JP4261692B2 - 遊技球循環システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の遊技機(例えば、パチンコ機など)が設置された遊技島内での遊技球の循環(島内循環)、及び遊技島間での遊技球の循環(島間循環)を行う遊技球循環システムに係わり、詳しくは島内循環又は島間循環のための電気作動機器を手動操作した場合でもその悪影響が少ない遊技球循環システム、或いは、全遊技球を腐食や汚れのない良好な状態に保持するためのメンテナンス球磨きが容易に可能な遊技球循環システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技場のパチンコ機等の遊技機は、遊技島又は遊技機設置島(以下場合により、単に島という。)と呼ばれる設備の両面又は片面に複数並べて設けられる。また、この遊技島は、通常遊技場フロア上に複数並列に設置される。
そして近年では、パチンコ機などにおける遊技態様は極めて多様化している。このため、例えば連続的に大当たりとなることがあり、そのような状態となった遊技機が設置された遊技島では、多数の出球が発生するため、遊技球の保有量が極端に少なくなり、その景品球として払い出された多数の遊技球をなるべく速やかに補給する必要がある。また一方では、まったく大当たりが発生しなかったり、遊技者が少なかったりすると遊技島から排出される遊技球が極端に少なくなり、遊技島に保有されている遊技球が余りがちになるといったこともあり得る。
したがって、遊技球を大量に貯留し、貯留した遊技球を必要に応じて排出して遊技島の各遊技機に送球して循環させるとともに、景品球として払い出されて計数器より回収される遊技球を、各遊技島の球量がなるべく適正範囲に保たれるように、各遊技島に還元する設備(即ち、遊技球循環システム)の重要性が、近年益々増大している。
【0003】
ところで、以前の遊技場におけるこの種の設備としては、遊技場ホールの床下等に大型のタンク(いわゆる、玉場)を設けて、遊技場のカウンタ等に設けられた計数器より回収した遊技球を一旦この玉場に集めて研磨し、この玉場から必要に応じて各遊技島の遊技機に供給する構成のものが一般的であった。
しかし、この場合には、玉場や遊技球の循環経路をホール内に設置するために多額の建設費がかかる、遊技球の保有量が急に不足した遊技島に速やかな補給ができ難い、遊技球が余剰となった遊技島から遊技球を積極的に排出することができないなどの各種問題点がある。
このため近年では、例えば特開平9−313714号公報や特開平10−5428号公報に見られるように、遊技島の端などに計数器を設けて、遊技島より払い出された遊技球がこの計数器を介して遊技島に直接還元される構成とし、各遊技島間(通常は隣り合う遊技島間)で必要に応じて遊技球のやりとりを行って各遊技島の遊技球の保有量を適正範囲に保ちながら、基本的には一つの遊技島内において遊技球を循環させつつ、遊技島内に保有する遊技球でその遊技島内の各遊技機を運用するようにした島内循環方式のシステムが普及している。
【0004】
このシステムでは、遊技機での遊技に使用されてアウト球又はセーフ球として排出された遊技球や、景品球として払い出されて計数器より回収された遊技球は、そのままでは汚れが付着し易いし又腐食し易いので、通常は島内に設けられた球揚送装置などと呼ばれる研磨装置を兼ねた装置に送られて、研磨されつつ島の上部のタンク(以下、上部タンクという。)に揚送され、島内又は島間を循環するようになっている。即ち、この球揚送装置により上部タンクに揚送された遊技球は、必要に応じて各遊技機(或いは球貸機)に送球されて、遊技用の遊技球や景品球として再使用され、余剰なものは、オーバーフローして島内下部に設けられた球貯留タンクに貯留されるようになっている。また、こうして島内を循環する遊技球(例えば、球揚送装置により上部タンクに揚送された遊技球)の一部が、必要に応じて遊技球の保有量の少ない他の島に送られる場合もある。なお、球貯留タンク内に貯留された遊技球は、上部タンクの球量が少ない場合や、他の島へ遊技球が供給される場合などに、必要に応じて球排出装置(或いはミニリフト)などと呼ばれる装置によって球貯留タンクから排出され、これによって球揚送装置に送られて揚送される。
【0005】
ところで、上記島内循環や島間循環のための各遊技島の電気作動機器(例えば、上記球排出装置や球揚送装置、或いは他の島に遊技球を供給する傾斜樋に設けられたシャッターなど)の作動制御は、通常は遊技場の制御室などに設けられるシステム制御装置によって集中的に実行されていた。即ち、各遊技島の上記電気作動機器の作動状態や、各遊技島における遊技球の保有量や循環状態などの情報は、適宜上記システム制御装置に送信されて表示可能であり、このシステム制御装置が、各遊技島からの情報を受けて、各遊技島の電気作動機器の作動指令や運転指令を出力することで、実質的に各遊技島の島内循環或いは一群の遊技島における島間循環を制御管理していた。また、遊技店の管理者は、このシステム制御装置の表示を監視することで各遊技島の状況を把握し、遊技店内にいる係員に指示を与える等状況を通知していた。
なお、各遊技島に上記電気作動機器の制御処理の一部を実行するための個別の制御装置(島制御装置)が設けられる場合もあるが、各遊技島の遊技球の保有状況の分析や、この分析結果に基づく各電気作動機器の作動判断などの処理は、例えば特開平10−5428号公報にも見られるように、システム制御装置(システムコントローラ)で行われるのが一般的であった。
【0006】
そして従来では、手動操作が行われる場合(例えば、特定の遊技島の特定の遊技球流路において発生した球詰りを解消する作業のために、その球詰りを起こした流路に関与する電気作動機器をやむを得ず一次的かつ強制的に手動で停止させる場合など)には、少なくともその手動操作がなされた遊技島全体を、前記島内循環及び島間循環のための制御処理の対象(自動運転の対象)から完全に外していた。
つまり、例えば島間循環に関しては、手動操作がなされている遊技島は、島間循環の対象とせず、たとえその島の球量が他の島に比べて極端に低下していたり、極端に多かったりしても、隣接する島(以下、場合により隣接島という。)との遊技球のやりとりは行われずに、再度自動運転が再開されるまでは、そのまま放置されていた。
また、島内循環に関しても、例えば複数あるうちの一つの球排出装置の手動操作がなされていれば、その遊技島は、全体が島内循環の制御の対象とされないため、他の残りの球排出装置も自動運転されず、手動操作に委ねられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このため、上述した従来の遊技球循環システムにあっては、以下のような問題点があった。
即ち、メンテナンス作業などのために、遊技球の島内循環又は島間循環に関係する電気作動機器を手動操作すると、その遊技島内の遊技球の循環や他の島との遊技球の循環に多大な悪影響を与えやすく、場合によっては、遊技機の運用に支障を生じる恐れがあるという問題があった。また、遊技島間の遊技球の保有量のバランスが極端に崩れて、メンテナンス作業終了後も元の状態になるまでに長時間を必要としたり、遊技島間の遊技球のやりとりが長時間にわたって行われてその騒音や振動により遊技者が不快感を感ずるといった不具合が生じる恐れもある。
また、島内循環又は島間循環のための制御処理が主に中央のシステム制御装置でなされる場合には、システム制御装置が故障すると一群の遊技島全体で遊技球の適正な循環ができなくなり、各遊技島全体で良好な運用ができなくなってしまう恐れがある。またこの場合、遊技島の数や配列や組合せを変更するためには、システム制御装置の制御プログラムの改造や設定変更が必要になるので、そのような配列や組合せの自由な設定や変更が比較的めんどうになり、近年益々多様化する遊技店内の内装やレイアウトになかなか容易に対応できないという問題もある。
【0009】
そこで本発明は、遊技球の島内循環又は島間循環のための電気作動機器を手動操作した場合でもその悪影響が少ない遊技球循環システムを提供することを第1の目的としており、また、各遊技島が制御的に独立した状態になり、システム制御装置に依存しないで遊技球の島内循環又は島間循環が実現可能な遊技球循環システムを提供することを第2の目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の遊技球循環システムは、複数の遊技機が設置される遊技島が複数配列された遊技場において、
各遊技機で使用する遊技球を各遊技島内で循環させる島内循環を行うとともに、前記遊技球を必要に応じて遊技島間でやりとりして、各遊技島の遊技球の保有量を適切に保持する島間循環を行う遊技球循環システムであって、
遊技島内において前記遊技球を循環させる島内循環手段と、
前記遊技球を遊技島間でやりとりするための島間循環手段と、
これら島内循環手段又は島間循環手段を構成する電気作動機器の作動制御を行って、前記各遊技島の島内循環及び島間循環を実現する制御手段と、
を備え、
該制御手段は、
前記島内循環手段又は島間循環手段を構成するいずれかの電気作動機器を手動で操作する指令が入力されたときに、手動操作対象となる電気作動機器のみを当該指令に従って作動又は停止させる一方で、
手動操作対象とならない電気作動機器については、前記各遊技島の島内循環及び島間循環を実現するための作動制御を継続するとともに、
前記各遊技島毎に設けられて、相互に信号の授受が可能なように接続された複数の島制御装置と、
前記各島制御装置と信号の授受が可能なように接続されて、遊技場の全遊技島の動作や状態の統轄的な監視及び制御が可能なシステム制御装置と、
を含んで構成され、
前記島制御装置は、当該島制御装置が設けられている遊技島に関わる島内循環及び島間循環についての制御処理をそれぞれ担当する機能を有し、設定スイッチの操作入力によって、当該遊技島に関わる島内循環手段又は島間循環手段を構成している電気作動機器を手動操作対象とする設定を行い、
前記システム制御装置は、
前記各遊技島の遊技球の保有量や、前記各遊技島の島内循環手段又は島間循環手段を構成する電気作動機器の作動状態を監視し表示する機能と、
該電気作動機器の手動操作を指令する操作入力部と、
を有しており、
前記島制御装置によって手動操作対象として設定されていない電気作動機器のみが、前記システム制御装置の操作入力部によって手動操作を指令できることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を、図面を参照して説明する。
A.遊技場の設備全体の概略構成
まず、遊技場の設備全体の概略構成について説明する。図1(a)は設備全体を示す斜視図であり、図1(b)は各遊技島を長て方向から見た側面図である。本例では、図1に示すように、三つの遊技島10a,10b,10cが並列状態に設置された状態を例示している。各遊技島には、遊技球を使用して遊技が行われるパチンコ機等の遊技機11が長て方向に並べて設置してある。そして、特定の遊技島(この場合には、両端の遊技島10a,10c)の一端側には、計数器12(島内循環手段、島間循環手段、電気作動機器)が設置されている。計数器12は、払い出された遊技球(即ち、景品球)を受入れてその数量を計数し、その数量の情報等を所定の媒体(レシート、カードなど)に記録して出力する周知の機械であり、各計数器12から受入れた遊技球は各計数器12が設置された遊技島内に直接回収される構成となっている。また、通常この種の計数器は、設備コストやメンテナンスコスト低減の観点から、遊技島2〜3個あたり1台程度設けられる。
なお、遊技島の配列や配列数、或いは計数器の配置等は、図1のような態様に限られないことはいうまでもない。
【0014】
