JP4892908B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体又は中間転写体に転写して画像を形成する画像形成装置に係り、特に、トナー像の転写後に像担持体表面に付着する放電生成物などを除去する画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、感光体ドラム上に残る転写残留トナーは、通常、クリーニングブレードで掻きとって除去する。
しかし、クリーニングブレードなどの格別なクリーニング機構部を設けずに、現像部の現像バイアス電位の設定条件を最適化することで、現像部で現像と回収(クリーニング)とを同時に行うブレードレス方式が提案されている。
このようなブレードレス方式においては、転写により逆極性に帯電した残留トナーを現像器で回収するため、転写後に残留トナーを正規極性に帯電させる残留トナー帯電器を備えている。図7に示すように、残留トナー帯電器400として、導電性の固定ブラシ402を感光体ドラム12に接触させる構成が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この固定ブラシ402では、帯電器による感光体の帯電時に発生する放電生成物の除去が困難である。このため、画質欠陥を引き起こすことがある。特に、直流電流に交流電流を重畳したAC+DC接触帯電方式では、感光体ドラム12に対して直接放電を行っているために、多量の放電生成物が感光体ドラム12の表面に付着する。このため、高温高湿環境での画像の白抜けが問題となることが多い。
このような問題を解決する手段として、例えば、固定ブラシ402の先端の感光体ドラム12への当接力を上げることで放電生成物の除去する方法が考えられる。しかし、感光体ドラム12に固定ブラシ402の先端を強く接触させると、感光体ドラム12の表面に傷(スクラッチ)が発生したり、トナーが付着してしまうトナーフィルミングを引き起こしてしまう。
また、転写残留トナーを撹乱させる接触部材としてブラシ部材を用い、支持体の形状を湾曲させることによって、ブラシ部材の感光体ドラムと接触する接触面全体の先端の形状を感光体ドラムの表面に沿った形状とした構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。このようなブラシ部材の形状により、感光体ドラムと接触する接触面全体に渡って均一性を確保することができ、感光体ドラムの回転トルクが軽減され、ブラシ部材の長寿命化を図ることが可能となる。
この構成では、ブラシ部材のブラシ繊維が短い場合には、感光体ドラムとの接触面の形状がある程度支持体の湾曲面に追従することができる。しかし、ブラシ繊維が長い場合は、ブラシ部材の歪み等により、ブラシ部材と感光体ドラムとの均一性が得られにくいという問題がある。一方、ブラシ繊維を短くした場合には、支持体の形状を湾曲しても、ブラシ繊維の先端部分が高圧力で感光体ドラムに点接触するため、感光体ドラムの磨耗量が増加するという問題がある。
一方、感光体ドラム上に残る転写残留トナーを、クリーニングブレードで掻きとって除去する方式においては、クリーニングブレードの下流側に不織布を接触させ、この不織布で感光体ドラム12の表面に付着した多量の放電生成物を除去する方法が提案されている。(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
あるいは、図8に示すように、一方向に巻取ることで、新品の面が感光体502に接触するようにした不織布500を、転写の下流側に配置する構成も提案されている。(例えば、特許文献5参照)。
しかし、このように不織布を使用しても、除去できる放電生成物には限界があり、高温高湿環境での画像の白抜けの発生を十分に解消できない。また、放電生成物の除去性能を上げるため、不織布の当接圧を非常に高くすると、フィルミングやスクラッチ(傷)が発生し、やはり良好な画像が得られない。
