、2−メチルテトラデシル基、2−メチルヘキサデシル基、又は2−メチルオクタデシル基、好ましくは炭素数3以上12以下の分岐状アルコキシ基であり、具体的にはイソプロポキシ基、tert-ブトキシ基、2−メチルヘキシルオキシ基、2,2-ジメチルヘキシルオキシ基、2−メチルオクチルオキシ基、2,2-ジメチルオクチルオキシ基、2,3−ジメチルオクチルオキシ基、2−メチルデシルオキシ基、2,2−ジメチルデシルオキシ基、又は2,3−ジメチルデシルオキシ基であり、さらに好ましくは、tert-ブトキシ基、2−メチルオクチルオキシ基、2,2-ジメチルオクチルオキシ基、又は2,3−ジメチルデシルオキシ基である。さらに好ましくは炭素数3以上8以下の分岐状アルコキシ基であり、tert-ブトキシ基、又はイソプロポキシ基が好ましい。
特に、前記一般式(I)のRが、炭素数3以上20以下の直鎖状アルキル基、又は炭素数3以上20以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上20以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上20以下の分岐状アルコキシ基であり、且つRが、炭素数3以上8以下の直鎖状アルキル基、炭素数3以上8以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上8以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上8以下の分岐状アルコキシ基であることが好ましく、これによってハロゲン系の有機溶媒だけでなく、非ハロゲン系の有機溶媒にも溶解性が良好となる。
前記構造を有するチアゾロチアゾール誘導体の製造が容易になったり、精製が容易で高純度のものを容易に得やすく、また前記構造を有するチアゾロチアゾール誘導体を用いて、例えば電荷輸送材料を製造することが容易になる。
なお、本実施形態において溶解とは、一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体を有機溶剤に添加し、目視により結晶が確認できなくなった状態を指す。また、溶解性が良好であるとは、有機溶剤の沸点において溶解した状態を示す。
一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体を溶解する有機溶剤としては、一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体を溶解するものであれば如何なるものでも使用する。例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、トルエン、キシレン、メシチレン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の通常の有機溶剤、あるいは下記のハロゲン化有機溶剤を単独あるいは2種以上混合して用いる。
ハロゲン化有機溶剤としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子などのハロゲン原子を1個以上有する炭化水素系化合物、芳香族炭化水素系化合物であり、沸点が30℃以上300℃以下の範囲であることが好ましい。より好ましくは沸点が50℃以上200℃以下の範囲であるハロゲン原子を1個以上有する炭化水素系化合物、芳香族炭化水素系化合物である。
ハロゲン化有機溶剤の具体例としては、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロルエチレン、などのハロゲン化炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、クロロメチルベンゼン、o−クロロトルエン、o−,p−ジクロロトルエン、トリクロロトルエン、などのハロゲン化芳香族炭化水素などである。
一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体は、例えば下記のようにして合成されるがこれに限定されるものではない。
(1)チアゾロチアゾール部位に隣接するチオフェンの5位をハロゲン化した後、アルキル基又はアルコキシ基置換フェニルボロン酸又はピナコールボロン類と前述したハロゲン体との鈴木反応により合成される。
(2)アルキル又はアルコキシ基置換臭化フェニルとチオフェンボロン酸との鈴木反応からアルキル又はアルコキシ基置換フェニルチオフェンを合成した後、このアルキル又はアルコキシ基置換フェニルチオフェンチオフェンの5位をホルミル化し、次いでルベアン酸等との環化反応により合成される。
(2)の合成法は例えば、特開平2006−206503号公報に記載されている方法であるが、この方法を用いた場合、反応中間化合物であるホルミル化合物の安定性が乏しく、特に高温、具体的には、200℃以上の温度条件で反応中に分解してしまうこと、さらに反応生成物の溶解性が乏しいために精製が困難となる。また、反応中間化合物であるホルミル化合物が反応の際に分解してしまうために、原料回収が困難となることや、低収率で行う反応であることからコストアップにもつながる。
一方、(1)の反応では、先にチオフェン含有チアゾロチアゾール骨格を形成した後、チオフェンの5位をハロゲン化して、さらにアルキル又はアルコキシフェニルボロン酸又はピナコールボロン類との鈴木反応から末端の置換基を導入する手法により、各段階において、精製され、化学的に安定であり、反応の収率も良い。
チアゾロチアゾール誘導体の製造方法について具体的に説明する。実施の形態においては、例えば、J.R.Johnson,D.H.Rotenberg,and R.Ketcham,J.Am.Chem.Soc.,vol92,4046 (1970)に記載されている方法のようにルベアン酸と下記一般式(II−1)で示されるチオフェンアルデヒド誘導体とを環化反応させることにより、チオフェン含有チアゾロチアゾール〔下記一般式(III−1)〕を合成し、次いで、公知の方法であるN-ブロモスクシンイミド(以下、NBSと称する。)などによりハロゲン化して下記一般式(IV−1)で示されるハロゲン化合物を合成し、さらにこれを下記一般式(V−1)で示される置換フェニルボロン酸又は置換フェニルピナコールボロンとパラジウム触媒による鈴木反応でカップリング反応を行うことにより、チアゾロチアゾール誘導体〔一般式(I)〕を合成する。
一般式(II−1)におけるR、及び一般式(III−1)におけるRは、いずれも一般式(I)のRと同義である。