各遊技島の中央上面側には、揚送された内部の遊技球が島内循環或いは島間循環のために一時的に貯留される循環用タンク13(いわゆる上部タンクに相当)が設けられており、この循環用タンク13(島内循環手段、島間循環手段)は、循環用主タンク13a(島内循環手段)と、循環用補助タンク13b(島間循環手段)とよりなる。このうち、循環用補助タンク13bは、隣接島との間で遊技球をやりとりする循環動作(島間循環)のために遊技球を一時的に貯留する部分であり、隣接する遊技島間を連絡する傾斜樋14,15(島間循環手段)は、この循環用補助タンク13bに接続されている。
なお、傾斜樋14,15は、遊技球を自重により流下させて一方の遊技島から他方の遊技島に移動させる送受両方向の樋を構成しており、このうち傾斜樋14は、図1(b)における左方向に(例えば島10bから島10aに)遊技球を移動させる樋であり、また傾斜樋15は、図1(b)における右方向に(例えば島10aから島10bに)遊技球を移動させる樋である。
【0015】
そして、各傾斜樋14,15の受入れ方向下端部の遊技球入口には、この入口を開閉するシャッター16(島間循環手段、電気作動機器)が設けられている。このシャッター16は、前記遊技球入口を開閉する開閉体(図示省略)と、この開閉体を駆動するモータ(図示省略)と、開閉体が開状態にあるか閉状態にあるかを検出するセンサ(図示省略)とを備える。
なお、上記遊技球入口及びシャッター16は、両側に隣接島のある島(図1では島10b)では、循環用補助タンク13bの両側に設けられるが、一群の遊技島において両端に位置する島(図1では島10a,10c)には、傾斜樋14,15で接続される隣接島が片側に1個しかないため、上記遊技球入口及びシャッター16も片側に1個だけ設けられる。
【0016】
次に、図1(a)において符号20a,20b,20cで示すものは、各島に設けられた島制御装置(制御手段)であり、本例の場合には、シャッター16を含む各島内の機器の通常の制御はそれぞれこれらの島制御装置20a,20b,20cにより行われる。これら島制御装置20a,20b,20cは、後述の図5に示すように相互に接続されており、また、中継装置21を介してシステム制御装置22(制御手段)に接続されている。なお、システム制御装置22は、モニタや入力用キーボードやマウス等を含むパーソナルコンピュータシステム等により構成され、遊技店における制御室等に設置されるものであり、全遊技島各部の動作や状態を統轄的に監視しかつ制御(手動操作)するための装置である。なお、このシステム制御装置22のモニタには、全遊技島各部の動作や状態を分りやすく表示できるようになっており、また、このシステム制御装置22を操作することで、全遊技島各部の動作を手動で制御することや、メンテナンス球磨き(遊技球の強制送球)を指令することもできる。
【0017】
B.遊技島の概略構成
次に、図2及び図3により、各遊技島の内部構成について説明する。図2は計数器の設けられた遊技島10aの正面図(遊技機を取外した状態)であり、また図3は各遊技島の内部構成を簡単に示した正面図である。なお、本例の場合の各遊技島10a,10b,10cは、計数器の有無や、配置位置による違い(後述する傾斜樋14,15が両側に接続されているか否か)を除き、同じ構成である。
【0018】
各遊技島は、例えば図2に示す如く、島枠31に対して、球貯留タンク32a,32b、球揚送装置33(島内循環手段、電気作動機器、球研磨手段)、及び球排出装置34a,34b(島内循環手段、電気作動機器)などの機器を組込むとともに、遊技球の島内循環のための各種流路部材(後述する樋やホースなど)を組込んだものであり、遊技球は次のように島内を循環する構成となっている。即ち、各遊技機から排出される遊技球(アウト球等)は、まず島の下部(各遊技機の下側)の左右方向に傾斜した状態に設けられた球回収樋35a,35b(島内循環手段)により回収されて、島の略中央底部の位置に集められる。この位置には、球揚送装置33の下端側の入口が配置されており、この位置に集められた遊技球は図示省略した整列装置により、整然と球揚送装置33に入り、この球揚送装置33で研磨されつつ揚送され、球揚送装置33の上端側の出口から前述の循環用タンク13における主タンク13a内に排出される。
【0019】
なお、計数器12が受入れた遊技球も、計数器12の裏面側(島の側壁の内側)に突出する排出口(図示省略)より、上記球回収樋35aの上に流れ落ちるようになっており、上記球回収樋35aが遊技球で充満した状態にない限り、遊技機から排出された遊技球と同様に回収され、球揚送装置33に送られる。なお、球回収樋35aの上が遊技球で充満していた場合に、計数器12が受入れた遊技球は、球回収樋35aの側壁の一部に設けられた開口(図示省略)より流下して、球貯留タンク32a内に直接回収される。
次に、球揚送装置33から循環用主タンク13a内の上部に排出された遊技球の一部は、循環用補助タンク13b内に流入しさらに前述の傾斜樋14,15に流入する。そして残りの遊技球は、循環用主タンク13a内の下方に流下し山形状の振分け部材(図示省略)により左右に略均等に振分けられて、島の上部(各遊技機の上側)の左右方向に傾斜した状態に設けられた球補給樋36a,36bにより各遊技機に供給される。ここで、球補給樋36a,36bには、各遊技機に対応する複数箇所にシュートと呼ばれる遊技球の分配器が設けられており、この分配器の動作により適宜補給が必要な遊技機や球貸機に上記球補給樋から遊技球が補給される。
【0020】
なお、循環用補助タンク13b内が遊技球で充満している場合には、球揚送装置33から排出された遊技球の全てが、循環用主タンク13a内の下方に流下する。
また、循環用主タンク13a内の下方の前記振分け部材の上面側(つまり、球補給樋の入口)が遊技球で充満している場合に、球揚送装置33から排出され循環用主タンク13a内を流下する遊技球は、図示省略したオーバーフロー管を経由して前記振分け部材のさらに下方に流下し、前記振分け部材のさらに下方に設けられたもう一つの振分け部材により左右に略均等に振分けられ、オーバーフロー樋37a,37b(島内循環手段)を経由して島の両端に送られ、さらにこの両端位置に設けられた第1オーバーフローホース38a,38b(島内循環手段)を介して、球貯留タンク32a,32b内に流下する。
また、上述したさらに下方側のもう一つの振分け部材の上面側(つまり、オーバーフロー樋37a,37b)が遊技球で充満している場合に、前述のオーバーフロー管を経由して流下してきた遊技球は、第2のオーバーフローホース39(島内循環手段)を介して、球揚送装置33の入口(球回収樋35aの下流端側)に流れ落ちるようになっている。
【0021】
なお、島枠31は、島の骨組であるとともに、複数の遊技機11を並列状態に固定し、また上記各種機器や流路部材を固定するための支持部材である。
また球揚送装置33は、例えば、上下方向に配されて周回する搬送ベルト(図示省略)と、この搬送ベルトの片面側に対向配置される研磨布(図示省略)と、遊技球の外径に対応した断面半円状の溝が上下方向に形成され、前記研磨布の裏面側を保持した状態に配置される案内部材(図示省略)と、前記搬送ベルトを駆動するモータ等の駆動機構とを備えるもので、前記搬送ベルトと研磨布の間に遊技球を挟み込んだ状態で、遊技球を整列させたまま上向きに転動させることにより、遊技球を研磨しつつ整然と揚送する装置である。なお、この球揚送装置33(厳密には、その研磨布)が、この場合本発明の球研磨手段に相当する。
また、球貯留タンク32a,32bは、球回収樋35a,35bの両側及び下方の空きスペースを、その内部空間とするタンクであり、第1オーバーフローホース38a,38bなどから排出される遊技球を均等に分布させるための部材(いわゆる、球流下棚又は転動部材)などが、内部に設けられている。
【0022】
また、球貯留タンク32a,32bの複数箇所には、例えば図3に示すように、球貯留タンク内の球量(即ち、島の遊技球保有量)を検知するための、球量スイッチ41a〜44a、或いは、41b〜44b(球量監視手段)が設置されている。これら球量スイッチは、遊技球の接触による圧力でその接触子(図示省略)が押されると、内部の接点が作動して検出信号を出力する機械式の球検出器である。
【0023】
また、球排出装置34a,34bは、球貯留タンク32a,32b内の遊技球を底部に溜まったものから揚送して、球回収樋35a,35b上に排出し、球揚送装置33に対して送り出す装置であり、その基本構造は、球揚送装置33と同様のものである。
また、図3において符号45,46で示すものは、循環用主タンク13aに設けられたリミットスイッチと上部球量スイッチである。これらリミットスイッチ45及び上部球量スイッチ46は、前述した球貯留タンク32a,32bの球量スイッチと原理的に同構造のものであり、やはり遊技球の存在を検出する球検出器である。ここで、リミットスイッチ45は、循環用主タンク13aの上部(球揚送装置33の上端排出口の近傍)に配設されており、このレベルまで循環用主タンク13a内が遊技球で充満していることを検知するためのものである。また、上部球量スイッチ46は、循環用主タンク13aにおける前述の振分け部材のやや上方の位置(球補給樋36a,36bの入口近傍のやや高い位置)に配設されており、このレベルまで循環用主タンク13a内が遊技球で充満していることを検知するためのものである。
【0024】
C.制御系の構成
次に、制御系(主に島制御装置)の構成について説明する。
前述した島制御装置20a,20b,20cは、相互に信号の授受が可能となるように例えば図4,図5の如く接続され、また、これら島制御装置20a,20b,20cは、中継装置21を介して、システム制御装置22と信号の授受が可能となるように接続されている。なお、遊技島群が多数ある場合には、各遊技島群にそれぞれ中継装置を設けて、図5に示す如く、各中継装置をネットワークを形成するようにシステム制御装置22に接続すればよい。
なお本発明は、遊技島内又は遊技島間で遊技球を循環させる循環動作の制御処理又はそのための設備構成に特徴を有し、制御系のハード構成は特に限定されるものではない。また本例の場合、自動運転による球循環のための制御処理は、各島制御装置それぞれが自身が設けられた島(以下、自島という。)について行うため、以下は、島制御装置20bの構成例を中心にして制御系について簡単に説明する。なお、島制御装置20a,20cの構成は、島制御装置20bと基本的に同じであり、遊技島の設置位置や計数器の有無に応じて、後述する如く入出力機器の数や種類が異なるだけである。
【0025】
島制御装置20bは、例えば図4に示すように、CPU51、ROM52、RAM53、EEPROM54、クロックの発振回路55、I/Oインターフェース(入出力インターフェース)56を備えるマイクロコンピュータシステムよりなり、この島制御装置20bの表面に形成された操作部(図示省略)には、操作切換スイッチ57と、設定スイッチ58と、操作表示器59とが設けられている。
ここで、EEPROM54は、電気的にデータの書込み又は消去が可能なROMであり、例えば設定スイッチ58により設定されるデータを記憶する不揮発性のメモリである。一方ROM52は、後述するフローチャートの処理を含むCPU51の処理手順(プログラム)が予め記録された例えばマスクROMである。またRAM53は、制御処理の過程で一時記憶する必要のあるデータやプログラムを記憶するための随時読み込み書込み可能な揮発性のメモリである。
また、クロックの発振回路55は、CPU51の動作に必要なクロック(一定周期のパルス信号)を出力する回路である。
【0026】
また、操作切換スイッチ57は、島制御装置20bの動作状態を、通常モード又は設定変更モードに切換える指令を入力するためのスイッチである。また、設定スイッチ58は、設定変更モードにおいて各種設定データの入力を行うスイッチであるとともに、自島内の各種電気作動機器の手動操作(又は自動運転)の設定を行うためのスイッチである。
また操作表示器59は、例えば液晶ディスプレイ等よりなり、島制御装置の動作状態(通常モード又は設定変更モード)、設定変更モードにおける設定項目或いは設定データなどを、CPU51の制御で適宜表示するものである。
