JP4889630B2 - 暗号文伝送のための光送信装置及び方法 - Google Patents

暗号文伝送のための光送信装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、Yuen暗号等において、究極的な安全性を実用化できる暗号文伝送のための光送信装置及び方法に関する。
現代の主要暗号は、安全性の根拠を複雑性理論又は計算量に置き、数理科学と共に著しい発展を見せている。一方、通信過程において、その信号系の物理現象に関する物理学の原理を安全性の保証に使用し、解読不可能な暗号を実現する形式がある。これは物理暗号と呼ばれ、近年開発が進んでいる量子暗号はこれに属している。
量子暗号技術の1つに、非特許文献1に開示された秘密鍵の配送プロトコル(BB−84)を用いた量子暗号がある。この量子暗号は、完全に安全な暗号通信は平文より多い鍵数を用いるワンタイムパッド(one time pad)法でのみ可能である、という原理に沿ったもので、ワンタイムパッド法に必要な大量の鍵の配送を量子通信を応用して実現する技術である。
また、他の量子暗号技術として、現状の光ネットワーク上で実用化が期待でき、無限の計算能力でも解読できないと謳われた安全な共通鍵量子暗号が開発された。この共通鍵量子暗号は、M−ary量子状態変調方式という新しい枠組を応用するものであり、正規送受信者間の光変復調装置はM個(Mは正の整数)の量子状態信号基底を共通の擬似乱数に従って切り換えて通信することにより、直接平文を暗号通信する技術である。
ここで、量子状態信号基底とは、論理値「1」及び「0」の情報を送信するときに、その情報を送信する2個の量子状態信号対を言うものである。以下、量子状態信号基底を単に「基底」と呼ぶ。例えば、0度と180度の位相のコヒーレント状態信号によって情報が送信されるとき、その2個の量子状態信号対が基底となる。
上記アイデアに基づく暗号プロトコルは、Yuen−2000暗号通信プロトコル(Y−00プロトコルと略称される)と呼ばれている。現在、このY−00プロトコルを具現化する通信方式には、非特許文献2に開示されている光位相変調方式と、非特許文献3に開示されている光強度変調方式とがある。これらの方式では、基底群は1つの関係式に従って配置されている。光位相変調方式では、位相平面上で振幅Aによる円周を信号数で等間隔に分割した位置に、基底が配置される。光強度変調方式では、最大強度と最小強度との中間点を基準に信号数に合わせて等分した位置に、基底が配置される。
非特許文献3の光強度変調方式による従来の暗号通信装置の基本原理を、図3を用いて説明する。
図3において、従来の暗号通信装置は、光送信装置10と光受信装置20とが、光ファイバ等の光通信路30で接続された構成である。光送信装置10は、搬送波発生部11と、M−ary強度変調部12と、擬似乱数発生部13と、基底選択制御部14と、送信データ発生部15とを備える。光受信装置20は、フォトダイオード21と、しきい値制御部22と、擬似乱数発生部23と、基底選択制御部24とを備える。光送信装置10の擬似乱数発生部13と光受信装置20の擬似乱数発生部23とは、構成・機能が実質的に同一である。また、光送信装置10の基底選択制御部14と光受信装置20の基底選択制御部24とは、構成・機能が実質的に同一である。
搬送波発生部11は、例えばレーザダイオードからなり、所定の光搬送波を出力する。送信データ発生部15は、論理値「1」及び「0」で構成される送信データを発生する。擬似乱数発生部13は、入力する初期鍵Kに基づいて2進数擬似乱数列、すなわち2進数Running鍵列を生成する。基底選択制御部14は、この2進数Running鍵列を、log2Mビット毎にブロック分割し、その各ブロックに応じた10進数Running鍵に変換する。そして、基底選択制御部14は、Running鍵に従って基底群から1つの基底を選択し、基底情報としてM−ary強度変調部12に指示する。M−ary強度変調部12は、送信データで光搬送波を強度変調すると共に、基底情報で指示されている基底の強度を用いて論理値「1」又は「0」の情報を含ませて、光通信路30を介して光受信装置20へ出力する。
フォトダイオード21は、光通信路30を介して光送信装置10から出力される強度変調光信号を受信する。擬似乱数発生部23は、入力する初期鍵Kに基づいて2進数Running鍵列を生成する。基底選択制御部24は、この2進数Running鍵列を、log2Mビット毎にブロック分割し、その各ブロックに応じた10進数Running鍵に変換する。そして、基底選択制御部24は、Running鍵に従って基底群から1つの基底を選択し、基底情報としてしきい値制御部22に指示する。しきい値制御部22は、基底選択制御部24によって指示される基底情報に基づいて、受信信号をどのしきい値で判定するかを制御して、信号に含まれている論理値「1」及び「0」を抽出し受信データとして出力する。