一般式(IV−1)において、Rは上記一般式(I)のRと同義である。また、Xは臭素原子又はヨウ素原子を表す。
一般式(V−1)において、Rは上記一般式(I−1)のRと同義である。また、Gはボロン酸基、もしくはホウ酸エステル基類を表す。
ホウ酸エステル基類としては、例えば以下に示すものが試薬の入手性の観点から好適に用いられる。
具体的には、ホウ酸エステル基類としては、例えばホウ酸ピナコレートエステル基、ホウ酸1,3-プロパンジオールエステル基、ホウ酸ネオペンチルグリコールエステル基が挙げられる。
以下、具体的化合物のいくつかについて合成例を示すが、他の化合物についても合成される。また、合成法はこれらに限定されるものではない。
目的物の同定には、H−NMRスペクトル(H−NMR、溶媒:CDCl、VARIAN株式会社製、UNITY−300、300MHz)と、IRスペクトル(KBr錠剤法にてフーリェ変換赤外分光光度計(株式会社 堀場製作所、FT−730、分解能4cm−1))を用いた。
一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体の具体的化合物を以下に示すが、これらに限定されるものではない。
<有機半導体トランジスタ>
本実施形態の有機半導体トランジスタは、複数の電極と、前記一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体を少なくとも1種含有する有機半導体層と、を備える。この構成に該当するものであれば、その他の構成は特に限定されない。
以下、図を参照しつつ、より詳細に説明するが、これに限定されない。
図1、図2、図3及び図4は、本実施形態の有機半導体トランジスタの一例の構成を説明する断面図である。ここで、図1、図2及び図3は、電界効果型(Field Effect Transistor)の有機半導体トランジスタについて示したものである。また、図4は、静電誘導型(Static Induction Transitor)の有機半導体トランジスタについて示したものである。
図1、図2及び図3に示す電界効果型の有機半導体トランジスタは、離間して設けられたソース電極2及びドレイン電極3と、ソース電極2及びドレイン電極3の双方に接する有機半導体層4と、ソース電極2及びドレイン電極3の双方から離間したゲート電極5と、有機半導体層4とゲート電極5とに挟まれて設けた絶縁層6と、を備える。
電界効果型の有機半導体トランジスタは、現在広く用いられているトランジスタの一形態であり、高速なスイッチング動作、製造方法の簡易性、高集積化への適性、が利点として挙げられる。
図1、図2及び図3に示す電界効果型の有機半導体トランジスタは、ゲート電極5に印加される電圧によってソース電極2からドレイン電極3に流れる電流を制御する。
図1に示す有機半導体トランジスタは、基板1上にゲート電極5を備え、ゲート電極5の上に更に絶縁層6を備える。絶縁層6上には、離間して形成したソース電極2とドレイン電極3とを備える。ソース電極2及びドレイン電極3から露出する絶縁層6は、有機半導体層4で覆われる。
図2に示す有機半導体トランジスタは、絶縁層6上にソース電極2又はドレイン電極3のどちらか一方が形成され、絶縁層6上に形成されたソース電極2又はドレイン電極3及び絶縁層6を覆うように有機半導体層4が形成され、有機半導体層4を挟むようにして、形成されていないソース電極2又はドレイン電極3のいずれか一方が有機半導体層4上に形成される。
図3に示す有機半導体トランジスタは、絶縁層6の上に有機半導体層4が形成され、有機半導体層上にソース電極2及びドレイン電極3が離間して形成される。
図4に示す静電誘導型のトランジスタ(Static Induction Transitor)は、対向して設けられたソース電極2及びドレイン電極3と、ソース電極2及びドレイン電極3の双方に接する有機半導体層4と、ソース電極2及びドレイン電極3の双方から離間したゲート電極5と、を有している。すなわち、基板1上にソース電極2と有機半導体層4及びドレイン電極3をこの順に有し、有機半導体層4内に複数のゲート電極5を有している。ゲート電極5は、紙面の手前から奥への方向に、ソース電極2及びドレイン電極3の双方と平行になるように配置され、各々のゲート電極5同士も相互に平行となるように設けられている。
図1、図2、図3及び図4に示す有機半導体トランジスタ素子においては、ゲート電極5に印加される電圧によってソース電極2からドレイン電極3に流れる電流が制御される。
各電極に用いられる材料としては、効率よく電荷注入するための材料であり、金属、金属酸化物、導電性高分子、炭素及びグラファイト等が使用される。
電極に用いる金属としてはマグネシウム、アルミニウム、金、銀、銅、白金、クロム、タンタル、インジウム、パラジウム、リチウム、カルシウム及びこれらの合金が挙げられる。金属酸化物としては、酸化リチウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化スズインジウム、酸化スズ、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化インジウム亜鉛酸化スズインジウム(ITO)、酸化スズ(NESA)、酸化亜鉛、酸化インジウム亜鉛等の金属酸化膜があげられる。
電極に用いる導電性高分子としては、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリチオフェン誘導体、ポリピロール、ポリピリジン、ポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸の錯体等があげられる。
なお、本実施の形態において、導電性とは、体積抵抗率で10Ωcm以下の範囲を意味する。一方、絶縁性とは、体積抵抗率で1014Ωcm以上の範囲を意味する。
なお、体積抵抗率の測定は、JIS−K−6911(1995)に準じて、円形電極(三菱油化(株)製ハイレスターIPのURプローブ:円柱状電極の外径Φ16mm、リング状電極部の内径Φ30mm、外径Φ40mm)を用い、22℃/55%RH環境下、電圧100V印加し、印加後5sec後の電流値をアドバンテスト製、微小電流計R8340Aを用いることにより測定し、その電流値により、体積抵抗から、体積抵抗率を求める。
ドレイン電極3及びソース電極2に用いる材料のイオン化ポテンシャルと、有機半導体層4に用いる一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体のイオン化ポテンシャルの差は、電荷注入特性の観点から、1.0eV以内であることが好ましく、特に0.5ev以内であることがさらに好ましい。
