JP4888200B2 - 高張力溶融亜鉛めっき鋼板と製造方法 - Google Patents

高張力溶融亜鉛めっき鋼板と製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、高張力溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法に関する。特に、本発明は主として自動車の車体等のようにプレス成形、曲げ加工等を施す用途に好適な、低温靭性に優れた高張力溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法に関する。
近年、地球環境保護のため、自動車の燃費向上が求められており、自動車用鋼板においては、車体の軽量化および安全性確保のため、引張強度(以下、「TS」ともいう。)が780MPa以上である高強度鋼板へのニーズが高まっている。しかしながら、ただ単に高強度であればよいわけではない。例えば、成形性の観点からは高い延性、良好な曲げ性が求められており、防錆性の観点からは、溶融亜鉛めっきを施した鋼板が求められている。これらの要望に応じて、種々の高強度鋼板が開発されてきた。このような高強度鋼板は、車体の衝撃吸収能を向上させるために、構造部品や各種補強材に使用されている。
車体の衝突を考えた場合、種々の条件下での衝突が考えられる。例えば、冬季の気温が低い条件での衝突においては、衝撃を吸収せずに部品が割れる現象、いわゆる低温脆性破壊が発生する可能性がある。しかしながら、これまで、低温脆性を考慮した材料開発が行われているとは言い難い。比較的近い特性として、特許文献1および特許文献2に衝撃吸収能に優れた鋼板が、特許文献3、特許文献4および特許文献5には耐二次加工脆性に優れた鋼板が開示されている。
しかしながら、特許文献1および特許文献2では部材の圧壊特性を評価しているが、試験温度は記載されておらず、低温での脆性割れに関して考慮されていない。
特許文献4では、低温媒体中での成形により、耐二次加工脆性が評価されている。成形速度が記載されていないが、試験方法から類推すると、衝突を模擬したような高速ではないと考えられ、車体の衝突を考慮された評価となっていない。また、成形後の試験片に対して行われているが、車体の場合、成形後にさらに塗装焼付け処理が行われるため、異なる評価が必要である。
特許文献5では、成形後に5kgの重錘を80cmの高さから落として評価しているが、自動車の衝突の模擬としては、衝撃エネルギーが不十分であり、また、前述の塗装焼付け処理は考慮されておらず、適正な評価となっていない。
本発明者等の検討によると、前述の各発明では、車体の衝突を模擬した低温脆性試験では十分な低温靭性を確保しておらず、新たな技術開発が必要であることが判明した。
特開2003−221623号公報 特開2004−285435号公報 特開2004−211140号公報 特開2004−292881号公報 特開2004−323958号公報
本発明は、このような問題点を解決することを目的としてなされたものであり、特にTSが780MPa以上の高張力鋼板において、プレス加工+塗装焼付処理後の低温靭性に優れ、かつ成形性、めっき密着性に優れる溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法を提供するものである。
本発明者らは、成形性、めっき密着性、低温靭性に優れた高張力鋼板に関する検討を行った。その結果、C、Si、Mn、N、Ti、Nbを所定の範囲に制御することにより、フェライトおよび硬質第2層の粒径を5.0μm以下とすることができ、780MPa以上の高強度と優れた延性、曲げ性およびめっき密着性を兼備させることができることを見出した。さらに、SとPとOを厳格に制限し、かつ、NとTiを適正範囲に制御することにより低温靭性が改善されることを見出した。
上記知見を元に、延性を向上させるためにはSi、Cu、Niを、強度を向上させるためにはCr、Mo、V、Bを、曲げ性を向上させるためにはCa、REMを含有させればよいことを見出した。