特開2001−215799号公報 特開2000−089632号公報 特開2002−258666号公報 特開2003−333805号公報 特開2001−249592号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、像担持体を研磨することなく表面に付着した放電生成物などを除去し、像担持体の長寿命化を可能とすると共に、長期に渡って良好な画像が得られる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明に係る画像形成装置は、プロセス方向に回転する像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段と、前記帯電手段によって帯電された前記像担持体の帯電面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像し、トナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を被転写体に転写する転写手段と、前記転写手段の下流側かつ前記帯電手段の上流側に配置され、前記像担持体に摺擦して前記像担持体に残留した放電生成物を除去する放電生成物除去手段と、を備えた画像形成装置であって、前記放電生成物除去手段は、前記像担持体の方向に押圧されると共に、前記像担持体の周面に合わせて面が湾曲している発泡体と、前記発泡体に接着されずに前記発泡体と前記像担持体との間に挟まれるように設けられたシート状部材と、前記発泡体のプロセス方向上流側の側面に沿って設けられ、先端部が前記発泡体のプロセス方向上流側の尖状端部に位置し、前記発泡体のプロセス方向上流側で前記シート状部材の一端部を固定する固定部材と、を有し、前記シート状部材の一端部が前記固定部材に固定された状態で、前記シート状部材の他端部側がプロセス方向下流側に延び、前記シート状部材の他端部側が前記発泡体により前記像担持体に押圧されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、転写手段の下流側に配置された放電生成物除去手段は、発泡体に接着されずに発泡体と像担持体との間に挟まれるようにシート状部材が設けられている。すなわち、発泡体のプロセス方向上流側の側面に沿って設けられた固定部材にシート状部材の一端部が固定されており、シート状部材の他端部側がプロセス方向下流側に延び、シート状部材の他端部側が発泡体により像担持体に押圧されている。固定部材の先端部が発泡体のプロセス方向上流側の尖状端部に位置することで、シート状部材の一端部が像担持体に近接して固定されている。シート状部材の一端部をプロセス方向上流側で固定部材に固定することで、発泡体による押圧力が均一に保持され、像担持体が回転しても、発泡体に接着されずに発泡体と像担持体との間に挟まれたシート状部材が像担持体に均一かつ安定して押し付けられる。このため、シート状部材によって像担持体表面に付着した放電生成物やトナーが除去される。特に、シート状部材として、トナーや放電生成物を保持しやすい部材を用いることで、放電生成物やトナーの除去効果が大きくなる。このため、放電生成物による画像の白抜けの発生が抑制される。また、発泡体によってシート状部材を面で均一に像担持体に押し付けるため、従来のブラシなどを押し付ける構成と比較して、像担持体の磨耗の発生が抑制され、像担持体の高寿命化が可能である。
また、固定部材は発泡体のプロセス方向上流側の側面に沿って設けられ、固定部材の先端部が発泡体のプロセス方向上流側の尖状端部に位置し、固定部材の先端部が像担持体に近接して配置されているので、像担持体が回転したときに、固定部材によって発泡体の上流側の変形が防止される。このため、発泡体による押圧力が像担持体の接触面の全体に渡って均一となり、シート状部材が像担持体に均一かつ安定して押し付けられる。このため、放電生成物による画像の白抜けの発生がより確実に低減されると共に、像担持体の磨耗が抑制される。
さらに、発泡体は、像担持体の周面に合わせて湾曲しているため、シート状部材を介在させて像担持体に押圧したとき、像担持体との接触面の全体に渡って均一な押圧力が得られる。このため、像担持体の磨耗がよりいっそう低減される。また、シート状部材を像担持体との接触面の全体に均一に押し付けるため、放電生成物の取り残しが低減され、画像の白抜けの発生がよりいっそう抑制される。
