JP4892432B2 - 部材接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は部材接合構造に関するものである。
接合すべき部材を溶融させずに相互に接続する方法として摩擦撹拌接合がある(例えば、特許文献1参照)。
この技法では、被接合部材を重ね合わせた被接合物を、裏当て部材である支持ツールに載せたうえ、被接合物に接合ツールを回転させながら押し付け、摩擦熱と塑性流動により軟化した材料を撹拌して同化させる。
次いで、接合ツールを被接合物から離して材料が同化した部位を硬化させ、被接合部材を相互に接合する。
接合ツールは、円柱状のショルダ部と、当該ショルダ部に同軸に連なり且つツール先端へ向けて突出する短円筒状でショルダ部よりも外径が小さいピン部とを備えている。
また、アルミニウム合金を素材とした中空押し出し形材を二つ並べたうえ、この形材を摩擦撹拌接合によって一体化して構造体を製作する手法も既に提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−136365号公報 特開2002−137071号公報
しかしながら、外側中空部材に内側中空部材を嵌め合わせた継手を、効率よく接合する手立ては、今までなかった。
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、断面形状が異なる中空部材の嵌め合わせた継手を効率よく接合できるようにすることを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、補助部材挿入用の孔を正対するように穿設した外側中空部材と、補助部材挿入用の孔を正対するように穿設した内側中空部材と、前記外側中空部材の孔の双方に差し込まれるのに充分な長さの補助部材とを備え、内側中空部材の外面が外側中空部材の内面に当接し、しかも補助部材挿入用の各孔が同軸に位置するように内側中空部材を外側中空部材に嵌め合わせたうえ、各孔に補助部材を差し込み、当該補助部材の一端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材に同化させるとともに、それに隣接している内側中空部材を厚み方向に挟むように形作り、補助部材の他端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材に同化させた構成を採る。
請求項2に記載の発明では、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した外側中空部材と、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した内側中空部材と、前記外側中空部材の孔の双方に差し込まれるのに充分な長さの補助部材と、内側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けたナットとを備え、内側中空部材のナットとは反対側の外面が外側中空部材の内面に当接し、しかも補助部材挿入用の各孔が同軸に位置するように内側中空部材を外側中空部材に嵌め合わせたうえ、各孔とナットに補助部材を差し込み、当該補助部材の一端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって内側中空部材、及びそれに隣接している外側中空部材を厚み方向に挟むように形作り、補助部材の他端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材を厚み方向に挟むように形作るとともに、ナットのねじ溝に充填した構成を採る。
請求項3に記載の発明では、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した外側中空部材と、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した内側中空部材と、前記外側中空部材の孔の双方に差し込まれるのに充分な長さの補助部材と、内側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けたナットとを備え、内側中空部材のナットとは反対側の外面が外側中空部材の内面に当接し、しかも補助部材挿入用の各孔が同軸に位置するように内側中空部材を外側中空部材に嵌め合わせたうえ、各孔とナットに補助部材を差し込み、当該補助部材の一端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって内側中空部材、及びそれに隣接している外側中空部材に同化させ、補助部材の他端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材、及びナットに同化させた構成を採る。
請求項4に記載の発明では、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した外側中空部材と、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した内側中空部材と、前記外側中空部材の孔の双方に差し込まれるのに充分な長さの補助部材と、内側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けたナットとを備え、内側中空部材のナットとは反対側の外面が外側中空部材の内面に当接し、しかも補助部材挿入用の各孔が同軸に位置するように内側中空部材を外側中空部材に嵌め合わせたうえ、各孔とナットに補助部材を差し込み、当該補助部材の一端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材に同化させるとともに、それに隣接している内側中空部材を厚み方向に挟むように形作り、補助部材の他端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材に同化させるとともに、ナットのねじ溝に充填した構成を採る。