また、得られた鋼板に対して、所定の熱処理を施すことにより、成形性および低温靭性がさらに向上することを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、このような新たな知見に基づいて完成したものであって、その要旨は以下のとおりである。
(1)鋼板の表面に溶融亜鉛めっき層を備える高張力溶融亜鉛めっき鋼板において、前記鋼板が、質量%で、C:0.035〜0.150%、Si:0.05〜0.60%、Mn:2.0〜4.0%、P:0.015%以下、S:0.0015%未満、sol.Al:0.8%以下、N:0.0031〜0.015%、O:0.0030%以下およびTi:0.005〜0.130%を含有し、Nb含有量が0〜0.130%であり、TiとNbの合計含有量が0.055%以上であり、残部がFeおよび不純物からなる化学組成を有するとともに、フェライトの平均結晶粒径が5.0μm以下で硬質第2相の平均粒径が5.0μm以下である金属組織を有することを特徴とする高張力溶融亜鉛めっき鋼板。
(2)前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Cr:1.0%以下、Mo:1.0%以下、V:1.0%以下およびB:0.01%以下の群から選ばれる1種又は2種以上を含有する上記(1)の高張力溶融亜鉛めっき鋼板。
(3)前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Ca:0.050%以下、REM:0.050%以下の群から選ばれる1種又は2種を含有する上記(1)または(2)の高張力溶融亜鉛めっき鋼板。
(4)前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Cu:1.5%以下、Ni:1.5%以下の群から選ばれる1種又は2種を含有する上記(1)、(2)または(3)の高張力溶融亜鉛めっき鋼板。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の化学組成を有するスラブに熱間圧延を施し、熱間圧延完了後4秒間以内に冷却を開始し、熱間圧延後10秒間以内に700℃以下の温度域まで冷却し、400℃〜700℃の温度域で巻き取って熱間圧延鋼板となし、前記熱間圧延鋼板を酸洗後30〜80%の圧下率の冷間圧延を施して冷間圧延鋼板となし、前記冷間圧延鋼板を、750〜950℃の温度域に5〜200秒間滞在させ、その後400〜600℃の温度域まで冷却して、400〜600℃の温度域に5〜200秒間滞在させ、次いで溶融亜鉛めっき処理を施すことを特徴とする高張力溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
(6)前記溶融亜鉛めっきを施した後、更に600℃以下の温度域で合金化処理を施すことを特徴とする上記(5)の高張力溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
(7)上記(5)または(6)の製造方法により得られる高張力溶融亜鉛めっき鋼板に、下式(1)を満足する熱処理を施すことを特徴とする高張力溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
t=max[10-10.4+5000/T+log(T/291)、5] (1)
ここで、式中におけるtは熱処理時間(単位:秒)を、Tは熱処理温度(単位:K)を表し、max[ ]は[ ]内の引数の最大値を返す関数である。
本発明における高張力溶融亜鉛めっき鋼板には、溶融亜鉛めっき鋼板のほか合金化処理を施した合金化溶融亜鉛めっき鋼板も含まれる。
本発明によれば、優れた低温靭性を有する成形性に優れた高張力溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法を提供することができる。この高張力合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、プレス性、めっき密着性に優れており、家電、建材および自動車等の分野の構造部材として適している。
本発明にかかる鋼板の化学組成を上述のように規定した理由について説明する。本明細書において化学組成を規定する「%」は「質量%」である。