請求項2に記載の発明に係る画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記シート状部材は、不織布であることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、不織布は微細な繊維でできた布であり、繊維密度が高いため、放電生成物やトナーなどを保持しやすい。このため、不織布が発泡体と像担持体との間に介在されたときに、像担持体表面に付着した放電生成物やトナーが除去される。従って、放電生成物による画像の白抜けの発生が抑制される。また、発泡体によって不織布を面で均一に像担持体に押し付けるため、像担持体の磨耗が発生しにくく、像担持体の高寿命化が可能である。
請求項に記載の発明に係る画像形成装置は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、前記シート状部材の前記固定部材に固定した一端部と反対側の他端部は、自由端であること、又は前記シート状部材と前記発泡体との間に余裕を持たせてプロセス方向下流側で固定したことを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、前記固定部材に固定したシート状部材の一端部と反対側の他端部は、自由端であるので、又はシート状部材と発泡体との間に余裕を持たせてプロセス方向下流側で固定されるので、像担持体を回転したとき、発泡体と像担持体との間でシート状部材にしわが入ることが抑制される。このため、シート状部材をより確実に像担持体に均一に押し付けることが可能となる。
本発明に係る画像形成装置では、像担持体を強く摩擦することなく像担持体の表面に付着した放電生成物を除去することができ、像担持体の磨耗を抑制して高寿命化を実現できるとともに、長期に渡って白抜けのない良好な画像を得ることができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には本発明の第1実施形態に係る画像形成装置100が示されている。
この画像形成装置100は、図示しないパーソナルコンピュータ等の画像データ入力装置から送られてくるカラー画像情報に基づいて画像処理を行い、電子写真方式によって記録用紙Pにカラー画像を形成するものである。
画像形成装置100には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを備えている。なお、以降、YMCKを区別する必要がある場合は、符号の後にY、M、C、Kの何れかを付して説明し、YMCKを区別する必要が無い場合は、Y、M、C、Kを省略する。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、バックアップロール34と複数の張架ロール32によって張架された無端状の中間転写ベルト30の進行方向に対して、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの順番で直列に配列されている。また、中間転写ベルト30は、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの像担持体としての感光体ドラム12Y,12M,12C,12Kと、それぞれ対向して配設される一次転写ロール16Y、16M,16C,16Kとの間を挿通している。
つぎに、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの構成と画像形成の動作とを、イエロートナー画像を形成する画像ユニット10Yを代表して説明する。
図2に示すように、感光体ドラム12Yが、接触帯電器13Yにより表面が一様に帯電される。つぎに、露光装置14Yによりイエロー画像に対応する像露光がなされ、感光体ドラム12Yの表面にイエロー画像に対応する静電潜像が形成される。
イエロー画像に対応する静電潜像は、現像装置15Yの現像バイアスが印加された現像ロール18Yに担持されたトナーによって現像され、イエロートナー画像となる。イエロートナー画像は、一次転写ロール16Yの圧接力と、一次転写ロール16Yに印加された転写バイアスによる静電吸引力と、によって、中間転写ベルト30上に一次転写される。
この一次転写では、イエロートナー画像は全て中間転写ベルト30に転写されず、一部が転写残留イエロートナーとして、感光体ドラム12Yに残留する。また、感光体ドラム12Yの表面には、帯電により放電生成物(放電時に発生するオゾンや窒素酸化物などの活性物質、およびそれ等の反応生成物)が生成している。一次転写後の感光体ドラム12Yは、固定パッド50Yとの接触位置を通過し、感光体ドラム12Yの表面の放電生成物が除去される。この固定パッド50Yの詳細は後述する。
