JP4888335B2 - 符号化方法及び装置、並びにプログラム - Google Patents
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Description
図1は、エンコーダ10(符号化器)の構成を示すブロック図である。このエンコーダ10は、音声信号x[i]が入力される入力端子11と、短期予測係数αpに基づいて近接サンプルから現在の信号を予測する短期予測部12と、短期予測係数αpを導出する短期予測係数導出部13と、入力端子11からの音声信号x[i]と短期予測部12からの出力信号とから予測残差信号r[i]を算出する加算器14と、ビット位置m/2に基づいて予測残差信号r[i]を符号語IYに変換するエントロピー符号化部15と、予測残差信号r[i]を符号化する最下位ビットからのビット位置m/2を導出する基準値導出部16と、短期予測係数αpを符号語Iαに変換する短期予測係数符号化部17と、符号語IY、基準ビット位置m及び符号語Iαを多重化するマルチプレクサ18とを備えている。
mが偶数の場合、すなわちビット位置m/2が整数の場合、正負号なし信号y[i]は信号分割部24に入力される。ここで、(2)式の右辺は2の整数乗となるため、m/2=m’とし、正負号なし信号y[i]の値を2m’で除算し、商piと剰余qiを求める。実際には、正負号なし信号y[i]をm’ビット右シフトして商piを求め、下位m’ビットを取り出して剰余qiを得る、信号の分割が実行される。信号分割部24で得られた商piと剰余qiは、可変固定長符号化部27に出力される。
mが奇数の場合、すなわちビット位置m/2が小数の場合、正負号なし信号y[i]は信号除算部25に入力される。基準整数導出部26は、(2)式の右辺において、√2のm乗を超えない整数Iを導出する。
以下、上述した符号化データの復号処理について説明する。図4は、デコーダ(復号化器)の構成を示すブロック図である。このデコーダ40は、多重化データを逆多重化し、符号語IY、基準ビット位置m/2及び符号語Iαを復号するデマルチプレクサ41と、基準ビット位置m/2に基づいて符号語IYを予測残差信号r[i]に変換するエントロピー復号化部42と、符号語Iαを短期予測係数αpに変換する短期予測係数復合化部43と、予測残差信号r[i]とサンプル間の相関が合成された過去の音声信号とから音声信号x[i]を算出する加算器44と、短期予測係数αpに基づいて近接サンプル間の相関が合成された音声信号を生成する短期合成部45とを備えている。
mが偶数の場合、すなわち、ビット位置m/2が整数の場合、m/2=m’とし、可変固定長復合化部51は、入力された符号語IYを商pi、剰余qiに変換する。m’は整数であるため、信号結合部52は、1サンプルごとにシフト演算し、正負号なし信号y[i]を復号する。
ビット位置mが奇数の場合、すなわち、ビット位置m/2が小数の場合、可変固定長復号化部51は、入力された符号語IYを商p2i,p2i+1、結合剰余Qiに変換する。m/2は小数であるため、2サンプルまとめて正負なし信号y[2i]、y[2i+1](i=0・・・N/2−1)を復号する。
上述の符号化方法では、最下位ビットからのビット位置を仮想的にm/2としたn=2の場合について説明したが、ここでは、nが2を越える一般化した符号化方法について説明する。この場合、mを次式の通り決定する。
次に、上述したエントロピー符号化法について具体例を挙げて説明する。ここで、基準値導出部16において入力信号r[0,...,N−1]より求めたm=8の場合と、m=9の場合について、r[2i]=−19、r[2i+1]=7を符号化することとする。
次に、上述した2サンプルの符号語を復号化する手順を説明する。表1の商piの項と符号語IYの項を見ると符号語の1が現れるまでの0の数が商piの値と一致しており、これを使用して符号語より商piを求める。
閾値M=27である場合において、m=29である場合の符号化について説明する。ここで、予測残差信号r[2・i]=79680、r[2・i+1]=−137735について、正負号なし信号を(3)式より求めると、y[2・i]=159360、y[2・i+1]=275469となる。