これら電極と一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体のイオン化ポテンシャルの差を考慮すると、電極材料としては、Auを用いることが好ましい。
なお、導電性を有する基板を用いた場合、例えば、高濃度にドープされたシリコン基板は、その基板をゲート電極として兼ねることもできる。
電極の形成方法としては、上記原料を蒸着法やスパッタ等の方法によって薄膜を形成し、この薄膜を公知のフォトリソグラフ法やリフトオフ法によって成形する方法、アルミニウムなどを熱転写する方法、インクジット等によりレジスト層を形成し、このレジスト層をエッチングする方法がある。また導電性高分子を溶媒に溶解し、この溶液をインクジット等によりパターニングしてもよい。
ソース電極2及びドレイン電極3の膜厚としては、特に限定するものではないが、一般に数nm以上数百μm以下の範囲であることが好ましく、より好適には1nm以上100μm以下であり、さらに好適には10nm以上10μm以下である。
ソース電極2からドレイン電極3までの距離(チャンネル長)は、一般には数百nm以上数mm以下の範囲が好ましく、さらに好適には1μm以上1mm以下である。
絶縁層6としては、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化タンタル、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化タンタル、酸化スズ、酸化バナジウム、チタン酸バリウムストロンチウム等の無機物、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリススチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレンブタジエン共重合体、塩化ビニルデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコン樹脂等の有機絶縁高分子等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
無機物の絶縁層の形成方法としては、例えば、真空蒸着法、分子線エピタキシャル成長法、イオンクラスタービーム法、低エネルギービーム法、イオンプレーティング法、CVD法、スパッタリング法、大気圧プラズマ法などのドライプロセス、さらには、スプレー塗布法、スピン塗布法、ブレード塗布法、浸漬塗布法、キャスト法、ロール塗布法、バー塗布法、ダイ塗布法、エアーナイフ法、インクジェット法などの塗布方法のウェットプロセスが挙げられ、使用する材料及び素子の特性に応じて選択して採用される。
有機絶縁高分子を用いた絶縁層の形成方法は、上記ウェットプロセスを用いることが好ましい。
絶縁層6の膜厚としては、特に限定するものではないが、一般に数nm以上数百μm以下の範囲であることが好ましく、より好適には、1nm以上100μm以下であり、さらに好適には10nm以上10μm以下である。
また、絶縁層6の有機半導体層4と接する界面は、例えば、ヘキサメチルジシラザン、オクタデシルトリメトキシシラン、オクタデシルトリクロロシラン、オクチルトリクロロシラン等のシラン化合物で処理されてもよく、有機絶縁層の場合は、ラビング処理されていてもよい。
基板1としては、リン等を高濃度にドープしたシリコン単結晶やガラス、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリススチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレンブタジエン共重合体、塩化ビニルデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコン樹脂等のプラスチック基板等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
特に、電子ペーパー又はデジタルペーパーや携帯電子機器に用いられる電子回路に本実施形態の有機半導体トランジスタを用いる場合、基板1としては、可撓性がある基板を用いることが望ましい。特に曲げ弾性率が1000MPa以上である基板を用いることにより可撓性がある表示素子の駆動回路や電子回路が作製される。
有機半導体層4を形成する方法としては、スピン塗布法、キャステング法、浸漬塗布法、ダイ塗布法、ロール塗布法、バー塗布法、インクジェット法など、ウェットプロセスによる各印刷手法が用いられる。
上述の通り、一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体は、有機溶媒に対して優れた溶解性を示すため、これらを溶解した溶液を用いて有機半導体層を形成するウェットプロセスは、一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体を含有する有機半導体の形成方法として好適である。
塗布液の溶媒としては、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノールなどのアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサンノンなどのケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒、ヘキサン、オクタン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、工面などの炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン、o-ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル、メトキシアセトニトリル、グルタロジニトリル、ベンソニトリルなどのニトリル系溶媒、ジメチルスルフォキサイド、スルフォラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどの非プロトン性極性溶媒などが挙げられるが、これに限定するものではない。また、これら溶媒を単独でも複数種併用してもよい。
有機半導体層4の膜厚としては、特に限定するものではないが、一般に数nm以上数百μm以下の範囲が好ましく、より好適には1nm以上100μm以下であり、さらに好適には5nm以上10μm以下である。
