JP4888144B2 - 接木苗製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、接木用苗を一時的に保持する中継部を備えて取込部の台木苗と穂木苗を個別処理して接着接木処理することにより接木苗を製造する接木苗製造装置に関するものである。
接木苗製造装置は、本出願人が先に提案した特許文献1に記載のように、略左右対称に配した台木苗搬送機構および穂木苗搬送機構によるそれぞれの取込部と、機体中央の接木処理位置に配した接着部と、その下方の接木苗送出部等を備えて構成され、台木苗と穂木苗を接ぎ木して接木苗を製造する接木製造処理ロボットであり、取込部と接着部との間に接木用苗を一時的に保持する中継部をそれぞれ備える。
上記台木苗搬送機構は配列された苗から取出した台木苗をその脇にある台木苗の中継部に個々に搬送して所定の高さ位置に保持し、また、上記穂木苗搬送機構は配列された苗から取出した穂木苗をその脇にある穂木苗の中継部に個々に搬送して所定の高さ位置に保持し、上記接着部は両中継部から接木位置までの搬送行程で切断された台木及び穂木の両切断面を接着し、上記接木苗送出部は接着された接木苗をポットに定着して機体の正面側に送出し、これら一連の処理により接木作業を能率化、高精度化することができる。
また、取込部や中継部には、接木用苗の双葉状の子葉と干渉してその展開軸線方向を揃える整列手段を設けることにより、穂木と台木について両者の子葉展開軸線の方向を定めた上で接木処理することができる。
特開2006−238805号公報
しかしながら、穂木と台木の子葉展開軸線の相互関係は、接木処理する苗種別により取扱いが異なり、例えば、スイカ苗の接木処理では、胚軸の断面形状が楕円形であることから、穂木と台木の接合面積を最大にするように展開軸線の方向を一致させ、すなわち、両者の子葉展開軸線方向を合わせ、一方、キュウリ苗、メロン苗については胚軸の断面形状が正方形または円形に近いことから子葉展開方向を異ならせて各子葉に太陽光が当たるように、両者の展開軸線方向を90度差とする必要があるので、受け渡しのための中継部および整列手段を苗種別毎に構成せざるをえなかった。また、整列手段や中継部の改造によって適用対象を切替える場合は、柔らかい双葉状の子葉に対する困難な調整作業を強いられることとなる。
解決しようとする問題点は、双葉状に展開する子葉を有する各種の接木用苗について、揃えるべき子葉展開軸線の方向を切替えて能率良く接木処理することができるように、簡易な構成で汎用性を有する接木苗製造装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、双葉状の展開子葉(L)を有する苗(W)から穂木または台木として個別に取込んで所定位置まで搬送する取込部(2)と、この取込部(2)が搬送した苗を受けて一時的に保持する中継部(9)とを備えて穂木と台木とを接着処理する接木苗製造装置において、上記取込部(2)は苗の胚軸を起立姿勢で回動可能に遊嵌支持する把持ハンド(12)を備え、かつ、上記中継部(9)には、取込部(2)から受ける苗の子葉(L)と干渉してその展開方向を所定角度に揃える子葉整列部材(16)を取付け位置の選択が可能に設け、この子葉整列部材(16)の取付け位置の変更で揃える角度を異ならせる構成としたことを特徴とする。
投入された苗は、穂木または台木として取込部により個別に取込まれて所定位置まで搬送され、この搬送された苗は中継部に一時的に保持された後に穂木と台木とが接着されて苗が接木処理され、その間の取込部が苗を中継部に搬送する行程においては、取込部の把持ハンドにより苗が起立姿勢で胚軸を回動可能に遊嵌支持され、その子葉が中継部に設けた子葉整列部材と干渉し、子葉整列部材の取付け位置の選択に応じて展開方向角度が揃えられる。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成において、前記子葉整列部材(16)は、揃える角度が取付け位置に応じて90度の角度差を有する2つの整列部(17,18)を備えることを特徴とする。上記子葉整列部材により、2つの整列部と対応して子葉展開軸線方向が90度の角度差で切替えられる。