(1)母材となる鋼板の化学組成
C:0.035〜0.15%
Cは低コストで強度向上に有効な元素である。C含有量が0.035%未満では強度向上の効果が十分ではなく、目的とする強度を確保することが困難となるのでC含有量を0.035%以上とする。好ましくは0.05%以上である。一方、C含有量が0.15%を超えると溶接性が劣化する。このため、C含有量を0.15%以下とする。好ましくは0.13%以下である。
Si:0.05〜0.60%
Siは、合金化処理過程において、鋼板粒界から被膜のめっき層中へFeが拡散するのを助長する反面、粒内からめっき層中へFeが拡散するのを抑制し、母材とめっき層との界面の凹凸を増加させることにより、母材の鋼板とめっき層との界面密着強度を増加させる重要な元素である。
Si含有量が0.05%未満ではこの界面密着強度の向上効果が十分ではないので、Si含有を0.05%以上とする。好ましくは0.06%以上である。一方、Si含有量が0.60%を超えると合金化速度が著しく低下するため、合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造する場合には、合金化処理時間を長時間化する必要が生じて生産性の低下や設備の長大化を招く。合金化処理時間を短縮するために合金化処理温度を上昇させると、操業性の低下もしくは上記界面密着強度の低下を招く。このためSi含有量は0.60%以下とする。好ましくは0.30%以下である。
Mn:2.0〜4.0%
Mnは鋼の高強度化に有効な元素である。また、鋼のAc点を下げ、好適な焼鈍温度範囲を広げる効果も有する。そのため、Mn含有量を2.0%以上とする。一方、過剰な含有は強度・延性バランスを劣化させるので、Mn含有量を4.0%以下とする。望ましいくは、3.0%以下である。
P:0.015%以下
Pは鋼の靭性を劣化させる元素である。このため、Pの含有量を0.015%以下とする。好ましくは0.013%以下である。
S:0.0015%未満
Sは鋼の靭性を劣化させる元素であり、その含有量は低い方が好ましい。S含有量が0.0015%超では硫化物の析出が顕著になり靭性を著しく劣化させる。このため、S含有量を0.0015%未満とする。
sol.Al:0.8%以下
Alは鋼の脱酸のために含有させる。脱酸効果をより確実に得るには、sol.Al含有量を0.01%以上とすることが好ましい。また、Alは焼鈍時のフェライト変態を促進し、オーステナイト中への元素の濃縮を促進するので、高強度化の役目も果たす。しかし、過剰に含有しても効果が飽和するのでsol.Al含有量を0.8%以下とする。
N:0.0031〜0.015%以下
Nは、一般には不可避的に含有される不純物元素であるが、本発明においては、製鋼時に生成されるTiNを粗大化させ低温靭性を改善させる効果を有する。そのため、N含有量を0.0031%以上とする。一方、過剰に含有させるとTiNの量が過多となり、成形性や靭性の劣化を招くので、N含有量を0.015%以下とする。好ましくは0.0060%以下である。
O:0.0030%以下
Oは、不純物元素であり、鋼の靭性を劣化させる元素である。このため、Oの含有量を0.0030%以下とする。好ましくは0.025%以下である。
Ti:0.005〜0.130%、Ti+Nb≧0.055%
Tiは、上述したように靭性に悪影響を与えない粗大なTiNを製鋼時に生成させるために必要な元素であり、0.005%以上含有させる。また、Tiは熱間圧延工程以降の工程において、微細な炭化物、窒化物、または炭窒化物を形成させ、鋼板の高強度化に有効である。さらに、Tiは焼鈍中のフェライトの再結晶を抑制する効果を有し、かつオーステナイトへの変態を促進し、焼鈍後の冷却時のフェライト変態を著しく促進させる効果を有する。また、結晶粒径を著しく微細化する効果も有する。このような効果を発現させるためには、TiをNbとの合計で0.055%以上含有させる。また、過剰に含有させても、効果が飽和してコスト増加を招くため、Ti含有量を0.130%以下とする。好ましくは0.10%以下である。
Nb:0〜0.130%、Ti+Nb≧0.055%