また、有機半導体層4はドーピング処理されてもよい。なお、ドーパトントとしてドナー性ドーパント、アクセプター性ドーパントのいずれも使用され得る。
ドナー性ドーパントとしては、有機半導体層4の有機化合物に電子を供与する機能を有する化合物であれば好ましく用いられる。ドナー性ドーパントとしては、例えば、Li、Na、K、Rb、Cs等のアルカリ金属、Ca、Sr、Baなどのアルカリ土類金属、Y、La、Ce、Pr,Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Ybなどの希土類金属、アンモニウムイオンなどが挙げられる。
アクセプター性ドーパントとしては、有機半導体層4の有機化合物に電子を取り去る機能を有する化合物であれば好ましく用いられる。アクセプター性ドーパントとしては、例えば、Cl、Br、I、ICl、ICl、IBrなどのハロゲン化合物、PF、AsF、SbF、BF、BF、SOなどのルイス酸、HF、HCl、HNO、HSOなどのプロトン三、酢酸、ギ酸、アミノ酸などの有機酸、FeCl、TiCl、HfClなどの遷移金属化合物、Cl、Br、I、ClO−、スルホン酸アニオンなどの電解質アニオン、テトラシアノエチレン、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン、11,11,12,12−テトラシアノナフト−2,6−キノジメタン、2,5−ジフルオロ−7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン、テトラフルオロテトラシアノキノジメタンなども有機化合物などが挙げられる。
さらに水分や酸素による有機半導体トランジスタの劣化を防ぐために保護層を設けてもよい。具体的な保護層の材料としては、In、Sn、Pb、Au、Cu、Ag、Al等の金属、MgO、SiO、TiO等の金属酸化物、ポリエチレン樹脂、ポリウレア樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂が挙げられる。保護層の形成には、真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマ重合法、CVD法、コーティング法が適用される。
本実施形態の有機半導体トランジスタは、一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体を有機半導体層に用いる。この一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体は、上記理由から、電子デバイスの作製で一般に用いられる有機溶媒に対して優れた溶解性を示す。よって、一般式(I)で表されるチアゾロチアゾール誘導体を有機半導体層に適用すると、ウェットプロセスによる有機半導体層の製造を可能とする。これにより、スパッタリングなどの層形成方法に比べて安価な装置で有機半導体層が形成され、またデバイスの大面積化も容易となる。更に、ウェットプロセスにより形成した一般式(I)を含む有機半導体層では、ひび割れや亀裂や欠けなど成膜での故障が抑えられ、結果、電気特性が経時的に安定した有機半導体トランジスタが提供される。
なお、本実施形態の有機半導体トランジスタを用いた電子デバイスを作製する場合には、基板上に、1個以上の本実施形態の有機半導体トランジスタを搭載した構成(半導体装置)として利用することができ、この半導体装置に、さらに他の素子や回路等を組み合わせることにより所望の電子デバイスが作製される。
以下、実施例によって本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ここで、目的物の同定には、1H−NMRスペクトル(1H−NMR、溶媒:CDCl、VARIAN株式会社製、UNITY-300、300MHz)と、IRスペクトル(KBr錠剤法にてフーリェ変換赤外分光光度計(株式会社 堀場製作所、FT-730、分解能4cm−1))を用いた。
〔実施例1〕
<化合物III−aの合成>
200ml三口フラスコにルベアン酸5.3g(45mmol)、2−チオフェンアルデヒド20g(180mmol)を加え、ジメチルホルムアミド(以下、DMFと称する)100mlに溶解させた。これを150℃で5時間磁気撹拌した後、25℃まで冷却した。この反応液を純水1Lが入った2Lビーカーに加え、30分25℃で磁気撹拌した。撹拌終了後、析出した結晶を吸引ろ過によりろ取して、純水1Lで洗浄した。得られた結晶をさらにメタノール100mlで洗浄して、60℃で15時間真空乾燥させた。乾燥後結晶をテトラヒドロフラン(以下、THFと称する) 100mlに溶解させ、シリカゲルショートカラムを行うことでIII−aを6.4g得た。H−NMR、及びIRにより目的物と矛盾しないことを確認した。
<化合物IV−aの合成>
窒素雰囲気下、500ml三口フラスコに化合物III−aを4.5g(15mmol)、NBS8.0g(45mmol)を入れ、DMF200mlに溶解させた。これを60℃で7時間磁気撹拌して反応を完結させた。25℃まで冷却後、この反応液を純水1Lが入った2Lビーカーに加え、30分25℃で磁気撹拌した。撹拌終了後、析出した結晶を吸引ろ過によりろ取して、純水1Lで洗浄した。60℃で15時間真空乾燥した後、結晶をN−メチルピロリドン(以下、NMPと称する。)から2度再結晶して黄色結晶の化合物IV−a 3.3gを得た。H−NMR、IRにより目的物と矛盾しないことを確認した。
<例示化合物1の合成>
窒素雰囲気下、300ml三口フラスコにテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)0.23g(0.20mmol)をNMP100mlに溶解させた。これに化合物IV−a 1.84g(4.0mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液8.0ml、4−n−ブチルフェニルボロン酸1.56g(8.8mmol)の順に加え、オイルバス220℃で5時間磁気還流撹拌した。H−NMRで反応完結を確認後、25℃まで冷却し、この反応液を2Lビーカー(純水1L)にあけ、30分25℃で磁気撹拌した。撹拌終了後、析出した結晶を吸引ろ過によりろ取して、純水1Lで洗浄した。得られた結晶をさらにメタノール100ml、トルエン100mlで洗浄して、60℃で15時間真空乾燥させた。この結晶にNMP 150ml加え再結晶して、さらに昇華精製することによりオレンジ色結晶の例示化合物1を1.0g得た。H−NMR、IRにより目的物と矛盾しないことを確認した。
