JP4889060B2 - 遊技球循環システム - Google Patents
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Description
したがって、景品球として払い出されて計数機より回収される遊技球を、各遊技島の球量がなるべく適正範囲に保たれるように、各遊技島に遊技球を還元する設備(即ち、遊技球循環システム)の重要性が、近年益々増大している。
しかし、この場合には、玉場や遊技球の循環経路をホール内に設置するために多額の建設費がかかる、球量が急に不足した遊技島に速やかな補給ができ難い、遊技球が余剰となった遊技島から遊技球を積極的に排出することができないなどの各種問題点がある。
このうち、特許文献1のシステムは、各遊技島間の遊技球の保有量の差が上限値以上(所定範囲以上)となったら、保有量の多い遊技島から少ない遊技島に遊技球を移動させる循環動作を開始し、これら遊技島間の遊技球の保有量の差が前記上限値未満(所定範囲内)になるまでこの循環動作を継続するものである。
また、特許文献2のシステムは、いずれかの遊技島の遊技球の保有量が一定の目標レベルより低いと判定したときに、この遊技島に隣接する遊技島から遊技球を移動させる循環動作を開始し、この遊技島の遊技球の保有量が前記目標レベルになるまでこの循環動作を継続するものである。
また貯留タンクには、その位置での遊技球の存在を検知するいわゆるリミットスイッチのような構成の機械的スイッチ(球量スイッチ)が、高さ方向に所定間隔ごとに並べて設けられており、これら球量スイッチからの検出信号を読み取ることで、現在の球量を何段階(例えば10段階)かのレベルで検知することができるようになっている。
また、遊技島間で遊技球をやりとりして遊技球を循環させ、各遊技島の遊技球の保有量をなるべく適正に保持するための主な制御処理は、一群の遊技島全体の制御を統轄するシステムコントローラで行われていた。
即ち、循環動作を行うか否かを決めるための各遊技島の球量の評価値としては、貯留タンク内に設けられた球量スイッチのうち、検出信号を出力している球量スイッチの数(以下、オン数という。)がそのまま使用されていたため、騒音や振動の問題を考慮して、各遊技島固有の設備構成に応じた必要最低限の速やかな循環動作を行うことが困難であった。
ところが、従来のシステムでは、上記球量スイッチのオン数をそのまま各島の球量の評価値として使用し、このオン数を各島間で比較し、その比較結果に基づいて遊技球を循環させていたため、実情にあった循環動作が必ずしもなされない恐れがあった。
また逆に、貯留タンクが例えば二つあり最大球量の多い島では、貯留タンクを一つしか有さない島より、絶対的な球量(前記球量スイッチのオン数)が当然多いので、遊技機の数に対する遊技球の保有割合としては不十分であるにもかかわらず、貯留タンクを一つしか有さない他の島から遊技球を取込む循環動作がなかなか実行されず、大当りが集中した場合などには、球量不足となって景品球が払い出せないといった遊技店の経営上重大なトラブルが発生する恐れがある。
というのは、貯留タンク内に例えば遊技球が2万個溜まったときに第1の球量スイッチが作動し、さらに2万個溜まったときに第2の球量スイッチが作動するといったように、球量スイッチを遊技球の一定量毎に正確に設置するだけでも非常に困難で実現不可能な作業であるのに、その設置位置(球量スイッチのオン数と球量の関係)を、貯留タンクの数や計数機の有無に応じて変更して設置するのは、極めてめんどうな作業であり、実際にはタンク内で遊技球がある程度偏って貯留されることを考慮すると、実現困難な構成であるからである。
そこで本発明は、遊技島固有の設備構成に対応した必要最低限の循環動作が速やかに実行できる遊技球循環システムを提供することを主目的としている。
複数の遊技機が設置される遊技島が複数配列された遊技場において、前記遊技機で使用する遊技球を遊技島間でやりとりするための循環手段と、各遊技島の貯留タンクにおける遊技球の保有量を適切に保持するために前記循環手段を作動させて循環動作を行わせる制御手段と、遊技球を受け入れて計数を行うとともに該遊技球を前記貯留タンクに排出する計数機と、を備えた遊技球循環システムであって、
前記複数の遊技島には、前記計数機が設置された遊技島と、前記計数機が設置されない遊技島と、が含まれており、
前記貯留タンクには遊技球の保有量を検知する複数のスイッチが設けられ、
前記制御手段は、