本発明は、44kHz、16bit又は96kHz、24bitのステレオ音源のロスレス圧縮技術へ適用可能である。ここでは、従来のゴロム・ライス符号化を適用した場合と本発明を適用した場合の圧縮効率について検証した。
次に、本発明を適用した際の効果の一例について検証する。ここでは、44.1kHz、16ビットのN=2048サンプルからなる対象信号のあるフレームについて、(2)式から求められたmが、従来のゴロム・ライス符号化の値では24(m/2=12)、提案方式では23(m/2=11.5)である場合の可変長符号化及び固定長符号化について検証する。
Claims (20)
- 入力信号のビット列を最下位ビットからxビットの位置にて分割し、上位ビット列を可変長符号化し、下位ビット列を固定長符号化する符号化方法において、
前記入力信号の振幅値に基づいて符号化の基準となる最下位ビットからのビット位置x(x=m/2、mは0以上の整数)を算出し、2 x に近接する基準整数Iを導出する導出工程と、
前記ビット列が表す数値に対して前記基準整数Iで除算して求めた商と剰余とを取得する取得工程と、
mが偶数の場合、商を可変長符号化し、剰余を固定長符号化し、符号語を生成し、
mが奇数の場合、連続する2つのビット列の商をそれぞれ可変長符号化し、当該商に対応する剰余を結合して固定長符号化し、符号語を生成する符号化工程とを有する符号化方法。 - 前記取得工程では、前記数値に対して前記基準整数Iの逆数に対応する整数を乗算する請求項1記載の符号化方法。
- 前記取得工程では、前記商及び前記剰余に対して前記基準整数Iを用いて補正を行う特徴とする請求項2記載の符号化方法。
- 前記ビット数xが小数かつ所定の閾値X(X=M/2、Mは正の奇数)よりも大きい場合、前記ビット数をx=Xとして上位ビット列を符号化し、下位ビット列を(m−M)/2ビット長のデータとして固定長符号化する請求項3記載の符号化方法。
- 入力信号のビット列を最下位ビットからxビットの位置にて分割し、上位ビット列を可変長符号化し、下位ビット列を固定長符号化する符号化方法において、
前記入力信号の振幅値に基づいて符号化の基準となる最下位ビットからのビット位置x(x=m/n、mは0以上の整数、nは3以上の整数)を算出し、2 x に近接する基準整数Iを導出する導出工程と、
前記ビット列が表す数値に対して前記基準整数Iで除算して求めた商と剰余とを取得する取得工程と、
mが偶数の場合、商を可変長符号化し、剰余を固定長符号化し、符号語を生成し、
mが奇数の場合、連続するn個のビット列の商をそれぞれ可変長符号化し、当該商に対応する剰余を結合して固定長符号化し、符号語を生成する符号化工程とを有する符号化方法。 - 入力信号のビット列を最下位ビットからxビットの位置にて分割し、上位ビット列を可変長符号化し、下位ビット列を固定長符号化する符号化装置において、
前記入力信号の振幅値に基づいて符号化の基準となる最下位ビットからのビット位置x(x=m/2、mは0以上の整数)を算出し、2 x に近接する基準整数Iを導出する導出手段と、
前記ビット列が表す数値に対して前記基準整数Iで除算して求めた商と剰余とを取得する取得手段と、
mが偶数の場合、商を可変長符号化し、剰余を固定長符号化し、符号語を生成し、
mが奇数の場合、連続する2つのビット列の商をそれぞれ可変長符号化し、当該商に対応する剰余を結合して固定長符号化し、符号語を生成する符号化手段とを有する符号化装置。 - 入力信号のビット列を最下位ビットからxビットの位置にて分割し、上位ビット列を可変長符号化し、下位ビット列を固定長符号化する符号化装置において、
前記入力信号の振幅値に基づいて符号化の基準となる最下位ビットからのビット位置x(x=m/n、mは0以上の整数、nは3以上の整数)を算出し、2 x に近接する基準整数Iを導出する導出手段と、
前記ビット列が表す数値に対して前記基準整数Iで除算して求めた商と剰余とを取得する取得手段と、
mが偶数の場合、商を可変長符号化し、剰余を固定長符号化し、符号語を生成し、