さらに、感光体ドラム12Yは、固定パッド50Yの下流側でトナー帯電制御用の回転ブラシ40Yとの接触位置を通過する。感光体ドラム12Yに残留した転写残留イエロートナーは、回転ブラシ40Y(詳細は後述する)によって、一次的に保持されるとともに、正規極性に帯電し、感光体ドラム12に付着する。そして、現像装置15Yで現像と同時に現像ロール18Yに回収(クリーニング)される。
つまり、画像形成装置100は、感光体ドラム12上の転写残留トナーを除去するクリーニングブレードを待たずに、現像装置15の現像ロール18の現像バイアスの設定条件を最適化することで、現像装置15で現像と転写残留トナーの回収(クリーニング)とが同時に行われる、所謂、ブレードレスシステムを採用している。
その後、感光体ドラム12Yの表面は、つぎの画像形成サイクルの為、接触帯電器13Yで再び帯電される。
図1に示すように、画像形成装置100では、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの相対的な位置の違いを考慮したタイミングで、上記と同様の画像形成工程が各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにおいて行われ、中間転写ベルト30上に、順次、Y,M,C,Kの各色トナー像が重ねられ、フルカラートナー像が形成される。
そして、所定のタイミングで二次転写位置Aへと搬送されてきた記録用紙Pに、転写バイアスが印加された二次転写ロール36の静電吸引力によって、中間転写ベルト30からフルカラートナー像が一括して、記録用紙Pに転写される。
フルカラートナー像が転写された記録用紙Pは、中間転写ベルト30から分離された後、定着装置31へと搬送され、熱と圧力とによりフルカラートナー像が記録用紙Pに定着される。
記録用紙Pに転写されなかった中間転写ベルト30上の転写残留トナーは、中間転写ベルト用クリーナー33で回収される。
次に、固定パッド50について説明する。
図3及び図4に示すように、固定パッド50は感光体ドラム12の軸方向に沿ってほぼ全幅に配置され、剛性のある矩形板状の支持体52の表面に、弾力性のあるスポンジ54が貼り付けられている。このスポンジ54には、感光体ドラム12の周面に沿って、凹状に湾曲した湾曲面54Aが形成されている。支持体52の側壁には、感光体ドラム12の回転方向(矢印A方向、以下プロセス方向という。)の上流側に板状の固定部材56が取り付けられている。この固定部材56はスポンジ54の側面に沿って配置されている。固定部材56の先端面56Aはスポンジ54のプロセス方向上流側の尖状端部54Bまで位置しており、感光体ドラム12の周面と軸方向に所定の間隔を保持して対向している。固定部材56の側壁には、シート状部材としての不織布58が接着剤57で接着されている。この不織布58は、固定部材56の側壁から先端面56Aで折り曲げられ、スポンジ54の湾曲面54Aを覆うように設けられている。また、不織布58の下流側の先端部58Aは自由端となっており、スポンジ54又は支持体52に固定されていない。
図3に示すように、不織布58は、スポンジ54の湾曲面54Aと感光体ドラム12の間に介在されており、図示しない支持部材によってスポンジ54が所定の押圧力で感光体ドラム12の方向に押圧されている。これにより、スポンジ54が弾性変形して湾曲面54Aが不織布58に密着され、不織布58の表面が感光体ドラム12の周面に押し付けられている。
本実施形態では、スポンジ54の材料として、発泡ウレタンが用いられている。また、スポンジ54の厚さは約3mm(一番湾曲した寸法の小さい部分)であり、不織布58と感光体ドラム12とのニップ幅は約5mmである。
なお、不織布とは、文字通り「織らない布」であり、繊維同士を様々な方法で結合させたシートである。不織布の製造方法としては、乾式不織布、スポンドバンド、湿式不織布などがある。
本実施形態の不織布58には、乾式不織布を用いた。具体的には、繊維長が数センチ程度の繊維を、カードやエアランダム機で薄いシートにし、必要に応じて何枚か重ねて形成されている。接合は、高圧細水流で繊維を絡めて行う(スパーンレース)。