請求項5に記載の発明では、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した外側中空部材と、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した内側中空部材と、前記外側中空部材の孔の双方に差し込まれるのに充分な長さの補助部材と、内側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けた第1のナットと、外側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けた第2のナットとを備え、第1のナットとは反対側になる内側中空部材の外面が、第2のナット側になる外側中空部材の内面に当接し、しかも補助部材挿入用の各孔が同軸に位置するように内側中空部材を外側中空部材に嵌め合わせたうえ、各孔と各ナットに補助部材を差し込み、当該補助部材の一端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材を厚み方向に挟むように形作るとともに、第1のナットのねじ溝に充填し、補助部材の他端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって第2のナットのねじ溝に充填した構成を採る。
請求項6の記載の発明では、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した外側中空部材と、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した内側中空部材と、前記外側中空部材の孔の双方に差し込まれるのに充分な長さの補助部材と、内側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けた第1のナットと、外側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けた第2のナットとを備え、第1のナットとは反対側になる内側中空部材の外面が、第2のナット側になる外側中空部材の内面に当接し、しかも補助部材挿入用の各孔が同軸に位置するように内側中空部材を外側中空部材に嵌め合わせたうえ、各孔と各ナットに補助部材を差し込み、当該補助部材の一端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材、及びそれに隣接している第1のナットに同化させ、補助部材の他端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって第2のナット、外側中空部材、及びそれに隣接している内側中空部材に同化させた構成を採る。
請求項7に記載の発明では、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した外側中空部材と、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した内側中空部材と、前記外側中空部材の孔の双方に差し込まれるのに充分な長さの補助部材と、内側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けた第1のナットと、外側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けた第2のナットとを備え、第1のナットとは反対側になる内側中空部材の外面が、第2のナット側になる外側中空部材の内面に当接し、しかも補助部材挿入用の各孔が同軸に位置するように内側中空部材を外側中空部材に嵌め合わせたうえ、各孔と各ナットに補助部材を差し込み、当該補助部材の一端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材に同化させるとともに、それに隣接している第1のナットのねじ溝に充填し、補助部材の他端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって第2のナット、及びそれに隣接している外側中空部材に同化させた構成を採る。
請求項8に記載の発明では、ねじ溝を補助部材挿入用の孔に設ける。
本発明の部材接合構造によれば、下記のような優れた効果を奏し得る。
(1)請求項1に記載の発明では、補助部材の一端部分を、外側中空部材に同化させるとともに、それに隣接している内側中空部材を厚み方向に挟むように形作り、同じ補助部材の他端部分を、外側中空部材に同化させたので、断面形状が異なる中空部材の嵌め合わせた継手を、効率よく接合できる。
(2)請求項2に記載の発明では、補助部材の一端部分を、内側中空部材、及びそれに隣接している外側中空部材を厚み方向に挟むように形作り、同じ補助部材の他端部分を、外側中空部材を厚み方向に挟むように形作るとともに、ナットのねじ溝に充填したので、断面形状が異なる中空部材の嵌め合わせた継手を、効率よく接合できる。
(3)請求項3に記載の発明では、補助部材の一端部分を、内側中空部材、及びそれに隣接している外側中空部材に同化させ、同じ補助部材の他端部分を、外側中空部材、及びナットに同化させたので、断面形状が異なる中空部材の嵌め合わせた継手を、効率よく接合できる。
(4)請求項4に記載の発明では、補助部材の一端部分を、外側中空部材に同化させるとともに、それに隣接している内側中空部材を厚み方向に挟むように形作り、同じ補助部材の他端部分、外側中空部材に同化させるとともに、ナットのねじ溝に充填したので、断面形状が異なる中空部材の嵌め合わせた継手を、効率よく接合できる。
(5)請求項5に記載の発明では、補助部材の一端部分を、外側中空部材を厚み方向に挟むように形作るとともに、第1のナットのねじ溝に充填し、補助部材の他端部分を、第2のナットのねじ溝に充填したので、断面形状が異なる中空部材の嵌め合わせた継手を、効率よく接合できる。
(6)請求項6の記載の発明では、補助部材の一端部分を、外側中空部材、及びそれに隣接している第1のナットに同化させ、補助部材の他端部分を、第2のナット、外側中空部材、及びそれに隣接している内側中空部材に同化させたので、断面形状が異なる中空部材の嵌め合わせた継手を、効率よく接合できる。
(7)請求項7に記載の発明では、補助部材の一端部分を、外側中空部材に同化させるとともに、それに隣接している第1のナットのねじ溝に充填し、補助部材の他端部分を、第2のナット、及びそれに隣接している外側中空部材に同化させたので、断面形状が異なる中空部材の嵌め合わせた継手を、効率よく接合できる。
(8)請求項8に記載の発明では、補助部材に由来する塑性流動部位が、補助部材挿入用の孔に設けたねじ溝に入り込むことで、各中空部材と補助部材を強固に接合できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の部材接合構造の参考例である。
この部材接合構造は、矩形断面の外側中空部材11と、外側中空部材11内方に嵌め合わされる矩形断面の内側中空部材12と、丸棒状の補助部材13とを備えている。