上記従来の暗号通信装置において、基底選択制御部14及び24で用いられる基底群、すなわち各基底の配置は、暗号の強さを決定する重要な要素である。以下、図4を用いて、従来の基底配置方法を説明する。
まず、強度変調のダイナミックレンジを、最大強度Smax〜最小強度Sminとして設定する。この最大強度Smaxと最小強度Sminとの中心強度を、[(Smax−Smin)/2]とする。各基底は、高強度と低強度とで構成され、高強度は中心強度よりも高く、低強度は中心強度よりも低くなる規則で配置される。また、基底数Mは、隣接する信号間(強度Siと強度Si+1との間)の距離(強度差)が、量子ゆらぎに埋没するように決められる。例えば、図4で示すように、各信号強度を最大強度Smax から最小強度Smin まで順番にS1,S2,‥‥,SM-1,SM,SM+1,‥‥,S2Mとして、基底{S1,SM+1},{S2,SM+2},‥‥のように配置する。なお、隣り合う基底間では、送信データの論理値「1」を伝送する強度信号と、論理値「0」を伝送する強度信号とが、反転するように配置設計されている。
上述した従来の暗号通信装置においては、正規受信者は、信号間距離が大きい2値の信号識別を行うことになるので誤りがほとんどない。しかし、初期鍵Kを知らない盗聴者は、信号間距離の小さい2M値の信号識別のための受信方法に制限されるため、その受信データには量子ゆらぎ又は量子ショット雑音によって誤りが発生する。よって、盗聴者は、暗号文自体の情報を得ることができない。
このような仕組みはランダム・ストリーム暗号の一種であるが、量子ゆらぎによってランダム化されるため、そのランダム性を計算によって確定値に戻すことは不可能である。従って、これらの理由から、Y−00プロトコルは、高い安全性を持つ暗号を実現できると言える。
このように、Yuen暗号は、通信システム自体が量子性の弱い従来の光通信で構成されているが、鍵を知らない盗聴者は量子ゆらぎによって情報が得られない工夫がなされていることに基づく超安全性を提供する。
シー・エイチ・ベネット・アンド・ジー・ブラサード、「クワンタム・クリプトグラフィ」、イン・プロス・アイトリプルイー、イント・コンフェ・オン・コンピューターズ・システム・アンド・シグナル・プロセッシング(C. H. Bennett and G. Brassard, "Quantum cryptography", in Proc. IEEE, Int. Conf. on Computers system, and signal processing), pp. 175, 1984 ジー・エイ・バラボサ、イー・コロンドフ、ピー・クマー、エイチ・ピー・ユーエン、「セキュア・コミュニケーション・ユージング・メソスコピック・コヒーレント・ステイト」、フィジ・レブ・レット(G. A. Barbosa, E. Corndorf, P. Kumar, H. P. Yuen, "Secure communication using mesoscopic coherent state", Phys. Rev. Lett.), vol-90, 227901, 2003 オー・ヒロタ、ケー・カトウ、エム・ソウマ、ティー・ウスダ、ケー・ハラサワ、「クワンタム・ストリーム・サイファ・ベイスド・オン・オプティカル・コミュニケーション」、エスピーアイイー・プロス・オン・クワンタム・コミュニケーションズ(O. Hirota, K. Kato, M. Sohma, T. Usuda, K. Harasawa, "Quantum stream cipher based on optical communication", SPIE Proc. on Quantum Communications), vol-5551, 2004
しかしながら、上記Yuen暗号システムで解読不可能な暗号通信を実施するには、送信光のエネルギーと信号送信用の基底数との最適設計、又は隣接する基底との信号距離を極めて小さくする必要がある。このため、光源や変調装置は、極めて高精度でなければならないという問題がある。
また、安全性強化のための従来のランダマイゼーションは、原則的に図4で示した基底配置構造のままで種々の最適設計を行うものであり、変調装置の高精度化を緩和するものではない。このため、かえって更なる高い能力の電子制御を必要としなければならないという問題がある。
さらに、従来の光強度変調方式では、基底群が最大強度と最小強度との中間点強度を挟んで対称に設計されている。このため、中間点強度を挟む隣り合った強度SM及び強度SM+1には、送信データの論理値「1」だけ(又は、論理値「0」だけ)が含まれることになり(図4の破線円部分)、中間点強度の上側と下側という信号のクラス化が可能となる。従って、盗聴者が、中間点強度の上側及び下側の観測データに対して鍵の全数探索を実施した場合には、盗聴者のエラーが十分小さくなる確率が高くなる。このような攻撃は間接測定攻撃と呼ばれ、本質的に解読できるものではないが、エラーが小さくなると偶然解読できる可能性は否定できない。