前記計数機が設置されない遊技島においては、前記スイッチからの球量情報により評価用球量情報を決定し、前記計数機が設置された遊技島においては、前記スイッチからの球量情報に所定の余裕値を加算して評価用球量情報を決定し、
前記循環手段によって遊技島に遊技球が取り込まれている状態において、前記評価用球量情報が所定の値になると遊技球の取り込み動作を停止する一方で、遊技球の取り込み動作の停止中に前記評価用球量情報が所定の値になると、遊技球の取り込み動作を開始することを特徴とする。
このため、計数機が設置されている遊技島では、評価用球量情報が多めに設定され、他の遊技島から遊技球を取込む循環動作が比較的行われ難くなり、計数機を介して遊技球が補充され易いという特性に対応させた循環動作が実現できる。つまり、計数機が設置されている遊技島に係わる循環動作が頻繁に行われてしまうといった不具合が回避され、循環動作による振動や騒音が低減できる。
まず、システム全体の概略構成について説明する。図1(a)はシステム全体を示す斜視図であり、図1(b)は各遊技島を長て方向から見た側面図である。 本例では、図1に示すように、三つの遊技島10a,10b,10cが並列状態に設置された状態を例示している。各遊技島には、遊技球を使用して遊技が行われるパチンコ機等の遊技機11が長て方向に並べて設置してある。
なお、遊技島の配列や配列数、或いは計数機の配置等は、図1のような態様に限られないことはいうまでもない。
なお、傾斜樋14,15は、遊技球を自重により流下させて一方の遊技島から他方の遊技島に移動させる送受両方向の樋を構成しており、このうち傾斜樋14は、図1(b)における左方向に(例えば島10bから島10aに)遊技球を移動させる樋であり、また傾斜樋15は、図1(b)における右方向に(例えば島10aから島10bに)遊技球を移動させる樋である。
なお、上記遊技球入口及びシャッター16は、両側に隣接島のある島(図1では島10b)では、循環用補助タンク13bの両側に設けられるが、一群の遊技島において両端に位置する島(図1では島10a,10c)には、傾斜樋14,15で接続される隣接島が片側に1個しかないため、上記遊技球入口及びシャッター16も片側に1個だけ設けられる。
また、傾斜樋14,15とシャッター16は、本発明の循環手段を構成する。
次に、図2及び図3により、各遊技島の内部構成について説明する。図2は計数機の設けられた遊技島10aの正面図(遊技機を取外した状態)であり、また図3は各遊技島の内部構成を簡単に示した正面図である。なお、本例の場合の各遊技島10a,10b,10cは、計数機の有無や、配置位置による違い(後述する傾斜樋14,15が両側に接続されているか否か)を除き、同じ構成である。
即ち、各遊技機から排出される遊技球(アウト球等)は、まず島の下部(各遊技機の下側)の左右方向に傾斜した状態に設けられた球回収樋35a,35bにより回収されて、島の略中央底部の位置に集められる。この位置には、揚送装置33の下端側の入口が配置されており、この位置に集められた遊技球は図示省略した整列装置により、整然と揚送装置33に入り、この揚送装置33で研磨されつつ揚送され、揚送装置33の上端側の出口から前述の循環用タンク13における主タンク13a内に排出される。
次に、揚送装置33から循環用主タンク13a内の上部に排出された遊技球の一部は、循環用補助タンク13b内に流入しさらに前述の傾斜樋に流入する。そして残りの遊技球は、循環用主タンク13a内の下方に流下し山形状の振分け部材(図示省略)により左右に振分けられて、島の上部(各遊技機の上側)の左右方向に傾斜した状態に設けられた球補給樋36a,36bにより各遊技機に供給される。ここで、球補給樋36a,36bには、各遊技機に対応する複数箇所にシュートと呼ばれる遊技球の分配器が設けられており、この分配器の動作により適宜補給が必要な遊技機に球補給樋から遊技球が補給される。
また、循環用主タンク13a内の下方の前記振分け部材の上面側(つまり、球補給樋の入口)が遊技球で充満している場合に、揚送装置33から排出され循環用主タンク13a内を流下する遊技球は、図示省略したオーバーフロー管を経由して前記振分け部材のさらに下方に流下し、前記振分け部材のさらに下方に設けられたもう一つの振分け部材により左右に振分けられ、オーバーフロー樋37a,37bを経由して島の両端に送られ、さらにこの両端位置に設けられた第1オーバーフローホース38a,38bを介して、貯留タンク32a,32b内に流下する。