本発明の接木苗製造装置は、以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明は、取込部が苗を中継部に搬送する行程について、子葉整列部材の取付け位置を選択することによって穂木または台木の子葉展開軸線方向を切替えることができるので、上記接木苗製造装置は、取付け位置を選択するだけの簡易な構成の子葉整列部材により、双葉状に展開する子葉を有する各種の苗について、揃えるべき展開軸線方向を切替えて汎用的に能率良く接木処理することができる。
請求項2に係る発明は、子葉整列部材により、2つの整列部と対応して子葉展開軸線方向が90度の角度差で切替えられるので、請求項1の構成による効果と合わせ、穂木と台木の展開軸線が同方向の関係の接着を要するスイカの接木処理および90度差の関係の接着を要するキュウリ、メロンについて、上記接木苗製造装置によって共通に取扱うことができる。
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2は接木苗製造装置1の右半部の平面図と側面図である。
接木苗製造装置1は、穂木と台木を接ぎ木する接木ロボット本体1aを中心に、その両側(図1は右半部のみを手前側に示す)で接木用苗を個別取込みする左右の取込部2,2と、この取込部2,2から受けた接木用苗をそれぞれ前処理する左右の前処理部3,3と、前処理された穂木および台木を受けて接着する接着処理部7および接着された接木苗を機体前側に送出する接木苗送出部8を配置して左右を略対称に構成される。また、左右の取込部2,2と左右の前処理部3,3のそれぞれの間には、接木用苗Wを受け渡しするために一時的に保持する左右の中継部9,9を配置する。
機体の左右両側の構成における穂木を取扱う側(図例は右側)について説明すると、取込部2は、穂木苗Wを前側に順次搬入移送する搬入機構11と、この搬入機構11上の穂木苗Wを穂木として個別に把持して取出す把持ハンド12と、この把持ハンド12を左右方向に移動可能に支持する横移送機構13等を備える。
詳細には、上記搬入機構11は、接木ロボット本体1aの側方に沿って移送動作するベルトコンベヤ等により構成し、双葉状に子葉を展開する状態まで苗ポットに育成した多数の穂木苗W…を格子配列したセルトレイをその配列ピッチで送り動作することにより、穂木苗Wを所定位置に搬入する。
把持ハンド12は、搬入機構11上の穂木苗Wを個別に把持しつつ胚軸の株元側をカットし、その胚軸を起立姿勢で回動可能に遊間把持動作し、また、搬入機構11や中継部9との受け渡しのために進退機構12bを介設して進退動作可能に構成する。
横移送機構13は、搬入機構11を横断して中継部9の正面に臨む位置までの範囲で把持ハンド12を左右に位置制御可能とするリニアスライダー等により構成する。
上記中継部9には、その拡大平面図を図3に示すように、把持ハンド12から受けた穂木苗Wを開閉可能に挟持する開閉保持機構である供給ハンド9aを備えるとともに、把持ハンド12から穂木苗Wを受取る際にその子葉L、Lの展開軸線方向を規制する子葉整列部材16を設ける。この子葉整列部材16は、中継部9に対して取付け位置の選択が可能に構成し、把持ハンド12から受ける苗の子葉L、Lと干渉してその展開軸線方向を所定角度に揃える整列部17,18を備える。
具体的には、子葉整列部材16は、平面視で90度の角度差を有する2つの取付け位置から選択して取付けビス16aによって中継部9に固定可能に構成し、その取付け位置に応じて子葉の展開軸線方向を中継部9の前後方向に揃える前後方向整列部17と、左右方向に揃える左右方向整列部18を同子葉整列部材16の前後位置に形成する。
前後方向整列部17は、中継部9の手前側に離間して位置する傾斜部17aから同中継部9の側部に前後に延びる板状体であり、中継部9がその正面から把持ハンド12によって穂木苗を受ける際に傾斜部17aを案内として子葉L、Lの側端縁を前後方向整列部17と接触させることにより、その展開軸線方向を中継部9のの前後方向に揃えるものである。上記前後方向整列部17は、胚軸Aとの距離を調節可能に構成することにより、子葉の大きさの異なる穂木苗に対応することができる。