NbはTiとともに、熱間圧延工程以降の工程において、炭化物、窒化物、または炭窒化物を形成させ、鋼板の高強度化に有効な元素である。また、Nbは焼鈍中のフェライトの再結晶を抑制する効果を有し、かつオーステナイトへの変態を促進し、焼鈍後の冷却時のフェライト変態を著しく促進させる効果を有する。さらに、結晶粒径を著しく微細化する効果も有する。このような効果を発現させるためには、NbをTiとの合計で0.055%以上含有させる。また、過剰に含有させても、効果が飽和してコスト増加を招くため、Nb含有量を0.13%以下とする。好ましくは0.10%以下である。
Cr:1.0%以下、Mo:1.0%以下、V:1.0%以下、B:0.01%以下
本発明は、Ti、Nbによる析出強化と、Mnによる変態強化により780MPa以上の高強度化を達成することができる。しかし、Mnは鋼板の組織をバンド状にするため、曲げ性が必要となる場合には、Cr、Mo、V、Bを1種又は2種以上含有させてMnの一部を代替することが好ましい。また、さらに高強度化して980MPa以上とする場合にも、Cr、Mo、V、Bを1種又は2種以上含有させることが有効である。
しかし、Cr、MoおよびVについては、過剰に含有させると溶融めっきの濡れ性を劣化させるので、それぞれの含有量を1.0%以下とする。またBについては過剰に含有させると靭性が劣化するのでB含有量を0.01%以下とする。高強度化の効果をより確実に得るには、Cr、MoおよびVについてはそれぞれ0.03%以上、Bについては0.0003%以上含有させることが好ましい。
なお、Bはフェライト変態を抑制して硬質第2相の生成を助長して鋼板を強化する作用を有するが、特にMoと共に含有させると曲げ性を著しく改善させながら高強度化を達成する効果を有するので、曲げ用途に対してはMoとBとを複合して含有させることが好ましい。
Cu、Ni:それぞれ1.5%以下
本発明は溶融亜鉛めっきを施すことにより耐食性を兼備させるものであるが、必要に応じて含有させるCuおよび/またはNiは表面に濃化してSiの表面濃化を抑制するため、めっきの濡れ性や合金化処理性を改善する効果を有する。そのためにはCuおよび/またはNiを含有させ、その合計含有量を0.05%以上とすることが好ましい。望ましくは合計含有量で0.10%以上である。それぞれの含有量が1.5%を超えると効果が飽和してコスト増加を招くので、それぞれの含有量は1.5%以下とする。
また、Cuには溶融めっきが施されてない端部での耐食性を向上させる作用を有するので、そのためにはCu含有量を0.03%以上とすることが好ましい、0.5%を超えるとその効果は飽和する。
Ca:0.050%以下、REM:0.050%以下
これらの元素は、硫化物の析出形態を変化させ、曲げ性を改善する作用を有するので、必要に応じて少なくとも1種含有させることができる。過剰に含有させても効果が飽和してコスト増加を招くので、それぞれの含有量を0.050%以下とする。上記作用による効果をより確実を得るには、合計で0.0005%以上含有させることが好ましく、0.0010%以上含有させることがさらに好ましい。
(2)母材の組織
本発明にかかる鋼板の金属組織は次のように規定される。
引張強度が780MPa以上となる領域で、良好な曲げ性を実現するためには、フェライトの平均結晶粒径および硬質第2相の平均粒径をそれぞれ5.0μm以下とする。さらにそれぞれ3.0μm以下とするのが望ましい。
ここで述べている硬質第2相は、SEMレベルで観察される1〜5μmのマルテンサイト、ベイナイト、残留オーステナイトまたはそれらの混合物である。
本発明の場合、焼鈍中にオーステナイト粒が微細化(粒径1〜5μm)し、その後の冷却中に微細オーステナイト粒の一部が微細フェライトに変態する。残った微細オーステナイト粒のうち、あるものはベイナイトに、あるものはマルテンサイトに、あるものはマルテンサイト・オーステナイト混合物に変態する。後述する図1のSEM観察組織写真に示すように、それらを「硬質第2相」と総称する。それらの粒径はSEM観察写真から、切断法によって求めることができる。
(3)被膜となるめっき層の化学組成
めっき被膜の化学組成については特に限定しないが、めっき被膜が合金化溶融亜鉛めっきである場合における好適な条件を以下に示す。
Fe:8〜15%