補助部材13は、アルミニウム合金を素材とし、外側中空部材11、内側中空部材12は、アルミニウム合金よりも硬く且つ軟化温度が高い鋼を素材としている。
外側中空部材11の第1の個所1aには、部材厚み方向に貫通するねじ孔2aが穿設してあり、当該第1の個所1aに向き合う第2の個所1bには、部材厚み方向に貫通するねじ孔2bが、前記ねじ孔2aに正対するように穿設してある。
内側中空部材12の第1の個所3aには、部材厚み方向に貫通するねじ孔4aが穿設してあり、当該第1の個所3aに向き合う第2の個所3bには、部材厚み方向に貫通する孔4bが、前記ねじ孔4aに正対するように穿設してある。
補助部材13は、外側中空部材11のねじ孔2a,2bの双方に差し込まれるのに充分な長さを有し、一端部分にフランジを形作ってある。
内側中空部材12は、その第1の個所3aの外面が外側中空部材11の第1の個所1aの内面に当接するように外側中空部材11に嵌め合わされ、ねじ孔4a及び孔4bがねじ孔2a,2bと同軸に位置し、補助部材13がねじ孔2a,4a、孔4b、ねじ孔2bに差し込まれている(図1の上側参照)。
補助部材13の一端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動により内側中空部材12、及びそれに隣接している外側中空部材11を厚み方向に挟み、しかもねじ孔2a,4aの溝に入り込むように形作られ、同じ補助部材13の他端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動により外側中空部材11を厚み方向に挟むように形作られている(図1の下側参照)。
補助部材13を上述したような形状とする際には、補助部材13に比べて外径が小さなピン部14を、円柱状のショルダ部15に同軸に連ねた形とした鋼製の接合ツール16を用いる。
補助部材13の一端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13に由来する材料が、ねじ孔2a,4aの全般にわたって詰め込まれ、ねじ孔2a,4aを塞ぐ。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材11の第1の個所1a、内側中空部材12の第1の個所3a、補助部材13の一端部分が、相互に接合される。
また、補助部材13の他端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13に由来する材料が、ねじ孔2bの全般にわたって詰め込まれ、ねじ孔2bを塞ぐ。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材11の第2の個所1b、補助部材13の他端部分が相互に接合される。
図2は本発明の部材接合構造の他の参考例であり図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
この部材接合構造は、矩形断面の外側中空部材17と、外側中空部材17内方に嵌め合わされる矩形断面の内側中空部材18と、丸棒状の補助部材13とを備えている。
外側中空部材17、内側中空部材18、補助部材13は、いずれもアルミニウム合金を素材としている。
外側中空部材17の第1の個所5aには、部材厚み方向に貫通するねじ孔6aが穿設してあり、当該第1の個所5aに向き合う第2の個所5bには、部材厚み方向に貫通するねじ孔6bが、前記ねじ孔6aに正対するように穿設してある。
内側中空部材18の第1の個所7aには、部材厚み方向に貫通するねじ孔8aが穿設してあり、当該第1の個所7aに向き合う第2の個所7bには、部材厚み方向に貫通する孔8bが、前記ねじ孔8aに正対するように穿設してある。
補助部材13は、外側中空部材17のねじ孔6a,6bの双方に差し込まれるのに充分な長さを有し、一端部分にフランジを形作ってある。
内側中空部材18は、その第1の個所7aの外面が外側中空部材17の第1の個所5aの内面に当接するように外側中空部材17に嵌め合わされ、ねじ孔8a及び孔8bがねじ孔6a,6bと同軸に位置し、補助部材13がねじ孔6a,8a、孔8b、ねじ孔6bに差し込まれている(図2の上側参照)。
補助部材13の一端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動により内側中空部材18、及びそれに隣接している外側中空部材17に由来する材料に混じり合って同化層19を形成し、同じ補助部材13の他端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動により外側中空部材17に由来する材料に混じり合って同化層19を形成している(図2の下側参照)。
補助部材13を上述したような形状とする際には、補助部材13に比べて外径が小さなピン部14を、円柱状のショルダ部15に同軸に連ねた形とした鋼製の接合ツール16を用いる。
補助部材13の一端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13、及び外側中空部材17、内側中空部材18に由来する材料が混じり合い、ねじ孔6a,8aを塞ぐ。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材17の第1の個所5a、内側中空部材18の第2の個所7a、補助部材13の一端部分が相互に接合される。
また、補助部材13の他端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13、及び外側中空部材17に由来する材料が混じり合い、ねじ孔6bを塞ぐ。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材17の第2の個所5b、補助部材13の他端部分が相互に接合される。
図3は本発明の部材接合構造の第1の例であり、請求項1に対応し、図中、図1、図2と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
この部材接合構造は、矩形断面の外側中空部材17と、外側中空部材17内方に嵌め合わされる矩形断面の内側中空部材12と、丸棒状の補助部材13とを備えている。
外側中空部材17、補助部材13は、いずれもアルミニウム合金を素材とし、内側中空部材12は、アルミニウム合金よりも硬く且つ軟化温度が高い鋼を素材としている。