なお、操作切換スイッチ57により通常モードが指令されると、後述する制御処理(設定変更以外の制御処理)が実行され、一方設定変更モードが指令されると、設定スイッチ58により入力される各種設定データを、CPU51が受け付けて、EEPROM54の所定のアドレスに書込む処理が実行されるプログラム構成となっている。そして、上記各種設定データには、その遊技島に固有な設備構成を示す島設備情報(例えば、球量スイッチの数、球貯留タンクの数、計数器の有無、傾斜樋の有無などのデータ)が含まれる。
【0027】
そして島制御装置20bには、I/Oインターフェース56を介して、図4に示すように各種スイッチの検出信号が入力され、また制御対象である各種機器に制御信号が出力される構成となっている。
ここで、検出信号を入力する各種スイッチとしては、前述の球量スイッチ41a〜44a(タンク1球量SW)と、前述の球量スイッチ41b〜44b(タンク2球量SW)と、前述の上部球量スイッチ46と、前述のリミットスイッチ45と、前述のシャッター16の開閉状態を検出するシャッターセンサ61,62(シャッターセンサA又はB)と、球揚送装置33のモータの過負荷を検出するサーマルトリップ63とがある。また、図示省略しているが球排出装置34a,34bのモータの過負荷を検出するサーマルトリップも設けられている。
【0028】
また、島制御装置20bが制御信号を出力する制御対象としては、前述の球排出装置34a,34b(第1球排出装置,第2球排出装置)と、前述のシャッター16を駆動するモータ64,65(シャッターモーターA又はB)と、球揚送装置33を駆動するリフトモータ66と、作動状態表示器68とがある。
このうち、作動状態表示器68は、例えば島制御装置20bの表面の操作部近傍に設けられたLED等よりなり、例えば球揚送装置33や球排出装置34a,34b等の作動状態(運転又は停止)や、異常表示などをCPU51の制御で適宜表示するものである。
【0029】
なお、図1に例示した構成では、島制御装置20bが設けられた遊技島10bには、両側にシャッター16が設けられているため、シャッターセンサやシャッターモーターも二つあり、図4ではこれらを符号A,Bで区別している。但し、両端に位置する遊技島10a,10cの場合には、片側にしかシャッター16がないため、島制御装置20a,20cの場合には、信号入力機器としてのシャッターセンサは1個のみとなる。また、遊技島10a,10cには計数器12が設けられており、島制御装置20a,20cの場合には、計数器12の制御部67(計数器制御部)も制御対象となる。また、図1に例示した各遊技島は、左右両側に球貯留タンクを有し、これに対応して球量スイッチや球排出装置が左右両側に2種類設けられている。このため図4又は後述する図16では、左側の球貯留タンクをタンク1又はT1で表わし、右側の球貯留タンクをタンク2又はT2で表わしている。また図4では、左側の球排出装置を第1球排出装置として示し、右側の球排出装置を第2球排出装置として示している。
【0030】
D.システム制御装置の制御処理
次に、システム制御装置22により行われる制御処理について図6〜図10のフローチャートにより説明する。なお図11は、システム制御装置22から各島制御装置に送信される制御情報(メッセージ)の主なものを表形式で示した図であり、また図12〜図15は、システム制御装置22のモニタの表示例を示す図である。以下の説明では、これらの図も参照しつつシステム制御装置22の制御処理について説明する。
【0031】
まず、図6はメインルーチンを示している。装置が起動されると、まずステップS2で、制御処理上の各種パラメータ等を初期化する処理を行う。
次いでステップS4では、各島制御装置に対して図11に示す詳細情報取得メッセージを送信するための設定処理を行う。
そしてステップS6では、各島制御装置から送信されてきた各種情報(以下、場合により島情報という。)を受信して読み込む。
ここで島情報には、図4に示した各入力機器から島制御装置に入力される検出信号又は設定値のデータや、これら入力データから内部処理により島制御装置で生成したデータや判定結果、或いは制御指令の状態が含まれる。具体的には、例えば以下のものが含まれる。即ち、球量スイッチ41a〜44a(或いは、41b〜44b)からの入力信号(球量情報)、後述する図21(b)のステップS188で算出されるタンク球量情報、リミットスイッチ45からの入力信号、上部球量スイッチ46からの入力信号、シャッターセンサ61,62からの入力信号(球取込情報)、球排出装置34a,34bや球揚送装置33の動作情報(運転中か停止中か)が含まれる。
【0032】
次にステップS8では、後述する入力監視・画面出力処理を実行する。
そしてステップS10では、それまでの処理で設定された島制御装置へのメッセージを実際に送信する。なお、このステップS10の処理終了後はステップS4に戻って、システムが起動されている限り上記一連の処理を繰り返す。
【0033】
次に図7は、入力監視・画面出力処理を示している。
まずステップS12では、例えばシステム制御装置22のマウス操作により、モニタ画面上のボタンがクリックされるなどの操作入力があったか否か判定し、入力があればステップS14に進み、なければステップS28に進む。
次にステップS14では、モニタ画面上の表示切換えボタン101〜109(図12に示す)のいずれかがクリックされる操作入力(メイン表示切換指示入力)があったか否か判定し、この入力があればステップS16に進み、なければステップS18に進む。
そしてステップS16では、上記操作入力により選択されたメイン表示パターンデータをメモリから読み込む。即ち、例えば図12に示す表示切換えボタン104(遠隔操作)がクリックされた場合には、モニタ画面上のメイン画面表示エリア111に例えば図12に示すような表示を行うための基本画像データであって、予め登録されたものを読み込む。或いは、例えば図12に示す表示切換えボタン103(島グループ)がクリックされた場合には、モニタ画面上のメイン画面表示エリア111に例えば図13に示すような表示を行うための基本画像データを読み込む。
【0034】
一方、ステップS18では、サブ表示切換指示入力があったか否か判定し、この入力があればステップS20に進み、なければステップS22に進む。具体的には、例えばモニタ画面上の終了ボタン110(図12に示す)がクリックされた場合には、システムを本当に終了するか否かを操作者に対して再確認するためのサブ表示を画面上に表示するのであるが、このようなサブ表示の起因となる操作入力があったか否かを、ここでは判定する。
そしてステップS20では、操作入力に応じたサブ表示を行う必要があるので、予め登録されたサブ表示の画像データのうち、操作入力に対応するものをメモリから読み込む。
【0035】
一方、ステップS22では、他画面表示切換指示入力があったか否か判定し、この入力があればステップS24に進み、なければステップS26に進む。具体的には、例えばモニタ画面上の島切換ボタン112(図12に示す)がクリックされた場合には、対応する他の島の画像にメイン画面や島番号の表示を変えなければならないが、このような画面切換えの起因となる操作入力があったか否かを、ここでは判定する。
そしてステップS24では、上記画面切換えの操作入力に対応した画像データを、やはりメモリから読み込む。
一方、ステップS26では、図8に示す後述の操作指示ボタン処理を実行する。
【0036】
次にステップS28では、前述のステップS6で受信した島情報に基づいて、モニタ画像上に表示すべき島情報の画像データを、上記ステップS16又はS20、或いはステップS24で読み込んだ画像データに付加する。例えば、図12に示す表示におけるメイン画面では、各球貯留タンク(タンク1及びタンク2)の球量を、棒グラフのような絵で表わしており、また、球排出装置や球揚送装置などの電気作動機器の作動状態(作動中か停止中か)を、丸印内の色又は明度の変化で表現しているが、ここでは、このような表示のための最新の島情報に基づく画像データを、基本の画像データに組込む処理を行う。またここでは、ステップS26の操作指示ボタン処理で受け付けられた操作入力に応じて画面内容を変更するための画像データ処理も行われる。
次いでステップS30では、ステップS28で最終的に加工され形成された画像データを実際にモニタ画面に表示するための出力処理を行う。
【0037】
次に図8は、操作指示ボタン処理を示している。
まず、ステップS32では、表示切換えボタン107(メンテナンス)がクリックされて例えば図15に示すようなメンテナンス表示がなされている状況で、メイン画面上のボタンが操作されたか否か判定し、このような操作入力であればステップS42に進み、そうでなければステップS34に進む。なお、メイン画面上のボタンとは、メイン画面表示エリア111内に表示されたボタンで、表示切換えボタン101〜109や終了ボタン110、或いは島切換ボタン112などのボタン以外のボタンである。ちなみに、この場合(メンテナンス表示)のメイン画面上のボタンは、図15に示す開始ボタン(メンテナンス実行中は停止ボタンとなる。)のみとなる。
次にステップS34では、表示切換えボタン104(遠隔操作)がクリックされて例えば図12に示すような遠隔操作表示がなされている状況で、メイン画面上のボタンが操作されたか否か判定し、このような操作入力であればステップS44に進み、そうでなければステップS36に進む。
【0038】
次いでステップS36では、表示切換えボタン106(設定)がクリックされて例えば図14に示すような島制御装置設定表示がなされている状況で、メイン画面上のボタンが操作されたか否か判定し、このような操作入力であればステップS46に進み、そうでなければステップS38に進む。
次にステップS38では、表示切換えボタン109(プリント)がクリックされて図示省略したプリント表示がなされている状況で、メイン画面上のボタンが操作されたか否か判定し、このような操作入力であればステップS48に進み、そうでなければステップS40に進む。
そしてステップS40では、終了ボタン110(図12に示す)がクリックされたと判断されるので、遊技場のシステム制御装置としてのアップリケーションソフトを終了させるための処理を行い、リターンする。
【0039】
一方、ステップS42では、図10に示す後述のメンテナンス操作処理を実行し、リターンする。
またステップS44では、図9に示す後述の遠隔操作選択処理を実行し、リターンする。
またステップS46では、設定入力処理を実行し、リターンする。設定入力処理とは、設定表示でのメイン画面上のボタンの操作を受け付ける処理である。なお、例えば図14に示すような島制御装置の設定表示でなされた操作は、図11に示す島制御装置設定メッセージとして、前述のステップS10の処理で島制御装置に対して送信され、島設備情報を含む設定情報として島制御装置に設定される。
また、ステップS48では、プリント選択処理を実行し、リターンする。プリント選択処理とは、前述のプリント表示において、プリント実行を指令するボタン(図示省略)がクリックされれば、プリントを実行し、プリントをキャンセルするボタンがクリックされると、プリント実行を取り止めてプリント表示を解除するための処理である。なお、プリント実行が指令されれば、その時点(プリント表示直前)にモニタ画面に表示されてた画像がそのまま印刷される。
【0040】
次に図9は、遠隔操作選択処理を示している。
まず、ステップS52では、例えば図12に示す遠隔操作表示において、いずれかの電気作動機器の手動運転を指令するボタンがクリックされたか否か判定し、この操作入力があればステップS58に進み、なければステップS54に進む。なお図12の場合には、遠隔操作を行う電気作動機器として、球揚送装置、バランスシャッター(傾斜樋のシャッター)、球排出装置、計数器がある。そして、これら機器名称の表示の下方のボタンのうち、「手動運転」と表示されたボタンをクリックすることにより、その機器を手動運転させる設定が入力されることになる。ちなみに図12は、全ての機器について自動運転が設定されている状態を例示している。