mが奇数の場合、連続するn個のビット列の商をそれぞれ可変長符号化し、当該商に対応する剰余を結合して固定長符号化し、符号語を生成する符号化手段とを有する符号化装置。 - 入力信号のビット列を最下位ビットからxビットの位置にて分割し、上位ビット列を可変長符号化し、下位ビット列を固定長符号化する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記入力信号の振幅値に基づいて符号化の基準となる最下位ビットからのビット位置x(x=m/2、mは0以上の整数)を算出し、2 x に近接する基準整数Iを導出する導出工程と、
前記ビット列が表す数値に対して前記基準整数Iで除算して求めた商と剰余とを取得する取得工程と、
mが偶数の場合、商を可変長符号化し、剰余を固定長符号化し、符号語を生成し、
mが奇数の場合、連続する2つのビット列の商をそれぞれ可変長符号化し、当該商に対応する剰余を結合して固定長符号化し、符号語を生成する符号化工程とを有するプログラム。 - 入力信号のビット列を最下位ビットからxビットの位置にて分割し、上位ビット列を可変長符号化し、下位ビット列を固定長符号化する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記入力信号の振幅値に基づいて符号化の基準となる最下位ビットからのビット位置x(x=m/n、mは0以上の整数、nは3以上の整数)を算出し、2 x に近接する基準整数Iを導出する導出工程と、
前記ビット列が表す数値に対して前記基準整数Iで除算して求めた商と剰余とを取得する取得工程と、
mが偶数の場合、商を可変長符号化し、剰余を固定長符号化し、符号語を生成し、
mが奇数の場合、連続するn個のビット列の商をそれぞれ可変長符号化し、当該商に対応する剰余を結合して固定長符号化し、符号語を生成する符号化工程とを有するプログラム。 - 入力信号のビット列が該入力信号の振幅値に基づいて算出された符号化の基準となる最下位ビットからのビット位置x(x=m/2、mは0以上の整数)にて分割され、上位ビット列が可変長符号化され、下位ビット列が固定長符号化された符号語を復号する復号方法において、
前記符号語を復号し、mが偶数の場合、前記上位ビット列と前記下位ビット列とを結合し、ビット列を生成し、
前記符号語を復号し、mが奇数の場合、前記符号語から連続する2つのビット列がそれぞれ表す各数値に対して基準整数Iで除算された商と、当該商に対応する剰余が結合された結合剰余とを復号する復号工程と、
mが奇数の場合、2 x に近接する前記基準整数Iを導出する導出工程と、
mが奇数の場合、前記基準整数Iに基づいて前記結合剰余を2つの剰余に分割する剰余分割工程と、
mが奇数の場合、前記商に前記基準整数Iを乗算し、前記商に対応する剰余を加算してビット列を生成する生成工程とを有する復号方法。 - 前記剰余分割工程では、前記結合剰余に前記基準整数Iの逆数に対応する整数を乗算する請求項11記載の復号方法。
- 前記剰余分割工程では、各剰余に対して前記基準整数Iを用いて補正を行う請求項12記載の復号方法。
- 前記ビット数xが小数かつ所定の閾値X(X=M/2、Mは正の奇数)よりも大きい場合、前記ビット数をx=Xとして上位ビット列を生成し、(m−M)/2ビット長のデータを固定長復号して下位ビット列を生成する請求項13記載の復号方法。
- 入力信号のビット列が該入力信号の振幅値に基づいて算出された符号化の基準となる最下位ビットからのビット位置x(x=m/n、mは0以上の整数、nは3以上の整数)にて分割され、上位ビット列が可変長符号化され、下位ビット列が固定長符号化された符号語を復号する復号方法において、
前記符号語を復号し、mが偶数の場合、前記上位ビット列と前記下位ビット列とを結合し、ビット列を生成し、
前記符号語を復号し、mが奇数の場合、前記符号語から連続するn個(nは3以上の整数)のビット列がそれぞれ表す各数値に対して基準整数Iで除算された商と、当該商に対応する剰余が結合された結合剰余とを復号する復号工程と、
mが奇数の場合、2 x に近接する前記基準整数Iを導出する導出工程と、
mが奇数の場合、前記基準整数Iに基づいて前記結合剰余をn個の剰余に分割する剰余分割工程と、