被膜となる亜鉛めっき層中のFe含有量が8%未満の場合は、合金化処理後のめっき層の表層部に軟質部位が形成されやすくなり、摺動性が低下して被膜のめっき層が母材の鋼板との界面から剥離することによるフレーク状の剥離が増加する。したがって、Fe含有量は8%以上とすることが好ましい。さらに好ましくは9.5%以上である。一方、Fe含有量が15%を超えると、鋼板に曲げ加工が施された場合に、曲げ部の内側で合金化溶融亜鉛めっき層が圧縮変形を受けることによるパウダリング剥離量が増加する。このため、Fe含有量は15%以下とする。好ましくは14%以下である。
Al:0.15〜0.50%
被膜となる亜鉛めっき層中のAl含有量が0.15%未満の場合は、めっき浴中における合金層の発達の抑制効果が不十分となり、めっき付着量の制御が困難となる。したがって、Al含有量は0.15%以上とする。好ましくは0.20%以上、さらに好ましくは0.25%以上である。一方、Al含有量が0.50%を超える場合は、合金化速度が低下することから通常のライン速度では上記Fe含有量を実現するために合金化処理温度を540℃超とせざるを得なくなる場合があり、後述するように鋼板と合金化溶融亜鉛めっき層との界面密着強度を20MPa以上とすることが困難になる。したがって、Al含有量は0.50%以下とする。好ましくは0.45%以下、さらに好ましくは0.40%以下である。
その他:
被膜となる亜鉛めっき層中へは、合金化処理過程において、母材からSi、Mn、P、S、Ti、Nb、Cr、Mo、V、B、Ca、REM等がとりこまれるが、通常の条件で溶融めっきおよび合金化処理した際にめっき層中にとりこまれる範囲内であれば、めっき品質に悪影響を及ぼさないので、問題ない。ここでいう通常のめっき条件とは、後述するように、めっき浴温度が400℃〜500℃で、鋼板の侵入温度が400℃〜500℃、合金化温度が460〜600℃である。
(4)母材となる鋼板の製造条件
本発明にかかる鋼板は、その製造に際しては、熱間圧延、冷間圧延、そして溶融亜鉛めっきを経て製造される。好適な製造条件を以下に示す。
例えば、上記化学組成に調整された溶鋼を連続鋳造または鋳造および分塊圧延によりスラブとした後、熱間圧延を施す。熱間圧延は、通常、スラブを粗バーとする粗熱間圧延工程と粗バーを熱間圧延鋼板とする仕上熱間圧延工程とからなるが、このとき、粗熱間圧延後仕上熱間圧延前の粗バーに対して、誘導加熱等により粗バー全長の温度均一化を図ると、コイル内の特性変動を抑制することができるので好ましい。また、仕上圧延はAr点以上で行うのが望ましい。
熱間圧延完了後4秒間以内に冷却を開始し、熱間圧延完了後10秒間以内に700℃以下の温度域まで冷却し、400〜700℃で巻き取る。冷却開始時間が熱間圧延完了後4秒間超であったり、熱間圧延完了後10秒間以内に700℃以下の温度域まで冷却しない場合には、組織が粗大化して曲げ性が劣化する。
巻取り温度については、400℃未満となると、著しく硬化し、冷間圧延が困難になるので、400℃以上とする。好ましくは500℃以上である。一方、700℃を超えるとスケールロスにより歩留が悪化する。このため巻取り温度は700℃以下とする。
熱間圧延後に行う酸洗、冷間圧延については常法でもよい。酸洗の前もしくは後に、0〜5%程度の軽度の圧延を行い、形状を修正すると平坦確保の点で有利となる。また、この軽度の圧延により、酸洗性が向上し、表面濃化元素の除去が促進され、溶融めっきの密着性を向上させる効果がある。
冷間圧延については、圧下率が30〜80%の範囲で特に問題はない。ただし、圧下率を高くすると、焼鈍時のオーステナイトへの変態を促進するので、焼鈍の好適範囲を広げる効果を有する。
このようにして得られた冷間圧延鋼板を、750〜950℃の温度域に5〜200秒間滞在させた後に溶融亜鉛めっきを施す。750〜950℃の温度域に5〜200秒間滞在させる均熱処理と溶融亜鉛めっき処理とは連続溶融亜鉛めっきラインで行うことが好ましい。
均熱温度が750℃未満ではオーステナイト変態が不十分であるため目的とする延性、曲げ性を確保することが困難となり、950℃超ではオーステナイトの粒成長が過剰に促進されて組織が粗大化するため目的とする低温靭性、強度や曲げ性の確保が困難となる。好ましくは、Ac3点以上910℃以下である。