次いでステップS54では、例えば図12に示す遠隔操作表示において、いずれかの電気作動機器の手動停止を指令するボタンがクリックされたか否か判定し、この操作入力があればステップS60に進み、なければステップS56に進む。なお図12の場合には、各機器名称の表示の下方のボタンのうち、「手動停止」と表示されたボタンをクリックすることにより、その機器を手動停止させる設定が入力されることになる。
【0041】
そしてステップS56では、手動運転と手動停止以外の入力があったと判定される(即ち、自動運転を指令する操作があったと判定される)ので、該当する島制御装置の該当する機器を自動運転状態にする遠隔操作メッセージ(図11に示す)を設定する。
一方、ステップS58では、手動運転の入力があったので、該当する島制御装置の該当する機器を強制的に作動させる手動運転の遠隔操作メッセージ(図11に示す)を設定する。
またステップS60では、手動停止の入力があったので、該当する島制御装置の該当する機器を強制的に停止させる手動停止の遠隔操作メッセージ(図11に示す)を設定する。
なお、これらステップS56,S58,S60で設定された遠隔操作メッセージは、前述のステップS10で該当の島制御装置に対して送信される。
【0042】
次に図10は、メンテナンス操作処理を示している。
まず、ステップS62では、例えば図15に示すメンテナンス表示状態において該当の島制御装置のメンテナンスが実行されている動作中か否か判定し、動作中であればステップS64に進み、そうでなければステップS66に進む。
そしてステップS64では、操作されたメイン画面上のボタンは、メンテナンスの中止を指令する中止ボタンであるので、画面上の表示をメンテナンス停止状態を示すものに変更するための画像データの設定を実行するとともに、該当する島制御装置に対してメンテナンスの停止を指令する内容を含むメッセージを設定する。
一方、ステップS66では、操作されたメイン画面上のボタンは、メンテナンスの開始を指令する開始ボタンであるので、画面上の表示をメンテナンス動作状態を示すものに変更するための画像データの設定を実行するとともに、該当する島制御装置に対してメンテナンスの実行を指令する内容を含むメンテナンス設定メッセージ(図11に示す)を設定する。
【0043】
なお、ここでいうメンテナンスとは、遊技球の循環頻度の少ない遊技島においても遊技球を腐食や汚れのない良好な状態に維持するために、特定の遊技島内に保有されている遊技球を全て研磨する目的で、前述の傾斜樋14,15を介して特定の遊技島内に保有されている遊技球を全て隣接島に一旦強制送球する動作(メンテナンス球磨き)を意味する。このため、本例の場合には、メンテナンスをするその特定の遊技島に隣接する遊技島にもメッセージを送って、その特定の遊技島側のシャッターを強制的に開けさせて球取込みを開始させる処理が必要となる。また、その特定の遊技島においては、システム制御装置からこのメンテナンスの指令があると、図示省略した処理によって、例えば貯留タンク内の球量がゼロと判定されるまで、全ての球排出装置と球揚送装置を強制的に作動させる構成となっている。ここで、球量がゼロと判定されるとは、球量スイッチ41a〜44a又は41b〜44bのオン数がゼロと読みとられることを意味する。
なお、このメンテナンス球磨きを行っている際には、その特定の遊技島の遊技球(少なくとも球貯留タンク内の遊技球)のほとんど全てが強制的に隣接する遊技島に送球されるので、その特定の遊技島の通常の島内循環(各遊技機に遊技球を供給するための遊技球の循環など)と、その特定の遊技島を対象とした通常の島間循環(各遊技島の遊技球量をバランスさせその保有量を適正に保持するための遊技球の循環)は、実質的に不可能(不十分な状態も含む)になり、そのための制御はその特定の遊技島については行われなくなる。つまり、その特定の遊技島についての島内循環と島間循環は、本発明でいうところの不能動状態とされる。但し、この場合にも、この特定の遊技島を除く全ての遊技島においては通常の島内循環が必要に応じて行われる状態とされ、後述する図17のステップS76等により実現される遊技球の通常の島間循環は、当該特定の遊技島を除く全ての遊技島において継続して実行される(即ち、他の遊技島についての島内循環と島間循環は能動状態に維持される)。このため、このメンテナンスの動作が実行されている最中でも、他の遊技島については遊技球の保有量が比較的適正に維持され易く、また、このメンテナンスの動作が終了して当該特定の遊技島についても島内循環や島間循環の動作が再開された場合(即ち、本発明でいうところの能動状態に復帰したとき)に、比較的速やかに各遊技島全体がバランスの取れた状態に復帰し易い。
なお図26は、このメンテナンス球磨きの動作の流れを示した図である。ここで該当島とは、上記メンテナンス球磨きを行う特定の遊技島のことであり、また隣接島とは、この該当島に隣接する遊技島のことである。そして隣接島が該当島の両側などに複数あるときには、このメンテナンス球磨きの動作において全ての隣接島を対象としてシャッターを強制的に開ける制御をしてもよいし、いずれか一つの隣接島(例えば、遊技球の保有量が最も少ない隣接島)を選択してその隣接島のみについてシャッターを強制的に開ける制御をしてもよい。
【0044】
E.島制御装置の制御処理
次に、各島制御装置20a,20b,20cにより行われる制御処理について図17〜図25のフローチャートにより説明する。
まず、図17はメインルーチンを示している。装置が起動されると、まずステップS72で、制御処理上の各種パラメータ等を初期化する処理を行う。
次いでステップS74では、球揚送装置33の制御処理を行う。まず、球揚送装置33について自動運転が設定されている場合には、以下の制御を行う。即ち、リミットスイッチ45より検出信号が入力されていなければ、島上部の循環用タンク13の異常を示すレベルに遊技球が満たされていないので、球揚送装置33(そのモータ66)を作動させ、前記検出信号が入力されていれば、球揚送装置33を停止させる。なお、前記検出信号が入力されていなくても、サーマルトリップ63からの信号(サーマルトリップ信号)が入力されていれば、モータ66が過負荷になっているので球揚送装置33を停止させる。なお、このように過負荷で停止させた場合には、前述の設定スイッチ58の入力によりリセット信号が入力されない限り停止制御状態を復帰させない。
【0045】
そして、前述した設定スイッチ58の操作や、後述するステップS106で受信処理されるシステム制御装置からの前述の制御情報によって、この球揚送装置33の手動操作(手動運転又は手動停止)が設定されている場合には、リミットスイッチ45の検出信号の状態に無関係に、球揚送装置33を強制的に作動又は停止させる制御処理を実行する。但し、この球揚送装置33の手動操作は、他の電気作動機器(同じ島の他の電気作動機器や、他の島の球揚送装置を含む電気作動機器)の制御とは無関係に実行される。つまり、この球揚送装置33が手動操作されても、他の電気作動機器が自動運転に設定されていれば、他の電気作動機器については、通常の制御処理で運転され、通常の循環動作(島内循環、島間循環)が継続される。
【0046】
次にステップS76では、遊技島間で遊技球をやりとりして各遊技島の遊技球の保有量を適切に保持するためのバランス制御処理(後述する自島評価値算出処理、隣接島選択処理、球循環判定処理、球循環実行処理を含む処理)を実行する。
即ち、各遊技島固有の設備構成を示す情報として各遊技島毎に予め設定された島設備情報、及び前記球量スイッチによって検知される球量情報から、各遊技島毎の評価用球量情報を決定し、この評価用球量情報に基づいて島間の循環手段(シャッター16、傾斜樋14,15)を作動させて各遊技島の遊技球の保有量を調整する。
具体的には、まず、自島評価値算出処理を行う。すなわち、設定された島設備情報から、自島に設置されている球貯留タンクの数(この場合、一つか二つか)、或いは、自島に設置されている計数器の有無又は数量のデータを読み取る。
次に、後述するステップS94で入力処理された情報から、自島の各球貯留タンクに設置されている球量スイッチのオン数(球量情報)を読み取る。
【0047】
次に、読み取った球貯留タンクの数に基づいて、第1条件値を設定する。具体的には、球貯留タンクの数が一つの場合には、第1条件値を「2」に設定し、球貯留タンクの数が二つの場合には、第1条件値を「1」に設定する。
そして、読み取った計数器のデータに基づいて、第2条件値(余裕値)を設定する。具体的には、計数器が一つ以上有れば、第2条件値を「1」に設定し、計数器がなければ、第2条件値を「0」に設定する。
次いで、上述の第1条件値と、読み取った球量スイッチのオン数(球量情報)から、仮球量情報を算出する。具体的には、上述の第1条件値と球量スイッチのオン数を掛け算して、その演算結果の値を仮球量情報とする。
【0048】
次に、上述の如く算出された仮球量情報の値が所定値(例えば5)以上かどうか判定し、所定値以上であれば、設定された第2条件値(余裕値)を上記球貯留割合情報の値に加算し、この加算結果の値を自島の評価用球量情報とする。また、仮球量情報の値が所定値以上でなければ、設定された第2条件値を無効とし、上記仮球量情報の値をそのまま自島の評価用球量情報とする。
なお、以上の自島評価値算出処理の内容を表形式で表わすと、図16(a)のようになる。この図16(a)における縦軸と横軸の数字(0〜4)は、各球貯留タンクにおいてオンしている球量スイッチの数(即ち、球量情報)を示し、また「−」は、片側の球貯留タンクT2が設けられていない場合を示している。そして、表内の数字(0〜8)が仮球量情報を示している。本例の場合、評価用球量情報は、0〜9の整数値となり、遊技球の保有量の大小を10段階で示すレベル値となる。
【0049】
次に、隣接島選択処理を実行する。即ち、両側の隣接島のうち、自島に遊技球を取込む循環動作(以下場合により、球取込みという。)の供給側としての遊技島を選択する。具体的には、評価用球量情報が多い方を選択し、両方の隣接島の評価用球量情報が等しい場合には、乱数を利用して1/2の確率でどちらかを選択する。
但し、隣接島がシステム制御装置から指令される前述のメンテナンスを実行している特定の島である場合には、その特定の島のみについては、選択の対象から除外する。
次に、球循環判定処理を実行する。即ち、選択した循環相手の隣接島の評価用球量情報と、自島の評価用球量情報を比較して、それらの差が所定値(基準値)以上となっているか否か判定し、この値以上であれば、対象の隣接島から自島への球取込みを行うことを決定する。
なお図16(b)は、以上の処理で決定される球取込みの判定結果を表形式にまとめたものである。この図において、縦軸は自島の評価用球量情報(0〜9)を示し、横軸は対象の隣接島の評価用球量情報(0〜9)を示す。また、表内の「○」は球取込みを開始することを意味し、「−」は球取込みを開始しないことを意味する。
【0050】
そして、これら決定に基づいて球循環実行処理を実行する。即ち、上記判定結果に基づいて、具体的にシャッターモータを駆動して実際に該当するシャッター16を作動又は停止させる制御を行う。
なお、前述した設定スイッチ58の操作や、後述するステップS106で受信処理されるシステム制御装置からの前述の制御情報によって、自島のシャッター16の手動操作(手動運転や手動停止)、或いは前述のメンテナンスのための強制運転が設定されている場合には、自動運転のための上述したバランス制御処理とは無関係に、その設定内容に応じてシャッター16を強制的に作動又は停止させる制御処理を実行する。但し、このようなシャッター16の強制的な運転は、他の電気作動機器(同じ島の他の電気作動機器や、他の島のシャッター16を含む電気作動機器)の制御とは無関係に実行される。つまり、自島のいずれかのシャッター16が強制的に運転又は停止されても、他の電気作動機器が自動運転に設定されていれば、他の電気作動機器については、通常の制御処理(即ち、上記バランス制御処理を含む自動運転のための制御処理)で運転され、上述した通常の循環動作(島内循環、島間循環)が継続される。