左右方向整列部18は、中継部9の左右方向に広がる板状体で左右の後退傾斜部18aを中央に突出して構成され、中継部9がその正面から把持ハンド12によって穂木苗を受ける際に左右の傾斜部18aを案内として子葉L、Lの前端縁を左右方向整列部18と接触させることにより、その展開軸線方向を中継部9の左右方向に揃えるものである。
上記構成の子葉整列部材16は、子葉展開軸線方向を中継部9の前後方向に揃える際は、図4(a)の動作説明図に示すように、前後方向整列部17を使用するべく中継部9の側部位置に縦長に取付けることにより、中継部9がその正面から把持ハンド12によって穂木苗を受ける際に、傾斜部17aを案内として子葉Lの側端縁を前後方向整列部17と接触させることにより、その展開軸線方向を中継部9の正面方向に揃えることができる。
この前後方向整列部17は、穂木と台木の展開軸線関係が90度差の接木処理に適用し、すなわち、胚軸の断面形状が正方形または円形に近い苗、例えば、キュウリ苗、メロン苗について、その子葉展開方向を90度差とすることにより、各子葉に太陽光が当たるように接木苗を製造処理することができる。
また、子葉展開軸線方向を中継部9の左右方向に揃える際は、図4(b)の動作説明図に示すように、左右方向整列部18を使用するべく中継部9の横断位置に取付けることにより、中継部9がその正面から把持ハンド12によって穂木苗を受ける際に左右の傾斜部18aを案内として子葉L、Lの前端縁を左右方向整列部18と接触させることにより、その展開軸線方向を中継部9の左右方向に揃えることができる。
この左右方向整列部18は、穂木と台木の展開軸線関係が一致する接木処理に適用し、すなわち、胚軸の断面形状が楕円形の苗、例えば、スイカ苗について、子葉展開軸線の方向を一致させることにより、穂木と台木の接合面積が最大になるようにして接木苗を製造処理することができる。
このように、子葉整列部材16の取付け位置を切替えることによって2つの整列部17,18の一方が選択され、穂木または台木の子葉展開軸線方向を切替えることができるので、上記接木苗製造装置は、取付け位置を選択しうる子葉整列部材による簡易な構成により、双葉状に展開する子葉を有する各種の苗について、揃えるべき展開軸線方向を切替えて汎用的に能率良く接木処理することができる。
また、子葉整列部材の別の構成例として、拡大平面図を図5に示すとおり、子葉整列部材21は、平面視で90度の角度差を有する2つの取付け位置から選択して取付けビスによって中継部9に固定可能に構成し、その取付け位置に応じて子葉の展開軸線方向を中継部9の前後方向に揃える前後方向整列部22と、左右方向に揃える左右方向整列部23を同子葉整列部材21の前後の位置に形成する。
前後方向整列部22は、中継部9の手前側に離間して位置するローラー22aを備えて同中継部9の側部に延びる板状体であり、中継部9がその正面から把持ハンド12によって穂木苗Wを受ける際にローラー22aを案内として子葉Lの側端縁を前後方向整列部22と接触させることにより、子葉展開軸線方向を中継部9の前後方向に揃えるものである。この前後方向整列部22は、子葉の接触位置を調節可能に構成することにより、子葉の大きさの異なる穂木苗に対応することができる。
左右方向整列部23は、中央を突出して中継部9の左右方向に後退傾斜する板状体であり、中継部9がその正面から把持ハンド12によって穂木苗を受ける際に左右の傾斜を案内としつつ子葉の前端縁を同左右方向整列部18と接触させることにより、その展開軸線方向を中継部9の左右方向に揃えるものである。この左右方向整列部23は、子葉の接触位置を調節可能に構成することにより、子葉の大きさの異なる穂木苗に対応することができる。
上記構成の子葉整列部材21は、前記子葉整列部材16と同様に、子葉展開軸線方向を中継部9の正面方向に揃える際は、図6(a)の動作説明図に示すように、前後方向整列部22を使用するべく中継部9の側部位置に縦長に取付けるとともに、把持ハンド12に添うように前後方向に延びる板状体からなる後述の前後方向整列部材14を固定して前後方向のストッパとする。この前後方向整列部材14の先端位置にはローラー14aを設けて子葉を案内する。