また、上述したさらに下方側のもう一つの振分け部材の上面側(つまり、オーバーフロー樋37a,37b)が遊技球で充満している場合に、前述のオーバーフロー管を経由して流下してきた遊技球は、第2のオーバーフローホース39を介して、揚送装置33の入口(球回収樋35aの下流端側)に流れ落ちるようになっている。
また揚送装置33は、例えば、上下方向に配されて周回する搬送ベルト(図示省略)と、この搬送ベルトの片面側に対向配置される研磨布(図示省略)と、遊技球の外径に対応した断面半円状の溝が上下方向に形成され、前記研磨布の裏面側を保持した状態に配置される案内部材(図示省略)と、前記搬送ベルトを駆動するモータ等の駆動機構とを備えるもので、前記搬送ベルトと研磨布の間に遊技球を挟み込んだ状態で、遊技球を整列させたまま上向きに転動させることにより、遊技球を研磨しつつ整然と揚送する装置である。
また、貯留タンク32a,32bは、球回収樋35a,35bの両側及び下方の空きスペースを、その内部空間とするタンクであり、第1オーバーフローホース38a,38bなどから排出される遊技球を均等に分布させるための部材(いわゆる、球流下棚又は転動部材)などが、内部に設けられている。
また、図3において符号45,46で示すものは、循環用主タンク13aに設けられたリミットスイッチと上部球量スイッチである。これらリミットスイッチ45及び上部球量スイッチ46(島情報検出手段)は、前述した貯留タンク32a,32bの球量スイッチと原理的に同構造のものであり、やはり遊技球の存在を検出する球検出器である。ここで、リミットスイッチ45は、循環用主タンク13aの上部(揚送装置33の上端排出口の近傍)に配設されており、このレベルまで循環用主タンク13a内が遊技球で充満していることを検知するためのものである。また、上部球量スイッチ46は、循環用主タンク13aにおける前述の振分け部材のやや上方の位置(球補給樋の入口近傍のやや高い位置)に配設されており、このレベルまで循環用主タンク13a内が遊技球で充満していることを検知するためのものである。
次に、制御系(主に島制御装置)の構成について説明する。
前述した島制御装置20a,20b,20cは、相互に信号の授受が可能となるように例えば図4,図5の如く接続され、また、これら島制御装置20a,20b,20cは、中継装置21を介して、システム制御装置22と信号の授受が可能となるように接続されている。なお、遊技島群が多数ある場合には、各遊技島群にそれぞれ中継装置を設けて、図5に示す如く、各中継装置をネットワークを形成するようにシステム制御装置22に接続すればよい。
なお本発明は、遊技島間で遊技球をやりとりする循環動作の制御処理に特徴を有し、制御系のハード構成は特に限定されるものではない。また本例の場合、特徴的な制御処理は、各島制御装置それぞれが自身が設けられた島(以下、自島という。)について行うため、以下は、島制御装置20bの構成例を中心にして制御系について簡単に説明する。なお、島制御装置20a,20cの構成は、島制御装置20bと基本的に同じであり、遊技島の設置位置や計数機の有無に応じて、後述する如く入出力機器の数や種類が異なるだけである。
ここで、EEPROM54は、電気的にデータの書込み又は消去が可能なROMであり、例えば設定スイッチ58により設定されるデータを記憶する不揮発性のメモリである。一方ROM52は、後述するフローチャートの処理を含むCPU51の処理手順(プログラム)が予め記録された例えばマスクROMである。またRAM53は、制御処理の過程で一時記憶する必要のあるデータやプログラムを記憶するための随時読み込み書込み可能な揮発性のメモリである。
また、クロックの発振回路55は、CPU51の動作に必要なクロック(一定周期のパルス信号)を出力する回路である。
なお、操作切換スイッチ57により通常モードが指令されると、後述する制御処理(設定変更以外の制御処理)が実行され、一方設定変更モードが指令されると、設定スイッチ58により入力される各種設定データ(例えば、図7に示すようなデータ)を、CPU51が受け付けて、EEPROM54の所定のアドレスに書込む処理が実行されるプログラム構成となっている。そして、上記各種設定データには、例えば図7に示すように、その遊技島に固有な設備構成を示す島設備情報(例えば、球量スイッチの数、貯留タンクの数、計数機の有無、傾斜樋の有無などのデータ)が含まれる。