【0051】
次にステップS78では、計数器制御処理を実行する。本例の計数器制御処理は、島内に保有されている遊技球の仮想的な保有量を示す前述の評価用球量情報が設定された基準値以上となったときに、遊技球の受入れが不可能であるとして、計数器12の状態を計数中止状態とする制御信号を出力し、評価用球量情報が設定された下限値以下に低下したときに、遊技球の受入れを再開すべきであるとして、計数器12の状態を計数可能状態とする処理である。なおこの場合、評価用球量情報が例えば8以上となった場合に、計数器12が計数中止状態に制御され、評価用球量情報が例えば4以下となった場合に、計数器12が計数可能状態に戻される。またここで、計数中止状態とは、計数器12の遊技球受入口のシャッターが閉じられ、計数(遊技球の受入れ)ができない状態を意味する。
なお、前述した設定スイッチ58の操作や、後述するステップS106で受信処理されるシステム制御装置からの前述の制御情報によって、自島の計数器12の手動操作(手動運転や手動停止)が設定されている場合には、上述した評価用球量情報に基づく自動運転の制御処理とは無関係に、その設定内容に応じて計数器12を強制的に作動又は停止させる制御処理を実行する。但し、このような計数器12の強制的な運転は、他の電気作動機器(自島の他の計数器12を含む電気作動機器や、他の島の計数器12を含む電気作動機器)の制御とは無関係に実行される。つまり、自島のいずれかの計数器12が手動操作されても、他の電気作動機器が自動運転に設定されていれば、他の電気作動機器については、通常の制御処理で運転され、上述した通常の循環動作(島内循環、島間循環)が継続される。
【0052】
次いでステップS80では、球排出装置34a,34bの制御処理(球排出装置制御処理)を行う。なお、この球排出装置制御処理については、図19〜図25により後述する。
次にステップS82では、トラブル監視処理を行う。即ち、例えばステップS80(球排出装置制御処理)で、上部球量スイッチ46より検出信号が入力されていないために球排出装置34a又は34bを作動させた場合に、上部球量スイッチ46の検出信号を監視し、作動を開始してからこの検出信号が入力されるまでの時間が、予め設定されたしきい値を越えると、島内の遊技球の循環が不良であると推定されるため、それを示す異常信号を出力する。また、例えばサーマルトリップ63などからの信号が入力されていれば、リフトモータ66などが過負荷になっているので、その異常を示す異常信号を出力する。
なおここでの異常信号は、後述のステップS88でシステム制御装置22や他の島制御装置に出力され、また例えば作動状態表示器68へのその異常表示が、例えば後述のステップS92で実行される。
【0053】
次いでステップS84では、前述の設定スイッチ58による設定変更モードにおける設定変更入力や、前記設定スイッチ58による手動操作(又は自動運転)の設定を受け付ける処理を行う。
そしてステップS86では、前述の操作表示器59への表示制御が行われる。次にステップS88では、図18(b)に示す後述の通信処理を実行し、この処理終了後はステップS74に戻って、装置が起動されている限り上記一連の処理を繰り返す。
【0054】
次に図18(a)は、メインルーチンとは別個に、タイマ割込みにより周期的に行われるタイマ割込み処理を示している。
まずステップS92では、作動状態表示器68への表示制御が行われる。
そしてステップS94では、各入力機器(図4に示した前述の各種スイッチやセンサ類)からの入力信号を読取って、その記憶値を更新する処理を行う。そして、一連のタイマ割込み処理を終了する。なお、通常は、ここで読取られた入力信号の最新データが、他の処理で使用される。
【0055】
次に図18(b)は、通信処理を示している。
まずステップS102では、システム制御装置への送信タイミングであることを確認した上で、システム制御装置へ、自島の島情報(以下場合により、自島情報という。)を送信する。
次にステップS104では、隣接島の島制御装置への送信タイミングであることを確認した上で、その島制御装置へ上記自島情報を送信する。
次いでステップS106では、システム制御装置からの自島宛の制御情報(前述の各種メッセージ)を受取り記憶する。
そしてステップS108では、隣接島からの自島宛の島情報を受取り記憶して、メインルーチンにリターンする。
【0056】
次に図19は、球排出装置制御処理を示している。
まずステップS112では、図20に示す後述の上部タンク監視処理を行う。ここでは、後述するように、上部球量スイッチ46の作動状態に応じて球排出装置を作動させるための球揚送フラグのセット及びリセットが実行される。
次にステップS114では、図21(a)に示す後述の隣接島自島側シャッター監視処理を実行し、隣接島が球取込みを行っているか判定して、行っていれば、この球取込みをアシストすべく球排出装置を作動させるための島内球循環フラグをセットする。
【0057】
次にステップS116では、図21(b)に示す後述の球差条件監視処理を実行する。ここでは、計数器の有無をも考慮した各球貯留タンクの実質的な球量情報(後述するタンク球量情報)が求められ、これらタンク球量情報の差が規定値(この場合「2」)以上になったことを判定して、自島内の各球貯留タンクの球量を均等化すべく球排出装置を作動させるためのタンク貯留球均等化フラグがセットされる。
そしてステップS118では、図22に示す後述の球排出装置作動設定処理を実行する。ここでは、上述したいずれかのフラグがセットされていること(球排出装置の作動条件が成立していること)を確認した上で、各球貯留タンクの遊技球の保有状況に応じた異なる作動パターンで球排出装置を作動させるための設定処理が行われる。
次いでステップS120では、図25に示す後述の操作監視処理を行う。この処理は、島制御装置或いはシステム制御装置における操作入力(手動操作)によって、その操作入力の対象となっている球排出装置を手動運転又は手動停止するための設定処理である。
【0058】
次にステップS122では、ステップS120の操作監視処理で決定される球排出装置の設定が自動運転設定になっているか否か判定し、自動運転設定ならばステップS124に進み、そうでなければステップS128に進む。
そしてステップS124では、上述したいずれかのフラグがセットされているか否か判定し、セットされていれればステップS134に進み、そうでなければステップS126に進む。
次いでステップS126では、いずれのフラグもセットされていないので、各球排出装置を全て停止させる設定を行う。
一方、ステップS128では、ステップS120の操作監視処理で決定される球排出装置の設定が手動運転設定になっているか否か判定し、手動運転設定ならばステップS130に進み、そうでなければステップS132に進む。
【0059】
そしてステップS130では、手動での作動が指令されている球排出装置を強制的に作動させる設定を行い、一方、ステップS132では、手動での停止が指令されている球排出装置を強制的に停止させる設定を行う。なお、いずれの球排出装置の作動又は停止が指令されているかは、操作監視処理(後述する図25のステップS282,S284)で読み取られた情報に基づく。なお、ここでの設定は、ステップS118の球排出装置作動設定処理(後述する図22〜図24の一連の処理)により決定された球排出装置の自動運転のための設定よりも優先される。またここで、手動操作により強制的に運転又は停止させる設定が行われるのは、手動操作の対象として設定された球排出装置のみである。
最後に、ステップS134では、ここまでの処理で決定された各球排出装置の作動又は停止の設定に従って、各球排出装置を実際に作動又は停止させるための制御信号を各球排出装置に対して出力する処理を実行し、その後メインルーチンにリターンする。
【0060】
次に図20は、上部タンク監視処理を示している。
まず、ステップS142では、上部球量スイッチ46の最新の出力信号を読み取る。
次いでステップS144では、球揚送フラグがセットされているか否か判定し、セットされていればステップS150に進み、セットされていなければステップS146に進む。
次にステップS146では、ステップS142で読み取った情報から、上部球量スイッチ46がオンしているか否か判定し、オンしていれば図19の処理にリターンし、オンしていなければステップS148に進む。
そしてステップS148では、球排出装置を作動させて島上部の循環用タンク13に遊技球を供給するための球揚送フラグをセットしてリターンする。
一方ステップS150では、ステップS142で読み取った情報から、上部球量スイッチ46がオンしているか否か判定し、オンしていればステップS152に進み、オンしていなければステップS162に進む。
【0061】
次いでステップS152では、球揚送タイマが作動中か否か判定し、作動中であればステップS154に進み、そうでなければステップS164に進む。
次にステップS154では、球揚送タイマの値に処理サイクルの1周期分に相当する値を加算して、カウントアップする。
そしてステップS156では、ステップS154でカウントアップされた後の球揚送タイマの値が例えば1分に相当する値以上かどうか判定し、1分以上であればステップS158に進み、そうでなければリターンする。
次いでステップS158では、球揚送フラグをクリア(リセット)し、さらにステップS160で球揚送タイマをクリアして、リターンする。
一方ステップS162でも、球揚送タイマをクリアして、リターンする。またステップS164では、球揚送タイマの作動を開始して、リターンする。
【0062】
以上の上部タンク監視処理によれば、上部球量スイッチ46より検出信号が入力されていなければ、島上部の循環用タンク13の所定レベルに遊技球が十分充満していないので、球排出装置を作動させるための球揚送フラグがセットされる。そして、上部球量スイッチ46がオンすれば、循環用タンク13の所定レベルに遊技球が十分充満していると判断されるので、球揚送フラグがリセットされ、球排出装置を停止させるための設定処理が行われる。但しこの場合には、遊技球の十分な供給をより信頼性高く行うために、上部球量スイッチ46がオンしてからの経過時間を球揚送タイマでカウントし、この経過時間が例えば1分になるまでは、球揚送フラグのリセットを行わない。
【0063】
次に図21(a)は、隣接島自島側シャッター監視処理を示している。
まずステップS172では、その時点での隣接島自島側シャッターの作動状態を示す情報を読み取る。即ち、自島に隣接する遊技島の自島側のシャッター16が開いているか否かを、ステップS108で受信した情報から読み取る。
次にステップS174では、隣接島のシャッター16が開いていればステップS176に進み、そうでなければステップS178に進む。
そしてステップS176では、隣接島が球取込みを行っているので、球排出装置を作動させてこの球取込みをアシストするための島内球循環フラグがセットされ、リターンする。
一方ステップS178では、隣接島が球取込みを行っていない(或いは、球取込みを停止した状態である)ので、球排出装置を作動させるための島内球循環フラグがクリアされ、リターンする。
【0064】
次に図21(b)は、球差条件監視処理を示している。
まずステップS182では、ステップS94で入力処理された情報から、自島のタンク1(球貯留タンク32a)に設置されている球量スイッチ41a〜44aのオン数(球量情報、球貯留割合情報)を読み取る。
次にステップS184では、ステップS94で入力処理された情報から、自島のタンク2(球貯留タンク32b)に設置されている球量スイッチ41b〜44bのオン数(球量情報、球貯留割合情報)を読み取る。
【0065】
次いでステップS186では、設定された島設備情報から、各球貯留タンクに対して設置されている計数器の有無を読み取る。なお、ここでの計数器は、取込んだ遊技球を計数した後、対応する球貯留タンク側に対して計数後の遊技球を排出する計数器である。図2に示す場合には、左側の球貯留タンク32aにのみこの計数器がある。