把持ハンド12を前進させて中継部9がその正面から穂木苗を受ける際は、把持ハンド12の脇位置に固定した前後方向整列部材14をストッパとして子葉L、Lの展開軸線方向を縦方向に案内し、次いで中継部9のローラー22aが案内として子葉L、Lの側端縁を前後方向整列部22と接触させることにより、その展開軸線方向を中継部9の正面方向に揃えることができる。
また、子葉展開軸線方向を中継部9の左右方向に揃える際は、図6(b)の動作説明図に示すように、左右方向整列部23を使用するべく中継部9の横断位置に取付けることにより、中継部9がその正面から把持ハンド12によって穂木苗を受ける際に左右の傾斜を案内として子葉Lの前端縁を左右方向整列部23と接触させることにより、その展開軸線方向を中継部9の左右方向に揃えることができる。
このように、上記子葉整列部材21は、前述の子葉整列部材16と同様に、その取付け位置を切替えることによって2つの整列部22,23の一方が選択され、穂木または台木の子葉展開軸線方向を切替えることができるので、上記接木苗製造装置は、取付け位置を選択しうる子葉整列部材による簡易な構成により、双葉状に展開する子葉を有する各種の苗について、揃えるべき展開軸線方向を切替えて汎用的に能率良く接木処理することができる。
(中間整列部)
上記中継部9における苗の受け渡しの前段階においては、中間整列部を設けて同中継部9における子葉整列に先立って事前に子葉を前後方向に整列するために事前処理を行う。
この事前処理の行程は、一連の工程の平面図を図7に示すように、中間整列部材31を把持ハンド12の横移送終端位置に設ける。この中間整列部材31は、把持ハンド12の横移送の動作方向から見て左右方向に広がる板状体で左右の後退傾斜部31aを中央に突出して前述の左右方向整列部18と同様に構成し、この中間整列部材31がその正面から把持ハンド12によって穂木苗を受ける際に左右の後退傾斜部31aを案内として子葉L、Lの前端縁が接触することによりその展開軸線方向を同中間整列部材31の左右方向、すなわち、中継部9の前後方向に揃えるものである。
上記中間整列部材31を使用した穂木苗Wの子葉整列方法は、把持ハンド12の脇位置に子葉L、Lと干渉して前後方向に整列する予備整列用の前後方向整列部材14を固定し、また、前後方向整列部17を選択するように子葉整列部材16を中継部9に取付けた上で、把持ハンド12が搬入機構11上の穂木苗Wを個別に把持して横移送機構13により最高速度で横移送終端位置の中間整列部材31まで横移動P1を行い、次いで中継部9の正面位置まで戻るように横移動P2を行い、そこから、進退機構12bによって把持ハンド12を中継部9まで前進移動P3を行う。
この一連の過程において、上記中間整列部材31によって穂木苗の子葉L、Lを中継部9の前後方向に整列することができるので、中継部9においてスムーズに前後方向整列が可能となる。なお、上記横移送機構13は、中間整列部材31の直前で低速に制御し、また、中間整列部材31は、使用しない場合に待避位置まで昇降可能に構成する。
(揺動整列)
上記中継部9において子葉を前後方向に整列する際は、図8の動作説明図に示すように、中継部9において前後方向に子葉L、Lを整列するために、2つのガイド板として前後方向整列部材14と前後方向整列部22を配置し、それぞれのローラー14a,22aを近接させた状態で、把持ハンド12の揺動移送動作行い、すなわち、把持ハンド12の前進P11と後退動作P12の後に再度の前進動作P13によって把持ハンド12の穂木苗を中継部9に受け渡す。
従来のキュウリ苗の整列は、苗を取出した後に横移送機構13により中継部9の位置を通り抜けて搬送方向終点に設けた整列板に移送させて整列を行い、再び中継部9の位置に戻すことによって移送距離が長く、移送回数が増えることによる起動ロス時間もあり、処理速度が遅く、かつ、整列方向が異なるスイカとキュウリで違うプログラムが必要であったが、上記揺動移送制御により、処理速度の向上、プログラムの汎用化、横移送ストロークの短縮によるコストダウンが可能となる。
(予備整列)