また図7において、太線で示した設定内容は、次のような設備構成の遊技島の場合の、設定内容の一例である。即ち、隣接島が両側に有り(傾斜樋が両側に有り)、二つの貯留タンクを有し、各貯留タンクにはそれぞれ4個の球量スイッチが設けられ、計数機が設置されていない遊技島である。
ここで、検出信号を入力する各種スイッチとしては、前述の球量スイッチ41a〜44a(タンク1球量SW)と、前述の球量スイッチ41b〜44b(タンク2球量SW)と、前述の上部球量スイッチ46と、前述のリミットスイッチ45と、前述のシャッター16の開閉状態を検出するシャッターセンサ61,62(シャッターセンサA又はB)と、揚送装置33のモータの過負荷を検出するサーマルトリップ63とがある。
このうち、作動状態表示器68は、例えば島制御装置20bの表面の操作部近傍に設けられたLED等よりなり、例えば揚送装置33や排出装置34a,34b等の作動状態(運転又は停止)や、異常表示などをCPU51の制御で適宜表示するものである。
次に、各島制御装置20a,20b,20cにより行われる制御処理について図8〜図12のフローチャートにより説明する。
まず、図8はメインルーチンを示している。装置が起動されると、まずステップS2で、制御処理上の各種パラメータ等を初期化する処理を行う。
次いでステップS4では、揚送装置33の制御処理を行う。即ち、リミットスイッチ45より検出信号が入力されていなければ、島上部の循環用タンク13の所定レベルに遊技球が十分充満していないので、揚送装置33(そのモータ66)を作動させ、前記検出信号が入力されていれば、揚送装置33を停止させる。なお、前記検出信号が入力されていなくても、サーマルトリップ63からの信号(サーマルトリップ信号)が入力されていれば、モータ66が過負荷になっているので揚送装置33を停止させる。なお、このように過負荷で停止させた場合には、設定スイッチ58の入力によりリセット信号が入力されない限り停止制御状態を復帰させない。
なおここでの異常信号は、後述のステップS18でシステム制御装置22や他の島制御装置に出力され、また例えば作動状態表示器68へのその異常表示が、例えば後述のステップS22で実行される。
そしてステップS16では、前述の操作表示器59への表示制御が行われる。 次にステップS18では、図9(b)に示す後述の通信処理を実行し、この処理終了後はステップS4に戻って、装置が起動されている限り上記一連の処理を繰り返す。
まずステップS22では、作動状態表示器68への表示制御が行われる。
そしてステップS24では、各入力機器(図4に示した前述の各種スイッチやセンサ類)からの入力信号を読取って、その記憶値を更新する処理を行う。そして、一連のタイマ割込み処理を終了する。なお、ここで読取られた入力信号の最新データが、他の処理で使用される。
まずステップS32では、システム制御装置への送信タイミングであることを確認した上で、システム制御装置へ、自島の島情報(以下場合により、自島情報という。)を送信する。ここで島情報には、各入力機器から入力される検出信号又は設定値のデータや、これら入力データから内部処理により生成したデータや判定結果、或いは制御指令の状態が含まれる。具体的には、例えば以下のものが含まれる。即ち、球量スイッチ41a〜44a(或いは、41b〜44b)からの入力信号(球量情報)、図10のステップS42で算出される評価用球量情報、リミットスイッチ45からの入力信号(異常判定用情報)、上部球量スイッチ46からの入力信号(循環準備情報)、前述の図8のステップS12の処理における異常判定結果、シャッターセンサ61,62からの入力信号(球取込情報)、排出装置34a,34bや揚送装置33の動作情報(運転中か停止中か)が含まれる。
次いでステップS36では、システム制御装置からの自島宛の制御情報を受取り記憶する。
そしてステップS38では、隣接島からの自島宛の島情報を受取り記憶して、メインルーチンにリターンする。
まずステップS42では、図11に示す後述の自島評価値算出処理を行い、前述の球量情報(球量スイッチのオン数)から、評価用球量情報を算出する処理を行う。
次にステップS44では、隣接島無効判定処理を実行する。
すなわち、ここでは、両方の隣接島から受信した島情報のなかで、リミットスイッチ45の信号の情報を読取る。そして、いずれの隣接島のリミットスイッチ45も作動していない場合には、両方の隣接島を遊技球の循環動作に関して有効とする。