外側中空部材17の第1の個所5aには、部材厚み方向に貫通するねじ孔6aが穿設してあり、当該第1の個所5aに向き合う第2の個所5bには、部材厚み方向に貫通するねじ孔6bが、前記ねじ孔6aに正対するように穿設してある。
内側中空部材12の第1の個所3aには、部材厚み方向に貫通するねじ孔4aが穿設してあり、当該第1の個所3aに向き合う第2の個所3bには、部材厚み方向に貫通する孔4bが、前記ねじ孔4aに正対するように穿設してある。
補助部材13は、外側中空部材17のねじ孔6a,6bの双方に差し込まれるのに充分な長さを有し、一端部分にフランジを形作ってある。
内側中空部材12は、その第1の個所3aの外面が外側中空部材17の第1の個所5aの内面に当接するように外側中空部材17に嵌め合わされ、ねじ孔4a及び孔4bがねじ孔6a,6bと同軸に位置し、補助部材13がねじ孔6a,4a、孔4b、ねじ孔6bに差し込まれている(図3の上側参照)。
補助部材13の一端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動により外側中空部材17に由来する材料に混じり合って同化層19を形成するとともに、それに隣接している内側中空部材12を厚み方向に挟み、しかもねじ孔4aの溝に入り込むように形作られ、同じ補助部材13の他端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動により外側中空部材17に由来する材料に混じり合って同化層19を形成している(図3の下側参照)。
補助部材13を上述したような形状とする際には、補助部材13に比べて外径が小さなピン部14を、円柱状のショルダ部15に同軸に連ねた形とした鋼製の接合ツール16を用いる。
補助部材13の一端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13、及び外側中空部材17に由来する材料が混じり合い、ねじ孔6a、4aを塞ぐ。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材17の第1の個所5a、内側中空部材12の第2の個所3a、及び補助部材13の一端部分が相互に接合される。
また、補助部材13の他端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13、及び外側中空部材17に由来する材料が混じり合い、ねじ孔6bを塞ぐ。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材17の第2の個所5b、及び補助部材13の他端部分が相互に接合される。
図4は本発明の部材接合構造の第2の例であり、請求項2に対応し、図中、図1〜図3と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
この部材接合構造は、矩形断面の外側中空部材11と、外側中空部材11内方に嵌め合わされる矩形断面の内側中空部材12と、丸棒状の補助部材13と、ナット20とを備えている。
補助部材13は、アルミニウム合金を素材とし、外側中空部材11、内側中空部材12とナット20は、アルミニウム合金よりも硬く且つ軟化温度が高い鋼を素材としている。
外側中空部材11の第1の個所1aには、部材厚み方向に貫通する孔2cが穿設してあり、当該第1の個所1aに向き合う第2の個所1bには、部材厚み方向に貫通する孔2dが、前記孔2cに正対するように穿設してある。
内側中空部材12の第1の個所3aには、部材厚み方向に貫通する孔4cが穿設してあり、当該第1の個所3aに向き合う第2の個所3bには、部材厚み方向に貫通する孔4dが、前記ねじ孔4cに正対するように穿設してある。
補助部材13は、外側中空部材11の孔2c,2dの双方に差し込まれるのに充分な長さを有し、一端部分にフランジを形作ってある。
ナット20は、孔4dの穿設位置に見合うように、内側中空部材12の外面に固着されている。
内側中空部材12は、その第1の個所3aの外面が外側中空部材11の第1の個所1aの内面に当接するように外側中空部材11に嵌め合わされ、孔4c,4dが孔2c,2dと同軸に位置し、補助部材13が孔2c,4c,4d、ナット20、孔2dに差し込まれている(図4の上側参照)。
補助部材13の一端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動により内側中空部材12、及びそれに隣接している外側中空部材11を厚み方向に挟むように形作られ、同じ補助部材13の他端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動により外側中空部材11を厚み方向に挟み、しかもナット20の溝に入り込むように形作られている(図4の下側参照)。
補助部材13を上述したような形状とする際には、補助部材13に比べて外径が小さなピン部14を、円柱状のショルダ部15に同軸に連ねた形とした鋼製の接合ツール16を用いる。
補助部材13の一端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13に由来する材料が、孔2c,4cの全般にわたって詰め込まれ、孔2c,4cを塞ぐ。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材11の第1の個所1a、内側中空部材12の第1の個所3a、補助部材13の一端部分が相互に接合される。
また、補助部材13の他端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13に由来する材料が、孔2dの全般にわたって詰め込まれ、孔2dを塞ぐとともにナット20の溝に入り込む。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材11の第2の個所1b、補助部材13の他端部分が相互に接合される。
図5は本発明の部材接合構造の第3の例であり、請求項3に対応し、図中、図1〜図4と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
この部材接合構造は、矩形断面の外側中空部材17と、外側中空部材17内方に嵌め合わされる矩形断面の内側中空部材18と、丸棒状の補助部材13と、ナット21とを備えている。
外側中空部材17、内側中空部材18、補助部材13、ナット21は、いずれもアルミニウム合金を素材としている。
外側中空部材17の第1の個所5aには、部材厚み方向に貫通する孔6cが穿設してあり、当該第1の個所5aに向き合う第2の個所5bには、部材厚み方向に貫通する孔6dが、前記孔6cに正対するように穿設してある。