また、図2に示すように、回転ブラシ40は、導電性の回転軸の周囲に多数のブラシ繊維40Aが放射状に植設されたものである。回転ブラシ40には、例えば、−850vのバイアスが印加され、感光体ドラム12の帯電電位との間に電位差が生じている。また、回転ブラシ40の径(φ)は10mmに設定されている。ブラシ繊維40Aの材料として、UUナイロンが用いられており、繊維径は約0.5d(デニール)、ブラシ繊維の長さは約2.5mm、食い込み量は約1.0mmである。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図2に示すように、トナー像が中間転写ベルト30に転写された後の感光体ドラム12は、矢印A方向に回転して固定パッド50との接触部を通過する。
感光体ドラム12と固定パッド50との接触部では、スポンジ54によって不織布58が感光体ドラム12の周面に所定の押圧力で押し付けられている。不織布58は繊維密度が高いため、感光体ドラム12の表面に付着している放電生成物が不織布58によって除去される。
さらに、感光体ドラム12は、矢印A方向に回転して回転ブラシ40と接触する。中間転写ベルト30に転写されなかった転写残留トナーは、回転ブラシ40に付着し一時保持された後、回転ブラシ40と感光体ドラム12との間の電位差によって、正規極性(−極性)に帯電し、感光体ドラム12に付着する。また、転写残留トナーが均され、転写履歴も解消される。
その後、正規極性(本実施形態は−極性)に揃えられた転写残留トナーは、接触帯電器13に送られる。接触帯電器13には、約−520Vの帯電バイアスが印加されており、正規極性(−極性)の転写残留トナーには、接触帯電器13との間には斥力が働くので、正規極性の転写残留トナーは、接触帯電器13を摺り抜ける。
接触帯電器13を摺り抜けた正規極性(−極性)の転写残留トナーは、現像装置15の現像ロール18と対向する部分(現像部)に送られ、現像装置15の現像ロール18の現像バイアスの設定条件を最適化することで、現像と同時に現像装置15に回収(クリーニング)される。なお、現像ロール18は、転写残留トナーの回収効率を上げるため、感光体ドラム12と逆方向に回転している。
このような画像形成装置100では、接触帯電器13で帯電する際に、放電生成物が発生する。特に、本実施形態のように、ACにDCを重畳したAC+DC接触帯電方式では、放電生成物が多く発生する。放電生成物は感光体ドラム12の表面に付着し、特に高温高湿下において、放電生成物が残留した箇所が水分を含み、画像の白抜けが発生してしまう。これは、放電生成物が感光体ドラム12の表面の電気抵抗を低下させ、潜像が乱れるためと考えられる。特に、本実施形態のように、クリーニング手段としてクリーニングブレードを設けずに、現像装置15で現像と回収(クリーニング)とを同時に行う方式では、このような感光体ドラム12上の放電生成物をクリーニングブレードで除去できないので、影響が大きい。
しかし、本実施形態の画像形成装置100は、転写後に固定パッド50を感光体ドラム12の表面に押圧させることで、不織布58を均一な押し付け力で感光体ドラム12と接触させることができ、放電生成物を良好に除去できる。このため、放電生成物が付着することによる不具合、例えば、画像の白抜けが防止される。
また、固定パッド50では、感光体ドラム12の径に合わせてスポンジ54に湾曲面54Aが形成されているので、感光体ドラム12の接触面全体に均一な押圧力を得ることができる。すなわち、スポンジ54を弾性変形して押圧しても、感光体ドラム12の接触面全体に渡って均一な押し付け力を得ることができる。このため、部分的に高圧力になることが防止され、感光体ドラム12の表面の磨耗量が増加する等の問題を解消できる。また、不織布58によりトナーや外添剤を保持する機能と、スポンジ54による感光体ドラム12に押し当てる機能が分離されており、従来のブラシを押し当てることによるブラシ繊維のへたりなどの問題も生じない。
一方、図5(A)に示すように、比較例の固定パッド200では、支持体202のプロセス方向上流側(矢印A方向上流側)の壁面に固定部材206を取り付け、その固定部材206の先端206Aがスポンジ204の側面の途中(中央部付近)に位置している。固定部材206の側面に不織布208を接着剤207で接着し、不織布208をスポンジ204の尖状端部204Bで折り曲げて湾曲面204Aの全体を覆うように構成している。