本発明においては、Ti+Nbを多量に含有しているため、冷間圧延により加工されたフェライトの再結晶は著しく抑制される。そのため、均熱時間が5秒間未満では、加工歪みが残存し、製品の延性が劣化するため、均熱時間を5秒間以上とする。好ましくは10秒間以上である。
一方、均熱時間は200秒間以下とする。本発明の場合、Ti+Nbを多量に含有しているため、均熱時の粒成長を効果的に抑制することができる。そのため、上限としては、200秒間までは問題がない。ただし、生産性の観点からは、180秒間以内とするのが望ましい。均熱時間が200秒間超となると、均熱中の結晶粒が過剰に粒成長し、微細粒ひいては、良好な低温靭性、曲げ性が得られなくなるので、均熱時間を200秒間以下とする。
均熱後は400〜600℃の温度域にまで冷却する。このときの冷却については、特に制限を設けないが、700℃までは40℃/秒以下とするのが望ましい。40℃/秒以下の冷却速度とTi+Nbの多量添加の複合効果によりフェライト変態が著しく促進され、かつ、フェライト粒径を5.0μm以下とすることができる。700℃から、400〜600℃の温度範囲までの冷却については、特に制限を設けないが、例えば、70℃/秒以下であれば問題ない。
このように400〜600℃に冷却してから、400〜600℃に5〜200秒間滞在させる。このとき、冷却停止温度を500〜600℃の温度範囲にすることにより、効果的に高強度化をはかる事ができる。一方、冷却停止温度を400〜500℃の温度範囲とすることにより、高強度化を抑制する代わりに、曲げ性の更なる改善をはかることができる。滞在時間は5〜200秒間で十分である。好ましくは10〜150秒間である。
(5)めっき条件
上述のようにした冷却・滞在を経て、溶融亜鉛めっきを行う。冷却・滞在後連続して溶融亜鉛めっきを行ってもよいが、一旦冷却してから再度400〜600℃のめっき温度に加熱してから溶融亜鉛めっきを行ってもよい。
このときのめっき条件は特に制限されないが、例示すれば次の通りである。
めっき浴中のAl濃度:0.08〜0.20%
めっき浴中のAl濃度が0.08%未満の場合、合金化処理前のめっき浴中において既に過剰のFe−Zn界面合金層が形成されてしまうため、付着量の制御が困難となる。したがって、めっき浴中のAl濃度は0.08%以上とすることが好ましい。さらに好ましくは0.09%以上である。
一方、めっき浴中のAl濃度が0.20%を超えると、めっき被膜中へのAl濃化が過剰に進行して合金化速度の低下をもたらし、通常のライン速度では上記Fe含有量を実現するために合金化処理温度を540℃超とせざるを得なくなる場合があり、後述するように鋼板と合金化溶融亜鉛めっき層との界面密着強度が20MPa以上とすることが困難になる。したがって、めっき浴中のAl濃度は0.20%以下とすることが好ましい。さらに好ましくは0.15%以下である。
浸漬時間については、5秒以内であれば性能、操業性を特に阻害することはない。その他のめっき条件については、一般的に採用されている範囲で良く、めっき浴温は400〜500℃、侵入板温は400〜500℃の範囲で有れば特に問題はない。めっき浴中のAl以外の成分として、不可避元素であるFeとPb、Cd、Cr、Ni、W、Ti、Mg、Siのそれぞれが0.1%以下含有されていても本性能に影響を及ぼさない。付着量は一般に製品として用いられている25〜70g/mの範囲とすればよい。
(6)合金化処理
めっき処理に続いて合金化処理を行う場合には、次のような条件で行うことが好ましい。
合金化処理温度:460〜600℃
合金化処理温度が460℃未満であるとζ相の粗大結晶が合金化溶融亜鉛めっき層の表層部に形成されやすく、亜鉛めっき層中のFeの含有量が8%未満となってしまう場合がある。したがって、合金化処理温度を460℃以上とすることが好ましい。さらに好ましくは470℃以上であり、最も好ましくは480℃以上である。