苗の取出しの際の展開子葉の予備整列の際は、図9に側面図を示すように、引き起こしレバー12uを合わせて把持ハンド12により育苗トレイから苗を取出し、把持ハンド12の側方の上位位置に取付けた前後方向整列部材14とローラー14aとによって葉の方向、高さ制御を行う。その取出し動作の開始時(a)と終了時(b)の状態を図10に示すように、前後方向整列部材14は、回転する子葉L、Lを停止位置決めするストッパとして機能し、その前方位置で把持ハンド12による苗の引き戻し時に子葉Lが当たる位置にローラー14aを配置して穂木苗Wの子葉L、Lの予備整列を行う。
従来、キュウリやメロンの穂木の整列は、横移送機構13のリニアアクチュエータへの接触による方法を採用していたが、台木用の揺動工程がなく、低速での接触のため、上記前後方向整列部材14により、ある程度の子葉方向を合わせる予備整列が可能となる。
(中継部の受け渡し制御)
上記中継部9における受け渡し動作については、苗の整列方向を維持するために、中継部9について図11(a)(b)にそれぞれ示すように、苗の保持高さ調整可能に胚軸Aを遊間保持する半円形または左右の半円による円形の隙間を形成した供給ハンド9aと、その下方で胚軸Aを接触保持する補助ハンド9bを設け、把持ハンド12とその下方の切断ハンド12aを含めて図12の受け渡し動作工程図に示すように、第1〜第5の工程により動作制御する。
すなわち、把持ハンド12、切断ハンド12aにて保持(第1工程)した穂木苗Wを図13の受け渡し時の平面図(a)および側面図(b)に示すように中継部9の供給ハンド9a、補助ハンド9bで把持(第2工程)し、次に、図14(a)に示すように把持ハンド12、切断ハンド12aを開いて苗を受け渡し(第3工程)、その後に図14(b)に示すように補助ハンドの開閉を1度行う(第4工程)ことにより苗の高さ位置決めを行い、再び供給ハンド9a、補助ハンド9bの2個で把持(第5工程)して次工程を待つように動作制御する。
従来は、把持ハンド12から供給ハンド9aへの受け渡しの際には、補助ハンド9bを開にしておき、把持ハンド12の開と補助ハンド9bの閉を同期させていた。その場合は、苗の受け渡し時に穂木苗は供給ハンド9aの広いスリットでフリーの状態になり、把持ハンド12に子葉がくっついていた際に、せっかく整列された子葉方向が変動を受ける事態が発生していたが、上記動作手順の制御により子葉方向の揃え精度を向上することができる。
また、穂木苗は台木苗ほどシビアな高さ決めが必要がなく、その台木苗については上下のハンドを共に苗に接触して下方のハンドをシリンダによって引き下ろしをする位置決め工程が適用されるが、穂木苗は細く弱いことから適用できないことから、上記方法によって穂木苗の高さ決めが可能となる。
(徒長苗の整列制御)
徒長苗や曲がりの多い苗を取扱う場合は、子葉方向を確実に揃えるために、図15に示す把持ハンド12の進退動作(a)(b)を通常より多く、例えば、通常の2回に対して3回とし、その切替えは、図16の操作パネル41の外観図に示すように、「通常」スイッチ41aと「徒長」スイッチ41bのモード選択で行い(スタートスイッチを押すときに、モードが選ばれてないときはスタートスイッチへの入力を不可とする。)、把持ハンド12の受け渡しの前に、図17のフローチャートに示す進退制御処理により、モードに応じて把持ハンド12を「通常」は2回、「徒長」は3回の進退動作をさせる。
従来は、胚軸長さに関係なく2回の往復動作による揺動を行っており、その場合は受け渡し時に徒長苗が落ちきらずに供給不良になることがあったが、上記のモード選択により、そのような事態を防止でき、苗適応性の向上、高さ基準の精度向上が可能となる。なお、セル内の苗長さ(胚軸長)が65mm以上である場合に徒長モードの利用とし、その場合に、短い苗について徒長モードで利用したとしても、処理速度の低下を除き、問題は生じない。
(左右方向整列の事前整列)
左右方向整列の場合の事前整列については、図18の要部平面図に示すように、横移送機構13による移動方向に添って子葉L、Lを左右方向に整列する事前整列部51を設ける。この事前整列部51は、図19の拡大正面図に示すように、整列板52と反転ローラー53を備え、その反転ローラー53の支点部53aを苗の硬さによって当たり具合を可変させるバネ構成とする。