内側中空部材18の第1の個所7aには、部材厚み方向に貫通する孔8cが穿設してあり、当該第1の個所7aに向き合う第2の個所7bには、部材厚み方向に貫通する孔8dが、前記孔8cに正対するように穿設してある。
補助部材13は、外側中空部材17のねじ孔6c,6dの双方に差し込まれるのに充分な長さを有し、一端部分にフランジを形作ってある。
ナット21は、孔8dの穿設位置に見合うように、内側中空部材18の外面に固着されている。
内側中空部材18は、その第1の個所7aの外面が外側中空部材17の第1の個所5aの内面に当接するように外側中空部材11に嵌め合わされ、孔8c,8dが孔6c,6dと同軸に位置し、補助部材13が孔6c,8c、8d、ナット21、孔6dに差し込まれている(図5の上側参照)。
補助部材13の一端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動により内側中空部材18、及びそれに隣接している外側中空部材17に由来する材料に混じり合って同化層19を形成し、同じ補助部材13の他端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動により外側中空部材17、及びナット21に由来する材料に混じり合って同化層19を形成している(図5の下側参照)。
補助部材13を上述したような形状とする際には、補助部材13に比べて外径が小さなピン部14を、円柱状のショルダ部15に同軸に連ねた形とした鋼製の接合ツール16を用いる。
補助部材13の一端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13、及び外側中空部材17、内側中空部材18に由来する材料が混じり合い、孔6c,8cを塞ぐ。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材17の第1の個所5a、内側中空部材18の第2の個所7a、補助部材13の一端部分が相互に接合される。
また、補助部材13の他端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13、外側中空部材17、及びナット21に由来する材料が混じり合い、孔6dを塞ぐ。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材17の第2の個所5b、ナット21、及び補助部材13の他端部分が相互に接合される。
図6は本発明の部材接合構造の第4の例であり、請求項4に対応し、図中、図1〜図5と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
この部材接合構造は、矩形断面の外側中空部材17と、外側中空部材17内方に嵌め合わされる矩形断面の内側中空部材12と、丸棒状の補助部材13と、ナット20とを備えている。
外側中空部材17、補助部材13は、いずれもアルミニウム合金を素材とし、内側中空部材12、ナット20は、いずれもアルミニウム合金よりも硬く且つ軟化温度が高い鋼を素材としている。
外側中空部材17の第1の個所5aには、部材厚み方向に貫通する孔6cが穿設してあり、当該第1の個所5aに向き合う第2の個所5bには、部材厚み方向に貫通する孔6dが、前記孔6cに正対するように穿設してある。
内側中空部材12の第1の個所3aには、部材厚み方向に貫通する孔4cが穿設してあり、当該第1の個所3aに向き合う第2の個所3bには、部材厚み方向に貫通する孔4dが、前記孔4cに正対するように穿設してある。
補助部材13は、外側中空部材17のねじ孔6c,6dの双方に差し込まれるのに充分な長さを有し、一端部分にフランジを形作ってある。
ナット21は、孔4dの穿設位置に見合うように、内側中空部材12の外面に固着されている。
内側中空部材12は、その第1の個所3aの外面が外側中空部材17の第1の個所5aの内面に当接するように外側中空部材17に嵌め合わされ、孔4c,4dが孔6c,6dと同軸に位置し、補助部材13が孔6c,4c,4d、ナット20、孔6dに差し込まれている(図6の上側参照)。
補助部材13の一端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動により外側中空部材17に由来する材料に混じり合って同化層19を形成するとともに、それに隣接している内側中空部材12を厚み方向に挟むように形作られ、同じ補助部材13の他端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動により外側中空部材17に由来する材料に混じり合って同化層19を形成し、しかもナット20の溝に入り込むように形作られている(図6の下側参照)。
補助部材13を上述したような形状とする際には、補助部材13に比べて外径が小さなピン部14を、円柱状のショルダ部15に同軸に連ねた形とした鋼製の接合ツール16を用いる。
補助部材13の一端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13、及び内側中空部材18に由来する材料が混じり合い、孔6c,4cを塞ぐ。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材17の第1の個所5a、内側中空部材12の第2の個所3a、補助部材13の一端部分が相互に接合される。
また、補助部材13の他端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13、及び外側中空部材17に由来する材料が混じり合い、孔6dを塞ぐとともにナット20の溝に入り込む。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材17の第2の個所5b、ナット20、及び補助部材13の他端部分が相互に接合される。
図7、図8は本発明の部材接合構造の第5の例であり、請求項5に対応し、図中、図1〜図6と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
この部材接合構造は、矩形断面の外側中空部材11と、外側中空部材11内方に嵌め合わされる矩形断面の内側中空部材12と、丸棒状の補助部材13と、ナット22,23とを備えている。
補助部材13は、アルミニウム合金を素材とし、外側中空部材11、内側中空部材12、ナット22,23は、アルミニウム合金よりも硬く且つ軟化温度が高い鋼を素材としている。