次にステップS188では、各球貯留タンクそれぞれの評価用の球量情報(計数器の有無を考慮した球量情報であり、以下、タンク球量情報と呼ぶ。)を求める。具体的には、計数器が有る球貯留タンクについては、ステップS182,S184で読み取られたオン数に所定の余裕値(例えば「1」)を加算し、この加算結果をタンク球量情報とする。また、上記計数器の無い球貯留タンクについては、ステップS182,S184で読み取られたオン数をそのままタンク球量情報とする。
【0066】
次いでステップS190では、ステップS188で求めたタンク1(球貯留タンク32a)についてのタンク球量情報(タンク1評価値)と、タンク2(球貯留タンク32b)についてのタンク球量情報(タンク2評価値)とを比較し、これらの差の絶対値が2以上か否か判定する。そして、2以上であればステップS192に進み、そうでなければステップS194に進む。
次にステップS192では、球排出装置を作動させて各球貯留タンクの球量を均等化するためのタンク貯留球均等化フラグをセットし、リターンする。
一方、ステップS194では、上記タンク貯留球均等化フラグをクリアし、リターンする。
【0067】
次に図22は、球排出装置作動設定処理を示している。
まず、ステップS202では、貯留関連フラグ情報を取得する。即ち、貯留関連フラグ(前述の球揚送フラグ、島内球循環フラグ、タンク貯留球均等化フラグ)がセットされているか否かの情報を読み取る。
次いでステップS204では、前記ステップS188で求めた自島の各球貯留タンクのタンク球量情報を読み取る。
そしてステップS206では、貯留関連フラグのいずれかがセットされているかどうか判定し、いずれか一つでもセットされていればステップS208に進み、そうでなければステップS216に進む。
【0068】
次にステップS208では、タンク貯留球均等化フラグがセットされているかどうか判定し、セットされていればステップS218に進み、そうでなければステップS210に進む。
次いでステップS210では、図23により後述する球排出装置作動時間設定処理を行い、各球貯留タンクのタンク球量情報の差に応じた時間で、各球貯留タンクの球排出装置を交互に作動させるための設定処理を行う。
そしてステップS212では、各球貯留タンクの球量情報(球量スイッチのオン数)が、いずれも基準値(この場合、「1」)以下か否か判定し、いずれも基準値以下であればステップS220に進み、そうでなければステップS214に進む。
【0069】
次にステップS214では、球排出装置34a,34bのモータの過負荷を検出するサーマルトリップの信号入力があるか否か判定し、入力があればステップS152に進み、そうでなければリターンする。
一方、ステップS216では、球排出装置を作動させる作動条件が成立していないので、球排出装置の作動設定を両方とも「なし」(作動させない)に設定する。
そしてステップS218では、各球貯留タンクのタンク球量情報の差の絶対値が2以上であってタンク貯留球均等化フラグがセットされているので、タンク球量情報が多い側の球貯留タンクに設けられている球排出装置のみを作動させる設定を行う。
【0070】
またステップS220では、各球貯留タンクの球量情報が基準値(1)以下であり、いずれのタンクにも十分遊技球が保有されていないので、両方の球貯留タンクの球排出装置をいずれも同時に作動させる設定を行う。なおこの設定は、ステップS210でされた交互作動の設定よりも優先する。つまり、ステップS210の設定により実現される各球排出装置の交互作動は、各球貯留タンクの球量情報が基準値(1)を越えており各球貯留タンクに十分遊技球が保有されている場合にのみ実行される。
またステップS222では、球排出装置のサーマルトリップがそのモータの過負荷を検出しているので、その検出信号が出力された側の球排出装置を停止する設定を行う。なおこの設定は、ステップS210,S218,S220や、ステップS130でされる作動設定よりも優先する。
【0071】
次に図23は、球排出装置作動時間設定処理を示している。
まず、ステップS232では、図21(b)のステップS188で求めたタンク1(球貯留タンク32a)についてのタンク球量情報(タンク1評価値)と、タンク2(球貯留タンク32b)についてのタンク球量情報(タンク2評価値)とを比較し、これらの差が0か否か判定する。そして、この差が0であればステップS236に進み、そうでなければステップS234に進む。
【0072】
次にステップS234では、ステップS232と同様に、上記二つのタンク球量情報を比較し、これらの差の絶対値が1か否か判定する。そして、この差の絶対値が1であればステップS242に進み、そうでなければステップS248に進む。
一方、ステップS236では、上記差の値が0のときの各球排出装置の作動時間(即ち、後述のステップS238,S240で設定される時間)が設定されているか否か判定し、設定されていれればステップS234に進み、そうでなければステップS238に進む。
そしてステップS238では、交互作動における第1球排出装置(球排出装置34a)の作動時間を例えば30秒に設定し、次いでステップS240では、交互作動における第2球排出装置(球排出装置34b)の作動時間を例えば30秒に設定する。つまり、ステップS166に処理が進む場合には、各球貯留タンクの実質的な球量差がほとんどない場合であるので、その状態を維持すべく、各球排出装置を同等の作動時間で交互に作動させるための時間設定を行う。
【0073】
次いでステップS242では、前述のタンク球量情報の差(絶対値)が1のときの各球排出装置の作動時間(即ち、後述のステップS244,S246で設定される時間)が設定されているか否か判定し、設定されていれればステップS248に進み、そうでなければステップS244に進む。
そしてステップS244では、前記タンク球量情報が多い方の球排出装置についての交互作動における作動時間を、例えば45秒に設定し、次いでステップS246では、前記タンク球量情報が少ない方の球排出装置についての交互作動における作動時間を、例えば30秒に設定する。つまり、ステップS242に処理が進む場合には、各球貯留タンクの実質的な球量差が、規定値(この場合「2」)よりは少ないが若干の大きさ(この場合「1」)を有している場合である。このため、その若干の差を適度なスピードで改善すべく、球量の多い側の球排出装置の作動時間が若干長くなるように、各球排出装置を異なる作動時間で交互に作動させるための時間設定を行う。
次いでステップS248では、以上の処理で設定された作動時間に基づいて、以下説明する球排出装置交互作動設定処理を実行する。
【0074】
次に図24は、球排出装置交互作動設定処理を示している。
まず、ステップS252では、第1球排出装置の動作用タイマが、作動中か否か判定し、作動中であればステップS268に進み、そうでなければステップS254に進む。なお、第1球排出装置の動作用タイマは、第1球排出装置(球排出装置34a)の作動時間を計時するタイマで、その設定値(タイムアップ値)は前述のステップS238又はステップS244,S246で設定され、後述のステップS266又はS256で計時動作を開始するものである。
そしてステップS254では、第2球排出装置の動作用タイマが、作動中か否か判定し、作動中であればステップS258に進み、そうでなければステップS256に進む。なお、第2球排出装置の動作用タイマは、第2球排出装置(球排出装置34b)の作動時間を計時するタイマで、その設定値は前述のステップS240又はステップS244,S246で設定され、後述のステップS276又はS256で計時動作を開始するものである。
次にステップS256では、前述のタンク球量情報が多い側の球貯留タンクに設けられている球排出装置の動作用タイマを作動させる。但し、タンク球量情報が等しい場合(前述のステップS232の判定が肯定的になった場合)には、第1球排出装置の動作用タイマを作動させる。なお、こうして球排出装置の動作用タイマの計時が開始されると、次回の処理サイクルでステップS252又はS254の判定が肯定的になり、後述のステップS262又はS272が実行されて、動作用タイマが作動している側の球排出装置が作動設定される。
【0075】
一方、ステップS258では、第2球排出装置のタイマ演算処理を行う。即ち、第2球排出装置の動作用タイマの値を処理サイクルに応じてカウントアップする処理を行う。
次にステップS260では、第2球排出装置の動作用タイマの値が設定値に到達したか否か判定し、到達していれればステップS264に進み、そうでなければステップS262に進む。
そしてステップS262では、第2球排出装置のみを作動させる設定を行い、リターンする。
一方、ステップS264では、第2球排出装置の動作用タイマの計時動作を停止し、その値をクリア(リセット)する。
次いでステップS266では、第1球排出装置の動作用タイマの計時動作を開始し、リターンする。
【0076】
一方、ステップS268では、第1球排出装置のタイマ演算処理を行う。即ち、第1球排出装置の動作用タイマの値を処理サイクルに応じてカウントアップする処理を行う。
次にステップS270では、第1球排出装置の動作用タイマの値が設定値に到達したか否か判定し、到達していれればステップS274に進み、そうでなければステップS272に進む。
そしてステップS272では、第1球排出装置のみを作動させる設定を行い、リターンする。
一方、ステップS274では、第1球排出装置の動作用タイマの計時動作を停止し、その値をクリア(リセット)する。
次いでステップS276では、第2球排出装置の動作用タイマの計時動作を開始し、リターンする。
以上説明した球排出装置交互作動設定処理によれば、図23に示した球排出装置作動時間設定処理で設定された設定された作動時間で、各球排出装置が交互に作動するように作動設定が行われることになる。
【0077】
次に図25は、操作監視処理を示している。
まず、ステップS282では、島制御装置自身においてされた球排出装置の操作設定情報を取得する。具体的には、前述の設定スイッチ58による、各球排出装置の手動操作(又は自動運転)の設定状態を読み取る。
次にステップS284では、システム制御装置においてされた球排出装置の操作設定情報を取得する。具体的には、前述の図6のステップS10の処理で送信され、前述の図18(b)の通信処理のステップS106で受信された、システム制御装置からの最新の制御情報のうち、少なくとも各球排出装置の手動操作(又は自動運転)の指令(前述のメッセージ)を読み取る。
次いでステップS286では、設定スイッチ58による球排出装置の設定が自動運転になっているか否か判定し、自動運転に設定されていればステップS288に進み、そうでなければステップS292に進む。
【0078】
そしてステップS288では、システム制御装置からの最新の制御情報が、球排出装置の自動運転を指令するものになっているか否か判定し、自動運転ならばステップS290に進み、そうでなければステップS294に進む。
次にステップS290では、自動運転設定にして、リターンする。なお、自動運転設定になると、図22〜図24に示した一連の処理(球排出装置作動設定処理等)で設定された各球排出装置の作動又は停止の設定が全て有効となり、この一連の処理によりなされる作動又は停止の設定に基づいて、各球排出装置が自動運転されることになる。
つまり、この設定により、図19の球排出装置制御処理における前述のステップS122の分岐処理では、全てのフラグがリセットされていない限り、処理がそのままステップS134に進んで、図22〜図24に示した一連の処理で制御サイクル毎に決定される設定に応じた制御信号が、各球排出装置へ出力され、この設定に従って各球排出装置が作動又は停止することになる。
【0079】