そしてステップS48では、隣接島から送られてきた島情報からその隣接島の評価用球量情報を読み取る。
そしてステップS52では、図12に示す後述の球循環判定処理を実行する。 次にステップS54では、上記球循環判定処理で球取込みを行うこと(或いは球取込みを継続すること)が決定されたか否か判定し、球取込みの開始又は継続が決定されていればステップS56に進み、そうでなければステップS60に進む。
すなわち、ステップS50で選択された隣接島から受信した島情報のなかで、上部球量スイッチ46の信号の情報を読取る。そして、読取った情報からその隣接島の上部球量スイッチ46が検出信号を出力しているか否か判定し、検出信号が出力されていれば、循環動作の準備ができていると判断されるため、選択された隣接島からの球取込みを開始することを決定し、自島シャッター16のうち、その隣接島側のシャッター16を開放する設定を行う。なお、これら決定及び設定により、ステップS62においては、そのシャッター16が閉状態の場合に、実際にそのシャッターモータを駆動しそのシャッター16を開状態とする制御が行われる。
なお、これら決定及び設定により、ステップS62においては、そのシャッター16が開状態の場合に、実際にそのシャッターモータを駆動しそのシャッター16を閉状態とする制御が行われ、シャッター16が閉状態の場合には、シャッターモータを駆動しないでそのシャッター16を閉状態のままとする制御が行われる。
ここでは、シャッターセンサの信号から、自島シャッター16のうち、選択されている隣接島側のシャッター16が開放中か否か(即ち、その隣接島から球取込みを行っているか否か)判定し、開放中であれば次の処理を行う。
まず、選択されている隣接島から受信した島情報のなかから、その隣接島の揚送装置の作動情報を読み込み、その揚送装置が作動中か否か判定する。
そして、隣接島の揚送装置が作動中であれば、その隣接島からの球取込みを継続する設定を行う。なお、前述の隣接島球取込可能判定処理で隣接島からの球取込みを停止することの決定がなされていない限り、この設定により、ステップS62においては、その隣接島側のシャッター16を開状態のままとする制御が行われる。
一方、隣接島の揚送装置が作動中でなければ、選択された隣接島からの球取込みを停止することを決定し、さらに、自島シャッター16のうち、その隣接島側のシャッター16を閉じる設定を行う。なお、これら決定及び設定により、ステップS62においては、実際にそのシャッターモータを駆動しそのシャッター16を閉状態とする制御が行われる。
即ち、両方の隣接島のシャッター16のうち、自島側のシャッター16の情報を読み込み、それらシャッター16のいずれかが開放中であれば、隣接島が自島より球取込みを行うのを補助する制御を行うこと決定する。具体的には、自島の排出装置や揚送装置を、自島内の状態にかかわらず連続的に作動させる設定を行う。なお、これら決定又は設定により、ステップS62においては、自島の排出装置や揚送装置が作動していない場合に、これらを実際に作動させる制御を行う。
一方、隣接島の自島側のシャッター16のいずれもが開放中でない場合には、隣接島が自島より球取込みを行っていない状態であるので、逆に、自島の排出装置や揚送装置を、隣接島の球取込みの補助のためには、作動させない設定を行う。これにより、自島の排出装置や揚送装置は、前述のステップS4,S10の処理により自島内の状態に応じてのみ作動するよう制御される。
まず、ステップS72及びステップS74では、図7に示すように設定された島設備情報から、自島に設置されている貯留タンクの数(この場合、一つか二つか)、或いは、自島に設置されている計数機の有無又は数量のデータを読み取る。
次にステップS76では、ステップS24で入力処理された情報から、自島の各貯留タンクに設置されている球量スイッチのオン数(球量情報)を読み取る。
そしてステップS80では、ステップS74で読み取った計数機のデータに基づいて、第2条件値(余裕値)を設定する。具体的には、計数機が一つ以上有れば、第2条件値を「1」に設定し、計数機がなければ、第2条件値を「0」に設定する。
次いでステップS82では、上述の第1条件値と、ステップS76で読み取った球量スイッチのオン数(球量情報)から、仮球量情報(球貯留割合情報)を算出する。具体的には、上述の第1条件値と球量スイッチのオン数を掛け算して、その演算結果の値を仮球量情報とする。