<有機半導体トランジスタの作製>
電気抵抗率0.007Ω・cmのシリコン基板をゲート電極として兼ね、その上に、厚さ200nmの熱SiO膜を形成し絶縁膜とした。
絶縁膜の上に、チタンを蒸着により膜厚が5nm、金を蒸着により膜厚が100nmとなるように順次成膜し、フォトリソグラフィによりパターンニングを行い、ソース電極及びドレイン電極を形成した。ソース電極からドレイン電極までのチャンネル長は25μm、チャンネル幅は1mmとした。
次に、電子工業用アセトン中で2分間超音波洗浄、電子工業用2−プロパノール中で2分間超音波洗浄し、乾燥窒素で乾燥させた後、UV−オゾン照射を15分間行い、表面を洗浄した。
電子工業用トルエンに、例示化合物1を0.4質量%で溶解させ、この溶液を上記洗浄したシリコン基板上にドロップ法で塗布し、自然乾燥した後、窒素雰囲気下、100℃で1分間加熱し有機半導体層を形成し、有機半導体トランジスタを作製した。得られた有機半導体層の厚さは、85nmであった。
以上のように作製した有機半導体トランジスタは、p型トランジスタとして特性を示した。
<電荷移動度の測定>
得られたトランジスタは、電流−電圧特性の飽和領域から電荷移動度を求めた。更に、トランジスタを25℃で保存し、1ヶ月経過後に再度、トランジスタ特性を評価し電荷移動度を測定した。結果を表1に示す。
<成膜性>
上記形成した有機半導体層の表面について、ひび割れや亀裂や欠けなどの欠陥の発生を1mm×1mmの範囲で光学顕微鏡によって観察した。結果を表1に示す。評価基準は以下の通りである。また、溶媒をトルエンからテトラヒドロフランに代えたときの成膜性についても評価した。
−成膜性の評価基準−
拡大鏡を用いて判断し、以下の評価基準に基づいて評価した。
○:全面的に膜で覆われており、良好
△:部分的に膜で覆われていない部分あり
×:膜で覆われていない部分が多数有り
〔実施例2〕
<例示化合物11の合成>
窒素雰囲気下、300ml三口フラスコにテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)0.14g(0.12mmol)をNMP100mlに溶解させた。これに化合物IV−a 1.85g(4.0mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液8.0ml、4−n−ブトキシフェニルボロン酸1.71g(8.8mmol)の順に加え、オイルバス220℃で4時間磁気還流撹拌した。H−NMRで反応完結を確認後、25℃まで冷却し、この反応液を純水1Lが入った2Lビーカーに加え、20分25℃で磁気撹拌した。撹拌終了後、析出した結晶を吸引ろ過によりろ取して、純水1Lで洗浄した。得られた結晶をさらにメタノール200ml、トルエン250mlで洗浄して、60℃で15時間真空乾燥させた。この結晶にNMPを150ml加え再結晶して、さらに昇華精製することでオレンジ色結晶の例示化合物11を1.0g得た。H−NMR、IRにより目的物と矛盾しないことを確認した。
<有機半導体トランジスタの作製及び評価>
例示化合物1に代えて、例示化合物11を用いた以外は実施例1と同様にして有機半導体トランジスタを作製し、評価した。
〔実施例3〕
<化合物III−bの合成>
1L三口フラスコにルベアン酸18g(150mmol)、3−メチルチオフェン−2−アルデヒド75g(600mmol)を加え、DMF350mlに溶解させた。これをオイルバス150℃で5時間磁気撹拌した後、25℃まで冷却した。この反応液を純水1Lが入った2Lビーカーに加え、30分25℃で磁気撹拌した。撹拌終了後、析出した結晶を吸引ろ過によりろ取して、純水1Lで洗浄した。べたついた黒色の結晶にトルエン100ml、メタノール200mlを加え10分間超音波磁気撹拌することで洗浄した。洗浄した結晶を吸引ろ過によりろ取して粗結晶を34g得た。さらに、メタノール200mlで洗浄して、60℃で15時間真空乾燥させた。乾燥後結晶をモノクロロベンゼン500mlに溶解させ、シリカゲルショートカラムを行うことで化合物III−bを19g得た。H−NMR、IRより目的物と矛盾しないことを確認した。
<化合物IV−bの合成>
窒素雰囲気下、1L三口フラスコに化合物III−bを19g(57mmol)、NBS23g(129mmol)を入れ、DMF500mlに溶解させた。これを60℃で4時間磁気撹拌して反応を完結させた。25℃まで冷却後、この反応液を純水1Lが入った2Lビーカーに加え、30分間10℃で磁気撹拌した。撹拌終了後、析出した結晶を吸引ろ過によりろ取して、純水1L、メタノール200mlで洗浄した。60℃で15時間真空乾燥した後、結晶をNMP300mlで2度再結晶して黄色結晶の化合物IV−bを21g得た。H−NMR、IRより目的物と矛盾しないことを確認した。
<例示化合物7の合成>
窒素雰囲気下、300ml三口フラスコにテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)0.16g(0.14mmol)をNMP100mlに溶解させた。これに化合物IV−b 2.2g(4.5mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液9.0ml、4−n−ブチルフェニルボロン酸1.78g(10mmol)の順に加え、オイルバス220℃で6時間磁気還流撹拌した。H−NMRで反応完結を確認後、25℃まで冷却し、この反応液を純水500mlが入った1Lビーカーに加え、30分25℃で磁気撹拌した。撹拌終了後、析出した結晶を吸引ろ過によりろ取して、純水300mlで洗浄した。得られた結晶をさらにメタノール200ml、ヘキサン100mlで洗浄して、60℃で15時間真空乾燥させた。この結晶をTHF200ml/トルエン100mlに加熱溶解させ、シリカゲルショートカラムを行った。次いでトルエン300mlで再結晶してオレンジ色結晶の例示化合物7を0.70g得た。H−NMR、IRにより目的物と矛盾しないことを確認した。
<有機半導体トランジスタの作製及び評価>
例示化合物1に代えて、例示化合物7を用いた以外は実施例1と同様にして有機半導体トランジスタを作製し、評価した。
〔実施例4〕
<化合物V−aの合成>