第1、第2の個所1a,1bの間にある外側中空部材11の第3の個所1cには、部材厚み方向に貫通する孔2eが穿設してあり、当該第3の個所1cに向き合う第4の個所1dには、部材厚み方向に貫通する孔2fが、前記孔2eに正対するように穿設してある。
第1、第2の個所3a,3bの間にある内側中空部材12の第3の個所3cには、部材厚み方向に貫通する孔4eが穿設してあり、当該第3の個所3cに向き合う第4の個所3dには、部材厚み方向に貫通する孔4fが、前記ねじ孔4eに正対するように穿設してある。
補助部材13は、外側中空部材11の孔2e,2fの双方に差し込まれるのに充分な寸法に、ナット23の厚みに見合う寸法を加えた長さを有し、一端部分にフランジを形作ってある。
ナット22は、孔4eの穿設位置に見合うように、内側中空部材12の外面に固着されている。
ナット23は、孔2fの穿設位置に見合うように、外側中空部材11の外面に固着されている。
内側中空部材12は、その第4の個所3dの外面が外側中空部材11の第4の個所1dの内面に当接するように外側中空部材11に嵌め合わされ、孔4e,4fが孔2e,2fと同軸に位置し、補助部材13が孔2e、ナット22、孔4e,4f、孔2f、ナット23に差し込まれている(図8参照)。
補助部材13の一端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動によりナット22の溝に入り込み、それに隣接している外側中空部材11を厚み方向に挟むように形作られ、同じ補助部材13の他端部分に由来する材料は、ナット23の溝に入り込むように形作られている(図7参照)。
補助部材13を上述したような形状とする際には、補助部材13に比べて外径が小さなピン部14を、円柱状のショルダ部15に同軸に連ねた形とした鋼製の接合ツール16を用いる。
補助部材13の一端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13に由来する材料が、孔2e,4eの全般にわたって詰め込まれ、孔2e,4eを塞ぐとともにナット22の溝に入り込む。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材11の第3の個所1c、内側中空部材12の第3の個所3c、ナット22、補助部材13の一端部分が相互に接合される。
また、補助部材13の他端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13に由来する材料が、孔2f,4fの全般にわたって詰め込まれ、孔2f,4fを塞ぐとともにナット23の溝に入り込む。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材11の第4の個所1d、内側中空部材12の第4の個所3d、ナット23、補助部材13の他端部分が相互に接合される。
図9、図10は本発明の部材接合構造の第6の例であり、請求項6に対応し、図中、図1〜図8と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
この部材接合構造は、矩形断面の外側中空部材17と、外側中空部材17内方に嵌め合わされる矩形断面の内側中空部材18と、丸棒状の補助部材13と、ナット24,25とを備えている。
外側中空部材17、内側中空部材18、補助部材13、ナット24,25は、いずれもアルミニウム合金を素材としている。
第1、第2の個所5a,5bの間にある外側中空部材17の第3の個所5cには、部材厚み方向に貫通する孔6eが穿設してあり、当該第3の個所5cに向き合う第4の個所5dには、部材厚み方向に貫通する孔6fが、前記孔6eに正対するように穿設してある。
第1、第2の個所7a,7bの間にある内側中空部材18の第3の個所7cには、部材厚み方向に貫通する孔8eが穿設してあり、当該第3の個所7cに向き合う第4の個所7dには、部材厚み方向に貫通する孔8fが、前記孔8eに正対するように穿設してある。
補助部材13は、外側中空部材17の孔6e,6fの双方に差し込まれるのに充分な寸法に、ナット25の厚みに見合う寸法を加えた長さを有し、一端部分にフランジを形作ってある。
ナット24は、孔8eの穿設位置に見合うように、内側中空部材18の外面に固着されている。
ナット25は、孔8fの穿設位置に見合うように、外側中空部材17の外面に固着されている。
内側中空部材18は、その第4の個所7dの外面が外側中空部材17の第4の個所5dの内面に当接するように外側中空部材11に嵌め合わされ、孔8e,8fが孔6e,6fと同軸に位置し、補助部材13が孔6e、ナット24、孔8e,8f、孔6f、ナット25に差し込まれている(図10参照)。
補助部材13の一端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動によりナット24、及び外側中空部材17に由来する材料に混じり合って同化層19を形成し、同じ補助部材13の他端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動によりナット25、及び外側中空部材17、及び内側中空部材18に由来する材料に混じり合って同化層19を形成している(図9参照)。
補助部材13を上述したような形状とする際には、補助部材13に比べて外径が小さなピン部14を、円柱状のショルダ部15に同軸に連ねた形とした鋼製の接合ツール16を用いる。
補助部材13の一端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13、及びナット24に由来する材料が混じり合い、孔6eを塞ぐ。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材17の第3の個所5c、内側中空部材18の第3の個所7c、ナット24、補助部材13の一端部分が相互に接合される。
また、補助部材13の他端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13、外側中空部材17、内側中空部材18及びナット25に由来する材料が混じり合い、孔6f、8fを塞ぐ。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材17の第4の個所5d、内側中空部材18の第4の個所7d、ナット25、及び補助部材13の他端部分が相互に接合される。
図11、図12は本発明の部材接合構造の第7の例であり、請求項7に対応し、図中、図1〜図10と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