それ故に、本発明の目的は、変調装置の精度的負担を増やすことなく、間接測定攻撃を含めて更なる安全性を高めることが可能な、暗号文伝送のための光送信装置及び方法を提供することである。
本発明は、暗号文を光信号で伝送する光送信装置及び方法に向けられている。そして、上記目的を達成させるために、本発明の光送信装置(及び方法)は、初期鍵から疑似乱数列を発生する擬似乱数発生部(ステップ)と、複数の基底から構成される基底群を保持し、疑似乱数列に従って基底群の中から1つの基底を選択する基底選択制御部(ステップ)と、選択された1つの基底と送信データの論理値とに基づいた強度で変調された光信号を生成する強度光変調部(ステップ)とを備える。そして、基底群を構成する複数の基底は、少なくとも2つの基底が最大強度と最小強度との中間点を挟んで隣接する強度を持ち、かつ、隣接する強度が送信データが取り得る2つの論理値を含むように配置されている。
基底群を構成する複数の基底は、それぞれ、高強度と低強度との差が、最大強度と最小強度との中間点の強度以下となる一定値に設定されていることが好ましい。又は、基底群を構成する複数の基底は、少なくとも2つの基底の低強度が一致し、かつ、少なくとも2つの基底の高強度が一致するように配置されていることが好ましい。
なお、上記光送信装置と、少なくとも2つの基底が最大強度と最小強度との中間点を挟んで隣接する強度を持ち、かつ、隣接する強度が送信データが取り得る2つの論理値を含むように配置された複数の基底を用いて、送信データの論理値を抽出する光受信装置と、光送信装置と光受信装置とを接続する光通信路とによって、光暗号伝送システムを構成することが可能である。
本発明によれば、盗聴者によって行われる、直接データを得るための直接測定攻撃に強く、かつ、偶然性を頼りにする間接測定攻撃に対しても強くなる。従って、光強度変調方式において、変調信号の制御精度を極限的に高めることなく、既知平文攻撃に対して高い解読耐性を有する暗号が実施可能となる。また、既存の通信インフラをそのまま活用できるので、暗号通信の絶対安全性を低コストで提供できる。
本発明の暗号文伝送のための光送信装置は、基本的に図3に示した光送信装置10と同様の構成である。本発明は、この構成の基底選択制御部14において独自の基底配置を用いることに特徴がある。
以下、本発明の特徴的な基底配置について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る暗号文伝送のための光送信装置で行われる光強度変調方式の基底配置を説明する模式図である。本発明の第1の実施形態では、以下のように基底配置を行う。
まず、強度変調のダイナミックレンジを、最大強度Smax〜最小強度Sminとして設定する。この最大強度Smaxと最小強度Sminとの差分Δ(=Smax−Smin)を、多値信号数2Mで分割する。これにより、隣接する信号間(強度Siと強度Si+1との間)の距離(強度差)は、[Δ/2M]となる。多値信号数2Mは、この距離[Δ/2M]が、ヘテロダイン測定時の量子ゆらぎの幅又は直接検波時の量子ショット雑音のゆらぎの幅に、十分埋没するように選択される。そして、基底群の各基底を、高強度と低強度との差を中間点強度である[Δ/2]以下の一定値にして、それぞれの強度信号に配置する。図1の例では、一定値を[Δ/2M×(M−4)]とした場合の基底配置を示している。なお、従来と同様に、隣り合う基底間では、送信データの論理値「1」を伝送する強度信号と、論理値「0」を伝送する強度信号とが、反転するように配置設計されている。
上述した条件に従って基底配置を行うと、中間点強度[Δ/2]を挟む隣り合った強度SM及び強度SM+1には、送信データの論理値「1」及び「0」の両方が含まれる可能性が生じる(図1の破線円部分)。疑似乱数発生部13からのRunning鍵は一様分布であるので、準備されている基底の選択確率も一様分布となる。このため、初期鍵Kを知らない盗聴者が、受信データについて任意の幾つかの範囲に強度があるとするクラス化を行う場合には、クラスの数に比例して盗聴者のデータにおけるエラー(光自身が持つ量子ゆらぎによる誤り)が一様にかつ効果的分布するようになる。よって、中間点強度[Δ/2]の上側と下側という大雑把なクラス化は無意味になる。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る暗号文伝送のための光送信装置及び基底配置手法によれば、盗聴者によって行われる、直接データを得るための直接測定攻撃に強く、かつ、偶然性を頼りにする間接測定攻撃に対しても強くなる。従って、光強度変調方式において、変調信号の制御精度を極限的に高めることなく、既知平文攻撃に対して高い解読耐性を有する暗号が実施可能となる。また、既存の通信インフラをそのまま活用できるので、暗号通信の絶対安全性を低コストで提供できる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る暗号文伝送のための光送信装置で行われる光強度変調方式の基底配置を説明する模式図である。本発明の第2の実施形態では、以下のように基底配置を行う。