一方、ステップS292では、設定スイッチ58によるいずれかの球排出装置の設定が手動運転設定(手動で作動させる設定)になっているか否か判定し、手動運転設定になっていればステップS296に進み、そうでなければステップS298に進む。
またステップS294では、システム制御装置からの最新の制御情報が、いずれかの球排出装置の手動運転を指令するものになっているか否か判定し、手動運転設定ならばステップS296に進み、そうでなければステップS298に進む。
そしてステップS296では、球排出装置を手動で作動させる設定を行う。なおこの設定により、図19の球排出装置制御処理における前述のステップS122,S128の分岐処理では、処理がステップS130に進むことになる。
一方、ステップS298では、球排出装置を手動で停止させる設定(手動運転停止設定)を行う。つまり、このステップS298に処理が進む場合には、自動運転設定も手動運転設定も指令されていない状態(手動運転停止設定が指令されている状態)であるので、手動運転停止設定を行う。なおこの設定により、図19の球排出装置制御処理における前述のステップS122,S128の分岐処理では、処理がステップS132に進むことになる。
【0080】
F.本設備の動作及び効果
以上説明した、設備構成或いは制御処理によれば、次のようにして、特徴的な動作が実現され、またその効果が奏される。
まず、各島制御装置20a,20b,20c(制御手段)の図17〜図25により説明した前述の処理によって、各遊技島(自島)の電気作動機器(シャッター16、球揚送装置33、球排出装置34a,34b、計数器12)が自動運転され、各遊技機で使用する遊技球を各遊技島内で循環させる島内循環が行われるとともに、遊技球を必要に応じて遊技島間でやりとりして、各遊技島の遊技球の保有量を適切に保持する島間循環が行われる。
【0081】
また、各島制御装置及びシステム制御装置22は、手動操作によっていずれかの電気作動機器を強制的に作動又は停止させる機能を有する。
即ち、システム制御装置22にあっては、例えば図12に例示するような遠隔操作表示において、いずれかの遊技島のいずれかの電気作動機器の手動運転又は手動停止のボタンがクリックされると、前述のステップS52〜S60(図9)などの処理によって、その遊技島のその機器を手動運転又は手動停止させる設定が入力され、この制御情報がステップS10(図6)やステップS106(図18(b))の処理によってその遊技島の島制御装置に送信される。
一方、各島制御装置においては、前述の設定スイッチ58の操作による設定入力として、自島内の各電気作動機器の手動運転又は手動停止が設定できる。
【0082】
そして本例の場合、各島制御装置は、前述したように、自島内のいずれかの電気作動機器を手動操作する指令が入力されたときには、当該手動操作の対象となっている電気作動機器のみを当該指令に従って作動又は停止させ、当該手動操作の対象となっていない電気作動機器については、前記島内循環及び島間循環を実現するための作動制御を継続する。
例えば、球排出装置については、図19のステップS122、ステップS128〜S134に示すように、手動運転又は手動停止の設定がなされている場合には、ステップS118でなされた自動運転のための設定処理には無関係に、該当する球排出装置を強制的に作動又は停止させる設定を行って、当該球排出装置を手動操作の指令に従って作動又は停止させる。ところが、この際、他の球排出装置や他の電気作動機器の設定については、なんら変更しておらず、そのまま自動運転のための設定(ステップS118などでなされた設定)が有効となっており、これにより、他の電気作動機器については、通常の島内循環及び島間循環のための自動運転の制御が継続される。
【0083】
このため、手動操作によって特定の遊技島の特定の電気作動機器が強制的に作動又は停止制御されても、そのために遊技島全体或いは遊技場全体に及ぼされる悪影響が格段に少なくなる。即ち、特定の電気作動機器を手動操作している最中でも、他の残りの電気作動機器が全て島内循環及び島間循環のための最適な動作を行うので、手動操作中に遊技球の循環不良や遊技球の不足が起きる可能性が低減され、また手動操作終了後は、手動操作が行われていた遊技島も含めて遊技球の循環状態或いは保有状態がより良好な状態に即座に復帰するようになる。
【0084】
また、一部の電気作動機器を手動操作するために、他の電気作動機器もいちいち操作する必要がないという効果もある。即ち、一部の電気作動機器の手動操作のために、その電気作動機器も含めて遊技島の全ての電気作動機器を一括して自動運転しないようにする従来の構成であると、一部の電気作動機器を遊技場の運転に悪影響をなるべく及ぼさないように手動操作するためには、結局それに関連する他の電気作動機器をも手動操作する必要が生じる場合が多い。しかし本例のように、残りの電気作動機器がそのまま自動運転される構成であると、残りの電気作動機器はそれら残りの電気作動機器の動作でよりバランスの取れた循環状態となるように制御されるので、結局メンテナンス作業等のために必要な電気作業機器のみを手動操作すればよい。
【0085】
また本例では、各遊技島毎に設けられ、互に信号の授受が可能なように接続された複数の島制御装置20a,20b,20cにより、本発明の制御手段が構成され、これら島制御装置が、自島に関わる遊技球の島内循環又は島間循環についての制御処理をそれぞれ担当する。
このため、各遊技島全体の基本的運転が、システム制御装置によらないで実現されることになり、システム制御装置の故障により一群の遊技島全てが運転できなくなるといった問題が解消される。また、各遊技島が互に対等かつ独立した状態になるため、遊技島の数や配列や組合せが全く自由に設定できるとともに、その変更も容易であり、近年益々多様化する遊技店内の内装やレイアウトに容易に対応できる長所がある。
【0086】
また本例では、前述の図6,図7等に示したシステム制御装置の処理によって、システム制御装置のモニタには、各遊技島の遊技球の保有量や、島内循環又は島間循環を実現する電気作動機器の作動状態が容易な操作で分かりやすく表示される。このため、遊技場全体の集中的な監視作業が、従来どおり、或いは従来以上に容易に可能である。
また本例では、前述したようにシステム制御装置からの各遊技島の電気作動機器の手動操作も容易に可能であるので、遊技場全体の集中的な管理作業も、従来どおり、或いは従来以上に容易に可能である。
【0087】
しかも本例では、前述したように、システム制御装置からの手動操作の制御情報は、対象の電気作動機器が島制御装置による手動操作の対象となっていない場合にのみ有効となる。例えば球排出装置については、図25のステップS286〜S298に示される処理内容で分かるように、システム制御装置からの手動操作の設定は、島制御装置の設定が自動運転になっている場合にのみ判断され、島制御装置の設定が手動操作の設定(手動運転設定又は手動運転停止設定)になっている場合には、無視される(ステップS288,S294の処理は実行されない)。
つまり本例では、島側の手動操作による作業(島制御装置を操作して電気作動機器等の点検又は交換等を行っている係員の作業)が行われている時には、その島側の作業が優先されて、島の状況を島側ほど十分に把握し難いシステム制御装置側(つまり遠方)からの操作指示を受け付けないようにしている。このため、このような場合にシステム制御装置側からの操作指示が優先されて不具合や事故等が生じることを、信頼性高く防止できる。
なお、島制御装置側の設定が自動運転になっている場合には、その電気作動機器に係わる遊技球の循環状態が比較的良好な状態であるので、そのような場合にのみシステム制御装置側からの手動操作の指令を受け付ける本例の構成であれば、システム制御装置による遠隔操作が問題なく実現される。
【0088】
また、本例の遊技球循環システムでは、システム制御装置22の操作でメンテナンスの指令が入力されると、前述のメンテナンス設定メッセージが出力され、該当する遊技島について前述のメンテナンス球磨きが実行されて、該当する遊技島の遊技球のほとんど全てが自動的に隣接島に一旦送り込まれる。そしてこの際、腐食や汚れを生じている可能性のある球貯留タンク内の遊技球は、島内循環手段であり球研磨手段である球揚送装置33を確実に経由して隣接島に送り込まれるし、循環用タンク13(上部タンク)内に保有されていた遊技球もそもそも球揚送装置33を経由した遊技球であるため、結局隣接島に強制送球される全ての遊技球は研磨されて腐食や汚れを除去され、隣接島に汚れや腐食が持ち込まれない。このため、例えばこのような操作入力を各遊技島について定期的に行うことで、遊技島内(特に球貯留タンク内)のいずれかの箇所に長期間にわたって遊技球が滞留することを確実かつ漏れなく防止し、各遊技島内に保有されるほとんど全ての遊技球を腐食や汚れのない良好な状態に常に維持することが容易にできる。
しかも、このメンテナンス球磨きが実行されている最中でも、前述の島間循環は該当する遊技島を除く全ての遊技島において継続して実行される。このため、このメンテナンス球磨きが実行されている最中でも、他の遊技島については遊技球の保有量が比較的適正に維持され易く、かつ、メンテナンス球磨きが終了した場合に比較的速やかに各遊技島全体がバランスのとれた状態に復帰し易い。
また、メンテナンス球磨きが終了した場合には、該当する遊技島についても通常の島間循環を再開する構成となっているため、この点でもより速やかに各遊技島全体がバランスのとれた状態に復帰し易い。というのは、遊技球の強制送球の後で、その空島(遊技球の保有量が略ゼロとなった遊技島)に対して逆に隣接島からの強制的な遊技球の取り込みを行うこともできるが、この場合その隣接島の遊技球量が一時的に激減するため、最終的に全島でバランスをとろうとすると遊技球の多量にある島と少ない島とが発生してしまい、バランスをとるのに時間がかかってしまいかねない。しかし、このような強制取り込みを行わず、通常の島間循環によりメンテナンス球磨き終了後の状態から復帰させる構成であれば、各島のバランスをとりながらその空島に遊技球が取り込まれるので、比較的短時間で空島の遊技球量を適正範囲に復活させることができるとともに、各遊技島全体のバランスも比較的早く適正状態に復活させることができる。
【0089】
なお、本発明は上記形態例の態様に限られず、各種の変形,応用があり得る。例えば、システム制御装置22が各島制御装置を介して各遊技島(球揚送装置や球排出装置等)及び循環手段(傾斜樋のシャッター)の動作を制御することにより、全遊技島に関わる循環動作(島内循環及び島間循環)が実行される構成とすることもできる。なおこの場合には、システム制御装置22が、図17〜図25により説明した前述の制御処理を各遊技島の立場で各遊技島毎に行う構成とすればよい。
但しこの場合には、前述したように、遊技島の自由な配列や組合せが容易にできないなどの問題点があるため、その点では、各島制御装置で循環動作の制御をそれぞれ担当する上記形態例の構成が優れている。
【0090】
また上記形態例では、前記メンテナンス球磨き(特定の遊技島から隣接島への遊技球の強制送球)を、システム制御装置22からの操作入力を開始条件としてのみ実行する構成としているが、これに限られない。例えば、各島制御装置からの操作入力によって開始するようにしてもよいし、システム制御装置又は島制御装置による自動制御でタイマー設定による一定時間毎(例えば、一ヶ月毎)に開始されるようにしてもよい。また、システム制御装置又は島制御装置が、遊技球の循環状態(例えば球排出装置の稼働状態など)を監視して、遊技球の循環が長期間停滞していると判定した場合に、自動的に前記メンテナンス球磨きが実行される構成でもよい。