この部材接合構造は、矩形断面の外側中空部材17と、外側中空部材17内方に嵌め合わされる矩形断面の内側中空部材12と、丸棒状の補助部材13と、ナット22,25とを備えている。
外側中空部材17、補助部材13、ナット25は、いずれもアルミニウム合金を素材とし、内側中空部材12、ナット22は、アルミニウム合金よりも硬く且つ軟化温度が高い鋼を素材としている。
第1、第2の個所5a,5bの間にある外側中空部材17の第3の個所5cには、部材厚み方向に貫通する孔6eが穿設してあり、当該第3の個所5cに向き合う第4の個所5dには、部材厚み方向に貫通する孔6fが、前記孔6eに正対するように穿設してある。
第1、第2の個所3a,3bの間にある内側中空部材12の第3の個所3cには、部材厚み方向に貫通する孔4eが穿設してあり、当該第3の個所3cに向き合う第4の個所3dには、部材厚み方向に貫通する孔4fが、前記孔4eに正対するように穿設してある。
補助部材13は、外側中空部材17の孔6e,6fの双方に差し込まれるのに充分な寸法に、ナット25の厚みに見合う寸法を加えた長さを有し、一端部分にフランジを形作ってある。
ナット22は、孔4eの穿設位置に見合うように、内側中空部材12の外面に固着されている。
ナット25は、孔6fの穿設位置に見合うように、外側中空部材17の外面に固着されている。
内側中空部材12は、その第4の個所3dの外面が外側中空部材17の第4の個所5dの内面に当接するように外側中空部材11に嵌め合わされ、孔4e,4fが孔6e,6fと同軸に位置し、補助部材13が孔6e、ナット22、孔4e,4f、孔6f、ナット25に差し込まれている(図12参照)。
補助部材13の一端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動により外側中空部材17に由来する材料に混じり合って同化層19を形成するとともに、ナット22の溝に入り込むように形作られ、同じ補助部材13の他端部分に由来する材料は、摩擦熱と塑性流動によりナット25、及び外側中空部材17に由来する材料に混じり合って同化層19を形成している(図11参照)。
補助部材13を上述したような形状とする際には、補助部材13に比べて外径が小さなピン部14を、円柱状のショルダ部15に同軸に連ねた形とした鋼製の接合ツール16を用いる。
補助部材13の一端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13、及び外側中空部材17に由来する材料が混じり合い、孔6eを塞ぐとともにナット22の溝に入り込む。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材17の第3の個所5c、内側中空部材12の第3の個所3c、ナット22、補助部材13の一端部分が相互に接合される。
また、補助部材13の他端面に接合ツール16を回転させながら押し付けると、摩擦熱と塑性流動により軟化した補助部材13に由来する材料、及び外側中空部材17、ナット25に由来する材料が混じり合い、孔4fの全般にわたって詰め込まれ、孔2f,4fを塞ぐ。
この後、接合ツール16を補助部材13から引き離して塑性流動部位を固化させると、外側中空部材17の第4の個所5d、内側中空部材12の第4の個所3d、ナット25、補助部材13の他端部分が相互に接合される。
なお、本発明の部材接合構造は、上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加え得ることは勿論である。
本発明の部材接合構造は、様々な部品の接合組付工程に適用できる。
本発明の部材接合構造の参考例を示す概念図である。 本発明の部材接合構造の他の参考例を示す概念図である。 本発明の部材接合構造の第1の例を示す概念図である。 本発明の部材接合構造の第2の例を示す概念図である。 本発明の部材接合構造の第3の例を示す概念図である。 本発明の部材接合構造の第4の例を示す概念図である。 本発明の部材接合構造の第5の例(施工後)を示す概念図である。 本発明の部材接合構造の第5の例(施工前)を示す概念図である。 本発明の部材接合構造の第6の例(施工後)を示す概念図である。 本発明の部材接合構造の第6の例(施工前)を示す概念図である。 本発明の部材接合構造の第7の例(施工後)を示す概念図である。 本発明の部材接合構造の第7の例(施工前)を示す概念図である。
符号の説明
2a,6a ねじ孔
2b,6b ねじ孔
2c,6c 孔
2d,6d 孔
2e,6e 孔
2f,6f 孔
4a,8a ねじ孔
4b,8b 孔
4c,8c 孔
4d,8d 孔
4e,8e 孔
4f,8f 孔
11 外側中空部材
12 内側中空部材
13 補助部材
17 外側中空部材
18 内側中空部材
19 同化層
20〜25 ナット

Claims (8)

  1. 補助部材挿入用の孔を正対するように穿設した外側中空部材と、補助部材挿入用の孔を正対するように穿設した内側中空部材と、前記外側中空部材の孔の双方に差し込まれるのに充分な長さの補助部材とを備え、内側中空部材の外面が外側中空部材の内面に当接し、しかも補助部材挿入用の各孔が同軸に位置するように内側中空部材を外側中空部材に嵌め合わせたうえ、各孔に補助部材を差し込み、当該補助部材の一端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材に同化させるとともに、それに隣接している内側中空部材を厚み方向に挟むように形作り、補助部材の他端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材に同化させたことを特徴とする部材接合構造。
  2. 補助部材挿入用の孔を正対するように形成した外側中空部材と、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した内側中空部材と、前記外側中空部材の孔の双方に差し込まれるのに充分な長さの補助部材と、内側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けたナットとを備え、内側中空部材のナットとは反対側の外面が外側中空部材の内面に当接し、しかも補助部材挿入用の各孔が同軸に位置するように内側中空部材を外側中空部材に嵌め合わせたうえ、各孔とナットに補助部材を差し込み、当該補助部材の一端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって内側中空部材、及びそれに隣接している外側中空部材を厚み方向に挟むように形作り、補助部材の他端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材を厚み方向に挟むように形作るとともに、ナットのねじ溝に充填したことを特徴とする部材接合構造。