mが奇数の場合、前記商に前記基準整数Iを乗算し、前記商に対応する剰余を加算してビット列を生成する生成工程とを有する復号方法。 - 入力信号のビット列が該入力信号の振幅値に基づいて算出された符号化の基準となる最下位ビットからのビット位置x(x=m/2、mは0以上の整数)にて分割され、上位ビット列が可変長符号化され、下位ビット列が固定長符号化された符号語を復号する復号装置において、
前記符号語を復号し、mが偶数の場合、前記上位ビット列と前記下位ビット列とを結合し、ビット列を生成し、
前記符号語を復号し、mが奇数の場合、前記符号語から連続する2つのビット列がそれぞれ表す各数値に対して基準整数Iで除算された商と、当該商に対応する剰余が結合された結合剰余とを復号する復号手段と、
mが奇数の場合、2 x に近接する前記基準整数Iを導出する導出手段と、
mが奇数の場合、前記基準整数Iに基づいて前記結合剰余を2つの剰余に分割する剰余分割手段と、
mが奇数の場合、前記商に前記基準整数Iを乗算し、前記商に対応する剰余を加算してビット列を生成する生成手段とを有する復号装置。 - 入力信号のビット列が該入力信号の振幅値に基づいて算出された符号化の基準となる最下位ビットからのビット位置x(x=m/2、mは0以上の整数)にて分割され、上位ビット列が可変長符号化され、下位ビット列が固定長符号化された符号語を復号する復号装置において、
前記符号語を復号し、mが偶数の場合、前記上位ビット列と前記下位ビット列とを結合し、ビット列を生成し、
前記符号語を復号し、mが奇数の場合、前記符号語から連続するn個(nは3以上の整数)のビット列がそれぞれ表す各数値に対して基準整数Iで除算された商と、当該商に対応する剰余が結合された結合剰余とを復号する復号手段と、
mが奇数の場合、2 x に近接する前記基準整数Iを導出する導出手段と、
mが奇数の場合、前記基準整数Iに基づいて前記結合剰余をn個の剰余に分割する剰余分割手段と、
mが奇数の場合、前記商に前記基準整数Iを乗算し、前記商に対応する剰余を加算してビット列を生成する生成手段とを有する復号装置。 - 入力信号のビット列が該入力信号の振幅値に基づいて算出された符号化の基準となる最下位ビットからのビット位置x(x=m/2、mは0以上の整数)にて分割され、上位ビット列が可変長符号化され、下位ビット列が固定長符号化された符号語を復号する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記符号語を復号し、mが偶数の場合、前記上位ビット列と前記下位ビット列とを結合し、ビット列を生成し、
前記符号語を復号し、mが奇数の場合、前記符号語から連続する2つのビット列がそれぞれ表す各数値に対して基準整数Iで除算された商と、当該商に対応する剰余が結合された結合剰余とを復号する復号工程と、
mが奇数の場合、2 x に近接する前記基準整数Iを導出する導出工程と、
mが奇数の場合、前記基準整数Iに基づいて前記結合剰余を2つの剰余に分割する剰余分割工程と、
mが奇数の場合、前記商に前記基準整数Iを乗算し、前記商に対応する剰余を加算してビット列を生成する生成工程とを有するプログラム。 - 入力信号のビット列が該入力信号の振幅値に基づいて算出された符号化の基準となる最下位ビットからのビット位置x(x=m/2、mは0以上の整数)にて分割され、上位ビット列が可変長符号化され、下位ビット列が固定長符号化された符号語を復号する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記符号語を復号し、mが偶数の場合、前記上位ビット列と前記下位ビット列とを結合し、ビット列を生成し、
前記符号語を復号し、mが奇数の場合、前記符号語から連続するn個(nは3以上の整数)のビット列がそれぞれ表す各数値に対して基準整数Iで除算された商と、当該商に対応する剰余が結合された結合剰余とを復号する復号工程と、
mが奇数の場合、2 x に近接する前記基準整数Iを導出する導出工程と、
mが奇数の場合、前記基準整数Iに基づいて前記結合剰余をn個の剰余に分割する剰余分割工程と、
mが奇数の場合、前記商に前記基準整数Iを乗算し、前記商に対応する剰余を加算してビット列を生成する生成工程とを有するプログラム。
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