また、各遊技島内の遊技球をより清浄な状態に維持するための手段としては、以下のような構成も有効である。すなわち、遊技球の研磨は、通常各島に設けられた球揚送装置が行うため、遊技機の稼働が悪いと遊技球が長期にわたって磨かれないということもある。そこで、稼働がないとき(或いは少ないとき)、つまり遊技球の循環が十分行われていないときに、シャッターや球排出装置をランダムに動作させて少なくとも島内で遊技球を強制的に循環させるような動作モード(球研磨モード)を設けてもよい。なお、この球研磨モードの開始及び終了の具体的態様としては、例えば、遊技球の循環がないことを、上部タンク内の上部球量スイッチや球貯留タンク内の球量スイッチの監視、球排出装置の作動状態の監視、シャッターの作動状態の監視等によって判断し、長時間稼働なしという判定結果が得られた場合に上記球研磨モードに移行し、所定の終了条件成立(設定時間経過、遊技球補給不足、トラブル発生等)によって終了する態様があり得る。また、別の態様としては、球研磨モードにおける処理機能として、循環状態を監視する機能と、その監視結果に応じた所定期間だけ遊技球の強制的な循環を行う機能を設けておき、球研磨モードの設定が手動操作入力等によって解除されない限り、そのような球研磨モードの処理を継続するといった態様でもよい。
【0091】
また図1では、球貯留タンクを二つ有する遊技島が三つ配列された場合を例示しているが、これに限られず、さらに多数の遊技島が群をなして配列されてもよいし、遊技島の群が適当な間隔で複数設置されていてもよいし、例えば球貯留タンクを一つしか有しない遊技島と球貯留タンクを二つ有する遊技島といったように、タイプの異なる遊技島が混在していてもよいことはいうまでもない。
また、本発明に係わる遊技機は、パチンコ機に限らず、遊技球を使用するものであれば、いかなるものでもよい。
【0092】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、制御手段が、島内循環手段又は島間循環手段を構成するいずれかの電気作動機器を手動で操作する指令が入力されたときには、当該手動操作の対象となっている電気作動機器のみを当該指令に従って作動又は停止させ、当該手動操作の対象となっていない電気作動機器については、島内循環及び島間循環を実現するための作動制御を継続する。
【0093】
このため、手動操作によって特定の遊技島の特定の電気作動機器が強制的に作動又は停止制御されても、そのために遊技島全体或いは遊技場全体に及ぼされる悪影響が格段に少なくなる。即ち、特定の電気作動機器を手動操作している最中でも、他の残りの電気作動機器が全て島内循環及び島間循環のための最適な動作を行うので、手動操作中に遊技球の循環不良や遊技球の不足が起きる可能性が低減され、また手動操作終了後は、手動操作が行われていた遊技島も含めて遊技球の循環状態或いは保有状態がより良好な状態に即座に復帰するようになる。
【0094】
また、一部の電気作動機器を手動操作するために、他の電気作動機器もいちいち操作する必要がないという効果もある。即ち、一部の電気作動機器の手動操作のために、その電気作動機器も含めて遊技島の全ての電気作動機器を一括して自動運転しないようにする従来の構成であると、一部の電気作動機器を遊技場の運転に悪影響をなるべく及ぼさないように手動操作するためには、結局それに関連する他の電気作動機器をも手動操作する必要が生じる場合が多い。しかし本発明のように、残りの電気作動機器がそのまま自動運転される構成であると、残りの電気作動機器はそれら残りの電気作動機器の動作でよりバランスの取れた循環状態となるように制御されるので、結局メンテナンス作業等のために必要な電気作業機器のみを手動操作すればよい。
【0095】
また、請求項1記載の発明では、制御手段が、前記各遊技島毎に設けられて、相互に信号の授受が可能なように接続された複数の島制御装置と、前記各島制御装置と信号の授受が可能なように接続されて、遊技場の全遊技島の動作や状態の統轄的な監視及び制御が可能なシステム制御装置と、を含んで構成され、
前記島制御装置は、当該島制御装置が設けられている遊技島に関わる島内循環及び島間循環についての制御処理をそれぞれ担当する機能を有し、設定スイッチの操作入力によって、当該遊技島に関わる島内循環手段又は島間循環手段を構成している電気作動機器を手動操作対象とする設定を行い、
前記システム制御装置は、前記各遊技島の遊技球の保有量や、前記各遊技島の島内循環手段又は島間循環手段を構成する電気作動機器の作動状態を監視し表示する機能と、該電気作動機器の手動操作を指令する操作入力部と、を有しており、
前記島制御装置によって手動操作対象として設定されていない電気作動機器のみが、前記システム制御装置の操作入力部によって手動操作を指令できる。
【0096】
このため、効果を分けて説明すると、次のようになる。
各遊技島全体の基本的運転が、システム制御装置によらないで実現されることになり、システム制御装置の故障により一群の遊技島全てが運転できなくなるといった問題が解消される。また、各遊技島が互に対等かつ独立した状態になるため、遊技島の数や配列や組合せが全く自由に設定できるとともに、その変更も容易であり、近年益々多様化する遊技店内の内装やレイアウトに容易に対応できる長所がある。
また本例では、システム制御装置には、各遊技島の遊技球の保有量や電気作動機器の作動状態が表示されるため、遊技場全体の集中的な監視作業が、従来どおり、或いは従来以上に容易に可能である。
【0097】
また、システム制御装置による遊技場全体の集中的な管理作業も、また島制御装置による遊技島毎の個別的な管理作業も、容易に可能である。
【0098】
しかも本発明では、システム制御装置からの手動操作の制御指令は、対象の電気作動機器が島制御装置による手動操作の対象となっていない場合にのみ有効となる。つまり、島側の手動操作による作業(島制御装置を操作して電気作動機器等の点検又は交換等を行っている係員の作業)が行われている時には、その島側の作業が優先されて、島の状況を島側ほど十分に把握し難いシステム制御装置側(つまり遠方)からの操作指示を受け付けないようにしている。このため、このような場合にシステム制御装置側からの操作指示が優先されて不具合や事故等が生じることを、信頼性高く防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技場設備(遊技球循環システム)の全体構成を示す図である。
【図2】遊技島の正面図である。
【図3】遊技島の概略構成を示す正面図である。
【図4】遊技場設備の制御系を示すブロック図である。
【図5】遊技場設備の制御装置の接続図である。
【図6】システム制御装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図7】システム制御装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図8】システム制御装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図9】システム制御装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図10】システム制御装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図11】システム制御装置から送信される制御情報を示す図である。
【図12】システム制御装置のモニタ表示例を示す図である。
【図13】システム制御装置のモニタ表示例を示す図である。
【図14】システム制御装置のモニタ表示例を示す図である。
【図15】システム制御装置のモニタ表示例を示す図である。
【図16】球量情報決定処理及び島間循環判定処理を表形式で示した図である。
【図17】島制御装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図18】島制御装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図19】島制御装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図20】島制御装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図21】島制御装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図22】島制御装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図23】島制御装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図24】島制御装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図25】島制御装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図26】メンテナンス球磨き(強制送球)の流れを示す図である。
【符号の説明】
11 パチンコ機
12 計数器(島内循環手段、島間循環手段、電気作動機器)
10a,10b,10c 遊技島
13 循環用タンク(島内循環手段、島間循環手段)
13a 循環用主タンク(島内循環手段)
13b 循環用補助タンク(島間循環手段)
14,15 傾斜樋(島間循環手段)
16 シャッター(島間循環手段、電気作動機器)
20a,20b,20c 島制御装置(制御手段)
21 中継装置
22 システム制御装置(制御手段)
32a,32b 球貯留タンク
33 球揚送装置(島内循環手段、電気作動機器、球研磨手段)
34a,34b 球排出装置(島内循環手段、電気作動機器)
36a,36b 球補給樋(島内循環手段)
37a,37b オーバーフロー樋(島内循環手段)
38a,38b 第1オーバーフローホース(島内循環手段)
39 第2のオーバーフローホース(島内循環手段)
41a〜44a 球量スイッチ(球量監視手段)
41b〜44b 球量スイッチ(球量監視手段)
58 設定スイッチ

Claims (1)

  1. 複数の遊技機が設置される遊技島が複数配列された遊技場において、
    各遊技機で使用する遊技球を各遊技島内で循環させる島内循環を行うとともに、前記遊技球を必要に応じて遊技島間でやりとりして、各遊技島の遊技球の保有量を適切に保持する島間循環を行う遊技球循環システムであって、
    遊技島内において前記遊技球を循環させる島内循環手段と、
    前記遊技球を遊技島間でやりとりするための島間循環手段と、
    これら島内循環手段又は島間循環手段を構成する電気作動機器の作動制御を行って、前記各遊技島の島内循環及び島間循環を実現する制御手段と、
    を備え、
    該制御手段は、
    前記島内循環手段又は島間循環手段を構成するいずれかの電気作動機器を手動で操作する指令が入力されたときに、手動操作対象となる電気作動機器のみを当該指令に従って作動又は停止させる一方で、
    手動操作対象とならない電気作動機器については、前記各遊技島の島内循環及び島間循環を実現するための作動制御を継続するとともに、
    前記各遊技島毎に設けられて、相互に信号の授受が可能なように接続された複数の島制御装置と、
    前記各島制御装置と信号の授受が可能なように接続されて、遊技場の全遊技島の動作や状態の統轄的な監視及び制御が可能なシステム制御装置と、
    を含んで構成され、
    前記島制御装置は、当該島制御装置が設けられている遊技島に関わる島内循環及び島間循環についての制御処理をそれぞれ担当する機能を有し、設定スイッチの操作入力によって、当該遊技島に関わる島内循環手段又は島間循環手段を構成している電気作動機器を手動操作対象とする設定を行い、
    前記システム制御装置は、
    前記各遊技島の遊技球の保有量や、前記各遊技島の島内循環手段又は島間循環手段を構成する電気作動機器の作動状態を監視し表示する機能と、
    該電気作動機器の手動操作を指令する操作入力部と、
    を有しており、
    前記島制御装置によって手動操作対象として設定されていない電気作動機器のみが、前記システム制御装置の操作入力部によって手動操作を指令できることを特徴とする遊技球循環システム。
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