窒素雰囲気下、−80℃に冷却された100ml三口フラスコへ1.6Mのn-ブチルリチウム/ヘキサン溶液を10ml(16mmol)加えた。これを−80℃に冷却後、滴下漏斗より−60℃を保ったままTHF10mlを滴下した。次いで、滴下漏斗より−60℃を保ったまま1−ブロモ−4−n−オクチルベンゼン3.1g(16mmol)を滴下した。これを−40℃で1時間撹拌した後、ホウ酸トリメチル2.3g(22mmol)/THF(10ml)溶液を滴下漏斗より−40℃を保ったまま加えた。その後、ゆっくり2時間かけて10℃まで昇温した後、0℃で10%HCl水溶液50mlを加え、トルエン100mlで抽出した。これを純水100mlで3回洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させた。トルエンを減圧下、留去して残留物を3.3g得た。さらにこの残留物を純水100ml/ヘキサン100mlの混合液で洗浄することで4−n−オクチルフェニルボロン酸である化合物V−aを2.0g得た。H−NMR、IRより目的物と矛盾しないことを確認した。
<例示化合物4の合成>
窒素雰囲気下、300ml三口フラスコにテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)0.11g(0.10mmol)をNMP100mlに溶解させた。これに化合物IV−a 1.4g(3.0mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液9.0ml、4−n−オクチルフェニルボロン酸(化合物V−a) 1.4g(6.0mmol)の順に加え、オイルバス200℃で5時間磁気還流撹拌した。H−NMRで反応完結を確認後、25℃まで冷却し、この反応液を純水1Lが入った2Lビーカーに加え、20分25℃で磁気撹拌した。撹拌終了後、析出した結晶を吸引ろ過によりろ取して、純水300mlで洗浄した。得られた結晶をさらにメタノール200ml、トルエン100mlで洗浄して、60℃で15時間真空乾燥させた。この結晶をNMP200mlを用いて再結晶して次いで昇華精製を行うことで、オレンジ色結晶の例示化合物4を0.60g得た。H−NMR、IRにより目的物と矛盾しないことを確認した。
<有機半導体トランジスタの作製及び評価>
例示化合物1に代えて、例示化合物4を用いた以外は実施例1と同様にして有機半導体トランジスタを作製し、評価した。
〔実施例5〕
<化合物V−bの合成>
窒素雰囲気下、−80℃に冷却された200ml三口フラスコへ1.6Mのn-ブチルリチウム/ヘキサン溶液を20ml(32mmol)加えた。これを−80℃に冷却後、滴下漏斗より−60℃を保ったままTHF20ml滴下した。次いで、滴下漏斗より−60℃を保ったまま1−ブロモ−4−n−ドデシルベンゼン10g(32mmol)を滴下した。これを−40℃で1時間撹拌した後、ホウ酸トリメチル4.5g(43mmol)/THF(10ml)溶液を滴下漏斗より−40℃に保ったまま加えた。その後、ゆっくり2時間かけて10℃まで昇温した後、0℃で10%HCl水溶液50mlを加え、トルエン100mlで抽出した。これを純水100mlで3回洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させた。トルエンを減圧下、留去して残留物を得た。さらにこの残留物を純水100ml/ヘキサン100mlの混合液で洗浄することで4−n−ドデシルフェニルボロン酸である化合物V−bを1.8g得た。H−NMR、IRより目的物と矛盾しないことを確認した。
窒素雰囲気下、300ml三口フラスコにテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)0.10g(0.080mmol)をNMP100mlに溶解させた。これに化合物IV−a 1.2g(2.5mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液6.0ml、4−n−ドデシルフェニルボロン酸である化合物V−b 1.5g(5.0mmol)の順に加え、オイルバス220℃で5時間磁気還流撹拌した。H−NMRで反応完結を確認後、25℃まで冷却し、この反応液を純水400mlが入った1Lビーカーに加え、30分25℃で磁気撹拌した。撹拌終了後、析出した結晶を吸引ろ過によりろ取して、純水300mlで洗浄した。得られた結晶をさらにメタノール200ml、トルエン100mlで洗浄して、60℃で15時間真空乾燥させた。この結晶をNMP200mlから2回再結晶して次いで昇華精製を行うことで、オレンジ色結晶の例示化合物5を0.13g得た。H−NMR、IRにより目的物と矛盾しないことを確認した。
<有機半導体トランジスタの作製及び評価>
例示化合物1に代えて、例示化合物5を用いた以外は実施例1と同様にして有機半導体トランジスタを作製し、評価した。
〔実施例6〕
<化合物VI−aの合成>
500ml四口フラスコに3−n−オクチルチオフェン60g(305mmol)、DMF100mlに溶解させた。この溶液を5℃まで冷却し、N−ブロモコハク酸イミド(以下、NBSと称する)55g(310mmol)/DMF50mlに予め溶解させた溶液を等圧滴下ロートより5分かけて滴下した。その後、25℃で1時間磁気撹拌した後、純水500mlが入った1Lビーカーに加え、25℃で20分磁気撹拌した。この溶液へ酢酸エチル300mlを加え、25℃で10分磁気撹拌した。酢酸エチル層を分液し、純水300mlで3回洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過、減圧下溶媒留去して黄色油状物83gを得た。これを真空蒸留(1〜3mmHg、120〜130℃)して淡黄色油状物(化合物VI−a)76g(収率93%)を得た。
<化合物VI−bの合成>
充分乾燥させた500ml四口フラスコに窒素雰囲気下、マグネシウム9.1g(374mmol)、THF100mlを入れた。ここに、ヨウ素粒状物を3粒入れ、マグネシウム表面を活性化させた。続いて、60℃まで加熱し、化合物VI−a100g(363mmol)/THF50ml溶液を反応の進行と共に滴下した。滴下終了後、マグネシウムがなくなるまで還流撹拌し、40℃まで冷却した。この溶液へ、あらかじめ水素化カルシウムで乾燥させたDMF30mlを10分かけて滴下し、その後30分、50℃で磁気撹拌した。反応終了後5℃まで冷却し、10%塩酸400mlと、トルエン300mlとが入っている1Lビーカー中に入れた。これを25℃で30分磁気撹拌した後、トルエン層を分液して純水300mlで3回洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下溶媒を留去して、赤色油状物94gを得た。これを真空蒸留(1〜3mmHg、140〜150℃)して黄色油状物(化合物VI−b)52g(収率64%)を得た。H−NMR、IRにより目的物と矛盾しないことを確認した。