一方、合金化処理温度が600℃を超えると、上述した鋼板中へのSi含有によるめっき被膜中のZnがめっき母材である鋼板の粒界へ拡散するのを助長する効果が弱まり、鋼板の粒内への拡散が支配的となるため、鋼板と合金化溶融亜鉛めっき層との界面密着強度が低下する。したがって、合金化処理温度を600℃以下とする。好ましくは560℃以下であり、さらに好ましくは540℃以下である。合金化処理における加熱手段については、輻射加熱、高周波誘導加熱、通電加熱等何れの手段によっても良い。
(7)調質圧延
本発明により得られる溶融亜鉛めっき鋼板または合金化溶融亜鉛めっき鋼板については、必要により調質圧延を行ってもよく、そのときの調質圧延に関しては特に制限を設けない。圧延荷重の観点から、伸び率を0.5%以下とするのが望ましい。
(8)後処理
めっき後の製品表面には、無処理でもよいが、公知のクロム酸処理、リン酸塩処理、樹脂被膜塗布などの後処理を施しても構わない。また、防錆油を塗付してもよく、その塗付に用いる防錆油については、市販の一般的なもので良いが、極圧添加剤であるSやCaを含有した高潤滑性防錆油を塗布しても良い。
(9)熱処理
高張力溶融亜鉛めっき鋼板に下記式(1)を満足する熱処理を施すと、鋼板の成形性、低温靭性がさらに改善される。上記熱処理は、溶融亜鉛めっき鋼板に調質圧延を施す場合に、調質圧延の前後いずれか一方に行ってもよく、調質圧延の前後の両方に行ってもよい。調質圧延の前後の両方に行う場合には、調質圧延前の熱処理と調質圧延後の熱処理との合計が下式(1)を満足すればよい。
t=max[10-10.4+5000/T+log(T/291)、5] (1)
ここで、式中におけるtは熱処理時間(単位:秒)を、Tは熱処理温度(単位:K)を表し、max[ ]は[ ]内の引数の最大値を返す関数である。
表1に示す化学組成を有する鋼を転炉で溶製し、連続鋳造により245mm厚のスラブとした。得られたスラブを表2に示す条件にて熱間圧延した。得られた熱延鋼板は酸洗し、表2に示す冷圧率で冷間圧延を行った。得られた冷延鋼板に対し、表2に示す条件で、焼鈍および溶融亜鉛めっきを行い、得られた溶融亜鉛めっき鋼板に対して、引張試験、限界曲げ、低温靭性、めっき特性を調査した。その結果を表3に示す。
本発明に係る鋼板のSEM観察組織写真の一例を図1に示す。フェライト相の粒界に硬質第2相が析出しているのがわかる。
機械的性質は、圧延直角方向に採取したJIS Z 2201に規定されている5号試験片を用い、JIS Z 2241に規定の方法でYS、TS、Elを測定した。
曲げ試験は、JIS Z2204に規定されている3号試験片を用い、JIS Z 2248に規定されている押し曲げ法により、180°曲げを行い、割れが発生しない限界曲げrにて評価した。
低温脆性は以下の方法で調査した。まず、鋼板より90mmφの試験片を採取し、50mmφの円筒ポンチでカップ成形後、170℃×20分の熱処理を行った。得られたカップを種々の温度で5分保持した後、図2に示すように円錐台に乗せ、52.6kgの重錘を1.901mの高さから落とし、割れの発生の有無および、割れた場合の破面形態を調査し、脆性破断が発生しない限界温度を脆性遷移温度とし、脆性遷移温度が−80℃以下を良好とした。
めっき特性は下記のように調査した。
(1)試料片の採取
合金化処理後の試料から25mmφの試料片を採取し、0.5vol%インヒビター(商品名:朝日化学製「イビット710N」)を含有する10%HCl水溶液でめっき層を溶解し、これをICP法でめっき層の組成分析に供した。
(2)鋼板と合金化溶融亜鉛めっき層との界面密着強度の測定
合金化処理を施したサンプルを長手方向が圧延方向となるように20mm×100mmに裁断し、サンスター(株)製の一液型エポキシ系構造用接着剤(商品名:E−6973)を接着剤として用い、重ね代:12.5mm、接着剤膜厚:200μm、焼付条件:180×20分、引張速度:5mm/分、室温下の条件で長手方向に引張試験を実施した。本試験の界面密着強度は、母材変形も加わるため基板強度の影響を受けるが、今回のようにYPが350MPa以上の母材では、殆ど無視できる。試験の結果、強度が20MPa以上のものを密着強度を良好とし、20MPa未満のものを不良とした。
Figure 0004888200
Figure 0004888200
Figure 0004888200