そしてステップS86では、ステップS80で設定された第2条件値(余裕値)を上記仮球量情報の値に加算し、次のステップS90では、この加算結果の値を自島の評価用球量情報とする。
一方、ステップS88では、ステップS80で設定された第2条件値を無効とし、次のステップS90では、上記仮球量情報の値をそのまま自島の評価用球量情報とする。
まずステップS102では、その時点で自島が球取込み中か否か、即ち自島のシャッター16が開いているか否かを、ステップS24の入力処理で読取られているシャッターセンサの信号から判定し、球取込み中であればステップS124に進み、そうでなければステップS104に進む。
次にステップS104では、図9のステップS42で算出した自島の評価用球量情報を読み込み、以下のステップS106〜114で、球取込判断用所定値(基準値)を設定する。
即ち、まずステップS106では、評価用球量情報に基づいて自島の球量が充分あるかどうか判定する。具体的には、評価用球量情報が例えば8以上か否か判断し、8以上であればステップS112に進み、そうでなければステップS108に進む。
そしてステップS110では、球取込判断用所定値を例えば「2」に設定し、ステップS112では、球取込判断用所定値を「−」(なし)に設定し、ステップS114では、球取込判断用所定値を例えば「1」に設定し、ステップS116に進む。
次にステップS118では、上記二つの評価用球量情報の差が、ステップS110,S114のいずれかで設定された球取込判断用所定値(基準値)以上となっているか否か判定し、この値以上であればステップS120に進み、そうでなければステップS122に進む。なおこの際、球取込判断用所定値が「−」(なし)に設定されている場合には、上記差の大きさにかかわらず、ステップS122に進む。つまり、ここでの「−」というのは、球取込判断用所定値が無限大の値に設定されたことを意味する。
なお図6(b)は、以上のステップS104〜S122の処理で決定される球取込みの判定結果を表形式にまとめたものである。この図において、縦軸は自島の評価用球量情報(0〜9)を示し、横軸は対象の隣接島の評価用球量情報(0〜9)を示す。また、表内の「○」は球取込みを開始することを意味し、「−」は球取込みを開始しないことを意味する。
ステップS124に処理が進むのは、その時点で球取込みが行われている場合であり、ここでは、まず前述の球取込判断用所定値を「0」に設定する。
次いでステップS126では、ステップS116,S118と同様の演算を行う。即ち、選択した隣接島の評価用球量情報から自島の評価用球量情報を差引いて、それらの差を求める。そして、上記二つの評価用球量情報の差が、ステップS124で設定された値(即ち、「0」)以下となっているか否か判定し、「0」以下であればステップS130に進み、そうでなければステップS128に進む。
そしてステップS128では、球取込みを継続する決定をして、バランス制御処理にリターンする。一方ステップS130では、球取込みを停止することを決定し、バランス制御処理にリターンする。
以上説明した、システム構成、或いは制御処理によれば、次のようにして、本システムの特徴的な動作が実現され、またその効果が奏される。
まず、島制御装置(制御手段)のステップS72〜S90(図11)の処理(自島評価値算出処理)において、各遊技島(自島)の設備構成を示す情報として予め設定された島設備情報(貯留タンクや計数機の数)と、球量情報(球量スイッチのオン数)とから、各遊技島毎の評価用球量情報が決定される。
ここでの処理内容を表形式で表わすと、図6(a)のようになる。この図6(a)における縦軸と横軸の数字(0〜4)は、各貯留タンクにおいてオンしている球量スイッチの数(即ち、球量情報)を示し、また「−」は、片側の貯留タンクT2が設けられていない場合を示している。そして、表内の数字(0〜8)が仮球量情報を示している。本例の場合、評価用球量情報は、0〜9の整数値となり、遊技球の保有量の大小を10段階で示すレベル値となる。
このため、単純に球量情報(球量スイッチのオン数)の値に基づいて循環動作を開始するか否か等の判定を行っていた従来に比べ、図6(a)に示すように遊技島の設備構成に応じて設定されたきめ細かい情報(評価用球量情報)に基づく統一した条件での判定で循環動作が開始されるようになって、遊技島の設備構成に応じた必要最低限の速やかな循環動作を簡単な制御で行うことができ、騒音や振動の問題を低減できるとともに、球量不足で景品球が出ないといったトラブルの発生をより確実に回避できる。しかも球量スイッチは、いずれの遊技島の貯留タンクにおいても、同様の配置間隔で設定すればよいので、その設置作業が容易になる効果もある。