<化合物VI−cの合成>
300ml四口フラスコにルベアン酸8.0g(67mmol)、化合物VI−b 60g(267mmol)を加え、ジメチルホルムアミド60mlに溶解させた。これを150℃で4時間磁気撹拌した後、25℃まで冷却した。この反応液を純水300mlの入った1Lビーカーに加え、30分25℃で磁気撹拌した。さらにトルエン300mlを加え10分磁気撹拌した後、トルエン層を分液して純水300mlで3回洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下溶媒を留去して、茶色油状物を得た。これに、メタノール200mlを加えデカンテーションにより、原料を除いた。残渣にヘキサン200mlを加え、5℃まで冷却することで結晶化させた。これを吸引ろ過でろ取して、その残渣をメタノール100mlでかけ洗いして、オレンジ色結晶(化合物VI−c)12g(収率38%)を得た。H−NMR、IRにより目的物と矛盾しないことを確認した。
<化合物VI−dの合成>
窒素雰囲気下、500ml三口フラスコに化合物VI−cを12g(23mmol)、NBS8.9g(50mmol)を入れ、DMF200mlに溶解させた。これを40℃で1時間磁気撹拌して反応を完結させた。25℃まで冷却後、この反応液を純水500mlの入った2Lビーカーに加え、30分5℃で磁気撹拌した。撹拌終了後、析出した結晶を吸引ろ過によりろ取して、純水1Lで洗浄した。次いでメタノール100mlで洗浄した後、60℃で15時間真空乾燥させオレンジ色結晶(化合物VI−d)12.2g(収率76%)を得た。H−NMR、IRにより目的物と矛盾しないことを確認した。
<例示化合物25の合成>
窒素雰囲気下、200ml三口フラスコにテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)0.10g(0.090mmol)をTHF60mlに溶解させた。これに化合物VI−d2.06g(3.0mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液7.0ml、4−n−ブチルフェニルボロン酸1.18g(6.6mmol)の順に加え、8時間磁気還流撹拌した。H−NMRで反応完結を確認後、25℃まで冷却し、この反応液を5%塩酸水溶液80mlと、トルエン200mlとが入った1Lビーカーに加え、30分25℃で磁気撹拌した。トルエン層を分液して、純水200mlで3回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。ろ過、減圧下溶媒を留去して赤色油状物2.8gを得た。シリカゲルろ過カラムでパラジウムを除いた後、メタノール50ml、ヘキサン20mlで洗浄、次いでヘキサン100mlで再結晶した。15時間真空乾燥させた。オレンジ色結晶の例示化合物25を1.8g(収率:78%)得た。H−NMR、IRにより目的物と矛盾しないことを確認した。
<有機半導体トランジスタの作製及び評価>
例示化合物1に代えて、例示化合物25を用いた以外は実施例1と同様にして有機半導体トランジスタを作製し、評価した。
〔実施例7〕
<例示化合物27の合成>
窒素雰囲気下、200ml三口フラスコにテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)0.090g(0.080mmol)をTHF50mlに溶解させた。これに化合物VI−d 1.72g(2.5mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液6.0ml、V−a 1.23g(5.3mmol)の順に加え、11時間磁気還流撹拌した。H−NMRで反応完結を確認後、25℃まで冷却し、この反応液を5%塩酸水溶液100mlと、トルエン200mlとが入った1Lビーカーに加え、30分25℃で磁気撹拌した。トルエン層を分液して、純水200mlで3回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。ろ過後、減圧下溶媒を留去して赤色固体物2.8gを得た。トルエンとヘキサンとの混合溶剤(混合質量比1:5)からシリカゲルカラム精製し、次いでエタノールとヘキサンとの混合溶剤(混合質量比1:1)から再結晶して、15時間真空乾燥させることで、オレンジ色結晶の例示化合物27を0.7g(収率:30%)得た。H−NMR、IRにより目的物と矛盾しないことを確認した。
<有機半導体トランジスタの作製及び評価>
例示化合物1に代えて、例示化合物27を用いた以外は実施例1と同様にして有機半導体トランジスタを作製し、評価した。
〔実施例8〕
<例示化合物28の合成>
窒素雰囲気下、200ml三口フラスコにテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)0.090g(0.080mmol)をTHF50mlに溶解させた。これに化合物VI−d 1.72g(2.5mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液6.0ml、V−b1.52g(5.3mmol)の順に加え、12時間磁気還流撹拌した。H−NMRで反応完結を確認後、25℃まで冷却し、この反応液を5%塩酸水溶液100mlと、トルエン200mlとが入った1Lビーカーに加え、30分25℃で磁気撹拌した。トルエン層を分液して、純水200mlで3回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。ろ過後、減圧下溶媒を留去してオレンジ色固体物3.1gを得た。トルエン/ヘキサンからシリカゲルカラム、次いでエタノール/ヘキサンから再結晶して、15時間真空乾燥させることで、オレンジ色結晶の例示化合物28を1.2g(収率:47%)得た。H−NMR、IRにより目的物と矛盾しないことを確認した。
<有機半導体トランジスタの作製及び評価>
例示化合物1に代えて、例示化合物28を用いた以外は実施例1と同様にして有機半導体トランジスタを作製し、評価した。
〔実施例9〕
<例示化合物8の合成>