表3に示すように、本発明範囲を満たす場合、良好な低温靭性、強度・延性バランスと良好な曲げ性およびめっき特性を兼ね備えている。一方、成分が本発明を外れる実験No.19〜31は低温靭性が不芳であり、No.32は強度が低めであり、No.33はめっき密着強度が不良であり、No.34は強度延性バランスおよび曲げ性が不良であった。
表2で得られた溶融亜鉛めっき鋼板に対し、70℃×6時間(t0=4.9時間)の熱処理を行った後、引張試験、限界曲げ、低温靭性、めっき特性を調査した。その結果を表4に示す。
Figure 0004888200
表4に示すように、本発明範囲を満たす場合、熱処理により、低温靭性、曲げ性、延性が改善した。
本発明に係る鋼板のSEM観察組織写真の一例である。 実施例における低温脆性の試験要領の説明図である。

Claims (7)

  1. 鋼板の表面に溶融亜鉛めっき層を備える高張力溶融亜鉛めっき鋼板において、前記鋼板が、質量%で、C:0.035〜0.150%、Si:0.05〜0.60%、Mn:2.0〜4.0%、P:0.015%以下、S:0.0015%未満、sol.Al:0.8%以下、N:0.0031〜0.015%、O:0.0030%以下およびTi:0.005〜0.130%を含有し、Nb含有量が0〜0.130%であり、TiとNbの合計含有量が0.055%以上であり、残部がFeおよび不純物からなる化学組成を有するとともに、フェライトの平均結晶粒径が5.0μm以下で硬質第2相の平均粒径が5.0μm以下である金属組織を有することを特徴とする高張力溶融亜鉛めっき鋼板。
  2. 前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Cr:1.0%以下、Mo:1.0%以下、V:1.0%以下およびB:0.01%以下の群から選ばれる1種又は2種以上を含有する請求項1に記載の高張力溶融亜鉛めっき鋼板。
  3. 前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Ca:0.050%以下、REM:0.050%以下の群から選ばれる1種又は2種を含有する請求項1または2に記載の高張力溶融亜鉛めっき鋼板。
  4. 前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Cu:1.5%以下、Ni:1.5%以下の群から選ばれる1種又は2種を含有する請求項1、2または3に記載の高張力溶融亜鉛めっき鋼板。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の化学組成を有するスラブに熱間圧延を施し、熱間圧延完了後4秒間以内に冷却を開始し、熱間圧延後10秒間以内に700℃以下の温度域まで冷却し、400℃〜700℃の温度域で巻き取って熱間圧延鋼板となし、前記熱間圧延鋼板を酸洗後30〜80%の圧下率の冷間圧延を施して冷間圧延鋼板となし、前記冷間圧延鋼板を、750〜950℃の温度域に5〜200秒間滞在させ、その後400〜600℃の温度域まで冷却して、400〜600℃の温度域に5〜200秒間滞在させ、次いで、溶融亜鉛めっき処理を施すことを特徴とする高張力溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  6. 前記溶融亜鉛めっきを施した後、更に600℃以下の温度域で合金化処理を施す請求項5記載の高張力溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  7. 請求項5または6に記載の製造方法により得られる高張力溶融亜鉛めっき鋼板に、下式(1)を満足する熱処理を施すことを特徴とする高張力溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
    t=max[10−10.4+5000/T+log(T/291),5] (1)
    ここで、式中におけるtは熱処理時間(単位:秒)を、Tは熱処理温度(単位:K)を表し、max[ ]は[ ]内の引数の最大値を返す関数である。
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