このため、各貯留タンクに球量スイッチが同様の配置(間隔)で同様の数だけ設けられていたとしても、各遊技島の遊技球の最大保有量に対する保有割合が、貯留タンクの数にかかわらず評価用球量情報に反映されることになり、貯留タンクの数の違いに無関係に統一した判断基準で循環動作の判定を行っても、従来のように不必要な循環動作を行ってしまうことがない。
しかし、本例のような構成であれば、上記の場合、上記遊技島の球量評価値(即ち、評価用球量情報)は、球量情報が2倍されるため「6」となり、隣接島の「4」より大きくなって、上述のような不必要かつ不適切な循環動作が実行されない。
このため、計数機が設置されている遊技島では、実際の遊技球の保有割合よりも評価用球量情報が多めに設定され、他の遊技島から遊技球を取込む循環動作が比較的行われ難くなり、計数機を介して遊技球が補充され易いという特性に対応させた循環動作が実現できる。つまり、前述したように、計数機が設置されている遊技島に係わる循環動作が頻繁に行われてしまうといった不具合が回避され、循環動作による振動や騒音が低減できる。
このため、上述したような加算演算を行う結果、計数機のある遊技島に遊技球を取込む循環動作が行われ難くなり、計数機からの遊技球の回収が行われない場合に、その遊技島の球量が極端に不足してしまうという弊害が回避され、状況に応じた必要な循環動作が確実に行われる効果がある。
このため、各遊技島が互に対等かつ独立した状態になり、遊技島の数や配列や組合せが全く自由に設定できるとともに、その変更も容易であり、近年益々多様化する遊技店内の内装やレイアウトに容易に対応できる長所がある。
このような構成とすれば、循環動作に関する制御内容の変更等が生じた場合には、各遊技島の島制御装置に登録されたプログラムやデータを変更する必要がなく、システム制御装置22のプログラム等を変更すればよいので、作業が楽である。
また図1では、貯留タンクを二つ有する遊技島が三つ配列された場合を例示しているが、これに限られず、さらに多数の遊技島が群をなして配列されてもよいし、遊技島の群が適当な間隔で複数設置されていてもよいし、例えば貯留タンクを一つしか有しない遊技島と貯留タンクを二つ有する遊技島といったように、タイプの異なる遊技島が混在していてもよいことはいうまでもない。
また、本発明に係わる遊技機は、パチンコ機に限らず、遊技球を使用するものであれば、いかなるものでもよい。
12 計数機
10a,10b,10c 遊技島
13 循環用タンク
13a 循環用主タンク
13b 循環用補助タンク
14,15 傾斜樋(循環手段)
16 シャッター(循環手段)
20a,20b,20c 島制御装置(制御手段)
21 中継装置
22 システム制御装置(制御手段)
32a,32b 貯留タンク
33 揚送装置
34a,34b 排出装置
41a〜44a 球量スイッチ(球量検出手段)
41b〜44b 球量スイッチ(球量検出手段)
Claims (1)
- 複数の遊技機が設置される遊技島が複数配列された遊技場において、前記遊技機で使用する遊技球を遊技島間でやりとりするための循環手段と、各遊技島の貯留タンクにおける遊技球の保有量を適切に保持するために前記循環手段を作動させて循環動作を行わせる制御手段と、遊技球を受け入れて計数を行うとともに該遊技球を前記貯留タンクに排出する計数機と、を備えた遊技球循環システムであって、
前記複数の遊技島には、前記計数機が設置された遊技島と、前記計数機が設置されない遊技島と、が含まれており、
前記貯留タンクには遊技球の保有量を検知する複数のスイッチが設けられ、
前記制御手段は、
前記計数機が設置されない遊技島においては、前記スイッチからの球量情報により評価用球量情報を決定し、前記計数機が設置された遊技島においては、前記スイッチからの球量情報に所定の余裕値を加算して評価用球量情報を決定し、
前記循環手段によって遊技島に遊技球が取り込まれている状態において、前記評価用球量情報が所定の値になると遊技球の取り込み動作を停止する一方で、遊技球の取り込み動作の停止中に前記評価用球量情報が所定の値になると、遊技球の取り込み動作を開始することを特徴とする遊技球循環システム。
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