上記構成の事前整列部51は、苗の子葉の位置が整列方向と相違していた場合に、図20の動作説明図(a)〜(d)に示すように、搬送途中で回転させるためのガイド役を担うローラー53に苗の子葉Lが触れると、苗が反転するとともに同ローラー53が斜め後方に揺れるため、反転の力点が支点から遠くなり、苗へのダメージが低減される。
特に、方向が90°違っていたり子葉Lがローラー53に向いている苗については、従来の固定ローラー53では移動による力がもろに支点にかかって苗にダメージを受けるという事態を上記構成の事前整列部51によって回避することができる。なお、ローラの後方にストッパを設けることにより、一定の大きさ(揺れ)以上の苗には、ローラを固定化することも可能である。
(中継部整列板)
中継部9には、図21の平面図(a)および側面図(b)に示すように、その前後方向に子葉を整列する整列板61を把持ハンド12の高さ位置まで延ばして設け、子葉のガイドとなる面に合成樹脂ラバー62を貼付する。また、苗を移送する把持ハンド12には整列板61に面する先端部12cをR形状とし、把持ハンド12がその開動作途中で停止するようにその高さ位置に合成樹脂ラバー62を配置する。
上記構成の整列板61は、従来の構成による把持ハンド12の側方の開閉動作スペースとしての隙間を要しないので、そのような隙間に子葉が入り込んで発生する整列不良や把持ハンド12の前後方向動作時の子葉損傷を防止して子葉の整列精度を向上することができる。
接木苗製造装置の要部平面図である。 接木苗製造装置の側面図である。 中継部の要部拡大平面図である。 前後方向(a)および左右方向(b)の整列動作説明図である。 別の整列部材の拡大平面図である。 前後方向(a)および左右方向(b)の別の整列動作説明図である。 事前処理の行程は、一連の工程の平面図である。 中継部における動作説明図である。 把持ハンド12の側面図である。 取出し動作の開始時(a)と終了時(b)動作図である。 中継部の供給ハンド(a)および補助ハンド(b)の構成図である。 受け渡し動作の工程図 受け渡し第2工程の平面図(a)および側面図(b)である。 受け渡し第3工程(a)および第4工程(b)である。 把持ハンド12の進退動作(a)(b)の平面図である。 操作パネル41の外観図である。 進退制御処理のフローチャートである。 横移送行程の要部平面図である。 事前整列部51は、図19の拡大正面図である。 動作説明図(a)〜(d)である。 中継部の平面図(a)および側面図(b)である。
符号の説明
1 接木苗製造装置
1a 接木ロボット本体
2 取込部
3 前処理部
7 接着処理部
8 接木苗送出部
9 中継部
9a 供給ハンド
11 搬入機構
12 把持ハンド
12b 進退機構
13 横移送機構
14 前後方向整列部材
14a ローラー
16a ビス
16 子葉整列部材
17 前後方向整列部
17a 傾斜部
18 左右方向整列部
18a 傾斜部
21 子葉整列部材
22 前後方向整列部
23 左右方向整列部
22a ローラー
A 胚軸
L 展開子葉
W 接木用苗

Claims (2)

  1. 双葉状の展開子葉(L)を有する苗(W)から穂木または台木として個別に取込んで所定位置まで搬送する取込部(2)と、この取込部(2)が搬送した苗を受けて一時的に保持する中継部(9)とを備えて穂木と台木とを接着処理する接木苗製造装置において、
    上記取込部(2)は苗の胚軸を起立姿勢で回動可能に遊嵌支持する把持ハンド(12)を備え、かつ、上記中継部(9)には、取込部(2)から受ける苗の子葉(L)と干渉してその展開方向を所定角度に揃える子葉整列部材(16)を取付け位置の選択が可能に設け、この子葉整列部材(16)の取付け位置の変更で揃える角度を異ならせる構成としたことを特徴とする接木苗製造装置。
  2. 前記子葉整列部材(16)は、揃える角度が取付け位置に応じて90度の角度差を有する2つの整列部(17,18)を備えることを特徴とする請求項1記載の接木苗製造装置。
JP2007026421A 2007-02-06 2007-02-06 接木苗製造装置 Expired - Fee Related JP4888144B2 (ja)

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