まず、強度変調のダイナミックレンジを決定する最大強度Smax及び最小強度Sminを設定する。この最大強度Smaxと最小強度Sminとの差分Δ(=Smax−Smin)を、多値信号数2Mで分割する。これにより、隣接する信号間(強度Siと強度Si+1との間)の距離(強度差)は、[Δ/2M]となる。多値信号数2Mは、この距離[Δ/2M]が、ヘテロダイン測定時の量子ゆらぎの幅又は直接検波時の量子ショット雑音のゆらぎの幅に、十分埋没するように選択される。そして、基底群の各基底を、高強度と低強度との差を中間点強度である[Δ/2]以下の値にして、それぞれの強度信号に配置する。このとき、高強度が大きい順にN個(N<M)までの基底については、全ての低強度を中間点強度より僅かに小さい強度SM+1に設定し、かつ、低強度が小さい順にN個までの基底については、全ての高強度を中間点強度より僅かに大きい強度SMに設定する。これ以外の基底の高強度と低強度との差は、一定値でよい。図1の例では、N=5とした場合の基底配置を示している。なお、従来と同様に、隣り合う基底間では、送信データの論理値「1」を伝送する強度信号と、論理値「0」を伝送する強度信号とが、反転するように配置設計されている。
上述した条件に従って基底配置を行うと、中間点強度[Δ/2]を挟む隣り合った強度SM及び強度SM+1には、送信データの論理値「1」及び「0」の両方が重畳される可能性が高くなる(図2の破線円部分)。疑似乱数発生部13からのRunning鍵は一様分布であるので、準備されている基底の選択確率も一様分布となる。この場合、盗聴者は、送信情報を直接検出するために各信号強度を識別しなければならず、中間点強度[Δ/2]の上側と下側というクラス化では半数が判定不能となる。正規の通信者は、どの基底を用いているかを知っているので、もちろん判定が可能である。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る暗号文伝送のための光送信装置及び基底配置手法によれば、盗聴者によって行われる、直接データを得るための直接測定攻撃に強く、かつ、偶然性を頼りにする間接測定攻撃に対しても強くなる。従って、光強度変調方式において、変調信号の制御精度を極限的に高めることなく、既知平文攻撃に対して高い解読耐性を有する暗号が実施可能となる。また、既存の通信インフラをそのまま活用できるので、暗号通信の絶対安全性を低コストで提供できる。
なお、上記第1及び第2の実施形態では、光信号を伝送する光送信装置について説明したが、光通信路30で生じる量子雑音成分と等価な雑音を発生する雑音源等を用いれば、電気信号を伝送する送信装置にも応用することが可能である。
本発明は、暗号文を伝送するための光送信装置等に利用可能であり、特に、直接測定攻撃及び間接測定攻撃の両方に強くして、暗号通信の絶対安全性を高めたい場合等に適している。
本発明の第1の実施形態に係る暗号文伝送のための光送信装置で行われる光強度変調方式の基底配置を説明する模式図 本発明の第2の実施形態に係る暗号文伝送のための光送信装置で行われる光強度変調方式の基底配置を説明する模式図 従来の暗号通信装置の構成を説明する図 従来の暗号通信装置で行われる光強度変調方式の基底配置を説明する模式図
符号の説明
10 光送信装置
11 搬送波発生部
12 M−ary強度変調部
13、23 疑似乱数発生部
14、24 基底選択制御部
15 送信データ発生部
20 光受信装置
21 フォトダイオード
22 しきい値制御部
30 光通信路

Claims (6)

  1. 暗号化された送信データを光信号で伝送する光送信装置であって、
    初期鍵から疑似乱数列を発生する擬似乱数発生部と、
    暗号の強さを決定する要素であって、複数の基底から構成される基底群を保持し、前記疑似乱数列に従って当該基底群の中から1つの基底を選択する基底選択制御部と、
    前記選択された1つの基底と送信データの論理値とに基づいた強度で変調することにより前記送信データを暗号化して光信号を生成する強度光変調部とを備え、