この固定パッド200では、図5(B)に示すように、感光体ドラム12が矢印A方向に回転すると、固定部材206でスポンジ204の変形を規制することができず、不織布208が感光体ドラム12からの摩擦を受けてスポンジ204の上流側の尖状端部204Bが変形してしまう。このため、不織布208の接触面全体に渡って押し付け力の均一性を確保することができない。一方、本実施形態の固定パッド50では、図3に示すように、スポンジ54のプロセス方向上流側(矢印A方向上流側)の側面に沿って固定部材56を設けて不織布58を接着したので、固定部材56によりスポンジ54の変形を抑えることができる。すなわち、不織布58を固定部材56に接着することで、スポンジ54と感光体ドラム12との間の不織布58のニップ形状が保持され、均一なニップ圧力を得ることができる。また、不織布58の先端部58Aを自由端とすることで、スポンジ54と感光体ドラム12との間で不織布58にしわが入ることが防止される。このため、不織布58を均一かつ安定して感光体ドラム12に押し付けることができる。
次に、画像形成装置100を用い、白抜けの発生状況と感光体ドラム12の磨耗量を評価した結果について説明する。
ここで、主要部材の仕様、及び主要な電気仕様を記す。
固定パッド50:不織布58:WP8085
スポンジ54:発泡ウレタン
スポンジ54の厚さ:3mm
感光体ドラム12とのニップ幅:5mm
回転ブラシ40:ブラシ繊維:UUナイロン
繊維径:0.5d(デニール)
繊維長:2.5mm
食い込み量:1mm
回転ブラシ40の径φ:10mm
印加バイアス:−800V
プロセス速度:208mm/秒
評価環境:温度28℃、湿度80%
なお、評価は、A3サイズの記録用紙を連続して10万枚プリントして行った。
また、比較例として、図6に示す固定パッド300を用いた。この固定パッド300は、板状の支持体302に板状のスポンジ304が貼り付けられている。このスポンジ304は、感光体ドラム12と対向する面304Aがほぼ平面となっている。また、スポンジ304の面304Aを覆うように不織布308を巻き付け、プロセス方向(矢印A方向)の上流側と下流側で支持体302に接着剤307で接着している。
表1に、固定パッドの食い込み量に応じた画像の白抜けの発生状況を評価した結果を示す。
白抜けの発生状況は目視にて観察した。表1の評価では、○は、白抜けが発生せず、画質が良好である場合、△は、白抜けがわずかに発生するが、画質上許容できるレベルである場合、×は、白抜けが発生し、画質上満足できない場合を示している。
なお、食い込み量は、測定治具に固定パッドを取り付け、感光体ドラム12の周面位置からブラシ繊維が突出する長さを測定することで求めた。
Figure 0004892908
表1に示すように、本実施形態の固定パッド50では、食い込み量が0.2mmのときは評価が△であるが、食い込み量が0.2mmより大きいときは○であり、白抜けがほとんど発生しないことが確認された。
一方、比較例の固定パッド300では、食い込み量が1.5mm以上のときは、評価が○で白抜けがほとんど発生しないが、食い込み量が0.7mm以下になると、評価が×となり、食い込み量が小さくなるに従って白抜けが発生することが確認された。
表2に、固定パッドの食い込み量に応じた感光体ドラム12の磨耗量を評価した結果を示す。
表2の評価では、○は、磨耗量が10nm/cyc以下で許容レベルである場合、×は、磨耗量が10nm/cycより大きく、許容できないレベルである場合を示している。なお、磨耗量は、10万枚プリント後の感光体ドラムの磨耗量を測定し、感光体ドラムの1回転あたりの磨耗量(nm/cyc)を算出することで求めた。
Figure 0004892908
表2に示すように、本実施形態の固定パッド50では、食い込み量が1.5mm以上になると評価が×となるが、食い込み量が1.0mm以下のときは評価が○であり、食い込み量が小さいときは感光体ドラム12の磨耗量が少ないことが確認された。
一方、比較例の固定パッド300では、食い込み量が0.5mm以下では、評価が○であるが、食い込み量が0.7mm以上になると評価が×となり、感光体ドラム12の磨耗量が大きいことが確認された。
表1及び表2の結果より、本実施形態の固定パッド50では、食い込み量が0.5mm〜1.5mmのときは画像の白抜けが発生せず、感光体ドラム12の磨耗量も少ないことがわかる。一方、比較例の固定パッド300では、画像の白抜け及び感光体ドラム12の磨耗量の両方を満足する食い込み量はなかった。