窒素雰囲気下、200ml三口フラスコにテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)0.090g(0.080mmol)をTHF50mlに溶解させた。これに化合物IV−b 1.23g(2.5mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液6.0ml、V−a 1.24g(5.3mmol)の順に加え、12時間磁気還流撹拌した。H−NMRで反応完結を確認後、25℃まで冷却し、この反応液を5%塩酸水溶液100mlと、トルエン200mlとが入った1Lビーカーに加え、30分25℃で磁気撹拌した。トルエン層を分液して、純水200mlで3回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。ろ過後、減圧下溶媒を留去してオレンジ色固体物1.7gを得た。トルエンとTHFとの混合溶剤(混合質量比1:2)からシリカゲルカラム精製し、ついで、トルエンから再結晶して、15時間真空乾燥させることで、オレンジ色結晶の例示化合物8を1.2g(収率:70%)得た。H−NMR、IRにより目的物と矛盾しないことを確認した。
<有機半導体トランジスタの作製及び評価>
例示化合物1に代えて、例示化合物8を用いた以外は実施例1と同様にして有機半導体トランジスタを作製し、評価した。
〔比較例1〕
例示化合物1の代わりに、13,6−N−サルフィニルアセトアミドペンタセン(Aldrich社製)を用い、加熱温度を160℃とした以外は実施例1と同様にして有機半導体トランジスタを作製し、評価した。
〔比較例2〕
比較例1において用いた13,6−N−サルフィニルアセトアミドペンタセンの代わりにポリ(3−ヘキシルチオフェン)(Aldrich社製)を用い、溶媒をクロロホルムに代えた以外は、比較例1と同様に操作して有機半導体トランジスタを作製し、評価した。
〔比較例3〕
例示化合物1の代わりに、化学式3で示されるチアゾロチアゾール誘導体を用いた以外は実施例1と同様にして有機半導体トランジスタを作製し、評価した。
上記各実施例及び比較例で作製した有機半導体トランジスタについての評価結果を表1に示す。
上記表1から、各実施例の有機半導体トランジスタは、比較例の有機半導体トランジスタに比べて、作製直後における電荷移動度が大きく、且つ作製1ヵ月後においても安定した電荷移動度を示すことがわかる。
また、各実施例の有機半導体層は、比較例の有機半導体層に比べて、成膜性に優れ、亀裂などの欠陥の発生が抑えられていることがわかる。
1 基板
2 ソース電極
3 ドレイン電極
4 有機半導体層
5 ゲート電極
6 絶縁層

Claims (7)

  1. 複数の電極と、
    下記一般式(I)で表される化合物を少なくとも1種含有する有機半導体層と、
    を備える有機半導体トランジスタ。

    (一般式(I)中、R炭素数3以上20以下の直鎖状アルキル基、炭素数3以上20以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上20以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上20以下の分岐状アルコキシ基を表し、R水素原子、炭素数1以上20以下の直鎖状アルキル基、炭素数1以上20以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上20以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上20以下の分岐状アルコキシ基を表す。)
  2. 前記一般式(I)のR炭素数が3以上12以下の直鎖状アルキル基、炭素数が3以上12以下の直鎖状アルコキシル基、主鎖部分を構成する炭素数が3以上12以下の分岐状アルキル基、又は主鎖部分を構成する炭素数が3以上12以下の分岐状アルコキシル基であり、R炭素数が3以上12以下の直鎖状アルキル基、炭素数が3以上12以下の直鎖状アルコキシル基、主鎖部分を構成する炭素数が3以上12以下の分岐状アルキル基、又は主鎖部分を構成する炭素数が3以上12以下の分岐状アルコキシル基である請求項1に記載の有機半導体トランジスタ。
  3. 前記一般式(I)のR炭素数3以上12以下の直鎖状アルキル基、炭素数3以上12以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上12以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上12以下の分岐状アルコキシ基である請求項1に記載の有機半導体トランジスタ。
  4. 前記一般式(I)のR水素原子、炭素数1以上8以下の直鎖状アルキル基、炭素数1以上8以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上8以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上8以下の分岐状アルコキシ基である請求項1又は請求項3に記載の有機半導体トランジスタ。
  5. 前記一般式(I)のR炭素数1以上8以下の直鎖状アルキル基、炭素数1以上8以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上8以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上8以下の分岐状アルコキシ基である請求項1、請求項3及び請求項4のいずれか1項に記載の有機半導体トランジスタ。
  6. 前記一般式(I)のR炭素数3以上8以下の直鎖状アルキル基、炭素数3以上8以下の直鎖状アルコキシ基、炭素数3以上8以下の分岐状アルキル基、又は炭素数3以上8以下の分岐状アルコキシ基である請求項1、及び請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の有機半導体トランジスタ。
  7. 前記複数の電極が、ソース電極、ドレイン電極及びゲート電極であり、
    更に絶縁層を備え、
    前記ゲート電極は、前記ソース電極及びドレイン電極の双方から離間して設けられ、
    前記有機半導体層は、前記ソース電極及びドレイン電極の双方に接して設けられ、
    前記絶縁層は、前記有機半導体層と前記ゲート電極とに挟まれて設けられ、
    かつ電界効果型である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の有機半導体トランジスタ。
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