  3. 補助部材挿入用の孔を正対するように形成した外側中空部材と、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した内側中空部材と、前記外側中空部材の孔の双方に差し込まれるのに充分な長さの補助部材と、内側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けたナットとを備え、内側中空部材のナットとは反対側の外面が外側中空部材の内面に当接し、しかも補助部材挿入用の各孔が同軸に位置するように内側中空部材を外側中空部材に嵌め合わせたうえ、各孔とナットに補助部材を差し込み、当該補助部材の一端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって内側中空部材、及びそれに隣接している外側中空部材に同化させ、補助部材の他端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材、及びナットに同化させたことを特徴とする部材接合構造。
  4. 補助部材挿入用の孔を正対するように形成した外側中空部材と、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した内側中空部材と、前記外側中空部材の孔の双方に差し込まれるのに充分な長さの補助部材と、内側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けたナットとを備え、内側中空部材のナットとは反対側の外面が外側中空部材の内面に当接し、しかも補助部材挿入用の各孔が同軸に位置するように内側中空部材を外側中空部材に嵌め合わせたうえ、各孔とナットに補助部材を差し込み、当該補助部材の一端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材に同化させるとともに、それに隣接している内側中空部材を厚み方向に挟むように形作り、補助部材の他端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材に同化させるとともに、ナットのねじ溝に充填したことを特徴とする部材接合構造。
  5. 補助部材挿入用の孔を正対するように形成した外側中空部材と、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した内側中空部材と、前記外側中空部材の孔の双方に差し込まれるのに充分な長さの補助部材と、内側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けた第1のナットと、外側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けた第2のナットとを備え、第1のナットとは反対側になる内側中空部材の外面が、第2のナット側になる外側中空部材の内面に当接し、しかも補助部材挿入用の各孔が同軸に位置するように内側中空部材を外側中空部材に嵌め合わせたうえ、各孔と各ナットに補助部材を差し込み、当該補助部材の一端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材を厚み方向に挟むように形作るとともに、第1のナットのねじ溝に充填し、補助部材の他端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって第2のナットのねじ溝に充填したことを特徴とする部材接合構造。
  6. 補助部材挿入用の孔を正対するように形成した外側中空部材と、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した内側中空部材と、前記外側中空部材の孔の双方に差し込まれるのに充分な長さの補助部材と、内側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けた第1のナットと、外側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けた第2のナットとを備え、第1のナットとは反対側になる内側中空部材の外面が、第2のナット側になる外側中空部材の内面に当接し、しかも補助部材挿入用の各孔が同軸に位置するように内側中空部材を外側中空部材に嵌め合わせたうえ、各孔と各ナットに補助部材を差し込み、当該補助部材の一端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材、及びそれに隣接している第1のナットに同化させ、補助部材の他端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって第2のナット、外側中空部材、及びそれに隣接している内側中空部材に同化させたことを特徴とする部材接合構造。
  7. 補助部材挿入用の孔を正対するように形成した外側中空部材と、補助部材挿入用の孔を正対するように形成した内側中空部材と、前記外側中空部材の孔の双方に差し込まれるのに充分な長さの補助部材と、内側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けた第1のナットと、外側中空部材の外面に一方の補助部材挿通用の孔と対応するように設けた第2のナットとを備え、第1のナットとは反対側になる内側中空部材の外面が、第2のナット側になる外側中空部材の内面に当接し、しかも補助部材挿入用の各孔が同軸に位置するように内側中空部材を外側中空部材に嵌め合わせたうえ、各孔と各ナットに補助部材を差し込み、当該補助部材の一端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって外側中空部材に同化させるとともに、それに隣接している第1のナットのねじ溝に充填し、補助部材の他端部分に由来する材料を、摩擦熱と塑性流動によって第2のナット、及びそれに隣接している外側中空部材に同化させたことを特徴とする部材接合構造。
  8. ねじ溝を補助部材挿入用の孔に設けた請求項1〜請求項7のいずれかに記載の部材接合構造。
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