以上より、本実施形態の固定パッド50では、スポンジ54の湾曲面54Aにより不織布58を感光体ドラム12に押し付けることで、プリント枚数が増加しても画像の白抜けを抑えることができ、また、感光体ドラム12の磨耗も少ないことが確認された。
なお、上記実施形態では、不織布58の先端部58Aは自由端であったが、この構成に限定するものではない。例えば、不織布58の先端部58Aをスポンジとの間に余裕を持たせてプロセス方向下流側で支持体に接着する構成でもよい。この構成でも、スポンジと感光体ドラム12との間で不織布58にしわが入ることが抑制されるとともに、スポンジの変形を防止できる。
なお、上記実施形態では、スポンジ54と感光体ドラム12との間に介在されるシート状部材として不織布58が用いられているが、不織布58に限定するものではなく、不織布以外の布やシートであってよい。トナーや放電生成物などを保持しやすいシート状部材であれば使用可能である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 図1に示す画像形成装置の画像形成ユニットを示す構成図である。 図1に示す画像形成装置で用いられる固定パッドを示す断面図である。 図1に示す画像形成装置で用いられる固定パッドを示す分解斜視図である。 (A)は不織布の固定部材を用いない固定パッドの断面図、(B)は感光体ドラム12が回転したときのスポンジの変形状態を示す断面図である。 比較例の固定パッドを示す断面図である。 トナー帯電制御用の固定ブラシを用いた従来の画像形成装置を示す構成図である。 不織布を巻き取る方式の従来の画像形成装置を示す構成図である。
符号の説明
10Y,10M,10C,10K 画像形成ユニット
12 感光体ドラム(像担持体)
13 接触帯電器(帯電手段)
14Y 露光装置(露光手段)
15 現像装置(現像手段)
16Y 一次転写ロール(転写手段)
18 現像ロール
30 中間転写ベルト
36 二次転写ロール
40 回転ブラシ
50 固定パッド
52 支持体
54 スポンジ(発泡体)
54B 尖状端部
54A 湾曲面
56 固定部材
56A 先端面
57 接着剤
58A 先端部
58 不織布(シート状部材)
100 画像形成装置

Claims (3)

  1. プロセス方向に回転する像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電手段と、
    前記帯電手段によって帯電された前記像担持体の帯電面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像を現像し、トナー像を形成する現像手段と、
    前記トナー像を被転写体に転写する転写手段と、
    前記転写手段の下流側かつ前記帯電手段の上流側に配置され、前記像担持体に摺擦して前記像担持体に残留した放電生成物を除去する放電生成物除去手段と、を備えた画像形成装置であって、
    前記放電生成物除去手段は、
    前記像担持体の方向に押圧されると共に、前記像担持体の周面に合わせて面が湾曲している発泡体と、
    前記発泡体に接着されずに前記発泡体と前記像担持体との間に挟まれるように設けられたシート状部材と、
    前記発泡体のプロセス方向上流側の側面に沿って設けられ、先端部が前記発泡体のプロセス方向上流側の尖状端部に位置し、前記発泡体のプロセス方向上流側で前記シート状部材の一端部を固定する固定部材と、
    を有し、
    前記シート状部材の一端部が前記固定部材に固定された状態で、前記シート状部材の他端部側がプロセス方向下流側に延び、前記シート状部材の他端部側が前記発泡体により前記像担持体に押圧されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記シート状部材は、不織布であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記シート状部材の前記固定部材に固定した一端部と反対側の他端部は、自由端であること、又は前記シート状部材と前記発泡体との間に余裕を持たせてプロセス方向下流側で固定したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
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