    前記基底群を構成する複数の基底は、少なくとも2つの基底が最大強度と最小強度との中間点を挟んで隣接する強度を持ち、かつ、当該隣接する強度が前記送信データが取り得る2つの論理値を含むように配置されており、さらに、各基底の高強度と低強度との差が、最大強度と最小強度との差分値の半分以下となる一定値に設定されていることを特徴とする、光送信装置。
  2. 暗号化された送信データを光信号で伝送する光送信装置であって、
    初期鍵から疑似乱数列を発生する擬似乱数発生部と、
    暗号の強さを決定する要素であって、複数の基底から構成される基底群を保持し、前記疑似乱数列に従って当該基底群の中から1つの基底を選択する基底選択制御部と、
    前記選択された1つの基底と送信データの論理値とに基づいた強度で変調することにより前記送信データを暗号化して光信号を生成する強度光変調部とを備え、
    前記基底群を構成する複数の基底は、少なくとも2つの基底が最大強度と最小強度との中間点を挟んで隣接する強度を持ち、かつ、当該隣接する強度が前記送信データが取り得る2つの論理値を含むように配置されており、さらに、少なくとも2つの基底の低強度が一致し、かつ、少なくとも2つの基底の高強度が一致するように配置されていることを特徴とする、光送信装置。
  3. 暗号化された送信データを光信号で伝送する光送信方法であって、
    初期鍵から疑似乱数列を発生するステップと、
    前記疑似乱数列に従って、暗号の強さを決定する要素であって、複数の基底から構成される基底群の中から1つの基底を選択するステップと、
    前記選択された1つの基底と送信データの論理値とに基づいた強度で変調することにより前記送信データを暗号化して光信号を生成するステップとを備え、
    前記基底群を構成する複数の基底は、少なくとも2つの基底が最大強度と最小強度との中間点を挟んで隣接する強度を持ち、かつ、当該隣接する強度が前記送信データが取り得る2つの論理値を含むように配置されており、さらに、各基底の高強度と低強度との差が、最大強度と最小強度との差分値の半分以下となる一定値に設定されていることを特徴とする、光送信方法。
  4. 暗号化された送信データを光信号で伝送する光送信方法であって、
    初期鍵から疑似乱数列を発生するステップと、
    前記疑似乱数列に従って、暗号の強さを決定する要素であって、複数の基底から構成される基底群の中から1つの基底を選択するステップと、
    前記選択された1つの基底と送信データの論理値とに基づいた強度で変調することにより前記送信データを暗号化して光信号を生成するステップとを備え、
    前記基底群を構成する複数の基底は、少なくとも2つの基底が最大強度と最小強度との中間点を挟んで隣接する強度を持ち、かつ、当該隣接する強度が前記送信データが取り得る2つの論理値を含むように配置されており、さらに、少なくとも2つの基底の低強度が一致し、かつ、少なくとも2つの基底の高強度が一致するように配置されていることを特徴とする、光送信方法。
  5. 請求項に記載の光送信装置から出力される光信号を受信する光受信装置であって、
    初期鍵から疑似乱数列を発生する擬似乱数発生部と、
    暗号の強さを決定する要素であって、複数の基底から構成される基底群を保持し、前記疑似乱数列に従って当該基底群の中から1つの基底を選択する基底選択制御部と、
    前記選択された1つの基底を用いて、受信した光信号から送信データの論理値を再生するデータ抽出部とを備え、
    前記基底群を構成する複数の基底は、少なくとも2つの基底が最大強度と最小強度との中間点を挟んで隣接する強度を持ち、かつ、当該隣接する強度が前記送信データが取り得る2つの論理値を含むように配置されており、さらに、各基底の高強度と低強度との差が、最大強度と最小強度との差分値の半分以下となる一定値に設定されていることを特徴とする、光受信装置。
  6. 請求項に記載の光送信装置から出力される光信号を受信する光受信装置であって、
    初期鍵から疑似乱数列を発生する擬似乱数発生部と、
    暗号の強さを決定する要素であって、複数の基底から構成される基底群を保持し、前記疑似乱数列に従って当該基底群の中から1つの基底を選択する基底選択制御部と、
    前記選択された1つの基底を用いて、受信した光信号から送信データの論理値を再生するデータ抽出部とを備え、
    前記基底群を構成する複数の基底は、少なくとも2つの基底が最大強度と最小強度との中間点を挟んで隣接する強度を持ち、かつ、当該隣接する強度が前記送信データが取り得る2つの論理値を含むように配置されており、さらに、少なくとも2つの基底の低強度が一致し、かつ、少なくとも2つの基底の高強度が一致するように配置されていることを特徴とする、光受信装置。
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